JP2002022333A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002022333A
JP2002022333A JP2000211044A JP2000211044A JP2002022333A JP 2002022333 A JP2002022333 A JP 2002022333A JP 2000211044 A JP2000211044 A JP 2000211044A JP 2000211044 A JP2000211044 A JP 2000211044A JP 2002022333 A JP2002022333 A JP 2002022333A
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water
refrigerator
supercooled
ice
heat exchanger
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Application number
JP2000211044A
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English (en)
Inventor
Yoshitsugu Nishiyama
吉継 西山
Takeji Watanabe
竹司 渡辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続的・瞬間的に氷を生成し、製氷できる氷
の量に限界がないようにする。 【解決手段】 冷媒回路10に過冷却熱交換器15を備
え、給水回路16の水を過冷却状態まで冷却したのち
に、シャーベット状の氷を生成する。これによって、連
続的、瞬間的に必要に応じた量の氷を提供することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍室、あるいは
冷蔵室を有する冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷蔵庫としては、例え
ば、特開平10−111060号公報に記載されている
ようなものがあった。図14は、前記公報に記載された
従来の冷蔵庫を示すものである。
【0003】図14において、1は圧縮機、2は凝縮
器、3は減圧手段、4は冷凍室、5は冷凍室4の空気を
冷却する第一の蒸発器、6は冷凍室4の冷気を循環させ
る第一の冷気循環手段、7は冷蔵室、8は冷蔵室7の空
気を冷却する第二の蒸発器、9は冷蔵室7の冷気を循環
させる第二の冷気循環手段、10は圧縮機1、凝縮器
2、減圧手段3、第一の蒸発器5、第二の蒸発器6を順
に接続する冷媒回路、11は冷凍室4で氷を造るための
多数のブロック状の製氷小室を有した製氷皿であり、1
2は水を貯水する貯水槽、13は貯水槽12の水を製氷
皿11へ導く給水回路、14は給水回路に設置した製氷
皿11に一定量の貯水槽12の水Aを送る水ポンプであ
る。
【0004】以上のように構成された従来の冷蔵庫につ
いて、以下動作について説明する。圧縮機1の運転によ
り、圧縮機1より吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器
2により凝縮液化したあと、減圧手段3を通過する際に
減圧され低温低圧となり、冷凍室4の第一の蒸発器5と
冷蔵室7の第二の蒸発器8で蒸発気化して空気を冷却す
る。第一の蒸発器5と第二の蒸発器8で気化した冷媒
は、圧縮機1に吸入される。このような冷蔵庫の運転を
行うことにより、冷凍室4と冷蔵室7を冷却することが
できる。冷蔵庫で氷を造る場合は、製氷皿11に貯水槽
12の水を水ポンプより一定量の水を供給し、冷凍室4
の氷点以下まで冷却された空気により製氷皿11を冷却
するとブロック状の角氷を製氷することができる。
【0005】また、図14において、冷凍室4と冷蔵室
7にそれぞれに空気を冷却する蒸発器5、8を設置して
いるが、冷凍室4の冷気を冷蔵室7へ送り込むダクトを
設置すると、第二の蒸発器8が不要となり簡素化された
冷蔵庫とすることができる。
【0006】また、図示していないが、冷凍室4と冷蔵
室7に第三の保冷室である野菜室を設けた冷蔵庫も販売
されている。
【0007】また、一般的に冷凍室4と冷蔵室7を有す
る冷蔵庫では、冷凍室4よりも冷蔵室7の方が室内の温
度が高くなるように設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の冷蔵庫は、冷凍室4の冷気によって製氷皿11に貯
水した水を冷却して製氷する構成なので、冷凍室4の製
氷皿11で製氷できる氷の量には限界があり、またブロ
ック状の角氷を生成するまでに時間を要するという課題
があった。従って、夏場などで氷の需要が多いときに
は、冷凍室4の製氷では能力不足であり、使い勝手の悪
い冷蔵庫であった。
【0009】また、冷蔵庫に入れる前の食料品等の被冷
却物の温度は、冷凍室4、あるいは冷蔵室7の室内温度
よりも高いので、被冷却物を冷凍室4、あるいは冷蔵室
7へ入れた瞬間に室内の温度と、既に保冷されている食
料品の温度が上昇し、冷蔵庫の冷却負荷が増加するとと
もに、保冷されている食料品の保存状態が悪化するとい
う課題があった。
【0010】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、氷を連続的、瞬間的に生成し、さらに食料品を鮮度
良く保存できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、圧縮機と凝縮器と減圧手段と蒸発器が冷媒
回路で順に接続されるヒートポンプ回路を設置して冷凍
室、あるいは冷蔵室の冷却を行う冷蔵庫において、水を
流す給水回路と、減圧手段の出口に設けて、給水回路の
水をヒートポンプ回路の冷媒と熱交換させて過冷却状態
まで冷却する過冷却熱交換器と、過冷却熱交換器の出口
に設けて、過冷却状態の水を放出する過冷却水放出回路
を備えたことを特徴とする冷蔵庫としたものである。
【0012】これによって、過冷却熱交換器において連
続的、瞬間的に過冷却状態の水を生成し、この水に衝撃
を与えると瞬時にシャーベット状の氷を生成することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、圧縮機
と凝縮器と減圧手段と蒸発器が冷媒回路で順に接続され
るヒートポンプ回路を設置して冷凍室、あるいは冷蔵室
の冷却を行う冷蔵庫において、水を流す給水回路と、減
圧手段の出口に設けて、給水回路の水をヒートポンプ回
路の冷媒と熱交換させて過冷却状態まで冷却する過冷却
熱交換器と、過冷却熱交換器の出口に設けて、過冷却状
態の水を放出する過冷却水放出回路を備えたことを特徴
とする冷蔵庫とすることにより、過冷却熱交換器におい
て連続的、瞬間的に生成される過冷却状態の水から、瞬
時にシャーベット状の氷を造るので、氷を連続的、瞬間
的に生成できる冷蔵庫とすることができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、水を貯水する貯
水槽を備えた冷蔵庫において、給水回路は貯水槽と接続
されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫と
することにより、貯水槽の水を過冷却熱交換器において
連続的、瞬間的に過冷却状態の水を生成し、この水より
瞬時にシャーベット状の氷を造るので、好みに応じてシ
ャーベット状の氷、あるいはブロック状の角氷のどちら
かの氷を選択して製氷する冷蔵庫とすることができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、過冷却水放出回
