JP2001525085A - 視覚表示装置用の家具を形成する要素のセットと、同セットに対する家具及び梱包のアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、視覚表示装置（２）に対する家具（３）を形成する要素のセットに関し、同セット（１）は、少なくとも、下部（１４）及び上部（１３）固定手段と、例えば下部固定手段（１４）に当接し、地面に安置されるように設計された支持装置（３５）と、最大でも一つの支持装置（３５）を有するか、又は支持装置（３５）を有しないベース（５）と、持ち上げ構造（４１）との組合せを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 視覚表示装置用の家具を形成する要素のセットと、同セットに対する家具及び 梱包のアセンブリ 本発明は、光表示の家具を組立可能なユニットのセットと、同家具自体と、例 えば表示要素を備えた分解された同セットの梱包とに関する。 該家具は、ポスターや同様な装置のような表示道具を用いて、部屋の中で情報 を表示することが可能である。 欧州特許出願公開明細書第７６８，６８４号には、光ポスター表示家具が開示 されている。 米国特許第４，７００，４９８号、米国特許第１，８７０，７９８号、及び米 国特許第２，００５，１３４号の明細書についても言及しなければならない。 実際、特定の用途に対して、このような家具は十分容易かつ迅速には組み立て ることができないことが示されていた。 部品が多数あり、明らかにそれらに互換性があることから、組立中の間違いが しばしば起こり得る。 このような家具が、所定の幅方向の寸法を有し高さが変化するポスターを表示 できるようにするには、異なる高さＸ、又は将来のポスターに相当する寸法の表 示要素フック構造の管が、製造され、与えられなければならない。 また、欧州特許出願公開明細書第７６８，６８４号の構造Ｘの曲げ強さは、ポ スターに加える圧力には非常に適しているが、より重い表示要素を吊すには不十 分である。したがって、リーフレットを提供することが可能なエンベロープ型の 表示要素は、この種の家具を用いて表示することができない。 同様に、現在存在する光家具は、光、音響機器、又は同様な装置のような受信 付属品に適合させることができない。また、表示要素は、予め管又は同様な装置 を表示要素に付着させる必要なく、家具に取り付けられるべきである。 同様に、このような家具のベースは、少なくとも安定な状態で、地面の空間を 可能な限り少なく覆うべきである。 表示要素の家具の他の種類が知られている。 フランス特許出願公開明細書第２，７２５，５４３号はカケモノ（kakemono） 又は同様な装置表示家具について開示している。同家具は、下端部がベースに埋 設された可撓性のあるロッドを有し、その上端部はカケモノを懸吊するのに使用 される切欠を有する。 この種の家具は非常に重い。特にそのベースの重さは例えば約１５キログラム である。このため、取扱い及び運搬が困難である。 この家具は、郵便で発送するのにも適していない。 また、それらの表示機能を果たすためには、家具が技術的に有用な構成要素を 備え、それらの構成要素はできるだけ目につかないか、又はその構造ができるだ け人の興味をそそるものに見えることが望ましい。 上述の課題に対する解決策を提供するという、安価な家具に対する見合わない ほどの強い要求が、今日依然として存在する。 本発明は、特に、このような課題を解決することを目標とする。 本発明は特に、様々な寸法の表示要素に、より容易に適合可能な、安定で軽く 、容易かつ迅速に組み立てられる表示家具を提供することを目標とする。 したがって、本発明の第１の目的は、請求項に定義されているように、わずか な高さ方向に作用する圧力下で、光表示要素用の家具を組み立てるのに必要とさ れる、ユニットのセットを提供することにある。 本発明によれば、ベースは一つの地面支持領域しか使用せず、同領域を使用し ないこともある。 本発明の第２の目的は、請求項によれば、表示要素とユニットのセットとを組 み合わせた、光表示要素用の家具を提供することにある。 本発明の第３の目的は、ユニットのセットおよび分解された家具のうちの少な くともいずれか一方を含む、例えば円筒形の厚紙製の筒のような容器を有する梱 包材を提供することにある。 本発明の別の特徴は以下の記述より得られると共に、以下の添付図面が参照さ れる。 図１は、本発明の組立方法により家具を組み立てる方法を示す略背面斜視図で ある。 