JP2001525715A

JP2001525715A - 歯の咬合マップを得るための方法

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Publication number: JP2001525715A
Application number: JP55019298A
Authority: JP
Inventors: コペルマン、アビ
Original assignee: カデント・リミテッド
Priority date: 1997-05-22
Filing date: 1998-05-14
Publication date: 2001-12-11
Also published as: IL120892A; WO1998052493A1; ATE247433T1; EP0984739B1; DE69817342T2; EP0984739A1; IL120892A0; DE69817342D1; AU7231698A; US6334853B1

Abstract

(57)【要約】口の上顎及び下顎の歯の３次元仮想コンピュータ模型の歯の咬合マップを得るための方法。この咬合マップは、口の上顎及び下顎の対面している歯の対向表面上の対面している領域の間の間隔を示している。この方法は、口の上顎及び下顎の歯の対面している歯上の対面している領域の間の間隔を測定する工程と、この測定された間隔及び領域との間の対応を、マッピング表面に構成させる工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】歯の咬合マップを得るための方法発明の属するの技術分野本発明は、歯の間の間隔での、歯の咬合関係に関する。従来の技術一般的な歯の処置、具体的には、歯科矯正処置において、患者の歯の摸型が、ブレース(braces)、歯冠、ブリッジのデザインなどでの処置決定するためと、歯科手段をモニターするためとに必要とされている。両顎の歯の間の距離と空間との関係の認識が特に重要である。両顎の歯の位置と歯の間の間隔との認識を必要としている、歯の処置は、一般に「歯型摸型」として以下に述べられる歯の摸型を使用している。典型的に、適切な鋳型中の歯によって作られた凹状印象材の中にセッコウを鋳込むことによって作られる、セッコウ歯型摸型が使われている。しかしながら、この歯型模型は、他の適宜な材料でも作られ得る。しかしながら、この方法はいくらかの重大な欠点を有している。第１に、咬合状態において、上顎と下顎との対面している歯の対向表面間の関係を見ることは難しい。第２に、歯型摸型において、歯を移動すること、歯を加えること、又は歯の形状を変更する場合、影響を与えられた歯が咬合に影響を与えるかどうか見ることは、可能ではない。第３に、両顎の対面している歯の近接に関する歯型摸型によって提供される情報は、一般的に咬合状態において両側の歯のある特定のポイントが接触をするか、しないかである。変更が歯型模型の１つ以上の歯になされるとき、歯の最適な閉口状態へ到達し得るために、影響を与えられた歯に物理的な設計をすることのかなり長く、そして面倒な処置は、咬合位置で両顎上の対面している歯の間の良い適合を確かにするために必要とされている。パワフルなコンピュータの到来と進歩したコンピュータ支援デザインテクニックにより、３次元仮想歯型模型は、セッコウの歯型模型において遭遇された問題を軽減を助けるであろう。コンピュータの仮想歯型模型をコンピュータ上に格納することは、歯及び歯ぐきを走査して、デジタル化することによって「直接的に」、あるいはセッコウの歯型模型あるいは凹状印象材を利用することによって「間接的に」、達成されることができる。後者の方法は、１９９７年２月６日に公開されたＰＣＴ特許番号PCT/IL９６/０００３６、公開番号WO９７/０３６２２において、開示されており、以下に参照として組み込まれている。しかしながら、既存の仮想コンピュータ歯型模型のいずれも両顎の対面している歯の間の間隔に関連しているツールを提供しない。