JP2002000271A - 微生物分析システム及び方法並びにデータベース - Google Patents

微生物分析システム及び方法並びにデータベース

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JP2002000271A
JP2002000271A JP2000194331A JP2000194331A JP2002000271A JP 2002000271 A JP2002000271 A JP 2002000271A JP 2000194331 A JP2000194331 A JP 2000194331A JP 2000194331 A JP2000194331 A JP 2000194331A JP 2002000271 A JP2002000271 A JP 2002000271A
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microorganism
data
computer
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dna
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Koichi Inoue
高一 井上
Tatsuhiko Sekiguchi
達彦 関口
Kota Fujimura
恒太 藤村
Akifumi Iwama
明文 岩間
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16BBIOINFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR GENETIC OR PROTEIN-RELATED DATA PROCESSING IN COMPUTATIONAL MOLECULAR BIOLOGY
    • G16B50/00ICT programming tools or database systems specially adapted for bioinformatics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DNAを分析することでサンプル中の微生物
を効率的に特定する。 【解決手段】 ユーザは、PCR法等を用いてサンプル
中の微生物のDNA断片を増幅し、電気泳動データを作
成する。作成した電気泳動データを通信ネットワーク1
0を介してクライアントコンピュータ12、14からサ
ーバコンピュータ16に送信する。サーバコンピュータ
16は、微生物毎に電気泳動データを記憶するデータベ
ース16aにアクセスし、該当する微生物を抽出してそ
の結果をクライアントコンピュータ12、14に送信す
る。ユーザは、サンプルを分析会社に送る必要が無く、
電気泳動データに基づいて微生物を迅速に特定すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は細菌などの微生物を
分析する方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家庭等から排出される生ゴミ
を肥料化する処理機が開発されており、より良質な肥料
を作成するために、生ゴミ処理機の内部で機能する微生
物群の情報が必要である。もちろん、このような生ゴミ
処理に限らず、およそ一般にあるサンプル中に存在する
微生物群を確実かつ迅速に分析するニーズが存在する。
【0003】微生物群の情報、例えば細菌群の情報を得
る方法としては、細菌群に含まれる個々の細菌を単離し
て生化学検査する方法がある。
【0004】しかし、この方法は時間を要する上に、単
離の困難な細菌については分析できない問題もある。
【0005】一方、微生物のDNAを増幅する方法とし
てPCR(Polymerase Chain Reaction:ポリメラーゼ
連鎖反応)法が用いられている。PCR法では、増幅し
ようとするDNAの両端の塩基配列に相補な塩基配列を
有するプライマー及び耐熱性DNAポリメラーゼを用
い、熱変成工程、アニーリング工程及び伸長反応工程の
3段階からなるサイクルを繰り返すことにより、鋳型D
NAとほぼ同じDNA断片を増幅することを可能とする
ものである。このPCR法を用いると、微量しか存在し
ない細菌のDNAを10万〜100万倍に増幅すること
が可能である。
【0006】但し、このPCR法を用いるためには、鋳
型DNAの一領域の両端の塩基配列が既知であることが
条件であり、どんな微生物が存在するか不明な段階にお
いては、そのDNAを増幅することができない。
【0007】そこで、単一のプライマーで塩基配列の情
報なしに一種類のDNAから同時に多数の種類のDNA
断片を増幅するRAPD(Random Amplified Polymorph
ic DNA)法が提案されている。この方法では、PCRの
反応時にプライマーのアニーリング温度を下げ、さらに
反応液中のマグネシウムイオン濃度を上げることによ
り、プライマーの結合時の配列特異性を下げ、DNA断
片を多量に増幅する。
【0008】しかしながら、このRAPD法を複数の微
生物から構成される微生物群に適用する場合、増幅され
るDNA断片の種類数が多すぎるため、微生物群を構成
する個々の微生物を特定することが困難となる。
【0009】本願出願人は、上記従来技術の問題点を踏
まえ、先に特開平11−341989号公報にて、プラ
イマーの長さを調節することにより、確率的に1種類の
