JP2001525230A - 口/鼻咽頭エアウェイ - Google Patents
口/鼻咽頭エアウェイInfo
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Abstract
Description
域の閉塞を防止するために、外科的及びその他の医学的処置の際に使用されるタ
イプの咽頭エアウェイの改良に関する。より詳細には、本発明は、医学的処置の
際に患者の気道を開いた状態に維持するのに適するだけでなく、患者の咽頭にお
いて、吸入ガス(例えば酸素)を与えること、及び/又は、呼気又は呼出ガス、
即ち二酸化炭素をサンプリングすることに適し、適切な呼吸作用の中断の早期検
出をするようにする、咽頭エアウェイに関する。
酔薬(例えば、ペントサル(sodium pentothal)/筋弛緩剤)を連続的に投与し、
患者の呼吸及び呼吸作用を管理する。多くの場合、気管内チューブが、麻酔及び
他の薬を投与するために患者の気管に取付けられ、人工呼吸器が使用されて、酸
素を患者の肺に送りこみ、そこから呼出された二酸化炭素を抽出する。適切な呼
吸が行われることを確実にするために、麻酔士が、(i)患者の血液中の酸素飽
和度(oxygen saturation) 及び(ii)呼出された二酸化炭素の各レベルをモニ
ターするのが普通である。パルス酸素測定法(pulse oximetry)は、血液の酸素付
加のレベルを検出するために最もよく使用される技術であり、カプノグラフィー
(capnography) が、呼出される二酸化炭素レベルをモニターするために一般に使
用される。適切な呼吸を検知するための二つのタイプのモニターの内、呼吸の中
断の検出のためには、二酸化炭素のモニターが遥かに早い。それは、酸素飽和度
は、適切な呼吸の中断後、数分間、通常のレベル又はそれに近いレベルのままで
あることが可能であるからである。その一方、呼吸の中断は、殆ど直ぐに、二酸
化炭素レベルの急激な降下を生じさせる。
ation)を伴うモニター麻酔処置(Monitored Anesthesia Care (MAC)) である。こ
れは、全身麻酔とは、(a)患者を深い麻酔状態にするために、ずっと短時間作
用の(shorter-acting)麻酔薬(例えば、プロポフーォル(propofol)又はミダザラ
ム(midazalam) )が使用される点、及び(b)患者に人工呼吸器が取付けられな
い点、即ち、患者が、まるで寝ているかのように自分で呼吸する点で異なる。作
用は短いけれども、MAC剤はそれでもなお、よく効く催眠薬であり、鎮痛剤で
ある。外来患者の手術(out-patient surgery) の数は常に増加しており、以前は
全身麻酔で行われた多くの種類の手術が、今ではこの新しい技術を使用して行わ
れる。これらの薬の投与においては、麻酔士が、エアウェイ管理に関し高い技術
を有していなければならず、且つ、上述したように、患者が自分で呼吸すること
が必要であるので、患者の呼吸に対し特に注意を払う必要があるということは明
らかである。
送給される。上記のどちらの装置でも、患者が最大酸素付加(maximum oxygenati
on) に達することが可能である。全身麻酔の場合のように、一般に酸素飽和度は
、普通、患者の手の指、耳、又は足指に取付けられる赤外線センサーを使用して
、パルス酸素測定法によって測定される。マスクが酸素を与えるために使用され
る場合、呼出二酸化炭素のレベルは、マスクの内側にカプノグラフ(capnograph)
のサンプリング管路を設置することによって容易にモニターすることが出来る。
鼻カニュラが酸素を与えるために使用される場合、二つの鼻プロング(nasal pro
ng) の内の一方をカプノグラフのサンプリング管路に接続することが可能であり
、同時に他方のプロングが酸素を供給する。これらの装置の両方(即ち、顔マス
ク及び鼻カニュラ)は、酸素を送給すること及び呼出ガスのモニターにおいて大
変有効である一方で、両方の装置共、ある状況において問題がある場合がある。
