JP2001525947A - 立体画像の製作方法およびその方法を実施する装置 - Google Patents

立体画像の製作方法およびその方法を実施する装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水平方向視差による立体画像作成の方法と装置に関し、対象物Aから発せられる電磁線16、17の回折による第1分散11と、前記分散された電磁線の少なくとも一部を集束し得る少なくとも1つのレンズ12による撮影と、スクリーン設備13を介しての画面の映写と、映写時に発せられる電磁線の、スクリーンを介しての第2の分散および散乱、並びに対象物の立体画像の形成と、発せられる対応電磁線の横方向偏向を造出する第1および第2の分散とを含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】 立体画像の製作方法およびその方法を実施する装置 本発明は、立体画像の製作方法と、この方法を実施する装置並びにこの方法に 使用するスクリーンおよび画像データ記憶媒体とに関するものである。 3次元画像を製作するためには、多くの技術が開発されてきた。眼鏡をかける ことを要する方法により、そのための画像を観察者の各眼に伝えることが可能に なる。例えば、立体写真、偏光眼鏡、液晶眼鏡が挙げられよう。それらの方法を 使用するために設けた映写室内では、すべての観察者は、どこに位置していても 等しい角度で対象物を観ることができる。フィルムに写された対象物を、スクリ ーンの前方で運動させることで、その対象物の両側を観ることは未だできない。 レンズの回折格子を有する公知のシステムでは、観察者は、眼鏡をかけたり、 立体画像装置を使用することなしに、立体画像効果を経験できる。回折格子で眼 鏡をかける必要がなくなるとはいえ、他の欠点が無いわけではない。はじめにレ ンズ面背方に形成される画像を完全に調節する必要があり、また観察者は、観察 中にほとんど動いてはならず、でなければ画像および立体画像効果が見られなく なる。さらに、視界が限られている。 ホログラフィーは、体積像を完全に再生できるが、干渉光の使用を必要とする 。加えて、撮影される対象物の体積が制限されている。この方法の別の欠点は、 ホログラムを投写映写できない点にある。 nouvelle Dimension,Science et Viw,928,1995,pp.68〜72)およびUS-A-5,11 1,313に記載されている方法は、スクリーンに立体画像を映写できるが、干渉光 の使用が必要であり、スクリーンの円筒形状のため、得られる画像の寸法が制限 される。加えて、光線の偏向が、特定の機械部品の動きによって達成されるため 、精密な電子制御装置が必要とされる。 本発明の目的は、先行技術による方法および装置の欠点を除去し、どの寸法の 対象物からも水平方向の視差により完全な立体画像が得られる改良された方法を 、 特に、製作された画像の立体的な性質を知覚するさいに、観察者が動くことがで きるように構成することである。 これらの問題を解決するために、本発明によれば、水平方向視差による立体画 像を製作するために使用される方法が、 −対象物から発せられる電磁線の回折による第1の分散と、 −前記分散電磁線の少なくとも一部を集束可能な少なくとも1個のレンズを用 いての対象物の撮影(shooting)と、 −スクリーン設備を通しての画面(shot)の映写と、 −映写時に発せられる電磁線の、スクリーン設備による第2の分散および散乱 、並びに対象物の立体画像の形成と、 −対応する放射電磁線の横方向偏向を生じさせる第1と第2の分散とを含んで いる。本発明は、したがって、複数放射源のスペクトルの組合わせを利用し、ス ペクトルレンジに含まれる無制限の数の波長を使用することで、同じ対象物の、 波長と同数の視角が得られる。本発明の方法によれば、水平方向視差による完全 立体画像と、カラー化できる画像とを造出することができる。注意すべき点は、 光学部品による光線の偏向が、前記部品の運動なしに得られる点である。したが って、精密な電子制御装置または干渉光源を使用する必要がない。本発明により 無制限の寸法の動く対象物の撮影が普通光により可能になる。スクリーンへの映 写により、大型スクリーンの場合にも、造出すべき立体画像の寸法を任意に変更 することが可能になる。 本発明の一実施例によれば、第2分散が、第1分散の横方向偏向と等方向また は逆方向での、映写電磁線の横方向偏向を含んでいる。本発明の方法により、し たがって整像性(orthoscopic)立体画像または擬(pseudoscopic)立体画像を製作 することが可能になる。 本発明の別の実施例によれば、前記映写が前記レンズによって行われる。した がって、本発明の方法により、観られるべき対象物の立体画像の直接映写が、ス クリーンを介して可能である。 本発明の一好適実施例によれば、本発明の方法は、撮影時に得られた画像デー タを少なくとも1つのデータ記憶媒体に受像することを含み、これにより前記映 写を後で行うことができる。この受像は、例えば映写を可能にする銀基の感光媒 体の感光により、または例えば電子的な記憶媒体への記録により可能である。後 者の場合は、概して、デジタル形式へのデータ変換が可能である。デジタル形式 により得られる主な利点は、例えば特殊効果または合成画像を製作するためのデ ータ処理にある。 本発明のさらに別の実施例によれば、本発明の方法は、立体画像とスクリーン 設備との空間的な間隔の調節を含んでおり、その場合には、方法の個々の段階に 回折による電磁線の、横方向偏向をともなう少なくとも1つの分散を挿入するこ とによって調節する。