JP2002002241A - タイヤ内圧の調整方法とその装置、及び車両用リム - Google Patents

タイヤ内圧の調整方法とその装置、及び車両用リム

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JP2002002241A JP2000182033A JP2000182033A JP2002002241A JP 2002002241 A JP2002002241 A JP 2002002241A JP 2000182033 A JP2000182033 A JP 2000182033A JP 2000182033 A JP2000182033 A JP 2000182033A JP 2002002241 A JP2002002241 A JP 2002002241A
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tire
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air storage
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Koji Otani
光司 大谷
Hiroshi Morinaga
啓詩 森永
Hidetoshi Yokota
英俊 横田
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Bridgestone Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/001Devices for manually or automatically controlling or distributing tyre pressure whilst the vehicle is moving
    • B60C23/004Devices for manually or automatically controlling or distributing tyre pressure whilst the vehicle is moving the control being done on the wheel, e.g. using a wheel-mounted reservoir

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中のタイヤ内圧を効果的にかつ簡便に調
整する。 【解決手段】 タイヤTの車両用リム1のリム底部2
に、タイヤ内圧よりも高圧の圧縮空気を貯蔵する圧縮空
気貯蔵容器11を設け、タイヤ内圧を上昇させる際に
は、空気供給量調整手段12により、上記圧縮空気貯蔵
容器11とタイヤT間とを導通させ、上記圧縮空気をタ
イヤ内に供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの内圧を調
整する方法とその装置、及び車両用リムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、車両の走行時には、タイヤを構成
するゴム部分に、ヒステリシスロスに起因する温度上昇
が発生する。この温度上昇はタイヤ内圧の上昇を引き起
こし、これにより、タイヤ特性が変化してしまうことが
知られている。一方、タイヤに充填された空気が徐々に
漏洩し、タイヤ内圧が低下することによってタイヤ特性
が大きく変わり、場合によっては危険な状態を引き起こ
す可能性があることも周知である。このタイヤ内圧の低
下は、自然発生的に起こる比較的穏やかなものと、走行
中の何らかのアクシデントにより発生する比較的急激な
ものとがあり、特に後者の場合は危険度が大きいといえ
る。そこで、タイヤ内圧が所定の内圧範囲を逸脱して低
下した場合には、上記内圧を適正な圧力までタイヤ内圧
を戻す機構を設けるなどして、走行の安全性を向上させ
る必要がある。また、滑り易い氷雪路面では、逆に、タ
イヤ内圧を低下させることによリ、タイヤのグリップ力
が向上するので、冬季の寒冷地などでは、故意にタイヤ
内圧を低下させて、走行の安全性を高めることが広く行
なわれている。しかしながら、冬季においても乾燥した
アスファルトが露呈した道路を走行する場合も多いの
で、タイヤ内圧を低下させたままで走行するのは必ずし
も適当とは言えない。そこで、車両の走行中に、路面状
態にあわせてタイヤ内圧を適宜制御する機構が必要とさ
れている。
【0003】これらのタイヤ内圧変化に対応する従来技
