JP2002003639A - 発泡スチロール樹脂の再生方法 - Google Patents

発泡スチロール樹脂の再生方法

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JP2002003639A
JP2002003639A JP2000182419A JP2000182419A JP2002003639A JP 2002003639 A JP2002003639 A JP 2002003639A JP 2000182419 A JP2000182419 A JP 2000182419A JP 2000182419 A JP2000182419 A JP 2000182419A JP 2002003639 A JP2002003639 A JP 2002003639A
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regenerating
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volume reducing
agent
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Shoichi Emori
章一 江森
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Mitsui and Co Ltd
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Mitsui and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡スチロール樹脂を劣化させることなく、
再生することのできる発泡スチロール樹脂の再生方法を
提供すること。 【解決手段】 食品用トレーなどといった発泡ポリスチ
レンの成形体を減容剤中に投入し、粘性物とする。この
粘性物については、攪拌しながら分離装置2に投入する
とともに、この分離装置2に添加手段23から水蒸気を
添加し、共沸現象により減容剤よりも低い温度で減容剤
と水とを粘性物から蒸発分離する。この際、水蒸気中に
ベンゾトリアゾールあるいはトリルトリアゾールなどの
劣化防止剤を添加しておき、発泡スチロール樹脂に吸着
されていた金属粉や金属酸化物の粉の触媒作用によって
スチロール樹脂が分子量低下を起すのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡スチロール樹
脂からスチロール樹脂を再生する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、発泡スチロール樹脂の成形物よ
りスチロール樹脂を再生する方法としては、成形物を加
熱して溶融する方法がある。
【0003】しかしながら、この再生方法では、発泡ス
チロール樹脂の成形物に付着している種々の異物、例え
ば、レッテル、送り状、ガムテープ、その他内容物の残
渣、ホコリ等が溶融物内に混入して分離することが出来
ないため、再生物の用途は極めて限られたものになる。
【0004】そこで、発泡スチロール樹脂の成形物を処
理剤にて溶液あるいはゾル状の中間生成物にした後、こ
の中間生成物から処理剤を蒸留分離する方法が考えられ
る。この方法では、発泡スチロール樹脂を溶液あるいは
ゾル状の中間生成物にするため、不純物をろ別すること
がきるので、再生品の利用価値を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡ス
チロール樹脂は、静電気を帯びやすいため、金属粉ある
いは金属酸化物の粉を吸着しており、このような金属粉
あるいは金属酸化物の粉は、発泡スチロール樹脂を再生
する際、酸化触媒作用によりスチロール樹脂の劣化、例
えば、スチロール樹脂の分子量の低下を促進するという
問題点がある。
【0006】ここで、金属粉あるいは金属酸化物の粉
は、比較的新しい発泡スチロール樹脂の成形品でも、
0.05%〜0.3%も吸着されており、5μm以上の
ものはNo.2のろ紙で分離できるものの、発泡スチロ
ール樹脂を溶剤で処理して得た中間生成物は、粘度が高
いため、低粒径のものまで除去するのは困難である。
【0007】また、発泡スチロール樹脂の成形物を処理
剤にて溶液あるいはゾル状の中間生成物にした後、この
