JP2002001991A - インクタンク、およびこれを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

インクタンク、およびこれを備えたインクジェット記録装置

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JP2002001991A
JP2002001991A JP2000181836A JP2000181836A JP2002001991A JP 2002001991 A JP2002001991 A JP 2002001991A JP 2000181836 A JP2000181836 A JP 2000181836A JP 2000181836 A JP2000181836 A JP 2000181836A JP 2002001991 A JP2002001991 A JP 2002001991A
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ink
dimensional semiconductor
ink tank
wall
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Muga Mochizuki
無我 望月
Masahiko Kubota
雅彦 久保田
Ichiro Saito
一郎 斉藤
Yoshiyuki Imanaka
良行 今仲
Takaaki Yamaguchi
孝明 山口
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
Ryoji Inoue
良二 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線などを引き回す必要のない、簡易な構成
で、インクタンク内のインク残量などの、インクタンク
内の情報の検出を効率的に行うことができるインクタン
クを提供する。 【解決手段】 インクタンク411の外壁に、外部の環
境情報の入手手段および、情報蓄積手段、入手情報と蓄
積情報を比較し判断する判断手段、入手情報を外部へ表
示又は伝達する情報伝達手段を備えた立体形半導体素子
516が、外壁からインクタンクの内部側および外部側
に露出するように埋め込まれている。立体形半導体素子
は、その動作エネルギーの供給や、信号のやり取りを非
接触で、または直接インクタンクの支持部などに設けた
端子と接続させて行うようにでき、配線を引き回す必要
がない。この際、情報入手手段は、立体形半導体素子5
16の、インクタンク内に露出している部分に好適に配
置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子を用い
てインクタンク内の情報(例えばインク残量)を検知
し、その情報を外部へ伝達、表示する機能を有するイン
クタンクに関する。
【0002】また、本発明は、該インクタンクを着脱可
能に搭載するファクシミリ、プリンター、複写機等のイ
ンクジェット記録装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、記録ヘッドに設けた複数の噴射ノ
ズルからインクを噴射させながら、記録ヘッドを搭載し
たキャリッジを印字方向に移動することで、画像をドッ
トパターンで用紙に印字するようにしたインクジェット
記録装置においては、記録用のインクを収容したインク
タンクを設け、そのインクタンクのインクをインク供給
路を介して記録ヘッドに供給するようにしている。そこ
で、そのインクタンクのインクの残量を検出するように
したインク残量検出装置が実用に供されるととにも、種
々提案されている。
【0004】例えば、特開平6−143607号によれ
ば、図26に示すように非導電性のインクが満たされて
いるインクタンク701の底側の内面に2本(1対)の
電極702が配設され、インクタンク701内のインク
中には、電極702と対向位置にある電極704が配設
された浮揚体703が浮揚している。2本の電極702
は、両電極の導通状態を検知する検知部(不図示)にそ
れぞれ接続されており、両電極の導通状態を検知する
と、インクタンク701内のインクが無いことを示すイ
ンク残量エラーを発し、インクジェット記録ヘッド70
5の動作を停止させることが開示されている。
【0005】また、特登録2947245号によれば、
図27に示すように下部が底面に向かって漏斗状に形成
されるとともに、底面に2つの導電体801,802が
設けられ、インク803よりも比重の小さい金属球80
4が内部に設置される構成のインクジェットプリンタ用
インクカートリッジ805が開示されている。このよう
な構成では、インク803が消費されて減っていくとイ
ンク803の液面が下がる。それに伴って、インク80
3の表面に浮かんでいる金属球804の位置が下がって
いく。インク803の液面がインクカートリッジ筺体の
底面の位置まで下がると、金属球804は2つの導電体
801,802に接する。すると、導電体801,80
2が導通するので、その間に電流が流れる。その通流を
検出すれば、インクエンド状態を検出することができ
る。インクエンド状態が検出されれば、インクエンド状
態を示す情報が使用者に知らされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来公報に代
表するような、インクタンク内のインク残量を検出する
構成が知られているが、このような構成ではインクタン
ク内に検出用の電極を配置する必要がある。また、電極
間の導通状態によりインク残量を検知するため、インク
成分に金属イオンが用いられない等の、使用するインク
に制約が生じてしまう。
【0007】また、上記の構成ではインク残量しか検知
することが出来ず、その他のタンク内情報を外部が知る
ことが出来ない。例えばインクタンク内の圧力情報、イ
ンク物性の変化などは、インクジェットヘッドを常に安
定した吐出量で動作するために重要なパラメータであ
り、タンク内のインク消費に伴って時々刻々と変化する
タンク内圧を外部のインクジェット記録装置にリアルタ
イムで知らせたり、インク物性の変化を外部へ伝達でき
るタンクが望まれている。
【0008】さらに、一方的にインクタンク内の検知し
た情報を外部へ知らせるのみならず、外部からの問いか
けに対して内部情報を返答するような双方向の情報のや
り取りを実施できるインクタンクが望まれている。
【0009】上記のようなインクタンクを開発するにあ
たって、本発明者らは、直径1ミリのシリコン・ボール
の球面上に半導体集積回路を形成するというボール・セ
ミコンダクター社のボール・セミコンダクターに着目し
た。このボールセミコンダクターは球形であるため、こ
れをインクタンク内に収容すれば、周囲環境情報の検出
や外部との双方向の情報のやり取りを平面形に比べて非
常に効率良く行えることが予想された。しかしながら、
このような機能を持つものを調査したところ、USP5
877943号のようにボール・セミコンダクター同士
を電気配線で接続する技術などが存在するだけで、上記
の機能を持つ素子自体の開発が必要となった。また、こ
の素子がインクタンクに有効に適用できるものである為
には、クリアしなければならない課題もあった。課題の
一つは、タンク内に収容された素子を起動させるための
電力の供給である。素子の起動のための電源をインクタ
ンクに持たせるとタンクが大型になったり、タンク外部
に電源を備える場合でも電源と素子との間の配線が必要
になり、タンクの製造コストが増え、タンクカートリッ
ジが高価になるので、外部より非接触で素子を起動させ
るか、もしくは、ダイレクトに素子に接触して起動せね
ばならない。
【0010】本発明の目的は、インクタンクに上記素子
からの配線などを引き回したりする必要のない、簡易な
構成で、インクタンク内の情報の検出などの外部との双
方向の情報のやり取りを非常に効率良く行える立体形半
導体素子を配したインクタンク、および該インクタンク
を備えたインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインクタンクは、被記録媒体にインクを付着
させることにより記録を行う記録ヘッドに供給するイン
クを、壁で実質的に囲まれたインク収納室内に保持する
インクタンクにおいて、外部の環境情報を入手する情報
入手手段と、情報入手手段による入手情報と比較するた
めの情報を蓄積する情報蓄積手段と、情報入手手段によ
る入手情報とこれに対応する情報蓄積手段に蓄積された