微生物から1本だけを増幅する技術を提案した。具体的
には、例えば微生物のDNAの塩基長を約107bpと
し、10種類の微生物が存在する微生物叢を測定する場
合、108bpに1個のDNA断片が増幅されるように
調節することで、10種類の微生物に対して1種類のD
NA断片のみが増幅されることになる(以下、この方法
をSSC−PCR法と称する)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、SSC−
PCR法は、複数の微生物が存在しても1種類の微生物
から平均して1本のDNAだけを増幅することが可能と
なるので、生ゴミ処理や複数の細菌が混入しているサン
プルを検査する場合に極めて有効な方法である。
【0011】ところで、従来の微生物分析では、ユーザ
がサンプルを採取し、それを分析会社などに郵送等で送
付し、分析会社では送付されたサンプルからPCR法等
を用いてDNAを抽出、増幅し、それを解析して得られ
た結果をユーザに知らせていた。
【0012】しかしながら、このようなシステムでは、
サンプル送付時にサンプルの変質が危惧される他、サン
プルを厳重に管理しなければならず煩雑となる問題があ
った。また、分析会社に分析を依頼して実際に分析結果
を得るまでに数日から数週間を要していた。
【0013】さらに、分析結果を確認し、サンプル中の
特定の細菌についてより詳細に調べる必要が生じた場合
にも、再度同一サンプルを分析会社に送付して依頼する
必要があり、迅速かつ効率的にサンプル中の微生物を分
析することができなかった。
【0014】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、従来以上に効率的
に微生物を分析することができるシステム及び方法を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の分析システムは、通信ネットワークを介し
て接続された第1のコンピュータ及び第2のコンピュー
タを有し、前記第1のコンピュータは、微生物のDNA
に関する測定データを前記通信ネットワークを介して前
記第2のコンピュータに送信し、前記第2のコンピュー
タは、前記第1のコンピュータから送信された前記測定
データとデータベースに記憶されたデータとを照合し、
照合結果を前記第1のコンピュータに前記通信ネットワ
ークを介して送信し、前記第1のコンピュータは、前記
第2のコンピュータから送信された前記照合結果を出力
することを特徴とする。従来のように、分析会社がサン
プル受け取り、DNA増幅、増幅データの測定(電気泳
動解析など)、測定データとデータベースとの照合、照
合結果(分析結果)のユーザへの報知を全て行うのでは
なく、本システムではユーザが測定データを得た後、そ
のデータを第1のコンピュータから第2のコンピュータ
に通信ネットワークを介して送信する。第2のコンピュ
ータはデータベースにアクセスして送られた測定データ
とデータベース内のデータとを照合し、その照合結果を
ユーザの使用する第1のコンピュータに送信する。測定
データ送信〜照合〜照合結果受信は短時間に実行され得
るから、ユーザはサンプルの分析会社への送付などの煩
雑な作業を行うことなく、迅速かつ効率的に微生物の分
析結果を得ることができる。また、測定データはサンプ
ルのような物理的な実体と異なり伝送可能な形態に容易
に変換できるため、物理的に離れた第2のコンピュータ
にも容易に伝送することができる。
【0016】本発明の1つの実施形態では、前記DNA
に関する測定データは、前記微生物のDNAの電気泳動
データである。ユーザは、電気泳動データを作成し、こ
のデータを第2のコンピュータに送信することで、サン
プル中の微生物を知ることができる。
【0017】ここで、前記DNAに関する測定データ
は、前記電気泳動データを数値化したものであることが
好適である。電気泳動データは、通常、DNAサイズの
関数としての存在比率を示すものであり、バンド位置
(DNAサイズ)及びバンド強度を特定することで一義
的に定義できる。そこで、これらを用いて電気泳動デー
タを数値化することで、第2のコンピュータに電気泳動
データを確実に送信することができる。
【0018】また、前記DNAに関する測定データは、
前記電気泳動データをパターン化したものとすることも
できる。バンド位置及びバンド強度は、DNAサイズを
変数とする強度関数として規定することができ、より具
体的には強度波形パターンとして規定することができ
る。そこで、これらのパターンを第2のコンピュータに
送信することで、第2のコンピュータは電気泳動データ
を確実に受信することができる。なお、パターンは適宜
量子化、あるいはデジタル化した上で送信することがで
きる。
【0019】また、前記電気泳動データは、プライマー
データを含むことが好適である。PCR法、例えばSS
C−PCR法を用いて微生物のDNA断片を増幅した場
合、どのDNA断片が増幅されるかはどのプライマーを
用いたかに依存することになる。したがって、使用した
プライマー毎に電気泳動データを送信することで、第2
のコンピュータでは確実に該当するデータを検索するこ
とが可能となる。なお、複数のプライマー(プライマー
セット)を用いた場合には、そのプライマーセットに対
して電気泳動データを送信することもできる。
【0020】本発明の1つの実施形態では、前記第2の
コンピュータは、前記第1のコンピュータから送信され
た前記電気泳動データと前記データベースに記憶された
微生物毎の電気泳動データとを照合し、該当する微生物
