JP2002002601A - 粒状物を含む液状被包装物の包装方法および被包装物充填装置 - Google Patents

粒状物を含む液状被包装物の包装方法および被包装物充填装置

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JP2002002601A JP2000192365A JP2000192365A JP2002002601A JP 2002002601 A JP2002002601 A JP 2002002601A JP 2000192365 A JP2000192365 A JP 2000192365A JP 2000192365 A JP2000192365 A JP 2000192365A JP 2002002601 A JP2002002601 A JP 2002002601A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造の、小型かつ安価な装置をもっ
て、少ない消費動力の下で、ヒートシール部分への粒状
物の挟み込みのない、粒状物を含む液状被包装物の能率
的な充填包装を行う。 【解決手段】 粒状物を含む液状被包装物を包装用フィ
ルムよりなる包装袋によって包装するに当り、その液状
被包装物を、それの圧送圧力に基いて、セパレータ13で
粒状物を含まない液状主体と、粒状物を含む液状体とに
分離するとともに、液状主体を、メイン流路11によって
包装用フィルム間へ連続的に供給する一方、液状体を、
サブ流路12を経てシリンダ装置18へ流入させ、この液状
体を、包装袋の底部と頂部との順次の夾雑物シールの間
に、シリンダ装置18の吐出作用によって包装用フィルム
間へ間欠的に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱融着層を具え
る、多くは積層フィルムよりなる包装用フィルムの、自
動充填包装機における連続的な繰出し作動の下で、定形
もしくは不定形固形物その他の粒状物を含む液状被包装
物の、高速度での充填包装を可能とする、粒状物を含む
被包装物の包装方法および被包装物充填装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、微塵切り野菜入りもしくは粒
状香辛料入り等のドレッシングまたはハンバーグソー
ス、挽肉入りパスタソース、大学芋用の胡麻入り水飴そ
の他の軟硬各種の粒状物を含む液状の被包装物を、自動
充填包装機をもって、包装用フィルムからなる包装袋に
包装するに当っては、包装袋の底部および頂部のそれぞ
れのヒートシール部へのその粒状物の挟み込みに起因す
る、主にはシール不良の発生、いいかえれば、ヒートシ
ール部に挟み込まれた粒状物の水分が蒸気となって体積
膨張することによる、ヒートシール部への非融着域の発
生および、ヒートシール部の剥離を防止するべく、包装
用フィルム間への被包装物の充填に先だって、包装袋の
底部を形成するボトムシールを行い、そして、その被包
装物の間欠的な充填の後に、包装袋の頂部を形成するト
ップシールを行うことが一般的であり、ボトムおよびト
ップのそれぞれのシートシール中は被包装物の充填を中
断し、加えて、ボトムシールの終了後の被包装物の充填
に当って、包装袋の底部に衝突して跳ね上がった被包装
物がトップシールの予定形成個所に付着するおそれがな
い程度に、包装袋の底部と頂部との間隔を作為的に大き
く設定している。
【0003】しかるに、被包装物をこのように間欠充填
する場合には、被包装物の所要量の充填が終了するま
で、包装袋の頂部を形成を中断することが必要となり、
自動充填包装機それ自体の作動が間欠的になるため、粒
状物を含まない液状被包装物の連続充填包装の場合に比
して作業能率が大きく低下するという問題があった他、
粒状物を含む被包装物の間欠充填に際し、とくに、その
被包装物の液体粘度が高い場合には、充填の停止後にそ
の被包装物の不測のたれ落ちが生じ、それがヒートシー
ル部に挟み込まれてシール不良を発生させるという問題
もあった。
【0004】しかも、このような被包装物の包装に当っ
ては、先に述べたように、包装袋の底部と頂部との間隔
を大きく設定することから、包装用フィルムの歩留りが
低いという問題があり、また、被包装物の間欠充填作業
は、包装袋内に雰囲気空気を必然的に封入することにな
るため、上述した袋寸法の大きさと相俟って、被包装物
