JP2002022050A - 流体噴射弁 - Google Patents

流体噴射弁

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JP2002022050A
JP2002022050A JP2000207117A JP2000207117A JP2002022050A JP 2002022050 A JP2002022050 A JP 2002022050A JP 2000207117 A JP2000207117 A JP 2000207117A JP 2000207117 A JP2000207117 A JP 2000207117A JP 2002022050 A JP2002022050 A JP 2002022050A
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Japan
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valve
enlarged hole
fluid injection
injection valve
shoulder
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JP2000207117A
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Inventor
Junji Okada
淳司 岡田
Tsuneaki Aoki
恒明 青木
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブの閉じる速度及び開く速度の遅れを回
避しながらも、バルブが弁座に衝突する速度を低減して
バルブのバウンスを抑制することのできる流体噴射弁を
提供する。 【解決手段】 流体噴射弁本体1の流体通路11内に設
けられたバルブ挿入孔21に対し、バルブ30が軸方向
に関し開閉動可能に挿入される。バルブ30にはショル
ダ部32が設けられる。バルブ挿入孔21には、ショル
ダ部32が移動可能な拡大孔部22が設けられる。ショ
ルダ部32と拡大孔部22とによって、バルブ30が閉
じるときには容積を減少しかつそのバルブ30が開くと
きには容積を増大するダンパー室40が形成される。シ
ョルダ部32と拡大孔部22との間の流路断面積を、下
流側よりも上流側が大きくなるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を噴射する流
体噴射弁に関する。なお、流体噴射弁の代表例として
は、例えば車両用のエンジン(内燃機関ともいう)に流
体すなわち燃料を噴射して供給する燃料噴射弁を挙げる
ことができる。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射弁の従来例1についてノズル部
の断面図を示した図7により説明する。ここでは、ソレ
ノイドを励磁することにより燃料の噴射を制御する電磁
式の燃料噴射弁を例示する。燃料噴射弁本体101は、
燃料通路111を形成しかつ弁座112及び噴射口11
3を設けたボデー110と、弁座112に当接可能な当
接部131を有するほぼ軸状のバルブ130とを備えて
いる。なお、燃料通路111は本明細書でいう流体通路
に相当する。
【0003】前記ボデー110の燃料通路111内に
は、スワラー120が組込まれている。スワラー120
に設けられたバルブ挿入孔121には、前記バルブ13
0が軸方向(図7において上下方向)に関し開閉動可能
に挿入されている。スワラー120の外周面には、流路
溝123が形成されている。スワラー120の下面に
は、流路溝123の下端部から前記噴射口113に通じ
る連通溝125及び環状溝124が形成されている。図
7のVIII−VIII線断面図を図8に示すように、
連通溝125は、軸中心上からオフセットされている。
【0004】燃料噴射弁本体101は、バルブ130の
当接部131がボデー110の弁座112に対し離れる
こと(いわゆる開弁)により、ボデー110の噴射口1
13から燃料をほぼ前方(図7においてほぼ下方)に噴
射する。このとき、ボデー110内の燃料通路111に
流れてきた燃料は、スワラー120の流路溝123を流
れ、連通溝125を流れてスワール流となった後、環状
溝124を通じて噴射口113から噴射される。
【0005】また、バルブ130の当接部131がボデ
ー110の弁座112に対し当接すること(いわゆる閉
弁)により、前記燃料の噴射が停止される。なおバルブ
130は、周知のように、図示しないソレノイドの励磁
のオン(ON)によって開き、そのソレノイドの励磁が
オフ(OFF)されたときにはスプリング(図示省略)
の弾性復元力によって閉じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1によると、閉弁時にバルブ130が弁座112に
衝突することにより生じる反発力によって、バルブ13
0のバウンシング現象が発生する。なお、図4にソレノ
