JP2002021773A - 遠心式液体ポンプ装置 - Google Patents

遠心式液体ポンプ装置

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JP2002021773A JP2000206041A JP2000206041A JP2002021773A JP 2002021773 A JP2002021773 A JP 2002021773A JP 2000206041 A JP2000206041 A JP 2000206041A JP 2000206041 A JP2000206041 A JP 2000206041A JP 2002021773 A JP2002021773 A JP 2002021773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気カップリングの脱調を外部より判断で
き、かつ、非脱調状態時における誤判定が少ない脱調検
出機能を備える遠心式液体ポンプ装置を提供する。 【解決手段】 遠心式液体ポンプ装置1は、ハウジング
20、第1の磁性体25、第2の磁性体28を備え、ハ
ウジング内で回転するインペラを有するポンプ部2、イ
ンペラの第1の磁性体25を吸引するための磁石33を
備えるロータ31、ロータ31を回転させるモータ34
を備えるインペラ回転トルク発生部3、インペラの第2
の磁性体を吸引する電磁石41を備えるインペラ位置制
御部4を有するポンプ装置本体部5と制御装置6を備え
る。制御装置6は、電磁石電流モニタリング機能と、モ
ータ駆動電流モニタリング機能と、モータ回転数モニタ
リング機能と、電磁石電流値、モータ駆動電流値および
モータ回転数値を利用するインペラ脱調状態判定機能を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液などの医療用
液体を搬送するための遠心式液体ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、人工心肺装置における体外血
液循環に遠心式血液ポンプを使用する例が増加してい
る。遠心ポンプとしては、外部とポンプ内の血液室との
物理的な連通を完全に排除し、細菌等の侵入を防止でき
ることにより、外部モータからの駆動トルクを磁気結合
を用いて伝達する方式のものが用いられている。そし
て、このような遠心式血液ポンプは、血液流入ポートと
血液流出ポートを有するハウジングと、ハウジング内で
回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペ
ラを有している。また、インペラは、内部に永久磁石を
備え、インペラの磁石を吸引するための磁石を備えるロ
ータおよびこのロータを回転させるモータを備えた回転
トルク発生機構により回転する。また、インペラは、ロ
ータと反対側にも磁力により吸引されており、ハウジン
グに対して非接触状態にて回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなマグネット
カップリングを利用する遠心式液体ポンプでは、回転負
荷の過度の増加により、マグネットカップリングが脱調
を起こす危険性がある。そして、脱調が生じると、イン
ペラの回転は停止する。よって、マグネットカップリン
グの脱調は、確実に把握できることが望ましい。しか
し、脱調検出機能としては、脱調していないにもかかわ
らず、脱調状態であると判断することが極力ないことが
望ましい。
【0004】本発明の目的は、遠心式液体ポンプ装置に
おいて、マグネットカップリングの脱調を外部より確実
に確認することができ、かつ、脱調状態でない場合に脱
調であると判断することも極めて少ない脱調状態検出機
能を備える遠心式液体ポンプ装置を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、液体流入ポートと液体流出ポートとを有するハウジ
ングと、内部に磁性体を備え、前記ハウジング内で回転
し、回転時の遠心力によって液体を送液するインペラを
有する遠心式液体ポンプ部と、前記遠心式液体ポンプ部
の前記インペラの第1の磁性体を吸引するための磁石を
備えるロータと、該ロータを回転させるモータを備える
インペラ回転トルク発生部と、前記インペラの第2の磁
性体を吸引するための電磁石を備えるインペラ位置制御
部と、前記インペラの位置を検出するための位置センサ
を備え、前記ハウジングに対して前記インペラが非接触
状態にて回転する遠心式液体ポンプ装置本体部と、該遠
心式液体ポンプ装置本体部のための制御装置とを備える
遠心式液体ポンプ装置であって、該制御装置は、電磁石
電流モニタリング機能と、モータ駆動電流モニタリング
機能と、モータ回転数モニタリング機能と、前記電磁石
電流モニタリング機能による電流値と前記モータ駆動電
流値モニタリング機能によるモータ駆動電流値と前記モ
ータ回転数モニタリング機能によるモータ回転数値を利
用するインペラ脱調状態判定機能を備えている遠心式液
体ポンプ装置である。
【0006】そして、前記インペラ脱調状態判定機能
は、前記電磁石電流モニタリング機能による電流値が第
1の所定値以下であり、もしくは、前記モータ回転数モ
ニタリング機能によるモータ回転数値に対応する第1の
モータ駆動電流所定値よりも前記モータ駆動電流値モニ
タリング機能によるモータ駆動電流値が小さい場合に、
インペラが脱調状態であると判定するものであることが
好ましい。また、前記インペラ脱調状態判定機能は、脱
調判定用のモータ回転数とモータ駆動電流値関係式を記
憶していることが好ましい。さらに、前記インペラ脱調
状態判定機能は、前記電磁石電流モニタリング機能によ
る電流値の所定時間平均を用いるものであることが好ま
しい。
【0007】そして、前記制御装置は、前記インペラ脱
調状態判定機能によりインペラ脱調状態と判定された場
合に、前記モータを所定時間停止させた後、モータ回転
を再開する一時停止型脱調解消試行機能を備えていても
よい。また、前記制御装置は、前記インペラ脱調状態判
定機能によりインペラ脱調状態と判定された場合に、前
記モータを所定時間低速回転させた後、モータ回転数を
上げる一時低速型脱調解消試行機能を備えていてもよ
い。
【0008】さらに、前記制御装置は、モータ回転高負
荷状態判定機能を備えており、該モータ回転高負荷状態
判定機能は、前記モータ回転数モニタリング機能による
モータ回転数値に対応する第2のモータ駆動電流所定値
よりも前記モータ駆動電流値モニタリング機能によるモ
ータ駆動電流値が大きい場合に、モータ回転が高負荷状
態であると判定するものであることが好ましい。そし
て、前記モータ回転高負荷状態判定機能は、負荷状態判
定用のモータ回転数とモータ駆動電流値関係式を記憶し
ていることが好ましい。
【0009】また、前記制御装置は、インペラ位置セン
サ出力値モニタリング機能と、インペラ位置異常判定機
能を備えており、該インペラ位置異常判定機能は、イン
ペラ位置センサ出力値モニタリング機能による位置出力
値が、第1の記憶値以上もしくは第2の記憶値以下とな
った場合に、インペラ位置が異常であると判定するもの
であることが好ましい。さらに、前記インペラ位置異常
判定機能は、インペラ位置センサ出力値モニタリング機