例えば、顔マスクは、患者の顔を含む大抵の外科処置の妨げとなり、それ故、通
常そのような処置の際には使用されない。その一方、分割鼻カニュラは、両方の
鼻の経路に遮る物が無く、患者が口で呼吸しない場合にのみ使用され得る。鼻の
経路が閉塞していたり、又は部分的にでも塞がっている場合には、酸素を送給す
ること又は二酸化炭素のモニタリングが十分に行えない。従って、確認されてい
る問題を呈することなく、酸素を送給すること及び/又は呼出ガスのレベルをモ
ニターすることが可能な装置に対するニーズが存在することは明らかである。
になり得るので、呼吸はゆっくりになる、又は全体として止まりさえもする。(
例えば、患者の舌が咽頭に落ちることによる患者の気道の遮断又は閉塞の際にも
起こり得る)呼吸の障害が検出される場合、麻酔士は素早く対応しなければなら
ない。通常、適切な呼吸は、単純に顎を押すこと、又は患者の頭を再配置するこ
とにより回復させることが出来る。しかし、場合によっては、閉塞をなくし適切
な呼吸を回復するために、口又は鼻を介して、機械的「エアウェイ」を患者の咽
頭に挿入しなければならない。一般的な機械的エアウェイは、柔軟なゴムチュー
ブを有し、このゴムチューブは、咽頭のあらゆる障害物を通過し、そのチューブ
を通して通常の呼吸によるガス交換を可能にするのに十分な長さを有する。通常
、このようなエアウェイは、消化管の形状に適合するような正確な形状を有する
。開いた、閉塞していない空気経路を維持するのに適している一方で、従来のエ
アウェイは、酸素などを送給するのに、又は呼出ガスのレベルをモニターするの
に適していない。実際、酸素を与え、二酸化炭素レベルを検出するために顔マス
クを使用している場合には、麻酔士は、連続的な血液の酸素付加と二酸化炭素の
モニタリングを確実にするために、機械的エアウェイを挿入するためにマスクを
外した後、マスクを素早く再装着させなければならない。
するのに加え、一つ以上の機能、例えば、酸素又は他の吸入ガスを直接患者の咽
頭に送給すること、又は、二酸化炭素レベルが最大である患者の気管の付近の呼
出ガス(呼気)のレベルをモニターすること等を提供するのに適した、改良され
た咽頭エアウェイ装置を提供することである。
をモニターするための顔マスク又は分割鼻カニュラの必要性を無くす、改良され
た機械的エアウェイを提供することである。
/又はエアウェイの遠位端部で呼出ガスのレベルを調べるためにサンプリングす
るために従来のエアウェイと共に使用するのに適した装置を提供することである
。
ーする改良された方法を提供することである。
のチューブ状部材を有し、このチューブ状部材は好ましくは、麻酔薬の投与中、
閉塞を防止する機械的エアウェイを提供するように、口又は鼻の経路を通して、
患者の咽頭の中へ挿入するのに適した正確な形状を有している。従来の機械的エ
アウェイとは対照的に、本発明のエアウェイは、一つの、又はより好ましくは一
対のガス管路をエアウェイの内部チャネルへ結合する手段を設けられており、こ
れによって、酸素等をエアウェイを通して患者へ直接与えること及び/又は呼出
ガス(CO2 )のレベルを調べるためにやはりエアウェイを通してサンプリング
することが可能である。好ましくは、吸入ガス管路はエアウェイの近位端部へ接
続され、呼出ガス管路はエアウェイの遠位端部へ接続される。その構成のおかげ
で、本発明の好ましいエアウェイは、開かれた気道を維持するように作用すると
共に、最適な酸素付加を提供すると同時に呼出ガスの最適検出を提供して、呼吸
についての問題の早期検出が確実に行われるようにする。
通の隔膜又は壁によって間隔のあけられた、二つの並んでいる導管又は管腔を有
している。結合手段が、吸入ガス管路を一方の導管へ結合するため、及び呼出ガ
スサンプリング管路を結合するために提供される。
給するため、及び/又は呼出ガスをエアウェイの遠位端部でサンプリングするた
めに従来のエアウェイと共に使用するために提供される。このような装置は、吸
