JP2002009824A - 応答メッセージの帯域予約方法 - Google Patents

応答メッセージの帯域予約方法

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JP2002009824A
JP2002009824A JP2000190859A JP2000190859A JP2002009824A JP 2002009824 A JP2002009824 A JP 2002009824A JP 2000190859 A JP2000190859 A JP 2000190859A JP 2000190859 A JP2000190859 A JP 2000190859A JP 2002009824 A JP2002009824 A JP 2002009824A
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response message
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center device
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JP2000190859A
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Takumi Tanabe
匠 田辺
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのセンター装置と複数の端末装置が接続
され、センター装置から問い合わせメッセージを送信す
る場合、端末装置からの応答メッセージの送信時期をセ
ンター装置は決めることができなかったために、特に問
い合わせメッセージがブロードキャストで送信された場
合に、ネットワークの輻輳が起こり、効率利用が妨げら
れていた。 【解決手段】 センター装置1は複数の端末装置21〜
2nに対して問い合わせメッセージを端末装置に送信す
る。各端末装置はセンター装置に対して帯域要求メッセ
ージを送信する。これを受けたセンター装置は要求に従
って応答メッセージ伝送用帯域を決めて利用許可メッセ
ージとして端末装置に送信する。各端末装置は与えられ
た応答メッセージ伝送用帯域において応答メッセージを
送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つのセンター装
置に多数の端末装置が接続されるネットワークで用いら
れる伝送路の帯域予約方法にかかわり、特に、センター
装置から端末装置に向けて問い合わせメッセージを送信
した場合の応答メッセージのための帯域を予約する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一つのセンター装置に多数の端末装置が
接続されているネットワークにおいてデータ通信を行う
場合、センター装置から端末装置への通信(下り通信)
では、すべての帯域(下り帯域)をセンター装置が独占
して使用できるが、端末装置からセンター装置への通信
(上り通信)では、多くの端末装置が帯域(上り帯域)
を共有して使用しなければならない。上り帯域の帯域使
用方法として、センター装置による帯域予約が行われる
場合が多い。上り帯域を使ってデータ通信をしようとす
る端末装置は、何らかの方法でセンター装置に必要な量
の上り帯域を要求する。センター装置は、各端末からの
帯域要求を受け、所定の規則に則り、端末装置へ要求さ
れた帯域を付与する。
【0003】一方、データ通信においては、センター装
置が問い合わせメッセージを送信し、端末装置がそれに
応える応答メッセージを返信する、といったメッセージ
のやり取りがある。例えば、ネットワーク管理で用いら
れるSNMP(シンプルネットワークマネージメントプ
ロトコル)におけるGETメッセージとその応答や、マ
ルチキャスト通信の管理に使われるIGMP(インター
ネットグループマネージメントプロトコル)における、
QUERYメッセージとその応答等である。
【0004】従来の帯域予約方法では、これら問い合わ
せメッセージに対する応答メッセージの帯域予約につい
ても、一般のメッセージと同様に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、従来の帯
域予約方法では、センター装置が問い合わせメッセージ
を送信した後、端末装置は、センター装置に対して何ら
かの方法で応答メッセージの伝送に十分な容量の上り帯
域を要求する。応答メッセージの送信であることは、他
のデータ通信と区別されない。従って、センター装置が
緊急に応答が欲しい場合あるいは不急の場合にかかわら
ず、応答メッセージを送信する前において、送信しよう
とする応答メッセージのデータの量によって、端末装置
が応答メッセージを送信すべき時期が決まってしまう。
【0006】一般には、データ通信の種類によって優先
度を付けることによって、この問題をある程度解決して
いる。しかし、例えば前述のSNMPを用いた問い合わ
せであっても、その種類や時期により緊急度は異なる。
その場合は、優先度による方法は使用できない。
【0007】問い合わせメッセージの送信がブロードキ
ャストまたはマルチキャストで行われた場合、問い合わ
せメッセージを受信した複数の端末装置が同時に帯域を
要求し、応答メッセージを送信しようとする。結果とし
て、一時に沢山の端末装置からのメッセージが送信さ
れ、ネットワークの輻輳によりネットワークの効率が下
がる場合がある。
【0008】このような輻輳を防ぐために、問い合わせ
メッセージをブロードキャストやマルチキャストでな
く、一つ一つの端末装置宛てに順番に送信している場合
もあるが、これは下り帯域を無駄に使用することにな
る。
【0009】また、複数の端末装置に送られたある問い
合わせメッセージに対して、ある特性を満たす応答メッ
セージが一つでもあれば、それ以降の応答メッセージは
無視する場合がある。IGMPのQUERYメッセージ
に対する応答や、ある管理情報を有する端末装置を見つ
けるためのSNMPのGETメッセージ等がそれに相当
する。従来の帯域予約方法では、このような場合でも、
すべての端末装置が帯域を要求しようとし、センター装
置は要求された帯域を割り当ててしまう。
【0010】以上のような問題点の要因のひとつに、問
い合わせメッセージ・応答メッセージのやり取りにおい
て、センター装置が問い合わせメッセージを送信したと
きの複数の端末装置が行う応答メッセージの送信時期に
ついて、センター装置が主体となって決めることができ
ないようになっていることがある。
【0011】以上の課題を解決するために、本発明は、
問い合わせメッセージに対する応答メッセージの送信を
センター装置が制御できるような帯域予約方法を提供す
る。さらに本発明は、問い合わせメッセージをブロード
キャストまたはマルチキャストで送信した場合でも、ネ
ットワークの輻輳を発生させない帯域予約方法を提供す
る。また本発明は、複数の端末装置に送られたある問い
合わせメッセージに対して、ある特性を満たす応答メッ
セージが所定数あれば、それ以降の応答メッセージは無
視できる場合にも、効率的にネットワークを使用できる
帯域予約方法を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、センター装置とそのセンター装置に
接続されている複数の端末装置から構成されているネッ
トワークにおいて、以下のような帯域予約方法を用い
る。
【0013】すなわち、センター装置が複数の端末装置
に対して問い合わせメッセージを送信する。その問い合
わせメッセージは、端末装置に対して応答メッセージを
送信することを要求するものである。センター装置は問
い合わせメッセージの送信の後に、端末装置が応答メッ
セージを伝送するのに必要な帯域、すなわち応答メッセ
ージ伝送用帯域を設定して、その応答メッセージ伝送用
帯域の利用許可を端末装置に与える。一方、端末装置
は、問い合わせメッセージを受信すると、センター装置
から利用許可された応答メッセージ伝送用帯域で応答メ
ッセージの送信を行う。
【0014】このような方式の本発明の応答メッセージ
の帯域予約方法によると、複数ある端末装置の個々の端
末装置が問い合わせメッセージに対して応答メッセージ
をセンター装置に送信するときに必要となる応答メッセ
