JP2002022391A - エアコン洗浄ユニット及び廃液受け用ホッパー - Google Patents
エアコン洗浄ユニット及び廃液受け用ホッパーInfo
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Abstract
作業台を設け、これを昇降させることにより、作業の迅
速化及び安全性の向上を図り、作業時間を短縮してコス
トの低減に貢献できるエアコン洗浄ユニットを提供す
る。 【解決手段】 垂直方向に移動可能な昇降リフト20が
設置され、この昇降リフト20に水平方向に移動可能な
作業台21が取付けられている。作業台21にはスチー
ムノズル9、もや取りノズル10及びバキュームノズル
11を接続可能なノズル接続部13a,13b,13c
が設置されると共に、洗浄廃液を受ける廃液受け用のホ
ッパー12が取付けられている。ホッパー12は、作業
台21の上面が廃液受け皿となっており、この廃液受け
皿から延びる押さえ棒15間に伸縮性の防水シート16
が張られている。
Description
に関するものであり、特に、噴射ノズル及び吸引ノズル
を有するエアコン洗浄ユニット、並びにエアコン洗浄時
の洗浄廃液を受ける廃液受け用ホッパーに関するもので
ある。
った観点から、エアコン洗浄に対する要請が強くなって
いる。しかし、エアコンは通常、室内の上部あるいは天
井に設置されているので、エアコン洗浄作業は高所での
作業にならざるを得ない。そのため、難しい作業が多
く、作業時間が長かった。この結果、洗浄コストが高く
なり、エアコン洗浄を定期的に行うことは経済的に大き
な負担となっている。
9を用いて説明する。図9は天井カセット型エアコンの
構成図である。この図に示すように、エアコン本体1は
天井内部に埋め込まれており、天井面に位置する露出面
にはプラスチック製の外装パネルであるフェース2が設
置されている。フェース2内部にはフィルタ3が水平に
設置されている。
タ5が配置されており、ファンモータ5の回転軸にはフ
ァン4が取付けられている。ファンモータ5の周辺部に
は電装部材(図示せず)などが設けられている。さら
に、エアコン本体1内部にはファン4を挟むようにして
アルミフィン6を有する熱交換器7が固定されている。
熱交換器7の下部には発泡スチロール製のドレンパン8
が取付けられている。なお、符号19(一点鎖線)は洗
浄廃液を受けるためのシート状のホッパーであり、エア
コン洗浄時に取付けられるものである。また、エアコン
本体1内部にはエアコン制御用の電装部(図示せず)が
固定されている。
合、まず、エアコンが設置された周辺部の壁や室内の床
が濡れないように養生を行う。続いて、エアコン本体1
の下方に脚立を立て、これに上ってエアコン本体1内部
のフェース2、フィルタ3、ファン4、ファンモータ
5、電装部材及びドレンパン8を取外す。そして、これ
らの部材を持って床に降り、所定の場所でこれらの部材
を洗浄する。
部の電装部に対し水損防止用の養生を行い、洗浄廃液を
受けるホッパー19(一点鎖線)をエアコン下部に設置
する。ホッパー19はアルミフィン6の洗浄作業が行え
るように天井面から所定の間隔を持って吊下げられてい
る。
ま、噴射クリーナ及びバキュームクリーナを用いてアル
ミフィン6の洗浄を行う。噴射クリーナには噴射ノズル
が設置され、ここから洗浄液を噴射して洗浄する装置で
ある。バキュームクリーナには吸引ノズルが設置され、
これによりごみなどを吸取るようになっている。アルミ
フィン6を洗浄する具体的な手順は、まず前清掃として
バキュームクリーナの吸引ノズルによりアルミフィン6
に付着しているごみを吸取る。続いて、噴射クリーナの
噴射ノズルから洗浄液を噴射してアルミフィン6を洗浄
する。
用して水滴を吹飛ばし、アルミフィン6を乾燥させる。
