JP2002009935A - 音声通信方法、音声通信システム及びその通信ユニット装置 - Google Patents

音声通信方法、音声通信システム及びその通信ユニット装置

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JP2002009935A
JP2002009935A JP2000187164A JP2000187164A JP2002009935A JP 2002009935 A JP2002009935 A JP 2002009935A JP 2000187164 A JP2000187164 A JP 2000187164A JP 2000187164 A JP2000187164 A JP 2000187164A JP 2002009935 A JP2002009935 A JP 2002009935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動無線局と公衆電話網に接続された固定電
話局との間又は公衆電話網に接続された固定電話局間に
おいて、第三者からの盗聴を防止し秘匿性の高い音声通
信を実現する。 【解決手段】 公衆電話網を介して相互に接続された端
末局間の音声通信方法において、送信局側は所定の符号
化方式により符号化処理された音声符号化データを非同
期方式のデータ信号に変換してから通信相手に送信し、
受信局側は上記非同期形式のデータ信号を受信した後に
元の音声符号化データに変換しアナログ音声信号を再生
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、公衆電
話網を介して相互に接続された固定電話局間における通
話内容を秘匿化すると共に固定電話局と移動通信網に接
続された携帯無線局との間における通話内容についても
秘匿化する音声通信方法、音声通信システム及びその通
信ユニット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭内に設けられた固定電話局
と他の固定電話局と間の音声通信は、多数の交換機とそ
の間を網の目のように張り巡らされた伝送路からなる公
衆電話回線網(以下、公衆電話網という)を利用して行
われている。この公衆電話網は固定電話局から送信され
た音声信号をアナログ交換機を介して通話相手に伝送す
るいわゆるアナログ電話網であり、このようなアナログ
電話網を利用して音声通信が行われた場合、第三者はそ
の通話内容を比較的容易な方法で盗聴することが可能で
あった。
【0003】一方、デジタル携帯電話システムのような
無線により音声通信を行う移動通信システムでは、移動
無線局と基地局との間のいわゆる無線区間において暗号
化技術を使用して他人からの通話内容の盗聴を防止する
工夫がなされている。例えば、特開平5−219049
号公報には自動車電話システムや携帯電話システム等に
使用される無線通信装置に関し、無線回線を介して送信
される音声信号にスクランブルをかけて他人からの盗聴
を防止するようにしたものが記載され、また、特開平8
−293915号公報には音声信号をデジタル信号で伝
送するデジタル通信システムにおいて、デジタル音声信
号の特定ビットのみを暗号化の対象として暗号化装置の
規模を小さく構成した暗号機能付き電話機について記載
されている。
【0004】しかし、上記のような移動通信システムで
は、移動無線局から送信された音声信号が公衆電話網を
介して通話相手に伝送される場合、即ち、固定電話局と
移動無線局との間において音声通信が行われる場合に
は、移動無線局から送信された音声信号は元のアナログ
音声信号に変換されて公衆電話網内を伝送されるため、
いわゆる無線区間においては上述したような暗号化技術
により他人からの盗聴を防止することが可能であるもの
の、公衆電話網を含む有線区間においては上記固定電話
局間の音声通信と同様に他人から違法に盗聴をされる可
能性が十分にあった。
【0005】例えば、図8はデジタル移動通信網に接続
された移動無線局と公衆電話網に接続された一般家庭内
における固定電話局との間の音声通信を模式的に示した
通信状態説明図である。図8において、47は移動無線
局、48は移動通信交換機49に接続された基地局、5
0は移動無線局47から送信されたデジタル無線変調信
号が音声信号かデータ信号かを識別する相互交換装置、
51は移動通信網を公衆電話網52と通信接続するため
の関門交換機、53は公衆電話網52に接続される一
方、例えば各家庭内に設けられた各固定電話局54と接
続されてこれら複数の固定電話局との交換接続を行う加
入者線交換機、55は移動通信交換機49によりアナロ
グ変調されたアナログモデム信号を元のデータ信号に変
換してパソコン等の情報端末装置に出力する変復調モデ
ムであり、移動通信交換機49は相互交換装置50の識
別に基づいて移動無線局47から送信されたデジタル無
線変調信号が音声信号の場合には基地局から伝送された
デジタル音声信号を元のアナログ音声信号に、移動無線
局46から送信されたデジタル無線変調信号がパソコン
等からのデータ信号の場合には基地局から伝送されたデ
ータ信号をアナログ信号であるアナログモデム信号に変
換する。
【0006】図8に示すように、移動無線局47から送
信されたデジタル音声信号は移動通信網内に設置された
移動通信交換機49までは暗号化が施されたデジタル音
声信号の状態で伝送されるもの、移動通信交換機49か
ら加入者線交換機53に接続された固定電話局54まで
は元のアナログ音声信号に戻された状態で通話相手に伝
送され、このようないわゆるアナログ通信区間では他人
から違法に盗聴されてしまう危険性があった。
【0007】なお、固定電話局間の音声通信において
は、各固定局から送信されたアナログの音声信号を一旦
デジタル音声信号に変換しこのデジタル音声信号を変復
調モデムを介して公衆電話網に出力するという方式を採
用することにより、固定電話局間の全通信区間において
通話内容を秘匿化することが可能であるが、このような
方式を採用した固定電話局と上述したような移動無線局
との間においては採用している音声符号化方式、音声暗
号化方式がそれぞれ異なり、固定電話局間との間でしか
音声通信を行うことができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
公衆電話網に相互に接続された固定電話局間における音
声通信では、固定電話局から送信された音声信号がアナ
ログ音声信号の状態で公衆電話網内等を伝送されるた
め、この公衆電話網を含むいわゆるアナログ通信区間に
おいて第三者が比較的容易な手段を用いて通話内容を盗
聴することができ、他人に知られては困るような情報に
ついて通話を行うことができない又はこのような重要な
情報が他人へ漏れてしまうという問題点があった。ま
た、たとえ固定電話局間において相互の音声信号をデジ
タル化し通信相手に送信する方式を採用したとしても、
このような固定電話局と移動通信網に接続された移動無
線局との間においては採用している音声符号化方式等が
異なるので固定電話局間との間でしか音声通信を行うこ
とができず、固定電話局と移動無線局との間においては
音声通信を行うことができないという問題点があった。
【0009】なお、上述したようないわゆるアナログ通
信区間を含む全通信区間において通話内容を秘匿化する
手段として、例えば公衆電話網に接続された加入者線交
換機間にアナログ方式の秘匿装置を設けることが考えら
れるが、特定のユーザ間の秘匿通話のためにこのような
秘匿装置を新たにシステムに付加することはシステム提
供者にとって大きな負担である。
【0010】また、公衆電話網51を経由せずに音声信
号の伝送を行うやり方として、例えば専用回線を用いる
方法があるが、多数の固定電話局との間に専用回線を敷
設するのは費用的に問題があり、また特定の固定電話局
との間に専用回線を敷設するにも敷設スペースの確保な
ど多くの問題がある。なお、特定の移動無線局との間に
