JP2002007529A - 評価指標を改善する方法、提示する方法、及び予測する方法、評価指標の予測値を提示する方法、それらの記憶媒体 - Google Patents

評価指標を改善する方法、提示する方法、及び予測する方法、評価指標の予測値を提示する方法、それらの記憶媒体

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JP2002007529A
JP2002007529A JP2000187975A JP2000187975A JP2002007529A JP 2002007529 A JP2002007529 A JP 2002007529A JP 2000187975 A JP2000187975 A JP 2000187975A JP 2000187975 A JP2000187975 A JP 2000187975A JP 2002007529 A JP2002007529 A JP 2002007529A
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JP2000187975A
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Yoichi Masuzawa
洋一 増澤
Mitsuo Kimura
光夫 木村
Yasushi Itoi
康 糸井
Toshihiko Aoshima
壽彦 青島
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Toshiba Corp
SBS Toshiba Logistics Corp
Toshiba Logistics Consulting Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Logistics Corp
Toshiba Logistics Consulting Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の変数間に影響を与える場合の評価指標
であっても、全体として具体的にどのようにそれらの変
数を変えていけばよいかを容易に提示できる、評価指標
を改善する方法等を提供すること。 【解決手段】 評価指標に影響を与える複数の変数に対
して過去のデータからこれらの変数に対する他の変数の
相関度を求め、これら変数の求められた前記相関度を用
いて前記各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算
出し、前記各変数のうち前記評価指標に対して最も影響
を与える変数の値を前記評価指標が最大値になる方向に
変化させ、このとき得た前記変数の値を代入して前記評
価指標を再度求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物流業務などに適
用できる、評価指標を改善する方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】色々な業務の効率化を図るために種々の
評価指標がある。しかし、従来は、これらの評価指標に
影響を及ぼすと思われる要因を取り上げ、できるだけそ
の値を増加させあるいは、減少させ、その結果当該評価
指標がどうなったかという局所的な最適値を求める1回
的な結果だけで終わり、評価指標の得られた結果に対し
てどのような要素をどのように変えていけばいいのかと
いう、全体として具体的な処方箋を与える方法がなかっ
た。
【0003】原因(変数)と結果の数値データのセット
から、どのような値のときにどのような結果となるかを
予測する方法に回帰分析がある。しかし、従来の回帰分
析方法では各変数が互いに独立に結果に影響を与えると
の前提に立っているため、変数間に影響を与える場合に
は、非常に難しい分析が必要となり、しかも適切な予測
ができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
評価指標を改善する方法では、全体として具体的にどの
ようにしたらよいかを求める具体的な方法がなく、回帰
分析でも良好な予測をすることが困難であった。したが
って、この発明は上記問題点を解決し、複数の変数間に
影響を与える場合の評価指標であっても、全体として具
体的にどのようにそれらの変数を変えていけばよいかを
容易に提示できる評価指標を改善する方法等を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明の請求項1によれば、コンピュータを用い
て評価指標を改善する方法であって、前記評価指標に影
響を与える複数の変数に対してこれらの変数に対する他
の変数の相関度を求めるステップと、このステップによ
り求められた前記相関度を用いて前記各変数の変化に対
する前記評価指標の変化を算出するステップと、前記各
変数のうち前記評価指標に対して最も影響を与える変数
の値を前記評価指標が良くなる方向に変化させるステッ
プと、このステップにより得た前記変数の値を代入させ
て前記評価指標を再度求めるステップとから成ることを
特徴とする評価指標を改善する方法を提供する。
【0006】したがって、評価指標に影響を与える変数
のそれらの間の相関を求めて評価指標を求めるので、全
体として評価指標を改善できる方法を提供できる。
【0007】本願発明の請求項2によれば、コンピュー
タを用いて評価指標を改善する方法であって、経営の評
価指標に影響を与える複数の変数に対して、過去のデー
タからこれらの各1つの変数に対する他の変数の相関度
を求めるステップと、このステップにより求められた相
関度を採用して前記各変数の変化に対する前記評価指標
の変化を算出するステップと、前記各変数のうち前記評
価指標に最も影響を与える変数の値を前記評価指標が良
くなる方向に変化させるステップとから成ることを特徴
とする評価指標を改善する方法を提供する。ここで、
「経営の評価指標に影響を与える変数」とは、販売高、
売掛債権、棚卸資産、製造原価を初めとする、日本工業
規格「勘定科目コード」(JIS Accounts
Code X0406−1984)において定義される
ような変数である。
【0008】また、「評価指数が良くなる方向に変化さ
せる」とは、大きい値である方が望ましい評価指数であ
れば、その評価指数が大きくなる方向に、また小さい値
ある方が望ましい評価指数であれば、その評価指数が小
さくなる方向に変化させることを意味する。
【0009】また、本願発明の請求項4によれば、コン