アルミフィン6が乾燥したら、ホッパー19及びエアコ
ン本体1内部の電装部の養生を撤去し、取外してあった
ドレンパン8、ファンモータ5、ファン4、電装部材、
フィルタ3、フェース2を持って脚立を上り、エアコン
本体1に取付ける。最後に室内の養生を片付ける。
コンを洗浄する場合、次の点が問題となっている。すな
わち、エアコン洗浄に際して、フェース2、フィルタ
3、ファン4、ファンモータ5、電装部材、ドレンパン
8といった様々な部材をエアコン本体1から取外さなく
てはならない。このとき、エアコン本体1の周囲には外
した部材を置くだけのスペースがない。そのため、部材
を外すたびに脚立を降りて下まで運ばなくてはならず、
非常に面倒である。特に、フェース2は大きく取扱が不
便である。また、ファンモータ5は重たく、落とさない
ように慎重に運ばなくてはならない。
取外した部材はもとより、工具も落下しないよう、細心
の注意が必要となり、作業に多くの時間がかかってい
る。取外し作業の効率化を図るために複数の作業者で同
時に作業を進めることも考えられるが、足場の悪い脚立
での作業が強いられ、しかも天井面の内側に入り込んだ
非常に狭い作業領域なので、かえって危険になることが
ある。この危険性を排除して安全な作業環境を獲得する
には足場を組むことが有効であるが、オフィスなどでは
足場を組むことは困難である。
ナでは、クリーナ類の形状が様々であり、作業車などに
積載する際に据わりが悪い。そのため、可搬性が低く、
改善が待たれている。さらに、クリーナ類は消費電力が
大きいので、現場のブレーカーを落とす可能性があり、
客先に迷惑をかけるおそれがある。また、クリーナ類の
作業音は大きく(例えば、バキュームクリーナでは69
dB程度)、夜間作業が難しい点も問題となっている。
を持って吊下げられているが、この間隔が大きいと洗浄
廃液の飛沫が周囲に飛び散ってしまい、ホッパー19と
しての役割を果たさないことになる。そのため、ホッパ
ー19と天井面との間隔はできるだけ小さい方が望まし
いが、これだとホッパー19がじゃまになり、作業者が
アルミフィン6に近付き難くなる。この結果、洗い残し
などが出やすくなり、洗浄度が低下するおそれがある。
ホッパー19は洗浄作業時に不可欠な部材であるため、
その改良が待たれている。
れる現在、化学物質に対する規制は厳しくなっており、
PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及
び管理の改善の促進に関する法律)が成立している。こ
れに伴い、洗浄廃液の回収及び処理の義務が生じると予
想される。したがって今後は、洗浄廃液の放流を防ぎ、
残らず回収することが重要である。
提案されたものであり、その主たる目的は、エアコン本
体から取外した部材を置くための作業台を設け、これを
昇降させることにより、作業の迅速化及び安全性の向上
を図り、作業時間を短縮してコストの低減に貢献できる
エアコン洗浄ユニットを提供することにある。
より作業車などへの据わりを良くして可搬性を高め、客
先のブレーカーを落とすことを防止し、さらには防音性
を高めた使い勝手の良いエアコン洗浄ユニットを提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、洗浄廃液を
確実に回収可能なエアコン洗浄ユニットを提供すること
にある。
効率向上に寄与する廃液受け用ホッパーを提供すること
にある。
めに、請求項1〜6記載の発明は、噴射ノズル及び吸引
ノズルが配置されたエアコン洗浄ユニットにおいて、次
のような技術的特徴を有している。
昇降リフトが設置され、この昇降リフトに水平方向に移
動可能な作業台が取付けられ、この作業台には前記噴射
ノズル及び前記吸引ノズルを接続可能なノズル接続部が
設置されると共に、洗浄廃液を受ける廃液受け皿が形成
