JP2002016907A - 監視対象物検出装置 - Google Patents

監視対象物検出装置

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JP2002016907A
JP2002016907A JP2000199603A JP2000199603A JP2002016907A JP 2002016907 A JP2002016907 A JP 2002016907A JP 2000199603 A JP2000199603 A JP 2000199603A JP 2000199603 A JP2000199603 A JP 2000199603A JP 2002016907 A JP2002016907 A JP 2002016907A
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average luminance
monitoring
luminance
unit
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JP2000199603A
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Masayoshi Nakayama
雅恵 中山
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視領域内の侵入物や侵入者の監視対象物を
的確に検出すること。 【解決手段】 背景画像と監視画像の差分を二値化閾値
と比較し監視対象物を検出する装置において、監視領域
の照明部16の照明強度、照明方向の制御で監視領域の
明るさを均一化する手段(画像処理部12、照明制御部
14、中央制御部18による背景画像、分割画像、照明
分担領域の平均輝度算出、各平均輝度の比較による照明
強度と照明方向の制御、背景画像の平均輝度に対する分
割画像の平均輝度の差の絶対値和DIの算出及びこれら
の算出と制御をDIが設定値以下となるまで続ける制
御)と、明るさ均一化後の背景画像を基準として二値化
閾値を決定(画像処理部12によるLUTを用いた入出
力変換で分割画像毎に二値化閾値を決定)する手段とを
具備し、監視領域の明るさ均一化で検出漏れを防止し、
明るさ均一後の背景画像を基準として二値化閾値を決定
し検出の的確化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視領域内に侵入
物や侵入者などの監視対象物が存在しないときの背景画
像と監視対象物が存在するか否かを監視するときの監視
画像とを画像入力部(例えば監視カメラ)によって撮像
し、この撮像で得られた背景画像デ−タと監視画像デ−
タの差分を二値化閾値と比較することによって監視対象
物を検出(抽出)する監視対象物検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の監視対象物検出装置には
監視領域を明るくするために照明部(例えば補助照明
部)が設けられているものがあるが、照明部の照明強度
や照明方向は固定されていた。また、監視対象物を検出
する基準値としての二値化閾値は監視領域の明るさと関
係無く予め定められた一定値に固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
監視対象物検出装置は、照明部の照明強度や照明方向が
固定されていたので、監視領域の照明状態に柔軟に対応
できず、同一監視領域内に明るい部分と暗い部分ができ
て検出漏れが生じる可能性があるという問題点があっ
た。また、従来の監視対象物検出装置は、二値化閾値が
監視領域の明るさと関係無く一定値に固定されていたの
で、監視領域の背景、照明部の位置、窓から入る外光な
どの条件によっては監視対象物の影が生じ、監視対象物
だけを的確に検出することができないという問題点があ
った。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、監視領域の背景や照明の条件に柔軟に対応して、
監視領域の監視対象物を的確に検出することのできる監
視対象物検出装置を提供することを目的とするものであ
る。また、照明部の消費電力を必要最小限に抑制するこ
とのできる監視対象物検出装置を提供することを目的と
するものである。さらに、背景画像が比較的明るく監視
対象物の影ができても、この監視対象物の影による影響
を減らすことのできる監視対象物検出装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、監視
領域内に監視対象物が無いときの背景画像と監視対象物
が有るか否かを監視するときの監視画像とを画像入力部
によって撮像し、この撮像で得られた背景画像デ−タと
監視画像デ−タの差分を二値化閾値と比較することによ
って監視対象物を検出する監視対象物検出装置におい
て、監視領域を照明する照明部と、この照明部の照明強
度と照明方向の少なくとも一方を制御して監視領域の明
るさを均一化する明るさ均一化手段と、この明るさ均一
化手段で明るさが均一化されたときの画像入力部による
背景画像デ−タを基準として二値化閾値を決定する二値
化閾値決定手段とを具備してなることを特徴とする。こ
のような構成において、明るさ均一化手段で照明部の照
明強度と照明方向の少なくとも一方を制御することによ
って監視領域の明るさが均一化されるので、同一監視領
域内に明るい部分と暗い部分ができて検出漏れが生じる
可能性を小さくすることができる。また、監視領域の明
るさが均一化されたときの背景画像デ−タを基準として
