JP2001525713A

JP2001525713A - ステント展開装置

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Publication number: JP2001525713A
Application number: JP55011398A
Authority: JP
Inventors: ロー，ブライアン・ロバート; バートレツト，ジエレミー; ウツドロフ，マシユー・ジヨン; ストラツトフオード，ピーター・ウイリアム; タリアー，イビム; テイラー，アリステア・スチユワート; イアンニ，イアナキス・ペトロウ
Original assignee: バイオコンパテイブルズ・リミテツド
Priority date: 1997-05-20
Filing date: 1998-05-19
Publication date: 2001-12-11
Also published as: AU7443598A; WO1998052496A1; GB9710366D0; EP0983034A1; CA2290420A1

Abstract

(57)【要約】装置／ステント組み合わせ物は、遠位末端部分、近位末端部分及び、両末端を接合している柔軟な細長い本体を含んでなり、そこで、遠位末端部分が、スリーブ、コア及び、スリーブとコアとの間でステントの片方の末端をグリップし、コアに対するステントの軸方向の移動を抑止するグリッパー、を含んでなるステント保持手段を有する、自己拡張編組ステントの配達のための配達装置を含んでなる。近位末端は、展開を起動させるためのハンドル及び引金並びに、展開のために取り付けられたステントを含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】ステント展開装置本発明は、短縮化を補いそして、血管壁に対するステントの移動を最小にするのに適切な量だけ、ステントの未配達の末端を配達部分の方向に移動させる補償機構を含んでなる、配達時に、その長さが、小さい直径から拡大された直径の形態に短縮する、自己拡張ステントのための配達装置に関する。軸の長さを短縮することにより、その直径を拡大させることができる編組装置を含んでなる外科用拡張器は既知である。中でも食道に使用のためのこのような装置の初期の説明は英国特許第１２０５７４３号に提供されている。国際公開第８３０３７５２号においてワルステン（Wallsten）は、ステントと称される編組管を含んでなる、元来、血管への使用のための人口器官の移植につき説明した。管は、半径方向に拡張した位置の方向に斜めに配列されるように編組されて、内腔を経由する配達のための半径方向への圧縮、充填された位置での配達のために保持することができる。ワルステンは、２種類の主要な配達装置につき説明した。一つは、配達形態において、ステントの両端を相互から遠くに引離して操作することにより軸方向に相対する力をかけることによりステントを保持する、ステントの両端に対する保持手段を有する。ステントは、機構を保持する近位のステント末端を遠位の末端に移動させ、そして、ステントの中央部を外側に拡張させて、移植される予定の血管の内壁に接触させることにより配達される。一旦、本体部分全体を展開させる（ｄｅｐｌｏｙ）と、ステントの末端は解放される。図は、ステントの遠位末端が血管に対して固定された位置に止まるが、展開中の長さの変化が、血管に対する可能な外傷をもたらす、血管の中央の展開部分の不可避の移動をもたらすことを示している。ワルステンの最初の明細書に説明された第２の配達装置は、その中にステントがその配達形態で保持されているスリーブを含んでなる。ステントの近位末端に隣接し、スリーブの遠位末端からステントを押しだす、押し出し管が付いている。配達中に、ステントの遠位の拡張された末端が、血管の内側に沿って押し出されることを抑止するために、遠位方向に押し出し機を押し出しながら、スリーブを近位に引込めることが必要である。移動を協働させることは概括的に外科医の両手の使用を必要とし、そして、血管に対して、ステントの展開末端のあらゆる動きを回避するように、相対的移動を協働させることは常に難しい。