されたことを特徴としている。
昇降リフトの上昇により作業台が高い場所にあるエアコ
ン本体まで届くので、エアコン本体から取外した複数の
部材を、この作業台上に置いておくことができる。な
お、作業台は水平方向に移動可能であるため、障害物の
回避など作業状況に応じて作業台を動かすことができ、
常に優れた作業環境を確保できる。そして、部材を作業
台に載せたまま昇降リフトを下降させれば、一度に複数
の部材を下に降ろすことができる。つまり、作業者が1
つずつ部材を外していき、これを持っていちいち脚立を
昇降する必要がなくなる。
に、脚立上での作業が楽になり、安全性が向上する。し
たがって、作業時間を大幅に短縮することができ、洗浄
コストの低減が可能になる。経済的な負担が軽くなれ
ば、定期的なエアコン洗浄を実施可能である。この結
果、エアコン性能の維持と快適で健康的な生活の維持に
寄与することができる。
及び吸引ノズルを接続できるため、エアコン本体を洗浄
する際に、前記ノズルを作業領域の近くに保持可能であ
り、効率良く洗浄作業を実施できる。さらに、作業台に
廃液受け皿を形成したので、ホッパーの設置が不要とな
り、作業工程の省力化を進めることができる。これによ
り、さらなる作業時間の短縮化を図ることが可能とな
る。
ン洗浄ユニットにおいて、前記昇降リフトには水平方向
に旋回する旋回部が設置され、この旋回部に前記作業台
が取付けられたことを特徴とする。
により作業台の移動範囲を広げることができる。したが
って、障害物を避ける場合でも、作業台の逃げをできる
だけ短くできる。そのため、エアコン本体から近い位置
に常に作業台を配置することができ、洗浄作業の効率が
向上する。
のエアコン洗浄ユニットにおいて、前記作業台には廃液
受け用のホッパーが取付けられ、このホッパーは、廃液
受け皿と、この廃液受け皿から延びる押さえ棒と、各押
さえ棒間に張られる伸縮性の防水シートとから構成され
たことを特徴とする。
び作業台を有するユニットにホッパーを設けた点に特徴
があり、このホッパーは廃液受け皿で廃液を受け止め、
防水シートにて洗浄廃液の飛沫の拡散を防止する。特
に、防水シートは伸縮性があるため、防水シートを軽く
押せばエアコン本体に近付くことができ、洗浄作業を行
う場合、ホッパーがエアコン本体の近くにあっても、こ
れが障害となることがない。したがって、廃液受け皿が
廃液を確実に受け止めることができると同時に、作業者
はエアコン本体を隅々まで確実に洗浄することができ
る。
記載のエアコン洗浄ユニットにおいて、前記噴射ノズル
は蒸気を噴射するスチームノズルから構成され、前記吸
引ノズルとして、蒸気を吸取るもや取りノズルと、洗浄
廃液を吸取るバキュームノズルとが設けられたことを特
徴とする。
にある。すなわち、スチームノズルが蒸気を噴射するた
め、高温状態での洗浄となり、煙草のヤニや油煙などの
汚れが落ち易くなる。また、蒸気を使用した洗浄では水
の使用量が少なくても良いため、簡単な養生を行うだけ
で済む。室内で洗浄を実施しても、したがって、取り外
した部材を屋外に運んで洗浄するといった手間がかから
ず、さらなる洗浄作業の効率化を進めるとができる。し
かも、蒸気にさらされた部材は高温となるため、付着し
た水分は素早く乾燥するので、この点でも作業時間の短
縮化を図ることができる。
ると、もやが生じて視界が曇るが、もや取りノズルが蒸
気を吸取るため、曇りを取ることができる。そのため、
洗浄が行き届かないといったことがなく、作業性の低下
を招くおそれがない。さらに、バキュームノズルにより
洗浄廃液を吸取って確実に回収することができるため、
PRTR法施行後のエアコン洗浄ユニットとして好適で
あり、優れた環境調和性を発揮できる。
記吸引ノズルの駆動装置が設置され、前記駆動装置には
防音カバーが設けられると共に、ブレーカー付きのコー