ピュータを用いて物流業務の評価指標を改善する方法で
あって、物流業務の評価指標に影響を与える複数の変数
に対して他の変数の相関度を求めるステップと、このス
テップにより求められた相関度を採用して前記各変数の
変化に対する前記評価指標の変化を算出するステップ
と、前記各変数のうち前記評価指標に大きい影響を与え
る変数の値を前記評価指標が良くなる方向に変化させる
ステップとから成ることを特徴とする評価指標を改善す
る方法を提供する。
【0010】ここで、「物流業務の評価指標に影響を与
える変数」とは取扱物量、売上高、あるいは少なくとも
倉庫の面積、人員、設備、諸経費により定まる発生原価
などである。このような変数は、例えば1991年11
月5日日本物的流通協会発行、河西著「物流センターの
採算とコスト計算」の112、113頁や、平成4年8
月1日発行通産省産業政策局流通産業課編「物流コスト
算定活用マニュアル」303頁に示されている。
【0011】本願発明の請求項5によれば、コンピュー
タを用いて評価指標を提示する方法であって、前記評価
指標に影響を与える複数の変数に対して過去のデータか
らこれらの変数に対する他の変数の相関度を求めるステ
ップと、このステップにより求められた前記相関度を用
いて前記各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算
出するステップと、前記各変数のうち前記評価指標に対
して最も影響を与える変数の値を前記評価指標が最大値
になる方向に変化させるステップと、このステップによ
り得た前記変数の値を代入させて前記評価指標を再度求
めるステップと、このステップにより得た評価指標を提
示するステップとから成ることを特徴とする改善した評
価指標を提示する方法を提供する。
【0012】本願発明の請求項6によれば、コンピュー
タを用いて動作させるプログラムを記憶した記憶媒体で
あって、評価指標に影響を与える複数の変数に対して過
去のデータからこれらの変数に対する他の変数の相関度
を求めさせ、これら変数の求められた前記相関度を用い
て前記各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出
させ、前記各変数のうち前記評価指標に対して最も影響
を与える変数の値を前記評価指標が最大値になる方向に
変化させ、このとき得た前記変数の値を代入させて前記
評価指標を再度求めさせることが可能なプログラムを記
憶して成ることを特徴とする記憶媒体を提供する。
【0013】また、本願発明の請求項7によれば、ネッ
トワークに接続されたコンピュータを用いて評価指標を
改善する方法であって、前記評価指標に影響を与える複
数の変数に対してこれらの変数に対する他の変数の相関
度を求めるステップと、このステップにより求められた
前記相関度を用いて前記各変数の変化に対する前記評価
指標の変化を算出するステップと、前記各変数のうち前
記評価指標に対して最も影響を与える変数の値を前記評
価指標が最大値になる方向に変化させるステップと、こ
のステップにより得た前記変数の値を代入して前記評価
指標を再度求めるステップとから成ることを特徴とする
評価指標を改善する方法を提供する。
【0014】本願発明の請求項8によれば、コンピュー
タを用いて評価指標を予測する方法であって、前記評価
指標に影響を与える複数の変数に対してこれらの変数に
対する他の変数の相関度を求めるステップと、このステ
ップにより求められた前記相関度を用いて前記各変数の
変化に対する前記評価指標の変化を算出するステップ
と、前記各変数に所定値を入力して前記評価指標を再度
求めるステップとから成ることを特徴とする評価指標を
予測する方法を提供する。
【0015】本願発明の請求項11によれば、コンピュ
ータを用いた物流業務の評価指標を予測する方法であっ
て、物流業務の評価指標に影響を与える複数の変数に対
して他の変数の相関度を求めるステップと、このステッ
プにより求められた相関度を採用して前記各変数の変化
に対する前記評価指標の変化を算出するステップと、前
記各変数に所定値を入力させて前記評価指標を再度求め
るステップとから成ることを特徴とする評価指標を予測
する方法を提供する。
【0016】本願発明の請求項12によれば、コンピュ
ータを用いて評価指標の予測値を提示する方法であっ
て、前記評価指標に影響を与える複数の変数に対してこ
れらの変数に対する他の変数の相関度を求めるステップ
と、このステップにより求められた前記相関度を用いて
前記各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出す
るステップと、前記各変数に所定値を入力して前記評価
指標を再度求めるステップと、このステップにより得ら
れた評価指数を提示するステップとから成ることを特徴
とする評価指標の予測値を提示する方法を提供する。
【0017】本願発明の請求項15によれば、コンピュ
ータを用いた物流業務の評価指標を改善する方法であっ
て、経営の評価指標に影響を与える複数の資源を金額に
換算して合計するステップと、このステップにより合計
された金額から前記経営の評価指標を算出するステップ
と、前記複数の資源のうち前記評価指標に最も影響を与
える資源を、このステップにより算出された経営の評価
指標が良くなる方向に再配分するステップとから成るこ
とを特徴とする物流業務の評価指標を改善する方法を提
供する。
【0018】本願発明の請求項16によれば、コンピュ
ータを用いた物流業務の評価指標を改善する方法であっ
て、経営の評価指標に影響を与える、取扱物量、販売高
及び少なくとも倉庫の面積、人員、設備、諸経費により
定まる発生原価を変数として金額に換算するステップ
と、このステップにより換算された金額から前記経営の
評価指標を算出するステップと、前記複数の資源のうち
前記評価指標に最も影響を与える資源を、このステップ
により算出された経営の評価指標が良くなる方向に再配
分するステップとから成ることを特徴とする物流業務の
評価指標を改善する方法を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施形態につい
て説明する前に、本発明の基本的な手順について図面を
用いて説明する。
【0020】図1は本発明における手順を示す図であ
り、評価指標をEとし、この指標に大きな影響を与える
変数を例えば4つとし、各々x1,x2,x3,x4と
する。このとき、評価指標Eとこれらの変数の関係は、
E=f(x1,x2,x3,x4)と表すことができ
る。