能による出力値の所定時間平均を用いるものであること
が好ましい。
【0010】また、前記制御装置は、磁気軸受異常判定
機能を備え、該磁気軸受異常判定機能は、前記電磁石電
流モニタリング機能による電流値が第2の所定値以上と
なった場合に、磁気軸受異常であると判定するものであ
ることが好ましい。そして、前記磁気軸受異常判定機能
は、前記電磁石電流モニタリング機能による電流値の所
定時間平均が第2の所定値以上となった場合に、磁気軸
受異常であると判定するものであることが好ましい。さ
らに、前記制御装置は、該制御装置内温度検知機能を備
えていることが好ましい。
【0011】また、前記制御装置は、前記判定機能によ
り、異常と判定された場合に作動する警報出力器を備え
ていることが好ましい。そして、前記警報出力器は、前
記判定機能における異常判定項目により異なる形態の警
報を出力するものであることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の遠心式液体ポンプ装置を
血液ポンプに応用した実施例を用いて説明する。図1
は、本発明の遠心式液体ポンプ装置の実施例のブロック
図である。図2は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に使
用される遠心式液体ポンプ装置本体部の一例の正面図で
ある。図3は、図2の遠心式液体ポンプ装置本体部をイ
ンペラ部分にて切断した断面図である。図4は、図2に
示した実施例の遠心式液体ポンプ装置の縦断面図であ
り、インペラのみ図3の屈曲した一点破線により切断し
た状態を模式的に示してある。図5は、図2に示した遠
心式液体ポンプ装置本体部の平面図である。
【0013】本発明の遠心式液体ポンプ装置1は、液体
流入ポート22と液体流出ポート23を有するハウジン
グ20と、内部に第1の磁性体(具体的には、永久磁
石)25を備え、ハウジング20内で回転し、回転時の
遠心力によって液体を送液するインペラ21を有する遠
心式液体ポンプ部2と、遠心式液体ポンプ部2のインペ
ラ21の第1の磁性体25を吸引するための磁石33を
備えるロータ31と、ロータ31を回転させるモータ3
4を備えるインペラ回転トルク発生部3と、インペラ2
1を吸引するための電磁石41(具体的には、インペラ
21に設けられた第2の磁性体28を吸引するための電
磁石41)を備えるインペラ位置制御部4と、インペラ
の位置を検出するための位置センサ42(具体的には、
インペラ21に設けられた第2の磁性体28の位置を検
出するための位置センサ)を備え、ハウジングに対して
インペラ21が非接触状態にて回転する遠心式液体ポン
プ装置本体部5と、遠心式液体ポンプ装置本体部5のた
めの制御装置6とを備える遠心式液体ポンプ装置であ
る。制御装置6は、電磁石電流モニタリング機能と、モ
ータ駆動電流モニタリング機能と、モータ回転数モニタ
リング機能と、前記電磁石電流モニタリング機能による
電流値と前記モータ駆動電流値モニタリング機能による
モータ駆動電流値と前記モータ回転数モニタリング機能
によるモータ回転数値を利用するインペラ脱調状態判定
機能を備えている。
【0014】図2ないし図5に示すように、この実施例
の遠心式液体ポンプ装置本体部5は、血液流入ポート2
2と血液流出ポート23を有するハウジング20と、ハ
ウジング20内で回転し、回転時の遠心力によって血液
を送液するインペラ21を有する遠心式液体ポンプ部2
と、インペラ21のためのインペラ回転トルク発生部
(非制御式磁気軸受構成部)3と、インペラ21のため
のインペラ位置制御部(制御式磁気軸受構成部)4とを
備える。インペラ21は、非制御式磁気軸受構成部およ
び制御式磁気軸受構成部の作用により、ハウジング20
内の所定位置に保持された状態で回転する。
【0015】ハウジング20は、血液流入ポート22と
血液流出ポート23とを備え、非磁性材料により形成さ
れている。ハウジング20内には、血液流入ポート22
および血液流出ポート23と連通する血液室24が形成
されている。このハウジング20内には、インペラ21
が収納されている。血液流入ポート22は、ハウジング
20の上面の中央付近よりほぼ垂直に突出するように設
けられている。血液流出ポート23は、ほぼ円筒状に形
成されたハウジング20の側面より接線方向に突出する
ように設けられている。ハウジング20内に形成された
血液室24内には、中央に貫通口を有する円板状のイン
ペラ21が収納されている。インペラ21は、下面を形
成するドーナツ板状部材(下部シュラウド)27と、上
面を形成する中央が開口したドーナツ板状部材(上部シ
ュラウド)28と、両者間に形成された複数(6つ)の
ベーン18を有する。そして、下部シュラウドと上部シ
ュラウドの間には、隣り合うベーン18で仕切られた複
数(6個)の血液通路26が形成されている。血液通路
26は、インペラ21の中央開口と連通し、インペラ2
1の中央開口を始端とし、湾曲して外周縁まで延びてい
る。言い換えれば、隣り合う血液通路26間にベーン1
8が形成されている。なお、この実施例では、血液通路
26およびベーン18は、等角度間隔にかつほぼ同じ形
状に設けられている。
【0016】そして、インペラ21には、複数(具体的
には、6つ)の第1の磁性体25(永久磁石、従動マグ
ネット)が埋設されている。埋設された磁性体25(永
久磁石)は、後述するインペラ回転トルク発生部3のロ
ータ31に設けられた永久磁石33によりインペラ21
を血液流入ポート22と反対側に吸引し、かつ回転トル
クをインペラ回転トルク発生部より伝達可能にするため
に設けられている。また、このようにある程度の個数の
磁性体25を埋設することにより、後述するロータ31
との磁気的結合も十分に確保できる。磁性体25(永久
磁石)の形状としては、円形であることが好ましい。あ
るいは、リング状のマグネットを多極(例えば、24
極)に分極したもの、言い換えれば、複数の小さな磁石
を磁極が交互となるように、かつ、リング状に並べたも
のでもよい。また、インペラ21は、上部シュラウドそ
のものもしくは上部シュラウド内に設けられた第2の磁
性体28を備える。この実施例では、上部シュラウドの
全体が、磁性体28により形成されている。磁性体28
は、後述するインペラ位置制御部の電磁石41によりイ
ンペラ21を血液流入ポート22側に吸引するために設
けられている。磁性体28としては、磁性ステンレスま
たはニッケルまたは軟鉄部材等が使用される。
【0017】インペラ位置制御部4およびインペラ回転
トルク発生部3により、非接触式磁気軸受が構成され、
インペラ21は、相反する方向より引っ張られることに
より、ハウジング20内において、ハウジング20の内
面と接触しない適宜位置にて安定し、非接触状態にてハ
ウジング20内を回転する。インペラ回転トルク発生部
3は、ハウジング20内に収納されたロータ31とロー
タ31を回転させるためのモータ34(内部構造を省略
する)からなる。ロータ31は、回転板32と回転板3
2の一方の面(液体ポンプ側の面)に設けられた複数の
永久磁石33からなる。ロータ31の中心は、モータ3
4の回転軸に固定されている。永久磁石33は、インペ
ラ21の永久磁石25の配置形態(数および配置位置)
