JP2002012230A - 微小金属粒を捕捉するイージオープン缶蓋 - Google Patents

微小金属粒を捕捉するイージオープン缶蓋

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JP2002012230A
JP2002012230A JP2000233709A JP2000233709A JP2002012230A JP 2002012230 A JP2002012230 A JP 2002012230A JP 2000233709 A JP2000233709 A JP 2000233709A JP 2000233709 A JP2000233709 A JP 2000233709A JP 2002012230 A JP2002012230 A JP 2002012230A
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Kunihiko Yokoyama
邦彦 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イージオープン缶蓋を開口する時、スコア剪
断部に発生する微小金属粒が缶内に落下する事を防止
し、スコア切断部で手を怪我するのを防止する事を課題
とする。 【解決手段】 イージオープン缶蓋のスコア部近傍の形
状をS字状にし、そのほぼ中央部にスコア1を有し、切
断開缶した時、そのスコア切断部先端が缶蓋面側を向く
様に傾斜しており、切り離した缶蓋2のスコア切断部先
端径が缶蓋最外径より小さく、缶本体側に残る蓋3のス
コア切断部先端径が缶開口部径より大きく、切断部で発
生した微小金属粒が缶内に落下しない構造を特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明の分野は金属缶詰の缶蓋に
関するものである。本発明は、イージオープン缶を切断
開缶する時にスコア切断部で発生する微小金属粒が缶内
の内容物に混入するのを防止する技術と缶蓋切断部で手
を怪我するのを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料、食品や粉乳等のイージオープン缶
を切断開缶する際、スコア切断部より僅かであるが、微
小金属粒が発生し、缶内に落下し、内容物に混入する事
がある。また、開缶後の缶蓋の切断面で手を怪我する可
能性がある。これを防止する従来技術としては、実公昭
53−53657,実公昭53−22220、特開平1
1−240538等の考案があるが、これらの考案はス
コア部に微小金属粒を受け取る環状のリングを挿入する
か、取付けるか、またはスコア部周囲に微小金属粒を受
ける弾性体を取り付ける考案である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の考案では、切断
開缶時に発生する微小金属粒を受ける缶蓋本体とは別体
の環状リングを取付ける必要があり、その上、環状リン
グを挿入または、取付るための装置が必要である。その
ため、その生産工程が複雑になり、缶の製造コストが高
くなる。また、弾性体をスコア部周辺に貼りつける考案
は、弾性体としてプラスチックやゴム等を接着剤で貼り
つけるもので、内容物によっては、接着剤と化学反応を
生じ、有害となる可能性がある。また、使用済み後の缶
をリサイクルする際、金属と合成樹脂類を混合する事は
環境上好ましくない。従って、従来技術は工業上、使用
し難い技術である。更に、イージオープン缶では開缶
後、スコア切断端部に手を接触すると怪我をする可能性
がある。本発明は、上記した従来技術の欠点を解消する
もので、リサイクルする上で環境上問題なく、缶蓋を切
断開缶時に発生する微小金属粒が缶内に落下しないスコ
ア部形状を提供するものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するため、イージオープン缶蓋のスコア部近傍の
形状をS字状にし、その曲部表面が対面する缶蓋板面間
との間に間隙を有し、S字状断面形状のほぼ中央部にス
コアを設け、開缶後、そのスコア切断端部が缶蓋面側を
向く様に傾斜しており、切り離した缶蓋の最外径が切断
部先端径より大きく、缶本体側に残った缶蓋の切断部先
端径が開口部の内側径より大きい径となり、その缶蓋切
断部が缶蓋上外面に位置する構造にするものである。本
発明の構造は、プールオフタイプのイージオープン缶蓋
に適用できるものである。
【0005】
【作用】本発明の構造を有するイージオープン缶蓋で
は、缶蓋上面部に取付けた切断開缶用タブを引き上げた
時、タブ固定位置を支点として、その先端が押し下げら
れ、スコア部に引っ張り剪断力が働き容易にスコアー部
を破裂開缶する事ができる。続いて切断開缶用タブを引
っ張る事によりスコアー部を容易に切断できる。この
時、開缶時にスコア切断部で発生する微小金属粒は缶本
体側に残る缶蓋の上外面側に落下するので、缶内容物に
混入するのを防ぐ事ができる。また、スコア部を切断分
離すると、成形加工時の残留応力により曲部の曲率が小
さくなり、切断部先端が缶蓋面側に更に傾斜するので、
切断部に手が接触する機会が少なくなる。もし、切断部
に手が接触する事が有っても鋭利な箇所に触れないの
で、手の怪我を防止できるものである。また、缶蓋の材
料は缶本体と同一金属なので、リサイクルする上で問題
となることはない。
【0006】
【実施例】図面に基づき本発明の実施例を説明する。図
1は、缶本体7に切断開缶用タブ6を取付けた本発明の
イージオープン缶蓋5を装着したイージオープン缶の上