入ガスを近位端部で提供するために、及び/又はエアウェイが使用されている時
に呼出ガスを遠位端部でサンプリングするために、エアウェイの内部経路に滑入
するのに適した一対の導管又はチューブを有する。好ましくは、上記導管の両方
はほぼL字型の形状を有しており、一方の導管の一方の脚部は他方の導管の対応
する脚部と長さがほぼ等しく、それぞれの導管の他方の脚部は長さが等しくない
。このことによって、より長い脚部がエアウェイ経路の遠位端部へ延びることが
出来ると同時に、より短い脚部が近位端部に残される。好ましくは、より短い脚
部の反対側において、一方の導管の端部には、吸入ガスの供給源に接続されるの
に適したコネクターが設けられ、他方の導管の端部にはカプノグラフの管路に接
続されるのに適した異なるコネクターが設けられる。
良された方法は、呼出ガスの濃度が比較的高く、その検出が吸入ガスの流れによ
って大きく影響を受けない後方咽頭領域内の呼出ガスレベルを検知するステップ
によって特徴付けられる。
述する好ましい実施形態の詳細な説明からより良く理解されるであろう。
エアウェイ10が示されている。エアウェイ10は通常、例えば、ラテックス、
シリコーンゴム、又は軟質塩化ビニリデン樹脂(PVC)製で、外径が約25m
m、内径が約20mmの比較的柔軟なチューブ11を有している。チューブ11
の長さは一般に、約15から20cmであって、口の入口で始まる前方咽頭領域
12Aから、舌が鼻咽頭腔14の後方領域と結合する、舌の根元の付近の後方咽
頭領域12Bへ延びるようにする。チューブ11には通常、エアウェイが完全に
挿入された時に患者の唇に当接するフレア端部11Aが設けられる。エアウェイ
は多くの場合、挿入を容易にするために咽頭通路にいくらか適合するような正確
な形状を与えられる。エアウェイの壁は十分な剛性があり、患者の舌がチューブ
壁を潰し、それによって消化管(即ち、患者の気道)を遮断することを防止する
。使用においては、エアウェイは又、チューブ構造によって画定される導管15
を通した通常の呼吸によるガス交換を可能にする。従来の鼻咽頭エアウェイ16
が、図1Bに使用状態で示されている。エアウェイ16は、その直径が鼻の経路
を通しての挿入を容易にするように幾らか小さいことを除いて、エアウェイ10
と実質的に同じである。
酔薬及び/又は他の薬の投与中に閉塞状態になり、適切な呼吸が中断された後に
のみ使用される。図2には、口咽頭エアウェイ10が使用状態で示されており、
同時に顔マスク20が、(a)吸入ガス管路22を通してマスクへ供給される、
一般的には酸素である吸入ガスを与えるためと、(b)患者によって呼出される
二酸化炭素ガスのレベルをモニターするための両方のために適用される。呼出ガ
スサンプリング管路24が、マスクとカプノグラフとの間に接続されてマスク内
の二酸化炭素レベルを検出するようにする。認識され得るように、滅菌したエア
ウェイとマスクの両方を必要とすることは、外科処置の費用を増加させる。
より、(i)開いた空気経路を維持するための機械的エアウェイと(ii)酸素
等を鎮静させられた患者へ送給すること及び上記患者によって呼出されたガスの
レベルをモニターすることの両方のための顔マスク(又は分割鼻カニュラ)との
組合せに対する必要性が完全になくなる。好ましくは、エアウェイ30は、大き
さ、形状及び構成に関し、上述した従来の鼻咽頭エアウェイ16と同様であって
、長さ約15から20cmのゴム状チューブであり、外径が約12から15mm
であり、壁の厚さが約1から2mmである。しかしながら、本発明のエアウェイ
は、患者の開放された空気経路を単に維持するために作用するよりも寧ろ、随伴
吸入ガス(associated inhalant gas) 供給管路32を通して供給される吸入ガス
を供給するためと、随伴ガスサンプリング管路34を通して呼出ガスのレベルを
調べるためにサンプリングするために適している。好ましくは、吸入ガスサンプ
ル管路32は、エアウェイ32の近位端部分30Aへ接続され、呼出ガスサンプ
