JP2002015298A - 掌形認証システムおよび掌形認証方法 - Google Patents

掌形認証システムおよび掌形認証方法

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JP2002015298A
JP2002015298A JP2000193918A JP2000193918A JP2002015298A JP 2002015298 A JP2002015298 A JP 2002015298A JP 2000193918 A JP2000193918 A JP 2000193918A JP 2000193918 A JP2000193918 A JP 2000193918A JP 2002015298 A JP2002015298 A JP 2002015298A
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palm
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palm shape
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JP2000193918A
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English (en)
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Shigeru Nakajima
繁 中島
浩二 ▲鶴▼
Koji Tsuru
Yoshimitsu Otani
佳光 大谷
Yasuhiro Nagai
靖浩 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードによる認証では利便性があるが、
セキュリティ上で問題がある。掌形による本人認証では
手間と時間を要する。 【解決手段】 R/W1BでICカード5の機器認証を
行う際に、R/Wに差し出したICカード及びICカー
ドを持っている掌形をCCDカメラ1Cにより非接触で
検出し、制御部1Aは、検出した掌形の特徴データを抽
出し、この掌形特徴データと記憶装置3に登録したIC
カードの所有者本人の掌形特徴データとを照合すること
により、ICカードの本人認証を行い、ゲート開閉装置
1D等の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掌形を基にして本
人認証を行うための認証システムおよび方法に係り、特
にICカード自体の機器認証と並行して、ICカード所
有者本人の掌形を基にして非接触で本人認証を行うこと
により、利便性とセキュリティを両立させた非接触掌形
認証システムおよび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、掌形を用いた本人認証において
は、数本のピンが配置してある台に指を滑りこませて手
を固定し、手・指の形、手の幅、手の面積、指の長さな
どを用いて認証を行う接触式がある。この接触式の掌形
認証方式では、暗証番号との併用を行い、より安全性の
向上を計っている。
【0003】なお、個人の掌形特徴データは、掌形読み
取り装置側(ステーション側)もしくは読み取り装置と
ネットワークを介して接続されるホストコンピュータ側
で一括管理されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の接触式の掌形認
証方式では、台に指を滑りこませることに対して心理的
抵抗感を伴うほか、暗証番号との併用により、本人の認
証には多くの手間と時間とを要した。
【0005】従って、接触式の掌形認証方式では、小人
数で利用する入退室管理などではあまり大きな問題とな
らなかったが、多くの人が通過するようなゲートシステ
ムには不向きであった。
【0006】なお、暗証番号は、盗難、忘却、他人の成
りすましの危険性があるため、本人を認証する手法とし
ては必ずしも最適な手法とは言えなかった。
【0007】また、掌形の特徴データは、ステーション
側もしくは読み取り装置とネットワークを介して接続さ
れるホストコンピュータ側で一括管理しているため、デ
ータベースのセキュリティが破られると一度に多人数の
掌形特徴データが奪われる危険性があった。
【0008】一方、利便性の高い非接触ICカードシス
テムのセキュリティを向上させるための組み合わせ技術