発明の概要上顎及び下顎の対面している歯の表面上の、対面しているポイント又は領域、の間の間隔を図的に表現するための方法を提供することが、本発明の目的である。提案された方法は、実際の歯と関連づけられた歯ぐきとから、直接、又は間接的に、得られた既存の３次元仮想歯型模型を利用する。対面している歯の表面上の対面しているポイント、あるいは領域の間の間隔の結果的な図的な表示は、“咬合マップ”と呼ばれるであろう。前記咬合マップは、対面している歯の表面の対面しているポイントあるいは領域の間に、各々の色が、所定の間隔か、又は間隔の範囲か、に対応する色がつけられた領域を具備する。従って、前記咬合マップは、対面している歯の表面の対面している部分の間の間隔の明確な表示を提供する。ここに使われた用語「色」は、全ての色と色調だけだけでなくグレースケールの黒と白の間のグレーの全ての階調をも含む。本発明に従って、口の上顎及び下顎の対面している歯の対向表面上の対面している領域の間の間隔を示している咬合マップである、口の上顎及び下顎の歯の３次元仮想コンピュータ模型の歯の咬合マップための方法であって、この方法は、（ｉ）口の上顎及び下顎の歯の対面している領域の間の間隔を測定する工程と、（ｉｉ）この測定された間隔の対応と領域とを、マッピング表面に構成させる工程とを具備する歯の咬合マップを得るための方法。もし望むなら、前記マッピング表面は、前記歯の咬合マップが、前記対面している歯の対面している領域との間の間隔の２次元マップであることにより、平面である。代わりに、前記マッピング表面は、口の上顎と下顎との対面している歯の前記対向表面の内の１つの対向表面である。１つの実施の形態に従って、前記対向表面は、前記上顎の歯に属し、下顎の歯及び下顎は、透明である。他の実施の形態に従って、前記対向表面は、前記下顎の歯に属し、上顎の歯及び上顎は、透明である。好ましくは、前記対面している歯の対向表面の対面している領域は、所定のカラースケールに従って色がつけられ、また、各々の色が、所定の間隔に対応する。代わりに、前記対面している歯の対向表面の対面している領域は、所定のグレースケールに従って階調がつけられ、また、各々の階調は、所定の間隔に対応する。もし望むなら、前記対面している歯の対向表面の前記対面している領域がポイントである。さらにもし望むなら、前記マッピング表面の前記領域は、少なくとも１ピクセルで構成される。１つの特定の適用により、前記咬合マップは、１ミリの１０分の１より小さい間隔のみを示す。他の特定の適用により、前記咬合マップは、値においてゼロの距離のみを示す。図面の簡単な説明より良い理解のために、本発明は、添付の図面を参照して、実施の形態として、説明されるであろう。図１は、咬合状態で仮想イメージ歯型模型の説明的な斜視図を示す。図２は、任意の値のＸ座標において、ZY-平面上の１つの上側の歯と対面している１つの下側の歯を通る断面図における４つのポイントを示す。図３は、図２で示された列の４つの対面している対のポイントの間隔のマップを示す。図４は、異なった値のＸ座標においてZY-平面に平行になる４つの異なった平行な断面において、列の４つの対面している対のポイントの間隔のマップを示す。図５は、マイナスＺ方向から晃た図２の１つの下側の歯の平面図２の外縁に重ねられた、図４（より小さいスケールの）の間隔のマップを示す。図６は、マイナスＺ方向から見た下顎の歯の平面図の外縁に重ねられた、図１に示される仮想イメージ歯型模型の両側の後部３つの歯のための咬合マップを示す。図７は、各々の決定された間隔が４つのピクセルでマッピングされる、図２に示された列の４つの対面している対のポイントの間隔のマップに示す。図８は、小さい領域によって囲まれている各々のポイントを示す二つの対面しているポイントを有する上側の歯と下側の歯とを通る部分的な断面図を示す。そして、図９は、カラーコードキーの説明的な実施の形態を示す。発明の詳細な説明咬合状態における仮想イメージ歯型１０の斜視図を示す図１に、注意が向けられている。「咬合面」と一致するＸＹ平面を含む直角デカルト座標系ＸＹＺが、この歯形１０に重ね合わされている。