JP2002012554A - ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラーゼ - Google Patents

ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラーゼ

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JP2002012554A
JP2002012554A JP2001149045A JP2001149045A JP2002012554A JP 2002012554 A JP2002012554 A JP 2002012554A JP 2001149045 A JP2001149045 A JP 2001149045A JP 2001149045 A JP2001149045 A JP 2001149045A JP 2002012554 A JP2002012554 A JP 2002012554A
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oxalyl
coa decarboxylase
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラー
ゼポリペプチド、およびそのようなポリペプチドをコー
ドするDNA(RNA)を提供する。 【解決手段】ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラ
ーゼポリペプチド、およびそのようなポリペプチドをコ
ードするDNA(RNA)、およびそのようなポリペプチ
ドを組換え技術により製造するための方法、およびその
ようなポリペプチドに対する抗体を製造するための方法
を開示する。尿結石形成およびシュウ酸過剰尿症の治療
のために治療上有効な量のポリペプチドを提供するため
の、本発明のポリペプチドと適当な薬学的担体との組合
わせもまた開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新たに同定されたポリヌクレオ
チド、そのようなポリヌクレオチドによりコードされる
ポリペプチド、そのようなポリヌクレオチドおよびポリ
ペプチドの使用、さらにはまた、そのようなポリヌクレ
オチドおよびポリペプチドの製造に関する。とりわけ、
本発明のポリペプチドは、ヒトのオキサリル−CoAデ
カルボキシラーゼである。
【0002】尿中でのカルシウム−オキサレート結石の
形成がカルシウムとオキサレートの両方の飽和レベルに
依存することを、証拠は示唆することから、尿路での結
石形成(尿結石形成)を起こしやすい個体では、これらの
イオンの一方または両方の管理が重要であるらしい。尿
結石形成は、米国人の10%以上を冒している一般的な
尿路問題である(Sierakowski,R.ら、Invest.Uro
l.、15:438−441(1978))。尿路結石
は、通常、それらの組成により分類されるが、シュウ酸
カルシウム単独またはリン酸カルシウムが混ざったシュ
ウ酸カルシウムからなるカルシウム結石が最も多く現れ
る(70%)。シュウ酸カルシウムの沈降は、準安定状態
でのカルシウムとオキサレートの両方のイオンで飽和さ
れる尿に依存するが、オキサレートイオン濃度が尿シュ
ウ酸カルシウム結石の形成により重要であることが議論
されている。
【0003】血漿および尿中のオキサレートの大部分
は、アスコルビン酸、グリオキシレートの、またより少
ない程度でトリプトファンの内因性代謝に由来する(Na
th,R.ら、Pergamon Press、55−58頁(198
4))。さらに、尿オキサレートの10%〜20%は、
特に、葉の多い野菜および植物の摂取によって、食物か
ら吸収される。幸いにも、大抵の食物オキサレートは、
管腔内カルシウムにより結合されるらしく、また不溶性
塩として排泄される。従って、摂取されるカルシウムと
吸収されるオキサレートとの間には、逆の関係がある。
(Ernest,D.L.ら、Gastroenterology、66:111
4−1122(1964))。
【0004】オキサレートの異常合成または過剰吸収の
いずれかが、シュウ酸過剰尿症と呼ばれる重篤な病態を
もたらし得る(Liedtke,R.R.ら、Urol.Res.、1
6:188−189(1988))。この病態は遺伝学
的根拠を有し得るが、事例の非常に大部分は依然として
特発性のままである(Nath,R.ら、Pergamon Press、
55−58頁(1984))。基礎となる原因がカルシ
ウム代謝の妨害であろうと、または単なるオキサレート
レベルの増加であろうとも、ヒトにおける尿オキサレー
トレベルの増加とシュウ酸カルシウム結石疾患との間に
は、強い関連がある。
【0005】尿路での結石形成の根拠およびこの障害を
治療するための方法は、近年、集中的な研究課題となっ
ている。血漿および尿オキサレート濃度を低下させる方
法として、植物から得られたオキサリル−CoAデカル
ボキシラーゼ遺伝子がヒトの細胞に挿入されている。オ
キサリル−CoAデカルボキシラーゼ遺伝子は、細菌Ox
alobacter formigenesからクローン化されている。Lun
g,H.Y.ら、Am.J.Kidney Dis.、17:381−5
(1991)。
【0006】従って、血漿、また続いて尿中のオキサレ
ートレベルを低下させる酵素は、シュウ酸カルシウム結
石形成の発生率を減少させるであろう。
【0007】本発明の一態様により、ヒトのオキサリル
−CoAデカルボキシラーゼである新規成熟ポリペプチ
ド、さらにはまた、そのフラグメント、アナログおよび
誘導体を提供する。本発明のポリペプチドは、ヒト起源
のポリペプチドである。
【0008】本発明の別の態様により、そのようなポリ
ペプチドをコードするポリヌクレオチド(DNAまたは
RNA)を提供する。
【0009】本発明のまたさらなる態様により、そのよ
うなポリペプチドを組換え技術により製造するための方
法を提供する。
【0010】本発明のまたさらなる態様により、そのよ
うなポリペプチド、またはそのようなポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチドを治療目的、例えば、カルシ
ウム−オキサレート結石形成およびシュウ酸過剰尿症を
予防するのに利用するための方法を提供する。
【0011】本発明のまたさらなる態様により、そのよ
うなポリペプチドに対する抗体を提供する。
【0012】本発明のこれらの態様および他の態様は、
本明細書中の教示から当業者に明らかであろう。
【0013】以下の図面は、本発明の態様を説明するも
のであって、請求の範囲により包含される本発明の範囲
を限定しようとするものではない。
【0014】第1〜6図は、成熟オキサリル−CoAデ
カルボキシラーゼポリペプチドのcDNA配列および対
応する推定アミノ酸配列を示す。アミノ酸に関する標準
的な3文字略号を使用する。
【0015】第7及び8図は、細菌 Oxalobacter form
igenes由来のオキサリル−CoAデカルボキシラーゼ(上
の列)と本発明のポリヌクレオチド配列によりコードさ
れるポリペプチド(下の列)との間のアミノ酸配列の比較
である。
【0016】第9図は、インビトロにおいて転写/翻訳
した後、ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
をゲル上で電気泳動した結果を示す。レーン1は、ヒト
