JP2001526490A - 衛星通信システムにおける通信トラフィックの交換 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 地上移動体電気通信ネットワークと電気通信トラフィックを交換するために、地球の回りのさまざまな軌道にある、その地上局が伝送コネクションを介して相互に接続されている無線伝送コネクションを介して１つまたは複数の地上局に機能的に接続されている多くの電気通信衛星から構成されている衛星通信ネットワークを利用することが提案されている。関係している衛星通信ネットワークのアドレスコードに付加されている一意のアドレスコードを地上局に接続されている移動体電気通信ネットワークに割り当てることによって、移動体電気通信ネットワークとの電気通信トラフィックは、相互に接続されている地上局を介して、衛星通信ネットワークのアドレスコードと関係している移動体電気通信ネットワークのネットワークアドレスコードの組み合わせによって交換することができる。このようにして、「移動体成端料金」という問題に対する効果的な解決策が提供される。さらに、ネットワークアドレスコードの適用によって、移動体電気通信ネットワークのゲスト使用での「トロンボーン（ｔｒｏｍｂｏｎｉｎｇ）」現象も効果的に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークのクラス
タが、衛星通信ネットワークの地上局に機能的に接続され、電気通信トラフィッ
クが、専用の一意のアドレスコードが衛星通信ネットワークに割り当てられてい
るアドレス指定計画の適用によって交換される、多くの固定電気通信ネットワー
クと移動体通信ネットワークから構成されている地上通信ネットワークだけでは
なく、その地上局が伝送コネクションを介して相互に接続されている無線伝送コ
ネクションを介して１つまたは複数の地上局に機能的に接続されている、地球の
回りのさまざまな軌道にある多くの電気通信衛星から構成されている衛星通信ネ
ットワークを備える電気通信システムで電気通信トラフィックを交換することに
関する。

【０００２】 ユーザが固定ワイヤで結合されているコネクションを介して音声通信とデータ
通信をセットアップすることができる既知の固定電気通信ネットワークの次に、
およびそれに加えて、無線コネクションを介する移動体通信は、近年、巨大な規
模を得ている。

【０００３】 適用されている伝送技法の相違点は別として、陸上移動体通信は、移動無線電
気通信ネットワークのカバレージエリアが、セルともコールばれている、地理学
的に制限されているサイズの領域に分割される構造によって特徴付けられている
。セルの中では、いわゆる基地局と無線通信ユーザ間で無線トラフィックが可能
である。

【０００４】 ユーザの変位時、セルからセルへの通信コネクションが続行される。ユーザの
地理学的な位置、つまりユーザが瞬間的に存在するセルは、定期的に走査され、
システムに記憶される。このようなセルラー移動無線通信方式の例が、「汎欧州
デジタルセルラーシステム（ＧＳＭ）」である。この規格に基づくシステムは、
現在、ＧＳＭ−９００、ＧＳＭ−１８００およびＧＳＭ−１９００とコールばれ
ている。セル構造に基づくそれ以外の移動体電気通信システムは、とりわけ、米
国では頭字語ＡＭＰＳ、Ｄ−ＡＭＰＳ、および日本ではＰＤＣによって示されて
いる。一定の領域では、異なる移動ネットワークが、異なる事業者によって利用
できる。一般的には、移動体電気通信ネットワークの利用は、国家の境界線に制
限されている。国際的な移動体電気通信トラフィックをイネーブルするために、
互いの移動体電気通信ネットワークに対する加入者のアクセスに関してさまざま
な国家の事業者間で合意がなされた。固定電気通信ネットワークと移動体電気通
信ネットワークも、「固定」ユーザと「移動体」ユーザの間の電気通信トラフィ
ックをイネーブルするために接続される。一般的には国々の間の電気通信トラフ
ィックは、いわゆる「国際通信事業者」を介して、およびいわゆる「大域通信事
業者」を介して大域レベルで交換される。これらは、電気通信トラフィックのた
めの伝送施設を、それぞれ国際的または大域レベルで提供する電気通信企業であ
る。

【０００５】 移動体ユーザにとっての追加の通信可能性は、無線伝送コネクションを介して
１つまたは複数の地上局に機能的に接続されている、地球の回りのさまざまな軌
道にある多くの電気通信衛星から作られている衛星通信ネットワークによって形
成されている。地上局は大域カバーレジが達成されるように地球上で分散される
。

【０００６】 ネットワークに応じて、地上局は、例えば、リングネットワークの形式で伝送
コネクションを介して相互に接続できる。地上局は、希望される場合、大域通信
事業者と国際通信事業者の介入によって、その順番に、再び固定移動体電気通信
ネットワークと地上移動体通信ネットワークのクラスタに接続される。

【０００７】 適切な衛星無線通信装置を具備しているユーザは、関係している電気通信衛星
と地上局との直接的な無線コネクションを通して、固定移動体電気通信ネットワ
ークまたは地上移動体電気通信ネットワークのユーザに、言うまでもなく衛星通
信ネットワークの他のユーザと接続できる。

【０００８】 実際に提案されてきたが、依然として開発中の衛星通信ネットワークは、とり
わけグローバルスター（Ｇｌｏｂａｌｓｔａｒ）とイリジウム（ｉｒｉｄｉｕｍ
）であり、その中では相対的に多数の地上局と地球の回りの低い軌道で回転する
衛星、つまり「低軌道衛星（ＬＥＯ）」が使用される。ＩＣＯとオデッセイ（Ｏ
ｄｙｓｓｅｙ）は、やはり「中軌道衛星（ＭＥＯ）」衛星通信ネットワークとも
コールばれる、地球の回りの中位の高度の軌道で回転する、その中では相対的に
少ない数の衛星が使用される衛星通信ネットワークである。

【０００９】 既存のチャージ構造を使用できるようにするためには、衛星通信ネットワーク
から発する、または衛星通信ネットワークへ発する電気通信トラフィックを、大
域通信事業者と国際通信事業者の介入による地上移動体電気通信ネットワークと
類似した方法で安定化することが提案されてきた。