二値化閾値が決定されるので、二値化閾値が固定的に設
定されていた従来例と比べて監視対象物をより的確に検
出することができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、照明部の消費電力を必要最小限に抑制できるように
するために、照明部の点灯時と消灯時における背景画像
全体の平均輝度IMを比較して照明の要否を判断する照
明要否判断手段を設け、この照明要否判断手段で照明要
と判断されたときのみ明るさ均一化手段で監視領域の明
るさを均一化する。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、監視領域全体の明るさの偏りをさらに少なくするた
めに、照明部を複数の照明部で構成し、明るさ均一化手
段を、画像入力部で得られた背景画像デ−タに基づい
て、背景画像全体の平均輝度IMと背景画像を複数の画
像に分割したときの各分割画像の平均輝度Il,mとを
算出する第1平均輝度算出手段と、照明要否判断手段で
照明要と判断されたときの複数の照明部の点灯時におけ
る背景画像デ−タに基づいて、監視領域を各照明部が照
明を分担する複数の領域(一部重複を含む)に分けたと
きの各分担領域の平均輝度I(l)j,kを算出する第2
平均輝度算出手段と、第1平均輝度算出手段で算出した
平均輝度IMと第2平均輝度算出手段で算出した平均輝
度I(l) ,kに基づいて、各分担領域毎に平均輝度差
(IM−I(l)j,k)が小さくなるように各照明部の
照明強度を制御する第1照明制御手段と、第1平均輝度
算出手段で算出した平均輝度Il,mと第2平均輝度算
出手段で算出した平均輝度I(l)j,kに基づいて、各
分担領域の輝度の偏りを算出する輝度偏り算出手段と、
この輝度偏り算出手段で算出した輝度の偏りを少なくす
るために各照明部の照明方向を制御する第2照明制御手
段と、第1平均輝度算出手段で算出した平均輝度IMと
平均輝度Il,mの輝度差の絶対値の和DIを算出する
絶対値和算出手段と、この絶対値和算出手段で算出した
絶対値和DIが設定値以下になるまで、第1、第2平均
輝度算出手段による平均輝度算出、輝度偏り算出手段に
よる輝度の偏り算出、第1、第2照明制御手段による照
明制御及び絶対値和算出手段による絶対値和DIの算出
を繰り返す輝度偏り制御手段とで構成する。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、明るさ均一化の調整中に監視領域の明るさが下限値
以下になるのを防止するために、第1照明制御手段を、
各照明部の照明強度の制御中において、第1平均輝度算
出手段で算出した背景画像全体の平均輝度が予め設定し
た下限値に達したときに照明強度の制御を中断する構成
とする。この場合、各照明部の照明制御は、第2照明制
御手段による照明方向の制御のみで行われる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の発明において、背景画像が比較的明るいとき(例え
ば白い背景のとき)に監視対象物の影ができても、この
監視対象物の影による影響を抑えて監視対象物を的確に
検出するために、二値化閾値決定手段を、各分割画像毎
にその平均輝度Il,mを入力として、入力値の増減に
応じて出力値が増減するとともに、平均輝度IMが設定
値以上か否かに対応して設定された2通りの二値化閾値
を出力する入出力変換手段で構成し、この2通りの二値
化閾値のうちの設定値以上に対応して設定された二値化
閾値を設定値未満に対応して設定された二値化閾値より
大きな値に設定する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
により説明する。図1は、本発明による監視対象物検出
装置の一実施形態例を示すものである。図1において、
10は画像入力部、12は画像処理部、14は照明制御
部、16は照明部、18は中央制御部で、この中央制御
部18は、内蔵するROMに格納されたプログラムに基
づいて、前記画像入力部10、画像処理部12、照明制
御部14及び照明部16へ各種の指示デ−タや指示信号
を出力するとともに、前記画像処理部12、照明制御部
14及び照明部16からの各種デ−タや指示信号に応じ
て対応した指示デ−タや指示信号を出力する。
【0011】前記画像入力部10は、例えば監視カメラ
で構成され、図2に示すように筐体20の所定箇所に取
り付けられている。前記筐体20は監視室22の天井
(図示省略)などに設置され、前記画像入力部10が前
記監視室22の監視領域24内を広く見渡して撮像でき
るように構成されている。前記画像入力部10は、前記
中央制御部18からの画像取り込み指示信号に応じて前
記監視室22の監視領域24内を撮像し、画像デ−タを
出力する。前記照明部16は4つの照明部161,1
162,2(一般的には16j, と記述する。)から
なり、これらの照明部161,1〜162,2は前記筐
体20に取り付けられ、前記監視領域24内を分担して
照明する。
【0012】前記画像処理部12は、前記中央制御部1
8からの各種の指示信号や指示デ−タに応じて次の
(1)〜(6)に示すような画像処理を行う機能を有す
る。
【0013】(1)画像入力部10の撮像で得られた背
景画像デ−タ(監視領域24内に侵入者がいないときの
画像デ−タ)や監視画像デ−タ(監視領域24内に侵入
者がいるか否かを監視するときの画像デ−タ)をそのま
ま画像デ−タとして、又はこれらの画像デ−タを画像処
理したデ−タを表示用の画像デ−タとしてモニター等
(図示省略)へ出力する表示用画像デ−タ出力機能。
【0014】(2)背景画像全体の平均輝度IM1(後