画像の体積は、したがって、スクリーンに関し前後方向に 変位させることができる。 本発明による方法の実施例の詳細および特徴は、請求項1から請求項15まで の各項に記載されている。 本発明は、また立体画像を製作するための装置に関するものである。 −実施例によれば、該装置は、 −対象物から発せられる電磁線の、横方向偏向をともなう第1分散用の第1回 折格子と、 −分散電磁線の少なくとも一部を集束可能なレンズと、 −レンズからの電磁線に、横方向偏向および散乱をともなう第2分散を生じさ せるスクリーン設備とを含んでいる。この装置は、立体画像の撮影と映写とを同 時に行うことができる。 別の実施例によれば、本発明による装置は、 −対象物から発せられる電磁線の、横方向偏向をともなう第1分散用の第1回 折格子と、 −分散電磁線の少なくとも一部を集束可能な少なくとも1つのレンズと、 −画像データ記憶用の少なくとも1つの媒体、それも単数または複数のレンズ で集束させた電磁線を受取り可能で、かつまたこれら集束電磁線によって伝搬さ れる画像データを後で少なくとも1つの映写レンズを介して映写可能にする媒体 と、 −単数または複数の映写レンズからの電磁線に、横方向偏向および散乱をとも なう第2分散を生じさせるスクリーン設備とを含んでいる。この装置は、1つ以 上の記憶媒体に画像データを受取り、次いで本発明の方法により得られた立体画 像の、スクリーンへの映写を可能にする。 本発明による装置の実施例の詳細および特徴は請求項16から請求項27に記 載されている。 本発明は、また本発明による方法で使用される画像データ用のスクリーンおよ び記憶媒体に関するものである。 本発明のこのほかの詳細は、本発明を限定するものではない実施例を示す添付 図面についての以下の説明から明らかになろう。 図1は、画像データ記憶媒体なしで立体画像を製作可能にする本発明の第1適 用例の略示平面図。 図2aおよび図2bは、図1の適用例に使用するスクリーンの2つの変化形と レンズとの斜視側面図。 図3および図4は、本発明によるホログラフィー・スクリーンを製作するため の2つの光学系の斜視図。 図5は、本発明による画像データ記憶システムの1次撮影の平面図。 図6は、図5の画像データ記憶システムでの1次映写の平面図。 図7a、図7b、図8a、図8bは、撮像中に本発明で使用される画像データ 記憶システムの変化形の横断面図。 図9は、映写中の画像データ記憶システムの一変化形の横断面図。 図10a、図10b、図10cは、撮影または映写の平面図で、図10a、図 10cは2次、図10cは2次である。 図11は、本発明の画像データ記憶システムによる2次撮像の平面図。 図12は、図11に示した2次撮像につづく1次映写の平面図。 図13は、本発明の2つの画像データ記憶システムによる1次撮影、同記憶シ ステムによる1次映写との平面図。 図14は、本発明の2つの記憶媒体による2次撮影および映写の平面図。 図15は、図14に示された2次撮影につづく、2つの記憶媒体による1次映 写の平面図。 図16は、本発明による一方の記憶媒体から他方の記憶媒体へ画像の構成要素 を転移させる操作を示す平面図。 図17は、転移後、本発明の2つの記憶媒体による1次映写の平面図。 図18は、転移後、2次撮影が行われた場合の、本発明の3つの記憶媒体によ る1次映写の平面図。 個々の図面で、同一または類似の部材には等しい符号が付されている。これら の図面は略図であり、縮尺どおりに作成されてはおらず、また各部材が、光学的 現象をより明瞭に理解できるように、しばしば互いに広い間隔をおいて示されて いる点を了解されたい。 本発明は、提案した実施例が可視スペクトルレンジ内に含まれているとしても 、概して電磁線に適用される。 図1に示したように、本発明により、対象物Aの画面(shot)は少なくとも1つ の回折格子11を介して得られ、該回折格子は複数の平行分散軸を中心とする分 散の機能を有しており、言い換えると、電磁線が、波長の機能として、横方向に そらされる。 本発明によれば、本発明のすべての光学素子および機能は、得られる立体画像 の垂直方向に関して配向されている。分散および散乱の機能は観者の両眼の視線 に関して配向されている。 格子11は、好ましくは、平行の直線/縞により構成され、該直線/縞が、等間 隔かつ分散軸と平行に配置されている。本発明には、他のどのような横方向偏向 格子も適しているが、直線/縞が前記と異なる配置の場合には、得られる立体画 像は幾分変形して現れる。この種の回折格子は、技術的に周知であり、容易に入 手可能であり、したがって、これ以上詳細には説明しない。本発明と関連して、 例えば使用できるのは太い(体積の点で)回折格子であり、それらの回折格子は より良好な回折性能を有している。この種の格子の零次のビームは、著しく減衰 される(ブラッグの回折法則による)。 波長の機能として得られる偏向(分散)により、撮像によって、対象物Aの無 制限の数の視点を得ることができ、そのさい波長当たり1つの視点が得られ、そ のようにして、波長と同数の構成要素から成り、かつ膨大な数の視角を提供する 複合画像が形成される。 2つの波長間の視角の差は、「1次」と呼ぶ格子11とレンズ12との間の距 離と、前記格子により得られる分散との増加関数となる。 対象物の各点は、発せられる電磁線のスペクトル組成の結果得られる、前記各 点自体の連続するホモローグな点を映写する。 図1は、対象物A上の1点に対する2つの視角16、17を示している。この 図に示した装置では、得られる画像を形成する要素が、撮像レンズ12によって 直接にスクリーン13上へ映写され、該スクリーンを介して、観察者14または 15が、造出された立体画像A'またはA”を観ることができる。