JP2002014377A - 画像表示媒体 - Google Patents

画像表示媒体

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JP2002014377A
JP2002014377A JP2000336544A JP2000336544A JP2002014377A JP 2002014377 A JP2002014377 A JP 2002014377A JP 2000336544 A JP2000336544 A JP 2000336544A JP 2000336544 A JP2000336544 A JP 2000336544A JP 2002014377 A JP2002014377 A JP 2002014377A
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English (en)
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Kazunaga Horiuchi
一永 堀内
Kiyoshi Shigehiro
清 重廣
Yoshiro Yamaguchi
善郎 山口
Motohiko Sakamaki
元彦 酒巻
Shota Oba
正太 大場
Nobuyuki Nakayama
信行 中山
Takeshi Matsunaga
健 松永
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低価格かつ軽量な画像表示媒体を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 表示基板12と背面基板14を湾曲させ
て、保持部材22によってそれぞの基板の両端を保持す
ることによって、表示基板12と背面基板14との間隙
の変動を抑えかつ一定に保持することが可能となる。こ
れによって、表示基板12または背面基板14とスペー
サに小さな隙間が発生するのを自動的に抑制し、小さな
隙間が発生しても自動的に消滅させる作用を画像表示媒
体自体に付加できるようになり、画像表示媒体の画像劣
化を防止するとともに、低価格化及び軽量化を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示媒体にか
かり、特に、繰返し書き換え可能な画像表示媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、繰り返し書き換えが可能なシ
ート状の画像表示媒体として、Twisting Ba
ll Display(2色塗り分け粒子回転表示)、
電気泳動、磁気泳動、サーマルリライタブル媒体、メモ
リ性を有する液晶などの表示技術が提案されている。前
記表示技術の内、サーマルリライタブル媒体、メモリ性
液晶などは、画像のメモリ性には優れるが、表示面を紙
のように十分な白表示とすることができず、そのため画
像を表示した場合に、画像を表示した部分と表示しない
部分との区別を目視で確認しにくい、すなわち、画質が
悪くなるという問題があった。また電気泳動、磁気泳動
を用いた表示技術は、画像のメモリ性を有し、かつ白色
液体中に着色粒子を分散させた技術であるため、白表示
には優れるが、画像表示部分を形成する黒(色)表示は
着色粒子同士の隙間に常に白色液体が入り込むため、灰
色がかってしまい、画質が悪くなるという問題があっ
た。また、画像表示媒体の内側には白色液体が封入され
ているため、画像表示媒体を画像表示装置から取り外し
て紙のようにラフに取り扱った場合には、白色液体が画
像表示媒体外部に漏出する恐れがある。また、Twis
ting Ball Displayは表示のメモリ性
もあり、画像表示媒体の内部は、粒子周囲のキャビティ
にのみオイルが存在するが、ほとんど固体状態なのでシ
ート化は比較的容易である。しかし、白く塗り分けられ
た半球面を表示側に完全に揃えた場合でも、球と球の隙
間に入り込んだ光線は反射されず内部でロスしてしまう
ため、原理的にカバレッジ100%の白色表示はでき
ず、やや灰色がかってしまうという問題がある。また、
粒子サイズは画素サイズよりも小さいサイズであること
が要求されるため、高解像度表示のためには色が塗り分
けられた微細な粒子を製造しなければならず、高度な製
造技術を要するといった問題もある。
【0003】一方、上記のような問題を解決する表示技
術として、トナーを用いたディスプレー技術として、導