述する照明点灯時)、IM2(後述する照明消灯時)
と、図4に示すように背景画像BPを12の領域に等分
割した分割画像R1,1〜R4,3の平均輝度I1,1
〜I4,3(一般的にはIl, と記述する。)を算出
し、前記中央制御部18へ伝送する第1平均値算出機
能。
【0015】(3)図6に示すように監視領域24を4
つの照明部161,1〜162,2が一部分を重複しつ
つ分担して照明する4つの分担領域N1,1〜N2,2
(一般的にはNj,kと記述する。)に分けたときの、
各分担領域N1,1〜N2, のそれぞれの平均輝度I
(l)1,1〜I(l)2,2(一般的にはI(l)j,kと記
述する。)を算出し、前記中央制御部18へ伝送する第
2平均値算出機能。
【0016】(4)画像入力部10の撮像によって得ら
れた背景画像デ−タと監視画像デ−タの差分(差分画像
デ−タ)を二値化閾値と比較することによって二値化画
像デ−タを得、この二値化画像デ−タに基づいて監視対
象物を検出する監視対象物検出機能。
【0017】(5)前記中央制御部18の輝度偏り制御
機能(6)(後述する)において絶対値和DIが設定値
T2以下となったときに、各分割画像毎にその平均輝度
,mを入力として、内蔵するLUT(ルックアップ
テーブル)に予め記憶された入出力変換デ−タに基づ
き、平均輝度IMが設定値以上か否かに対応して設定さ
れた2通りの二値化閾値を出力する入出力変換機能(二
値化閾値決定機能の一例。)。この2通りの二値化閾値
は図10の入出力変換特性K2、K1に対応しており、
入力値の平均輝度Il,mの増減に応じて出力値の二値
化閾値Tl,mが線形に増減するとともに、2通りの二
値化閾値のうちの設定値以上に対応して設定された二値
化閾値(入出力変換特性K2に対応する二値化閾値)を
設定値未満に対応して設定された二値化閾値(入出力変
換特性K1に対応する二値化閾値)より大きな値に設定
する。
【0018】(6)画像入力部10の撮像で得られた背
景画像デ−タと監視画像デ−タの差分を演算し、この差
分を前記(5)の入出力変換機能によって決定された二
値化閾値と比較することによって、侵入者を検出する侵
入者検出機能(監視対象物検出機能の一例)。
【0019】前記中央制御部18は、内蔵するROMに
格納されたプログラムに基づき、前記画像処理部12、
照明制御部14及び照明部16からの各種デ−タや各種
信号に応じて次の(1)〜(6)に示すような機能を有
する。
【0020】(1)照明部161,1〜162,2の点
灯時の背景画像全体の平均輝度IM1と消灯時の背景画
像全体の平均輝度IM2を比較し、両者の差の絶対値が
設定値T1以上か否かに応じて照明の要否を判断し、対
応した指示デ−タや指示信号を出力する照明要否判断機
能。
【0021】(2)分担領域Nj,kの平均輝度I(l)
j,kを各分担領域毎に背景画像全体の平均輝度IM1
と比較し、両者の差に比例したデ−タを照明強度調整指
示デ−タとして出力するとともに、平均輝度IM1が予
め設定した下限値に達したときには照明強度調整指示デ
−タの出力を停止する照明強度調整機能。
【0022】(3)分割画像Rl,mの平均輝度I
l,mと分担領域Nj,kの平均輝度I(l)j,kとに
基づいて、4つの分担領域N1,1〜N2,2のそれぞ
れについての輝度の偏り[E1,1]〜[E2,2
(一般的には[Ej,k]と記述し、ベクトルを表
す。)を算出する輝度偏り算出機能。
【0023】(4)前記(3)で算出した輝度の偏り
[Ej,k]に基づいて照明方向調整指示デ−タを出力
する照明方向調整機能。
【0024】(5)照明部161,1〜162,2から
の照明調整終了信号に基づいて、分割画像R1,1〜R
4,3のそれぞれの平均輝度I1,1〜I4,3と平均
輝度IM1との差の絶対値の和DIを算出する絶対値和
算出機能。
【0025】(6)前記(5)で算出した絶対値和DI
が設定値T2以下になるまで、前記画像処理部12の機
能(2)及び(3)と、前記中央制御部18の機能
(2)、(3)、(4)及び(5)を繰り返すための指
示信号や指示デ−タを出力する輝度偏り制御機能。
【0026】前記照明制御部14は、前記中央制御部1
8からの各種の指示信号や指示デ−タに基づいて次の
(1)〜(3)に示すような照明制御機能を有する。 (1)点灯・消灯指示信号に基づいて照明部161,1
〜162,2に対応した制御信号を出力する点灯・消灯
制御機能。 (2)照明強度調整指示デ−タに基づいて照明部16
1,1〜162,2に対応した制御デ−タを出力し、照
明部161,1〜162,2の照明強度を制御する照明
強度制御機能。 (3)照明方向調整指示デ−タに基づいて照明部16
1,1〜162,2に対応した制御デ−タを出力し、照
明部161,1〜162,2の照明方向を制御する照明
方向制御機能。
【0027】照明部161,1〜162,2は、前記照
明制御部14からの制御信号や制御デ−タに応じて次の
(1)〜(4)に示すような機能を有する。 (1)点灯・消灯制御信号に基づいてランプを点灯、消
灯する機能。 (2)照明強度調整制御デ−タに基づいて対応するラン
プの照明強度を調整する機能。 (3)照明方向調整制御デ−タに基づいて対応するラン
プの照明方向を調整する機能。 (4)ランプの点灯や消灯が終了したか否か、照明強度
や照明方向の調整が終了したか否かの情報を出力する機
能。
【0028】つぎに図1及び図2の作用を図3乃至図1
0を併用して説明する。説明の便宜上、図1の照明部1
6が図2に示すような4つの照明部161,1〜16
2,2で構成され、画像入力部10の撮像で得られた背
景画像BPを図4に示すように12の領域に等分割して
分割画像R1,1〜R4,3とし、4つの照明部16