レンズ12は 、したがって、この場合には、映写レンズの働きもする。 本発明によれば、スクリーン13は、分散と散乱との双方の機能23を発揮す る。 図1から分かるように、格子11によって製作される分散と等方向に横方向偏 向を発生させる分散機能を有するスクリーン13を選択することができ、その場 合には、整像性立体画像A'が得られる。スクリーン13による偏向が反対方向 に生じる場合には、擬立体画像A”が得られる。 使用された光学素子11、12、13の配向は、該素子が、通常、旋回可能に 配置可能であるため、図1の図平面と直角方向の旋回軸線を中心として矢印18 の方向で選択可能である。 図2aおよび図2bに示した散乱は、スクリーンの各点で発生し、この散乱に より、観察者が垂直方向に動いても立体画像を観ることができる。 分散により光はスペクトルに分割される。したがって、眼は、その位置がどこ にあろうと、スクリーンの各点ごとに、映写光源から1つだけの波長を受取る。 視角を水平方向に変化させると、該光源から得られる立体画像の複数の点が連続 的にスペクトルのすべてのカラーを通過する。 スクリーン13上に得られる画像の立体度は、前記スクリーンによる分散の減 少関数である。したがって、選択された分散力に応じて任意に視差を増減可能で ある。 図2aに示した、本発明によるスクリーンの実施例の一変化形によれば、映写 光路内に次のものが配置されている:すなわち一方の側には、横方向偏向をとも なう、平行分散軸を中心とする分散の機能を発揮する格子19、例えば撮影に必 要とされる格子が配置され、他方の側には、分散方向と直角の方向に沿って配向 された散乱の機能を発揮する散乱素子20が配置されている。格子19と散乱素 子20との各位置は、設定すべき焦点整合に応じて選択され、これらの素子は、 したがって調節可能に相互移動可能である。伝搬される電磁線のこの散乱は、例 えば線形散乱器、すなわち格子19の分散軸と直角方向に配向された平行の直線 状の複数の溝から成る散乱器によって実現できる。該散乱器は、技術上周知なの で、これ以上詳細には説明しない(例えばG.SAXBY,Hologrammes,Msaaon,198 4,p.129参照)。この変化形では、分散と散乱とが連続的に行われる。 スクリーンの実施例の別の変化形によれば、2つの機能を同時に発揮するため の伝搬光ホログラム34が使用される。このホログラフィーによる光学素子(H0 E)が、図2bに示したスクリーンを形成している。 本発明のホログラムは、当業者には周知のホログラフィー原理により製作され る。対象物ビームと参照ビームとが、製作されるホログラムの垂直方向に関して 配向される。ホログラム34の参照ビーム35(図3および図4)は、平行にさ れ、対象物ビーム33と水平角をなしている(水平の角度偏向)。対象物ビーム は、垂直の発光ライン31を、水平方向の平行化を生じさせるレンズ(垂直軸を 有する円筒形収束レンズ)32(図3)からの焦点距離、または水平方向の平行 化を生じさせるミラー(水平方向に収束する放物面鏡)42(図4)からの焦点 距離に等しい距離のところに配置することで得られる。 再生時に垂直方向での散乱機能を得るための発光ラインホログラムの製作につ いては、特許US-A-5,111,313に記載されている。ただし、該特許では、ホログラ ムの形式が異なり、参照ビームの配向も異なっている。本発明によれば、実際に は、ホログラム34は、平らな面に製作される(図3および図4参照)。本発明 によるホログラムは、再生ビームと画像ビームとが水平角をなす場合、垂直のラ インの画像を全体的にまたは部分的に製作する。前記米国特許に記載されている ように、発光ラインは、照明された線形対象物か、または散乱面に製作された発 光ラインである。スクリーンの垂直方向散乱は、発光ラインの長さに依存する。 その幅は、水平方向散乱を避けるために、出来るだけ狭くせねばならない。再生 時には、ホログラムは、無限遠に配置された発光ラインのホログラムとなる。 本発明によるホログラフィー・スクリーン上の各点は、したがって各波長ごと に1つの発光ラインの画像を製作する。ホログラムが製作されると直ちに、それ のコピーが、公知の技術によって容易に得られる。 横方向に分散させる機能のため、スクリーンは、複合レンズ、それも、ある量 だけ波長に応じて各電磁線を偏向させ、かつ電磁線の集束または発散により、立 体画像の各点を再生する複合レンズのような働きを有し、それからの情報が、こ のスクリーンの1つのラインから伝えられる。 本発明の別の装置によれば、画像を構成する要素を画像データ記憶媒体が受取 る。例えば前記要素は、感光媒体53(図5参照)に記憶され、次いで感光媒体 53からスクリーン13へ映写される(図6)。 図6には、立体画像の点A'、A”のみが示されている。 本発明によれば、感光媒体53は、画像の各構成要素によって別々に作用を受 け、したがって各波長の作用を受けるが、このようなことは、従来の感光媒体で は不可能である。従来の感光媒体は、本発明の記憶媒体で要求されるような個々 の放射の選択を行うことができない。 記憶媒体に情報を受取るには、各波長を別個に処理する能力が必要である。そ のためには、画像を分割して、立体画像の目標鮮明度を得るために選択される数 の部分画像にし、かつ画像の各部分の各波長ごとに異なる箇所で記憶媒体を感光 させ、画像のスペクトル写真を作成することによって、映写を可能にする記憶媒 体を利用する。各スペクトル写真は、したがって、スペクトル写真が含む波長と 同数の複数基本画像によって形成され、波長当たり1つの基本画像で、記憶媒体 がスペクトル分析を行う。 