JP2002021309A - 発光装飾床 - Google Patents

発光装飾床

Info

Publication number
JP2002021309A
JP2002021309A JP2000201711A JP2000201711A JP2002021309A JP 2002021309 A JP2002021309 A JP 2002021309A JP 2000201711 A JP2000201711 A JP 2000201711A JP 2000201711 A JP2000201711 A JP 2000201711A JP 2002021309 A JP2002021309 A JP 2002021309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
layer
luminous
light
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000201711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002021309A5 (ja
Inventor
Takashi Mayahara
隆 馬屋原
Shinichi Takada
伸一 高田
Tomoko Yokota
智子 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP2000201711A priority Critical patent/JP2002021309A/ja
Publication of JP2002021309A publication Critical patent/JP2002021309A/ja
Publication of JP2002021309A5 publication Critical patent/JP2002021309A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finished Plywoods (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 明るい時にはアクセント性に優れた装飾性を
現出し、暗い時には長時間発光して、歩行の補助や幻想
的雰囲気を現出できる発光装飾床を提供する。 【解決手段】 表面に木目外観の化粧層が形成された長
尺木質床材と、表面に畜光性塗材を用いて形成された畜
光層を含む装飾化粧層が形成された装飾発光性小片部材
とを組み合わせて形成した発光装飾床。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、明るい時にはアクセン
ト性に優れた装飾性を現出し、暗い時には長時間発光し
て、歩行の補助や幻想的雰囲気の現出をすることのでき
る発光装飾床に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、表面に突き板や木目印刷化粧
紙等を貼着し、その上に透明性トップ塗料を塗布して、
木目外観の化粧層に形成した長尺木質床板は良く知られ
ている。このような床板は、その複数枚を四周側端面に
設けた雌雄の実同士を互いに連結し、釘や接着剤、粘着
テープなどを用いて床下地に固定して床に形成される。
【0003】また、縦横に目地溝模様を形成したり、樹
種が異なる複数枚の突き板を寄せ木調に組み合わせた床
板を用いて、床面にデザイン的な変化を持たせることも
行われている。
【0004】一方、階段や手摺りなどの建築材料の表面
に発光性塗料を塗布し、光や紫外線を照射することによ
り発光させたり、或いは暗闇の中で残光を利用して発光
させたりすることも知られている。また、特開平5−2
56015号には、木質床材の木目に発光性塗料を刷り
込み、明るい時には木目外観の床材として、また暗い時
には木目模様を発光させるようにした木質床材が開示さ
れている。
【0005】
【解決課題】しかしながら、上記従来の全体が均質的な
木目外観の床や、寄せ木調の床材を用いた木目外観の床
は、全体的に単調であり、アクセント的な装飾性に乏し
かった。また、床材自体のパターンが決まっているの
で、形成できる床面のバリエーションが限定され、逆に
バリエーションを増やそうとすると多くの種類の床材を
