JP2002023062A - レーザ顕微鏡の照明光学系の調整方法 - Google Patents

レーザ顕微鏡の照明光学系の調整方法

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JP2002023062A
JP2002023062A JP2000206715A JP2000206715A JP2002023062A JP 2002023062 A JP2002023062 A JP 2002023062A JP 2000206715 A JP2000206715 A JP 2000206715A JP 2000206715 A JP2000206715 A JP 2000206715A JP 2002023062 A JP2002023062 A JP 2002023062A
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duv
luminance
optical system
color
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Tokuji Tsurumune
篤司 鶴旨
Hidekazu Takenaka
秀和 竹中
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DUVレーザ顕微鏡において発生する照野内
の輝度ムラを簡便に取り除き、高精度の画像観察や画像
計測を行うことが可能ななDUVレーザ顕微鏡の照明光
学系の調整方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 パーソナル・コンピュータ18の画像処
理ボード20において、CCDカメラ17からのアナロ
グ画像信号をデジタル信号に変換し、このデジタル画像
信号に対して疑似カラー化する処理を行う。即ち、色情
報を有していないデジタル画像信号について画像の全ピ
クセルの輝度値を数値化し、パーソナル・コンピュータ
18のカラー表示機構が有しているLUTにおいて画像
のピクセル毎の輝度値にRプレーン、Gプレーン、及び
Bプレーンをそれぞれ割り当てる。こうして疑似カラー
化された画像をモニタ21上に表示する。このため、照
野内の輝度ムラを視覚的に認識して容易かつ精確に判別
することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ顕微鏡の照
明光学系の調整方法に係り、特にレーザ光を用いて試料
をケーラー照明するレーザ顕微鏡の照明光学系の調整方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のDUV(Deep Ultra Violet Ray
s;深紫外線)レーザ顕微鏡は、光源としてDUVレー
ザを用い、試料の観察手段として例えばCCD(Charge
CoupledDevice )カメラや撮像管等の撮像装置を用い
ている。
【0003】そして、光源としてのDUVレーザから出
射した例えば波長266nmのDUVレーザ光をDUV
専用の照明光学系を介して顕微鏡本体に導いて、顕微鏡
本体に設置した試料をケーラー照明した後、その試料か
らのDUV反射光をDUV専用の観察用光学系を介して
CCDカメラ等の撮像装置に導き、撮像するようになっ
ている。また、このCCDカメラの撮像装置によって撮
像された画像をパーソナルコンピュータに内蔵された画
像処理基板に転送し、この画像処理基板において所定の
画像処理を施した後、パーソナルコンピュータに接続し
たモニタ上に表示するようになっている。
【0004】そして、このようなDUVレーザ顕微鏡に
おいては、従来のキセノン、ハロゲン、又は水銀ランプ
を光源として使用する可視光光学顕微鏡と比較すると、
2倍以上の高分解能が実現されるため、微細な試料の観
察に適している。従って、例えば最先端の半導体製造プ
ロセスにおける微細加工された半導体デバイスの微細パ
ターンの観察やその各種の測長その他の解析への利用が
期待されている。
【0005】また、このようなDUVレーザ顕微鏡にお
いては、例えば波長266nmの単波長光を用いている
ため、試料の画像の明暗はグレー・スケールによって表
示される。そして、この画像のグレー・スケールの階調
数は、CCDカメラからのアナログ画像信号をA/D変