この咬合面は、臼歯の頬側咬合の先端または第１の臼歯と第１の臼前歯の中間側咬合(mesiobuccal cusps)を通る水平面として規定されている。（トーマスラコスキ（Thomas Rakoski）,イルムトゥラウトジョーンズ（Irmtrud Jones）及びトーマスＭグラバー（Thomas M.Gr aber）「歯科医学のカラー地図帳(Color Atlas of Dental Medicine)」、歯科矯正診断、２０７頁、出版元ティーメメディカル出版社(Thieme Medical Publ ishers)、ニューヨーク１９９３）より詳細に後述されるであろう前記咬合面は、本発明で使用されるグリッドシステムを規定するための基準面として使用される。上側の歯１４を備えている上顎１２と下側の歯１８を備えている下顎１６とが、前記図で示されている。１対の対面している歯、すなわち１つの上側の歯２０と１つの下側の歯２２とが、特に示されている。図２は、図１の１つの上側の歯２０及び対面している１つの下側の歯２２を通る断面において、４つの対面しているポイントを示している。この断面にされた実際の位置は、この図が説明の目的のみであるため、重要ではない。この断面は、Ｘ軸に沿った任意の値で、そしてＺＹ平面に平行にとられている。前記歯２０及び２２が顎の後方にあるため、歯の頬側部と舌側部とは、実質的にＹ軸に垂直であることは、注意すべきである。そのため、このことは、ＺＹ平面と平行な断面を考えるのに、便利である。しかしながら、他の歯に対しては、前記Ｚ軸を通過し、Ｙ軸に対して任意の角度をとる、断面の平面を選択することは、より便利であり得る。４つの平行なグリッドライン３０，３２，３４及び３６が、示されている。これらのグリッドラインは、Ｚ軸に平行、又は咬合面（図示せず）に等しく垂直である。４つのグリッドラインは、単に説明のためにのみ示されたものである。これらのグリッドライン３０，３２，３４及び３６と１つの上側の歯２０の表面の断面を示している曲線とは、ポイント３０'，３２'，３４’及び３６’ で夫々交差している。同様に、これらのグリッドライン３０，３２，３４及び３６と１つの下側の歯２２の表面の断面を示している曲線とは、ポイント３０”，３２"，３４”及び３６”で夫々交差している。対面しているポイント(３０'，３０")，(３２'，３２")，（３４'，３４"）及び（３６'，３６"）の対のポイントは、各対の対面しているポイント各間の相対的離間に従って、同じ（Ｘ、Ｙ）座標であるが、異なるＺ座標を有している。前記図に示されている前記断面図が、前記仮想イメージ歯型１０から得られることは、覚えておくべきである。それゆえに、上側及び下側の歯の表面の断面を示している前記曲線は、実際には多くの別々のポイントにより構成される。それゆえに、もし望むならば、平行なグリッドラインの数は、上側及び下側の歯の表面の断面を示している上部及び下部の曲線を有する、仮想コンピュータモデルの、対のポイントの数に等しくされる。対面して接するポイントを有する対面している歯上のこれらのポイントのみが、間隔測定を説明するのに取り入れられる。１つの上側の歯２０上の参照符号３７’といったポイントは、１つの下側の歯２２上に対面しているポイントを有さない。このことは、１つの上側の歯２０上のポイント３７’を通るグリッドラインが、１つの下側の歯２２の表面の断面を示している曲線を横断しないために、ポイント３７’は、１つの下側の歯２２上に“フェイシングパートナー”を有さない。もし、この“フェイシングパートナー”を有していたならば、これは、参照符号３７”とされるであろう。同様に、１つの下側の歯２２上のポイント３８ ” は、１つの上側の歯２０上に“フェイシングパートナー”を有さない。それゆえに、１つの上側の歯２０の表面上のポイント３０'，３２'，３４’及び３６’といった“フェイシングパートナー”を有しているポイントは、１つの上側の歯２０の表面の“フェイシング表面”上に位置しており、同様に、前記１つの下側の歯２２の表面上のポイント３０"，３２"，３４”及び３６”は、１つの下側の歯２２の表面の“フェイシング表面”上に位置している。