中間生成物から処理剤を蒸留分離する方法では、処理剤
の沸点も極めて重要なファクターである。即ち、スチロ
ール樹脂の溶融温度は約200℃である一方、処理剤を
蒸発、分離するには220℃以上に加熱する必要がある
ため、この時の熱によってスチロール樹脂の劣化が促進
され、それに金属粉あるいは金属酸化物の粉の触媒作用
によって劣化がさらに促進されるという問題がある。従
って、処理剤として、トルエン、キシレン等の低沸点の
ものを使用すれば、スチロール樹脂の劣化を抑えること
ができるが、その沸点はスチロール樹脂の溶融温度以下
であるため、低沸点溶剤が蒸発するときスチロール樹脂
が再び発泡体になってしまう。また、トルエン、キシレ
ン等の低沸点溶剤は、使用時に揮発ロスが多く、また引
火の危険性が高いため、使用は不適である。一般には、
160〜190℃位の沸点を有する処理剤の使用が適当
であるが、蒸留工程において残留減容剤をなるべく少な
くすることを目的に減圧下で220℃〜240℃の温度
で蒸留を行なうと、その分子量は20%〜50%も低下
し、再生品の用途に制限を生じてしまう。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
回収した発泡スチロール樹脂を劣化させることなく、再
生することのできる発泡スチロール樹脂の再生方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、発泡スチロール樹脂を処理剤により流
動性を有する中間生成物とした後、該中間生成物から前
記処理剤を蒸留分離する発泡スチロール樹脂の再生方法
であって、前記中間生成物から前記処理剤の蒸発分離
は、当該中間生成物にベンゾトリアゾールまたはトリル
トリアゾールのうちの少なくとも一方からなる劣化防止
剤を添加した状態で行なうことを特徴とする。
【0010】本発明では、発泡スチロール樹脂の成形物
を処理剤にて溶液あるいはゾル状の中間生成物にした
後、この中間生成物から処理剤を蒸留分離するにあたっ
て、ベンゾトリアゾールやトリルトリアゾールからなる
劣化防止剤を中間生成物に含ませておくため、回収した
発泡スチロール樹脂が金属粉あるいは金属酸化物の粉を
含んでいても、このような金属粉あるいは金属酸化物の
粉の触媒としての作用を劣化防止剤が抑えてくれる。従
って、回収した発泡スチロール樹脂が金属粉あるいは金
属酸化物の粉を含んでいる場合に、これらの粉を除去せ
ずに再生処理を行なっても、このような金属粉あるいは
金属酸化物の粉に起因する酸化作用(劣化)がスチロー
ル樹脂で起こらないので、利用価値の高い再生スチロー
ル樹脂を得ることができる。
【0011】本発明において、前記中間生成物から前記
処理剤を蒸留分離するにあたっては、前記処理剤と非溶
性、かつ、当該処理剤より低沸点の低沸点化物質を添加
して、前記処理剤の沸点以下の温度条件下にて当該処理
剤を前記中間生成物から蒸発分離することが好ましい。
このように構成すると、発泡スチロール樹脂に対する処
理剤に対して非相溶性の液体(低沸点化物質)を添加す
るため、共沸などによる低沸点化現象によって、処理剤
の沸点より遥かに低い温度条件で処理剤を蒸留分離する
ことができる。このため、発泡スチロール樹脂が熱で劣
化するのをより確実に抑えることが出来る。さらに、低
沸点化物質として、処理剤に対して非相溶性のものを用
いているので、回収された混合蒸発物より処理剤を回収
することも容易であり、処理剤を再利用することが可能
である。
【0012】本発明において、前記低沸点化物質は、例
えば、水蒸気状態にて添加される水である。
【0013】本発明において、前記処理剤の蒸発分離を
行なう際の前記中間生成物の加熱温度は、150℃以下
に抑えておくことが好ましい。このような温度条件下で
あれば、発泡スチロール樹脂の熱劣化をより確実に防止
することができる。
【0014】本発明において、前記中間生成物に対する
前記劣化防止剤の添加は、前記低沸点化物質に対して当
該劣化防止剤を添加しておくことにより行なうことがで
きる。この場合には、例えば、前記劣化防止剤を前記低
沸点化物質に対して0.01重量%から1%添加してお
く。
【0015】また、本発明において、前記劣化防止剤を
前記中間生成物に対して0.01重量%から1重量%に
なるように添加することが好ましい。
【0016】本発明では、いずれの方法で劣化防止剤を
中間生成物に添加するにしても、添加量が0.01重量