換してデジタル信号化するときのビット数によって決定
され、通常は8ビット、256輝度階調となっている。
即ち、従来のDUVレーザ顕微鏡においては、試料の画
像は256輝度階調のグレー・スケールによって表示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般にランプ照明系の
可視光光学顕微鏡においては、その照野内に輝度ムラが
生じ、この輝度ムラを視覚的に認識する場合には、一様
な反射をする試料を観察する際に、最も明るいところと
最も暗いところとの輝度差が20〜30%程度になるよ
うに光学系を調整することが必要である。
【0007】これは、人間の目によって画像を観察する
場合であるが、CCDカメラなどの撮像装置を用いて画
像をピクセル単位で捕らえて、ピクセル毎の輝度値が例
えば256輝度階調に対応する0〜255のような数値
で表される場合には、輝度差は簡単に数値で表されてし
まう。そして、この輝度差は、撮像した画像を用いて画
像計測を行う場合に、計測精度の低下や計測再現性の悪
化の要因となってしまう。このため、画像計測を目的と
する場合には、同じ照野内の輝度ムラが5%以下程度に
なるように光学系を調整しなければならない。
【0008】ところで、一般的なランプ照明方式の可視
光光学顕微鏡の場合、輝度ムラを調整するため、芯出し
工具と呼ばれる冶具を用いる。そして、この工具によ
り、対物レンズの瞳面の輝度ムラを確認し、ランプの軸
やフォーカス、その他の光路の軸合わせを行っていくた
め、光学系の調整は比較的容易である。
【0009】また、従来のDUVレーザ顕微鏡の場合
も、その照明をレーザスポット走査型ではなく、一般可
視光光学顕微鏡と同様にケーラー照明としていることか
ら、例えば照明光学系の光軸の調整が不完全な場合など
に、照野内に輝度ムラが発生する。
【0010】しかし、従来のDUVレーザ顕微鏡におい
ては、その照明光に不可視光線であるDUVレーザ光を
用いていることから、対物レンズの瞳面の輝度ムラを上
記のような工具を用いて確認することができず、CCD
カメラなどの撮像装置を用いて画像の様子を確認しなけ
ればならない。このため、輝度ムラがある場合には、ラ
ンプタイプのものより一層顕著に表れてしまう。
【0011】しかも、モニタ上に表示される画像を見な
がら輝度ムラを取り除く調整を行う際に、モニタ上に表
示される画像は単なるグレー・スケールによって表示さ
れるため、輝度ムラが10%〜20%程度の場合にはそ
の輝度ムラの広がり具合や輝度中心を明確に判別するこ
とは難しく、照明光学系の十分な調整を行うことが困難
であった。
【0012】そこで本発明は、以上の課題を解決すべく
なされたものであり、DUVレーザ顕微鏡において発生
する照野内の輝度ムラを簡便に取り除き、高精度の画像
観察や画像計測を行うことが可能なDUVレーザ顕微鏡
の照明光学系の調整方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係るDUVレーザ顕微鏡の照明光学系の調整方法に
よって達成される。即ち、請求項1に係るDUVレーザ
顕微鏡の照明光学系の調整方法は、レーザ光を用いて試
料をケーラー照明し、この試料を撮像装置によって撮像
し、この撮像装置によって撮像された画像をモニタ上に
表示するレーザ顕微鏡の照明光学系の調整方法であっ
て、撮像装置によって撮像された画像の輝度階調に対応
して所定の色を割り付けて、疑似カラー化し、この疑似
カラー化された画像をモニタ上に表示し、このモニタ上
に疑似カラー表示された画像を観察して、照野内の輝度
ムラを判別し、この照野内の輝度ムラの判別に基づい
て、照明光学系の調整を行うことを特徴とする。
【0014】なお、ここでいう「疑似カラー化」には、
撮像画像の輝度階調に対応して所定の色、例えばR
(赤)、G(緑)、B(青)を割り付けた結果、白黒の
モノクロ画像になる場合も含まれるものとする。そし
て、この定義は以下の説明においても適用する。
【0015】このように請求項1に係るDUVレーザ顕
微鏡の照明光学系の調整方法においては、例えばCCD
カメラ等の撮像装置によって撮像された画像の輝度階調
に対応して所定の色を割り付けて疑似カラー化し、この
疑似カラー化された画像をモニタ上に表示し、このモニ
タ上に疑似カラー表示された画像を観察することによ
