JP2001523452A - 酵素活性が減少した組換えアレルゲン - Google Patents

酵素活性が減少した組換えアレルゲン

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    • C12N9/6472Cysteine endopeptidases (3.4.22)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、減少した酵素活性を有する組換えアレルゲンの供給を含むアレルギーのための新規治療を供する。その変異アレルゲンを含むワクチンはアレルギーの又は未経験の個体においてTh1型免疫応答を刺激し、それにより野生型アレルゲンと接触によるアレルギー応答についての可能性を減少させる。好ましくは、前記アレルゲンはDerP1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特定のアレルゲンに対するアレルギー応答に有効である新規治療剤
に関する。更に、本発明は、新規ポリヌクレオチド、それらによりコードされる
ポリペプチド並びに該ポリヌクレオチド及びポリペプチドの使用、並びにそれら
の生産に関する。特に、ポリペプチドを含む新規ワクチン、並びにアレルギーを
患うヒトの治療及びアレルギーの危険性がある個体の予防における使用を供し、
好ましくは、前記ワクチンは、組換え変異デルマトファゴイデス・プテロニシヌ
ス(Dermatophagoides pteronyssinus) アレルゲンDerP1を含む。
【0002】 ヒトにおけるアレルギー応答は一般的であり、種々のアレルゲンにより誘発さ
れ得る。アレルギーの個体はアレルゲンに敏感であり、血清中の高レベルのアレ
ルゲン特異的IgEの存在を特徴とし、Th2型サイトカイン(IL−4,IL
−5、及びIL−13)を作り出すアレルゲン特異的T細胞集団を有する。マス
ト細胞及び好塩基球の表面上に存在するFcレセプターへのアレルゲンの存在下
でのIgEの結合は、細胞の迅速な脱顆粒、並びに後の、ヒスタミン並びに炎症
反応の他の予め形成され及び新しく形成された媒介体の遊離を導く。これに加え
て、T細胞記憶応答の刺激は、B細胞応答をアレルゲン特異的IgE生産に更に
向かわせるようスイッチするのと一緒に共同して、IL−4及びIL−13を生
産する。初期及び後期のアレルギー応答の形成の詳細については、Joost Van Ne
evenら、1996, Immunology Today, 17, 526 を参照のこと。非アレルギー性固体
において、同じ抗原に対する免疫応答は、Th1型サイトカイン、例えばIFN
−γを含む。これらのサイトカインは、高レベルのアレルゲン特異的IgEを含
む、高レベルのTh2型免疫応答の阻害によりアレルギー反応の始まりを防ぐこ
とができる。この点で重要なのは、IgE合成が、B細胞上のCD23レセプタ
ーへのIgE/アレルゲン複合体の結合により媒介される阻害フィードバックメ
カニズムにより調節され得るという事実である(Luo ら、J. Immunol., 1991, 1
46 (7), 2122-9 ; Yu ら、1994, Nature, 369 (b483) : 753〜6)。細胞の結合C
D23を欠如するシステムにおいて、このIgE合成の阻害はおこらない。
【0003】 このようなアレルギー応答の治療における現在のストラテジーには、抗ヒスタ
ミン治療及び/又は抗炎症性コルチコステロイドの局所的投与によりヒスタミン
放出の症状的効果を防ぐための手段がある。開発中である他のストラテジーには
、マスト細胞の脱顆粒を防ぐために宿主免疫系を用いるものがある(Stanworth
ら、EP 0 477 231 B1 )。他の型の免疫療法も開示されている(Hoyne ら、J. E
xp. Med. 1993, 178, 1783〜1788 ; Holt ら、 Lanet, 1994, 344, 456〜458)。
【0004】 ミツバチ毒液、チリダニ類発散物及び寄生体タンパク質中に存在するいくつか