%未満ではその効果が十分でなく、1重量%を越える量
であっても、増やした分に見合う効果を得ることができ
ない。従って、薬品コスト等を考慮すると、添加量が
0.01重量%から1重量%までの範囲が好ましい。
【0017】本発明において、前記処理剤は、例えば、
発泡スチロール樹脂を溶解することなく軟化させて減容
しうる減容剤である。この場合に、前記処理剤には、少
なくとも、発泡スチロール樹脂に対する溶解性を有する
第1の成分と、発泡スチロール樹脂に対する溶解性を有
しない第2の成分とを含むものを使用することができ、
このような処理剤を用いたときに得られる前記中間生成
物は、餅状である。
【0018】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
た発泡スチロール樹脂の再生方法及び再生処理装置を説
明する。
【0019】図1は、本発明を適用した発泡スチロール
樹脂の再生処理装置の全体構成を示す説明図である。図
2は、図1に示す発泡スチロール樹脂の再生処理装置に
使用される分離装置の構成を示す説明図である。
【0020】本発明に係る発泡スチロール樹脂の再生方
法は、概ね、発泡スチロール樹脂に対する減容化作用を
有する減容剤(処理剤)を用いて、発泡スチロール樹脂
を餅状の粘性物(流動性を有する中間生成物)に減容化
した後、減容剤に対して非相溶性、かつ、この減容剤よ
り低沸点の低沸点化物質(低沸点化用添加物)を粘性物
に添加する操作、この粘性物からの減容剤の分離操作、
および分離された減容剤を低沸点化物質とともに回収す
る混合物回収工程(減容剤回収工程)を行なう。
【0021】ここで用いる減容剤は、例えば、キシレ
ン、エチルベンゼン、混合C9芳香族類、イソプロピル
ベンゼン、ジエチルベンゼン、第2ブチルベンゼン、ト
リエチルベンゼン、ポリエチルベンゼン、高沸点芳香族
等の炭化水素類、塩化ブチルなどのブチル塩化物、ジ塩
化エチレン、ジ塩化プロピレン、ジシクロペンタン、
1,1,2−トリクロロエタン、1,2,3−トリクロ
ルプロパン、1,1,2,2−テトラクロルエタン、モ
ノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベン
ゼン、モノクロルトルエン等の塩化炭化水素類、メチル
シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類等、d−リモネン、ピネン、ジペンテンなどのテルペ
ン系化合物、またはこれらの一種、若しくは2種以上を
配合した第1の成分に対して、n−オクタン、n−ノナ
ン、n−デカン、isoデカン、n−ウンデカンなどの
脂肪族炭化水素、n−ヘキサノール、n−ヘプタノー
ル、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、ノナ
ノール、トリメチルヘキサノールなどのアルコール類、
エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、
ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテルなどのグリコール類を一種、若しくは2
種以上を配合した第2の成分を併用する。ここで、第1
の成分は、発泡スチレン樹脂に対する溶解性を有する
が、第2の成分は、発泡スチレン樹脂に対する溶解性を
有しない。このような成分を併用した減容剤を用いるこ
とにより、発泡スチレン樹脂を溶解することなく、軟化
させて餅状の粘性物(中間生成物)に減容化することが
できる。
【0022】本発明の再生方法においては、まず、発泡
スチロール樹脂の成形体を減容剤で餅状の粘性物に減容
化する。このとき用いる減容剤としては、揮散ロスや引
火の危険を考慮して、引火点が40℃以上で、沸点が1
50〜200℃のものが好ましい。また、この減容操作
を行なうとき、発泡スチロール樹脂の濃度は30〜45
%位が適当である。更に高濃度でも支障はないが、ろ過
工程を考えると粘度を常温で50〜100ps位が作業
しやすいので上記の濃度範囲が好ましい。
【0023】次に、減容剤に対して非相溶性の低沸点化
物質の粘性物への添加、ならびに低沸点化物質による低
沸点化現象を利用して減容剤の沸点以下の温度条件下に
て発泡スチロール樹脂の粘性物から減容剤を蒸発分離し
ながら、蒸発してくる混合物を回収する混合蒸発物回収
工程について説明する。