電性着色トナーと白色粒子を対向する電極基板間に封入
し、非表示基板の電極内側表面に設けた電荷輸送層を介
して導電性着色トナーへ電荷を注入し、電荷注入された
導電性着色トナーが非表示基板に対向して位置する表示
基板側へ、電極基板間に印加された電界により移動し、
導電性着色トナーが表示側の基板内側へ付着して導電性
着色トナーと白色粒子とのコントラストにより画像表示
する表示技術が提案されている。また最近では、導電性
着色トナーに限らない絶縁性あるいは半導電性の着色粒
子を用いた方式、電荷輸送層を設けずに電極から直接電
荷注入する方式、摩擦帯電により粒子に電荷を付与する
方式などが提案されている。これらトナーおよび粒子に
よる表示技術は、画像表示媒体が全て固体で構成されて
おり、白と黒(色)の表示を原理的に100%切り替え
ることができる点で優れてことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術では、導電処理を施したガラス基板などを使用してい
たため、その画像表示媒体は非常に重く、壊れやすく、
多くの製造工程を必要として、その原料費も高価である
といった問題があり、大型表示が必要とされる用途、モ
バイル等の持ち運びする用途、超低価格で大量配布する
用途、リサイクル用途などにはあまり適していなかっ
た。
【0005】そこで、表面表示基板及び背面表示基板の
少なくとも一方の基板に、ポリマーを含むシートまたは
フィルムを使用することにより、ポリマーの特性である
柔軟性、安価性、軽量性、易加工性が画像表示媒体に付
加され、画像表示媒体を軽量化かつ低価格化でき、壊れ
にくくなり、大型化も可能になるのではないかと考えら
れる。そして、画像表示媒体の運搬時、あるいは設置
時、あるいは使用時における振動や衝撃により、画像表
示媒体内部の現像粒子が偏在してしまう不具合を避ける
ために、リブ構造などを設けることも有効であり、リブ
構造の側壁により現像粒子の移動が限定され、現像粒子
の分布を一様に保つことができるようになると考えられ
る。
【0006】しかしながら、ポリマーを含むシートまた
はフィルムとリブ構造を併用した場合には、リブ構造と
表面表示基板または背面表示基板の間には小さな隙間が
発生し易く、その隙間より少量の現像粒子が移動する等
の不具合が現れ、そして、前記隙間部分に滞留する現像
粒子は画像表示媒体の画像品質を大きく劣化する原因と
なる、という問題がある。
【0007】また、リブ構造と表面表示基板および背面
表示基板を接着してしまうことが考えられるが、細かな
リブ構造のそれぞれを全て接着させることは、画像表示
媒体の製造をより困難なものにし、さらにその微細な接
着構造はリサイクル費用を増大させるものであり好まし
くない。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、低価格か
つ軽量な画像表示媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、一対の対向配置された基板
と、付与された電界により前記基板間を移動可能に前記
基板の間に封入されると共に、色及び帯電特性が異なる
複数種類の粒子群と、からなり、電界が付与されること
により画像表示を行う画像表示媒体であって、前記基板
について外力に対する変形を抑制するための抑制部材を
設けたことことを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、基板につ
いて外力に対する変形を抑制するための抑制部材を設け
ることにより、該抑制部材によって、外力に対して一対
の対向配置された基板の間隙の変動を抑えかつ略一定に
保持させることができる。またこれによって、一対の基
板の少なくとも一方に、ポリマーを含むシートまたはフ
ィルムなどを使用することが可能となる。すなわち、画
像表示媒体として、ポリマーを含むシートまたはフィル
ムと、リブ構造を併用した場合でも、リブ構造と表面表
示基板または背面表示基板の間に小さな隙間が発生する
のを防止することができ、該隙間より少量の現像粒子が
移動することによる画質の劣化を防止することができ
る。
【0011】従って、ポリマーの特性である柔軟性、安
価性、軽量性、易加工性が画像表示媒体に付加され、画
像表示媒体を軽量化かつ低価格化でき、さらには画像表
示媒体が壊れにくくなると共に、画像表示媒体の大型化
も可能となる。
【0012】なお、請求項1に記載の発明は、請求項2