り、照野内の輝度ムラを視覚的に認識して容易かつ精確
に判別することが可能になる。このため、この照野内の
輝度ムラについての容易かつ精確な判別に基づいて、照
明光学系の調整を簡便かつ高精度に行うことが可能にな
り、照野内の輝度ムラが十分に取り除かれた状態におけ
る試料の高精度の画像観察や画像測長等が実現される。
【0016】また、上記請求項1に係るレーザ顕微鏡の
照明光学系の調整方法において、レーザ光としてDUV
レーザ光が用いられることが好適である。この場合、例
えば波長266nmのDUVレーザ光を用いて試料をケ
ーラー照明し、CCDカメラ等の撮像装置によって撮像
されるため、通常の可視光光学顕微鏡の2倍以上の高分
解能が実現され、極めて微細な試料、例えば最先端の半
導体製造プロセスにおける微細加工された半導体デバイ
スの微細パターンについての高精度の観察や各種の測長
その他の解析に利用することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施
の形態に係るDUVレーザ顕微鏡を示す全体構成図であ
り、図2は図1に示すDUVレーザ顕微鏡の画像処理ボ
ードに取り込まれた画像を疑似カラー表示する第1の方
法を説明するための説明図であり、図3は図1に示すD
UVレーザ顕微鏡の画像処理ボードに取り込まれた画像
を疑似カラー表示する第2の方法を説明するための説明
図であり、図4及び図5は図1に示すDUVレーザ顕微
鏡の画像処理ボードに取り込まれた画像を疑似カラー表
示する第3の方法を説明するための説明図であり、図6
は疑似カラー表示された画像を利用して照明光学系の調
整を行う方法を説明するための説明図である。
【0018】図1に示されるように、本実施の形態に係
るDUVレーザ顕微鏡においては、例えば波長266n
mのDUVレーザ光を出射するDUVレーザヘッド11
と、このDUVレーザヘッド11に所定の電力を供給す
るレーザ電源部12が設置されている。そして、これら
DUVレーザヘッド11及びレーザ電源部12によって
DUVレーザユニットが構成されている。
【0019】また、このDUVレーザヘッド11から出
射されるDUVレーザ光は、DUVレーザヘッド11に
接続しているDUV専用の光ファイバ13を介して、D
UV専用の光学系ユニット14に導入されるようになっ
ている。なお、この光学系ユニット14は、一部の光学
部品を互いに共有する照明光学系14aと観察用光学系
14bとから構成されている。
【0020】そして、この光学系ユニット14に導入さ
れたDUVレーザ光は、更にその照明光学系14aを通
過して、顕微鏡本体15のステージ16上にセットされ
ている試料をケーラー照明するようになっている。
【0021】また、光学系ユニット14の観察用光学系
14bは、顕微鏡本体15のステージ16上の試料から
のDUV反射光を集光するようになっている。そして、
このDUV専用の観察用光学系14bの内部には、試料
からのDUV反射光を結像してDUV撮像画像を取得す
る撮像装置としてのDUV専用のCCDカメラ17が設
置されている。
【0022】また、パーソナル・コンピュータ18に
は、CCDカメラ17からのアナログ画像信号を入力す
る画像入力部19が内蔵されている。そして、この画像
入力部19に接続して画像処理ボード20が設置され、
CCDカメラ17からのアナログ画像信号をA/Dコン
バータによってデジタル信号に変換し、更にこのデジタ
ル信号化された画像の各種の処理、例えば画像の疑似カ
ラー化を行うようになっている。
【0023】更に、パーソナル・コンピュータ18に接
続してモニタ21が設置され、画像処理ボード20によ
って疑似カラー化された画像を表示する、即ち画像を疑
似カラー表示するようになっている。
【0024】次に、図1に示すDUVレーザ顕微鏡の照
明光学系を調整する際の疑似カラー表示について説明す
る。先ず、紫外線を一様反射するミラー状の調整用の試
料を、顕微鏡本体15のステージ16上にセットする。
そして、パーソナル・コンピュータ18からの画像取得
命令により、DUVレーザヘッド11から波長266n
mのDUVレーザ光を出射し、DUV専用の光ファイバ
13及びDUV専用の照明光学系14aを介して、顕微
鏡本体15のステージ16上にセットされている調整用
の試料をケーラー照明する。
