JP2002006664A - 定着装置、定着ローラおよび画像形成装置 - Google Patents
定着装置、定着ローラおよび画像形成装置Info
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- JP2002006664A JP2002006664A JP2000186164A JP2000186164A JP2002006664A JP 2002006664 A JP2002006664 A JP 2002006664A JP 2000186164 A JP2000186164 A JP 2000186164A JP 2000186164 A JP2000186164 A JP 2000186164A JP 2002006664 A JP2002006664 A JP 2002006664A
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成により、安定した定着を可能とす
るとともに、長寿命化を期待できる定着ローラ、定着装
置および画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 熱線を発する熱線照射手段を内部に有
し、熱線に対して透光性を有する円筒状の透光性基体上
に形成した、熱線を吸収する熱線吸収弾性層を有する可
回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら回
転する第2ローラとを含み、かつ、前記熱線吸収弾性層
の厚みを、前記第2ローラの長さの内側領域において当
該第2ローラの表面と接触する接触領域と、前記接触領
域よりも外側の非接触領域とで異ならしめて構成した事
を特徴とする定着装置。
るとともに、長寿命化を期待できる定着ローラ、定着装
置および画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 熱線を発する熱線照射手段を内部に有
し、熱線に対して透光性を有する円筒状の透光性基体上
に形成した、熱線を吸収する熱線吸収弾性層を有する可
回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら回
転する第2ローラとを含み、かつ、前記熱線吸収弾性層
の厚みを、前記第2ローラの長さの内側領域において当
該第2ローラの表面と接触する接触領域と、前記接触領
域よりも外側の非接触領域とで異ならしめて構成した事
を特徴とする定着装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙等の支持体上に
トナー像を定着するための改良した定着ローラ、定着装
置および当該定着装置を有する複写機、ファクシミリ、
プリンタ等を含む画像形成装置に関する。
トナー像を定着するための改良した定着ローラ、定着装
置および当該定着装置を有する複写機、ファクシミリ、
プリンタ等を含む画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイレックス(登録商標)ガラ
ス、サファイヤ(Al2O3)、CaF2等のセラミック
材や、ポリイミド、ポリアミド等の透光性樹脂を、定着
ローラのローラ芯(基体)として使用するとともに、当
該ローラ芯の内側に配設されるハロゲンランプやキセノ
ンランプからの熱線を効率的に吸収するように、前記ロ
ーラ芯の外側に、樹脂バインダにカーボンブラック、黒
鉛、鉄黒(Fe3O2)や各種フェライト等の粉末を混入
した熱線吸収層を焼き付け又は塗布等により形成し、更
には、その外側にフッ素樹脂(PFA)チューブを被覆
したり、フッ素樹脂塗料を塗布してなる離型層を設けて
構成した定着ローラは公知である。
ス、サファイヤ(Al2O3)、CaF2等のセラミック
材や、ポリイミド、ポリアミド等の透光性樹脂を、定着
ローラのローラ芯(基体)として使用するとともに、当
該ローラ芯の内側に配設されるハロゲンランプやキセノ
ンランプからの熱線を効率的に吸収するように、前記ロ
ーラ芯の外側に、樹脂バインダにカーボンブラック、黒
鉛、鉄黒(Fe3O2)や各種フェライト等の粉末を混入
した熱線吸収層を焼き付け又は塗布等により形成し、更
には、その外側にフッ素樹脂(PFA)チューブを被覆
したり、フッ素樹脂塗料を塗布してなる離型層を設けて
構成した定着ローラは公知である。
【0003】また、定着ローラの他の構成として、ロー
ラ芯の外側周面に、フィラーとしてシリカ、アルミナ、
酸化マグネシウム等の金属酸化物の粉末を混入したシリ
コンゴムからなる熱線透過性のゴム層(透光性弾性層)
を形成し、更に、その外側にカーボンブラック、黒鉛、
鉄黒や各種フェライト及びその化合物、酸化銅、酸化コ
バルト、ベンガラ等の粉末を混入した熱線吸収材料と、
バインダと離型剤とを兼ねたフッ素樹脂塗料を混入配合
し、熱線吸収層と離型層とを一体とした一体型熱線吸収
層を形成する態様も知られている。
ラ芯の外側周面に、フィラーとしてシリカ、アルミナ、
酸化マグネシウム等の金属酸化物の粉末を混入したシリ
コンゴムからなる熱線透過性のゴム層(透光性弾性層)
を形成し、更に、その外側にカーボンブラック、黒鉛、
鉄黒や各種フェライト及びその化合物、酸化銅、酸化コ
バルト、ベンガラ等の粉末を混入した熱線吸収材料と、
バインダと離型剤とを兼ねたフッ素樹脂塗料を混入配合
し、熱線吸収層と離型層とを一体とした一体型熱線吸収
層を形成する態様も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記構成の定着ローラ
は、極めて短時間の内に、その表面温度を定着可能温度
に到達せしめることが出来る有用なものである。
は、極めて短時間の内に、その表面温度を定着可能温度
に到達せしめることが出来る有用なものである。
【0005】ところで、公知のように、熱ローラ型定着
装置は、ハロゲンランプ等の発熱源の周囲を回転する定
着ローラと、当該定着ローラと圧接しながら回転する対
向ローラとを主要素とし、両ローラの間に送り込まれる
用紙および当該用紙上のトナー像に圧力および加熱を付
与して、トナー像を用紙に溶融定着させる構成となって
いる。
装置は、ハロゲンランプ等の発熱源の周囲を回転する定
着ローラと、当該定着ローラと圧接しながら回転する対
向ローラとを主要素とし、両ローラの間に送り込まれる
用紙および当該用紙上のトナー像に圧力および加熱を付
与して、トナー像を用紙に溶融定着させる構成となって
いる。
【0006】上記構成において、前記両ローラがその長
手方向において接触(圧接)している接触領域は、使用
される最大用紙の幅サイズに対して、余裕を以て大きく
設定してある。
手方向において接触(圧接)している接触領域は、使用
される最大用紙の幅サイズに対して、余裕を以て大きく
設定してある。
【0007】また、上記定着ローラと対向ローラとのロ
ーラ部は、その長手方向において全長にわたって圧接す
るように、例えば、ローラ芯上に同じ長さの弾性層を設
けているのが一般的である。
ーラ部は、その長手方向において全長にわたって圧接す
るように、例えば、ローラ芯上に同じ長さの弾性層を設
けているのが一般的である。
【0008】しかしながら、ローラ芯が金属基体である
定着ローラにおいては、適宜の軸を定着ローラの両端に
設け、当該軸を定着装置の適宜フレーム上に設けたベア
リング等の軸受けで保持する事が出来るが、例えば、円
筒状のガラスをローラ芯とする定着ローラの場合、偏芯
等、加工精度の問題もあって、金属基体の場合と同様の
軸受け構成を採ることは困難である。
定着ローラにおいては、適宜の軸を定着ローラの両端に
設け、当該軸を定着装置の適宜フレーム上に設けたベア
リング等の軸受けで保持する事が出来るが、例えば、円
筒状のガラスをローラ芯とする定着ローラの場合、偏芯
等、加工精度の問題もあって、金属基体の場合と同様の
軸受け構成を採ることは困難である。
【0009】これは、円筒状に成形した樹脂をローラ芯
とする場合においても同じである。本発明者は、ローラ
の外形、具体的には、ローラ芯の外周にゴム層を設け、
当該ゴム層を介して、ローラ端部をベアリングで軸受け
する構成をとるとともに、ウォーミングアップタイムを
短縮できるメリットを活かすべく透光性基体をローラ芯
とした定着ローラを作製し、定着実験を繰り返し行っ
た。
とする場合においても同じである。本発明者は、ローラ
の外形、具体的には、ローラ芯の外周にゴム層を設け、