として、生体的身体特徴(バイオメトリクス)を用いる
場合、接触式掌形認証ではタッチアンドゴーで行うカー
ドの機器認証とは別に、ピンが配置してある台に指を滑
り込ませて本人性の確認を行わなければならず、非接触
ICカードの優れた利便性を生かすことができなかっ
た。
【0009】その他のバイオメトリクスを用いるにして
も、そのセンシングの難しさから、利用者はセンサ部に
身体の一部を接触あるいは近接させなければならず、不
快感や抵抗感が大きいので、同様に非接触ICカードの
利点を生かすことが難しかった。
【0010】非接触認証方式としては、顔画像の認証技
術が進んでいるが、3次元物体のセンシングやマッチン
グ・認証に、高度なアルゴリズムと複雑な計算とを要
し、認識率の面でも現在はまだ研究レベルの域を越えて
おらず、ICカードとの組み合わせは現実的でない。
【0011】以上のことから、本発明の目的は、ICカ
ードの利便性を損なわずに、セキュリティを向上させる
認証システムおよび認証方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、ICカード
の機器認証を行う際に、R/W(カードリーダ/ライ
タ)に差し出したICカード及びICカードを持ってい
る掌形をCCDカメラや近赤外CCDカメラ、三次元形
状測定機などの掌形データ検出装置により非接触で検出
し、検出した掌形データから、手の甲の血管パターン、
指の長さ、太さ、爪の形状、色、毛の多さ、動き、ある
いは照合の際の閾値など、掌形の特徴データを抽出し、
この掌形特徴データとあらかじめカードの所有者本人の
掌形特徴データを登録した登録データとを照合すること
により、ICカードの本人認証を行う。
【0013】これにより、ICカード使用者は、従来I
CカードをR/Wに認識させていた機器認証の際と同じ
手間で、ICカードの本人認証を行うことができる。よ
って非接触掌形認証により、ICカードの利便性を損な
わず、システムセキュリティの向上を図る。
【0014】また、本発明は、個人のバイオメトリクス
を用いた本人認証技術に、ICカードを組み合わせるこ
とによって、以下の作用効果を得る。
【0015】ICカードに寸法や色、反射率などが既知
のものを用いれば、差し出された手の寸法、色、反射率
などの掌形特徴データの絶対値を掌形と同時に検出した
ICカードからの相対値として、簡易かつ高精度に抽出
することが可能となり、従来複雑で困難であった3次元
形状の絶対値測定をより容易なものとし、認識時間の短
縮と認識率の向上とを図る。
【0016】また、ICカードのID番号を利用して登
録データ(個別のバイオメトリクステータ及び照合閾値
など)を選択するか、ICカードに登録データを記録す
るなどして、検出されたバイオメトリクスとの1対1認
証を行うことによって、高速認証と個別の適合閾値によ
る高精度な認証を実現する。
【0017】さらに、個人の掌形特徴データを、個人の
ICカードに記録して個別に分散して管理することによ
り、掌形特徴データをステーション側もしくは各ステー
ションとネットワークを介して接続されるホストコンピ
ュータ側などで一括して管理する場合に比べて、一度に
多くの個人情報を奪われずに済むので、システム全体と
してのセキュリティを向上させる。
【0018】以上のことから、本発明は、以下の認証シ
ステムおよび認証方法を特徴とするものである。
【0019】(認証システム)人の掌形の特徴を基に本
人の認証を行う掌形認証システムであって、ICカード
から情報を読み込みできるカードリーダ/ライタと、前
記カードリーダ/ライタによる前記ICカードの機器認
証時に、前記カードリーダ/ライタに差し出した前記I
Cカード及び該ICカードを把持している人の掌形を非
接触で検出する掌形データ検出装置と、前記掌形データ
検出装置で検出した掌形データから掌形の特徴データを
抽出する掌形特徴データ抽出手段と、ICカード所有者
の掌形特徴データを登録しておく登録データ記憶装置
と、前記検出した掌形特徴データと登録データとを照合
することでICカード所有者の本人性を確認する照合手
段とを備えたことを特徴とする。
【0020】また、人の掌形の特徴を基に本人の認証を
行う掌形認証システムであって、色、形状、反射率、透
過率などが既知であるICカードから情報を読み込みで
きるカードリーダ/ライタと、前記カードリーダ/ライ
タによる前記ICカードの機器認証時に、前記カードリ
ーダ/ライタに差し出した前記ICカード及び該ICカ