ドリールが接続され、前記駆動装置に近接して洗浄液用
タンクと回収液用タンクとが一体的に配置され、前記洗
浄液用タンクには前記噴射ノズルが、前記回収液用タン
クには前記吸引ノズルがそれぞれ接続されたことを特徴
としている。
の駆動装置と、各ノズルに接続されたタンクとを一体化
したことに特徴がある。そのため、洗浄ユニット全体を
極めてコンパクトにすることができる。したがって、作
業車などに積載する際の据わりが良く、優れた可搬性を
発揮できる。また、駆動装置に接続されたコードリール
はブレーカー付きなので客先側のブレーカーを落とす心
配がない。さらに、駆動装置には防音カバーを設けたの
で作業音を抑制でき、夜間作業の実施も可能となる。
ン洗浄ユニットにおいて、垂直方向に移動可能な昇降リ
フトが設置され、この昇降リフトに水平方向に移動可能
な作業台が取付けられ、この作業台には前記噴射ノズル
及び前記吸引ノズルを接続可能なノズル接続部が設置さ
れると共に、洗浄廃液を受ける廃液受け皿が形成された
ことを特徴とする。
上記請求項1とを組合わせた発明であり、両者の作用効
果を合わせ持つことができる。さらに、噴射ノズル及び
吸引ノズルの駆動装置、洗浄液用及び回収液用のタン
ク、昇降リフト及び作業台までも含めた洗浄ユニットを
コンパクトにまとめることができる。
廃液を受ける廃液受け用ホッパーであって、次の特徴を
有している。すなわち、廃液受け皿と、この廃液受け皿
から延びる押さえ棒と、各押さえ棒間に張られる伸縮性
の防水シートとから構成され、さらに、ノズル類を接続
するためのノズル接続部が設けられたことを特徴とする
ものである。
れば、洗浄するエアコン付近に設置するとき、廃液受け
皿が廃液を受け止め、防水シートが洗浄廃液の飛沫の拡
散を防止する。また、防水シートは伸縮性なので、防水
シートを軽く押せばエアコン本体に近付くことができ、
洗浄作業を行う場合でもホッパーが障害とならない。し
たがって、作業者はエアコン本体をくまなく洗浄でき、
洗浄度の向上に寄与することができる。
にノズル類を接続でき、エアコン本体を洗浄する際に、
該ノズル類を作業領域の近くに保持することができ、効
率良く洗浄作業を実施できる。また、ホッパーは防水シ
ートを張ったままの押さえ棒を廃液受け皿に着脱するだ
けで分解・組立作業を容易に実施することができる。し
たがって、作業台の形状が異なるなど洗浄ユニットのタ
イプの違いにかかわらず、どのような洗浄ユニットに対
しても簡単にホッパーを設置することができる。
について、図面を参照して具体的に説明する。なお、下
記の実施の形態はいずれも、図9に示した天井カセット
型のエアコンに適用されるものである。また、各実施の
形態において同一の部材に関しては同一の符号を付す。
6を包含するエアコン洗浄ユニットであり、図1は第1
の実施の形態の作業状況を説明する図、図2は第1の実
施の形態の正面図、図3は同じく平面図、図4は同じく
側面図、図5は第1の実施の形態のホッパーの斜視図で
ある。
ットは大きく分けて、キャスタ14を有する2つの箱状
ユニット部と、3つのノズル類とから構成されている。
2つのユニットとはリフトユニット部Aとクリーナユニ
ット部Bであり、両者は連結片17により連結されてい
る。3つのノズル類とは、噴射ノズルであるスチームノ
ズル9、吸引ノズルであるもや取りノズル10及びバキ
ュームノズル11である。
チームノズル9は耐熱性を有するニードルノズル(穴径
1.5mm)からなる。スチームノズル9の基端部には
ホース9aが接続されており、ホース9aの長さはスチ
ームノズル9が作業領域全域に届くように設定されてい
る。スチームノズル9は蒸気及び洗浄液を噴射するよう
になっている。もや取りノズル10は先端が作業領域に
近接するように立ち上げられている。また、バキューム
ノズル11は自在に変形する蛇腹状のホースからなる。