【0021】図2はこの手順を実施する構成例を示す図
であり、データを入力する入力装置21と、入力された
データなどを記憶する記憶装置22と、この記憶装置に
記憶されたデータなどから、各変数相互間の相関度を求
める演算装置23と、演算装置23にて演算された結果
などを表示する表示装置24とから成る。
【0022】まず、図1のステップS11において、図
2に示した入力装置21から、各変数x1,x2,x
3,x4及び評価指標Eの過去のデータセットを入力す
る。
【0023】変数及び評価指標の過去のデータの値
を()に数字を入れて表すとすると、第1番目のデータ
セットはx1(1),x2(1),x3(1),x4
(1),E(1)となり、これら入力装置から入力す
る。次に、第2番目のデータセットx1(2),x2
(2),x3(2),x4(2),E(2)を入力す
る。過去のデータが5あるとすると同様にして、x1
(5),x2(5),x3(5),x4(5),E
(5)まで、入力装置21から入力される。
【0024】これらのデータセットは記憶装置22に一
旦記憶された後、演算装置23において各変数x1,x
2,x3,x4の間の相関度が計算される(ステップS
12)。
【0025】具体的には、まず変数x1に対する、他の
変数x2,x3,x4の相関度が計算され、次に変数x
2に対する、他の変数x1,x3,x4の相関度が計算
される。同様に、変数x3に対する、他の変数x1,x
2,x4の相関度が計算され、次に変数x4に対する、
他の変数x1,x2,x3の相関度が計算される。
【0026】この相関度の計算は、実際には例えば、線
形回帰分析により、y=ax+bの各係数a,bを求め
ることになり、相関係数R及び決定係数R2も求められ
る。
【0027】演算装置23にて計算された結果は、入力
装置21から入力されたデータと共に表示装置24の画
面上に表示される(ステップS13)。このとき、各変
数に対する他の変数の相関関係もグラフとして表示装置
24の画面上に表示することができる。
【0028】次に、ステップS14において、入力装置
21から各変数の値を入力してみる。これらの値は記憶
装置22に記憶され、再び演算装置23にて演算され
る。上記のように過去のデータセットから各変数の間の
相関関係が求められているので、すべての変数の値を仮
定して入力すれば評価指標Eが求められる。
【0029】次にステップS15において、求められた
評価指標Eの値が最適値かどうか判断される。最適値で
ない場合にはステップS16において、各変数の値を変
え、各変数すべてに値を入力して演算装置23で再び評
価指標Eの値を求める(ステップS14)。
【0030】再び、ステップS15において評価指標E
が最適値か判断される。評価指標Eが最適値でない場合
には、最適値になるまで上述のステップS16及びS1
4が繰り返される。
【0031】評価指標Eが最適値であると判断される
と、ステップS17において評価指標及び各変数の値が
表示装置24の画面上にグラフと共に表示される。
【0032】なお、上述の場合では、各変数の間の相関
度を直接求めたが、その変数の成分が比較的明確にわか
る場合には、例えば金額換算することによって、間接的
に各変数の間の相関度を求めることもできる。
【0033】次に、本発明を経営分析に適用した場合の
具体的な実施形態について、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0034】評価指標としてROA(資本収益率)をと
り、この指標に大きい影響を与える変数として、販売
高、売掛債権、製造原価、棚卸資産の4つを採用する。
これらの変数とROAの1年度(平成7年度)から5年
度(平成11年度)までの過去のデータが、例えば図3
に示す通りであるとする。このとき、販売高に対する、
売掛債権、製造原価、棚卸資産の相関を示す回帰分析は
図4(a)〜(c)に示すように表示される。
【0035】即ち、図3の販売高と売掛債権の5年間分
のデータから、図4(a)に示すように、y=0.31
05x+15.827 なる回帰直線が得られ、決定係
数R2は0.8633となる。
【0036】次に、図3の販売高と製造原価の5年間分
のデータから、図4(b)に示すように、y=0.40
53xー17.234 なる回帰直線が得られ、決定係
数R2は0.9889となる。
【0037】図3の販売高と棚卸資産の5年間分のデー
タから、図4(c)に示すように、y=0.0564x
+11.895 なる回帰直線が得られ、この場合の決
定係数R2は0.614となる。
【0038】同様にして、売掛債権に対する他の変数の
相関が計算される。売掛債権と販売高の相関は図4
(a)に示すように既に得られている。したがって、次
に、図3に示す売掛債権と製造原価の5年間分のデータ
から、図5(a)に示すように、y=1.1742x-
11.493 なる回帰直線が得られ、この場合の決定
係数R2は0.9269 となる。
【0039】また、図3に示す売掛債権と棚卸資産の5
年間分のデータから、図5(b)に示すように、y=
0.1891x+7.5054 なる回帰直線が得ら
れ、この場合の決定係数R2は0.7714 となる。
【0040】更に、製造原価に対する他の変数の相関が
計算される。製造原価と販売高及び、製造原価と売掛債
権の相関は既に計算されている。したがって、残りの製
造原価に対する棚卸資産が計算され、図6に示すよう
に、y=0.1452x+12.928 なる回帰直線
が得られ、決定係数R2は 0.6763 となる。
【0041】次に、例えば販売高を基準にし、この金額
を変化させたときのROAの変化を求める。5年度の販
売高1008億円を逐次1%づつ増加させていったとき
の仮想的な販売高は図7(a)に示すようになる。この
ときの各科目の計算規則を図7(b)に示した。
【0042】販売高以外の上記変数、即ち売掛債権、製
造原価、棚卸資産は上で求めた販売高に対する回帰直線
に当て嵌める。売上原価は5年度の販売高に対する売上
原価比率である、70.6%を用いる。
【0043】このようにして計算された結果を図8に示
す。図8では、横に販売高(1)、売上原価(2)、粗
利益(3)、販売管理費(4)、経常利益(5)、特別
損益(6)、税引前利益(7)、法人税等(8)、税引
後利益(9)、売掛債権(10)、棚卸資産(11)、
その他資産(12)、総資産(13)、及びROA(1
4)を示す。
【0044】これらのうち、上記変数として取った要素
以外は最後の期の比率あるいは値に固定する。売上原価
(2)は、5年度における販売高に対する比率(70.