製造して準備しておくことが必要となり、施工性は勿論
のこと、生産性や在庫管理性まで悪くなるという問題が
あった。
【0006】一方、上記発光性塗料を用いる場合は、硫
化カルシウムや硫化亜鉛などの硫化物系の発光材料を混
合した塗料が使用されるが、このような発光材料では、
十分な明るさと長時間の残光が得難いので、電球などの
光や紫外線を照射して発光させる必要があった。このた
め、光や紫外線を夜間照射するのに無駄なエネルギーが
必要となるという問題があった。また、夜間にトイレや
洗面所、台所などに行ったり、スイッチを探したり、物
にぶつからないようにするなどの目的は、特に発光させ
なくても、上記光などを照射することで達成できるもの
であった。
【0007】また、上記硫化物系の発光材料にラジウム
などの放射性物質を混合した畜光塗料を用いれば、残光
の時間を長くし、その明るさを増やすことができること
も知られているが、昨今の健康志向の中で住宅の床にこ
のような放射性物質を混合したものは使用し難い。
【0008】更に、上記特開平5−256015号に記
載の技術は、明るい時には、単に木質外観の床面を呈し
ているだけのためアクセント的な装飾効果に乏しく、ま
た、暗い時には、床面全体に木目模様がぼんやりと均質
的に発光することが期待できるだけであり、しかも夜間
照明のような光や紫外線の照射下でないと、十分な発光
効果が得難いものである。
【0009】本願発明は、上記従来の欠点に鑑みなされ
たもので、明るい時には木目外観の床にアクセント性の
高い装飾性を現出させることができるとともに、暗い時
には、光や紫外線を照射しなくても長時間発光して、夜
間の歩行を補助する明るさを維持でき、また幻想的な空
間を現出させることもできる、施工性、生産性の良い発
光装飾床を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本願請求項1
の発明の発光装飾床は、表面に木目外観の化粧層が形成
され、且つ四周側端面に雌雄の実部が形成された複数枚
の長尺木質床材と、長時間発光性を有する放射性物質未
含有の畜光性塗材を用いて形成された畜光層を含む装飾
化粧層が設けられ、且つ上記長尺木質床材の雌雄の実部
に嵌合可能な雌雄の実部が側端面に形成された、上記長
尺木質床材の表面幅寸法と同じ表面幅寸法の四角形状の
複数枚の装飾発光性小片部材とを組み合わせて形成する
構成とした。
【0011】また、請求項2の発明の発光装飾床は、装
飾化粧層を、下から上に順に、隠蔽性ベース層、印刷模
様層、透明性トップ塗料塗布層で形成するとともに、少
なくとも上記いずれかの層を畜光層に形成する構成とし
た。
【0012】更に、請求項3の発明の発光装飾床は、装
飾発光性小片部材の基材に、長尺木質床材あるいはその
製造中間物を幅方向に平行に切断して形成したものを用
いる構成とした。
【0013】
【作用】上記請求項1の発光装飾床は、表面に木目外観
の化粧層を有する長尺木質床材と、表面に長時間発光性
を有する放射性物質未含有の畜光性塗材を用いて形成さ
れた畜光層を含む装飾化粧層が設けられた装飾発光性小
片部材とを組み合わせて形成しているので、明るい時に
は、アクセント性、装飾性に優れた装飾床を、木質床を
施工する要領で施工性良く確実に施工することができ、
また暗い時には、畜光層の残光により夜間消灯してから
朝まで長時間発光させることができ、夜間の歩行時の補
助や、幻想的な雰囲気の現出を、光や紫外線などのエネ
ルギーの必要なしにすることができる。
【0014】そして、長尺木質床材と装飾発光性小片部
材とを別体にしているので、長尺木質床材には、通常使
用されているものをそのまま使用する事が出来るととも
に、アクセント的な装飾性と夜間の発光性を併せ持つ床
へのニーズに対しては、上記通常の長尺木質床材と装飾
発光性小片部材とを随時組み合わせて、多様なバリエー
ションの発光装飾床に、施工性よく形成できる利点があ
る。
【0015】また、請求項2の発光装飾床は、装飾化粧
層を、下から上に順に、隠蔽性ベース層、印刷模様層、
透明性トップ塗料塗布層とするとともに、少なくとも上
記いずれかの層を畜光層に形成しているので、請求項1
の作用効果に加えてそのアクセント的な装飾性を一層高
め、また暗い中でのより幻想的な空間の現出を可能とす
ることができる。
【0016】更に、請求項3の発光装飾床は、装飾発光
性小片部材の基材として、長尺木質床材、あるいはその