を抽出して前記照合結果として前記第1のコンピュータ
に送信する。データベースに微生物毎の電気泳動データ
を記憶しておくことで、第1のコンピュータから送信さ
れた電気泳動データに該当する微生物を抽出し、第1の
コンピュータ、すなわちユーザに該当する微生物(つま
り微生物名など微生物を特定できるデータ)を送信する
ことができる。なお、該当する微生物は1つである必要
はなく、該当する可能性のある複数の微生物を送信して
もよい。
【0021】また、前記第1のコンピュータは、前記該
当する微生物に関する情報を前記通信ネットワークを介
して前記第2のコンピュータに要求し、前記第2のコン
ピュータは、前記データベースに記憶された前記該当す
る微生物に関する情報を検索して前記第1のコンピュー
タに送信することが好適である。ユーザが該当する微生
物に関してより詳細な情報を得たいと欲する場合、第2
のコンピュータに要求することで、迅速にその情報を得
ることができる。
【0022】また、本発明は、通信ネットワークで互い
に接続された端末及びデータベースを用いた微生物分析
方法であって、微生物のDNAに関する測定データを検
索キーとして前記端末から前記データベースにアクセス
して前記測定データに該当する微生物データを検索し、
検索結果を前記端末に出力することを特徴とする。
【0023】ここで、測定に用いた微生物の種類を前記
検索キーとして前記端末から前記データベースにアクセ
スして前記測定データ及び前記微生物の種類に該当する
微生物データを検索することが好適である。微生物の種
類が予め分かっている場合には、これを検索キーとして
用いることで、効率的な検索が可能となる。
【0024】また、測定に用いたプライマーの組(プラ
イマーセット)を検索キーとして前記端末から前記デー
タベースにアクセスして前記測定データ及び前記プライ
マーの組に該当する微生物データを検索することも好適
である。
【0025】本発明の方法においても、前記DNAに関
する測定データは、前記微生物の電気泳動データとする
ことができる。
【0026】また、本発明の方法において、前記電気泳
動データは、PCR法により確率的に1種類当たり1つ
のDNA断片から増幅されたDNA断片の電気泳動デー
タ、すなわちSSC−PCR法により得られた電気泳動
データであることが好適である。これにより、サンプル
中に複数種類の微生物が存在する場合にも、それぞれの
微生物を容易に特定することができる。
【0027】また、本発明の方法において、前記検索結
果に応じて前記端末から詳細情報を前記データベースに
要求し、前記データベースから送信された前記詳細情報
を前記端末に出力することもできる。
【0028】また、本発明は、複数のプライマーを用い
て増幅された微生物DNA断片の電気泳動データを微生
物毎に区分して記憶する、コンピュータ読み取り可能な
データベースを提供する。ユーザは、このようなデータ
ベースにアクセスすることで、微生物の電気泳動データ
からその微生物を特定することが可能となる。
【0029】本発明のデータベースにおいて、さらに、
前記電気泳動データは、基本プライマーセット用と詳細
用に区分して記憶されることが好適である。これによ
り、例えば1次検索として基本プライマーセット用デー
タベースを用い、2次検索として詳細データベースを用
いることで、効率的な検索ができる。
【0030】また、本発明のデータベースにおいて、前
記電気泳動データは、前記微生物の種類毎に区分して記
憶されることが好適である。これにより、ユーザが予め
微生物の種類を知っている場合には、全ての微生物に対
して検索する場合に比べて効率的に検索することが可能
となる。
【0031】また、本発明は、微生物分析方法であっ
て、通信ネットワークを介して送信された微生物のDN
Aに関するデータを受信し、受信したデータとデータベ
ースに記憶されたデータとを照合し、照合結果を前記通
信ネットワークを介して送出することを特徴とする。
【0032】本発明の方法においても、前記DNAに関
するデータは、前記微生物のDNAの電気泳動データと
することができ、また、前記データベースには、微生物
毎の電気泳動データが記憶され、受信した電気泳動デー
タと前記データベースに記憶されたデータとを照合し、
該当する微生物を抽出して前記照合結果として送出する
ことが好適である。
【0033】本発明において、「コンピュータ」にはい
わゆる電子計算機の他、データ処理機能、通信機能、デ
ータ入出力機能を有する任意の電子機器が含まれる。ま
た、「通信ネットワーク」には、有線、無線を問わず、
データ伝送可能な任意の媒体が含まれる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0035】図1には、本実施形態のシステム構成図が
示されている。ネットワーク10にクライアントコンピ
ュータ12,14及びサーバコンピュータ16が接続さ
れる。クライアントコンピュータ12あるいは14は、
分析を依頼するユーザが使用する端末であり、サーバコ
ンピュータ16は分析を行う分析会社が保有することが
できる。クライアントコンピュータ12、14は汎用の
パーソナルコンピュータでもよく、あるいはCPU及び
入出力部、通信インターフェースを備える任意の機器で
もよい。サーバコンピュータ16は、微生物のDNAに
関するデータを記憶するデータベース16aを有してお
り、ユーザが通信ネットワーク10を介してデータベー
ス16aにアクセスすることができる。通信ネットワー
ク10は、例えばインターネットで構築することがで