路は冷凍室、あるいは冷蔵室に設置したことを特徴とす
る請求項1〜2のいずれか1項に記載の冷蔵庫とするこ
とにより、過冷却熱交換器において生成される過冷却状
態の水を、冷凍室や冷凍室に供給するので、被冷却物の
鮮度を維持したまま急速冷却できる冷蔵庫とすることが
できる。
【0016】請求項4に記載の発明は、冷凍室に水を貯
水して製氷する製氷皿を備え、過冷却水放出回路は過冷
却熱交換器で冷却された水を製氷皿に導くように設置し
たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
の冷蔵庫とすることにより、過冷却熱交換器において生
成される過冷却状態の水を製氷皿へ注入するので、短時
間でブロック状の角氷を製氷する冷蔵庫とすることがで
きる。
【0017】請求項5に記載の発明は、水を貯水する貯
氷槽を備え、過冷却水放出回路は過冷却熱交換器で冷却
された水を前記貯氷槽に導くように設置したことを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫とす
ることにより、貯氷槽に過冷却状態の水、あるいはシャ
ーベット状の氷を貯えるので、必要に応じた量の氷を瞬
間的に生成し、容器等で取り出せる冷蔵庫とすることが
できる。
【0018】請求項6に記載の発明は、前記貯氷槽は、
冷凍室、あるいは冷蔵室に備えたことを特徴とする請求
項5記載の冷蔵庫とすることにより、過冷却状態の水、
あるいはシャーベット状の氷を貯える貯氷槽は冷凍室と
一体化されているので、貯氷槽は効率よく保冷され、ま
た貯氷槽を断熱する断熱材が不要となるので、効率が高
い、低コストな冷蔵庫とすることができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、過冷却熱交換器
は、冷凍室、あるいは冷蔵室に備えた冷蔵庫とすること
により、過冷却状態の水を生成する過冷却熱交換器は冷
凍室と一体化されているので、過冷却状態の水は効率よ
く生成され、また過冷却熱交換器を断熱する断熱材が不
要となるので、効率が高い、低コストでコンパクトな冷
蔵庫とすることができる。
【0020】請求項8に記載の発明は、過冷却水放出回
路に設けて、水を貯水槽へ戻す水循環回路を備えたこと
を特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の冷蔵
庫とすることにより、貯水槽の水を一旦冷却した後に給
水回路へ供給するので、連続的、瞬間的に大量のシャー
ベット状の氷を生成し、さらに短時間でブロック状の角
氷を製氷する冷蔵庫とすることができる。
【0021】請求項9に記載の発明は、貯水槽の水は、
深夜電力を用いて過冷却熱交換器で冷却されることを特
徴とする請求項8に記載の冷蔵庫とすることにより、電
気代が安い深夜電力を用いて貯水槽の水を冷却するの
で、ランニングコストが廉価で、連続的、瞬間的に大量
のシャーベット状の氷を生成し、さらに短時間でブロッ
ク状の角氷を製氷する冷蔵庫とすることができる。
【0022】請求項10に記載の発明は、給水回路に浄
水手段を備えた冷蔵庫とすることにより、過冷却水放出
回路に生成するスケールや不純物を除去し、熱交換器の
流路内、あるいは過冷却水放出回路で凍結が発生するこ
となく、長い年月にわたっても過冷却状態の水を安定し
て生成できるので、耐久性の高い冷蔵庫とすることがで
きる。
【0023】請求項11に記載の発明は、過冷却熱交換
器は、スリット状の穴を有する複数の冷媒プレートと、
スリット状の穴を有する複数の水プレートと、この複数
の冷媒プレートと水プレートの間に設けられていて冷媒
と水の隔壁をなす複数の隔壁プレートとから冷媒流路と
水流路を形成した積層式熱交換器である冷蔵庫とするこ
とにより、熱交換器の流路内で凍結が発生することなく
安定して過冷却状態の水を生成し、さらに過冷却熱交換
器がコンパクトとなるので、耐久性が高く、コンパクト
な冷蔵庫とすることができる。
【0024】請求項12に記載の発明は、過冷却熱交換
器は、冷蔵庫本体に納められている冷蔵庫とすることに
より、過冷却熱交換器等が冷蔵庫の躯体内に収納される
構成であるから、低コストでコンパクトな冷蔵庫とする
ことができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0026】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図1
において、15は水を冷媒回路10の冷媒と熱交換して
過冷却状態となるまで冷却する過冷却熱交換器、16は
過冷却熱交換器15へ水を供給する給水回路、17は過
冷却熱交換器15を流出した水を流して冷蔵庫外、ある
いは冷蔵庫内へと放出させる過冷却水放出回路、18は
給水回路16を流れる水量を制御する、止水機能を有し
た水量制御手段、19は過冷却水放出回路17を流れる
水の温度を検知する温度センサー、20は過冷却水放出
回路17を流れる水の温度が所定の温度T1となるよう
に、温度センサー19から受ける信号を基に水量制御手
段18を介して給水回路16の水量を制御する制御手
段、21は過冷却水放出回路17より水を出水させるか
否かを押しボタン等で操作する操作手段であり、制御手
段20と連結されている。過冷却熱交換器15は、プレ
ート式熱交換器や二重管式熱交換器などの満液式熱交換
器以外の熱交換器を用いた。温度センサー19はサーミ
スターとしたが、熱電対、あるいは測温抵抗体を用いる
こともできる。過冷却熱交換器15は、図1に示すよう
に減圧手段3と第一の蒸発器5の間の冷媒回路10に設
置した。また、給水回路16は水道管と連結されてい
る。
【0027】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。図1に示す冷蔵
庫の冷凍室4と冷蔵室7の冷却は、従来の構成と同じ方
式で行う。操作手段21の操作によって、過冷却水放出
回路17より出水が要求された場合は、制御手段20に
よって水量制御手段18を制御し、止水している給水回
路16に水を供給する。その後、水は過冷却熱交換器1
5において冷媒回路10の冷媒と熱交換して冷却された
後、過冷却水放出回路17より外部へ放出される。過冷
却水放出回路17より冷蔵庫外、あるいは冷蔵庫内へ放
出された水は、容器等で受けることができる。
【0028】このとき、所定の温度T1を氷点以下の温
度とし、温度センサー19で検出する温度がT1となる
ように制御手段20で水量制御手段18を介して水量を
制御すると、過冷却熱交換器15を流出する水は、氷点
以下の温度でも液相である過冷却状態の水となる。水は
氷点以下の温度まで冷却しても、氷核が無いとき、ある
いは流れに乱れがないとき、あるいは水が衝撃を受けな
いときは、氷へと相変化できない過冷却状態の水とな
る。
【0029】しかし、過冷却状態の水の中に氷核が生成
されるか、流れの乱れが生じるか、または衝撃を受ける
と一瞬に氷へと相変化し、過冷却される温度が大きくな
るほど僅かな乱れでも氷へと相変化する。従って、過冷
却水放出回路17を流れる過冷却状態の水は、外部へ放
出されたときの流れの変化、あるいは、容器等で受けた
ときの衝撃によって瞬時に氷へと変化させることができ
る。このとき生成される氷は柔軟性と流動性のあるシャ
ーベット状となる。
【0030】即ち、給水回路16より連続的に水を過冷
却熱交換器15に供給することによって、過冷却水放出
回路17より、連続的にシャーベット状の氷を生成する
ことができる。また、冷蔵庫の圧縮機1は、冷凍室4と
冷蔵室7の保冷運転のため頻繁に運転と停止を繰り返し
ており、また、過冷却熱交換器15は冷媒によって予冷
されているので、操作手段21の操作によって過冷却水
放出回路17から出水が要求されるとほぼ同時に過冷却