製造中間物を幅方向に平行に切断したものを使用してい
るので、上記請求項1に加えて、装飾発光性小片部材の
基材を別途加工して作る必要や、そのための材料を在庫
しておく必要がなく、在庫管理性や生産性が一層良くな
る。
【0017】
【実施の形態】以下図面に基づいて、本願発明の発光装
飾床の実施の形態を説明する。
【0018】図1は、第1の実施例である発光装飾床A
1を示す説明図である。図1は、便所や台所に通じる廊
下の床を例示しており、(1)は長尺木質床材、(2)
は装飾発光性小片部材である。廊下の幅に対し6列に施
工されており、その中央の4列には長尺木質床材(1)
が、その両側の2列には、上記長尺木質床材(1)より
も短かい長さの木質床材(3)と装飾夜光性小片部材
(2)が組み合わされて取り付けられ、発光装飾床A1
に形成されている。
【0019】長尺木質床材(1)は、図2に示すよう
に、その表面に木目外観の化粧層(4)が形成され、そ
の四周側端面に雌雄の実部(5a)、(5b)が形成さ
れており、その表面形状は、幅が約10cm〜30c
m、長さが約60cm〜270cmの範囲にある。
【0020】また、長尺木質床材(1)や木質床材
(3)の基板(1’)には、合板、LVL、MDF、O
SB、パーティクルボードなどの木質板材が使用でき
る。また、合板の表面に厚さが1mm〜3mm程度の薄
いMDFや補強紙などを貼着した複合板や、無機質板の
表裏面に木質単板を貼着した複合板などを用いることも
できる。
【0021】長尺木質床材(1)や木質床材(3)の表
面に形成される木目外観の化粧層(4)は、上記基板
(1’)の表面に0.2mm〜1mm厚さの突き板を貼
着し、必要により着色下地塗装を施した後、その表面に
透明又は半透明の合成樹脂塗料を塗布したものや、上記
基板(1’)の表面に、木目柄の印刷紙や合成樹脂印刷
シート等を貼着した後、その表面に透明又は半透明の合
成樹脂塗料を塗布したもの、或いはこれらの突き板や印
刷紙に合成樹脂を含浸させて強化したもの、突き板の替
わりに人工突き板を使用したもの等を使用することがで
きる。
【0022】一方、図3の(X)、(Y)、(Z)に示
すように、装飾発光性小片部材(2)は、長尺木質床材
(1)の表面幅寸法と、表面幅及び表面長さ寸法が同じ
正四角形状のもの(2a)や、長尺木質床材(1)の表
面幅寸法と表面幅寸法が同じで表面長さが2倍の寸法の
長四角形状のもの(2b)、長尺木質床材(1)の表面
幅寸法と表面幅が同じで表面長さが3倍の寸法の長四角
形状のもの(2c)等を使用することができる。
【0023】このように、装飾発光性小片部材(2)の
幅は、長尺木質床材(1)の幅と同じ寸法で、且つその
長さは長尺木質床材(1)の幅と同じか又は2倍以上の
整数倍にしておくのが生産上、施工上望ましい。
【0024】装飾発光性小片部材(2)の基板(2’)
は、長尺木質床材(1)を幅方向に切断したものを用い
てある。そして、切断面である側端面に実部(5’
a)、(5’b)を設ける加工を施してある。このた
め、装飾発光性小片部材(2)用に別途基板を準備、厚
さ調整のためのサンディング、長手方向の雌雄の実加工
等の加工をする必要はなく、生産加工性や在庫管理性が
良い。尚、装飾発光性小片部材(2)の基板(2’)に
は、この他に、例えば長尺木質床材の基板(1’)の四
周に実加工を施し、表面は突き板を貼着しただけで塗装
を施していない状態の長尺木質床材(1)の製造中間物
や、前述の長尺木質床材(1)の基板(1’)として用
いることのできるものと同じものを用いることができ
る。
【0025】装飾発光性小片部材(2)の表面には、図
3の(W)の拡大図に示すように、下から順に隠蔽性ベ
ース層(6a)、印刷模様層(6b)、透明性トップ塗
料塗布層(6c)からなる装飾化粧層(6)が設けられ
ている。そして、この装飾化粧層(6)を形成する上記
3つの層の少なくともいずれかの層が、長時間残光性を
発現する畜光顔料を含有する畜光層に形成されている。
【0026】隠蔽性ベース層(6a)は、下地隠蔽力の
ある酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー等の白顔料を
含んだ合成樹脂塗料やインクを、上記装飾発光性小片部
材(2)の基板(2’)の表面全面に塗布したり、印刷
したりすることにより形成される。そして、上記塗料や