当該ゴム層を介して、ローラ端部をベアリングで軸受け
する構成をとるとともに、ウォーミングアップタイムを
短縮できるメリットを活かすべく透光性基体をローラ芯
とした定着ローラを作製し、定着実験を繰り返し行っ
た。
【0010】ところが、上記の如き構成の定着装置にお
いては、次のような問題の生じることが判明した。
いては、次のような問題の生じることが判明した。
【0011】即ち、対向ローラのローラ部の長さに比し
て、定着ローラのローラ部の長さを長くする必要があ
り、このために、前記対向ローラの端部(角部)が接触
する前記定着ローラのゴム部に集中的に圧力がかかり、
結果として、対向ローラの端部領域におけるニップ圧お
よびニップ幅が大きくなり、均一な定着が損なわれる。
て、定着ローラのローラ部の長さを長くする必要があ
り、このために、前記対向ローラの端部(角部)が接触
する前記定着ローラのゴム部に集中的に圧力がかかり、
結果として、対向ローラの端部領域におけるニップ圧お
よびニップ幅が大きくなり、均一な定着が損なわれる。
【0012】また、前記対向ローラの端部と接触してい
る箇所の定着ローラのゴムが劣化し、はがれを生じてし
まう傾向が強いので、定着ローラの寿命が短い。
る箇所の定着ローラのゴムが劣化し、はがれを生じてし
まう傾向が強いので、定着ローラの寿命が短い。
【0013】更に、定着ローラと対向ローラとの長さの
関係は上記と同じであり、かつ、定着ローラのゴム層の
外側周囲に、耐熱性樹脂からなるチューブをはめ込み、
当該チューブを介してベアリングで軸受けする構成も考
えられるが、この構成の場合には、前記チューブとゴム
層との境界で摺動が発生し、ゴム層の削れが発生するた
め、初期の定着能力を長期間にわたって維持する事がで
きないことが解った。
関係は上記と同じであり、かつ、定着ローラのゴム層の
外側周囲に、耐熱性樹脂からなるチューブをはめ込み、
当該チューブを介してベアリングで軸受けする構成も考
えられるが、この構成の場合には、前記チューブとゴム
層との境界で摺動が発生し、ゴム層の削れが発生するた
め、初期の定着能力を長期間にわたって維持する事がで
きないことが解った。
【0014】上記不具合を解消するために、ローラ芯に
溝を形成し、当該溝にCリングをはめ込んで前記チュー
ブの長手方向における移動を抑制することも考えられる
が、ローラ芯がガラスの場合、割れにつながるので追加
工は不可能である。
溝を形成し、当該溝にCリングをはめ込んで前記チュー
ブの長手方向における移動を抑制することも考えられる
が、ローラ芯がガラスの場合、割れにつながるので追加
工は不可能である。
【0015】また、上記のような構成であると、定着ロ
ーラに歯車等の動力伝達手段を取り付けることもできな
い。
ーラに歯車等の動力伝達手段を取り付けることもできな
い。
【0016】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、その目的は、簡単な構成により、安定した定着を
可能とするとともに、長寿命化を期待できる定着ロー
ラ、定着装置および画像形成装置を提供することにあ
る。
ので、その目的は、簡単な構成により、安定した定着を
可能とするとともに、長寿命化を期待できる定着ロー
ラ、定着装置および画像形成装置を提供することにあ
る。
【0017】なお、本願明細書における「ゴム」は、合
成により製造されるエラストマーを指す。
成により製造されるエラストマーを指す。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成することができる。
構成により達成することができる。
【0019】(1)熱線を発する熱線照射手段を内部に
有し、熱線に対して透光性を有する円筒状の透光性基体
上に形成した、熱線を吸収する熱線吸収弾性層を有する
可回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら
回転する第2ローラとを含み、かつ、前記熱線吸収弾性
層の厚みを、前記第2ローラの長さの内側領域において
当該第2ローラの表面と接触する接触領域と、前記接触
領域よりも外側の非接触領域とで異ならしめて構成した
事を特徴とする定着装置。
有し、熱線に対して透光性を有する円筒状の透光性基体
上に形成した、熱線を吸収する熱線吸収弾性層を有する
可回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら
回転する第2ローラとを含み、かつ、前記熱線吸収弾性
層の厚みを、前記第2ローラの長さの内側領域において
当該第2ローラの表面と接触する接触領域と、前記接触
領域よりも外側の非接触領域とで異ならしめて構成した
事を特徴とする定着装置。
【0020】(2)熱線を発する熱線照射手段を内部に
有し、熱線に対して透光性を有する透光性基体上に形成
した、熱線に対し透光性を有する透光性弾性層を有する
可回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら
回転する第2ローラとを含み、かつ、前記第2ローラの
長さの内側領域で当該第2ローラの表面と接触する接触
領域における前記透光性弾性層の厚みを、それよりも外
側の非接触領域における厚みよりも大きくするととも
に、前記接触領域の透光性弾性層の外側層として熱線を
吸収する熱線吸収層を設けた事を特徴とする定着装置。
有し、熱線に対して透光性を有する透光性基体上に形成
した、熱線に対し透光性を有する透光性弾性層を有する
可回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら
回転する第2ローラとを含み、かつ、前記第2ローラの
長さの内側領域で当該第2ローラの表面と接触する接触
領域における前記透光性弾性層の厚みを、それよりも外
側の非接触領域における厚みよりも大きくするととも
に、前記接触領域の透光性弾性層の外側層として熱線を
吸収する熱線吸収層を設けた事を特徴とする定着装置。
【0021】(3)成形型に設置した円筒状の耐熱性チ
ューブ、および、その両端部外側に位置づけたスリーブ
部材の内側を介して、円筒状の透光性ローラ芯を位置固
定せしめた後、前記耐熱性チューブおよび前記スリーブ
部材の内面と前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層
を形成するための液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架
橋固化させることにより構成した事を特徴とする定着ロ
ーラ。
ューブ、および、その両端部外側に位置づけたスリーブ
部材の内側を介して、円筒状の透光性ローラ芯を位置固
定せしめた後、前記耐熱性チューブおよび前記スリーブ
部材の内面と前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層
を形成するための液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架
橋固化させることにより構成した事を特徴とする定着ロ
ーラ。
【0022】(4)所定の間隔を持って成形型に設置し
たスリーブ部材の内側に、円筒状の透光性ローラ芯を位
置固定せしめた後、前記スリーブ部材間にまたがる前記
透光性ローラ芯と型の間、および、前記スリーブ部材と
前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層を形成するた
めの液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架橋固化させる
ことにより構成した事を特徴とする定着ローラ。
たスリーブ部材の内側に、円筒状の透光性ローラ芯を位
置固定せしめた後、前記スリーブ部材間にまたがる前記
透光性ローラ芯と型の間、および、前記スリーブ部材と
前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層を形成するた
めの液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架橋固化させる
ことにより構成した事を特徴とする定着ローラ。
【0023】(5)所定の間隔を持って設置されるスリ
ーブ部材の内、一方のスリーブ部材の近傍で分割可能な
成形型の所定位置にスリーブ部材を配置するとともに、
前記スリーブ部材を貫通した状態で円筒状の透光性ロー