分かりやすくいうと、１つの下側の歯２２の表面上の“フェイシングパートナー”を有していない１つの上側の歯２０上の参照符号３７’といったポイントは、１つの上側の歯２０の“ フェイシング表面”上に位置していない。同様に、１つの上側の歯２０の表面上の“フェイシングパートナー”を有していない１つの下側の歯２２上の参照符号３８”といったポイントは、１つの下側の歯２２の“フェイシング表面”上に位置していない。前記仮想イメージ歯型を具備している全てのポイントの座標は、知られているので、前記グリッドライン上の互いに対面しているポイントの間の間隔は、容易に決定され得る。１つの上側の歯２０の表面上のポイントＩ’と１つの下側の歯２２の表面上のこれとの“フェイシングパートナー”のポイントＩ”との間の間隔が、ｄ（Ｉ'，Ｉ"）により示されるとき、ｄ（Ｉ'，Ｉ"）＝｜Ｚ（Ｉ'）−Ｚ（Ｉ"）｜，でありる。ここで、Ｚ（Ｉ'）とＺ（Ｉ"）は、夫々ポイントI',I"のＺ座標である。前記座標間の差の絶対値は、この差の大きさのみが重要なために取られている。例えば、１つの上側の歯２０及び１つの下側の歯２２上の夫々の対面しているポイント３０'，３０”の間の間隔は、ｄ（３０'，３０"）＝｜Ｚ（３０'）−Ｚ（３０"）｜によって与えられる。この方法で、他の３つの対のポイント(３２'，３２")，（３４'，３４"）及び（３６'，３６"）の間の間隔は、求められる。このように取得された間隔の各々の４つの値は、グレースケールに対応した階調又はカラースケールに対応した色に関連付けされる。拘束されない例として、前記間隔は、以下の式により一致する色に展開させる。ｄ(３０',３０")＝赤、ｄ(３２',３２")＝橙ｄ(３４',３４")＝黄、及びｄ(３６',３６")＝青上記４つの間隔は、図３に示されるように、カラードット又はピクセルのマップにより表現される。ピクセル４０は、赤であり、ピクセル４２は、橙であり、ピクセル４４は、黄であり、そしてピクセル４６は、青である。各ピクセルの前記間隔は、図２の各グリッドライン間の間隔と等しく、また、図３のピクセルの並びは、図２の一致する対面した対のポイントの並びと同様である。このことは、前記間隔ｄ(３０',３０")は、ピクセル４０に一致し、前記間隔ｄ(３２',３２ ")は、ピクセル４２に一致し、前記間隔ｄ(３４',３４")は、ピクセル４４に一致し、また、前記間隔ｄ(３６',３６")は、ピクセル４６に一致する。言い換えると、対面している上側及び下側の歯上の対面している対のポイント間の前記間隔の値は、隣接するグリッドラインの間隔と等しい隣接するピクセルの間隔で、直線状の列に、カラーのピクセルがマッピングされる。なお、このグリッドラインには、前記隣接するピクセルに対応する前記隣接する対の対面しているポイントが、位置されている。たとえば、ピクセル４０と４２との間の間隔は、対面している対のポイント(３０',３０")が位置されているグリッドライン３０と、対面している対のポイント(３２',３２")が位置されているグリッドライン３２との間の間隔に等しい。図３に示されている列のピクセルを作成するための上記の工程は、前記歯２０及び２２の他の断面のために繰り返される。好ましくは、しかし必須ではないが、新しい断面は、図２に示されている断面に平行にされている。好ましくは、しかし必須ではないが、この新しい断面は、図２に示されている前記グリッドラインの間の間隔に等しい間隔により、図２に示されている断面から離されている。新しい断面において望まれる上記繰り返しの工程は、この新しい断面において、上側及び下側の歯上の４つの対の対面しているポイントの間の間隔を表現するカラーのピクセル５０，５２，５４，及び５６の新しい列が作成される。前記工程は、もう一つの列のカラーのピクセル６０，６２，６４及び６６のが作成されるような他の断面のために繰り返され、また、他の列のカラーのピクセル７０，７２，７４及び７６が作成されるような他の断面のためにさらに繰り返される。この工程の結果は、平面上に１６色のカラーのピクセル４０，４２,... ，７４，７６のマップを示している図４によって示されている。