おける音声通信において専用線によるサービスはない。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであり、公衆電話網に接続された
固定電話局とデジタル携帯電網などの移動通信網に接続
された移動無線局との間における音声通信において、通
信相手との全通信区間において通話内容を秘匿化するこ
とができると共に、公衆電話網に相互に接続された固定
電話局間においてもなんら他の手段を講じることなく同
様の手法によって通話内容を秘匿化することができ、固
定電話局又は移動無線局の区別なく容易に通信相手との
秘匿通信を実現することができる新規な音声通信システ
ム、音声通信方法及びその通信ユニット装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る音
声通信方法は、公衆電話網を介して相互に接続された端
末局間における音声通信方法において、送信局側は音声
入力手段から入力された音声信号をデジタル音声信号に
変換し、このデジタル音声信号を非同期形式のデータフ
ォーマットに変換してから受信局側に送信し、上記受信
局側は上記送信局側から送信された上記非同期形式の音
声データ信号を元のデータフォーマットのデジタル音声
信号に変換し、この元のデジタル音声信号をアナログ音
声信号に戻してから音声出力手段に出力し、これにより
上記端末局間の通話内容に秘匿性を持たせたものであ
る。
【0013】請求項2の発明に係る音声通信システム
は、移動無線局から暗号化したデジタル音声信号が送信
され、複数の基地局のいずれかにより受信した上記デジ
タル音声信号を公衆電話網に伝送し、この公衆電話網を
介して上記移動無線局から送信されたデジタル音声信号
を固定電話局に伝送する音声通信システムにおいて、上
記暗号化されたデジタル音声信号を非同期形式のデータ
フォーマットに変換するフォーマット変換部を設け、こ
のフォーマット変換部によってデータ信号に擬制された
デジタル音声信号を上記固定電話局に伝送させるもので
ある。
【0014】請求項3の発明に係る音声通信システム
は、固定電話局から暗号化したデジタル音声信号が送信
され、このデジタル音声信号を公衆電話網に伝送し、こ
の公衆電話網を介して上記固定電話局から送信されたデ
ジタル音声信号を移動通信網に接続された移動無線局に
伝送する音声通信システムにおいて、上記暗号化された
デジタル音声信号を非同期形式のデータフォーマットに
変換するフォーマット変換部を設け、このフォーマット
変換部によってデータ信号に擬制されたデジタル音声信
号を上記移動無線局に伝送させるものである。
【0015】請求項4の発明に係る通信ユニット装置
は、音声信号を入出力する音声入出力手段と、この音声
入出力手段に入力されたアナログ音声信号をデジタル化
するA/D変換部と、このA/D変換部から出力された
デジタル音声信号を符号化する音声符号化処理部と、こ
の音声符号化処理部により符号化された音声符号化デー
タを暗号化する音声暗号化部と、この音声暗号化部によ
り暗号化された音声暗号化データを蓄積し、非同期形式
のデータフォーマットに変換するフォーマット変換部
と、このフォーマット変換部から出力された上記非同期
形式の音声データ信号を移動無線局の非同期データイン
タフェース部を介して上記移動無線局に出力する移動無
線局インタフェース部とを備えたものである。
【0016】請求項5の発明に係る通信ユニット装置
は、固定電話局に対してアナログ音声信号の入出力を行
う固定電話インタフェース部と、この固定電話インタフ
ェース部に入力された上記固定電話局からのアナログ音
声信号をデジタル化するA/D変換部と、このA/D変
換部から出力されたデジタル音声信号を符号化する音声
符号化処理部と、この音声符号化処理部により符号化さ
れた音声符号化データを暗号化する音声暗号化部と、こ
の音声暗号化部により暗号化された音声暗号化データを
蓄積し、非同期形式のデータフォーマットに変換するフ
ォーマット変換部と、このフォーマット変換部から出力
された上記非同期形式の音声データ信号をアナログ変調
して公衆電話網側に出力する非同期モデムとを備えたも
のである。
【0017】請求項6の発明に係る通信ユニット装置
は、公衆電話網に終端される所定の加入者線と構内交換
機との間に設けられ、上記構内交換機に接続された内線
電話局から通信相手に送信される音声信号を秘匿化する
通信ユニット装置において、上記所定の加入者線を選択
した内線電話局に対してアナログ音声信号の入出力を行
う構内交換機インタフェース部と、この構内交換機イン
タフェース部に入力された上記内線電話局からのアナロ
グ音声信号をデジタル化するA/D変換部と、このA/
D変換部から出力されたデジタル音声信号を符号化する
音声符号化処理部と、この音声符号化処理部により符号
化された音声符号化データを暗号化する音声暗号化部
と、この音声暗号化部により暗号化された音声暗号化デ
ータを蓄積し、非同期形式のデータフォーマットに変換
するフォーマット変換部と、このフォーマット変換部か
ら出力された上記非同期形式の音声データ信号をアナロ
グ変調して公衆電話網側に出力する非同期モデムとを備
えたものである。
【0018】請求項7の発明に係る通信ユニット装置
は、音声符号化処理部が公衆電話網の回線品質に適した
音声符号化方式を採用したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施形態について図1ないし図5を用いて説明する。
図1はこの発明の一実施の形態による音声通信システム
を示すシステム概略図であり、公衆電話網に相互に接続
された固定電話局間およびこのような固定電話局と移動
通信網に接続された移動無線局間との間において相互に
音声通信ができるよう構成されている。なお、本発明に
係る音声通信方法は、公衆電話網を含むいわゆるアナロ
グ通信区間を介して相互に音声信号が行われる音声通信
システムに適用するというものであり、例えば、デジタ
ル電話網に接続された固定電話局と公衆電話網に接続さ
れた固定電話局との間における音声通信、デジタル電話
網に接続された固定電話局と移動通信網に接続された移
動無線局間の音声通信などについても同様にして適用す
ることが可能である。
【0020】図1において、1はデジタル方式を採用し
た移動通信網(例えば、デジタル携帯電話網、自動車電
話網等)、2は移動通信網1内に設けられた移動通信用
の移動通信交換機、3は移動通信交換機2と固定伝送路
でそれぞれ接続された基地局、4は基地局3によって構
成される通信エリア内を移動してこれら複数の基地局3
と相互に無線通信が可能な移動無線局、5は移動無線局
4が接続され本発明に係る音声通信方法を実施するため
の移動無線局用の通信ユニット装置、6は通信ユニット
装置5と移動無線局4とを接続し非同期形式にフォーマ
ット変換されたデジタル音声信号の伝送を行う接続ケー
ブル、7は通信ユニット装置5に接続された受話器等の
音声入出力手段である。デジタル方式の移動無線局4に
はパソコン等からのデータ信号を無線伝送するためのデ
ータインターフェース部が設けてあり、通信ユニット装
置5に接続された接続ケーブル6はこの移動無線局4の
データインターフェース部に接続されている。
【0021】また、8は多数の交換機とその間を網の目
のように張り巡らされたアナログ伝送路により構成され
た公衆電話網、9a及び9bはそれぞれ公衆電話網8の
終端部分に接続される一方、各家庭内に設置された複数
の固定電話局と接続されこれら複数の固定電話局との交
換接続を行う加入者線交換機、10a及び10bは加入
者線交換機からの加入者線にそれぞれ接続された固定電
話局、11a及び11bは加入者線交換機9a又は9b
と固定電話局10a又は10bとの間にそれぞれ配置さ
れ、各固定電話局10a又は10bを接続して使用され
る固定電話局用の通信ユニット装置である。固定電話局
10a又は10bは例えばモジュラージャック等により
通信ユニット装置11a又は11bに接続されており、
通信ユニット装置11a又は11bは、従来固定電話局
10a又は10bのモジュラージャックを差し込むよう
一般家庭内の壁などに取り付けられているソケット(加