き、サーバコンピュータ16はHTMLで記述されたw
ebページを有するWWWサーバを備え、ユーザは所定
のURLでサーバコンピュータ16のwebページを要
求し、データベースにアクセスすることができる。デー
タベース16aへのアクセスに関しては、ユーザに対し
てIDやパスワードの入力を要求してもよく、データベ
ースのアクセスに対して所定の方法で課金してもよい。
通信ネットワーク10の全てが有線である必要はなく、
その一部が無線で接続されていてもよい。
【0036】図2には、本実施形態における微生物分析
の全体処理フローチャートが示されている。まず、ユー
ザは、生ゴミや患者の便、皮膚、唾液等のサンプルから
微生物のDNAを抽出する(S101)。次に、SSC
−PCR法により異なる微生物から異なる長さのDNA
が平均して1種類だけ増幅されるように複数のプライマ
ー(プライマーセット)を用いて微生物のDNA断片を
増幅する(S102)。DNA断片を増幅するためにど
のプライマーセットを用いるかは、予め定めておくこと
が好適であり、例えば基本となる複数のプライマーを基
本プライマーセットとし、それ以外にいくつかのプライ
マーを組み合わせたセット(プライマーセットA、プラ
イマーセットB、・・・)などと決めておくことが好適
である。これにより、ユーザは、サンプルの微生物DN
A断片を増幅する場合に最初に基本プライマーセットを
用いて増幅することができる。
【0037】プライマーセットを用いて微生物のDNA
断片を増幅した後、増幅したDNA断片をゲル電気泳動
法にかけ、電気泳動像(電気泳動データ)を得る(S1
03)。
【0038】図3には、このようにして得られた電気泳
動像の一例が示されている。図において、P1〜P10
は増幅に用いたプライマーの種類を示している。この
(P1、P2、・・・、P10)の組を例えば基本プラ
イマーセットとする。図中縦軸はDNA断片の長さであ
り、図において下方ほどDNA断片の長さが短くなるこ
とを示す。また、図には示していないが、縦軸方向(例
えば左右両端部位)にDNAサイズマーカの電気泳動像
を付加することが好適であり、これにより各プライマー
で増幅されたDNA断片のサイズを容易に読み取ること
ができる。各プライマー毎に増幅されたDNA断片の帯
が出現し、微生物毎にどのプライマーでどの程度の長さ
に増幅されるかは決まっているから、図3に示された電
気泳動像からどの微生物のDNA断片であるかを知るこ
とができる。
【0039】従来においては、このような電気泳動像の
作成から微生物の特定まで、全て分析会社側で実施して
いたが、本実施形態では、電気泳動像の作成まではユー
ザ側が実施し、その後は微生物のDNAに関するデータ
ベースを有する分析会社のサーバコンピュータに通信ネ
ットワーク10を介してアクセスし、このデータベース
内のデータと照合してほぼリアルタイムで分析を行う。
【0040】このため、ユーザ側では得られた電気泳動
データから、データベース16aを利用するためのデー
タ、言い換えればデータベース16aを検索するための
検索キーを抽出する必要がある。この検索キーは、通信
ネットワーク10を介して送信されるため、できるたけ
少ないデータ量で、かつ、十分高精度に電気泳動像を反
映させたものとする必要がある。
【0041】再び図2に戻り、電気泳動像(電気泳動デ
ータ)を得た後、ユーザは次にこの電気泳動像をパター
ン解析し、電気泳動データを数値データに変換する(S
104)。この数値化は、例えば以下のように行われ
る。DNAサイズマーカが付加された電気泳動像をスキ
ャナでイメージデータに変換し、コンピュータに取り込
む。イメージデータをコンピュータに取り込んだ後、ソ
フトウェアを用いて各プライマーにおけるバンドの位置
及び強度を読み取る。そして、読み取ったデータを数値
として出力する。
【0042】図4には、電気泳動像を解析して得られた
数値データの一例が示されている。図において、{1,
2500,1.37}は、プライマー番号が1(P
1)、バンド位置が2500、バンド強度が1.37で
あることを示す。また、{1,4000,0.18}
は、プライマー番号が1(P1)、バンド位置が400
0,バンド強度が0.18であることを示す。さらに、
{3,1500,0.98}はプライマー番号が3(P
3)、バンド位置が1500、バンド強度が0.98で
あることを示す。このように、{プライマー番号、バン
ド位置、バンド強度}を1つのセットとし、全てのプラ
イマーについてバンドを数値化していく。得られた数値
データは、二値化することも可能である。
【0043】以上のようにして電気泳動像を数値化した
後、この数値化データをコンピュータ12(あるいは1
4)からサーバコンピュータ16に送信する(S10
5)。サーバコンピュータ16では、送られた数値デー
タに基づいてデータベース16aを検索し、送られた電
気泳動データに該当する微生物を抽出する。
【0044】図6には、データベース16aに記憶され
るデータ構造が模式的に示されている。データベース
は、微生物(例えば、E.Coli, B.subtilis, S.aureus
等)毎に区分されており、それぞれの微生物においてそ
の電気泳像データの数値データが格納されている。図示
した数値データは、基本プライマーセットによりDNA
断片を増幅したものであるが、プライマーセット毎にこ
のような数値データを記憶しておくことが好適である。
したがって、サーバコンピュータ16は、コンピュータ
12(あるいは14)から送られた数値データと、これ
