JP2002011706A - 年輪を整合させた集成加工材及び単板の製造方法 - Google Patents

年輪を整合させた集成加工材及び単板の製造方法

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JP2002011706A JP2000198818A JP2000198818A JP2002011706A JP 2002011706 A JP2002011706 A JP 2002011706A JP 2000198818 A JP2000198818 A JP 2000198818A JP 2000198818 A JP2000198818 A JP 2000198818A JP 2002011706 A JP2002011706 A JP 2002011706A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フリッチ材から直線状の年輪を整合させた集
成加工材あるいは単板を得、またフリッチ材から任意の
曲線形状を有する年輪を整合させた集成加工材あるいは
単板を得る。 【解決手段】 フリッチ材を年輪に沿って複数のブロッ
ク1a、1bに切断し、ブロック1bを表裏逆転させ、
直線状の治具J、Jで左右両側から挾着圧縮する。任意
の曲線形状を持たせたい場合には治具J、Jの夫々内側
面を任意の同一曲線形状とする。 【効果】 年輪が直線状あるいは任意の曲線形状に整合
し、左右両側にて年輪が切れていない集成加工材あるい
は単板が得られる。小径木から大径木からしか採れない
ような柾目の単板を得られる。傷や節のある単板の傷や
節を除去することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の年輪を整合させた集
成加工材あるいは単板の製造方法は、フリッチ材を木表
面を水平にした場合に年輪に沿って複数のブロックに切
断し、あるいは水平の切断線で複数の同一の厚さに切断
しかつ木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切断
線で複数のブロックに切断し、該複数のブロックを直線
状の治具を介してクランプあるいはプレス機等で挾着圧
縮して年輪を整合させた長手方向に直線状の集成加工材
あるいは単板を得る年輪を整合させた集成加工材あるい
は単板の製造方法、及びフリッチ材を木表面を水平にし
た場合に年輪に沿って複数のブロックに切断し、あるい
は水平の切断線で複数の同一の厚さに切断しかつ木表面
あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切断線で複数のブ
ロックに切断し、該複数のブロックを内側面に任意の曲
線形状を有する治具を介してクランプあるいはプレス機
等で挾着圧縮して年輪を整合させた長手方向に任意の曲
線形状を有する集成加工材あるいは単板を得る年輪を整
合させた集成加工材あるいは単板の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護が重視される中で、年輪
を重ねた太い木材の伐採が困難となり、良質の大径木の
直材が減少し、長押等に用いられる単板を採るための柾
目が平行に美しく通った、しかもある程度の延長を有す
る直線状のフリッチ材を得ることは極めて難しくなって
きているのが現状である。
【0003】偶々太いフリッチ材が得られても、曲がり
が大きく、平行かつ直線状に揃った柾目を化粧材として
見せ得る単板を採るには不向きなものが多い。そもそも
柾目が4〜5mに亘って完全に平行かつ直線状に通って
いる木材というものは、自然の中では皆無といっても良
い。さらに、たとえかなりの長さに亘って柾目が完全に
平行かつ直線状に通っている木材があったとしても、製
材することによりある程度の曲がりが生ずるのが常であ
る。
【0004】したがって、自然界には存在しないような
平行かつ直線状に揃った柾目で延長が長くしかも幅の広
い製品を要求される場合には、従来では、柾に突板した
単板を、ギロチンやメス等で複数の部分に分割して切断
し、色目の似ている個所同士を圧着接着して要求される
単板として出荷するということが常識であった。
【0005】しかしながら、以上のようにして製造され
た単板は、一見すると一枚板のようであるが、長手方向
に年輪を追跡していくと、必ず目の切れたところが発見
され、接合部分が暴露してしまうのが常であった。この
事情を図28a、図28b、図28cにて説明すれば以
下のとおりである(厚さをやや誇張して示す)。
【0006】図28aにて、13は左右両端に柾目部分
を含むフリッチ材で、手前の木口を正面とした場合、上
面が水平になっているものとする。該フリッチ材13を
図28aに見るように水平の切断線X130によって厚
さ方向に2等分割し、さらに垂直の切断線Y131、Y
132、Y133、Y134によって長手方向に直線状
に切断して13a〜13hの8つのブロックを得る。こ
のうち、13a、13b、13c、13dの4つのブロ
ックを使用する。
【0007】次に、図28aの点αを中心としてブロッ
ク13bを手前の木口から見て反時計回りに180°回
転させると図28bの状態となるので、接合面P131
(切断線Y132)の両側あるいは片側に接着剤を塗布
し、ブロック13a、13bを接合面P131にて圧着
すれば単板T131が得られる。単板T131は長さは
元のフリッチ材13と同一であるが厚さは元のフリッチ
材13の半分であり、幅はブロック13aあるいはブロ
ック13bの2倍である。
【0008】次に、図28aの点βを中心としてブロッ
ク13dを手前の小口から見て反時計回りに180°回
転させると図28cの状態となるので、接合面P132
(切断線Y134)の両側あるいは片側に接着剤を塗布
し、ブロック13c、13dを接合面P132にて圧着
接着すれば単板T132が得られる。単板T132は長
さは元のフリッチ材13と同一であるが厚さは元のフリ
ッチ材13の半分であり、幅はブロック13cあるいは
ブロック13dの2倍である。
【0009】さらに幅の広い単板を得たい場合には、単
板T131、T132を接合面P133(切断線Y13
1、Y133)にて圧着接着すれば、幅が個々のブロッ
ク13a、13b、13c、13dの約4倍程度の単板
(図示せず)を得ることができる。また、元のフリッチ
材13を厚さ方向に3分割、4分割というように分割数
を増していけば得られるブロック数も多くなり、各ブロ
ック(図示せず)を側面で相互接着することによりさら
に幅の広い単板(図示せず)を得ることも可能である。
【0010】図28a、図28b、図28cにおいて
は、視覚的理解が容易なように元のフリッチ材13の曲
がりを誇張して表現しているので、接合面P131、P
132にて年輪の不整合は一見して明らかである。しか
しながら、元のフリッチ材13の曲がりが僅かの場合に
は、接合面P131、P132にて年輪の不整合は余り
目立たず、一見すると単板T131、T132は一枚板
のように見える。とはいえ、元のフリッチ材13がわず
かでも曲がっていると年輪を追跡していった場合前述の
ように必ず不整合部分が発見され、接合面P131、P
132が暴露されることになる。
【0011】以上は自然界には存在しないような平行か
つ直線状に揃った柾目で延長が長くしかも幅の広い製品
を要求される場合における従来の技術の紹介である。と
ころが、これとは一見全く逆の製品を要求される場合も
ある。すなわち、板目、柾目にかかわらず、任意形状の
曲線状を有ししかも年輪が端から端まで通った、一方の
木口を正面とした場合に左右両側端部にて年輪が切れて
いない単板を要求される場合である。
【0012】例えば、玄関の式台に用いる単板において
は、従来は直線状の単板の需要が殆どであったが、近
年、室内のデザイン性が重視される風潮に伴って、玄関
の式台にても直線状の単調さが嫌われ、優美なカーブを
描き、しかも年輪が端から端まで通った、一方の木口を
正面とした場合に左右両側端部にて年輪が切れていない
単板を用いた式台の需要が増えてきている。
【0013】あるいは、比較的規模の大きい木造建築等
にてはデザイン性及び心理的に空間が広く感じられると
いう理由から、大空間に渡される梁に、適度なむくり
(上に凸のカーブ)を持ったフリッチ材が求められる傾
向にある。この場合自然界に適合するむくりを有するフ
リッチ材が中々見出せないので、梁用のフリッチ材を希
望するカーブに成型して用いることとなる。
【0014】しかるに、前記式台の場合には、優美なカ
ーブを描き、しかも年輪が端から端まで通った、前記両
側端部にて年輪が切れていない単板は滅多に入手できな
いので、例えば図29aに示すように略直線状の単板1
4の両側部分を切断線Y141、Y142により希望す
るカーブに切断して得られる単板T141(図29b)
を目的とする単板として間に合わせることとなる。
【0015】しかし、図29bの単板T141はカーブ
と年輪の方向が揃わず、しかも手前の木口を正面とした
場合に左右両側端部にて年輪が切れているのでいかにも
不自然であり、デザイン的にも良くない。従来、カーブ
を描く式台用の単板としては、このような不自然さを我
慢して図29bの単板T141のような単板を用いる
か、あるいは費用と時間をかけて望みのカーブを有する
単板が採れるフリッチ材を捜すかしか方法がなかった。
【0016】適度なむくりを持った梁においても事情は
同様で、従来は図30aのような略直線状の梁用のフリ
ッチ材を、手前の木口を正面とした場合に左右両側部で
切断線Y151、Y152により切断して梁材H15と
して用いるか、あるいは望みのカーブを有する梁材を捜
すかしか方法がなかった。しかし梁材H15の場合はカ
ーブと年輪の方向が合わず、しかも切断線Y151、Y
152で年輪が切れていていかにも不自然である。とは
いえ、望みのカーブを有する梁材を捜すには莫大な時間
と費用がかかるのは式台用の単板以上である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のような事情か
ら、本発明は、まず、自然界には存在しないような年輪
が平行かつ直線状に揃った柾目で延長が長くしかも幅の
広い製品(単板)をいかにして得るかという点、及び、
自然界には存在しないような希望する曲線形状の曲がり
を有する製品(集成加工材及び単板)をいかにして得る
かという点を追求して発想されたものであり、具体的に
は以下の課題を解決することを目標としている。
【0018】(1)柾目部分を有するフリッチ材から,
曲がりを矯正し,年輪が平行かつ直線状に揃った柾目の
集成加工材あるいは単板を得る。 (2)柾目部分を有するフリッチ材から、曲がりを矯正
し、かつ該柾目部分の幅の2〜数倍の幅の、年輪が平行
かつ直線状に揃った柾目の集成加工材あるいは単板を得
る。 (3)柾目部分を有しているが、該柾目部分中に節や年