のオキサリル−CoAデカルボキシラーゼをコードする
プラスミドテンプレートである。レーン2は、ヒトのオ
キサリル−CoAデカルボキシラーゼをコードする、P
CRから生じたテンプレートであって、Mは、分子量マ
ーカーを表す。
【0017】本発明の一態様により、第1〜6図の推定
アミノ酸配列(配列番号2)を有する成熟ポリペプチ
ド、または1994年3月18日にATCC寄託番号第
75715号として寄託されたクローンのcDNAによ
りコードされる成熟ポリペプチドをコードする、単離さ
れた核酸(ポリヌクレオチド)を提供する。
【0018】本発明のポリヌクレオチドは、ヒトの膵臓
から得られたcDNAライブラリー中で発見された。そ
れは、578アミノ酸残基の成熟タンパク質をコードす
る開放読み枠(オープンリーディングフレーム)を含む。
本発明のタンパク質は、細菌Oxalobacter formigenes
由来のオキサリル−CoAデカルボキシラーゼに対し、
アミノ酸レベルで約50−60%相同である。相同性
は、細菌酵素のアミノ酸
【0019】本発明のポリヌクレオチドは、RNAの形
で、またはDNAの形であり得、このDNAには、cD
NA、ゲノムDNA、および合成DNAが含まれる。該
DNAは、二本鎖または一本鎖であり得、また一本鎖で
あるなら、コード鎖または非コード(アンチ−センス)鎖
であり得る。成熟ポリペプチドをコードするコード配列
は、第1〜6図に示すコード配列または寄託されたクロ
ーンのコード配列と同じであってよく、あるいは遺伝コ
ードの重複または縮重の結果として、第1〜6図のDN
Aまたは寄託されたcDNAと同じ成熟ポリペプチドを
コードする異なったコード配列であってもよい。
【0020】第1〜6図の成熟ポリペプチドまたは寄託
されたcDNAによりコードされる成熟ポリペプチドを
コードするポリヌクレオチドには、以下のものが含まれ
得る:成熟ポリペプチドのコード配列のみ;成熟ポリペ
プチドのコード配列、およびリーダーもしくは分泌配列
またはプロプロテイン配列といったような付加的コード
配列;成熟ポリペプチドのコード配列(また場合によ
り、付加的コード配列)、および成熟ポリペプチドのコ
ード配列のイントロンまたは非コード配列5'および/
または3'といったような非コード配列。
【0021】従って、「ポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチド」という用語は、ポリペプチドのコード配
列のみが含まれるポリヌクレオチド、さらにはまた、付
加的コードおよび/または非コード配列が含まれるポリ
ヌクレオチドを包含する。
【0022】本発明はさらに、第1〜6図の推定アミノ
酸配列を有するポリペプチドまたは寄託されたクローン
のcDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメ
ント、アナログおよび誘導体をコードする、上記のポリ
ヌクレオチドの変異体に関する。ポリヌクレオチドの変
異体は、ポリヌクレオチドの天然に存在するアレル変異
体またはポリヌクレオチドの天然には存在しない変異体
であり得る。
【0023】従って、本発明には、第1〜6図に示すの
と同じ成熟ポリペプチドまたは寄託されたクローンのc
DNAによりコードされる同じ成熟ポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチド、さらにはまた、そのようなポ
リヌクレオチドの変異体が含まれ、これらの変異体は、
第1〜6図のポリペプチドまたは寄託されたクローンの
cDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメン
ト、誘導体またはアナログをコードする。そのようなヌ
クレオチド変異体には、欠失変異体、置換変異体および
付加並びに挿入変異体が含まれる
【0024】先に示したように、該ポリヌクレオチド
は、第1〜6図に示すコード配列の天然に存在するアレ
ル変異体または寄託されたクローンのコード配列の天然
に存在するアレル変異体であるコード配列を有し得る。
当業界で知られているように、アレル変異体は、1つま
たはそれ以上のヌクレオチドの置換、欠失または付加を
有し得る別の形のポリヌクレオチド配列であり、これ
は、コードされるポリペプチドの機能を実質的には変え
ない。
【0025】本発明のポリヌクレオチドはまた、本発明
のポリペプチドの精製を可能とするマーカー配列に枠内
で融合したコード配列も有し得る。細胞宿主の場合に
は、そのマーカー配列は、マーカーに融合した成熟ポリ
ペプチドの精製を提供するための、pQE−9ベクター
により与えられるヘキサ−ヒスチジンタグ(tag)であっ
てよく、または、例えば、哺乳動物宿主、例えば、CO
S−7細胞を使用する場合には、そのマーカー配列は、
赤血球凝集素(HA)タグであってよい。HAタグは、イ
ンフルエンザ赤血球凝集素タンパク質から得られるエピ
トープに対応する(Wilson,I.ら、Cell、37:76
7(1984))。
【0026】本発明はさらに、配列間に少なくとも50
%、また好ましくは70%の同一性がある場合に、上記
の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチドに関す
る。本発明は特に、ストリンジェント条件下、上記のポ
リヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチド
に関する。本明細書中で使用する場合、「ストリンジェ
ント条件」という用語は、配列間に少なくとも95%、
また好ましくは少なくとも97%の同一性がある場合に
のみ、ハイブリダイゼーションが起こるであろうことを
意味する。好ましい態様では、上記のポリヌクレオチド
にハイブリダイズするポリヌクレオチドは、第1〜6図
のcDNAまたは寄託されたcDNAによりコードされる
成熟ポリペプチドと同じ生物学的機能または活性を実質
的には保有するポリペプチドをコードする。
【0027】本明細書中で言う寄託は、特許手続上の微
生物の寄託の国際承認に関するブダペスト条約の条件の
下に保持されるであろう。これらの寄託は、単に当業者
への便宜として与えられるものであって、寄託が35
U.S.C. §112下に要求されることを承認するもの
ではない。寄託された物質中に含まれるポリヌクレオチ
ドの配列、さらにはまた、それによりコードされるポリ
ペプチドのアミノ酸配列は、本明細書の一部を構成し
て、本明細書中の配列のいずれかの記載と矛盾する際は
いつでも照合している。寄託された物質を製造し、使用
し、または販売するには、実施許諾が要求され得、また
そのような実施許諾は、ここでは付与されない。
【0028】本発明はさらに、第1〜6図の推定アミノ
酸配列を有する、または寄託されたcDNAによりコー
ドされるアミノ酸配列を有するオキサリル−CoAデカ
ルボキシラーゼポリペプチド、さらにはまた、そのよう
なポリペプチドのフラグメント、アナログおよび誘導体
に関する。
【0029】第1〜6図のポリペプチドまたは寄託され
たcDNAによりコードされるポリペプチドを示す場
合、「フラグメント」、「誘導体」および「アナログ」
という用語は、そのようなポリペプチドと実質的に同じ
生物学的機能または活性を保有するポリペプチドを意味
する。従って、アナログには、プロプロテイン部分を切
断することにより活性化して、活性な成熟ポリペプチド
を製造することができるプロプロテインが含まれる。
【0030】本発明のポリペプチドは、組換えポリペプ