複数基本画像を形成するために、少なくとも2つの機能が感光層76(図7a ,図7b,図8a,図8b参照)の上流で発揮される。すなわち分散機能と、例 えば、図5の破線で略示した画像記録装置55の耐光性ケーシング54の裏に映 写される電磁線71を集束させる機能とである。 本発明による記憶媒体の4つの変化形は、ここで説明するが、これらは本発明 を限定するものではない。第1変化形では、画像記憶媒体53は、部分画像ごと に、円筒形の収束屈折レンズ79を含んでおり、該レンズは、その上流または下 流で、電磁線の横方向偏向を伴う、平行分散軸を中心とする分散の機能を有する 格子72と組合わされている。レンズ79は、これらの分散軸と平行な軸を有し ているので、収束と分散との機能は、等しい配向を有している。感光層76は下 流に配置されることにより、電磁線を集束させ、感光層上に基本画像を形成する 。使用された格子72は、撮像を行う格子11に似たものでよい。図には、2つ または3つの基本画像のみを示すにとどめる(73、74、75)。 図7bに示した、本発明による記憶媒体の別の変化形では、感光層の上流に配 置された収束回折レンズ77が2つの機能を有している。このレンズは、平行な 分散軸を中心として、同じ側に分散を発生させる一方、これらの分散軸と直角方 向に電磁線を収束させる回折格子である。ホリグラフィーによって、この種のレ ンズは容易に製造できる。このレンズの製造方法の例は、グレイアム・サクスビ ィ(Graham Saxby)著「ホログラム」(マソン、1984年刊)の164頁の図91に示された 組立体から知ることができる。その例では、2つのビームが、図平面と直角方向 に平行化されている。前記レンズ77を支持するために、透明の層78がレンズ と感光層76との間に配置されている。 本発明の別の2つの変化形(図8aおよび図8b)によれば、記憶媒体の各部 分にプリズム81が付加されている。プリズムは2つの機能を発揮する。すなわ ち、最初の2つの変化形のところで説明した横方向偏向をともなう分散とは反対 側での分散機能であり、これにより、下流の偏向が上流の偏向を減衰または修正 する(rectify)ことができる。 こうすることで、回折によってより大きな偏向能が得られる。更に、プリズム 81による屈折により、短い波長がより強力に偏向され、かつこの付加的分散に より、基本画像82、83の分離が増進する。この分離の増進が、得られる視差 の質を改善する。プリズムは、またプリズム下流面への入射角が全反射の臨界角 度より大きい零次電磁線を反射する機能85を有している。図8aに示した電磁 線85は、そのように反射せしめられる。3つの光学部品、すなわち格子72、 レンズ79、プリズム81は、目標次数に応じて上流から下流へ配置される。零 次の回折電磁線を全反射可能にするため、プリズム81が、図8aの場合は、回 折格子72の下流に、また図8bの場合は、回折レンズ77の下流に配置せねば ならない。図8aは、プリズムの構成の一例を示すものにすぎない。注意すべき 点は、図8aの頂部に見られるように、プリズム81をレンズ79から間隔をお いて配置するか、該図の底部に見られるように、レンズに固着させかすることが でき、あるいはまたレンズと一体に製造することもできる。 図8bでは、プリズム81が、図7bに示した本発明による記憶媒体の透明層 78の下流に配置されている。 これらの変化形の簡単な一例によれば、第1に、記憶媒体のすべての部分が、 媒体の一端から他端まで延び、かつ互いに平行であり、第2に、機能の方向がす べての部分に対して等しい。第1変化形では、その場合、複数平行軸を有する複 数円筒形収束屈折レンズを有するレンズ格子と、前記軸(図7a)の配向に対し 横方向に分散する回折格子とが使用されるのに対し、第2変化形では、等しい配 向の収束屈折レンズを有するレンズ格子(図7b)が使用され、他の2つの変化 形では、加えて、等配向のプリズムの格子が使用される(図8a,図8b)。 感光層は、撮影(shooting)を伴う場合には、映画のフィルムに使用される種類 の銀基層、またはキャムコーダーCCDセンサに使用される種類の電子層、映写が 伴う場合には、ビデオプロジェクタ内の液晶マトリックスに似た層である。これ らの感光CCDセンサは、基本画像を、磁気メモリまたはデジタルメモリへの記録 用、またはプロジェクタへの直接伝送用の信号に変換するために使用される。 銀基の感光層を、動画(animated views)を得るために使用する場合は、1つの 画像が次の画像に変わる間に、また撮影(またはそれぞれ映写)の間に動くのは 、基本画像を担う層76(またはそれぞれ95)または記憶媒体53の全体であ る。 注意すべき点は、データがデジタル形式の場合は、データは、特殊効果を発揮 するように処理できる。その場合、画像を形成する要素が変更される。また合成 画像を構成する要素を造出することも可能である。 映写の場合は、画像データ記憶媒体とレンズとが、スクリーン上に立体画像を 集束させ得るように配向される。斜めの映写の問題は、既に例えば特許US-A-3,8 02,769に扱われている。 図5には、記憶媒体53、53'および撮影レンズ12、52'の2つの配向が 提案されている。図6には、映写レンズ62、62'に対する記憶媒体53、5 3'の配向が、図5に示した撮影の場合と同じ映写の場合が示されている。 撮像時のレンズの軸に対する電磁線の大きな傾斜により色収差等の収差が生じ ても、これらの収差は、前記傾斜がかなり大きい場合でも映写時に修正または低 減される。 