リング管路34はそのエアウェイの遠位部分30Bに接続される。この配置では
、吸入ガスは近位端において比較的低濃度の呼出ガスに混ざる(swamp out) こと
がなく、呼出ガスは患者の咽頭内の深い位置、気管13の頂部でサンプリングさ
れ、そこでは、呼出ガスの濃度は、呼出ガスの濃度が普通モニターされる咽頭の
前方よりも相当に大きい。好ましくは、ガス管路32、34は、エアウェイのフ
レア部分36を通過し、エアウェイの外面に沿って、エアウェイのチューブ状部
分38に平行に延びる。吸入ガス管路の一端32Aは、エアウェイの近位端部分
の近くに構成された小さな穴40に入り、穴に極めて近接してチューブ状部材の
内側で終了する。吸入ガス管路の反対側の端部32Bには、雌型カップリング3
5が取付けられ、このカップリングは、次いで吸入ガス供給源(図示無し)に接
続される他のガス管路に接続されるのに適しており、この吸入ガス供給源は吸入
ガス、例えば酸素を3〜6リットル毎分(l/min) の流量で供給することが出来る
。同様に、呼出ガスサンプリング管路の一端34Aは、エアウェイの遠位部分に
構成された小さな穴42に入り、チューブ状部材の内側を短い距離延びる。好ま
しくは、呼出ガス管路の端部部分34Aには、その側壁に二つ又は三つの追加の
穴43、44が設けられ、たとえ粘液等がガスサンプリング管路の端部を詰まら
せたとしても、呼出ガスをサンプリング可能であることを確実にする。呼出ガス
サンプリング管路の反対側の端部34Bには、カプノグラフ(図示無し)に接続
されるのに適した雄型カップリング37が取付けられる。好ましくは、カップリ
ング35と37は互いに異なり、適切な供給源への管路の接続におけるあらゆる
潜在的な間違いの発生を防止するようにする。好ましくは、各ガス管路32、3
4は、ポリエチレンチューブで製造され、約2から5mmの直径を有している。
は、円形断面のチューブ状部材52を有するエアウェイ50が示されている。隔
膜54が内部導管を半分に分割し、共通の壁、即ち上記隔膜を共有する二つの並
んでいる導管56、58を画定するようにする。呼出及び吸入ガス管路60、6
2は導管56、58の各々へエアウェイの近位端50Aで接続される。導管間が
物理的に分離されているので、入ってくる吸入ガスによって呼出ガスの測定が影
響されることを防ぐ必要が無く、呼出ガスサンプル管路はエアウェイの遠位部分
へ延ばす必要が無い。あるいは、下方導管56が、呼出ガスモニタリング管路で
はなく、粘液吸引管路に接続されることも可能である。
二つのチューブ状管腔72、74の形をしている。好ましくは、2管腔/導管エ
アウェイ50、70は射出成形プロセスによって製造される。上方管腔72が吸
入ガス管路に接続され得ると同時に、下方管腔74が呼出ガス管路へ接続され得
る。吸入ガス管路及び呼出ガス管路78、79は、示したように、それぞれの管
腔72、74へ接続される。
単一内部管腔81を画定する。ガス管路82の一端は、雌型カップリング86を
介して吸入ガス供給源へ接続されるのに適する。ガス管路82の反対の端部82
Aは、エアウェイの管腔の近位端内に位置せしめられ、適切な接着剤、ストラッ
プ又は他の締結手段、例えば、エアウェイのフランジ部分に形成された小さな穴
を通して通過すること等によって、適所に保持される。ガス管路84の一端は、
雄型カップリング88を介して呼出ガスサンプリング装置へ接続されるのに適す
る。ガス管路84の反対の端部84Aは、エアウェイの遠位端80A内に位置せ
しめられ、接着剤、ストラップ又は他の締結手段、例えば、エアウェイのフラン
ジ部分の小さな穴を通して通過すること等によって、同様にエアウェイに取付け
られ得る。各ガス管路の梁強さ(beam strength) のために、ガス管路の自由端を
エアウェイの壁に取付ける必要が無い、即ち、各ガス管路端部の望ましい間隔が
、ガス管路84がそれ自身上に折り戻されることが出来ない限り維持される。エ
アウェイ管腔内に配置されたガス管路82、84のこれらの部分は、エアウェイ