1,1、161,2、162,1、162,2が分担し
て監視領域24を照明する領域を図6に示すようにN
1,1、N1,2、N2,1、N2,2とする。すなわ
ち、分担領域N1,1、N1,2、N2,1、N2,2
は、それぞれ一部分を重複する6つの分割画像(R
1,1、R2,1、R3,1、R1, 、R2,2、R
3,2)、(R1,2、R2,2、R3,2
1,3、R ,3、R3,3)、(R2,1、R
3,1、R4,1、R2,2、R3,2、R 4,2)、
(R2,2、R3,2、R4,2、R2,3
3,3、R4,3)に対応している。
【0029】また、照明の状態を表すパラメータを照明
状態空間で(Jj,k,θj,k,φj,k)とし、J
が照明部161,1〜162,2の照明強度に対応した
電流強度を表し、θが照明部161,1〜162,2
照明方向の天頂角を表し、φが照明部161,1〜16
2,2の照明方向の方位角を表すものとすると、J,
θ,φは図7に示す照明状態空間の球極座標における点
Pの座標に相当する。x,y,zの直角座標との関係は
つぎのようになる。 x=J・sinθ・cosφ、y=J・sinθ・sinφ、z=J
・cosθ なお、照明の状態を表すパラメータ(Jj,k,θ
j,k,φj,k)のうち、角度成分(θj,k,φ
j,k)は実空間の値と同等となる。さらに、説明の便
宜上、照明の要否判断を含む基本作用、この基本作用中
の明るさ均一化作用、この明るさ均一化作用中の照明の
微調整作用、基本作用中の二値化閾値決定作用の順に説
明し、フローチャートの説明中S1、S2、S3、…は
処理手順(ステップ)を表す。
【0030】A:照明の要否判断を含む基本作用 まず電源を投入して図3のフローチャートの前半部に示
すようなステップS1〜S7により照明の要否が判断さ
れる。 (1)まず、中央制御部18からの点灯指示信号に基づ
いて、照明制御部14から照明部161,1〜16
2,2へ点灯制御信号が出力し、S1に示すように照明
部161,1〜162,2が点灯する。
【0031】(2)ついで、中央制御部18からの画像
取り込み指示信号に基づいて、S2に示すように画像入
力部10が監視領域24に侵入者(監視対象物の一例)
がいないときの背景画像BPを取り込み、背景画像デ−
タを画像処理部12へ伝送する。
【0032】(3)ついで、画像処理部12では、中央
制御部18からの演算指示信号に基づいてS3に示す
ように背景画像全体の平均輝度IM1を計算し、中央制
御部18へ伝送して保持させる。
【0033】(4)ついで、中央制御部18からの消灯
指示信号に基づいて、照明制御部14から照明部16
1,1〜162,2へ消灯制御信号が出力し、S4に示
すように照明部161,1〜162,2が消灯する。
【0034】(5)ついで、中央制御部18からの画像
取り込み指示信号に基づいて、S5に示すように画像入
力部10が監視領域24に侵入者がいないときの背景画
像BPを取り込み、背景画像デ−タを画像処理部12へ
伝送する。
【0035】(6)ついで、画像処理部12では、中央
制御部18からの演算指示信号に基づいてS6に示す
ように背景画像全体の平均輝度IM2を計算し、中央制
御部18へ伝送して保持させる。
【0036】(7)ついで、中央制御部18では、S7
に示すように、S3の計算で得られた平均輝度IM1
(点灯時の平均輝度)とS6の計算で得られた平均輝度
IM2(消灯時の平均輝度)との差の絶対値が設定値T
1以上で有るか否かに基づいて照明の要否を判断する。
この差の絶対値が設定値T1以上のとき(点灯時と消灯
時の輝度変化が大きいとき)には照明要と判断して、中
央制御部18から点灯指示信号が照明制御部14へ伝送
するとともに画像取り込み指示信号が画像入力部10へ
伝送する。この差の絶対値が設定値T1未満のとき(点
灯時と消灯時の輝度変化が小さいとき)には照明不要と
判断して、中央制御部18から消灯指示信号が照明制御
部14へ伝送してS11に示すように「二値化閾値決定
手段」(詳しくは後述する)へ進む。すなわち、照明不
要と判断されたときには照明無しの状態で取り込んだ背
景画像デ−タを基準として二値化閾値が決定される。
【0037】(8)前記(7)で照明要と判断され、中
央制御部18からの点灯指示信号に基づいて照明制御部
14から照明部161,1〜162,2へ点灯制御信号
が出力すると、S8に示すように照明部161,1〜1
2,2が再点灯する。さらに、中央制御部18からの
画像取り込み指示信号に基づいて、S9に示すように画
像入力部10が背景画像BPを取り込み、背景画像デ−
タが画像処理部12へ伝送してS10に示すように「明
るさ均一化手段」(詳しくは後述する)へ進む。S8と
S9のステップはS10の「明るさ均一化手段」に含ま
せてもよい。
【0038】(9)S11の「二値化閾値決定手段」
(詳しくは後述する)で二値化閾値が決定すると、S1
2に示すように「侵入者検出手段」によって侵入者が検
出される。この「侵入者検出手段」は、従来例と同様に
行われるので詳しい説明は省略する。例えば、S2、S
5、S9などで取り込まれた背景画像のデ−タと、監視
領域24内に侵入者がいるか否かを監視するときに画像
入力部10で取り込まれた監視画像のデ−タとを画像処
理部12内のメモリに記憶し、画像処理部12の侵入者
検出機能により背景画像デ−タと監視画像デ−タの差分
(差分画像デ−タ)を二値化閾値と比較することによっ
て二値化画像を得、この二値化画像に基づいて侵入者が
検出される。
【0039】(10)S12の「侵入者検出手段」で侵
入者の検出処理が行われているときに、所定のタイミン
グでS13に示すように監視領域24の明るさが設定値