ワルステンは、スリーブと押し出し機との間の相対的移動は機械的に調節することができることを暗示しているが、彼は、そのような調節をいかに実行できるかは公表していない。それ以後に公表された米国特許第４，７３２，１５２号明細書において、ワルステン等は「ローリングメンブレーン」の配達装置につき説明している。管状の膜が、ステントがその減少した直径の形態に保持されている内腔内に二重壁の管を提供するようにそれ自体の上に織り畳まれている。外壁が近位に移動されると、遠位末端の折り畳み物が近位に移動してステントを遠位末端から拡張させる。この装置は、近位末端が血管に対して固定された位置に止まり、それにより、直径が拡大し、長さが短縮される時に、展開された遠位末端が近位末端の方向に引かれることを要求する点において、最初の配達装置と同様の欠点を有する。代替的には、外科医は、補う程度まで遠位に移動させるために膜の内壁に接合された内部部材を移動させるように試みなければならない。本装置及びワルステンの最初の配達装置に共通のもう１つの問題は、部分的展開、例えば、外科医の、装置の再配置の要求がある場合に、ステントを配達装置中に引き戻すことができない点である。米国特許第４，７３２，１５２号の問題は、米国特許第５，２０１，７５７号において、２種のスリーブ部分、ステントの近位の半分を囲む近位スリーブ部分及び、ステントの遠位末端を囲む遠位スリーブ部分、を提供することにより解決できると述べられた。スリーブは、中央部からの展開を可能にするためにそれぞれの末端に向かってステントの中央部から同時に引込めることができる。遠位スリーブ部分に接合された内部カテーテルと、その中央のカテーテルがステントの軸方向の移動を抑止し、しかし内部及び外部カテーテル両者の相対的軸方向の移動を許す手段を有する、近位スリーブ部分に接合された外部カテーテル、との間に位置する中央のカテーテルを含んでなる、展開中に、血管に対する固定位置にステントの中心を保持するための手段が提供されている。もう一つの機構は、ステント保持部分の各両端におねじが付いている内部カテーテルを含んでなる。各組のねじはそれぞれのスリーブキャリヤー上のめねじとかみ合う。内部カテーテルに対するスリーブキャリヤーの回転は抑止されている。従って、内部カテーテルの回転は、血管に対して内部カテーテルを軸方向に固定して維持し、それを回転させることにより、両方のスリーブが、ステントのそれぞれの末端から同程度に移動されることができるように、両方のスリーブキャリヤーの移動を同程度にもたらす。しかし、展開は回転移動よりもむしろ軸方向移動を伴う方が容易である。本発明に従うと、遠位末端部分、近位末端部分及び、両端を接合する柔軟な細長い本体を含んでなる自己拡張編組ステントの配達のための配達装置を含んでなる、装置／ステント組み合わせ物が提供され、そこで、遠位末端部分が、スリーブ、コア及び、ステントの片方の末端をスリーブとコアとの間でグリップし、コアに対するステントの軸方向の移動を抑止するグリッパー、を含んでなるステント保持手段を有し、そして、近位末端が、展開を起動させるためのハンドル及び引金並びに、展開のために取り付けられステントを含んでなり、ここで、ステントが、そのうちの少なくとも数本のフィラメントが、交差地点のステント末端又はその近辺に溶接されている、編組された回転抵抗性の螺旋状フィラメントから形成されており、それにより、再凝固された溶接材料の小塊が溶接交差地点に形成され、そして、そこで、グリッパーがスリーブとコアとの間でステントを保持し、展開中に、スリーブが移動する方向及びその反対の方向に、コアに対するステントの末端の軸方向の移動を抑止し、そして、そこで、グリッパーが、ステント末端に溶接材料の小塊を嵌め込むための軸方向のショルダーをもつコアの外部円周の回りに、円周上スロットを含んでなり、それにより、ステントがスリーブの引込めにより一部分展開され、そして次にコアを引込めることによりスリーブ中に引き戻して、ステントの再配置を可能にすることができる。