情報とを比較し、情報伝達の必要性を判断する判断手段
と、判断手段にて情報伝達が必要と判断された場合に情
報入手手段による入手情報を外部へ表示又は伝達する情
報伝達手段とを備える立体形半導体素子を有し、立体形
半導体素子が、壁に、立体形半導体素子の一部が壁のイ
ンクに接する面から露出するように埋め込まれており、
情報入手手段がこの露出部に配置されていることを特徴
とする。
【0012】この構成によれば、情報入手手段が、立体
形半導体素子の、壁のインクに接する面から露出してい
る部分に配置されているので、インクタンク内の、イン
クの残量やインクのphなどの情報を好適に入手するこ
とができる。そして入手した情報を、それに対応する情
報蓄積手段に蓄積された情報と判断手段によって比較
し、比較結果に応じて、情報伝達手段によって外部へ表
示又は伝達することができる。
【0013】立体形半導体素子は、それが立体的な形状
を有していることを利用して、インクタンクの壁の両面
から露出するように壁に埋め込むことができる。このよ
うにすることで、インクに接する側の露出部の反対側の
露出部に、露出していることで好適に機能する手段を配
置することができる。
【0014】例えば、立体形半導体素子を外壁に埋め込
んで、外部に露出している部分に電気的接点を好適に配
置することができる。すなわち、このようにすること
で、インクタンクを支持する部分に設けた接点を介し
て、立体形半導体素子と記録装置本体との間の情報伝達
や、立体形半導体素子の作動エネルギーの供給などを行
うようにできる。また、外部に露出している部分に、外
部に露出していることで外部に効率的に信号を伝達でき
る利点が得られる情報伝達手段を好適に配置することが
できる。この場合、立体形半導体素子を、情報伝達手段
を外部から見ることができるように配置することで、情
報伝達手段を、例えば光を発するなど、視覚により確認
可能な方法で外部に情報を伝達する手段として、ユーザ
ーが情報伝達手段からの情報を直接確認するようにでき
る。
【0015】また、立体形半導体素子を、インクタンク
内部を複数のインク収納室に分ける内壁に埋め込んで、
立体形半導体素子の、内壁の一方の面から露出している
部分と他方の面から露出している部分とに、それぞれ独
立した情報入手手段を配置することで、1つの立体形半
導体素子によって、内壁によって分けられた両側のイン
ク収納室内のインクの情報を検出するようにできる。
【0016】1つの立体形半導体素子を壁の両面から露
出させて配置する代わりに、壁の一方の面から露出して
いる部分を有する第1の立体形半導体素子と、他方の面
から露出している部分を有する第2の立体形半導体素子
とを設け、両者間で情報伝達を行うように構成してもよ
い。
【0017】本発明において、複数の立体形半導体素子
を壁上の複数個所に配置すれば、インクタンク内の複数
個所のインクの状態を検出して、より詳細にインクタン
ク内の状態を確認するようにできる。この場合、複数の
立体形半導体素子の情報伝達を、それぞれ異なる周波数
の信号により行うようにする、または、複数の立体形半
導体素子によって、それぞれに割り当てられた特定の信
号を入手情報と共に伝達するようにすることで、信号を
発した立体形半導体素子がどれであるかを識別可能にす
ることができる。
【0018】本発明において、立体形半導体素子に、外
部からの信号を受信する受信手段をさらに設け、受信手
段で受信した信号に応じて情報入手手段によるインク収
納室内部の環境情報の入手が行われるようにすること
で、外部からの要請に応じてインクタンク内の情報を取
り出すなど、双方向の情報のやり取りを行うようにでき
る。この受信手段は、立体形半導体素子の、タンク外部
に露出している部分に配置することが有利である。
【0019】また、立体形半導体素子には、立体形半導
体素子の作動エネルギーを容易に外部から供給できるよ
うにするために、外部からのエネルギーを異なる種類の
エネルギーに変換するエネルギー変換手段をさらに設け
ることが望ましい。このエネルギー変換手段は、立体形
半導体素子の、タンク外部に露出している部分に配置す
ることが有利である。
【0020】エネルギー変換手段を、外部共振回路との
間で電磁誘導によって電力を発生する導電体コイルおよ
び発振回路を有する手段とすれば、外部から立体形半導
体素子に非接触でエネルギーを供給するようにできる。
また、この場合、インクとの接触によって導電体コイル
のインダクタンスが変化することを利用して、インクタ
ンク内のインクの状態を検出することができる。
【0021】また本発明の記録装置は、以上のようなイ
ンクタンクを搭載したものである。この場合の記録装置
は、インクタンク内の立体形半導体素子へ、エネルギー
変換手段が変換する外部エネルギーとして起電力を供給
する手段を有することが好ましい。この起電力は電磁誘
導または熱または光または放射線が考えられる。また、
記録装置は、立体形半導体素子からの伝達信号を受信す
る手段を有することが望ましい。
【0022】なお、本明細書中の「立体形半導体素子」
の「立体形」とは、三角柱、球、半球体、四角柱、回転
楕円体、一軸回転体など、種々の立体形を全て含む。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は本発明のインク
タンクに用いられる第1の実施形態の立体形半導体素子
の内部構成および外部とのやり取りを表したブロック構
成図である。この図で示す形態の立体形半導体素子11
は、外部Aからの電力供給を受け、かつ、外部AorB
に信号を出力する電気接続部19と、電気接続部19で
受けた電力により起動する情報入手手段15、判断手段
16、情報蓄積手段17、情報伝達手段18とを備え、
インクタンク外壁に配される。また、少なくとも情報入
手手段15は、素子の表面もしくは表面付近に形成さ
れ、相対する表面に電気接続部19が形成されているこ
とが望ましい。
【0025】情報入手手段15は、素子11の周囲環境
情報であるインクタンク内の情報を入手する。判断手段
16は、情報入手手段15より入手したタンク内部情報
と情報蓄積手段17に記憶してある情報とを比較し、入
手したタンク内部情報を外部へ伝達する必要があるかを
判断する。情報蓄積手段17は、入手するタンク内部情
報と比較する諸条件や情報入手手段15より入手したタ
ンク内部情報を蓄積する。情報伝達手段18は、判断手
段16の命令によって信号を電気接続部19を介して外
部AorBへインク内部情報を伝達する。
【0026】図4は図1に示した素子の動作を説明する
ためのフローチャートである。図1及び図4を参照すれ
ば、外部AorBから素子11に電力12を与えると、
その電力により情報入手手段15、判断手段16、情報
蓄積手段17、および情報伝達手段18を起動する。
【0027】起動した情報入手手段15は、素子周囲の
環境情報であるインクタンク内の情報、例えば、インク
の残量、インクの種類、温度、phなどの情報を入手す
る(図4のステップS11)。次に、判断手段16は、
入手したタンク内部情報と参照するための条件を情報蓄
積手段17より読み出し(図4のステップS12)、こ
の読み出した条件と入手したタンク内部情報とを比較
し、情報伝達の必要性を判断する(図4のステップS1
3)。ここで、情報蓄積手段17に予め設定してある条
件に基づく判断は、例えばインク残量が2ミリリットル以下に
なったり、インクのphが大きく変化したりした為にタ
ンク交換が必要との判断を行うことが挙げられる。
【0028】ステップS13において判断手段16が外
部へタンク内の情報を伝達する必要がないと判断した場
合には、情報蓄積手段17に現在のインクタンク内の情
報が蓄積される(図4のステップS14)。この蓄積情
報は次に情報入手手段15が入手した情報と判断手段1
6で比較してもよい。
【0029】またステップS13において、判断手段1
6が外部へタンク内の情報を伝達する必要があると判断
した場合には、情報伝達手段18から、信号が発振さ
れ、外部に伝達される。例えばインク残量が2ミリリットル以
下になったと判断された場合には、電気信号を発振し、
タンク交換が必要であることをインクジェット記録装置
に伝達する(図4のステップS15)。
【0030】インクジェット記録装置に用いられる場
合、素子に電力供給、信号受信する手段は回復ポジショ
ン、リターンポジション、もしくはキャリッジ、ヘッド
等に設ければ良い。これ以外にも、接続する手段を有す
る装置を用いれば、インクジェット記録装置がなくても
インクタンク内部の状態を知ることができ、例えば工場