図２は、図１の家具の略正面図である。 図３は、図１の家具の略背面図である。 図４ａは、本発明によるフック装置の組立方法を示す略背面斜視図である。 図４ｂは、図４ａのフック装置の略側面図である。 図５は、別の表示要素が連結されたフック装置の略正面図である。 図６は、本発明による結合部材の組立方法を示す略背面斜視図である。 図７は、本発明によるベースの組立方法を示す略側面図である。 図８は、図７のベースの略平面図である。 図９は、本発明による上部連結装置の組立方法を示す略側面図である。 図１０は、組み立てる前の、本発明による持ち上げ構造の組立方法を示す略正 面斜視図である。 図１１は、本発明による梱包セットの斜視図である。 図１２は、自身の支持装置を備えていないベース及びその２つの対向する長手 方向の分岐の組立方法を示す部分縦立面図であり、装置が可撓性のある持ち上げ 構造を収容する単一ケースの中に設けられており、そのケースの中には固定弁及 び可撓性部材ストッパーを備えるとともに、可撓性部材を弾性的に急速に抜き取 って戻すユニットを備える。 図１３は、図１２のベースの部分の部分平面図である。 図１４は、取外し可能な表示要素光装置を備えた、家具の組立方法を示す略部 分背面斜視図である。 図１５は、アクリロニトリルブタジエンスチレンすなわちＡＢＳのような、合 成材料から形成された成形鋳造物の中に、金属製の安定用及び強化用の挿入物を 備えた、前部単一分岐ベースを組み立てる方法を示す略縦断面図である。 図１６は、図１５のベースの平面図である。 図１７から１９は、縦断面図により、上部表示要素フック部分に見られる合成 材料において、連結装置又は両側支持要素を組み立てる方法を示す。図１７は、 支持栓にフックすることにより取り付けられるストリップボードの雌部分を備え た支持要素を示す。 図２０及び２１はそれぞれ、端部カバーの縦断面図及び横断面図である。 図２２から２４は、図１７から１９と同様であり、連結装置又は第１支持側面 の装置を示す。図２２は、一つのストリップボード雌部分のみを示す。 図２５は、本発明によるストリップボード端部のプラグフック装置の組立方法 を示す略縦断面図である。 図２６は、ストリップボードの幅方向の端部における図２５のプラグの弾性ク リップひもの形を示す、同プラグの縦正断面図である。 図２７は、図２５及び２６のプラグの縦立面図である。 図２８は挿入によってしっかりと取り付けられたストリップボードの縦断面立 面図を示す。同ストリップボードは、締着により、表示要素の支持装置の一部と なり、相補的な空洞５６を与える。 図面に関して、互いに直交する方向Ｌ、Ｔ、及びＥが示されている。 Ｌは側面方向、Ｔは幅方向、及びＥは高さ方向である。 これらは、本発明について述べるために選択された主な方向を定義する。これ らの方向は、任意の空間において、どの方向に向けてもよい。 組み立てられた家具の記述において、図２のように、方向Ｌは、前部から見た 家具の奥行きに相当する。それに対し、方向Ｔは、家具の幅に相当する。方向Ｅ は、家具の高さであり、ほぼ垂直である。 ゆえに方向Ｌ及び方向Ｔは、表示位置にある家具が設置される支持面に対して 平行と考えられる面を形成する。 同支持面は、例えば、地面に対してほぼ水平である。 方向Ｌ、Ｔ、及びＥは、家具アセンブリの方向の説明を容易にするために使用 される別々のユニット参照符号である。 「下部の」「低い」及び「上部の」「高い」という言葉は、地面に向いた位置 及び地面と反対に向いた位置をそれぞれ示すように、高さ方向Ｅに従って用いら れていることに注意されたい。 「前部に」又は「前に」及び「後ろに」という言葉は、Ｌの側面方向を示す。 本発明による要素のセット１は、特に表示要素２と共に、前述の表示要素２の ための光表示家具３を組み立てるために使用される。 家具３は、工具を使用しなくても、セット１の要素を用いて組み立てられる。 要素のセット１は、少なくとも以下の、 −表示要素２に対するフック要素又は装置４と、 −ベース５と、 −１又は複数の可撓性構造部材６と、 −本明細書においては１つの要素として示される上部連結装置７と の組合せを有する。 組立方法によれば、表示要素２は、２つずつがほぼ平行に並ぶ、２つの幅方向 エッジ９、９ａ及び高さ方向Ｅに各々延びる２つのエッジ１０を有するポスター ８である。 ポスター８は、情報を有する視認可能な前面１１と、前面１１の反対側にある 隠れた背面１２とを示す。 ポスター８は、ポスターの幅方向エッジ９、９ａの各々に、フック装置４を備 える。 