自己拡張編組ステントの配達のための本発明に従う更なる配達装置は、遠位末端部分、近位末端部分及び、両端を接合する柔軟な細長い本体を含んでなり、そこで、遠位末端部分がスリーブ、コア、及び、スリーブとコアとの間のステントの片方の末端をグリップし、コアに対するステントの軸方向の移動を抑止するグリッパー、を含んでなるステント保持手段を有し、そしてそこで、近位末端が、ハンドル、引金を有するハウジング（そのハウジングがハンドルに対して軸方向に移動されることができ）、ハンドルに対して回転性に固定されされている押し出し機並びに、ハンドルに対して軸方向に固定され、そして、その一方が押し出し機上の協働手段とねじでかみ合い、他方が押し出し機上に付いている協働手段とねじでかみ合う２組のねじ山をもつ補償スリーブ、を含んでなり、それにより、ハンドル及びハウジングの相対的軸方向の移動の際に、補償スリーブがハンドルに対して回転させられ、それが、押し出し機をハウジングの反対方向に、ハンドルに対して軸方向に移動させ、ここで、押し出し機がコア及びスリーブの一方に操作可能に接続され、ハウジングがコア及びスリーブの他方に操作可能に接続され、それにより、押し出し機及びハウジングの軸方向移動の際に、スリーブがステントの第１の末端から引込められ、コアが反対方向に移動され、それにより、展開中に、ステントの第１の末端がハンドルに対して軸方向に固定される。押し出し機は好ましくは、例えば押し出し機及びコアを単一の管状部材から形成することにより、コアに取り付けられている。スリーブは好ましくは、例えば、展開装置の全長にわたる外部カテーテル管により、ハウジングに接合されている。カテーテル管は液体、例えば、手術法又は投薬期間にＸ線により移植部位の可視化を可能にするための対比液の配達のための別の内腔をもつことができる。このような別の内腔には装置の近位末端に液体流入口が付いている。代替的には、外部カテーテル管の単一の内腔が、対比液又は医薬用液体導管を提供して、従って、液体流入口及び、液体流入口の近位で内腔をシールするためのシール、を提供することができる。押し出し機を、ハンドルに対して回転性に固定するための手段は、ハンドルの軸に沿って伸長しており、中空のハンドルの近位の壁の内側のスロットに滑動受納されるトングを含んでなる可能性がある。ハウジングは好ましくは管状であり、中空のハンドル中に滑り込む。ハウジングとハンドルとの間の相互回転は、例えば、一方の相対する面上に木くぎ、及び、その中に木くぎが滑り込むことができる、軸に平行なスロット、を提供することにより、抑止することができる。ハウジングに付けられた引金はハウジングをグリップするためであり、好ましくはフィンガーグリプのためのリングを含んでなる。補償スリーブには好ましくは、協働手段、好ましくはスリーブを通過する押し出し機の外側上のねじ山、とねじでかみ合うその内壁のねじ山が付いている。スリーブは好ましくは、ハウジングの内壁上の協働手段とねじでかみ合う、その外壁にねじ山をもつ。協働手段は、補償スリーブ上の螺旋状ねじ山の中に滑り込む、ねじ山又は木ねじの可能性がある。補償スリーブ上のねじ山の適切な左右像を選択することにより、押し出し機及びハウジングの移動の所望の方向が得られる。各々のねじ山に対する適切なピッチの選択により、ハンドルに対するハウジング及び押し出し機に対して移動される相対的距離が調節される。本発明の組み合わせ物は、展開中のステントの保持を可能にし、そのため、完全な拡張の前にその位置を調節することができ、そして手術者が、その現在位置が適切でないと決断する場合には、展開装置中へステントを引き戻すことができる。当該展開装置は、スリーブの内側からの、ステントの一方の末端からのステントの展開を可能にする。スリーブがステントの他方の末端の方向に引込められる時に、その他方の末端はコアにより反対方向に移動され、それにより、展開時の軸の長さの変化が補償されて、ステントが展開される予定の血管の内壁に対するステントの展開末端の移動を最小にさせる。補償の程度は、その中で移植が所望される血管中における、ステントの軸方向の、期待される短縮化を考慮して前以て設定される。当該展開装置は好ましくは、編組された回転抑制螺旋状フィラメントから形成されたステントを伴う使用を目的とし、ここで、好ましくは、少なくとも８本のフィラメントが、各方向に織り込まれ、それらのうちの少なくとも数本のフィラメントが交差地点におけるステント末端において又はその近辺に溶接されており、それにより、再凝固された溶接材料の小塊が溶接交差点に形成される。