入者線終端部)にモジュラージャック等を差し込むこと
により加入者線交換機9a又は9bと接続されている。
【0022】なお、移動通信網1と公衆電話網8には、
例えば、各交換機のプロセッサを高速の伝送回線で結び
ダイヤル番号等の各種制御信号を転送するように構成さ
れた共通線信号網(図示省略)が設けられており、固定
電話局間あるいは移動無線局4と固定電話局10a等と
の間にそれぞれ設定される通信回線は、この共通線信号
網に接続された各交換機のプロセッサ等の制御に基づい
て常に最適な経路が設定される。
【0023】次に、図1に示す各通信ユニット装置の具
体的構成について説明する。図2は本発明に係る固定電
話局用の通信ユニット装置を示すブロック構成図、図3
は本発明に係る移動無線局用の通信ユニット装置を示す
ブロック構成図である。まず固定電話局用の通信ユニッ
ト装置について説明する。なお、図1に示す固定電話局
用の通信ユニット装置11a又は11b、固定電話局1
0a又は10bはそれぞれ同様に構成されており、区別
して説明する必要がない場合には固定電話局用の通信ユ
ニット装置11、固定電話局10として説明する。
【0024】図2において、12は固定電話局10に対
してアナログ音声信号の入出力を行い、かつ、例えば切
換スイッチ13からの切換信号に応じて通常の通話モー
ド(以下、通常モードという)か秘匿通話モード(以
下、秘匿モードという)かいずかへの切り換えを行う電
話インタフェース部、14は電話インタフェース部12
から出力された固定電話局10からの送話音声(アナロ
グ音声信号)をデジタル音声信号に変換するA/D変換
部、15はA/D変換部14から出力されたデジタル音
声信号を所定の符号化方式により符号化処理を施す音声
符号化処理部、16は音声符号化処理部15から出力さ
れた音声符号化データに例えば秘密鍵方式の暗号化処理
を施す音声暗号化部である。
【0025】また、17は音声暗号化部16から出力さ
れた音声暗号化データ及び後述するフォーマット変換部
から出力された通信相手からの音声暗号化データを一時
的に蓄積するデータバッファ部、18はデータバッファ
部17に蓄積された音声暗号化データのデータフォーマ
ットを非同期形式のデータフォーマットに変換し、また
非同期モデムにより受信された通信相手からの非同期形
式の音声データ信号を元のデータフォーマットに変換し
データバッファ部17に出力するフォーマット変換部、
19はフォーマット変換部18から出力された非同期形
式の音声データ信号をアナログネットワークである公衆
電話網8を介して通信相手に伝送するための信号、すわ
わちアナログ変調信号に変換する一方、非同期のアナロ
グ変調が施された通信相手からの非同期形式の音声デー
タ信号にアナログ復調を施し、復調された元の非同期形
式のデータ信号をフォーマット変換部18に出力する非
同期モデムである。
【0026】また、20はデータバッファ部17に蓄積
された通信相手からの音声暗号化データに暗号復号化処
理を施し元の音声符号化データを取り出す暗号復号化
部、21は暗号復号化部20から出力された通信相手か
らの音声符号化データに復号化処理を施しデジタル音声
信号を取り出す音声復号化処理部、22は音声復号化処
理部21から出力された通信相手からのデジタル音声信
号を元のアナログ音声信号に変換するD/A変換部であ
り、D/A変換部22から出力されたアナログ音声信号
が電話インタフェース部12を介して固定電話局10に
出力され、固定電話局10の音声出力部(図示省略)か
ら受話音声として出力される。なお、23は通信相手へ
の発呼要求又は通信相手側からの着呼に応答する場合お
よび通常モードによる音声通信を行う場合に選択される
アナログ伝送路である。
【0027】図2に示すように、固定電話局用の通信ユ
ニット装置には、例えば通信相手へ発呼要求し通常モー
ドによる音声通信を実現するためのアナログ伝送路23
と秘匿モードによる音声通信を実現するための構成とが
それぞれ設けられており、固定電話局10側のユーザが
例えば切換スイッチ13を操作することによりいずれか
所望のモードを選択して通信相手との音声通信を行うこ
とができる。また、固定電話局用の通信ユニット装置1
1にはマイク、スピーカ等の音声入出力手段は設けられ
ておらず、固定電話局側のユーザは通常モード、秘匿モ
ードにかかわらず固定電話局10に備えられたマイク、
スピーカ等の音声入出力手段を用いて通信相手との音声
通信を行う。
【0028】次に移動無線局用の通信ユニット装置の具
体的構成について説明する。この移動無線局用の通信ユ
ニット装置5は図2に示す固定電話局用の通信ユニット
装置11と対応したものであり、固定電話局10側のユ
ーザは固定電話局用の通信ユニット装置11を用いるこ
とにより、他に何の手段を講じることなく固定電話局間
だけでなく移動無線局との間において秘匿通信を行うこ
とができる。図3において、24はマイク等の音声入力
部、25は音声入力部24に入力されたアナログの送話
音声をデジタル音声信号に変換するA/D変換部、26
はA/D変換部25から出力されたデジタル音声信号を
所定の符号化方式によって符号化処理する音声符号化処
理部、27は音声符号化処理部26から出力された音声
符号化データに例えば秘密鍵方式の暗号化処理を施す音
声暗号化部である。
【0029】また、28は音声暗号化部27から出力さ
れた音声暗号化データ及び後述するフォーマット変換部
から出力された通信相手からの音声暗号化データを一時
的に蓄積するデータバッファ部、29はデータバッファ
部28に蓄積された音声暗号化データのデータフォーマ
ットを非同期形式のデータフォーマットに変換し接続ケ
ーブル6を介して移動無線局4のデータインタフェース
部30に出力し、また移動無線局4により受信された通
信相手からの非同期形式の音声データ信号を元のデータ
フォーマットに変換しデータバッファ部28に出力する
フォーマット変換部、31はデータバッファ部28に蓄
積された通信相手からの音声暗号化データに暗号復号化
処理を施し元の音声符号化データを取り出す暗号復号化
部、32は暗号復号化部31から出力された通信相手か
らの音声符号化データに復号化処理を施し元のデジタル
音声信号を取り出す音声復号化処理部、33は音声復号
化処理部32から出力された通信相手からのデジタル音
声信号を元のアナログ音声信号に変換するD/A変換
部、34はD/A変換部33から出力されたアナログ音
声信号を受話音声として外部に出力するスピーカ等の音
声出力部である。
【0030】なお、図4は図3に示す移動無線局用の通
信ユニット装置5が接続された移動無線局4の具体的な
構成を示すブロック構成図である。図3及び図4に示す
ように、移動無線局用の通信ユニット装置5には移動無
線局4とは別の音声入出力手段などがそれぞれ設けられ
ている。移動無線局4側のユーザは、通常モードの音声
通信を行う場合には移動無線局4に備えられた音声入出
力手段を使用して通信相手との通話を行うが、秘匿モー
ドの音声通信を行う場合には通信ユニット装置5に設け
られた音声入出力手段24、34を使用して通信相手と
の通話を行う。また、移動無線局4とは別の音声符号化
処理部、音声復号化処理部などを設けることができるの
で、少なくとも移動無線局4に備えられた音声符号化方
式より低ビットレート(例えば2kbps〜4kbps
等)の音声符号化方式を採用した音声符号化処理部及び
音声復号化処理部を設けることができ、例えば、回線品
質の悪い公衆電話網を有する音声通信システムに適用さ
れる場合でも通話品質の良好な秘匿通信を行うことも可
能である。
【0031】次に、各通信ユニット装置5,11の動作
を中心に本実施の形態による音声通信システムの通信動
作について説明する。上述したとおり、本発明に係る音
声通信システムでは適用される公衆電話網の回線品質等
に応じて所望の音声符号化方式、暗号化方式を適宜選択
することが可能であるが、本発明に係る音声通信法を実
現するためには音声通信が行われる端末局間において同
一の音声符号化方式、暗号化方式を使用していることが
必要であり、各通信ユニット装置5、11においては適