ージ伝送用帯域(時間)について、センター装置が主体
となって決定する権限をもっていることになる。すなわ
ち、個々の端末装置が行うべき応答メッセージの送信に
ついて、その送信時期をセンター装置においてコントロ
ールすることができる。
【0015】すなわち、センター装置が権限主体となっ
て行う複数の端末装置についての応答メッセージ伝送用
帯域として、個々の端末装置ごとに個別の帯域を設定す
るというセンター装置主導のコントロールを行うことに
より、複数ある端末装置が応答メッセージを送信する時
期を互いにずらせることができ、もって、ネットワーク
の輻輳の要因のひとつを除去して、ネットワークの効率
利用を図ることが可能となる。
【0016】ところで、複数の端末装置が個別に行う帯
域要求メッセージの送信時期に何らの規制も与えない
と、ネットワーク上で複数の帯域要求メッセージが衝突
する等して帯域要求メッセージがセンター装置に届かな
くなり、端末装置は帯域要求メッセージを再送信するこ
ととなって、ネットワークの負荷が増大する。
【0017】そこで、本発明においては、さらに、個々
の端末装置の帯域要求メッセージ伝送に必要な帯域(時
間)すなわち帯域要求メッセージ伝送用帯域について、
センター装置が権限主体となって個々の端末装置ごとに
利用許可することで対処することとしている。これによ
り、複数の端末装置が個別的に行う帯域要求メッセージ
の送信において、それぞれの送信時期をセンター装置に
おいてコントロールすることが可能となる。その結果と
して、ネットワークの輻輳の別の要因を除去して、ネッ
トワークのさらなる効率利用を図ることが可能となる。
【0018】ところで、センター装置は、トラブル発生
時など必要に応じて、ネットワークを介して接続関係に
ある複数の端末装置の状況をチェックすることがある。
そのチェックは、すべての端末装置を対象とするが、目
的の端末装置が見つかれば、それ以上はチェックする必
要はない。
【0019】そこで、本発明においては、さらに、セン
ター装置から必要な条件を設定した問い合わせメッセー
ジを複数の端末装置に送信し、その条件に該当する応答
メッセージが所定数(これも状況によるもので、1また
は2以上任意である)に達すると、他の端末装置に対し
て応答キャンセルメッセージを送信することにより、他
の端末装置の応答メッセージの送信については、これを
キャンセルすることで対処することとしている。これに
より、無駄な応答メッセージの送受信を避け、ネットワ
ークの効率利用を図ることが可能となる。また、応答キ
ャンセルメッセージを送信したセンター装置は、その送
信後には直ちに別の問い合わせメッセージの送信に移行
することができ、効率的な運用が可能となる。また、応
答メッセージの送信のキャンセルを行った端末装置は、
直ちに他の処理に移行することができ、無駄な待機をし
なくてもすむ。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0021】本願第1の発明の応答メッセージの帯域予
約方法は、センター装置と複数の端末装置とがネットワ
ークを介して接続されている場合の前記センター装置が
前記複数の端末装置に対して行う問い合わせメッセージ
に対して前記複数ある端末装置の個々の端末装置が前記
センター装置に対して応答メッセージを送信するための
帯域予約方法であって、前記センター装置が前記複数の
端末装置に対して問い合わせメッセージを送信する過程
と、前記センター装置が前記個々の端末装置に対してそ
れぞれの応答メッセージの伝送に必要な帯域を個別的に
利用許可する過程と、前記個々の端末装置がそれぞれ利
用許可された帯域で応答メッセージの送信を行う過程と
を含むことを特徴としている。
【0022】この第1の発明による作用は次のとおりで
ある。センター装置は、複数の端末装置に対してある問
い合わせメッセージを送信し、個々の端末装置からその
問い合わせメッセージに対しての応答メッセージを受信
するに際して、個々の端末装置が応答メッセージを送信
するときに必要となる帯域(時間)すなわち応答メッセ
ージ伝送用帯域について、センター装置が権限主体とな
って個々の端末装置ごとに利用許可するので、複数の端
末装置が個別的に行う応答メッセージの送信において、
それぞれの送信時期をセンター装置においてコントロー
ルすることが可能となる。その結果として、ネットワー
クの輻輳の要因のひとつを除去して、ネットワークの効
率利用を図ることが可能となる。
【0023】本願第2の発明の応答メッセージの帯域予
約方法は、上記の第1の発明において、さらに、前記複
数ある端末装置の個々の端末装置について、前記センタ
ー装置からの問い合わせメッセージを受信すると、応答
メッセージの伝送に必要な帯域の割り当てを要求するた
めの帯域要求メッセージを前記センター装置に送信する
過程を含み、前記センター装置は、帯域要求メッセージ
を受け取ったときに該当する端末装置に対して前記応答
メッセージの伝送に必要な帯域を利用許可する過程を実
行することを特徴としている。
【0024】この第2の発明による作用は次のとおりで
ある。端末装置がセンター装置に対して行うべき応答メ
ッセージの伝送に必要な帯域である応答メッセージ伝送
用帯域は個々の端末装置によって異なるのが一般的であ
る。したがって、センター装置が個々の端末装置に対し
て割り当てるべき応答メッセージ伝送用帯域(時間)に
ついては、利用許可すべき帯域としてあらかじめ想定さ
れる最大限の帯域を設定するのではなく、端末装置から
の具体的な帯域要求メッセージに基づいて設定するのが
よい。すなわち、帯域要求メッセージが指示する要求帯
域(時間)に対応して利用許可すべき応答メッセージ伝
送用帯域を設定するのがよい。したがって、センター装
置としては、端末装置からの帯域要求メッセージの受信
を待って、その帯域要求メッセージに従って応答メッセ
ージ伝送用帯域を設定し、利用許可を与えることとす
る。これによって、複数の端末装置の全体について、ネ
ットワークの負荷を軽減し、その効率利用をより有利な
ものにすることが可能となる。
【0025】本願第3の発明の応答メッセージの帯域予
約方法は、上記の第2の発明において、前記センター装
置は、帯域要求メッセージを受け取ったときに該当する
端末装置に対して前記応答メッセージの伝送に必要な帯
域を利用許可する過程を実行することを原則とし、帯域
要求メッセージを受け取らなかった場合でも問い合わせ
メッセージを送信した端末装置に対しては所要の帯域を
設定して応答メッセージの伝送に必要な帯域を利用許可
する過程を実行することを特徴としている。
【0026】この第3の発明による作用は次のとおりで
ある。センター装置は、問い合わせメッセージの送信の
後に複数の端末装置からの帯域要求メッセージの到来を
待つが、2つ以上の端末装置の帯域要求メッセージがネ
ットワークで衝突する等の要因で帯域要求メッセージが
届かなくなる可能性がある。そうなると、センター装置
がいつまでも応答メッセージ伝送用の帯域を利用許可す
ることがないとすると、該当の端末装置は帯域要求メッ
セージを再送信することとなる。しかし、これでは、そ
の再送信に起因してネットワークの負荷が増大する。そ
こで、この第3の発明のように、帯域要求メッセージを
受け取らなかった場合でも問い合わせメッセージを送信
した端末装置に対しては所要の帯域を設定して応答メッ
セージ伝送用帯域を利用許可することにより、端末装置
の再送信の必要性をなくすことができるため、帯域予約
の再試行に起因するネットワークの負荷の増大を軽減す
ることが可能となる。
【0027】本願第4の発明は、上記の個々の端末装置
が帯域要求メッセージを送信することとした第2・第3
の発明において、前記センター装置について、前記問い
合わせメッセージの送信に引き続いて、個々の端末装置
それぞれが行うべき帯域要求メッセージの伝送に必要な
帯域を個々の端末装置に対して利用許可する過程を含む
ことを特徴としている。これは、第1の発明が応答メッ
セージ伝送に必要な帯域(応答メッセージ伝送用帯域)
について記述しているのに対して、帯域要求メッセージ
伝送に必要な帯域(帯域要求メッセージ伝送用帯域)に
ついて記述している。
【0028】この第4の発明による作用は次のとおりで
ある。複数の端末装置が個別に行う帯域要求メッセージ
の送信について、その送信時期を複数の端末装置で何の
規制もなく全く自由にすると、2つ以上の端末装置の帯
域要求メッセージがネットワークで衝突する等の要因で