輪の乱れた部分や損傷等による使用不能の部分があるフ
リッチ材から、曲がりを矯正し、かつ該使用不能の部分
を除いて、年輪が平行かつ直線状に揃った柾目の集成加
工材あるいは単板を得る。 (4)上記(1)〜(3)の組み合わせにより、年輪が
平行かつ直線状に揃った柾目の集成加工材あるいは単板
を得る。
【0019】(5)板目部分と柾目部分を有するフリッ
チ材から、曲がりを矯正し、柾目部分の年輪が平行かつ
直線状に揃った集成加工材あるいは単板を得る。 (6)板目部分と柾目部分を有するフリッチ材から、曲
がりを矯正し、かつ該柾目部分の幅を2〜数倍にした、
柾目部分の年輪が平行かつ直線状に揃った集成加工材あ
るいは単板を得る。 (7)板目部分と柾目部分を有するフリッチ材で、該柾
目部分中に節や年輪の乱れた部分や損傷等による使用不
能の部分がある場合、曲がりを矯正し、かつ該使用不能
の部分を除いて、年輪が平行かつ直線状に揃った集成加
工材あるいは単板を得る。 (8)上記(5)〜(7)の組み合わせにより、柾目部
分の年輪が平行かつ直線状に揃った集成加工材あるいは
単板を得る。
【0020】(9)柾目部分を有するフリッチ材を、任
意の曲線形状に成型し、年輪が平行に揃い、一方の木口
を正面とした場合に左右両側端部にて年輪が切れていな
い柾目の集成加工材あるいは単板を得る。 (10)柾目部分を有するフリッチ材を、任意の曲線形
状に成型し、かつ該柾目部分の幅の2〜数倍の幅の柾目
部分を有する、年輪が平行に揃い、一方の木口を正面と
した場合に左右両側端部にて年輪が切れていない柾目の
集成加工材あるいは単板を得る。 (11)柾目部分を有しているが、該柾目部分中に節や
年輪の乱れた部分や損傷等による使用不能の部分がある
フリッチ材を、任意の曲線形状に成型し、かつ該使用不
能の部分を除いて、年輪が平行に揃い、一方の木口を正
面とした場合に左右両側端部にて年輪が切れていない柾
目の集成加工材あるいは単板を得る。 (12)上記(9)〜(11)の組み合わせにより、任
意の曲線状で年輪が平行に揃い、一方の木口を正面とし
た場合に左右両側端部にて年輪が切れていない柾目の集
成加工材あるいは単板を得る。
【0021】(13) 板目部分と柾目部分を有するフ
リッチ材を、任意の曲線形状に成型し、柾目部分の年輪
が平行に揃い、一方の木口を正面とした場合に左右両側
端部にて年輪が切れていない集成加工材あるいは単板を
得る。 (14)板目部分と柾目部分を有するフリッチ材を、任
意の曲線形状に成型し、かつ該柾目部分の幅を2〜数倍
にした、柾目部分の年輪が平行に揃い、一方の木口を正
面とした場合に左右両側端部にて年輪が切れていない集
成加工材あるいは単板を得る。 (15)板目部分と柾目部分を有しているが、該柾目部
分中に節や年輪の乱れた部分や損傷等による使用不能の
部分があるフリッチ材を、任意の曲線形状に成型し、か
つ該使用不能の部分を除いて、年輪が平行に揃い、一方
の木口を正面とした場合に左右両側端部にて年輪が切れ
ていない集成加工材あるいは単板を得る。 (16)上記(13)〜(15)の組み合わせにより、
任意の曲線形状を有し、かつ柾目部分の年輪が平行に揃
い、一方の木口を正面とした場合に左右両側端部にて年
輪が切れていない集成加工材あるいは単板を得る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、以下に述べる解決手
段を提供するものである。 (イ)フリッチ材を木表面を水平にした場合に木表面あ
るいは木裏面に現れた年輪に沿った切断線で複数のブロ
ックに切断し、上記複数のブロックのうち希望するブロ
ックを希望する順序に配列し、上記の如く配列された各
ブロックの接合面の両側あるいは片側に接着剤を塗布
し、左端のブロックの左側面及び右端のブロックの右側
面に直線状の治具を夫々当接させ、さらに該治具の外側
からクランプあるいはプレス機等にて挾着圧縮して上記
各ブロック同士を接着すると同時に上記各ブロックが有
する曲がりを矯正することにより年輪を整合させた長手
方向に直線状の集成加工材あるいは単板を得ることを特
徴とする年輪を整合させた集成加工材及び単板の製造方
法を提供する。
【0023】(ロ)フリッチ材を木表面を水平にした場
合に水平の切断線で複数の同一の厚さに切断し、かつ木
表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切断線で複数
のブロックに切断し、上記のごとくして得られる複数の
ブロックのうち希望するブロックを希望する順序に配列
し、上記の如く配列された各ブロックの接合面の両側あ
るいは片側に接着剤を塗布し、左端のブロックの左側面
及び右端のブロックの右側面に直線状の治具を夫々当接
させ、さらに該治具の外側からクランプあるいはプレス
機等にて挾着圧縮して上記各ブロック同士を接着すると
同時に上記各ブロックが有する曲がりを矯正することに
より年輪を整合させた長手方向に直線状の集成加工材あ
るいは単板を得ることを特徴とする年輪を整合させた集
成加工材及び単板の製造方法を提供する。
【0024】(ハ)柾目のフリッチ材を木表面を水平に
した場合に木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った
切断線で複数のブロックに切断し、上記複数のブロック
のうち希望するブロックを希望する順序に配列し、上記
の如く配列された各ブロックの接合面の両側あるいは片
側に接着剤を塗布し、左端のブロックの左側面及び右端
のブロックの右側面に直線状の治具を夫々当接させ、さ
らに該治具の外側からクランプあるいはプレス機等にて
挾着圧縮して上記各ブロック同士を接着すると同時に上
記各ブロックが有する曲がりを矯正することにより年輪
を整合させた長手方向に直線状の柾目の集成加工材ある
いは単板を得ることを特徴とする年輪を整合させた集成
加工材及び単板の製造方法を提供する。
【0025】(ニ)柾目のフリッチ材を木表面を水平に
した場合に水平の切断線で複数の同一の厚さに切断し、
かつ木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切断線
で複数のブロックに切断し、上記のごとくして得られる
複数のブロックのうち希望するブロックを希望する順序
に配列し、上記の如く配列された各ブロックの接合面の
両側あるいは片側に接着剤を塗布し、左端のブロックの
左側面及び右端のブロックの右側面に直線状の治具を夫
々当接させ、さらに該治具の外側からクランプあるいは
プレス機等にて挾着圧縮して上記各ブロック同士を接着
すると同時に上記各ブロックが有する曲がりを矯正する
ことにより年輪を整合させた長手方向に直線状の柾目の
集成加工材あるいは単板を得ることを特徴とする年輪を
整合させた集成加工材及び単板の製造方法を提供する。
【0026】(ホ)フリッチ材を木表面を水平にした場
合に木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿って複数の
ブロックに切断し、上記複数のブロックのうち希望する
ブロックを希望する順序に配列し、上記の如く配列され
た各ブロックの接合面の両側あるいは片側に接着剤を塗
布し、左端のブロックの左側面に、左側面に任意の曲線
形状を有する治具を当接させ、右端のブロックの右側面
に、右側面に上記任意の曲線形状と同一の曲線形状を有
する治具を当接させ、さらに上記両治具の外側からクラ
ンプあるいはプレス機等にて挾着圧縮して上記各ブロッ
ク同士を接着すると同時に上記各ブロックを上記両治具
の内側面の上記曲線形状に成型することにより年輪を整
合させた長手方向に任意の曲線形状を有する集成加工材
あるいは単板を得ることを特徴とする年輪を整合させた
集成加工材及び単板の製造方法を提供する。
【0027】(ヘ)フリッチ材を木表面を水平にした場
合に水平の切断線で複数の同一の厚さに切断し、かつ木
表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿って複数のブロッ
クに切断し、上記のごとくして得られる複数のブロック
のうち希望するブロックを希望する順序に配列し、上記
の如く配列された各ブロックの接合面の両側あるいは片
側に接着剤を塗布し、左端のブロックの左側面に、左側
面に任意の曲線形状を有する治具を当接させ、右端のブ
ロックの右側面に、上記任意の曲線形状と同一の曲線形
状を有する治具を当接させ、さらに上記両治具の外側か
らクランプあるいはプレス機等にて挾着圧縮して上記各
ブロック同士を接着すると同時に上記各ブロックを上記
両治具の内側面の上記曲線形状に成型することにより年
輪を整合させた長手方向に任意の曲線形状を有する集成
加工材あるいは単板を得ることを特徴とする年輪を整合
させた集成加工材及び単板の製造方法を提供する。
【0028】上記課題の(1)を解決する手段として上
記(ハ)を、上記課題の(2)を解決する手段として上
記(ニ)を、上記課題の(3)を解決する手段として上
記(ハ)を、上記課題の(4)を解決する手段として上
記(ハ)、(ニ)を、夫々提供するものである。
【0029】上記課題の(5)を解決する手段として上
記(イ)を、上記課題の(6)を解決する手段として上
記(ロ)を、上記課題の(7)を解決する手段として上
記(イ)を、上記課題の(8)を解決する手段として上
記(イ)、(ロ)を、夫々提供するものである。
【0030】上記課題の(9)を解決する手段として上
記(ホ)を、上記課題の(10)を解決する手段として
上記(ヘ)を、上記課題の(11)を解決する手段とし
て上記(ホ)を、上記課題の(12)を解決する手段と
して上記(ホ)、(へ)を、夫々提供するものである。
【0031】上記課題の(13)を解決する手段として
上記(ホ)を、上記課題の(14)を解決する手段とし
て上記(ヘ)を、上記課題の(15)を解決する手段と
して上記(ホ)を、上記課題の(16)を解決する手段
として上記(ホ)、(へ)を、夫々提供するものであ
る。
【0032】解決手段(イ)は解決手段(ハ)をその中
に含み、解決手段(ロ)は解決手段(ニ)をその中に含
んでいるので、本来は解決手段(イ)、(ロ)のみで目
的は達せられるが、本発明の目的の1つが、自然界には
存在しないような平行かつ直線状に揃った柾目で延長が
長くしかも幅の広い単板を得るというところにあるの
で、その点を特化した解決手段(ハ)、(ニ)を明示し
た。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を、図面
を参照しながら詳細に説明する。 (実施例1)実施例1は柾目の単板を得る方法の1実施
例であり、請求項2及び請求項4記載の発明の1実施例
となる。図1において、1は、手前の木口を正面とした
場合に上面の中央部分が板目(芯材)で左右両端部分が
柾目の曲がりのあるフリッチ材で、上面が水平になって
おり、厚みは均一なものとする。