の袋内酸化が進行し易いという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、出願人は先
に、従来技術のこのような問題点を解決するべく、たと
えば、粒状物を含む液状被包装物を、粒状物を含まない
液状主体と、粒状物を含む液状体とに分離し、液状主体
については、粒状物を含まない液状被包装物の、従来の
液状充填包装と同様に、自動充填包装材の連続した作動
の下で、包装用フィルム間への連続充填を行い、一方、
粒状物を含む液状体については、ボトムシールの後、ト
ップシールの開始前に、包装用フィルム間の液状主体内
へそれを間欠的に充填することで、包装作業能率を高め
るとともに、包装用フィルムの歩留りを高め、併せて、
粒状物を含む液状被包装物の不測のたれ落ちおよび、被
包装物の袋内酸化を防止できる、粒状物を含む液状被包
装物の包装方法を特願2000−号として提案した。
【0006】この発明は、出願人の提案に係るこのよう
な包装方法を、簡単な構造の、小型にして安価な装置に
より、少ない消費動力の下で実施可能とした、粒状物を
含む液状被包装物の包装方法および被包装物充填装置を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の、粒状物を含
む液状被包装物の包装方法は、それを、包装用フィルム
からなる包装袋によって包装するに当り、液状被包装物
を、それの圧送圧力に基いて、粒状物を含まない液状主
体と、粒状物を含む液状体とに分離するともに、液状主
体を、縦シールを終了した包装用フィルム間の連続的に
供給する一方、液状体を往復動アクチュエータへ流入さ
せ、この液状体を、包装袋の底部と頂部との順次の夾雑
物シールの間に、往復動アクチュエータの吐出作用によ
って包装用フィルム間へ間欠的に充填するものである。
【0008】この方法によれば、粒状物を含む液状被包
装物の圧送圧力をもって、その液状被包装物を、たとえ
ばセパレータに通過させて、粒状物を含まない液状主体
と、粒状物を含む液状体とに分離するとともに、その液
状主体を包装用フィルム間へ連続的に供給し、併せて、
液状体を往復動アクチュエータに流入させることができ
るので、相互に分離された、液状主体および液状体のた
めのそれぞれの貯留タンクが不要になる他、液状主体の
連続充填のための、ポンプその他の送給手段もまた不要
になる利点がある。
【0009】ところで、往復動アクチュエータへ流入
し、そこに一時的に貯留された液状体は、包装用フィル
ムの走行速度、包装袋寸法等に応じた所定のタイミング
で作動される、たとえばピストンの所定量のストローク
により、包装袋の底部形成用のヒートシールを施された
後の包装用フィルム間へ間欠的に充填される。ここでこ
の充填は、ピストンの充填ストロークに基き、包装袋の
頂部を形成するヒートシールの開始前に終了されるの
で、粒状物を含まない液状主体と、粒状物を含む液状体
とが包装袋内に所定の割合で充填包装されてなお、頂部
シール部分への粒状物の挟み込みが十分に防止されるこ
とになる。
【0010】かくしてここでは、粒状物を含む液状被包
装物を圧送するための定量ポンプその他の送給手段と、
往復動アクチュエータのピストン等を所定の速度で所定
量吐出ストロークさせる駆動手段とを設けることで、被
包装物から分離された液状主体および液状体のそれぞれ
の貯留タンクおよび、液状主体の送給手段等を設ける必
要なしに、その被包装物を、従来の連続充填包装と同様
の作業能率の下に包装することができ、設備コスト、消
費動力等を有効に抑制することができる。
【0011】なおここにおいて、包装用フィルムの歩留
りの向上および、被包装物の袋内酸化の抑制は、液状主
体の連続充填包装の下での、包装袋の底部および頂部の
それぞれの夾雑物シールと、それらの夾雑物シール間の
液状体の間欠充填とによって、包装袋の底部と頂部との
間隔寸法の意図的な増加を不要とするとともに、袋内へ
の空気残留量を十分に低減させることにより実現するこ
とができる。また、間欠的に充填される、粒状物を含む
液状体の不測のたれ落ちに起因するシール不良等の発生
は、連続充填される液状主体の液圧を、液状体の供給通
路開口に作用させて、その液状体の供給停止と同時に、
液状主体の液圧をもって前記供給通路開口から液状体を
押圧してそれのたれ落ちを阻止することで確実に防止す
ることができる。このような方法においてより好ましく
は、往復動アクチュエータへの液状体の流入量を、液状
主体の、包装用フィルム間への流入量の調整によりコン
トロールする。