に記載の発明のように、一対の基板のうち、少なくとも
一方の基板を、湾曲可能な部材を用い、抑制部材が、湾
曲可能な部材の湾曲によってバネ弾性が得られるよう
に、一対の基板を保持するようにしてもよい。すなわ
ち、一対の基板のうち、少なくとも一方の基板を、湾曲
可能な部材とし、該部材の湾曲によって得られるバネ弾
性を用いることによって、外力に対して一対の対向配置
された基板の間隙の変動を抑えかつ略一定に保持させる
ことができる。
【0013】例えば、一対の基板のうち、少なくとも一
方の基板で用いる湾曲可能な部材として、ポリマーを含
むシートまたはフィルムを使用することが可能であり、
このような部材で構成された基板を湾曲させることによ
りバネ弾性による反発力を発生させ、この反発力で一対
の基板の間隙に設ける上記リブ構造への密着力を誘導さ
せることができる。従って、該間隙に働く密着力によ
り、基板と上記リブ構造との小さな隙間の発生は自動的
に抑制され、小さな空隙が発生しても自動的に消滅する
ように機能させることができる。この場合の実際の使用
においては、画像表示媒体の湾曲状態を保持させておく
ための構造が必要となるが、熱可塑性の樹脂など用いて
熱変形させてもよいし、湾曲状態にした画像表示媒体の
両端を架橋して、湾曲を維持するための部材を設けるよ
うにしてもよい。
【0014】また、抑制部材は、請求項3に記載の発明
のように、一対の基板のうち、少なくとも一方の基板に
設けた弾性材料を用いることができる。すなわち、一対
の基板のうち、少なくとも一方の基板に弾性材料を設
け、該弾性材料の弾性変形を用いることによって、外力
に対して一対の対向配置された基板の間隙の変動を抑え
かつ略一定に保持させることができる。
【0015】例えば、一対の基板のうち、一方の基板上
にゲル状材料またはゴム状材料などの弾性材料を積層す
ることにより、一対の基板の間の局所的な変形に対して
速やかに追従するように弾性材料の弾性変形がなされる
ため、上述のようなリブ構造と基板との間に生じる小さ
な隙間の発生は自動的に抑制され、小さな隙間が発生し
ても自動的に消滅するように機能させることができる。
【0016】また、抑制部材は、請求項4に記載の発明
のように、一対の基板の間隙内の圧力が間隙外の圧力よ
りも低くなるように一対の基板の間隙を密閉するシール
部材を用いることができる。すなわち、一対の基板の間
隙を密閉するシール部材を設け、一対の基板の間隙内の
圧力を間隙該の圧力よりも低くし、間隙の内外の圧力差
を用いることによって、外力に対して一対の対向配置さ
れた基板の間隙の変動を抑えかつ略一定に保持させるこ
とができる。このように、一対の間隙内の圧力を間隙外
の圧力よりも低くすることによって、一対の基板を密着
させるような外力が間隙外から供給されるため、画像表
示媒体の一部に局所変形が発生し上述のような小さな隙
間が生じても、その局所変形は間隙外の圧力により速や
かに緩和することができる。
【0017】なお、請求項1乃至請求項4の何れか1項
に記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、一対
の基板のうち少なくとも1つの基板に、該基板が変形す
るための小強度部位を設けるようにしてもよい。このよ
うに小強度部位を基板に設けることにより、所望の変形
を促すことができる。
【0018】例えば、一対の基板に、小強度部位として
複数の三角溝等を設けることによって、特定方向への変
形が優先されるようになり、偶発的に発生する不規則な
形状変形による画像表示媒体の劣化や故障を防止するこ
とができる。さらに、折り畳んで収納や運搬をする場合
や、本やファイルのように見開きで使用をする場合等の
画像表示媒体の変形を必要とする用途には、繰り返し使
用回数を配慮した耐久構造を付加させることも可能であ
り、紙媒体とほぼ同様に使用できるような画像表示媒体
を提供することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。
【0020】はじめに、本発明の実施の形態に係る画像
表示媒体の基本的構成について説明する。図1には、本
発明の実施の形態に係る画像表示媒体の基本的な断面構
成を示した。なお、図1には、特に1画素分の断面構成
を示す。
【0021】図1に示すように、画像表示媒体10は、
表示基板12と背面基板14とがスペーサ16を介して
対抗して配置されており、表示基板12と背面基板14
との間の空間内に粒子18が封入されている。なお、粒
