JP2002006567A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002006567A
JP2002006567A JP2000191637A JP2000191637A JP2002006567A JP 2002006567 A JP2002006567 A JP 2002006567A JP 2000191637 A JP2000191637 A JP 2000191637A JP 2000191637 A JP2000191637 A JP 2000191637A JP 2002006567 A JP2002006567 A JP 2002006567A
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line
toner
electrostatic latent
humidity
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JP2000191637A
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English (en)
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Masaru Tsubooka
賢 坪岡
Satoru Murakami
哲 村上
Yukiya Satou
之也 佐藤
Kazuya Iwabayashi
一也 岩林
Suehiro Ueda
末弘 植田
Hiroshi Takatani
宏 高谷
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部環境の変化によるトナーの浪費や画像の視
認性の低下を確実に防止し、画像形成状態を常に良好に
維持する。 【解決手段】常温常湿時に適正状態で形成される枠線画
像G1は(A)、低温低湿時には静電潜像の顕像化状態
の低下によって薄く形成されてしまい、視認性が低下す
る(B)。そこで、枠線画像G1の線幅を太くすること
により、枠線画像G1の視認性を維持する(C)。ま
た、高温高湿時には静電潜像の顕像化状態の向上によっ
て枠線画像G1が濃く形成されてしまい、トナーが大量
に消費される(D)。そこで、枠線画像G1の線幅を細
くすることにより、トナーの消費量を削減する。この場
合でも、枠線画像G1の濃度が高いため十分な視認性が
確保される(E)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データに基
づいて形成された静電潜像をトナーによって顕像化した
後に用紙上に転写する電子写真方式の画像形成を行う画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成を行う画像形成
装置では、例えば、特開平6−225121号公報に開
示されているように、スキャナ部において原稿から読み
取った画像データ又は外部装置から入力された画像デー
タに枠線の画像データを付加する機能を備えたものがあ
る。この機能は、例えば、複数ページ分の画像データを
サイズの大きい1枚の用紙上に形成する際に、各ページ
の画像同士を区別するために各ページの画像の境界を枠
線によって仕切る場合等に用いられる。また、この機能
は、単一のページの画像データについて1枚の用紙上に
画像形成を行う場合にも、画像内の一部又は全部を強調
するために、その部分を枠線で囲む際に用いられる。
【0003】ところが、電子写真方式の画像形成におい
ては、画像データに基づく画像光によって感光体の表面
に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを静電吸着
させてトナー像に顕像化した後、トナー像を用紙上に転
写する。したがって、電子写真方式の画像形成処理にお
ける画像形成状態は静電潜像に対するトナーの吸着状
態、即ち、トナーによる静電潜像の顕像化状態によって
影響を受ける。このため、静電潜像に対してトナーが吸
着し易い状況では用紙上に形成される画像の線幅が画像
データにおける線幅よりも太くなり、線と線との間の空
白部分が潰れて画像が見辛くなるだけでなく、トナーの
消費量が増加してランニングコストの高騰を招く。ま
た、静電潜像に対してトナーが吸着し難い状況では用紙
上に形成される画像の線幅が画像データにおける線幅よ
りも細くなり、細い線を正確に再現できなくなる。
【0004】特に、画像同士の区別や部分的な強調のた
めに付加される枠線については、画像自体の内容に影響
を与えるものではないため、線幅が太くなることによる
トナーの浪費の問題が大きい。また、枠線として幅の細
い線が設定されている場合に、線幅が細くなることによ
って視認性が低下すると、画像同士の区別や部分的な強
調等の枠線としての機能を発揮できなくなる。
【0005】そこで、従来の画像形成装置では、静電潜