6%)とすると、粗利益(3)は販売高(1)−売上原
価(2)により計算できる。販売管理費(4)は平成5
年度の金額(166億円)に固定する。したがって、経
常利益(5)は粗利益(3)−売上原価(4)により計
算できる。
【0045】特別損益(6)は、5年度の金額(−9億
円)に固定する。すると、税引前利益(7)は経常利益
(5)+特別損益(6)により計算できる。法人税等
(8)は、平成5年度の税引前利益に対する割合に固定
する。すると、税引後利益(9)は税引前利益(7)ー
法人税等(8)により計算される。
【0046】売掛債権(10)及び棚卸資産(11)
は、上述のように販売高との相関が求められており、販
売高が定まると、上記回帰直線に従ってこれらの値が求
められる。
【0047】また、固定資産(12)は平成5年度の金
額682億円に固定する。すると総資産(13)は売掛
債権(10)+棚卸資産(11)+その他資産(12)
により求められる。ROAは、税引後利益/総資産であ
るから、(9)/(13)により求められる。
【0048】したがって、販売高(1)を5年度から1
%づつ増やしていったとき、ROAは図8の表の右端に
示すように変化する。結局、販売高の1%づつのアップ
率に対して、ROAの変化は図9の表に示すようにな
る。この表から販売高が1%づつアップしていったとき
ROAはー2%から単調に増加することがわかる。
【0049】次に、売掛債権を基準にし、この金額を変
化させたときのROAの変化を求める。5年度の売掛債
権293億円を5%まで逐次1%づつ増加させていった
とき及びー1%ずつー5%まで減少させていったとき、
の仮想的な売掛債権の金額を図10(a)に示す。この
ときの各科目の計算規則を図10(b)に示した。
【0050】売掛債権以外の上記変数、即ち販売高、製
造原価、棚卸資産は上で求めた売掛債権に対する回帰直
線に当て嵌める。売上原価は5年度の販売高に対する売
上原価比率である、70.6%を用いる。図10(b)
の計算法則は、各変数の回帰直線以外は図7(b)と同
様であるので、詳しい説明は省略する。
【0051】このようにして計算された結果を図11に
示す。同図では、横に図8と同じ各科目を示す。売掛債
権(10)を5年度から1%づつ5%まで増加させてい
ったとき、及びー5%まで減少させていったときのRO
Aは図11の表の右端に示すように変化する。この結果
をまとめると、売掛債権の1%毎の増減に対するROA
の変化は図12に示すようになり、売掛債権がマイナス
からプラスになるとROAはマイナスの程度が小さくな
っていくことがわかる。
【0052】次に、棚卸資産を基準にし、この金額を変
化させたときのROAの変化を求める。
【0053】5年度の棚卸資産60億円を5%まで逐次
1%づつ増加させていったとき及びー1%ずつー5%ま
で減少させていったとき、の仮想的な棚卸資産の金額を
図13(a)に示す。このときの各科目の計算規則を図
13(b)に示した。
【0054】棚卸資産以外の上記変数、即ち販売高、売
掛債権、製造原価は上で求めた棚卸資産に対する回帰直
線に当て嵌める。図13(b)の計算法則は、各変数の
回帰直線以外は図7(b)と同様であるので、詳しい説
明は省略する。
【0055】このようにして計算された結果を図14に
示す。同図では、横に図8と同じ各科目を示す。棚卸資
産(11)を5年度から1%づつ5%まで増加させてい
ったとき、及びー5%まで減少させていったときのRO
Aは、図14の表の右端に示すように変化する。
【0056】この結果をまとめると、棚卸資産の1%毎
の増減に対するROAの変化は図15に示すようにな
り、棚卸資産のマイナスからプラスの変化に対してRO
Aはマイナスからプラスに変化することがわかる。
【0057】次に、製造原価を基準にし、この金額を変
化させたときのROAの変化を求める。
【0058】5年度の製造原価379億円を5%まで逐
次1%づつ増加させていったとき及びー1%ずつー5%
まで減少させていったとき、の仮想的な製造原価の金額
を図16(a)に示す。このときの各科目の計算規則を
図16(b)に示した。
【0059】図16(b)の計算法則は、次の通りであ
る。製造原価以外の上記変数、即ち販売高、売掛債権、
棚卸資産は上で求めた製造原価に対する回帰直線に当て
嵌める。
【0060】売上原価は5年度の販売高に対する売上原
価比率である、70.6%を用いる。生産高、販売管理
費、特別損益、その他資産は5年度の値とする。
【0061】このようにして計算された結果を図17に
示す。図17では、横に販売高(1)、売上原価
(2)、生産高(3)、製造原価(4)、製造損益
(5)、粗利益(6)、販売管理費(7)、経常利益
(8)、特別損益(9)、税引前利益(10)、法人税
等(11)、税引後利益(12)、売掛債権(13)、
棚卸資産(14)、その他資産(15)、総資産(1
6)、及びROA(17)を示す。
【0062】販売高(1)は、上述のように図4(b)
に示す販売高に対する製造原価の回帰直線から得られ
る。売上原価(2)は5年度の販売高に対する比率7
0.6%として計算される。生産高(3)は5年度の金
額379億円に固定にする。製造損益(5)は、生産高
(3)−製造原価(4)として計算される。
【0063】売上原価(2)は、5年度における販売高
に対する比率(70.6%)とすると、粗利益(3)は
販売高(1)−売上原価(2)により計算できる。販売
管理費(4)は平成5年度の金額(166億円)に固定
する。したがって、経常利益(8)は粗利益(6)−販
売管理費(7)により計算できる。
【0064】特別損益(9)は、5年度の金額(−9億
円)に固定する。すると、税引前利益(10)は経常利
益(8)+特別損益(9)により計算できる。
【0065】法人税等(11)は、平成5年度の税引前
利益に対する割合(58.3%)に固定する。すると、
税引後利益(12)は税引前利益(10)ー法人税等
(11)により計算される。
【0066】売掛債権(13)は、図5(a)に示す売
掛債権と製造原価との回帰直線から求められる。また、
棚卸資産(14)は、図6に示す製造原価と棚卸資産と
の回帰直線から求められる。その他資産(15)は5年
度における実績値に固定する。
【0067】総資産(16)は売掛債権(13)+棚卸
資産(14)+その他資産(15)で求められる。RO
Aは、税引後利益(12)/総資産(13)により求め
られる。
【0068】製造原価(4)を5年度から1%づつ5%
まで増加させていったとき、及びー5%まで1%づつ減
少させていったときのROAは、図17の表の右端に示
すように変化する。
【0069】この結果をまとめると、製造原価の1%増
に対するROAの変化は図18に示すようになり、棚卸
資産の増加の変化に対してROAはマイナスであるが、
棚卸資産5%のあたりでマイナスの値が最も小さくなる
ことがわかる。
【0070】上述したように、販売高、売掛債権、棚卸
資産及び製造原価の変化に対するROAの変化の傾向が
明確になった。まず売掛債権に着目する。一般に、売掛
債権が小さくなると、ROAがよくなるのが通常である
が、この例の場合、図12に示すように、売掛債権を減
少させた場合、ROAもマイナスの値が大きくなってし
まう。このことは、売掛債権を減少させることは、RO
Aをよくするために必ずしも有効な方法ではないことを
意味する。
【0071】次に、棚卸資産に着目する。通常、棚卸資
産も減少させるとROAが良くなる筈であるが、この例
の場合図15に示すように、棚卸資産を減少させると、
ROAが悪くなる。このことは、棚卸資産を減少させる