【００１０】 専門家によって理解されるように、移動体電気通信の費用は、長期間使用され
ている、固定電気通信ネットワークを通る電気通信トラフィックより高い。これ
は、固定コネクションと比較して、移動体電気通信トラフィックに関して、時間
単位あたりさらに高いコネクション料金で表される。同じネットワークまたは相
互に直接的に接続されている移動体電気通信ネットワーク内の移動体ユーザ間の
通信において、および固定電気通信ネットワークに対する移動体ユーザのコール
では、これらのさらに高いコールチャージは、移動体ユーザと直接決済できる。
この目的のため、移動体電気通信ネットワークには、適切なチャージオプション
が具備されている。国家的なレベルでは、移動体電気通信ネットワークの使用の
さらに高いコールチャージは、移動体ユーザへのコールを要求する固定ユーザに
請求することもできる。これは、固定ネットワークから移動体ユーザへのコール
が、１つまたは複数の専用アクセス交換機を通して起こるためである。

【００１１】 国際的なレベルおよび大域レベルでは、固定ユーザの移動体ユーザへのコール
、および接続されていない移動体電気通信ネットワークの移動体ユーザ間のコー
ルは、固定電気通信ネットワークの諸国の２人のユーザ間のコネクションに基づ
いて請求される。これは、移動体ユーザとの国際コネクションと大域コネクショ
ンの場合、固定電気通信ネットワークに接続されているユーザ間の電気通信トラ
フィックの交換の場合のように、国際通信事業者と大域通信事業者を介する同じ
伝送経路が使用されるという事実から説明できる。被コール移動体ユーザの移動
体電気通信ネットワークでのコネクションの移動体部分による使用費用は、関係
している移動体通信ネットワークの事業者の勘定になる。値段算定方式構造に応
じて、これは、現在の値段とともに、すぐに毎分約０．５０米ドルという損失に
つながる。

【００１２】 移動体の加入者が自分のホームネットワークで到達できないが、一時的に、例
えば別の国などのどこか他の場所で移動体電気通信ネットワークをゲスト使用す
るとき、別の問題が生じる。

【００１３】 つまり、固定から移動体ユーザへコネクションを行うとき、まずコネクション
は移動体ユーザのホームネットワークと行われ、コールは移動体ユーザの瞬時の
位置に応じて、ユーザがその特定のときに位置している電気通信ネットワークに
つながれる。関係している移動体加入者が予期せずに該つながれたコールに応答
しないと、移動体ゲストネットワークから移動体ホームネットワークへ戻しが起
こることがある。これは、関係している移動体ユーザに対する話されたメッセー
ジまたは書かれたメッセージを残すために、例えば、メッセージサービス等を使
用するために行われる。「トロンボーン」ともコールばれているこのつなぐこと
と戻すことが、関係している電気通信システムの高価な伝達施設の不必要な使用
のためにきわめて望ましくないことは明らかになるだろう。 発明は、国際レベルと大域レベルの両方で固定電気通信ネットワークと移動体電
気通信ネットワークの間で電気通信トラフィックを交換するときに発生する前述
された不利な点および欠点に解決策を提供することを目的とする。

【００１４】 第１態様では、本発明は、序文で言及された電気通信システムで電気通信トラ
フィックを交換するためのプロセスを提供し、関係している衛星通信ネットワー
クのアドレスコードに付加されている一意のネットワークアドレスコードが、移
動体電気通信ネットワークとの電気通信トラフィックが相互に接続されている地
上局を介する衛星通信ネットワークのアドレスコードと関係している移動体電気
通信ネットワークのネットワークアドレスコードの組み合わせを介して交換され
るように、地上局に機能的に接続されている移動体電気通信システムに割り当て
られるという点で特徴付けられている。

【００１５】 本発明は、衛星通信ネットワークの地上局が、例えばリングワイヤという形式
で相互に接続されているとき、このようにして代替伝達ルートが、固定電気通信
ネットワークと地上移動体電気通信ネットワークの間の電気通信トラフィックの
交換に利用できるようにするという事実を有利に使用する。

【００１６】 これは、現在、依然として定期的なルートである国際通信事業者および／また
は大域通信事業者によって提供される伝達能力の次、およびそれに加えてである
。

【００１７】 本発明に従って、移動体電気通信ネットワークのネットワークアドレスコード
を衛星通信ネットワークの一意のアドレスコードに付加することによって、これ
らは、衛星通信ネットワークの地上局に沿った伝達ルートを介して直接的に選択
でき、それによって電気通信トラフィックの国の移動体電気通信ネットワークと
の直接的な国際的および大域交換が可能になる。

【００１８】 国際中継交換局での既存の経路選択テーブルが、固定電気通信ネットワークと
移動体電気通信ネットワークの間の弁別を可能にしない、既存の経路選択テーブ
ルが固定ネットワークと移動体ネットワークの間で国際的におよび大域的に交換
する電気通信トラフィックのための既存の定期的なルートからの離脱において、
本発明に従ったプロセスのこの実施形態で、移動体電気通信ネットワークは一意
の方法でアドレス指定できる。すなわち、関係している電気通信トラフィックを
衛星通信ネットワークの地上局を介して送ることによってである。

【００１９】 本発明のアドレス指定計画または番号計画に従って直接的にアドレス指定可能
である移動体電気通信ネットワークのため、固定ユーザの移動体ユーザへの国際
コネクションと大域コネクションでは、現在、移動体伝送部分の費用を発コール
側固定ユーザと決済するのが可能である。これは、「移動体成端料金（ＭＴＣ）
」ともコールばれている。

【００２０】 専門家にとって、本発明に従ったアドレス指定計画が、非常に柔軟な動作を可
能にすることが明らかだろう。地上局および／または移動体ネットワークの事業
者は、これによって非常に柔軟な方法で、決済できない移動体伝送費用という不
利な点なしに、固定ユーザと移動体ユーザ間の国際的な電気通信トラフィックの
交換のための伝送能力を自由に使う。 固定通信ネットワークと移動体通信ネットワークのクラスタが、その伝達ゲート
ウェイが伝達コネクションを介して相互に接続されるいわゆる伝達ゲートウェイ
を介して衛星通信ネットワークの地上局に機能的に接続されている本発明に従っ
たプロセスの追加実施形態では、固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネ
ットワークのクラスタ間での電気通信トラフィックが、部分的には相互に接続さ
れている地上局を介して、および部分的には相互に接続されている伝達ゲートウ
ェイを介して交換されることが規定されている。