フック装置４は、上部フック装置１３及び下部フック装置１４を有する。 本実施形態において、これらの装置１３及び１４は、例えば、中空の管状炭素 繊維ロッドである。 幅方向Ｔについて、種々の幅を有する表示要素２を表示するためには、対応 するフック装置１３及び１４の大きさのみを変更する。 このアセンブリに関して、このような変更を行うには、適切な装置１３及び１ ４の代わりの大きさが必要である。 上部フック装置１３は、ポスター８の上部幅方向エッジ９ａに取り付けられる 。 これらの装置１３は、ポスター８の幅とほぼ等しい幅の大きさを有する。 装置１３は、ロッド状部材１６と結合される結合部材１５を有する。 図４ｂにおいて、結合部材１５は、シャフト１７及びヘッド１８によって形成 される、口の開いた「ｐ」字形の側断面を有する。 この部材１５はポスター８の第１の保持装置１９と、ロッド状部材１６を備え た第２の保持装置２０とを有する。 第１保持装置１９は、シャフト１７の高さにおいて示される。 第１保持装置１９はポスター８との正確な結合が可能である。 これらの装置１９は平面２１として示される。 平面２１は幅方向エッジ２２によって区画されており、平面２１は、本明細書 において、上部幅方向エッジ９ａ及び２つずつほぼ平行な２つの高さ方向Ｅのエ ッジ２３と、ほぼ平行である。 この平面２１は、溶接、接着、ステープル留め、または同様な行為によりポス ター８の背面１２に取り付けられる結合領域である。 図６に関して、スリット２４が幅方向エッジ２２に沿って開口されている。 スリット２４の中にはエッジ２５が存在する。このエッジ２５は、側面方向Ｌ に従って、スリット２４の内側に突出しており、幅方向Ｔに関して互いに対向す るように存在する。 このように、スリット２４はポスター８の上部幅方向エッジ９ａを受け入れる 。上部幅方向エッジ９ａは弾性的把持又は「クリッピング」によってエッジ２５ を介して結合される。 平面２１は、第２保持装置２０により、ヘッド１８の高さまで高さ方向Ｅに延 ばされる。 第２保持装置２０はフラップ２６として示される。フラップ２６はポスター８ の上部幅方向エッジ９ａから突出する。 フラップ２６は幅方向に延びる、開放された溝２７をする。溝２７はポスター ８の背面１２に形成されている。溝２７の開山ま、高さ方向Ｅに従って、地面の 方向に向けられる。 溝２７はロッド状の部材１６を受承するように形成されている。 開口部２８はフラップ２６の中央に形成され、高さ方向エッジ２３から等距離 にある。 この開口部２８は、部材１６と上部連結装置７とを連結するために使用される 。 部材１６は、例えば、横向きに延びるように配置された合成の炭素繊維製円筒 形の管である。 下部フック装置１４は、ポスター８の下部幅方向エッジ９の高さに提供される 。 フック部材１４は、上述したように、ポスター８に対する結合部材１５及びロッ ド状部材１６を有する。 支持装置２９は、地面に安置するためのものである。本実施形態において、ロ ッド状部材１６の幅方向の各端部には２つの支持装置２９のセットが存在する。 各支持装置２９は、幅方向Ｔに対して特に垂直な、円状の部分３０であり、例え ば図１においては、幅方向の車輪である。 組み立てている間、装置１４の長さが伸ばされ、装置２９により家具３の幅方 向Ｔの大きさが、表示要素２に適合される。したがって、一つの装置１４の中空 管及び伸張装置２９だけで、同じ家具３が様々な表示要素２の幅方向の大きさを 提供することができる。 装置１４は、特にロッド状部材１６を介して、ベース５と連結される。 ベース５は側面方向Ｌに従って、装置１４と垂直に、主として延びる。 ベース５は一般的なヘッドの形状３１を有し、ヘッド形状３１の長手方向の部 分３２は装置１４に隣接して配置される。 この部分３２は、本実施形態において、２つの平行な断片３３を有し、側面方 向から（横方向から）装置１４へ向かって延びる。 図１２から図２８を実行する時、ベース５は、例えばアルミニウムのような合 成および／または軽金属の、成形により製造された単一ユニットである。 これらの側面部分３３は、装置１４に隣接する端部において、装置１４よりも 低い位置にある連結装置３４を有する。 下部連結装置３４は、フック形状５９をしている。フック形状５９は、フラッ プ２６の開口部２８において部材１６と連結され、その空洞には、表示要素２が 緊張された時に、部材１６を支持することができる。 ヘッド３１の曲線部分３１ａの右側で、地面に配置される下部幅方向面３６は 、ベースに対する支持装置３５である。