インクには着色顔料を加えて着色しておくこともでき
る。また、この隠蔽性ベース層(6a)によって、長尺
木質床材(1)を切断して得た上記基板(2’)表面の
木目模様等の外観を隠蔽する。
【0027】印刷模様層(6b)は、上記隠蔽性ベース
層(6a)の表面にスクリーン印刷、転写印刷、インク
ジェット印刷などの印刷手段を用いて、木目柄以外の
柄、例えば幾何学模様柄、木の葉や動物などの自然柄、
アニメやキャラクター柄等、多彩でアクセント性の高い
柄を印刷して形成されている。
【0028】上記印刷模様層(6b)の表面には、透明
性トップ塗料塗布層(6c)が形成されている。透明性
トップ塗料塗布層(6c)を形成する塗料には、ウレタ
ン系合成樹脂塗料、アクリル系合成樹脂塗料、ポリエス
テル系合成樹脂塗料、アミノアルキッド系合成樹脂塗料
などの透明又は着色半透明合成樹脂塗料が用いられる。
また、このようなトップ塗料塗布層は、下塗り、中塗
り、上塗りのように複数回塗り重ねて形成されていても
よい。また、その硬化手段は、加熱硬化や紫外線硬化以
外に、電子線硬化により、より強靱な塗膜を形成するこ
ともできる。
【0029】上記隠蔽性ベース層(6a)、印刷模様層
(6b)、透明性トップ塗料塗布層(6c)の塗料やイ
ンクに含有させる畜光顔料は、ラジウムなどの放射性物
質が含まれていなくても、消灯後少なくとも数時間以上
は、十分な残光性能を発現するものを使用する。
【0030】このような畜光顔料として、ユーロピウ
ム、ネオジム、ジスプロシウム、ストロンチウムといっ
た希土類元素を含むアルカリ土類アルミン酸塩等があ
り、商品としては、根本特殊化学(株)の例えば「商品
名:N夜光ルミノーバ G−300M」を挙げることが
できる。
【0031】上記畜光顔料は、隠蔽性ベース層(6
a)、印刷模様層(6b)、透明性トップ塗料塗布層
(6c)のうちの少なくとも1以上の層に含有させてそ
の層を畜光層に形成する。畜光顔料の含有量は固形分換
算で20g/m2 〜200g/m2である。20g/m2
未満となると、残光の明るさや残光時間が不十分とな
り、また200g/m2 を超えても効果の割に不経済と
なるだけである。また、このような畜光層は、畜光顔料
の含有によりその耐摩耗性が向上する。
【0032】図4は、第2の実施例である発光装飾床A
2を示す説明図である。キッチン廻りの床に適用した例
を示しており、(1)は長尺木質床材、(2a)、(2
b)は装飾発光性小片部材である。キッチン台の廻りに
沿って、横方向には、正四角形の装飾発光性小片部材
(2a)が、また縦方向には上記装飾発光性小片部材
(2a)の2倍の長さの長四角形の装飾発光性小片部材
(2b)が、キッチン台を囲うように施工されて発光装
飾床A2を形成している。
【0033】このように、装飾発光性小片部材(2
a)、(2b)を、キッチン台廻りに集中的に使うこと
によって、床面のアクセント性を高め、また夜間台所に
用事のある場合において、照明がなくてもキッチン台の
位置が判り、キッチン台に体を当てる等の不具合が生じ
るのを防止することができる。
【0034】図5は、第3の実施例である発光装飾床A
3を示す平面図である。(1)は長尺木質床材、(2
a)、(2a’)は、それぞれ柄の異なる正四角形状の
装飾発光性小片部材である。この発光装飾床A3は、中
央部に装飾発光性小片部材(2a)、(2a’)を、図
5に示す模様状に配し、その四方周囲に装飾発光性小片
部材(2a)を散在させて配し形成してある。以下具体
的実施例を示す。
【0035】
【具体的実施例1】合板からなる長尺木質基板の表面
に、0.3mm厚さのナラ材からなる化粧単板を接着剤
により接着し、その表裏面をサンディングして厚さ調整
するとともに、四周に雌雄の実加工を施して、厚さ12
mm、幅151.5mm、長さ1818mmの突き板貼
り長尺木質板を得た。
【0036】次いで、この長尺木質板の表面に着色剤を
塗布して着色後、その表面に透明性合成樹脂塗料を用い
て、下塗り塗装、中塗り塗装、上塗り塗装を行い、表面
に木目外観の化粧層が形成された長尺木質床材(1e)
を得た。
【0037】また、上記長尺木質床材(1e)の製造中
間物である突き板貼り長尺木質板を、幅方向に平行に切
断し、この切断面に雌雄の実加工を施して、厚さ12m
m、幅151.5mm、長さ151.5mmの正四角形