チド、天然ポリペプチドまたは合成ポリペプチド、好ま
しくは組換ポリペプチドであってよい。
【0031】第1〜6図のポリペプチドまたは寄託され
たcDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメ
ント、誘導体またはアナログは、(i)1つまたはそれ
以上のアミノ酸残基が同型または非同型アミノ酸残基
(好ましくは、同型アミノ酸残基)で置換されており、ま
たそのような置換アミノ酸残基が遺伝コードによりコー
ドされるものであってもよく、またはコードされたもの
でなくてもよいもの、(ii)1つまたはそれ以上のアミ
ノ酸残基に置換基が含まれるもの、または(iii)成熟
ポリペプチドが、該ポリペプチドの半減期を増加させる
化合物(例えば、ポリエチレングリコール)のような、他
の化合物と融合しているもの、または(iv)リーダーも
しくは分泌配列、または成熟ポリペプチドの精製に使用
される配列、またはプロプロテイン配列といったよう
な、付加的アミノ酸が成熟ポリペプチドに融合している
ものであり得る。そのようなフラグメント、誘導体およ
びアナログは、本明細書中の教示から当業者の範囲内で
あると思われる。
【0032】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、単離された形で提供されるのが好ましく、好ま
しくは、均一となるまで精製される。「単離された」と
いう用語は、物質がその元の環境(例えば、それが天然
に存在するなら、天然の環境)から除去されていること
を意味する。例えば、生きている動物にある天然に存在
するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されて
いないが、天然の系における共存物質のいくつかまたは
全てから分離された同じポリヌクレオチドまたはポリペ
プチドは単離されている。そのようなポリヌクレオチド
はベクターの部分となり得、および/またはそのような
ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは組成物の部分と
なり得、またそのようなベクターまたは組成物はその天
然の環境の部分ではないという点で、なお単離されてい
る。
【0033】本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド
が含まれるベクター、本発明のベクターで遺伝的に操作
された宿主細胞、および本発明のポリペプチドの組換え
技術による製造にも関する。
【0034】宿主細胞は、例えば、クローニングベクタ
ーまたは発現ベクターであり得る本発明のベクターで遺
伝的に操作される(トランスデュースされ、またはトラ
ンスフォームされ、またはトランスフェクトされる)。
該ベクターは、例えば、プラスミド、ウイルス粒子、フ
ァージ等の形であり得る。操作された宿主細胞は、プロ
モーターを活性化し、トランスフォーマントを選択し、
またはオキサリル−CoAデカルボキシラーゼ遺伝子を
増幅するのに適するよう改変された従来の栄養培地で培
養することができる。温度、pH等といったような培養
条件は、発現用に選択された宿主細胞で先に使用した培
養条件であって、当業者に明らかであろう。
【0035】本発明のポリヌクレオチドは、ペプチドを
組換え技術により製造するのに使用することができる。
従って、例えば、該ポリヌクレオチドを、ポリペプチド
を発現するための様々な発現ベクターのいずれか1つに
含ませることができる。そのようなベクターには、染色
体、非染色体および合成DNA配列、例えば、SV40
の誘導体;細菌プラスミド;ファージDNA;バキュロ
ウイルス;酵母プラスミド;プラスミドとファージDN
Aとの組合せから得られるベクター;ワクシニア、アデ
ノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病といったような
ウイルスDNAが含まれる。しかし、他のいずれのベク
ターも、それが宿主中で複製可能であって、生存可能で
ある限り、使用することができる。
【0036】適当なDNA配列を様々な方法によりベク
ターに挿入することができる。一般には、DNA配列を
当業界で既知の方法により適当な制限エンドヌクレアー
ゼ部位に挿入する。そのような方法および他の方法は、
当業者の範囲内であると思われる。
【0037】発現ベクターのDNA配列を、適当な発現
制御配列(プロモーター)に作動可能に結合し、mRNA
合成を行わせる。そのようなプロモーターの代表例とし
て、以下のものが挙げられる:LTRまたはSV40プ
ロモーター、E.coli. lacまたはtrp、ファージラムダ
プロモーター、および原核もしくは真核細胞または
それらのウイルスでの遺伝子の発現を制御することが知
られている他のプロモーター。発現ベクターはまた、翻
訳開始のためのリボソーム結合部位および転写終結区も
含む。該ベクターはまた、発現を増幅するのに適当な配
列も含み得る。
【0038】さらに、発現ベクターは、真核細胞培養の
場合にはジヒドロフォレートレダクターゼまたはネオマ
イシン耐性といったような、またはE.coliではテトラ
サイクリンまたはアンピシリン耐性といったような、ト
ランスフォームされた宿主細胞の選択のための表現型特
性を与えるために、1つまたはそれ以上の選択可能なマ
ーカー遺伝子を含むのが好ましい。
【0039】上記のような適当なDNA配列、さらには
また、適当なプロモーターまたは制御配列を含むベクタ
ーを、適当な宿主をトランスフォームするために使用し
て、その宿主がタンパク質を発現するのを可能にするこ
とができる。適当な宿主の代表例として、以下のものが
挙げられる:E.coliStreptomycesSalmonella ty
phimuriumといったような細菌細胞;酵母のような真菌
細胞;DrosophilaおよびSf9といったような昆虫細
胞;CHO、COSまたはBowesメラノーマといったよ
うな動物細胞;植物細胞等。適当な宿主の選択は、本明
細書中の教示から当業者の範囲内であると思われる。
【0040】とりわけ、本発明にはまた、先に広く記載
した配列を1つまたはそれ以上含んでなる組換え構築物
も含まれる。その構築物は、本発明の配列が順または逆
方向で挿入されている、プラスミドまたはウイルスベク
ターといったようなベクターを含んでなる。この実施態
様の好ましい態様では、該構築物はさらに、例えば、該
配列に作動可能に結合したプロモーターを含め、制御配
列を含んでなる。適当なベクターおよびプロモーターが
多数、当業者に知られていて、市販されている。以下の
ベクターを例として挙げる。細菌用: pQE70、pQE
60、pQE−9(Qiagen)、pbs、pD10、ファージス
クリプト(phagescript)、psiX174、pbluescript S
K、pbsks、pNH8A、pNH16a、pNH18A、pN
H46A(Stratagene);ptrc99a、pKK223−
3、pKK233−3、pDR540、pRIT5(Pharm
acia)。真核生物用: pWLNEO、pSV2CAT、pO
G44、pXT1、pSG(Stratagene)、pSVK3、p
BPV、pMSG、pSVL(Pharmacia)。しかし、他の
いずれのプラスミドまたはベクターも、それらが宿主中
で複製可能であって、生存可能である限り、使用するこ
とができる。
【0041】プロモーター領域は、CAT(クロラムフ
ェニコールトランスフェラーゼ)ベクターまたは選択マ
ーカーを有する他のベクターを用いて、いずれかの所望