ードを把持している掌形を非接触で検出する掌形データ
検出装置と、前記掌形データ検出装置で検出した掌形デ
ータから掌形の特徴データを抽出する際に、同時に検出
した前記ICカードの既知情報との関係から掌形特徴デ
ータの抽出を行う掌形特徴データ抽出手段と、ICカー
ド所有者の掌形特徴データを登録しておく登録データ記
憶装置と、前記検出した掌形特徴データと登録データと
を照合することでICカード所有者の本人性を確認する
照合手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】また、前記登録データは、掌形認証端末装
置もしくは掌形認証端末とネットワークを介して接続さ
れるホストコンピュータに登録しておき、ICカードの
ID番号などを用いてICカード所有者の登録データを
読み出し、読み出した登録データと掌形特徴データとの
1対1照合を掌形認証端末装置もしくは掌形認証端末と
ネットワークを介して接続されるホストコンピュータで
行う構成を特徴とする。
【0022】また、前記登録データは、前記ICカード
に登録しておき、本人認証時には掌形特徴データを通信
で取得するICカード側で登録データと掌形特徴データ
との照合を行う構成を特徴とする。
【0023】また、前記登録データは、前記ICカード
に登録しておき、本人認証時には登録データを通信で取
得する掌形認証端末装置もしくは掌形認証端末とネット
ワークを介して接続されるホストコンピュータ側で登録
データと掌形特徴データとの照合行う構成を特徴とす
る。
【0024】また、前記登録データは前記ICカードを
把持している掌形をICカードも含めて撮影して作成し
ておき、前記掌形データ検出装置はICカードを把持し
ている人の掌形を該ICカードも含めて非接触で検出
し、前記掌形特徴データ抽出手段はICカードに対する
掌形画像の角度ずれと位置ずれを補正した掌形の特徴デ
ータを抽出することを特徴とする。
【0025】(認証方法)人の掌形の特徴を基に本人の
認証を行う掌形認証方法であって、ICカードの機器認
証時に、カードリーダ/ライタに差し出したICカード
およびICカードを持った掌形を非接触で検出し、前記
検出した掌形データから掌形の特徴データを抽出し、I
Cカード所有者の掌形特徴データの登録データと、前記
検出した掌形特徴データとを照合することでICカード
所有者の本人性を確認することを特徴とする。
【0026】また、人の掌形の特徴を基に本人の認証を
行う掌形認証方法であって、色、形状、反射率、透過率
などが既知であるICカードを使用して、ICカードの
機器認証時に、カードリーダ/ライタに差し出したIC
カードおよびICカードを持った掌形を非接触で検出
し、前記検出した掌形データから掌形特徴データを抽出
する際に、同時に検出したICカードの既知情報との関
係から掌形特徴データの抽出を行い、ICカード所有者
の掌形特徴データの登録データと、前記検出した掌形特
徴データとを照合することでICカード所有者の本人性
を確認することを特徴とする。
【0027】また、前記登録データは前記ICカードを
把持している掌形をICカードも含めて撮影して作成し
ておき、前記掌形の検出はICカードを把持している人
の掌形を該ICカードも含めて検出し、前記掌形特徴デ
ータの抽出はICカードに対する掌形画像の角度ずれと
位置ずれを補正して抽出することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の一
実施形態を詳細に説明する。図1は本発明をゲート管理
システムに適用したシステム構成図である。ゲート管理
システムは、カードIDと登録掌形特徴データを記録し
た非接触ICカードから、カードIDと登録掌形特徴デ
ータとを読み取り、ICカードの機器認証と、ICカー
ド所有者の本人認証を行うことにより、ゲートを通過す
る通過者の入退制限を行うものであり、ゲート管理装置
1とCRT2、登録IDデータ記憶装置3及びホストコ
ンピュータ4とを有して構成される。
【0029】非接触ICカード5は、例えば識別コード
などのID情報、およびカード所有者個人の掌形特徴や
照合閾値などが含まれる掌形特徴データを予め書き込ん
だ非接触ICカードなどの情報記録媒体である。
【0030】上記ホストコンピュータ4はCRT、など
各種の各種周辺機器を接続し、これにより入退データ、
異常データなどの各種管理データの表示、出力、検索等
を行う機能と、記憶装置3に登録されているIDや掌形
特徴データを用いて、検出されたデータと照合し、登録