や販売店で用いれば検査などに用いられる(品質保
証)。
【0031】本実施形態によれば、一箇所接続しさえす
れば、情報入手手段でえた情報を電気信号として得るこ
とができるため、余分な配線の引き回しが必要なく、簡
易な構成でインクの状態をリアルタイムに把握すること
が可能となる。
【0032】(第2の実施形態)図2は本発明のインク
タンクに用いられる第2の実施形態の立体形半導体素子
の内部構成および外部とのやり取りを表したブロック構
成図である。
【0033】図2では、情報伝達手段18が、判断手段
16の命令によって電力を、タンク内部情報へ伝達する
ためのエネルギーに変換して、外部Bへインク内部情報
を表示、伝達する。
【0034】電力が、情報伝達手段18で、インクタン
ク内の情報を外部へ伝達するためのエネルギーへと変換
される。この伝達するためのエネルギーは磁界、光、
形、色、電波、音などを使用することが可能であり、例
えばインク残量が2ミリリットル以下になったと判断された場
合には音を鳴らしてタンク交換が必要であることをイン
クジェット記録装置に伝達する。また、伝達先はインク
ジェット記録装置のみでなく、特に光、形、色や音など
の場合は人の視覚や聴覚に伝達してもよい。さらに、イ
ンク残量が2ミリリットル以下になったと判断された場合には
音で、インクのphが大きく変化したときには光で知ら
せるなど、情報に応じてその伝達方法を変えてもよい。
【0035】本実施形態によれば、素子が直接伝達する
手段を有しているので、電力のみ供給すればよく、余分
な電気的配線を行う必要がなくなり、簡易にインクの状
態をリアルタイムで正確に把握することが可能となる。
【0036】(第3の実施形態)図3は本発明のインク
タンクに用いられる第1の実施形態の立体形半導体素子
の内部構成および外部とのやり取りを表したブロック構
成図である。この図で示す形態の立体形半導体素子11
は、外部Aから素子11に向かって非接触で供給された
起電力12を電力13に変換するエネルギー変換手段1
4と、エネルギー変換手段14で得た電力により起動す
る情報入手手段15、判断手段16、情報蓄積手段1
7、情報伝達手段18とを備え、インクタンク内外壁に
配される。素子を動作させるために供給する起電力は、
電磁誘導、熱、光、放射線などが適用できる。また、少
なくともエネルギー変換手段14および情報入手手段1
5は素子の表面もしくは表面付近に形成されていること
が望ましい。
【0037】情報入手手段15は、素子11の周囲環境
情報であるインクタンク内の情報を入手する。判断手段
16は、情報入手手段15より入手したタンク内部情報
と情報蓄積手段17に記憶してある情報とを比較し、入
手したタンク内部情報を外部へ伝達する必要があるかを
判断する。情報蓄積手段17は、入手するタンク内部情
報と比較する諸条件や情報入手手段15より入手したタ
ンク内部情報を蓄積する。情報伝達手段18は、判断手
段16の命令によって電力を、タンク内部情報を伝達す
るためのエネルギーに変換して、外部Bへインク内部情
報を表示、伝達する。
【0038】図5は図3に示した素子の動作を説明する
ためのフローチャートである。図3及び図5を参照すれ
ば、外部Aから素子11に向かって起電力12を与える
と、エネルギー変換手段14は起電力12を電力13へ
と変換し、その電力により情報入手手段15、判断手段
16、情報蓄積手段17、および情報伝達手段18を起
動する。
【0039】起動した情報入手手段15は、素子周囲の
環境情報であるインクタンク内の情報、例えば、インク
の残量、インクの種類、温度、phなどの情報を入手す
る(図5のステップS11)。次に、判断手段16は、
入手したタンク内部情報と参照するための条件を情報蓄
積手段17より読み出し(図5のステップS12)、こ
の読み出した条件と入手したタンク内部情報とを比較
し、情報伝達の必要性を判断する(図5のステップS1
3)。ここで、情報蓄積手段17に予め設定してある条
件に基づく判断は、例えばインク残量が2ミリリットル以下に
なったり、インクのphが大きく変化したりした為にタ
ンク交換が必要との判断を行うことが挙げられる。
【0040】ステップS13において判断手段16が外
部へタンク内の情報を伝達する必要がないと判断した場
合には、情報蓄積手段17に現在のインクタンク内の情
報が蓄積される(図5のステップS14)。この蓄積情
報は次に情報入手手段15が入手した情報と判断手段1
6で比較してもよい。
【0041】またステップS13において、判断手段1
6が外部へタンク内の情報を伝達する必要があると判断
した場合には、エネルギー変換により得た電力が、情報
伝達手段18で、インクタンク内の情報を外部へ伝達す
るためのエネルギーへと変換される。この伝達するため
のエネルギーは磁界、光、形、色、電波、音などを使用
することが可能であり、例えばインク残量が2ミリリットル以
下になったと判断された場合には音を鳴らしてタンク交
換が必要であることをインクジェット記録装置に伝達す
る(図5のステップS15)。また、伝達先はインクジ
ェット記録装置のみでなく、特に光、形、色や音などの
場合は人の視覚や聴覚に伝達してもよい。さらに、イン
ク残量が2ミリリットル以下になったと判断された場合には音
で、インクのphが大きく変化したときには光で知らせ
るなど、情報に応じてその伝達方法を変えてもよい。
【0042】インクジェット記録装置に用いられる場
合、素子に外部エネルギーとして起電力を供給する手段
は回復ポジション、リターンポジション、もしくはキャ
リッジ、ヘッド等に設ければ良い。これ以外にも、起電
力を供給する手段を有する装置を用いれば、インクジェ
ット記録装置がなくてもインクタンク内部の状態を知る
ことができ、例えば工場や販売店で用いれば検査などに
用いられる(品質保証)。
【0043】本実施形態によれば、素子がエネルギー変
換手段を有しているので、外部と直接的な電気的配線を
行う必要がなくなり、外部と直接的な電気的配線を行う
ことが困難な個所、例えば図10〜20に示すようなイ
ンクタンク内壁など、対象物中のどの個所であっても素
子を使用することができる。そして、インクの状態をリ
アルタイムで正確に把握することが可能となる。
【0044】また、素子がエネルギー変換手段を有して
いるので、素子を動作させるための起電力を蓄積する手
段(本例では電源)を配置する必要がなくなるため、素
子の小型化が可能となり、狭い個所、もしくは図10〜
20のようにインクタンク内壁など、対象物中のどの個
所であっても素子を使用することができる。尚、本実施
形態では非接触で起電力を供給したが、一時的に外部と
接触して起電力を供給した後、外部と非接触となる形態
でもよい。
【0045】(第4の実施形態)図6は本発明のインク
タンクに用いる第4の実施形態の立体形半導体素子の内
部構成および外部とのやり取りを表したブロック構成図
である。この図で示す形態の立体形半導体素子21は、
外部Aからの電力供給を受け、かつ、外部AorBから
信号を受け、さらには、AorBorCに信号を出力す
る電気接続部19と、電気接続部19で受けた電力によ
り起動する情報入手手段25、判断手段26、情報蓄積
手段27、情報伝達手段28、受信手段29とを備え、
インクタンク外壁に配される。第1〜3の実施の形態と
は受信機能を有する点で異なる。また、少なくとも情報
入手手段25と受信手段29は素子の表面もしくは表面
付近に形成され、相対する表面に電気接続部19が形成
されていることが望ましい。
【0046】情報入手手段25は、素子21の周囲環境
情報であるインクタンク内の情報を入手する。受信手段
29は外部Aまたは外部Bからの入力信号20を受信す
る。判断手段26は、受信手段29からの入力信号に応
じて、情報入手手段25にタンク内部情報を入手させ、
この入手したタンク内部情報と情報蓄積手段27に記憶
してある情報とを比較し、入手したタンク内部情報が所
定の条件を満たすかどうかを判断する。情報蓄積手段2
7は、入手するタンク内部情報と比較する諸条件や情報
入手手段25より入手したタンク内部情報を蓄積する。
情報伝達手段28は、判断手段26の命令によって、信
号を電気接続部19を介して外部AorBorCへイン
ク内部情報を伝達する。
【0047】本実施形態によれば、外部からの信号を受
信する機能を有しているため、第1の実施の形態による
効果に加え、外部からの様々な種類の信号による質問に
対して返答することが可能となり、素子と外部とで情報
のやり取りを行うことができる。
【0048】(第5の実施形態)図7は本発明のインク
