JP2002001165A - 遠心分離機、及び平版印刷版用支持体の製造方法 - Google Patents
遠心分離機、及び平版印刷版用支持体の製造方法Info
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- JP2002001165A JP2002001165A JP2000190521A JP2000190521A JP2002001165A JP 2002001165 A JP2002001165 A JP 2002001165A JP 2000190521 A JP2000190521 A JP 2000190521A JP 2000190521 A JP2000190521 A JP 2000190521A JP 2002001165 A JP2002001165 A JP 2002001165A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Centrifugal Separators (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 微細な粒子のスラリーから、含水量の低い
固形分を回収できる遠心分離機、及び研磨材スラリー廃
液回収工程で分離されたスラリーを、安全且つ安価に処
理できる平版印刷版用支持体の製造方法の提供。 【解決手段】軸線の周りに回転可能に形成され、多孔状
の周壁を有する筒状の回転体と、前記回転体の周壁の内
周面に取り付けられた濾過層と、前記濾過層の内周面に
取り付けられた多孔壁と、前記多孔壁の内側にスラリー
を供給するスラリー供給流路とを備える遠心分離機、及
び研磨材スラリー廃液回収工程で分級された小粒径粒子
のスラリーを前記遠心分離機を用いて処理する平版印刷
版用支持体の製造方法。
固形分を回収できる遠心分離機、及び研磨材スラリー廃
液回収工程で分離されたスラリーを、安全且つ安価に処
理できる平版印刷版用支持体の製造方法の提供。 【解決手段】軸線の周りに回転可能に形成され、多孔状
の周壁を有する筒状の回転体と、前記回転体の周壁の内
周面に取り付けられた濾過層と、前記濾過層の内周面に
取り付けられた多孔壁と、前記多孔壁の内側にスラリー
を供給するスラリー供給流路とを備える遠心分離機、及
び研磨材スラリー廃液回収工程で分級された小粒径粒子
のスラリーを前記遠心分離機を用いて処理する平版印刷
版用支持体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心分離機と平版
印刷版用支持体の製造方法とに関し、特に、微細粒子を
含有するスラリーから、前記微細粒子を、低含水率の固
形分として回収できる遠心分離機、及び平版印刷版用支
持体の機械的研磨において排出される研磨材スラリー廃
液を回収する際に分離された粒子を含むスラリーによる
環境汚染を防止できる平版印刷版の製造方法に関する。
印刷版用支持体の製造方法とに関し、特に、微細粒子を
含有するスラリーから、前記微細粒子を、低含水率の固
形分として回収できる遠心分離機、及び平版印刷版用支
持体の機械的研磨において排出される研磨材スラリー廃
液を回収する際に分離された粒子を含むスラリーによる
環境汚染を防止できる平版印刷版の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷版用支持体は、通常、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金のウェブに、平均粒径10〜
70μmの研磨材を水に懸濁させた研磨材スラリーを供
給しつつ、回転ブラシで研磨するブラシグレイン処理を
施し、次いでエッチング処理及び電解粗面化処理を施
し、最後に陽極酸化処理を施すという手順に従って製造
される。
ウム又はアルミニウム合金のウェブに、平均粒径10〜
70μmの研磨材を水に懸濁させた研磨材スラリーを供
給しつつ、回転ブラシで研磨するブラシグレイン処理を
施し、次いでエッチング処理及び電解粗面化処理を施
し、最後に陽極酸化処理を施すという手順に従って製造
される。
【0003】前記ブラシグレイン処理においては、供給
された研磨材スラリーは、これまで研磨材スラリー廃液
として捨てられていた。
された研磨材スラリーは、これまで研磨材スラリー廃液
として捨てられていた。
【0004】しかし、前記研磨材スラリー廃液は、回転
ブラシによる前記ウェブの研磨により前記研磨材スラリ
ー中の研磨材粒子が微細化されて生じた研磨材粒子屑、
及び前記研磨により生じた研磨屑を含有するが、前記研
磨材スラリー廃液中の粒子の大部分は、前記研磨材スラ
リーである。
ブラシによる前記ウェブの研磨により前記研磨材スラリ
ー中の研磨材粒子が微細化されて生じた研磨材粒子屑、
及び前記研磨により生じた研磨屑を含有するが、前記研
磨材スラリー廃液中の粒子の大部分は、前記研磨材スラ
リーである。
【0005】そこで、近年、前記研磨材スラリー廃液を
回収し、たとえば、平均粒径が、研磨材スラリーに含ま
れる研磨材粒子の1/3〜1/10である粒子をサイク
ロンなどによって分級して除去し、残りを、前記ブラシ
グレイン処理において研磨材スラリーとして再利用する
研磨材スラリー廃液回収工程を新たに付加することによ
り、研磨材スラリーの消費量を削減することが検討され
た。
回収し、たとえば、平均粒径が、研磨材スラリーに含ま
れる研磨材粒子の1/3〜1/10である粒子をサイク
ロンなどによって分級して除去し、残りを、前記ブラシ
グレイン処理において研磨材スラリーとして再利用する
研磨材スラリー廃液回収工程を新たに付加することによ
り、研磨材スラリーの消費量を削減することが検討され
た。
【0006】しかし、前記研磨材スラリー廃液回収工程
においても、前記研磨材粒子屑及び研磨屑などの微細粒
子は、スラリーとして排出される。
においても、前記研磨材粒子屑及び研磨屑などの微細粒
子は、スラリーとして排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、スラリーから固