る。この昇降リフト20は入子構造になったものが伸縮
するように構成されている。昇降リフト20の最大伸張
は約3mであり、床面から昇降リフト20先端部までの
高さは4m強となる。
びる2本のスライドレール22が設けられ、ここに水平
方向に移動可能な作業台21が取付けられている。作業
台21は縁部を有する四角い板状部材から構成されてお
り、縁部付近にはノズル接続部13a,13b,13c
が設置されている。これらノズル接続部13a,13
b,13cにはそれぞれ、スチームノズル9、もや取り
ノズル10、バキュームノズル11が接続される。
ー12が取付けられている。ホッパー12は、作業台2
1の上面が廃液受け皿となっており、この廃液受け皿部
分と、その四隅から延びる押さえ棒15と、各押さえ棒
15間に張られる伸縮性の防水シート16とから構成さ
れる。図5に示すように、防水シート16はギャザー仕
上げで上下端部にゴムが入れてあり、内側及び外側に伸
縮するようになっている。
まった廃液を流すためのドレン用の穴18が形成されて
いる。なお、リフトユニット部Aの本体部には転倒防止
用のアウトリガー23が設置されている。また図示しな
いが、昇降リフト20にはこれを昇降操作するためのコ
ントローラが設置されており、該コントラーラには長い
コードが接続されている。
ノズル10、バキュームノズル11の駆動装置24と、
洗浄液用タンク27と、回収液用タンク28とが一体的
に配置、収納されている(図1及び図2においてはブロ
ック図にて示す)。洗浄液用タンク27にはスチームノ
ズル9が接続され、回収液用タンク28にはもや取りノ
ズル10及びバキュームノズル11が接続されている。
り、洗浄液用タンク27からスチームノズル9への蒸気
の供給、並びにもや取りノズル10及びバキュームノズ
ル11から回収液用タンク28への蒸気及び洗浄廃液の
回収を行うように構成されている。また、クリーナユニ
ット部Bの本体フレームが駆動装置24の防音カバー2
5となっている。さらに、駆動装置24には15Aのブ
レーカーが付いたコードリール26(一点鎖線)が接続
されている。このようなクリーナユニット部Bの寸法は
幅1000mm、奥行770mm、高さ780mmであ
る。
施の形態の作用効果は次の通りである。すなわち、リフ
トユニット部Aとクリーナユニット部Bとを連結された
状態でエアコン本体1の下方に置き、これに隣接して作
業者が乗る脚立を置く。そして、作業者は昇降リフト2
0のコントローラを持って脚立に昇り、コントローラを
操作して昇降リフト20を上昇させ、作業台21をエア
コン本体1に近付ける。このとき、昇降リフト20を最
も伸ばせば作業台21は床面から4m以上に達するた
め、大抵のエアコン本体1に届くことができる。
ース2などの部材を取外し、取外した部材を作業台21
上に置く。また、作業台21上には取外し用の工具も置
くことができる。なお、作業台21はスライドレール2
2に沿って水平方向に移動可能であるため、エアコン本
体1に近接して障害物があった場合など作業状況に応じ
て、作業台21を移動させることができる。したがっ
て、作業台21の最適な配置が可能であり、優れた作業
環境下で作業を実施することができる。
外した部材を作業台21に載せたまま、昇降リフト20
を下降させる。つまり、一度に複数の部材を下に降ろす
ことができ、作業者が外した部材を1つずつ抱えて脚立
を昇降するといった煩わしい作業が不要となり、取外し
作業が迅速化する。しかも、作業台21に部材を置ける
ので、手が塞がれた状態で取外し作業を行うことがな
く、安全性が向上する。なお、下降させた作業台21か
ら部材を降ろした後、作業者はコントローラを操作し
て、再度、作業台21を上げて元の位置に戻すことがで
きる。そのため、取外す部材が多数あっても、作業者は
脚立に乗ったままで、取外し作業を完遂することができ