タンクに用いる第5の実施形態の立体形半導体素子の内
部構成および外部とのやり取りを表したブロック構成図
である。図7では、情報伝達手段18が、判断手段16
の命令によって電力を、タンク内部情報へ伝達するため
のエネルギーに変換して、外部Bへインク内部情報を表
示、伝達する。
【0049】電力が、情報伝達手段18で、インクタン
ク内の情報を外部へ伝達するためのエネルギーへと変換
される。この伝達するためのエネルギーは磁界、光、
形、色、電波、音などを使用することが可能であり、例
えばインク残量が2ミリリットル以下になったと判断された場
合には音を鳴らしてタンク交換が必要であることをイン
クジェット記録装置に伝達する。また、伝達先はインク
ジェット記録装置のみでなく、特に光、形、色や音など
の場合は人の視覚や聴覚に伝達してもよい。さらに、イ
ンク残量が2ミリリットル以下になったと判断された場合には
音で、インクのphが大きく変化したときには光で知ら
せるなど、情報に応じてその伝達方法を変えてもよい。
【0050】本実施形態によれば、外部からの信号を受
信する機能を有しているため、第2の実施の形態による
効果に加え、外部からの様々な種類の信号による質問に
対して返答することが可能となり、素子と外部とで情報
のやり取りを行うことができる。
【0051】(第6の実施形態)図8は本発明のインク
タンクに用いる第6の実施形態の立体形半導体素子の内
部構成および外部とのやり取りを表したブロック構成図
である。この図で示す形態の立体形半導体素子21は、
外部Aから素子21に向かって非接触で供給された起電
力22を電力23に変換するエネルギー変換手段24
と、エネルギー変換手段24で得た電力により起動する
情報入手手段25、判断手段26、情報蓄積手段27、
情報伝達手段28、受信手段29とを備え、インクタン
ク内に配される。第1の実施の形態とは受信機能を有す
る点で異なる。また、素子を動作させるために供給する
起電力は、電磁誘導、熱、光、放射線などが適用でき
る。また、少なくともエネルギー変換手段24と情報入
手手段25と受信手段29は素子の表面もしくは表面付
近に形成されていることが望ましい。
【0052】情報入手手段25は、素子21の周囲環境
情報であるインクタンク内の情報を入手する。受信手段
29は外部Aまたは外部Bからの入力信号30を受信す
る。判断手段26は、受信手段29からの入力信号に応
じて、情報入手手段25にタンク内部情報を入手させ、
この入手したタンク内部情報と情報蓄積手段27に記憶
してある情報とを比較し、入手したタンク内部情報が所
定の条件を満たすかどうかを判断する。情報蓄積手段2
7は、入手するタンク内部情報と比較する諸条件や情報
入手手段25より入手したタンク内部情報を蓄積する。
情報伝達手段28は、判断手段26の命令によって電力
を、タンク内部情報へ伝達するためのエネルギーに変換
して、判断手段26による判断結果を外部Aまたは外部
Bまたは外部Cへ表示、伝達する。
【0053】図9は図8に示した素子の動作を説明する
ためのフローチャートである。図8及び図9を参照すれ
ば、外部Aから素子21に向かって起電力22を与える
と、エネルギー変換手段24は起電力22を電力23へ
と変換し、その電力により情報入手手段25、判断手段
26、情報蓄積手段27、情報伝達手段28および受信
手段29を起動する。
【0054】この状態において、外部A又は外部Bから
素子21にインクタンク内の情報を聞くための信号30
を送信する。この入力信号30は例えばインクタンク内
にまだインクが残っているかどうかを素子に聞くための
信号であり、受信手段29で受信される(図9のステッ
プS21)。すると、判断手段26は、情報入手手段2
5によりインクタンク内の情報、例えばインクの残量、
インクの種類、温度、phなどの情報を入手させ(図9
のステップS22)、かつ入手したタンク内部情報と参
照するための条件を情報蓄積手段27より読み出し(図
9のステップS23)、入手したタンク内部情報が設定
条件を満たすかどうかを判断する(図9のステップS2
4)。
【0055】ステップS24において入手情報が設定条
件を満たさないと判断した場合にはその満たしていない
旨を、入手情報が設定条件を満たすと判断した場合には
その満たしている旨を外部A又は外部B又は外部Cに伝
達する(ステップS25,S26)。このとき、判断結
果に併せて入手情報も伝達してもよい。この伝達は、エ
ネルギー変換により得た電力を情報伝達手段28で、イ
ンクタンク内の情報を外部へ伝達するためのエネルギー
へ変換することで行なう。この伝達するためのエネルギ
ーは磁界、光、形、色、電波、音などを使用することが
可能であり、判断結果に応じて変化させ、また、判断す
べき質問内容(例えば、インク残量が2ミリリットル以下であ
るかや、インクのphが変化しているか等)に応じて、
その伝達方法を変えてもよい。
【0056】なお、外部A又は外部Bからの入力信号3
0と共に起電力をも素子21に与えても良く、例えばそ
の起電力が電磁誘導の場合はインクの残量について聞く
ための信号、光の場合はphを聞くための信号など使い
道を分けて与えても良い。
【0057】本実施形態によれば、外部からの信号を受
信する機能を有しているため、第1の実施の形態による
効果に加え、外部からの様々な種類の信号による質問に
対して返答することが可能となり、素子と外部とで情報
のやり取りを行うことができる。
【0058】(インクタンクの構成の実施例)上述した
実施の形態の立体形半導体素子を適用したインクタンク
の構成の実施例を図10〜図20に示す。
【0059】図10に示すインクタンク511aは、イ
ンク513を収容する筐体512を有しており、その外
壁にはインク供給口514が開口されている。筐体51
2の、インク供給口514が開口された外壁上には、イ
ンク供給口514から供給されたインク513を記録紙
Sに向けて吐出し付着させることによって記録を行なう
インクジェットヘッド515が取付けられている。
【0060】インクタンク511aの底部には、外壁に
埋め込むようにして立体形半導体素子516aが配置さ
れている。この際、立体形半導体素子516aを、一部
がインクタンク511a内に露出され、反対側が外部に
露出されるように配置することができる。図11に立体
形半導体素子部の拡大図を示す。立体形半導体素子51
6aのインクタンク511a内部への露出部は、インク
に接触する部分であり、この部分にインクの有無などを
検出する情報入手手段を好適に配置することができる。
すなわち、例えば、インクが接することによる抵抗値の
変化からインクの残量を検出する機構を情報入手手段と
したり、表面上にpHセンサを形成してこれを情報入手
手段としたりすることができる。また、インクタンク5
11a外部への露出部に情報伝達手段、受信手段、エネ
ルギー変換手段を配置することで、インクタンク511
aの外壁に遮られることなく効率的に外部との情報、エ
ネルギーの相互伝達を行うことができる。
【0061】このように構成することで、例えば、判断
手段が、情報入手手段によって得られた情報と、情報蓄
積手段に蓄積された情報とを比較することで、インクが
無くなったことを判定した時に、情報伝達手段から記録
装置に電波などの信号を発信するなどすることが可能と
なる。
【0062】図12に示すインクタンク511bは、図
10に示すインクタンクとほぼ同様の構成であり、立体
形半導体素子516bを、その外部への露出部がユーザ
ーから見えるように、側部外壁に配置したものである。
この構成では、立体形半導体素子516bの内部への露
出部にはインクの有無などを検出する情報入手手段を配
置し、外部への露出部には、例えば光や音を発する情報
伝達手段を好適に配置することができる。このような情
報伝達手段を配置することで、ユーザが立体形半導体素
子516bの情報伝達手段からの信号を直接確認するよ
うにできる。
【0063】図13に示すインクタンク511cは、図
10,12とほぼ同様の構成であり、キャリッジ517
に搭載可能なものである。このインクタンク511cに
は、その外壁の、キャリッジ517と接触する部分に立
体形半導体素子516cが配置されている。図14に立
体形半導体素子部の拡大図を示す。キャリッジ517
の、立体形半導体素子516cに対向する位置には、接
続用端子518が配置されている。そこで、立体形半導
体素子516cの内部への露出部には、図10,12の
例と同様にインクの有無などを検出する情報入手手段を
配置し、外部への露出部には電気接続部を配置した構成