状態の水を過冷却水放出回路17より放出することがで
きる。
【0031】以上のように、本実施例においては、過冷
却熱交換器15、給水回路16、過冷却水放出回路1
7、水量制御手段18、温度センサー19、制御手段2
0、操作手段21などを設置し、給水回路16から連続
的に供給される水を過冷却熱交換器15で過冷却状態ま
で冷却したあと、過冷却水放出回路17より外部へ放出
して氷を生成する構成としたことから、連続的、瞬間的
にシャーベット状の氷を生成する冷蔵庫とすることがで
きる。
【0032】また、本実施例では、過冷却熱交換器15
を第一の蒸発器5の冷媒回路の入口に設置しているが、
冷媒回路10のうち低圧冷媒が流れる部分であれば、第
一の蒸発器5と第二の蒸発器8の間の冷媒回路、あるい
は第二の蒸発器8と圧縮機1の間の冷媒回路、あるいは
第一の蒸発器5または第二の蒸発器8と並行になるよう
バイパスした冷媒回路に設置しても、過冷却状態の水を
生成することができる。
【0033】また、本実施例では、冷凍室4と冷蔵室7
にそれぞれに空気を冷却する第一の蒸発器5と第二の蒸
発器8を設置しているが、冷凍室4の冷気を冷蔵室7へ
送り込むダクトを設置すると、第二の蒸発器8が不要と
なる簡素化された冷蔵庫となり、この形態の冷蔵庫にお
いても、第一の蒸発器5の前後の冷媒回路に過冷却熱交
換器15を設置することにより、過冷却状態の水を生成
することができる。
【0034】また、本実施例では、所定の温度T1を−
3℃としたが、T1を低く設定しすぎると、過冷却状態
の水は過冷却水放出回路17より外部へ放出する前に、
過冷却熱交換器15や過冷却水放出回路17で氷へと相
変化して流路を閉塞し、氷を供給できなくなってしまう
ので、T1>−7℃の範囲で設定する。
【0035】また、本実施例では、温度センサー19は
過冷却水放出回路17に設置したが、圧縮機1と凝縮器
2の冷却能力が特性が把握できているときに、温度セン
サー19を給水回路16に設置し、検知した温度と冷却
能力特性から水量の演算を行い、演算した水量となるよ
うに水量制御手段15を制御すると、同様の効果を得る
ことができる。
【0036】また、本実施例では、給水回路16より給
水される水量の調節は、水量制御手段18の制御のほか
に、給水回路16に水ポンプを設置して制御することも
可能である。また、圧縮機1にインバーター回路を設
け、冷却される水の温度が所定の温度T1となるように
圧縮機1の出力を制御しても同様の効果を得ることがで
きる。
【0037】また、本実施例の冷蔵庫は、図1に示すよ
うに冷凍室4の第一の蒸発器5と冷蔵室7の第二の蒸発
器8が順に接続されたものであるが、順序が逆に接続さ
れる冷蔵庫や、冷凍室4、または冷蔵室7のみの冷蔵
庫、または野菜室等の第三の保冷室を設けた冷蔵庫、ま
たは第一の蒸発器5と第二の蒸発器7を一体化して蒸発
器を共有する冷蔵庫であっても、これら冷蔵庫の冷媒回
路に過冷却熱交換器15を設置することにより、過冷却
状態の水を連続的、瞬間的に生成する冷蔵庫とすること
ができる。
【0038】また、本実施例では、圧縮機1が冷蔵庫の
保冷運転を停止している場合は、瞬間的に生成できる過
冷却状態の水量が少なくなったしまうために、制御手段
20によって、給水回路16の通水と同時に圧縮機1を
起動させる制御を行う。従って、圧縮機1が冷蔵庫の保
冷運転を停止している場合でも、瞬間的に所定の量の過
冷却状態の水を生成する冷蔵庫とすることができる。
【0039】また、本実施例では、所定の温度T1を氷
点以下に設定するとしたが、氷点以上の温度に設定する
ことも可能であり、温度を設定できる手段を操作手段2
1に設けると、過冷却水放出回路17より設定した温度
T1の水が、連続的、瞬間的に出水する冷蔵庫とするこ
とができる。
【0040】また、本実施例の圧縮機1を用いて冷媒を
循環させる冷凍サイクルを、冷媒を吸収器で吸収剤に吸
収させて再生器で冷媒を発生させるような、吸収式サイ
クルで構成しても同様の効果を得ることができる。
【0041】また、本実施例の過冷却熱交換器15は、
並行流となるように冷媒回路10と給水回路16を接続
しているが、直交流、あるいは対向流となるような構成
とした熱交換器としても同様な効果を得ることができ
る。
【0042】また、本実施例では、貯水槽12と製氷皿
を設けた冷蔵庫に適用した例を記載しているが、これを
搭載しない冷蔵庫であっても、過冷却熱交換器を搭載す
ることによって本発明の効果を得ることができる。
【0043】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図2におい
て、22は貯水槽12の水を製氷皿11へ供給する給水
回路13、または給水回路16に送るか選択切り替えで
きる給水回路切替手段、23は貯水槽12に水を給水回
路切替手段22へ導く給水回路である。従って、給水回
路切替手段22の操作によって、貯水槽12の水を製氷
皿11に送るか、過冷却熱交換器15へ送るかを切り替
えることができる。24は給水回路切替手段22の操作
と、過冷却水放出回路17を流れる水の温度が所定の温
度T1となるように、温度センサー19から受ける信号
を基に水ポンプ14を制御する制御手段、25は過冷却
放出回路17より水を出水させるか否か、または製氷皿
11で製氷を行うか否かを押しボタン等で選択操作する
操作手段であり、制御手段24と通信回線で連結されて
いる。
【0044】以上のように構成された冷蔵庫において、
以下その動作と作用について説明する。図2の冷蔵庫に
おいて冷凍室4、あるいは冷蔵室7の保冷運転は従来の
方式で記載したものと同じ方式で行うことができる。こ
こで、操作手段25の操作によって、過冷却水放出回路
17より出水が要求された場合は、制御手段24によっ
て給水回路切替手段22と水ポンプ14を操作し、貯水
槽12の水を給水回路23を通じて過冷却熱交換器15
へ送る。過冷却熱交換器15へ流入した水は、実施例1
で記載したものと同じ作用により、冷媒と熱交換して過
冷却状態まで冷却されたのちに過冷却水放出回路17よ
り外部へ放出され、シャーベット状の氷へと変化する。
本実施例の水量制御は給水回路13の水ポンプ14で行
うことができる。過冷却水放出回路17よりシャーベッ
ト状の氷を生成せず、製氷皿11で製氷を行う場合は、
貯水槽12の一定量の水Aを給水回路切替手段22と水
ポンプ14によって製氷皿11へ供給し、冷凍室4の冷
機によって製氷皿11を冷却するとブロック状の角氷を
生成することができる。
【0045】以上のように、本実施例においては、給水
回路切替手段22、給水回路23、制御手段24、操作
手段25を設置し、貯水槽12から連続的に供給される
水を過冷却熱交換器15で過冷却状態まで冷却したあ
と、過冷却水放出回路17より外部へ放出して氷を生成
する構成としたことから、連続的、瞬間的にシャーベッ
ト状の氷を生成する冷蔵庫とすることができる。また、
過冷却熱交換器15への給水は、製氷皿11に給水する
ための既設の貯水槽12を利用するので、給水回路の簡
素化と水量制御手段18を省略した低コストな冷蔵庫と
することができる。さらに、操作手段25によって、ブ
ロック状の角氷とシャーベット状の氷のどちらかを選択
できる構成であり、好みに応じた氷を製氷する冷蔵庫と
することができる。
【0046】また、本実施例では貯水槽12に水を貯水
したが、飲料等を貯水することによって、過冷却水放出
回路17よりシャーベット状の飲料を製造することがで
きる。
【0047】また、本実施例では貯水槽12の水を水ポ
ンプ14によって、製氷皿11、または過冷却熱交換器
15へ給水する構成としているが、貯水槽12の位置エ
ネルギーを利用して給水する構成とすると、水ポンプ1
4が不要となり低コスト化を実現することができる。