【００２１】 本発明に従ったプロセスのこの実施形態によって、部分的に定期的なルート（
国際通信事業者／大域通信事業者）によって、および部分的には接続されている
地上局間の代替ルートを介して取り扱われる地上通信ネットワークで、電気通信
トラフィックを交換させることが可能である。これを使うと、地上通信ネットワ
ークが衛星通信ネットワークの地上局に直接的に接続されていないそれらのケー
スにおいても、電気通信トラフィックの非常に柔軟な経路選択が得られる。例え
ば、現在呈示されているオデッセイ（Ｏｄｅｓｓｅｙ）という概念では、７つの
相互に接続されている地上局が提供され、その結果、固定電気通信ネットワーク
と地上移動体電気通信ネットワークのクラスタが、例えば、国際通信事業者を介
して他の国の地上局に接続されるだろう。

【００２２】 本発明に従ったアドレス指定計画は、トロンボーンという問題を解決するとい
うさらに効果的な可能性を提供する。本発明の追加の実施形態は、ユーザがゲス
ト使用する移動体電気通信ネットワークの関係しているネットワークアドレスコ
ードの適用を受けて通信コネクションを確立することによって、移動体電気通信
ネットワークのゲスト使用を行うユーザと電気通信トラフィックを交換する上で
このために規定する。

【００２３】 これによって、移動体ユーザの瞬間的な位置が連続的に走査され、記憶される
という事実が有利に利用される。衛星通信ネットワークのドメインでこの情報を
提供することによって、固定ユーザから移動体ユーザへのコネクションは、ユー
ザが位置している移動体電気通信ネットワークの関係しているネットワークアド
レスコードを介して直接的に確立できる。まずホームネットワークに切り替え、
その結果としてゲストネットワークにつながれない場合、不足している移動体伝
送施設がこのようにして効率的に使用されることが認識されるだろう。

【００２４】 電気通信衛星が、移動衛星無線通信装置を具備するユーザとの無線伝送コネク
ションを介して電気通信トラフィックを交換するためにセットアップされる本発
明に従ったプロセスの追加実施形態においても、移動体電気通信ネットワークと
衛星通信ネットワークの間の移動体電気通信トラフィックは、関係している移動
体電気通信ネットワークに割り当てられているネットワークアドレスコードの適
用を受けて通信コネクションを確立することによって交換される。

【００２５】 言い替えると、例えばオデッセイ概念でのように、ユーザが通信衛星との直接
的な無線コネクションを確立できる衛星通信ネットワークでは、本発明に従った
アドレス指定計画は、移動衛星通信ユーザと地上移動体ユーザの間で電気通信ト
ラフィックを直接的に交換するために有利に使用される。チャージは伝達施設の
費用とその他の所望の補償に従って実行できる。

【００２６】 第２態様においては、本発明は、その地上局が、固定電気通信ネットワークと
移動体電気通信ネットワークのクラスタが衛星通信ネットワークの地上局に機能
的に接続され、地上局が衛星通信ネットワークを選択するための一意のアドレス
コードを備えるアドレス指定計画に従って電気通信トラフィックを交換するため
の経路選択手段を具備している、多くの固定電気通信ネットワークと移動体電気
通信ネットワークから構成されている地上通信ネットワークだけではなく、無線
伝送コネクションを介して１つまたは複数の地上局に機能的に接続されている地
球の回りのさまざまな軌道にある多くの電気通信衛星から構成されている衛星通
信ネットワークを備え、関係している移動体電気通信ネットワークを選択するた
めに、衛星通信ネットワークのアドレスコードに付加されている一意のネットワ
ークアドレスコードの適用を受けて、経路選択手段に、移動体電気通信ネットワ
ークとの電気通信トラフィックを交換するための選択手段が具備されることを特
徴とする電気通信システムも提供する。

【００２７】 適切な選択によって、移動体電気通信トラフィックは、適切なチャージと関連
して、衛星通信ネットワークを介して本発明に従って送ることができる。チャー
ジの目的のため、既存のネットワークの既存のチャージ装置が、本発明に従った
アドレス指定プランに応じた適切な制御によって適用できる。

【００２８】 固定通信ネットワークと移動体通信ネットワークのクラスタが、その伝送ゲー
トウェイが、本発明に従った例示的な実施形態において伝送コネクションを介し
て相互に接続されている、いわゆる伝送ゲートウェイを介して地上局に機能的に
接続されている電気通信システムのケースでは、本発明に従った例示的な実施形
態において、経路選択手段が、部分的に相互に接続されている伝達ゲートウェイ
を介して、および部分的に相互に接続されている地上局を介して、移動体通信ネ
ットワークと固定通信ネットワークのクラスタの間で電気通信トラフィックを交
換するために提供される。

【００２９】 経路選択、経路選択手段および電気通信トラフィックを送るための経路選択手
段は、専門家にとってそれ自体既知であり、追加の説明を必要としない。

【００３０】 ゲストネットワークでのユーザに対する電気通信トラフィックの最適化された
経路の場合、本発明の追加実施形態にも従って、衛星通信ネットワークと地上通
信ネットワークの両方での既存信号方式が有利に利用される。これらの信号方式
は、好ましくは、関係している移動体電気通信ネットワークのネットワークアド
レスコードの適用を受けて、例えばＣＣＩＴＴ信号方式と完全に互換性があり、
関係しているユーザとの電気通信トラフィックが交換される瞬間的な移動電気通
信ネットワークを評価するために適合されている、同じ規格に基づいている。

【００３１】 本発明に従った電気通信ネットワークの最先端の実施形態においては、衛星通
信ユーザと地上移動ユーザの間の直接的な移動無線通信も提供され、その場合衛
星通信ネットワークと移動電気通信ネットワークは、好ましくは、前述されたＧ
ＳＭ規格などの同じ規格に基づいている。本発明に従った概念では、地上局は、
移動体ユーザとのコールのコールチャージの最適決済、最適経路選択という利点
を備え、国際中継交換局、国際通信事業者および大域通信事業者の思い切った適
応を行わない、「超移動ゲートウェイ交換機」として機能する。