【0012】この方法では、先に述べたように、粒状物
を含む液状被包装物の圧送圧力に基いて、包装用フィル
ム間への液状主体の連続充填と、往復動アクチュエータ
への液状体の流入とのそれぞれが行われることになる
も、包装袋内での粒状物の混入割合いを所期した通りの
ものとするためには、それら両者の袋内流入割合いを調
節することが好ましい。そこでここでは、液状体の、往
復動アクチュエータへの流入量を、液状主体の流量の調
整に基く、上流側の静圧の変化によってコントロールす
ることで、それら両者の、袋内流入割合いを所要に応じ
て変更可能ならしめる。
【0013】この発明の被包装物充填装置は、粒状物を
含む液状被包装物を圧送する圧送ポンプおよび、その液
状被包装物を、粒状物を含まない液状主体と、粒状物を
含む液状体とに分離するセパレータをそれぞれ配設し、
分離された液状主体を吐出ノズルに導くメイン流路を設
けるとともに、分離された液状体を、それを一時的に貯
留する往復動アクチュエータを介して前記吐出ノズルに
導くサブ流路を設け、このサブ流路の、往復動アクチュ
エータとセパレータとの間に逆止弁を配設したものであ
る。この装置によれば、簡単な構造の、小型にして安価
な装置をもって上記方法を円滑かつ確実に実施すること
ができる。
【0014】なおこの装置では、メイン流路とサブ流路
とのそれぞれを共通の吐出ノズルに開口させるととも
に、吐出ノズルの形状・開口寸法等の選択によって、そ
のノズル内の圧力を、主には液状主体の支配下におい
て、とくには、液状体の間欠充填の終了後に、その液状
主体の液圧をサブ流路の先端開口に及ぼして、液状体
を、それの流下が妨げられる方向に押圧することで、間
欠充填終了後の、液状体のたれ落ちを防止することがで
きる。
【0015】またここでは、サブ流路の、往復動アクチ
ュエータとセパレータとの間に逆止弁を配設すること
で、たとえばシリンダ装置とすることができる往復動ア
クチュエータの吐出ストロークによって液状体を包装用
フィルム間へ間欠充填するに際し、その液状体の、セパ
レータ側への逆流を阻止して、吐出ストロークに応じた
量の液状体を確実に充填することができる。一方この逆
止弁は、往復動アクチュエータの吐出ストロークが終了
して、逆止弁の上流側の圧力が下流側のそれより小さく
なった場合に開作動して液状体の、往復動アクチュエー
タへの流入を許容する。
【0016】なお逆止弁のこのような作用によれば、そ
れが往復動アクチュエータ内の液状体の逆流を阻止して
いる間は、逆止弁の閉止によって、往復動アクチュエー
タへの液状体の流入もまた阻止されて、逆止弁の上流側
の静圧が高くなる結果として、液状主体の流量が増加す
ることになるも、このような流量変動が、その液状主体
と液状体との袋内混合割合いに不都合を生じるときは、
液状包装物の圧送圧力を調節することで、液状主体の流
量増加を防止することが好ましい。ところで、この装置
では、往復動アクチュエータと吐出ノズルとの間で、サ
ブ流路に、往復動アクチュエータの作用に基いて開閉作
動される逆止弁または、往復動アクチュエータの吐出作
用に先だって開放される開閉弁を設けることもできる。
【0017】前者の逆止弁は、吐出ノズルからの液状主
体の逆流を阻止する一方で、往復動アクチュエータの作
動による。液状体の間欠充填を許容すべく機能し、より
好ましくは、液状体の、往復動アクチュエータへの流入
に際する比較的低圧の作用下では閉止状態にあって、そ
の液状体の、往復動アクチュエータを経ない流下を阻止
すべくも機能する。また後者の開閉弁は、それを所要の
タイミングで開閉作動させることにより、上記逆止弁と
同様に機能させることができる。このような装置におい
てより好ましくは、サブ流路の、セパレータと往復動ア
クチュエータとの間の液状体の流量をコントロールする
絞り弁をメイン流路に設け、これにより、液状体の、往
復動アクチュエータへの注入量の前述したコントロール
を可能ならしめる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態につ
いて説明する。図1はこの発明の実施に用いることので
きる自動充填包装機の主要機能部を例示する概略側面図
である。粘稠被包装物を含む液状被包装物を自動包装す
るこの包装機において、1は、多くは積層フィルからな
る包装用フィルムの巻取りロールを、2、3はそれぞ
れ、巻取りロール1から繰り出される包装用フィルムの
ガイドロールを示す。ここで、巻取りロール1から連続