とすることができる。
【0064】このように、キャリッジ517にインクタ
ンク511cを取り付けたときに、立体形半導体素子5
16cの電気接続部がキャリッジ上の接続用端子518
に接続されるようにすることで、この接続部を介して立
体形半導体素子516cへの電源供給を行ったり、信号
のやりとりを行ったりなどすることができる。この場
合、立体形半導体516cは外壁から比較的大きく突出
するようにできるので、立体形半導体素子516cの電
気接続部がキャリッジ517の接続用端子518に安定
して接続されるように構成することは容易であり、信頼
性の高い接続を行うようにできる。
【0065】図10〜13の例では、インクタンクの外
壁に単一の立体形半導体素子を配置したものを示した
が、複数の立体形半導体素子を配置してもよい。図15
には、2つの立体形半導体素子を配置したインクタンク
511dを示している。
【0066】このインクタンク511dの外壁には、イ
ンクタンク511dの内部への露出部を有する第1の立
体形半導体519aと、インクタンク511dの外部へ
の露出部を有する第2の立体形半導体519bとが埋め
込まれている。2つの立体形半導体519a,b間の情
報のやりとりは、例えば両者を接触させて配置し、接触
部で電気的に接続するなどして行われる。図16に立体
形半導体素子部の拡大図を示す。この構成では、第1の
立体形半導体519aの、インクタンク511dの内部
への露出部にインクの有無などを検出する情報入手手段
を設け、第2の立体形半導体519bの、インクタンク
511dの外部への露出部に情報伝達手段を設けるな
ど、2つの立体形半導体519a,bの機能分離を行う
ことができる。
【0067】図17に示すインクタンク521aは、イ
ンク522を直接収容する第1室530と、負圧発生部
材523を収納する第2室531とを有している。第1
室530と第2室531とは、両室を分ける内壁に開口
した連通路524を介して、タンク最下部で連通してい
る。第1室530は、連通路524を除いて実質的に密
閉状態になっている。第2室531は大気連通状態にな
っており、また外部にインクを供給するインク供給口5
25が開口している。第2室531には、インクが負圧
発生部材523の発生負圧を利用して保持される。この
インクタンク521aでは、インク供給口525を介し
て第2室531側のインクが消費されると、大気が第2
室531側より第1室530へ入り、これと入れ替わり
に第1室530内のインク522が第2室531に導出
される。このようにして、第2室531に常時実質的に
一定量のインクが保持され、安定してインクが供給され
る。
【0068】このような構成のインクタンク521にお
いては、立体形半導体素子を片側に配置してもよいが、
図17に示すように、第1室530と第2室531との
両方にそれぞれ第1の立体形半導体素子526aと、第
2の立体形半導体素子526bとを配置することが容易
にできる。すなわち、このインクタンク521aには、
第1室530の内部に露出する部分と、インクタンク5
21aの外部に露出する部分とを有する第1の立体形半
導体素子526aと、第2室531の内部に露出する部
分と、インクタンク521aの外部に露出する部分とを
有する第2の立体形半導体素子526bとが設けられて
いる。このようにすることで、第1室530と第2室5
31とのそれぞれで、例えばインクの有無を検出し、検
出信号を外部に伝達することができ、インクタンク52
1a内のインクについてより詳細な情報を検出して送信
できる。
【0069】図18に示すインクタンク521bは、図
17に示すインクタンクとほぼ同様の構成であり、立体
形半導体素子527が、第1室530と第2室531と
を分ける内壁に埋め込まれ、第1室530内への露出部
と第2室531内への露出部とを有するように配置され
ているものである。図19に立体形半導体素子部の拡大
図を示す。この構成では、インクの有無などを検出す
る、独立した情報入手手段を立体形半導体素子527の
両側の露出部にそれぞれ設けることができ、1つの立体
形半導体素子527で、第1室530内と第2室531
内との両方のインク検知を行うようにできる。このよう
にすることで、両室に独立して立体形半導体素子を設け
る場合に比べて製造コストを低減することができる。
【0070】図20に示すインクタンク521cは、第
1室530と第2室531とを分けている内壁と、外壁
とに複数の立体形半導体素子528を配置したものであ
り、この図に示す例では、内壁に4個、外壁に1個の立
体形半導体素子528が配置されている。このように、
多数の立体形半導体素子528を配置することにより、
多数個所でのインクの有無を検出して、インク残量を細
かく検知するなど、より詳細にインクタンク521c内
のインクの状態を検出することができる。
【0071】このように複数の立体形半導体素子528
を配置する場合には、例えば、各立体形半導体素子から
発信する信号の周波数を変えたり、ID信号を転送して
から情報を転送するようにしたりすることで、個々の場
所の立体形半導体素子528からの信号であることを識
別可能にできる。
【0072】また、インクタンクを1つの記録装置に複
数使用する場合など、複数の立体形半導体素子からの信
号を扱う必要がある場合にも、立体形半導体素子毎に、
発信する周波数を変えたり、または、ID信号を転送し
てから情報を転送したりすることにより、信号を発した
立体形半導体素子がどれであるかを識別できるようにす
ることが望ましい。このようにすることで、例えば複数
色のインクに対応して複数のインクタンクを有する記録
装置で、各色のインク残量検知を行うことが可能とな
る。
【0073】なお、本実例のインクタンクに使用されて
いる立体形半導体素子については、上述した第1および
第2の実施の形態の構成を適宜組み合わせたものを使用
することも可能である。
【0074】(その他の実施例)次に、本発明の立体形
半導体素子を備えたインクタンクを搭載するインクジェ
ット記録装置の構成例を図21に概略図で示す。図21
に示されるインクジェット記録装置600に搭載された
ヘッドカートリッジ601は、印字記録のためにインク
を吐出する液体吐出ヘッドと、その液体吐出ヘッドに供
給される液体を保持する図10〜図20に示したような
インクタンクとを有するものである。また、該インクタ
ンク内に配された立体形半導体素子へ外部エネルギーで
ある起電力を供給する手段622や前記素子と情報を双
方向に通信する手段(不図示)が記録装置600内に設
置されている。
【0075】ヘッドカートリッジ601は、図21に示
すように、駆動モータ602の正逆回転に連動して駆動
力伝達ギヤ603および604を介して回転するリード
スクリュー605の螺旋溝606に対して係合するキャ
リッジ607上に搭載されている。駆動モータ602の
動力によってヘッドカートリッジ601がキャリッジ6
07ともとにガイド608に沿って矢印aおよびbの方
向に往復移動される。インクジェット記録装置600に
は、ヘッドカートリッジ601から吐出されたインクな
どの液体を受ける被記録媒体としてのプリント用紙Pを
搬送する被記録媒体搬送手段(不図示)が備えられてい
る。その被記録媒体搬送手段によってプラテン609上
を搬送されるプリント用紙Pの紙押さえ板610は、キ
ャリッジ607の移動方向にわたってプリント用紙Pを
プラテン609に対して押圧する。
【0076】リードスクリュー605の一端の近傍に
は、フォトカプラ611および612が配設されてい
る。フォトカプラ611および612は、キャリッジ6
07のレバー607aの、フォトカプラ611および6
12の領域での存在を確認して駆動モータ602の回転
方向の切り換えなどを行うためのホームポジション検知
手段である。プラテン609の一端の近傍には、ヘッド
カートリッジ601の吐出口のある前面を覆うキャップ
部材614を支持する支持部材613が備えられてい
る。また、ヘッドカートリッジ601から空吐出などさ
れてキャップ部材614の内部に溜まったインクを吸引
するインク吸引手段615が備えられている。このイン
ク吸引手段615によりキャップ部材614の開口部を
介してヘッドカートリッジ601の吸引回復が行われ
る。
【0077】インクジェット記録装置600には本体支
持体619が備えられている。この本体支持体619に
は移動部材618が、前後方向、すなわちキャリッジ6
07の移動方向に対して直角な方向に移動可能に支持さ
れている。移動部材618には、クリーニングブレード