【0025】続いて、この調整用の試料からのDUV反
射光を、DUV専用の観察用光学系14bを介して集光
し、DUV専用のCCDカメラ17の投影面に結像す
る。こうして、DUV撮像画像を取得する。続いて、こ
のCCDカメラ17によって撮像されたDUV撮像画像
をアナログビデオ信号に変換して、一定の間隔をおいて
1フレーム毎にパーソナル・コンピュータ18の画像入
力部19に転送し、更に画像処理ボード20に転送す
る。
【0026】そして、この画像処理ボード20におい
て、CCDカメラ17からのアナログ画像信号をA/D
コンバータによってデジタル信号に変換する。具体的に
は、設定された輝度階調に相当するデジタル値、例えば
256輝度階調の場合には0〜255の輝度値に変換す
る。そして、このデジタル画像信号をそのメモリ領域に
格納する。このような動作を、CCDカメラ17によっ
て取得されるDUV撮像画像が更新、転送される毎に繰
り返す。
【0027】なお、このとき、デジタル画像信号を画像
処理ボード20のメモリ領域に格納する代わりに、パー
ソナル・コンピュータ18内に別に設置したメモリ部
(図示せず)に格納してもよい。
【0028】そして、疑似カラー化についての命令を受
けて、画像処理ボード20のメモリ領域に格納したデジ
タル画像信号を呼び出し、このデジタル画像信号に対し
て疑似カラー化する処理を行う。更に、この画像処理ボ
ード20において疑似カラー化された画像をモニタ21
上に表示する。
【0029】以下、この画像処理ボード20における疑
似カラー化処理についての3種類の方法を、図2〜図5
を用いて説明する。 (1)第1の疑似カラー化処理(図2参照) 画像処理ボード20のメモリ領域に格納されているデジ
タル画像信号は、色情報を有しておらず、単に0〜25
5の輝度値からなるグレー・スケールの256輝度階調
のデータを有しているだけである。
【0030】そして、第1の疑似カラー化処理において
は、このような色情報を有していないデジタル画像信号
について、画像の全ピクセルの輝度値を数値化し、パー
ソナル・コンピュータ18のカラー表示機構が有してい
るLUT(Look Up Table )において、図2(a)〜
(c)のグラフにそれぞれ示されるように、画像のピク
セル毎の輝度値に対してRプレーン、Gプレーン、及び
Bプレーンをそれぞれ割り当てる。
【0031】即ち、256輝度階調の画像において、輝
度値0の最も暗い部分から輝度値255の最も明るい部
分に至る輝度値の増大に比例して、R、G、及びBの濃
度が共に極小値から極大値に増加するように割り当て
る。
【0032】そして、このようなRプレーン、Gプレー
ン、及びBプレーンの割り当てにより、図2(d)に示
されるように、画像の最も暗い輝度値0の部分が黒にな
り、最も明るい輝度値255の部分が白になり、その中
間が限りなく黒に近い灰色から限りなく白に近い灰色に
なる。従って、モニタ21には、最も暗い黒から最も明
るい白に均等に変化する256色のモノクロ画像(これ
も、「疑似カラー表示」の定義について前述したように
疑似カラー画像の一種である)が表示される。
【0033】(2)第2の疑似カラー化(図3参照) この第2の疑似カラー化処理においては、色情報を有し
ていないデジタル画像信号について、画像の全ピクセル
の輝度値を数値化し、パーソナル・コンピュータ18の
カラー表示機構が有しているLUTにおいて、図3
(a)〜(c)のグラフにそれぞれ示されるように、画
像のピクセル毎の輝度値に対してRプレーン、Gプレー
ン、及びBプレーンをそれぞれ割り当てる。
【0034】即ち、256輝度階調の輝度値の高い領域
において、Rの濃度が輝度値の増大に比例して極小値か
ら極大値に増加し、輝度値の低い領域において、Bの濃
度が輝度値の増大に比例して極大値から極小値に低下
し、その中間の領域において、Gの濃度が輝度値の増大
に比例して極小値から極大値に増加し、更に極大値から
極小値に低下するようにそれぞれ割り当てる。
【0035】そして、このようなRプレーン、Gプレー
ン、及びBプレーンの割り当てにより、図3(d)に示
されるように、輝度値の高い最も明るい部分が赤にな
り、輝度値の低い最も暗い部分が青になり、その中間が
緑になる。従って、モニタ21には、最も暗い部分から
最も明るい部分にかけて、青→緑→赤と順に変化する2
56色の疑似カラー画像が表示される。