状の装飾発光性小片部材の基板を得た。次いで、この装
飾発光性小片部材の基板の表面に、ウレタン樹脂系白色
エナメル塗料100重量部と根本特殊化学(株)製の畜
光顔料(商品名、N夜光ルミノーバ Gー300M)1
00重量部とを混合した畜光性塗材を、150g/m2
(固形分換算で100g/m2 )塗布し乾燥させて畜
光層である隠蔽性ベース塗料塗布層を形成した。更に、
この隠蔽性ベース塗料塗布層の表面に、スクリーン印刷
で図7に示す幾何学模様を印刷して印刷模様層を形成
し、また、更にその表面に透明性ウレタン樹脂塗料を塗
布して透明性トップ塗料塗布層を形成して、装飾発光性
小片部材(2e)を得た。
【0038】次いで、上記長尺木質床材(1e)と装飾
発光性小片部材(2e)とを、図6に示すように組み合
わせて、長尺木質床材(1e)同士、及び長尺木質床材
(1e)と装飾発光性小片部材(2e)とを、互いの雌
雄の実を嵌合しながら釘止めすることにより接合して、
図6の発光装飾床A4を形成した。
【0039】このようにして得られた発光装飾床A4
は、明るい時には従来の木質フロアーにはないアクセン
ト性に優れた外観を有し、また夜間消灯後等の暗い時に
は、消灯前に約30分程度蛍光灯の光を浴びさせておく
だけで、装飾発光性小片部材(2e)の畜光層である隠
蔽性ベース塗料塗布層に畜光された残光が幻想的に輝
き、印刷模様層を陰刻模様のように8時間以上に亘って
浮かびあがらせることができた。
【0040】
【具体的実施例2】上記具体的実施例1で用いた装飾発
光性小片部材の基板の表面に、隠蔽性を有する淡色系の
抽象柄を転写印刷して隠蔽性ベース層を形成し、この上
に白顔料を含むアクリル系白色樹脂100重量部と上記
具体的実施例1で用いた畜光顔料150重量部を混合し
た白色インクを用いて、図8に示す幾何学模様をスクリ
ーン印刷により印刷し、畜光層である印刷模様層を形成
した。印刷模様層部分のインクの塗布量は、200g/
2(固形分換算で150g/m2)であった。更にこの
印刷模様層の上に透明性アクリル樹脂系トップ塗料を塗
布して装飾発光性小片部材(2f)を得た。
【0041】次いで、具体的実施例1で得た長尺木質床
材(1e)と、上記装飾発光性小片部材(2f)とを、
具体的実施例1と同じ図6に示すパターンに組み合わせ
て取り付け、具体的実施例1と同じパターンの発光装飾
床A5を形成した。
【0042】このようにして得られた発光装飾床A5
は、淡色系抽象柄の転写印刷からなる隠蔽性ベース層の
上に、白色系インクで幾何学模様柄を印刷した印刷模様
層を畜光層とした装飾発光性小片部材を用いているの
で、明るい時は印刷模様層が目立たないアクセント効果
を発現し、また暗い時には、印刷模様層が陽刻模様とな
って8時間以上発光し、幻想的な雰囲気を現出させるこ
とができた。
【0043】
【効果】以上の説明から明らかなように、本願発明の請
求項1の発光装飾床によれば、明るい時にはアクセント
性、装飾性に優れた装飾床となり、暗い時には、畜光層
の残光により長時間発光して、夜間の歩行の補助や、幻
想的な雰囲気の現出を、照明や紫外線などのエネルギー
の必要なしにすることができる。また、通常の木質床の
施工と同じ要領で施工性良く確実に施工することができ
る。そして、長尺木質床材と装飾発光性小片部材とを随
時組み合わせて、多様なバリエーションの発光装飾床を
形成できる。
【0044】また、請求項2の発光装飾床は、請求項1
の効果に加えてそのアクセント的な装飾性を一層高める
ことができる。
【0045】更に、請求項3の発光装飾床は、上記請求
項1の効果に加えて、装飾発光性小片部材の基材を別途
加工して作る必要や、そのための材料を在庫しておく必
要なく共通して使用することができ、生産性や在庫管理
性を一層良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施例である発光性装飾床A
1の説明図。
【図2】本願発明の発光性装飾床に用いる長尺木質床材
(1)の斜視図。
【図3】本願発明の発光性装飾床に用いる装飾発光性小
片部材(2)の斜視図、および部分拡大図。
【図4】本願発明の第2の実施例である発光性装飾床A
2の説明図。
【図5】本願発明の第3の実施例を示す発光性装飾床A
3の平面図。
【図6】本願発明の具体的実施例1及び2の発光性装飾
床A4、A5の平面図。
【図7】本願発明の具体的実施例1の発光性装飾床A4