617が取り付けられている。クリーニングブレード6
17はこの形態に限らず、他の形態の公知のクリーニン
グブレードであってもよい。さらに、インク吸引手段6
15による吸引回復操作にあたって吸引を開始するため
のレバー620が備えられており、レバー620は、キ
ャリッジ607と係合するカム621の移動に伴って移
動し、駆動モータ602からの駆動力がクラッチ切り換
えなどの公知の伝達手段で移動制御される。ヘッドカー
トリッジ601に設けられた発熱体に信号を付与した
り、前述した各機構の駆動制御を司ったりするインクジ
ェット記録制御部は記録装置本体側に設けられており、
図21では示されていない。
【0078】上述した構成を有するインクジェット記録
装置600では、前記の被記録媒体搬送手段によりプラ
テン609上を搬送されるプリント用紙Pに対して、ヘ
ッドカートリッジ601がプリント用紙Pの全幅にわた
って往復移動する。この移動時に不図示の駆動信号供給
手段からヘッドカートリッジ601に駆動信号が供給さ
れると、この信号に応じて液体吐出ヘッド部から被記録
媒体に対してインク(記録液体)が吐出され、記録が行
われる。
【0079】次に、本発明の立体形半導体素子をインク
タンク内に配置する場合の好ましい具体例を更に詳しく
説明する。
【0080】まず、本発明の立体形半導体素子に適用可
能な情報入手手段を例に挙げる。インクタンク内に配置
される立体形半導体素子が球状シリコンに作り込まれる
場合、上記の実施例で説明した情報入手手段としては、
(1)SiO2膜やSiN膜をイオン感応膜として作
り、インクのpHを検知するセンサーや、(2)材料の
導電効果を用いて、タンク内の水分量により、インク有
無を検知するセンサー等を挙げられる。
【0081】次に、本発明の立体形半導体素子に適用可
能なエネルギー発生手段の具体例を挙げる。図22は本
発明の立体形半導体素子の構成要素であるエネルギー発
生手段の電力発生原理を説明するための図である。
【0082】図22において、外部共振回路101のコ
イルLaに隣接して、発振回路102の導電体コイルL
を置き、外部共振回路101を通じてコイルLaに電流
Iaを流すと、電流Iaによって発振回路102のコイ
ルLを貫く磁束Bが生じる。ここで、電流Iaを変化さ
せるとコイルLを貫く磁束Bが変化するので、コイルL
には誘導起電力Vが生じる。したがって、球状シリコン
にエネルギー発生手段としての発振回路102を作り込
み、素子外部の例えばインクジェット記録装置に外部共
振回路101を、素子側の発振回路102の導電体コイ
ルLと素子外部の共振回路101のコイルLaとが隣接
するように配設する事により、外部からの電磁誘導によ
る誘導起電力で、素子を動作させる電力を発生すること
が出来る。
【0083】また、球状シリコンにエネルギー発生手段
として作り込んだ発振回路102の巻き数NのコイルL
を貫く磁束Bは、外部共振回路101のコイルLaの巻
き数Naと電流Iaの積に比例するから、比例定数をk
として、
【0084】
【数1】 B=k*Na*Ia コイルLに生じる起電力Vは、
【0085】
【数2】 V=−N{dB/dt} =−kNaN{dIa/dt} =−M{dIa/dt} ここで、磁束Bは、コイルの磁心の透磁率をμa、磁界
をHとすると、
【0086】
【数3】 B=μaH(z) ={μaaaa 2/2(ra 2+z23/2} となる。ここで、zは、外部共振回路のコイルと球状シ
リコンに作り込んだコイルとの距離を示している。
【0087】式の相互インダクタンス:Mは、
【0088】
【数4】 M={μN/μaIa}∫sB・dS ={μμaa 2aNS/2μo(ra 2+z23/2} となる。ここで、μoは、真空の透磁率である。
【0089】そして、球状シリコンに作り込んだ発信回
路のインピーダンス:Zは、
【0090】
【数5】 Z(ω)=R+j{ωL−(1/ωC)} と表され、外部共振回路のインピーダンス:Zaは、
【0091】
【数6】 Za(ω)=Ra+jωLa−{ω22/Z(ω)} となる.ここで、Jは、磁化を表している。そして、こ
の外部共振回路が共振(電流値:Iaが最大になると
き)した時のインピーダンス:Zoは、
【0092】
【数7】 Zo(ωo)=Ra+jLaωo−(ωo 22/R) となり、この共振回路の位相の遅れ:φは、
【0093】
【数8】 tanφ={jLaωo−(ωo 22/R)}/R となる。
【0094】そして、この外部共振回路の共振周波数:
foは、
【0095】
【数9】 fo=1/2π(LC)1/2 で求められる。
【0096】上記のような関係から、球状シリコンに作
り込んだ発振回路102のインピーダンスが、インクタ
ンク内のインクの変化に応じて変化すると、外部共振回
路101の周波数を変化させて、外部共振回路101の
インピーダンスの振幅および位相差に、上記のインクの
変化が表れてくる。さらには、この位相差や振幅には、
インク残量(即ち、zの変化)も 含まれている。
【0097】例えば、外部共振回路101の共振周波数
を可変にすることで、球状シリコンに作り込んだ発振回
路102からの出力(インピーダンス)が、周囲の環境
変化に応じて、変化するので、この周波数依存性を検出
することで、インクの有無やインク残量を検出すること
が出来る。
【0098】したがって、球状シリコンに作り込む発振
回路は、電力を発生させるエネルギー発生手段としての
みならず、その発振回路と外部共振回路との関係で、タ
ンク内のインクの変化を検知する手段の一部としても使
用することが可能である。
【0099】このような立体形半導体素子の駆動回路を
製造するにはN−MOS回路素子を用いている。図23
に、N−MOS回路素子を縦断するように切断した模式
的断面図を示す。
【0100】図23によれば、P導電体のSi基板40
1に、一般的なMosプロセスを用いたイオンプランテ
ーション等の不純物導入および拡散により、N型ウェル
領域402にP−Mos450が構成され、P型ウェル
領域403にN−Mos451が構成されている。P−
Mos450およびN−Mos451は、それぞれ厚さ
数百オンク゛ストロームのゲート絶縁膜408を介して、400
0オンク゛ストローム以上5000オンク゛ストローム以下の厚さにCVD
法で堆積したpoly−Siによるゲート配線415、
およびN型あるいはP型の不純物導入をしたソース領域
405、ドレイン領域406等で構成され、それらP−
Mos450とN−Mos451によりC−Mosロジ
ックが構成されている。
【0101】素子駆動用のN−Mosトランジスタ30
1は、やはり不純物導入および拡散等の工程により、P
型ウェル基板403上のドレイン領域411、ソース領
域412およびゲート配線413等で構成されている。
【0102】ここで、素子駆動ドライバとしてN−Mo
sトランジスタ301を使うと、1つのトランジスタを
構成するドレインゲート間の距離Lは、最小値で約10
μmとなる。その10μmの内訳の1つは、ソースとド
レインのコンタクト417の幅であり、それらの幅分は
2×2μmであるが、実際は、その半分が隣のトランジ
スタとの兼用となるため、その1/2の2μmである。
内訳の他は、コンタクト417とゲート413の距離分
の2×2μmの4μmと、ゲート413の幅分の4μm
であり、合計10μmとなる。
【0103】各素子間には、5000オンク゛ストローム以上1
0000オンク゛ストローム以下の厚さのフィールド酸化により
酸化膜分離領域453が形成され、素子分離されてい
る。このフィールド酸化膜は、一層目の蓄熱層414と
して作用する。
【0104】各素子が形成された後、層間絶縁膜416
が約7000オンク゛ストロームの厚さにCVD法によるPS
G、BPSG膜等で堆積され、熱処理により平坦化処理
等をされてから、コンタクトホールを介して、第1の配
線層となるAl電極417により配線が行なわれてい
る。その後、プラズマCVD法によるSiO2膜等の層
間絶縁膜418を10000オンク゛ストローム以上15000オ
ンク゛ストローム以下の厚さに堆積し、更にスルーホールを形成
した。
【0105】このようにN−Mos回路を形成し、本発
明のエネルギー発生手段としての発振回路や情報入手手
段としてのセンサ部などとの接続を上記スルーホールを
介して行なう。
【0106】このように作成された、立体形半導体素子
の外部通信手段との双方向通信方法としては、マイクロ
波帯周波数を用いる無線LANシステムや、準ミリ波・
ミリ波帯周波数を利用する無線アクセスシステムを適用