【0036】(3)第3の疑似カラー化(図4及び図5
参照) この第3の疑似カラー化処理においては、色情報を有し
ていないデジタル画像信号について、画像の全ピクセル
の輝度値を数値化し、図4の画像の輝度の度数分布を示
すヒストグラムを利用して、その画像の最大輝度値Mを
求める。また、その最大輝度値Mから例えば5%低い輝
度値をLUTの閾値Tとして設定する。なお、ここでの
「5%」という数値は、後に詳しく説明するが、照野内
の輝度ムラを5%以下に調整することに対応させたもの
である。
【0037】そして、パーソナル・コンピュータ18の
カラー表示機構が有しているLUTにおいて、図5
(a)〜(c)のグラフにそれぞれ示されるように、画
像のピクセル毎の輝度値に対してRプレーン、Gプレー
ン、及びBプレーンをそれぞれ割り当てる。
【0038】即ち、256輝度階調の輝度値がLUTの
閾値Tよりも高い領域において、Rの濃度が常に極大値
となると共に、Gの濃度が常に極小値となり、輝度値が
LUTの閾値Tよりも低い領域において、Rの濃度が常
に極小値となると共に、Gの濃度が常に極大値となり、
全領域において、Bの濃度が常に極小値となるようにそ
れぞれ割り当てる。
【0039】そして、このようなRプレーン、Gプレー
ン、及びBプレーンの割り当てにより、図5(d)に示
されるように、最大輝度値Mから5%低い輝度値、即ち
LUTの閾値Tよりも輝度値の低い暗い部分が緑になる
一方、そのLUTの閾値Tよりも輝度値の高い明るい部
分が赤になる。従って、モニタ21には、最大輝度値M
から例えば5%低い輝度値を基準として、これよりも暗
い部分と明るい部分とが緑と赤に区分される2色の疑似
カラー画像が表示される。
【0040】次に、図1に示すDUVレーザ顕微鏡の画
像処理ボード20において疑似カラー化され、モニタ2
1上に疑似カラー表示された画像を利用した照明光学系
の調整について、図6を用いて説明する。
【0041】図6に示されるように、図1に示すDUV
レーザ顕微鏡の光学系ユニット14においては、波長2
66nmのDUVレーザ光を出射するDUVレーザヘッ
ド11に接続されたDUV専用の光ファイバ13の出射
口端面の近傍に、例えばすりガラスからなる拡散板22
が設置され、更にそのDUVレーザ光の光路上にNDフ
ィルタ23が挿入可能に設置されている。
【0042】また、DUVレーザ光の光路上には、複数
個のレンズLや光量絞りASや照野絞りFSやハーフミ
ラー24が配置されている。更に、対物レンズ25が配
置され、ハーフミラー24によって反射されたDUVレ
ーザ光を試料26の表面(以下、「試料面」という)2
6aにケーラー照明するようになっている。
【0043】また、この試料面26aにおいて反射され
たDUV反射光は、対物レンズ25及びハーフミラー2
4を介して、DUV専用のCCDカメラ17の投影面1
7aに集光されるようになっている。
【0044】そして、このような構成の光学系ユニット
14において照明光学系の調整を行う際、初めに、光フ
ァイバ13の出射口端面の光量のばらつきを調整する。
これは、光ファイバ13が細い光ファイバが何本も束ね
られたマルチバンド光ファイバであることから、その出
射口端面に明るさのばらつきが生じ易いという理由によ
るものである。
【0045】この光ファイバ13の出射口端面の光量の
ばらつきの調整においては、先ず、DUVレーザ光の光
路上の対物レンズ25とCCDカメラ17との間の所定
の位置にベルトランレンズ27を挿入して、対物レンズ
25の瞳面25aとCCDカメラ17の投影面17aと
が共役になるようにする。
【0046】そして、こうすることにより、対物レンズ
25の瞳面25aにおける照明状況を、直接CCDカメ
ラ17によって観察することが可能となる。ここで、こ
の対物レンズ25の瞳面25aにおける照明状況は、D
UVレーザ光を導く光ファイバ13の出射口端面を光源
とするDUVレーザ光による試料面26aへの照明状況
を映し出している。
【0047】このため、モニタ21に映し出された対物
レンズ25の瞳面25aの画像を見ながら、光ファイバ
13を回転させたり、その出射口端面を前後へ移動させ
たりして、光ファイバ13の出射口端面の光量のばらつ
きが、概ね画像上において見えなくなるように調整す
る。
【0048】次いで、照明光学系の光軸のズレを調整す