者の確認を行う機能を有している。
【0031】また、ゲート管理装置1は、各種制御に必
要なプログラムなどを記憶するメモリを備え、これに基
づいて装置各部分を制御する制御部1Aを有し、この制
御部1Aに非接触ICカード5からID情報と登録掌形
特徴データとを読み取る読取手段としてのR/W1B
と、R/W1Bに差し出された掌形を撮影するCCDカ
メラ1Cと、通行許可の判定を行ったときにゲートのロ
ックを解除するゲート開閉装置1Dと、通行不許可の判
定を行った場合に、その旨を音声により通報する通報手
段としてのスピーカ1Eとを各々接続して構成されてい
る。
【0032】また、上記制御部1Aは、検出したICカ
ードID、掌形データおよび登録字形特徴データをホス
トコンピュータに送信する機能も有する。
【0033】図2は、本実施形態における管理ゲートの
設置及び構成の一例を示した図である。同図に示したよ
うに、管理ゲートは直方体形状となっており、上部にR
/W1Bを設置しており、カードを差し出した掌形を撮
影可能な位置にCCDカメラ1Cを配置しており、人の
通行位置にゲート開閉装置6が設けられる。ゲート開閉
装置6は、通行が許可されると、ゲート6Aのロックが
解除されゲートを押し開けて通過することができ、開い
たゲートは人が通過すると元の位置に戻りロックされ
る。
【0034】また、本実施形態では、ICカードを持っ
ている掌形を撮影するため、撮影された画像には、図3
のように掌形とともにICカードが撮影される。接触式
ICカードの場合は、ICカードスロットにカードを差
し込むため、常に一定角度・位置での撮影が可能であ
る。非接触ICカードの場合にも、通信条件を満たす範
囲内でのカードの角度ずれ・位置ずれをともなうが、近
接型の非接触ICカードの利用形態が基本的にタッチア
ンドゴー方式であることから、CCDカメラとR/Wの
配置に留意すれば、図3のようにICカード面を垂直方
向から撮影することができる。
【0035】CCDカメラとの距離関係によって、IC
カードや掌形は小さく映ったり大きく映ったりするが、
ICカードは定型なので、掌形の寸法はICカード寸法
から相対的に算出することができる。例えば、撮影時の
ICカードの短辺方向長をa、実寸法をx(mm)とす
ると、画像上における親指の長さcの実寸法yを算出す
るためには、y=c/a・xの解を計算することにより
求まる。
【0036】従来、3次元物体を精度良く計測するため
には、モアレや干渉縞、複数台のカメラ、レーザ、超音
波など高度な手法や高額な計測機器が必要であった。本
実施形態によれば、ICカードの絶対的な指標を利用し
て、3次元物体の特徴点間の距離をカメラ1台で計測す
ることが可能である。これにより、安価なシステム構成
で、高精度な認証処理と、簡易な計算アルゴリズムによ
る高速認証とを実現できる。
【0037】本実施形態のようにCCDカメラなどで撮
影した画像を用いて、画像処理により本人の照合など行
う場合、一般的には検出した画像に対して、必要に応じ
て画像の前処理(画像のノイズ除去、平滑化、エッジ強
調、細線化、角度ずれ・位置ずれ補正等)を施し、登録
データとの照合はテンプレートマッチングなどの照合手
法を用いて行う。
【0038】図4には、本実施形態における非接触掌形
認証処理の具体的な流れを示す。
【0039】非接触ICカードを用いた非接触掌形認証
では、検出された掌形画像に大きな角度ずれ・位置ずれ
をともなうため、画像の前処理により角度ずれと位置ず
れを補正する。この前処理により、後の本人認証処理に
おいてパターンマッチングなどの画像照合技術や、掌形
の特徴を利用した照合方法が適用可能になる。また、前
処理により画像照合時に取り扱う画像サイズを大幅に縮
小することが可能になるので、認証時間の短縮にもつな
がる。
【0040】図5には、本実施形態における角度ずれ補
正処理手順の概要を示す。まずカメラで撮影したRGB
256階調の検出画像をからR(赤色)成分を抽出しグ
レースケール画像に変換する。これは指に赤い血液が流
れていることを利用して、指部分のみを効率良く検出す
るためである。次にグレースケール画像を2値化する。
これは指の並んでいる方向成分のみを抽出するためであ
る。つぎに2値化した画像をフーリエ変換し、直流成分
を中心とした振幅情報を得る(位相情報を捨てる)。こ
れは掌の位置に関わらずその傾き方向を検出するために
行う。次に振幅画像を極座標変換し、横軸角度、縦軸周