することが出来る。
【0107】ここで、無線LANシステムによる送受信
の概要を説明する。下記では、立体形半導体素子から記
録装置へのデータ送信について述べる。尚、逆に記録装
置側から立体形半導体素子へのデータ送信を行う場合
は、それぞれ側にデータIDを配しており、それによっ
て、識別される。
【0108】送信側の立体形半導体素子には、ライン監
視部、データ・ハンドリング部、アクノリッジ・チェッ
ク部、エラー処理部を有し、受信側の記録装置には、デ
ータ・ハンドリング部、アクノリッジ部、エラー処理
部、そして、表示部などが付設されている。
【0109】送信側の立体形半導体素子でのフローチャ
ートを図24に示す。データの送信を行う場合、決めら
れた送信プロコトルにより、初期設定を行った後、受信
側のアドレスを設定し、データの送信を行う。送信中に
信号の衝突が発生したり、あるいは、指定した受信側の
装置からアクノリッジが返って来なかったときは再送を
行う。動作中は、ラインの状態やアクノリッジの有無に
ついて、受信側の記録装置などに設けた表示部上に表示
し、ユーザに的確な判断をうながす。
【0110】受信側の記録装置でのフローチャートを図
25に示す。この受信側では、常にライン監視を行い、
自分のアドレスを確認したら、ラインからデータを取り
込み、メイン・メモリ上のバッファに蓄積していく。受
信中に、16バイト毎のブロック・マークが確認出来な
かったり、あるいは受信終了後の誤り検出処理でチェッ
クサムが一致しなかった場合は、受信エラーとして、受
信を中断し、再度ラインを監視し、ヘッダの到着を待
つ。エラー無く受信出来た場合には、表示部上に受信内
容を表示する。
【0111】以上のような実施例の立体形半導体素子で
は、素子を起動させる電力を供給する外部エネルギーと
してコイルによる電磁誘導を使用したが、これ以外に光
を使用してもよく、この光の明暗を電気信号に変換する
場合は、光の照射により抵抗値が変化する材料(例え
ば、光導電体)を用いて、光導電効果により電力を発生
させることができる。光導電体としては例えば、Cd
S,InSbやHg0.8Cd0.2Teなどの二元合金/三
元合金や、GaAs,Si,Va−Siなどが用いられ
る。さらに、起電力として熱を使用する場合は、物質の
放射エネルギーから量子効果により電力を発生させるこ
とができる。
【0112】尚、本実施例ではインクジェット記録装置
の外装は不図示であるが、外装のカバーを半透明など中
の状態が見れるものを用い、インクタンクも半透明のも
のを用いた場合には光を伝達手段として用いると、タン
クの光をユーザーが見れるので、例えば「タンクを交換
したい」ことが分かり易く、ユーザーに、タンクを交換
しようとする意欲を持たせることができる。(従来は装
置本体のボタンが光るが、いくつかの表示機能を兼ねて
いるため、光っても何を知らせたいのかユーザーには分
かりにくい。)
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクタンクの外壁、または内壁に、外部の環境情報の
入手手段および、情報蓄積手段、入手情報と蓄積情報を
比較し判断する判断手段、入手情報を外部へ表示又は伝
達する情報伝達手段とを備えた立体形半導体素子を、外
壁又は内壁からインクと接するように露出して埋め込ま
れていることにより、簡易にインクの状態をリアルタイ
ムで正確に把握することができる。また、インクタンク
外にも露出し、露出した部分に電気的接点を配置した場
合には遮るものがなくなり、効率よくインク情報の伝達
が可能となる。さらに、立体形半導体素子は、その動作
エネルギーの供給や、信号のやりとりを非接触で、また
は直接インクタンクの支持部などに設けた端子と接続さ
せて行うようにできるので、配線を引き回して設けるな
どすることなく、簡易な構成で、インク残量などの情報
を効率的に入手して、外部に伝達可能にすることができ
る。この際、情報入手手段を、インクタンク内の情報を
入手可能にするために、立体形半導体素子の、外壁、ま
たは内壁からインクに接する側に露出している部分に好
適に設けることができる。
【0114】さらに、外部からの信号を受信する通信手
段を備え、この受信信号に応じて情報を入手して、蓄積
情報との比較判断結果をその入手情報とともに外部へ伝
達することで、外部装置と双方向に信号のやり取りを行
なうことも可能である。
【0115】非接触での動作エネルギーの供給は、例え
ば、素子の起動エネルギーを電力とした場合は、外部エ
ネルギー変換手段として発振回路の導電体コイルを立体
形半導体素子の外表面に巻き付けるように形成すること
により、外部の共振回路との間で電磁誘導によって導電
体コイルに電力を発生させて行うことができる。
【0116】この場合、素子の外表面にはコイルが巻き
付けられているので、そのコイルのインダクタンスの大
きさはインクタンク内の例えばインクの残量、インク濃
度、インクpHに応じて変化する。したがって、発振回
路はそのインダクタンスの変化に応じて発振周波数を変
更するので、その変更される発振周波数の変化に基づい
てインクタンク内のインクの残量を検出することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクに用いられる第1の実施
形態の立体形半導体素子の内部構成および外部とのやり
取りを表したブロック構成図である。
【図2】本発明のインクタンクに用いられる第2の実施
形態の立体形半導体素子の内部構成および外部とのやり
取りを表したブロック構成図である。
【図3】本発明のインクタンクに用いられる第3の実施
形態の立体形半導体素子の内部構成および外部とのやり
取りを表したブロック構成図である。
【図4】図1に示した素子の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】図3に示した素子の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】本発明のインクタンクに用いられる第4の実施
の形態の立体形半導体素子の内部構成および外部とのや
り取りを表したブロック構成図である。
【図7】本発明のインクタンクに用いられる第5の実施
の形態の立体形半導体素子の内部構成および外部とのや
り取りを表したブロック構成図である。
【図8】本発明のインクタンクに用いられる第6の実施
の形態の立体形半導体素子の内部構成および外部とのや
り取りを表したブロック構成図である。
【図9】図8に示した素子の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の実施例の、立体形半導体素子を用い
たインクタンクを示す図である。
【図11】図10のインクタンクの立体形半導体素子部
の拡大図である。
【図12】他の実施例の、立体形半導体素子を用いたイ
ンクタンクを示す図である。
【図13】他の実施例の、立体形半導体素子を用いたイ
ンクタンクを示す図である。
【図14】図13のインクタンクの立体形半導体素子部
の拡大図である。
【図15】他の実施例の、立体形半導体素子を用いたイ
ンクタンクを示す図である。
【図16】図15のインクタンクの立体形半導体素子部
の拡大図である。
【図17】他の実施例の、立体形半導体素子を用いたイ
ンクタンクを示す図である。
【図18】他の実施例の、立体形半導体素子を用いたイ
ンクタンクを示す図である。
【図19】図18のインクタンクの立体形半導体素子部
の拡大図である。
【図20】他の実施例の、立体形半導体素子を用いたイ
ンクタンクを示す図である。
【図21】図10〜図20などに示すインクタンクを搭
載するインクジェット記録装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図22】本発明の立体形半導体素子の構成要素である
エネルギー発生手段の電力発生原理を説明するための図
である。
【図23】本発明のインクタンクに使用する立体形半導
体素子のN−MOS回路素子を縦断するように切断した
模式的断面図である。
【図24】本発明のインクタンクによる立体形半導体素
子と記録装置とで双方向通信を行なう場合の、送信側の
立体形半導体素子でのフローチャートを示す図である。
【図25】本発明のインクタンクによる立体形半導体素
子と記録装置とで双方向通信を行なう場合の、受信側の
記録装置でのフローチャートを示す図である。
【図26】特開平6−143607号に記載のインク残
量検知装置を示す図である。
【図27】特登録2947245号に記載のインク残量
検知装置を示す図である。