映写時には(図9)、いまや基本画像を担っている層95の上流側が、概して 、通常の映写ランプ91で照射される。その場合、記憶媒体53は、各基本画像 により小型プロジェクタ、それも通過するビームを分割し、かつ電磁線を波長に 応じて偏向させるプロジェクタのように動作する。光路反転の原理により、撮影 方向とは反対方向93に映写される電磁線は、形態が等しい記憶媒体内での偏向 にならう。その場合、映写レンズ62は、記憶媒体53に対し撮影レンズ12と 等しい位置に配置される。この構成により、各波長が、その情報特性のアイテム 、すなわち画像構成要素と立体画像内での各点の視角とを担うビームの映写が可 能になる。各波長は、したがって、各部分画像からの情報の一部を担っている。 各基本画像は、一波長に対応しており、これは撮影の場合も同様である。すべて の基本画像は、各部分画像で撮影のスペクトルレンジを再生する。したがって、 映写は、スペクトログラムから、したがって基本画像から部分画像を再生する。 「小型プロジェクタ」は、別の横方向92、94へは、方向93に従う別の波 長を発し、これらの波長は、各基本画像74に対応する。長い方の波長92は、 短い方の波長94より偏向度が大である。これらの別方向は、映写レンズ62の 方向ではなく、対応波長の電磁線は、スクリーン13へは映写されない。 図10a,図10b,図10cは、電磁線がこれらの図の右方、左方いずれに 伝搬されるかに応じて撮影106または映写107が行われることを示した図で ある。図10aと図10cとには、2つの回折格子11、104(またはそれぞ れ104と13)による偏向が示され、したがって、「2次」撮影(またはそれ ぞれ「2次」映写)が示されている。偏向は、1次格子11またはスクリーン1 3と2次格子104とによって生じ、2次格子は、1次格子またはスクリーンと レンズとの間に配置されている。撮影レンズまたは映写レンズの中心は、これら の図では、点108で示されている。 符号101,102,103で示したレベルは、「基準レベル」として既知で あり、対象点、または最小シフトの対応(homologous)点105に対応する理論立 体画像点を含んでいる。 2次格子104が、1次格子11またはスクリーン13と反対方向に偏向する か等方向に偏向するかに応じて、前記基準レベルは、2次格子104に関し1次 格子またはスクリーンの反対側101か同じ側103のいずれかに位置している 。2次格子が使用されない場合は、この基準レベル102は、1次格子11また はスクリーン13に重なる。したがって、2次格子の使用は、1次格子11また はスクリーン13の平面から基準レベルが分離される結果となり、この分離は、 2次格子104による分散が増すにつれて増大し、かつ前記格子104と1次格 子またはスクリーンとの間隔が増すにつれて増大する。 図10には示されていない別の場合を考えることもでき、その場合は、2次格 子が反対方向に偏向し、これらの偏向度は、1次格子またはスクリーンによるよ り大である。 1つのシーンの1次撮影により得られる画像の構成要素は、互いに対しシフト され、かつ図示の場合には、得られるべき立体画像の垂直方向に関し水平方向に シフトされる。構成要素のそれぞれが、隣の要素に部分的に重ねられる。2次格 子の使用により、対応点のシフトが修正される。2次格子104(図11のa1 4,a16,b14,b16)による、または2次格子なしでの(図5のa11 ,a13,b11,b13)撮影時に、対象点AおよびBに対応する対応点を観 察できる。1次撮像に比較した場合、対象点Aに対応する対応点は、2次格子の 使用により、互いにより接近する。対応点に関する限り、対応点bの次数(order )は逆になる。 1次映写時(図12)には、2次撮影(図11)の結果のこれら対応点(a1 4,16,b14,b16)から得られた立体画像点は、符号A'と符号B'のと ころに位置している。 立体画像点に対応する対応点間のシフトが、このようにして修正されると、変 位が画像の各構成要素の全体に影響するため、一連の対応点の全部が類似の修正 を受ける。その結果、このように修正された画像の構成要素は、撮像時に2次格 子なしに得られる位置と比較した場合、スクリーンの更に前方または更に後方に 再生される(これについては図12と図6との間のA'の位置の相違を参照のこ と)。注意すべき点は、図11の画像記録設備は、映写(図12)を予想して2 次格子による偏向を考慮に入れて配向される点である。 図12の例では、スクリーンが、立体画像点A'に対する収束(converging)レ ンズとして、かつまた立体画像点B'に対する発散(diverging)レンズとして働 く。 レンズの下流に形成される構成要素を直接にスクリーンを介して見た場合、1 次映写(図1)により撮影を行うか、2次映写により撮影を行うかすることが可 能である。後者の場合、2次格子が、1次格子とスクリーンとの間の光路内に配 置される。 本発明によれば、撮影または映写のために数個の設備を使用できる。それによ り、特定の視角で観察者が2つ以上の波長を観察できる立体画像が造出できる。 2つ以上の波長は、それらの視角方向に放射される。可視光の場合、得られる立 体画像はカラーとなる。数記憶媒体の使用により、得られる視角の数を増加させ ることが可能である。 図13は、2つの隣接する記憶媒体53、138が、1次格子11による偏向 前にはA-P双方に配向されている対象点Aからの2つの電磁線132、134 によって、符号a12とa23のところで感光されることを示している。得られ る2つの画像点は、したがって同じ視角P-Aに対応する。 1個のレンズでは、同じ記憶媒体が、複数の異なる視角の複数(対応)画像点 により増感される。 