像とトナーとの間の電位差が静電潜像の顕像化状態に影
響を与えることを考慮して、感光体表面を帯電する際の
帯電電圧、感光体に印加するバイアス電圧、及び、感光
体表面にトナーを供給する現像装置に印加する現像バイ
アス電圧等を制御することにより、画像データにおける
線幅が用紙上に形成される画像において正確に再現され
るように制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電潜
像の顕像化状態は静電潜像が形成された静電潜像と像装
置との間の電位差だけでなく温度や湿度等の外部環境に
よっても変化する。即ち、高温高湿下では、静電潜像に
対してトナーが吸着し易くなり、用紙上に形成される画
像の線幅が画像データにおける線幅よりも太くなる。一
方、低温低湿下では、静電潜像に対してトナーが吸着し
難く、用紙上に形成される画像の線幅が画像データにお
ける線幅よりも細くなる。このため、帯電器、感光体及
び現像装置の電気的特性を制御することのみによって
は、線幅が太くなることによるトナーの浪費、及び、線
幅が細くなることによる視認性の低下を防止することが
できない問題がある。このような問題は、画像に付加さ
れる枠線のみならず、通常の画像データにおいても同様
に生じる。
【0007】この発明の目的は、静電潜像の顕像化状態
に影響を与える温度や湿度等の外部環境の変化に応じて
画像の線幅に関するデータを変更することにより、外部
環境の変化によるトナーの浪費や画像の視認性の低下を
確実に防止し、画像形成状態を常に良好に維持すること
ができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0009】(1) 画像データに基づいて形成された静電
潜像にトナーを付着させて顕像化する電子写真方式の画
像形成処理を行う画像形成装置において、外部環境情報
の検出結果に応じて、静電潜像に対するトナーの付着量
の増減変化を相殺するように、線画像の形成面積に関す
るデータを変更する制御部を設けたことを特徴とする。
【0010】この構成においては、外部環境の変化によ
って静電潜像に対するトナーの付着量が増減変化する場
合に、付着量の増加又は減少を相殺するように線画像の
形成面積に関するデータが変更される。したがって、外
部環境の変化によって静電潜像に対するトナーの付着量
が増加する場合には線画像の形成面積が減少するように
データが変更され、静電潜像に対するトナーの付着量が
減少する場合には線画像の形成面積が増加するようにデ
ータが変更される。これによって、外部環境が変化した
場合にも画像における線画像の形成面積が略一定にな
り、線画像の形成面積が拡大することによるトナーの浪
費、及び、線画像の形成面積が縮小することによる視認
性の低下を生じることがない。
【0011】(2) 前記制御部は、外部環境情報の検出結
果に応じて画像に付加する枠線画像の形成面積に関する
データを変更することを特徴とする。
【0012】この構成においては、外部環境の変化によ
って静電潜像に対するトナーの付着量が増減変化する場
合に、付着量の増加又は減少を相殺するように枠線画像
の形成面積に関するデータが変更される。したがって、
外部環境の変化によって静電潜像に対するトナーの付着
量が増加する場合には枠線画像の形成面積が減少するよ
うにデータが変更され、静電潜像に対するトナーの付着
量が減少する場合には枠線画像の形成面積が増加するよ
うにデータが変更される。これによって、外部環境が変
化した場合にも画像に付加される枠線画像の形成面積が
略一定になり、枠線画像の形成面積が拡大することによ
るトナーの浪費、及び、枠線画像の形成面積が縮小する
ことによる視認性の低下を生じることがない。
【0013】(3) 前記制御部は、外部環境情報の検出結
果に応じて線画像の線幅に関するデータを変更すること
を特徴とする。
【0014】この構成においては、外部環境の変化によ
って静電潜像に対するトナーの付着量が増減変化する場
合に、付着量の増加又は減少を相殺するように線画像の
線幅に関するデータが変更される。したがって、外部環
境の変化によって静電潜像に対するトナーの付着量が増
加する場合には枠線画像の線幅が細くなるようにデータ
が変更され、静電潜像に対するトナーの付着量が減少す
る場合には線画像の線幅が太くなるようにデータが変更
される。これによって、外部環境が変化した場合にも画
像に付加される線画像の線幅が略一定になり、線画像の
線幅が太くなることによるトナーの浪費、及び、線画像
の線幅が細くなることによる視認性の低下を生じること
がない。
【0015】(4) 前記制御部は、外部温度及び湿度が常
温常湿状態に比較して高温高湿時に、静電潜像に対する
トナーの付着量の増加分に対応して線画像の線幅が細く
なるようにデータを変更することを特徴とする。
【0016】この構成においては、外部温度及び湿度が
常温常湿状態から上昇し、静電潜像に対するトナーの付
着量が増加する場合に、線画像の線幅が細くなるように