【0048】また、図2に示す給水回路16には、水道
配管と連結する部分を記載していないが、本実施例でも
実施例1の図1で記載しているように、給水回路16に
は水道配管より水を供給することも可能であり、水道配
管より供給される水を連続的に過冷却状態まで冷却する
ことができる。
【0049】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図3におい
て、26は過冷却水放出回路17に設置して、水を外部
へ放出するか、あるいは冷凍室4へ送るかを切り替える
過冷却水回路切替手段であり、27は過冷却水回路切替
手段26より送られる水を冷凍室4、あるいは冷蔵室7
へ導くかを切り替える過冷却水回路切替手段である。2
8は過冷却熱交換器15で生成した過冷却状態の水を冷
凍室4へと導く過冷却水放出回路、29は過冷却熱交換
器15で生成した過冷却状態の水を冷蔵室7へと導く過
冷却水放出回路である。30は制御手段24の機能に加
えて、過冷却水回路切替手段26、過冷却水回路切替手
段27の操作を行う機能を持つ制御手段である。31は
過冷却水放出回路17より水を出水させるか否か、また
は製氷皿11で製氷を行うか否か、または過冷却水放出
回路28より水を出水させるか否か、または過冷却水放
出回路29より水を放出するか否かを押しボタン等で選
択操作する操作手段であり、制御手段30と通信回線で
連結されている。
【0050】以上のように構成された冷蔵庫において、
以下その動作と作用について説明する。図3の冷蔵庫に
おいて冷蔵庫の保冷運転と、過冷却水放出回路17から
の出水と、製氷皿11への水の供給は、従来の方式と実
施例2で記載したものと同じ方式により行うことができ
る。ここで、操作手段31によって、冷凍室4へ過冷却
水放出回路28からの出水が要求された場合は、制御手
段30によって水ポンプ14と給水回路切替手段22と
過冷却水回路切替手段26と過冷却水回路切替手段27
を制御して、貯水槽12の水Aを冷凍室4へ導く。ま
た、冷凍室4から冷蔵室7の過冷却水放出回路29から
の出水へ切り替える場合は、過冷却水回路切替手段27
を切り替えると、貯水槽12の水Aを冷蔵室7へ導くこ
とができる。何れの過冷却水放出回路28、過冷却水放
出回路29より出水される水は、過冷却熱交換器15を
通過するときに過冷却状態となるまで冷却されており、
冷凍室4、あるいは冷蔵室7へ放出された際にシャーベ
ット状の氷へと変化する。冷蔵庫に入れる前の食品等の
被冷却物の温度は、冷凍室4、あるいは冷蔵室7の室内
温度よりも高いので、被冷却物を冷凍室4、あるいは冷
蔵室7へ入れた瞬間に、室内の温度と既に保冷されてい
る食品の温度が上昇し、保冷されている食品の保存状態
が悪化するとともに冷蔵庫の冷却負荷が増加する。
【0051】そこで、食品などの被冷却物を冷凍室4、
あるいは冷蔵室7を入れた後に、過冷却水放出回路2
8、あるいは過冷却水放出回路29より過冷却状態の水
を食品に向けて放出すると、過冷却状態の水は食品と接
触した瞬間にシャーベット状の氷となり、食品はシャー
ベット状の氷で覆われて急速冷却される。従って、冷蔵
庫の冷却負荷を増加させることなく、また、他の保冷物
の保存状態を良好に保ちながら、食品などの被冷却物の
急速冷却を行うことができる。
【0052】以上のように、本実施例においては、過冷
却水回路切替手段26、過冷却水回路切替手段27、過
冷却水放出回路28、過冷却水放出回路29を設置し、
貯水槽12から供給される水を過冷却熱交換器15で過
冷却状態まで冷却したあと、過冷却水放出回路28、ま
たは過冷却水放出回路29より冷凍室4、または冷蔵室
7へ放出し、被冷却物をシャーベット状の氷で覆うよう
な構成としたことから、冷蔵庫の冷却負荷を増加させる
ことなく、また、他の保冷物の保存状態を良好に保ちな
がら、食品などの被冷却物の急速冷却を行う冷蔵庫とす
ることができる。また、冷蔵庫の冷凍室4と冷蔵室7の
室内は乾燥しており、魚介類、肉類、野菜類の鮮度を維
持したまま保存するには限界があるが、これら食品をシ
ャーベット状の氷で覆うことによって、みずみずしさと
鮮度を維持しながら長期間保存することができる。
【0053】また、本実施例では、図3に示すように冷
凍室4と冷蔵室7の双方へ過冷却状態の水を供給する構
成としているが、どちらか一方のみに供給する構成とし
ても良く、また、野菜室等の第三の保冷室を設けた冷蔵
庫であっても、野菜室に過冷却水放出回路を配して過冷
却状態の水を供給することによって、野菜室の食品を急
速冷却することができる。
【0054】また、本実施例では、過冷却水回路切替手
段26、過冷却水回路切替手段27を制御して冷凍室
4、あるいは冷蔵室7のどちらか一方に過冷却状態の水
を供給する構成となっているが、過冷却水放出回路17
よりそれぞれ独立した回路を設置して冷凍室4と冷蔵室
7に導くことも可能であり、この構成によると双方同時
に食品の急速冷却を行うことができる。
【0055】(実施例4)図4は、本発明の実施例4の
冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図4におい
て、32は過冷却水放出回路に設置した過冷却水回路切
替手段、33は過冷却水回路切替手段32によって冷凍
室4に供給される過冷却状態の水を製氷皿11へと導く
過冷却水放出回路、34は制御手段30の機能に加え
て、過冷却水回路切替手段32の操作ができる機能を備
えた制御手段、35は過冷却水放出回路17より水を出
水させるか否か、または製氷皿11に給水するか否か、
または過冷却水放出回路28より水を出水させるか否
か、または過冷却水放出回路29より水を放出するか否
か、または過冷却水放出回路33より製氷皿11に過冷
却状態の水を供給するか否かを押しボタン等で選択操作
する操作手段であり、制御手段34と通信回線で連結さ
れている。
【0056】以上のように構成された冷蔵庫において、
以下その動作と作用について説明する。図4の冷蔵庫に
おいて冷蔵庫の保冷運転と、過冷却水放出回路17から
の出水と、製氷皿11へ給水と、冷凍室4、あるいは冷
蔵室7への出水は、従来の方式と実施例2と実施例3で
記載したものと同じ方式により行うことができる。ここ
で、操作手段35によって、冷凍室4の製氷皿11へ過
冷却水放出回路より出水が要求された場合は、制御手段
34により、水ポンプ14と給水回路切替手段22と過
冷却水回路切替手段26と過冷却水回路切替手段27と
過冷却水回路切替手段32を制御して、貯水槽12の水
Aを過冷却水放出回路33を通じて冷凍室4の製氷皿1
1へ導く。過冷却水放出回路33より出水される水は、
過冷却熱交換器15を通過するときに過冷却状態となる
まで冷却されており、製氷皿11に接した瞬間に受ける
衝撃によって流動性のあるシャーベット状の氷へと変化
する。
【0057】従って、製氷皿11に設けてある多数のブ
ロック状の製氷小室にはシャーベット状の氷が満たさ
れ、そのまま、冷凍室4の冷気で製氷皿11を冷却する
ことによって、ブロック状の角氷を製氷することができ
る。図13に示すような従来の冷蔵庫において氷を造る
場合は、製氷皿11に水を貯水し冷凍室4の冷気によっ
て冷却する。製氷皿11の水の中に氷核がない場合、水
は氷点以下まで冷却されても液相である過冷却状態とな
り、約−7℃程度まで冷却しないと氷が生成されない。
従って、製氷を行うために時間を要し、また、冷蔵庫の
効率を低下させる原因となる。しかしながら、本実施例
の構成では、製氷皿11には、シャーベット状の氷が満
たされており、またシャーベット状の氷自体が氷核とな
るので、短時間でブロック状の角氷を生成することがで
きる。
【0058】以上のように、本実施例においては、過冷