の一般的なアレルゲンは、マスト細胞脱顆粒を誘導すること、及びアレルゲン特
異的IgEの欠如下でさえインターロイキン−4合成及び分泌を刺激することが
見い出されている(Machado ら、 1996, Eur. J. Immunol. 26, 2972〜2980) 。
このタンパク質分解性アレルゲン、例えばミツバチ毒液ホスホリパーゼA2又は
チリダニ類発散物に関連するプロテアーゼは酵素活性に依存する。
【0005】 本発明は、野生型のタンパク質分解活性のアレルゲンに対して大きく減少した
タンパク質分解活性を有する組換え変異アレルゲン、及びそれをコードする核酸
、並びにアレルギーに対する予防又は免疫治療剤としてのそれらの使用を供する
。好ましいアレルゲンはチリダニアレルゲンDerp1である。 本発明は、(IL−4:IFN−γ生産性DerP1特異的T細胞の比の減少
、又はIL−5:IFN−γ比の減少により測定した)Th2型からTh1型の
応答へのシフトを介して、IgEの生産を下降制御するための手段を供すること
、及びアレルゲンに対する細胞媒介応答を改変することによる、アレルギーの治
療及びアレルギーの予防のための製剤の供給に関する。これは、酵素活性が損な
われた組換え変異アレルゲンの供給及び使用により達成される。
【0006】 チリダニ類(house dust mite ) デルマトファゴイデス・プテロニシヌス (De rmatophagoides pteronyssinus )のグループ1プロテアーゼアレルゲンであるD
erP1(Tophamら、1994, Protein Engineering, 7, 7, 869〜894 ; Simpson
ら、1989, Protein Sequences and Data Analyses, 2, 17〜21) は1つのこのよ
うなアレルゲンである。それは30kDa タンパク質であり、クローン化され、配
列決定されている (Chuaら、1988, J. Exp. Med., 167, 175〜182)。成熟タンパ
ク質中には222アミノ酸残基を含むことが知られている。DerP1の配列は
パパインと31%の相同性を有し、重要なのは、酵素的に活性な領域で相同性を
有しており、最も顕著なのはCys34−His170イオン対である(Topham
ら、前掲) 。DerP1はダニ類の中腸内で生産され、その役割はおそらく食物
の消化に関連する。0.2ngまで又はタンパク質分解的に活性なDerP1が各
々直径約10〜40μmである各々の糞便ペレットに組み込まれており、それゆ
え、ヒト呼吸管に容易に吸い込まれる。室温における精製されたDerP1調製
物の一晩の保存は、自己タンパク質分解により酵素活性をほぼ完全に喪失させる
(Machado ら、 1996, Eur. J. Immunol. 26, 2972〜2980) 。
【0007】 DerP1は、ヒトBリンパ球CD23(Hewittら、 1995, J. Exp. Med., 1
82, 1537〜1544) 及びCD25(Schultz ら、J. Exp. Med. 1998, 187 (2) : 2
71-5)の表面から低アフィニティーイムノグロブリンIgE Fcレセプターを
、ヒトT細胞インターロイキン−2レセプターからのサブユニットを開裂するこ
とが見い出されている。B細胞表面からのレセプターの開裂はその培養上清中の
可溶性CD23中の平行した増加に関連していた。IgE分泌性B細胞からの細
胞表面CD23の損失は、IgE合成を通常、制限する重要な阻害フィードバッ
クメカニズムを除去することによりIgE免疫応答を促進し、増強し得る。(He
wittら、1995, J. Exp. Med. 182, 1537〜1544) 。更に、可溶性CD23はIg
E生産を促進することが示されているので、DerP1により遊離されるCD2
3のフラグメントはIgEの合成を直接、増強することができる。CD23開裂
の効果に加えて、T細胞の表面からのCD25の開裂は、増殖及びINF−γ分