イドに対する励磁信号のオン(ON)、オフ(OFF)
と、バルブの変位との関係の特性線図が表わされてい
る。
【0007】図4における上段は縦軸がソレノイドに対
する励磁信号を示し、横軸が時間を示している。また、
図4における下段は励磁信号のオン(ON)、オフ(O
FF)にともなうバルブの変位を示している。図4にお
いて、点線Bで示される特性線図が従来例1のものであ
る。図4から明らかなように、従来例1(図4中、点線
B参照)では、励磁信号のオフにともなってバルブ13
0が閉じるときに大きなバウンス(図4中の符号、B1
参照)が生じていることが分かる。このバルブ130の
バウンスB1によって、燃料の噴射いわゆる二次噴射が
発生する。
【0008】また、上記した二次噴射時には、ボデー1
10の弁座112とバルブ130の当接部131との当
接部分から噴射口113までの空間部S(図7参照)内
の圧力が低圧となるため、二次噴射された燃料の粒径が
大きくなり、ひいてはスモークの発生につながる。ま
た、バルブ130の高応答性を求められる燃料噴射弁に
あっては、バルブ130の開閉速度が速いことから、そ
のバルブ130のバウンスも大きく、二次噴射が顕著に
表れる。
【0009】また、従来例1におけるバルブ130のバ
ウンス(図4中の符号、B1参照)を改善するものとし
て、次に述べる従来例2(例えば、特開平6−9393
7号公報参照)がある。従来例2は、図9に断面図で示
すように、バルブ230にはショルダ部232が設けら
れる。バルブ挿入孔221には、バルブ230の開閉動
にともなってショルダ部232が移動可能な拡大孔部2
22が設けられる。ショルダ部232と拡大孔部222
とによって、バルブ230が閉じるときには容積を減少
しかつそのバルブ230が開くときには容積を増大する
ダンパー室240が形成される。
【0010】上記従来例2によると、バルブ230が閉
じるときにダンパー室240の容積が減少されていくに
つれ、ダンパー室240における圧力が上昇する。これ
によって、バルブ230の閉じる速度が低減されること
により、バルブ230のバウンスが低減される。
【0011】しかしながら、従来例2では、ショルダ部
232と拡大孔部222とが、軸方向に関し同一外径を
なすストレート状に形成されている。このため、ショル
ダ部232と拡大孔部222との間の流路断面積が軸方
向に一定になっている。したがって、ショルダ部232
と拡大孔部222との間の流路を流れる燃料の流動抵抗
は、バルブ230のストロークの全長に亘って一定の大
きさで作用する。このため、図4に二点鎖線Cで示すよ
うに、バルブ230の閉じる速度及び開く速度の遅れが
生じ、ひいては正規の燃料噴射量に対して実際の燃料噴
射量がずれてしまうことになる。
【0012】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであり、本発明が解決しようとする課題
は、バルブの閉じる速度及び開く速度の遅れを回避しな
がらも、バルブが弁座に衝突する速度を低減してバルブ
のバウンスを抑制することのできる流体噴射弁を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、流体噴射弁本体の流体通路内に設けられ
たバルブ挿入孔に対し、バルブが軸方向に関し開閉動可
能に挿入されている流体噴射弁であって、前記バルブに
は、ショルダ部が設けられ、前記バルブ挿入孔には、前
記バルブの開閉動にともなって前記ショルダ部が移動可
能な拡大孔部が設けられ、前記ショルダ部と前記拡大孔
部とによって、前記バルブが閉じるときには容積を減少
しかつそのバルブが開くときには容積を増大するダンパ
ー室が形成され、前記ショルダ部と前記拡大孔部との間
の流路断面積を、下流側よりも上流側が大きくなるよう
に設定したことを特徴とする流体噴射弁である。
【0014】このように構成すると、バルブが閉じると
きには、ショルダ部と拡大孔部とによるダンパー室の容
積が減少されていくにつれ、ダンパー室における圧力が
上昇する。また、ショルダ部と拡大孔部との間の流路を
流れる流体の流体抵抗は、バルブが閉じていき、その流
路の流路断面積が小さくなるに従って大きくなる。した
がって、バルブの閉じる速度の遅れを回避しながらも、
そのバルブが弁座に衝突する速度を低減することによっ
て、バルブのバウンスを抑制することができる。また、
バルブが開くときには、ダンパー室の容積が増大されて
いく。また、ショルダ部と拡大孔部との間の流路を流れ
る流体の流体抵抗は、バルブが開いていき、その流路の
流路断面積が大きくなるに従って小さくなる。したがっ
て、バルブが開くために必要な力をロスすることが抑制
されることによって、バルブの開く速度の遅れを回避す
ることができる。したがって、バルブの閉じる速度及び
開く速度の遅れを回避しながらも、バルブが弁座に衝突
する速度を低減してバルブのバウンスを抑制することが
できる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載の流体噴
射弁であって、前記拡大孔部を、下流側から上流側に向