センター装置に帯域要求メッセージが届かなくなる可能
性がある。そうなって、センター装置がいつまでも応答
メッセージ伝送用の帯域を利用許可することがないとす
ると、該当の端末装置は帯域要求メッセージを再送信す
ることとなる。しかし、これでは、その再送信に起因し
てネットワークの負荷が増大する。そこで、この第4の
発明のように、個々の端末装置の帯域要求メッセージ伝
送用帯域(時期)について、センター装置が権限主体と
なって個々の端末装置ごとに利用許可することにより、
複数の端末装置が個別的に行う帯域要求メッセージの送
信において、それぞれの送信時期をセンター装置におい
てコントロールすることが可能となる。その結果とし
て、ネットワークの輻輳の要因のひとつを除去して、ネ
ットワークの効率利用を図ることが可能となる。
【0029】本願第5の発明の応答メッセージの帯域予
約方法は、上記の第1〜第4の発明において、前記問い
合わせメッセージがブロードキャストまたはマルチキャ
ストで送信され、前記センター装置が所定の条件を満た
す所定数の前記応答メッセージを受信したときに他の前
記応答メッセージの送信をキャンセルする過程を含むこ
とを特徴としている。ここで、前記の所定数について
は、1つでもよいし、2以上の任意の自然数でもよい。
【0030】この第5の発明による作用は次のとおりで
ある。センター装置は、定期的または不定期的に、ある
いはトラブル発生時など必要に応じて、ネットワークを
介して接続関係にある複数の端末装置の状況をチェック
することがある。そのチェックは、例えば、故障検出と
か異常検出とかであったりする。そこで、センター装置
は、必要な条件を設定して問い合わせメッセージを複数
の端末装置に送信することになるが、この場合に、その
条件に該当する応答メッセージが到達するか否か、場合
によっては到達した該当の応答メッセージを計数し、そ
の計数が所定数に達したか否かを判断し、その判断の結
果が肯定的となったときには、所期の目的が達成された
ことになって、それ以上の他の端末装置からの応答メッ
セージは必要なくなるので、他の端末装置からの応答メ
ッセージの送信については、これをキャンセルすること
としたものである。このことによって、無駄な応答メッ
セージの送受信を避け、ネットワークの効率利用を図る
ことが可能となる。
【0031】本願第6の発明の応答メッセージの帯域予
約方法は、上記の第5の発明において、前記応答メッセ
ージの送信をキャンセルする過程は、前記センター装置
については、前記所定の条件を満たす所定数の応答メッ
セージを受信したときに、それ以降は応答メッセージの
伝送に必要な帯域の利用許可を中止する過程を含み、前
記個々の端末装置については、前記問い合わせメッセー
ジを受信してからの待ち時間を計測する過程と、前記応
答メッセージ伝送に必要な帯域を与えられたら前記待ち
時間の計測を中止する過程と、前記待ち時間が所定時間
を超えていないかどうかを判断する過程と、前記待ち時
間が前記所定時間を超えていたら前記応答メッセージの
送信をキャンセルする過程とを含むことを特徴としてい
る。
【0032】この第6の発明による作用は次のとおりで
ある。応答メッセージ送信のキャンセルについて、セン
ター装置は、特に新たなメッセージのやり取りを行うと
いうことはなく、応答メッセージ伝送に必要な帯域の利
用許可を中止するだけですむ。また、端末装置も、特に
新たなメッセージのやり取りを行うということはなく、
待ち時間を計測しそれが所定時間を超えたら応答メッセ
ージ送信をキャンセルするだけですむ。すなわち、応答
メッセージのキャンセルにおいて、センター装置もいず
れの端末装置も改めて特別なメッセージの送受信を行う
必要性がなく、ネットワークの効率利用を図ることが可
能となる。
【0033】本願第7の発明の応答メッセージの帯域予
約方法は、上記の第5の発明において、前記応答メッセ
ージの送信をキャンセルする過程は、前記センター装置
については、前記所定の条件を満たす所定数の応答メッ
セージを受信したときに、前記問い合わせメッセージに
対応する応答キャンセルメッセージを送信する過程を含
み、前記個々の端末装置については、前記応答キャンセ
ルメッセージを受信する過程と、前記応答キャンセルメ
ッセージに従って前記応答メッセージの送信をキャンセ
ルする過程とを含むことを特徴としている。
【0034】この第7の発明による作用は次のとおりで
ある。応答メッセージ送信のキャンセルについて、セン
ター装置および個々の端末装置において応答キャンセル
メッセージの送受信という新たなメッセージのやり取り
が必要であるが、応答メッセージ送信のキャンセルをタ
イムアウトによらずに、応答キャンセルメッセージの送
受信を介してリアルタイムに行うので、応答メッセージ
送信キャンセルを迅速に行うことができる。このような
積極的・能動的なキャンセル処理であるので、センター
装置も個々の端末装置も、次の過程の処理への移行を迅
速化することが可能となる。
【0035】本願第8の発明の応答メッセージの帯域予
約方法は、上記の第7の発明において、前記応答メッセ
ージの送信をキャンセルする過程は、前記センター装置
については、前記応答キャンセルメッセージの送信の後
に、前記応答メッセージの未受信の残りのすべての端末
装置に対して前記応答メッセージ送信前の帯域要求メッ
セージ伝送に必要な帯域を利用許可する過程と、前記端
末装置から帯域要求メッセージを受信したか否かを判断
する過程と、前記応答メッセージに対応する帯域要求メ
ッセージを前記利用許可した帯域において受信したとき
には前記応答キャンセルメッセージを再送信する過程と
を含むことを特徴としている。
【0036】この第8の発明による作用は次のとおりで
ある。上記第7の発明においては、センター装置が送信
した応答キャンセルメッセージが端末装置に対して、1
回の送信で必ず着信するということを予定している。そ
のため、センター装置は、応答キャンセルメッセージを
送信したあとは、次の別の問い合わせメッセージの送信
に移行することが可能であるとしている。しかしなが
ら、ネットワークでの雑音等の要因で、その着信が失敗
することも想定される。もし、失敗すると、端末装置で
は前の問い合わせメッセージに対する応答メッセージ送
信のキャンセルが実行されてないことになる。そうなる
と、あとの別の問い合わせメッセージに対して、前の問
い合わせメッセージについての応答メッセージが帰って
くることになり、メッセージの齟齬を生じることとな
る。
【0037】そこで、この第8の発明では、応答キャン
セルメッセージの送信に引き続いてある帯域(時間)を
利用許可する。この帯域において帯域要求メッセージが
端末装置から帰ってきたときには、センター装置は、そ
の端末装置ではまだキャンセルが行われていないことを
認識することが可能となる。つまりは、先に送信した応
答キャンセルメッセージがその端末装置には届いていな
かったことを知ることが可能となる。そこで、そのよう
なときには、応答キャンセルメッセージを再送信するの
である。すなわち、応答キャンセルメッセージが一部ま
たは全部の端末装置に正しく届かなかったことをセンタ
ー装置が知ることができ、応答キャンセルメッセージの
再送信によって端末装置での応答メッセージ送信のキャ
ンセルを確実に行えるようになる。
【0038】(具体的な実施の形態)以下、本発明にか
かわる応答メッセージの帯域予約方法の具体的な実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0039】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における応答メッセージの帯域予約方法が用いら
れるネットワークの構成を表す図である。図1におい
て、符号の1はセンター装置で、このセンター装置1に
はネットワークを介して複数の端末装置21〜2nが接
続されていて、センター装置1と各端末装置21〜2n
はデータ通信を行うことができるように構成されてい
る。以降、図1でセンター装置1から端末装置21〜2
nに向けた通信を「下り通信」、端末装置21〜2nの
それぞれからセンター装置1に向けた通信を「上り通
信」と呼び、また、下り、上りの通信で使われる帯域を
それぞれ、下り帯域、上り帯域と呼ぶことにする。
【0040】図1のネットワークでは、さまざまなサー
ビス(アプリケーション)が同時に利用できるようにな