これらの小塊は壁の全体的厚さを形成する。この種類のステントは我々の同時係属出願のＰＣＴ／英国特許第９６／０２６８９号に更に説明されている。スリーブとコアとの間でステントを保持するグリッパーは、展開中に、少なくともスリーブが移動する方向において、コアに対してステント末端の軸方向の移動を抑止しなければならない。これは、ステント末端が、展開中にスリーブの反対方向に、コアとともに移動されることをもたらす。好ましくは、コアに対して反対方向の軸方向の移動もまた、グリッパーにより抑止される。これは、完全な展開の前に、ハウジング及びハンドルの逆の移動により、スリーブ中にステントを引き戻すことを可能にさせることができ、そこで、ステントがスリーブ中に引込まれる時に、半径方向に圧縮されなければならない期間中に、スリーブは、そのような引込めを可能にするほど十分に硬い。ステントが、溶接された末端の螺旋状のステントである場合は、グリッパーは、ステントの末端に溶接材料の小塊を嵌め込むための軸方向のショルダーをもつコアの外周の回りに、円周上のスロットを含んでなる可能性がある。スロットから内部（ステントに対して）のスリーブとコアとの間の隙間は、その半径方向に圧縮された形態のステントを収納するに十分大きいが、溶接されたステント末端の材料の小塊に対して十分大きくはない。スリーブには好ましくは、それによりスリーブがステントに対して滑動することができるような潤滑性の内壁が付いている。代替的には、スリーブは、ステントに対するスリーブの滑動が不要であるような、米国特許第４，７３２，１５２号に記載のようなローリングメンブレーン型にすることができる。しかし、このような膜によると、部分的に展開されたステントの引込めは困難か不可能である。装置が、部分的展開の後に引込めを許す場合は、装置の近位末端が、引込めがそれ以上は不可能である展開の限度の、視覚的又は機械的表示をもつことが好ましい。それにより、外科医は、装置の適切な配置が達成されることを確認できる。好ましくは、その表示は、展開のその程度を越えるハンドル及びハウジングの相対的移動を停止させる機械的段階である。その段階は、前記の程度を越える更なる相対的移動を許し、スリーブからのステントの完全な引込め、及び完全展開を許すように解放可能でなければならない。コアはステントの近位末端をちょうど越えた所まで伸長することができる。しかし、それは好ましくは、遠位末端まで、そして場合によってはそれを越えてステントの内側を通って伸長する。概括的にはコアは、それを通って、手術が抑止される期間、ステントの内壁上でガイドワイヤを抑止することにより、コアがステント全体を通って伸長する、ガイドワイヤが通過できる内腔を有する。当該展開装置は「ワイヤによる」の又は早急交換タイプの装置として配達されることにより使用することができる。ワイヤによる装置は、遠位末端から軸方向にステントを通り、近位末端で出ていくように、装置の全長に沿って伸長しているガイドワイヤの内腔を有する。押し出し機及びコアが単一の内側の管から形成される場合には、このような管の内腔が好都合には、ガイドワイヤの内腔を形成することができる。好ましくは、そのガイドワイヤはハンドルの近位末端壁から出ていく。早急交換システムにおける使用のための装置は、ステントを通って伸長し、ステントの保持部分の近位で装置を出ていく、より短いワイヤ内腔を有する。ガイドワイヤ内腔が、コアを形成している内部カテーテル管の内部を通って提供され、コアは外部カテーテル管中に軸方向に滑り込む場合、装置からの脱出がこの滑動を可能にし、従って、他方の孔もしくはスロットと協働する、内側及び外側カテーテル管の少なくとも一方上の軸方向のスロットを含んでなる。ガイドワイヤが内腔を通り、そして出口から出るようにねじで止められることを可能にするための手段は、例えば、出口の内側カテーテルの内腔内に配置されたガイドワイヤ末端を誘導するのに適切な形態の表面をもつプラグとして提供されなければならない。展開作業中に、可視化のための放射線透過性マーカーを装置に付けることができる。