【0024】この減容剤分離、混合蒸発物回収による樹
脂再生は、図1に示す再生処理装置を用いて行うことが
できるので、この再生処理装置の構成を説明しながら、
混合蒸発物回収工程を説明する。
【0025】図1において、再生処理装置1は、概ね、
第1の攪拌槽3、第2の攪拌槽4、第3の攪拌槽5、分
離装置2、混合蒸発物回収タンク6、蒸発混合ガスを液
化するコンデンサー7、減容剤回収タンク8、低沸点化
物質回収タンク9、および再生スチロール樹脂梱包機構
10とからなる。
【0026】本発明を適用した再生処理装置1におい
て、発泡スチロール樹脂を減溶剤によって減容化した粘
性物を封入したドラム缶11aは、必要によりスチーム
などにより加熱され、粘性物の粘度を低下させる。この
際、粘度としては、30〜50psが望ましい。
【0027】ドラム缶11a内の粘性物は、ポンプ12
により第1の攪拌槽3に送られ攪拌される。攪拌は、粘
性物を攪拌槽3の周囲に設けられた加熱手段33によ
り、40〜60℃に加熱しながら行われる。また、攪拌
は、後述するろ過装置14のフィルターを容易に通過可
能なように、粘度が30〜50ps程度になる迄行われ
る。ここで、第1の攪拌槽3における粘性物の攪拌は、
送り込まれてから排出されるまで連続的に行われる。
【0028】次に、第1の攪拌槽3にて攪拌された粘性
物は、ポンプ13によりろ過装置14のフィルターを通
過することにより、粘性物に含有される固形物が除去さ
れる。フィルターとしては、0.01mm程度以上の固
形物を捕捉できるものが使用される。そして、ろ過装置
14にてろ過された粘性物は、ポンプ13により第2の
攪拌槽4に送られる。ここでの攪拌は、攪拌槽4の周り
に設けられた加熱手段34により40〜60℃に加熱し
ながら粘度30〜50psになる迄行われる。
【0029】第2の攪拌槽にて攪拌された粘性物は、バ
ルブ15で流量を調整しながら、ポンプ16により第3
の攪拌槽5に送られ攪拌される。攪拌は、攪拌槽5の周
りに設けられた加熱手段35により40〜60℃に加熱
しながら粘度30〜50psになる迄行われる。
【0030】なお、本形態の再生処理装置1において、
粘性物は、第1の攪拌槽3、第2の攪拌槽4、第3の攪
拌槽5の順に送り込まれるが、これに限られるものでは
なく、例えば、第1の攪拌槽3からろ過装置14を介し
て直接、第3の攪拌槽5へ送り込まれても良く、また、
第1の攪拌槽3からろ過装置14を介して直接、分離装
置2へ送りこんでもよい。
【0031】次に、減容剤に対して非相溶性、かつ、減
容剤より低沸点の低沸点化物質の添加、および減容剤の
沸点以下、かつ、低沸点化物質の沸点以上の温度条件下
にて行う粘性物からの減容剤の分離、ならびに分離され
た減容剤を低沸点化物質とともに回収する減容剤分離・
混合物回収工程を行う。
【0032】この減容剤分離・混合物回収工程は、分離
装置2を用いて行われる。この分離装置2は、再生処理
対象物である粘性物に含まれている再生処理用添加液
(減容剤)に共沸などによる沸点低下を起させるための
低沸点化物質を添加する低沸点化物質添加手段と、分離
装置内の再生処理対象物を細分化するためのカッターな
どの細分化手段と、再生処理用添加液と低沸点化物質の
混合蒸発物回収手段と、分離装置内を加温するための加
温手段とを備えている。
【0033】具体的には、分離装置2は、低沸点化物質
添加手段として、再生蒸留対象物中の成分と低沸点化す
るための低沸点化物質を添加するインジェクションから
なる添加手段23を有する。また、分離装置2は、再生
対象物(溶剤含有粘性物)を細分化するカッターからな
る細分化手段22と、上部に設けられた蒸発混合物回収
用の蒸発ガス排出口25と、粘性物を供給するための粘
性物注入口24と、分離装置2の下部において減容剤除
去後の発泡スチロール樹脂(以下、再生発泡スチロール
樹脂)を取り出すための発泡スチロール樹脂採取口26
とを備えている。また、分離装置1内を減圧する場合に
は減圧装置(図示せず)が接続される。
【0034】低沸点化物質としては、減容剤と相溶せ
ず、かつ、減容剤より低沸点のものであればどのような
ものでもよい。具体的には、水であり、それを添加する
ときの形態は、水蒸気である。
【0035】ここで、本発明では、水に対して、ベンゾ
トリアゾールまたはトリルトリアゾールのうちの少なく
とも一方からなる劣化防止剤を添加しておき、低沸点化
物質が水蒸気として添加されたとき、これらの劣化防止