ラ芯を位置固定せしめた後、前記スリーブ部材間にまた
がる前記透光性ローラ芯と型の間、および、前記スリー
ブ部材と前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層を形
成するための液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架橋固
化させることにより構成した事を特徴とする定着ロー
ラ。
ーブ部材の内、一方のスリーブ部材の近傍で分割可能な
成形型の所定位置にスリーブ部材を配置するとともに、
前記スリーブ部材を貫通した状態で円筒状の透光性ロー
ラ芯を位置固定せしめた後、前記スリーブ部材間にまた
がる前記透光性ローラ芯と型の間、および、前記スリー
ブ部材と前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層を形
成するための液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架橋固
化させることにより構成した事を特徴とする定着ロー
ラ。
【0024】(6)所定の間隔を持って設置されるスリ
ーブ部材の内、一方のスリーブ部材の近傍で分割可能な
成形型の所定位置にスリーブ部材を配置するとともに、
前記スリーブ部材を貫通した状態で円筒状の透光性ロー
ラ芯を位置固定せしめた後、前記スリーブ部材間にまた
がる前記透光性ローラ芯と型の間、および、前記スリー
ブ部材と前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層を形
成するための液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架橋固
化させることにより構成した定着ローラを含み、かつ、
前記スリーブ部材を軸受けで受けるように保持した事を
特徴とする定着装置。
ーブ部材の内、一方のスリーブ部材の近傍で分割可能な
成形型の所定位置にスリーブ部材を配置するとともに、
前記スリーブ部材を貫通した状態で円筒状の透光性ロー
ラ芯を位置固定せしめた後、前記スリーブ部材間にまた
がる前記透光性ローラ芯と型の間、および、前記スリー
ブ部材と前記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層を形
成するための液状のゴムを流し込み、当該ゴムを架橋固
化させることにより構成した定着ローラを含み、かつ、
前記スリーブ部材を軸受けで受けるように保持した事を
特徴とする定着装置。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明するが、本発明は、下記実施の形態に限
定されるものではない。
に基づいて説明するが、本発明は、下記実施の形態に限
定されるものではない。
【0026】図1は、カラープリンタからなる画像形成
装置の構成を示す概略図である。図において、10は像
形成体である感光体ドラム(以下、単にドラムとい
う)、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学系、1
3は各色毎の現像手段である現像器、14は転写ベルト
である。
装置の構成を示す概略図である。図において、10は像
形成体である感光体ドラム(以下、単にドラムとい
う)、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学系、1
3は各色毎の現像手段である現像器、14は転写ベルト
である。
【0027】前記ドラム10は、例えば、光学ガラスや
透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒
状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは
有機感光層(OPC)等の感光層(光導電層ともいう)
を形成したものであり、導電層を接地した状態で図1の
矢印で示す時計方向に回転される。
透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒
状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは
有機感光層(OPC)等の感光層(光導電層ともいう)
を形成したものであり、導電層を接地した状態で図1の
矢印で示す時計方向に回転される。
【0028】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12及
び各色毎の現像手段である現像器13は、これらを1組
として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)および黒色(K)の各色の画像形成プロセス用と
して4組設けられ、図1の矢印にて示す感光体ドラム1
0の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配置して
ある。
器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12及
び各色毎の現像手段である現像器13は、これらを1組
として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)および黒色(K)の各色の画像形成プロセス用と
して4組設けられ、図1の矢印にて示す感光体ドラム1
0の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配置して
ある。
【0029】前記スコロトロン帯電器11は、それぞれ
所定の電位に保持された制御グリッドと、例えば、鋸歯
状電極からなる放電電極11aとを有し、前記ドラム1
0の感光層と対峙して取付けられ、トナーと同極性のコ
ロナ放電によって帯電作用を行い、感光体ドラム10に
対し一様な電位を与える。
所定の電位に保持された制御グリッドと、例えば、鋸歯
状電極からなる放電電極11aとを有し、前記ドラム1
0の感光層と対峙して取付けられ、トナーと同極性のコ
ロナ放電によって帯電作用を行い、感光体ドラム10に
対し一様な電位を与える。
【0030】前記露光光学系12は、前記ドラム10上
での露光位置が、前述した各色毎のスコロトロン帯電器
11に対して感光体ドラム10の回転方向下流側に位置
するようにしてドラム10の内部に配置される。
での露光位置が、前述した各色毎のスコロトロン帯電器
11に対して感光体ドラム10の回転方向下流側に位置
するようにしてドラム10の内部に配置される。
【0031】それぞれの露光光学系12は、ドラム軸と
平行に主走査方向に配列された像露光の発光素子として
のLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光
伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12b
と、不図示のレンズホルダとで構成される露光用ユニッ
トであり、保持部材120に取付けてある。
平行に主走査方向に配列された像露光の発光素子として
のLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光
伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12b
と、不図示のレンズホルダとで構成される露光用ユニッ
トであり、保持部材120に取付けてある。
【0032】前記保持部材120には各色毎の露光光学
系12の他に、転写同時露光器12dおよび一様露光器
12eが取付けられ、一体となって前記ドラム10の基
体内部に収容される。
系12の他に、転写同時露光器12dおよび一様露光器
12eが取付けられ、一体となって前記ドラム10の基
体内部に収容される。
【0033】前記露光光学系12は、別体の画像読み取
り装置によって読み取られ、メモリに記憶された各色の
画像データに従って前記ドラム10の感光層を裏面から
像露光し、当該ドラム10上に静電潜像を形成する。
り装置によって読み取られ、メモリに記憶された各色の
画像データに従って前記ドラム10の感光層を裏面から
像露光し、当該ドラム10上に静電潜像を形成する。
【0034】前記現像器13は、前記ドラム10の周面
に対し所定の間隙を保ち、当該ドラム10の回転方向と
順方向に回転する非磁性のステンレスあるいはアルミ材
で形成された現像スリーブ131と、現像ケーシング1