却水回路切替手段32、過冷却水放出回路33、制御手
段34、操作手段35を設置し、貯水槽12の水を過冷
却熱交換器15で過冷却状態まで冷却したあと、過冷却
水放出回路33より冷凍室4の製氷皿11へ放出し、シ
ャーベット状の氷で満たされた製氷皿11を冷却する構
成としたことから、短時間で冷蔵庫の効率を低下させる
ことなくブロック状の角氷を製氷する冷蔵庫とすること
ができる。
【0059】また、本実施例では、製氷皿11に貯水槽
12の水Aを供給する回路が、給水回路13と過冷却水
放出回路33の2系統となるので、従来の冷蔵庫で設置
していた給水回路13を省略すると水回路が簡素化され
た低コスト化を図った冷蔵庫とすることができる。
【0060】また、本実施例では、過冷却水放出回路3
3は過冷却水放出回路28、過冷却水放出回路29に従
属する構成となっているが、過冷却水放出回路17より
単独な回路を設置することにより、過冷却水放出回路2
8、過冷却水放出回路29の影響を受けずに製氷皿11
へシャーベット状の氷を供給することができる。また、
この過冷却水放出回路28と過冷却水放出回路29を省
く構成としても、短時間でブロック状の角氷を生成する
ことができる。
【0061】(実施例5)図5は、本発明の実施例5の
冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図5におい
て、36は過冷却熱交換器15から流出する水を貯水す
る貯氷槽、37は貯氷槽36へ水を供給する過冷却水放
出回路、38は貯氷槽36の過冷却状態の水、あるいは
過冷却状態の水から変化したシャーベット状の氷を外部
へ放出する過冷却水放出回路、39は過冷却水放出回路
38を開閉するための回路開閉弁である。40は回路開
閉弁39と給水回路切替手段22の操作と、過冷却水放
出回路37を流れる水の温度が所定の温度T1となるよ
うに、温度センサー19から受ける信号を基に水ポンプ
14を制御する制御手段、41は過冷却水放出回路38
より貯氷槽36の水を出水させるか否か、または製氷皿
11で製氷を行うか否かを押しボタン等で選択操作する
操作手段であり、制御手段40と通信回線で連結されて
いる。
【0062】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。図5の冷蔵庫に
おいて冷蔵庫の保冷運転と、過冷却状態の水の生成は従
来の方式と実施例2で記載したものと同じ方式により行
うことができる。過冷却熱交換器15で生成した過冷却
状態の水は、過冷却水放出回路37によって貯氷槽36
へ放出され、貯氷槽36には所定量の過冷却状態の水が
貯えられる。貯氷槽36へ放出された際の流れの変動等
により過冷却状態の水がシャーベット状の氷へと変化す
るときは、シャーベット状の氷が貯えられる。従って、
大量の氷が必要となっても、貯氷槽36には過冷却状態
の水、あるいはシャーベット状の氷が貯えられているの
で、必要に応じた量の氷を貯氷槽36より過冷却水放出
回路38を通じて適宜出水させることができる。
【0063】以上のように、本実施例においては、貯氷
槽36と過冷却水放出回路37、過冷却水放出回路38
と回路開閉弁39を設置し、給水回路23から供給され
る水を過冷却熱交換器15で過冷却状態まで冷却したあ
と、貯氷槽36に貯水する構成としたことから、必要に
応じた量の氷を供給できる冷蔵庫とすることができる。
また、圧縮機1の運転を停止している場合でも、圧縮機
1を起動させることなく大量の氷を提供することができ
る。
【0064】また、本実施例では、貯氷槽36の過冷却
状態の水、あるいはシャーベット状の氷は、回路開閉弁
39の開閉制御によって外部へ出水させることができる
が、容器等で直接貯氷槽36より過冷却状態の水、ある
いはシャーベット状の氷を取り出すことも可能である。
【0065】(実施例6)図6は、本発明の実施例6の
冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図6におい
て、42は過冷却熱交換器15から流出する水を貯水す
る貯氷槽、43は貯氷槽42に水を供給する過冷却水放
出回路であり、貯氷槽42は冷凍室4内に設置されてい
る。
【0066】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。図6の冷蔵庫に
おいて冷蔵庫の保冷運転と、過冷却状態の水の生成は従
来の方式と実施例2で記載したものと同じ方式により行
うことができる。過冷却熱交換器15で生成した過冷却
状態の水は、実施例5と同様に過冷却水放出回路43を
通じて貯氷槽42へ放出され、貯氷槽42には過冷却状
態の水、あるいはシャーベット状の氷が貯えられる。従
って、大量の氷が必要となっても、貯氷槽42には過冷
却状態の水、あるいはシャーベット状の氷が貯えられて
いるので、必要に応じた量の氷を貯氷槽42より過冷却
水放出回路38を通じて適宜出水させることができる。
貯氷槽42は冷凍室4の冷気と接しているから、絶えず
貯氷槽42内の温度を一定に保つことができる。また、
冷凍室4の室内の温度が上昇しても、貯氷槽42は過冷
却状態の水、あるいは氷が蓄積されているので、冷凍室
4の空気を冷却することができる。
【0067】以上のように、本実施例においては、貯氷
槽42と過冷却水放出回路43を設置し、給水回路23
から供給される水を過冷却熱交換器15で過冷却状態ま
で冷却したあと、貯氷槽42に貯水する構成としたこと
から、必要に応じた量の氷を供給できる冷蔵庫とするこ
とができる。また、貯氷槽42が冷凍室4に設置されて
いるので、冷蔵庫の効率の向上とコンパクト化を実現す
ることができるとともに、貯氷槽42を断熱するための
断熱材が不要となるので、低コストな冷蔵庫とすること
ができる。
【0068】また、本実施例では貯氷槽42を冷凍室4
の室内に設置したが、冷蔵室7、あるいは、第三の保冷
室である野菜室に設置しても冷蔵庫の効率の向上とコン
パクト化、ならびに低コスト化を実現することができ
る。
【0069】(実施例7)図7は、本発明の実施例7の
冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図7におい
て、44は過冷却熱交換器15と同じく水を冷媒回路1
0の冷媒と熱交換して過冷却状態となるまで冷却する過
冷却熱交換器であり、過冷却熱交換器44は過冷却熱交
換器15を冷凍室4の室内に設置したものである。
【0070】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。図7の冷蔵庫に
おいて冷蔵庫の保冷運転と、過冷却状態の水の生成は従
来の方式と実施例2で記載したものと同じ方式により行
うことができる。過冷却熱交換器44で生成した過冷却
状態の水は、実施例2と同様に過冷却水放出回路17よ
り外部へ放出される。過冷却水放出回路17より外部へ
放出された過冷却状態の水は、外部へ放出されたときの
流れの変化、あるいは、容器等で受けたときの衝撃によ
って瞬時に氷へと変化させることができる。従って、連
続的にシャーベット状の氷を生成することができる。過
冷却熱交換器44の表面は冷凍室4の冷気と接してお
り、冷媒と冷凍室4の冷気を利用して効率よく水の冷却
を行うことができるから、生成する過冷却状態の水量を
増加させることができる。また、冷凍室4の室内の温度
が上昇しても、過冷却熱交換器44の表面は冷却されて
いるので、熱交換器の表面に接する空気を冷却すること
ができる。
【0071】以上のように、本実施例においては、冷凍
室4に過冷却熱交換器44を内蔵した構成としたことか
ら、生成できる過冷却状態の水量を増加させることがで
きるとともに、冷蔵庫の効率の向上とコンパクト化を実
現することができる。また、第一の蒸発器5と過冷却熱