また、近傍のピクセル間の間隔は、近傍のピクセルに一致した隣接する対のポイントが位置されている近傍のグリッドラインの間の間隔に等しい。図４が、各断面において４つのグリッドラインを有し、図２の対面している対の歯の４つの断面から達成されるように、ピクセルの４行４列の座標を示すが、これは、ただの説明例である。概して、より多いグリッドラインとより多い断面とを有するであろう。実際、グリッドラインは、仮想イメージ歯型１０を生成することの各々を通して、描かれ得る。これらのグリッドラインは、互いに全て平行であり、好ましくは前記咬合面に対して垂直である。前記咬合面は、前述したような、前記グリッドラインのための基準面として作用することは、今回の場合である。前述された説明例において、前記対面している対の歯２０，２２のための前記断面の数は、選択された第１の前記断面中のグリッドラインの数に等しくされる。しかしながら、このことは、単に説明のために成されている。概して、（図４に示されるように）獲得される前記ピクセルの行列は、正方形ではないであろう。また、歯は、概して形状が不均一であり、対面している歯は、概して各列のピクセルの幾つかが完全に重ならないため、各列が異なるであろう。例えば、もし、図４に示される前記ピクセルマップが、別の対の対面している歯から作成されたならば、前記行列の第２列においてピクセル５６が外されることは、相当に可能性があり、また、たとえば第４列においてピクセル７０が外されることも、相当に可能性があり得る。図４に示されるような、対面している歯上の対の対面しているポイントの間の間隔のマップは、対面している対の歯のための“咬合マップ”として参照されるであろう。咬合に、前記対の歯の一方または両方の外縁上に対面している歯を、重ね合わせることは、しばしば便利である。図５は、マイナスＺ方向から見た１つの下側の歯の平面図の外縁２２”に重ね合わされた図４の前記咬合マップを示している。明瞭にいうと、今回の場合、咬合マップを有するポイントは、１つの下側の歯２２の対向表面上にマッピングされる。同様にして、咬合マップを有する前記ポイントは、１つの上側の歯２０の対向表面上にマッピングされ得る。マイナスＺ方向から見た下顎１６の歯の平面図の外縁に重ね合わされた口の両側に後部３つの歯の咬合マップを示す図６に、注意が向けられている。前記咬合マップが、プラスＺ方向から見た上顎１２の歯の平面図の外縁に同様に重ね合わされることは、明白であるべきである。さらに、咬合マップは上顎及び下顎の両方の歯の平面図の外縁に重ね合わすことが出来、並行して配置され得る。このことは、歯の処置の以下のことにより容易なモニターを可能にする。この容易なモニターは、上顎と下顎との歯の両方に関した前記歯の咬合マップを調べることにより、歯科外科医(dental surgeon)，歯列矯正医、又は歯科医が、閉じた顎に対して、対面している歯の表面の間の関係（例えば、対面している歯の対面している対のポイントの間の間隔）を理解すること認めることにより可能にする。歯（あるいは複数の歯）は、歯冠（あるいはブリッジ）を取り付け可能であるか、あるいは歯は、歯型模型の仮想３次元コンピュータイメージにおいて移動可能であって、そして、上顎及び下顎の対面している歯の間の関係によりなされる変更の影響は、前記歯の咬合マップの色変化に示されることにより理解され得る。変更は、対面している歯の間の所望の空間の関係が達成されるまで、続けることができる。この形式の方法は、歯のセッコウ模型において機能するのは、非常に難しいか、あるいはほとんど不可能であることが明白であろう。本発明の他の実施の形態で、咬合マップは、歯の３次元仮想イメージの表面上に直接重ねられる。例えば、咬合マップは、前記下顎の歯に重ねられ得る。前記下顎それ自身は、咬合マップ中に含まれない幾つがの色によって色つけされるであろう。この実施の形態で、上顎と歯は透明であるが観察可能であるか、又は、全て存在しないことが可能である。前記仮想イメージ歯型模型は、下側の歯の表面の背景の前記咬合マップが明確理解し得るように、透明である上顎を通過して、下顎を”見下ろす”ように回転可能である。