38とを有し、現像ケーシング138の内部には、各々
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および
黒色(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容してい
る。
に対し所定の間隙を保ち、当該ドラム10の回転方向と
順方向に回転する非磁性のステンレスあるいはアルミ材
で形成された現像スリーブ131と、現像ケーシング1
38とを有し、現像ケーシング138の内部には、各々
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および
黒色(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容してい
る。
【0035】それぞれの現像器13は前記ドラム10と
所定の間隙をあけて非接触に保たれており、現像スリー
ブ131に対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バ
イアスを印加することにより、非接触の反転現像を行
い、ドラム10上に重ね合わせのトナー像を形成する。
所定の間隙をあけて非接触に保たれており、現像スリー
ブ131に対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バ
イアスを印加することにより、非接触の反転現像を行
い、ドラム10上に重ね合わせのトナー像を形成する。
【0036】14aおよび14bは前記転写ベルト14
を張架するローラであり、14aが図示しない駆動源か
ら動力を受け、前記転写ベルトを矢印方向に回転させる
ように構成してある。
を張架するローラであり、14aが図示しない駆動源か
ら動力を受け、前記転写ベルトを矢印方向に回転させる
ように構成してある。
【0037】15および16は、前記転写ベルト14を
挟んで前記ドラム10と対向配置させた転写器および除
電器、17は転写工程終了後の前記ドラム10を除電す
るためのAC除電器、18は除電後の前記ドラム表面を
清掃するクリーニング装置で、クリーニングブレード1
80を有する。
挟んで前記ドラム10と対向配置させた転写器および除
電器、17は転写工程終了後の前記ドラム10を除電す
るためのAC除電器、18は除電後の前記ドラム表面を
清掃するクリーニング装置で、クリーニングブレード1
80を有する。
【0038】20は、前記ドラム10上に形成されるト
ナー像が転写される用紙Pを収納してなるカセット、2
5は給紙ローラである。
ナー像が転写される用紙Pを収納してなるカセット、2
5は給紙ローラである。
【0039】用紙Pの移動路上には、搬送ローラ対R1
乃至R5、前記転写ベルト14および定着装置(熱ロー
ラ型定着装置)30等が付設してある。
乃至R5、前記転写ベルト14および定着装置(熱ロー
ラ型定着装置)30等が付設してある。
【0040】44は、前記ローラ14aと前記転写ベル
ト14を介して対向配置せしめた用紙分離用のAC除電
器を示す。
ト14を介して対向配置せしめた用紙分離用のAC除電
器を示す。
【0041】前記定着装置30は、熱線を発するハロゲ
ンヒータ(ハロゲンランプ)300を内蔵し、当該ハロ
ゲンヒータの周囲を回転しうる第1ローラ(定着ロー
ラ)305と、前記第1ローラ305と圧接しながら回
転しうる第2ローラ(対向ローラ)315とを有する。
ンヒータ(ハロゲンランプ)300を内蔵し、当該ハロ
ゲンヒータの周囲を回転しうる第1ローラ(定着ロー
ラ)305と、前記第1ローラ305と圧接しながら回
転しうる第2ローラ(対向ローラ)315とを有する。
【0042】Tは前記第1ローラと第2ローラとの圧接
により形成されるニップ部を示す。前記定着装置の詳細
な構成については、図2および図3を用いて後述する。
により形成されるニップ部を示す。前記定着装置の詳細
な構成については、図2および図3を用いて後述する。
【0043】なお、参照符号46は、前記転写ベルト1
4上から転写後の用紙Pを確実に分離せしめるための分
離爪で、前記転写ベルト14表面に対して先端を近接し
て位置づけてある。
4上から転写後の用紙Pを確実に分離せしめるための分
離爪で、前記転写ベルト14表面に対して先端を近接し
て位置づけてある。
【0044】以上の構成を有する装置を用いての画像形
成プロセスは次の通りである。画像形成のスタートによ
り不図示のドラム駆動モータが始動し、ドラム10が図
1の矢印で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー
(Y)のスコロトロン帯電器11が作動して前記ドラム
10に所定の電位を付与する。
成プロセスは次の通りである。画像形成のスタートによ
り不図示のドラム駆動モータが始動し、ドラム10が図
1の矢印で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー
(Y)のスコロトロン帯電器11が作動して前記ドラム
10に所定の電位を付与する。
【0045】引き続き、Yの露光光学系12を介して第
1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号
による画像書込が開始され、前記ドラム10の表面に原
稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号
による画像書込が開始され、前記ドラム10の表面に原
稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0046】前記静電潜像はYの現像器13により非接
触の状態で反転現像され、前記ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
触の状態で反転現像され、前記ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0047】次いで、前記ドラム10に対して、Yのト
ナー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系1
2によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応
する電気信号による画像書込により、Mの画像に対応す
る静電潜像が形成され、Mの現像器13による非接触の
反転現像によって前記イエロー(Y)のトナー像の上に
マゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
ナー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系1
2によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応
する電気信号による画像書込により、Mの画像に対応す
る静電潜像が形成され、Mの現像器13による非接触の
反転現像によって前記イエロー(Y)のトナー像の上に
マゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0048】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によって、第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が、更にその上に黒色(K)のスコロ
トロン帯電器11、Kの露光光学系12およびKの現像
器13によって第4の色信号に対応する黒色(K)のト
ナー像が順次重ね合わせて形成され、前記ドラム10の
一回転以内にその周面上に4色の重ね合わせカラートナ
ー像が形成される。
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によって、第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が、更にその上に黒色(K)のスコロ
トロン帯電器11、Kの露光光学系12およびKの現像
器13によって第4の色信号に対応する黒色(K)のト
ナー像が順次重ね合わせて形成され、前記ドラム10の
一回転以内にその周面上に4色の重ね合わせカラートナ
ー像が形成される。
【0049】上記の画像形成プロセスによってドラム1
0上に重ね合わされたカラートナー像は、転写域におい
て前記転写器15により用紙P上に一括して転写され