る。この光軸のズレの調整においては、先ず、対物レン
ズ25とCCDカメラ17との間に挿入したベルトラン
レンズ27を取り除き、対物レンズ25の直下に試料2
6をセットして、その試料面26aがDUVレーザ光を
一様に反射させるようにする。そして、この試料面26
aの反射像をCCDカメラ17によって撮像し、その撮
像画像をモニタ21上に表示する。
【0049】そして、このとき、上述した画像処理ボー
ド20における疑似カラー化処理を行い、例えば図2
(d)、図3(d)、又は図5(d)に示される色彩
(ここでは、黒白も含む)によって疑似カラー化された
画像をモニタ21上に表示する。そして、このモニタ2
1に疑似カラー表示された画像を観察し、輝度ムラや軸
ズレがないかどうかを確認する。
【0050】なお、疑似カラー化される前のグレー・ス
ケールの256輝度階調の画像において、飽和してしま
った部分がある場合には、適宜DUVレーザ光の光路上
にNDフィルタ23を挿入して、予め減光しておく。
【0051】このように疑似カラー表示された画像を観
察する場合には、グレー・スケール表示された画像を観
察する場合と比較すると、微小なムラの判別が格段に容
易になり、画像のムラと光軸ズレを容易に確認すること
が可能になる。
【0052】例えば光軸ズレが生じている場合には、輝
度の高い点が画像中心から外れて表示される。従って、
先ず、画像上の最も輝度が高い点が明確になるようにL
UTを変更する。そして、光軸ズレが確認された場合
は、光ファイバ13の角度を微調整したり、光路上の複
数個のレンズLや光量絞りASや照野絞りFSの位置を
微調整したりして、高輝度点が画像中心にくるように調
整する。
【0053】また、特に、モニタ21上に表示される画
像においてその最大輝度と最小輝度との差を5%以内に
しようとする場合には、図5(d)に示されるように、
最大輝度値Mから5%低い輝度値をLUTの閾値Tとし
て、緑と赤に2色化された疑似カラー画像を表示する。
即ち、最大輝度値Mから5%低いLUTの閾値Tよりも
更に輝度値が低い部分は高精度の画像計測に影響を及ぼ
す輝度ムラとなるが、この部分を全て緑の領域として表
示する。従って、この緑の領域がモニタ21上に表示さ
れた画像上から見えなくなるように、再度光ファイバ1
3の位置と角度を移動させて、調整する。
【0054】上記のいずれの調整においても、チェック
ポイントを強調した疑似カラー表示の画像を観察しなが
ら調整することが可能なるために、簡便かつ高精度の調
整が可能になる。
【0055】以上のように、本実施形態によれば、パー
ソナル・コンピュータ18の画像処理ボード20におい
て、CCDカメラ17からのアナログ画像信号をA/D
コンバータによってデジタル信号に変換し、このデジタ
ル画像信号に対して疑似カラー化する処理を行い、例え
ば図2(d)、図3(d)、又は図5(d)に示される
色彩(ここでは、黒白も含む)によって疑似カラー化さ
れた画像をモニタ21上に表示し、このモニタ21に疑
似カラー表示された画像を観察することにより、照野内
の輝度ムラを視覚的に認識して容易かつ精確に判別する
ことが可能になるため、この照野内の輝度ムラについて
の判別に基づいて、光軸のズレの調整等の照明光学系の
調整を簡便かつ高精度に行うことができる。従って、照
野内の輝度ムラを十分に取り除いた状態において、試料
についての高精度の画像観察や画像測長等を行うことが
できる。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るDUVレーザ顕微鏡の照明光学系の調整方法によれ
ば、以下のような効果を奏することができる。即ち、請
求項1に係るDUVレーザ顕微鏡の照明光学系の調整方
法によれば、撮像装置によって撮像された画像の輝度階
調に対応して所定の色を割り付けて疑似カラー化し、こ
の疑似カラー化された画像をモニタ上に表示し、このモ
ニタ上に疑似カラー表示された画像を観察することによ
り、照野内の輝度ムラを視覚的に認識して容易かつ精確
に判別することが可能になるために、この照野内の輝度
ムラについての容易かつ精確な判別に基づいて、照明光
学系の調整を簡便かつ高精度に行うことができる。従っ
て、照野内の輝度ムラが十分に取り除かれた状態におい
て、試料についての高精度の画像観察や画像測長等を実
現することができる。