実際に見られるであろうものは、図６に示される結果に非常に類似する。同様に、この方法は、繰り返し可能であり、そしてこの咬合マップは、前記上顎の歯に重ねることが可能である。今回の場合において、上顎を不透明にさせるであろう、そして、下顎と歯は透明であるが観察可能であり得るか、全て存在しないことが可能である。また、前記仮想イメージ歯型模型は、上側の歯の背景の前記咬合マップが理解し得るように、透明である下顎を通過して、上顎を”見上げる”ように回転可能である。また、この結果は、図６に示されるのと同様である。これらの場合において、この結果の間隔のマップは、“咬合マップ”として表現されるであろう。このことは、対面している歯の間の間隔のマップであるためである。今回の場合において、前記咬合マップは、平面ではないが、重ねられた表面の地形を呈する。歯の咬合マップを得るための前記所望の方法の複数の実施の形態は、存在する。１つの実施の形態に従って、各測定された間隔d(I',I")は、複数のピクセルでマッピングされる。このことは、１つの断面での図１と、４つの断面での図４とで説明されていように、１ピクセルで各測定された間隔をマッピングすることとは、相反する。例えば、各測定された間隔d(I',I")は、１つの断面での図７に示されているように、４つのピクセルでマッピングされ得る。他の実施の形態において、各測定された間隔d(I',I")は、対面している歯上の対面している対の表面領域の間隔を表現する。図８は、ポイント３２’及び３２”の周辺の１つの上側の歯２０及び１つの下側の歯２２とを通る部分的断面図を示す。示されるように、各々ポイントは、小領域により囲まれている。ポイント３２’は、小領域３２ ’Rにより囲まれており、また、ポイント３２”は、小領域３２”Rにより囲まれている。図８において示されているものは、小領域３２’R及び小領域３２”Rの断面である。これらの領域は、円形、楕円形、又は、不規則な形状であり得る。さらに、前記ポイント３２’及び３２”は、小領域３２’R及び小領域３２”Rの幾何学的な中央に位置される必要は無い。対面している歯の対のポイントについて記述された同様な方法において、１つの上側の歯２０の表面上の領域３０’Ｒ，３２’Ｒ，３４’Ｒ，及び３６’Ｒといった“フェイシングパートナー”を有する領域は、１つの上側の歯２０の表面の“フェイシング表面”上に位置し、同様に、１つの下側の歯２２の表面上の領域３０”Ｒ，３２”Ｒ，３４”Ｒ，及び３６”Ｒは、１つの下側の歯２２の表面の“フェイシング表面”上に位置する。ポイント３２’と３２”との間の間隔ｄ（３２'，３２”）は、領域３２’Ｒと３２”Ｒとの間の間隔を表現するように理解される。このことは、ｄ（３２'Ｒ，３２”Ｒ）＝ｄ（３２'，３２”）である。所定の断面において、領域Ｉ’ＲとＩ”Ｒ（例えば図２において、Ｉ＝３０，３２，３４、及び３６）との間の各々の測定された間隔ｄ（Ｉ’Ｒ，Ｉ”Ｒ）は、図３に示されるように、１ピクセルで、又は図７に示されているように４ピクセルといった複数のピクセルで、マッピングされ得る。上記二つの説明された実施の形態は、以下に示す場合の前記グリッドラインが密集していないとき、特に使用しやすい。上記の場合とは、結果として生じたピクセルの行列が、咬合マップ内に結果生じるカラーバリエーションを分かりにくくさせる広い間隔の空いたピクセルの咬合マップを生じるような、希薄である場合である。実際は、歯の間隔のための咬合マップ中に示されている色に関するカラーコードキーを提供することは、便利である。カラーコードのキーの説明的な例は、図９に示されている。この例で、カラーコードキー９０は、４つの色９１、９２、９３及び９４を具備している。各々の色は、所定の間隔、または間隔の範囲のいづれかを表現することができる。例えば、前者の場合において、色９１は、０．３ミリメートルの間隔を示すことが可能であり、また、色９３は、２ミリメートルの間隔を示すことが可能である。後者の場合において、色９１は、０．