以上変化したか否かが検出され、明るさ変化が設定値未
満のときには「侵入者検出手段」での侵入者検出処理が
続行され、明るさ変化が設定値以上のときにはS1に戻
り照明の要否判断処理が行われる。
【0040】B:明るさ均一化作用 ついで、前記AのS10の「明るさ均一化手段」の作用
を図5のフローチャートを併用して説明する。 (1)中央制御部18が照明要と判断して対応した画像
処理指示信号が画像処理部12へ伝送されると、この
画像処理部12ではS9で取り込んだ背景画像デ−タに
基づいて、S21に示すような背景画像BPを12の領
域に等分割した分割画像R1,1〜R4,3の平均輝度
1,1〜I4,3と、S22に示すような背景画像全
体の平均輝度IM1を計算する(第1平均値算出手段に
対応)。なお、この平均輝度IM1として、S3のIM
1を必要なときまでメモリに記憶し続けて、これを利用
するようにすれば、S22のステップを省略できる。
【0041】(2)ついで、中央制御部18の絶対値和
算出機能により、S23に示すように、分割画像R
1,1〜R4,3の平均輝度I1,1〜I4,3の、平
均輝度IM1に対する差の絶対値の和DIが中央制御部
18で計算される。すなわち、次の数式(1)を用いた
演算によって絶対値和DIが求められる。 DI=Σ|IM1−Il,m|…(1) 上記数式(1)においてΣはIl,mのl,mが1、1
から4、3までの値を加算することを表し、|IM1−
l,m|は(IM1−Il,m)の絶対値を表す。具
体的には、次の数式で表される。 DI=|IM1−I1,1|+|IM1−I2,1|+
|IM1−I3,1|+…+|IM1−I2,3|+|
IM1−I3,3|+|IM1−I4,3|)
【0042】(3)ついで、S24に示すように、演算
で求めた絶対値和DIが予め設定された設定値T2以下
か否かが判別され、判別結果に応じた処理が行われる。
すなわち、DIがT2以下ならば画像入力部10で得ら
れた背景画像BPの明るさが均一化されたものとして均
一化処理を終了し、DIがT2を越えていれば画像入力
部10で得られた背景画像BPの明るさが不均一である
としてS25に示すような「照明の微調整」(後に詳述
する。)が行われる。
【0043】(4)S25の「照明の微調整」が行われ
た後には、中央制御部18からの画像取り込み指示信号
に基づいて、S26に示すように画像入力部10が背景
画像BPを取り込み、背景画像デ−タを画像処理部12
へ伝送してS21へ戻り、DIが設定値T2以下となる
までS21〜S26の処理が繰り返される(輝度偏り制
御手段に対応)。
【0044】C:照明の微調整作用 (1)画像処理部12の第2平均値算出機能により、4
つの照明部161,1、161,2、162,1、16
2,2のそれぞれが照明する4つの分担領域N 1,1
1,2、N2,1、N2,2について、その平均輝度
I(l)1,1、I(l)1,2、I(l)2,1、I(l)2,2
(一般的にはI(l)j,k)が次の数式(2)を用いた
演算によって求められる。 I(l)j,k={ΣIl,m/(Nj,k内の全分割画像の数)}j,k…( 2) 上記数式(2)において、分子の(ΣIl,m)はN
j,k内の全ての分割画像の平均輝度の加算を表す。具
体的には、例えば分担領域N1,1についての平均輝度
I(l)1,1は次の数式で表される。 I(l)1,1=(I1,1+I2,1+I3,1+I
1,2+I2,2+I ,2)/6
【0045】(2)ついで、中央制御部18、照明制御
部14及び照明部161,1〜16 2,2の照明強度調
整機能により、次の数式(3)を用いた演算によって照
明部161,1、161,2、162,1、162,2
の照明強度調整が行われる。 ΔJj,k=ε×{IM1−I(l)j,k}…(3) 上記数式(3)においてΔJj,kは対応する照明部1
j,k(例えば照明部161,1)の電流強度の変化
量を表し、εは正の比例定数を表す。具体的には、例
えば、照明部161,1についての照明強度の調整量Δ
1,1は次の数式で表される。 ΔJ1,1=ε×{IM1−I(l)1,1} このため、IM1−I(l)1,1〉0のときには照明部
161,1に流す電流強度をΔJ1,1だけ増やして照
明強度を増加し、IM1−I(l)1,1〈0のときには
照明部161,1に流す電流強度をΔJ1,1だけ減ら
して照明強度を減少させることによって照明強度調整が
行われる。また、この照明強度調整によってIM1が予
め設定した下限値に達したときには、照明強度調整を停
止して照明強度の減少を防止する。
【0046】(3)ついで、中央制御部18の輝度偏り
算出機能により、次の数式(4)を用いた演算によって
分担領域N1,1、N1,2、N2,1、N2,2の輝
度の偏りが計算される。 [Ej,k]={Σ(ΔI[E]+ΔI[E])}j,k…(4) 上記数式(4)において、[Ej,k]は分担領域N
j,kの輝度の偏りに対応したベクトルを表し、Δ
、ΔIは分担領域Nj,k内に含まれる全ての分
割画像の平均輝度のl、m方向(図6の横、縦方向に対
応)の変化量を表し、[E]、[E]はl、m方向
の単位ベクトルを表す。具体的には、例えば、分担領域
1,1の輝度の偏り[E1,1]は次の数式で表され
る。 [E1,1]={(I2,1−I1,1)[E]+
(I1,2−I1,1)[E]}
【0047】(4)ついで、中央制御部18及び照明制
御部14の照明方向調整機能によって照明方向の調整が
行われる。第1に、次の数式(5)、(6)を用いた演
算によって輝度の偏りに対応した天頂角θj,kと方位
角φj,kが計算される。 θj,k∝|[Ej,k]|…(5) φj,k∝tan−1{(ΔI)/(ΔI)}j,k…(6) 上記数式(5)(6)において、|[Ej,k]|はベ