っている。ここでサービスの例としては、一般のデータ
通信、制御用のデータ通信、電話等の低速リアルタイム
通信、画像伝送等の高速リアルタイム通信等がある。各
端末装置21〜2nは、起動時にセンター装置1と交渉
して、使用できるサービスを決定する。センター装置1
は、決定したサービスについてサービス識別子を付与
し、端末装置21〜2nに通知する。サービス識別子
は、ユニキャストサービスの場合、サービス毎、端末装
置毎に固有のものとする。従って、同一種類のサービス
であっても端末装置が異なれば、異なるサービス識別子
が付与される。また、一つの端末装置が複数のサービス
識別子を付与される場合がある。ブロードキャストサー
ビス、マルチキャストサービスの場合は、複数の端末装
置に同一のサービス識別子を付与してもよい。
【0041】図2は、本実施の形態1で用いられる通信
方式の概略を示したものである。図2では簡単のために
端末装置として端末装置21,22のみを記述する。セ
ンター装置1からは、上り利用許可メッセージが定期的
に全端末装置21〜2n宛てに送信される。上り利用許
可メッセージには、各端末装置21〜2nの各サービス
が上り帯域をどのように使用してよいかを示す情報が含
まれる。本実施の形態1では、上り通信の方式には時分
割多元接続(TDMA)が用いられ、上り帯域は所定の
時間単位ずつに区切られているとする。上り利用許可メ
ッセージには、各端末装置21〜2nの各サービスが送
信可能な区間の情報がこの時間単位を用いて記述され
る。センター装置1は上り許可メッセージを所定の間隔
で定期的に送信する。
【0042】図3は、図2の上り利用許可メッセージ、
帯域要求メッセージのフォーマットの例を示す。以下で
は図2及び図3を用いて説明する。
【0043】図2、図3の例では、端末装置21に付与
されているサービス識別子としてS1が含まれ、また、
端末装置22のサービス識別子としてS2が含まれると
仮定する。
【0044】センター装置1は、時刻t10に全端末装
置21〜2n宛てに、図3(a)で示される上り利用許
可メッセージを送信する。宛先アドレスはブロードキャ
ストアドレス、送信元アドレスはセンター装置1のアド
レスである。次に、長さLが指定される。これは宛先ア
ドレス、送信元アドレス及び長さを除いたメッセージの
長さを示す。次いで、各端末装置21〜2nが帯域要求
メッセージを送信することができる区間を指定する。こ
こでは、帯域要求メッセージの送信開始時刻としてt1
1が指定され、送信終了時刻としてt12−1が指定さ
れる。この区間は競合区間であり、どの端末装置21〜
2nが帯域要求メッセージを送信しても構わない。従っ
て、競合によって帯域要求メッセージが衝突する場合も
ある。衝突によってセンター装置1に届かなかった場合
の処理については後述する。ここでのt10,t11等
の時刻は、センター装置1が決めたある時刻(例えばセ
ンター装置1の起動時刻)を0とし、前述した上り帯域
を区切る時間単位毎に1ずつ加算されることによって表
される時刻である。
【0045】送信すべきメッセージをもつ端末装置2
1,22は、メッセージを送信する前に帯域要求メッセ
ージを送信する。図3(b)は、この帯域要求メッセー
ジを表す。図3(b)の上段が端末装置21の帯域要求
メッセージを表し、下段が端末装置22の帯域要求メッ
セージを表す。宛先アドレスはセンター装置1のアドレ
ス、送信元アドレスは端末装置21または22のアドレ
ス、長さはMである。次に、サービス識別子S1または
S2が含まれ、そのサービス識別子で示されるサービス
について、各端末装置において送信すべきデータ(メッ
セージ)が必要とする帯域の大きさ(時間)が示され
る。
【0046】次に、センター装置1は時刻t20に上り
利用許可メッセージを送信する。図3(c)はこのとき
送られる上り利用許可メッセージの例である。宛先アド
レス、送信元アドレス、長さは図3(a)で説明したも
のと同様である。この上り利用許可メッセージでは、サ
ービス識別子S1のサービスにt22〜t23−1の区
間を送信許可し、サービス識別子S2のサービスにt2
3〜t24−1の区間を送信許可する。端末装置21,
22は、それぞれ指定された区間でサービス識別子S
1,S2のサービスのデータを送信する。
【0047】ここでは説明を簡単にするために、上り利
用許可メッセージを図3(a)と図3(c)に分けて説
明したが、実際には同じ種類のメッセージであり、図3
(a)の利用許可メッセージにおいても、帯域要求メッ
セージの送信区間を指定するフィールドの後に、各端末
装置21〜2nの各サービスの帯域利用を許可するため
の情報を含むフィールドが続く。
【0048】図2で、上り利用許可メッセージの送信時
刻t20から端末装置21の送信を許可する時刻t22
までに一定の時間があいているのは、実際にはセンター
装置1が送信した上り利用許可メッセージが各端末装置
21〜2nによって受信されるまでに一定の時間が必要
となるからである。なお、図2における時刻は、センタ
ー装置1の受信時刻である。各端末装置21〜2nは実
際には送信を指定された時刻よりも、センター装置1ま
での伝送遅延だけ前にデータを送信する。センター装置
1までの伝送遅延は、別途センター装置1から定期的に
送られる遅延調整のためのメッセージに各端末装置21
〜2nが応答し、センター装置1が伝送遅延を計算して
各端末装置21〜2nに通知することによって得られ
る。
【0049】端末装置21〜2nが送信した帯域要求メ
ッセージが衝突等によってセンター装置1へ届かなかっ
た場合は、次の上り利用許可メッセージに端末装置21
〜2nの要求した帯域を利用許可する情報が含まれな
い。このことにより、端末装置21〜2nは、帯域要求
メッセージがセンター装置1によって正しく受信されな
かったことを知り、帯域要求メッセージを次の許可され
た区間に再送する。
【0050】センター装置1が帯域要求メッセージを正
しく受信した場合でも、すぐには帯域を与えない場合も
ある。センター装置1は、帯域を与えたくないサービス
について、送信開始時刻と送信終了時刻を同一の時刻と
することにより、端末装置21〜2nにこのことを通知
する。
【0051】図4(a)は、本実施の形態1においてセ
ンター装置1が各端末装置21〜2nに対して問い合わ
せるメッセージの例として、管理情報問い合わせメッセ
ージの例を示す。宛先アドレスはブロードキャストアド
レス、送信元アドレスはセンター装置1のアドレスであ
る。次いでメッセージタイプとして、管理情報問い合わ
せメッセージである旨が含まれ、長さLが指定される。
次に、問い合わせIDが指定される。対応する管理情報
応答メッセージの問い合わせIDはこれと一致し、対応
関係を表す。問い合わせIDは、センター装置1が送信
するすべての問い合わせメッセージ及び、対応する応答
メッセージに含まれているものとし、異なる問い合わせ
メッセージには異なる問い合わせIDが付与される。問
い合わせIDのフィールド長は、十分に長い期間にわた
って、このIDがユニークになるよう、十分に長いとす
る。
【0052】次に、問い合わせしたい管理情報のタイプ
と問い合わせの詳細内容が含まれる。この例では下り及
び上り通信の統計情報を問い合わせている。まず、問い
合わせ管理情報のタイプとして下り通信統計情報が指定
され、次に、問い合わせの詳細内容の長さMが含まれ
る。この例では、問い合わせの詳細内容として、全受信
メッセージ数、エラーメッセージ数、受信ブロードキャ
ストメッセージ数、受信ユニキャストメッセージ数が指
定される。次の上り通信統計情報の問い合わせも同様に
指定される。
【0053】図4(b)は、図4(a)で示された管理
情報問い合わせメッセージに対して端末装置21が返信
する管理情報応答メッセージの例を示す。宛先アドレス
はセンター装置1のアドレス、送信元アドレスは端末装
置21のアドレスである。次いで、メッセージタイプと
して管理情報応答メッセージである旨が含まれ、長さl
が指定される。次に、問い合わせIDが含まれる。これ
は、対応する管理情報問い合わせメッセージと同じ値を
含む。次に、問い合わせに対する応答の詳細が含まれ
る。この例では、まず応答管理情報タイプとして下り通
信統計情報、応答内容の長さとしてmが指定される。応
答内容はさらに、サブタイプ、サブ長、実際の応答内容
を含む。この例ではこれらがそれぞれ4つずつ組となっ
て含まれる。まず、応答内容サブタイプとして全受信メ