の内壁に一体的に形成されたチューブを有することが可能であり、二つのガス管
路の外側部分を上記チューブに圧入可能とすることも企図される。
エアウェイの近位端92Aの付近へ酸素等を送給するために及びエアウェイの遠
位端92Bの付近の呼出ガスをサンプリングするために、従来のエアウェイ92
(想像線で示す)と共に使用するのに適する。上記装置は、エアウェイの内側経
路92C内に装着するのに適した一対の導管94、96を含んでいる。上記の各
導管は、ほぼL字型の形状を有し、各々が第1脚部94A、96Aと、屈曲部分
94C、96Cの反対側に配置された第2脚部94B、96Bを有する。脚部9
4A、96Aは、図示したように同じ長さであってもよく、脚部94B、96B
は異なる長さであり、脚部96Bは脚部94Bより相当長い。従って、導管が、
示したように、屈曲部分94Cをエアウェイのリム92Dに載せてエアウェイ経
路に挿入される場合、脚部部分96Bの端部はエアウェイ経路の遠位端の付近へ
延び、エアウェイが使用される時に呼出ガスをサンプリングするために位置決め
され、脚部94Bの端部は、エアウェイ経路の近位部分の中へ短い距離延びて、
吸入ガスを与えるための位置に延びる。好ましくは、脚部94B、96Bは隣接
して配列され、結合されても良い。脚部94A及び96Aは好ましくは、脚部9
4Aの吸入ガスの供給源への接続を容易にするように、及び脚部96Aのカプノ
グラフへの接続を容易にするように分離される。好ましくは、脚部94A、96
Aの端部でのコネクター100、102は異なっていて、導管を適切な管路へ接
続することにおけるあらゆる間違いの発生を防止する。等しくない脚部94B及
び96Bの望ましい長さは、各エアウェイの屈曲部から測定される。使用におい
ては、クランプ又はテープ片(図示無し)が、図示されるように装置をエアウェ
イへ取付けるのに使用され得る。図3から6に示した実施形態の場合のように、
各導管(ガス管路)94、96は好ましくは、ポリエチレン製であり、約2から
5mmの直径を有する。
することなく変形例を作ることが可能であり、このような変形例が添付の特許請
求の範囲の範囲内に入ることが意図されているということが認識されるであろう
。例えば、本発明は、吸入ガスを与えることと呼出ガスをサンプリングすること
との両方のための装置を特に参照して開示されたが、エアウェイがこれらの機能
の一つだけ、例えば吸入ガスを与えることだけ、又は呼出ガスをサンプリングす
ることだけを提供し得るということは明らかである。
ている。
ている。
の口咽頭エアウェイと顔マスクの併用を図示している。
図である。
咽頭エアウェイ
酔薬(例えば、ペントサル(sodium pentothal)/筋弛緩剤)を連続的に投与し、
患者の呼吸及び呼吸作用を管理する。多くの場合、(例えば、欧州特許第074
7077号、米国特許第5606968号及びフランス特許第2521013号
で開示されているような)気管内チューブが、麻酔及び他の薬を投与するために
患者の気管に取付けられ、人工呼吸器が使用されて、酸素を患者の肺に送りこみ
、そこから呼出された二酸化炭素を抽出する。適切な呼吸が行われることを確実
にするために、麻酔士が、(i)患者の血液中の酸素飽和度(oxygen saturation
) 及び(ii)呼出された二酸化炭素の各レベルをモニターするのが普通である
。パルス酸素測定法(pulse oximetry)は、血液の酸素付加のレベルを検出するた
めに最もよく使用される技術であり、カプノグラフィー(capnography) が、呼出
される二酸化炭素レベルをモニターするために一般に使用される。適切な呼吸を
検知するための二つのタイプのモニターの内、呼吸の中断の検出のためには、二
酸化炭素のモニターが遥かに早い。それは、酸素飽和度は、適切な呼吸の中断後
、数分間、通常のレベル又はそれに近いレベルのままであることが可能であるか
らである。その一方、呼吸の中断は、殆ど直ぐに、二酸化炭素レベルの急激な降
下を生じさせる。