【0034】該フリッチ材1を水平の切断線X10によ
り厚さ方向に2等分割し、また切断線Y11、Y12、
Y13、Y14、Y15、Y16、Y17、Y18によ
り垂直方向に切断してブロック1a、1b、1c、1
d、1e、1f、1g、1hを得る。この際、切断線Y
11、Y12、Y13、Y14、Y15、Y16、Y1
7、Y18の角度は垂直線に対し、右方及び左方に夫々
35°程度の範囲内まで変化させることが可能であり、
以下の2〜11の実施例における垂直方向の切断線に関
しても同様である。
【0035】この際、切断線Y11、Y12、Y13、
Y14はフリッチ材1の上面に現れた年輪に沿い、切断
線Y15、Y16、Y17、Y18はフリッチ材1の下
面に現れた年輪に沿うものとする(切断方法は後述)。
切断線Y11、Y14、Y15、Y18はフリッチ材1
の左右両側端部に現れた年輪に沿い、切断線Y12、Y
13、Y16、Y17はフリッチ材1の中央部分の柾目
部分と板目部分の境界の年輪に沿うものとする。
【0036】上記のようにして得られた8つのブロック
1a〜1hのうち、ブロック1g、1hは端部であると
いう理由により、またブロック1eと1fは芯材である
という理由により、実施例1にては使用しない。
【0037】図2aには8つのブロック1a〜1hのう
ちブロック1aとブロック1bを示す。点αを中心とし
てブロック1bを手前の木口から見て反時計回りに18
0°回転させ、ブロック1aの切断線Y12とブロック
1bの切断線Y16を合わせると、図3a、図3bの状
態となる。
【0038】ここで、ブロック1a、1bの接合面P1
1(切断線Y12、Y16)の両面あるいは片面に接着
剤を塗布し、ブロック1aの左端(切断線Y11)及び
ブロック1bの右端(切断線Y15)に直線状の治具
J,Jを当接させ、該治具J,Jの外側からクランプあ
るいはプレス機(図示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮
し、図4a、図4bに示すように接合面P11(切断線
Y12、Y16)を接着すると同時にブロック1a、1
bの曲がりを矯正する。
【0039】充分に接着及び矯正がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J,Jを取り外せば、図5aに見る単板T11
が得られる。なお、接着及び矯正にあたっては、ブロッ
ク1a、1bの幅がそのまま矯正するには広すぎる場合
には、予め熱湯に浸漬あるいは熱湯を掛ける等により木
質を軟化させ、矯正し易くするものとする。なお、該手
段は以下の実施例の全てにおいて用いることのできるも
のである。
【0040】単板T11は柾目の年輪が手前(正面)の
木口から奥(背面)の木口まで直線状かつ平行に通り、
さらに接合面P11の両側に現れる年輪は図1に見るよ
うに元のフリッチ材1における略同一の年輪となるの
で、木口部分を見ない限り完全な一枚板としての外観を
呈するものとなる。なお、接合面P11に接着剤が見え
るということは全くない(以下の実施例にてもこの点は
同様)。
【0041】同様にして、ブロック1cとブロック1d
(図2b参照)から柾目の単板T12(図5b参照)が
形成される。この場合、ブロック1d(図2b参照)は
点βを中心として手前の小口から見て時計回りに180
°回転させられ、切断線Y13と切断線Y17が接合さ
れて接合面P12をなす(図5b参照)。
【0042】この場合においても、接合面P12の両側
に現れる年輪は図1に見るように元のフリッチ材1にお
ける略同一の年輪となるので、単板T12も木口部分を
見ない限り完全な一枚板としての外観を呈するものとな
る。
【0043】以上のようにして得られた単板T11、T
12は夫々、長さは元のフリッチ材1(図1a参照)と
略同一で、厚さは元のフリッチ材1の半分であるが、幅
は元のフリッチ材1の柾目の部分の約2倍の、年輪が完
全に直線状かつ平行に通った柾目の単板となる。
【0044】図6a、図6b、図6cには図2a、図2
bのブロック1a、1b、1c、1dを接着矯正して柾
目の単板T13を得る方法を示す。図2aにおいて点α
を中心としてブロック1bを手前の木口から見て反時計
回りに180°回転させ、ブロック1aの切断線Y12
とブロック1bの切断線Y16を合わせ、図2bにおい
て点βを中心としてブロック1dを手前の木口から見て
時計回りに180°回転させ、ブロック1cの切断線Y
13とブロック1dの切断線Y17を合わせ、さらにブ
ロック1bの切断線Y15とブロック1dの切断線Y1
8を合わせると、図6a、図6bの状態となる。
【0045】ここで、ブロック1a、1bの接合面P1
1(切断線Y12、Y16)の両面あるいは片面に接着
剤を塗布し、ブロック1c、1dの接合面P12(切断
線Y13、Y17)の両面あるいは片面に接着剤を塗布
し、さらにブロック1b、1dの接合面P13(切断線
Y15、Y18)の両面あるいは片面に接着剤を塗布す
る。
【0046】次に、図6a、図6bのようにブロック1
aの左端(切断線Y11)及びブロック1cの右端(切
断線Y14)に直線状の治具J,Jを当接させ、該治具
J,Jの外側からクランプあるいはプレス機(図示せ
ず)等にて矢印方向に挾着圧縮し、接合面P11(切断
線Y12、Y16)、P12(切断線Y13、Y1
7)、P13(切断線Y15、Y18)を接着すると同
時にブロック1a、1b、1c、1dの曲がりを矯正す
る。
【0047】充分に接着及び矯正がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J,Jを取り外せば、図6cに見る単板T13
が得られる。
【0048】単板T13は柾目の年輪が手前(正面)の
木口から奥(背面)の木口まで直線状かつ平行に通り、
さらに前述のように接合面P11、P12の両側に現れ
る年輪は元のフリッチ材1(図1参照)における略同一
の年輪となり、また、接合面P13の両側に現れる年輪
も図1に見るように元のフリッチ材1の両端に現れる略
同一の年輪であるので、木口部分を見ない限り完全な一
枚板としての外観を呈するものとなる。
【0049】以上のようにして得られた単板T13は、
長さは元のフリッチ材1(図1a参照)と略同一で、厚
さは元のフリッチ材1の半分であるが、幅は元のフリッ
チ材1の柾目の部分の幅の約4倍の、年輪が完全に直線
状かつ平行に通った柾目の単板となる。
【0050】(実施例2)実施例2は柾目の単板を得る
方法の1実施例であり、請求項2及び請求項4記載の発
明の1実施例となる。図7に示すのは木芯の部分が下方
に偏っており、手前の木口を正面とした場合に上面の板
目部分の幅が広く、上面両端の柾目部分の年輪の幅も広
い曲がりのあるフリッチ材2で、上面が水平となり、厚
さは均一なものとする。該フリッチ材2の場合、図7に
示すように、切断線は、厚さ方向の2等分線X20、さ
らに、上半分から柾目部分を採るための上面の年輪に沿
った垂直方向の切断線Y21、Y22、Y25、Y2
6、下半分から柾目部分を採るための下半分の上面の年
輪に沿った垂直方向の切断線Y23、Y24、Y27、
Y28の合計9本である。
【0051】上記9本の切断線により得られる柾目のブ
ロックは、図8に示す2a、2b、2c、2dの4つで
ある。図7のブロック2e、2fは柾目でないという理
由により、また、ブロック2g、2h、2i、2jは端
材であるという理由により使用しない。
【0052】次に、図9a、図9bに示すように上記4
つの柾目のブロックを左から2b、2a、2c、2dの
順に並列する。この順序は、できるだけ近い年輪が隣接
するように図ったものである(ブロック2a、2cは略
同一の年輪で接する)。その結果、接合面P21は切断
線Y21、Y24から構成され、接合面P22は切断線
Y22、Y25から構成され、接合面P23は切断線Y
26、Y27から構成されることとなる。接合面P2
1、P22、P23は夫々片面あるいは両面に接着剤を
塗布する。
【0053】さらに、図9a、図9bに示すようにブロ
ック2bの左端(切断線Y23)及びブロック2dの右
端(切断線Y28)に直線状の治具J,Jを当接させ、
該治具J,Jの外側からクランプあるいはプレス機(図
示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮し、接合面P21
(切断線Y21、Y24)、P22(切断線Y22、Y
25)、P23(切断線Y26、Y27)を接着すると
同時にブロック2a、2b、2c、2dの曲がりを矯正
する。
【0054】充分に接着及び矯正がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J,Jを取り外せば、図9cに見る単板T21
が得られる。
【0055】単板T21は、手前の木口を正面とした場
合に上面の中央部は年輪の幅がやや広いものの、柾目の
年輪が手前(正面)の木口から奥(背面)の木口まで直
線状かつ平行に通り、さらに前述のように接合面P2
1、P23の両側に現れる年輪は元のフリッチ材2(図
7参照)における近い部分の年輪となり、接合面P22
の両側に現れる年輪は元のフリッチ材2(図7参照)に
おける略同一の年輪となるので、木口部分を見ない限り
完全な一枚板としての外観を呈するものとなる。
【0056】以上のようにして得られた単板T21は、
長さは元のフリッチ材2(図7参照)と略同一で、厚さ
は元のフリッチ材2の半分であるが、幅は元のフリッチ
材2の上面の柾目の部分の幅の4倍以上、下面の柾目の
部分の幅の3倍以上の、年輪が完全に直線状かつ平行に
通った柾目の単板となる。
【0057】(実施例3)実施例3は損傷部分等を避け
て柾目の単板を得る方法の1実施例で、請求項1及び請
求項3記載の発明の1実施例となる。図10に示すの
は、手前の木口を正面とした場合の上面には幅の広い柾
目が現れているものの、左端に欠落部分D1があり、さ
らに柾目の部分にも年輪の乱れた部分D2、節部分D
3、損傷部分D4、年輪が切れている端部D5があるフ
リッチ材3で、上面が水平となり、厚さは均一であると
する。
【0058】該フリッチ材3の場合には、図10に見る
ように、欠落部分D1、年輪の乱れた部分D2、節部分
D3、損傷部分D4、端部D5と残りの正常な柾目部分
の境界をなす年輪に沿って切断線Y31、Y32、Y3
3、Y34,Y35、Y36、Y37により切断し、さ
らに端部D5を切断線Y38によって切断する。
【0059】切断線Y31〜Y38により、元のフリッ
チ材3は3a〜3iの9つのブロックに分割されるが、
このうち、正常な柾目部分を有するブロック3a、3
b、3c、3dの4つを使用する(図11)。図10に
おける欠落部分D1を含むブロック3e、年輪の乱れた
部分D2を含むブロック3f、節部分D3を含むブロッ
ク3g、損傷部分D4を含むブロック3h、及び端部D
5を含むブロック3iは使用しない。