術としては、例えば、ホイールにエアポンプ等を組み込
んで、車両の重量や車輪の回転力を動力源として、タイ
ヤ内に空気を送り込む方法が提案されている(例えば、
特開平11−157315号公報、特開平11−139
118号公報)。また、車輪外にコンプレッサーを設置
して、タイヤ内に圧縮空気を送り込む方法も開示されて
いる(例えば、特開平9−229804号公報、特開平
5−254317号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、いずれの場合も、コンプレッサ等の圧縮
空気の供給装置をホイールあるいは車両に装備しなけれ
ばならず、その上、走行中にタイヤの内圧を制御しよう
とする際には、タイヤ内圧に抗して空気を供給する必要
がある。したがって、大掛かりでかつ強力なコンプレッ
サが必要となるため、コスト高となるだけでなく、適切
な設置場所もないので、実用性に乏しい技術となってい
た。
【0005】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、走行中のタイヤ内圧を効果的にかつ簡便に調整
する方法とその装置及び車両用リムを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のタイヤ内圧の調整方法は、車両用リム内に、タイヤ内
圧よりも高圧の圧縮空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器を
設け、タイヤ内圧を上昇させる際には、上記圧縮空気貯
蔵容器とタイヤ間とを導通させ、上記圧縮空気をタイヤ
内に供給するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に記載のタイヤ内圧の調整
装置は、車両用リム内に設けられた、タイヤ内圧よりも
高圧の圧縮空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器と、上記圧
縮空気貯蔵容器とタイヤ間を導通・遮断する空気供給量
調整手段とを備え、タイヤ内圧を上昇させる必要がある
場合には、上記圧縮空気貯蔵容器とタイヤ間を導通さ
せ、上記圧縮空気をタイヤ内に供給するように構成した
ものである。
【0008】請求項3に記載のタイヤ内圧の調整装置
は、タイヤと大気間を導通・遮断する空気排出量調整手
段と、タイヤ内圧を検知する内圧検知手段と、上記内圧
検知手段で検知されたタイヤ内圧に基づいて、上記空気
供給量調整手段及び空気排出量調整手段を制御してタイ
ヤ内圧を所定の範囲内に調整する内圧制御手段とを備
え、タイヤ内圧を常に所定の範囲内に調整するようにし
たものである。
【0009】請求項4に記載のタイヤ内圧の調整装置
は、上記タイヤ内圧の所定範囲を設定するための内圧設
定手段を設け、上記所定範囲を変更可能としたものであ
る。
【0010】請求項5に記載のタイヤ内圧の調整装置
は、上記圧縮空気貯蔵容器内の内圧を検知する貯蔵容器
内圧検知手段を備えたものである。
【0011】請求項6に記載のタイヤ内圧の調整装置
は、上記検知された圧縮空気貯蔵容器の内圧が所定の圧
力以下に低下した場合に、警告を発する警告手段を設け
たものである。
【0012】請求項7に記載のタイヤ内圧の調整装置
は、上記検知された圧縮空気貯蔵容器の内圧が所定の圧
力以下に低下した場合に、上記圧縮空気貯蔵容器に圧縮
空気を補充する手段を設けたものである。
【0013】また、請求項8に記載の車両用リムは、タ
イヤ内に供給するための、タイヤ内圧よりも高圧の圧縮
空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器を備えたものである。
【0014】請求項9に記載の車両用リムは、リム底部
あるいはリム側部を二重構造として圧縮空気を貯蔵する
空間を構成し、これを圧縮空気貯蔵容器としたものであ
る。
【0015】請求項10に記載の車両用リムは、上記圧
縮空気貯蔵容器を、リム底部に取付けられる、当該タイ
ヤよりも小さなゴム複合体から成るタイヤ状ないしチュ
ーブ状の容器から構成したものである。
【0016】請求項11に記載の車両用リムは、請求項
8〜10のいずれかに記載の圧縮空気貯蔵容器と、上記
圧縮空気貯蔵容器とタイヤ間を導通・遮断する空気供給
量調整手段と、タイヤと大気間を導通・遮断する空気排
出量調整手段と、タイヤ内圧を検知する内圧検知手段
と、上記内圧検知手段で検知されたタイヤ内圧に基づい
て、上記空気供給量調整手段及び空気排出量調整手段を
制御してタイヤ内圧を所定の範囲内に調整する内圧制御