の遺伝子から選択することができる。2つの適当なベク
ターは、PKK232−8およびPCM7である。個々
に名付けられた細菌プロモーターには、lacI、lacZ、
T3、T7、gpt、ラムダP、Pおよびtrpが含まれ
る。真核プロモーターには、CMV即時初期(immediate
early)、HSVチミジンキナーゼ、初期および後期S
V40、レトロウイルス由来のLTR、およびマウスの
メタロチオネイン−Iが含まれる。適当なベクターおよ
びプロモーターの選択は、十分、当業者のレベルの範囲
内である。
【0042】さらなる態様では、本発明は、上記の構築
物を含む宿主細胞に関する。その宿主細胞は、哺乳動物
細胞のような高等真核細胞、酵母細胞のような低等真核
細胞であり得、または該宿主細胞は、細菌細胞のような
原核細胞であり得る。構築物の宿主細胞への導入は、リ
ン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキ
ストラン媒介トランスフェクションまたはエレクトロポ
レーションにより行うことができる。(Davis,L.、Di
bner,M.、Battey,L.、Basic Methods inMolecula
r Biology(1986))。
【0043】宿主細胞中の構築物を通常の方法で使用し
て、組換え配列によりコードされる遺伝子産物を製造す
ることができる。あるいはまた、本発明のポリペプチド
は、従来のペプチド合成装置により合成的に製造するこ
とができる。
【0044】成熟タンパク質は、適当なプロモーターの
制御下、哺乳動物細胞、酵母、細菌、または他の細胞中
で発現させることができる。そのようなタンパク質を、
本発明のDNA構築物から得られるRNAを用いて製造
するために、無細胞翻訳系もまた使用することができ
る。原核および真核宿主で使用するのに適当なクローニ
ングおよび発現ベクターは、Sambrookら、Molecular
Cloning:A Laboratory Manual, 第2版、Cold S
pring Harbor、ニューヨーク、(1989)により記載
されており、この開示は、本明細書の一部を構成する。
【0045】本発明のポリペプチドをコードするDNA
の高等真核生物による転写は、エンハンサー配列をベク
ターに挿入することにより増加する。エンハンサーは、
プロモーターに作用してその転写を増加させる、通常、
約10〜300bpの、DNAのシス作用性要素である。
例には、bp 100〜270の、複製開始点の後期側に
あるSV40エンハンサー、サイトメガロウイルス初期
プロモーターエンハンサー、複製開始点の後期側にある
ポリオーマエンハンサー、およびアデノウイルスエンハ
ンサーが含まれる。
【0046】通例、組換え発現ベクターには、複製開始
点、および宿主細胞のトランスフォーメーションを可能
にする選択可能なマーカー、例えば、E.coliのアンピ
シリン耐性遺伝子並びにS.cerevisiae TRP1遺伝
子、および下流の構造配列の転写を行わせるために高度
に発現される遺伝子から得られるプロモーターが含まれ
るであろう。そのようなプロモーターは、とりわけ、3
−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)のような解糖系
酵素、α因子、酸性ホスファターゼ、または熱ショック
タンパク質をコードするオペロンから得ることができ
る。ヘテロロガス構造配列は、翻訳開始および終結配
列、また好ましくは、翻訳されたタンパク質の細胞周辺
腔または細胞外媒体への分泌を行わせることができるリ
ーダー配列と共に、適当な相(phase)で構築される。場
合により、そのヘテロロガス配列は、所望の特性、例え
ば、発現された組換え生成物の安定化または精製の簡易
化を与えるN−末端同定ペプチドが含まれる融合タンパ
ク質をコードすることができる。
【0047】細菌で使用するのに有用な発現ベクター
は、所望のタンパク質をコードする構造DNA配列を、
適当な翻訳開始および終結シグナルと共に、機能的なプ
ロモーターを有する作動可能なリーディング相に挿入す
ることにより構築される。そのベクターは、ベクターの
維持を確実なものとするために、また所望により、宿主
内での増幅を与えるために、1つまたはそれ以上の表現
型の選択可能なマーカーおよび複製開始点を含んでなる
であろう。トランスフォーメーションに適当な原核宿主
には、E.coliBacillus subtilisSalmonella typ
himurium、およびPseudomonas属、Streptomyces属、
並びにStaphylococcus属の範囲内の様々な種が含まれ
るが、他のものもまた、選択物質として使用することが
できる。
【0048】代表的であるが、非限定的な例として、細
菌で使用するのに有用なベクターは、周知のクローニン
グベクター pBR322(ATCC 37017)の遺伝
要素を含んでなる市販のプラスミドから得られる、選択
可能なマーカーおよび細菌の複製開始点を含んでなり得
る。そのような市販のベクターには、例えば、pKK2
23−3(Pharmacia Fine Chemicals、Uppsala、ス
ウェーデン)およびGEM1(Promega Biotec、Madis
on、WI、米国)が含まれる。これらのpBR322「骨
核」部分を適当なプロモーターおよび発現されるべき構
造配列と組み合わせる。
【0049】適当な宿主株をトランスフオーメーション
して、その宿主株を適当な細胞密度までの増殖させた
後、選択されたプロモーターを適当な方法(例えば、温
度シフトまたは化学誘導)により誘導して、細胞をさら
なる期間培養する。
【0050】細胞を、一般的には、遠心分離により収集
し、物理的または化学的方法により破壊して、その結果
得られた粗製の抽出物を更なる精製のために保有する。
【0051】タンパク質の発現に使用される微生物細胞
は、凍結−解凍サイクル、音波処理、機械的破壊、また
は細胞溶解剤の使用を含め、いずれの従来法によっても
破壊でき、そのような方法は、当業者に周知である。
【0052】組換えタンパク質を発現させるために、様
々な哺乳動物細胞培養系もまた使用することができる。
哺乳動物発現系の例には、Gluzman、Cell、23:1
75(1981)により記載されている、サルの腎臓線
維芽細胞のCOS−7系、および適合可能なベクターを
発現させることができる他の細胞系、例えば、C12
7、3T3、CHO、HeLaおよびBHK細胞系が含ま
れる。哺乳動物発現ベクターは、複製開始点、適当なプ
ロモーターおよびエンハンサー、またいずれかの必要な
リボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライス
ドナーおよびアクセプター部位、転写終結配列、および
5'に隣接する非転写配列もまた含んでなるであろう。
SV40のスプライシングから得られるDNA配列、お
よびポリアデニル化部位を使用して、必要とされる非転
写遺伝要素を与えることができる。
【0053】オキサリル−CoAデカルボキシラーゼポ
リペプチドは、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈
降、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラ
フィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水的