３乃至２ミリメートルの間隔の範囲を示すことが可能であり、そして、色９２は、２．１から４ミリメートルの間隔の範囲を示すことが可能である。便利さのために、カラーコードキーは、間隔のための咬合マップの色がついた領域に容易に関連を使用者に認める、側面の咬合マップに沿って位置される。対面している対の範囲またはポイントの間の間隔を図的に表現するための本発明は、歯とともに説明されているが、ここに示される４つの組の本発明の技術は、対向表面を有する他の対象物に関して用いられ、実行される。また、この本発明の技術は、過度の修正又は実験をすることなく、他の対象物に、このような技術から利益を得るであろうことを適用し得る。さらに、この方法は、もし間隔が前記対面している歯の表面に関連するならば、簡単で明快な理解を使用者に提供されるとても便利な図的援助であるが、色（又はグレーの階調）により、対面している歯の表面の間の間隔を表現することに拘束されない。そのために、本発明は、ある程度の詳細に記述されているが、種々の変化と修正は、以下に示される請求の範囲の本発明の精神又は範囲から外れず成され得ることは、理解されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims

【特許請求の範囲】１．口の上顎及び下顎の対面している歯の対面している歯の対向表面上の対面している領域の間の間隔を示し、口の上顎及び下顎の歯の３次元仮想コンピュータ模型の歯の咬合マップを得るための方法であって、この方法は、（ｉ）口の上顎及び下顎の対面している歯の対面している領域の間の前記間隔を測定する工程と、（ｉｉ）この測定された間隔の間の対応と領域とを、マッピング表面に構成させる工程とを具備する歯の咬合マップを得るための方法。２．前記マッピング表面は、歯の咬合マップが前記対面している歯上の前記対面している領域の間の間隔の２次元マップであることにより、平面である請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。３．前記マッピング表面は、前記口の上顎と下顎の対面している歯の前記対向表面である請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。４．前記対向表面は、前記上顎の歯に属し、下顎の歯及び下顎は、透明である請求項３に記載の歯の咬合マップを得るための方法。５．前記対向表面は、前記上顎の歯に属し、下顎の歯及び下顎は、存在しない請求項３に記載の歯の咬合マップを得るための方法。６．前記対向表面は、前記下顎の歯に属し、上顎の歯及び上顎は、透明である請求項３に記載の歯の咬合マップを得るための方法。７．前記対向表面は、前記下顎の歯に属し、上顎の歯及び上顎は、存在しない請求項３に記載の歯の咬合マップを得るための方法。８．前記対面している歯の対向表面上の前記対面している領域は、グレースケールにより階調がつけられ、各階調は、所定の間隔に対応する請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。９．前記対面している歯の対向表面上の前記対面している領域は、カラースケールにより色がつけられ、各色が、所定の間隔に対応する請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。１０．前記対面している歯の対向表面上の前記対面している領域は、ポイントである請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。１１．前記マッピング表面上の前記領域は、少なくとも１つのピクセルを有する請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。１２．前記咬合マップは、１０分の１ミリメートルより小さい間隔を示すのみの請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。１３．前記咬合マップは、値がゼロである間隔のみを示すの請求項１に記載の歯の咬合マップを得るための方法。