になり得るので、呼吸はゆっくりになる、又は全体として止まりさえもする。(
例えば、患者の舌が咽頭に落ちることによる患者の気道の遮断又は閉塞の際にも
起こり得る)呼吸の障害が検出される場合、麻酔士は素早く対応しなければなら
ない。通常、適切な呼吸は、単純に顎を押すこと、又は患者の頭を再配置するこ
とにより回復させることが出来る。しかし、場合によっては、閉塞をなくし適切
な呼吸を回復するために、口又は鼻を介して、機械的「エアウェイ」を患者の咽
頭に挿入しなければならない。一般的な機械的エアウェイは、柔軟なゴムチュー
ブを有し、このゴムチューブは、咽頭のあらゆる障害物を通過し、そのチューブ
を通して通常の呼吸によるガス交換を可能にするのに十分な長さを有する。通常
、このようなエアウェイは、消化管の形状に適合するような正確な形状を有する
。開いた、閉塞していない空気経路を維持すること、あるいは(西独国実用新案
第8908178号で提案されているように)エアウェイの遠位端部に酸素を与
えることに適している一方で、従来のエアウェイは、エアウェイ管腔内の呼出ガ
スのレベルをモニタリングするのと同時に酸素等をエアウェイ管腔に送給するの
に適していない。実際、酸素を与え、二酸化炭素レベルを検出するために顔マス
クを使用している場合には、麻酔士は、連続的な血液の酸素付加と二酸化炭素の
モニタリングを確実にするために、機械的エアウェイを挿入するためにマスクを
外した後、マスクを素早く再装着させなければならない。
通の隔膜又は壁によって間隔のあけられた、二つの並んでいる導管又は管腔を有
している。結合手段が、吸入ガス管路を一方の導管へ結合するため、及び呼出ガ
スサンプリング管路を他方の導管へ結合するために提供される。
より、(i)開いた空気経路を維持するための機械的エアウェイと(ii)酸素
等を鎮静させられた患者へ送給すること及び上記患者によって呼出されたガスの
レベルをモニターすることの両方のための顔マスク(又は分割鼻カニュラ)との
組合せに対する必要性が完全になくなる。好ましくは、エアウェイ30は、大き
さ、形状及び構成に関し、上述した従来の鼻咽頭エアウェイ16と同様であって
、長さ約15から20cmのゴム状チューブであり、外径が約12から15mm
であり、壁の厚さが約1から2mmである。しかしながら、本発明のエアウェイ
は、患者の開放された空気経路を単に維持するために作用するよりも寧ろ、随伴
吸入ガス(associated inhalant gas) 供給管路32を通して供給される吸入ガス
を供給するためと、随伴ガスサンプリング管路34を通して呼出ガスのレベルを
調べるためにサンプリングするために適している。好ましくは、吸入ガス供給管
路32は、エアウェイ30の近位端部分30Aへ接続され、呼出ガスサンプリン
グ管路34はそのエアウェイの遠位部分30Bに接続される。この配置では、吸
入ガスは近位端において比較的低濃度の呼出ガスに混ざる(swamp out) ことがな
く、呼出ガスは患者の咽頭内の深い位置、気管13の頂部でサンプリングされ、
そこでは、呼出ガスの濃度は、呼出ガスの濃度が普通モニターされる咽頭の前方
よりも相当に大きい。好ましくは、ガス管路32、34は、エアウェイのフレア
部分36を通過し、エアウェイの外面に沿って、エアウェイのチューブ状部分3
8に平行に延びる。吸入ガス管路の一端32Aは、エアウェイの近位端部分の近
くに構成された小さな穴40に入り、穴に極めて近接してチューブ状部材の内側
で終了する。吸入ガス管路の反対側の端部32Bには、雌型カップリング35が
取付けられ、このカップリングは、次いで吸入ガス供給源(図示無し)に接続さ
れる他のガス管路に接続されるのに適しており、この吸入ガス供給源は吸入ガス
、例えば酸素を3〜6リットル毎分(l/min) の流量で供給することが出来る。同
様に、呼出ガスサンプリング管路の一端34Aは、エアウェイの遠位部分に構成
された小さな穴42に入り、チューブ状部材の内側を短い距離延びる。好ましく
は、呼出ガス管路の端部部分34Aには、その側壁に二つ又は三つの追加の穴4