例えば、コアはステントの第２の末端と同じレベルのマーカーをもつことができ、従ってそれは、展開中に、第２のステント末端（展開される最後のもの）とともに移動する。好ましくはマーカーは配達形態におけるステントの第１の末端と同じレベルを与えられて、それにより血管中の所望の位置に配置させることができる。代替的には又は追加的には、配達されるステントは各末端及び／又はその長さに沿った中間の位置に放射線透過性マーカーをもつことができる。本発明はまた、展開装置と、展開のための装置内に充填された編組ステントとの組み合わせ物並びに、当該装置が編組ステントを展開するために使用される方法、を提供する。ステントは血管を開放して保持するための人口器官について説明されてきたが、それはまた、損傷又は漏洩血管の補修のための血管移植でもよく、あるいは食道拡張器、又は尿道ステントでもよい。本発明は以下の図に関して更に説明され、そこでは、図１は、展開装置の好ましい態様の、補償スリーブ及びハウジング及び引金の側面図を示し、図２は、配達装置の好ましい態様の、補償スリーブ及び押し出し機の横断面を示し、図３は、ステント展開の前の、配達装置のもう一つの態様の、近位末端を通る水平断面を示し、図４は、図３の装置に対応する垂直断面を示し、図５は、そこまで引っ込めが可能な最遠位置に展開されたステントをもつ、図３の装置の近位末端を通る水平断面を示し、図６は、図５に対応する垂直断面を示し、図７は、図５の遠位末端の拡大図を示し、図８は、末端停止具を解放後の、完全展開状態にある図７の装置を示し、図９は、図３の装置の引金部分及び関連部分を通る水平断面を示し、図１０は、装置の遠位末端の一部とステントの近位末端を通る中心線の断面を示し、図１１は、図１０の線ＸＩ−ＸＩに沿った放射方向の断面を示し、、図１２は、ステント展開前のガイドワイヤ出口における装置の本体の部分を通る中心線断面を示し、そして図１３は、ステント展開後の図１２の断面に対応する断面を示す。図１においては、補償スリーブ３及びハウジング４及び引金５の外面図が示されている。補償スリーブ３はハウジング４の内側上に配置された木くぎ１２をその中に滑り込ませるおねじ６（ここでは左向き）を有する。引金５が矢印１１に示される方向に（近位）ハウジング４とともに移動される時に、補償スリーブは矢印１３により示される方向（近位末端から（図の左手から）見ると反時計回り）回転される。図２に示されるように、矢印１３の方向への補償スリーブ３の回転は、補償スリーブ３上のめねじ１４と協働するおねじ８を有する押し出し機７を、矢印２３により示される遠位方向に移動させる。ハウジング４の近位移動及び押し出し機７の遠位移動の相対的な量は、ねじ山６及び１４の相対的ピッチにより調節される。図３に示されるように、展開装置の近位末端は、２個の指穴をもつ引金５に接続されたハウジング４をその中に滑り込ませる、近位末端壁１０をもつハンドル２を含んでなる。ハウジング４の内腔内には補償スリーブがある。この態様においては、ハウジング４は補償スリーブ３の遠位末端を越えて遠位に伸長しているが、それは、補償スリーブ内のおねじ中に滑り込む、図１の木ねじ１２に類似の木ねじを含む。ハンドル２及びハウジング４の回転は、ハウジング４の外壁中の軸方向のスロット１６中に滑り込む、ハンドルの内壁上の木ねじ１５により抑止される。ハンドル２に対するスリーブ３の軸方向の移動は、その近位末端におけるスリーブ３の外壁の、円周上のスロット１７と、ハンドル２の内壁上の木ねじ１８とを協働させることにより抑止される。スリーブ３の内側を通って、押し出し機７が伸長している。押し出し機７の近位末端には、水平方向に平坦になっており、ハンドルの近位の壁１０内のスロット２０中に受納されるトング１９がある。展開前の状態では、トング１９は一番近位の位置に配置されている。ハンドル２には更に、その機能が、以下の図７及び８について更に説明される、ボタン２２を伴う末端停止具２１が付いている。ハウジング４には更に、その遠位末端に、押し出し機７に固定されているコア２７と、ハウジング４の遠位末端に固定されている外部カテーテル２８との間の内腔内に、対比液又は医薬品のための導管を提供している（ここで、導管の出口が装置の遠位末端に向かっている）、対比液流入口２５、及びシール２６が付いている。