クトル[Ej,k]の絶対値を表す。第2に、次の数式
(7)(8)を用いた演算によって照明部16j,k
照明方向の調整が行われる。 Δθj,k=ε×|[Ej,k]|…(7) Δφj,k=ε×tan−1{(ΔI)/(ΔI)}j,k…(8) 上記数式(7)(8)においてε、εは負の比例定
数を表す。すなわち、数式(5)、(6)のθj,k
φj,kは輝度の偏りに対応した値なので、この輝度の
偏りをなくすためには数式(5)、(6)のθj,k
φ j,kを打ち消す方向へ制御すればよく、数式(7)
(8)に示すように、負の比例定数ε、εを掛けた
値を調整量Δθj,k、Δφj,kとして、照明部16
j,kの照明方向が制御される
【0048】(5)前記(3)(4)の作用を照明部1
1,1の照明方向の制御を例にして説明すると次のよ
うになる。分担領域N1,1内の全ての分割画像R
1,1、R2,1、R3,1、R1, 、R2,2、R
3,2の平均輝度I1,1、I2,1、I3,1、I
1,2、I2,2、I3,2が図8(a)に示すような
値であったとすると、数式(4)の[E1,1]は同図
(d)に示すように表せる。すなわち、分担領域N
1,1内の分割画像R1,1〜R3,2のうち、左側の
4つの分割画像R1,1、R2,1、R1,2、R
2,2についての輝度の偏りを[E1,1とし、中
間の2つの分割画像R2,1、R2,2を重複させた右
側の4つの分割画像R2,1、R3,1、R2,2、R
3,2についての輝度の偏りを[E1,1とする
と、これらの[E1,1、[E1,1は図8
(b)、(c)に示すように表すことができ、分担領域
1,1内の全部の分割画像R1,1〜R3,2につい
ての輝度の偏り[E1,1]は同図(d)に示すように
[E1,1と[E1,1のベクトル和で表すこ
とができる。このため、天頂角θ1,1は図8(e)に
示すように[E1,1]の絶対値に比例し、方位角φ
1,1は図8(f)に示すようにtan−1{(Δ
1, /(ΔI1,1}に比例する。したが
って、分担領域N1,1の輝度の偏りをなくすために照
明部161,1に対してなされる照明方向の調整は、つ
ぎの数式で示される調整量Δθ1,1、Δφ1,1によ
って行われる。 Δθ1,1=ε×|[E1,1]| Δφ1,1=ε×tan−1{(ΔI)/(Δ
)}1,1
【0049】(6)前記B、Cに示した明るさ均一化作
用によって、背景画像BPを12の領域に分割した分割
画像R1,1〜R4,3のそれぞれの輝度値は、例え
ば、図9(a)に示す値から同図(b)に示す値に調整
される。すなわち、各分割画像の輝度値が平均値から離
れた状態から平均値に近い状態に調整される。
【0050】D:二値化閾値決定作用 前記B、Cに示した明るさ均一化作用によって、分割画
像R1,1〜R4,3の輝度値が図9(b)に示すよう
な平均値に近い値に調整されると、画像処理部12は、
内蔵するLUTを用いた入出力変換機能によって二値化
閾値を決定する(二値化閾値決定機能)。このLUTに
は、図10に示すような背景画像全体の平均輝度IMが
設定値未満か設定値以上かに対応した、2つの入出力変
換特性K1、K2を満足する入出力変換デ−タが予め記
録されているので、背景画像BPが比較的明るいとき
(例えば白い背景のとき)に侵入者の影ができても、こ
の侵入者の影による影響を抑えて侵入者を的確に検出で
きる。
【0051】すなわち、背景画像デ−タを8ビットのデ
−タとすると、入出力変換特性K1は、図10に示すよ
うに、分割画像Rl,mの平均輝度Il,mが0からI
minまでの範囲では二値化閾値Tl,mがTmin1と一定
で、IminからImaxまでの範囲では平均輝度Il,m
増減に応じて二値化閾値Tl,mかTmin1からTmax1
までの範囲で線形に増減する。また、入出力変換特性K
2は、図10に示すように、分割画像Rl,mの平均輝
度Il,mが0からIminまでの範囲では二値化閾値T
l,mがTmin2で一定で、IminからImaxまでの範囲
では平均輝度Il,mの増減に応じて二値化閾値T
l,mがTmin2からTmax2までの範囲で線形に増減す
る。Imin、Imax、Tmin1、Tmin2、Tmax1、Tmax
2は、画像入力部10(例えば監視カメラ)の特性その
他を考慮して経験的に決められる値で、例えば10進数
表示で45、255、6、10、25、30に決められ
る。また、入出力変換特性K1、K2は線形に限るもの
でなく、例えば段階的に変化するものであってもよい。
【0052】監視領域が暗くて背景画像全体の平均輝度
IMが設定値未満のときには、画像処理部12は内蔵す
るLUTの入出力変換特性K1に対応した入出力変換デ
−タを用いて、各分割画像Rl,m毎にその平均輝度I
l,mに対応した二値化閾値Tl,mを決定する。ま
た、監視領域が明るくて背景画像全体の平均輝度IMが
設定値以上のときには、画像処理部12は内蔵するLU
Tの入出力変換特性K2に対応した入出力変換デ−タを
用いて、各分割画像Rl,m毎にその平均輝度Il,m
に対応した二値化閾値Tl,mを決定する。このように
監視領域が設定値より明るい「白い背景」の場合の二値
化閾値T ,mの値を、監視領域が設定値より暗い「黒
い背景」の場合の二値化閾値Tl, の値よりも大きく
設定することによって、「白い背景」の場合の検出感度
を落すことができ、「白い背景」で生じる侵入者の影の
影響を抑えることができる。
【0053】前記実施形態例では、監視対象物が侵入者
の場合について説明したが、本発明はこれに限るもので
なく、監視対象物が侵入者以外(例えば侵入物)の場合