本明細書において、支持装置３５はベー ス５に対する単一支持領域５８である。 曲線部分３１ａは、下部幅方向面３６と反対側の、高さ方向Ｅの長手方向に存 在するその上面３７に、可撓性構造部材６に対する固定装置３８をも有する。 固定装置３８は、高さ方向Ｅに従ってほぼ上方へ向かう１つ又は複数のケース ３９の開口部を有する。 図７には、４つのケース３９が存在する。 これらのケース３９は高さ方向Ｅに対してほぼ直交する断面を有し、互いに異 なっている。 より正確には、これらのケース３９は側面方向Ｌに従って、互いに一列に並べ られる。これらの断面は、前から後ろへ、及び下部連結装置３４から頭部３１の 反対側へ向かって、面積が増加する。従って、最も断面が小さいケース３９は、 装置３４の最も近くに位置されている。 各ケース３９は、各ケース３９に収容される所定の可撓性構造部材６の下端４ ０の断面よりも実質的に大きな断面を有する。 これにより、可撓性構造部材６の側面の位置を、ベース５に関して容易かつ迅 速に決定することができ、家具３の組立誤差の発生を防止することができる。 この位置では、部材６の高さに従って、ポスター８が最大の力を受けることも 保証される。 可撓性構造部材６は、単独で、又は１つ又は複数の他の可撓性構造部材６と組 み合わせることによって、持ち上げ構造４１を形成することが可能である。 持ち上げ構造４１は、高さ方向Ｅに関してわずかに屈曲できるほどに十分な可 撓性を有する。この側面前方への屈曲は表示要素２にはたらく力を形成する。し かしながら、構造４１は公知の持ち上げ構造Ｘよりも硬く、ゆえに力を加えられ た状態で、重い表示要素２を保持することが可能である。 可撓性構造部材６は、図１０において、平坦な円錐形の管４４であり、方向Ｅ に垂直な大きい方の断面はベース５の側に存在する。部材６の下端部及び上端部 ４０、４２はそれぞれ別の部材６とそれらを結合するための組立装置４３を有す る。 図１０の部材６は、例えば炭素繊維から形成された合成品である。より正確に は、これらの部材６は、コーティングによって硬化された丸い炭素繊維を巻き付 けることによって得られる。 本実施形態において、組立装置４３は雄部材又は雌部材であり、管４４、４４ ａを、次々に連結して、持ち上げ構造４１を形成することができる。 図１０において、装置４３は、管４４の下端部４０から突出する雄部分と、管 ４４ａの上端部４２において雄部分４５に適合する雌ケース４６とを有する。 本実施形態において、雄部分４５は、ほぼ円筒形の形状を有する。 持ち上げ構造４１の長さ及び組み立てられる部材６の数は、表示されたポスタ ー８の高さ方向の寸法に従って選択される。 組み立てた場合、構造４１は端から端までで、３つ又は４つの部材６のセット により構成される。 各部材６は、下端部４０において、寸法の異なる平坦な円錐形の断面を提供す る。その結果、部材６が互いに連結されると、それらは高さ方向Ｅに従って外形 が形取られた構造４１を形成し、それらは一般にステッキのように見える。 それゆえ、このような構造４１の下端部４０は方向Ｅに直交し、かつ上端４２ よりも大きい面積を占める断面を提供する。 下端部４０の各々は、あそびや側面方向又は幅方向の力が存在しない、相補的 な寸法をした正確なベース５のケース３９の中に取り付けられるように適合され る。従って、適当なケース４１を選択するのに混乱を起こす可能性もなく、持ち 上げ構造４１をベース５に取り付けることができる。 この組み立てられた装置は、高さ方向Ｅに従って摺動して誘導されるように一 体化させることができるように、容易に分解することもできる。ベース５に関す る構造４１の位置は、対応するケース３９の底部において下端４０が停止するこ とによって決定される。 このようにして形成された持ち上げ構造４１の上端４２は、上部連結装置７と 連結される。実際、これらの装置７は、表示要素２に力を加えた後でも装置７と 端部４２とが確実に堅く結合されたままとなるよう、十分しっかりと押し付け合 うことによって、構造４１の端部４２に当接させて取り付けられる。 これらの装置７は、ほぼ円筒形の形状を有し、フラップ２６の中央の開口部２ ８の位置に配置される。 連結装置７によって形成される円筒の長手方向の軸は、ポスター８の上部幅方 向エッジ９ａのほぼ側面方向に存在し、同エッジ９ａに対してほぼ直交する。 一方で、装置７は、上端部４２を固定するための装置４７を、ポスター８の背 面突出端１２付近に有する。 