相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマト
グラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィ
ー、およびレクチンクロマトグラフィーが含まれる方法
により、組換え細胞培養物から回収して、精製すること
ができる。必要に応じて、タンパク質の再生工程を、成
熟タンパク質の立体配置を完成するのに使用することが
できる。最後に、高性能液体クロマトグラフィー(HP
LC)を最終精製工程に使用することができる。
【0054】本発明のポリペプチドは、天然に精製され
た産物、もしくは化学合成法の産物であり得るか、また
は原核もしくは真核宿主から(例えば、培養物中の細
菌、酵母、高等植物、昆虫および哺乳動物細胞によっ
て)組換え技術により製造することができる。組換え製
造方法で使用する宿主により、本発明のポリペプチド
は、グリコシル化され得るか、またはグルコシル化され
得ない。本発明のポリペプチドにはまた、最初のメチオ
ニンアミノ酸残基が含まれ得る。
【0055】本発明のオキサリル−CoAデカルボキシ
ラーゼポリペプチドを使用して、オキサレートイオンの
血漿および尿レベルを減少させることにより、尿結石形
成を予防することができる。
【0056】本発明のオキサリル−CoAデカルボキシ
ラーゼポリペプチドを使用して、シュウ酸過剰尿症をま
た治療または予防することもできる。シュウ酸過剰尿症
は、オキサレートの異常合成または過剰吸収のいずれか
により特徴付けられ、これは、オキサレートイオンの分
解により予防することができ、またこれが、この障害の
予防となり得る。
【0057】本発明のポリペプチドは、同様の生物学的
活性を有する他の分子を同定するのに有用である。スク
リーニングの例は、既知のDNA配列を使用してオリゴ
ヌクレオチドプローブを合成することにより、オキサリ
ル−CoAデカルボキシラーゼ遺伝子のコード領域を単
離することを含んでなる。本発明の遺伝子の配列に相補
的な配列を有する標識化オリゴヌクレオチドを、ヒトの
cDNA、ゲノムDNAまたはmRNAのライブラリーを
スクリーニングするために使用して、ライブラリーのど
のメンバーにプローブがハイブリダイズするかを決定す
る。
【0058】本発明は、オキサリル−CoAデカルボキ
シラーゼの、その基質に対する相互作用を高める薬物
(アゴニスト)を同定するために、薬物をスクリーニング
する方法を提供する。アゴニストは、オキサリル−Co
Aデカルボキシラーゼの、その基質に対する親和性を増
加させる。例として、オキサレートイオンを薬物の存在
下に標識化オキサリル−CoAデカルボキシラーゼとイ
ンキュベートする。次いで、薬物がこの相互作用を高め
る能力を、当業界で既知の方法により測定することがで
きるであろう。
【0059】オキサリル−CoAデカルボキシラーゼポ
リペプチドはまた、「遺伝子治療」と呼ばれることが多
い、そのようなポリペプチドのインビボにおける発現に
より、本発明に従って使用することができる。
【0060】従って、例えば、患者由来の細胞を、エク
スビボにおいてオキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
をコードするポリヌクレオチド(DNAまたはRNA)で
操作した後、操作した細胞を該ペプチドで処置すべき患
者に与える。そのような方法は、当業界で周知である。
例えば、本発明のポリペプチドをコードするRNAを含
むレトロウイルス粒子の使用によって、細胞を当業界で
既知の方法により操作することができる。
【0061】同様に、例えば、当業界で既知の方法によ
り、ポリペプチドのインビボにおける発現のために、細
胞をインビボにおいて操作することができる。当業界で
知られているように、細胞をインビボにおいて処理し
て、ポリペプチドをインビボにおいて発現させるため
に、本発明のポリペプチドをコードするRNAを含むレ
トロウイルス粒子を製造するための産生細胞を患者に投
与することができる。そのような方法により本発明のポ
リペプチドを投与するためのこれらの方法および他の方
法は、本発明の教示から当業者に明らかであろう。例え
ば、細胞を操作するための発現ビヒクルは、レトロウイ
ルス以外のもの、例えば、適当な運搬ビヒクルと組み合
わせた後、細胞をインビボにおいて操作するために使用
することができるアデノウイルスであってもよい。
【0062】本発明のポリペプチドは、適当な薬学的担
体と組み合わせて使用することができる。そのような組
成物は、治療上有効な量のポリペプチド、および薬学上
許容され得る担体または賦形剤を含んでなる。そのよう
な担体には、これに限定されるものではないが、生理食
塩水、緩衝化生理食塩水、デキストロース、水、グリセ
ロール、エタノール、およびそれらの組み合わせが含ま
れる。その製剤は、投与方法に適合すべきである。
【0063】本発明はまた、本発明の医薬組成物の成分
を1つまたはそれ以上充填した、1つまたはそれ以上の
容器を含んでなる医薬品パックまたはキットも提供す
る。そのような容器に関連して、薬学的または生物学的
製品の製造、使用または販売を規制する政府当局により
規定された形の通知を付してもよく、この通知は、ヒト
への投与のための製造、使用または販売の、該当局によ
る承認を表わす。さらに、本発明のポリペプチドは、他
の治療化合物と共に使用することができる。
【0064】該医薬組成物は、局所、静脈内、腹腔内、
筋肉内、皮下、鼻腔内または皮内経路といったような、
便利な方法で投与することができる。オキサリル−Co
Aデカルボキシラーゼは、具体的な徴候を治療および/
または予防するのに有効な量で投与される。一般に、オ
キサリル−CoAデカルボキシラーゼは、少なくとも約
10μg/kg(体重)の量で投与され、最も多くの場合、
1日当り約8mg/kg(体重)を超えない量で投与されるで
あろう。最も多くの場合、投与経路および症状等を考慮
に入れて、投薬量は、毎日約10μg/kg〜約1mg/kg
(体重)である。
【0065】本発明の配列はまた、染色体同定にも有益
である。その配列を個々のヒト染色体上の特定の位置に
対して具体的に標的化して、ハイブリダイズさせること
ができる。そのうえ、現在、染色体上の特定の部位を同
定する必要がある。実際の配列データ(反復多型性)に基
づいた染色体マーキング試薬は、現在、染色体位置をマ
ークするのにはほとんど利用できない。本発明によるD
NAの染色体へのマッピングは、それらの配列を病気と
関連する遺伝子と関係づける重要な第一段階である。
【0066】簡単に言えば、cDNA由来のPCRプラ
イマー(好ましくは、15−25bp)を調製することによ
り、配列を染色体にマップすることができる。cDNA
のコンピューター分析を使用して、ゲノムDNA中の1
つ以上のエクソンをスパン(span)しないプライマーを迅
速に選択することから、増幅過程を複雑なものとする。
次いで、これらのプライマーを、個々のヒト染色体を含
む体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニングに使用す
る。プライマーに対応するヒト遺伝子を含む、それらの
ハイブリッドのみが、増幅されたフラグメントを与える
であろう。
【0067】体細胞ハイブリッドのPCRマッピング
は、特定のDNAを特定の染色体に帰属させるための迅
速な方法である。同じオリゴヌクレオチドプライマーを
用いての本発明を利用して、サブローカリゼーション
は、具体的な染色体または大きいゲノムクローンのプー