についても利用することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、画像入力部の撮像で
得られた背景画像デ−タと監視画像デ−タの差分を二値
化閾値と比較することによって監視対象物を検出する監
視対象物検出装置において、照明部、明るさ均一化手段
及び二値化閾値決定手段を具備し、明るさ均一化手段で
照明部の照明強度と照明方向の少なくとも一方を制御す
ることによって監視領域の明るさが均一化するととも
に、監視領域の明るさが均一化されたときの背景画像デ
−タを基準として二値化閾値を決定する構成としたの
で、同一監視領域内に明るい部分と暗い部分ができて検
出漏れが生じる可能性を小さくすることができ、二値化
閾値が固定的に設定されていた従来例と比べて監視対象
物をより的確に検出することができる。
【0055】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、照明部の点灯時と消灯時における背景画像全体の平
均輝度IMを比較して照明の要否を判断する照明要否判
断手段を設け、この照明要否判断手段で照明要と判断さ
れたときのみ明るさ均一化手段で監視領域の明るさを均
一化する構成としたので、照明部の消費電力を必要最小
限に抑制することができる。
【0056】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、照明部を複数の照明部で構成し、明るさ均一化手段
を、背景画像全体の平均輝度IMと背景画像を複数分割
したときの各分割画像の平均輝度Il,mとを算出する
第1平均輝度算出手段と、監視領域を各照明部が照明を
分担する複数の領域に分けたときの各分担領域の平均輝
度I(l)j,kを算出する第2平均輝度算出手段と、各
分担領域毎に平均輝度差(IM−I(l)j,k)が小さ
くなるように各照明部の照明強度を制御する第1照明制
御手段と、各分担領域の輝度の偏りを算出する輝度偏り
算出手段と、この算出した輝度の偏りを少なくするため
に各照明部の照明方向を制御する第2照明制御手段と、
平均輝度IMと平均輝度Il,mの輝度差の絶対値の和
DIを算出する絶対値和算出手段と、この絶対値和算出
手段で算出した絶対値和DIが設定値以下になるまで、
第1、第2平均輝度算出手段による平均輝度算出、輝度
偏り算出手段による輝度の偏り算出、第1、第2照明制
御手段による照明制御及び絶対値和算出手段による絶対
値和DIの算出を繰り返す輝度偏り制御手段とで構成し
たので、監視領域全体の明るさの偏りをさらに少なくす
ることができる。
【0057】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、第1照明制御手段を、各照明部の照明強度の制御中
において、第1平均輝度算出手段で算出した背景画像全
体の平均輝度が予め設定した下限値に達したときに照明
強度の制御を中断する構成としたので、明るさ均一化の
調整中に監視領域の明るさが下限値以下になるのを防止
することができる。
【0058】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の発明において、二値化閾値決定手段を、各分割画像
毎にその平均輝度Il,mを入力として、入力値の増減
に応じて出力値が増減するとともに、平均輝度IMが設
定値以上か否かに対応して設定された2通りの二値化閾
値を出力する入出力変換手段で構成し、この2通りの二
値化閾値のうちの設定値以上に対応して設定された二値
化閾値を、設定値未満に対応して設定された二値化閾値
より大きな値に設定するようにしたので、背景画像が比
較的明るいとき(例えば白い背景のとき)に監視対象物
の影ができても、この監視対象物の影による影響を抑え
て監視対象物を的確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による監視対象物検出装置の一実施形態
例を示すブロック図である。
【図2】図1の画像入力部10及び照明部16(16
1,1〜162,2からなる)が監視領域24に臨設さ
れている状態を示す概略構成図である。
【図3】図1の照明の要否判断を含む基本作用を説明す
るフローチャートである。
【図4】背景画像BPを12の領域に等分割した分割画
像R1,1〜R4,3を示す図である。
【図5】図3の明るさの均一化手段(S10)を説明す
るフローチャートである。
【図6】図4の分割画像R1,1〜R4,3を照明部1
1,1〜162,2のそれぞれが照明を分担する領域
(一部分が重複する)に分けたときの分担領域N1,1
〜N2,2を示す図である。
【図7】図1の照明部16(図2の161,1〜16
2,2からなる)の照明強度と照明方向を制御するとき
の照明の状態パラメータを説明する図である。
【図8】分担領域N1,1の明るさを均一化するため
に、図2の照明部161,1の照明方向を制御するとき
の具体例を説明する図である。
【図9】均一化調整前と均一化調整後の分割画像R
1,1〜R4,3の輝度値を示す棒グラフである。
【図10】図1の画像処理部12内に内蔵されたLUT
に記録された入出力変換デ−タに相当する入出力変換特
性を示す図である。
【符号の説明】
10…画像入力部、 12…画像処理部、 14…照明
制御部、 16、16 1,1〜162,2…照明部、
18…中央制御部、 20…筐体、 22…監視室、
24…監視領域、 BP…背景画像、 DI…I1,1
〜I4,3のそれぞれとIM(IM1)との輝度差の絶
対値の和、 IM、IM1、IM2…背景画像全体の平
均輝度、 I1,1〜I4,3、Il,m…分割画像R
1,1〜R4,3、Rl,mの平均輝度、 I(l)