泌の減少を誘導し、それは結果として免疫応答をTh2型応答に向かわせる。D
erP1抗原に関する現在の論文は、Machado ら、Eur. J. Immunol. (1996) 26
;2972〜2980 ; Hewitt ら、J. Exp. Med. (1995) 182 : 1537〜1544 :及びSchu
lzら、 Eur. J. Immunol. (1995) 25 : 3191〜3194である。
【0008】 本発明の一部を形成する減少したタンパク質分解活性を有する他の変異アレル
ゲンは他のグループIシステインプロテアーゼ、例えばデルマトファゴイデス・
ファリナエ(Dermatophagoides farinae) (DerP1と80%の相同性)、及
びグループIII アレルゲン (セリンプロテアーゼ) 、例えばDerpIII (Stew
art ら、1992, Immunology, 75, 29〜35) 及びDerpIV (Yaseuda ら、1993,
Clin. Exp. Allergy, 23, 384-390); 及びグループIVアレルゲン (アミラーゼ)
に基づき得る。
【0009】 本発明のアレルゲンは、組換え生産される。Derp1タンパク質分解活性は
、酵素活性部位で、又はプロペプチドと成熟分子との間の開裂の部位で、cDN
A又はゲノムDNAに変異を導入することにより害され得る。該変異アレルゲン
は、野生型アレルゲンに優る次の利点を有する:1)野生型アレルゲンにより刺
激されるものと比べてTh1型の免疫応答を増加させ、それによりワクチン接種
した宿主のアレルギー能力の抑制を導き、2)減少したアレルゲン性を有し、そ
れにより高投与量の免疫原の全身投与のためにより適し、3)ネイティブDer
P1の結合についてIgEと競合するDerP1特異的IgGを誘導するであろ
う。
【0010】 本発明のアレルゲンは、自己分解性分解の欠如により測定して、単離され又は
組換え体活性DerP1よりも安定である。これにより本発明はアレルゲンの野
生型と比べて安定であるアレルゲンも供し、ここで該アレルゲンは、かなり減少
したタンパク質分解活性を有し、実質的に全長のタンパク質であり、任意に、該
アレルゲンは更にアレルゲンのプロ型を含む。
【0011】 本発明の一態様は、上述の通り変異したDerp1をコードする核酸を供し、
そして本発明の更なる態様は、変異したDerp1自体を供する。本発明のなお
更なる態様は、実質的に安定な組換えDerP1を供する、前記安定なDerP
1は実質的に全長の成熟タンパク質であるか、又はプロDerP1分泌を更に含
む成熟タンパク質である。本発明の文脈における用語“安定な”とは、SDS−
PAGE分析により証明して、タンパク質分解的に活性を野生型DerP1と比
較して室温で一晩、インキュベートした時に自己タンパク質分解により実質的な
量の分解を行わない産物である。
【0012】 本発明のなお更なる態様は、変異したDerp1タンパク質の調製のための方
法であって、組換え宿主細胞において前記タンパク質をコードするDNAを発現
させ、そしてその産物を回収することを含む方法を供する。 変異したDerp1(又は他の変異したアレルゲン)をコードするDNA分子
は本発明の更なる態様を形成し、標準的なDNA合成技術により、例えばD.M. R
obertsら(Biochemistly 1985, 29, 5090〜5098)により記載される酵素的連結に
より、化学的合成により、試験管内酵素的重合により、又はこれらの技術の組合
せにより合成することができる。
【0013】 DNAの酵素的重合は、一般に50mL又はそれ未満の容量で、必要に応じて1
0°〜37℃の温度で、ヌクレオシドトリホスフェートdATP,dCTP,d
GTP及びdTTPを含む適切な緩衝液中でDNAポリメラーゼI(クレノウフ
ラグメント)を用いて試験管内で行うことができる。DNAフラグメントの酵素
による連結は、適切な緩衝液、例えば0.05M Tris(pH7.4)、0.