交換器44は隣接することができるので、冷媒配管が簡
素化することができるとともに、過冷却熱交換器44を
断熱するための断熱材が不要となるので、低コストな冷
蔵庫とすることができる。
【0072】また、本実施例では過冷却熱交換器44を
冷凍室4の室内に設置したが、冷蔵室7、あるいは、第
三の保冷室である野菜室に設置しても同様の効果を得る
ことができる。
【0073】(実施例8)図8は、本実施例の実施例8
の冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図8にお
いて、45は過冷却水放出回路17に設置した過冷却水
回路切替手段、46は過冷却水回路切替手段45の操作
によって過冷却水放出回路17の水を貯水槽12へと戻
す水循環回路、47は制御手段34の機能に加えて、過
冷却水回路切替手段45を制御する機能を持つ制御手
段、48は過冷却水放出回路17より水を出水させるか
否か、または製氷皿11に給水するか否かを押しボタン
等で選択操作する操作手段であり、制御手段47と通信
回線で連結されている。
【0074】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。図8の冷蔵庫に
おいて冷凍室4、あるいは冷蔵室7の保冷運転は従来の
方式で記載したものと同じ方式で行うことができる。こ
こで、操作手段48により過冷却水放出回路17からの
出水が要求されていないときに、制御手段47によって
過冷却水放出回路17を流れる水が水循環回路46を通
じて貯水槽12へ戻るように過冷却水回路切替手段45
を制御すると、貯水槽12の水Aは過冷却熱交換器15
を介して循環する構成となり、さらに、制御手段47で
設定する所定の温度T1を氷点より高い温度に設定する
と、過冷却熱交換器15で温度T1まで冷却された水が
貯水槽12に貯水される。貯水槽12に温度がT1であ
る水Aが貯水されている状態で、操作手段48より過冷
却水放出回路17より過冷却状態の水の出水が要求され
た場合は、実施例2で示したような動作によって、過冷
却水放出回路17より過冷却状態の水を放出することが
できるが、貯水槽12の水Aは予め温度T1まで冷却し
ているので、過冷却熱交換器15で生成できる過冷却状
態の水の流量を大幅に増加させることができる。また、
製氷皿11へ給水する場合も、温度が低い水を供給する
ので、ブロック状の氷を製氷する時間を短縮することが
できる。
【0075】以上のように、本実施例においては、過冷
却水回路切替手段45、水循環回路46、制御手段4
7、操作手段48を設置した構成としたことから、予め
冷却した貯水槽12の水を過冷却状態まで冷却するの
で、生成する過冷却状態の水の流量が大幅に増加した冷
蔵庫とすることができる。また、ブロック状の氷を製氷
する時間を短縮することもできる。従って、使い勝手の
良い冷蔵庫とすることができる。
【0076】また、本実施例では、貯水槽12の水を過
冷却熱交換器15を通じて循環させて予冷するときの温
度T1を5℃としたが、貯水槽12に貯水した直後の水
の温度よりも低い温度となるように設定すれば、生成す
る過冷却状態の水の流量を増加させることができる。ま
た、予冷するときの設定温度T1を氷点温度以下とし、
貯水槽12に過冷却状態の水が貯水されても、同様に各
過冷却水放出回路より放出される過冷却状態の水の流量
を増加させることができる。
【0077】また、本実施例では、貯水槽12の水の予
冷が終わった後で、過冷却状態の水を生成する構成とし
ているが、貯水槽12の予冷を行っているときでも、過
冷却状態の水を生成することが可能であり、このときに
生成される過冷却状態の水量も増加する。
【0078】また、本実施例では、冷凍室4と冷蔵室7
へ過冷却状態の水を導く過冷却水放出回路28と過冷却
水放出回路29を設置していないが、これらを設置した
場合においても、冷凍室4、あるいは冷蔵室7へ供給で
きる過冷却状態の水の水量を増加させることができる。
【0079】(実施例9)図9は、本実施例の実施例9
の冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図9にお
いて、47aは制御手段47の機能に加えてタイマー機
能を備えた制御手段である。
【0080】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。図9の冷蔵庫に
おいて冷凍室4、あるいは冷蔵室7の保冷運転、および
過冷却状態の水の生成は実施例8で記載したものと同じ
方式で行うことができる。ここで、実施例8で行う貯水
槽12の水の冷却を、制御手段47aにおいて深夜電力
を用いて行う。深夜電力は電力料金が廉価であり、ま
た、深夜は冷蔵庫を設置している部屋の温度が低く、さ
らに、冷蔵庫のドアの開閉は少ないため、電気代が安
く、さらに効率よく貯水槽12の水の冷却を行うことが
できる。昼間に、貯水槽12に温度がT1である水Aが
貯水されている状態で、操作手段48より過冷却水放出
回路17より過冷却状態の水の出水が要求された場合
は、実施例2で示したような動作によって、過冷却水放
出回路17より過冷却状態の水を放出することができる
が、深夜に貯水槽12の水Aは予め温度T1まで冷却し
ているので、過冷却熱交換器15で生成できる過冷却状
態の水の流量を大幅に増加させることができる。また、
製氷皿11へ給水する場合も、温度が低い水を供給する
ので、ブロック状の氷を製氷する時間を短縮することが
できる。
【0081】以上のように、本実施例においては、タイ
マー機能を備えた制御手段47aを設置した構成とした
ことから、深夜電力を用いて貯水槽12の水を予め予冷
し、昼間にその水を過冷却状態まで冷却するので、ラン
ニングコストが廉価で、生成する過冷却状態の水の流量
が大幅に増加した冷蔵庫とすることができる。
【0082】(実施例10)図10は、本発明の実施例
10の冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図1
0において、49は給水回路23に設置して、貯水槽1
2から過冷却熱交換器15へ給水される水を浄水する浄
水手段である。浄水手段49はカートリッジ式のフィル
ターで構成され、取り替え可能構造としている。また、
浄水手段49に自浄作用があるものを用いることもでき
る。
【0083】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。図10の冷蔵庫
において冷蔵庫の保冷運転と、過冷却状態の水の生成は
従来の方式と実施例2で記載したものと同じ方式により
行うことができる。給水回路23より給水される水にス
ケール成分等の不純物が混入していると、過冷却熱交換
器15で過冷却状態まで冷却される際に、スケール成分
等の不純物が氷核となり、過冷却状態の水は一瞬に氷へ
変化し、過冷却熱交換器15、あるいは過冷却水放出回
路17の流路が氷で閉塞されてしまう。過冷却熱交換器
15、あるいは過冷却水放出回路17の流路が氷で閉塞
されてしまうと、圧縮機1の運転を停止しなければなら
ず、頻繁に圧縮機1の運転と停止を繰り返すと、冷蔵庫
の保冷ができないばかりでなく、圧縮機1の耐久性が低
下する。そこで、給水回路23に浄水手段49を設ける
と、水に含まれる不純物を除去することができるので、
生成した過冷却状態の水は外部へ放出する前に氷へと変
化することを防止することができる。
【0084】以上のように、本実施例においては、給水
回路23に水を浄水する浄水手段49を設置したことか
ら、水に存在する氷核となる物質を除去することによっ
て、長期にわたって安定して過冷却状態の水を生成する
ことができる。従って、冷蔵庫の耐久性が向上する。ま
た、生成されるシャーベット状の氷は、浄化された水よ