【0057】また、請求項2に係るDUVレーザ顕微鏡
の照明光学系の調整方法によれば、上記請求項1に係る
レーザ顕微鏡の照明光学系の調整方法において、レーザ
光としてDUVレーザ光が用いられることにより、この
DUVレーザ光を用いて試料をケーラー照明し、撮像装
置によって撮像することが可能になるため、通常の可視
光光学顕微鏡の2倍以上の高分解能を実現して、極めて
微細な試料、例えば最先端の半導体製造プロセスにおけ
る微細加工された半導体デバイスの微細パターンについ
ての高精度の観察やその各種の測長その他の解析に利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るDUVレーザ顕微
鏡を示す全体構成図である。
【図2】図1に示すDUVレーザ顕微鏡の画像処理ボー
ドに取り込まれた画像を疑似カラー表示する第1の方法
を説明するための説明図であって、(a)〜(c)はそ
れぞれ画像のピクセル毎の輝度値に対するRプレーン、
Gプレーン、及びBプレーンの割り当てを示すグラフで
あり、(d)はRプレーン、Gプレーン、及びBプレー
ンの割り当てにより疑似カラー化される際の色彩を輝度
値に対応させて示した模式図である。
【図3】図1に示すDUVレーザ顕微鏡の画像処理ボー
ドに取り込まれた画像を疑似カラー表示する第2の方法
を説明するための説明図であって、(a)〜(c)はそ
れぞれ画像のピクセル毎の輝度値に対するRプレーン、
Gプレーン、及びBプレーンの割り当てを示すグラフで
あり、(d)はRプレーン、Gプレーン、及びBプレー
ンの割り当てにより疑似カラー化される際の色彩を輝度
値に対応させて示した模式図である。
【図4】図1に示すDUVレーザ顕微鏡の画像処理ボー
ドに取り込まれた画像を疑似カラー表示する第3の方法
を説明するための説明図であって、画像の輝度の度数分
布を示すヒストグラムである。
【図5】図1に示すDUVレーザ顕微鏡の画像処理ボー
ドに取り込まれた画像を疑似カラー表示する第3の方法
を説明するための説明図であって、(a)〜(c)はそ
れぞれ画像のピクセル毎の輝度値に対するRプレーン、
Gプレーン、及びBプレーンの割り当てを示すグラフで
あり、(d)はRプレーン、Gプレーン、及びBプレー
ンの割り当てにより疑似カラー化される際の色彩を輝度
値に対応させて示した模式図である。
【図6】疑似カラー表示された画像を利用して照明光学
系の調整を行う方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
11……DUVレーザヘッド 12……レーザ電源部 13……光ファイバ 14……光学系ユニット 14a……照明光学系 14b……観察用光学系 15……顕微鏡本体 16……ステージ 17……CCDカメラ 17a……CCDカメラの投影面 18……パーソナル・コンピュータ 19……画像入力部 20……画像処理ボード 21……モニタ 22……拡散板 23……NDフィルタ 24……ハーフミラー 25……対物レンズ 25a……対物レンズの瞳面 26……試料 26a……試料面 27……ベルトランレンズ L……レンズ AS……光量絞り FS……照野絞り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を用いて試料をケーラー照明
    し、前記試料を撮像装置によって撮像し、前記撮像装置
    によって撮像された画像をモニタ上に表示するレーザ顕
    微鏡の照明光学系の調整方法であって、 前記撮像装置によって撮像された画像の輝度階調に対応
    して所定の色を割り付けて、疑似カラー化し、 前記疑似カラー化された画像を前記モニタ上に表示し、 前記モニタ上に疑似カラー表示された画像を観察して、
    照野内の輝度ムラを判別し、 前記照野内の輝度ムラの判別に基づいて、照明光学系の
    調整を行うことを特徴とするレーザ顕微鏡の照明光学系
    の調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ顕微鏡の照明光学
    系の調整方法において、 前記レーザ光として、深紫外線レーザ光が用いられるこ
    とを特徴とするレーザ顕微鏡の照明光学系の調整方法。
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