方向Ｅに従ってほぼ長く延びるケース４８である、図９の装置４７を参照され たい。ケース４８の開口部４９は高さ方向Ｅの下方、すなわちベース５の方向に 従って設定される。 他方、上部連結装置７は、表示要素２の前部１１において、平坦な傾斜部分５ ０を側面に提供する。部分５０は、前から後ろへ、上から下まで、ベース５と対 向する側に傾斜する。したがって、平坦部分５０は表示要素２の前部１１に対し てほぼ連結された状態にある。 部分５０は、その中央領域において、上部フック装置１３に対する固定装置５ １を有する。実施例において、装置５１は樋（とい）形の切欠５２であり、ポス ター８の上部幅方向エッジ９ａに架け渡され、かつ平行である。 樋材５２はロッド状部材１６を受け入れ、弾力性のある把持装置又は同様な手 段によって、同部材１６を装置７に取り付けておくことができる。 図５において、ポスター８は、その幅方向エッジ９又は９ａのうちの一つに、 少なくとも一つの幅方向の縁５３を有する。 この縁５３は、縁５３を横切る方向へ摺動させることによって、ロッド状部材１ ６を自身の凹所に収容することができる、一種の閉じた管を形成する。縁５３は 、通常、固着、縫合、ステープル留め、熱接着又は同様な手段によって、封鎖さ れる。 組み立てた場合、ポスター８は、自身の幅方向エッジ９又は９ａの各々におい て、幅方向の縁５３を有する。 家具３の組立方法について説明する。 第１に、フック装置４を用いて表示要素２が取り付けられ、上部フック装置１ ３が上部幅方向エッジ９ａに取り付けられ、下部フック装置１４が下部幅方向エ ッジ９上に取り付けられる。 次に、装置１３のロッド状部材１６が横向きへと移動されて（寝かせた状態で ）結合部材１５の中へと摺動され、上部連結装置７の樋材５２によっても保持さ れる。 装置１４のロッド状部材１６も、結合部材１５の中へ摺動され、ベース５の下 部連結装置３４によって保持される。支持装置２９は部材１６の幅方向の各端部 に設置される。 必要であれば、表示要素２の高さ寸法に従って、いくつかの可撓性構造部材６ を組み立てることによって、持ち上げ構造４１が形成される。 構造４１の下端部４０は、適切なベース５のケース３９の中に配置され、構造 ４１の上端部４２は上部連結装置７のケース４８に中に配置される。 持ち上げ構造４１を、表示要素２を含めたユニットの残りの部分に取り付ける には、ユニット全体を曲げる必要があり、特に、表示要素２を曲げる必要がある 。 このように曲げることによって、持ち上げ構造４１はわずかに側面方向に傾い て前方へ曲がり、その上端部４２はわずかに高さ方向に地面に向かって曲がる。 一旦解放されると、表示要素２を備えたユニットは、上部連結装置７と下部連 結装置３４との間で捕捉される。構造４１は、可撓性があるため、まっすぐに起 立し、持ち上げ位置に再び起立する傾向があり、表示要素２は力を受けやすくな る。地面に配置された装置２９によって、家具３の幅方向から（わきから）安定 させるベース５の支持装置３５と連結する、家具３の幅方向の安定性が保証され る。 組み立てられた家具３において、表示要素２が取り付けられ、支持装置２９及 び３５を合わせた持ち上げ構造４１の圧力によってピンと張られる。この圧力は 、高さ方向上方へ及びわずかに側面方向後方へ向かって加えられる。 支持装置２９及び３５の三面体の分割により、表示要素２の寸法がいかなるも のであっても、組み立てられた家具３には優れた安定性が与えられる。したがっ て、家具３は地面に平衡に配置される。 また、装置１４及びベース５によって形成される、幅方向のロッド及び側面方 向のシャフトによって形成される形がＴ字形であり、自由な領域が残されるため 、使用される床スペースは最小となる。これにより、数個の家具３を、互いに隣 接して容易に配置することができる。例えば、数個のベース５の背面端部を、い くつかの隣接する表示要素２と一緒に並べて配置し、連続した多面表示を形成す ることができる。 図２において、表示要素２はリーフレット又は同様な装置を収容するエンベロ ープ６０を備えたパネルである。 表示要素２は、紙のようなセルロース形材料およびＰＶＣ、ポリエステル、同 様な織布または不織布材料のような合成材料のうちの少なくともいずれか一方に より形成され得る。 セット１の家具３の各要素及びその表示要素２は容易に分解され、図１１に示 した梱包ユニット５４に容易に収容される。 本実施形態において、ユニット５４は、要素のセット１及び表示要素２を収容 するのに適した寸法の円筒形の厚紙製の筒５５を有する。 