ことは、ROAを良くするために必ずしも有効な方法で
はないことを意味する。
【0072】次に、製造原価に着目する。この場合にも
通常、製造原価を減少させるとROAが良くなる筈であ
るが、この例の場合図18に示すように、製造原価を減
少させるとき、ROAはあまり良くなっていない。この
ことは、製造原価を減少させることは、ROAを良くす
るために必ずしも有効な方法ではないことを意味する。
【0073】次に、販売高に着目する。通常、販売高を
上げると、ROAも良くなる。この例の場合図9に示す
ように販売高を増加させていくと、それにつれてROA
も良くなっている。このことは、販売高を増加させるこ
とによってROAを改善させることができることを意味
する。結局、この例の場合には、販売高を増加させるこ
とが、ROAを良くするために最も有効な方法であるこ
とになる。
【0074】以上述べたように、ROAを改善するため
に、販売高、売掛債権、棚卸資産及び製造原価の各変数
間の相関を求め、それらの関係を組み込み、各変数を増
加あるいは減少させたときの、ROAの変化を見ること
によってどの変数を変えることが最も有効な手段か調べ
ることができる。
【0075】なお、上記実施形態では、販売高、売掛債
権、棚卸資産及び製造原価を変数とした。しかし、この
4つに限らずROAに影響を与える変数を更に増やすこ
とができる。
【0076】また、上記実施形態では評価指標としてR
OAを採用した。しかし、本発明ではROI(投下資本
利益率)やROE(自己資本利益率)を評価指標とする
ことができ、他の評価指標を採用することも当然でき
る。これらの場合、評価指標の値は大きくなった方が良
い状態を表す場合が多いが、小さくなった方が良い状態
を表す場合もある。一般には評価指標が良くなる方向に
変数を変えていくことになる。なお、上記説明では評価
指標を改善する方法について述べたが、各変数間の相関
関係が明らかになった後には、変数として有り得る適当
な値を入力して評価指標を予測することもできる。ま
た、図1のステップS17に示すように、図2の表示装
置24の画面上でその評価指標や変数の値及びそれらの
関係をグラフ化して表示することにより、結果をユーザ
に提示することができる。この提示の方法については、
データフローダイヤグラムの手法により階層的に表示す
るようにすれば、変数の変化に対する評価指数の変化は
非常によく理解できる利点がある。
【0077】次に、本発明を物流業務に適用した場合の
他の実施形態につき、図面を用いて説明する。
【0078】図19に示すように、1つの倉庫30を使
用して行う物流業務を、A社31,B社32,C社33
及びD社34の4つの会社に分割して委託するものとす
る。図20にこの実施形態における最適な評価指標を求
めるための手順を示す。
【0079】まず、適当な評価指標、今の場合経営指標
を決める。例えば粗利益率とROAを評価指標とする
と、これらの指標は次式で求められる。
【0080】 粗利益率=売上高/発生原価 (1) ROA=粗利益/発生原価 (2) 粗利益=売上額ー発生原価 (3) したがって、上記評価指標を算出するためには発生原価
の算出が必要である。
【0081】上記倉庫の総資産は、例えば次のa〜hの
8つの資産から成っている。
【0082】 a.総面積 4000M b.総人員 80人 c.フォークリフト 20台 d.パレット 2000枚 e.昇降設備 3基 f.情報システム 1式 g.電力費用 5000千円/年 h.諸掛り費 5000千円/年 この資源を上記4社に、図21に示すように振り分けた
とする。図20に示すようにまずステップS21でこれ
ら各社の各変数の値を把握する。この場合、変数は取扱
物量、売上高、及び発生原価である。次にステップS2
2において各社の各変数の値を金額に換算する。取扱物
量及び売上高は既に出ているが、発生原価は種々の要素
から成っている。上記資源が発生原価であり、各社毎に
金額換算し合計して、各社の発生原価を算出する。
【0083】年間の倉庫使用料は、各社の各社の占有作
業面積に月間場所使用料を掛け、12ヶ月を掛ければ算
出できる。月間の場所使用料を2k円/m・月とする
と、例えば、A社の作業面積の年間使用料は、1200
×2k×12=28800k円となる。また、同社の共
用面積の年間使用料は、400×2k×12=9600
k円となる。
【0084】同様に、人員の費用を4000k円/人・
年とすると、A社の作業人員の年間費用は、20×40
00k=80000k円となり、同社の事務人員の年間
費用は、8×4000k=32000k円となる。
【0085】また、フォークリフトの費用を375k円
/台・年とすると、A社の年間費用は、8×375k=
3000k円 となる。パレットの費用を500円/枚
・年とすると、同社の年間費用は、800×500=4
00k円となる。
【0086】昇降設備の償却・運用費、情報システムの
償却・運用費、電力費、諸掛り費は、各社毎に金額で出
されているので、そのまま計算できる。
【0087】B社,C社及びD社についても、上記A社
の場合と同じように、倉庫の作業面積、共用面積、作業
人員、事務人員、フォークリフト、パレットについて、
年間費用を金額換算する。
【0088】このように計算した結果を図22に示す。
金額換算された費用を合計すると、図22の最下段に示
すように、年間の発生費用は、A社では175800k
円、B社では127950k円、C社では107900
k円、D社では67850k円となる。これが、上記の
発生原価になる。
【0089】次に図20のステップS23で、各社の評
価指標の値を求める。
【0090】図23に示すように、A社、B社、C社及
びD社、各々の取扱物量は54000m、32000
、23000m、23000mとし、単位売上
高を5k円/mとすると、各社の売上高は各々、27
00000k円、160000k円、115000k
円、115000k円となる。
【0091】各社の発生原価は、図4の最下段に示した
通りであり、上記(3)式によって粗利益が求められ、
上記(1)式によって粗利益率が、また(2)式によっ
てROAが求められる。
【0092】図20のステップS24において、評価指
標が最適値かどうか調べる。各社の評価指標が最適値で
なければ、ステップS25において上記変数の値を変え
る。
【0093】またこの実施形態では物流の資産運用効率
を示す特有の指標として、次に説明するように格納効
率、保管効率及び荷役効率を求めている。上記各社の各
効率は図24に示すようになる。
【0094】格納効率は、倉庫の有効面積当りの格納物
量を意味する。図21に示すように、A社31の倉庫内
部で使っているスペースは、作業面積1200Mと共
有面積400Mである。共有面積は事務所、トイレ、
階段など共有部分の配賦であり、稼ぐためのスペースは
作業面積1200Mであり、この作業面積を坪数に変
換すると364坪となる。
【0095】図23に示す取扱物量は上記作業面積に入
ってきた物量と出ていった物量の和である。A社31の
年間の取扱物量は54000Mであり、月当りでは4
500Mとなる。今、入荷量と出荷量が同じとする
と、その量は各々2250Mとなる。在庫を半月分持
つとすると、作業面積364坪には1125M3が格納
される。したがって、坪当り格納されている物量(格納
効率)は次の通りになる。
【0096】 1125M/364坪=3.09M/坪 他の会社についても同様にして、格納効率を求めること
ができ、B社32、C社33、D社34の各々の格納効
率はそれぞれ2.75M/坪、2.6M/坪、4.
