JP2002020635A - 断熱材料 - Google Patents

断熱材料

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JP2002020635A
JP2002020635A JP2000210182A JP2000210182A JP2002020635A JP 2002020635 A JP2002020635 A JP 2002020635A JP 2000210182 A JP2000210182 A JP 2000210182A JP 2000210182 A JP2000210182 A JP 2000210182A JP 2002020635 A JP2002020635 A JP 2002020635A
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JP
Japan
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heat insulating
fibers
insulating material
organic
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JP2000210182A
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English (en)
Inventor
Shunji Nakamura
俊二 中村
Akira Miyazaki
亮 宮崎
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KOKUBU KOGYO KK
Nichias Corp
Original Assignee
KOKUBU KOGYO KK
Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作製がし易すく、柔軟性に優れ、発煙や発
炎、さらには臭いの発生が抑制された断熱材料を提供す
る。 【解決手段】 20重量%以上の無機繊維と、無機充填
材と、木材繊維及び/又は有機繊維と、有機樹脂材料
と、10重量%以上の水酸化アルミニウム粉末と、を含
有していることを特徴とする断熱材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作製が容易で、柔
軟性に優れ、また低発煙性および低発炎性を有する断熱
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】無機繊維材料を主成分とし、そこにバイ
ンダーや各種添加材料を加えた組成を有する断熱材料が
知られている。このような断熱材料は、シール材や断熱
板として広範囲に利用されている。
【0003】断熱材料に求められるのは、当然のことな
がら断熱性であるが、それとは別に作製のし易さや材質
の柔軟性といった事項が要求される。例えば、大量に使
用されるものであれば、作製がし易く、高い生産性を有
していることが重要となる。また、剛直なものよりある
程度の柔軟性があった方が利用し易い。またシール材と
して用いられるのであれば、材質の柔軟性が重要な要求
事項となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】生産性の高い耐熱断熱
材料を得るのであれば、製造方法として抄造法や脱水プ
レス法を採用すればよい。
【0005】本発明者らのこれまでの研究によれば、抄
造法や脱水プレス法において成型性を高くするには、原
料中にパルプ等の天然繊維や有機合成繊維を配合すれば
よいことが判明している。
【0006】しかし、パルプや有機合成繊維は可燃性の
材料であり、断熱材料として使用した場合、300℃程
度で臭いの発生、発煙、発炎が生じるという問題があ
る。一般にこれら材料の配合割合が少なければ発炎する
ことはないが、臭いの発生や発煙は生じてしまう。
【0007】また、材料に柔軟性を与えるには、原料中
に酢酸ビニル等の有機結合材を加えることが効果的であ
るが、この場合も200℃〜400℃の温度において有
機物の分解が起こり、発煙や臭いの発生が問題となる。
【0008】本発明は、上述した製造のし易さや柔軟性
を追求した結果問題となる発煙や発炎、さらには臭いの
発生の問題を抑制した断熱材料を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、20重量%以上の無機繊維と、無機充填
材と、木材繊維及び/又は有機繊維(好ましくは3重量
%以上)と、有機樹脂材料(好ましくは3重量%以上)
と、10重量%以上の水酸化アルミニウム粉末とを含有
する断熱材料を提供する。
【0010】本発明では、無機繊維材料と無機充填材と
を主要成分とする断熱材において、 木材繊維及び/又は有機繊維、有機樹脂材料を必須
成分として配合する。こうすることで、断熱材に成形性
と柔軟性を付与し、さらに水酸化アルミニウム粉末を
配合することで、及びの原料の配合に起因する発
炎、煙の発生、臭いの発生を抑制することができる。
【0011】本発明の断熱材料は、特に800℃以下の
温度範囲での使用に有用である。
【0012】これまで本発明者らは、前述した発煙や発
炎さらには臭いの発生について、数々の実験を行い、そ
のメカニズムおよび詳細な条件について検討してきた。
【0013】その結果、発煙、発炎、臭いの発生を抑制
するには、その発生が顕著になる200〜400℃の温