る。
0上に重ね合わされたカラートナー像は、転写域におい
て前記転写器15により用紙P上に一括して転写され
る。
【0050】この際、良好な転写がなされるように、転
写同時露光器12dを付勢させ一様露光を行うことがで
きる。
写同時露光器12dを付勢させ一様露光を行うことがで
きる。
【0051】転写工程終了後の前記ドラム10の周面上
に残ったトナーは、前記AC除電器17により除電作用
を受けた後、クリーニング装置18によりクリーニング
され、次の画像形成に備えられる。
に残ったトナーは、前記AC除電器17により除電作用
を受けた後、クリーニング装置18によりクリーニング
され、次の画像形成に備えられる。
【0052】実施の形態においては、クリーニング後で
あって、次の帯電前に、例えば発光ダイオードを用いた
一様露光器12eを作用させ、前記ドラム表面の先の画
像形成における履歴を解消させる。
あって、次の帯電前に、例えば発光ダイオードを用いた
一様露光器12eを作用させ、前記ドラム表面の先の画
像形成における履歴を解消させる。
【0053】カラートナー像が転写された用紙Pは、A
C除電器44による除電作用と分離爪46とにより転写
ベルト14から分離され、定着装置30へと搬送され、
当該定着装置において定着処理を受けた後、搬送ローラ
R3、R4、R5を介して搬送され、装置上部のトレイ
へ排出される。
C除電器44による除電作用と分離爪46とにより転写
ベルト14から分離され、定着装置30へと搬送され、
当該定着装置において定着処理を受けた後、搬送ローラ
R3、R4、R5を介して搬送され、装置上部のトレイ
へ排出される。
【0054】図2は、図1の定着装置の主要素である第
1ローラおよび第2ローラの構成を説明するための模式
的側断面図であり、図3は、第1ローラと第2ローラと
の接触領域における構成を説明するための模式図であ
り、図中、前記した部材と同一部材については同じ参照
記号を付してある。
1ローラおよび第2ローラの構成を説明するための模式
的側断面図であり、図3は、第1ローラと第2ローラと
の接触領域における構成を説明するための模式図であ
り、図中、前記した部材と同一部材については同じ参照
記号を付してある。
【0055】図2において、本発明に係わる第1ローラ
305は、用紙P上の未定着トナー像と接触する側に設
けてある。
305は、用紙P上の未定着トナー像と接触する側に設
けてある。
【0056】前記第1ローラ305のローラ芯は透光性
基体からなり、実施の形態においては、外径28mm、
肉厚1.5mmのガラスで構成した。
基体からなり、実施の形態においては、外径28mm、
肉厚1.5mmのガラスで構成した。
【0057】前記第1ローラ305は、前記透光性基体
(以下、ローラ芯という)307と、当該ローラ芯30
7の外側(外周面)に設けた透光性弾性層(実施の形態
においては、透明なシリコンゴム層からなり、以下、ゴ
ム層ともいう)308と、更に、その外側に設けたカー
ボンブラックなどを混入させたPFA(パーフルオロア
ルコキシ)チューブ309からなる熱線吸収層(離型層
ともいえるが、以下、PFAチューブという)とを有し
ている。
(以下、ローラ芯という)307と、当該ローラ芯30
7の外側(外周面)に設けた透光性弾性層(実施の形態
においては、透明なシリコンゴム層からなり、以下、ゴ
ム層ともいう)308と、更に、その外側に設けたカー
ボンブラックなどを混入させたPFA(パーフルオロア
ルコキシ)チューブ309からなる熱線吸収層(離型層
ともいえるが、以下、PFAチューブという)とを有し
ている。
【0058】前記第2ローラ315は、アルミ材を用い
た円筒状の金属パイプ316と、当該金属パイプ316
の外周面に被覆したシリコンゴム層317とからなり、
かつ、前記金属パイプ316の内部にヒータ310を配
した構成を有する。
た円筒状の金属パイプ316と、当該金属パイプ316
の外周面に被覆したシリコンゴム層317とからなり、
かつ、前記金属パイプ316の内部にヒータ310を配
した構成を有する。
【0059】前記第1ローラ305のローラ芯307と
しては、結晶を析出することなく、熔融体が冷却固化さ
れた無機物であると定義されるガラスの他に、従来の技
術のところで述べた材料が使用できる。
しては、結晶を析出することなく、熔融体が冷却固化さ
れた無機物であると定義されるガラスの他に、従来の技
術のところで述べた材料が使用できる。
【0060】また、第1ローラの他の構成として、前記
の如きローラ芯の外側に、フィラーとしてシリカ、アル
ミナ、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属
酸化物の粉末を混入したシリコンゴムからなる熱線透過
性のゴム層を形成するとともに、カーボンブラック、黒
鉛、鉄黒や各種フェライト及びその化合物、酸化銅、酸
化コバルト、ベンガラ等の粉末を混入した熱線吸収層
と、バインダと離型剤とを兼ねたフッ素樹脂塗料を混入
配合した離型層とを一体とした形の一体型熱線吸収層を
形成してもよい等、定着ローラの構成に係わる設計の自
由度は広い。
の如きローラ芯の外側に、フィラーとしてシリカ、アル
ミナ、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属
酸化物の粉末を混入したシリコンゴムからなる熱線透過
性のゴム層を形成するとともに、カーボンブラック、黒
鉛、鉄黒や各種フェライト及びその化合物、酸化銅、酸
化コバルト、ベンガラ等の粉末を混入した熱線吸収層
と、バインダと離型剤とを兼ねたフッ素樹脂塗料を混入
配合した離型層とを一体とした形の一体型熱線吸収層を
形成してもよい等、定着ローラの構成に係わる設計の自
由度は広い。
【0061】図3に示す如く、前記第1ローラ305を
構成するローラ芯307の外側周面上に設けた透光性弾
性層308は、その長手方向において、厚みの大きいロ
ーラ部(大径部であり、第2ローラと接触する領域を指
す)311と、当該ローラ部311を挟む格好の両端部
における厚みの小さい部位(小径部であり、第2ローラ
と非接触な領域)313とに形成してなる。
構成するローラ芯307の外側周面上に設けた透光性弾
性層308は、その長手方向において、厚みの大きいロ
ーラ部(大径部であり、第2ローラと接触する領域を指
す)311と、当該ローラ部311を挟む格好の両端部
における厚みの小さい部位(小径部であり、第2ローラ
と非接触な領域)313とに形成してなる。
【0062】前記第1ローラ305のローラ部311
は、第2ローラ315のローラ部317の長さよりも短
く、組み立て終了時において、第2ローラ315の長さ
の内側領域に前記ローラ部の両端が位置するように関係
づけてある。
は、第2ローラ315のローラ部317の長さよりも短
く、組み立て終了時において、第2ローラ315の長さ
の内側領域に前記ローラ部の両端が位置するように関係
づけてある。
【0063】なお、前記第1ローラのローラ部311の
長さ(接触領域)は、最大で前記第2ローラのローラ部
と同じ長さであり、前記「内側領域」の「内側」は定着
装置組み立て終了時において、ローラ部の端部が揃って
いる態様を含む。
長さ(接触領域)は、最大で前記第2ローラのローラ部
と同じ長さであり、前記「内側領域」の「内側」は定着
装置組み立て終了時において、ローラ部の端部が揃って
いる態様を含む。
【0064】本実施の形態においては、前記第1ローラ
305のローラ部311における透光性弾性層(ゴム
層)308の厚さを約1mm、又、両端の部位313に
おける透光性弾性層(ゴム層)の厚さを約0.5mm
で、成形により構成した。
305のローラ部311における透光性弾性層(ゴム
層)308の厚さを約1mm、又、両端の部位313に
おける透光性弾性層(ゴム層)の厚さを約0.5mm
で、成形により構成した。
【0065】ローラ部311における透光性弾性層の厚
さは0.2mm以上、10mm以下が取り扱いの点等か
ら好ましい。
さは0.2mm以上、10mm以下が取り扱いの点等か
ら好ましい。
【0066】又、ローラ部313における透光性弾性層
の厚さは、0.2mm以上が好ましい。
の厚さは、0.2mm以上が好ましい。
【0067】これは、成形後のゴム層(透光性弾性層)
308の中心と、ガラスからなるローラ芯307の中心
とのずれにより、第1ローラ305が偏芯して回転する
ことを防ぐ目的で、前記ローラ部313のゴム層の上か