【００３２】 地上局が相互に接続されている伝送コネクションにおいて、１つまたは複数の
経路選択局も含むことができることが専門家によって理解されるだろう。そのネ
ットワークアドレスコードの適用を受けて、電気通信トラフィックを接続されて
いる移動体電気通信ネットワークと交換するために、これらの経路選択局に経路
選択手段と選択手段を提供することによって、前記に地上局に関係して説明され
たのと同じ優位点を得ることができる。

【００３３】 以下において、本発明は添付図面に関してさらに詳細に説明される。

【００３４】 本発明は、これは本発明の優れた理解には必要と見なされていない、固定電気
通信システムと移動体電気通信システム、あるいは衛星通信システムに関する詳
細な技術的な説明なしに以下で示される。

【００３５】 前記システムに関するさらに詳細な説明は、とりわけ、固定通信、移動体通信
、および衛星通信についてのマニュアルと教科書に記載されている。

【００３６】 図１は、地上通信ネットワーク２と衛星通信ネットワーク３を備える、電気通
信システム１の一部をブロック図形式で示す。

【００３７】 地上通信ネットワーク２は、頭字語ＰＳＴＮ（「公衆加入電話網」）によって
示されている固定電気通信ネットワーク４，５，６、および頭字語ＰＬＭＮ（「
公衆地上移動体網」）によって示されている地上移動体電気通信ネットワーク７
，８，９の多くのクラスタから構成されている。

【００３８】 ＰＳＴＮ４，５，６は、異なる事業者によって利用されている、既存の固定さ
れた国の電話とデータの通信ネットワークである場合がある。固定電気通信ネッ
トワークは、頭字語ＩＳＤＮ（「デジタル総合サービス網」）とコールばれるこ
ともある。

【００３９】 地上移動体ネットワーク７、８、９も、さまざまな事業者によって利用され、
特定の国または国の一部に制限できる。ＰＬＭＮ７，８，９は、例えば、セルラ
ー「汎欧州デジタルセルラーシステム」、つまりＧＳＭ−９００、ＧＳＭ−１８
００、およびＧＳＭ−１９００に従って作動できる。

【００４０】 衛星通信ネットワーク３は、多くの電気通信衛星１２，１３，１４および多く
の地上局１５，１６を備える。電気通信衛星１２，１３，１４は、地球の回りの
さまざまな軌道で回転する。電気通信衛星１２，１３，１４の数と地上局の数は
、好ましくは、地球全体の完全なカバレージが得られるように選ばれる。地球の
回りの相対的に低い軌道、いわゆる「低地球軌道（ＬＥＯ）」にある電気通信衛
星のある衛星通信ネットワークは、いわゆる「中地球軌道」での電気通信衛星よ
り、完全なカバレージのために、さらに多くの衛星と地上局を必要とする。無線
伝送コネクション１７を介して、電気通信衛星１２、１３，１４は、１つまたは
複数の地上局１５，１６に機能的に接続されている。

【００４１】 固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークのクラスタ１０は、
いわゆる「ゲートウェイ」を介して地上局１５に、あるいは伝送コネクション２
０を介して「国際中継交換局（ＩＳＣ）」１８に機能的に接続されている。クラ
スタ１１は同じようにゲートウェイ１９と伝送コネクション２１を介して地上局
１６に機能的に接続される。

【００４２】 ゲートウェイ１８，１９は、相互に接続されている国際伝送コネクションと大
域伝送コネクション２２を介しているが、本発明に従った電気通信システムの場
合、地上局１５，１６は例えばリングネットワークという形式で伝送コネクショ
ン２３を介して相互に接続される。

【００４３】 伝送コネクション２２と２３は、電気通信トラフィックを交換するために適切
であり、光ファイバーを含む、ワイヤによって結合されている伝送経路と無線伝
送経路の両方を備えてよい。

【００４４】 伝送コネクション２２は、再び、いわゆる「国際通信業者」および／または「
大域通信事業者」によって提供される伝送コネクションに細分することができる
。実際問題として、クラスタ１０と１１の間の電気通信トラフィックは、ゲート
ウェイ１８，１９と伝送コネクション２２を介して交換される。例えば、クラス
タ１１のＰＬＭＮ８内の移動体ユーザとの通信コネクションを希望するクラスタ
１０のＰＳＴＮ５内のユーザは、ゲートウェイ１８と１９およびＰＬＭＮ８との
伝送コネクション２２を介して接続されるだろう。ＰＬＭＮ８では、それから、
（図示されていない）関係している移動体ユーザとの無線コネクションが確立さ
れる。

【００４５】 衛星通信ユーザ２４が、例えばＰＳＴＮ５内のユーザとの通信コネクションを
希望すると、衛星通信ユーザ２４と電気通信衛星１４の間の無線伝送経路２５、
電気通信衛星１４と地上局１６の間の無線伝送コネクション１７、地上局１６と
ゲートウェイ１９の間の、伝送コネクション２２とゲートウェイ１８を介するク
ラスタ１０のＰＳＴＮ５への伝送コネクション２１を備える通信コネクションが
確立されるだろう。

【００４６】 さまざまな電気通信衛星とのコネクションを有するさまざまな衛星通信ユーザ
２４の間の電気通信トラフィックは、衛星通信ネットワーク３の専用の伝送コネ
クション２３を介して取り扱われるだろう。衛星通信ネットワーク３と交換され
る電気通信トラフィックのアドレス指定の場合、衛星通信ネットワークには、関
係している国のＰＳＴＮと電気通信トラフィックを交換するための国コードに匹
敵するアドレスコードが具備される。衛星通信ネットワークのアドレスコードは
、ＩＴＵ（「国際電気通信連合」）によって割り当てられる。国際アクセスコー
ド（現在、通常は００）の後に衛星通信ネットワークに割り当てられているアド
レスコードをダイヤルすることによって、衛星通信ネットワーク３とのコネクシ
ョンが確立される。

【００４７】 図２は、国際および／または大域伝送施設の費用、つまり従来技術の水準に従
ったゲートウェイ１８，１９と伝送コネクション２２などのゲートウェイまたは
ＩＳＣの使用の決済を概略して示す。