形分を除去するには、軸線の周囲に回転可能に形成さ
れ、多孔状の周壁を有するバスケットと、前記バスケッ
トの内側に形成された濾布層とを有する遠心分離機が一
般的に使用されていた。前記研磨材スラリー中の研磨材
粒子は、前記遠心分離機で容易に低含水率の固形分とし
て回収できた。
形分を除去するには、軸線の周囲に回転可能に形成さ
れ、多孔状の周壁を有するバスケットと、前記バスケッ
トの内側に形成された濾布層とを有する遠心分離機が一
般的に使用されていた。前記研磨材スラリー中の研磨材
粒子は、前記遠心分離機で容易に低含水率の固形分とし
て回収できた。
【0008】しかし、前記研磨材粒子屑及び研磨屑は、
前記研磨材粒子に比較して粒径が著しく小さいので、前
記研磨材粒子屑及び研磨屑のスラリーを従来の遠心分離
機で処理しても、前記研磨材粒子屑及び研磨屑を十分に
脱水することができず、したがって、回収された研磨材
粒子屑及び研磨屑は、含水率が高く、取り扱い難かっ
た。
前記研磨材粒子に比較して粒径が著しく小さいので、前
記研磨材粒子屑及び研磨屑のスラリーを従来の遠心分離
機で処理しても、前記研磨材粒子屑及び研磨屑を十分に
脱水することができず、したがって、回収された研磨材
粒子屑及び研磨屑は、含水率が高く、取り扱い難かっ
た。
【0009】本発明は、上記事実を考慮し、前記研磨材
スラリー廃液回収工程で排出されたスラリーなどのよう
に、固形分として微細な粒子を含有するスラリーから、
固形分を、今までよりも低い含水量で回収できる遠心分
離機、及び研磨材スラリー廃液回収工程で排出されたス
ラリーによる環境汚染問題が生じることのない平版印刷
版用支持体の製造方法を提供することを目的とする。
スラリー廃液回収工程で排出されたスラリーなどのよう
に、固形分として微細な粒子を含有するスラリーから、
固形分を、今までよりも低い含水量で回収できる遠心分
離機、及び研磨材スラリー廃液回収工程で排出されたス
ラリーによる環境汚染問題が生じることのない平版印刷
版用支持体の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、軸線の周りに回転可能に形成され、多孔状の周壁を
有する筒状の回転体と、前記回転体の周壁の内周面に取
り付けられた濾過層と、前記濾過層の内周面に取り付け
られた多孔壁と、前記多孔壁の内側にスラリーを供給す
るスラリー供給流路とを備えることを特徴とする遠心分
離機である。
は、軸線の周りに回転可能に形成され、多孔状の周壁を
有する筒状の回転体と、前記回転体の周壁の内周面に取
り付けられた濾過層と、前記濾過層の内周面に取り付け
られた多孔壁と、前記多孔壁の内側にスラリーを供給す
るスラリー供給流路とを備えることを特徴とする遠心分
離機である。
【0011】前記遠心分離機によれば、多孔壁に形成さ
れた孔をスラリーが通過することで、濾過層に向かうス
ラリー流が均一になると考えられる。それ故に、研磨材
粒子屑及び研磨屑のような微細な粒子を含むスラリーか
ら、従来の遠心分離機を使用したときよりも低い含水率
の固形分を回収できる。
れた孔をスラリーが通過することで、濾過層に向かうス
ラリー流が均一になると考えられる。それ故に、研磨材
粒子屑及び研磨屑のような微細な粒子を含むスラリーか
ら、従来の遠心分離機を使用したときよりも低い含水率
の固形分を回収できる。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記多孔壁の開
口率が5〜35%である前記遠心分離機である。
口率が5〜35%である前記遠心分離機である。
【0013】前記遠心分離機によれば、微細粒子を含む
スラリーから、固形分を、40%以下の特に低い含水率
で回収できる。
スラリーから、固形分を、40%以下の特に低い含水率
で回収できる。
【0014】請求項3の発明は、平版印刷版用支持体の
少なくとも一方の面に研磨材スラリーを供給する研磨材
スラリー供給工程と、前記平版印刷版用支持体における
前記研磨材スラリーを供給した側の面を機械的に研磨す
る機械的研磨工程と、前記機械的研磨工程において発生
した研磨材スラリー廃液を回収し、前記研磨材スラリー
廃液中の粒子を分級して粒径の小さな粒子を除去し、残
りを前記研磨材スラリー供給工程に戻す研磨材スラリー
廃液回収工程と、前記研磨材スラリー廃液回収工程で除
去された粒子のスラリーを、請求項1に記載の遠心分離
機で処理し、前記粒子を固形分として分離・除去するス
ラリー処理工程とを有することを特徴とする平版印刷版
用支持体の製造方法である。
少なくとも一方の面に研磨材スラリーを供給する研磨材
スラリー供給工程と、前記平版印刷版用支持体における
前記研磨材スラリーを供給した側の面を機械的に研磨す
る機械的研磨工程と、前記機械的研磨工程において発生
した研磨材スラリー廃液を回収し、前記研磨材スラリー
廃液中の粒子を分級して粒径の小さな粒子を除去し、残
りを前記研磨材スラリー供給工程に戻す研磨材スラリー
廃液回収工程と、前記研磨材スラリー廃液回収工程で除
去された粒子のスラリーを、請求項1に記載の遠心分離
機で処理し、前記粒子を固形分として分離・除去するス
ラリー処理工程とを有することを特徴とする平版印刷版
用支持体の製造方法である。
【0015】前記平版印刷版用支持体の製造方法におい
ては、前記スラリー中の固形分を低い含水率で回収でき
るから、前記スラリーの処理にかかる経費が少なくて済
む。又、前記スラリーから回収された固形分は、取り扱
い及び運搬が容易である。
ては、前記スラリー中の固形分を低い含水率で回収でき
るから、前記スラリーの処理にかかる経費が少なくて済
む。又、前記スラリーから回収された固形分は、取り扱
い及び運搬が容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】1.第1の実施形態 本発明の遠心分離機の一例につき、構造の概略を図1に
示す。
示す。
【0017】図1に示すように、前記遠心分離機2は、
上下方向に延在する軸線の周りに回転可能に形成され、
円筒状の周壁4Aを有するバスケット4と、バスケット