手段とを備えたタイヤ圧調整機構を有し、タイヤ内圧を
常に所定の範囲内に調整するようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。 実施の形態1.図1は本実施の形態1に係わるタイヤ内
圧の調整装置の構成を示す図で、同図において、11は
タイヤTの図示しない車両用リムに設けられた、タイヤ
内圧よりも高圧の圧縮空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容
器、12は上記圧縮空気貯蔵容器11とタイヤT間を導
通・遮断する空気供給量調整手段、13はタイヤTと大
気間を導通・遮断する空気排出量調整手段、14はタイ
ヤ内圧を検知する内圧検知手段、15は上記内圧検知手
段14で検知されたタイヤ内圧に基づいて、上記空気供
給量調整手段12及び空気排出量調整手段13を制御し
てタイヤ内圧を所定の範囲(P〜P)内に調整する
内圧制御手段である。本実施の形態1では、図2
(a),(b)に示すように、車両用リム1のリム底部
2あるいはリム側部3を二重構造として圧縮空気を貯蔵
する空間を設けることにより上記圧縮空気貯蔵容器11
を構成した。上記圧縮空気貯蔵容器11には、タイヤT
内部の空気と連通する図示しない連通口と及び上記空気
供給量調整手段12により開閉される調整バルブとが設
けられている。これにより、タイヤTのリム組・リム解
きなどの作業を行うことなく圧縮空気の貯蔵を行うこと
ができる。
【0018】次に、上記タイヤ内圧の調整装置の動作に
ついて説明する。内圧検知手段14は、走行中のタイヤ
の内圧を常時検知して、検知されたタイヤ内圧のデータ
(以下、タイヤ内圧値という)Pを内圧制御手段15
に送る。内圧制御手段15では、上記タイヤ内圧値P
が予め設定された所定の範囲(P 〜P)内にあるか
どうかを判定し、タイヤ内圧が設定下限値であるP
りも低下した(P<P)場合には、空気供給量調整
手段12を操作して圧縮空気貯蔵容器11の調整バルブ
を開放して、圧縮空気貯蔵容器11内の圧縮空気をタイ
ヤ内に導入し、P>Pとなるまで上記圧縮空気の供
給を継続する。一方、タイヤ内圧が設定上限値であるP
よりも高かった(P>P)場合には、空気排出量
調整手段13を操作して図示しない空気放出バルブを開
放して、タイヤ内の空気を、P<Pとなるまで大気
中に放出する。これにより、走行中のタイヤ内圧を常に
所定の範囲内に調整することができるので、車両の安全
性を向上させることができる。
【0019】なお、上記所定の範囲(P〜P)は車
種などにより適宜決定されるが、タイヤの基準内圧P
の±6%とすることが好ましく、更に、好ましくはP
±3%に設定するのがよい。また、これらの内圧制御機
構を動作させる動力源は、タイヤ転動エネルギーを電力
へと変換する振動発電機や、誘導電流を用いる発電機構
のほか、交換を前提として蓄電池を用いることができ
る。あるいは、スリップリング等を経由して、車体から
直接電力供給しても良い。また、圧縮空気貯蔵容器11
内に貯蔵される空気は、走行前に予め充填しておくこと
が望ましいが、後述するように、走行中に充填すること
も可能である。
【0020】また、圧縮空気貯蔵容器としては、図3に
示すように、当該タイヤTよりも小さなゴム複合体から
成るタイヤ状ないしチューブ状の圧縮空気貯蔵容器21
を準備し、これをリム底部2に取付けるようにしてもよ
い。これにより、上記実施の形態1の圧縮空気貯蔵容器
11よりも多くの圧縮空気を貯蔵することができるの
で、タイヤ内圧の急激な減少や連続的なタイヤ内圧低下
が起こった場合でも、タイヤ内圧を十分に上昇させるこ
とができる。
【0021】実施の形態2.上記実施の形態1では、調
整するタイヤ内圧の所定の範囲(P〜P)を、タイ
ヤの基準内圧Pを中心とするP±6%あるいはP
±3%の範囲に設定したが、図4に示すように、所定内
圧範囲設定手段16を設けて、路面状況や走行状況に応
じて上記所定範囲を適宜変更するようにすれば、タイヤ
の内圧調整をより広範囲に行うことができ、車両の安全
性を更に向上させることができる。本実施の形態2のタ
イヤ内圧の調整装置20では、危険な走行状況、例えば
氷雪路のようにタイヤと路面との間の摩擦係数が極端に
低い路面などでは、タイヤ内圧の所定の範囲(P〜P
)全体を低圧側にシフトさせることにより、タイヤの
接地面積を増加させてグリップ力を向上させるととも
に、走行中のタイヤ内圧を常に上記所定の範囲内に調整
することができるので、走行の安全性を高めることがで
きる。また、WET路面においてハイドロプレーニング