01M MgCl2 ,0.01Mジチオトレイトール、1mMスペルミジン、1mM
ATP及び0.1mg/mLウシ血清アルブミン中で、4℃〜環境温度で、一般に
50mL又はそれ未満の容量でT4 DNAのようなDNAリガーゼを用いて行う
ことができる。DNAポリマー又はフラグメントの化学合成は、'Chemical and
Enzymatic Synthesis of Gene Fragments - A Laboratory Manual' (ed. H.G. G
assen and A. Lang), Verlag Chemie, Weinheim (1982)、又は他の科学出版物、
例えばM.J. Gait, H.W.D. Matthes, M. Singh, B.S. Sproat、及びR.C. Titmas,
Nucleic Acids Research, 1982, 10, 6243 ; B.S. Sproat 及びW. Bannwarth,
Tetrahedron Letters, 1983, 24, 5771 ; M.D. Matteucci及びM.H Caruthers, T
etrahedron Letters, 1980, 21, 719 ; M.D. Matteucci及びM.H. Caruthers, Jo
urnal of the American Chemical Society, 1981, 103, 3185 ; S.P. Adamsら、
., Journal of the American Chemical Society, 1983, 105, 661 ; N.D. Sinha
, J. Biernat, J. McMannus 、及びH. Koester, Nucleic Acids Research, 1984
, 12, 4539 ; and H.W.D. Matthes et al., EMBO Journal, 1984, 3, 801に記載
されるもののような固相技術を用いて、慣用的なホスホトリエステル、ホスファ
イト又はホスホルアミジト化学により行うことができる。
【0014】 あるいは、そのコーディング配列は、周知の技術 (例えば相補的cDNA鎖を
作り出すためのmRNAの逆転写);及び市販のcDNAキットを用いて、De
rP1 mRNAから得ることができる。 本発明は特定の開示される配列に限定されないが、そのタンパク質分解活性の
いくつか又は全てを除去するように変異されているが野生型アレルゲンに対する
免疫応答を刺激する能力を保持するいずれのタンパク質分解性アレルゲンも含む
。変異体アレルゲンは、Shultzら、1995, European Journal of Immunology, 25
, 3191〜3194)に従うCD23開裂アッセイ、又はMachado ら、 1996, Eur. J.
Immunol. 26, 2972〜2980に記載される基質の酵素による分解により野生型と比
較することができる。変異アレルゲンの免疫原性は、種々の免疫学アッセイによ
り野生型アレルゲンのそれと比較することができる。その変異体及び野生型アレ
ルゲンの交差反応は、変異体又は野生型アレルゲンでのワクチン接種の後の試験
管内T細胞アッセイによりアッセイすることができる。要約すると、ワクチン接
種動物から単離した脾臓T細胞は、変異体又は野生型アレルゲンて試験管内で再
刺激し、次に市販のELISAアッセイでサイトカイン生産を測定することがで
き、又はアレルゲン特異的T細胞の増殖は、トリチウム化チミジンの組込みによ
り、経時的にアッセイすることができる。また、免疫原性は、ELISAアッセ
イにより測定することができ、その詳細な当業者により容易に決定され得る。要
約すると、ELISAアッセイの2つの型が考えられる。第1は、野生型Der
p1で免疫化したマウスの血清により変異DerP1の認識を評価することであ
り、そして第2は、変異アレルゲンで免疫化した動物の血清により野生型Der
P1アレルゲンの認識による。要約すると、各々のウェルは100ngの精製した
野生型又は変異したDerp1で4℃で一晩、コートされるであろう。ブロッキ
ング溶液(0.1% BSAを含むTBS−Tween 0.1%)とインキュ
ベートした後、血清の連続希釈物は1時間、37℃でインキュベートされよう。
それらウェルは5回、洗浄され、全IgGはアルカリホスファターゼとコンジュ
ゲートした抗IgG抗体とインキュベートすることにより示される。
【0015】 酵素的に活性をアレルゲン又はDerP1の削減は、不活性化された変異体を
組換え生産する前に、ネイティブ配列に変異を導入することにより行うことがで