4の周壁4Aの内周面に取り付けられた濾布層8と、バ
スケット4に対して同心になるように、濾布層8の内周
面に取り付けられた円筒状の多孔壁6と、下方が開口し
た円筒状であり、内部にバスケット4を収容する筐体1
0と、バスケット4を軸線の周りに回転させる回転軸1
2と、処理しようとするスラリーを多孔壁6の内側に供
給するスラリー供給管16とを備える。バスケット4、
濾布層8、及び回転体スラリー供給管16は、それぞ
れ、本発明の遠心分離機における回転体、濾過層、及び
スラリー供給流路に相当する。
上下方向に延在する軸線の周りに回転可能に形成され、
円筒状の周壁4Aを有するバスケット4と、バスケット
4の周壁4Aの内周面に取り付けられた濾布層8と、バ
スケット4に対して同心になるように、濾布層8の内周
面に取り付けられた円筒状の多孔壁6と、下方が開口し
た円筒状であり、内部にバスケット4を収容する筐体1
0と、バスケット4を軸線の周りに回転させる回転軸1
2と、処理しようとするスラリーを多孔壁6の内側に供
給するスラリー供給管16とを備える。バスケット4、
濾布層8、及び回転体スラリー供給管16は、それぞ
れ、本発明の遠心分離機における回転体、濾過層、及び
スラリー供給流路に相当する。
【0018】バスケット4の周壁4Aは多孔性であり、
言い換えれば、直径5mm程度の孔4Fが全面に多数形
成されている。但し、バスケット4の周壁4Aにおける
孔の直径は、通常のバスケット型遠心分離機におけるバ
スケットの周壁に穿設された孔の直径と同程度であれば
よく、必ずしも5mm程度には限定されない。
言い換えれば、直径5mm程度の孔4Fが全面に多数形
成されている。但し、バスケット4の周壁4Aにおける
孔の直径は、通常のバスケット型遠心分離機におけるバ
スケットの周壁に穿設された孔の直径と同程度であれば
よく、必ずしも5mm程度には限定されない。
【0019】多孔壁6は、多孔性の壁面であり、たとえ
ば、多数の小孔6Aが全面に穿設された金属板である多
孔板から形成された多孔壁などを挙げることができる。
前記多孔壁の一例を図2に示す。前記多孔板の孔径は、
0.1〜3mmの範囲が好ましく、0.3〜1mmの範
囲が特に好ましく、0.4〜0.6mmの範囲が最も好
ましい。
ば、多数の小孔6Aが全面に穿設された金属板である多
孔板から形成された多孔壁などを挙げることができる。
前記多孔壁の一例を図2に示す。前記多孔板の孔径は、
0.1〜3mmの範囲が好ましく、0.3〜1mmの範
囲が特に好ましく、0.4〜0.6mmの範囲が最も好
ましい。
【0020】多孔壁6としては、他に、金属粉末を燒結
した多孔質の燒結体から形成された多孔壁、金属繊維の
織布から形成された多孔壁、及び金属繊維の不織布から
形成された多孔壁などが挙げられる。しかし、開口率を
高い精度でコントロールできること、容易に作製できる
こと、及び強度と靭性が高く、変形し難いことなどの点
から、多孔板から形成された多孔壁が好ましい。
した多孔質の燒結体から形成された多孔壁、金属繊維の
織布から形成された多孔壁、及び金属繊維の不織布から
形成された多孔壁などが挙げられる。しかし、開口率を
高い精度でコントロールできること、容易に作製できる
こと、及び強度と靭性が高く、変形し難いことなどの点
から、多孔板から形成された多孔壁が好ましい。
【0021】多孔壁6の開口率は、5〜35%の範囲が
好ましく、10〜25%の範囲が特に好ましい。多孔壁
6の開口率が前記範囲内であれば、スラリー中の固形分
を含水率40%以下にまで脱水できる。
好ましく、10〜25%の範囲が特に好ましい。多孔壁
6の開口率が前記範囲内であれば、スラリー中の固形分
を含水率40%以下にまで脱水できる。
【0022】多孔壁6の開口率は、たとえば、多孔壁6
の単位面積当たりにおける開口部の総面積の割合として
定義できる。具体的には、多孔板から形成された多孔壁
6においては、小孔6Aの1個当たりの開口面積と、小
孔6Aの単位面積当たり個数とを乗じて単位面積当たり
の開口部の面積を求め、前記開口部の面積を前記多孔板
の単位面積で除することにより、開口率を求めることが
できる。又、多孔質の燒結体、金属繊維の織布、又は金
属繊維の不織布から形成された多孔壁6においては、た
とえば、単位面積当たり通気量から、常法に従って開口
率を求めることができる。
の単位面積当たりにおける開口部の総面積の割合として
定義できる。具体的には、多孔板から形成された多孔壁
6においては、小孔6Aの1個当たりの開口面積と、小
孔6Aの単位面積当たり個数とを乗じて単位面積当たり
の開口部の面積を求め、前記開口部の面積を前記多孔板
の単位面積で除することにより、開口率を求めることが
できる。又、多孔質の燒結体、金属繊維の織布、又は金
属繊維の不織布から形成された多孔壁6においては、た
とえば、単位面積当たり通気量から、常法に従って開口
率を求めることができる。
【0023】濾布層8は、図1に示すように、円筒状に
形成されている。濾布層8に用いられる濾布としては、
通常のバスケット型遠心分離機において使用されるもの
が挙げられる。前記濾布の材質は、処理しようとするス
ラリーの組成に応じて選択することができ、具体的に
は、綿、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化
ビニリデン系繊維、及びポリ弗化エチレン系繊維等が挙
げられる。前記濾布の通気量は、1cm2当たり50〜
2000cc/分の範囲が好ましい。
形成されている。濾布層8に用いられる濾布としては、
通常のバスケット型遠心分離機において使用されるもの
が挙げられる。前記濾布の材質は、処理しようとするス
ラリーの組成に応じて選択することができ、具体的に
は、綿、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化
ビニリデン系繊維、及びポリ弗化エチレン系繊維等が挙
げられる。前記濾布の通気量は、1cm2当たり50〜
2000cc/分の範囲が好ましい。
【0024】本発明の遠心分離機においては、濾過層と