的に繰出される包装用フィルム4は、ガイドロール2、
3を経た後、フィルム折り畳み手段5によって幅方向に
二つ折りにされ、次いで、包装用フィルム4の引き出し
ロールとしても機能する縦シールロール6および横シー
ルロール7を順次に通過して、図に斜線を施して示す縦
シールおよび横シールを施される。ここにおいて、縦シ
ルロール6は、相互に近接させて平行配置されて、相互
に逆方向へ回転駆動される一対のロール本体部分6aと、
ロール本体部分6aの端部でその周方向に延在するフラン
ジ状のヒートシール刃6bとを具えてなり、この縦シール
ロール6は、その間を通過する包装用フィルム4の幅方
向の遊端部分に縦シールを施す。
【0019】また、横シールロール7は、ロール本体部
分6aと同様に配置されて、回転駆動される一対のロール
本体部分7aと、ロール本体部分7aの長さ方向に延在して
周方向に弧状をなすヒートシール刃7bとを具えてなり、
包装用フィルム4は、この横シールロール7により、長
さ方向に所要の間隔をおく横シールを施される。このよ
うにして、縦シールおよび横シールを順次に施される包
装用フィルム4への液状被包装物の充填は、被包装物充
填装置の吐出ノズル8によって、縦シール終了後の包装
用フィルム間へそれを送給することにより行われ、この
ような充填および横シールを終えることによって製造さ
れた包装袋は、横シールロール7の下方に配置したカッ
タロール9により、横シール部分10の中間位置から、た
とえば一袋ずつ切断される。従ってここでは、各横シー
ル部分10は、その切断位置より下方側に位置する包装袋
にとっては頂部シール部分となり、切断位置より上方側
に位置する包装袋にとっては底部シール部分となる。
【0020】以上のような包装袋に用いることができる
この発明に係る被包装物充填装置の吐出ノズル8は、図
2に概念的に示すように、被包装物中、粒状物を含まな
い液状主体のみを送給するメイン流路11と、被包装物中
の粒状物を含む液状体を送給するサブ流路12とを設け、
サブ流路12の先端開口12a を、液状主体の送給液圧、な
かでも静圧の作用域に開口させたものである。
【0021】このように構成してなる吐出ノズル8を用
いて、先に述べたように、連続的に繰出される包装用フ
ィルムに順次に施される縦シールと横シールとの間で、
縦シールを終えた包装用フィルム4間へ、粒状物を含む
液状被包装物を供給して自動充填包装するに当っては、
たとえば図3に例示するように、液状主体を、メイン流
路11を経て連続的に充填して、包装袋の底部および頂部
のそれぞれをともに、その液状主体を押し退けながらの
夾雑物シールによって形成するとともに、それらの両夾
雑物シールの間に、粒状物を含む液状体を、サブ流路12
の先端開口12aに作用する、液状主体の液圧に勝る供給
圧力の作用下に間欠充填する。この場合、液状体の間欠
充填を終えた後のサブ流路開口12a には、間欠充填の停
止、いいかえれば、液状体の加圧の停止と同時に、たと
えば先端を絞ったメイン流路11を常時流動する液状主体
の液圧が作用してその液状体を押し戻す方向に押圧する
ので、サブ流路開口12a からのそれ以後の液状体のたれ
落ち、洩れ出し等は、液状体の粘度のいかんにかかわら
ず確実に阻止されることになる。
【0022】かくしてここでは、粒状物を含む被包装物
の包装を、自動充填包装機の連続した作動の下で、液状
主体だけを連続充填包装する場合と同じタクトタイムで
能率よく行うことができ、また、夾雑物シールの下で、
袋内残留空気を十分に排除して被包装物の袋内酸化、風
味の消失等を有効に防止することができる。加えてここ
では、液状体を、液状主体内へ比較的低速で間欠充填し
て、粒状物を含むその液状体の不測の跳ね上がりを防止
することで、包装袋の、底部と頂部との間隔を作為的に
大きくすることが不要になるので、包装用フィルムの歩
留りを大きく向上させるとともに、被包装物の袋内酸化
等をより有利に防止することができる。しかも、液状体
のたれ落ち等に起因する、ヒートシール部への粒状物の
挟み込みのおそれを、液状主体の液圧をもて確実に除去
することができる。
【0023】図4は、このような吐出ノズルをより具体
的に示すものであり、図4(a) は、メイン流路11の先端
部分を先細りの吐出ノズル8とするとともに、この吐出
ノズル部分に、サブ流路12の先端開口12a を設けること
により、メイン流路11内を連続的に流動する液状主体の
液圧、図では、ノズル8の先細りによって増加する静圧