図５、６、７及び８に示されるように、ステントを展開するためには、補償スリーブ３を回転させ、押し出し機７を遠位方向に移動させながら、ハウジングがハンドル中に滑り込むように引金５及びハウジング４が近位に引かれる。ハウジング４の移動の程度はハウジング４の近位末端２９に隣接する末端停止具２１により提供される。これは、それを越しては再配置のための引き抜きが起こり得ない、装置の遠位末端におけるステントの展開程度を表す。この程度までステントを展開することにより、外科医が一旦、その配置が正確であることを確認後に、ボタン２２を内側に押して、ピボット３０の回りに末端停止具を回すことにより末端停止具２１を解放することができる。従って、末端停止具２１はハウジング４の近位末端２９との隣接から解放され、ハウジング４は更に近位に移動して、スリーブをステントの近位末端を越えて引込めることにより、ステントを装置から完全に解放することができる。図７及び８は、ハウジングの１０２ｍｍの近位移動により、押し出し機７が、１４ｍｍまでハウジングに対して遠位に移動したことを示している。図９はハウジング４の遠位末端部分を表し、ハウジングを通って伸長しており、装置の遠位末端でコアになる管状部分３１に、ハウジングを越えて接合された押し出し機７を示している。シースもしくは外部カテーテル２８がハウジング４の遠位末端３２に固定されている。液体流入口２５がフィンガーグリップ５を越えてハウジング４の壁上に配置されている。シール２６は、ハウジング４と押し出し機７との間の液体の堅いシールを提供し、それにより入り口２５を通って導入された液体が、シース２８と押し出し機／コア３１の管状部分との間の導管に沿って、装置の遠位末端の方向に通過する。手術部位のＸ線可視化のための対比液及び／又は液体医薬品、例えば抗血栓剤又は抗痙攣剤、はこの入り口及び導管により導入することができる。図１０は、溶接された末端ステント３３のための展開装置の、遠位ステント保持部分の近位部分を表す。ステントは近位末端に溶接ビード（小塊）３４を有し、それは、コア３１を形成する内部カテーテルの末端に接合されている配達構成部品３６中の円錐形部分の外面３７を伴う、円周上のスロット３５中の締り嵌めにより保持されている。スロット３５中の溶接ビードの保持は、遠位に向かう外部ステント押し出しショルダー３９をもつ円錐形のシリコーン管３８により援助される。配達構成部分３６は、ステント３３の内部に配達構成部分３６から遠位方向に伸長している螺旋状のばね４０に接合されている。ばね４０はステントが配置されている装置の部分の軸方向の柔軟性を最大にする補助をする。ばね４０はまた、ガイドワイヤの内腔の一部を提供して、ガイドワイヤとの接触及びそれによる損傷からステント３３の内面を保護する。ハウジング４の近位の移動の時には、シース２８が引込められ、ステント３３の遠位末端を解放し、それが移植される血管壁に対して自己拡張させられる。シース２８がステント３３を越えて更に後方に滑動牽引され、それによりそれが軸方向に短縮される、配達構成部品３６及びステントが更に前進展開されると、配達構成部品３６を含んでなるコアが遠位に移動され、それが、円錐形シリコーン管３８を、構成部品３６中のスロット３５の近位末端に隣接させ、それにより、ステントの近位末端が軸方向の短縮化を補償する量まで遠位に押し出される。完全な展開の前にステントの再配置が望まれる場合は、シース２８をハンドル２に対して遠位への、ハウジング４の移動により遠位に押し出すことができ、それが、シース（スリーブ）２８にステントを越えて押し戻させながら、近位の方向へのコア３６の対応する移動をもたらす。近位のステント末端は、コア３６とともに近位に移動する円錐形のシリコーン管３８の間にコア３６に対して軸方向に保持される。図１１は図１０の線ＸＩ−ＸＩに沿った断面を示している。ステントの溶接ビード３４は、本例においては０．２ｍｍの壁の厚さを伴って２．３３ｍｍの外径のカテーテルのシース（スリーブ）２８と、配達構成部品３６（簡明化のために省略されている）中の円周上スロット中に配置されたシリコーン管３８との間に保持されている。ガイドワイヤ４１はステントの内部に配置された内部ばね４０を通過しているように示されている。