数個のレンズでは、複数の異なる記憶媒体が、同じ視角の複数画像点により感 光される。 1次格子の下流での電磁線132、134間の角度差は、前記1次格子による 電磁線の偏向差に対応する。 更に図13によれば、示された電磁線は、予め定められた波長に対応する。例 えば: 電磁線131、134は700nmの波長を、 電磁線132、134は500nmの波長を、 電磁線133、136は400nmの波長を表している。 これら3つの値の間の波長は提示されていない。 電磁線の伝搬方向に応じて、図13と図14とは、記憶媒体53、138への Aの撮影(139、141)と、記憶媒体53、138から観察者の眼へのA' を介した映写(130、142)とを示している。 2つの隣接記憶媒体53、138に共通の視角に加えて、記憶媒体138によ り、その特徴である視角を得ることが可能になる。記憶媒体53によって得られ た視角に比較すると、記憶媒体138の結果、電磁線136と、電磁線135、 136間の中間経路をたどる複数電磁線とにより、多くの付加的な視角を得るこ とが可能になる。視角の等しい複数対が、方向Q-AとP-Aとの間に位置し、方 向Q-AとP-Aとを含んでいる。 映写時130には、記憶媒体53から映写される電磁線132と、記憶媒体1 38から映写される電磁線134とは、スクリーン13による偏向後、同じ方向 P'-A'をたどる。スクリーン13の上流での電磁線132、134の角度差は 、前記スクリーンによる偏向の差に等しい。 立体画像の同じ点からの同一視角の各対が、それぞれ固有の波長を有する2つ の電磁線を発生させる。観察者は、その角度で双方の波長を観察し、これらの波 長のそれぞれは固有の強度を有している。立体画像上のこの点のカラーは、2つ の電磁線の強度に依存する。本発明のこの特徴によれば、可視光で得られた立体 画像により、カラーの種々の色合いが表される。 画面となる対象物は、予め定められたスペクトル配分による電磁線を放出する 。可視光では、この配分により、われわれが肉眼で見る対象物のカラーが製作さ れる。映写により、画面となる対象物上の対応点のスペクトル構成に等しいスペ クトル構成を有する電磁線によって、各記憶媒体から立体画像の各点が再生され る。550nmの波長は、例えば緑色と考えることができる。対象点Aが550nmの波長 (緑)を、700nm(赤)の波長より大きい強度で発した場合、記憶媒体53は、記 憶媒体138が電磁線134(700nm)から受ける作用よりも強力に、電磁線13 2(550nm)から作用される。映写時、観察角度P'-A'は、550nm波長に対しより 大きな強度を示し、得られる立体画像の点A'のカラーは、P'-A'方向では緑に なる傾向を有している。 この波長対によって、立体画像のいくつかの点は、いくぶん緑に、また他の点 は、いくぶん赤に見えることになる。これら2つの放射を重ねることによって、 他のカラー、例えば黄色やオレンジ色が得られる。カラーは、当業者には周知の 色度図にしたがってスペクトルカラーを付加的に混合することで得られる。 得られるカラーの品質は、記憶媒体の数が増すにつれて改善され、これによっ て眼で見る楽しみが高められる。立体画像の1点の視角が同じ場合、波長の数が 増すことで、天然色に近づけることができる。 その場合、一例によれば、対象物が肉眼で緑に見えるものであれば、得られる 立体画像が、肉眼で他のカラーに見える対象物と比較して、緑の割合のより高い 視角を有している。 本発明によれば、各記憶媒体が感光するスペクトルレンジは、記憶媒体ごとに 異なっている。例えば、記憶媒体53のそれは、400〜500nmであり、記憶媒体1 38のそれは、550〜700nmである。 2次撮像または2次映写が行われる場合、2次格子は、1次格子またはスクリ ーンと各レンズとの間の光路内に配置される。 映写の調節は、映写設備の各アイテムの位置と配向とを正しく選択することに よって、また2次映写の場合には、各2次格子の位置と配向と正しく選択するこ とによって達せられる。 2次撮影また映写は、すべてのレンズに共通の2次格子介して行うことができ る。 図15は、図14で行われたような2次撮影にならう1次映写を示している。 動画像の映写時には、映写設備の異なるアイテムが互いに同期されねばならない 。 本発明の一方法によれば、得られるべき画像の立体画像が逆にされる、言い換 えると、視差が逆にされる。その操作の場合、正立体視3次元効果が、偽立体視 またはその逆になる。図16に示したように、構成要素は、他の記憶媒体153 へ転移され、記憶媒体153では、はじめの記憶媒体53と比較すると、構成要 素が左右の方向に逆転している。この操作により、得られるべき立体画像の視差 を逆転することができる。 この転移を行うため、第1段階では、いわゆる「転移」映写が、はじめの記憶 媒体53から、基本画像により再生された画像の構成要素の半透明散乱面162 へ行われ、第2段階では、いわゆる「転移」撮影が、構成要素の前記散乱面の他 方の側から記憶媒体153へ、本発明で説明したように行われ、記憶媒体に新し い基本画像が形成される。 転移操作は、各記憶媒体ごとに別個に行われる。 転移後、記憶媒体153からスクリーンへの映写は、本発明で既に説明した映 写方法によって行われる(図17)。転移撮影を行うさいの、半透明散乱面16 2との角度は、スクリーンへの映写に必要な角度の関数として選択される。 図13と図17とを比較することによって分かることは、実点A'、C'が仮想 点になり、それらの順序が左右逆方向になり、同一視角対が転移後に再生される ことである。 