【0060】次に、図12a、図12bに示すように上
記4つの柾目のブロックを左から3a、3b、3c、3
dの順に並列する。この順序は、できるだけ近い年輪が
隣接するように図ったものである。その結果、接合面P
31は切断線Y32、Y33から構成され、接合面P3
2は切断線Y34、Y35から構成され、接合面P33
は切断線Y36、Y37から構成されることとなる。接
合面P31、P32、P33は夫々片面あるいは両面に
接着剤を塗布する。
【0061】さらに、図12a、図12bに示すように
ブロック3aの左端(切断線Y31)及びブロック3d
の右端(切断線Y38)に直線状の治具J,Jを当接さ
せ、該治具J,Jの外側からクランプあるいはプレス機
(図示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮し、接合面P3
1(切断線Y32、Y33)、P32(切断線Y34、
Y35)、P33(切断線Y36、Y37)を接着する
と同時にブロック3a、3b、3c、3dの曲がりを矯
正する。
【0062】充分に接着及び矯正がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J,Jを取り外せば、図12cに見る単板T3
1が得られる。
【0063】単板T31は、柾目の年輪が手前(正面)
の木口から奥(背面)の木口まで直線状かつ平行に通
り、さらに前述のように接合面P31、P32、P33
の両側に現れる年輪は元のフリッチ材3(図10参照)
における近い部分の年輪となるので、木口部分を見ない
限り完全な一枚板としての外観を呈するものとなる。し
かも、木口部分の年輪の乱れも余り目立たない。
【0064】以上のようにして得られた単板T31は、
長さは元のフリッチ材3(図10参照)と略同一で、厚
さは元のフリッチ材3と同一、幅は元のフリッチ材3よ
りやや狭くなるものの、元のフリッチ材3に見られた欠
落部分D1、年輪の乱れた部分D2、節部分D3、損傷
部分D4、年輪が切れている端部D5(図10参照)が
完全に除去された、年輪が完全に直線状かつ平行に通っ
た柾目の単板となる。
【0065】(実施例4〜実施例6)実施例4〜実施例
6は元のフリッチ材4,5、6を厚さ方向に3等分に分
割して、幅の広い柾目の単板を得る方法の実施例であ
り、請求項2及び請求項4記載の発明の1実施例とな
る。図13a、図13bには厚さが均一で長手方向に曲
がりのある柾目のフリッチ材4を厚さ方向に3等分に分
割して、元のフリッチ材4の約3倍の幅の単板T41
(実施例4)を得る方法を示す。
【0066】元のフリッチ材4は水平の切断線X41、
X42により厚さ方向に3等分割され、かつ年輪に沿っ
た垂直方向の切断線Y41、Y42、Y43、Y44、
Y45、Y46によりブロック4a、4b、4cに分割
される。
【0067】ブロック4bを点αを中心として図13a
において反時計回りに180°回転し(ブロック4a、
4cはそのまま)、左からブロック4a、4b、4cの
順に並べ、接合面P41、P42の夫々の片面あるいは
両面に接着剤を塗布し、実施例1〜実施例3と同様に直
線状の治具(図示せず)で挟み、さらにクランプあるい
はプレス機(図示せず)等で挾着圧縮する。
【0068】すると、接合面P41、P42が接着され
ると同時にブロック4a、4b、4cの曲がりは矯正さ
れ、図13bに見る単板T41が得られる。単板T41
は、柾目の年輪が手前(正面)の木口から奥(背面)の
木口まで直線状かつ平行に通り、さらに接合面P41、
P42の両側に現れる年輪は元のフリッチ材4(図13
a参照)における略同一の年輪となるので、木口部分を
見ない限り完全な一枚板としての外観を呈するものとな
る。
【0069】以上のようにして得られた単板T41は、
長さは元のフリッチ材4(図13a参照)と略同一、厚
さは元のフリッチ材4の3分の1であるが幅は元のフリ
ッチ材4の約3倍の、年輪が完全に直線状かつ平行に通
った柾目の単板となる。
【0070】図13c、図13dには厚さが均一で長手
方向に曲がりのある柾目のフリッチ材5を厚さ方向に3
等分に分割して、元のフリッチ材5の約3倍の幅の単板
T51(実施例5)を得る方法を示す。
【0071】元のフリッチ材5は水平方向の切断線X5
1、X52により厚さ方向に3等分割され、かつ年輪に
沿った垂直方向の切断線Y51、Y52、Y53、Y5
4、Y55、Y56、Y57、Y58、Y59によりブ
ロック5a、5b、5c、5d、5e、5fに分割され
る。
【0072】ブロック5bを点αを中心として図13c
において反時計回りに180°回転し、ブロック5eを
点αを中心として図13cにおいて時計回りに180°
回転し(ブロック5a、5c、5d、5fはそのま
ま)、左からブロック5a、5b、5c、5d、5e、
5fの順に並べ、接合面P51、P52、P53、P5
4、P55の夫々の片面あるいは両面に接着剤を塗布
し、実施例1〜実施例3と同様に直線状の治具(図示せ
ず)で挟み、さらにクランプあるいはプレス機(図示せ
ず)等で挾着圧縮する。
【0073】すると、接合面P51、P52、P53、
P54、P55が接着されると同時にブロック5a、5
b、5c、5d、5e、5fの曲がりは矯正され、図1
3dに見る単板T51が得られる。単板T51は、柾目
の年輪が手前(正面)の木口から奥(背面)の木口まで
直線状かつ平行に通り、さらに接合面P51、P52、
P53、P54、P55の両側に現れる年輪は元のフリ
ッチ材5(図13c参照)における略同一の部分の年輪
となるので、木口部分を見ない限り完全な一枚板として
の外観を呈するものとなる。
【0074】以上のようにして得られた単板T51は、
長さは元のフリッチ材5(図13c参照)と略同一、厚
さは元のフリッチ材5の3分の1であるが幅は元のフリ
ッチ材5の約3倍の、年輪が完全に直線状かつ平行に通
った柾目の単板となる。
【0075】図13e、図13fには厚さが均一で長手
方向に曲がりのある板目部分を含むフリッチ材6を厚さ
方向に3等分に分割して、元のフリッチ材6の約2倍の
幅の単板T61(実施例6)を得る方法を示す。
【0076】元のフリッチ材6は水平方向の切断線X6
1、X62により厚さ方向に3等分割され、かつ年輪に
沿った垂直方向の切断線Y61、Y62、Y63、Y6
4、Y65、Y66、Y67、Y68、Y69、Y61
0、Y611、Y612によりブロック6a、6b、6
c、6d、6e、6f、6g、6h、6iに分割され
る。
【0077】ブロック6d、6fは板目であるという理
由から、ブロック6eは木芯部分であるという理由から
使用されない。但し、板目部分も欲しいときには、ブロ
ック6d、6fのいずれかを使用するものとする。
【0078】ブロック6bを点αを中心として図13e
において時計回りに180°回転し、ブロック6hを点
βを中心として図13eにおいて反時計回りに180°
回転し(ブロック6a、6c、6g、6iはそのま
ま)、左からブロック6c、6b、6a、6g、6h、
6iの順に並べ、接合面P61、P62、P63、P6
4、P65の夫々の片面あるいは両面に接着剤を塗布
し、実施例1〜実施例3と同様に直線状の治具(図示せ
ず)で挟み、さらにクランプあるいはプレス機(図示せ
ず)等で挾着圧縮する。
【0079】すると、接合面P61、P62、P63、
P64、P65が接着されると同時にブロック6c、6
b、6a、6g、6h、6iの曲がりは矯正され、図1
3fに見る単板T61が得られる。単板T61は、柾目
の年輪が手前(正面)の木口から奥(背面)の木口まで
直線状かつ平行に通り、さらに接合面P61、P62、
P63、P64、P65の両側に現れる年輪は元のフリ
ッチ材6(図13e参照)における略同一の部分の年輪
となるので、木口部分を見ない限り完全な一枚板として
の外観を呈するものとなる。
【0080】以上のようにして得られた単板T61は、
長さは元のフリッチ材6(図13e参照)と略同一、厚
さは元のフリッチ材6の3分の1であるが幅は元のフリ
ッチ材6の約2倍の、年輪が完全に直線状かつ平行に通
った板目部分のない柾目の単板となる。
【0081】以上には実施例4〜実施例6として、元の
フリッチ材4,5,6を厚み方向に3等分する方法を述
べたが、さらに等分数を増やし、厚み方向に4等分、5
等分、6等分…としても無論本発明の方法は成立する。
等分数の限界は、元のフリッチ材の厚さと希望する単板
の厚さとの関係により決まるものである。
【0082】(実施例7)実施例7は板目部分を含む柾
目の単板を得る方法の1実施例であり、請求項2記載の
発明の1実施例となる。図14に示すのは木芯の部分が
下方に偏っており、手前の木口を正面とした場合の上面
の板目部分の幅が広く、上面両端の柾目部分の年輪の幅
も広い曲がりのあるフリッチ材7で、上面が水平とな
り、厚さは均一であるとする。該フリッチ材7の場合、
図14に示すように、切断線は、厚さ方向に2等分する
水平方向の切断線X70、さらに、年輪に沿った垂直方
向の切断線Y71、Y72、Y73、Y74Y75、Y
76、Y77、Y78の合計9本である。
【0083】上記9本の切断線により得られる柾目のブ
ロックは、図15に示す7a、7b、7c、7dの4つ
である。板目部分は1箇所でよいので図14のブロック
7fを選択した場合7eは使用されない(7eを選択し
た場合は7fは使用されない)。また、ブロック7g、
7h、7i、7jは端材であるという理由により使用し
ない。
【0084】図16a、図16bには図15に示す7
a、7b、7c、7d、7fの5つのブロックのうち、
ブロック7b、7f、7dの3つのブロックを用いる方
法を示す。上記3つのブロックを、中心が板目となるよ
う、左から7b、7f、7dの順に並列する。その結
果、接合面P71は切断線Y74から構成され、接合面
P72は切断線Y77から構成されることとなる。接合
面P71、P72は夫々片面あるいは両面に接着剤を塗
布する。
【0085】さらに、図16a、図16bに示すように
ブロック7bの左端(切断線Y73)及びブロック7d
の右端(切断線Y78)に直線状の治具J,Jを当接さ
せ、該治具J,Jの外側からクランプあるいはプレス機
(図示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮し、接合面P7
1(切断線Y74)、P72(切断線Y77)を接着す
ると同時にブロック7b、7f、7dの曲がりを矯正す
る。
【0086】充分に接着及び矯正がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J,Jを取り外せば、図16cに見る単板T7
1が得られる。なお、板目部分を含むブロック7fの幅
が広すぎて矯正しずらい場合には、ブロック7fの板目
の中心を通る切断線Y79(図16aの2点鎖線で表
示)にてブロック7fを2分割しても良い(以下、特に