本装置の好ましい態様には、それを早急交換法により配達可能にさせる手段が付いている。図１０に示された遠位の断面から数センチメーター近位に配置されている装置の本体部分の一部を通る断面を表している図１２に示されるように、ガイドワイヤ４１は管状のコア／押し出し機のカテーテル３１の内側の内腔４２を通過する。壁４３は内腔を遮断し、ガイドワイヤ４１がそこから出ていく穴４４が、内部カテーテル３１の壁に形成されている。スロット４５は、外部カテーテルもしくはシース２８の壁上に形成され、穴４４と同芯上に配列されており、そして、少なくとも、ハウジング４が押し出し機７に対して移動できる距離だけ５３は、長い。図１２は、展開前の位置（近位の方向は図の左側に向かっている）にある、コア３１、シース２８及びガイドワイヤ４１の相対的位置を示している。図１３は、コア及びシースが相互に対して軸方向に移動した、完全な展開位置における対応する位置を示している。図示されたステントは、最後の長さ１００ｍｍまで、対応する１４ｍｍの長さ減少を伴って、２ｍｍの直径から８ｍｍの直径に拡大する。ハンドル２は好ましくは、プラスチックの材料から成形される。補償スリーブ３は好ましくは、プラスチック材料から成形される。補償スリーブ３は好ましくは、ステンレス鋼から加工される。押し出し機及びコアは好ましくは、ステンレス鋼から形成される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者バートレツト，ジエレミーイギリス・サリージーユー９８キユーエル・フアーナム・ウエイドンレイン・フアーナムビジネスパーク・フレンシヤムハウス・バイオコンパテイブルズリミテツド (72)発明者ウツドロフ，マシユー・ジヨンイギリス・サリージーユー９８キユーエル・フアーナム・ウエイドンレイン・フアーナムビジネスパーク・フレンシヤムハウス・バイオコンパテイブルズリミテツド (72)発明者ストラツトフオード，ピーター・ウイリアムイギリス・サリージーユー９８キユーエル・フアーナム・ウエイドンレイン・フアーナムビジネスパーク・フレンシヤムハウス・バイオコンパテイブルズリミテツド (72)発明者タリアー，イビムイギリス・サリージーユー９８キユーエル・フアーナム・ウエイドンレイン・フアーナムビジネスパーク・フレンシヤムハウス・バイオコンパテイブルズリミテツド (72)発明者テイラー，アリステア・スチユワートイギリス・サリージーユー９８キユーエル・フアーナム・ウエイドンレイン・フアーナムビジネスパーク・フレンシヤムハウス・バイオコンパテイブルズリミテツド (72)発明者イアンニ，イアナキス・ペトロウイギリス・サリージーユー９８キユーエル・フアーナム・ウエイドンレイン・フアーナムビジネスパーク・フレンシヤムハウス・バイオコンパテイブルズリミテツド

Claims

【特許請求の範囲】１．遠位末端部分、近位末端部分及び両端を接合している柔軟な細長い本体を含んでなる、自己拡張する編組されたステントの配達のための配達装置を含んでなる装置／ステントの組み合わせ物であって、遠位末端部分がスリーブ、コア及び、スリーブとコアとの間でステントの片方の末端をグリップし、コアに対するステントの軸方向の移動を抑止するグリッパーを含んでなるステント保持手段を有し、近位末端が、展開を起動させるためのハンドル及び引金、並びに、展開のために取り付けられたステントを含んでなり、ステントが、その少なくとも数本のフィラメントが交差地点においてステント末端にもしくはその近辺に溶接されている、編組された回転抑制の螺旋状フィラメントから形成されており、それにより、再凝固された溶接材料の小塊が溶接交差地点で形成され、グリッパーがスリーブとコアとの間でステントを保持し、スリーブが、展開中に移動する方向及び相対する方向に、コアに対するステント末端の軸方向の移動を抑止し、グリッパーが、ステント末端の溶接材料の小塊とかみ合うための軸方向のショルダーをもつコアの外部周辺の回りに、周上スロットを含んでなり、それにより、ステントがスリーブの引込めにより部分的に展開されることができ、コアを引込めることによりスリーブ中に引き戻して、ステントの再配置を可能にする、装置／ステントの組み合わせ物。