ッセージ長、応答内容サブ長としてm1が指定される。
応答内容は全受信メッセージ長の統計値であり、この長
さはm1に等しい。以下、同様に問い合わされた内容に
基づいて、統計値が含まれる。
【0054】図4(a),(b)の管理情報問い合わせ
/応答メッセージの送受信は、管理情報問い合わせとい
う一つのサービスと見なされ、専用のサービス識別子が
それぞれの端末装置21〜2nに必ず付与される。
【0055】図5は、センター装置1が図4(a)の管
理情報問い合わせメッセージを送信する場合のメッセー
ジのやり取りについて説明したものである。図2と同
様、簡単のために端末装置として、端末装置21,22
のみ記述する。ここでは、端末装置21,22の管理情
報問い合わせサービス用のサービス識別子として、それ
ぞれT1,T2が付与されているものとする。
【0056】図5で、センター装置1は図4(a)で示
された管理情報問い合わせメッセージを全端末装置21
〜2n宛てに送信する。端末装置21,22において、
受信した管理情報問い合わせメッセージに対する管理情
報応答メッセージを送信する準備ができると、時刻t1
0にセンター装置1が送信した上り利用許可メッセージ
(図3(a)で説明した利用許可メッセージと同様のメ
ッセージ)に基づいて、端末装置21,22は、管理情
報応答メッセージの送信に必要な帯域を要求するための
帯域要求メッセージを送信する。この帯域要求メッセー
ジは、図3(b)のS1,S2をそれぞれT1,T2に
置き換え、要求する時間を管理情報応答メッセージの伝
送に要する時間としたメッセージである。
【0057】センター装置1は、次の上り利用許可メッ
セージの内容を、図3(c)を用いて説明した上り利用
許可メッセージのサービス識別子S1をT1に、サービ
ス識別子S2をT2にそれぞれ置き換えた上り利用許可
メッセージを送信する。端末装置21,22は、利用許
可された区間に、図3(b)で示される管理情報応答メ
ッセージを送信する。
【0058】ここで、t22〜t23−1、t23〜t
24−1は、端末装置21,22が送信する管理情報応
答メッセージを伝送するに十分な時間でなければならな
い。図5で示した時刻t22は、端末装置21からの管
理情報応答メッセージがセンター装置1に届き始めた時
刻であり、実際にはこのメッセージのすべてがセンター
装置1によって受信されるためには一定の時間を要する
ことに注意する必要がある。端末装置22についても同
様である。
【0059】また、t20からt22までの時間は、端
末装置21が、上り利用許可メッセージを受信し、管理
情報応答メッセージを生成し、更に生成した管理情報応
答メッセージの先頭が時刻t22にセンター装置1に到
着するよう管理情報応答メッセージを送信するまでに要
する時間以上でなければならない。t20からt23ま
での時間についても同様である。
【0060】図5の例では、センター装置1は、管理情
報問い合わせメッセージの送信後すぐ次の上り利用許可
メッセージで、端末装置21,22に管理情報応答メッ
セージの送信を許可しているが、そのようにしなくても
よい。その場合は、以降の、定期的にセンター装置1が
送信する上り利用許可メッセージのいずれかで、送信を
許可することになる。
【0061】図6は、図5で説明した本実施の形態1の
メッセージのやり取りにおいて、端末装置21からの帯
域要求メッセージがセンター装置1に正しく届かなかっ
た場合の動作を示す。
【0062】図6で、時刻t20にセンター装置1が送
信する上り利用許可メッセージには、端末装置21が管
理情報応答メッセージを伝送する区間の情報は含まれな
い。端末装置21はこれを受けて、帯域要求メッセージ
を再送する。この要求は次の上り利用許可メッセージに
反映され、端末装置21は許可された区間で管理情報応
答メッセージを送信する。
【0063】以上、本実施の形態1では、センター装置
が各端末装置へ問い合わせメッセージを送信する際に、
各端末装置がその問い合わせメッセージの応答メッセー
ジを送信できるための帯域(応答メッセージ伝送用帯
域)を確保する上り利用許可メッセージをセンター装置
が送信している。このことにより、センター装置は、問
い合わせメッセージに対する応答メッセージの送信時期
をコントロールすることが可能となる。
【0064】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2における応答メッセージの帯域予約方法について説
明する。特に説明しない限り、実施の形態1で用いた用
語、番号は、本実施の形態2でも同様に使用し、詳細な
説明は省略する。本実施の形態2の帯域予約方法も図1
で示されるネットワークで用いられる。
【0065】本実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同
様であるが、端末装置21〜2nからの帯域要求メッセ
ージが正しく届かなかった場合の動作が異なる。
【0066】図7は、本実施の形態2において、センタ
ー装置1が図4(a)で示される管理情報問い合わせメ
ッセージを送信した場合のメッセージのやり取りを示
す。基本的なやり取りは図5を用いて説明した実施の形
態1のやり取りと同一である。図7において、端末装置
21からの管理情報応答メッセージの伝送のための帯域
を要求する帯域要求メッセージが正しくセンター装置1
に届かなかったとする。この場合、実施の形態1では、
図6を用いて説明したように、端末装置21からの管理
情報応答メッセージの伝送のための帯域は与えられず、
端末装置21は帯域要求メッセージを再送しなければな
らない。
【0067】しかし、本実施の形態2では、端末装置2
1からの帯域要求メッセージが到着する、しないに関わ
らず、次の上り利用許可メッセージに、端末装置21に
よる管理情報応答メッセージの伝送するための区間の情
報を含ませる。このとき、センター装置1が許可する帯
域(時間)の量は、他の端末装置22〜2nからの帯域
要求メッセージから推測するか、もしくは送信した管理
情報問い合わせメッセージの応答が固定長であれば、そ
れを使用する。許可する帯域の量を推測することが困難
な場合は、センター装置1は、正しく届かなかった帯域
要求メッセージに対して帯域を与えることはしない。
【0068】図7では端末装置21からの帯域要求メッ
セージが、正しく届かなかった場合についてのみ示され
ているが、他の端末装置22〜2nから管理情報応答メ
ッセージの伝送のための帯域を要求する帯域要求メッセ
ージが正しくセンター装置1に届かなかった場合でも、
同様である。
【0069】センター装置1は、端末装置21〜2nの
うち、別の方法で通信ができない状態であることが分か
っている端末装置には、帯域を与えないようにしなけれ
ばならない。
【0070】なお、実施の形態1と同様、センター装置
1は帯域要求メッセージを受信しても、すぐに要求され
た帯域を与える必要はない。その場合は、上り利用許可
メッセージの、帯域を与えたくないサービスに対する送
信開始時刻と送信終了時刻を同一のものとする。こうし
た場合は、後の上り利用許可メッセージで必要な帯域が
与えられる。
【0071】また、管理情報問い合わせメッセージに対
する管理情報応答メッセージ長が固定長である場合、も
しくはセンター装置1によって容易に推測できる場合、
端末装置21〜2nは、その管理情報応答メッセージを
伝送するための帯域を要求する帯域要求メッセージを送
信しなくてもよい。本実施の形態2によれば、そのよう
にしても、センター装置1は必要な帯域を端末装置21
〜2nへ与えることができる。
【0072】以上、本実施の形態2では、端末装置が問
い合わせメッセージに対する応答メッセージを伝送する
ための帯域を要求する帯域要求メッセージが、センター
装置に正しく届かなかった場合でも、センター装置が応
答メッセージに必要な帯域を推測して、その帯域要求メ
ッセージが届いたかのような上り利用許可メッセージを
送信する。このことにより、帯域要求メッセージの再送
によるネットワークの輻輳を防ぐことができる。応答メ
ッセージ長が固定長もしくはセンター装置によって容易
に推測できる場合は、端末装置による帯域要求メッセー
ジの送信を省略することができ、ネットワークのトラフ
ィックを更に軽減できる。
【0073】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。特に説明しない限り、第1、実