本発明によれば、また転移映写および/または転移撮像の偏向が、本発明で既 に説明したように、横方向分散を生じさせる付加回折格子を光路内に配置するこ とで可能になる。 加えて、本発明により、単数または複数の記憶媒体を使用する既述の種々の可 能な実施例を、互いに組合わせることができる。一例として次のことが可能であ る。すなわち、数個の記憶媒体により2次撮影を行い、次いで転移操作と1次映 写を行う。図18は、3個の記憶媒体により得られる立体画像の一例である。こ の場合、第2、第3の媒体からの電磁線は、図説明を容易にするために、示され ていない。 本発明により使用される1次、2次その他のすべての格子は、格子11に関連 して説明した種類の格子であり、それらは、同一装置内に同種のものを用いても 互いに異種のものを用いてもよい。 なお指摘しておくべき点は、言うまでもなく、本発明は、以上に説明かつ紹介 した実施例に限定されるものではなく、添付請求の範囲に含まれるすべての変化 形を包含するという点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 水平方向の視差による立体画像造出方法において、 前記方法が、 −対象物から発せられる電磁線の回折による第1分散と、 −前記分散された電磁線の少なくとも一部を集束し得る少なくとも1つのレン ズによる対象物の撮像と、 −少なくとも1つのスクリーン設備を介しての画面(shot)の映写と、 −映写時に発せられる電磁線の、スクリーンを介した第2の分散および散乱、 並びに対象物の立体画像の形成と、 −発せられる対応電磁線の横方向偏向を造出する第1および第2の分散とを含 む、水平方向の視差による立体画像造出方法。 2. 請求項1に記載された方法において、第1分散が対象物により発せられ る電磁線から、画像の構成要素を形成することを含み、該構成要素が、波長ごと に異なる量だけ横方向に偏向することを特徴とする方法。 3. 請求項2に記載された方法において、第2分散が、第1分散の横方向偏 向と等方向または逆方向での、映写電磁線の横方向偏向を含むことを特徴とする 方法。 4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された方法において、 スクリーン設備で第2分散と散乱とが連続して行われることを特徴とする方法。 5. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された方法において、 スクリーン設備で第2分散と散乱とが同時に行われることを特徴とする方法。 6. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された方法において、 電磁線の横方向偏向が、第2分散においては、平行な分散軸を中心として行われ 、かつ散乱が、前記分散軸に対し直角のラインに沿って行われることを特徴とす る方法。 7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された方法において、 前記映写が、前記単数または複数のレンズによって行われることを特徴とする方 法。 8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された方法において、 前記方法が、撮像時に得られる画像データの、少なくとも1つのデータ記憶設備 への受信を含み、それにより前記映写を続いて行なうことが可能になることを特 徴とする方法。 9. 請求項8に記載された方法において、画像データの受信が、得られるべ き立体画像の鮮明度に応じて予め決められた寸法の部分画像へ、画像構成要素を 分割する段階と、各波長ごとに基本画像を各部分画像のかたちに分離する段階と 、適当な記憶設備として働く感光層上のこれらの基本画像による個別の作用段階 とを含むことを特徴とする方法。 10. 請求項9に記載された方法において、基本画像の分離が、レンズによ り集められた電磁線の第3分散並びにこれに伴う電磁線の横方向偏向と、このよ うに分散された電磁線の、感光層への集束とを含むことを特徴とする方法。 11. 請求項10に記載された方法において、分離段階が、第3分散での横 方向偏向方向とは反対の方向での偏向をともなう第4分散と、短い波長の比較的 大きい偏向とを含み、該偏向により基本画像の分離が強調されることを特徴とす る方法。 12. 請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載された方法におい て、前記方法が、前記少なくとも1つの適当な記憶設備に受信される基本画像を 、画像の波長に対応する波長の電磁線源による前記単数または複数の記憶媒体の 照射により映写する段階と、映写された基本画像から画像構成要素を再生する段 階とを含み、前記映写が前記スクリーン設備を介して行われることを特徴とする 方法。 13. 請求項8から請求項12までのいずれか1項に記載された方法におい て、前記方法が、適当な記憶設備に受信された画像データの、電磁信号への変換 を含み、該電磁信号が前記映写用の画像データに再変換されることを特徴とする 方法。 14. 請求項9から請求項13までのいずれか1項に記載された方法におい て、前記方法が、また記憶媒体へのデータ受信後、 記憶媒体から半透明の散乱設備への転移映写と、 映写された基本画像からの、画像構成要素の再生と、 続く付加映写を可能にする付加データ記憶媒体への転移撮像並びに新たな基本 画像の形成とを含み、かつまた この転移撮像の前記映写が前記スクリーン設備を介して行われることを特徴と する方法。 15. 