また、ユニット５４は、周辺ファスナーにより封鎖可能な端部キャップ５７を 備えた、合成帆布製の肩ひもバッグ５６も有する。使用者の肩にかけて家具３を 持ち運べるよう、筒５５はバッグ５６内に収納される。 分解された要素１及び表示要素２は筒５５の内部に摺動され、コンパクトで軽 い束を形成する。結果として、ユニット５４は軽量となり、容易に持ち運べ、郵 便によって送ることができる。 図１２から図２８に示すように、本発明の組立方法について述べる。これらの 図面において、先に述べたのと同一又は同様な用途を備えた内容の部材は、同じ 参照番号を有する。 図１２には、ベース５を２つの部分３２に又は長手方向に対向する分岐を備え るように組み立てる方法方法を示す。 このベース５は自身の支持装置を有しない。 装置５７は可撓性を有する持ち上げ構造６の単一収容ケース３９に設置され、 同ケース３９はケース３９の中に可撓性部材及び固定ピストン６０を備えると同 時に、可撓性部材を弾力的に急速に抜き取る要素６１を備える。 したがって、上から下へ方向Ｅに沿って、ケース３９及びピストン６０の中に 部材６を摺動して入れ、ピストン６０及び部材６を、相補的へこみ６３の中の切 欠６２へと堅く固定するため、その同じ方向へ向かって、部材６１（ここではば ね）の下から上へかかる圧力に抗して、押し進めなければならない。次に、切欠 ６３はピストン６０及び部材６のユニットをベース５の上へと共に保持する。 例えば分解する場合、ベース５から構造６を解放するために、組み立てたとき と同様にわずかに力を加えれば、切欠６２は解放され、ばね６１は構造６を上方 へ押し上げて解放する。 図１３は図１２のベース５の部分平面図であるが、図１３において、下部連結 装置３４の長い幅方向の形状を明瞭に見ることができる。 これらの装置３４は、方向Ｅに対して垂直な１平面に突出する矩形のベースと 、方向Ｔに関してほぼ平行な大きい主ベースとを備えた、ほぼプリズム上の分枝 を形成する。 図１２に見られるように、この装置３４の分岐は方向Ｌに関して上から下へ、 ケース３９から、該分岐が位置する部分３２の外側の長手方向の端部へと、傾斜 している。 ベース５は、装置５７より追加された部分を除いて、２つの長手方向の対向す る分岐３４を備えた、単一の、成形された合成ユニットであることに留意された い。 ベース５は自身の支持装置を有しておらず、２つの長い部分３２を有する。こ の部分３２は、一列に並べられ、可撓性構造６の固定装置３８の両側においてほ ぼ長手方向に向かい合う。長い部分３２の各々は、前部及び後部の下部フック装 置１４に対して下部連結部材３４を有し、四辺形の地面支持装置２９を備える。 図１４は本発明の組立方法の略部分背面斜視図であるが、図１４において、家 具３には、取外し可能な表示要素２の照明システム６４が備えられる。 このシステム６４は以下の、 変圧器６６を備え、ベース５に連結された取外し可能な電源ケーブル６５と、 構造６に取り付けられたケーブル６８によって、構造６に連結された２本のベ ース伝導ロッド６７と、 光源６９（ここでは低電圧ハロゲン電球）と を有する。 システム６４の構成部分は、特に家具３から容易に分解することができ、図１ １に示したような、ユニット５４のような梱包ユニットの中に容易に保存するこ とができる。 図１５において、金属製の安定用及び強化用挿入物７０を備えた、単一又は分 岐３２のある前部ベース５の組立方法の縦断面図が示される。成形された鋳造物 ７１はアクリロニトリルブタジエンスチレンすなわち「ＡＢＳ」のような合成材 料から形成され、挿入物７０を被覆する。 図１６は、図１５のベース５の平面図である。 図１７から１９は、縦断面図により、上部表示要素フック装置１３の一部であ る、合成連結要素又は両側支持要素７を組み立てる方法を示す。 図１７は、支持栓７２上にフックされることにより組み立てられる、結合部材 又はストリップボードの雌部分１５を備えた支持要素を示す。 図２２から２４は、図１７から１９と同様であり、連結装置又は第１支持側面 装置７を示す。ゆえに図２２は、１つのストリップボード雌部分１５のみを示す 。 図２０及び２１はそれぞれ、端部カバー７３の縦断面図及び横断面図である。 端部カバー７３は、図１３に示されるように、上部連結装置７の一部として構造 ６の上端に取り付けられる。 図２５は、本発明によるフック装置４のストリップボードの端部プラグ７４を 示す略縦断面図である。下部フック装置１４のストリップボードに対して、この プラグ７４は支持装置２９の１つを形成する。 