ら微生物毎の数値データとの相関演算を実行し、相関値
の高い微生物を抽出することで該当する微生物を抽出す
ることができる。抽出方法としては、、最も相関値の高
い微生物のみを抽出する他、しきい値以上の相関値を有
する微生物を全て抽出する等がある。サーバコンピュー
タ165は抽出した結果をコンピュータ12(あるいは
14)に返信する。
【0045】コンピュータ12(あるいは14)では、
サーバコンピュータ16から送信されたデータを受信し
(S106)、表示装置あるいはプリンタ等に出力す
る。ユーザは、この結果を確認することで、サンプル中
に存在し得る微生物を迅速に確認することができる。
【0046】なお、S104で電気泳動像を数値化する
のではなく、他の方法で電気泳動像を所定のデータに変
換して送信することも可能である。
【0047】図5には、電気泳動像をパターン化したデ
ータが示されている。電気泳動像をスキャナで読み取
り、コンピュータに取り込む。そして、コンピュータで
はソフトウェアを用いてプライマー毎にある線(例えば
中央線)に沿って輝度を連続的に読み取っていく。バン
ドの存在する位置では輝度レベルが高くなり、バンドが
存在しない位置では輝度レベルが低くなる。輝度レベル
は連続的な波形データとして現れ、プライマー毎にパタ
ーンデータが得られる。このパターンは、量子化するこ
とができる。得られたパターンデータは、サーバコンピ
ュータ16に送信される。
【0048】サーバコンピュータ16では、送られたパ
ターンデータをデータベース16に記憶されたパターン
データと照合する。図7には、データベース16aに記
憶されるデータ構造の一例が示されている。図6と同様
に、データは微生物毎に区分され、各微生物毎に所定の
プライマーセットでDNA断片を増幅した場合に得られ
る電気泳動像のパターンデータが記憶されている。パタ
ーンデータは、さらにプライマーセット毎に用意される
のが好適である。サーバコンピュータ16は、送られた
パターンデータと微生物毎のパターンデータとを比較
し、相関演算(例えば、パターン間の乗算)を行い、最
も相関の高い微生物のみ、あるいはしきい値以上の相関
を示す微生物を抽出してコンピュータ12(あるいは1
4)に送信する。これによっても、ユーザはサンプル中
に存在する微生物を迅速に知ることができる。
【0049】また、本実施形態において、データベース
16aにアクセスしてその結果を受信した後、その受信
結果に基づいてさらにユーザがコンピュータ12(ある
いは14)を用いてデータベース16aにアクセスし、
より詳細な情報を要求することも好適である。分析結果
が、例えば可能な複数の微生物を含む場合にそのいずれ
が真にサンプル中に存在するかを確認するため等に有用
である。
【0050】図8には、この場合の処理フローチャート
が示されている。この処理は、図2のS104〜S10
6に相当するものである。まず、ユーザは基本プライマ
ーセットを用いて電気泳動データを作成し、サーバコン
ピュータ16に送信する(S201)。サーバコンピュ
ータ16では、送られたデータに基づいてデータベース
を検索し、該当する微生物をコンピュータ12(あるい
は14)に返信する。検索結果は、例えば該当微生物と
該当確率(相関度に等しい)のリスト形式で返信され
る。コンピュータ12(あるいは14)は、サーバコン
ピュータ16からの結果を受信して表示装置等に表示す
る(S202)。ユーザは、コンピュータ12(あるい
は14)に出力された結果を見て、例えば最も該当確率
の高い微生物についてより詳細な情報を知りたい場合に
は、その知りたい微生物についての詳細情報をサーバコ
ンピュータ16に要求する(S203)。具体的には、
検索結果がE.coli 95%、B.Subtilis 70%、S.aure
us 50%である場合には、E.Coliを検索キーとしてデ
ータベース16aにアクセスする。サーバコンピュータ
16では、データベース16aから要求された微生物に
関する詳細なデータを検索し、コンピュータ12(ある
いは14)に返信する。ユーザは、この詳細データを確
認することで(S204)、例えばE.coliを特定するた
めに必要なプライマーセットの知識やそのプライマーセ
ットで増幅した場合に出現するであろう電気泳動像のデ
ータを迅速に知ることができ、追加分析等を効率的に進
めることができる。
【0051】図9には、データベース16aの他のデー
タ構造が示されている。基本プライマーセットデータベ
ースの他に、各微生物についての詳細データベースが記
憶されており、ユーザからの要求に応えられるようにな
っている。プライマーセット以外のプライマーセットに
よる電気泳動データや各微生物について最も有効なプラ
イマーセットのデータは、この詳細データベースに記憶
することができる。
【0052】このように、本実施形態では、ユーザは微
生物の電気泳動データを解析し、その解析結果に基づい
て通信ネットワーク10を介してデータベース16aに
アクセスして該当する微生物を特定することができるの
で、従来のようにサンプルを厳重に管理して分析会社に
送る必要もなく、迅速に該当し得る微生物を知ることが
できる。
【0053】さらに、本実施形態では、データベース1
6aを検索して得られた結果から、さらに必要となる詳
細情報をほぼリアルタイムで得ることができるので、最
終的にサンプル中に存在する微生物を判定するまでの時
間を短縮することができる。
【0054】なお、効率的な検索のためには、データベ
ース16aは常に更新して最新のデータを記憶する必要
があることは言うまでもなく、また、検査するサンプル