らベアリング軸受け350を嵌め込み、保持するために
必要な厚さである。
308の中心と、ガラスからなるローラ芯307の中心
とのずれにより、第1ローラ305が偏芯して回転する
ことを防ぐ目的で、前記ローラ部313のゴム層の上か
らベアリング軸受け350を嵌め込み、保持するために
必要な厚さである。
【0068】前記ゴム層の厚さが0.2mm未満だと、
偏芯を吸収することが難しく、0.5mmを越える厚さ
だと、資源の浪費に繋がる。
偏芯を吸収することが難しく、0.5mmを越える厚さ
だと、資源の浪費に繋がる。
【0069】参照符号355は、軸320を介して前記
第2ローラ315を支持するためのベアリング軸受けで
ある。
第2ローラ315を支持するためのベアリング軸受けで
ある。
【0070】前記ベアリング軸受け350および355
は、適宜の図示しないフレーム上に取り付けられてい
る。
は、適宜の図示しないフレーム上に取り付けられてい
る。
【0071】なお、ベアリング軸受けに代えて、第2ロ
ーラ315との接触部を含め、ローラの長さ方向におけ
る両端部それぞれで三点支持を構成するように、第1定
着ローラ上の他の2カ所に可回転な押圧コロを設けた支
持することも可能である。
ーラ315との接触部を含め、ローラの長さ方向におけ
る両端部それぞれで三点支持を構成するように、第1定
着ローラ上の他の2カ所に可回転な押圧コロを設けた支
持することも可能である。
【0072】360は適宜の動力伝達系と連結して動力
を得るための歯車であり、前記軸320上に固定して設
けてある。
を得るための歯車であり、前記軸320上に固定して設
けてある。
【0073】なお、前述の通り、前記第2ローラ315
の表面との接触領域を形成する前記ローラ部311に
は、外側層(ローラ部の表面層)としてPFAチューブ
309を設けてあり、前記ゴム層の成形時に一体的に構
成できる。
の表面との接触領域を形成する前記ローラ部311に
は、外側層(ローラ部の表面層)としてPFAチューブ
309を設けてあり、前記ゴム層の成形時に一体的に構
成できる。
【0074】前記の如くに第1ローラ305を構成する
とともに、前記第2ローラ315と関係づけることによ
り、前記第1ローラ305の接触領域、即ち、前記第2
ローラ315と接触しているローラ部311の全域に略
等しい圧力が掛かり、結果として、均一な定着ができ、
また、第1ローラのゴムがはがれる様なことから解放さ
れるので、ローラ寿命も長くなるという効果を奏するこ
とができる。
とともに、前記第2ローラ315と関係づけることによ
り、前記第1ローラ305の接触領域、即ち、前記第2
ローラ315と接触しているローラ部311の全域に略
等しい圧力が掛かり、結果として、均一な定着ができ、
また、第1ローラのゴムがはがれる様なことから解放さ
れるので、ローラ寿命も長くなるという効果を奏するこ
とができる。
【0075】なお、必要に応じて、前記PFAチューブ
309を除くことも出来る。図4、図5および図6は、
本発明に係わる第1ローラのゴム層(透光性弾性層)ま
たはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に成形処理
を介して一体的に構成する際の説明用の模式的断面図で
あり、図中、前記した部材と同一部材については同じ参
照符号を付してある。
309を除くことも出来る。図4、図5および図6は、
本発明に係わる第1ローラのゴム層(透光性弾性層)ま
たはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に成形処理
を介して一体的に構成する際の説明用の模式的断面図で
あり、図中、前記した部材と同一部材については同じ参
照符号を付してある。
【0076】図において、参照符号50および51で示
すのは、それぞれ、円筒形の左フランジおよび右フラン
ジ(以下、単にフランジという)であり、外周の一部が
後記する金型の内周と接触し、当該金型を保持するよう
になっている。
すのは、それぞれ、円筒形の左フランジおよび右フラン
ジ(以下、単にフランジという)であり、外周の一部が
後記する金型の内周と接触し、当該金型を保持するよう
になっている。
【0077】500は前記フランジ50の円周方向に設
けた成形用材料(実施の形態においてはシリコンゴム)
の注入口であり、10個準備されている。
けた成形用材料(実施の形態においてはシリコンゴム)
の注入口であり、10個準備されている。
【0078】53および55は、前記ローラ芯307を
保持するためのローラ芯保持用フランジであり、その一
部は当該ローラ芯の内部に挿入され、弾性によりその内
面と接触するように構成してある。
保持するためのローラ芯保持用フランジであり、その一
部は当該ローラ芯の内部に挿入され、弾性によりその内
面と接触するように構成してある。
【0079】また、前記ローラ芯保持用フランジ53、
55の一部、即ち、前記ローラ芯の両端部と接触する鍔
部530、550を含む一部は前記ローラ芯307から
突出し、前記フランジ50、51に設けてある凹部と嵌
合して一体化するようになっている。
55の一部、即ち、前記ローラ芯の両端部と接触する鍔
部530、550を含む一部は前記ローラ芯307から
突出し、前記フランジ50、51に設けてある凹部と嵌
合して一体化するようになっている。
【0080】前記鍔部530、550の外径は前記ロー
ラ芯307の外径と略同じである。57および59は円
筒形からなる金型で、原理的には、前記ローラ芯307
と同心円となる内面壁を有する。
ラ芯307の外径と略同じである。57および59は円
筒形からなる金型で、原理的には、前記ローラ芯307
と同心円となる内面壁を有する。
【0081】570および590は空間で、前記ローラ
芯307を金型の所定位置に設置した際に、前記金型5
7、59の内面壁と前記ローラ芯307の外面壁とで形
成され、当該空間に成形用材料が注入されて、所定の厚
さを形成することになる。
芯307を金型の所定位置に設置した際に、前記金型5
7、59の内面壁と前記ローラ芯307の外面壁とで形
成され、当該空間に成形用材料が注入されて、所定の厚
さを形成することになる。
【0082】換言すれば、前述した第2ローラ315と
特定の関係(接触領域の長さについて)を有する寸法で
あって、厚いゴム層(前述したローラ部)を構成するた
めの空間570と、ローラの長さ方向において、前記厚
い層の外側に薄いゴム層(部位として説明済み)を形成
するための、前記空間570と連通した空間590(図
においては片方のみ参照符号を付してある)が形成され
る。
特定の関係(接触領域の長さについて)を有する寸法で
あって、厚いゴム層(前述したローラ部)を構成するた
めの空間570と、ローラの長さ方向において、前記厚
い層の外側に薄いゴム層(部位として説明済み)を形成
するための、前記空間570と連通した空間590(図
においては片方のみ参照符号を付してある)が形成され
る。
【0083】前記空間570は、前記金型57の内面壁
に段差をつける(基準面に対して凹部をつける)ことに
よって得られ、空間590は、前記金型57および金型
59の、内面壁(基準面)で得られる。
に段差をつける(基準面に対して凹部をつける)ことに
よって得られ、空間590は、前記金型57および金型
59の、内面壁(基準面)で得られる。
【0084】なお、実施の形態においてはPFAチュー
ブ309を前記ローラ部(図3において参照符号311
で示す部分)の外側層として設ける態様であるので、当
該領域におけるゴム層のための空間は、実際は、PFA
チューブ309の内面壁と前記ローラ芯307の外面壁
ということになる。
ブ309を前記ローラ部(図3において参照符号311
で示す部分)の外側層として設ける態様であるので、当
該領域におけるゴム層のための空間は、実際は、PFA
チューブ309の内面壁と前記ローラ芯307の外面壁
ということになる。
【0085】前記構成において、ゴム層の厚みが変化し
ている部分に対応して、一つの金型59を分割可能に設
けたのは、成形後のローラを型からスムーズに抜くこと
ができるようにするためである。
ている部分に対応して、一つの金型59を分割可能に設
けたのは、成形後のローラを型からスムーズに抜くこと
ができるようにするためである。
【0086】本発明に係わる第1ローラは凡そ次のよう
にして得られる。まず、金型59とフランジ51とを取
り外した状態で、PFAチューブ309を金型57中の