の印刷模様層を示す平面図。
【図8】本願発明の具体的実施例2の発光性装飾床A5
の印刷模様層を示す平面図。
【符号の説明】
(1),(1e) 長尺木質床材 (2),(2a),(2a'),(2b),(2c),(2e),(2f) 装飾発光性小
片部材 (4) 化粧層 (5a),(5b),(5'a),(5'b) 雌雄の実部 (6) 装飾化粧層 (6a) 隠蔽性ベース
層 (6b) 印刷模様層 (6c) 透明性トップ
塗料塗布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B44C 3/02 B44C 3/02 A B44F 9/02 B44F 9/02 Fターム(参考) 2B002 AA05 AA10 BA01 BA16 BA18 BA19 BB06 BB12 DA01 2B250 AA05 BA03 CA11 DA04 EA02 EA13 EA18 FA01 FA21 FA26 FA28 FA31 FA33 GA03 GA05 4F100 AP01 AS00C BA02 BA03 BA10B BA10C CC10B EC18 EC182 GB08 HB01A JL01 JN01B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に木目外観の化粧層が形成され、且
    つ四周側端面に雌雄の実部が形成された複数枚の長尺木
    質床材と、長時間残光性を有する放射性物質未含有の畜
    光性塗材を用いて形成された畜光層を含む装飾化粧層が
    形成され、且つ上記長尺木質床材の雌雄の実部に嵌合可
    能な雌雄の実部が側端面に形成された、上記長尺木質床
    材の表面幅寸法と同じ表面幅寸法を有する四角形状の複
    数枚の装飾発光性小片部材とを組み合わせて形成されて
    いることを特徴とする発光装飾床。
  2. 【請求項2】 装飾化粧層が、下から上に順に、隠蔽性
    ベース層、印刷模様層、透明性トップ塗料塗布層からな
    るとともに、少なくとも上記いずれかの層が畜光層に形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装
    飾床。
  3. 【請求項3】 装飾発光性小片部材の基材が、長尺木質
    床材あるいはその製造中間物を幅方向に平行に切断して
    形成されたものである請求項1に記載の発光装飾床。
JP2000201711A 2000-07-04 2000-07-04 発光装飾床 Pending JP2002021309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000201711A JP2002021309A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 発光装飾床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000201711A JP2002021309A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 発光装飾床

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002021309A true JP2002021309A (ja) 2002-01-23
JP2002021309A5 JP2002021309A5 (ja) 2007-04-05

Family

ID=18699356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000201711A Pending JP2002021309A (ja) 2000-07-04 2000-07-04 発光装飾床

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002021309A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007135742A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Munenori Makino 鑑賞用版木