【００４８】 Ａ国のＰＳＴＮ４のある加入者が、Ｂ国のＰＳＴＮ６のユーザとの通信を希望
していると考える。通常の方法では、連絡はゲートウェイ１８との国際アクセス
コードを介して行われ、そこではユーザによって指定される国コードからここに
含まれている経路選択テーブルによって、コネクションがＰＳＴＮ６が接続され
ているゲートウェイ１９と行われる。それから、ＰＳＴＮ６では、連絡は最終的
にエリアコードと加入者番号を介する通常の方法で間風車と行われるだろう。

【００４９】 ゲートウェイ１８，１９と伝送コネクション２２を使用するための費用は、国
際コールチャージとしてＰＳＴＮ４の発コール加入者に請求されるだろう。

【００５０】 この例ではＰＳＴＮ６と同じクラスタに属するＰＳＴＮ４の加入者がＰＬＭＮ
８の加入者とのコネクションを希望するとき、同様にして、国際的なコネクショ
ンが、ゲートウェイ１８，１９と伝送コネクション２２を介して行われるだろう
。ＰＬＭＮ８では、それから、無線経路が、所望される移動体ユーザに対して確
立される。ＰＬＭＮ８でコネクションを確立するための費用は、ＰＳＴＮ６にお
いてより高いが、これらの費用をＰＳＴＮ４の発コール加入者に請求する可能性
はない。この加入者は、ＰＳＴＮ６の固定ユーザに対するコネクションの場合と
同じ国際料金を支払う。ＰＬＭＮ８で無線コネクションを提供する費用は払い戻
されないため、ＰＬＭＮ８の事業者が、これによる一定の損失を被ることが理解
されるだろう。

【００５１】 この問題は、Ａ国のＰＬＭＮ７からゲートウェイ１８，１９および伝送コネク
ション２２を介する移動体ユーザが、Ｂ国のＰＬＭＮの移動体ユーザとのコネク
ションを望むときにも同様に当てはまる。

【００５２】 ＰＬＭＮ８を使用する費用を被コール移動体ユーザに回すことは理論的には可
能であるが、これは彼らの競合する立場を弱める可能性があるため、これは地上
移動網の事業者によって望ましくないと考えられている。さらに、移動体ユーザ
は、国際コールに到達することによって追加で請求されることを妨げるために、
その移動電話をオフにするようになるだろう。これが、移動体電気通信での連続
的な達成可能性という考えに反し、地上移動体事業者にとって収入の損失につな
がることもあることが理解されるだろう。これは、関係している移動体電気通信
ネットワークでも、切断されている移動電話とのコネクションを、関係している
移動電気通信ネットワークと同じクラスタまたは同じ国に属する固定電気通信ネ
ットワークからも、もはや行うことができないためである。

【００５３】 地上移動体電気通信ネットワークの数の急速な増大を考慮すると、地上移動体
電気通信ネットワークの直接的なアドレス指定は実際的には不可能である。これ
らのネットワークのあいまいではないアドレス指定は、自由コードの不足してい
る可用性は別にして、ゲートウェイ１８，１９内の経路選択テーブルの急増につ
ながるだろう。

【００５４】 本発明は衛星通信ネットワーク３を介して代替ルートが使用されるアドレス指
定計画または番号計画によってこの問題に解決策を提供する。地上移動体通信ネ
ットワークＰＬＭＮに対し、付随して衛星通信ネットワークのアドレスコードに
追加されるネットワークアドレスコードが割り当てられる。

【００５５】 衛星通信ネットワーク３が、アドレスコード「８８１ｘ」によって特徴付けら
れており、そこではｘが０から９の中の数で、一定の衛星通信ネットワークを示
す、および本発明に従って、それぞれネットワークコード「０１２」と「０１３
」がＰＬＭＮ８，９に割り当てられたと考える。

【００５６】 例えば、ＰＬＭＮ８の加入者との国際経路と大域経路に沿ったコネクションを
行うためには、アドレスは「８８１２ ０１２ｘｘｘｘｘｘ」のように述べられ
なければならないので、衛星通信ネットワーク３がアドレスコード「８８１２」
を所有すると考えられており、そこでは「ｘｘｘｘｘｘ」は、関係している移動
体ユーザがＰＬＭＮ８で登録されている番号（加入者番号）である。図３は、こ
のようにして確立されるコネクション経路をシーケンス図で示す。

【００５７】 ＰＳＴＮ４からのユーザが、ＰＳＴＮ８９のユーザとのコネクションを希望し
ていると考える。アドレスコード「８８１２」を介して、衛星通信ネットワーク
３に対するコネクションが、おそらく、「大域長距離通信事業者（ＧＬＤＣ）」
とコールばれることもある大域通信事業者２８の介入によって、国際通信事業者
のゲートウェイ１８を介して確立されなければならないことが信号で知らされる
。ネットワークアドレスコードを選択するために、地上局の経路選択手段２６、
または適切な選択手段の「地球局（ＥＳ）」１５を提供することによって、関係
しているコール経路は、ＧＬＤＣ２９の介入によりゲートウェイ１９を介してＰ
ＬＭＮ８へ確立される。ゲートウェイ１９は、このために接続されているＰＬＭ
Ｎに関する経路選択情報を所有しさえすればよい。それから、ネットワークアド
レスコードのこの限られている量によって、関係しているＰＬＭＮ８へのコネク
ションが実現される。

【００５８】 前記に説明されたのとは異なり、現在では、無線コネクションをＰＬＭＮ８で
確立するための費用は、関係しているコネクションを要求するＰＳＴＮ４内のユ
ーザと決済できる。これは、ネットワークアドレスコードによって、関係してい
る移動体電気通信ネットワークの場所とアイデンティティだけではなく、コネク
ションが移動ネットワークと行われることが即座に演繹できるためである。それ
から、これらの費用は、やはり「移動成端チャージ（ＭＴＣ）」とコールばれる
、コールを要求するユーザに直接回すことができるようになる。事業者と通信字
業者間でのコールチャージの通常の国際的な決済を介して、ＰＬＭＮ８を使用す
る費用は相互に決済することができる。