データが変更される。したがって、外部環境の変化によ
って静電潜像に対するトナーの付着量が増加する場合に
も、線画像の線幅が太くなることによるトナーの浪費を
生じることがない。
【0017】(5) 前記制御部は、外部温度及び湿度が常
温常湿状態に比較して低温低湿時に、静電潜像に対する
トナーの付着量の減少分に対応して線画像の線幅が太く
なるようにデータを変更することを特徴とする。
【0018】この構成においては、外部温度及び湿度が
常温常湿状態から下降し、静電潜像に対するトナーの付
着量が減少する場合に、線画像の線幅が太くなるように
データが変更される。したがって、外部環境の変化によ
って静電潜像に対するトナーの付着量が減少する場合に
も、線画像の線幅が細くなることによるトナーの浪費を
生じることがない。
【0019】(6) 前記制御部は、外部環境情報の検出結
果に応じて枠線画像を構成する線の種類に関するデータ
を変更することを特徴とする。
【0020】この構成においては、外部環境の変化によ
って静電潜像に対するトナーの付着量が増減変化する場
合に、付着量の増加又は減少を相殺するように枠線画像
を構成する線の種類に関するデータが変更される。した
がって、外部環境の変化によって静電潜像に対するトナ
ーの付着量が増加する場合には枠線画像の形成面積が縮
小するようにデータが変更され、静電潜像に対するトナ
ーの付着量が減少する場合には枠線画像の形成面積が拡
大するようにデータが変更される。これによって、外部
環境が変化した場合にも画像に付加される枠線画像の形
成面積が略一定になり、枠線画像の形成面積が拡大する
ことによるトナーの浪費、及び、枠線画像の形成面積が
縮小することによる視認性の低下を生じることがない。
【0021】(7) 前記制御部は、外部温度及び湿度が常
温常湿状態に比較して高温高湿時に、静電潜像に対する
トナーの付着量の増加分に対応して枠線画像を構成する
線を破線又は鎖線に変更することを特徴とする。
【0022】この構成においては、外部温度及び湿度が
常温常湿状態から上昇し、静電潜像に対するトナーの付
着量が増加する場合に、枠線画像の線の種類が破線又は
鎖線にされる。したがって、外部環境の変化によって静
電潜像に対するトナーの付着量が増加する場合には、枠
線画像を構成する線が部分的に欠落し、線幅が太くなる
ことによるトナーの消費量の増加分が相殺される。
【0023】(8) 前記制御部は、トナーの収納量が所定
値以下になった場合に、線画像の形成面積を増加するデ
ータの変更を規制することを特徴とする。
【0024】この構成においては、外部環境の変化によ
って静電潜像に対するトナーの付着量が減少した場合に
も、トナーの収納量が所定値以下である時には、線画像
の形成面積は拡大されない。したがって、トナーの収納
量が少ない状態でトナーの使用量が増加されることがな
く、トナーが早期に無くなってしまうことがない。
【0025】(9) 前記制御部は、形成面積を変更した後
の枠線画像を座標データによって画像に付加することを
特徴とする。
【0026】この構成においては、外部環境の変化に応
じて形成面積を変更した後の枠線画像が座標データによ
って画像内に設定される。したがって、枠線画像をイメ
ージデータとして記憶しておく必要がなく、メモリ容量
が削減されるとともに、形成面積の変更や設定が容易に
なる。
【0027】(10)前記制御部は、外部環境情報と線画像
の形成面積との関係の設定入力を受け付ける入力手段を
備えたことを特徴とする。
【0028】この構成においては、静電潜像の顕像化状
態に影響を与える外部環境情報と線画像の形成面積との
関係がユーザによって設定される。したがって、ユーザ
の嗜好に応じた状態で、線画像の形成状態が改善され
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態に係
る処理装置を画像形成装置であるデジタル複写機を例に
あげて説明する。図1は、上記デジタル複写機の構成を
示す概略図である。デジタル複写機101は、スキャナ
部110、画像形成部120、用紙搬送部130から構
成されている。スキャナ部110は、デジタル複写機1
01の上部に露出した硬質透明ガラス体の原稿台111
を有し、この原稿台111の下方には、スキャナ光学系
112が配設されている。スキャナ光学系112は、原
稿台111に載置された原稿の画像面を光源113の光
によって露光走査し、原稿の画像面における反射光をミ
ラー114a〜114c及びレンズ115を介して光電
変換素子(CCD)116の受光面に配光する。スキャ
ナ部110は、CCD116から受光量に応じて出力さ
れる受光信号を画像データに変換した後に画像形成部1
20に供給する。
【0030】用紙搬送部130は、給紙カセット131
から画像形成部120を経由して排紙トレイ132に至
る間に配置したローラやベルト等を介して用紙を搬送す
る。画像形成部120は、感光体ドラム121、帯電器