を作用させるものである。また図4(b) に示すところ
は、相互に平行に配設したメイン流路11およびサブ流路
12のそれぞれをともに、先端部分を絞った、図に示すと
ころでは紙面と直角方向の開口幅を絞った吐出ノズル8
に開口させたものであり、液状体の間欠充填時を除い
て、液状主体をノズル8に充満させるものである。従っ
て、この場合にもまた、液状主体の液圧、なかでも静圧
が先端開口12a に作用することになる。
【0024】なおこれらのいずれにあっても、液状体
は、液状主体の液圧に勝る送給圧力をそれに及ぼすこと
で、包装用フィルム間へ所要に応じて間欠充填されるこ
とになり、この間欠充填の終了後は、送給圧力の開放下
で、液状主体の液圧に押されてサブ流路内に残留するこ
とになる。従って、上述したような吐出ノズル8 によれ
ば、粒状物を含む液状被包装物の充填包装を、従来の間
欠充填包装に比してはるかに高い作業能率にて行うこと
ができるとともに、粒状物を含む液状体のたれ落ち等に
起因する。その粒状物の、ヒートシール部への挟み込み
のおそれを十分に除去することができ、また、被包装物
の袋内酸化等を防止し、併せて、包装用フィルムの歩留
りを大きく向上させることができる。
【0025】図5は、以上のようなメイン流路およびサ
ブ流路の上流端に連結できるセパレータを示す略線縦断
面図であり、このセパレータ13は、上端に被包装物の供
給口14を設けたタンク15の内部中央に、粒状物を濾過す
るフィルタ16を配設したものである。ここではメイン流
路11をフィルタ16の内側に、そしてサブ流路12をフィル
タ16の外側にそれぞれ濾過させることで、メイン流路11
には、粒状物を含まない液状主体を、サブ流路12には粒
状物を含む液状体をそれぞれ流下させることができる。
ところで、メイン流路11およびサブ流路12のそれぞれ
を、セパレータ13に図示のように接続する場合には、通
常は、それらの流路の途中に、分離された液状主体およ
び液状体のためのそれぞれの貯留タンクおよび、貯留タ
ンクからのそれぞれの送給手段を設けることが必要にな
るところ、ここでは、粒状物を含む液状被包装物をセパ
レータ13へ連続的に圧送するたとえばポンプ17の圧送圧
力に基き、その被包装物を、密閉したセパレータ13内で
液状主体と液状体とに加圧分離させるとともに、図6に
示すように、分離後の液状主体を吐出ノズル8へ直接
に、かつ連続的に送給し、併せて、液状体を、往復動ア
クチュエータの一例としてシリンダ装置18へ直接的に送
給する。ここで、このシリンダ装置18のピストン18a
は、それの進退両ストロークをともに駆動手段をもって
行わせ得ることはもちろんであるが、その後退ストロー
クを、液状体の、シリンダ装置18への送給圧力をもって
行わせることが、消費動力を少ならしめる上で好まし
い。
【0026】また図6に示すところでは、サブ流路12
の、セパレータ13とシリンダ装置18との間に、シリンダ
装置18からセパレータ13側への液状体の逆流を防止する
逆止弁19を配設し、これにより、ピストン18a の進出ス
トロークによる、吐出ノズル8への液状体の所定量の流
動を確実ならしめる。なおここで、サブ流路12の、シリ
ンダ装置18と吐出ノズル8との間に、液状主体、ひいて
は、その液状主体に押圧される液状体の逆流を防止する
逆止部20を設けることもでき、この場合には、その逆止
部20を、液状体の、シリンダ装置18への送給圧力をもっ
てしては開放作動しないよう構成すること、いいかえれ
ば、ピストン18a の進出作動時にだけ開放作動させて、
液状体の、吐出ノズル8への不測の流下を確実に阻止す
ることが好ましい。そしてこのことは、サブ流路12の同
様個所に、前記逆止弁20に代えて開閉弁を設ける場合も
また同様であり、ピストン18a の進出ストロークの開始
とタイミングを合わせてそれを開放することで、ピスト
ン18a のストローク量に応じた所定量の液状体を吐出ノ
ズル8へ送給することができ、それ以外の時には閉止状
態に維持することで、液状主体の逆流および、液状体の
不測の流下をともに十分に防止することができる。
【0027】図7は、この発明に係る装置の他の実施形
態を示す回路図であり、これは、サブ流路12の、たとえ
ば逆止弁19の上流側に流量計21を設けるとともに、メイ
ン流路11に可変絞り弁22を設け、たとえば、流量計21の
計測値に応じてメイン流路11を流動する液状主体の流量
を自動的に調整可能としたものである。これによれば、