の種類によって検索できるように、データベースを分類
しておくことも好適である。例えば、微生物毎、プライ
マーセット毎の他に、下痢性細菌、病原性細菌、腸内細
菌等のように、部生物の種類毎に区分しておくこともで
きる。
【0055】以下、コンピュータ12(あるいは14)
の表示装置に表示される画面例を用いて、本実施形態の
処理を詳細に説明する。
【0056】図10は、コンピュータ12に表示される
初期画面例である。この画面は、例えばWWWブラウザ
を用いて表示される。webページの表示項目として、
「細菌の検索・同定」、「細菌のバンドパターンの表
示」、「情報検索」等があり、ユーザがあるプライマー
セット(通常、最初の検索時には基本プライマーセット
が用いられる)による電気泳動データを得た場合には、
「細菌の検索・同定」を選択することになる。
【0057】図11には、ユーザが「細菌の検索・同
定」を選択した場合にサーバコンピュータ16から送信
されるwebページの表示例が示されている。この画面
は、ユーザが用いたプライマーセットを選択する画面で
あり、「基本プライマーセット」の他、複数のプライマ
ーセットがリスト表示される。ユーザは、DNA断片を
増殖するために用いたプライマーセットを選択し、送信
する。
【0058】プライマーセットを送信すると、次にサー
バコンピュータ16から電気泳動データの入力を求める
webページが送信される。図12は、その入力画面の
一例である。「電気泳動パターンを数値化したデータを
送信して下さい」なるメッセージとともに、数値化した
データを送信するための複数の方法が表示される。図で
は、得られた数値データをコピー&ペーストで貼り付け
ることで送信する方法の他、数値データが記憶されたフ
ァイルを添付して送信する方法が示されている。数値化
データを送信すると、サーバコンピュータ16では受信
した数値化データを再び電気泳動像として再現し、コン
ピュータ12に返信する。ユーザは、この再現された電
気泳動像により、送信した数値データを再確認すること
ができる。
【0059】図13には、数値化されたデータを送信し
た後に、サーバコンピュータ16から送信される画面例
が示されている。この画面では、ユーザに対して検索に
用いるデータベースの種類を要求する。図では、データ
ベースは微生物の種類毎に区分されており、例えば「下
痢性細菌」、「病原性細菌」、「腸内細菌」、「口腔細
菌」、「食品」、「廃水処理」等に区分されている。下
痢の症状を示す患者からサンプルを採取した場合には、
ユーザは「下痢性細菌」を選択すればよく、生ごみ処理
機からサンプルを採取した場合には、ユーザは「生ごみ
処理機」を選択すればよい。微生物あるいはサンプルの
種類を選択した後、「解析」ボタンを送信することで、
指定したプライマーセット、微生物の種類内においてデ
ータベース16aの検索が開始する。
【0060】図14には、検索結果表示画面例が示され
ている。なお、選択されたプライマーセットとしては基
本プライマーセット、選択した微生物の種類としては病
原性細菌と腸内細菌を想定している。サンプル中に含有
する可能性のある(該当する可能性のある)微生物名
(細菌名)がその含有可能性とともにリスト表示され
る。なお、含有可能性のある微生物には、さらに確認実
験の情報を要求するためのボタン(あるいはタグ)が付
加されており、微生物についてのより詳細な情報を求め
るユーザはこれらのボタンを操作することにより、サー
バコンピュータ16に詳細情報を要求できる。また、含
有する可能性のある微生物リストの他に、不一致のバン
ド数及びその比率も表示する。この数が多い場合には、
ユーザは他のデータベースを検索することができる。
【0061】図15には、図14の画面において、ユー
ザが含有可能性の高い微生物(細菌)及び関心のある微
生物について、詳細情報を要求した場合にサーバコンピ
ュータ16から送信される画面例が示されている。各微
生物について、より特定的に存在を確認するために必要
なプライマーセット名や増幅した場合に出現が予想され
るバンド位置等が表示され、追加実験の有益な指針が得
られることになる。なお、必要なプライマーセットがユ
ーザの手元にない場合を想定し、図示するように分析会
社に対してプライマーセットを注文するためのボタンを
表示することも好適である。
【0062】図16には、図10の初期画面において、
ユーザが「細菌のバンドパターンの表示」を選択した場
合にサーバコンピュータ16から送信されるwebペー
ジの一例が示されている。所望の微生物名(細菌名)及
び用いたプライマーセットを入力する画面が表示され
る。微生物は、種や株で選択することができる。
【0063】図17には、図16の画面においてユーザ
がBacillus属、基本プライマーセットを選択した場合に
サーバコンピュータ16から送信される画面例が示され
ている。既述したように、データベース16aには、微
生物毎及びプライマーセット毎に電気泳動データ(数値
化データ、パターンデータあるいは像のイメージデー
タ)が記憶されているので、サーバコンピュータ16は
ユーザから指定された条件を検索キーに用いて該当する
微生物の電気泳動像を表示する。ユーザは、この電気泳
動像を微生物特定の参考とすることができる。
【0064】図18には、図10の初期画面において、
ユーザが「情報検索」を選択した場合にサーバコンピュ
ータ16から送信されるwebページの一例が示されて
いる。図14で確定実験の情報とは別個に、ユーザがあ
る特定の微生物(細菌)についてのデータを知りたい場