1,1〜I(l)2,2、I(l)j,k…分担領域N1,1
〜N2,2、Nj,kの平均輝度、 N1,1〜N
2,2、N j,k…照明部161,1〜162,2、1
j,kが照明を分担する分担領域、 R1,1〜R
4,3、Rl,m…背景画像BPを12の領域に等分割
したときの分割画像。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 BB06 BC12 CA12 CA19 CB04 CB23 DB04 5C054 AA01 AA05 CA04 CB02 CC03 CH01 EA01 EA03 EA05 FC01 FC04 FC12 HA19 5C077 MM03 PP15 PP43 PP51 PP61 RR03 RR06 5L096 BA02 CA02 EA35 FA42 GA08 HA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視領域内に監視対象物が無いときの背景
    画像と監視対象物が有るか否かを監視するときの監視画
    像とを画像入力部によって撮像し、この撮像で得られた
    背景画像デ−タと監視画像デ−タの差分を二値化閾値と
    比較することによって監視対象物を検出する監視対象物
    検出装置において、前記監視領域を照明する照明部と、
    この照明部の照明強度と照明方向の少なくとも一方を制
    御して前記監視領域の明るさを均一化する明るさ均一化
    手段と、この明るさ均一化手段で明るさが均一化された
    ときの前記画像入力部による背景画像デ−タを基準とし
    て前記二値化閾値を決定する二値化閾値決定手段とを具
    備してなることを特徴とする監視対象物検出装置。
  2. 【請求項2】監視領域内に監視対象物が無いときの背景
    画像と監視対象物が有るか否かを監視するときの監視画
    像とを画像入力部によって撮像し、この撮像で得られた
    背景画像デ−タと監視画像デ−タの差分を二値化閾値と
    比較することによって監視対象物を検出する監視対象物
    検出装置において、前記監視領域を照明する照明部と、
    この照明部の点灯時と消灯時における前記背景画像全体
    の平均輝度IMを比較して照明の要否を判断する照明要
    否判断手段と、この照明要否判断手段で照明要と判断さ
    れたときに前記照明部の照明強度と照明方向の少なくと
    も一方を制御して前記背景画像の明るさを均一化する明
    るさ均一化手段と、前記画像入力部による背景画像デ−
    タに基づいて前記二値化閾値を決定する二値化閾値決定
    手段とを具備してなることを特徴とする監視対象物検出
    装置。
  3. 【請求項3】照明部は複数の照明部からなり、明るさ均
    一化手段は、画像入力部で得られた背景画像デ−タに基
    づいて、背景画像全体の平均輝度IMと背景画像を複数
    の画像に分割したときの各分割画像の平均輝度Il,m
    とを算出する第1平均輝度算出手段と、照明要否判断手
    段で照明要と判断されたときの前記複数の照明部の点灯
    時における背景画像デ−タに基づいて、監視領域を各照
    明部が照明を分担する複数の領域(一部重複する場合を
    含む)に分けたときの各分担領域の平均輝度I(l)
    j,kを算出する第2平均輝度算出手段と、前記第1平
    均輝度算出手段で算出した平均輝度IMと前記第2平均
    輝度算出手段で算出した平均輝度I(l)j,kに基づい
    て、各分担領域毎に平均輝度差(IM−I(l)j,k
    が小さくなるように各照明部の照明強度を制御する第1
    照明制御手段と、前記第1平均輝度算出手段で算出した
    平均輝度Il,mと前記第2平均輝度算出手段で算出し
    た平均輝度I(l)j,kに基づいて、各分担領域の輝度
    の偏りを算出する輝度偏り算出手段と、この輝度偏り算
    出手段で算出した輝度の偏りを少なくするために各照明
    部の照明方向を制御する第2照明制御手段と、前記第1
    平均輝度算出手段で算出した平均輝度IMと平均輝度I
    l,mの輝度差の絶対値の和DIを算出する絶対値和算
    出手段と、この絶対値和算出手段で算出した絶対値和D
    Iが設定値以下になるまで、前記第1、第2平均輝度算
    出手段による平均輝度算出、前記輝度偏り算出手段によ
    る輝度の偏り算出、前記第1、第2照明制御手段による
    照明制御及び前記絶対値和算出手段による絶対値和DI
    の算出を繰り返す輝度偏り制御手段とからなる請求項2
    記載の監視対象物検出装置。
  4. 【請求項4】第1照明制御手段は、各照明部の照明強度
    の制御中において、第1平均輝度算出手段で算出した平
    均輝度IMが予め設定した下限値に達したときに照明強
    度の制御を中断してなる請求項3記載の監視対象物検出
    装置。
  5. 【請求項5】二値化閾値決定手段は、各分割画像毎にそ
    の平均輝度Il,mを入力として、入力値の増減に応じ
    て出力値が増減するとともに、平均輝度IMが設定値以
    上か否かに対応して設定された2通りの二値化閾値を出
    力する入出力変換手段としてなり、前記2通りの二値化
    閾値のうちの前記設定値以上に対応して設定された二値
    化閾値を前記設定値未満に対応して設定された二値化閾
    値より大きな値に設定してなる請求項1、2、3又は4
    記載の監視対象物検出装置。
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