る。
ームノズル9から蒸気及び洗浄液を噴射してエアコン本
体1の洗浄を実施する。このとき、スチームノズル9が
蒸気を噴射するので、高温状態での洗浄を実施でき、エ
アコン本体1に付着した煙草のヤニや油煙などの汚れを
簡単に落とすことができる。また、蒸気を使用して洗浄
するため、水の使用量は非常に少なくて済み、簡単な養
生を行うだけで良い。そのため、取り外した部材を屋外
に運んだ上で洗浄するといった手間のかかる作業が不要
となる。さらに、蒸気にさらされた部材は高温なので乾
燥が速い。しかも、もや取りノズル10が蒸気を吸取る
ため、澄んだ視界を確保できる。したがって、洗い残し
が出ることがなく、エアコン本体1を隅々まで洗浄でき
る。これにより、作業時間が短くなる上に高い洗浄度を
獲得でき、作業効率が大きく向上する。
ムノズル11がエアコン本体1に付着した洗浄廃液を吸
取るので、素早く乾燥させることができる。その上、バ
キュームノズル11が吸取った洗浄廃液を回収液用タン
ク28に回収するので、洗浄廃液の管理及び処理が容易
となる。これにより、環境調和性を高めることができ、
洗浄廃液の回収が義務付けられるPRTR法施行後のエ
アコン洗浄ユニットとして極めて有効である。
はいずれも作業台21のノズル接続部13a,13b,
13cに接続されるので、エアコン本体1を洗浄する際
に、作業領域の近くに配置可能であり、作業環境を整え
ることができる。さらに、ホッパー12は廃液受け皿部
分(作業台21の上面)で廃液を受け止め、防水シート
16にて洗浄廃液の飛沫の拡散を防止できる。防水シー
ト16はギャザー仕上げで、防水シート16を軽く押せ
ばエアコン本体1に近付くことができ、洗浄作業に際し
て、ホッパー12がエアコン本体1の近くにあってもこ
れが障害となることがなく、優れた作業性を確保するこ
とができる。
ており、作業領域が暗くならず、作業環境の劣化を招く
心配がない。さらにホッパー12は、防水シート16を
張ったままの押さえ棒15を作業台21から取外すだけ
で分解でき、簡単に作業台21から撤去でき、ギャザー
に沿って畳めばコンパクトに収納可能である。一方、ホ
ッパー12を組立てる場合には、防水シート16を広げ
て押さえ棒15を作業台21に取付けるだけで良く、組
立作業も極めて容易である。
ズル9,10,11の駆動装置と、各ノズル9,10,
11に接続されるタンク27,28とを一体的に配置、
収納したボックス状の部材であり、連結片17を外して
リフトユニット部Aと切離せば、最も小形のエレベータ
や作業車であるワンボックスカーでも運ぶことができ
る。また、リフトユニット部Aもホッパー12も畳んで
しまえばそれほど大きくなく、運搬は容易である。つま
り、第1の実施の形態では、2つのユニット部A,Bを
切離すことにより、優れた可搬性を得ることができる。
駆動装置24に接続したコードリール25はブレーカー
付きなので、駆動装置24の消費電力が大きくても、客
先側のブレーカーが落ちる心配がない。つまり、客先に
迷惑をかける気遣いがなく、安心して洗浄ユニットを使
用することができる。さらに、クリーナユニット部Bの
本体フレームが駆動装置24の防音カバー25となって
いるので、作業音を抑えることができ、夜間作業の実施
も可能となる。
れば、昇降リフト20を用いて高所作業を行い、作業台
21に取外した部材を置き、これを昇降させることによ
り、作業時間の短縮化と安全性の向上が実現し、作業効
率を高めて洗浄コストの低減が可能になる。経済的な負
担が軽くなれば、定期的なエアコン洗浄を実施可能であ
り、これによりエアコン性能の維持と快適で健康的な生
活の維持に寄与することができる。
6を包含するエアコン洗浄ユニットであり、図6は第2
の実施の形態の作業状況を説明する図、図7は第2の実
施の形態におけるノズル保持部の正面図、図8は同じく