現象が発生した場合は、タイヤ内圧の所定の範囲(P
〜P)全体を高圧側にシフトさせることにより、タイ
ヤの接地面積を減少させてタイヤの接地面圧を増加させ
ることができるので、走行の安全性を更に高めることが
できる。
【0022】なお、上記制御において、走行状態や路面
状態の判断は、ドライバー自身が行ない、所定内圧範囲
設定手段16を自ら操作することも可能だし、路面摩擦
係数推定手段等の路面状態を検知する路面センサーを搭
載し、上記路面センサーからの情報をもとに、自動的に
所定内圧範囲設定手段16を繰作させることも可能であ
る。また、上記所定の範囲P,Pの減少率及び増加
率は,20%〜40%とすることが好ましい。その根拠
として、発明者らがいくつかのタイヤを用いて研究した
結果、路面状態により若干のバラツキは有るものの、±
30%以上の内圧変化では、他のタイヤ性能の低下をも
たらすことが確認された。ここで言う他のタイヤ性能と
は、高圧側では偏摩耗や乗り心地性が挙げられ、低圧側
では転がり抵抗や耐摩耗性が挙げられる。また、タイヤ
内圧増加に伴うハイドロブレニング抑制効果ついても詳
細な検討を行なった結果、内圧を+30%以上に増加さ
せても抑制効果はさほど変化せす、実用的なレベルとし
ては通常内圧の30%増が適当であるとの結論を得た。
図5は、タイヤ内圧とハイドロプレーニング発生速度指
数との関係を示す図で、ハイドロプレーニング発生速度
指数は、全体としては内圧の増加とともに増加するが、
タイヤの基準内圧P以上では、その増加率が小さく、
内圧を増加させても抑制効果はあまり変化しないことが
わかる。
【0023】実施の形態3.図6は、本実施の形態3に
係わるタイヤ内圧の調整装置30の構成を示す図で、タ
イヤ内圧の調整装置30は、図4に示したタイヤ内圧の
調整装置20に、上記圧縮空気貯蔵容器内の内圧を検知
する貯蔵容器内圧検知手段17を設けるとともに、上記
検知された圧縮空気貯蔵容器11の内圧が所定の圧力以
下に低下した場合にに警告を発する警告手段18を設
け、タイヤの内圧調整が有効に作動するかどうかを判断
することができるようにしたものである。上記構成のタ
イヤ内圧の調整装置30では、貯蔵容器内圧検知手段1
7が圧縮空気貯蔵容器11の内圧を検知し、上記検知し
た内圧のデータPを警告手段18に送る。警告手段1
8では、上記Pと予め設定された警告内圧Pとを比
較し、P<Pであった場合には、警告を発し、タイ
ヤの内圧を上昇させる調整が行えないことを乗員に認識
させる。あるいは、乗員に警告を発するとともに、タイ
ヤの内圧調整を中断させるようにすることも可能であ
る。
【0024】実施の形態4.図7は、本実施の形態4に
係わるタイヤ内圧の調整装置40の構成を示す図で、タ
イヤ内圧の調整装置40は、図6に示したタイヤ内圧の
調整装置30に、更に、内圧充填手段19を設け、上記
検知された圧縮空気貯蔵容器11の内圧が所定の圧力以
下に低下した場合には、上記内圧充填手段19により、
圧縮空気貯蔵容器11に圧縮空気を補充するようにした
ものである。なお、上記圧縮空気貯蔵容器11内の初期
圧力値は、容器の容量や構造によっても異なるが、内圧
制御の持続性を考慮すると500kPa以上であること
が好ましい。本実施の形態4では、圧縮空気貯蔵容器1
1の内圧Pと予め設定された警告内圧Pとを比較
し、P<Pであった場合には警告手段18が作動
し、乗員に警告を発するとともに、内圧充填手段19が
充填を開始する。そして、圧縮空気貯蔵容器11の内圧
が所定の圧力P(P>P)まで回復すると、警告
手段18は、内圧充填手段19に充填停止指令を出し、
内圧充填手段19の充填作業を終了させる。このよう
に、圧縮空気貯蔵容器11内の圧縮空気を補充するでき
るようにすれば、長時間にわたってタイヤ内圧の調整を
行うことが可能となる。
【0025】なお、上記実施の形態1〜4では、車両用
リム1に、圧縮空気貯蔵容器11(または21)を設
け、タイヤ内圧の調整装置10(あるいはタイヤ内圧の
調整装置20,30,40)により、上記圧縮空気貯蔵
容器11内の空気をタイヤT内に供給するようにした
が、車両用リム1に、上記タイヤ内圧の調整装置10〜
40のいずれかと同様の構成のタイヤ内圧調整機構を内
蔵させることにより、タイヤ内圧を常に所定の範囲内に
調整することが可能な車両用リムを得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、車両用リム内に、タイヤ内圧よりも高圧
の圧縮空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器を設け、タイヤ