用される音声通信システムに適した同様の音声符号化方
式及び暗号化方式がそれぞれ使用されているものとす
る。
【0032】まず、固定電話局10aと固定電話局10
bとの間で通話を行う場合について説明する。例えば、
図1において固定電話局10aから固定電話局10bに
対して通話要求が行われる場合、固定電話局10a側の
ユーザは固定電話局10aのダイヤルキーを操作して通
話相手である固定電話局10bの電話番号を入力する。
このとき、通信ユニット装置11aは切換スイッチ13
により通常モードが選択されており、固定電話局10a
からの発呼要求はアナログ伝送路23を通して加入者線
交換機9aに出力される。加入者線交換機9aは通信相
手先である固定電話局10bの電話番号から固定電話局
10bの接続された加入者線交換機9bを選択し、加入
者線交換機9bにおいて固定電話局10bからの応答が
確認される。このとき、通信ユニット装置11bにおい
ても切換スイッチ13により通常モードが選択されてお
り、固定電話局10bから着呼信号はアナログ伝送路2
3を通して加入者線交換機9bに出力される。そして各
加入者線交換機9a、9b間において所定経路の通信回
線が設定され、固定電話局10aと固定電話局10bと
の間で通常モードによる音声通信が開始される。
【0033】次に秘匿モードにより通話を行う場合につ
いて説明する。各ユーザが通常モードから秘匿モードに
よる通話に切り換える場合、各ユーザは通信ユニット装
置11に設けられた切換スイッチ13を操作する。切換
スイッチ13が操作されると電話インタフェース部12
に切換信号が入力され、以後、アナログ伝送路23との
接続状態が切断されて秘匿モードによる通話が行われ
る。なお、一方の固定電話局側の通信ユニット装置11
において秘匿モードへの切り換えが行われると、他方の
固定電話局側にはモデム信号が出力されるので、他方の
固定電話局側のユーザはこのモデム信号による秘匿モー
ドの切り換えを確認することができ、通話相手の秘匿モ
ードへの切り換えを確認してから自局側の通話モードを
秘匿モードに切り換えることもできる。このように、通
話相手の一方のみが秘匿モードに切り替わり通話ができ
なくなるということはなく、固定電話局10a及び固定
電話局10b間において秘匿モードによる秘匿通話を行
うことができる。
【0034】なお、モデム信号を検出する検出手段を設
けておき、一方の端末局が通話モードの切り換えを行っ
たときに他方の局がこれを検出し自動的に通常モードと
秘匿モードとの切り換えを行うように構成してもよい。
【0035】以下、秘匿モードにおける動作について説
明する。秘匿モードにおいて通話が行われると、送信側
の固定電話局(以下、送信局側という)の音声入力部に
入力された送話音声は電話インタフェース部12を介し
てA/D変換部14に入力される。A/D変換部14に
入力されたアナログ音声信号はデジタル音声信号に変換
され、音声符号化処理部15により音声符号化データに
符号化処理される。なお、音声符号化処理部15は上述
したように公衆電話網8におけるデータ伝送に適した符
号化方法、例えばPSI−CELP方式等が選択して使
用されており公衆電話網8を介した音声通信であっても
高品質の音声通信を行うことが可能である。
【0036】音声符号化処理部15により符号化された
音声符号化データは、次に音声暗号化部16による所定
の暗号化処理がなされ、データバッファ部17に蓄積さ
れる。音声暗号化部16から出力された音声暗号化デー
タはいわゆる同期信号に基き符号化された連続的なデー
タ信号であり、フォーマット変換部17によるデータフ
ォーマット変換のためデータバッファ部17に一時的に
蓄積される。図5は本発明における音声信号のデータフ
ォーマット変換について説明するフォーマット説明図で
あり、図5(a)は音声暗号化部16から出力された音
声暗号化データのデータフォーマットを示すフォーマッ
ト説明図、図5(b)はフォーマット変換部18により
フォーマット変換された後の音声暗号化データのデータ
フォーマットを示すフォーマット説明図である。
【0037】フォーマット変換部18はデータバッファ
部17に蓄積されたいわゆる同期形式の音声暗号化デー
タを例えば8ビット毎に読み出し、読み出された各デー
タの前後に非同期データ通信において取り扱えるような
データフォーマットとするためのスタートビット及びス
トップビットをそれぞれ付加する。これにより図5
(a)に示すような連続的なデータ信号である音声暗号
化部16の出力が図5(b)に示すような非同期形式の
音声データ信号に変換される。フォーマット変換部18
から出力された非同期形式の音声データ信号はそのまま
では公衆電話網8等を伝送することができないのので、
非同期モデム19によりアナログ変調が施されて加入者
線交換機9側に出力される。図5(b)に示すデータフ
ォーマットはパソコン等から出力されるデータ信号と同
様のデータフォーマットであり、本発明に係る音声通信
方法では送信局側からの音声信号はパソコンア等からの
データ信号に擬制されて加入者交換機9に対して出力さ
れることになる。
【0038】次に受信側の固定電話局(以下、受信局側
という)等の動作について説明する。受信局側に伝送さ
れたアナログ変調信号は、まず非同期モデム19に入力
されここで元の非同期形式の音声データ信号に復調され
る。非同期モデム19から出力された非同期形式の音声
データ信号はフォーマット変換部18に出力され、ここ
で元のデータフォーマットの音声暗号化データに変換さ
れる。ここで、図5(c)は非同期モデム19によりア
ナログ復調された非同期形式の音声データ信号のデータ
フォーマットを示すフォーマット説明図、図5(d)は
フォーマット変換部18により変換された元の音声暗号
化データのデータフォーマットを示すフォーマット説明
図である。公衆電話網8等を伝送された非同期形式の音
声データ信号は、受信局側の通信ユニット装置10のフ
ォーマット変換部18により図5(d)に示すような元
のデータフォーマットに戻され、以後の音声復号化処理
等が可能となる。
【0039】フォーマット変換部18は非同期形式の音
声データ信号が入力されると、まずスタートビットとス
トップビットを検出し、これらにより非同期形式の音声
データ信号から例えば8ビット毎に音声暗号化データを
抜き出していく。抜き出された8ビット毎の音声暗号化
データはデータバッファ部17に一時的に蓄積された
後、同期形式の音声暗号化データとして暗号復号化部2
0に出力され、暗号復号化部20により送信局側の暗号
化方式に応じた復号化処理が施される。例えば、送信局
側の通信ユニット装置11において秘密鍵方式の暗号化
方式が使用されている場合には、受信局側の通信ユニッ
ト装置11においても秘密鍵方式の暗号化方式が使用さ
れており、送信局側の暗号鍵と共通する復号鍵による復
号化処理が行われる。暗号復号化部20により復号化さ
れた元の音声符号化データは音声復号化処理部21に出
力され、再生した同期信号に基づき送信局側の暗号化方
式に応じた音声復号化処理が施される。音声復号化処理
部21により再生された元のデジタル音声信号はD/A
変換部22に出力され、元のアナログ音声信号に変換さ
れた後、電話インタフェース部12を介して固定電話局
9に出力される。通信ユニット装置11から出力された
音声信号はアナログ音声信号に戻されており、受信局側
では固定電話局10に設けられた音声出力部により受話
音声を得ることができる。
【0040】このように、送信局側、受信局側のそれぞ
れに通信ユニット装置11を設けることにより、いわゆ
るアナログ通信区間においてもデジタル音声信号に音声
符号化処理及び暗号化処理を施した状態で自局側からの
音声信号を通信相手に伝送させることができ、たとえ第
三者からの違法な盗聴行為が行われたとしても通話内容
の秘匿化を図ることができる。
【0041】次に、移動無線局4側と例えば固定電話局
10aとの間で通話を行う場合について説明する。上述
したように、本発明に係る音声通信方法では固定電話局
間における秘匿通話に使用した通信ユニット装置10に
よりデジタル携帯電話などの移動無線局4との秘匿通話