平面図である。
ル9、もや取りノズル10及びバキュームノズル11が
設けられる点は前記第1の実施の形態と同様であるが、
次の3つの相違点がある。すなわち、2つのユニット部
を連結するのではなくユニット本体29が単一である
点、作業台31にて洗浄廃液を受けホッパーを省いた
点、旋回可能な旋回部32を設けた点である。これらの
点が第2の実施の形態の構成上の特徴となっている。
フト30が設けられると共に、前記駆動装置24、洗浄
液用タンク27及び回収液用タンク28が一体的に配
置、収納されている。なお、ユニット本体29のフレー
ムが駆動装置24の防音カバー25となっている。ま
た、昇降リフト30は入子構造になっており、垂直方向
に伸縮するようになっている。
0度旋回可能な旋回部32が取付けられている。旋回部
32の基部にはストッパ33が設置され、このストッパ
33により旋回部32の回転位置が規制される。旋回部
32には水平に延びる旋回アーム32aが設けられてお
り、その先端部に作業台31が支持されている。
内面部が廃液受け皿31aとなっている。廃液受け皿3
1aの底部は旋回部32側に向って深くなるように傾斜
して形成されており、旋回部32寄りの側縁部下端部に
廃液受け皿31a内の廃液を流すドレン用の穴18が形
成されている。ドレン用の穴18にはホース34が接続
されており、ホース34の先端部が回収液用タンク28
に入れられている。また、作業台31にはノズル接続部
13a,13b,13cが設けられており、ここにスチ
ームノズル9、もや取りノズル10、バキュームノズル
11が接続されている。
が設けられている。図7に示すように、ノズル保持部3
5には作業台31に挿入されたロッド35aが設けられ
ている。ロッド35aは図8中の矢印a方向に回転自在
となっている。ロッド35aの先端部には斜め上方に延
びるアーム35bが取付けられている。アーム35bの
先端部にはノズル固定部35dが設置されている。ノズ
ル固定部35dは断面が半円となるように筒部材を縦に
割った形状となっており、軸方向と直交する回転軸を中
心にして、図8中の矢印b方向に回転するように構成さ
れている。また、ノズル固定部35dにはもや取りノズ
ル10を固定するためのバンド35eが取付けられてい
る。
施の形態では、昇降リフト30と、ノズル用の駆動装置
24と、2つのタンク27,28とを1つのユニット本
体29内にまとめたので、洗浄ユニット全体を大幅にコ
ンパクト化することができる。また、作業台31自体を
廃液受け皿としているので、ホッパーの設置作業を省く
ことができ、作業時間をいっそう短縮することができ
る。さらに、作業台31を支持する旋回部の回転動作3
2により、作業台31の移動範囲が広がる。この結果、
エアコン本体1付近の障害物を避ける場合でも、作業台
31の移動距離を最短にすることができる。そのため、
エアコン本体1から近い位置に作業台31を配置可能で
あり、洗浄作業の効率が向上する。
ル保持部35のノズル固定部35dにもや取りノズル1
0を固定しているが、ロッド35a及びノズル固定部3
5dが図8の矢印a,b方向に回転するため、スチーム
ノズル9からの蒸気噴射方向や、もやの発生具合などに
応じて、もや取りノズル10の向きを自由に変えること
ができる。そのため、もや取りノズル10は確実に作業
領域内の曇りをとることができ、澄んだ視界を確保して
洗浄作業の効率を高めることができる。
なく、各部材の構成や寸法などは適宜選択可能であり、
例えば、昇降リフト20,30を昇降させる駆動源とし
ては水圧や油圧の昇降機構はもちろんのこと、ハンドル
の回転で上下動するワイヤをブームに取付けて昇降させ
ても良い。また、スチームノズル9から噴射される流体
としては、中性洗浄液やアルカリ水など、化学物質の含