記さないが、板目部分を含む実施例には共通の技術手法
である)。
【0087】単板T71は、上面の中央部は板目で、周
辺部は柾目の年輪が手前(正面)の木口から奥(背面)
の木口まで直線状かつ平行に通り、さらに接合面P7
1、P72の両側に現れる年輪は元のフリッチ材7(図
14参照)における隣接する部分の年輪となる。また、
木口部分の年輪も連続するので、完全な一枚板としての
外観を呈するものとなる。
【0088】以上のようにして得られた単板T71は、
長さは元のフリッチ材7(図14参照)と略同一で、厚
さは元のフリッチ材7の半分、幅は元のフリッチ材7と
略同一の、年輪が完全に直線状かつ平行に通った柾目部
分を有する板目部分と柾目部分を含む曲がりのない単板
となる。
【0089】図17a、図17bには図15に示す7
a、7b、7c、7d、7fの5つのブロックの全てを
用いる方法を示す。上記5つのブロックを、中心が板目
となるよう、左から7a、7b、7f、7d、7cの順
に並列する。その結果、接合面P71は切断線Y74か
ら、接合面P72は切断線Y77から、接合面P73は
切断線Y72、Y73から、接合面P74は切断線Y7
5、Y78から構成されることとなる。接合面P71〜
P74は夫々片面あるいは両面に接着剤を塗布する。
【0090】さらに、図17a、図17bに示すように
ブロック7aの左端(切断線Y71)及びブロック7c
の右端(切断線Y76)に直線状の治具J,Jを当接さ
せ、該治具J,Jの外側からクランプあるいはプレス機
(図示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮し、接合面P7
1(切断線Y74)、P72(切断線Y77)、P73
(切断線Y72、Y73)、P74(切断線Y75、Y
78)を接着すると同時にブロック7a、7b、7f、
7d、7cの曲がりを矯正する。
【0091】充分に接着及び矯正がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J,Jを取り外せば、図17cに見る単板T7
2が得られる。単板T72は、上面の中央部は板目で、
周辺部は柾目の年輪が手前(正面)の木口から奥(背
面)の木口まで直線状かつ平行に通り、さらに接合面P
71、P72の両側に現れる年輪は元のフリッチ材7
(図14参照)における隣接する部分の年輪となり、接
合面P73、P74の両側に現れる年輪は元のフリッチ
材7(図14参照)における近い部分の年輪となるの
で、木口部分を見ない限り、完全な一枚板としての外観
を呈するものとなる。
【0092】以上のようにして得られた単板T72は、
長さは元のフリッチ材7(図14参照)と略同一で、厚
さは元のフリッチ材7の半分、幅は元のフリッチ材7の
約1.5倍近い、柾目部分の年輪が完全に直線状かつ平
行に通った板目部分と柾目部分を含む曲がりのない単板
となる。
【0093】(実施例8)実施例8は柾目の集成加工材
を得る方法の1実施例であり、請求項1及び請求項3記
載の発明の1実施例となる。図18aに示すのは角柱状
で上面(及び下面)が柾目となった曲がりのあるフリッ
チ材8で、上面が水平で厚さは均一であるとする。該フ
リッチ材8の場合、図18aに示すように、切断線は、
上面の年輪に沿った垂直方向の切断線Y81、Y82、
Y83の合計3本である。
【0094】上記3本の切断線により得られる柾目のブ
ロックは、図18bに示す8a、8b、8c、8dの4
つである。上記4つのブロックを、左から8a、8b、
8c、8dの順に並列する(図18c参照)。その結
果、接合面P81は切断線Y81から、接合面P82は
切断線Y82から、接合面P83は切断線Y83から構
成されることとなる。接合面P81、P82、P83は
夫々片面あるいは両面に接着剤を塗布する。
【0095】さらに、図18cに示すようにブロック8
aの左端及びブロック8dの右端に直線状の治具J,J
を当接させ、該治具J,Jの外側からクランプあるいは
プレス機(図示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮し、接
合面P81、P82、P83を接着すると同時にブロッ
ク8a、8b、8c、8dの曲がりを矯正する。
【0096】充分に接着及び矯正がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J,Jを取り外せば、図18dに見る集成加工
材S81が得られる。集成加工材S81は、上面と下面
が柾目の、年輪が手前(正面)の木口から奥(背面)の
木口まで直線状かつ平行に通り、さらに接合面P81、
P82、P83の両側に現れる年輪は元のフリッチ材8
(図18a参照)における隣接する部分の年輪となる。
また、木口部分の年輪も連続するので、完全な一本の角
柱としての外観を呈するものとなる。
【0097】以上のようにして得られた集成加工材S8
1は、長さは元のフリッチ材8(図18a参照)と略同
一で、厚さは元のフリッチ材8と同一、幅は元のフリッ
チ材8と同一の、上面と下面に年輪が完全に直線状かつ
平行に通った柾目部分が表われた曲がりのない角柱状の
集成加工材となる。
【0098】(実施例9)実施例9は任意の曲線形状を
有する柾目の単板を得る方法の1実施例であり、請求項
6記載の発明の1実施例となる。図19aにおいて、9
は手前の木口を正面とした場合に上面の中央部分が板目
(芯材)で左右両端部分が柾目の略直線状のフリッチ材
で、上面が水平で、厚さは均一であるとする。
【0099】該フリッチ材9を水平の切断線X90によ
り厚さ方向に2等分割し、また切断線Y91、Y92、
Y93、Y94、Y95、Y96、Y97、Y98によ
り垂直方向に切断してブロック9a、9b、9c、9
d、9e、9f、9g、9hを得る。
【0100】この際、切断線Y91、Y92、Y93、
Y94はフリッチ材9の上面に現れた年輪に沿うものと
し、切断線Y95、Y96、Y97、Y98はフリッチ
材9の下面に現れた年輪に沿うものとする。また、切断
線Y91、Y94、Y95、Y98はフリッチ材9の両
側端部に現れた年輪に沿い、切断線Y92、Y93、Y
96、Y97はフリッチ材9の中央部分の柾目部分と板
目部分の境界の年輪に沿うものとする。
【0101】上記のようにして得られた8つのブロック
9a〜9hのうち、ブロック9g、9hは端部であると
いう理由により、またブロック9eと9fは芯材である
という理由により、実施例9にては使用しない。
【0102】図19bにおいて、点αを中心としてブロ
ック9bを手前の木口から見て反時計回りに180°回
転させ、ブロック9aの切断線Y92とブロック9bの
切断線Y96を合わせ、点βを中心としてブロック9d
を手前の木口から見て時計回りに180°回転させ、ブ
ロック9cの切断線Y93とブロック9dの切断線Y9
7を合わせ、さらにブロック9bの切断線Y95とブロ
ック9dの切断線Y98を合わせると、図20aの状態
となる。
【0103】ここで、接合面P91(切断線Y92、Y
96)、接合面P92(切断線Y95、Y98)、接合
面P93(切断線Y93、Y97)の両面あるいは片面
に接着剤を塗布し、ブロック9aの左端(切断線Y9
1)及びブロック9cの右端(切断線Y94)に任意の
曲線形状を有する治具J1,J2を当接させる。
【0104】治具J1,J2は、図20aに見るように
治具J1の右側面と治具J2の左側面が同一形状の曲線
形状を有するものとする。任意の曲線形状を有する治具
J1,J2の製作方法は、例えば本願の発明者による特
願平11−244686の方法によるものとする(以下
の実施例における任意の曲線形状を有する治具について
も同様)。
【0105】該治具J1,J2の外側からクランプある
いはプレス機(図示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮
し、接合面P91(切断線Y92、Y96)、接合面P
92(切断線Y95、Y98)、接合面P93(切断線
Y93、Y97)を接着すると同時にブロック9a、9
b、9c、9dを治具J1,J2が有する曲線形状に沿
うように曲成する。
【0106】充分に接着及び曲成がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J1,J2を取り外せば、図20bに見る単板
T91が得られる。単板T91は柾目の年輪が手前(正
面)の木口から奥(背面)の木口まで右側面あるいは左
側面と平行に通り、左右両側端部にて年輪が切れていな
い。
【0107】さらに接合面P91、P92、P93の夫
々両側に現れる年輪は、図19aから明らかなように元
のフリッチ材9における略同一の年輪となるので、木口
部分を見ない限り完全な一枚板としての外観を呈するも
のとなる。以上のようにして得られた単板T91は、長
さは元のフリッチ材9(図19a参照)と略同一で、厚
さは元のフリッチ材9の半分であるが、幅は元のフリッ
チ材9の柾目の部分の幅の約4倍の、年輪が左右両側と
平行に通り、両側端部で年輪が切れていない柾目の曲線
形状の単板となる。
【0108】(実施例10)実施例10は任意の曲線形
状を有する柾目部分と板目部分を含む単板を得る方法の
1実施例であり、請求項6記載の発明の1実施例とな
る。図21において、10は手前の木口を正面とした場
合に上面の中央部分が板目(芯材)で両端部分が柾目の
略直線状のフリッチ材で、上面が水平で厚さは均一であ
るものとする。
【0109】該フリッチ材10を水平の切断線X100
により厚さ方向に2等分割し、また切断線Y101、Y
102、Y103、Y104、Y105、Y106、Y
107、Y108により垂直方向に切断してブロック1
0a、10b、10c、10d、10e、10f、10
g、10h、10i、10jを得る。
【0110】この際、切断線Y101、Y102、Y1
05、Y106はフリッチ材10の上面に現れた年輪に
沿い、切断線Y103、Y104、Y107、Y108
は切断線X100により切断されたフリッチ材10の下
半分の上面に現れた年輪に沿うものとする。
【0111】上記のようにして得られた10個のブロッ
ク10a〜10jのうち、ブロック10g、10h、1
0i、10jは端部であるという理由により使用しな
い。またブロック10eと10fは両方とも板目である
のでどちらかを使用すればよいが、実施例9にてはより
幅の狭いブロック10fを使用する。
【0112】図22に示したブロック10a、10b、
10c、10d、10fのうち、ブロック10b、10
d、10fを左からブロック10b、10f、10dの
順に並べると図23a、図23bのようになる。ここ
で、接合面P101(切断線Y104)、接合面P10
2(切断線Y107)の夫々両面あるいは片面に接着剤
を塗布し、ブロック10bの左端(切断線Y103)及
びブロック10dの右端(切断線Y108)に任意の曲
線形状を有する治具J3,J4を当接させる。