請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載された方法におい て、前記方法が、立体画像とスクリーン設備との間の空間的な隔たりの調節を、 個々の方法段階で、回折による電磁線の少なくとも1つの付加的分散を挿入する ことにより行うことを含み、該付加的分散が前記電磁線の付加的横方向偏向をと もなうことを特徴とする方法。 16. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載された方法を実施す る装置において、 −対象物(A,B,C)により発せられる電磁線の、平行な第1分散軸を中心 とする第1分散を得るための第1回折格子(11)と、 −分散された電磁線の少なくとも一部を集め得るレンズ(12)と、 −レンズ(12)からの電磁線に第2分散と散乱とを生じさせるスクリーン設 備(13)とを含むことを特徴とする装置。 17. 請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載された方法を実施 する光学設備において、 −対象物(A,B,C)により発せられる電磁線の、平行な第1分散軸を中心 とする第1分散を得るための第1回折格子(11)と、 −分散された電磁線の少なくとも一部を集め得る少なくとも1つのレンズ(1 2)と、 −単数または複数のレンズ(12)により集められた電磁線を受信可能な、か つまた後に少なくとも1つの映写レンズ(62)を介して、それらの集められた 電磁線により伝搬される画像データの映写を可能な、画像データ記憶用の少なく とも1つの媒体(53)と、 −単数または複数の映写レンズ(62)からの電磁線に第2分散と散乱とを生 じさせるスクリーン設備(13)とを含むことを特徴とする光学設備。 18. 請求項16または請求項17に記載された装置において、第1回折格 子(11)が、前記第1分散軸を形成する等間隔の平行直線/へりから成ること を特徴とする装置。 19. 請求項16から請求項18までのいずれか1項に記載された装置にお いて、スクリーン設備(13)が、前記第2分散軸を形成する等間隔の平行直線 /へりから成る第2回折格子(19)と、該第2格子の上流または下流に配置さ れ、第2分散軸と直角の方向に沿って複数のラインを有する線形散乱器(20) とから成ることを特徴とする装置。 20. 請求項16から請求項18までのいずれか1項に記載された装置にお いて、スクリーン設備(13)が第2分散と散乱の双方用に備えられたホログラ フィー設備であることを特徴とする装置。 21. 請求項20に記載された装置において、前記ホログラフィー設備が、 再生ビームと画像ビームとの間に水平角を有する場合には、垂直ラインの画像の 全部または一部を造出する透過光ホログラム(34)となることを特徴とする装 置。 22. 請求項17から請求項21までのいずれか1項に記載された装置にお いて、各画像データ記憶媒体(53)が、得られるべき立体画像の鮮明度に応じ て画像の構成要素を予め決められた寸法の部分画像に分割する手段(72、77 、79)と、レンズにより集められた電磁線の回折による分散、それも平行な第 3分散軸を中心とする前記電磁線の横方向偏向をともなう分散の手段と、このよ うに分散された電磁線を感光層(76)へ集束させる手段(77、79)とを含 むことを特徴とする装置。 23. 請求項22に記載された装置において、各記憶媒体(53)が、部分 画像ごとに、円筒形の収束屈折レンズ(79)を含み、該レンズが、前記分散手 段として役立つ回折格子(72)と組合わされ、かつ前記格子による分散と等方 向での収束機能を発揮し、前記感光層(76)が、レンズ(79)と格子(72 )により処理される電磁線を感光層に集束させ得る距離に配置されていることを 特徴とする装置。 24.請求項22に記載された装置において、各記憶媒体(53)が、部分 画像ごとに、収束回折レンズ(77)を含み、該レンズが、同じ側での分散と感 光層(76)への集束の双方のために備えられていることを特徴とする装置。 25. 請求項23または請求項24に記載された装置において、各記憶媒体 (53)が、また部分画影ごとに、第3分散軸を中心として前記横方向偏向を減 衰させるか修正するために横方向分散を生じさせ、かつ該分散を回折格子により 増大させるように配置されたプリズム(81)を含むことを特徴とする装置。 26. 請求項25に記載された装置において、プリズム(81)が、回折格 子(72)または収束回折レンズ(77)の下流に、零次の回折電磁線を全反射 により反射するように配置されていることを特徴とする装置。 27. 請求項22から請求項26までのいずれか1項に記載された装置にお いて、各記憶媒体(53)が、記憶媒体(53)の一端から他端まで延びる、互 いに平行な複数の帯材として配置された部分記憶媒体の格子によって形成されて おり、その結果、各部分記憶媒体の機能の配向が帯材すべてにおいて等しいこと を特徴とする装置。 28. スクリーンにおいて、 請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載された方法を実施するため の、および/または請求項16から請求項27までのいずれか1項に記載された 装置に使用するためのスクリーン。 29. 画像データ記憶媒体において、 請求項8から請求項15までのいずれか1項に記載された方法を実施するため の、および/または請求項17から請求項27までのいずれか1項に記載された 装置に使用するための画像データ記憶媒体。
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