施の形態2で用いた用語、番号については、本実施の形
態3でも同様に使用し、詳細な説明は省略する。本実施
の形態3も図1で示されるネットワークで用いられる。
【0074】本実施の形態3は、帯域要求メッセージを
伝送するための帯域付与方法について、第1、実施の形
態2と異なる。
【0075】図8は、本実施の形態3で用いられる上り
利用許可メッセージの例を示したものである。本実施の
形態3の上り利用許可メッセージでは、帯域要求メッセ
ージを送信するための区間として、各端末装置21〜2
nが競合して使用する区間の他に、各サービスが専用で
使用できる区間を設けている。
【0076】図8で帯域要求メッセージの利用許可区間
記述では、まず区間タイプとして帯域要求メッセージの
伝送のための帯域を利用許可する記述である旨が指定さ
れる。次いで、この区間タイプの区間記述長が指定され
る。これは以降から始まる区間記述の長さをオクテット
で記述したものである。次に、全端末装置21〜2nが
競合して帯域要求メッセージを伝送するための区間につ
いての情報が記述される。この例ではt11〜t12−
1が指定されている。すなわち、t11〜t12−1の
時間の間、全端末装置21〜2nは、帯域要求メッセー
ジを送信してもかまわない。しかし、送信した帯域要求
メッセージが衝突によって正しくセンター装置1へ届か
ない場合もある。
【0077】次いで、各サービスに対応する帯域要求メ
ッセージを送信するための区間に関する記述が記され
る。図8の例では、サービス識別子T1のサービスにつ
いて、t12〜t13−1の間に帯域要求メッセージを
送信してもかまわないことを示す。サービス識別子T2
のサービスについても同様である。
【0078】帯域要求メッセージの利用許可区間記述の
次に、一般サービスの利用許可記述が含まれる。これ
は、帯域要求メッセージ以外のデータ(メッセージ)を
伝送するための帯域を与えるための情報が記載されてい
る。区間タイプとして一般サービスが指定され、区間記
述長が含まれることを除いて、図3で説明した上り利用
許可メッセージの内容と同様の記述であるので、説明は
省略する。
【0079】図9は、本実施の形態3においてセンター
装置1が図4(a)の管理情報問い合わせメッセージを
送信した場合のメッセージのやり取りを示す。図2その
他と同様に、簡単のために端末装置として端末装置2
1,22のみを記述する。この例では、管理情報問い合
わせサービスのサービス識別子として、端末装置21に
T1が、端末装置22にT2がそれぞれ付与されている
とする。更に、端末装置22には通常のデータ通信サー
ビスのサービス識別子としてS2が付与されているとす
る。図9で示されている上り利用許可メッセージ以外の
メッセージは、図3、図4で説明したメッセージと同様
である。
【0080】管理情報問い合わせメッセージを送信した
センター装置1は、時刻t10で、上り利用許可メッセ
ージを全端末装置21〜2n宛てに送信する。この上り
利用許可メッセージの帯域要求メッセージの利用許可区
間記述は、図8で例示したものと同じ記述がされている
とする。
【0081】区間t11〜t12−1は競合送信区間で
あり、端末装置22は、この区間でサービス識別子S2
のサービスのメッセージを伝送するための帯域を要求す
る帯域要求メッセージを送信している。区間t12〜t
13−1、t13〜t14−1は、それぞれサービス識
別子T1,T2のサービスの帯域要求メッセージの伝送
に割り当てられた帯域であり、端末装置21,22はそ
れぞれの区間で、管理情報応答メッセージを伝送するた
めの帯域を要求する帯域要求メッセージを送信する。
【0082】センター装置1はt20で次の上り利用許
可メッセージを送信する。この上り利用許可メッセージ
では、図8の一般サービスの帯域利用許可記述に、サー
ビス識別子T1,T2,S2のサービスの帯域利用を許
可する記述がされているとする。端末装置21,22は
それぞれ指定された区間で管理情報応答メッセージを送
信し、端末装置22は、サービス識別子S2のサービス
についてのメッセージを送信する。
【0083】以上、本実施の形態3によれば、センター
装置は、問い合わせメッセージを送信した後、応答メッ
セージの帯域を要求する帯域要求メッセージのための帯
域を利用許可するので、帯域要求メッセージの送信によ
るネットワークの輻輳を防ぐことができる。
【0084】なお、問い合わせメッセージの応答につい
ての帯域要求メッセージの送信を、帯域要求メッセージ
のための競合利用許可区間(図9のt11〜t12−
1)で端末装置が行うことを禁止してもよい。この場
合、問い合わせメッセージの応答についての帯域要求メ
ッセージの送信について、センター装置がそれぞれの端
末に対して明示的に許可するまで、端末装置はその帯域
要求メッセージを送信しない。また、センター装置は、
問い合わせメッセージの応答についての帯域要求メッセ
ージの送信を、問い合わせメッセージの送信後すぐに許
可する必要もない。これらのことにより、センター装置
は、問い合わせメッセージの応答についての帯域要求メ
ッセージの送信時期をコントロールすることができ、結
果として端末装置の応答メッセージの送信時期をコント
ロールすることができる。
【0085】なお、本実施の形態3において、別の方法
で通信不能であることが分かっている端末装置に対し
て、センター装置は帯域要求メッセージの伝送のための
帯域を与えないようにしなければならない。
【0086】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4について説明する。特に説明しない限り、第1〜実
施の形態3で用いた用語、番号は、本実施の形態4でも
同様に使用し、詳細な説明は省略する。本実施の形態4
も図1で示されるネットワークで用いられる。本実施の
形態4のセンター装置1は、実施の形態3で用いた上り
利用許可メッセージを使って、上りの帯域を各端末装置
21〜2nへ付与する。
【0087】図10は、本実施の形態4においてセンタ
ー装置1が図4(a)の管理情報問い合わせメッセージ
を送信した場合のメッセージのやり取りを示す。図2そ
の他と同様、簡単のために端末装置として端末装置2
1,22のみを記述する。この例では、管理情報問い合
わせサービスのサービス識別子として、端末装置21〜
2nにそれぞれT1〜Tnが付与されているとする。本
実施の形態4の端末装置21〜2nは、センター装置1
からの上り利用許可メッセージで指定されるところの、
競合して帯域要求メッセージを伝送しても構わない区間
では、それぞれサービス識別子T1〜Tnのサービスに
関する帯域要求メッセージの送信を禁止されているもの
とする。
【0088】本実施の形態4のセンター装置1は、全端
末装置のうち全送信メッセージ数がある数(所定数)よ
り大きい端末装置を一つでも見つけることを目的とし
て、管理情報問い合わせメッセージを送信しているとす
る。これは、例えば故障等によって異常に多くのメッセ
ージを送信している端末装置があるかどうかを知りたい
場合等に使われる。
【0089】センター装置1は、図4(a)で説明した
管理情報問い合わせメッセージを全端末装置21〜2n
宛てに送信する。時刻t10において、上り利用許可メ
ッセージを送信する。この上り利用許可メッセージは、
サービス識別子T1のサービス対してのみ、帯域要求メ
ッセージを伝送するための専用の帯域を付与する。端末
装置21は、与えられた区間で帯域要求メッセージを送
信し、管理情報応答メッセージを伝送するための帯域を
要求する。
【0090】センター装置1は、時刻t20で、上り利
用許可メッセージを送信する。この上り利用許可メッセ
ージでは、サービス識別子T1のサービスのメッセー
ジ、すなわち端末装置21からの管理情報応答メッセー
ジの伝送に必要な帯域を付与する。また、サービス識別
子T2のサービスの帯域要求メッセージを伝送するため
の専用の帯域を付与する。端末装置21は与えられた帯
域で、図4(b)で説明した管理情報応答メッセージを
送信する。
【0091】端末装置21からの管理情報応答メッセー
ジを受信したセンター装置1は、全送信メッセージ数が
記載されているフィールドをチェックする。この数が所
定の値よりも大きければ、これ以上の管理情報応答メッ
セージの受信は不要と判断する。
【0092】センター装置1は、時刻t30の上り利用
許可メッセージでは、サービス識別子T2のサービスに