3、44が設けられ、たとえ粘液等がガスサンプリング管路の端部を詰まらせた
としても、呼出ガスをサンプリング可能であることを確実にする。呼出ガスサン
プリング管路の反対側の端部34Bには、カプノグラフ(図示無し)に接続され
るのに適した雄型カップリング37が取付けられる。好ましくは、カップリング
35と37は互いに異なり、適切な供給源への管路の接続におけるあらゆる潜在
的な間違いの発生を防止するようにする。好ましくは、各ガス管路32、34は
、ポリエチレンチューブで製造され、約2から5mmの直径を有している。
Claims (17)
- 【請求項1】 咽頭エアウェイ装置(30、50、70、80)であって、 医学的処置の間の患者の気道の閉塞を防止するために、口又は鼻の経路を通っ
て患者の咽頭の中に挿入されるのに適したチューブ状部材(38、52、70、
80)を有し、前記チューブ状部材が近位端部(80A)と遠位端部(80B)
を有すると共に、前記両端部の間の連続的な細長い通路(15、81)を画定し
、前記遠位端部が、エアウェイを使用する場合に患者の咽頭(12)内に配置さ
れるのに適する一方、前記近位端部は患者の口又は鼻の経路の外側に残され、前
記チューブ状部材が、吸入ガスを前記通路へ与えるため又は前記通路内の呼出ガ
スをサンプリングするために、前記チューブ状部材に接続される少なくとも一つ
のガス管路(32、34;60、62;78、79;82、84)を有している
咽頭エアウェイ装置。 - 【請求項2】 前記チューブ状部材(38、52、70、80)が、吸入ガ
スを前記通路へ与え、同時に前記通路内の呼出ガスをサンプリングするために、
前記チューブ状部材に接続される一対のガス管路(32、34;60、62;7
8、79;82、84)を有している請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記一対のガス管路の一方(32、82)が、前記チューブ
状部材の近位端部の付近の前記通路内で終わっている端部(32A、82A)を
有し、前記一方のガス管路が吸入ガスを前記通路へ与えるのに適していて、前記
ガス管路の他方(34、84)が、前記チューブ状部材の遠位端部の付近の前記
通路内で終わっている端部(34A、84A)を有し、前記他方のガス管路が前
記通路内の呼出ガスをサンプリングするのに適している請求項2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記両ガス管路が、前記チューブ状部材の近位端部において
前記チューブ状部材のフレア部分(36)に接続されている請求項1又は2に記
載の装置。 - 【請求項5】 前記両ガス管路の前記端部の反対側の端部の各々に、吸入ガ
ス供給源へ接続するのに適した、又はそれを通して呼出ガスを測定装置へ向ける
ことが可能な呼出ガスサンプリング管路へ接続するのに適したカップリング(3
5、37;86、87)が設けられている請求項2又は3に記載の装置。 - 【請求項6】 吸入及び呼出ガス管路のそれぞれが、チューブ状部材の内部
に位置せしめられ、チューブ状部材の一体部分である請求項2に記載の装置。 - 【請求項7】 医学的処置の間の閉塞を防止するために、口又は鼻の経路を
通って患者の咽頭の中に挿入されるのに適した咽頭エアウェイ装置であって、 前記エアウェイが一対の分離した平行チャネル(56、58;72、74)を
画定するチューブ状部材を有し、前記チューブ状部材が近位及び遠位端部を有し
、前記遠位端部が、エアウェイを使用する場合に患者の咽頭内に配置されると同
時に、前記近位端部が患者の口又は鼻の経路の外側に残され、前記チャネルの一
方が、吸入ガス管路へ接続されるのに適し、前記チャネルの他方が、それを介し
て呼出された二酸化炭素を患者の後方咽頭の付近でサンプリングすることが出来
る呼出ガスサンプル管路、又はそれを介して粘液を患者の後方咽頭から除去する