122、レーザスキャンユニット(LSU)123、現
像器124、転写器125、クリーナ126及び定着ロ
ーラ127を備えている。感光体ドラム121は、アル
ミニウム等を素材とする円筒形の導電性基体の表面に感
光層を形成したものである。帯電器122は、感光体ド
ラム121の表面を単一極性の電荷により所定の電荷に
均一に帯電させる。LSU123は、スキャナ部110
から供給される画像データに基づいて半導体レーザを駆
動し、半導体レーザから照射されたレーザ光をポリゴン
ミラー等の光学系機器を介して感光体ドラム121の表
面に照射する。
【0031】これによって、感光体ドラム121の表面
に静電潜像が形成される。現像器124は、感光体ドラ
ム121の表面にトナーを供給して静電潜像をトナー像
に顕像化する。転写器125は、用紙搬送部130によ
って給紙された用紙Pに対して所定の転写電位を印加
し、感光体ドラム121の表面に担持されたトナー像を
用紙Pの表面に転写する。
【0032】トナー像を転写された後の用紙Pは定着ロ
ーラ127により加熱及び加圧され、用紙Pの表面にお
いてトナー像が溶融して堅牢に定着する。定着ローラ1
27を通過した用紙Pは、排紙ローラ133の回転によ
って複写機101の外部に排出される。一方、転写工程
を終えた感光体ドラム121の表面はクリーナ126に
対向し、表面に付着している残留トナーや紙粉等がクリ
ーナ126によって除去される。
【0033】図2は、上記デジタル複写機の制御部の構
成を示すブロック図である。デジタル複写機101の制
御部1は、ROM3及びRAM4を備えたCPU2に、
温度湿度センサ5、操作部6、トナーセンサ7、ページ
メモリ8、スキャナ部110及びプリンタ部120を接
続して構成されている。温度湿度センサ5は、プリンタ
部120の外部温度を測定する。操作部6は、キースイ
ッチの操作データをCPU2に入力するとともに、CP
U2から出力された表示データをディスプレイに表示す
る。トナーセンサ7は、現像器124におけるトナーの
収納量を検出する。ページメモリ8は、スキャナ部11
0のCCD116が読み取った原稿の画像データを1ペ
ージ毎に記憶する。
【0034】CPU2は、温度湿度センサ5の検出デー
タ、操作部6における操作データ、及び、トナーセンサ
7の検出データに基づいて、スキャナ部110及びプリ
ンタ部120等を制御し、ページメモリ8に格納されて
いる画像データをプリンタ部120に供給して用紙上に
画像を形成する。この時、CPU2は、操作部6から入
力された操作データに基づいて、ページメモリ8に格納
されている画像データにRAM4から読み出した枠線デ
ータを付加してプリンタ部120に供給する。RAM4
は、後述する外部の温度及び湿度と枠線データとの関係
を記憶したテーブルを格納している。このテーブルの内
容は、デジタル複写機101の出荷時に予めRAM4内
に書き込まれているとともに、操作部6におけるキー操
作によってユーザが設定入力できるようにされている。
【0035】図3は、上記デジタル複写機の制御部の処
理手順の一部を示すフローチャートである。デジタル複
写機101において、操作部6の操作によって画像に枠
線を付加する枠線形成処理が選択されると(s1)、C
PU2は、枠線によって包囲すべき範囲データの入力を
待機し(s2)、範囲データが入力されると温度湿度セ
ンサ5の検出データを読み取る(s3)。CPU2は、
読み取った外部温度及び外部湿度の検出データに対応す
る線幅データをRAM4のテーブルから読み取り(s
4)、読み取った線幅データと範囲データとから画像デ
ータに付加すべき枠線画像の座標データを作成する(s
5)。
【0036】この後、操作部6においてスタートキーが
操作されると(s6)、CPU2は、スキャナ部110
を動作させて原稿の画像を読み取り(s7)、ページメ
モリ8に一旦格納した後に(s8)、s5で作成した座
標データを付加してプリンタ部120に供給し(s
9)、プリンタ部120及び用紙搬送部130を動作さ
せる(s10)。これによって、枠線画像の座標データ
を付加した原稿の画像データに基づいて画像形成処理が
実行され、枠線画像を付加した原稿の画像が用紙上に形
成される。
【0037】以上の処理により、CPU2は、枠線形成
処理が選択された際に、外部温度及び外部湿度に応じて
線幅を調整した枠線画像を範囲データによって指定され
た位置に付加する。この時、CPU2は、調整後の線幅
データと予め入力された範囲データとに基づいて枠線画
像の座標データを作成し、この座標データによって枠線
画像を設定するため、枠線画像をイメージデータとして
処理する必要がなく、メモリの必要量を削減することが
できる。
【0038】図4は、上記デジタル複写機の制御部にお
いて記憶されるテーブルの内容を示す図である。CPU
2が備えるRAM4には、図4(A)〜(C)に示すよ
うに、外部温度及び外部湿度と枠線の調整幅との関係を
記憶したテーブル4a〜4cが格納されている。テーブ