内圧を上昇させる際には、上記圧縮空気貯蔵容器とタイ
ヤ間とを導通させ、上記圧縮空気をタイヤ内に供給する
ようにしたので、簡単な構成でタイヤ内圧を上昇させる
ことができる。
【0027】また、請求項2に記載の発明によれば、車
両用リム内に設けられた、タイヤ内圧よりも高圧の圧縮
空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器と、上記圧縮空気貯蔵
容器とタイヤ間を導通・遮断する空気供給量調整手段と
を備えたタイヤ内圧の調整装置を用いることにより、必
要に応じて、上記圧縮空気貯蔵容器とタイヤ間を導通さ
せ、上記圧縮空気をタイヤ内に供給しタイヤ内圧を上昇
させることができる。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載のタイヤ内圧の調整装置に、タイヤと大気間を導
通・遮断する空気排出量調整手段と、タイヤ内圧を検知
する内圧検知手段と、上記内圧検知手段で検知されたタ
イヤ内圧に基づいて、上記空気供給量調整手段及び空気
排出量調整手段を制御してタイヤ内圧を所定の範囲内に
調整する内圧制御手段とを付加することにより、走行中
のタイヤ内圧を常に所定の範囲内に調整することがで
き、車両の安全性を向上させることができる。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、上記タイ
ヤ内圧の所定範囲を設定するための内圧設定手段を設
け、上記所定範囲を変更可能としたので、危険な走行状
況、例えば氷雪路やハイドロプレーニング現象の起こり
やすい路面などの路面状況や走行状況の変化に伴って、
上記所定範囲をより安全なタイヤ内圧に変更することが
でき、車両の安全性を更に向上させることができる。
【0030】請求項5に記載の発明によれば、上記圧縮
空気貯蔵容器内の内圧を検知する貯蔵容器内圧検知手段
を備えたので、上記容器の状態を的確に把握することが
できる。
【0031】請求項6に記載の発明によれば、上記検知
された圧縮空気貯蔵容器の内圧が所定の圧力以下に低下
した場合に警告を発する警告手段を設けたので、タイヤ
の内圧調整が有効に作動するかどうかを判断することが
できる。
【0032】請求項7に記載の発明によれば、上記検知
された圧縮空気貯蔵容器の内圧が所定の圧力以下に低下
した場合に、上記圧縮空気貯蔵容器に圧縮空気を補充す
る手段を設けたので、長時間にわたってタイヤ内圧の調
整を行うことができる。
【0033】また、請求項8に記載の発明によれば、リ
ム内に、タイヤ内に供給するための、タイヤ内圧よりも
高圧の圧縮空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器を設けたの
で、簡単な構成でタイヤ内圧を上昇させることができ
る。
【0034】請求項9に記載の発明によれば、リム底部
あるいはリム側部を二重構造として圧縮空気を貯蔵する
空間を構成し、これを圧縮空気貯蔵容器としたので、タ
イヤのリム組・リム解きなどの作業を行うことなく圧縮
空気の貯蔵を行うことができる。
【0035】請求項10に記載の車両用リムは、上記圧
縮空気貯蔵容器を、リム底部に取付けられる、当該タイ
ヤよりも小さなゴム複合体から成るタイヤ状ないしチュ
ーブ状の容器から構成したので、より多くの圧縮空気を
貯蔵することができ、タイヤ内圧の急激な減少や連続的
なタイヤ内圧低下が起こった場合でも、タイヤ内圧を十
分に上昇させることができる。
【0036】請求項11に記載の車両用リムは、請求項
8〜10のいずれかに記載の圧縮空気貯蔵容器と、上記
圧縮空気貯蔵容器とタイヤ間を導通・遮断する空気供給
量調整手段と、タイヤと大気間を導通・遮断する空気排
出量調整手段と、タイヤ内圧を検知する内圧検知手段
と、上記内圧検知手段で検知されたタイヤ内圧に基づい
て、上記空気供給量調整手段及び空気排出量調整手段を
制御してタイヤ内圧を所定の範囲内に調整する内圧制御
手段とを備えたタイヤ圧調整機構とを備え、タイヤ内圧
を常に所定の範囲内に調整するようにしたので、圧縮空
気の充填装置を組み込むことなく、走行中のタイヤの内
圧を確実に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わるタイヤ内圧の
調整装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明の圧縮空気貯蔵容器の構成を示す図で
ある。
【図3】 本発明に係わる圧縮空気貯蔵容器の他の構成
を示す図である。