しては、他に、多孔質の燒結体からなる筒体などが挙げ
られる。
しては、他に、多孔質の燒結体からなる筒体などが挙げ
られる。
【0025】バスケット4の底面4Bの中央部には、図
1に示すように、バスケット4内部で脱水された固形分
を外部に排出する円形の開口部4Cが設けられている。
1に示すように、バスケット4内部で脱水された固形分
を外部に排出する円形の開口部4Cが設けられている。
【0026】回転軸12は、図1に示すように、バスケ
ット4の軸線に沿って延在するように、回転軸12の中
心から外側に向かって半径方向に延在する複数本の腕1
2Aによって、バスケット4の底面4Bに固定されてい
る。回転軸12の上端部は、バスケット4の内部に向か
って延在し、更に、下方に向かって拡大する円錐形の形
状を有するディストリビュータ14が、回転軸12の上
端に、回転軸12に対して同心に設けられている。
ット4の軸線に沿って延在するように、回転軸12の中
心から外側に向かって半径方向に延在する複数本の腕1
2Aによって、バスケット4の底面4Bに固定されてい
る。回転軸12の上端部は、バスケット4の内部に向か
って延在し、更に、下方に向かって拡大する円錐形の形
状を有するディストリビュータ14が、回転軸12の上
端に、回転軸12に対して同心に設けられている。
【0027】バスケット4の上面4Dの中央部にも円形
の開口部4Eが設けられている。そしてスラリー供給管
16が、上方から開口部4Eを通ってバスケット4の内
部に延在し、ディストリビュータ14に向かって開口し
ている。
の開口部4Eが設けられている。そしてスラリー供給管
16が、上方から開口部4Eを通ってバスケット4の内
部に延在し、ディストリビュータ14に向かって開口し
ている。
【0028】更に、図1に示すように、バスケット4の
内部には、スクレーパ18が設けられている。スクレー
パ18は、開口部4Eからバスケット4の内部に向かっ
て下方に、しかも垂直に延在する柄部18Aと、前記柄
部18Aに固定され、多孔壁6上に堆積した固形分を掻
き落とす羽18Bとを備えている。スクレーパ18の柄
部18Aは、バスケット4の半径方向に沿って移動可能
に設けられている。
内部には、スクレーパ18が設けられている。スクレー
パ18は、開口部4Eからバスケット4の内部に向かっ
て下方に、しかも垂直に延在する柄部18Aと、前記柄
部18Aに固定され、多孔壁6上に堆積した固形分を掻
き落とす羽18Bとを備えている。スクレーパ18の柄
部18Aは、バスケット4の半径方向に沿って移動可能
に設けられている。
【0029】筐体10は、バスケット4に対して同心に
形成され、筐体10の上面10Aには、スクレーパ18
の移動を妨げないように、スリット10Bが筐体10の
半径方向に沿って開口している。
形成され、筐体10の上面10Aには、スクレーパ18
の移動を妨げないように、スリット10Bが筐体10の
半径方向に沿って開口している。
【0030】前記遠心分離機2においては、バスケット
4は、回転軸12により、軸線の周りに約1,000回
転/分程度の高速で回転する。
4は、回転軸12により、軸線の周りに約1,000回
転/分程度の高速で回転する。
【0031】遠心分離機2において処理しようとするス
ラリーは、スラリー供給管16からバスケット4におけ
る多孔壁6の内側に供給される。スラリー供給管16か
らバスケット4の内部に供給されたスラリーは、ディス
トリビュータ14に当たることによってバスケット4と
同方向に回転し、しかも多孔壁6に向かって誘導され
る。したがって、前記スラリーは、前記回転による遠心
力により、多孔壁6上に薄層になって分散する。そし
て、スラリー中の液は、遠心力により、多孔壁6、濾布
層8、及びバスケット4の周壁4Aの孔4Fを通ってバ
スケット4の外部に流出し、筐体10の内壁面に沿って
下方に流下する。
ラリーは、スラリー供給管16からバスケット4におけ
る多孔壁6の内側に供給される。スラリー供給管16か
らバスケット4の内部に供給されたスラリーは、ディス
トリビュータ14に当たることによってバスケット4と
同方向に回転し、しかも多孔壁6に向かって誘導され
る。したがって、前記スラリーは、前記回転による遠心
力により、多孔壁6上に薄層になって分散する。そし
て、スラリー中の液は、遠心力により、多孔壁6、濾布
層8、及びバスケット4の周壁4Aの孔4Fを通ってバ
スケット4の外部に流出し、筐体10の内壁面に沿って
下方に流下する。
【0032】一方、前記スラリー中の固形分は、濾布層
8を通過できないからバスケット4の内部に留まり、多
孔壁6上に堆積する。
8を通過できないからバスケット4の内部に留まり、多
孔壁6上に堆積する。
【0033】多孔壁6上に堆積した固形分は、スクレー
パ18により掻き落とされて開口4Cから下方に落下す
る。
パ18により掻き落とされて開口4Cから下方に落下す
る。
【0034】遠心分離機2においては、多孔壁6によ
り、バスケット4の外側に向かうスラリーの流れが均一
になると考えられる。したがって、スラリー中の固形分
は、より効果的に脱水されると考えられる。
り、バスケット4の外側に向かうスラリーの流れが均一
になると考えられる。したがって、スラリー中の固形分
は、より効果的に脱水されると考えられる。
【0035】遠心分離機2は、たとえば、スラリーから
固形分を除去して清澄な液体を回収する用途に使用でき
る。このような用途としては、平版印刷版用支持体を機
械的研磨する際に発生する研磨材スラリー廃液から分離
された研磨材粒子屑及び研磨屑などを含むスラリーを処
理する用途などが挙げられる。
固形分を除去して清澄な液体を回収する用途に使用でき
る。このような用途としては、平版印刷版用支持体を機
械的研磨する際に発生する研磨材スラリー廃液から分離
された研磨材粒子屑及び研磨屑などを含むスラリーを処
理する用途などが挙げられる。
【0036】遠心分離機2は、他に、スラリーから固形
分を回収する用途にも使用できる。
分を回収する用途にも使用できる。
【0037】遠心分離機2をいずれの用途に使用した場