子18として、第1の粒子(白色粒子)18A及び第2
の粒子(黒色粒子)18Bが封入されている。
【0022】表示基板12は、透明基板12A、透明電
極12B、及び誘電体膜12Cが積層されて構成されて
いる。透明電極12Bは電圧印加手段20に接続されて
いる。背面基板14は、基板14A、電極14B、及び
誘電体膜14Cが積層されて構成されている。電極14
Bは接地されている。
【0023】なお、表示基板12と背面基板14間に封
入されている第1の粒子18Aは負に帯電しており、第
2の粒子18Bは正に帯電している。
【0024】上述のように構成された画像表示媒体10
は、表示基板12の透明電極12Bに正の直流電圧を印
加した場合には、図2(A)に示すように、第1の粒子
18Aは負に帯電しているため表示基板12側に移動
し、第2の粒子18Bは正に帯電しているため背面基板
14側に移動する。また、図2(A)の状態から表示基
板12の透明電極12Bに印加する電圧を0にすると、
図2(C)に示すように、第1の粒子18Aは表示基板
12上に保持されると共に、第2の粒子18Bは背面基
板14上に保持される。
【0025】表示基板12の透明電極12Bに負の直流
電圧を印加した場合には、図2(B)に示すように、第
1の粒子18Aは、負に帯電しているため背面基板14
側に移動し、第2の粒子18Bは、正に帯電しているた
め表示基板12側に移動する。また、図2(B)の状態
から表示基板12の透明電極12Bに印加する電圧を0
にすると、図2(C)と同様に、第1の粒子18Aは背
面基板14上に保持されると共に、第2の粒子18B
は、表示基板12上に保持される。 [第1実施形態]続いて第1実施形態に係る画像表示媒
体10について説明する。
【0026】第1実施形態に係る画像表示媒体10は、
上述した表示基板12及び背面基板14が、図3に示す
ように、湾曲可能な部材で構成されている。湾曲可能な
部材としては、例えば、アクリル、ポリカーボネート、
ポリエチレン、ポリエステル等のポリマーを含むシート
やフィルム部材などが挙げられれる。なお、本実施形態
では、表示基板12における透明基板12Aが、PET
フィルムで構成されており、背面基板14における基板
14AがAl/PETフィルムで構成されている。
【0027】また、上述のスペーサ16としては、ナイ
ロン素材によってメッシュ状に形成されたナイロンメッ
シュ(例えば、網目状や格子状に形成されたリブ構造)
が表示基板12と背面基板14の間に配置されており、
ナイロンメッシュ内(ナイロンメッシュで構成される空
間)には、上述の第1の粒子18A及び第2の粒子18
Bが封入される構成とされている。なお、第1の粒子1
8Aとしては、負に帯電している白色の非導電性の球状
ポリマー粒子が封入され、第2の粒子18Bとしては、
正に帯電している黒色の非導電性の球状ポリマー粒子が
封入されており、それぞれの粒子の大きさは約20μm
とされている。
【0028】さらに、表示基板12及び背面基板14に
は、図4に示すように、湾曲した状態を維持するために
それぞれの基板を保持する保持部材22が係合されてい
る。なお、保持部材22は本発明の抑制手段に相当す
る。
【0029】該保持部材22は、表示基板12及び背面
基板14の長さよりも短い長さとされており、表示基板
12及び背面基板14の両端を保持することによって、
それぞの基板が湾曲された状態が維持されるようになっ
ている。なお、図4では、スペーサ16及び粒子18を
省略して示す。
【0030】このように構成された第1実施形態に係る
画像表示媒体10は、表示基板12及び背面基板14の
それぞれが湾曲されて保持部材22によって保持されて
いるので、それぞの基板に湾曲に対する復元力が働き、
これによって、表示基板12と背面基板14の間に設け
られたスペーサ16は、それぞれの基板によって密着さ
れる。すなわち、湾曲によって得られる表示基板12及
び背面基板14の復元力によって、表示基板12と背面
基板14との間隙の変動を抑えることができると共に、
表示基板12と背面基板14との間隙を略一定の間隙と
することができる。
【0031】また、通常は、表示基板12と背面基板1
4の間隙に設けられたナイロンメッシュで構成されたス
ペーサ16内に封入された粒子は、該スペーサ16の側
壁によって移動が制限されるが、表示基板12及び背面
基板14が湾曲可能な部材で構成されているので、表示
基板12と背面基板14の間隙が不均一になる可能性が
ある。表示基板12と背面基板14の間隙が不均一にな