空間570に配置させる。
にして得られる。まず、金型59とフランジ51とを取
り外した状態で、PFAチューブ309を金型57中の
空間570に配置させる。
【0087】次いで、ローラ芯保持用フランジ53、5
5を一体化してなるローラ芯307を、円筒状の前記P
FAチューブ309の内側を介して貫通せしめ、ローラ
芯保持用フランジ53の外側突出部を前記金型のフラン
ジ50と嵌合させて位置固定する。
5を一体化してなるローラ芯307を、円筒状の前記P
FAチューブ309の内側を介して貫通せしめ、ローラ
芯保持用フランジ53の外側突出部を前記金型のフラン
ジ50と嵌合させて位置固定する。
【0088】次いで、前記金型59とローラ芯保持用フ
ランジ55とを嵌合せしめるとともに、金型59と金型
57との組み込みを行う。
ランジ55とを嵌合せしめるとともに、金型59と金型
57との組み込みを行う。
【0089】このようにして、相対的な位置決めを完了
した後、注入口500から、液状の成形用材料(シリコ
ンゴム)を所定圧力を以て注入する。
した後、注入口500から、液状の成形用材料(シリコ
ンゴム)を所定圧力を以て注入する。
【0090】その後、前記成形用材料が、前記ローラ芯
307の外表面と金型およびPFAチューブ309とで
形成されている空間部に充填したことを適宜の検知方法
で検知して注入作業を停止し、成形用材料の熱架橋によ
る固化を促す。
307の外表面と金型およびPFAチューブ309とで
形成されている空間部に充填したことを適宜の検知方法
で検知して注入作業を停止し、成形用材料の熱架橋によ
る固化を促す。
【0091】しかる後、金型59を分離し、ローラ芯3
07を取り出すことにより、ローラ芯の中心に対して同
一径である外径を有するゴム層が形成された第1定着ロ
ーラが得られる。
07を取り出すことにより、ローラ芯の中心に対して同
一径である外径を有するゴム層が形成された第1定着ロ
ーラが得られる。
【0092】図5および図6の金型構成は基本的に図4
の構成と同じである。異なる所は、図5の構成において
は、分割可能な金型59を無くしたこと、および、ロー
ラの長手方向において前記PFAチューブ309の両端
部外側に円筒状のステンレスからなるスリーブ部材60
0を一体的に有する形態の第1ローラを得るようにした
ことである。
の構成と同じである。異なる所は、図5の構成において
は、分割可能な金型59を無くしたこと、および、ロー
ラの長手方向において前記PFAチューブ309の両端
部外側に円筒状のステンレスからなるスリーブ部材60
0を一体的に有する形態の第1ローラを得るようにした
ことである。
【0093】この実施の形態においては、厚いゴム層を
形成するための空間を前記PFAチューブ309の内面
壁とローラ芯307の外面壁で、また、薄いゴム層の部
位を形成するための空間590を前記スリーブ部材60
0の内面壁と前記ローラ芯307の外面壁で形成してい
る。
形成するための空間を前記PFAチューブ309の内面
壁とローラ芯307の外面壁で、また、薄いゴム層の部
位を形成するための空間590を前記スリーブ部材60
0の内面壁と前記ローラ芯307の外面壁で形成してい
る。
【0094】金型57内の所定位置にローラ芯307を
挿入、位置固定した後、前述と同様のプロセスを実施す
ることにより、外周面(外周層)がPFAチューブで覆
われたローラ部と、スリーブ部材600で覆われ、か
つ、前記ローラ部と同径の外径を有するまでになったゴ
ム層の薄い部位とを含む第1ローラが得られる。
挿入、位置固定した後、前述と同様のプロセスを実施す
ることにより、外周面(外周層)がPFAチューブで覆
われたローラ部と、スリーブ部材600で覆われ、か
つ、前記ローラ部と同径の外径を有するまでになったゴ
ム層の薄い部位とを含む第1ローラが得られる。
【0095】上記により得られた第1ローラは、スリー
ブ部材600を介してベアリング軸受け等で容易に軸受
けでき、また、スリーブ部材に溝を着ることが可能なた
め、定着装置の固定部に対してCリング等で長手方向の
位置を規制することができる等の効果を奏する。
ブ部材600を介してベアリング軸受け等で容易に軸受
けでき、また、スリーブ部材に溝を着ることが可能なた
め、定着装置の固定部に対してCリング等で長手方向の
位置を規制することができる等の効果を奏する。
【0096】図6に示す構成で前記図4の構成と異なる
のは、歯車を取り付けるため等で深い溝を切る必要があ
る場合に好適な構成の第1ローラを得るべく、図5にお
けるスリーブ部材600の片方を肉厚としたことにあ
る。
のは、歯車を取り付けるため等で深い溝を切る必要があ
る場合に好適な構成の第1ローラを得るべく、図5にお
けるスリーブ部材600の片方を肉厚としたことにあ
る。
【0097】更にこの場合、スリーブ部材600の内面
周方向に凹凸を設けた構成を断面図で示す図7の形態に
することにより、スリーブ部材とゴム層との接着力をよ
り強固とすることができ、ローラ駆動のための従動歯車
(動力伝達手段)を取り付けた構成とされても、ゴム層
が破壊される事を極力防止することができる。
周方向に凹凸を設けた構成を断面図で示す図7の形態に
することにより、スリーブ部材とゴム層との接着力をよ
り強固とすることができ、ローラ駆動のための従動歯車
(動力伝達手段)を取り付けた構成とされても、ゴム層
が破壊される事を極力防止することができる。
【0098】本実施の形態で得られる第1ローラの肉厚
なスリーブ部材600の外径はローラ部の外径よりも大
きく、従って、定着装置組み立て完了状態において、第
2ローラとの一方の接触領域端部は、前記第2ローラの
端部と同一面となる。
なスリーブ部材600の外径はローラ部の外径よりも大
きく、従って、定着装置組み立て完了状態において、第
2ローラとの一方の接触領域端部は、前記第2ローラの
端部と同一面となる。
【0099】以上の実施の形態において、透光性弾性層
を形成する材料は上述の機能を発揮しうるものであれば
シリコンゴムでなくてもよく、また、層構成も上記に限
定されるものではない。
を形成する材料は上述の機能を発揮しうるものであれば
シリコンゴムでなくてもよく、また、層構成も上記に限
定されるものではない。
【0100】また、透光性ローラ芯としてガラス以外で
も使用でき、設計の自由度は広い。
も使用でき、設計の自由度は広い。
【0101】
【発明の効果】極めて簡単な構成により、PFAチュー
ブ等を最外周層として設けた場合でも、ゴム層の削れを
抑制でき、また、軸受け支持も容易であり、更に動力伝
達手段を安全に取り付けることができる定着ローラなの
で、操作性あるいは取扱い性等がよい。
ブ等を最外周層として設けた場合でも、ゴム層の削れを
抑制でき、また、軸受け支持も容易であり、更に動力伝
達手段を安全に取り付けることができる定着ローラなの
で、操作性あるいは取扱い性等がよい。
【図1】カラープリンタからなる画像形成装置の構成を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図2】図1の定着装置の主要素である第1ローラおよ
び第2ローラの構成を説明するための模式的側断面図で
ある。
び第2ローラの構成を説明するための模式的側断面図で
ある。
【図3】第1ローラと第2ローラとの接触領域における
構成を説明するための模式図である。
構成を説明するための模式図である。
【図4】本発明に係わる第1ローラのゴム層(透光性弾
性層)またはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に
成形処理を介して一体的に構成する際の説明用の模式的
断面図である。
性層)またはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に
成形処理を介して一体的に構成する際の説明用の模式的
断面図である。
【図5】本発明に係わる第1ローラのゴム層(透光性弾
性層)またはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に
成形処理を介して一体的に構成する際の説明用の模式的
断面図である。
性層)またはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に
成形処理を介して一体的に構成する際の説明用の模式的
断面図である。
【図6】本発明に係わる第1ローラのゴム層(透光性弾