合においても、液体含有量の少ない固形物が回収される
から、前記回収された固形分の取り扱いが極めて容易で
ある。前記特長は、微細粒子のスラリーを処理する場合
に特に顕著である。
合においても、液体含有量の少ない固形物が回収される
から、前記回収された固形分の取り扱いが極めて容易で
ある。前記特長は、微細粒子のスラリーを処理する場合
に特に顕著である。
【0038】平版印刷版用支持体を機械的研磨する際に
発生する研磨材スラリー廃液を回収して再利用する際に
前記研磨材スラリー廃液から分離されるスラリーの処理
に、図1に示す遠心脱水機を使用した機械的研磨装置の
一例を図3に示す。
発生する研磨材スラリー廃液を回収して再利用する際に
前記研磨材スラリー廃液から分離されるスラリーの処理
に、図1に示す遠心脱水機を使用した機械的研磨装置の
一例を図3に示す。
【0039】図3に示すように、前記機械的研磨装置
は、搬送装置(図示せず。)によって一定の方向aに沿
って搬送されるアルミニウムウェブWの表面に研磨材ス
ラリーを供給しつつ、回転ブラシによる研磨処理、即ち
ブラシグレイン処理を施すブラシグレイン処理装置A
と、ブラシグレイン処理装置Aでブラシグレイン処理さ
れたアルミニウムウェブWを水洗する水洗装置Bと、前
記ブラシグレイン処理装置Aにおいて発生した研磨材ス
ラリー廃液を回収し、回収した研磨材スラリー廃液中の
粒子を分級し、前記ブラシグレイン処理で生じた研磨材
粒子屑及び研磨屑などの粒径が小さい粒子を分離し、残
りをブラシグレイン処理装置Aに戻す研磨材スラリー廃
液回収装置Cとを備える。ブラシグレイン処理装置Aに
おいては、本発明の平版印刷版用支持体の製造方法にお
ける機械的研磨工程が実施され、研磨材スラリー廃液回
収装置Cにおいては、前記製造方法における研磨材廃液
回収工程が実施される。
は、搬送装置(図示せず。)によって一定の方向aに沿
って搬送されるアルミニウムウェブWの表面に研磨材ス
ラリーを供給しつつ、回転ブラシによる研磨処理、即ち
ブラシグレイン処理を施すブラシグレイン処理装置A
と、ブラシグレイン処理装置Aでブラシグレイン処理さ
れたアルミニウムウェブWを水洗する水洗装置Bと、前
記ブラシグレイン処理装置Aにおいて発生した研磨材ス
ラリー廃液を回収し、回収した研磨材スラリー廃液中の
粒子を分級し、前記ブラシグレイン処理で生じた研磨材
粒子屑及び研磨屑などの粒径が小さい粒子を分離し、残
りをブラシグレイン処理装置Aに戻す研磨材スラリー廃
液回収装置Cとを備える。ブラシグレイン処理装置Aに
おいては、本発明の平版印刷版用支持体の製造方法にお
ける機械的研磨工程が実施され、研磨材スラリー廃液回
収装置Cにおいては、前記製造方法における研磨材廃液
回収工程が実施される。
【0040】ブラシグレイン処理装置Aは、図1に示す
ように、アルミニウムウェブWの表面を研磨する回転ブ
ラシA2及びA4と、アルミニウムウェブWが搬送され
る経路である搬送面Tを挟んで回転ブラシA2及びA4
の反対側に設けられ、アルミニウムウェブWを下方から
支持する2対の支持ローラA6及びA8と、回転ブラシ
A2、A4、及び支持ローラA6、A8を収容する筐体
A10とを備える。回転ブラシA2及びA4は、何れも
アルミニウムウェブWの研磨面において、搬送方向aと
同方向又は方向に回転する。
ように、アルミニウムウェブWの表面を研磨する回転ブ
ラシA2及びA4と、アルミニウムウェブWが搬送され
る経路である搬送面Tを挟んで回転ブラシA2及びA4
の反対側に設けられ、アルミニウムウェブWを下方から
支持する2対の支持ローラA6及びA8と、回転ブラシ
A2、A4、及び支持ローラA6、A8を収容する筐体
A10とを備える。回転ブラシA2及びA4は、何れも
アルミニウムウェブWの研磨面において、搬送方向aと
同方向又は方向に回転する。
【0041】ブラシグレイン処理装置Aには、更に、ア
ルミニウムウェブWの研磨面に研磨材スラリーを噴射す
る管状スプレーである第1研磨材スプレーA12及び第
2研磨材スプレーA14が設けられている。第1研磨材
スプレーA12及び第2研磨材スプレーA14の何れ
も、後述する研磨材スラリー廃液回収装置Cにおける研
磨材スラリー供給管路C12に接続されている。
ルミニウムウェブWの研磨面に研磨材スラリーを噴射す
る管状スプレーである第1研磨材スプレーA12及び第
2研磨材スプレーA14が設けられている。第1研磨材
スプレーA12及び第2研磨材スプレーA14の何れ
も、後述する研磨材スラリー廃液回収装置Cにおける研
磨材スラリー供給管路C12に接続されている。
【0042】回転ブラシA4及び支持ローラA8の下流
側には、図3に示すように、アルミニウムウェブWの両
面に洗浄水をスプレー(噴射)する一対の管状スプレー
である一対の予備水洗スプレーA16と、予備水洗スプ
レーA16からアルミニウムウェブWの両面にスプレー
された水を絞り取る一対の水絞りローラA18とが配設
されている。
側には、図3に示すように、アルミニウムウェブWの両
面に洗浄水をスプレー(噴射)する一対の管状スプレー
である一対の予備水洗スプレーA16と、予備水洗スプ
レーA16からアルミニウムウェブWの両面にスプレー
された水を絞り取る一対の水絞りローラA18とが配設
されている。
【0043】回転ブラシA2及び支持ローラA6よりも
上流側には、図3に示すように、筐体A10に向かって
搬送されたアルミニウムウェブWを、回転ブラシA2と
支持ローラA6との間に案内する一対の上流側案内ロー
ラA20が設けられている。回転ブラシA4及び支持ロ
ーラA8の下流側には、アルミニウムウェブWを筐体A
10の外部に案内する下流側案内ローラA22が設けら
れている。
上流側には、図3に示すように、筐体A10に向かって
搬送されたアルミニウムウェブWを、回転ブラシA2と
支持ローラA6との間に案内する一対の上流側案内ロー
ラA20が設けられている。回転ブラシA4及び支持ロ
ーラA8の下流側には、アルミニウムウェブWを筐体A
10の外部に案内する下流側案内ローラA22が設けら
れている。