るとスペーサ16と表示基板12又は背面基板14の何
れかの基板との間に隙間が発生し、該隙間から粒子が移
動してしまう。しかしながら、上述したように本実施形
態に係る画像表示媒体10では、表示基板12と背面基
板14との間隙の変動を抑えることができると共に、略
一定の間隙とすることができるので、表示基板12と背
面基板14の間隙に設けられたナイロンメッシュで構成
されたスペーサ16内に封入された粒子が、表示基板1
2と背面基板14の間隙の不均一によって移動するのを
防止することができる。従って、画像表示媒体10で表
示される画質の劣化を防止することができる。この時、
スペーサ16と表示基板12または背面基板14は接着
構造を用いないので、リサイクルを容易に行うことも可
能となる。
【0032】さらに、上記湾曲によって働く表示基板1
2及び背面基板14の復元力によって、画像表示媒体1
0自体の強度を平面で構成される画像表示媒体よりも向
上することができ、画像表示媒体10を大型化すること
が可能となる。また、湾曲によって、画像表示媒体10
を配置するスタンド等を設ける必要がなくなり、画像表
示媒体10を容易に自立させてテーブル等に置くことが
できる。また、画像表示媒体10を落下した時などのよ
うに外部から画像表示媒体10に力が加わった場合に
は、表示基板12と背面基板14の湾曲によって、力が
分散されて吸収される。すなわち、外部からの衝撃を吸
収することができる。
【0033】さらに、本実施の形態に係る画像表示媒体
10は、表示基板12や背面基板14に、PETフィル
ムやAl/PETフィルム等の材料を用いているので、
ガラス基板などを用いた画像表示媒体よりも低価格かつ
軽量にすることができる。また、表示基板12及び背面
基板14をアクリル、ポリカーボネート、ポリエチレ
ン、ポリエステル等のポリマーを含むシートやフィルム
部材によって構成しても、ガラス基板などを用いた画像
表示媒体よりも低価格かつ軽量にすることができる。
【0034】なお、第1実施形態では、表示基板12及
び背面基板14の両基板を湾曲可能な部材としたが、何
れか一方の基板を湾曲可能な部材で構成し、他方の基板
を熱可塑性の部材を用いて湾曲した形状に形成するよう
にしてもよい。例えば、図5に示すように、表示基板1
2を第1実施形態と同様に、湾曲可能な部材で構成し、
背面基板14を熱可塑性の部材で構成し、背面基板14
の湾曲に沿って表示基板12を湾曲させるようにしても
よい。この場合、保持部材は、湾曲が背面基板14の形
状によって維持されるのでそれぞれの基板の端部を保持
するものであればよく、例えば、図5に示すように、断
面が略コの字状に形成された保持部材24を用いて表示
基板12及び背面基板14の両端を保持することによっ
て湾曲した状態でそれぞれの基板を保持することができ
る。また、表示基板12及び背面基板14を第1実施形
態と同様に湾曲可能な部材とすると共に、表示基板12
及び背面基板14のそれぞれの基板の裏面側に、図6に
示すように、所定の変形を促すための複数の三角溝26
を設け、図5に示すような断面が略コの字状の保持部材
24を用いて表示基板12及び背面基板14の両端を保
持するようにしてもよい。このようにすることによっ
て、柔軟な画像表示媒体10とすることができ、様々な
場所に装着することができる。例えば、図7に示すよう
に、画像表示媒体10を鉛直に配置された円柱28の表
面に沿って装着することができる。さらに、画像表示媒
体10の中央部に相当する位置の表示基板12及び背面
基板14のそれぞれに上記三角溝26を複数設けること
によって、図8に示すように、画像表示媒体10をファ
イル状に構成することが可能となり、携帯性を向上する
ことができる。 [第2実施形態]続いて第2実施形態に係る画像表示媒
体について説明する。図9に第2実施形態に係る画像表
示媒体の概略構成を示す断面図を示す。なお、図9で
は、表示基板12及び背面基板14における誘電体膜1
2C、14Cを省略して示す。
【0035】第2実施形態に係わる画像表示媒体は、上
述した表示基板12における透明基板12Aが、表面基
板32、弾性変形を有する弾性部材34、及び間隙基板
36の3層で構成されたものである。すなわち、図9に
示すように、表面基板32、弾性部材34、間隙基板3
6、透明電極12B、誘電体膜12C(図9では省略)
の順に積層された表示基板12と、スペーサ16と、背
面基板14と、によって構成されている。また、表面基