【００５９】 同一の決済構造が、Ａ国のＰＬＭＮ７からＢ国のＰＬＭＮ８へのコールにも考
えられることが理解されるだろう。

【００６０】 本発明のアドレス指定計画または番号計画を介して、言うまでもなくネットワ
ークアドレスコードによって、衛星通信ネットワーク３から地上移動体電気通信
ネットワーク７，８，９への電気通信トラフィックも決済できる。本発明の目的
のため、現在では、通信事業者とネットワークの事業者の間の既存の費用交換構
造も利用できる。

【００６１】 例えば、衛星通信ネットワークの地上局への直接的なコネクションを有さない
ゲートウェイのケースでは、最初の例で、伝送コネクション２２の一部、このケ
ースでは標準経路に、地上局１５，１６とのそれぞれ直接的な伝送コネクション
２０，２１を有するゲートウェイ１８または１９などのゲートウェイまで付いて
行くことができる。このようなゲートウェイ１８，１９から、本発明に従って、
衛星通信ネットワーク３の伝送コネクション２３を介する代替ルートを再び利用
できる。

【００６２】 また、例えばＰＳＴＮとＰＬＭＮのクラスタが、直接地上局１５，１６に直接
接続されるとき、本発明に従って、標準ルート、このケースでは地上通信ネット
ワーク２の伝送コネクション２２を介するだけではなく、衛星通信ネットワーク
３の伝送コネクション２３の代替ルートも介して電気通信トラフィックを交換で
きる。

【００６３】 国際電気通信トラフィックと大域電気通信トラフィック固定および／または陸
上移動体電気通信ネットワークの間で、本発明に従って交換するためには、原則
的には、地上局１５，１６で経路選択手段を提供することで十分だろう。ゲート
ウェイ１８，１９の適切な経路選択手段２７だけではなく、参照番号２６で概略
して示されている。実際問題として、これは、多くの場合、伝送コネクション２
３または伝送コネクション２２を介して伝記通信トラフィックを、および地上局
とゲートウェイの間の伝送コネクション２０と２１を介して電気通信トラフィッ
クを交換するためのすでに既存の経路選択手段を、適切にプログラミングするこ
とに要約されるだろう。

【００６４】 言い替えると、本発明は、地上局１５，１６とゲートウェイ１８，１９の間の
伝送コネクション２０，２１を介する垂直方向でだけではなく、地上局１５，１
６の間の伝送コネクション２３上での水平方向での電気通信トラフィックの交換
の拡張に、固定４，５，６および地上移動体７，８，９電気通信ネットワークの
クラスタ１０，１１の間の国際電気通信トラフィックと大域電気通信トラフィッ
クを与える。

【００６５】 図４は、到達水準に従って、例えば、別の句にで地上移動体電気通信ネットワ
ークのゲスト使用を行う移動体ユーザとコネクションが行われる方法を概略して
示す。

【００６６】 移動体ユーザ３０が、「ホームＰＬＭＮ（ＨＰＬＭＮ）」とコールばれること
もあるホームベースとしてＰＬＭＮ８を持ち、ユーザ３０がこの文脈では「訪問
ＰＬＭＮ（ＶＰＬＭＮ）」とコールばれることもあるＰＬＭＮ７をゲスト利用す
ると考える。

【００６７】 いま固定ユーザ３１が移動体ユーザ３０との通信コネクションを希望すると、
固定ユーザ３１は、この目的のために、国のアドレスコードと関係している移動
体ユーザの加入者の番号を与えるだろう。これがゲートウェイ１８，１９、伝送
コネクション２２を介して関係している移動ユーザ３０のホームベースへの確立
されているコネクションにつながり、これがＨＰＬＭＮ８である。ＨＰＬＭＮ８
では、ユーザ３０が海外にいることが観察される。ＨＰＬＭ８から、国際的なコ
ネクションが、ゲートウェイ１８と１９および伝送コネクション２２のその他の
伝送チャネルを介して、移動体ユーザ３０が瞬間的に位置している、この例では
ＶＰＬＭＮ７である関係している陸上移動体網へ確立されている。

【００６８】 図４から、最終的なコネクションを確立するために、追加の国際的なコネクシ
ョンと国レベルでの追加コネクション手段が占有されているが、ユーザ３１が、
ユーザ３０が自分のホームネットワークＨＰＬＭＮ８に位置しているかのように
通常の代金を支払っていることが明確に見て取れる。第２の国際的なコネクショ
ン（経路選択コネクション）の費用は、移動体ユーザ３０によってもたれるだろ
う。

【００６９】 ユーザ３０が例えば「話し中コール転送（Ｃａｌｌ Ｆｏｒｗａｒｄｉｎｇ
ｏｎ Ｂｕｓｙ）」、つまり着信コールがメッセージサービスにつながれるなど
の電気通信サービスを使用するとき、状況はさらに劇的になる。そのとき、ＨＰ
ＬＭＮ８で関係しているメッセージを送るために、ＶＰＬＭＮ７から、ゲートウ
ェイ１８，１９と伝送コネクション２２を介してＨＰＬＭＮ８までの第３の国際
伝送路が確立されなければならない。図中、これは破線矢印で示されている。こ
のケースでは、費用はまた移動体ユーザ３０によってもたれる。

【００７０】 本発明に従ったアドレス指定計画および番号計画を用いると、「トロンボーン
」とコールばれることもあるこの問題は、効率的に解決できる。この目的のため
の図５を観察する。

【００７１】 例えば、ＧＳＭ規格に基づいているなどのセルラー陸上移動体電気通信ネット
ワークでは、あらゆる移動ネットワークは、関係しているネットワークと、とり
わけ、移動体ユーザの所在の瞬間的な場所、つまりセルおよび／または国だけで
はなく、関係している移動体電気通信ネットワークの加入者のアクセスデータが
登録される、いわゆる「ホームロケーションレジスタ（ＨＬＲ）」のゲスト使用
を行うユーザが登録されるいわゆる「ビジターロケーションレジスタ（ＶＬＲ）
」を所有する。管理データは、「管理レジスタ（ＡＲ）」の中に登録される。