ことが出来る吸い込み管路へ接続されるのに適する咽頭エアウェイ装置。 - 【請求項8】 更に、一対のガス管路(60、62;78、79)を有し、
前記ガス管路の各々が間隔をあけられた両端部を有し、一方のガス管路の一方の
端部が前記一方のチャネルへ接続され、該ガス管路の他方の端部が吸入ガス供給
源へ接続するのに適したカップリングを設けられ、他方のガス管路の一方の端部
が前記他方のチャネルへ接続され、前記他方のガス管路の反対側の端部が、それ
を介して呼出ガスを患者の後方咽頭の付近でサンプリングすることが出来る呼出
ガス管路に接続するのに適したカップリングを設けられる、請求項7に記載の装
置。 - 【請求項9】 麻酔中に閉塞を防ぐために患者の咽頭に挿入されるのに適し
た咽頭エアウェイであって、(a)近位端部から遠位端部に延びる内部管腔を画
定するチューブ状部材と、(b)第1と第2の相対する端部を有し、前記第1端
部が吸入ガス供給源へ接続されるのに適している、第1ガス管路と、(c)第1
と第2の相対する端部を有する第2ガス管路であって、前記第2ガス管路の前記
第1端部がガスサンプリング装置へ接続されるのに適している、第2ガス管路と
、(d)前記ガスサンプリング管路のそれぞれの第2端部を前記管腔内で支持す
る手段と、を有するエアウェイ。 - 【請求項10】 前記ガス管路のそれぞれの第2端部が、前記管腔内で軸方
向に間隔をあけられ、前記第2ガス管路の前記第2端部が、前記第1ガス管路の
第2端部より前記遠位端部により接近して位置している請求項9に記載の装置。 - 【請求項11】 前記ガス管路のそれぞれの第1端部が、異なるタイプのガ
ス管路カップリングへ接続される請求項9に記載の装置。 - 【請求項12】 麻酔をかけられた患者からの呼出ガスのレベルをモニタリ
ングする方法であって、 (a)近位端部と遠位端部とを有するチューブ状部材を有する咽頭エアウェイ
を提供するステップと、(b)前記エアウェイの前記遠位端部を患者の後方咽頭
領域に位置決めし、前記遠位端部の付近の前記エアウェイ内の呼出ガスのレベル
を調べるためにサンプリングするステップとを含む、呼出ガスのレベルをモニタ
リングする方法。 - 【請求項13】 前記サンプリングステップが、ガスサンプリング管路を提
供することと、前記ガスサンプリング管路の端部を前記遠位端部の付近の前記チ
ューブ状部材内に位置決めすることと含んでいる請求項11に記載の方法。 - 【請求項14】 従来のエアウェイと共に使用するのに適した、吸入ガスを
前記エアウェイの近位端部へ送給するため、及び/又は、前記エアウェイの遠位
端部において呼出ガスをサンプリングするための装置であって、 近位端部において吸入ガスを提供するために、及び/又は、エアウェイが使用
されている時に遠位端部において呼出ガスをサンプリングするために、前記エア
ウェイの内部経路(92C)内に滑入するのに適した一対の導管(94、96)
を有する装置。 - 【請求項15】 前記導管のそれぞれの端部が、異なるタイプのガス管路コ
ネクターを設けられている請求項14に記載の装置。 - 【請求項16】 上記導管のそれぞれが、屈曲部分によって分離された第1
及び第2の脚部部分によって画定されるほぼL字型形状を有し、各導管のそれぞ
れの第1脚部部分が異なる長さであって、最終的には、屈曲部分が前記エアウェ
イの外部リム(92D)に載るところまで前記第1脚部部分が前記エアウェイ経
路の中へ挿入されるようにし、前記第1脚部部分の一方の端部が、前記エアウェ
イが使用されている時に呼出ガスをサンプリングする位置において前記エアウェ
イ経路の遠位端部の付近に配置され、前記第1脚部部分の他方の端部が、吸入ガ
スを与える位置において前記エアウェイの近位端部部分の付近に配置される請求
項14に記載の装置。 - 【請求項17】 前記エアウェイの遠位端部の付近に配置される前記導管の
前記第1脚部部分を画定する導管壁に、軸方向に間隔のあいた複数の穴が設けら
れる請求項16に記載の装置。
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