ル4aは、外部温度が常温より低温である場合に枠線の
線幅を5%太くし、外部温度が常温より高温である場合
に枠線の線幅を5%細くすることを内容としている。ま
た、テーブル4bは、外部湿度が常温より低湿である場
合に枠線の線幅を5%太くし、外部湿度が常湿より高湿
である場合に枠線の線幅を5%細くすることを内容とし
ている。さらに、テーブル4cは、常温常湿と比較した
外部温度及び外部湿度の状態に応じた枠線画像の線幅の
算出方法を記憶している。
【0039】これによって、静電潜像の顕像化状態が低
下する低温低湿時には、枠線の線幅が太く設定され、静
電潜像に対するトナーの付着量が減少することによる枠
線の視認性の低下が線幅を太くすることによって相殺さ
れ、枠線の視認性を高く維持することができる。また、
静電潜像の顕像化状態が向上する高温高湿時には、枠線
の線幅が細く設定され、静電潜像に対するトナーの付着
量が増加することによるトナー消費量の増加が線幅を細
くすることによって相殺され、トナーの消費量を抑えて
ランニングコストの高騰を防止することができる。
【0040】即ち、常温常湿時に図5(A)に示す状態
で形成される枠線画像G1は、低温低湿時には静電潜像
の顕像化状態の低下によって同図(B)に示すように薄
く形成されてしまい、視認性が低下する。そこで、同図
(C)に示すように枠線画像G1の線幅を太くすること
により、枠線画像G1の視認性を維持する。また、高温
高湿時には静電潜像の顕像化状態の向上によって同図
(D)に示すように枠線画像G1が濃く形成されてしま
い、トナーが大量に消費される。そこで、同図(E)に
示すように、枠線画像G1の線幅を細くすることによ
り、トナーの消費量を削減する。この場合でも、枠線画
像G1の濃度が高いため十分な視認性が確保される。
【0041】なお、図4(A)及び(B)に示したテー
ブル4a及び4bにおいて、枠線画像の線幅を調整すべ
き温度範囲の閾値(常温常湿状態の設定値)、及び、各
調整ドット(標準ドットに対する増減率)を、操作部6
における入力操作によってユーザが適宜変更できるよう
にし、ユーザの嗜好に応じた状態で枠線画像が形成され
るようにしてもよい。
【0042】図6は、上記デジタル複写機による高温高
湿時の別の枠線画像の形成状態を示す図である。この例
では、静電潜像の顕像化状態が向上することによって枠
線画像の濃度が高くなる高温高湿時に、枠線画像を構成
する線を常温常湿時の実線から、図6(A)に示す破線
G2、又は、図6(B)に示す一点鎖線G3に変更す
る。このように、高温高湿時に枠線画像を構成する線の
種類を変更することによっても枠線画像の形成面積を減
少させることができ、枠線画像の視認性を著しく低下さ
せることなくトナーの消費量を削減することができる。
【0043】なお、枠線画像を構成する線の種類を、低
温低湿時には実線とし、常温常湿時には一点鎖線とし、
高温高湿時に破線とするようにしてもよい。
【0044】また、図7に示すように、低温低湿時に現
像器124におけるトナーの収納量を検出するトナーセ
ンサ7の検出データを参照し(s11,s12)、トナ
ーの収納量が所定量以下である場合には枠線画像の線幅
を太くしないようにし(s13,s14)、現像器12
4内におけるトナーの収納量が早期に空になることを防
止するようにしてもよい。
【0045】さらに、上記の実施形態では、外部環境条
件に応じて原画像に付加すべき枠線画像の線幅及び線の
種類を変更するものを例にあげて説明したが、外部環境
条件の変化による静電潜像の顕像化状態の変動に応じ
て、原画像中の罫線や文字を構成する線の線幅を変更す
ることにより、低温低湿時に原画像濃度が薄くなること
によって視認性が低下すること、高温高湿時に原画像濃
度が濃くなることによって線と線との間の空白部分が潰
れて視認性が低下すること、及び、トナー消費量が増加
することを防止することができる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以下の効果を奏することが
できる。
【0047】(1) 外部環境の変化によって静電潜像に対
するトナーの付着量が増減変化する場合に、付着量の増
加又は減少を相殺するように線画像の形成面積に関する
データを変更することにより、外部環境の変化によって
静電潜像に対するトナーの付着量が増加する場合には線
画像の形成面積を減少するようにデータを変更し、静電
潜像に対するトナーの付着量が減少する場合には線画像
の形成面積を増加するようにデータを変更できる。これ
によって、外部環境が変化した場合にも画像における線
画像の形成面積を略一定にすることができ、線画像の形
成面積の拡大によるトナーの浪費、及び、線画像の形成
面積の縮小による視認性の低下を防止することができ
る。
【0048】(2) 外部環境の変化によって静電潜像に対
するトナーの付着量が増減変化する場合に、付着量の増
加又は減少を相殺するように枠線画像の形成面積に関す