ついて、送信開始時刻と送信終了時刻が同一の帯域を付
与する。つまり、サービス識別子T2に関する帯域要求
メッセージの受信確認のみを行い、サービス識別子T2
のサービスのメッセージの伝送帯域を付与しない。さら
に、センター装置1は、以降、次の管理情報問い合わせ
メッセージを送信するまで、サービス識別子T1〜Tn
のサービスについての帯域要求メッセージを伝送するた
めの帯域を付与しない。
【0093】端末装置21〜2nは、管理情報問い合わ
せメッセージを受信してから、上り利用許可メッセージ
によって、対応する管理情報応答メッセージを伝送する
ための帯域が付与されるまでの時間を計測する。この時
間が、所定の最大帯域割り当て待ち時間を経過した場
合、この管理情報応答メッセージの送信をキャンセルす
る。
【0094】センター装置1は、管理情報問い合わせメ
ッセージを送信してから、問い合わせたすべての端末装
置21〜2nからの管理情報応答メッセージを受信する
か、もしくは最大帯域割り当て待ち時間を経過するま
で、次の管理情報問い合わせメッセージを送信してはな
らない。ある管理情報問い合わせメッセージに対する残
りの管理情報応答メッセージをキャンセルしようとして
いるときに、別の管理情報問い合わせメッセージを送信
し、その応答のための帯域を付与してしまうと、両者の
区別がつかなくなってしまうからである。
【0095】以上、本実施の形態4によれば、センター
装置が、たくさんの端末装置のうちである特定の特性を
もつ端末装置があるかどうかを判断したい場合に、その
特性をもつことを表す応答メッセージを受信した後、そ
れ以外の端末装置に対する帯域割り当てを中止する。ま
た、端末装置も一定時間以上帯域が割り当てられない応
答メッセージの送信をキャンセルする。このことによ
り、すべての端末装置からの帯域要求メッセージ及び応
答メッセージを受信しなくてもかまわない場合があり、
帯域の有効利用が図れる。
【0096】なお、本実施の形態4では管理情報問い合
わせサービスに対するサービス識別子として、各端末装
置一つにつき一つの識別子のみ付与されているとした
が、各端末装置が管理情報問い合わせサービスに対する
サービス識別子を複数個持つことができるとしてもよ
い。このようにすることによって、センター装置が、管
理情報問い合わせメッセージを送信してから、問い合わ
せたすべての端末装置からの管理情報応答メッセージを
受信するか、もしくは最大帯域割り当て待ち時間を経過
するまで、次の管理情報問い合わせメッセージを送信し
てはならない、という条件が緩和される。
【0097】また、本実施の形態4では、1つの端末装
置がある特性を満たしているかどうかのみを判断してい
るが、ある特性を満たしている端末装置がある数以上あ
るかどうかを判断するためにも使うことができる。この
場合は、その特性を満たす応答メッセージがある数以上
になったら、それ以降の応答メッセージをキャンセルす
るようにすればよい。
【0098】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5について説明する。特に説明しない限り、第1〜実
施の形態4で用いた用語、番号は、本実施の形態5でも
同様に使用し、詳細な説明は省略する。本実施の形態5
も図1で示されるネットワークで用いられる。本実施の
形態5のセンター装置1は、実施の形態3で用いた上り
利用許可メッセージを使って、上りの帯域を各端末装置
21〜2nへ付与する。
【0099】図11は本実施の形態5で用いる応答キャ
ンセルメッセージの例である。図11では、宛先アドレ
スをブロードキャストとしている。これは、応答メッセ
ージの送信をキャンセルする端末装置21〜2nの範囲
を表す。個々の端末装置21〜2nのアドレスのいずれ
かでもかまわないし、マルチキャストアドレスでもよ
い。送信元アドレスはセンター装置1のアドレスであ
り、長さLは問い合わせIDフィールドのオクテット長
と一致する。次に、問い合わせIDが指定される。これ
は図4で説明した問い合わせIDと同じであり、キャン
セルしたい問い合わせを指定する。
【0100】図12は、本実施の形態5においてセンタ
ー装置1が図4(a)の管理情報問い合わせメッセージ
を送信した場合のメッセージのやり取りを示す。図2そ
の他と同様、簡単のために端末装置として端末装置2
1,22のみを記述する。この例では、管理情報問い合
わせサービスのサービス識別子として、端末装置21〜
2nにそれぞれT1〜Tnが付与されているとする。本
実施の形態5の端末装置21〜2nは、センター装置1
からの上り利用許可メッセージで指定される、競合して
帯域要求メッセージを伝送してもかまわない区間でのそ
れぞれサービス識別子T1〜Tnのサービスに関する帯
域要求メッセージの送信を禁止されているものとする。
【0101】図12で、端末装置21から管理情報応答
メッセージを受信し、センター装置1が、これ以上の管
理情報応答メッセージの受信が不要と判断するまでは、
実施の形態4と同様である。この後、センター装置1
は、図11で説明した応答キャンセルメッセージをブロ
ードキャストで送信する。これを受信した端末装置22
〜2nは、管理情報応答メッセージの送信をキャンセル
する。端末装置21もこの応答キャンセルメッセージを
送信するが、すでに応答メッセージを送信済みであるの
でこれを無視する。応答キャンセルメッセージを送信し
た後、センター装置1は、別の管理情報問い合わせメッ
セージを送信することができる。
【0102】以上、本実施の形態5によれば、応答メッ
セージの送信キャンセルを明示的に行うので、問い合わ
せをキャンセルをした後に、端末装置がタイムアウトに
よって応答メッセージの送信をキャンセルするまで待た
なくても、同一のサービス識別子を使う次の問い合わせ
メッセージを送信することができる。このことにより、
帯域の効率的な利用が図れる。
【0103】なお、本実施の形態5では、応答キャンセ
ルメッセージを送信した後、センター装置はすぐに別の
問い合わせメッセージを送信できるとした。しかし、応
答キャンセルメッセージが雑音等により、一部の端末装
置に正しく届かない場合がある。その場合は、センター
装置が次の問い合わせメッセージに対する応答メッセー
ジに帯域を付与したのにもかかわらず、端末装置が前の
問い合わせメッセージに対する応答メッセージを送信し
てしまう場合がある。
【0104】これを防ぐために、応答キャンセルメッセ
ージを送信後、同一のサービス識別子を使う別の問い合
わせメッセージを送信する前に、センター装置は次のよ
うな上り利用許可メッセージを送信してもよい。この上
り利用許可メッセージでは、応答キャンセルメッセージ
が必要な端末装置に正しく届いているか否かを判断する
ためのチェック用帯域を端末装置に付与することとす
る。端末装置では、もし応答キャンセルメッセージが受
信されなくて応答メッセージの送信のキャンセルが行わ
れていないときには、与えられたチェック用帯域におい
て応答メッセージを送信することになる。そして、セン
ター装置において、チェック用帯域においてその応答メ
ッセージを受信したときには、該当する端末装置におい
て正しくキャンセル処理が行われていないことが認識で
きる。応答キャンセルメッセージが必要な端末装置に正
しく届いていれば、上記で付与したチェック用帯域(時
間)には帯域要求メッセージは送信されないはずであ
る。もし、このような帯域要求メッセージが送信された
場合には、応答キャンセルメッセージを再送する。
【0105】
【発明の効果】応答メッセージの帯域予約方法について
の本発明によれば、個々の端末装置が問い合わせメッセ
ージに対して応答メッセージをセンター装置に送信する
ときに必要となる応答メッセージ伝送用帯域(時間)に
ついて、その決定の権限をセンター装置にもたせ、個々
の端末装置が行うべき応答メッセージの送信時期をセン
ター装置のコントロール下におくようにしてあるので、
複数ある端末装置が応答メッセージを送信する時期を互
いにずらせることができ、特にブロードキャストやマル
チキャストで問い合わせメッセージを送る場合におい
て、ネットワークの輻輳の要因のひとつを除去すること
を通じて、ネットワークの効率利用を図ることができ
る。
【0106】また、本発明によれば、個々の端末装置の
帯域要求メッセージ伝送用帯域についても、その決定の
権限をセンター装置にもたせ、個々の端末装置が行うべ
き帯域要求メッセージの送信時期をもセンター装置のコ