きる。これは、活性部位に置換、欠失、又は付加を導入することにより;不活性
なプロ酵素を活性な成熟タンパク質にプロセッシングする領域中の残基を挿入、
欠失又は置換することにより;又は酵素活性が失われるようにタンパク質の3次
元構造を変えることにより行うことができ、これは、とりわけ、フラグメントに
おいてタンパク質を発現することにより、又はジスルフィド架橋形成に関与する
システイン残基を削除することにより、又はタンパク質の3次構造を実質的に変
えるように、残基を削除又は付加することにより達成することができる。あるい
は、結果として生ずる十分に折りたたまれた組換えタンパク質中の(プレプロタ
ンパク質の位置132及び268に各々相当する)成熟タンパク質の各々位置3
4及び170において、CysとHis残基との間の相互作用を変化させる効果
を伴う変異を形成することができる。
【0016】 本発明は、本明細書に詳述され、これらに限らないが、タンパク質分解的に不
活性なDerP1の例として供される3つの特定の変異にある。第1に、Der
P1の酵素活性は、活性部位におけるシステイン残基をアラニンに置換すること
により排除される。この置換はプロDerP1タンパク質配列のCys132→
Ala132でおこり、配列番号:1に示される。
【0017】 第2に、DerP1アレルゲンは組換え発現され、プロ及び成熟タンパク質間
のリンカー領域における4つのアミノ酸残基の削除によりその不活性なプロタン
パク質形態を保持する。この削除はPro−DerP1タンパク質配列からの部
位96〜99からアミノ酸残基NAETをもとめて除去する。この配列は配列番
号:2に示す。第3に、DerP1の酵素活性は、活性部位中のヒスチジン残基
をアラニンに置換することにより排除される。この置換はプロDerP1タンパ
ク質配列のHis268→Ala268でおこり、配列番号:3に示される。
【0018】 各々の野生型酵素アレルゲンの活性部位は、文献から、又は相同性を引用する
ことにより決定することができる。例えば、システインプロテアーゼであるDe
rP1の活性部位は、パパインのような他の周知のシステインを引用することに
より予想として推定される。DerP1は、カテプシンBを含む他のパパイン様
システインプロテイナーゼと、本質的な構造及びメカニズムの特徴を共有する。
活性部位チオレート−イミダゾリウムイオン対は、Cys34及びHis170
の側鎖を含む(Tophamら、1994, Protein Engineering, 7, 7, 869〜894)。
【0019】 Derp1の変異型は、G. Winter ら(Nature 1982, 299 1756〜758)又はZo
ller及びSmith (1982 ; Nucl. Acids Res., 10, 6487〜6500) により記載される
方法のような慣用的な方法、又はChan及びSmith (Nucl. Acids Res., 1984, 12 , 2407〜2419) 又はWinterら (Biochem. Soc. Trans, 1984 12, 224〜225) に
より記載されるような欠失変異誘発によりDerp1タンパク質をコードするc
DNAの部位特異的変異誘発により調製することができる。
【0020】 本発明の方法は、Maniatisら、Molecular Cloning - A Laboratory Manual ;
Cold Spring Harbor, 1982-1989 に記載されるような慣用的な組換え技術により
行うことができる。 特に、その方法は次のステップを含む: 1.宿主細胞において、前記変異Derp1タンパク質をコードするヌクレオ
チド配列を含むDNAポリマーを発現することができる複製可能な又は組込み可
能な発現ベクターを調製し; 2.次の技術のうちの1つにより生じたタンパク質の酵素活性を変化させ:部
位特異的変異誘発を用いて活性部位からのシステイン又はヒスチジン残基(又は
その活性部位内の他の残基と相互作用する他の残基)をアラニン残基におきかえ
;その配列が天然のものと異なるオリゴヌクレオチドの対によりcDNAフラグ
メントを置換し;又は部位特異的変異誘発を用いてプロペプチドと成熟酵素との
間の連結部において4つの残基を削除し; 3.宿主細胞を前記ベクターで形質転換し; 4.DNAポリマーの発現を許容する条件下でその形質転換された宿主細胞を
培養してタンパク質を作り出し;そして 5.そのタンパク質を回収する。
【0021】 用語“形質転換”は、本明細書において、例えばGenetic Engineering ; Eds.