【００７２】 図５では、関係しているＶＬＲ、ＨＬＲおよびＡＲが、それぞれ参照番号３２
，３３，３４と３５，３６，３７によって示されるＰＬＭＮ７とＰＬＭＮ８に関
して示されている。やはりＧＳＭ規格に基づいており、電気通信衛星１２，１３
，１４と適切な衛星通信装置を使う移動体ユーザ２４の間の直接的な電気通信ト
ラフィックが可能である衛星通信ネットワーク３のケースでは（図１を参照する
こと）、衛星通信ネットワーク３に、図５で概略して描かれているように、ＶＬ
Ｒ３８、ＨＬＲ３９、およびＡＲ４０も具備されている。ＶＬＲ３８とＨＬＲ３
９、および管理［原文のまま］４０は、所望される場合、全体的な衛星通信ネッ
トワークに共通になることができる。言うまでもなく、ＶＬＲとＨＬＲは、例え
ば、各地上局にも割り当てることができる。例えば、既存の信号方式Ｃ７などの
信号方式を介して、多様なＶＬＲとＨＬＲからの情報を要求することができる。

【００７３】 いままでに、本発明に従ったアドレス指定計画または番号計画に従って、関係
しているＶＬＲまたはＨＬＲで移動体ユーザの実際の位置を、関係しているＰＬ
ＭＮのネットワークアドレスコードによって登録すると、移動体ユーザの所在の
瞬間的な場所が、信号接続を介して見つけることができる。衛星通信システム３
から、コネクションは、ユーザが位置している、関係しているＰＬＭＮに直接的
に行うことができる。

【００７４】 その結果、これは、本発明に従ったアドレス指定計画と番号計画を使用すると
、国際コネクションを不必要に使用しなくても、電気通信トラフィックの最適経
路選択が可能であるという意味である。

【００７５】 図５の例では、ＰＳＴＮ４からの固定ユーザ３１が、そのＰＬＭＮ８がＨＰＬ
ＭＮであり、ＶＰＬＭＮとしてＰＬＭＮ７内に位置している移動体ユーザ３０と
のコネクションを希望するとき、このユーザは、最初の例で、アドレスコード「
‘８８１２ １２ ｘｘｘｘｘｘ」で発明に従ってアドレス指定されるだろう。

【００７６】 アドレスコード「８８１２」は、そこで衛星通信ネットワーク３につながる。
ネットワークアドレスコード「０１２」によって、ＰＬＭＮ８のＨＬＲ３６内の
信号システム４１が移動体ユーザ３０の瞬間的な場所を検索することができる。
この場所を、本発明に従ったアドレス指定計画に従い有利に登録することによっ
て、つまり関係しているネットワークアドレスコードを使用すると、衛星通信ネ
ットワーク３から直接的に、関係しているネットワークアドレスコードによって
示される移動体電気通信ネットワークとのコネクションを確立することができる
。

【００７７】 関係しているユーザのＨＰＬＭＮ内で、移動体ユーザの瞬間的な場所を、信号
システムを介して直接的に検索することによって、移動体ゲストユーザの瞬間的
な場所も、所望される場合、衛生通信システム３のＶＬＲ３８の中に、あるいは
それ以外の共通ＶＬＲの中に登録することができる。

【００７８】 前記は陸上移動体ネットワークにネットワークコードを割り当てることについ
てだけ説明されてきたが、関係している地上局に接続されているそれ以外の電気
通信ネットワークにも、衛星通信ネットワーク３を介して電気通信トラフィック
を交換するためのネットワークアドレスコードが提供できることは、専門家によ
って理解されるだろう。これによって、固定と移動体の両方の特殊ユーザ向けの
ネットワークが考えられる。前記で、および添付クレームの中でネットワークア
ドレスコードを移動体電気通信ネットワークに割り当てることが説明されている
とき、本発明の範囲内で、特殊（陸上）電気通信ネットワークも理解される必要
がある。

【００７９】 さらに、ゲートウェイ４３を介して電気通信ネットワークのクラスタ４４が接
続される地上局の経路選択機能を達成するために、適切な経路選択ステーション
４２を伝送コネクション２３の中で含むことができることが、専門家には明らか
となるだろう。これらの経路選択局４２を介して、再び、本発明に従って改善さ
れた電気通信トラフィックの交換のすべての優位点を利用することができる。伝
送コネクション２３の中に含まれている地上局１５，１６だけではなく、これら
の経路選択局４２の両方に、固定電気通信ネットワークと地上移動体電気通信ネ
ットワークを、ゲートウェイの介入なしに直接的に接続することができる。

【００８０】 本発明は、地上局１５，１６と経路選択局４２に、衛星通信ネットワークのア
ドレスコードに付随する一意のフォロー（ｆｏｌｌｏｗ）アドレスコードが具備
され、移動体および／またはそれ以外の特殊電気通信ネットワークのネットワー
クアドレスコードが、このようなフォローアドレスコードに付随するアドレス指
定計画も備える。

【図面の簡単な説明】

【図１】 相互に接続されている衛星通信ネットワークと地上通信ネットワークを備える
、電気通信システムをブロック図形式で示す。

【図２】 移動体電気通信ネットワークでのユーザに対する固定電気通信ネットワークの
ユーザの国際的なコネクションを介する現在のチャージをブロック図形式で示す
。

【図３】 本発明に従ったアドレス指定計画の適用を受けて、電気通信トラフィックの交
換を順に図形式で示す。

【図４】 固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークの間のトロンボーン
の影響をブロック図形式で示す。