２．遠位末端部分、近位末端部分及び、両端を接合している柔軟で細長い本体、を含んでなる、自己拡張の編組されたステントの配達のための配達装置であって、遠位末端部分が、スリーブ、コア及び、スリーブとコアとの間でステントの片方の末端をグリップし、コアに対するステントの軸方向の移動を抑止するグリッパー、を含んでなるステント保持手段を有し、近位末端が、ハンドル、そのハウジングがハンドルに対して軸方向に移動することができる、引金をもつハウジング、ハンドルに対して回転可能に固定されている押し出し機並びに、ハンドルに対して軸方向に固定され、その一方が押し出し機上の協働手段とねじにより噛み合い、その他方が押し出し機上に提供された協働手段とねじにより噛み合う、２組のねじ山をもつ補償スリーブを含んでなり、それにより、ハンドル及びハウジングの相対的軸方向移動の際に、補償スリーブがハンドルに対して回転させられ、それが押し出し機をハウジングの反対方向に、ハンドルに対して軸方向に移動させ、押し出し機がコア及びスリーブの一方に操作可能に接続されており、そしてハウジングがコア及びスリーブの他方に操作可能に接続されており、それにより、押し出し機及びハウジングの軸方向の移動の際には、スリーブがステントの第１の末端から引込められて、コアが反対方向に移動され、それにより、展開中に、ステントの第１の末端がハンドルに対して軸方向に固定される配達装置。３．押し出し機が、単一の管状部材から押し出し機及びコアを形成することにより、コアに取り付けられている請求項第２項記載の装置。４．スリーブが展開装置の全長に伸長している外部カテーテル管により、ハウジングに接合されている請求項第２項又は第３項記載の装置。５．装置の遠位末端の又はその近辺の流出物のための導管中に、装置の近位末端における対比液の導入のための液体流入口を含んでなる請求項第２項から第４項のいずれかに記載の装置。６．ハンドルに対して押し出し機を回転可能に固定するための手段が、ハンドルの軸に沿って伸長しており、中空のハンドルの近位の壁の内側上のスロット内に滑動受納されるトングを含んでなる請求項第２項から第５項のいずれかに記載の装置。７．補償スリーブに、協働手段、好ましくはスリーブを貫通する押し出し機の外側上のねじ山とねじによりかみ合う、その内壁上のねじ山が付いている請求項第２項から第６項記載の装置。８．スリーブがその外壁上に、ハウジングの内壁上の協働する手段とねじによりかみ合うねじ山を有する請求項第７項記載の装置。９．コアがステントの近位末端と同レベルの放射線透過性のマーカーを担持する請求項第２項から第８項のいずれかに記載の装置。１０．コアがステントの位置の遠位末端を越えて伸長し、そして展開の前後の、ステント中のガイドワイヤの通過のためのガイドワイヤ内腔を有する請求項第２項から第９項のいずれかに記載の装置。１１．展開のために取り付けられたステントを有する請求項第２項から第１０項のいずれかに記載の装置を含んでなる、装置／ステント組み合わせ物であって、そこでステントが、そのうちの少なくとも数本のフィラメントが、交差地点におけるステント末端にもしくはその近辺に溶接されている、編組された回転抑制螺旋状フィラメントから形成されており、それにより、再凝固溶接材料の小塊が溶接交差地点に形成されている、装置／ステント組み合わせ物。１２．グリッパーが、スリーブとコアとの間でステントを保持し、そして展開中に、少なくともスリーブが移動する方向に、コアに対するステント末端の軸方向の移動を抑止する請求項第１０項記載の装置／ステント組み合わせ物。１３．コアに対する反対方向の軸方向の移動もまたグリッパーにより抑止される請求項第１２項記載の組み合わせ物。１４．グリッパーが、ステント末端に溶接材料の小塊を噛み合わせるための軸方向のショルダーを有するコアの外部周辺の回りに、円周上のスロットを含んでなる請求項第１２項又は第１３項記載の装置ステント組み合わせ物。１５．請求項第１項又は第１１項から第１４項に記載の装置ステント組み合わせ物が、ガイドワイヤにより血管を通って経内腔的に配達され、そしてステントが、ハンドル及び引金の相互の滑動移動により所望の部位に展開されて、ステント保持手段からステントを解放する、ステントの展開法。