ル由来のフラグメントのパネルを用いる類似の方法で達
成することができる。その染色体へマップするのに同様
に利用することができる他のマッピング方法には、in s
itu ハイブリダイゼーション、標識化フロー−ソーティ
ッド(flow−sorted)染色体を用いてのプレスクリーニン
グ、および染色体特異的cDNAライブラリーを構築す
るためのハイブリダイゼーションによるプレセレクショ
ンが含まれる。
【0068】cDNAクローンの、中期染色体スプレッ
ドへの蛍光 in situ ハイブリダイゼーション(FIS
H)を利用して、正確な染色体位置を一工程で与えるこ
とができる。この技術は、500または600塩基とい
う短いcDNAで利用することができる;しかし、2,0
00bpより大きいクローンは、簡単な検出に十分なシグ
ナル強度を有する独自の染色体位置へ結合する可能性が
高い。FISHは、ESTが得られるクローンの使用を
必要とし、また長ければ長いほどよい。例えば、2,0
00bpが良好であり、4,000はより良好であって、
4,000以上は、恐らく、良好な結果を妥当な時間割
合で得るのに必要ない。この技術の復習には、Verma
ら、Human Chromosomes:a Manual of Basic Tech
niques、Pergamon Press、ニューヨーク(1988)
を参照。
【0069】ある配列が正確な染色体位置に一度マップ
されると、染色体上の配列の物理的位置を遺伝マップデ
ータと関連付けることができる。そのようなデータは、
例えば、V.McKusick、Mendelian Inheritance in
Man(Johns Hopkins University Welch Medical
Libraryを介してオンラインで利用できる)に見い出さ
れる。次いで、同じ染色体領域にマップされている遺伝
子と疾患との間の関係を結合分析(物理的に隣接した遺
伝子の共遺伝(coinheritance))によって確認する。
【0070】次に、病気に冒された個体と冒されていな
い個体との間のcDNAまたはゲノム配列の相違を決定
する必要がある。変異が、冒された個体のいくつかまた
は全てにおいて認められるが、いずれの正常な個体にお
いても認められないなら、その変異は疾患の原因となる
ものであるらしい。
【0071】現在、物理的マッピングおよび遺伝的マッ
ピングの分析から、疾患と関連する染色体領域に正確に
局在化したcDNAは、50〜500の可能な原因とな
る遺伝子の1つとなり得るであろう。(これは、1メガ
ベースのマッピング分析および20kb当り1つの遺伝子
を仮定する)。
【0072】冒された個体と冒されていない個体との比
較は、通例、染色体スプレッドから見ることができる
か、またはそのcDNA配列に基づいたPCRを利用し
て検出することができる、欠失またはトランスロケーシ
ョンといったような、染色体における構造変化を先ず探
す。最後には、変異の存在を確認するために、また変異
を多型性から区別するために、幾つかの個体由来の遺伝
子の完全な配列決定が必要とされる。
【0073】ポリペプチド、それらのフラグメントもし
くは他の誘導体、もしくはそれらのアナログ、またはそ
れらを発現する細胞を免疫源として使用して、それらに
対する抗体を製造することができる。これらの抗体は、
例えば、ポリクローナルまたはモノクローナル抗体であ
り得る。本発明にはまた、キメラ、単鎖、およびヒト化
抗体、さらにはまた、Fabフラグメント、またはFab発
現ライブラリーの生成物も含まれる。当業界で既知の様
々な方法を、そのような抗体およびフラグメントの製造
に使用することができる。
【0074】本発明の配列に対応するポリペプチドに対
して生成される抗体は、ポリペプチドを動物に直接注入
することにより、またはポリペプチドを動物、好ましく
はヒトでない動物に投与することにより得ることができ
る。次いで、そのようにして得られた抗体は、そのポリ
ペプチド自体に結合するであろう。この方法では、ポリ
ペプチドのフラグメントのみをコードする配列さえも、
完全な天然のポリペプチドを結合する抗体を製造するの
に使用することができる。次いで、そのような抗体を使
用して、そのポリペプチドを発現する組織からポリペプ
チドを単離することができる。
【0075】モノクローナル抗体を調製するには、連続
的な細胞系培養により産生される抗体を与える技術を全
て使用することができる。例には、ハイブリドーマ技術
(KohlerおよびMilstein、1975、Nature、25
6:495−497)、トリオーマ(trioma)技術、ヒトB
細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら、1983、Immun
ology Today 4:72)、およびヒトモノクローナル抗
体を製造するためのEBV−ハイブリドーマ技術(Cole
ら、1985、Monoclonal Antibodies and Cancer
Therapy、Alan R.Liss,Inc.、77−96頁におい
て)が含まれる。
【0076】単鎖抗体の産生に関して記載されている技
術(米国特許第4,946,778号)は、本発明の免疫原
性ポリペプチド産生物に対する単鎖抗体を製造するのに
適合し得る。
【0077】本発明はまた、シュウ酸過剰尿症に対する
感受性を検出するための診断アッセイにも関する。その
ようなアッセイは、血液または血清試料、尿等といった
ような試料中のオキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
レベルを検出することにより達成することができる。オ
キサリル−CoAデカルボキシラーゼレベルは、例え
ば、当業界で既知の方法によるイムノアッセイ技術によ
り検出することができる。そのようなアッセイの例は、
オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ抗原に、特異的
な2つの抗体、好ましくは、それらの抗体の1つが、例
えば、指示酵素、例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ
のような、適当な標識を結合させることにより標識され
ているモノクローナル抗体を利用するサンドイッチアッ
セイである。未標識化抗体は、固形担体上にあるのが好
ましい。抗原が存在するなら、抗原は両方の抗体に結合
するであろう。ペルオキシダーゼが結合した抗体を抗原
に結合させた後、そのペルオキシダーゼを利用して、測
定可能である着色生成物を生成させることができ、また
その濃度は、試料中の抗原の量と関係がある。酵素の触
媒的性質のため、その系はシグナルを大きく増幅する。
低レベルのオキサリル−CoAデカルボキシラーゼは、
シュウ酸過剰尿症に対する感受性を表す。本発明をさら
に、以下の実施例に関して記載するが、しかし、本発明
は、そのような実施例に限定されないことを理解すべき
である。部または量は全て、特にことわらない限り、重
量単位である。
【0078】以下の実施例の理解を容易にするために、
幾つかの頻繁に出てくる方法および/または用語を記載
する。
【0079】「プラスミド」は、前置きする小文字のp
および/または続けて大文字および/または数字により
示す。本明細書中の出発プラスミドは、市販されてい
て、限定されない基盤の下に公に入手可能であるか、ま
たは公開された方法により入手可能なプラスミドから構
築できる。さらに、記載したプラスミドと同等のプラス