かって徐々に内径を増大する形状に形成したことを特徴
とする流体噴射弁である。このように構成すると、拡大
孔部を下流側から上流側に向かって徐々に内径を増大す
る形状に形成することによって、ショルダ部と拡大孔部
との間の流路断面積を下流側よりも上流側が大きくなる
ように容易に設定することができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
流体噴射弁であって、前記ショルダ部を、下流側から上
流側に向かって徐々に外径を減少する形状に形成したこ
とを特徴とする流体噴射弁である。このように構成する
と、ショルダ部を下流側から上流側に向かって徐々に外
径を減少する形状に形成することによって、ショルダ部
と拡大孔部との間の流路断面積を下流側よりも上流側が
大きくなるように容易に設定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1〜3につい
て順に説明する。 [実施の形態1]実施の形態1を説明する。本実施の形
態では、流体噴射弁として、ソレノイドを励磁すること
により燃料の噴射を制御する電磁式の燃料噴射弁であっ
て、車両用のエンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁を例
示する。
【0018】図1に燃料噴射弁におけるノズル部が断面
図で示されている。図1において、燃料噴射弁の主体を
なす燃料噴射弁本体1は、ボデー10とスワラー20と
バルブ30とを主要構成部品として構成されている。こ
の燃料噴射弁本体1は、周知のものとほとんど同一構成
であるから、その詳細な説明については省略することに
し、概要を述べるにとどめる。なお、燃料噴射弁本体1
は本明細書でいう流体噴射弁本体に相当する。
【0019】前記ボデー10は、ほぼ有底円筒状に形成
されている。ボデー10は中空部内に燃料通路11を形
成している。ボデー10の底壁10aの軸心部には、上
下に連通する弁座12及び噴射口13が形成されてい
る。なお、燃料通路11は本明細書でいう流体通路に相
当する。
【0020】前記スワラー20は、前記ボデー10の燃
料通路11の底部(図1における下端部)内に固定状に
組込まれている。スワラー20には、前記弁座12に連
通するバルブ挿入孔21が設けられている。スワラー2
0の外周面には、流路溝23が形成されている。スワラ
ー20の下面には、前記噴射口13に連通するとともに
前記バルブ挿入孔21の口縁部を取り巻く環状溝24、
及び、流路溝23の下端部から前記環状溝24に通じる
連通溝25が形成されている。なお、連通溝25は、従
来例1の連通溝125(図8参照)と同様に、軸中心上
からオフセットされている。
【0021】前記バルブ30は、ほぼ軸状に形成されて
いる。バルブ30の下端部は、前記バルブ挿入孔21に
軸方向(図1において上下方向)に関し開閉動可能に挿
入されている。バルブ30は、前記ボデー10の弁座1
2に当接可能なほぼ球状の当接部31を有している。な
お、例えばボデー10、スワラー20及びバルブ30は
ステンレス製である。
【0022】前記バルブ30は、その軸方向(図1にお
いて上下方向)の開閉によりボデー10の噴射口13か
らの燃料の噴射を断続する。すなわち、バルブ30の当
接部31がボデー10の弁座12に対し離れること(い
わゆる開弁)により、ボデー10の噴射口13から燃料
をほぼ前方(図1においてほぼ下方)へ噴射する。この
とき、ボデー10内の燃料通路11に流れてきた燃料
は、スワラー20の流路溝23を流れ、連通溝25を流
れることによってスワール流とされた後、環状溝24を
通じて噴射口13から噴射される。
【0023】また、前記バルブ30の当接部31が前記
ボデー10の弁座12に対し当接すること(いわゆる閉
弁)により、前記燃料の噴射が停止される。なおバルブ
30は、周知のように、図示しないソレノイドの励磁の
オン(ON)によって開弁し、そのソレノイドの励磁が
オフ(OFF)されたときにはスプリング(図示省略)
の弾性復元力によって閉弁する。
【0024】しかして、前記バルブ30には、前記スワ
ラー20のほぼ上半部付近においてフランジ状に張り出
すショルダ部32が形成されている。ショルダ部32
は、軸方向に関し同一外径をなすストレート状いわゆる
円柱状をなしている。
【0025】また、前記スワラー20のバルブ挿入孔2
1の上半部には、ほぼ中空円筒形状の拡大孔部22が形
成されている。拡大孔部22内では、前記バルブ30の
開閉動にともなって前記ショルダ部32が移動可能であ
る。
【0026】前記スワラー20の拡大孔部22と前記バ
ルブ30のショルダ部32とによって、ダンパー室40
が形成されている。ダンパー室40は、バルブ30が閉
じるときには、図2に断面図で示すように容積を減少
し、かつ、開弁するときには、図3に断面図で示すよう
に容積を増大する。なお、バルブ30のショルダ部32
より先端側(図1において下端側)の端部とその端部が
挿入されたバルブ挿入孔21との間は、燃料が流れる流
路(ガイド流路ともいう)となっている。また、バルブ
30のショルダ部32とそのショルダ部32が挿入され