剤も一緒に餅状の粘性物(中間生成物)に添加される。
【0036】なお、低沸点化物質としては、エチルアル
コール、ブチルアルコールなどのアルコール類も使用で
きる。また、低沸点化物質として、減容剤と非相溶性の
ものを用いることにより、回収された蒸発混合物からの
低沸点化物質の除去が容易であり、減容剤の回収、ひい
ては、減容剤の再利用が容易である。そして、低沸点化
物質としては、引火若しくは発火しにくいものが好まし
い。また、低沸点化物質としては、沸点が120℃以下
であることが好ましく、さらに沸点は、再生発泡スチロ
ール樹脂の熱分解温度より、50℃以上低いことが望ま
しく、さらに、減容剤の沸点より40℃以上低いことが
望ましい。
【0037】このように構成した分離装置2に対して、
第3の攪拌槽5で攪拌された粘性物をバルブ16にて流
量を調節しながら粘性物注入口24から分離装置2の内
容積の40vol%〜70vol%になるまで注入す
る。
【0038】そして、分離装置2内をヒータ(加熱手段
/図示せず)により120〜140℃に加熱した状態
で、ベンゾトリアゾールまたはトリルトリアゾールのう
ちの少なくとも一方からなる劣化防止剤を含む水蒸気状
態の水をインジェクションなどからなる添加手段23に
より、常圧下にて添加する。これにより、分離装置2内
では、低沸点化現象により、粘性物中の減溶剤はその沸
点以下の温度にもかかわらず、水とともに蒸発する。従
って、減容剤の蒸発分離は、減容剤の沸点以下の温度に
て行なうことができる。また、粘性物中の減容剤は、水
蒸気の分圧により沸点が低下しており(低沸点化現
象)、低温でも十分に蒸発するものとなっている。
【0039】このように、本形態では、低沸点化現象を
利用することにより、低温により減容剤の分離(除去)
を行なうことができるので、発泡スチロール樹脂の熱分
解を防ぐことができる。また、回収した発泡スチロール
樹脂には、静電気によって金属粉、あるいは金属酸化物
の粉が吸着しており、このような粉は、その触媒作用に
よって、減容剤を蒸発分離するときにスチロール樹脂が
劣化(分子量の低下)するのを促進する傾向にあるが、
本形態では、減容剤を蒸発分離するときに添加する水蒸
気(低沸点化物質)にベンゾトリアゾールまたはトリル
トリアゾールのうちの少なくとも一方からなる劣化防止
剤を添加しておくため、この劣化防止剤によって、金属
粉あるいは金属酸化物の粉の触媒作用が抑えられる。従
って、再生したスチロール樹脂では、分子量の低下など
の劣化が生じていないので、広い用途に使用できる再生
スチロール樹脂を得ることができる。
【0040】本形態において、溶剤分離・混合蒸発物回
収工程における温度は150℃以下であることが好まし
い。このような低温であれば、発泡スチロール樹脂の熱
分解を確実に防止できる。
【0041】減容剤分離・混合蒸発物回収工程におい
て、添加される低沸点化物質(具体的には水)は、粘性
物中の減容剤の量に対して十分な量を添加をすることが
好ましく、具体的には粘性物中の減容剤量100重量部
に対して、120〜150重量部程度、添加することが
好ましい。
【0042】また、溶剤分離・混合蒸発物回収工程は、
粘性物を細分化しながら行うことが好ましい。具体的に
は、図2に示すように分離装置2の下部付近に設けられ
た回転可能なカッター(細分化手段22)により、減容
剤(溶剤)を含有する粘性物を切り刻みながら行われ
る。これにより、溶剤含有粘性物の比表面積が増大する
ため、粘性物から十分、かつ、迅速に減容剤を除去でき
る。
【0043】カッター(攪拌羽根)の回転速度は、30
0〜700rpm、好ましくは325〜650rpm、
カッターの回転時間は30〜60分であることが好まし
い。また、カッターの回転速度及び回転時間により、再
生発泡スチロール樹脂粒状物を任意の大きさに作製する
ことができる。また、粘性物は、粘性物から減容剤を除
去するにつれ次第に硬くなるため、粘性物の細分化は素
早く行われることが好ましい。ここで、カッターは、こ
の工程中回転が続けられ、減容剤が殆ど除去された再生
樹脂をフレーク状に切断してフレーク状の再生樹脂原料
とする。
【0044】また、減容剤分離・混合蒸発物回収工程に
おいて、粘性物の処理装置内への添加は、粘性物を少量
ずつ持続的に添加することにより行うものであってもよ
い。このような粘性物の少量ずつの持続的な添加は、粘
性物を細分化した状態、若しくは線状化した状態で分離