に対応するように、複数かつ等角度ごとに設けられてい
る。インペラ回転トルク発生部3としては、上述のロー
タおよびモータを備えるものに限られず、例えば、イン
ペラ21の永久磁石25を吸引し、かつ回転駆動させる
ための複数のステーターコイルからなるものでもよい。
【0018】インペラ位置制御部4は、インペラの磁性
体28を吸引するための固定された複数の電磁石41
と、インペラの磁性体28の位置を検出するための位置
センサ42を備えている。具体的には、インペラ位置制
御部4は、ハウジング20内に収納された複数の電磁石
41と、複数の位置センサ42を有する。インペラ位置
制御部の複数(3つ)の電磁石41および複数(3つ)
の位置センサ42は、それぞれ等角度間隔にて設けられ
ており、電磁石41と位置センサ42も等角度間隔にて
設けられている。電磁石41は、鉄心とコイルからな
る。電磁石41は、この実施例では、3個設けられてい
る。電磁石41は、3個以上、例えば、4つでもよい。
3個以上設け、これらの電磁力を位置センサ42の検知
結果を用いて調整することにより、インペラ21の中心
軸(z軸)方向の力を釣り合わせ、かつ中心軸(z軸)
に直交するx軸およびy軸まわりのモーメントを制御す
ることができる。
【0019】位置センサ42は、電磁石41と磁性体2
8との隙間の間隔を検知し、この検知出力は、電磁石4
1のコイルに与えられる電流もしくは電圧を制御する制
御部51にフィードバックされる。また、インペラ21
に重力等による半径方向の力が作用しても、インペラ2
1の永久磁石25とロータ31の永久磁石33との間の
磁束の剪断力および電磁石41と磁性体28との間の磁
束の剪断力が作用するため、インペラ21はハウジング
20の中心に保持される。また、位置センサ42を用い
ずに、電磁石に流れる電流波形より該インペラの磁性体
位置を検出するための演算回路を備えるものでもよい。
【0020】次に、制御装置6について、図1を用いて
説明する。制御装置6は、磁気カップリング用のモータ
34のためのパワーアンプ52およびモータ制御回路5
3を備えるモータドライバ、電磁石41のためのパワー
アンプ54とセンサ42のためのセンサ回路55および
PID補償器56を備える磁気軸受制御器、パワーアン
プ54により電磁石41に供給される電磁石電流をモニ
タリングする第1の磁気カップリング異常検出器57、
パワーアンプ52によりモータ34に供給されるモータ
駆動電流およびモータ制御回路より出力されるモータ回
転数をモニタリングする第2の磁気カップリング異常検
出器58、制御部51を備える。制御部51は、第1の
磁気カップリング異常検出器57および第2の磁気カッ
プリング異常検出器58と電気的に接続されている。具
体的には、2つの検出器57,58より信号が入力され
るように接続されている。また、制御部51は、モータ
ドライバのモータ制御回路53および磁気軸受制御器の
パワーアンプ54とも電気的に接続されており、これら
を制御する機能を備えている。
【0021】そして、制御装置6は、電磁石電流モニタ
リング機能による電流値とモータ駆動電流値モニタリン
グ機能によるモータ駆動電流値とモータ回転数モニタリ
ング機能によるモータ回転数値を利用してインペラ脱調
(言い換えれば、磁気カップリング脱調)状態判定する
機能を備えている。具体的には、インペラ脱調状態判定
機能は、電磁石電流モニタリング機能による電流値が第
1の所定値以下である場合、もしくは、モータ回転数モ
ニタリング機能によるモータ回転数値に対応する第1の
記憶モータ駆動電流値よりもモータ駆動電流値モニタリ
ング機能によるモータ駆動電流値が小さい場合に、イン
ペラが脱調状態であると判定するものである。
【0022】インペラ脱調状態判定機能は、上記のよう
に2つの方法によって判定できるが、脱調状態でないに
もかかわらず脱調であると誤判断を防止するためには、
上述の2つの判定の両者を利用することにより脱調状態
を判定すればよい。インペラ脱調状態判定機能は、電磁
石電流モニタリング機能による電流値が第1の所定値以
下であるかどうかを判断するための第1の磁気カップリ
ング異常検出器57を備える。
【0023】図6は、遠心式液体ポンプ装置におけるイ
ンペラ脱調(磁気軸受カップリング脱調)が生じた時の
磁気軸受電流変化を説明するための説明図である。磁気
カップリングに脱調が起こると、ハウジング内での不規
則な変位あるいはインペラはモータ側から離れ電磁石側
に寄った位置への変位が生じる。そのため、インペラが
モータ側に吸引されなくなり、電磁石電流も低下する。
そこで、電磁石電流がある閾値(図6におけるD)より
小さくなった場合に磁気カップリング異常と判定する。
電磁石電流をモニタリングする第1の磁気カップリング
異常検出器57としては、例えば、図7に示すような回
路100が好適である。図7は、本発明の遠心式液体ポ
ンプ装置に使用されるインペラ脱調(磁気軸受カップリ
ング脱調)検出用回路の一例を示すブロック図である。
【0024】この回路100では、遠心ポンプが備える
磁気軸受のための電磁石数(この実施例では3つ)に対
応した個々の電流値(I1,I2,I3)がモニタリン
グされ、第1のオペアンプにより電流値の加算処理が行
われ、加算値が閾値Dより小さい場合(具体的には、第
2のオペアンプの出力がHの場合)に異常と判定する。
なお、磁気カップリング異常検出器としては、このよう
な回路に限定されるものではなく、個々の電磁石電流に
ついて、いずれかが閾値より小さい場合、もしくは2つ
以上が閾値より小さい場合に異常と判定するものであっ
てもよい。また、このようなアナログ式のものでなく、
デジタル式のものでもよい。さらに、上記の磁気カップ
リング異常検出器において判断情報となる電流値として
は、電流の所定時間の加算値、電流の所定時間の加算平
均値、所定時間の電流の平均値を用いるものとしてもよ
い。
【0025】電流の所定時間の加算値を用いる場合に
は、デジタル処理が使用される。電流の所定時間の加算
平均値を用いる場合には、デジタル処理が使用される。
所定時間の電流の時間平均値を用いる場合には、ローパ
スフィルタを用いたアナログ回路もしくはデジタル処理
が使用できる。そして、インペラ脱調状態判定機能は、
モータ回転数モニタリング機能によるモータ回転数値に
対応する第1のモータ駆動電流所定値よりもモータ駆動
電流値モニタリング機能によるモータ駆動電流値が小さ
いかどうかを判断するための第2の磁気カップリング異
常検出器58を備えている。
【0026】図8は、遠心式液体ポンプ装置におけるモ
ータ回転数とモータ電流の関係を説明するための説明図
であり、正常にインペラが浮上回転している時の各回転
数におけるモータ電流値は、図8のB領域にあることお
よび磁気カップリングに脱調が起こるとA領域に移動す
ることを本発明者らは実験により確認した。そこで、モ
ータ回転数とモータ電流値の関係がA領域にある場合を
磁気カップリング異常と判断する。人工心臓等の血液ポ
ンプにおいては、所定粘度(例えば、3mPa.s)の
血液を充填し、閉塞状態(流量0L/min)で浮上回
転させた時のモータ電流値以下の場合が異常と考える。
そこで、上記の状態において、いくつかのモータ回転数
におけるモータ電流値を測定し、測定値より、磁気カッ