有率が低いもしくは含まない洗浄液が、回収及び処理を
低コスト化に寄与できるため、PRTR法施行後の洗浄
液として好適である。
は、昇降リフト及び作業台を設けていなくても、2つの
ノズルの駆動装置と、各ノズルに接続されたタンクとを
一体化していれば良く、この構成により、洗浄ユニット
のコンパクト化を進めることができる。また、請求項7
の発明では、伸縮性のある防水シートとノズル接続部を
備えたホッパーを対象としており、分解・組立作業が容
易であるため、あらゆるタイプの洗浄ユニットに対し簡
単にホッパーを設置することができる。
エアコン本体から取外した部材を置くための作業台を設
け、これを昇降させることにより、作業の迅速化及び安
全性の向上を図り、作業時間を短縮してコストの低減に
貢献できる優れたエアコン洗浄ユニットを提供すること
ができる。
及びノズルに接続されたタンクの一体化により、構成を
コンパクト化した使い勝手の良いエアコン洗浄ユニット
を提供することができる。さらに、本発明によれば、伸
縮性を有する防水シートとノズル類の接続部とを備える
ことにより、洗浄時の作業効率を高めることが可能な廃
液受け用ホッパーを提供することができる。
説明図。
説明図。
図。
図。
Claims (7)
- 【請求項1】 噴射ノズル及び吸引ノズルが配置された
エアコン洗浄ユニットにおいて、 垂直方向に移動可能な昇降リフトが設置され、 この昇降リフトに水平方向に移動可能な作業台が取付け
られ、 この作業台には前記噴射ノズル及び前記吸引ノズルを接
続可能なノズル接続部が設置されると共に、洗浄廃液を
受ける廃液受け皿が形成されたことを特徴とするエアコ
ン洗浄ユニット。 - 【請求項2】 前記昇降リフトには水平方向に旋回する
旋回部が設置され、 この旋回部に前記作業台が取付けられたことを特徴とす
る請求項1記載のエアコン洗浄ユニット。 - 【請求項3】 前記作業台には廃液受け用のホッパーが
取付けられ、 このホッパーは、廃液受け皿と、この廃液受け皿から延
びる押さえ棒と、各押さえ棒間に張られる伸縮性の防水
シートとから構成されたことを特徴とする請求項1また
は2記載のエアコン洗浄ユニット。 - 【請求項4】 前記噴射ノズルは蒸気を噴射するスチー
ムノズルから構成され、 前記吸引ノズルとして、蒸気を吸取るもや取りノズル
と、洗浄廃液を吸取るバキュームノズルとが設けられた
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のエアコン
洗浄ユニット。 - 【請求項5】 噴射ノズル及び吸引ノズルが配置された
エアコン洗浄ユニットにおいて、 前記噴射ノズル及び前記吸引ノズルの駆動装置が設置さ
れ、 前記駆動装置には防音カバーが設けられると共に、ブレ
ーカー付きのコードリールが接続され、 前記駆動装置に近接して洗浄液用タンクと回収液用タン
クとが一体的に配置され、 前記洗浄液用タンクには前記噴射ノズルが、前記回収液
用タンクには前記吸引ノズルがそれぞれ接続されたこと
を特徴とするエアコン洗浄ユニット。 - 【請求項6】 垂直方向に移動可能な昇降リフトが設置
され、 この昇降リフトに水平方向に移動可能な作業台が取付け
られ、 この作業台には前記噴射ノズル及び前記吸引ノズルを接
続可能なノズル接続部が設置されると共に、洗浄廃液を
受ける廃液受け皿が形成されたことを特徴とする請求項
5記載のエアコン洗浄ユニット。 - 【請求項7】 エアコン洗浄時の洗浄廃液を受ける廃液
受け用ホッパーにおいて、 廃液受け皿と、この廃液受け皿から延びる押さえ棒と、
各押さえ棒間に張られる伸縮性の防水シートとから構成
され、 さらに、ノズル類を接続するためのノズル接続部が設け
られたことを特徴とする廃液受け用ホッパー。
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