0M/坪となる。
【0097】次に、保管効率(M/坪)について説明
する。保管効率は1ヶ月に倉庫の有効面積に積まれる物
量の総和である。A社31の作業面積364坪に、月初
めに在庫としてあった物量1125Mに、入荷してき
た物量2250Mを加算すると、物量の総和は337
5Mになる。
【0098】したがって坪当りの物量の総和(保管効
率)は、次のように求められる。
【0099】3375M/364=9.27 他の会社についても同様にして、格納効率を求めること
ができ、B社32、C社33、D社34の各々の保管効
率はそれぞれ8.26M/坪、7.9M/坪、1
1.87M/坪となる。
【0100】次に荷役効率について説明する。荷役効率
は、1人100時間当りの作業効率、即ち取扱物量(入
荷量と出荷量の和)を延べ作業時間で割った値に100
Hを掛けた値である。
【0101】A社31の場合、1ヶ月当りの取扱物量は
4500Mであり、延べ作業時間は20日×8H×2
0人=3200人・Hである。
【0102】したがって、荷役効率は4500×100
/3200=140M/人となる。
【0103】以下、同様にしてB社32、C社33及び
D社34の、格納効率、保管効率、荷役効率が得られ、
その結果は図24に示したようになる。
【0104】図23及び図24の各社の指標から次のこ
とが理解される。経営指標の1つであるROAについて
は、D社(70.5%)>A社(54.8%)>B社
(25.6%)>C社(6.7%)となる。
【0105】また、他の経営指標の1つである粗利益率
については、D社(1.69%)>A社(1.53%)
>B社(1.25%)>C社(1.06%)となってい
る。一方、保管効率については、図24により、D社
(11.87%)>A社(9.27%)>B社(8.2
6%)>C社(7.9%)となっている。
【0106】また、荷役効率については、A社(14
0)>D社(120)>B社(111)>C社(80)
となっている。
【0107】これらの結果を総合すると、荷役効率につ
いてはD社とA社の順位が入れ替わっているが、大体の
傾向が把握できる。下位のB社とC社では、作業員が多
過ぎるか、荷物の置き方や作業手順が悪いので、無駄な
作業が多い。したがって、作業員の人数を減らすこと、
荷物の置き方や作業手順を変えて効率の良い作業ができ
るように改善する必要がある。
【0108】図20のステップS25において、問題の
ある会社では上記変数を変えてみる。例えば、作業人員
をB社32では2人、C社33では3人減らし、作業面
積をB社32では150M、C社33では300M
減らして、ステップS22において各変数の値を再度得
る。
【0109】このとき、上記2社の発生原価は少なくな
るが、取扱物量、売上高も減少する可能性がある。勿
論、取扱物量、売上高をそのまま維持する前提のもとに
計算することもできる。
【0110】いずれにしてもこれらの変数を仮定して、
ステップS22において上記各変数の値を金額換算し、
ステップS23で再び評価指標を求める。
【0111】このようにして、評価指標が最適値になっ
たら、ステップS26において各変数と評価指標の値や
そのグラフを結果として表示して、終了する。
【0112】こうして、各変数を変えて各社の評価指標
を改善することができる。上記実施形態の説明では、ス
タンドアローンのコンピュータを用いる場合について述
べた。しかし、本発明はこのようなコンピュータを使う
だけでなく、インターネットなどのネットワークを介し
て実現することもできる。
【0113】また、評価指標を改善するだけでなく、変
数に適切な値を入力することによって、評価指標を予測
することができる。更に、本発明ではこのような計算を
行うプログラムをフロッピー(登録商標)ディスクなど
の記憶媒体に記憶しておくこともできる。
【0114】
【発明の効果】本発明の評価指標の改善方法によれば、
複数の変数間に関して相関度を調べ、それらの関係を前
提として評価指標の値を求めるので、全体として具体的
にどのようにそれらの変数を変えていけばよいかを容易
に提示できる、評価指標を改善する方法を提供すること
ができる。
【0115】また、本発明の評価指標の予測方法や予測
値の提示方法によれば、従来よりも適切な予測を行うこ
とができ、また適切な予測値を提示できる。更に本発明
によれば、これらの方法を実現するプログラムを記憶し
た記憶媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一実施形態における手順を説明
するための図。
【図2】本発明の一実施形態における構成例を示す図。
【図3】本発明一実施形態で変数及び評価指標のデータ
の一例を示す図。
【図4】本発明の一実施形態における販売高に対する他
の変数の相関関係を示す図。
【図5】本発明の一実施形態における売掛債権に対する
他の変数の相関関係を示す図。
【図6】本発明の一実施形態における製造原価に対する
棚卸資産の相関関係を示す図。
【図7】本発明の一実施形態において販売高を変化させ
たときの販売高の金額と、そのときの他の項目の計算の
規則を説明するための図。
【図8】本発明の一実施形態において販売高の金額を変
化させたときの他の項目の変化及びROAの変化の様子
を説明するための図。
【図9】本発明の一実施形態において販売高を変化させ
たときのROAの変化の傾向を説明するための図。
【図10】本発明の一実施形態において売掛債権を変化
させたときの売掛債権の金額と、そのときの他の項目の
計算の規則を説明するための図。
【図11】本発明の一実施形態において売掛債権の金額
を変化させたときの他の項目の変化及びROAの変化の
様子を説明するための図。
【図12】本発明の一実施形態において売掛債権を変化
させたときのROAの変化の傾向を説明するための図。
【図13】本発明の一実施形態において棚卸資産を変化
させたときの棚卸資産の金額と、そのときの他の項目の
計算の規則を説明するための図。
【図14】本発明の一実施形態において棚卸資産の金額
を変化させたときの他の項目の変化及びROAの変化の
様子を説明するための図。
【図15】本発明の一実施形態において棚卸資産を変化
させたときのROAの変化の傾向を説明するための図。
【図16】本発明の一実施形態において製造原価を変化
させたときの製造原価の金額と、そのときの他の項目の
計算の規則を説明するための図。
【図17】本発明の一実施形態において製造原価の金額
を変化させたときの他の項目の変化及びROAの変化の
様子を説明するための図。
【図18】本発明の一実施形態において棚卸資産を変化
させたときのROAの変化の傾向を説明するための図。
【図19】本発明の他の実施形態における構成例を示す
図。
【図20】本発明の方法の他の実施形態における手順を
説明するための図。
【図21】本発明の図20の実施形態における、4社へ
の資源配賦の一例を示す図。
【図22】本発明の図20の実施形態において各資源を
金額換算して発生原価を求めた例を示す図。
【図23】本発明の図20の実施形態において各評価指
標を求めた例を示す図。
【図24】本発明の図20の実施形態において他の評価
指標を求めた例を示す図。