を実現することができる。図1において、例えば移動無
線局4と固定電話局10aとの間で音声通信が開始され
ると、移動無線局4側からの送話音声は移動無線局4が
存在するエリアの基地局3→移動通信交換機2→関門交
換機(図示省略)→公衆電話網8→加入者線交換機9a
の順に伝送されて固定電話局9aの音声出力部から出力
される。固定電話局10aからの送話音声は上記経路を
逆方向に伝送されて移動無線局4側の音声出力部から出
力される。なお、固定局10a側では通常モードによる
音声通信も秘匿モードによる音声通信も固定電話局10
aの音声入出力部を使用して通話が行われるが、移動無
線局4側では秘匿モードによる通話が行われた場合には
通信ユニット装置5に設けられた音声入出力部を使用し
て通話が行われる。なお、固定電話局10側の通信ユニ
ット装置11の動作については上述したとおりであり、
これらについての説明は省略する。
【0042】移動無線局4側の動作について説明する。
移動無線局4側からの発呼要求および着呼応答は従来ど
おり移動無線局4を使用して行われる。例えば、移動無
線局4側からの発呼要求に基づき移動無線局4と固定電
話局10aとの間に所定の通信回線が設定され、移動無
線局4と固定電話局10aとの間において通常モードに
よる音声通信が開始されると、移動無線局4側のユーザ
は従来どおり移動無線局4を使用して通話を行う。すな
わち、移動無線局4側のユーザからの送話音声は、例え
ば図4に示すような移動無線局4内の音声入力部、A/
D変換部及び音声符号化処理部を経て音声/データ切換
部35に入力され、デジタル変復調部36によるデジタ
ル変調後、送受信部37から空中線38を介して基地局
3に対して送信される。この場合、通信ユニット装置5
は移動無線局4のデータインタフェース部30に接続さ
せておく必要はなく、秘匿モードによる音声通信を行う
際に接続するようにしてもよい。
【0043】次に秘匿モードによる音声通信について説
明する。秘匿モードによる音声通信を行う場合、移動無
線局4側のユーザは、まず通信ユニット装置5を移動無
線局4のデータインタフェース部30に接続し、例えば
通信ユニット装置5からの接続要求によって通常モード
から秘匿モードへの切り換えが行われる。なお、通信ユ
ニット装置5からの接続要求は通信ユニット装置5に設
けられたスイッチ等を操作することにより行う(図示省
略)。この操作が行われると通信ユニット装置5からの
接続要求信号が移動無線局4内の音声/データ切換部3
5に入力され、この音声/データ切換部35により通常
モードから秘匿モードへの切り換えが行われる。すなわ
ち、移動無線局4側における秘匿モードによる音声通信
は移動無線局4のデータインタフェース部30を通して
行うため、秘匿モードによる音声通信を行う場合には上
述したように移動無線局4内の音声/データ切換部35
に切換信号を入力して移動無線局4の通信モードを音声
通信モードからデータ通信モードへの切り換えを行うも
のである。
【0044】移動無線局4の通信モードがデータ通信モ
ードに切り換えられると、データインタフェース部30
に接続されたパソコン等からのデータ信号をデジタル変
調して基地局3に対して送信することが可能となり、通
信ユニット装置から出力された音声データ信号について
も通常のデータ信号と同様に基地局3に対して送信する
ことができる。なお、固定電話局10aのユーザのみが
切換スイッチ13を操作して通常モードによる音声通信
を秘匿モードに切り換えた場合、移動無線局4側ではそ
の間正常な通話を維持することができなくなり、移動無
線局4側のユーザはこの状態を確認して自局側の通常モ
ードを秘匿モードに切り換えることができる。秘匿モー
ドから通常モードへの切り換えも同様である。
【0045】秘匿モードによる通話が開始されると、移
動無線局4の音声入手力手段は使用できなくなるので、
移動無線局4側の送話音声は通信ユニット装置5の音声
入手力手段24を使用して固定電話局10aに送信され
る。すなわち、音声入力部24に入力されたアナログの
音声信号はA/D変換部25によりデジタル音声信号に
変換され、音声符号化処理部26により音声符号化デー
タに符号化処理される。なお、固定電話局用の通信ユニ
ット装置10aと同様に音声符号化処理部15は公衆電
話網8におけるデータ伝送に適した符号化方法、例えば
PSI−CELP方式等が選択して使用されており公衆
電話網8を介した音声通信であっても高品質の音声通信
を行うことが可能である。
【0046】音声符号化処理部26により符号化された
音声符号化データは、次に音声暗号化部27による所定
の暗号化処理がなされ、データバッファ部28に蓄積さ
れる。音声暗号化部27から出力された音声暗号化デー
タはいわゆる同期信号に基き符号化された連続的なデー
タ信号であり、フォーマット変換部29によるデータフ
ォーマット変換のためデータバッファ部28に一時的に
蓄積される。フォーマット変換部29はデータバッファ
部28に蓄積されたいわゆる同期形式の音声暗号化デー
タを例えば8ビット毎に読み出し、読み出された各デー
タの前後に非同期データ通信において取り扱えるような
データフォーマットとするためのスタートビット及びス
トップビットをそれぞれ付加する。
【0047】なお、移動無線局用の通信ユニット装置5
も固定電話局10と同様のデータフォーマットの変換を
行っており、図5(a)及び図5(b)に示すようなデ
ータフォーマットの変換が行われる。これにより図5
(a)に示すような連続的なデータ信号である音声暗号
化部27の出力が図5(b)に示すような非同期形式の
音声データ信号に変換される。フォーマット変換部29
は例えば接続ケーブル6を介して移動無線局4のデータ
インタフェース部30に接続されており、フォーマット
変換部29から出力された非同期形式の音声データ信号
は接続ケーブル6、データインタフェース部30を介し
て移動無線局4に出力される。移動無線局4に出力され
た非同期形式の音声データ信号、移動無線局4内のデー
タバッファ部に一時的に蓄積され、パソコン等他の携帯
端末装置からのデータ信号と同様にデジタル変復調部3
6によるデジタル変調処理が施された後、移動無線局4
が存在するエリアの基地局3に対して送信される。
【0048】通常の音声通信の場合、移動無線局4で音
声符号化処理された音声符号化データは図5(a)に示
すようなデータフォーマットでデジタル変調されて基地
局3に対して送信されるが、本発明に係る音声通信方法
の場合、音声暗号化部27から出力された音声暗号化デ
ータは図5(b)に示すような非同期形式の音声データ
信号に変換されて移動無線局4から基地局3に対して送
信される。基地局3により受信された移動無線局4から
のデジタル無線変調信号はデジタル復調処理が施されて
移動通信交換機2に出力される。
【0049】上述したとおり、移動通信交換機2には移
動無線局4から送信されたデジタル無線変調信号が音声
信号かデータ信号かを識別する相互交換機能が設けられ
ており(図示省略)、この相互交換機能の識別に基づく
処理が行われるが、本発明に係る音声通信方法の場合、
移動無線局4から送信された秘匿モードにおけるデジタ
ル無線変調信号は非同期形式のフォーマットに変換され
た音声データ信号であり、データフォーマット上はパソ
コン等から送信されるデータ信号と同様なデータフォー
マットであるため、移動通信交換機2に入力された非同
期形式の音声データ信号は、実体は音声信号であるもの
の他のデータ信号と同様にアナログ変調が施されて出力
される。
【0050】通常、移動無線局4から送信された音声信
号は、移動通信交換機2により元のアナログ音声に再生
されて公衆電話網8を伝送されるため、例えば公衆電話
網8あるいは加入者線のいわゆるアナログ通信区間にお
いて第三者が違法に通話内容の盗聴を行うことが可能で
あったが、本発明に係る音声通信方法によれば、移動無
線局4から送信された音声信号はデジタル信号に音声符
号化処理、さらには暗号化処理が施されたまま公衆電話
網8を伝送されるので、移動無線局4と基地局3との間
の無線区間だけでなくいわゆるアナログ通信区間と呼ば