【0044】水洗装置Bは、アルミニウムウェブWの両
面に洗浄水を噴射する管状の水洗スプレーB2と、水洗
スプレーB2を収容し、上方に向かって開口した筐体B
4と、筐体B4内部において、アルミニウムウェブWを
緊張した状態に保持する3個の保持ローラB6とを備え
る。尚、筐体B4の底部には、水洗装置Bにおける水洗
で生じた廃水を排出する廃水ラインB8が設けられてい
る。
面に洗浄水を噴射する管状の水洗スプレーB2と、水洗
スプレーB2を収容し、上方に向かって開口した筐体B
4と、筐体B4内部において、アルミニウムウェブWを
緊張した状態に保持する3個の保持ローラB6とを備え
る。尚、筐体B4の底部には、水洗装置Bにおける水洗
で生じた廃水を排出する廃水ラインB8が設けられてい
る。
【0045】研磨材スラリー廃液回収装置Cは、図3に
示すように、筐体A10の下方に位置し、研磨材スラリ
ーが貯留されているスラリー循環タンクC2と、筐体A
10の底部とスラリー循環タンクC2とを連通する研磨
材スラリー廃液回収管路C4と、スラリー循環タンクC
2から研磨材スラリーを抜き出す研磨材スラリー抜き出
し管路C6と、研磨材スラリー抜き出し管路C6を通し
て抜き出した研磨材スラリー中の粒子を分級し、研磨材
粒子屑及び研磨屑などの粒径の小さな粒子をスラリーと
して除去するサイクロンC8と、サイクロンC8によっ
て研磨材粒子屑及び研磨屑などを除去した残りの研磨材
スラリーをスラリー循環タンクC2に戻すスラリー戻し
管路C10と、スラリー循環タンクC2中の研磨材スラ
リーを第1研磨材スプレーA12及び第2研磨材スプレ
ーA14に供給する研磨材スラリー供給管路C12と、
サイクロンC8で分離された研磨材粒子屑及び研磨屑な
どのスラリーを系外に排出するスラリー廃液排出ライン
C14とを備える。
示すように、筐体A10の下方に位置し、研磨材スラリ
ーが貯留されているスラリー循環タンクC2と、筐体A
10の底部とスラリー循環タンクC2とを連通する研磨
材スラリー廃液回収管路C4と、スラリー循環タンクC
2から研磨材スラリーを抜き出す研磨材スラリー抜き出
し管路C6と、研磨材スラリー抜き出し管路C6を通し
て抜き出した研磨材スラリー中の粒子を分級し、研磨材
粒子屑及び研磨屑などの粒径の小さな粒子をスラリーと
して除去するサイクロンC8と、サイクロンC8によっ
て研磨材粒子屑及び研磨屑などを除去した残りの研磨材
スラリーをスラリー循環タンクC2に戻すスラリー戻し
管路C10と、スラリー循環タンクC2中の研磨材スラ
リーを第1研磨材スプレーA12及び第2研磨材スプレ
ーA14に供給する研磨材スラリー供給管路C12と、
サイクロンC8で分離された研磨材粒子屑及び研磨屑な
どのスラリーを系外に排出するスラリー廃液排出ライン
C14とを備える。
【0046】スラリー廃液排出ラインC14の末端は、
図3に示すように、遠心分離機2におけるスラリー供給
管16に接続されている。
図3に示すように、遠心分離機2におけるスラリー供給
管16に接続されている。
【0047】スラリー抜き出し管路C6には、オーバー
フロータンクC16と、研磨材スラリーをサイクロンC
8に向かって送出するポンプP1とが介装され、研磨材
スラリー供給管路C12には、第1研磨材スプレーA1
2及び第2研磨材スプレーA14に向かって研磨材スラ
リーを送出するポンプP2が介装されている。
フロータンクC16と、研磨材スラリーをサイクロンC
8に向かって送出するポンプP1とが介装され、研磨材
スラリー供給管路C12には、第1研磨材スプレーA1
2及び第2研磨材スプレーA14に向かって研磨材スラ
リーを送出するポンプP2が介装されている。
【0048】スラリー循環タンクC2には、更に、新た
な研磨材粒子を投入する研磨材粒子投入管路C18と、
水を投入する水投入管路C20とが設けられている。
な研磨材粒子を投入する研磨材粒子投入管路C18と、
水を投入する水投入管路C20とが設けられている。
【0049】前記研磨材スラリー中の研磨材粒子は、ブ
ラシグレイン処理装置Aにおいて、回転ブラシA2及び
A4とアルミニウムウェブWとの間で擦られて、少なく
とも一部が微粒子化して研磨材粒子屑が生じる。又、ア
ルミニウムウェブWの表面が回転ブラシA2及びA4で
削られて研磨屑が生じる。前記研磨材粒子屑及び研磨屑
を含む研磨材スラリーである研磨材スラリー廃液は、一
部がアルミニウムウェブWから筐体A10の底部に流下
し、残りが、予備水洗スプレーA16からスプレーされ
た洗浄水によって洗い流されて筐体A10の底部に溜ま
る。筐体A10の底部に溜まった研磨材スラリー廃液
は、研磨材スラリー廃液回収管路C4を通ってスラリー
循環タンクC2に流下する。したがって、スラリー循環
タンクC2中の研磨材スラリーには、前記研磨材スラリ
ー廃液が混入する。
ラシグレイン処理装置Aにおいて、回転ブラシA2及び
A4とアルミニウムウェブWとの間で擦られて、少なく
とも一部が微粒子化して研磨材粒子屑が生じる。又、ア
ルミニウムウェブWの表面が回転ブラシA2及びA4で
削られて研磨屑が生じる。前記研磨材粒子屑及び研磨屑
を含む研磨材スラリーである研磨材スラリー廃液は、一
部がアルミニウムウェブWから筐体A10の底部に流下
し、残りが、予備水洗スプレーA16からスプレーされ
た洗浄水によって洗い流されて筐体A10の底部に溜ま
る。筐体A10の底部に溜まった研磨材スラリー廃液
は、研磨材スラリー廃液回収管路C4を通ってスラリー
循環タンクC2に流下する。したがって、スラリー循環
タンクC2中の研磨材スラリーには、前記研磨材スラリ
ー廃液が混入する。
【0050】スラリー循環タンクC2から抜き出された
研磨材スラリーは、研磨材抜き出し管路C6を通ってサ
イクロンC8に導入され、サイクロンC8において、前
記研磨材粒子屑及び研磨屑を主体とする小径粒子のスラ
リーと、研磨材粒子などの比較的粒径の大きな粒子のス
ラリーとに分級される。
研磨材スラリーは、研磨材抜き出し管路C6を通ってサ
イクロンC8に導入され、サイクロンC8において、前
記研磨材粒子屑及び研磨屑を主体とする小径粒子のスラ