ミドは、当業界で既知であって、当業者に明らかであろ
う。
【0080】DNAの「消化」は、DNAのある配列に
のみ作用する制限酵素でDNAを触媒切断することを示
す。本明細書中で使用する様々な制限酵素は市販されて
おり、それらの反応条件、補因子および他の必要条件
は、当業者に知られているように使用した。分析目的に
は、一般的に、緩衝溶液約20μl中、1μgのプラスミ
ドまたはDNAフラグメントを約2単位の酵素と共に使
用する。プラスミド構築のためのDNAフラグメントを
単離する目的には、一般的に、より多量の体積中、DN
A5〜50μgを20〜250単位の酵素で消化する。
特定の制限酵素に適当な緩衝液および基質量は、製造者
により指定されている。37℃で約1時間のインキュベ
ーション時間が通常利用されるが、供給者の指示に従っ
て変えることができる。消化後、その反応物をポリアク
リルアミドゲルで直接電気泳動して、所望のフラグメン
トを単離する。
【0081】切断したフラグメントのサイズ分離は、G
oeddel,Dら、Nucleic Acids Res.、8:4057
(1980)により記載されている8% ポリアクリル
アミドゲルを用いて行う。
【0082】「オリゴヌクレオチド」は、化学的に合成
することができる、一本鎖ポリデオキシヌクレオチド、
または2つの相補的ポリヌクレオチド鎖を示す。そのよ
うな合成オリゴヌクレオチドは5'ホスフェートを有さ
ないことから、キナーゼの存在下、ATPでホスフェー
トを加えることなしには、別のオリゴヌクレオチドにラ
イゲートしないであろう。合成オリゴヌクレオチドは、
脱リン酸化されていないフラグメントにライゲートする
であろう。
【0083】「ライゲーション」は、2つの二本鎖核酸
フラグメントの間にホスホジエステル結合を形成する過
程をいう(Maniatis,T.ら、同上、146頁)。特にこ
とわらない限り、ライゲーションは、ライゲートさせる
べきDNAフラグメントのほぼ等モル量の0.5μg当り
10単位のT4DNAリガーゼ(「リガーゼ」)と共に、
既知の緩衝液および条件を用いて成し遂げることができ
る。特にことわらない限り、トランスフォーメーション
は、Graham,F.およびVan der Eb,A.、Virology、
52:456−457(1973)の方法に記載されて
いるようにして行った。
【実施例】
【0084】実施例 1 オキサリル−CoAデカルボキシラーゼの細菌発現およ
び精製 最初に、オキサリル−CoAデカルボキシラーゼをコー
ドするDNA配列、ATCC第75715号を、処理し
たオキサリル−CoAデカルボキシラーゼタンパク質の
5'および3'配列(シグナルペプチド配列なし)に対応す
るPCRオリゴヌクレオチドプライマーを利用して増幅
し、Nco IおよびBgl IIに対応する付加的ヌクレオチ
ドを各々、5'および3'配列に加えた。PCRフラグメ
ントの生成に使用したプライマーは、ヒトのオキサリル
−CoAデカルボキシラーゼをコードする配列中の制限
部位の他に、OmpAリーダー配列をコードするであろ
う。5'オリゴヌクレオチドプライマーは、配列: を有し、BspH I制限酵素部位、続いて、21ヌクレ
オチドの、ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラー
ゼ遺伝子を含む;3'配列は、 であり、Bgl II制限酵素部位に対する相補的配列、翻
訳終止コドン、および少なくとも20ヌクレオチドの、
ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラーゼをコード
する配列を含む。その制限酵素部位は、細菌発現ベクタ
ー pQE−60(Qiagen,Inc. 9259 Eton Av
e.、Chatsworth、CA 91311)上の制限酵素部位
に対応する。pQE−60は、抗生物質耐性(Amp)、
細菌の複製開始点(ori)、IPTG−調節可能なプロモ
ーターオペレーター(P/O)、リボソーム結合部位(R
BS)、6−Hisタグおよび制限酵素部位をコードす
る。次いで、pQE−60をNco IおよびBgl IIで消
化した。増幅された配列をpQE−60にライゲートし
て、ヒスチジンタグをコードする配列およびRBSと共
に枠内に挿入した。次いで、そのライゲーション混合物
を使用して、Qiagenから商標M15/rep4で入手可能
E.coli.株 M15/rep4をトランスフォームした。
M15/rep4はプラスミドpREP4の多重コピーを含
み、これは、lacIリプレッサーを発現して、またカナ
マイシン耐性(Kan)も与える。トランスフォーマント
を、それらがLBプレートで増殖する能力により同定し
て、アンピシリン/カナマイシン耐性コロニーを選択し
た。プラスミドDNAを単離して、制限分析により確認
した。所望の構築物を含むコロニーを、Amp(100ug
/ml)とKan(25ug/ml)の両方を補ったLB培地中で
の液体培養で一晩増殖させた(O/N)。そのO/N培養
物を使用して、大きな培養物を1:100〜1:250
の割合で播種した。細胞が、0.4〜0.6の光学密度6
00(O.D.600)まで増殖した。次いで、IPTG
(イソプロピル−B−D−チオガラクトピラノシド)を、
最終濃度が1mMとなるまで加えた。IPTGは、lacI
リプレッサーを不活性化することにより、P/Oのクリ
アリングを誘導し、遺伝子発現を増加させる。細胞をさ
らに3〜4時間増殖させた。次いで、細胞を遠心分離
(6000Xgで20分)により収集した。細胞ペレット
をカオトロピック剤である6モルのグアニジンHCl中
で可溶化した。清澄後、この溶液から、6−ヒスチジン
タグを含むタンパク質による強固な結合を可能にする条
件下、ニッケル−キレートカラムでのクロマトグラフィ
ーにより、可溶化したオキサリル−CoAデカルボキシ
ラーゼを精製した。(Hochuli,E.ら、Genetic Engin
eering、Principles &Methods、12:87−98
(1990))。GnHClからのタンパク質の再生は、
幾つかのプロトコルにより成し遂げることができる。
(Jaenicke,R.およびRudolph,R.、Protein Struct
ure−A Practical Approach、IRL Press、ニュ
ーヨーク(1990))。6モルのグアニジンHCl(pH
5.0)中、そのカラムからオキサリル−CoAデカルボ
キシラーゼ(純度 95%)を溶出し、また再生の目的に
は、3モルのグアニジンHCl、100mMのリン酸ナト
リウム、10ミリモルのグルタチオン(還元されている)
および2ミリモルのグルタチオン(酸化されている)に調
節した。
【0085】実施例 2 インビトロにおける転写および翻訳による ヒトのオキサリル−CoAデカルボキシラーゼの発現 TNT Coupled Reticulocyte Lysate System(Pro
mega、Madison、WI)を用いて、オキサリル−CoAデ
カルボキシラーゼのインビトロにおける転写および翻訳
を行った。オキサリル−CoAデカルボキシラーゼをコ
ードするcDNAをEcoRI〜XhoIまで方向性に従っ
てクローン化し、EcoRI部位は遺伝子の5'末端を規
定し、またXhoI部位は遺伝子の3'末端を規定する。
遺伝子をT3の方向で挿入した。T3は、特異的プロモ
ーターを認識して、DNAをmRNAに転写する、バク
テリオファージRNAポリメラーゼを定義する。ウサギ
の網状赤血球ライゼートにT3 RNAポリメラーゼを