るデータを変更することにより、外部環境の変化によっ
て静電潜像に対するトナーの付着量が増加する場合には
枠線画像の形成面積が減少するようにデータを変更し、
静電潜像に対するトナーの付着量が減少する場合には枠
線画像の形成面積が増加するようにデータを変更でき
る。これによって、外部環境が変化した場合にも画像に
付加される枠線画像の形成面積を略一定にすることがで
き、枠線画像の形成面積の拡大によるトナーの浪費、及
び、枠線画像の形成面積の縮小による視認性の低下を防
止することができる。
【0049】(3) 外部環境の変化によって静電潜像に対
するトナーの付着量が増減変化する場合に、付着量の増
加又は減少を相殺するように線画像の線幅に関するデー
タを変更することにより、外部環境の変化によって静電
潜像に対するトナーの付着量が増加する場合には線画像
の線幅が細くなるようにデータを変更し、静電潜像に対
するトナーの付着量が減少する場合には線画像の線幅が
太くなるようにデータを変更できる。これによって、外
部環境が変化した場合にも線画像の線幅を略一定にする
ことができ、線画像の線幅が太くなることによるトナー
の浪費、及び、線画像の線幅が細くなることによる視認
性の低下を防止できる。
【0050】(4) 外部温度及び湿度が常温常湿状態から
上昇し、静電潜像に対するトナーの付着量が増加する場
合に、線画像の線幅が細くなるようにデータを変更する
ことにより、外部環境の変化によって静電潜像に対する
トナーの付着量が増加する場合にも、線画像の線幅が太
くなることによるトナーの浪費を防止できる。
【0051】(5) 外部温度及び湿度が常温常湿状態から
下降し、静電潜像に対するトナーの付着量が減少する場
合に、線画像の線幅が太くなるようにデータを変更する
ことにより、外部環境の変化によって静電潜像に対する
トナーの付着量が減少する場合にも、線画像の線幅が細
くなることによるトナーの浪費を防止できる。
【0052】(6) 外部環境の変化によって静電潜像に対
するトナーの付着量が増減変化する場合に、付着量の増
加又は減少を相殺するように枠線画像を構成する線の種
類に関するデータを変更することにより、外部環境の変
化によって静電潜像に対するトナーの付着量が増加する
場合には枠線画像の形成面積が縮小するようにデータを
変更し、静電潜像に対するトナーの付着量が減少する場
合には枠線画像の形成面積が拡大するようにデータを変
更できる。これによって、外部環境が変化した場合にも
画像に付加される枠線画像の形成面積を略一定にするこ
とができ、枠線画像の形成面積の拡大によるトナーの浪
費、及び、枠線画像の形成面積の縮小による視認性の低
下を防止することができる。
【0053】(7) 外部温度及び湿度が常温常湿状態から
上昇し、静電潜像に対するトナーの付着量が増加する場
合に、枠線画像を構成する線の種類を破線又は鎖線にす
ることにより、外部環境の変化によって静電潜像に対す
るトナーの付着量が増加する場合には、枠線画像を構成
する線を部分的に欠落させ、線幅が太くなることによる
トナーの消費量の増加分を相殺することができる。
【0054】(8) 外部環境の変化によって静電潜像に対
するトナーの付着量が減少した場合にも、トナーの収納
量が所定値以下である時には、線画像の形成面積を拡大
しないようにすることにより、トナーの収納量が少ない
状態でトナーの使用量を増加することがなく、トナーが
早期に無くなってしまうことを防止できる。
【0055】(9) 外部環境の変化に応じて形成面積を変
更した後の枠線画像を座標データによって画像内に設定
することにより、枠線画像をイメージデータとして記憶
しておく必要がなく、メモリ容量が削減されるととも
に、形成面積の変更や設定を容易にすることができる。
【0056】(10)静電潜像の顕像化状態に影響を与える
外部環境情報と線画像の形成面積との関係をユーザによ
って設定できるようにすることにより、ユーザの嗜好に
応じた状態で、線画像の形成状態を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置である
デジタル複写機の構成を示す図である。
【図2】上記デジタル複写機の制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】上記制御部の処理手順の一部を示すフローチャ
ートである。
【図4】上記制御部において外部環境条件と枠線画像の
線幅との関係を記憶したテーブルの内容を示す図であ
る。
【図5】同デジタル複写機における枠線画像の形成状態
を示す図である。
【図6】同デジタル複写機における別の枠線画像の形成
状態を示す図である。
【図7】同デジタル複写機の制御部における別の処理手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−制御部 2−CPU 4−RAM 4a〜4c−テーブル 5−温度湿度センサ 6−操作部 7−トナーセンサ 101−デジタル複写機(画像形成装置) 110−スキャナ部 120−プロセス部