合、この画面により詳細なデータを知ることができる。
【0065】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変
更が可能である。例えば、サーバコンピュータ16は、
検索に用いたデータベース数あるいはアクセス数に応じ
て課金し、課金情報を検索結果画面に付加することもで
きる。また、基本プライマーセットについてのデータベ
ースは一般に公開し、他のプライマーセットについての
データあるいは詳細情報データベースについては会員の
みのアクセスを許容するシステムとすることもできる。
また、ユーザからサーバコンピュータ16に送信する電
気泳動データ、あるいはサーバコンピュータ16からユ
ーザのコンピュータに送信する検索結果は適宜暗号化し
て送信することもできる。さらに、データベースは単一
である必要はなく、サーバコンピュータ16は自己の管
理するデータベースに該当する微生物に関するデータが
存在しない場合には他の分析会社のデータベースにアク
セスしてその結果をユーザに送信してもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザはサンプル中に
含まれる微生物群を迅速に特定することができる。
【0067】また、微生物の分析はほぼリアルタイムで
実行されるため、分析の結果をフィードバックして次の
分析に適用することが容易化され、効率的な分析が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のシステム構成図である。
【図2】 実施形態の全体処理フローチャートである。
【図3】 複数のプライマーを用いて増幅されたDNA
断片の電気泳動像の説明図である。
【図4】 電気泳動像を数値化したデータの説明図であ
る。
【図5】 電気泳動像をパターン化したデータの説明図
である。
【図6】 データベースの構造を示す説明図である。
【図7】 データベースの他の構造を示す説明図であ
る。
【図8】 他の実施形態の処理フローチャートである。
【図9】 データベースの他の構造を示す説明図であ
る。
【図10】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その1)である。
【図11】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その2)である。
【図12】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その3)である。
【図13】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その4)である。
【図14】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その5)である。
【図15】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その6)である。
【図16】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その7)である。
【図17】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その8)である。
【図18】 クライアントコンピュータに表示される画
面例(その9)である。
【符号の説明】 10 通信ネットワーク、12,14 クライアントコ
ンピュータ、16 サーバコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 恒太 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岩間 明文 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA28 CB21 DA13 FB01 FB05 JA01 4B024 AA11 AA19 CA09 HA12 HA19 4B029 AA07 AA23 BB20 FA15 4B063 QA01 QA18 QQ16 QQ18 QQ42 QR08 QR32 QR42 QR55 QS16 QS25 QS34 QS39

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークを介して接続された第
    1のコンピュータ及び第2のコンピュータを有し、 前記第1のコンピュータは、微生物のDNAに関する測
    定データを前記通信ネットワークを介して前記第2のコ
    ンピュータに送信し、 前記第2のコンピュータは、前記第1のコンピュータか
    ら送信された前記測定データとデータベースに記憶され
    たデータとを照合し、照合結果を前記第1のコンピュー
    タに前記通信ネットワークを介して送信し、 前記第1のコンピュータは、前記第2のコンピュータか
    ら送信された前記照合結果を出力することを特徴とする
    微生物分析システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記DNAに関する測定データは、前記微生物のDNA
    の電気泳動データであることを特徴とする微生物分析シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシステムにおいて、 前記DNAに関する測定データは、前記電気泳動データ