た拡大孔部22との間は、燃料が流れる流路(ダンパー
流路ともいう)となっている。また、バルブ挿入孔21
はバルブ30のガイド機能を有している。
【0027】さらに、前記拡大孔部22は、下流側から
上流側に向かって徐々に内径を増大するほぼ円錐状に形
成されている。これにより、ショルダ部32と拡大孔部
22との間の流路断面積が、下流側(図1において下
側)よりも上流側(図1において上側)が大きくなるよ
うに設定されている。
【0028】上記した燃料噴射弁において、バルブ30
が閉じるときには、ショルダ部32と拡大孔部22とに
よるダンパー室40の容積が減少(図2参照)されてい
くにつれ、ダンパー室40における圧力が上昇する。ま
た、ショルダ部32と拡大孔部22との間のダンパー流
路を流れる流体の流体抵抗は、バルブ30が閉じてい
き、その流路の流路断面積が小さくなるに従って大きく
なる。
【0029】したがって、バルブ30の閉じる速度の遅
れを回避することができる。これとともに、バルブ30
が弁座12に衝突する直前には、バルブ30の上昇方向
に作用する大きな力が得られる。このため、バルブ30
が弁座12に衝突する速度を低減することによって、バ
ルブ30のバウンスを抑制することができ、ひいては二
次噴射を抑制することができる。
【0030】また、バルブ30が開くときには、ダンパ
ー室40の容積が増大(図3参照)されていく。また、
ショルダ部32と拡大孔部22との間のダンパー流路を
流れる流体の流体抵抗は、バルブ30が開いていき、そ
の流路の流路断面積が大きくなるに従って小さくなる。
したがって、バルブ30の下降方向に作用する力を極力
抑えることができ、バルブ30が開くために必要な力を
ロスすることが抑制されることによって、バルブ30の
開く速度の遅れを回避することができる。
【0031】したがって、上記した燃料噴射弁による
と、バルブ30の閉じる速度及び開く速度の遅れを回避
しながらも、バルブ30が弁座12に衝突する速度を低
減してバルブ30のバウンスを抑制することができる。
なお、バルブ30が弁座12に衝突する速度を低減する
ことにより、弁座12及びバルブ30の当接部31とに
よるシール部の摩耗を低減するとともに、バルブ30の
作動音を低減することもできる。
【0032】なお、図4にソレノイドに対する励磁信号
のオン、オフと、バルブ30の変位との関係の特性線図
が表わされている。図4において、実線Aで示される特
性線図が実施の形態1のものである。図4から明らかな
ように、実施の形態1(図4中の実線A参照)を見る
と、従来例1(図4中、点線B参照)に比べて、励磁信
号のオフにともなうバルブ30のバルブ30が閉じると
きのバウンス(図4中の符号、B1参照)が抑制されて
いることが分かる。また、従来例1(図4中、点線B参
照)よりもバルブ30の閉じる速度及び開く速度に若干
の遅れが生じるものの、従来例2(図4に二点鎖線C参
照)に比べて、バルブ30の閉じる速度及び開く速度の
大幅な遅れが回避されている。
【0033】また、拡大孔部22を下流側から上流側に
向かって徐々に内径を増大するほぼ円錐状(図1参照)
に形成することによって、ショルダ部32と拡大孔部2
2との間の流路断面積を下流側よりも上流側が大きくな
るように容易に設定することができる。
【0034】[実施の形態2]実施の形態2を図5の断
面図により説明する。実施の形態2は、実施の形態1の
一部を変更したものであるからその変更部分について詳
述し、重複する説明は省略する。
【0035】すなわち、図5に示すように、スワラー2
0の拡大孔部22は、軸方向に関し同一外径をなすスト
レート状いわゆる円柱状に形成されている。また、ショ
ルダ部32は、下流側から上流側に向かって徐々に外径
を減少するほぼ円錐状に形成されている。これにより、
ショルダ部32と拡大孔部22との間の流路断面積が、
下流側よりも上流側が大きくなるように設定されてい
る。
【0036】この実施の形態2によっても、実施の形態
1と同等の作用効果が得られる。また、ショルダ部32
を下流側から上流側に向かって徐々に外径を減少するほ
ぼ円錐状に形成することによって、ショルダ部32と拡
大孔部22との間の流路断面積を下流側よりも上流側が
大きくなるように容易に設定することができる。
【0037】[実施の形態3]実施の形態3を図6の断
面図により説明する。実施の形態3は、実施の形態1
(図2参照)の一部を変更したものであるからその変更
部分について詳述し、重複する説明は省略する。
【0038】すなわち、図6に示すように、拡大孔部2
2の内周面がほぼ凸条の曲面に形成されている。この実
施の形態3によっても、実施の形態1と同等の作用効果
が得られる。
【0039】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、本発明は、燃料に限らず、その
他の流体の流体噴射弁として適用することができる。ま
た、流体噴射弁の駆動方式も、電磁式に限らず、例えば
圧電式やその他のアクチュエータによる駆動方式を採用
することができる。また、実施の形態3では、拡大孔部