度領域において、吸熱作用が行われるような材料を予め
添加しておくことが有効であることが判明した。
【0014】この場合、上述した温度領域において、吸
熱作用を行わせることで、発煙、発炎、臭いの発生に寄
与するはずの熱量が吸収され、当該現象の発現が抑制さ
れる。
【0015】吸熱作用を有する材料としては、難燃化材
料として数多く知られているが、本発明者らの実験によ
れば、水酸化アルミニウムが最適であることが判明して
いる。水酸化アルミニウムは、200℃〜400℃にお
いて分解し、水蒸気を発生することで当該温度領域にお
いて吸熱反応を起こす。
【0016】木材繊維や有機結合材の発煙や臭いの発生
を伴った分解は、主に200℃〜400℃において顕著
に進行するので、当該温度領域での吸熱が行われること
で、上記木材繊維や有機結合材の分解が抑制され、結果
として発煙、発炎、臭いの発生も抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して詳細に説明
する。
【0018】本発明の断熱材料を得るには、原料として
木材繊維、天然有機繊維、人工有機繊維から選ばれた一
種または複数種類の有機繊維を3〜10重量%、ロック
ウール等の無機繊維を20〜50重量%、水酸化アルミ
ニウムを10〜60重量%、有機樹脂材料として酢酸ビ
ニルやアクリル共重合体を3〜15重量%、その他に無
機充填材としてタルクやマイカを用いる。
【0019】木材繊維及び/又は有機繊維の配合量が3
重量%未満であると、成形性を確保する上で効果がな
い。また、これらを10重量%を超えて含有させても成
形性を高める上での効果がなく、また燃焼し易くなるの
で好ましくない。
【0020】有機樹脂材料の配合量が3重量%未満ある
と柔軟性を付与する効果が小さく、一方15重量%を超
えて含有させると煙や臭いの発生が生じやすくなるので
好ましくない。
【0021】無機繊維は少なくとも20重量%配合する
ことが必要である。これは、断熱材量として要求される
耐熱性、断熱性、および強度を得るためである。無機繊
維の配合量が少ないと、加熱時の収縮が大きくなり、耐
熱性が低下する。また、密度が高くなり断熱性が低下す
る。
【0022】無機繊維を配合することは、繊維密度を小
さくことができ、軽量な断熱材料を得ることに寄与す
る。この意味でも上記配合量以上の割合で無機繊維を配
合することが好ましい。
【0023】但し、無機繊維の配合量は、50重量%程
度が上限となる。これは、無機繊維をこれ以上の配合し
てもその効果はそれほど高くならず、また他の配合物の
配合量が制限されてしまう点で好ましくないからであ
る。
【0024】無機繊維としては、ロックウール、シリカ
アルミナ繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維等公知の無機
繊維材料を用いることができる。このうち、ロックウー
ルがコストパフォーマンスも高く好ましい。
【0025】水酸化アルミニウムの配合量が10重量%
未満であるとその効果が必要とする程度に得られず、一
方60重量%を超えて含有させると断熱材量としての強
度や物性が低下するので好ましくない。
【0026】本発明の断熱材量を得るには、上記原料に
水を加えてスラリーとし、これを抄造法または脱水プレ
ス法により板状の成形体とする。この抄造法や脱水プレ
ス法は、既述したように、生産性に富んだ方法である。
そして、成形体を乾燥させることで断熱材料が得られ
る。得られた断熱材料は加工し易く、容易に断熱板や断
熱シール材等の各種製品にすることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。
【0028】(実施例1〜3、比較例1、2)下記表1
に示す配合でスラリーを得、抄造法により厚さ5.0mm、
寸法が1000mm×1000mmの断熱板を得た。
【0029】
【表1】
【0030】上記の配合を有する断熱板を削り取って5
gの小片とし、さらにその内部に熱電対を配置して試料
を作製した。そして、この試料を400℃に昇温した電
気炉内に投入し、熱電対により試料内部の温度を測定し
た。
【0031】結果を下記表2に示すが、ここで保持温度
というのは、試料の投入後に水酸化アルミニウムの吸熱
作用によって試料内の温度が所定の温度範囲内に保たれ
る温度のことをいう。保持時間は保持温度の範囲内に試
料内の温度が保たれる時間である。
【0032】また、各試料について、発煙係数、排気温
度、引張強度、剥離強度及び曲げ角度を測定した。結果
を表2に併記する。尚、発煙係数と排気温度は、建設省
告示1828号(昭和44.6.1施行)に規定された不燃試験に基
づくものである。発煙係数というのは、煙の発生度合い
を示す指標である。排気温度の合否というのは、試験体
を所定の手順で加熱していった場合において、雰囲気温
度の上昇曲線が基準となる温度上昇曲線をより高温側に
シフトした履歴を示す場合には、燃焼性が高いというこ
とで不合格、逆に雰囲気温度の上昇曲線が基準となる温
度上昇曲線より低温側にシフトした履歴を示す場合に
は、燃焼性が低いということで合格、とした判定基準に
従ったものである。引張強度はJIS R 3454
(石綿板)の試験方法により測定し、2MPa以上を
「○」、2〜1MPaを「△」、1MPa以下を「×」
として評価した。また剥離強度は、50mm角の試料を
厚さ方向に速度200mm/分の引張り剥離した荷重よ
り求め、0.07MPa以上を「○」、0.07〜0.