    を数値化したものであることを特徴とする微生物分析シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のシステムにおいて、 前記DNAに関する測定データは、前記電気泳動データ
    をパターン化したものであることを特徴とする微生物分
    析システム。
  5. 【請求項5】 請求項3、4のいずれかに記載のシステ
    ムにおいて、 前記電気泳動データは、プライマーデータを含むことを
    特徴とする微生物分析システム。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のシステムにおいて、 前記第2のコンピュータは、前記第1のコンピュータか
    ら送信された前記電気泳動データと前記データベースに
    記憶された微生物毎の電気泳動データとを照合し、該当
    する微生物を抽出して前記照合結果として前記第1のコ
    ンピュータに送信することを特徴とする微生物分析シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のシステムにおいて、 前記第1のコンピュータは、前記該当する微生物に関す
    る情報を前記通信ネットワークを介して前記第2のコン
    ピュータに要求し、 前記第2のコンピュータは、前記データベースに記憶さ
    れた前記該当する微生物に関する情報を検索して前記第
    1のコンピュータに送信することを特徴とする微生物分
    析システム。
  8. 【請求項8】 通信ネットワークで互いに接続された端
    末及びデータベースを用いた微生物分析方法であって、 微生物のDNAに関する測定データを検索キーとして前
    記端末から前記データベースにアクセスして前記測定デ
    ータに該当する微生物データを検索し、検索結果を前記
    端末に出力することを特徴とする微生物分析方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、さらに、 測定に用いた微生物の種類を前記検索キーとして前記端
    末から前記データベースにアクセスして前記測定データ
    及び前記微生物の種類に該当する微生物データを検索す
    ることを特徴とする微生物分析方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の方法において、さら
    に、 測定に用いたプライマーの組を検索キーとして前記端末
    から前記データベースにアクセスして前記測定データ及
    び前記プライマーの組に該当する微生物データを検索す
    ることを特徴とする微生物分析方法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載の方
    法において、 前記DNAに関する測定データは、前記微生物の電気泳
    動データであることを特徴とする微生物分析方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の方法において、 前記電気泳動データは、PCR法により確率的に1種類
    当たり1つのDNA断片から増幅されたDNA断片の電
    気泳動データであることを特徴とする微生物分析方法。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の方法において、さら
    に、 前記検索結果に応じて前記端末から詳細情報を前記デー
    タベースに要求し、 前記データベースから送信された前記詳細情報を前記端
    末に出力することを特徴とする微生物分析方法。
  14. 【請求項14】 複数のプライマーを用いて増幅された
    微生物DNA断片の電気泳動データを微生物毎に区分し
    て記憶する、コンピュータ読み取り可能なデータベー
    ス。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のデータベースにおい
    て、さらに、 前記電気泳動データは、基本プライマーセット用と詳細
    用に区分して記憶されることを特徴とするデータベー
    ス。
  16. 【請求項16】 請求項14記載のデータベースにおい
    て、さらに、 前記電気泳動データは、前記微生物の種類毎に区分して
    記憶されることを特徴とするデータベース。
  17. 【請求項17】 微生物分析方法であって、 通信ネットワークを介して送信された微生物のDNAに
    関するデータを受信し、 受信したデータとデータベー
    スに記憶されたデータとを照合し、 照合結果を前記通信ネットワークを介して送出すること
    を特徴とする微生物分析方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の方法において、 前記DNAに関するデータは、前記微生物のDNAの電
    気泳動データであることを特徴とする微生物分析方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の方法において、 前記データベースには、微生物毎の電気泳動データが記
    憶され、 受信した電気泳動データと前記データベースに記憶され
    たデータとを照合し、該当する微生物を抽出して前記照
    合結果として送出することを特徴とする微生物分析方
    法。
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