リーと、研磨材粒子などの比較的粒径の大きな粒子のス
ラリーとに分級される。
【0051】小径粒子のスラリーは、図3に示すよう
に、サイクロンC8の頂部からスラリー廃液排出ライン
C14を通って、遠心分離機2におけるスラリー導入管
16からバスケット4の内部に導入される。スラリー中
の小径粒子は、バスケット4における多孔壁6上に堆積
し、水は、多孔壁6、濾布層8、及びバスケット4を通
過し、図3においてLで示すように筐体10の内壁面に
沿って流下する。多孔壁6上に堆積した小径粒子は、ス
クレーパ18によって掻き落とされ、図3においてSで
示すようにバスケット4の開口4Cから外部に取り出さ
れる。
に、サイクロンC8の頂部からスラリー廃液排出ライン
C14を通って、遠心分離機2におけるスラリー導入管
16からバスケット4の内部に導入される。スラリー中
の小径粒子は、バスケット4における多孔壁6上に堆積
し、水は、多孔壁6、濾布層8、及びバスケット4を通
過し、図3においてLで示すように筐体10の内壁面に
沿って流下する。多孔壁6上に堆積した小径粒子は、ス
クレーパ18によって掻き落とされ、図3においてSで
示すようにバスケット4の開口4Cから外部に取り出さ
れる。
【0052】一方、比較的粒径の大きな粒子のスラリー
は、スラリー戻し管路C10を通ってスラリー循環タン
クC2に戻される。
は、スラリー戻し管路C10を通ってスラリー循環タン
クC2に戻される。
【0053】このように、サイクロンC8においては、
本発明に係る平版印刷版用支持体の製造方法におけるス
ラリー処理工程が実施される。
本発明に係る平版印刷版用支持体の製造方法におけるス
ラリー処理工程が実施される。
【0054】
【実施例】(実施例1〜5)平均粒径10μmであり、
SiO2を主成分とする粒子300gを水1リットルに
懸濁させたスラリーを、図1に示す遠心分離機を用いて
脱液処理し、得られた固形分中の含水率を測定した。前
記含水率は、工業廃水試験方法(JIS K0102−
14.1)に従って測定した。
SiO2を主成分とする粒子300gを水1リットルに
懸濁させたスラリーを、図1に示す遠心分離機を用いて
脱液処理し、得られた固形分中の含水率を測定した。前
記含水率は、工業廃水試験方法(JIS K0102−
14.1)に従って測定した。
【0055】前記遠心分離機における濾布層8には、ネ
ット脱着型輪状のポリエステル繊維(商品名:テトロ
ン)製濾布を用いた。前記濾布の1cm2当たり通気量
は、800cc/分であった。又、多孔壁6の孔径は
0.5mmであり、開口率は、表1に示す通りであっ
た。
ット脱着型輪状のポリエステル繊維(商品名:テトロ
ン)製濾布を用いた。前記濾布の1cm2当たり通気量
は、800cc/分であった。又、多孔壁6の孔径は
0.5mmであり、開口率は、表1に示す通りであっ
た。
【0056】遠心分離機の回転数は1000回転/分で
あり、脱液時間は6分間であった。スラリー供給速度
は、500リットル/分であった。
あり、脱液時間は6分間であった。スラリー供給速度
は、500リットル/分であった。
【0057】結果を表1に示す。
【0058】(比較例1)多孔壁6を有しない以外は、
実施例1〜5における遠心分離機と同様の構成を有する
遠心分離機を用いて、実施例1〜5と同様の条件に従っ
て、同様のスラリーを脱液処理した。結果を表1に示
す。
実施例1〜5における遠心分離機と同様の構成を有する
遠心分離機を用いて、実施例1〜5と同様の条件に従っ
て、同様のスラリーを脱液処理した。結果を表1に示
す。
【0059】
【表1】
【0060】表1に示すように、多孔壁を有しない遠心
分離機を用いた比較例1においては、回収された固形分
の含水率は、52%と高かったが、本発明の遠心分離機
を用いた実施例1〜5においては、固形分の含水率は、
20〜48%と低かった。
分離機を用いた比較例1においては、回収された固形分
の含水率は、52%と高かったが、本発明の遠心分離機
を用いた実施例1〜5においては、固形分の含水率は、
20〜48%と低かった。
【0061】このことから、本発明の遠心分離機によれ
ば、より含水率の低い固形分が回収できることが判る。
ば、より含水率の低い固形分が回収できることが判る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微細な粒子のスラリーから、より水分含有量の少ない固
形分を回収できる遠心分離機が提供される。
微細な粒子のスラリーから、より水分含有量の少ない固
形分を回収できる遠心分離機が提供される。
【図1】図1は、本発明に係る遠心分離機の構成の概要
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示す遠心分離機の備える多孔壁
の斜視図である。
の斜視図である。
【図3】図3は、平版印刷版用支持体を機械的研磨する
際に発生する研磨材スラリー廃液を回収して再利用する
際に分離されるスラリーの処理に、図1に示す遠心脱水
機を使用した機械的研磨装置の構成の一例を示す概略図
である。
際に発生する研磨材スラリー廃液を回収して再利用する
際に分離されるスラリーの処理に、図1に示す遠心脱水
機を使用した機械的研磨装置の構成の一例を示す概略図
である。
2 遠心分離機 4 バスケット 6 多孔壁 8 濾布層 16 スラリー供給管 A ブラシグレイン処理装置 B 水洗装置 C 研磨材スラリー廃液回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 睦 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H084 BB02 BB13 CC05 3C047 FF08 GG14 3C058 AA07 AC04 CB06 4D057 AA10 AB01 AC02 AC06 AD01 AE02 AF01 BA13 BA18 BA36
Claims (3)
- 【請求項1】 軸線の周りに回転可能に形成され、多