装置2に供給する再生処理物供給手段を分離装置2の上
部付近に設けることによって実現できる。ここで、粘性
物の少量ずつの持続的な添加と、低沸点化物質の添加と
は同時に行うことが好ましい。粘性物の少量ずつの持続
的な添加と、低沸点化物質の添加とを同時に行うことに
より、粘性物の比表面積がより増大するので、低沸点化
現象を利用した減容剤の蒸発を十分、かつ、迅速に行う
ことができる。
【0045】また、この工程は、分離装置内を減圧状態
として行ってもよい。この場合、分離装置2の減圧度と
しては50〜200トール程度が好適である。
【0046】次に、減容剤が実質的に完全に除去された
再生スチロール樹脂は、分離装置2より取り出され、再
生原料として使用される。具体的には、スチロール樹脂
採取口26から取り出された再生スチロール樹脂は、送
風冷却された後、ベルトコンベヤ21で再生発泡スチロ
ール樹脂梱包装置10まで運搬され計量、袋詰め等され
る。そして、再生発泡スチロール樹脂は、発泡スチロー
ル樹脂成形物の材料として再び使用される。
【0047】また、本発明では、減容剤分離・混合蒸発
物回収により回収された減容剤と減容剤との混合蒸発物
から減容剤を分離する減容剤回収工程を行うことが好ま
しい。
【0048】この減容剤回収工程において、減容剤の蒸
発分離工程によって回収された混合蒸発物(減容剤と水
との混合蒸発物)は、図1に示す再生処理装置1の混合
蒸発物回収手段に送られる。この混合蒸発物回収手段に
おいて、減容剤と水との混合蒸発物は、まず、蒸発ガス
排出口25と連通するコンデンサー7(液化手段)によ
り液化された後、採取手段としての混合蒸発物回収タン
ク6に収容される。このタンク内6において、減容剤と
低沸点化物質とは相溶しないため、両者は自然に分離す
る。その結果、比重の小さいものにより上層が形成さ
れ、比重の大きいものにより下層が形成される。こに示
す例では、減容剤の比重は、水の比重より小さいため、
上側に減容剤相61が形成され、下側に水相62が形成
される。
【0049】そして、分離した減容剤は、図1に示すよ
うに混合蒸発物回収タンク6の中央部付近に形成された
排出口からポンプ19により減容剤回収装置(図示せ
ず)に送られ、そこで脱水された後、減容剤回収用のド
ラム缶8に封入され、再び発泡スチロール樹脂の再生に
使用される。また、分離された水は、混合蒸発物回収タ
ンク6の下部に設けられた排出口から、ポンプ20によ
り、低沸点化物質回収タンク9に回収され、再び低沸点
化物質として使用される。
【0050】また、減容剤の蒸発分離前、減容剤の蒸発
分離中、もしくは減容剤の蒸発分離後に、粘性物にフィ
ラーの添加を行うフィラー添加工程を行なうことが好ま
しい。減容剤の蒸発分離前にフィラー添加工程を行う場
合は、粘性物をろ過して不純物を取り除いた後に添加す
ることが好ましい。特に、減容剤の蒸発分離中にフィラ
ーの添加を行うことが好ましく、このようなタイミング
でフィラーを添加すれば、格別な攪拌作業を行なわなく
ても、分離装置2のカッター(細分化手段22)の攪拌
機能により、樹脂にフィラーを確実に分散させることが
できる。
【0051】ここで用いるフィラーとしては、木粉、セ
ラミック粉、紙粉、樹脂、滑剤、顔料、安定剤、繊維か
ら選択される少なくとも1種のものであることが好まし
い。これにより、樹脂の性質を改善することができる。
繊維としては、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維などの
非樹脂製繊維が使用される。
【0052】また、図1に示す再生処理装置1におい
て、減容剤の蒸発分離前にフィラー添加工程を行う場合
は、第2の攪拌槽4、もしくは第3の攪拌槽5にてフィ
ラーを添加すればよい。これに対して、減容剤の蒸発分
離中にフィラー添加工程を行う場合は、粘性物が低沸点
化により固化する前に分離装置2内にフィラーを添加、
混合することが好ましい。また、減容剤の蒸発分離後に
フィラー添加工程を行う場合は、発泡スチロール樹脂を
成形可能な温度に加熱し、流動化した状態で添加混合す
ることが好ましい。
【0053】
【実施例】以下に本発明の発泡スチロール樹脂の再生方
法の具体的な実施例について説明する。
【0054】スーパーマーケットにおいて、回収された
食品用トレー(発泡ポリスチレン製)、約120kgを
準備した。容量400Lの減容機に180Lの減容剤を