り製氷されるので、飲食用として利用することができ
る。
【0085】(実施例11)図11は、本発明の実施例
11の冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図1
1において、50は積層式熱交換器であり、過冷却熱交
換器15と置き換えたものである。図12は積層式熱交
換器50の分解斜視図であり、積層式熱交換器50は冷
媒プレート52、水プレート54、これらのプレート5
2、54の間に挿入する隔壁プレート53を順に積層し
て形成される。冷媒プレート52は、スリット状の穴で
ある冷媒流路スリット52aと水通路スリット52bが
形成されている。水プレート54は、スリット状の穴で
ある冷媒通路スリット54a、水流路スリット54bが
形成されている。隔壁プレート53は、スリット状の穴
である冷媒通路スリット53aと水通路スリット53b
が形成されている。冷媒流路スリット52aは、トップ
プレート51と隔壁プレート53と、あるいは両面の隔
壁プレート53から挟まれることにより冷媒流路を形成
する。水流路スリット54aは、両面の隔壁プレート5
3から挟まれることにより水流路を形成する。冷媒プレ
ート52の水通路スリット52b、および隔壁プレート
53の冷媒通路スリット53aと水通路スリット53
b、および水プレート54の冷媒通路スリット54a
は、順に積層されることによって貫通した空間を形成
し、冷媒と水を各々のプレートの流路に送る流入通路5
6a、57a、また各々の流路で熱交換した冷媒あるい
は水を合流させて積層式熱交換器50から流出させるた
めの流出通路56b、57bとなる。順に積層したプレ
ートの最上面にはトッププレート51、最低面にはエン
ドプレート55を配し各々のスリットを密閉空間とす
る。
【0086】積層式熱交換器50の冷媒流路の高さ、お
よび水流路の流路高さは、冷媒プレート52、および水
プレート54のプレートの厚みであり、流路の幅は冷媒
流路スリット52a、水流路スリット54aの幅とな
る。本実施例では、水プレート54の厚みを0.1〜
2.0mmの範囲とし、水流路の水の流れが層流となるよ
うに(レイノルズ数が1000以下)プレート54の厚
みとスリット54aの幅、および積層するプレートの枚
数を設計した。水流路を流れる水の流れは層流となり、
一般的に層流の熱伝達は低いとされているが、本発明の
ように流路高さを0.1〜2.0mmの範囲とすると温度
境界層が薄膜化され、伝熱が促進される。
【0087】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作と作用について説明する。過冷却熱交換器
15、27で生成される過冷却状態の水は、僅かな衝撃
を受けると液相から氷へと相変化する特性があり、過冷
却される温度幅が大きいほど極僅かな流れの乱れでも氷
へと相変化してしまう。過冷却熱交換器15、27を、
水の熱伝達が乱流であるプレート式熱交換器、あるいは
二重管式熱交換器で構成した場合、過冷却状態の水が氷
点温度以下のある温度まで冷却されると、流れの乱れ等
の影響を受けて氷へと相変化して流路を閉塞する場合が
あり、装置の運転を停止する必要がある。装置を度々停
止させるとヒートポンプ回路の圧縮機1の耐久性が低下
する。そこで、本実施例のように、過冷却熱交換器1
5、27を積層式熱交換器50で構成すると、水流路の
水の流れは層流であり、乱れを伴わない流れであること
から、過冷却状態となった水は氷へ相変化することなく
流路を通過することができる。過冷却状態となった水
は、過冷却水放出回路17より外部、あるいは冷凍室4
などに放出されたときに受ける衝撃で、液相から流動性
のあるシャーベット状の氷へと変化する。
【0088】以上のように、本実施例においては、水を
過冷却状態まで冷却する過冷却熱交換器を積層式熱交換
器50とした構成であることから、生成した過冷却状態
の水が熱交換器の水流路で氷へと相変化することなく外
部、あるいは冷凍室4へ放出することができる。従って
冷蔵庫の運転を停止することなく連続的に過冷却状態の
水を生成することができるので、効率と耐久性が向上し
た冷蔵庫とすることができる。
【0089】また、積層式熱交換器50は流路の高さが
プレート式熱交換器や二重管式熱交換器よりも小さいた
め、同一伝熱面積であっても内容積が小さくなる。従っ
て、本実施例の構成により、冷蔵庫に充填する冷媒の量
を削減することができるとともに、冷蔵庫の小型化と低
コスト化を実現することができる。
【0090】(実施例12)図13は、本発明の実施例
12の冷蔵庫の構成図を模式的に示すものである。図1
3において、58は冷蔵庫本体であり、過冷却熱交換器
15と、給水回路13と、給水回路23、および過冷却
水放出回路17は冷蔵庫本体58に収納されている。
【0091】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作と作用について説明する。過冷却熱交換
器15は冷蔵庫本体58に収納されており、さらに過冷
却熱交換器15がプレート式熱交換器と比較して大幅に
コンパクト化した積層式熱交換器50で構成される場合
は、冷蔵庫本体58の圧縮機1の周囲などに僅かに空く
空間や、冷蔵庫本体58を断熱する断熱材の中に、過冷
却熱交換器を設置することができる。
【0092】以上のように、本実施例においては、冷蔵
庫本体58に過冷却熱交換器15を収納する構成とした
ことから、外観が整った冷蔵庫とすることができる。さ
らに、過冷却熱交換器15を積層式熱交換器50とした
場合は、従来の冷蔵庫の大きさのままで過冷却状態の水
を生成できるので、低コストでコンパクトな冷蔵庫とす
ることができる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、連続的、瞬間的にシャーベット状の氷を生成す
る冷蔵庫とすることができる。さらに、シャーベット状
の氷を製氷するときのヒートポンプサイクルの効率は、
従来の製氷皿に貯水した水を冷気によって製氷する方法
よりも向上するので、冷蔵庫の高効率化を図ることがで
きる。
【0094】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、シャーベット状の氷、また
はブロック状の角氷のどちらかを選択して製氷する冷蔵
庫とすることができる。また、シャーベット化した飲料
を製造することができる。さらに、貯水槽を共用化した
ので水回路の簡素化と低コスト化を実現することができ
る。
【0095】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
〜2に記載の発明の効果に加え、冷凍室や冷蔵室の被冷
却物をシャーベット状の氷で覆うことができるので、冷
蔵庫の冷却負荷を増加させることなく、また、他の保冷
物の保存状態を良好に保ちながら、被冷却物の急速冷却
を行う冷蔵庫とすることができる。また、魚介類、肉
類、野菜類のみずみずしさと鮮度を維持したまま長期間
保存することができる。
【0096】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3に記載の発明の効果に加え、短時間でブロック状の
角氷を製氷する効率の高い冷蔵庫とすることができる。
【0097】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4に記載の発明の効果に加え、必要に応じた量の氷を
供給できる冷蔵庫とすることができる。また、圧縮機1
の運転を停止している場合でも、圧縮機1を起動させる
ことなく大量の氷を提供することができる。
【0098】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加え、必要に応じた量の氷を供給