プリング異常判定用の関係式(第1の関係式)を算出し
た。ここでは、関係式は、最小二乗法を用いて算出した
1次回帰式とした。なお、関係式は、2次以上の回帰式
としてもよい。
【0027】第2の磁気カップリング異常検出器58と
しては、例えば、図9に示すような回路110が好適で
ある。図9は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に使用さ
れる第2のインペラ脱調(第2の磁気軸受カップリング
脱調)検出用回路の一例を示すブロック図である。この
回路110では、モニタリングされるモータ回転数よ
り、磁気カップリング異常と判断される電流値を演算
し、この演算電流値とモニタリングされるモータ電流値
とを比較し、モータ電流値が演算電流値より低い場合に
は、磁気カップリング異常と判断するものとなってい
る。演算電流値算出用回路81は、脱調判定用のモータ
回転数とモータ駆動電流値関係式、例えば、上述の磁気
カップリング異常判定用の関係式(第1の関係式)もし
くはこの式より導かれた電流値演算式を記憶し、記憶す
る関係式もしくは演算式と入力されるモータ回転数を用
いて限界電流値(下限電流値)を演算する機能を備えて
いる。具体的には、入力されるモータ回転数信号がデジ
タル信号である場合にはそのまま用い、アナログ信号の
場合にはデジタル信号に変換し、回転数のデジタル信号
を演算部に入力させ、演算部において記憶している磁気
カップリング異常判定用の関係式(第1の関係式)もし
くはこの式より導かれる電流値演算式より限界電流値
(下限電流値)を演算する。そして、演算電流値をアナ
ログ変換して比較器に入力させ、モータ電流値と演算電
流値を比較し、モータ電流値が演算電流値より小さい場
合に、磁気カップリング異常と判断する。なお、第2の
磁気カップリング異常検出器は、上述にデジタル式に限
定されるものではなく、図10に示すようなアナログ式
のものでもよい。このアナログ回路110aでは、モー
タ電流値演算部81の出力I'がモータ回転数値に比例
する場合を想定したものである。
【0028】さらに、上記の磁気カップリング異常検出
器において判断情報となるモータ電流値としては、所定
時間の加算値、所定時間の加算平均値、所定時間の時間
平均値を用いるものとしてもよい。電流の所定時間の加
算値を用いる場合には、デジタル処理が使用される。電
流の所定時間の加算平均値を用いる場合には、デジタル
処理が使用される。所定時間の電流の時間平均値を用い
る場合には、ローパスフィルタを用いたアナログ回路も
しくはデジタル処理が使用できる。
【0029】なお、第2の磁気カップリング異常検出器
58としては、上述のものに限定されるものではなく、
例えば、図11に示すような回路120であってもよ
い。図11は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に使用さ
れる第2のインペラ脱調(第2の磁気軸受カップリング
脱調)検出用回路の他の例を示すブロック図である。こ
の回路120では、モニタリングされるモータ電流値よ
り、磁気カップリング異常と判断されるモータ回転数を
演算し、この回転数演算値とモニタリングされるモータ
回転数とを比較し、モータ回転数が回転数演算値より大
きい場合に磁気カップリング異常と判断するものであ
る。この場合、第2の磁気カップリング異常検出器演算
電流値算出用回路81ではなく、回転数演算回路82を
備えるものとなる。回転数演算回路は、脱調判定用のモ
ータ回転数とモータ駆動電流値関係式、例えば、上述の
磁気カップリング異常判定用の関係式(第1の関係式)
もしくはこの式より導かれた回転数演算式を記憶し、記
憶する関係式もしくは演算式と入力されるモータ電流値
を用いて限界回転数(上限回転数)を演算する機能を備
えるものとなる。具体的には、入力されるモータ電流値
をデジタル信号に変換し、電流値のデジタル信号を演算
部に入力させ、演算部において記憶している磁気カップ
リング異常判定用の関係式(第1の関係式)もしくはこ
の式より導かれる回転数演算式より回転数演算値(限界
回転数、上限回転数)を演算する。そして、回転数演算
値をアナログ変換して比較器に入力させ、モータ回転数
と比較し、モータ回転数が回転数演算値より大きい場合
に、磁気カップリング異常と判断する。
【0030】さらに、上記の磁気カップリング異常検出
器において判断情報となるモータ回転数としては、所定
時間の加算値、所定時間の加算平均値、所定時間の時間
平均値を用いるものとしてもよい。回転数の所定時間の
加算値を用いる場合には、デジタル処理が使用される。
回転数の所定時間の加算平均値を用いる場合には、デジ
タル処理が使用される。回転数の時間平均値を用いる場
合には、ローパスフィルタを用いたアナログ回路もしく
はデジタル処理が使用できる。
【0031】そして、制御装置6は、インペラ脱調状態
判定機能によりインペラ脱調(言い換えれば、磁気カッ
プリング脱調)状態と判定された場合に行われる脱調解
消試行機能を備えていることが好ましい。磁気カップリ
ングが脱調した場合に、一旦回転を停止する、あるいは
低回転(例えば、300rpm)以下に低下させること
によって、復調する場合が多いことを実験により確認し
た。脱調解消試行機能としては、インペラ脱調状態判定
機能によりインペラ脱調(言い換えれば、磁気カップリ
ング脱調)状態と判定された後、モータを停止させた
後、モータ回転を再開する一時停止型脱調解消試行機能
が好適である。
【0032】一時停止型脱調解消試行機能としては、例
えば、図12に示すフローチャートのように制御するこ
とにより行うことができる。図12は、本発明の遠心式
液体ポンプ装置に使用される脱調解消試行機能の一例を
説明するためのフローチャートである。この実施例の一
時停止型脱調解消試行機能では、図12に示すように、
モータ回転継続中常時インペラが脱調していないか判断
し、インペラが脱調と判断されると、モータの回転を停
止し、再度通常回転数(1600〜2600rpm、好
ましくは、1800〜2400rpm)でモータ回転を
開始する。そして、所定時間、例えば、10〜20秒経
過後、再び、インペラが脱調していないか判断し、脱調
していない場合には、モータの回転を継続する。また、
モータの回転停止およびモータ回転の再開を数回(例え
ば、3〜10回、この実施例では3回)繰り返して行っ
ても脱調を解消できない場合には、モータ回転を停止し
た後、所定低回転数、例えば、1000〜1500rp
m程度にてモータ回転を開始する。
【0033】また、図13に示すように、脱調解消後、
通常回転数にモータ回転を上昇させず、所定低回転数
(例えば、1000〜1500rpm程度)にモータ回
転を上昇させた後、所定時間(例えば、10秒〜300
秒)経過後、再びインペラが脱調していないか判断し、
脱調していない場合には、通常回転数にモータ回転を上
昇させ、モータの回転を継続するようにしてもよい。こ
の場合においては、通常回転数にモータ回転数を復帰さ
せた後の再脱調が数回(例えば、3〜10回、この実施
例では3回)繰り返して発生した場合には、所定低回転
数(例えば、1000〜1500rpm程度)にて回転
を継続させるように制御するものとなっている。
【0034】また、脱調解消試行機能としては、インペ