板32及び間隙基板36は、第1実施形態における表示
基板12と同様に湾曲可能な部材、例えば、アクリル、
ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエステル等のポ
リマーを含むシートやフィルム部材などで構成され、表
示基板12が湾曲可能とされている。
【0036】表面基板32と間隙基板36に狭持された
弾性変形を有する弾性部材34としては、例えば、非水
溶性ゲルなどのゲル状材料やゴム状材料などを用いるこ
とができる。
【0037】また、表示基板12と背面基板14の間に
設けられるスペーサ16としては、第1実施形態と同様
に、ナイロン素材によってメッシュ状に形成されたナイ
ロンメッシュ(例えば、網目状や格子状に形成されたリ
ブ構造)が配置されており、ナイロンメッシュ内(ナイ
ロンメッシュで構成される空間)には、上述の第1の粒
子18A及び第2の粒子18Bが封入される構成とされ
ている。なお、第1の粒子18Aとしては、負に帯電し
ている白色の非導電性の球状ポリマー粒子が封入され、
第2の粒子18Bとしては、正に帯電している黒色の非
導電性の球状ポリマー粒子が封入されており、それぞれ
の粒子の大きさは約20μmとされている。なお、図9
では、第1の粒子18A及び第2の粒子18Bを省略し
て示す。
【0038】このように構成された画像表示媒体は、図
10に示すように、外部から力が加わった時には、表示
基板12及び背面基板14が湾曲可能とされているの
で、その力によって表示基板12又は背面基板14が変
形し、表示基板14と背面基板14との間隙が不均一と
なる。すなわち、表示基板12又は背面基板14とスペ
ーサ16との間に隙間が発生する可能性がある。
【0039】しかしながら、本実施形態における画像表
示媒体は、表示基板12における表面基板32と間隙基
板36の間に設けられた弾性部材34の弾性変形によっ
て、画像表示媒体に加わる力が分散されるので、表示基
板12と背面基板14との間隙の変動を抑えかつ略一定
に保持するさせることができる。すなわち、表示基板1
2又は背面基板14とスペーサ16との間に隙間が発生
するのを抑制することができる。また、表示基板12又
は背面基板14とスペーサ16との間に隙間が発生した
としても、弾性部材34の弾性復帰力(弾性部材34の
弾性変形が基に戻る力)によって、上記隙間は自動的に
抑制することができる。
【0040】また、本実施形態に係る画像表示媒体は、
第1実施形態と同様に、表示基板12や背面基板14
に、PETフィルムやAl/PETフィルムによって構
成されているので、ガラス基板などを用いた表示媒体よ
りも低価格かつ軽量にすることができる。なお、表示基
板12及び背面基板14をアクリル、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリエステル等のポリマーを含むシ
ートやフィルム部材によって構成しても、ガラス基板な
どを用いた表示媒体よりも低価格かつ軽量にすることが
できる。
【0041】なお、第2実施形態に係る画像表示媒体
は、第1実施形態のように湾曲させた状態を維持する構
成としてもよいし、第1実施形態で説明したように、表
示基板12及び背面基板14のそれぞれの基板の裏面側
に、図6に示すように、所定の変形を促すために複数の
三角溝26を設け、図5に示すような断面が略コの字状
の保持部材24を用いて表示基板12及び背面基板14
の両端を保持するようにして湾曲しやすいようにしても
よいし、画像表示媒体の中央部に相当する位置の表示基
板12及び背面基板14のそれぞれに上記三角溝26を
複数設けるようにしてファイル状に構成するようにして
もよい。
【0042】また、表示基板12と背面基板14との間
隙の変動を抑えかつ一定に保持させるための機構として
は、上記以外に、図11に示すように、表示基板12と
背面基板14におけるそれぞれの基板の外周部にシリコ
ン等のシール部材40を設けて、表示基板12と背面基
板14との間の空間を密閉状態にすると共に、該空間の
圧力を空間該の圧力(大気圧)よりも低い圧力にするよ
うにしてもよい。このようにすることによって、表示基
板12と背面基板14とを密着させる外力(大気圧と空
間内の圧力の差分の圧力)が常時画像表示媒体に加わる
ので、表示基板12と背面基板14との間隙の変動を抑
えかつ略一定に保持するさせることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像表示媒体に一対の対向配置された基板について外力に