【符号の説明】
11,21 立体形半導体素子 12,22 起電力 13,23 電力 14,24 エネルギー変換手段 15,25 情報入手手段 16,26 判断手段 17,27 情報蓄積手段 18,28 情報伝達手段 19 電気接続部 29 受信手段 30 入力信号 101 外部共振回路 102 発振回路 301 N−MOSトランジスタ 401 Si基板 402 N型ウェル領域 403 P型ウェル領域 405,412 ソース領域 406,411 ドレイン領域 408 ゲート絶縁膜 413 ゲート配線 414 蓄熱層 415 ゲート配線 416,418 層間絶縁膜 417 コンタクト 450 P−MOS 451 N−MOS 453 酸化膜分離領域 511a,511b,511c,511d インクタ
ンク 512 筐体 513 インク 514 インク供給口 515 インクジェットヘッド 516a,516b,516c,519a,519b
立体形半導体素子 517 キャリッジ 518 接続用端子 521a,521b インクタンク 522 インク 523 負圧発生部材 524 連通路 525 インク供給口 526a,526b,527,528 立体形半導体
素子 530 第1室 531 第2室 600 インクジェット記録装置 601 ヘッドカートリッジ 602 駆動モータ 603,604 駆動伝達ギヤ 605 リードスクリュー 606 螺旋溝 607 キャリッジ 607a レバー 608 ガイド 609 プラテン 610 紙押さえ板 611,612 フォトカプラ 613 支持部材 614 キャップ部材 615 インク吸引手段 617 クリーニングブレード 618 移動部材 619 本体支持体 620 レバー 621 カム 622 外部エネルギー供給手段 701 インクタンク 702,704 電極 703 浮揚体 705 記録ヘッド 801,802 導電体 803 インク 804 金属球 805 インクカートリッジ P プリント用紙 S 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 今仲 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山口 孝明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石永 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 良二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA29 EB20 EB29 EB51 EB59 EC26 KC11 KC13 KC16 KC21 KC30

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体にインクを付着させることに
    より記録を行う記録ヘッドに供給するインクを、壁で実
    質的に囲まれたインク収納室内に保持するインクタンク
    において、 外部の環境情報を入手する情報入手手段と、前記情報入
    手手段による入手情報と比較するための情報を蓄積する
    情報蓄積手段と、前記情報入手手段による入手情報とこ
    れに対応する前記情報蓄積手段に蓄積された情報とを比
    較し、情報伝達の必要性を判断する判断手段と、前記判
    断手段にて情報伝達が必要と判断された場合に前記情報
    入手手段による入手情報を外部へ表示又は伝達する情報
    伝達手段とを備える立体形半導体素子を有し、 該立体形半導体素子が、前記壁に、前記立体形半導体素
    子の一部が前記壁の前記インクに接する面から露出する
    ように埋め込まれており、その露出部に前記情報入手手
    段が配置されていることを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記立体形半導体素子が前記壁の両面か
    ら露出している、請求項1に記載のインクタンク。
  3. 【請求項3】 前記壁が外郭を構成する外壁であり、前
    記立体形半導体素子の、外部に露出している部分に電気
    的接点を有している、請求項2に記載のインクタンク。
  4. 【請求項4】 前記壁が外郭を構成する外壁であり、前
    記立体形半導体素子の、外部に露出している部分に前記
    情報伝達手段が配置されている、請求項2に記載のイン
    クタンク。
  5. 【請求項5】 前記前記立体形半導体素子が、前記情報
    入手手段を外部から見ることができるように配置されて
    おり、前記情報入手手段が、視覚により確認可能な方法
    で外部に情報を伝達する、請求項4に記載のインクタン
    ク。
  6. 【請求項6】 前記壁が内部を複数のインク収納室に分
    ける内壁であり、前記立体形半導体素子の、前記内壁の
    一方の面から露出している部分と他方の面から露出して
    いる部分とに、それぞれ独立した前記情報入手手段が配
    置されている、請求項2に記載のインクタンク。
  7. 【請求項7】 前記壁の一方の面から露出している部分
    を有する第1の立体形半導体素子と、他方の面から露出
    している部分を有する第2の立体形半導体素子とを有
    し、前記第1の立体形半導体素子と前記第2の立体形半
    導体素子とは両者間で情報伝達を行う、請求項1に記載
    のインクタンク。
  8. 【請求項8】 複数の前記立体形半導体素子が前記壁上
    の複数個所に配置されている、請求項1〜7のいずれか
    1項に記載のインクタンク。
  9. 【請求項9】 前記複数の立体形半導体素子が、それぞ
    れ異なる周波数の信号により情報を伝達する、請求項8
    に記載のインクタンク。
  10. 【請求項10】 前記複数の立体形半導体素子が、それ
    ぞれに割り当てられた所定の信号を前記入手情報と共に
    伝達する、請求項8に記載のインクタンク。
  11. 【請求項11】 前記立体形半導体素子が、外部からの
    信号を受信する受信手段をさらに有し、該受信手段で受
    信した信号に応じて前記情報入手手段による前記インク
    収納室内部の環境情報の入手が行われる、請求項1〜1
    0のいずれか1項に記載のインクタンク。
  12. 【請求項12】 前記壁が外郭を構成する外壁であり、
    前記受信手段が、前記立体形半導体素子の、前記外壁か
    ら外部に露出している部分に配置されている、請求項1
    1に記載のインクタンク。
  13. 【請求項13】 前記立体形半導体素子が、外部からの
    エネルギーを異なる種類のエネルギーに変換するエネル
    ギー変換手段をさらに有し、前記情報入手手段、前記情
    報蓄積手段、前記判断手段、および前記情報伝達手段
    は、前記エネルギー変換手段で変換されたエネルギーに
    より作動する請求項1〜12のいずれか1項に記載のイ
    ンクタンク。
  14. 【請求項14】 前記壁が外郭を構成する外壁であり、
    前記エネルギー変換手段が、前記立体形半導体素子の、
    前記外壁から外部に露出している部分に配置されてい
    る、請求項13に記載のインクタンク。
  15. 【請求項15】 前記エネルギー変換手段は、外部共振
    回路との間で電磁誘導によって電力を発生する導電体コ
    イルおよび発振回路を有する請求項13または14に記
    載の立体形半導体素子。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1項に記載
    のインクタンクを有する記録装置。
  17. 【請求項17】 前記インクタンク内の前記立体形半導
    体素子へ、前記エネルギー変換手段が変換する外部エネ
    ルギーとして起電力を供給する手段を有する請求項16
    に記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 前記起電力は電磁誘導または熱または
    光または放射線である請求項17に記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 立体形半導体素子からの伝達信号を受
    信する手段を有する請求項16から18のいずれか1項
    に記載の記録装置。
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