波数の直交座標形の画像を得る。これは空間周波数を角
度毎に評価するためである。振幅画像を極座標変換した
時点で、画像の角度ずれを位置ずれに変換しているの
で、画像間の相関係数計算したり、以後説明する位置ず
れ補正処理手順を適用することにより角度ずれを検出す
ることが可能である。本実施形態では、各角度ごとに全
周波数の振幅値を累積して、最大累積値が得られた角度
を指が並んでいる角度として検出する。これにより、角
度ずれを検出するために登録しておくデータは、登録画
像の最大累積値が得られた角度のみを登録しておけばよ
く、この角度差を計算することで登録画像と検出画像と
の角度ずれを検出することができる。
【0041】図6には、本実施形態における画像間の位
置ずれ補正処理手順の概要を示す。前段の角度ずれ補正
処理により、登録画像と検出画像との角度ずれが補正さ
れた画像に対して、フーリエ変換を施し、振幅スペクト
ルを定数に置き換えて位相情報を抽出する。次に登録画
像の位相情報に検出画像の位相情報の複素共役を乗ずる
ことによって合成し、画像間の位相差分を得る。この画
像を逆フーリエ変換すると、位相差分の線形移相量分だ
け中心からずれたデルタ関数が得られる。このデルタ関
数の中心からのずれを検出することにより、登録画像と
検出画像間の位置ずれを検出することができる。
【0042】以上までが画像の角度ずれ・位置ずれ補正
処理手順の概要である。実施形態で示した手順以外に
も、フーリエ変換時における窓関数の適用や、2値化時
におけるインパルス性雑音の除去など、信号理論的立場
から必要な処理を施すことによって実用上の精度の向上
や応用範囲を広げることができる。
【0043】前処理で角度ずれ・位置ずれを検出した後
は、パターンマッチングなどの照合技術を用いて、本人
の認証を行う。位置ずれ検出時に得られたデルタ関数の
振幅値は、パターン間の類似度を示し、閾値処理により
本人認証を行うことも可能である。従って位置ずれ検出
手法はパターンマッチングの一手法であるが、テンプレ
ートマッチングやその他の照合手法を用いることによ
り、さらに認証精度を向上させることができる。
【0044】マッチングの主な方法としては、相関法や
残差逐次検定法などがあり、他に画像間の距離を差の2
乗誤差、差の絶対値和、差の絶対値の最大値などで計算
することができる。
【0045】また、図7に示すように、角度ずれ・位置
ずれが補正された2値化画像を用いれば、接触式の掌形
認証方式と同様に、画像のピクセル数を数えることによ
って掌の面積や長さ幅を検出し、本人認証に用いること
ができる。
【0046】図8は本実施形態におけるゲート管理シス
テムの動作の流れを示すフローチャートであり、以下の
ステップS1〜S10をもつ。
【0047】(S1)R/Wによって受信可能領域内に
ICカードが存在するか否かを検出(ポーリング)す
る。
【0048】(S2)R/Wにレスポンスを返してくる
ICカードが存在する場合、R/Wによって、そのIC
カード内部に記録されたID番号と登録掌形特徴データ
とを読み出し、CCDカメラにより、差し出された掌形
の画像を取り込む。
【0049】(S3)ICカードのID番号をホストコ
ンピュータに送信し、正規のID番号かどうか、登録さ
申れているID番号との照合を行う(機器認証)。
【0050】(S4)正規のID番号の場合、CCDカ
メラで検出した掌形画像について、前記の前処理および
特徴抽出処理を行う。
【0051】(S5)ICカードから読み出した登録掌
形特徴データをホストコンピュータに送信し、前記照合
手法により照合を行う(本人認証)。
【0052】(S6)照合により、登録済みの掌形か否
かをチェックする。
【0053】(S7)上記のS3またはS6の照合にお
いて、ICカードのID番号が不正もしくはカード使用
者が不正の場合は、通行不許可の判定を制御部に送信
し、スピーカによる音声警告や掌形画像の保存、CRT
への警告表示などといった通報処理を行う。
【0054】(S8)ホストコンピュータでICカード
と掌形の正当性が確認されると、通行許可の判定を制御
部に送信し、制御部ではゲート開閉装置のロックを解除
する。
【0055】(S9)ロック解除後、通過者がゲートを
通過したかどうかをチェックする。このチェックは、ゲ
ートが一度開かれ、再びゲートが閉じたときに通過した
とみなす。
【0056】(S10)通過者がゲートを通過したとき
に、ゲートをロックする。
【0057】以上説明したように、上記の実施形態によ
れば、R/WによるICカードID番号を用いた機器認