【0113】治具J3,J4は、図23aに見るように
治具J3の右側面と治具J4の左側面が同一形状の曲線
形状を有するものとする。該治具J3,J4の外側から
クランプあるいはプレス機(図示せず)等にて矢印方向
に挾着圧縮し、接合面P101(切断線Y104)、接
合面P102(切断線Y107)を接着すると同時にブ
ロック10b、10f、10dを治具J3,J4が有す
る曲線形状に沿うように曲成する。
【0114】充分に接着及び曲成がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J3,J4を取り外せば、図23cに見る単板
T101が得られる。単板T101は柾目の年輪が手前
(正面)の木口から奥(背面)の木口まで右側面あるい
は左側面と平行に通り、左右両側端部にて年輪が切れて
いない。
【0115】さらに接合面P101、P102の両側に
現れる年輪は、図21から明らかなように元のフリッチ
材10(図21参照)における隣接する年輪となり、木
口部分の年輪も連続するので、単板T101は完全な一
枚板としての外観を呈するものとなる。以上のようにし
て得られた単板T101は、長さは元のフリッチ材10
(図21参照)と略同一で、厚さは元のフリッチ材10
の半分、幅は元のフリッチ材10と略同一の、柾目部分
の年輪が左右両側と平行に通り両側端部で年輪が切れて
いない柾目部分と板目部分を含む曲線形状の単板とな
る。
【0116】また、図22に示したブロック10a、1
0b、10c、10d、10fを左からブロック10
a、10b、10f、10d、10cの順に並べると図
24a、図24bのようになる。
【0117】ここで、接合面P101(切断線Y10
4)、接合面P102(切断線Y107)、接合面P1
03(切断線Y102、Y103)、接合面P104
(切断線Y105、Y108)の夫々両面あるいは片面
に接着剤を塗布し、ブロック10aの左端(切断線Y1
01)及びブロック10cの右端(切断線Y106)に
任意の曲線形状を有する治具J5,J6を当接させる。
【0118】治具J5,J6は、図24aに見るように
治具J5の右側面と治具J6の左側面が同一形状の曲線
形状を有するものとする。該治具J5,J6の外側から
クランプあるいはプレス機(図示せず)等にて矢印方向
に挾着圧縮し、接合面P101、P102、P103、
P104を接着すると同時にブロック10a、10b、
10f、10d、10cを治具J5,J6が有する曲線
形状に沿うように曲成する。
【0119】充分に接着及び曲成がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J5,J6を取り外せば、図24cに見る単板
T102が得られる。単板T102は中央部分が板目で
周辺部分が柾目であり、柾目部分の年輪が手前(正面)
の木口から奥(背面)の木口まで右側面あるいは左側面
と平行に通り、左右両側端部にて年輪が切れていない。
【0120】さらに接合面P101、P102の夫々両
側に現れる年輪は、図21から明らかなように元のフリ
ッチ材10における隣接する年輪となり、接合面P10
3、P104の夫々両側に現れる年輪は近い年輪となる
ので、単板T102は木口部分を見ない限り完全な一枚
板としての外観を呈するものとなる。以上のようにして
得られた単板T102は、長さは元のフリッチ材10
(図21参照)と略同一で、厚さは元のフリッチ材10
の半分、幅は元のフリッチ材10よりやや広い、柾目部
分の年輪が左右両側と平行に通り両側端部で年輪が切れ
ていない柾目部分と板目部分を含む曲線形状の単板とな
る。
【0121】図25a、図25bには元のフリッチ材1
0(図21参照)が略直線状でなく、ある程度の曲がり
を有している場合を示す。図25aの場合、図23aと
同様にしてブロック10b、10f、10dを接合面P
101、P102の夫々片面あるいは両面に接着剤を塗
布し、任意の曲線形状を有する前記治具J3、J4を介
してクランプあるいはプレス機等(図示せず)で矢印方
向に挾着圧縮する。
【0122】充分に接着及び曲成がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J3,J4を取り外せば、単板T101(図2
3c参照)と略同様の特徴を有する単板T103が得ら
れる。
【0123】あるいは、図25bの場合、ブロック10
a、10b、10f、10d、10cを接合面P10
1、P102、P103、P104の夫々片面あるいは
両面に接着剤を塗布し、任意の曲線形状を有する前記治
具J5、J6を介してクランプあるいはプレス機等(図
示せず)で矢印方向に挾着圧縮する。
【0124】充分に接着及び曲成がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J5,J6を取り外せば、単板T102(図2
4c参照)と略同様の特徴を有する単板T104が得ら
れる。
【0125】(実施例11)実施例11は任意の曲線形
状を有する柾目の集成加工材を得る方法の1実施例であ
り、請求項5記載の発明の1実施例となる。図26aに
おいて、11は角柱状で手前の木口を正面とした場合に
上面(及び下面)が柾目となった略直線状のフリッチ材
で、上面が水平で厚みは均一なものとする。該フリッチ
材11の場合、図26aに示すように、切断線は、上面
の年輪に沿った垂直方向の切断線Y111、Y112、
Y113の合計3本である。
【0126】上記3本の切断線により得られる柾目のブ
ロックは、図26bに示す11a、11b、11c、1
1dの4つである。上記4つのブロックを、左から11
a、11b、11c、11dの順に並列する(図26c
参照)。その結果、接合面P111は切断線Y111か
ら、接合面P112は切断線Y112から、接合面P1
13は切断線Y113から構成されることとなる。接合
面P111、P112、P113は夫々片面あるいは両
面に接着剤を塗布する。
【0127】さらに、図26cに示すようにブロッ11
aの左端及びブロック11dの右端に任意の曲線形状を
有する治具J7,J8を当接させる。治具J7,J8
は、図26cに見るように治具J7の右側面と治具J8
の左側面が同一形状の曲線形状を有するものとする。該
治具J7,J8の外側からクランプあるいはプレス機
(図示せず)等にて矢印方向に挾着圧縮し、接合面P1
11、P112、P113を接着すると同時にブロック
11a、11b、11c、11dを曲成する。
【0128】充分に接着及び曲成がなされた後クランプ
あるいはプレス機(図示せず)等による挾着圧縮を解除
し、治具J7,J8を取り外せば、図26dに見る集成
加工材S111が得られる。集成加工材S111は、上
面と下面が柾目の、年輪が手前(正面)の木口から奥
(背面)の木口まで左右両側と平行に通り、さらに接合
面P111、P112、P113の両側に現れる年輪は
元のフリッチ材11(図26a参照)における隣接する
部分の年輪となる。また、小口部分の年輪も連続するの
で、任意の曲線形状を有する完全な一本の角柱としての
外観を呈するものとなる。
【0129】以上のようにして得られた集成加工材S1
11は、長さは元のフリッチ材11(図26a参照)と
略同一で、厚さは元のフリッチ材11と同一、幅は元の
フリッチ材11と同一の、上面と下面に年輪が完全に左
右両側と平行に通り、左右両側端部で年輪が切れていな
い任意の曲線形状を有する角柱状の集成加工材となる。
【0130】(年輪に沿って切断する方法)図27a、
図27bには、フリッチ材を年輪に沿って切断する際の
方法の1例を示す。図27bに示す装置Mにおいて、M
1は機台であり、基台1上に複数のクランプM2を用い
てフリッチ材12が固定されている。機台1の左側面に
は糸鋸制御部M3とコントロールパネルM4が一体とな
って矢印方向に摺動自在に装着されている。
【0131】糸鋸制御部M3の右側面からは左右に摺動
自在にロッドM5が延伸され、ロッドM5の先端部には
糸鋸駆動部M6が装着され、糸鋸駆動部M6の下面から
は糸鋸M7が突設されている。また、コントロールパネ
ルM4の右側面からは金属を検知する機能を有する3本
の検知ロッドM8、M8、M8が、フリッチ材12のや
や上方に水平に突設されている。
【0132】フリッチ材12には、任意の年輪N2に沿
って金属線M9が固着されている(固着方法はピン止
め、接着等任意。図27bではピン止め)。3本の検知
ロッドM8、M8、M8は金属線M9の位置を検知し、
検知した情報を年輪位置情報I1としてコントロールパ
ネルM4に送る(図27a)。
【0133】コントロールパネルM4においては、予め
入力済みのフリッチ材12の年輪幅に基づいて糸鋸M7
の位置と角度(糸鋸M7の進行方向に対する角度及び垂
直方向に対する角度)を制御するための糸鋸制御情報I
2を糸鋸制御部M3に送る。糸鋸制御部M3は該糸鋸制
御情報I2に基づいてロッドM5を摺動させるとともに
糸鋸M7の上記角度をその都度決定し、糸鋸駆動部M6
が糸鋸M7を駆動し、年輪N2に隣接する年輪N1に沿
ってフリッチ材12を切断する。
【0134】実験によると、金属線M9の位置を検知す
る検知ロッドM8は3本あれば充分に金属線M9の位置
を検知でき、装置Mにおいて糸鋸M7は年輪N1の形状
予測にしたがって年輪N1に沿ってフリッチ材12を切
断した。なお、年輪N2の検知方法としては、他にスキ
ャナー(図示せず)により図形情報として年輪N2を読
み取る方法等も採り得る。また、図27bにては糸鋸M
7は略垂直であるが、垂直方向から左右へ夫々35°程
度の範囲内で任意の角度を有せしめ得るものとする。
【0135】以上に記述した装置Mはフリッチ材12を
上面に現れた年輪に沿って切断するための1手段であっ
て、他の方法(例えば手引等)を用いても、フリッチ材
を上面に現れた年輪に沿って切断する方法であればいか
なる方法でも構わないのは当然のことである。
【0136】
【発明の効果】本発明の方法によれば、自然界には存在
しないような平行かつ直線状に揃った柾目で長手方向に
元のフリッチ材と略同一の延長を有し、最大幅として大
径木からしか採れないような幅を有し得、しかも木表面
あるいは木裏面の外見上は接合面が全くわからず一枚板
に見える単板を提供することができる。
【0137】あるいは、自然界には存在しないような平
行かつ直線状に揃った柾目で長手方向に元のフリッチ材
と略同一の延長を有し、しかも木表面、木裏面の外見上
は接合面が全くわからない集成加工材を提供することが
できる。
【0138】また、本発明の方法によれば、自然界には
存在しないような年輪が平行かつ直線状に揃った柾目部
分を持ち、長手方向に元のフリッチ材と略同一の延長を
有し、最大幅として大径木からしか採れないような幅の
柾目部分と板目部分を両方含み、しかも木表面、木裏面
の外見上は接合面が全くわからず一枚板に見える単板を
提供することができる。