性層)またはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に
成形処理を介して一体的に構成する際の説明用の模式的
断面図である。
性層)またはゴム層とPFAチューブ等をローラ芯上に
成形処理を介して一体的に構成する際の説明用の模式的
断面図である。
【図7】スリーブ部材の内面周方向に凹凸を設けた構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
30 定着装置(熱ローラ型定着装置) 50,51 フランジ 53,55 ローラ芯保持用フランジ 57,59 金型 305 第1ローラ(定着ローラ) 307 透光性基体(ローラ芯) 308 透光性弾性層(ゴム層) 500 注入口 530,550 鍔部 570,590 空間 600 スリーブ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 21:00 B29K 21:00 B29L 31:32 B29L 31:32 Fターム(参考) 2H033 BA25 BB03 BB04 BB15 BB18 3J103 AA02 AA13 AA14 AA41 BA03 BA41 BA43 EA02 FA12 GA57 GA58 GA60 GA66 HA03 HA04 HA05 HA11 HA12 HA37 HA43 HA52 HA53 HA60 4F204 AA33 AA45 AD04 AD05 AD12 AD35 AH04 EA03 EB01 EB12 EF27 EK13 EK17
Claims (14)
- 【請求項1】 熱線を発する熱線照射手段を内部に有
し、熱線に対して透光性を有する円筒状の透光性基体上
に形成した、熱線を吸収する熱線吸収弾性層を有する可
回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら回
転する第2ローラとを含み、かつ、前記熱線吸収弾性層
の厚みを、前記第2ローラの長さの内側領域において当
該第2ローラの表面と接触する接触領域と、前記接触領
域よりも外側の非接触領域とで異ならしめて構成した、 事を特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 接触領域における前記熱線吸収弾性層の
厚みは、非接触領域における厚みよりも大きいことを特
徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 【請求項3】 前記透光性弾性層の接触領域における厚
みは0.2mm以上10mm以下である事を特徴とする
請求項1に記載の定着装置。 - 【請求項4】 熱線を発する熱線照射手段を内部に有
し、熱線に対して透光性を有する透光性基体上に形成し
た、熱線に対し透光性を有する透光性弾性層を有する可
回転の第1ローラと、前記第1ローラと圧接しながら回
転する第2ローラとを含み、かつ、前記第2ローラの長
さの内側領域で当該第2ローラの表面と接触する接触領
域における前記透光性弾性層の厚みを、それよりも外側
の非接触領域における厚みよりも大きくするとともに、 前記接触領域の透光性弾性層の外側層として熱線を吸収
する熱線吸収層を設けた、 事を特徴とする定着装置。 - 【請求項5】 前記接触領域における透光性弾性層の厚
みは0.2mm以上10mm以下である事を特徴とする
請求項4に記載の定着装置。 - 【請求項6】 成形型に設置した円筒状の耐熱性チュー
ブ、および、その両端部外側に位置づけたスリーブ部材
の内側を介して、円筒状の透光性ローラ芯を位置固定せ
しめた後、 前記耐熱性チューブおよび前記スリーブ部材の内面と前
記透光性ローラ芯との間に透光性弾性層を形成するため
の液状のゴムを流し込み、 当該ゴムを架橋固化させることにより構成した、 事を特徴とする定着ローラ。 - 【請求項7】 所定の間隔を持って成形型に設置したス
リーブ部材の内側に、円筒状の透光性ローラ芯を位置固
定せしめた後、 前記スリーブ部材間にまたがる前記透光性ローラ芯と型
の間、および、前記スリーブ部材と前記透光性ローラ芯
との間に透光性弾性層を形成するための液状のゴムを流
し込み、 当該ゴムを架橋固化させることにより構成した、 事を特徴とする定着ローラ。 - 【請求項8】 所定の間隔を持って設置されるスリーブ
部材の内、一方のスリーブ部材の近傍で分割可能な成形
型の所定位置にスリーブ部材を配置するとともに、 前記スリーブ部材を貫通した状態で円筒状の透光性ロー
ラ芯を位置固定せしめた後、 前記スリーブ部材間にまたがる前記透光性ローラ芯と型
の間、および、前記スリーブ部材と前記透光性ローラ芯
との間に透光性弾性層を形成するための液状のゴムを流
し込み、 当該ゴムを架橋固化させることにより構成した、 事を特徴とする定着ローラ。 - 【請求項9】 前記スリーブ部材は凹凸の断面を有する
事を特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記
載の定着ローラ。 - 【請求項10】 所定の間隔を持って設置されるスリー
ブ部材の内、一方のスリーブ部材の近傍で分割可能な成
形型の所定位置にスリーブ部材を配置するとともに、 前記スリーブ部材を貫通した状態で円筒状の透光性ロー
ラ芯を位置固定せしめた後、 前記スリーブ部材間にまたがる前記透光性ローラ芯と型
の間、および、前記スリーブ部材と前記透光性ローラ芯
との間に透光性弾性層を形成するための液状のゴムを流
し込み、 当該ゴムを架橋固化させることにより構成した定着ロー
ラを含み、かつ、 前記スリーブ部材を軸受けで受けるように保持した、 事を特徴とする定着装置。 - 【請求項11】 前記スリーブ部材に動力伝達手段が固
定してある事を特徴とする請求項10に記載の定着装
置。 - 【請求項12】 前記動力伝達手段は歯車である事を特
徴とする請求項11に記載の定着装置。 - 【請求項13】 前記動力伝達手段はプーリである事を
特徴とする請求項11に記載の定着装置。 - 【請求項14】 前記透光性基体または前記透光性ロー
ラ芯はガラスである事を特徴とする請求項1、請求項4
または請求項10の何れか1項に記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000186164A JP2002006664A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 定着装置、定着ローラおよび画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000186164A JP2002006664A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 定着装置、定着ローラおよび画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002006664A true JP2002006664A (ja) | 2002-01-11 |
Family
ID=18686371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000186164A Pending JP2002006664A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 定着装置、定着ローラおよび画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002006664A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003240A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置、画像形成装置、および画像形成方法 |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000186164A patent/JP2002006664A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003240A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置、画像形成装置、および画像形成方法 |
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