証処理と、掌形を用いた本人認証処理とを連動させるこ
とにより、非接触ICカードの不正利用や、成りすまし
行為を防ぐことができ、ゲートのセキュリティを向上さ
せることができる。
【0058】また、個人の掌形特徴データは個人のIC
カードに記録して保持・管理するので、ホスト側などで
個人情報を一括管理する場合に比べて、ハッカーなどに
よるアタックの被害が最小で、システム全体としての安
全性が高い。
【0059】また、掌形特徴の1対1認証は高速認証を
実現し、登録データ毎に適合閾値を設定することが可能
なため、認証精度を向上させることができる。
【0060】また、ゲートの通過者は、ICカードをR
/Wにかざす、機器認証と同様の動作のみでゲートを通
過することができることから、非接触ICカードの利便
性を損なうことがなく、他のバイオメトリクスや暗証番
号の入力を要求するシステムに比べて、利用者の心理的
負担を軽減することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の非接触掌
形認証を用いれば、ICカードをR/Wにかざす機器認
証と同じ動作で、ICカードの機器認証と、ICカード
を持っている掌形を用いた本人認証とが行われ、ICカ
ードの利便性を損なうことなく、ICカードの登録者以
外によるICカードの不正利用を防止し、システムセキ
ュリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるゲート管理システム
の構成図。
【図2】実施形態におけるゲート管理ゲートの構成例を
示す図。
【図3】CCDカメラによる掌形およびICカードの取
り込み画像イメージ。
【図4】実施形態における非接触掌形認証処理の具体的
な流れ。
【図5】実施形態における角度ずれ補正処理手順。
【図6】実施形態における位置ずれ補正処理手順。
【図7】実施形態における掌形認証の照合パラメータを
説明するための図。
【図8】実施形態における認証処理を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…ゲート管理装置 2…CRT 3…登録IDデータ記憶装置 4…ホストコンピュータ 5…ICカード 1A…制御部 1B…R/W 1C…CCDカメラ 1D、6…ゲート開閉装置 1E…スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/00 673A (72)発明者 大谷 佳光 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 永井 靖浩 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA04 MB01 NA08 NA09 SA02 SA06 SA15 TA22 5B035 AA14 BB09 BC01 CA23 5B043 AA04 BA03 CA08 DA05 EA01 EA03 EA04 EA10 EA15 FA02 FA09 GA05 GA18 HA02 HA05 5B058 CA15 CA27 KA02 KA04 KA06 KA08 KA38 YA11 5J104 AA07 KA01 KA16 NA35 NA38

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の掌形の特徴を基に本人の認証を行う
    掌形認証システムであって、 ICカードから情報を読み込みできるカードリーダ/ラ
    イタと、 前記カードリーダ/ライタによる前記ICカードの機器
    認証時に、前記カードリーダ/ライタに差し出した前記
    ICカード及び該ICカードを把持している人の掌形を
    非接触で検出する掌形データ検出装置と、 前記掌形データ検出装置で検出した掌形データから掌形
    の特徴データを抽出する掌形特徴データ抽出手段と、 ICカード所有者の掌形特徴データを登録しておく登録
    データ記憶装置と、 前記検出した掌形特徴データと登録データとを照合する
    ことでICカード所有者の本人性を確認する照合手段
    と、を備えたことを特徴とする掌形認証システム。
  2. 【請求項2】 人の掌形の特徴を基に本人の認証を行う
    掌形認証システムであって、 色、形状、反射率、透過率などが既知であるICカード
    から情報を読み込みできるカードリーダ/ライタと、 前記カードリーダ/ライタによる前記ICカードの機器