できる冷蔵庫とすることができる。また、冷蔵庫の効率
の向上とコンパクト化を実現することができるととも
に、貯氷槽を断熱するための断熱材が不要となるので、
低コストな冷蔵庫とすることができる。
【0099】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6に記載の発明の効果に加え、冷蔵庫の効率の向上と
コンパクト化を実現することができる。また、冷媒配管
が簡素化することができるとともに、過冷却熱交換器を
断熱するための断熱材が不要となるので、低コストな冷
蔵庫とすることができる。
【0100】請求項8に記載の発明によれば、請求項2
〜7に記載の発明の効果に加え、生成する過冷却状態の
水の水量が増加するので、夏場の氷の需要が多いときで
も使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
【0101】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の効果に加え、深夜電力を用いて貯水槽の
水を冷却するのでランニングコストが廉価な冷蔵庫とす
ることができる。
【0102】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1〜9に記載の発明の効果に加え、長期にわたって安定
して過冷却状態の水を生成することができるので、冷蔵
庫の耐久性が向上する。また、生成されるシャーベット
状の氷を、飲食用として利用することができる。
【0103】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1〜10に記載の発明の効果に加え、安定して過冷却状
態の水を生成することができるので、冷蔵庫の耐久性が
向上するとともに、過冷却熱交換器がコンパクトとなる
構成であるから冷蔵庫の小型化を実現することができ
る。また、熱交換器の内容積がプレート式熱交換器より
も小さいため冷媒回路に充填する冷媒の量を削減するこ
とができるので、地球環境に配慮した低コストな冷蔵庫
とすることができる。
【0104】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1〜11に記載の発明の効果に加え、外観が整った冷蔵
庫とすることができる。さらに、過冷却熱交換器15を
積層式熱交換器50とした場合は、従来の冷蔵庫の大き
さのままで過冷却状態の水を生成できるので、低コスト
でコンパクトな冷蔵庫とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における冷蔵庫の構成図
【図2】本発明の実施例2における冷蔵庫の構成図
【図3】本発明の実施例3における冷蔵庫の構成図
【図4】本発明の実施例4における冷蔵庫の構成図
【図5】本発明の実施例5における冷蔵庫の構成図
【図6】本発明の実施例6における冷蔵庫の構成図
【図7】本発明の実施例7における冷蔵庫の構成図
【図8】本発明の実施例8における冷蔵庫の構成図
【図9】本発明の実施例9における冷蔵庫の構成図
【図10】本発明の実施例10における冷蔵庫の構成図
【図11】本発明の実施例11における冷蔵庫の構成図
【図12】同冷蔵庫の積層式熱交換器の分解斜視図
【図13】本発明の実施例12における冷蔵庫の構成図
【図14】従来の冷蔵庫の構成図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 減圧手段 4 冷凍室 7 冷蔵室 10 冷媒回路 11 製氷皿 12 貯水槽 15、44 過冷却熱交換器 16、23 給水回路 17、28、29、33 過冷却水放出回路 36、42 貯氷槽 37、38、43 過冷却水放出回路 46 水循環回路 49 浄水手段 50 積層式熱交換器 52 冷媒プレート 52a 冷媒流路スリット 52b 水通路スリット 53 隔壁プレート 53a 冷媒通路スリット 53b 水通路スリット 54 水プレート 54a 冷媒通路スリット 54b 水流路スリット 58 冷蔵庫本体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と凝縮器と減圧手段と蒸発器が冷
    媒回路で順に接続されるヒートポンプ回路を有し冷凍室
    や冷蔵室の冷却を行う冷蔵庫において、水を流す給水回
    路と、減圧手段の出口に設け、前記給水回路の水を前記
    ヒートポンプ回路の冷媒と熱交換させて過冷却状態まで
    冷却する過冷却熱交換器と、この過冷却熱交換器の出口
    に設け、過冷却状態の水を放出する過冷却水放出回路を
    備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 水を貯水する貯水槽を備えた冷蔵庫にお
    いて、給水回路は貯水槽と接続されていることを特徴と
    する請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 過冷却水放出回路は冷凍室、あるいは冷
    蔵室に設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 冷凍室に水を貯水して製氷する製氷皿を
    備え、過冷却水放出回路は過冷却熱交換器で冷却された
    水を製氷皿に導くように設置したことを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 水を貯水する貯氷槽を備え、過冷却水放
    出回路は過冷却熱交換器で冷却された水を前記貯氷槽に
    導くように設置したことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 貯氷槽は、冷凍室、あるいは冷蔵室に備
    えたことを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 過冷却熱交換器は、冷凍室、あるいは冷
    蔵室に備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 過冷却水放出回路に設けて水を貯水槽へ
    戻す水循環回路を備えたことを特徴とする請求項2〜7
    のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 貯水槽の水は、深夜電力を用いて過冷却
    熱交換器で冷却されることを特徴とする請求項8記載の
    冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 給水回路に浄水手段を備えたことを特
    徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 過冷却熱交換器は、スリット状の穴を
    有する複数の冷媒プレートと、スリット状の穴を有する
    複数の水プレートと、この複数の冷媒プレートと水プレ
    ートの間に設けられ、冷媒と水の隔壁をなす複数の隔壁
    プレートとから冷媒流路と水流路を形成した積層式熱交
    換器であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか
    1項に記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 過冷却熱交換器は、冷蔵庫本体に納め
    られていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    1項に記載の冷蔵庫。
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