入れたものを準備した。食品用トレーを手で適当に破断
しながら、減容剤を入れた減容機内に順次投入し、約1
20kgの食品用トレーを減容させ、粘性物を作製し
た。
【0055】そして、図1および図2を参照して説明し
た再生処理装置設置場所11に粘性物を充填したドラム
缶11aを運搬し、再生処理を行った。
【0056】ドラム缶11aをスチームにより約50℃
に加温された粘性物は、第1の攪拌槽3を通過した後、
ろ過装置14により、0.01mm以上の固形物が除去
され、そして、第2の攪拌槽4、第3の攪拌槽5を通過
した後、分離装置2に注入した。
【0057】分離装置2内の温度は120℃とし、10
0torrとした粘性物の分離装置2への注入と同時
に、添加手段23により120℃の水蒸気を30分、注
入した。注入した水蒸気の総量は約230kgであっ
た。水蒸気注入の終点は排出水蒸気の温度が注入水蒸気
と略同じになった時点より5分後とした。尚、細分化手
段22としてのカッターの回転数は450rpmで行
い、終了時まで継続とした。分離装置2より蒸発する混
合蒸発物は、コンデンサー7により液化されたのち混合
蒸発物回収タンク6に回収した。
【0058】得られた再生スチロール樹脂は、118k
gで、再生スチロール樹脂中に残留する減容剤は1.4
%であり、水分含有量は0.2%であった。
【0059】このような再生を行なうにあたって、本例
では、低沸点化物質として添加する水蒸気にベンゾトリ
アゾールあるいはトリルトリアゾールを劣化防止剤とし
て添加し、その添加した濃度(水蒸気に対する重量%)
と、再生したスチロール樹脂の分子量との関係を調査し
た。なお、比較例として、水蒸気にベンゾトリアゾール
およびトリルトリアゾールのいずれをも添加しない条件
でスチロール樹脂の再生を行なった。その結果を表1に
示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1に示すように、水蒸気にベンゾトリア
ゾールおよびトリルトリアゾールのいずれをも添加しな
い場合には(比較例)、再生したスチロール樹脂の分子
量は、22万以下であったが、水蒸気にベンゾトリアゾ
ールあるいはトリルトリアゾールを添加した場合には、
分子量が22万以上のスチロール樹脂を再生することが
できた。
【0062】(その他の実施例)なお、フィラーとして
木粉(平均0.6mm)50kgを準備し、粘性物の分
離装置2への注入と略同時に、木粉の分離装置2内への
添加を開始し、約25分で全量を添加した以外は、前記
の実施例と同様に行い、木粉を含有するフレーク状の再
生ポリスチレン約170kgを得た場合にも、同様な評
価を行なったが、この例でも、水蒸気にベンゾトリアゾ
ールあるいはトリルトリアゾールを添加すると、スチロ
ール樹脂の分子量の低下を抑えることができた。
【0063】また、劣化防止剤は、粘性物から減容剤を
蒸発分離するときに粘性物に添加されておればいいの
で、低沸点化物質に添加しておく方法に限らず、その前
の工程で粘性物に劣化防止剤を添加しておいてもよい。
【0064】さらに繰り返し行なった実験結果によれ
ば、いずれの方法で劣化防止剤を粘性物(中間生成物)
に添加するにしても、添加量が0.01重量%未満では
その効果が十分でなく、1重量%を越える量であって
も、増やした分に見合う効果を得ることができない。従
って、薬品コスト等を考慮すると、ベンゾトリアゾール
またはトリルトリアゾールのいずれについても、劣化防
止剤の添加量は、低沸点化物質や中間生成物に対して
0.01重量%から1重量%までの範囲が好ましい。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の発泡ス
チロール樹脂の再生方法では、発泡スチロール樹脂の成
形物を処理剤にて溶液あるいはゾル状の中間生成物にし
た後、この中間生成物から処理剤を蒸留分離するにあた
って、ベンゾトリアゾールまたはトリルトリアゾールの
うちの少なくとも一方からなる劣化防止剤を含ませてお
くため、回収した発泡スチロール樹脂が金属粉あるいは
金属酸化物の粉を含んでいても、このような金属粉ある
いは金属酸化物の粉の触媒としての作用を劣化防止剤が
抑える。従って、回収した発泡スチロール樹脂が金属粉
あるいは金属酸化物の粉を含んでいる場合に、これらの
粉を除去せず再生処理を行なっても、このような金属粉
あるいは金属酸化物の粉に起因する酸化作用(劣化)が