補い、メッセージを転写するためにT3 RNAポリメ
ラーゼを、また新生RNAを翻訳するために網状赤血球
ライゼートを利用して、T3プロモーターによりタンパ
ク質の発現を行わせる。放射性アミノ酸を翻訳された生
成物に取り入れることにより、SDS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動、続いて、オートラジオグラフィーを
利用して、タンパク質発現を分析することができる。よ
り具体的には、オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
DNAを含むプラスミド1μgを、網状赤血球ライゼー
ト、T3 RNAポリメラーゼおよび[35S]−メチオ
ニンと共に、30℃で1時間インキュベートした。イン
キュベーション後、翻訳物をSDS−PAGEおよびオ
ートラジオグラフィーにより分析した。主要な翻訳生成
物は、約55Kdで見ることができた。先の教示から見
て、本発明の多数の変更および変化が可能であることか
ら、追記する請求の範囲内で、詳しく記載した以外に、
本発明を行うことができる。
【0086】
【配列表】(1) 一般的情報 : (i) 特許出願人 : オルセン等 (ii) 発明の名称 : ヒトのオキサリル−CoAデカ
ルボキシラーゼ (iii) 配列の数 : 2 (iv) 連絡先 : (A) 住所 : カレラ,バーン,ベーン,ギルフィラ
ン,セッチ,ステュアート・アンド・オルステイン (B) 通り : ベッカー・ファーム・ロード6番 (C) 市 : ローズランド (D) 州 : ニュージャージー (E) 国 : アメリカ合衆国 (F) ZIP : 07068 (v) コンピューター解読書式 : (A) 媒体型 : 3.5インチ ディスケット (B) コンピューター : IBM PS/2 (C) オペレーティング・システム : MS−DOS (D) ソフトウエア : ワードパーフェクト 5.1 (vi) 本出願のデータ : (A) 出願番号 : (B) 出願日 : 同日 (C) 分類 : (vii) 先行技術データ : (A) 出願番号 : (B) 出願日 : (viii) 弁理士/代理人情報 : (A) 氏名 : フェルラロ,グレゴリー・ディ (B) 登録番号 : 36,134 (C) 参照/整理番号 : 325800−80 (ix) 電話連絡先情報 : (A) 電話番号 : 201−994−1700 (B) ファックス番号 : 201−994−1744 (2) 配列番号1の情報 : (i) 配列の特徴 (A) 長さ : 1,882塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : cDNA (xi) 配列の記述 : 配列番号1 : (2) 配列番号2の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 578アミノ酸 (B) 型 : アミノ酸 (C) 鎖の数 : (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 配列の種類 : タンパク質 (xi) 配列の記述 : 配列番号2 :
【図面の簡単な説明】
【図1】 成熟オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
ポリペプチドのcDNA配列および対応する推定アミノ
酸配列を示す。
【図2】 成熟オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
ポリペプチドのcDNA配列および対応する推定アミノ
酸配列を示す(図1の続きの配列である)。
【図3】 成熟オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
ポリペプチドのcDNA配列および対応する推定アミノ
酸配列を示す(図2の続きの配列である)。
【図4】 成熟オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
ポリペプチドのcDNA配列および対応する推定アミノ
酸配列を示す(図3の続きの配列である)。
【図5】 成熟オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
ポリペプチドのcDNA配列および対応する推定アミノ
酸配列を示す(図4の続きの配列である)。
【図6】 成熟オキサリル−CoAデカルボキシラーゼ
ポリペプチドのcDNA配列および対応する推定アミノ
酸配列を示す(図5の続きの配列である)。
【図7】 細菌 Oxalobacter formigenes由来のオキサ
リル−CoAデカルボキシラーゼ(上の列)と本発明のポ
リヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド
(下の列)との間のアミノ酸配列の比較である。
【図8】 細菌 Oxalobacter formigenes由来のオキサ
リル−CoAデカルボキシラーゼ(上の列)と本発明のポ
リヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド
(下の列)との間のアミノ酸配列の比較である(図7の続
きである)。
【図9】 インビトロにおいて転写/翻訳した後、ヒト
のオキサリル−CoAデカルボキシラーゼをゲル上で電
気泳動した結果を示す。レーン1は、ヒトのオキサリル
−CoAデカルボキシラーゼをコードするプラスミドテ
ンプレートである。レーン2は、ヒトのオキサリル−C
oAデカルボキシラーゼをコードする、PCRから生じ
たテンプレートであって、Mは、分子量マーカーを表
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンリック・オルセン アメリカ合衆国20878メリーランド州ゲイ ザーズバーグ、ケンドリック・プレイス 182番 (72)発明者 ティモシー・エイ・コールマン アメリカ合衆国20878メリーランド州ゲイ ザーズバーグ、ボックスベリー・テラス 7512番 (72)発明者 マーク・ディ・アダムス アメリカ合衆国20878メリーランド州ノー ス・ポトマック、ダフィーフ・ドライブ 15205番 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA07 CA04 DA06 EA03 EA04 GA11 HA01 4B050 CC03 DD11 LL01 4C084 AA02 BA01 BA08 BA22 BA44 CA18 DC01 NA14 ZA812 ZC022

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキサリル−CoAデカルボキシラー
    ゼが必要である患者を治療するための方法であって、治
    療上有効な量の、(i)第1〜6図の推定アミノ酸配列
    (配列番号2)を有するオキサリル−CoAデカルボキ
    シラーゼポリペプチド、並びにそのフラグメント、アナ
    ログおよび誘導体;および(ii)ATCC寄託番号第7
    5715号のcDNAによりコードされるオキサリル−
    CoAデカルボキシラーゼポリペプチド、並びに該ポリ
    ペプチドのフラグメント、アナログおよび誘導体;より
    なる群から選択されるポリペプチドを患者に投与するこ
    とからなる方法。
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