面部外観を示すものである。図2は、本発明の缶蓋スコ
ア部近傍の断面部を示すものである。
【0007】本発明に使用する缶蓋の材料としては、ぶ
りき、ティンフリースティールとアルミニウム等の薄板
が対象である。これら金属薄板を打ち抜き、プレス、ス
ピニング等の種々塑性加工技術を利用して図2に示すス
コア部断面形状を容易に種々方法で加工する事ができ
る。その一例の主たる製造工程を説明する。先ず、打ち
抜いた薄板をプレスにより階段状壁部を形成し、切断開
缶用タブ止め部形成とスコアを形成する工程、階段状壁
部を内側へ座屈させてS字状に成形する工程、切断開口
用タブを取り付け、最終成形する工程を経て製造する事
が出来る。
【0008】このようにして板厚0.24mmのぶりき
を本発明の断面形状に加工した。成形したスコア部近傍
の断面構造は第2図に示すように、曲部2と曲部3を備
えたS字状にしたもので、切離側蓋5の下面と曲部3の
最上面との間に2mmの間隙Aを設け、缶側蓋4の上面
と曲部2の最下面間に3mmの間隙Bを設けた。S字状
加工部の長さCを8mmとした。また、曲部接線の角度
αを20度とした。間隙A,Bは、切断開缶用タブを持
ち上げ、タブ先端部が押し下げられた時、この間隙A,
Bがなければ曲部2の可動距離が短くなり、スコア部を
切断する事が困難になる事がある。また、この缶蓋を成
形後に塗装する場合には、塗料を侵入させるのに必要で
ある。開缶時、切断開缶用タブの他端部を引き上げる
と、タブ先端部が押し下げられ、S字状断面の中央部に
位置するスコア部に引っ張り剪断力が働き、容易に切断
開缶する事が出来る。その後、タブを引っ張ることによ
り、容易に缶蓋を切り離す事ができた。図2に示すこの
間隙A,Bの距離は、1.0mm以上を確保するのが好
ましい。また、曲部2と曲部3の接線と缶蓋面との角度
αは、開缶後の切断部が缶蓋側を向くよう10度以上に
する事が好ましい。S字状加工部の長さCは、長い程微
小金属粒を補足し易いが、余り長くすると破裂開缶用タ
ブを引き上げた時、タブ先端がスコア部に働く引っ張り
剪断力が弱められるので、破裂開缶が容易に出来なくな
る場合もあるので15mm以下が好ましい。
【0009】缶蓋を切り離した状態を図3に示す。開缶
の際、切断部で素材である金属の微小粒が発生落下する
事があっても、図3の断面図からも容易に理解できるよ
うに、微小金属粒は缶側蓋4の上面に落下する。更に、
曲部2の断面形状が反り返っているので、この微小金属
粒が缶内に落下するのを防止し、缶内容物に混入するの
を防止できるものである。缶蓋を切り離した後の切断部
の形状は図3からも理解できるように、直接鋭利な金属
部が手に接触しない構造になっているので、手を怪我す
るのを防止できるものである。
【0010】
【発明の効果】本発明は上記説明したように、缶蓋を切
断開缶する際に切断部で発生した微小金属粒は、缶側蓋
上面に落ちる。缶側蓋のスコア切断先端部が缶壁側へ反
り返って缶蓋面側を向いているため、微小金属粒が缶内
容物に混入する事を防止できるものである。また、切断
部先端の形状が蓋側に曲がっており、手が直接切断部に
接触しない断面構造になっており、手の怪我を防止でき
るものである。本発明の缶蓋形状を製造する際も製造工
程が簡単であり工業上使用する場合有利である。缶蓋を
塗装するに際しても、曲部2と曲部3に間隙A,Bを有
しているので容易に塗装することが出来る。更に、缶本
体と缶蓋の素材が同一金属であるため、リサイクルする
際、何ら問題とならない等の有効な効果が期待できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶蓋を装着した缶の外観図である。
【図2】本発明の缶蓋スコア部近傍の断面図である。
【図3】本発明の缶蓋を切断開口した後の状態を示すス
コア部近傍の断面図
【符号の説明】
1 スコア 2 蓋側曲部 3 缶側曲部 4 缶側蓋 5 切離側蓋 6 切断開缶用タブ 7 缶本体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イージオープン缶蓋のスコア部近傍の断面
    形状がS字状で、その曲部が対面する蓋板面との間に間
    隙を有し、S字状断面中央部にスコアーを有し、開缶
    後、そのスコア切断先端部が缶蓋面側を向く様に傾斜し
    ており、切り離した缶蓋の最外径が切断部先端径より大
    きく、缶本体側に残った蓋の切断部先端径が缶開口部の
    内側径より大きい径となり、缶本体側蓋の切断部先端が
    缶蓋上外面に位置する構造を特徴とするイージオープン
    缶蓋
JP2000233709A 2000-06-28 2000-06-28 微小金属粒を捕捉するイージオープン缶蓋 Pending JP2002012230A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101954121B1 (ko) * 2018-07-19 2019-03-05 손기정 안전성이 개선된 캔용 뚜껑

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101954121B1 (ko) * 2018-07-19 2019-03-05 손기정 안전성이 개선된 캔용 뚜껑
WO2020017802A1 (ko) * 2018-07-19 2020-01-23 손기정 안전성이 개선된 캔용 뚜껑
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