たとえば流量計21にて計測された液状体の流量が減少し
た場合に、可変絞り弁22を絞って液状主体の流量を低減
させることで、液状体流量を増加させることができ、包
装袋内での液状主体と液状体との混合割合いを所期した
通りのものとすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、粒状物を含む、液状被包装物
の、ヒートシール部分への粒状物の挟み込みのない能率
的な充填包装を、簡単な構造の、小型かつ安価な充填装
置をもって、少なく消費動力の下で確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いることができる自動充填
包装機の概略側面図である。
【図2】吐出ノズルの概念図である。
【図3】ヒートシールのタイミングと、液状体の充填タ
イミングとの関係を示すグラフである。
【図4】吐出ノズルを示す断面図である。
【図5】セパレータを示す断面図である。
【図6】この発明に係る装置の実施形態を示す回路図で
ある。
【図7】この発明に係る装置の他の実施形態を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 巻取りロール 4 包装用フィルム 6 縦シールロール 7 横シールロール 7a ロール本体部分 7b ヒートシール刃 8 吐出ノズル 9 カッタロール 10 横シール部分 11 メイン流路 12 サブ流路 12a 先端開口 13 セパレータ 14 供給口 15 タンク 16 フィルタ 17 ポンプ 18 シリンダ装置 18a ピストン 19, 20 逆止弁 21 流量計 22 可変絞り弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状物を含む液状被包装物を、包装用フ
    ィルムよりなる包装袋によって包装するに当り、 前記液状被包装物を、それの圧送圧力に基いて粒状物を
    含まない液状主体と、粒状物を含む液状体とに分離する
    とともに、液状主体を、包装用フィルム間へ連続的に供
    給する一方、液状体を往復動アクチュエータ流入させ、
    この液状体を、包装袋の底部と頂部との順次の夾雑物シ
    ールの間に、往復動アクチュエータの吐出作用によって
    包装用フィルム間へ間欠的に充填する、粒状物を含む液
    状被包装物の包装方法。
  2. 【請求項2】 液状体の、往復動アクチュエータへの流
    入量を、液状主体の、包装用フィルム間への流入量の調
    整によりコントロールする請求項1に記載の粒状物を含
    む液状被包装物の包装方法および被包装物充填装置。
  3. 【請求項3】 粒状物を含む液状被包装物を圧送する圧
    送ポンプおよび、その液状被包装物を、粒状物を含まな
    い液状主体と、粒状物を含む液状体とに分離するセパレ
    ータをそれぞれ配設し、分離された液状主体を吐出ノズ
    ルに導くメイン流路を設けるとともに、分離された液状
    体を、それを一時的に貯留する往復動アクチュエータを
    介して前記吐出ノズルに導くサブ流路を設け、このサブ
    流路の、往復動アクチュエータとセパレータとの間に逆
    止弁を配設してなる被包装物充填装置。
  4. 【請求項4】 往復動アクチュエータをシリンダ装置と
    してなる請求項3に記載の粒状物を含む液状被包装物の
    包装方法および被包装物充填装置。
  5. 【請求項5】 前記往復動アクチュエータと吐出ノズル
    との間で、サブ流路に、往復動アクチュエータの作用に
    基いて開閉作動される逆止弁を設けてなる請求項3もし
    くは4に記載の粒状物を含む液状被包装物の包装方法お
    よび被包装物充填装置。
  6. 【請求項6】 往復動アクチュエータと吐出ノズルとの
    間で、サブ流路に、往復動アクチュエータの吐出作用に
    先だって開放される開閉弁を設けてなる請求項3もしく
    は4に記載の粒状物を含む液状被包装物の包装方法およ
    び被包装物充填装置。
  7. 【請求項7】 サブ流路の、セパレータと往復動アクチ
    ュエータとの間の液状体の流量をコントロールする絞り
    弁をメイン流路に設けてなる請求項3〜6のいずれかに
    記載の粒状物を含む液状被包装物の包装方法および被包
    装物充填装置。
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