図２６において、図２５のプラグ７４は、１つのストリップボードの幅方向端 部において取り付けられる弾性的把持ひも７５の形を示す。 図２７において、プラグ７４は２本のひも７５を有し、同ひも７５のうちの一 方は、高さ方向に関して、他方のひもの底部に存在する。 上部ひも７５は側面方向Ｌに関して上下前後に折り曲げられ、下部ひも７５は 方向Ｔに対して垂直な面において、「Ｃ」字形の開放断面を示す。 最後に、図２８は、挿入によってしっかりと装置２３に取り付けられたストリ ップボードの縦断面立面図を示す。同ボードは、締着により表示要素２のフック 装置１３又は１４の一部となり、後部栓７２に相補的な空洞５６を備える。 図２６及び２８（これらは互いに対して上下方向が反転している）を見ると、 ストリップボード装置２３及びプラグ７４の方向Ｔに垂直な外部周辺は、没入さ れなくても、閉鎖されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ほぼ高さ方向に作用する圧力下で、少なくとも１つの表示要素（２）用の 光表示家具（３）を組み立てるのに使用される要素のセット（１）であって、 表示要素（２）を挟持する下部フック装置（１４）及び上部フック装置（１３ ）と、 地面に安置するために使用される支持装置（３５）と、 下部フック装置（１４）に対する下部連結装置（３４）を備えたベース（５） と、 支持装置（３５）の高さ方向（Ｅ）に関して対向して設置され、持ち上げ構造 （４１）を構成する可撓性構造部材（６）の少なくとも１つの下端部（４０）を 収容可能な固定装置（３８）のセットと、 少なくとも１つの可撓性構造部材（６）であって、端と端とを取り付けること によって、下端部（４０）及び上端部（４２）を有する持ち上げ構造（４１）を 形成することが可能な３つの部材（６）であって、前記上端部（４２）は上部連 結装置（７）によって上部フック装置（１３）へと連結可能であり、他方、前記 下端部（４０）はベース（５）の固定装置（３８）へと固定可能な構造部材（６ ）と、 ベース（５）は支持装置（３５）用の支持領域（３８）を１つ有するか又は全 く有さず、前記支持領域（３８）は選択的又は線状に支持可能な、下部連結装置 （３４）の目的の家具（３）の側面方向（Ｌ）に従って離間して配置されるほぼ 単一支持領域（５８）であることと、 地面に安置するための少なくとも２つの自身の支持装置（２９）を有する、下 部フック装置（１４）であって、前記支持装置（２９）は組み立てられた目的の 家具（３）の幅方向（Ｔ）に従ってそれぞれ互いに離間されている下部フック装 置（１４）と の組合せを備えることを特徴とするセット（１）。 ２．ベース（５）の支持装置（３５）及び下部フック装置（１４）の支持装置 （２９）のうちの少なくとも一方が、三面体か四辺形の形状に設定されることを 特徴とする請求項１に記載のセット（１）。 ３．下部フック装置（１４）の支持装置（２９）が、摺動して適所に収められ るか及び／又はクリップ留めされる少なくとも１つの部分（３０）であって、幅 方向（Ｔ）に垂直な、多角形及び／又は円形の形をした、例えば車輪である部分 （３０）を有することを特徴とする請求項１又は２に記載のセット（１）。 ４．下部フック装置（１４）及び上部フック装置（１３）のうちの少なくとも 一方が、少なくとも１つのロッド状部材（１６）を有し、結合部材（１５）を介 して又は直接、前記ロッド状部材（１６）を横切る方向へ配置されることにより 、表示要素（２）と連結することができることを特徴とする請求項１乃至３のい ずれか一項に記載のセット（１）。 ５．ロッド状部材（１６）が例えば均一な断面を有する炭素繊維管であること を特徴とする請求項４に記載のセット（１）。 ６．中間にある結合部材（１５）が、幅方向（Ｔ）に向かって側面が開口した Ｐ字形状の断面であり、表示要素（２）のための第１保持装置（１９）と、ロッ ド状部材（１６）を収容する第２保持装置（２０）とを有することを特徴とする 請求項４又は５に記載のセット（１）。 ７．第１保持装置（１９）が、特に、締着、接着、溶接又は、例えば「クリッ ピング」と呼ばれる弾性的把持のような把持によって、表示要素（２）と連結さ れることを特徴とする請求項６に記載のセット（１）。 ８．