ントロール下におくことにより、複数ある端末装置が帯
域要求メッセージを送信する時期を互いにずらせること
ができ、ネットワークの輻輳の別の要因を除去して、ネ
ットワークのさらなる効率利用を図ることできる。
【0107】また、本発明によれば、指定した条件に該
当する応答メッセージが所定数に達したときには、他の
端末装置に対して応答キャンセルメッセージを送信し
て、他の端末装置の応答メッセージの送信をキャンセル
することにより、無駄な応答メッセージの送受信を避
け、ネットワークのさらなる効率利用を図ることができ
る。積極的・能動的にキャンセルすることにより、セン
ター装置も端末装置も無駄な待機をせずにすみ、その運
用を効率的なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の応答メッセージの帯域
予約方法が用いられるネットワークの説明図
【図2】 本発明の実施の形態の応答メッセージの帯域
予約方法における帯域要求及び付与の方法の説明図
【図3】 本発明の実施の形態の応答メッセージの帯域
予約方法における上り利用許可メッセージと帯域要求メ
ッセージのフォーマットの説明図
【図4】 本発明の実施の形態の応答メッセージの帯域
予約方法における管理情報問い合わせメッセージ、管理
情報応答メッセージのフォーマットの説明図
【図5】 本発明の実施の形態1の応答メッセージの帯
域予約方法におけるセンター装置が管理情報問い合わせ
メッセージを送信した場合のメッセージのやり取りの説
明図
【図6】 本発明の実施の形態1の応答メッセージの帯
域予約方法における帯域要求メッセージが正しく届かな
かった場合のメッセージのやり取りの説明図
【図7】 本発明の実施の形態2の応答メッセージの帯
域予約方法における帯域要求メッセージが正しく届かな
かった場合のメッセージのやり取りの説明図
【図8】 本発明の実施の形態3の応答メッセージの帯
域予約方法における帯域要求メッセージのフォーマット
の説明図
【図9】同、センター装置が管理情報問い合わせメッセ
ージを送信した場合のメッセージのやり取りの説明図
【図10】 本発明の実施の形態4の応答メッセージの
帯域予約方法におけるセンター装置が管理情報問い合わ
せメッセージを送信した場合のメッセージのやり取りの
説明図
【図11】 本発明の実施の形態5の応答メッセージの
帯域予約方法における応答キャンセルメッセージのフォ
ーマットの説明図
【図12】 本発明の実施の形態の応答メッセージの帯
域予約方法におけるセンター装置が管理情報問い合わせ
メッセージを送信した場合のメッセージのやり取りの説
明図
【符号の説明】
1……センター装置 21〜2n……端末装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センター装置と複数の端末装置とがネッ
    トワークを介して接続されている場合の前記センター装
    置が前記複数の端末装置に対して行う問い合わせメッセ
    ージに対して前記複数ある端末装置の個々の端末装置が
    前記センター装置に対して応答メッセージを送信するた
    めの帯域予約方法であって、前記センター装置が前記複
    数の端末装置に対して問い合わせメッセージを送信する
    過程と、前記センター装置が前記個々の端末装置に対し
    てそれぞれの応答メッセージの伝送に必要な帯域を個別
    的に利用許可する過程と、前記個々の端末装置がそれぞ
    れ利用許可された帯域で応答メッセージの送信を行う過
    程とを含むことを特徴とする応答メッセージの帯域予約
    方法。
  2. 【請求項2】 前記複数ある端末装置の個々の端末装置
    について、前記センター装置からの問い合わせメッセー
    ジを受信すると、応答メッセージの伝送に必要な帯域の
    割り当てを要求するための帯域要求メッセージを前記セ
    ンター装置に送信する過程を含み、前記センター装置は
    帯域要求メッセージを受け取ったときに該当する端末装
    置に対して前記応答メッセージの伝送に必要な帯域を利
    用許可する過程を実行することを特徴とする請求項1に
    記載の応答メッセージの帯域予約方法。
  3. 【請求項3】 前記センター装置は、帯域要求メッセー
    ジを受け取ったときに該当する端末装置に対して前記応
    答メッセージの伝送に必要な帯域を利用許可する過程を
    実行することを原則とし、帯域要求メッセージを受け取
    らなかった場合でも問い合わせメッセージを送信した端
    末装置に対しては所要の帯域を設定して応答メッセージ
    の伝送に必要な帯域を利用許可する過程を実行すること
    を特徴とする請求項2に記載の応答メッセージの帯域予
    約方法。
  4. 【請求項4】 前記センター装置について、前記問い合
    わせメッセージの送信に引き続いて、個々の端末装置そ
    れぞれが行うべき帯域要求メッセージの伝送に必要な帯
    域を個々の端末装置に対して利用許可する過程を含むこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3に記載の応答メ
    ッセージの帯域予約方法。
  5. 【請求項5】 前記問い合わせメッセージがブロードキ
    ャストまたはマルチキャストで送信され、前記センター
    装置が所定の条件を満たす所定数の前記応答メッセージ
    を受信したときに他の前記応答メッセージの送信をキャ
    ンセルする過程を含むことを特徴とする請求項1から請
    求項4までのいずれかに記載の応答メッセージの帯域予
    約方法。
  6. 【請求項6】 前記応答メッセージの送信をキャンセル
    する過程は、前記センター装置については、前記所定の
    条件を満たす所定数の応答メッセージを受信したとき
    に、それ以降は応答メッセージの伝送に必要な帯域の利
    用許可を中止する過程を含み、前記個々の端末装置につ
    いては、前記問い合わせメッセージを受信してからの待
    ち時間を計測する過程と、前記応答メッセージ伝送に必
    要な帯域を与えられたら前記待ち時間の計測を中止する
    過程と、前記待ち時間が所定時間を超えていないかどう
    かを判断する過程と、前記待ち時間が前記所定時間を超
    えていたら前記応答メッセージの送信をキャンセルする
    過程とを含むことを特徴とする請求項5に記載の応答メ
    ッセージの帯域予約方法。
  7. 【請求項7】 前記応答メッセージの送信をキャンセル
    する過程は、前記センター装置については、前記所定の
    条件を満たす所定数の応答メッセージを受信したとき
    に、前記問い合わせメッセージに対応する応答キャンセ
    ルメッセージを送信する過程を含み、前記個々の端末装
    置については、前記応答キャンセルメッセージを受信す
    る過程と、前記応答キャンセルメッセージに従って前記
    応答メッセージの送信をキャンセルする過程とを含むこ
    とを特徴とする請求項5に記載の応答メッセージの帯域
    予約方法。
  8. 【請求項8】 前記応答メッセージの送信をキャンセル
    する過程は、前記センター装置については、前記応答キ
    ャンセルメッセージの送信の後に、前記応答メッセージ
    の未受信の残りのすべての端末装置に対して前記応答メ
    ッセージ送信前の帯域要求メッセージ伝送に必要な帯域
    を利用許可する過程と、前記端末装置から帯域要求メッ
    セージを受信したか否かを判断する過程と、前記応答メ
    ッセージに対応する帯域要求メッセージを前記利用許可
    した帯域において受信したときには前記応答キャンセル
    メッセージを再送信する過程とを含むことを特徴とする
    請求項7に記載の応答メッセージの帯域予約方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8717886B2 (en) 2007-06-12 2014-05-06 Fujitsu Limited Communication device and method of managing communication resources

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