【符号の説明】
21・・・入力装置、22・・・記憶装置、23・・・
演算装置、24・・・表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増澤 洋一 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 木村 光夫 東京都港区浜松町一丁目10番14号 東芝物 流コンサルティング株式会社内 (72)発明者 糸井 康 東京都港区浜松町一丁目10番14号 東芝物 流株式会社内 (72)発明者 青島 壽彦 東京都港区浜松町一丁目10番14号 東芝物 流株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA00 BB00 CC00 CC11 EE01 GG07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用いて評価指標を改善す
    る方法であって、 前記評価指標に影響を与える複数の変数に対してこれら
    の変数に対する他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた前記相関度を用いて前記
    各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するス
    テップと、 前記各変数のうち前記評価指標に対して最も影響を与え
    る変数の値を前記評価指標が良くなる方向に変化させる
    ステップと、 このステップにより得た前記変数の値を代入させて前記
    評価指標を再度求めるステップとから成ることを特徴と
    する評価指標を改善する方法。
  2. 【請求項2】 コンピュータを用いて評価指標を改善す
    る方法であって、 経営の評価指標に影響を与える複数の変数に対して、過
    去のデータからこれらの各1つの変数に対する他の変数
    の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた相関度を採用して前記各
    変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するステ
    ップと、 前記各変数のうち前記評価指標に最も影響を与える変数
    の値を前記評価指標が良くなる方向に変化させるステッ
    プとから成ることを特徴とする評価指標を改善する方
    法。
  3. 【請求項3】 評価指標は、ROA(総資産利益率)、
    ROI(投下資本利益率)、ROE(自己資本利益率)
    のいづれかであることを特徴とする請求項2記載の評価
    指標を改善する方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータを用いて物流業務の評価指
    標を改善する方法であって、 物流業務の評価指標に影響を与える複数の変数に対して
    他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた相関度を採用して前記各
    変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するステ
    ップと、 前記各変数のうち前記評価指標に大きい影響を与える変
    数の値を前記評価指標が良くなる方向に変化させるステ
    ップとから成ることを特徴とする評価指標を改善する方
    法。
  5. 【請求項5】 コンピュータを用いて評価指標を提示す
    る方法であって、 前記評価指標に影響を与える複数の変数に対して過去の
    データからこれらの変数に対する他の変数の相関度を求
    めるステップと、 このステップにより求められた前記相関度を用いて前記
    各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するス
    テップと、 前記各変数のうち前記評価指標に対して最も影響を与え
    る変数の値を前記評価指標が最大値になる方向に変化さ
    せるステップと、 このステップにより得た前記変数の値を代入させて前記
    評価指標を再度求めるステップと、 このステップにより得た評価指標を提示するステップと
    から成ることを特徴とする改善した評価指標を提示する
    方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータを用いて動作させるプログ
    ラムを記憶した記憶媒体であって、評価指標に影響を与
    える複数の変数に対して過去のデータからこれらの変数
    に対する他の変数の相関度を求めさせ、これら変数の求
    められた前記相関度を用いて前記各変数の変化に対する
    前記評価指標の変化を算出させ、前記各変数のうち前記
    評価指標に対して最も影響を与える変数の値を前記評価
    指標が最大値になる方向に変化させ、このとき得た前記
    変数の値を代入させて前記評価指標を再度求めさせるこ
    とが可能なプログラムを記憶して成ることを特徴とする
    記憶媒体。
  7. 【請求項7】 ネットワークに接続されたコンピュータ
    を用いて評価指標を改善する方法であって、 前記評価指標に影響を与える複数の変数に対してこれら
    の変数に対する他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた前記相関度を用いて前記
    各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するス
    テップと、 前記各変数のうち前記評価指標に対して最も影響を与え
    る変数の値を前記評価指標が最大値になる方向に変化さ
    せるステップと、 このステップにより得た前記変数の値を代入して前記評
    価指標を再度求めるステップとから成ることを特徴とす
    る評価指標を改善する方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータを用いて評価指標を予測す
    る方法であって、 前記評価指標に影響を与える複数の変数に対してこれら
    の変数に対する他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた前記相関度を用いて前記
    各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するス
    テップと、 前記各変数に所定値を入力して前記評価指標を再度求め
    るステップとから成ることを特徴とする評価指標を予測
    する方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータを用いて評価指標を予測す
    る方法であって、 経営の評価指標に影響を与える複数の変数に対して、過
    去のデータからこれらの各1つの変数に対する他の変数
    の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた相関度を採用して前記各