WO2009057167A1 (en) 2007-10-30 2009-05-07 Cadorin Group S.R.L. Element for covering a surface and covering obtained therewith, method for manufacturing an element for covering a surface and corresponding machine
CN102011479A (zh) * 2010-11-22 2011-04-13 巴洛克木业(中山)有限公司 木质地板涂装夜光材料的处理工艺
JP2020023836A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 東リ株式会社 床材の施工構造および床材セット

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007135742A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Munenori Makino 鑑賞用版木
WO2009057167A1 (en) 2007-10-30 2009-05-07 Cadorin Group S.R.L. Element for covering a surface and covering obtained therewith, method for manufacturing an element for covering a surface and corresponding machine
CN102011479A (zh) * 2010-11-22 2011-04-13 巴洛克木业(中山)有限公司 木质地板涂装夜光材料的处理工艺
JP2020023836A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 東リ株式会社 床材の施工構造および床材セット
JP6998280B2 (ja) 2018-08-08 2022-01-18 東リ株式会社 床材の施工構造および床材セット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ATE336372T1 (de) Dekorativer verbundschichtstoff mit einem photolumineszenten material
JP5702067B2 (ja) 壁画画像を備えるボウリングレーン
US6841785B2 (en) Photoluminescent floor tile
JP4959020B1 (ja) 透光性化粧材及びそれを用いた発光化粧構造体
KR100616249B1 (ko) 장식물의 제조방법
JP2022118012A (ja) 化粧材、化粧材の製造方法、化粧材を用いた積層体
JP2002021309A (ja) 発光装飾床
JP4912501B1 (ja) 透光性化粧材
CN2797499Y (zh) 发光地板
WO2012117736A1 (ja) 透光性化粧材及び発光化粧構造体
CN210174331U (zh) 一种具有夜间装饰作用的胶合板
KR101873185B1 (ko) 축광을 이용한 건축용 마감재 및 이의 제조방법
JP4912502B1 (ja) 発光化粧構造体、それを用いたベッド、テーブル、階段、室内装飾発光構造及び欄間
JP4824132B1 (ja) 透光性化粧材の製造方法
CN2537768Y (zh) 室内镶嵌装饰板
CN204645484U (zh) 一种环保装饰石材
JPH11123900A (ja) 建造物やインテリア製品などの基体の表面の形成方法
CN2129304Y (zh) 复合木质地面装饰板
CN218702463U (zh) 一种装饰面板以及具有该装饰面板的装饰墙板
CN2312994Y (zh) 图案奇变玛瑙板材
CN2717725Y (zh) 一种有荧光图案层的复合装饰板
KR200389597Y1 (ko) 자연 노화형의 나이테 요철무늬합판 및 판재
CN2360506Y (zh) 室内装饰地板
JPH1199604A (ja) 積層材及びつき板
JP2002013281A (ja) 装飾床

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310