【図4】 本実施の形態2に係わるタイヤ内圧の調整装
置の構成を示す図である。
【図5】 タイヤ内圧とハイドロプレーニング発生速度
指数との関係を示す図である。
【図6】 本実施の形態3に係わるタイヤ内圧の調整装
置の構成を示す図である。
【図7】 本実施の形態4に係わるタイヤ内圧の調整装
置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用リム、2 リム底部、3 リム側部、T タ
イヤ 10,20,30,40 タイヤ内圧の調整装置、1
1,21 圧縮空気貯蔵容器、12 空気供給量調整手
段、13 空気排出量調整手段、14 内圧検知手段、
15 内圧制御手段、16 所定内圧範囲設定手段、1
7 貯蔵容器内圧検知手段、18 警告手段、19 内
圧充填手段。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用リム内に、タイヤ内圧よりも高圧
    の圧縮空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器を設け、タイヤ
    内圧を上昇させる際には、上記圧縮空気貯蔵容器とタイ
    ヤ間とを導通させて、上記圧縮空気をタイヤ内に供給す
    るようにしたことを特徴とするタイヤ内圧の調整方法。
  2. 【請求項2】 車両用リム内に設けられた、タイヤ内圧
    よりも高圧の圧縮空気を貯蔵する圧縮空気貯蔵容器と、
    上記圧縮空気貯蔵容器とタイヤ間を導通・遮断する空気
    供給量調整手段とを備えたことを特徴とするタイヤ内圧
    の調整装置。
  3. 【請求項3】 タイヤと大気間を導通・遮断する空気排
    出量調整手段と、タイヤ内圧を検知する内圧検知手段
    と、上記内圧検知手段で検知されたタイヤ内圧に基づい
    て、上記空気供給量調整手段及び空気排出量調整手段を
    制御してタイヤ内圧を所定の範囲内に調整する内圧制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のタイ
    ヤ内圧の調整装置。
  4. 【請求項4】 上記タイヤ内圧の所定範囲を設定するた
    めの内圧設定手段を設け、上記所定範囲を変更可能とし
    たことを特徴とする請求項3に記載のタイヤ内圧の調整
    装置。
  5. 【請求項5】 上記圧縮空気貯蔵容器内の内圧を検知す
    る貯蔵容器内圧検知手段を備えたことを特徴とする請求
    項2〜請求項4のいずれかに記載のタイヤ内圧の調整装
    置。
  6. 【請求項6】 上記検知された圧縮空気貯蔵容器の内圧
    が所定の圧力以下に低下した場合に、警告を発する警告
    手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載のタイヤ
    内圧の調整装置。
  7. 【請求項7】 上記検知された圧縮空気貯蔵容器の内圧
    が所定の圧力以下に低下した場合に、上記圧縮空気貯蔵
    容器に圧縮空気を補充する手段を設けたことを特徴とす
    る請求項5または請求項6に記載のタイヤ内圧の調整装
    置。
  8. 【請求項8】 タイヤ内圧よりも高圧の圧縮空気を貯蔵
    する圧縮空気貯蔵容器を備えたことを特徴とする車両用
    リム。
  9. 【請求項9】 リム底部あるいはリム側部を二重構造と
    して圧縮空気を貯蔵する空間を構成したことを特徴とす
    る請求項8に記載の車両用リム。
  10. 【請求項10】 上記圧縮空気貯蔵容器を、リム底部に
    取付けられる、当該タイヤよりも小さなゴム複合体から
    成るタイヤ状ないしチューブ状の容器から構成したこと
    を特徴とする請求項8に記載の車両用リム。
  11. 【請求項11】 上記圧縮空気貯蔵容器とタイヤ間を導
    通・遮断する空気供給量調整手段と、タイヤと大気間を
    導通・遮断する空気排出量調整手段と、タイヤ内圧を検
    知する内圧検知手段と、上記内圧検知手段で検知された
    タイヤ内圧に基づいて、上記空気供給量調整手段及び空
    気排出量調整手段を制御してタイヤ内圧を所定の範囲内
    に調整する内圧制御手段とを備えたタイヤ圧調整機構を
    有することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記
    載の車両用リム。
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