対する変形を抑制するための抑制部材を設けたので、一
対の基板の間隙の変動を抑えかつ略一定に保持させるこ
とができ、一つの基板に軽量かつ低価格な材料を採用す
ることが可能となり、画像表示媒体を低価格かつ軽量に
することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像表示媒体の基
本的な構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る画像表示媒体の動
作を説明するための図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の
表示基板を示す図である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係る画像表示媒体の
概略図である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係る画像表示媒体の
変形例を示す図である。
【図6】 所定の円形を促すための複数の三角溝を示す
図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る画像表示装置の円
柱表面への装着の例を示す図である。
【図8】 本発明の実施いの形態に係る画像表示媒体を
ファイル型に構成した例を示す図である。
【図9】 本発明の第2実施形態に係る画像表示媒体の
概略構成を示す断面図である。
【図10】 本発明の第2実施形態に係る画像表示媒体
の作用を説明するための図である。
【図11】 表示基板と背面基板との間隙の変動を抑え
かつ一定に保持させるために、画像表示媒体の内圧と大
気圧の差を用いた場合を示す図である。
【符号の説明】
10 画像表示媒体 12 表示基板 14 背面基板 18 粒子 22、24 保持部材 26 三角溝 34 弾性部材 40 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 善郎 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 酒巻 元彦 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 大場 正太 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 中山 信行 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 松永 健 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の対向配置された基板と、付与され
    た電界により前記基板間を移動可能に前記基板の間に封
    入されると共に、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒
    子群と、からなり、電界が付与されることにより画像表
    示を行う画像表示媒体であって、 前記基板について外力に対する変形を抑制するための抑
    制部材を設けたことを特徴とする画像表示媒体。
  2. 【請求項2】 前記一対の基板のうち、少なくとも一方
    の基板を、湾曲可能な部材を用い、前記抑制部材は、前
    記部材の湾曲によってバネ弾性が得られるように、該基
    板を保持することを特徴とする請求項1に記載の画像表
    示媒体。
  3. 【請求項3】 前記抑制部材は、前記一対の基板のう
    ち、少なくとも一方の基板に設けた弾性材料であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  4. 【請求項4】 前記抑制部材は、前記間隙内の圧力が間
    隙外の圧力よりも低くなるように前記一対の基板の間隙
    を密閉するシール部材であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像表示媒体。
  5. 【請求項5】 前記一対の基板のうち少なくとも1つの
    基板に、該基板が変形するための小強度部位を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記
    載の画像表示媒体。
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