【図５】 トロンボーンの起こらない、本発明に従ったアドレス指定計画に基づく電気通
信トラフィックの経路選択を順に図形式で示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ブリル，タイメン ルーカス オランダ国 エヌエル−2562 ビーエム デン ハーグ ベックラーン 486 Ｆターム(参考） 5K067 AA22 BB02 DD17 EE02 EE07 EE10 EE16 HH11 5K072 AA29 BB13 BB22 BB25 DD03 DD04 DD11 DD16 DD20 EE02 EE04 FF12 【要約の続き】 することができる。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークの
   クラスタが、衛星通信ネットワークの地上局に機能的に接続され、電気通信トラ
   フィックが、専用の一意のアドレスコードが衛星通信ネットワークに割り当てら
   れているアドレス指定計画の適用によって交換される、多くの固定電気通信ネッ
   トワークと移動体通信ネットワークから構成されている地上通信ネットワークだ
   けではなく、その地上局が伝送コネクションを介して相互に接続されている無線
   伝送コネクションを介して１つまたは複数の地上局に機能的に接続されている、
   地球の回りのさまざまな軌道にある多くの電気通信衛星から構成されている衛星
   通信ネットワークを備え、関係している衛星通信ネットワークに付加されている
   一意のネットワークアドレスコードが、移動体電気通信ネットワークとの電気通
   信トラフィックが衛星通信ネットワークのアドレスコードと、相互に接続されて
   いる地上局を介する関係している移動体電気通信ネットワークのネットワークア
   ドレスコードの組み合わせを介して交換されるように地上局に機能的に接続され
   ている移動体電気通信システムに割り当てられていることを特徴とする、電気通
   信システムで電気通信トラフィックを交換するためのプロセス。
2. 【請求項２】 いわゆる伝送ゲートウェイを介する固定通信ネットワークと
   移動体通信ネットワークのクラスタが、衛星通信ネットワークの地上局に機能的
   に接続され、その伝送ゲートウェイが、伝送コネクションを介して相互に接続さ
   れ、固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークのクラスタ間の電
   気通信トラフィックが、部分的には相互に接続されている地上局を介して、およ
   び部分的には相互に接続されている伝送ゲートウェイを介して交換される点を特
   徴とする、請求項１に記載されるプロセス。
3. 【請求項３】 移動体電気通信ネットワークのゲスト使用を行うユーザと電
   気通信トラフィックを交換するために、通信コネクションが、ユーザがゲスト使
   用を行う移動体電気通信ネットワークの関係しているネットワークアドレスコー
   ドの適用を受けて確立されることを特徴とする、請求項１または２に記載される
   プロセス。
4. 【請求項４】 電気通信衛星が、移動衛星無線通信装置を具備しているユー
   ザとの無線伝送コネクションを介して電気通信トラフィックを交換するためにセ
   ットアップされ、移動体電気通信ネットワークと衛星通信ネットワークの間の移
   動体電気通信トラフィックが、関係している移動体電気通信ネットワークに割り
   当てられるネットワークアドレスコードの適用を受けて通信コネクションを確立
   することによって交換されることを特徴とする、請求項１、２、または３に記載
   されるプロセス。
5. 【請求項５】 地上局が接続されている伝送コネクションで、固定電気通信
   ネットワークと移動体電気通信ネットワークの移動体および／またはクラスタが
   接続されており、電気通信トラフィックが関係している経路選択システムを介し
   てそのネットワークアドレスの適用を受けて移動体電気通信ネットワークと交換
   される１つまたは複数の経路選択局が含まれることを特徴とする、請求項１、２
   、３または４に記載されるプロセス。
6. 【請求項６】 固定電気通信ネットワークと移動電気通信ネットワークのク
   ラスタが衛星通信ネットワークの地上局に機能的に接続され、衛星通信ネットワ
   ークを選択するための一意のアドレスコードを備えるアドレス指定計画に従って
   電気通信トラフィックを交換するための経路選択手段が地上局に備えられる、多
   くの固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークから構成されてい
   る地上通信ネットワークだけではなく、伝送コネクションを介してその地上局が
   相互に接続している、無線伝送コネクションを介して１つまたは複数の地上局に
   機能的に接続されている、地球の回りのさまざまな軌道にある多くの電気通信衛
   星から構成されている衛星通信ネットワークを備え、関係している移動体電気通
   信ネットワークを選択するために衛星通信ネットワークのアドレスコードに付加
   される一意のネットワークアドレスコードの適用を受けて、経路選択手段に移動
   体電気通信ネットワークとの電気通信トラフィックの交換のための選択手段が備
   えられる点を特徴とする電気通信システム。
7. 【請求項７】 固定電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークの
   クラスタが、いわゆる伝送ゲートウェイを介して機能的に接続され、その伝送ゲ
   ートウェイが伝送コネクションを介して相互に接続され、伝送ゲートウェイに、
   部分的には相互に接続している地上局を介して、および部分的に相互に接続して
   いる伝送ゲートウェイを介して、移動体通信ネットワークと固定通信ネットワー
   クのクラスタの間で電気通信トラフィックを交換するための経路選択手段が備え
   られることを特徴とする、請求項６に記載される電気通信ネットワーク。
8. 【請求項８】 衛星通信ネットワークと地上通信ネットワークが信号方式に
   接続され、移動体電気通信ネットワークに移動体電気通信ネットワークのユーザ
   の達成度（ａｔｔａｉｎａｂｌｅｎｅｓｓ）を登録するための手段が具備され、
   信号方式が、関係している移動体電気通信ネットワークのネットワークアドレス
   コードを介してユーザとの通信コネクションを確立するために、移動体電気通信
   ネットワークのユーザの達成度を登録するための手段によって、ユーザとの電気
   通信トラフィックが交換される瞬間的な移動体電気通信ネットワークを確立する
   ためにセットアップされることを特徴とする、請求項６または７に記載される電
   気通信システム。
9. 【請求項９】 電気通信衛星が、移動衛星無線通信装置を具備するユーザと
   の無線伝送コネクションを介して電気通信トラフィックを交換するためにセット
   アップされ、選択手段が、関係している移動体電気通信ネットワークに割り当て
   られたネットワークアドレスコードの適用を受けて、衛星通信ネットワークと移
   動体電気通信ネットワークの間の通信コネクションを確立するためにセットアッ
   プされることを特徴とする、請求項６、７または８に記載される電気通信システ
   ム。
10. 【請求項１０】 地上局が接続されている伝送コネクションにおいて、固定
    電気通信ネットワークと移動体電気通信ネットワークの移動体および／またはク
    ラスタが接続され、関係している移動体電気通信ネットワークのネットワークア
    ドレスコードの適用を受けて、経路選択局に、関係している経路選択局に接続さ
    れる移動体電気通信ネットワークと電気通信トラフィックを交換するための経路
    選択手段と選択手段が備えられる１つまたは複数の経路選択局が含まれることを
    特徴とする、請求項６、７、８または９に記載される電気通信システム。