第１保持装置（１９）が結合部材（１５）のエッジ（２２）に渡って延び るスリット（２４）を有し、第１保持装置（１９）には第２の保持装置（２０） が対向し、第２の保持装置（２０）には表示要素（２）を連結することができ、 スリット（２４）はスリット（２４）の内側に向かって突出するエッジ（２５） を有し、エッジ（２５）は、側面方向（Ｌ）に沿って、且つ幅方向（Ｔ）に従っ て、互いに対向するエッジ（２４）であることを特徴とする請求項６又は７に記 載のセット（１）。 ９．下部フック装置（１４）は、ロッド状部材（１６）の幅方向の各端部に配 置された２つの支持装置（２９）を有することを特徴とする請求項３乃至８のい ずれか一項に記載のセット（１）。 １０．ベース（５）が支持装置を備えずに、例えば可撓性構造（６）の固定装 置（３８）の両側にほぼ長手方向に一列に配置された、少なくとも２つの伸張部 分（３２）を備え、各伸張部分は、例えば自身の四辺形の支持装置（２９）に関 して前後に、下部フック装置（１４）に対する下部連結装置（３４）を有するこ とを特徴とする請求項１乃至９のいずれか一項に記載のセット（１）。 １１．下部連結装置（３４）はロッド状部材（１６）と連結するようフック形 状（５９）をしており、高さ方向の空洞がベース（５）の支持装置（３５）の方 向に向けられていることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の セット（１）。 １２．ベース（５）の固定装置（３８）が、高さ方向（Ｅ）とほぼ垂直な、互 いに異なるいくつかの断面のケース（３９）を有し、各ケース（３９）は選択さ た可撓性構造部材（６）の所定の下端部（４０）にほぼ相補的な断面を有する ことを特徴とする請求項１乃至１１のいずれか一項に記載のセット（１）。 １３．ケース（３９）が側面方向（Ｌ）に従ってほぼ一列に配置され、例えば 、高さ方向にほぼ垂直なケースの断面は下部連結装置（３４）に向かって減小す る面積であることを特徴とする請求項１２に記載のセット（１）。 １４．可撓性構造部材（６）はほぼ線状の持ち上げ構造（４１）を形成可能で あることを特徴とする請求項１乃至１３のいずれか一項に記載のセット（１）。 １５．持ち上げ構造（４１）は数個の可撓性構造部材（６）と、少なくとも１ つのほぼ平坦な円錐形のステッキを形成するための、各構造部材（６）に対する 組立装置（４３）とを有し、少なくとも１つの可撓性構造部材（６）は例えば炭 素繊維より形成された管（４４）であることを特徴とする請求項１乃至１４のい ずれか一項に記載のセット（１）。 １６．持ち上げ構造（４１）の下端部（４０）はその上端部（４２）よりも大 きい面積を被覆する断面を有することを特徴とする請求項１５に記載のセット（ １）。 １７．組立装置（４３）は管（４４）の全長の下端部（４０）に存在し、部分 （４５）は別の管（４４ａ）に向かって突出し、管（４４ａ）の全長の上端部（ ４２）において、部分（４５）を収容するケース（４６）が例えば円筒形を成し ていることを特徴とする請求項１４乃至１６のいずれか一項に記載のセット（１ ）。 １８．上部連結装置（７）が上部フック装置（１３）に対する第１固定装置（ ５１）と、持ち上げ構造（４１）の上端部（４２）に第２固定装置（４７）とを 有することを特徴とする請求項１乃至１７のいずれか一項に記載のセット（１） 。 １９．連結装置（７）の第１固定装置（５１）が、ロッド状部材（１６）又は フック装置（１３）の結合部材（１５）の相補的空洞（５６）に連結するための 、樋材（５２）のような少なくとも１つの切欠及び／又は幅方向（Ｔ）の栓を有 することを特徴とする請求項１８に記載のセット（１）。 ２０．連結装置（７）の第２固定装置（４７）が、持ち上げ構造（４１）の上 端部（４２）を収容する、ベース（５）に向けて開かれた（４９）ケース（４８ ）を有することを特徴とする請求項１８又は１９に記載のセット（１）。 ２１．請求項１乃至２０のいずれか一項に記載のユニットのセット（１）に取 り付けられた、結合された表示要素（２）を有することを特徴とする表示要素（ ２）用の光家具（３）。 ２２．表示要素（２）は、エンベロープ（６０）を備えた、ポスターおよび／ または可撓性のあるパネルのような情報支持装置であり、セルロース型の材料か 、及び／又はＰＶＣ、ポリエステル、若しくは同様な織布又は不織布材料のよう な合成材料より形成されることを特徴とする請求項２１に記載の家具（３）。 ２３．請求項１乃至２０のいずれか一項に記載の要素セット（１）及び／又は請 求項２１又は２２に記載の分解された家具（３）を有することを特徴とする、例 えば厚紙製の、円筒形の筒（５５）のような容器を有する梱包セット（５４）。