ラ脱調状態判定機能によりインペラ脱調状態と判定され
た後、モータを所定時間(例えば、2〜10秒間)、低
速回転(例えば、100〜500rpm)させた後、モ
ータ回転数を上げていく一時低速型脱調解消試行機能も
好適である。この一時低速型脱調解消試行機能として
は、例えば、図14に示すフローチャートのように制御
することにより行ってもよい。この実施例の一時低速型
脱調解消試行機能は、回転数の一時低速によっても脱調
が解消されない場合には、一時停止型脱調解消試行機能
を行う複合型となっている。図14に示すように、モー
タ回転継続中常時インペラが脱調していないか判断し、
インペラが脱調と判断されると、モータの回転を所定回
転数(例えば、100〜500rpm)に低下させる。
そして、所定時間(例えば、1〜10秒)経過後、再
び、インペラが脱調していないか判断し、脱調していな
い場合には、通常回転数にモータ回転を上昇させ、モー
タの回転を継続する。また、モータの回転数低下によっ
ても脱調状態を解消できない場合には、モータの回転を
停止し、再度モータ回転を通常回転数にて開始する。そ
して、所定時間(例えば、1〜20秒)経過後、再び、
インペラが脱調していないか判断する。モータの回転停
止およびモータ回転の再開を数回(例えば、3〜10
回、この実施例では3回)繰り返して行っても脱調を解
消できない場合には、モータ回転を停止し、再度モータ
を所定低回転数(例えば、1000〜1500rpm)
で回転を開始する。
【0035】また、図15に示すように、脱調解消後、
通常回転数にモータ回転を上昇させず、所定低回転数
(例えば、1000〜1500rpm程度)にモータ回
転を上昇させた後、所定時間(例えば、10〜300
秒)経過後、再びインペラが脱調していないか判断し、
脱調していない場合には、通常回転数にモータ回転を上
昇させ、モータの回転を継続するようにしてもよい。こ
の場合においては、通常回転数にモータ回転数を復帰さ
せた後の再脱調が数回(例えば、3〜10回、この実施
例では3回)繰り返して発生した場合には、所定低回転
数(例えば、1000〜1500rpm程度)にて回転
を継続させるように制御するものとなっている。
【0036】そして、制御装置6は、モータ回転高負荷
状態判定機能を備えていることが好ましい。モータ回転
高負荷状態判定機能は、モータ回転数モニタリング機能
によるモータ回転数値に対応する第2のモータ駆動電流
所定値よりもモータ駆動電流値モニタリング機能による
モータ駆動電流値が大きい場合に、モータ回転が高負荷
状態であると判定するものである。モータ回転高負荷状
態判定機能は、高負荷状態判定用のモータ回転数とモー
タ駆動電流値関係式を記憶している。前述のように正常
にインペラが浮上回転している時の各回転数におけるモ
ータ電流値は、図8のB領域にあるが、ポンプ室内の血
栓形成、インペラの浮上異常、モータ内への異物侵入、
モータ部ベアリング部の不良、モータ制御回路の異常等
が発生した場合には、B領域からC領域に移動すること
がある。そこで、このモータ回転数とモータ電流値の関
係がC領域にあるある場合を異常と判定する。具体的に
は、人工心臓等の血液ポンプにおいては、6mPa.s
の血液を所定流量(例えば、10〜15L/min程
度)で浮上回転させた時のモータ電流値以上の場合が異
常と考えられる。モータ回転高負荷状態の検出も上述し
た磁気カップリング異常の検出と類似した方法(回路)
により行うことができる。
【0037】モータ回転高負荷状態判定のためのモータ
異常検出器63としては、例えば、図16に示すような
回路130が好適である。図16は、本発明の遠心式液
体ポンプ装置に使用されるモータ回転高負荷状態判定用
回路の一例を示すブロック図である。この回路130で
は、モニタリングされるモータ回転数値より、モータ回
転高負荷状態と判断される電流値を演算し、この演算電
流値とモニタリングされるモータ電流値とを比較し、モ
ータ電流値が演算電流値より高い場合には、モータ回転
高負荷状態と判断するものとなっている。演算電流値算
出用回路83は、高負荷状態判定用のモータ回転数とモ
ータ駆動電流値関係式、例えば、モータ回転高負荷状態
判定用の関係式(第2の関係式)もしくはこの式より導
かれた電流値演算式を記憶し、記憶する関係式もしくは
演算式と入力されるモータ回転数を用いて限界電流値
(上限電流値)を演算する機能を備えている。具体的に
は、入力されるモータ回転数信号がデジタル信号である
場合にはそのまま用い、アナログ信号の場合にはデジタ
ル信号に変換し、回転数のデジタル信号を演算部に入力
させ、演算部において記憶しているモータ回転高負荷状
態判定用の関係式(第2の関係式)もしくはこの式より
導かれる電流値演算式より限界電流値(上限電流値)を
演算する。そして、演算電流値をアナログ変換して比較
器に入力させ、モータ電流値と演算電流値を比較し、モ
ータ電流値が演算電流値より大きい場合に、モータ回転
高負荷状態と判断する。
【0038】さらに、上記のモータ回転高負荷状態検出
器において判断情報となるモータ電流値およびモータ回
転数としては、所定時間の加算値、所定時間の加算平均
値、所定時間の時間平均値を用いるものとしてもよい。
電流の所定時間の加算値を用いる場合には、デジタル処
理が使用される。電流の所定時間の加算平均値を用いる
場合には、デジタル処理が使用される。所定時間の電流
の時間平均値を用いる場合には、ローパスフィルタを用
いたアナログ回路もしくはデジタル処理が使用できる。
【0039】なお、モータ異常検出器63としては、上
述のものに限定されるものではなく、例えば、図17に
示すような回路140であってもよい。図17は、本発
明の遠心式液体ポンプ装置に使用されるモータ回転高負
荷状態判定用回路の他の例を示すブロック図である。こ
の回路140では、モニタリングされるモータ電流値よ
り、モータ回転高負荷状態と判断されるモータ回転数所
定値を演算し、この回転数演算値とモニタリングされる
モータ回転数とを比較し、モータ回転数が回転数演算値
より低い場合にモータ回転高負荷状態と判断するもので
あってもよい。このため、図17の回路では、電流値算
出用回路83ではなく、回転数演算回路84を備えてい
る。回転数演算回路は、高負荷状態判定用のモータ回転
数とモータ駆動電流値関係式、例えば、上述のモータ回
転高負荷状態判定用の関係式(第2の関係式)もしくは
この式より導かれた回転数演算式を記憶し、記憶する関
係式もしくは演算式と入力されるモータ電流値を用いて
限界回転数値(下限回転数)を演算する機能を備えるも
のとなる。具体的には、入力されるモータ電流値をデジ
タル信号に変換し、電流値のデジタル信号を演算部に入
力させ、演算部において記憶しているモータ回転高負荷
状態判定用の関係式(第2の関係式)もしくはこの式よ
り導かれる回転数演算式より回転数演算値(限界回転
数、下限回転数)を演算する。そして、回転数演算値を
アナログ変換して比較器に入力させ、モータ回転数と比
較し、モータ回転数が回転数演算値より小さい場合に、
モータ回転高負荷状態と判断する。
【0040】回転数の所定時間の加算値を用いる場合に
は、デジタル処理が使用される。回転数の所定時間の加
算平均値を用いる場合には、デジタル処理が使用され