    認証時に、前記カードリーダ/ライタに差し出した前記
    ICカード及び該ICカードを把持している掌形を非接
    触で検出する掌形データ検出装置と、 前記掌形データ検出装置で検出した掌形データから掌形
    の特徴データを抽出する際に、同時に検出した前記IC
    カードの既知情報との関係から掌形特徴データの抽出を
    行う掌形特徴データ抽出手段と、 ICカード所有者の掌形特徴データを登録しておく登録
    データ記憶装置と、 前記検出した掌形特徴データと登録データとを照合する
    ことでICカード所有者の本人性を確認する照合手段
    と、を備えたことを特徴とする掌形認証システム。
  3. 【請求項3】 前記登録データは、掌形認証端末装置も
    しくは掌形認証端末とネットワークを介して接続される
    ホストコンピュータに登録しておき、ICカードのID
    番号などを用いてICカード所有者の登録データを読み
    出し、読み出した登録データと掌形特徴データとの1対
    1照合を掌形認証端末装置もしくは掌形認証端末とネッ
    トワークを介して接続されるホストコンピュータで行う
    構成を特徴とする請求項1または2に記載の掌形認証シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記登録データは、前記ICカードに登
    録しておき、本人認証時には掌形特徴データを通信で取
    得するICカード側で登録データと掌形特徴データとの
    照合を行う構成を特徴とする請求項1または2に記載の
    掌形認証システム。
  5. 【請求項5】 前記登録データは、前記ICカードに登
    録しておき、本人認証時には登録データを通信で取得す
    る掌形認証端末装置もしくは掌形認証端末とネットワー
    クを介して接続されるホストコンピュータ側で登録デー
    タと掌形特徴データとの照合行う構成を特徴とする請求
    項1または2に記載の掌形認証システム。
  6. 【請求項6】 前記登録データは前記ICカードを把持
    している掌形をICカードも含めて撮影して作成してお
    き、前記掌形データ検出装置はICカードを把持してい
    る人の掌形を該ICカードも含めて非接触で検出し、前
    記掌形特徴データ抽出手段はICカードに対する掌形画
    像の角度ずれと位置ずれを補正した掌形の特徴データを
    抽出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の掌形認証システム。
  7. 【請求項7】 人の掌形の特徴を基に本人の認証を行う
    掌形認証方法であって、 ICカードの機器認証時に、カードリーダ/ライタに差
    し出したICカードおよびICカードを持った掌形を非
    接触で検出し、 前記検出した掌形データから掌形の特徴データを抽出
    し、 ICカード所有者の掌形特徴データの登録データと、前
    記検出した掌形特徴データとを照合することでICカー
    ド所有者の本人性を確認する、ことを特徴とする掌形認
    証方法。
  8. 【請求項8】 人の掌形の特徴を基に本人の認証を行う
    掌形認証方法であって、 色、形状、反射率、透過率などが既知であるICカード
    を使用して、ICカードの機器認証時に、カードリーダ
    /ライタに差し出したICカードおよびICカードを持
    った掌形を非接触で検出し、 前記検出した掌形データから掌形特徴データを抽出する
    際に、同時に検出したICカードの既知情報との関係か
    ら掌形特徴データの抽出を行い、 ICカード所有者の掌形特徴データの登録データと、前
    記検出した掌形特徴データとを照合することでICカー
    ド所有者の本人性を確認する、ことを特徴とする掌形認
    証方法。
  9. 【請求項9】 前記登録データは前記ICカードを把持
    している掌形をICカードも含めて撮影して作成してお
    き、前記掌形の検出はICカードを把持している人の掌
    形を該ICカードも含めて検出し、前記掌形特徴データ
    の抽出はICカードに対する掌形画像の角度ずれと位置
    ずれを補正して抽出することを特徴とする請求項7また
    は8に記載の掌形認証方法。
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