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 之也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 岩林 一也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 植田 末弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高谷 宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA04 DA13 DA14 DD02 EA18 EB02 EB03 EC19 EC20 FD02 5C074 AA02 AA11 AA13 BB02 BB26 CC26 DD05 EE03 EE15 FF02 GG13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データに基づいて形成された静電潜像
    にトナーを付着させて顕像化する電子写真方式の画像形
    成処理を行う画像形成装置において、 外部環境情報の検出結果に応じて、静電潜像に対するト
    ナーの付着量の増減変化を相殺するように、線画像の形
    成面積に関するデータを変更する制御部を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記制御部は、外部環境情報の検出結果に
    応じて画像に付加する枠線画像の形成面積に関するデー
    タを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、外部環境情報の検出結果に
    応じて線画像の線幅に関するデータを変更することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記制御部は、外部温度及び湿度が常温常
    湿状態に比較して高温高湿時に、静電潜像に対するトナ
    ーの付着量の増加分に対応して線画像の線幅が細くなる
    ようにデータを変更することを特徴とする請求項3に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記制御部は、外部温度及び湿度が常温常
    湿状態に比較して低温低湿時に、静電潜像に対するトナ
    ーの付着量の減少分に対応して線画像の線幅が太くなる
    ようにデータを変更することを特徴とする請求項3に記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記制御部は、外部環境情報の検出結果に
    応じて枠線画像を構成する線の種類に関するデータを変
    更することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】前記制御部は、外部温度及び湿度が常温常
    湿状態に比較して高温高湿時に、静電潜像に対するトナ
    ーの付着量の増加分に対応して枠線画像を構成する線の
    種類を破線又は鎖線に変更することを特徴とする請求項
    6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記制御部は、トナーの収納量が所定値以
    下になった場合に、線画像の形成面積を増加するデータ
    の変更を規制することを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】前記制御部は、形成面積を変更した後の枠
    線画像を座標データによって画像に付加することを特徴
    とする請求項2に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記制御部は、外部環境情報と線画像の
    形成面積との関係の設定入力を受け付ける入力手段を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012000877A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置及び画像処理方法並びに制御プログラム
JP2015033763A (ja) * 2013-08-07 2015-02-19 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラム

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JP2012000877A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置及び画像処理方法並びに制御プログラム
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