る。回転数の時間平均値を用いる場合には、ローパスフ
ィルタを用いたアナログ回路もしくはデジタル処理が使
用できる。さらに、制御装置6は、インペラ位置センサ
出力値モニタリング機能と、インペラ位置異常判定機能
を備えていることが好ましい。インペラ位置異常判定機
能は、インペラ位置センサ出力値モニタリング機能によ
る位置出力値が、第1の記憶値以上もしくは第2の記憶
値以下となった場合に、インペラ位置が異常であると判
定するものである。
【0041】磁気軸受位置センサ出力は、インペラの軸
方向の浮上位置を示すものであり、センサ出力が0とな
るように、制御装置は浮上制御を行っている。磁気軸受
センサ回路に異常が発生した場合、あるいはポンプ室内
に血栓などの異物が形成された場合には、このセンサ出
力値が0から離れる。そこで、センサ出力値がある値よ
り大きくなった場合には、インペラ位置異常(第1の磁
気軸受異常)と判断する。インペラ位置異常(第1の磁
気軸受異常)のための磁気軸受制御異常検出器65とし
ては、例えば、図18に示すような回路150が使用で
きる。図18は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に使用
されるインペラ位置異常(磁気軸受異常)検出回路の一
例を示すブロック図である。
【0042】この実施例の装置では、3つのセンサから
の出力(この実施例ではS1、S2、S3)が用いられ
ており、回路150は、これらセンサからの出力をオペ
アンプOP1で閾値Aと比較演算し、またオペアンプO
P2で閾値−Aと比較演算する。OP1およびOP2は
それぞれセンサ出力が閾値を超えた場合に+の電圧が出
力される。また閾値を超えない場合には−の電圧が出力
されるが、ダイオードD1とD2によって抵抗R1には
出力されない。この+の電圧出力は抵抗R1とコンデン
サC1で構成される1次ローパスフィルタを通しオペア
ンプOP3の非反転端子に入力される。すなわち、OP
1もしくはOP2が+の電圧を出力した積算時間に比例
した電圧をOP3の非反転端子に入力されることにな
る。このOP3の非反転端子電圧と閾値Bとを比較し、
異常と判断する。ここで、R2は、このOP3の非反転
端子電圧を放電させる役目を持ち、センサ出力の異常が
連続性を持たない場合には、異常と判断しないようにし
ている。
【0043】回路150では各センサ出力を監視し、異
常の判定を行ったが、各センサ出力の総和を監視し異常
の判定を行うものであってもよい。また、各センサを監
視する場合にも、回路150で示したように、いずれか
1つのセンサ出力に異常があった場合にもインペラ位置
異常と判定するする方法以外に、2つ以上のセンサが異
常と判定された場合のみにインペラ位置異常と判定する
ものでもよい。さらに、上記の磁気軸受制御異常検出器
において、判断情報となるセンサ出力値としては、所定
時間の加算値、所定時間の加算平均値、所定時間の平均
値を用いるものとしてもよい。
【0044】図19および図20は、遠心式液体ポンプ
装置における磁気軸受異常(インペラ位置異常)が発生
した時の磁気軸受センサ出力および磁気軸受センサ出力
異常の積算値と時間との関係を説明するための説明図で
ある。具体的には、図19は、インペラがモータ側に張
り付いて動かなくなってしまったような静的な異常状態
におけるセンサ出力を実線により示し、二点鎖線は、O
P3の非反転端子電圧を示している。OP3の非反転端
子電圧(二点鎖線)が閾値Bを越えた時点で異常と判定
される。
【0045】また、図20は、インペラが軸方向に大き
く振動しているような動的な異常をモデルしたものであ
り、このような状態におけるセンサ出力を実線により示
し、二点鎖線は、OP3の非反転端子電圧センサ出力の
積分値を示している。OP3の非反転端子電圧(二点鎖
線)が閾値Bを越えた時点で異常と判定される。さら
に、上記の磁気軸受制御異常検出器において判断情報と
なるセンサ出力値としては、所定時間の加算値、所定時
間の加算平均値、所定時間の時間平均値を用いるものと
してもよい。センサ出力値の所定時間の加算値を用いる
場合には、デジタル処理が使用される。センサ出力値の
所定時間の加算平均値を用いる場合には、デジタル処理
が使用される。センサ出力値の時間平均値を用いる場合
には、ローパスフィルタを用いたアナログ回路もしくは
デジタル処理が使用できる。
【0046】さらに、制御装置6は、磁気軸受異常判定
機能(第2の磁気軸受異常判定機能、磁気軸受電流異常
判定機能)を備えることが好ましい。磁気軸受異常判定
機能は、電磁石電流モニタリング機能による電流値が第
2の所定値以上となった場合に、磁気軸受異常であると
判定するものである。図21は、遠心式液体ポンプ装置
における磁気軸受異常(電磁石電流異常)が発生した時
の磁気軸受センサ出力および電磁石電流と時間との関係
を説明するための説明図である。例えば、図21に示す
ように、インペラと電磁石側ハウジングの隙間に血栓が
形成された場合には、センサ出力には変化がなくても、
電磁石電流の増加が起こりうる。そこで、電磁石電流が
ある閾値より大きくなった場合に磁気軸受異常(磁気軸
受電流異常)と判定する。第2の磁気軸受異常判定のた
めの磁気軸受電流異常検出器64としては、例えば、図
22に示すような回路170が好適である。図22は、
本発明の遠心式液体ポンプ装置に使用される磁気軸受異
常(電磁石電流異常)検出回路の一例を示すブロック図
である。
【0047】この回路170では、遠心ポンプが備える
磁気軸受のための電磁石数(この実施例では3つ)に対
応した個々の電流値(I1,I2,I3)がモニタリン
グされ、電流値の和が閾値−Cより大きい場合に異常と
判定される。具体的には、個々の電流値(I1,I2,
I3)は、第1のオペアンプにより加算処理され、加算
電流値が第2のオペアンプにより閾値−Cと比較され、
第2のオペアンプ(入力値が閾値より小さい場合に出力
がHとなる)の出力がLの場合に異常と判定される。な
お、磁気カップリング異常検出器としては、このような
回路に限定されるものではなく、個々の電磁石電流につ
いて、いずれかが閾値より大きい場合、もしくは2つ以
上が閾値より大きい場合に異常と判定するものであって
もよい。また、このようなアナログ式のものでなく、デ
ジタル式のものでもよい。さらに、上記の磁気軸受電流
異常検出器において判断情報となる電流値としては、電
流の所定時間の加算値、電流の所定時間の加算平均値、
所定時間の電流の平均値を用いるものとしてもよい。電
流の所定時間の加算値を用いる場合には、デジタル処理
が使用される。電流の所定時間の加算平均値を用いる場
合には、デジタル処理が使用される。所定時間の電流の
時間平均値を用いる場合には、ローパスフィルタを用い
たアナログ回路もしくはデジタル処理が使用できる。
【0048】さらに、制御装置6は、制御装置内温度検
知機能を備えていることが好ましい。この実施例では、
制御装置内温度検知機能のために制御装置温度異常検出
器66を備えており、制御装置温度異常検出器66は、
サーミスタ、熱電対などの温度検出素子を利用した温度
検出器である。そして、例えば、60℃以上の温度が検
出された時に、異常と判定する。そして、制御装置6
は、上述した各判定機能により、異常と判定された場合