孔状の周壁を有する筒状の回転体と、 前記回転体の周壁の内周面に取り付けられた濾過層と、 前記濾過層の内周面に取り付けられた多孔壁と、 前記多孔壁の内側にスラリーを供給するスラリー供給流
路とを備えることを特徴とする遠心分離機。 - 【請求項2】 前記多孔壁の開口率が5〜35%であ
る請求項1に記載の遠心分離機。 - 【請求項3】 平版印刷版用支持体の少なくとも一方
の面に研磨材スラリーを供給する研磨材スラリー供給工
程と、 前記平版印刷版用支持体における前記研磨材スラリーを
供給した側の面を機械的に研磨する機械的研磨工程と、 前記機械的研磨工程において発生した研磨材スラリー廃
液を回収し、前記研磨材スラリー廃液中の粒子を分級し
て粒径の小さな粒子を除去し、残りを前記研磨材スラリ
ー供給工程に戻す研磨材スラリー廃液回収工程と、 前記研磨材スラリー廃液回収工程で除去された粒子のス
ラリーを、請求項1に記載の遠心分離機で処理し、前記
粒子を固形分として分離・除去するスラリー処理工程と
を有することを特徴とする平版印刷版用支持体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190521A JP2002001165A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 遠心分離機、及び平版印刷版用支持体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190521A JP2002001165A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 遠心分離機、及び平版印刷版用支持体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002001165A true JP2002001165A (ja) | 2002-01-08 |
Family
ID=18689975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000190521A Pending JP2002001165A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 遠心分離機、及び平版印刷版用支持体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002001165A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103113857A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-22 | 东南大学 | 用于氨水吸收式制冷系统的纳米流体及其制备方法 |
CN103191589A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-07-10 | 东南大学 | 一种基于比吸光度的纳米流体的制备方法 |
CN103212488A (zh) * | 2013-03-29 | 2013-07-24 | 东南大学 | 一种用于制备纳米流体的离心装置及制备纳米流体的方法 |
CN103335444A (zh) * | 2013-06-25 | 2013-10-02 | 东南大学 | 纳米流体自分散装置及溴化锂吸收式制冷循环系统 |
FR3025441A1 (fr) * | 2014-09-10 | 2016-03-11 | Fives Cail Babcock | Tambour de centrifugation et essoreuse equipee d'un tel tambour |
WO2021109693A1 (zh) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 郑州合晶硅材料有限公司 | 一种硅片抛光加工过程中抛光设备用蜡嘴保湿装置 |
-
2000
- 2000-06-26 JP JP2000190521A patent/JP2002001165A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103113857A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-22 | 东南大学 | 用于氨水吸收式制冷系统的纳米流体及其制备方法 |
CN103191589A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-07-10 | 东南大学 | 一种基于比吸光度的纳米流体的制备方法 |
CN103191589B (zh) * | 2013-02-20 | 2014-12-10 | 东南大学 | 一种基于比吸光度的纳米流体的制备方法 |
CN103113857B (zh) * | 2013-02-20 | 2015-03-18 | 东南大学 | 用于氨水吸收式制冷系统的纳米流体 |
CN103212488A (zh) * | 2013-03-29 | 2013-07-24 | 东南大学 | 一种用于制备纳米流体的离心装置及制备纳米流体的方法 |
CN103335444A (zh) * | 2013-06-25 | 2013-10-02 | 东南大学 | 纳米流体自分散装置及溴化锂吸收式制冷循环系统 |
FR3025441A1 (fr) * | 2014-09-10 | 2016-03-11 | Fives Cail Babcock | Tambour de centrifugation et essoreuse equipee d'un tel tambour |
WO2021109693A1 (zh) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 郑州合晶硅材料有限公司 | 一种硅片抛光加工过程中抛光设备用蜡嘴保湿装置 |
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