れる通信区間においても第三者からの盗聴を防止するこ
とができる。なお、アナログ変調が施された非同期形式
の音声データ信号はそのままでは固定電話局10aにお
いて元の音声信号に戻すことはできないので、図1に示
すような固定電話局用の通信ユニット装置11aを設
け、通信ユニット装置11aにより再生された元のアナ
ログ音声信号が固定電話局10aに出力される。
【0051】次に固定電話局10a側から移動無線局4
側に対して送信される音声信号の受信動作について説明
する。固定電話局用の通信ユニット装置11aにおいて
アナログ変調が施された非同期形式の音声データ信号
は、加入者線交換機9aを介して公衆電話網8内に出力
され移動通信網1の移動通信交換機2に伝送される。そ
して移動通信交換機2により元の非同期形式の音声デー
タ信号に戻され、基地局3からデジタル変調が施されて
移動無線局4に対して送信される。
【0052】また、移動無線局4により受信された基地
局からのデジタル無線変調信号は、まず移動無線局4内
のデジタル変復調部36によりデジタル復調され、音声
/データ切換手段35、非同期インタフェース部、デー
タインタフェース部30等を介して通信ユニット装置5
のフォーマット変換部29に出力される。フォーマット
変換部29に入力された非同期形式の音声データ信号は
ここで元のデータフォーマットの音声暗号化データに変
換され、上述したような同期形式の音声暗号化データが
データバッファ部28に一時的に蓄積される。なお、移
動無線局用の通信ユニット装置5も固定電話局10と同
様のデータフォーマットの変換を行っており、図5
(c)及び図5(d)に示すようなデータフォーマット
の変換が行われる。これにより図5(c)に示すような
データフォーマットの音声データ信号が図5(d)に示
すような元のデータフォーマットに変換される。
【0053】データバッファ部28に一時的に蓄積され
た元の音声暗号化データは暗号復号化部31に出力さ
れ、暗号復号化部31により送信局側の暗号化方式に応
じた復号化処理が施される。暗号復号化部31により復
号化された元の音声符号化データは音声復号化処理部3
2に出力され、音声復号化処理が施される。音声復号化
処理部32も送信局側の音声符号化方式に対応した音声
復号化方式が使用されており、再生した同期信号に基づ
き元のデジタル音声信号が再生される。音声復号化処理
部32により再生されたデジタル音声信号はD/A変換
部33により元のアナログ音声信号に変換され、音声出
力部34を介して受話音声として外部に出力される。
【0054】以上のように、本実施の形態による音声通
信システムでは、図2又は図3に示すように構成された
各通信ユニット装置5、11をそれぞれ対応する端末局
側に設け、これら各通信ユニット装置5又は11を介し
て通信相手との音声通信を行うようにしたので、固定電
話局10側のユーザにおいては通信相手の区別なく通信
相手との秘匿通話を行うことができ、また、移動無線局
4側のユーザにおいては移動無線局4と基地局3との間
の無線区間だけでなく、いわゆるアナログ通信区間を含
む全通信区間において固定電話局10との秘匿通話を行
うことができる。
【0055】なお、図3に示すような移動無線局用の通
信ユニット装置においては当該通信ユニット装置5を接
続ケーブル6等を介して移動無線局4のデータインタフ
ェース部30に接続するだけで、図3に示すような固定
電話局用の通信ユニット装置においては固定電話局10
のモジュラージャック等を当該通信ユニット装置11に
設けたソケットに接続し、この通信ユニット装置10を
モジュラージャック等により家庭内の壁に敷設された加
入者線のソケットに接続するだけでよく、公衆電話網8
に接続された加入者線交換機9にアナログ方式の秘匿装
置等を設けることなく簡単に通信相手との秘匿通話を実
現することが可能である。
【0056】実施の形態2.次に本発明の他の実施形態
について図6及び図7を用いて説明する。上記実施の形
態による音声通信システムでは公衆電話網8に接続され
た固定電話局として一般家庭内用の固定電話局を示した
が、本発明はその他PBXと呼ばれる構内交換機に接続
されたいわゆる内線電話局により音声通信を行う音声通
信システムにも適用することが可能であり、以下、構内
交換機に接続された内線電話局が使用された音声通信シ
ステムについて説明する。図6は本発明の他の実施の形
態による音声通信システムを示すシステム概略図であ
り、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0057】図6において、39は官庁や一般企業構内
に設けられ構内電話網を構成する構内交換機、40はそ
れぞれ構内交換機に接続され、構内交換機に接続された
電話局間では内線による通話を行う固定型の電話局(以
下、内線電話局という)、41は構内交換機39と秘匿
通信用の回線として任意に設定された秘匿回線42との
間に接続されて使用される内線電話局用の通信ユニット
装置であり、この内線電話局用の通信ユニット装置41
は構内交換機39と各内線電話局40との間ではなく、
構内交換機39と公衆電話網8との間に設置される。こ
のように配置されることにより、構内交換機39に接続
された全ての内線電話局40が内線電話局用の通信ユニ
ット装置41を使用して通信相手と秘匿通話を行うこと
ができ、図1に示す固定電話局10a、10bのように
各内線電話局のそれぞれに図2に示すような通信ユニッ
ト装置11を設ける必要がなくなる。なお、43は通常
の音声通信、データ伝送を行う通常の通信回線であり、
構内交換機39は公衆電話網8との間における複数の通
信回線の中からある外線番号の通信回線を秘匿回線42
として設定する。
【0058】図6に示す通信ユニット装置41の具体的
構成について説明する。図7は本発明に係る内線電話局
用の通信ユニット装置を示すブロック構成図であり、基
本的な構成は図2に示す固定電話局用の通信ユニット装
置11と同様である。図7において、45は構内交換機
39に対するアナログ音声信号の入出力、かつ、内線電
話局40からの切換信号に応じて通常モードか秘匿モー
ドかいずれかへの切り換えを行う構内交換機インタフェ
ース部、46は通話相手への発呼要求又は通話相手から
の着呼に対して応答する場合及び通常モードによる音声
通信を実現するためのアナログ伝送路であり、図中、同
一符号は同一又は相当部分を示す。なお、内線電話局用
の通信ユニット装置41には切換スイッチは設けておら
ず、内線電話局用の通信ユニット装置41における通常
モードと秘匿モードとの切り換えは、例えば内線電話局
40からのダイヤル信号(例えば#キーと数字キーとを
組合せたもの)により行うものである。
【0059】次に通信ユニット装置41の動作を中心に
本実施の形態による音声通信システムの通信動作につい
て説明する。例えば、図6において内線電話局40から
固定電話局10に対して通常の通話要求が行われる場
合、内線電話局40のユーザは固定電話局10の電話番
号の他に通信回線43の外線番号、すなわち外線#00
1又は#002を選択して発信する。これにより構内交
換機39と加入者線交換機9との間に通信回線43を介
した所定経路の通信回線が設定され、内線電話局40と
固定電話局10との間で通常モードによる音声通信を行
うことができる。
【0060】次に秘匿モードにより通話を行う場合につ
いて説明する。内線電話局40の各ユーザが秘匿モード
による通話を行う場合、各ユーザは秘匿回線42を介し
た通話要求を行う必要がある。すなわち、内線電話局4
0のユーザは固定電話局10の電話番号の他に秘匿回線
42の外線番号、すなわち外線#003を選択して発信
する。通信開始時、通信ユニット装置41では構内交換
機インタフェース部45はアナログ伝送路46を介して
加入者交換機9と接続されており、これにより構内交換
機39と加入者線交換機9との間に秘匿回線43を介し
た所定経路の通信回線が設定される。そして通常モード
による通話中、内線電話局40のユーザが所定のダイヤ
ルキーを操作するとこのダイヤル信号が構内交換機イン