に作動する警報出力器59を備えている。そして、警報
出力器は、判定機能における異常判定項目により異なる
形態の警報を出力するものとなっている。例えば、警報
出力器がアラーム手段の場合であれば、インペラ脱調
(言い換えれば、磁気カップリング脱調)状態と判定さ
れた場合には、最も強い警報音を発し、以下、モータ回
転高負荷状態の判定時、インペラ位置異常(第1の磁気
軸受異常)判定時、磁気軸受電流異常(第2の磁気軸受
異常)判定時、制御装置温度異常判定時の順に、警報音
レベルが低下するものとすることが好ましい。警報音レ
ベルの変化は、音量、周波数、周期、警報音の種類もし
くはその組み合わせにより行うことができる。また、複
数の異常を同時に検出した場合には、上記のようにあら
かじめ各々の異常に優先順位をつけておき、優先度の高
い異常に対応する警告を出力することが好ましい。な
お、上記の異常の優先順位は生体へ障害を与える影響の
高い順としている。なお、異常を外部に出力する手段は
ブザー音に限らず、コントローラ等に設けられてたディ
スプレイへの異常状況の表示、あるいはエラーランプの
点灯、さらにはボイス機能による発声などの手段を用い
てもかまわない。この時も前述のようにエラーに優先順
位を設け、対応することが望まれる。
【0049】
【発明の効果】本発明の遠心式液体ポンプ装置は、液体
流入ポートと液体流出ポートとを有するハウジングと、
内部に磁性体を備え、前記ハウジング内で回転し、回転
時の遠心力によって液体を送液するインペラを有する遠
心式液体ポンプ部と、前記遠心式液体ポンプ部の前記イ
ンペラの第1の磁性体を吸引するための磁石を備えるロ
ータと、該ロータを回転させるモータを備えるインペラ
回転トルク発生部と、前記インペラの第2の磁性体を吸
引するための電磁石を備えるインペラ位置制御部と、前
記インペラの磁性体の位置を検出するための位置センサ
を備え、前記ハウジングに対して前記インペラが非接触
状態にて回転する遠心式液体ポンプ装置本体部と、該遠
心式液体ポンプ装置本体部のための制御装置とを備える
遠心式液体ポンプ装置であって、該制御装置は、電磁石
電流モニタリング機能と、モータ駆動電流モニタリング
機能と、モータ回転数モニタリング機能と、前記電磁石
電流モニタリング機能による電流値と前記モータ駆動電
流値モニタリング機能によるモータ駆動電流値と前記モ
ータ回転数モニタリング機能によるモータ回転数値を利
用するインペラ脱調状態判定機能を備えている。このた
め、送液停止状態であり、遠心ポンプとして最も大きな
異常であるインペラの脱調状態を確実に検知できるとと
もに、脱調状態でないにもかかわらず誤って脱調と後判
断することが極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の遠心式液体ポンプ装置の実施
例のブロック図である。
【図2】図2は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に使用
される遠心式液体ポンプ装置本体部の一例の正面図であ
る。
【図3】図3は、図2の遠心式液体ポンプ装置本体部を
インペラ部分にて切断した断面図である。
【図4】図4は、図2に示した実施例の遠心式液体ポン
プ装置の縦断面図である。
【図5】図5は、図2に示した遠心式液体ポンプ装置本
体部の平面図である。
【図6】図6は、遠心式液体ポンプ装置におけるインペ
ラ脱調(磁気軸受カップリング脱調)が生じた時の磁気
軸受電流変化を説明するための説明図である。
【図7】図7は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に使用
されるインペラ脱調(磁気軸受カップリング脱調)検出
用回路の一例を示すブロック図である。
【図8】図8は、遠心式液体ポンプ装置におけるモータ
回転数とモータ電流の関係を説明するための説明図であ
る。
【図9】図9は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に使用
される第2のインペラ脱調(第2の磁気軸受カップリン
グ脱調)検出用回路の一例を示すブロック図である。
【図10】図10は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用される第2のインペラ脱調(第2の磁気軸受カップ
リング脱調)検出用回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図11】図11は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用される第2のインペラ脱調(第2の磁気軸受カップ
リング脱調)検出用回路の他の例を示すブロック図であ
る。
【図12】図12は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用される脱調解消試行機能の一例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図13】図13は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用される脱調解消試行機能の他の例を説明するための
フローチャートである。
【図14】図14は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用される脱調解消試行機能の他の例を説明するための
フローチャートである。
【図15】図15は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用される脱調解消試行機能の他の例を説明するための
フローチャートである。
【図16】図16は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用されるモータ回転高負荷状態判定用回路の一例を示
すブロック図である。
【図17】図17は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用されるモータ回転高負荷状態判定用回路の他の例を
示すブロック図である。
【図18】図18は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用されるインペラ位置異常(磁気軸受異常)検出回路
の一例を示すブロック図である。
【図19】図19は、遠心式液体ポンプ装置における磁
気軸受異常(インペラ位置異常)が発生した時の磁気軸
受センサ出力および磁気軸受センサ出力異常の積算値と
時間との関係を説明するための説明図である。
【図20】図20は、遠心式液体ポンプ装置における異
なるタイプの磁気軸受異常(インペラ位置異常)が発生
した時の磁気軸受センサ出力および磁気軸受センサ出力
異常の積算値と時間との関係を説明するための説明図で
ある。
【図21】図21は、遠心式液体ポンプ装置における磁
気軸受異常(電磁石電流異常)が発生した時の磁気軸受
センサ出力および電磁石電流と時間との関係を説明する
ための説明図である。
【図22】図22は、本発明の遠心式液体ポンプ装置に
使用される磁気軸受異常(電磁石電流異常)検出回路の