22をほぼ凸条の曲面に形成した(図6参照)が、凹状
の曲面に形成することもできる。また、実施の形態1に
おけるショルダ部32を実施の形態2と同様にほぼ円錐
状に形成してもよい。また、実施の形態1におけるショ
ルダ部32とスワラー20の拡大孔部22とを同方向に
傾斜するほぼ円錐状に形成し、その傾斜角度を異なる角
度にすることによっても、ショルダ部32と拡大孔部2
2との間の流路断面積を下流側よりも上流側が大きくな
るように設定してもよい。また、ショルダ部32及び/
又はスワラー20の拡大孔部22の内周面は、ほぼ円錐
状に形成するものに限らず、例えば2段や3段以上の階
段状に形成してもよい。また、スワラー20を排除し、
ボデー10又はボデー側に設けた部材によって、バルブ
挿入孔21を形成することも考えられる。また、本発明
はスワラーのない燃料噴射弁(例えば、特開平6−93
937号公報参照)にも適用することができる。また、
バルブ挿入孔21は、バルブ30のガイド機能を有して
なくてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の流体噴射弁
によれば、バルブの閉じる速度及び開く速度の遅れを回
避しながらも、バルブが弁座に衝突する速度を低減して
バルブのバウンスを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の燃料噴射弁におけるノズル部を
示す断面図である。
【図2】閉弁時の要部を示す断面図である。
【図3】開弁時の要部を示す断面図である。
【図4】ソレノイドに対する励磁信号とバルブの変位と
の関係を示す特性線図である。
【図5】実施の形態2の燃料噴射弁におけるノズル部を
示す断面図である。
【図6】実施の形態3の燃料噴射弁における要部を示す
断面図である。
【図7】従来例1を示す断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】従来例2を示す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁本体(流体噴射弁本体) 11 燃料通路(流体通路) 21 バルブ挿入孔 22 拡大孔部 30 バルブ 32 ショルダ部 40 ダンパー室
フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA01 AB02 BA06 BA09 BA11 BA22 BA46 CC06U CC14 CC43 CC64S CC70 CE22 DA11 DA12 DA13 3H052 AA01 BA35 CA12 CD09 EA16 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB22 DB32 DC02 DC17 EE04 EE33 GB06 GC11 KK18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体噴射弁本体の流体通路内に設けられ
    たバルブ挿入孔に対し、バルブが軸方向に関し開閉動可
    能に挿入されている流体噴射弁であって、 前記バルブには、ショルダ部が設けられ、 前記バルブ挿入孔には、前記バルブの開閉動にともなっ
    て前記ショルダ部が移動可能な拡大孔部が設けられ、 前記ショルダ部と前記拡大孔部とによって、前記バルブ
    が閉じるときには容積を減少しかつそのバルブが開くと
    きには容積を増大するダンパー室が形成され、 前記ショルダ部と前記拡大孔部との間の流路断面積を、
    下流側よりも上流側が大きくなるように設定したことを
    特徴とする流体噴射弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体噴射弁であって、 前記拡大孔部を、下流側から上流側に向かって徐々に内
    径を増大する形状に形成したことを特徴とする流体噴射
    弁。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の流体噴射弁であっ
    て、 前記ショルダ部を、下流側から上流側に向かって徐々に
    外径を減少する形状に形成したことを特徴とする流体噴
    射弁。
JP2000207117A 2000-07-07 2000-07-07 流体噴射弁 Pending JP2002022050A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005050005A1 (ja) * 2003-11-18 2005-06-02 Hitachi, Ltd. 燃料噴射弁
CN110848444A (zh) * 2019-12-13 2020-02-28 鞍山电磁阀有限责任公司 阀芯组件和安全阀
JP2021105350A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社Soken 燃料噴射弁

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