【0139】あるいは、自然界には存在しないような年
輪が平行かつ直線状に揃った柾目部分を持ち、長手方向
に元のフリッチ材と略同一の延長を有し、しかも木表
面、木裏面の外見上は接合面が全くわからない柾目部分
と板目部分を両方含む集成加工材を提供することができ
る。
【0140】また、本発明の方法によれば、柾目部分を
有するフリッチ材から、元のフリッチ材の柾目部分の幅
の2〜数倍の幅で年輪が平行かつ直線状に揃い、長手方
向に元のフリッチ材と略同一の延長を有し、しかも木表
面、木裏面の外見上は接合面が全くわからず一枚板に見
える柾目の単板を提供することができる。
【0141】あるいは、柾目部分を有するフリッチ材か
ら、元のフリッチ材の柾目部分の幅の2〜数倍の幅で年
輪が平行かつ直線状に揃った柾目部分を持ち、長手方向
に元のフリッチ材と略同一の延長を有し、しかも木表
面、木裏面の外見上は接合面が全くわからず一枚板に見
える柾目部分と板目部分を両方含む単板を提供すること
ができる。
【0142】また、本発明の方法によれば、柾目部分に
損傷や節部分、年輪の乱れ等の使用不能の部分を有する
フリッチ材から平行かつ直線状に揃った柾目で長手方向
に元のフリッチ材と略同一の延長を有し、使用不能の部
分を全く有せず、しかも木表面、木裏面の外見上は接合
面が全くわからない柾目の集成加工材あるいは単板を提
供することができる。
【0143】あるいは、柾目部分に損傷や節部分、年輪
の乱れ等の使用不能の部分を有するフリッチ材から平行
かつ直線状に揃った柾目部分を有し、長手方向に元のフ
リッチ材と略同一の延長を有し、使用不能の部分を全く
有せず、しかも木表面、木裏面の外見上は接合面が全く
わからない柾目部分と板目部分を両方含む集成加工材あ
るいは単板を得ることができる。
【0144】また、本発明の方法によれば、長手方向に
任意の曲線形状を有し、しかも年輪が左右両側に平行で
左右両側において年輪が切れておらず、長手方向に元の
フリッチ材と略同一の延長を有し、しかも木表面、木裏
面の外見上は接合面が全くわからない柾目の集成加工材
あるいは単板を得ることができる。
【0145】あるいは、長手方向に任意の曲線形状を有
し、しかも柾目部分の年輪が左右両側に平行で左右両側
において年輪が切れておらず、長手方向に元のフリッチ
材と略同一の延長を有し、しかも木表面、木裏面の外見
上は接合面が全くわからない柾目部分と板目部分を両方
含む集成加工材あるいは単板を得ることができる。
【0146】また、本発明の方法によれば、柾目部分に
損傷や節部分、年輪の乱れ等の使用不能の部分を有する
フリッチ材から長手方向に任意の曲線形状を有し、損傷
や節部分、年輪の乱れ等の使用不能の部分を有せず、年
輪が左右両側に平行で左右両側において年輪が切れてお
らず、長手方向に元のフリッチ材と略同一の延長を有
し、しかも木表面、木裏面の外見上は接合面が全くわか
らない柾目の集成加工材あるいは単板を得ることができ
る。
【0147】あるいは、柾目部分に損傷や節部分、年輪
の乱れ等の使用不能の部分を有するフリッチ材から長手
方向に任意の曲線形状を有し、柾目部分に損傷や節部
分、年輪の乱れ等の使用不能の部分を有せず、柾目部分
の年輪が左右両側に平行で左右両側において年輪が切れ
ておらず、長手方向に元のフリッチ材と略同一の延長を
有し、しかも木表面、木裏面の外見上は接合面が全くわ
からない柾目部分と板目部分を両方含む集成加工材ある
いは単板を提供することができる。
【0148】本発明の方法によれば、長押等に使用され
る自然界には存在しないような平行かつ直線状に揃った
柾目で元のフリッチ材と略同一の延長を有し、元のフリ
ッチ材よりはるかに幅が広く、しかも木表面、木裏面の
外見上は接合面が全くわからず1枚板に見える単板を提
供することができる。
【0149】あるいは、本発明の方法によれば、小径木
から採れるフリッチ材から、該フリッチ材の幅の1〜数
倍の幅の、年輪が平行かつ直線状にあるいは平行かつ任
意の曲線状に揃い、元のフリッチ材と略同一の延長を有
し、しかも木表面、木裏面の外見上は接合面が全くわか
らず1枚板に見える柾目の単板を提供することができ
る。
【0150】また、本発明の方法によれば、小径木から
採れるフリッチ材から、該フリッチ材の幅の1〜数倍の
幅の、柾目部分の年輪が平行かつ直線状にあるいは平行
かつ任意の曲線状に揃い、元のフリッチ材と略同一の延
長を有し、しかも木表面、木裏面の外見上は接合面が全
くわからず1枚板に見える柾目部分と板目部分を両方含
む単板を提供することができる。
【0151】さらに本発明の方法によれば、フリッチ材
から、玄関の式台等に用いられる、長手方向に任意の曲
線形状を有し、柾目部分の年輪が該曲線形状に平行で両
側端部にて年輪が切れておらず、該フリッチ材と略同一
の延長を有し、しかも木表面、木裏面の外見上は接合面
が全くわからず1枚板に見える単板を提供することがで
きる。
【0152】あるいは本発明の方法によれば、フリッチ
材から、むくりを有する梁等に用いられる、長手方向に
任意の曲線形状を有し、柾目部分の年輪が該曲線形状に
平行で両側端部にて年輪が切れておらず、該フリッチ材
と略同一の延長を有し、しかも木表面、木裏面の外見上
は接合面が全くわからない集成加工材を提供することが
できる。
【0153】本発明の方法によれば、総合的な効果とし
て、従来余り使い道のなかった小径木から採れるフリッ
チ材あるいは節部分や損傷部分等の使用不能部分の多い
フリッチ材から、自然界にはごく稀にしか存在しないよ
うな大径木からしか採れないような年輪が直線状に揃っ
た集成加工材や単板、あるいはこれもまた自然界では探
すのに手間と費用を要する任意の曲線形状を持つ集成加
工材や単板を、簡単な作業工程にて得ることができる画
期的な方法である。
【0154】資源保護がますます声高に叫ばれるように
なってきている今日においては、ある程度以上のデザイ
ン性を要求される木造建築物に用いられる望み通りの木
材資源を見出すのは、困難さが増す一方である。この現
状において、従来高いデザイン性を要求される場におい
てはとても使えなかった手近な木材資源に簡単な加工を
施すことにより、高度なデザイン性を満足させ得る木材
資源に生まれ変わらせることのできる本発明の方法は、
資源保護と木造建築物のデザイン性の向上の両側面にお
いて、多大な貢献を齎すものといい得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施例1の1工程を示す外観斜
視図である。
【図2】a 本発明の方法の実施例1の1工程を示す外
観斜視図である。 b 本発明の方法の実施例1の1工程を示す外観斜視図
である。
【図3】a 本発明の方法の実施例1の1工程を示す平
面図である。 b 本発明の方法の実施例1の1工程を示す正面図であ
る。
【図4】a 本発明の方法の実施例1の1工程を示す平
面図である。 b 本発明の方法の実施例1の1工程を示す正面図であ
る。
【図5】a 本発明の方法の実施例1の1工程を示す外
観斜視図である。 b 本発明の方法の実施例1の1工程を示す外観斜視図
である。
【図6】a 本発明の方法の実施例1の1工程を示す平
面図である。 b 本発明の方法の実施例1の1工程を示す正面図であ
る。 c 本発明の方法の実施例1の1工程を示す外観斜視図
である。
【図7】本発明の方法の実施例2の1工程を示す外観斜
視図である。
【図8】本発明の方法の実施例2の1工程を示す外観斜
視図である。
【図9】a 本発明の方法の実施例2の1工程を示す平
面図である。 b 本発明の方法の実施例2の1工程を示す正面図であ
る。 c 本発明の方法の実施例2の1工程を示す外観斜視図
である。
【図10】本発明の方法の実施例3の1工程を示す外観
斜視図である。
【図11】本発明の方法の実施例3の1工程を示す外観
斜視図である。
【図12】a 本発明の方法の実施例3の1工程を示す
平面図である。 b 本発明の方法の実施例3の1工程を示す正面図であ
る。 c 本発明の方法の実施例3の1工程を示す外観斜視図
である。
【図13】a 本発明の方法の実施例4の1工程を示す
木口部分の参考図である。 b 本発明の方法の実施例4の1工程を示す木口部分の
参考図である。 c 本発明の方法の実施例5の1工程を示す木口部分の
参考図である。 d 本発明の方法の実施例5の1工程を示す木口部分の
参考図である。 e 本発明の方法の実施例6の1工程を示す木口部分の
参考図である。 f 本発明の方法の実施例6の1工程を示す木口部分の
参考図である。
【図14】本発明の方法の実施例7の1工程を示す外観
斜視図である。
【図15】本発明の方法の実施例7の1工程を示す外観
斜視図である。
【図16】a 本発明の方法の実施例7の1工程を示す
平面図である。 b 本発明の方法の実施例7の1工程を示す正面図であ
る。 c 本発明の方法の実施例7の1工程を示す外観斜視図
である。
【図17】a 本発明の方法の実施例7の1工程を示す
平面図である。 b 本発明の方法の実施例7の1工程を示す正面図であ
る。 c 本発明の方法の実施例7の1工程を示す外観斜視図
である。
【図18】a 本発明の方法の実施例8の1工程を示す
外観斜視図である。 b 本発明の方法の実施例8の1工程を示す外観斜視図
である。 c 本発明の方法の実施例8の1工程を示す平面図であ
る。 d 本発明の方法の実施例8の1工程を示す外観斜視図
である。
【図19】a 本発明の方法の実施例9の1工程を示す
外観斜視図である。 b 本発明の方法の実施例9の1工程を示す外観斜視図
である。
【図20】a 本発明の方法の実施例9の1工程を示す
平面図である。 b 本発明の方法の実施例9の1工程を示す外観斜視図
である。
【図21】本発明の方法の実施例10の1工程を示す外
観斜視図である。
【図22】本発明の方法の実施例10の1工程を示す外
観斜視図である。
【図23】a 本発明の方法の実施例10の1工程を示
す平面図である。 b 本発明の方法の実施例10の1工程を示す正面図で
ある。 c 本発明の方法の実施例10の1工程を示す外観斜視
図である。
【図24】a 本発明の方法の実施例10の1工程を示
す平面図である。 b 本発明の方法の実施例10の1工程を示す正面図で
ある。 c 本発明の方法の実施例10の1工程を示す外観斜視
図である。
【図25】a 本発明の方法の実施例10の1工程を示
す平面図である。 b 本発明の方法の実施例10の1工程を示す平面図で
ある。
【図26】a 本発明の方法の実施例11の1工程を示
す外観斜視図である。 b 本発明の方法の実施例11の1工程を示す外観斜視
図である。 c 本発明の方法の実施例11の1工程を示す平面図で
ある。 d 本発明の方法の実施例11の1工程を示す外観斜視
図である。
【図27】a 本発明の方法において、フリッチ材を年
輪に沿って切断する機械の一例の構成図である。 b 本発明の方法において、フリッチ材を年輪に沿って