一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 遠心式液体ポンプ装置 2 遠心式液体ポンプ部 3 インペラ回転トルク発生部 4 インペラ位置制御部 5 遠心式液体ポンプ装置本体部 6 制御装置 21 インペラ 25 磁性体 31 ロータ 34 モータ 41 電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 孝美 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3H020 AA01 AA07 BA29 CA08 DA04 EA01 EA10 EA13 EA17 4C077 AA02 DD08 EE01 HH09 HH19 JJ08 JJ19 KK27

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体流入ポートと液体流出ポートとを有
    するハウジングと、内部に磁性体を備え、前記ハウジン
    グ内で回転し、回転時の遠心力によって液体を送液する
    インペラを有する遠心式液体ポンプ部と、前記遠心式液
    体ポンプ部の前記インペラの第1の磁性体を吸引するた
    めの磁石を備えるロータと、該ロータを回転させるモー
    タを備えるインペラ回転トルク発生部と、前記インペラ
    の第2の磁性体を吸引するための電磁石を備えるインペ
    ラ位置制御部と、前記インペラの位置を検出するための
    位置センサを備え、前記ハウジングに対して前記インペ
    ラが非接触状態にて回転する遠心式液体ポンプ装置本体
    部と、該遠心式液体ポンプ装置本体部のための制御装置
    とを備える遠心式液体ポンプ装置であって、該制御装置
    は、電磁石電流モニタリング機能と、モータ駆動電流モ
    ニタリング機能と、モータ回転数モニタリング機能と、
    前記電磁石電流モニタリング機能による電流値と前記モ
    ータ駆動電流値モニタリング機能によるモータ駆動電流
    値と前記モータ回転数モニタリング機能によるモータ回
    転数値を利用するインペラ脱調状態判定機能を備えてい
    ることを特徴とする遠心式液体ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記インペラ脱調状態判定機能は、前記
    電磁石電流モニタリング機能による電流値が第1の所定
    値以下であり、もしくは、前記モータ回転数モニタリン
    グ機能によるモータ回転数値に対応する第1のモータ駆
    動電流所定値よりも前記モータ駆動電流値モニタリング
    機能によるモータ駆動電流値が小さい場合に、インペラ
    が脱調状態であると判定するものである請求項1に記載
    の遠心式液体ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記インペラ脱調状態判定機能は、脱調
    判定用のモータ回転数とモータ駆動電流値関係式を記憶
    している請求項2に記載の遠心式液体ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記インペラ脱調状態判定機能は、前記
    電磁石電流モニタリング機能による電流値の所定時間平
    均を用いるものである請求項1ないし3のいずれかに記
    載の遠心式液体ポンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記インペラ脱調状態
    判定機能によりインペラ脱調状態と判定された場合に、
    前記モータを所定時間停止させた後、モータ回転を再開
    する一時停止型脱調解消試行機能を備えている請求項1
    ないし4のいずれかに記載の遠心式液体ポンプ装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記インペラ脱調状態
    判定機能によりインペラ脱調状態と判定された場合に、
    前記モータを所定時間低速回転させた後、モータ回転数
    を上げる一時低速型脱調解消試行機能を備えている請求
    項1ないし4のいずれかに記載の遠心式液体ポンプ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、モータ回転高負荷状態
    判定機能を備えており、該モータ回転高負荷状態判定機
    能は、前記モータ回転数モニタリング機能によるモータ
    回転数値に対応する第2のモータ駆動電流所定値よりも
    前記モータ駆動電流値モニタリング機能によるモータ駆
    動電流値が大きい場合に、モータ回転が高負荷状態であ
    ると判定するものである請求項1ないし6のいずれかに
    記載の遠心式液体ポンプ装置。
  8. 【請求項8】 前記モータ回転高負荷状態判定機能は、
    負荷状態判定用のモータ回転数とモータ駆動電流値関係
    式を記憶している請求項7に記載の遠心式液体ポンプ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、インペラ位置センサ出
    力値モニタリング機能と、インペラ位置異常判定機能を
    備えており、該インペラ位置異常判定機能は、インペラ
    位置センサ出力値モニタリング機能による位置出力値
    が、第1の記憶値以上もしくは第2の記憶値以下となっ
    た場合に、インペラ位置が異常であると判定するもので
    ある請求項1ないし8のいずれかに記載の遠心式液体ポ
    ンプ装置。
  10. 【請求項10】 前記インペラ位置異常判定機能は、イ
    ンペラ位置センサ出力値モニタリング機能による出力値
    の所定時間平均を用いるものである請求項9に記載の遠
    心式液体ポンプ装置。
  11. 【請求項11】 前記制御装置は、磁気軸受異常判定機
    能を備え、該磁気軸受異常判定機能は、前記電磁石電流
    モニタリング機能による電流値が第2の所定値以上とな
    った場合に、磁気軸受異常であると判定するものである
    請求項1ないし10のいずれかに記載の遠心式液体ポン
    プ装置。
  12. 【請求項12】 前記磁気軸受異常判定機能は、前記電
    磁石電流モニタリング機能による電流値の所定時間平均
    が第2の所定値以上となった場合に、磁気軸受異常であ
    ると判定するものである請求項11に記載の遠心式液体
    ポンプ装置。
  13. 【請求項13】 前記制御装置は、該制御装置内温度検
    知機能を備えている請求項1ないし12のいずれかに記
    載の遠心式液体ポンプ装置。
  14. 【請求項14】 前記制御装置は、前記判定機能によ
    り、異常と判定された場合に作動する警報出力器を備え
    ている請求項1ないし13のいずれかに記載の遠心式液
    体ポンプ装置。
  15. 【請求項15】 前記警報出力器は、前記判定機能にお
    ける異常判定項目により異なる形態の警報を出力するも
    のである請求項14に記載の遠心式液体ポンプ装置。
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