スチロール樹脂で起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した発泡スチロール樹脂の再生処
理装置の全体構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す発泡スチロール樹脂の再生処理装置
に使用される分離装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 発泡スチロール樹脂の再生処理装置 2 分離装置 3 第1の攪拌槽 4 第2の攪拌槽 5 第3の攪拌槽 6 混合蒸発物回収タンク 7 コンデンサー 8 減容剤回収用のドラム缶 9 低沸点化物質回収タンク 10 再生発泡スチロール樹脂梱包手段 22 細分化手段 23 添加手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡スチロール樹脂を処理剤により流動
    性を有する中間生成物とした後、該中間生成物から前記
    処理剤を蒸留分離する発泡スチロール樹脂の再生方法で
    あって、 前記中間生成物から前記処理剤の蒸発分離を、当該中間
    生成物にベンゾトリアゾールまたはトリルトリアゾール
    のうちの少なくとも一方からなる劣化防止剤を添加した
    状態で行なうことを特徴とする発泡スチロール樹脂の再
    生方法。
  2. 【請求項2】 前記中間生成物から前記処理剤を蒸留分
    離するにあたっては、前記処理剤と非溶性、かつ、当該
    処理剤より低沸点の低沸点化物質を添加して、前記処理
    剤の沸点以下の温度条件下にて当該処理剤を前記中間生
    成物から蒸発分離することを特徴とする請求項1に記載
    の発泡スチロール樹脂の再生方法。
  3. 【請求項3】 前記低沸点化物質は、水蒸気状態にて添
    加される水であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の発泡スチロール樹脂の再生方法。
  4. 【請求項4】 前記処理剤の蒸発分離を行なう際の前記
    中間生成物の加熱温度は、150℃以下であることを特
    徴とする請求項1乃至3に記載の発泡スチロール樹脂の
    再生方法。
  5. 【請求項5】 前記中間生成物に対する前記劣化防止剤
    の添加は、前記低沸点化物質に対して当該劣化防止剤を
    添加しておくことにより行なうことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の発泡スチロール樹脂の再生
    方法。
  6. 【請求項6】 前記劣化防止剤を前記低沸点化物質に対
    して0.01重量%から1%添加しておくことを特徴と
    する請求項5に記載の発泡スチロール樹脂の再生方法。
  7. 【請求項7】 前記劣化防止剤を前記中間生成物に対し
    て0.01重量%から1重量%になるように添加するこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の発泡
    スチロール樹脂の再生方法。
  8. 【請求項8】 前記処理剤は、発泡スチロール樹脂を溶
    解することなく軟化させて減容しうる減容剤であること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の発泡ス
    チロール樹脂の再生方法。
  9. 【請求項9】 前記減容剤には、少なくとも、発泡スチ
    ロール樹脂に対する溶解性を有する第1の成分と、発泡
    スチロール樹脂に対する溶解性を有しない第2の成分と
    が含まれていることを特徴とする請求項8に記載の発泡
    スチロール樹脂の再生方法。
  10. 【請求項10】 前記中間生成物は、餅状であることを
    特徴とする請求項8または9に記載の発泡スチロール樹
    脂の再生方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002060725A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Sawa Kiyoji ゲル粘着防止剤、これを用いた発泡スチロール処理用溶剤、及びこれを用いた発泡スチロールの処理方法
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