切断する機械の一例の外観斜視図である。
【図28】a 従来の方法の1工程を示す外観斜視図で
ある。 b 従来の方法の1工程を示す外観斜視図である。 c 従来の方法の1工程を示す外観斜視図である。
【図29】a 従来の方法の1工程を示す外観斜視図で
ある。 b 従来の方法の1工程を示す外観斜視図である。
【図30】a 従来の方法の1工程を示す外観斜視図で
ある。 b 従来の方法の1工程を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
3、14、15、フリッチ材 1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h ブ
ロック 2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、2
i、2jブロック 3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3
iブロック 4a、4b、4c ブロック 5a、5b、5c、5d、5e、5f ブロック 6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h、6
iブロック 7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7
i、7jブロック 8a、8b、8c、8d ブロック 9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g、9h ブ
ロック 10a、10b、10c、10d、10e、10f、1
0g、10h、10i、10j ブロック 11a、11b、11c、11d ブロック 13a、13b、13c、13d、13e、13f、1
3g、13h ブロック D1 欠落部分 D2 年輪の乱れた部分 D3 節部分 D4 損傷部分 D5 端部 H15 梁材 I1 年輪位置情報 I2 糸鋸制御情報 J、J1,J2,J3,J4、J5、J6、J7、J8
治具 M 装置 M1 機台 M2、M2、M2、M2、M2、M2 クランプ M3 糸鋸制御部 M4 コントロールパネル M5 ロッド M6 糸鋸駆動部 M7 糸鋸 M8、M8、M8 検知ロッド M9 金属線 N1、N2 年輪 P11、P12、P13 接合面 P21、P22、P23 接合面 P31、P32、P33 接合面 P41、P42 接合面 P51、P52、P53、P54、P55 接合面 P61、P62、P63、P64、P65 接合面 P71、P72、P73、P74 接合面 P81、P82、P83 接合面 P91、P92、P93 接合面 P101、P102、P103、P104 接合面 P111、P112、P113 接合面 P131、P132 接合面 S81、S111 集成加工材 T11、T12、T13、T21、T31、T41、T
51、T61、T71、T72、T91、T101、T
102、T103、T104、T131、T132、T
141 単板 X10、X20、X41、X42、X51、X52、X
61、X62、X70、X90、X100、X130
切断線 Y11、Y12、Y13、Y14、Y15、Y16、Y
17、Y18 切断線 Y21、Y22、Y23、Y24、Y25、Y26、Y
27、Y28 切断線 Y31、Y32、Y33、Y34、Y35、Y36、Y
37、Y38 切断線 Y41、Y42、Y43、Y44、Y45、Y46 切
断線 Y51、Y52、Y53、Y54、Y55、Y56、Y
57、Y58、Y59 切断線 Y61、Y62、Y63、Y64、Y65、Y66、Y
67、Y68、Y69、Y610、Y611、Y612
切断線 Y71、Y72、Y73、Y74、Y75、Y76、Y
77、Y78、Y79 切断線 Y81、Y82、Y83 切断線 Y91、Y92、Y93、Y94、Y95、Y96、Y
97、Y98 切断線 Y101、Y102、Y103、Y104、Y105、
Y106、Y107、Y108 切断線 Y111、Y112、Y113 切断線 Y131、Y132、Y133、Y134 切断線 Y141、Y142 切断線 Y151、Y152 切断線 α 点 β 点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリッチ材を木表面を水平にした場合
    に木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切断線で
    複数のブロックに切断し、上記複数のブロックのうち希
    望するブロックを希望する順序に配列し、上記の如く配
    列された各ブロックの接合面の両側あるいは片側に接着
    剤を塗布し、左端のブロックの左側面及び右端のブロッ
    クの右側面に直線状の治具を夫々当接させ、さらに該治
    具の外側からクランプあるいはプレス機等にて挾着圧縮
    して上記各ブロック同士を接着すると同時に上記各ブロ
    ックが有する曲がりを矯正することにより年輪を整合さ
    せた長手方向に直線状の集成加工材あるいは単板を得る
    ことを特徴とする年輪を整合させた集成加工材及び単板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 フリッチ材を木表面を水平にした場合
    に水平の切断線で複数の同一の厚さに切断し、かつ木表
    面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切断線で複数の
    ブロックに切断し、上記のごとくして得られる複数のブ
    ロックのうち希望するブロックを希望する順序に配列
    し、上記の如く配列された各ブロックの接合面の両側あ
    るいは片側に接着剤を塗布し、左端のブロックの左側面
    及び右端のブロックの右側面に直線状の治具を夫々当接
    させ、さらに該治具の外側からクランプあるいはプレス
    機等にて挾着圧縮して上記各ブロック同士を接着すると
    同時に上記各ブロックが有する曲がりを矯正することに
    より年輪を整合させた長手方向に直線状の集成加工材あ
    るいは単板を得ることを特徴とする年輪を整合させた集
    成加工材及び単板の製造方法。
  3. 【請求項3】 柾目のフリッチ材を木表面を水平にし
    た場合に木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切
    断線で複数のブロックに切断し、上記複数のブロックの
    うち希望するブロックを希望する順序に配列し、上記の
    如く配列された各ブロックの接合面の両側あるいは片側
    に接着剤を塗布し、左端のブロックの左側面及び右端の
    ブロックの右側面に直線状の治具を夫々当接させ、さら
    に該治具の外側からクランプあるいはプレス機等にて挾
    着圧縮して上記各ブロック同士を接着すると同時に上記
    各ブロックが有する曲がりを矯正することにより年輪を
    整合させた長手方向に直線状の柾目の集成加工材あるい
    は単板を得ることを特徴とする年輪を整合させた集成加
    工材及び単板の製造方法。
  4. 【請求項4】 柾目のフリッチ材を木表面を水平にし
    た場合に水平の切断線で複数の同一の厚さに切断し、か
    つ木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿った切断線で
    複数のブロックに切断し、上記のごとくして得られる複
    数のブロックのうち希望するブロックを希望する順序に
    配列し、上記の如く配列された各ブロックの接合面の両
    側あるいは片側に接着剤を塗布し、左端のブロックの左
    側面及び右端のブロックの右側面に直線状の治具を夫々
    当接させ、さらに該治具の外側からクランプあるいはプ
    レス機等にて挾着圧縮して上記各ブロック同士を接着す
    ると同時に上記各ブロックが有する曲がりを矯正するこ
    とにより年輪を整合させた長手方向に直線状の柾目の集
    成加工材あるいは単板を得ることを特徴とする年輪を整
    合させた集成加工材及び単板の製造方法。
  5. 【請求項5】 フリッチ材を木表面を水平にした場合
    に木表面あるいは木裏面に現れた年輪に沿って複数のブ
    ロックに切断し、上記複数のブロックのうち希望するブ
    ロックを希望する順序に配列し、上記の如く配列された
    各ブロックの接合面の両側あるいは片側に接着剤を塗布
    し、左端のブロックの左側面に、左側面に任意の曲線形
    状を有する治具を当接させ、右端のブロックの右側面
    に、右側面に上記任意の曲線形状と同一の曲線形状を有
    する治具を当接させ、さらに上記両治具の外側からクラ
    ンプあるいはプレス機等にて挾着圧縮して上記各ブロッ
    ク同士を接着すると同時に上記各ブロックを上記両治具
    の内側面の上記曲線形状に成型することにより年輪を整
    合させた長手方向に任意の曲線形状を有する集成加工材
    あるいは単板を得ることを特徴とする年輪を整合させた
    集成加工材及び単板の製造方法。
  6. 【請求項6】 フリッチ材を木表面を水平にした場合
    に水平の切断線で複数の同一の厚さに切断し、かつ木表
    面あるいは木裏面に現れた年輪に沿って複数のブロック
    に切断し、上記のごとくして得られる複数のブロックの
    うち希望するブロックを希望する順序に配列し、上記の
    如く配列された各ブロックの接合面の両側あるいは片側
    に接着剤を塗布し、左端のブロックの左側面に、左側面
    に任意の曲線形状を有する治具を当接させ、右端のブロ
    ックの右側面に、上記任意の曲線形状と同一の曲線形状
    を有する治具を当接させ、さらに上記両治具の外側から
    クランプあるいはプレス機等にて挾着圧縮して上記各ブ
    ロック同士を接着すると同時に上記各ブロックを上記両
    治具の内側面の上記曲線形状に成型することにより年輪
    を整合させた長手方向に任意の曲線形状を有する集成加
    工材あるいは単板を得ることを特徴とする年輪を整合さ
    せた集成加工材及び単板の製造方法。
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CN102467547A (zh) * 2010-11-16 2012-05-23 金蝶软件(中国)有限公司 历史数据存储方法及装置
CN114953089A (zh) * 2022-06-10 2022-08-30 福建居怡竹木业有限公司 一种实木复合地板弯、翘板矫正处理方法

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