タフェース部45により検出され、このダイヤル信号の
検出によりアナログ伝送路46による通常モードの音声
通信が秘匿モードによる音声通信に切り換えられる。上
述したように、この秘匿モードへの切り換え又は秘匿モ
ードから通常モードへの切り換えのためのダイヤル信号
は予め所定のものを設定しておけばよく、構内交換機イ
ンタフェース部45がこれらのダイヤル信号を検出した
ときに通話モードを切り換えるよう構内交換機インタフ
ェース部45の設定を行う。
【0061】なお、秘匿モードにおける動作については
図2に示す通信ユニット装置10と同様であり詳細な説
明については省略する。フォーマット変換部18から出
力された非同期形式の音声データ信号はそのままでは公
衆電話網8等を伝送することができないのので、非同期
モデム19によりアナログ変調が施されて秘匿回線42
を介して加入者線交換機9側に出力される。
【0062】また、固定電話局10側から伝送されたア
ナログ変調が施された非同期形式の音声データ信号は上
記とは逆の経路で伝送され通信ユニット装置41の非同
期モデム19に入力される。なお、受信側の動作につい
ても図2に示す通信ユニット装置10と同様であり詳細
な説明については省略する。フォーマット変換部18、
データバッファ部17、暗号復号化部20、音声復号化
処理部21、D/A変換部22、構内交換機インタフェ
ース部45を経て出力された元のアナログ音声信号は構
内交換機39を介して内線電話局40に出力される。固
定電話局10側から送信された非同期形式の音声データ
信号は通信ユニット装置41により元のアナログ音声信
号に戻されており、内線電話局40に設けられた音声出
力部により受話音声を得ることができる。
【0063】このように、構内交換機39と公衆電話網
8との間に内線電話局用の通信ユニット装置41を設け
ることにより、いわゆるアナログ通信区間においてもデ
ジタル音声信号に音声符号化処理及び暗号化処理を施し
た状態で自局側からの音声信号を通信相手に伝送させる
ことができ、たとえ第三者からの違法な盗聴行為が行わ
れたとしても通話内容の秘匿化を図ることができる。な
お、図6に示すように、通信ユニット装置11を内線電
話局40に直接接続するように構成してもよい。この場
合、秘匿回線42を経由せずに通常の通信回線43によ
り通信相手との秘匿通話を実現することができる。
【0064】以上のように、本実施の形態による音声通
信システムでは、図7に示すように構成された通信ユニ
ット装置41を構内交換機39と公衆電話網8との間に
設置し、この通信ユニット装置41を介して通信相手と
の音声通信を行うようにしたので、PBXと呼ばれる構
内交換機に接続されたいわゆる内線内電話局40側のユ
ーザにおいて公衆電話網8に接続された固定電話局1
0、又は移動通信網1に接続された移動無線局のユーザ
との秘匿通話を行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、公衆電話網を介して相互に接続された端末局間に
おける音声通信方法において、送信局側は音声入力手段
から入力された音声信号をデジタル音声信号に変換し、
このデジタル音声信号を非同期形式のデータフォーマッ
トに変換してから受信局側に送信し、上記受信局側は上
記送信局側から送信された上記非同期形式の音声データ
信号を元のデータフォーマットのデジタル音声信号に変
換し、この元のデジタル音声信号をアナログ音声信号に
戻してから音声出力手段に出力し、これにより上記端末
局間の通話内容に秘匿性を持たせたので、固定電話局と
移動通信網に接続された移動無線局との間における音声
通信においてもその全区間において簡易な秘匿手段によ
る通話内容の秘匿化を実現することができ、通信相手を
区別することなく、公衆電話網等のいわゆるアナログ通
信区間において第三者からの違法な盗聴を防止すること
ができる。
【0066】また、請求項2に係る発明によれば、移動
無線局から暗号化したデジタル音声信号が送信され、複
数の基地局のいずれかにより受信した上記デジタル音声
信号を公衆電話網に伝送し、この公衆電話網を介して上
記移動無線局から送信されたデジタル音声信号を固定電
話局に伝送する音声通信システムにおいて、上記暗号化
されたデジタル音声信号を非同期形式のデータフォーマ
ットに変換するフォーマット変換部を設け、このフォー
マット変換部によってデータ信号に擬制されたデジタル
音声信号を上記固定電話局に伝送させるので、移動無線
局と基地局との間のいわゆる無線区間だけでなく、固定
電話局との全通信区間において通話内容に秘匿性を持た
せることができ、公衆電話網等のいわゆるアナログ通信
区間において第三者からの違法な盗聴を防止することが
できる。
【0067】また、請求項3に係る発明によれば、固定
電話局から暗号化したデジタル音声信号が送信され、こ
のデジタル音声信号を公衆電話網に伝送し、この公衆電
話網を介して上記固定電話局から送信されたデジタル音
声信号を移動通信網に接続された移動無線局に伝送する
音声通信システムにおいて、上記暗号化されたデジタル
音声信号を非同期形式のデータフォーマットに変換する
フォーマット変換部を設け、このフォーマット変換部に
よってデータ信号に擬制されたデジタル音声信号を上記
移動無線局に伝送させるので、固定局間における通話内
容だけでなく、移動通信網に接続された移動無線局との
間における通話内容にも秘匿性を持たせることができ、
固定局間の音声通信と同様な方式により移動無線局との
間の全通信区間において第三者からの違法な盗聴を防止
することができる。
【0068】また、請求項4に係る発明によれば、音声
信号を入出力する音声入出力手段と、この音声入出力手
段に入力されたアナログ音声信号をデジタル化するA/
D変換部と、このA/D変換部から出力されたデジタル
音声信号を符号化する音声符号化処理部と、この音声符
号化処理部により符号化された音声符号化データを暗号
化する音声暗号化部と、この音声暗号化部により暗号化
された音声暗号化データを蓄積し、非同期形式のデータ
フォーマットに変換するフォーマット変換部と、このフ
ォーマット変換部から出力された上記非同期形式の音声
データ信号を移動無線局の非同期データインタフェース
部を介して上記移動無線局に出力する移動無線局インタ
フェース部とを設けたので、移動無線局と基地局との間
のいわゆる無線区間だけでなく、固定電話局との全通信
区間において通話内容に秘匿性を持たせることができ、
公衆電話網等のいわゆるアナログ通信区間において第三
者からの違法な盗聴を防止することができる。
【0069】また、請求項5に係る発明によれば、固定
電話局に対してアナログ音声信号の入出力を行う固定電
話インタフェース部と、この固定電話インタフェース部
に入力された上記固定電話局からのアナログ音声信号を
デジタル化するA/D変換部と、このA/D変換部から
出力されたデジタル音声信号を符号化する音声符号化処
理部と、この音声符号化処理部により符号化された音声
符号化データを暗号化する音声暗号化部と、この音声暗
号化部により暗号化された音声暗号化データを蓄積し、
非同期形式のデータフォーマットに変換するフォーマッ
ト変換部と、このフォーマット変換部から出力された上
記非同期形式の音声データ信号をアナログ変調して公衆
電話網側に出力する非同期モデムとを設けたので、固定
局間における通話内容だけでなく、移動通信網に接続さ
れた移動無線局との間における通話内容にも秘匿性を持
たせることができ、固定局間の音声通信と同様な方式に
より移動無線局との間の全通信区間において第三者から
の違法な盗聴を防止することができる。
【0070】また、請求項6に係る発明によれば、公衆
電話網に終端される所定の加入者線と構内交換機との間
に設けられ、上記構内交換機に接続された内線電話局か
ら通信相手に送信される音声信号を秘匿化する通信ユニ
ット装置において、上記所定の加入者線を選択した内線
電話局に対してアナログ音声信号の入出力を行う構内交
換機インタフェース部と、この構内交換機インタフェー
ス部に入力された上記内線電話局からのアナログ音声信