    変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するステ
    ップと、 前記各変数に所定値を入力させて前記評価指標を再度求
    めるステップとから成ることを特徴とする評価指標を予
    測する方法。
  10. 【請求項10】 評価指標は、ROA(総資産利益
    率)、ROI(投下資本利益率)、ROE(自己資本利
    益率)のいづれかであることを特徴とする、請求項9記
    載の評価指標を予測する方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータを用いた物流業務の評価
    指標を予測する方法であって、 物流業務の評価指標に影響を与える複数の変数に対して
    他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた相関度を採用して前記各
    変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するステ
    ップと、 前記各変数に所定値を入力させて前記評価指標を再度求
    めるステップとから成ることを特徴とする評価指標を予
    測する方法。
  12. 【請求項12】 コンピュータを用いて評価指標の予測
    値を提示する方法であって、 前記評価指標に影響を与える複数の変数に対してこれら
    の変数に対する他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた前記相関度を用いて前記
    各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するス
    テップと、 前記各変数に所定値を入力して前記評価指標を再度求め
    るステップと、 このステップにより得られた評価指数を提示するステッ
    プとから成ることを特徴とする評価指標の予測値を提示
    する方法。
  13. 【請求項13】 コンピュータを用いて動作させるプロ
    グラムを記憶した記憶媒体であって、評価指標に影響を
    与える複数の変数に対して過去のデータからこれらの変
    数に対する他の変数の相関度を求めさせ、これら変数の
    求められた前記相関度を用いて前記各変数の変化に対す
    る前記評価指標の変化を算出させ、前記各変数に所定値
    を入力させて前記評価指標を再度求めさせ、この求めら
    れた評価指標の値を提示させることが可能なプログラム
    を記憶して成ることを特徴とする記憶媒体。
  14. 【請求項14】 ネットワークに接続されたコンピュー
    タを用いて評価指標の予測値を提示する方法であって、 前記評価指標に影響を与える複数の変数に対してこれら
    の変数に対する他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた前記相関度を用いて前記
    各変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するス
    テップと、 前記各変数に所定値を入力して前記評価指標を再度求め
    るステップと、 このステップにより得られた評価指標の値を提示するス
    テップとから成ることを特徴とする評価指標の予測値を
    提示する方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータを用いた物流業務の評価
    指標を改善する方法であって、 経営の評価指標に影響を与える複数の資源を金額に換算
    して合計するステップと、 このステップにより合計された金額から前記経営の評価
    指標を算出するステップと、 前記複数の資源のうち前記評価指標に最も影響を与える
    資源を、このステップにより算出された経営の評価指標
    が良くなる方向に再配分するステップとから成ることを
    特徴とする物流業務の評価指標を改善する方法。
  16. 【請求項16】 コンピュータを用いた物流業務の評価
    指標を改善する方法であって、 経営の評価指標に影響を与える、取扱物量、販売高及び
    少なくとも倉庫の面積、人員、設備、諸経費により定ま
    る発生原価を変数として金額に換算するステップと、 このステップにより換算された金額から前記経営の評価
    指標を算出するステップと、 前記複数の資源のうち前記評価指標に最も影響を与える
    資源を、このステップにより算出された経営の評価指標
    が良くなる方向に再配分するステップとから成ることを
    特徴とする物流業務の評価指標を改善する方法。
  17. 【請求項17】 コンピュータを用いた物流業務の評価
    指標の予測値を提示する方法であって、 物流業務の評価指標に影響を与える複数の変数に対して
    他の変数の相関度を求めるステップと、 このステップにより求められた相関度を採用して前記各
    変数の変化に対する前記評価指標の変化を算出するステ
    ップと、 前記各変数に所定値を入力させて前記評価指標を再度求
    めるステップと、 このステップにより得られた評価指標の値を提示するス
    テップとから成ることを特徴とする評価指標の予測値を
    提示する方法。
  18. 【請求項18】 コンピュータを用いて動作させるプロ
    グラムを記憶した記憶媒体であって、経営の評価指標に
    影響を与える、取扱物量、売上高、及び発生原価を金額
    に換算して算出させ、この算出された金額から前記経営
    の評価指標を算出させ、前記複数の資源のうち前記評価
    指標に最も影響を与える資源を、前記評価指標が良くな
    る方向に再配分し、再度前記評価指標を求めて提示させ
    ることが可能なプログラムを記憶して成ることを特徴と
    する記憶媒体。
  19. 【請求項19】 ネットワークに接続されたコンピュー
    タを用いて評価指標の予測値を提示する方法であって、 経営の評価指標に影響を与える、取扱物量、売上高、及
    び少なくとも倉庫の面積、人員、設備、諸経費により定
    まる発生原価を変数として金額に換算するステップと、 このステップにより換算された金額から前記経営の評価
    指標を算出するステップと、 前記各変数に所定値を入力させて前記評価指標を再度求
    めるステップと、 このステップにより得られた評価指標の値を提示するス
    テップとから成ることを特徴とする評価指標の予測値を
    提示する方法。
  20. 【請求項20】 前記評価指数の値を提示するステップ
    は、データフローダイヤアグラムの手法により階層的に
    表示することを特徴とする請求項5、請求項12、請求
    項14、請求項17、請求項19のいずれか1である、
    評価指数の予測値を提示する方法。
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