01MPaを「△」、0.01MPa以下を「×」とし
て評価した。曲げ角度は柔軟性を示す指標であり、図1
に示すように、全長200mmで幅100mmの試験体
1を、基台2の上に100mm突出するように平行に載
置し、突出部分に荷重3を加えていき、亀裂の入ったと
きの角度θを測定した。なお、各数値は5つの試料につ
いての平均値を示すものである。
【0033】
【表2】
【0034】表2から分かるように、本発明の配合で
は、雰囲気温度が高くても試料内部では効果的に温度上
昇が抑えられ、また発炎や臭いの発生が抑制される。ま
た、その他の物性値も比較例に比べて優れている。これ
に対して比較例1及び2では、吸熱作用を有する水酸化
アルミニウムを含まないことから、保持温度は確認され
ない。また、比較例1及び2は、炉内への試料の投入後
に試料内の温度は徐々に上昇してしまう。なお、比較例
1及び2において、保持時間として220秒及び92秒
と記載されているが、これは試料内の温度が300℃に
まで上昇するのに要する時間を参考までに記載したもの
である。
【0035】(比較例3)ここでは、実施例に比較して
ロックウールの配合量を10重量%と下げた場合を例示
する。即ち、下記配合のスラリーから抄造法によって試
料を得た。 パルプ 5重量% ロックウール 10重量% 水酸化アルミニウム 30重量% タルク 25重量% マイカ 10重量% 酢酸ビニル共重合体 5重量% アクリル共重合体 15重量% 水 1000重量%
【0036】本比較例の試料は、実施例1〜3と同様な
低発煙性や低燃焼性を示したが、400℃加熱時の熱収
縮が実施例1に比較して約1.7倍と大きく、耐熱性に関
して大きく劣るものであった。また、実施例1に比較し
て断熱性も悪く、断熱材料としては劣るものであった。
【0037】これは、無機繊維の配合割合が小さいため
に高温状態における材料自体の収縮抑制の効果が大きく
得られず、また無機繊維の存在に起因する空隙が少ない
ために断熱性にも劣るようになったものと考えられる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
作製がし易すく、柔軟性に優れ、発煙や発炎、さらには
臭いの発生が抑制された断熱材料が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において、曲げ角度の測定方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 試料体 2 基台 3 荷重
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 亮 東京都港区芝大門1丁目1番26号 ニチア ス株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AH002 BF021 BG031 DE146 DE148 DJ006 DJ047 DJ057 DM006 FA046 FD016 FD017 GL00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20重量%以上の無機繊維と、無機充填
    材と、木材繊維及び/又は有機繊維と、有機樹脂材料
    と、10重量%以上の水酸化アルミニウム粉末と、を含
    有していることを特徴とする断熱材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において、木材繊維及び/又は
    有機繊維は3重量%以上、有機樹脂材料は3重量%以上
    含まれていることを特徴とする断熱材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101190082B1 (ko) 2009-06-05 2012-10-12 오씨아이 주식회사 문(도어)에 적용하는 진공 단열재 및 이의 제조방법
KR101193920B1 (ko) 2009-06-05 2012-10-31 오씨아이 주식회사 문(도어)에 적용하는 불연 단열재 및 이의 제조방법
KR101215844B1 (ko) * 2009-12-01 2012-12-31 오씨아이 주식회사 스팬드럴 유리 및 스팬드럴 패널에 적용하는 진공단열패널

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KR101190082B1 (ko) 2009-06-05 2012-10-12 오씨아이 주식회사 문(도어)에 적용하는 진공 단열재 및 이의 제조방법
KR101193920B1 (ko) 2009-06-05 2012-10-31 오씨아이 주식회사 문(도어)에 적용하는 불연 단열재 및 이의 제조방법
KR101215844B1 (ko) * 2009-12-01 2012-12-31 오씨아이 주식회사 스팬드럴 유리 및 스팬드럴 패널에 적용하는 진공단열패널

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