号をデジタル化するA/D変換部と、このA/D変換部
から出力されたデジタル音声信号を符号化する音声符号
化処理部と、この音声符号化処理部により符号化された
音声符号化データを暗号化する音声暗号化部と、この音
声暗号化部により暗号化された音声暗号化データを蓄積
し、非同期形式のデータフォーマットに変換するフォー
マット変換部と、このフォーマット変換部から出力され
た上記非同期形式の音声データ信号をアナログ変調して
公衆電話網側に出力する非同期モデムとを設けたので、
構内交換機に接続された内線電話局と公衆電話網に接続
された他の固定電話局又は移動通信網に接続された移動
無線局との間における通話内容に秘匿性を持たせること
ができ、通信相手の区別なく固定局間の音声通信と同様
な方式により第三者からの違法な盗聴を防止することが
できる。
【0071】また、請求項7に係る発明によれば、上記
音声符号化処理部が公衆電話網の回線品質に適した音声
符号化方式を採用したので、たとえ通信品質の悪い伝送
路により構成された公衆電話網であっても、良好な通話
状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による音声通信シス
テムの概略を示すシステム構成図である。
【図2】 図1に示す音声通信システムに適用されて使
用される固定電話局用の通信ユニット装置のブロック構
成図である。
【図3】 図1に示す音声通信システムに適用されて使
用される移動無線局用の通信ユニット装置のブロック構
成図である。
【図4】 図3に示す通信ユニット装置が接続された移
動無線局を示すブロック構成図である。
【図5】 本発明に係る音声符号化データのフォーマッ
ト変換について説明するためのフォーマット説明図であ
る。
【図6】 この発明の他の実施の形態による音声通信シ
ステムの概略を示すシステム構成図である。
【図7】 図6に示す音声通信システムに適用されて使
用される内線電話局用の通信ユニット装置のブロック構
成図である。
【図8】 従来の音声通信システムによる音声通信につ
いて模式的に示した通信状態説明図である。
【符号の説明】
1 移動通信網、2 移動通信交換機、3 基地局、4
移動無線局、5 移動無線局用の通信ユニット装置、
8 公衆電話網、9,9a,9b 加入者線交換機、1
0,10a,10b 固定電話局、11,11a,11
b 固定電話局用の通信ユニット装置、14,25 A
/D変換部、15,26 音声符号化処理部、16,2
7 音声暗号化部、18,29 フォーマット変換部、
19 非同期モデム 20,31 暗号復号化部、2
1,32 音声復号化処理部、39 構内交換機、40
内線電話局、41 内線電話局用の通信ユニット装
置、45 構内交換機インタフェース部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆電話網を介して相互に接続された端
    末局間における音声通信方法において、送信局側は音声
    入力手段から入力された音声信号をデジタル音声信号に
    変換し、このデジタル音声信号を非同期形式のデータフ
    ォーマットに変換してから受信局側に送信し、上記受信
    局側は上記送信局側から送信された上記非同期形式の音
    声データ信号を元のデータフォーマットのデジタル音声
    信号に変換し、この元のデジタル音声信号をアナログ音
    声信号に戻してから音声出力手段に出力し、これにより
    上記端末局間の通話内容に秘匿性を持たせたことを特徴
    とする音声通信方法。
  2. 【請求項2】 移動無線局から暗号化したデジタル音声
    信号が送信され、複数の基地局のいずれかにより受信し
    た上記デジタル音声信号を公衆電話網に伝送し、この公
    衆電話網を介して上記移動無線局から送信されたデジタ
    ル音声信号を固定電話局に伝送する音声通信システムに
    おいて、上記暗号化されたデジタル音声信号を非同期形
    式のデータフォーマットに変換するフォーマット変換部
    を設け、このフォーマット変換部によってデータ信号に
    擬制されたデジタル音声信号を上記固定電話局に伝送さ
    せることを特徴とする音声通信システム。
  3. 【請求項3】 固定電話局から暗号化したデジタル音声
    信号が送信され、このデジタル音声信号を公衆電話網に
    伝送し、この公衆電話網を介して上記固定電話局から送
    信されたデジタル音声信号を移動通信網に接続された移
    動無線局に伝送する音声通信システムにおいて、上記暗
    号化されたデジタル音声信号を非同期形式のデータフォ
    ーマットに変換するフォーマット変換部を設け、このフ
    ォーマット変換部によってデータ信号に擬制されたデジ
    タル音声信号を上記移動無線局に伝送させることを特徴
    とする音声通信ステム。
  4. 【請求項4】 音声信号を入出力する音声入出力手段
    と、この音声入出力手段に入力されたアナログ音声信号
    をデジタル化するA/D変換部と、このA/D変換部か
    ら出力されたデジタル音声信号を符号化する音声符号化
    処理部と、この音声符号化処理部により符号化された音
    声符号化データを暗号化する音声暗号化部と、この音声
    暗号化部により暗号化された音声暗号化データを蓄積
    し、非同期形式のデータフォーマットに変換するフォー
    マット変換部と、このフォーマット変換部から出力され
    た上記非同期形式の音声データ信号を移動無線局の非同
    期データインタフェース部を介して上記移動無線局に出
    力する移動無線局インタフェース部とを備えたことを特
    徴とする通信ユニット装置。
  5. 【請求項5】 固定電話局に対してアナログ音声信号の
    入出力を行う固定電話インタフェース部と、この固定電
    話インタフェース部に入力された上記固定電話局からの
    アナログ音声信号をデジタル化するA/D変換部と、こ
    のA/D変換部から出力されたデジタル音声信号を符号
    化する音声符号化処理部と、この音声符号化処理部によ
    り符号化された音声符号化データを暗号化する音声暗号
    化部と、この音声暗号化部により暗号化された音声暗号
    化データを蓄積し、非同期形式のデータフォーマットに
    変換するフォーマット変換部と、このフォーマット変換
    部から出力された上記非同期形式の音声データ信号をア
    ナログ変調して公衆電話網側に出力する非同期モデムと
    を備えたことを特徴とする通信ユニット装置。
  6. 【請求項6】 公衆電話網に終端される所定の加入者線
    と構内交換機との間に設けられ、上記構内交換機に接続
    された内線電話局から通信相手に送信される音声信号を
    秘匿化する通信ユニット装置において、上記所定の加入
    者線を選択した内線電話局に対してアナログ音声信号の
    入出力を行う構内交換機インタフェース部と、この構内
    交換機インタフェース部に入力された上記内線電話局か
    らのアナログ音声信号をデジタル化するA/D変換部
    と、このA/D変換部から出力されたデジタル音声信号
    を符号化する音声符号化処理部と、この音声符号化処理
    部により符号化された音声符号化データを暗号化する音
    声暗号化部と、この音声暗号化部により暗号化された音
    声暗号化データを蓄積し、非同期形式のデータフォーマ
    ットに変換するフォーマット変換部と、このフォーマッ
    ト変換部から出力された上記非同期形式の音声データ信
    号をアナログ変調して公衆電話網側に出力する非同期モ
    デムとを備えたことを特徴とする通信ユニット装置。
  7. 【請求項7】 上記音声符号化処理部は、公衆電話網の
    回線品質に適した音声符号化方式を採用したことを特徴
    とする請求項4乃至請求項6いずれかに記載の通信ユニ
    ット装置。
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