S.M. Kingsman及びA.J. Kingsman ; Blackwell Scientific Publications ; Ox
ford, England, 1988 に記載される慣用的な技術を用いて、適切なプラスミド又
はウィルスベクターでの形質転換、トランスフェクション又は感染により、外来
DNAを宿主細胞に導入することを意味する。用語“形質転換された”又は“形
質転換体”は、以後、関心ある外来遺伝子を含み、それを発現する結果として生
じた宿主細胞に適用されよう。
【0022】 その発現ベクターは新規であり、これも本発明の一部を形成する。 複製可能な発現ベクターは、宿主細胞と適合するベクターを開裂して完全なレ
プリコンを有する直鎖DNAセグメントを供し、そしてその直鎖セグメントを、
その直鎖セグメントと一緒に、Derp1タンパク質をコードするDNAポリマ
ーのような要求される産物をコードする1又は複数のDNA分子と、連結条件下
で組み合わせることにより、本発明に従って調製することができる。
【0023】 これにより、そのDNAポリマーは、必要に応じて、予め形成され、又はベク
ターの作製の間に形成され得る。 ベクターの選択は、原核生物又は真核生物であり得る宿主細胞により部分的に
決定されるであろう。適切なベクターには、プラスミド、バクテリオファージ、
コスミド及び組換えウィルスがある。
【0024】 複製可能な発現ベクターの調製は、便利には、例えば上述のManiatisらに記載
される手順により、DNAの制限、重合及び連結のための適切な酵素で行うこと
ができる。 組換え宿主細胞は、宿主細胞を本発明の複製可能な発現ベクターで形質転換条
件下で形質転換することにより、本発明に従って調製される。適切な形質転換条
件は慣用的であり、例えば上述のManiatisら、又は“DNA Cloning" Vol. II, D.
M. Glover ed., IRL Press. Ltd, 1985 に記載される。
【0025】 形質転換条件の選択は宿主細胞により決定される。これにより、大腸菌のよう
な細菌宿主は、CaCl2 の溶液(Cohen ら、Proc. Nat. Acad. Sci., 1973, 69 , 2110) で又はRbCl,MnCl2 、酢酸カリウムの混合物を含む溶液で、
次に3−〔N−モルホリノ〕−プロパン−スルホン酸、RbCl及びグリセロー
ルで処理することができる。培養中の哺乳動物細胞は、ベクターDNAの細胞へ
のカルシウム同時沈降により、リポフェクションにより、又はエレクトロポレー
ションにより形質転換することができる。本発明は、本発明の複製可能な発現ベ
クターで形質転換された宿主細胞も包含する。
【0026】 DNAポリマーの発現を許容する条件下での形質転換された宿主細胞の培養は
、慣用的には、例えばManiatisら及び上述の "DNA Cloning ”に記載されるよう
に行われる。これにより、好ましくは、細胞には栄養素が補給され、45℃未満
の温度で培養される。 その産物は、宿主細胞に従って慣用的な方法により回収される。これにより、
宿主細胞が細菌、例えば大腸菌である場合、それは物理的、化学的又は酵素的に
溶解することができ、そのタンパク質産物は、生じたライセンスから単離するこ
とができる。宿主細胞が哺乳動物である場合、その産物は一般に、栄養培地から
又は無細胞抽出物から単離することができる。慣用的なタンパク質単離技術には
、沈降法、吸着クロマトグラフィー、及びモノクローナル抗体アフィニティーカ
ラムを含むアフィニティークロマトグラフィーがある。
【0027】 あるいは、発現は、バキュロウィルスのような適切なベクターを用いて昆虫細
胞において、形質転換されたドロソフィラ細胞又は哺乳動物CHO細胞において
、行うことができる。本発明の新規タンパク質は、EP−A−0 278 94
1においてCSタンパク質について記載されるようにイースト細胞において発現
させることもできる。
【0028】 本発明のワクチンは、免疫保護量のDerp1(又は他の)アレルゲンタンパ
ク質の変異型を含む。用語“免疫保護”とは、アレルギー疾患が回避され又は和
げられるように、後の攻撃に対する免疫応答を誘発するのに必要な量をいう。あ
るいは、先に凍結乾燥を行った、又は行っていないタンパク質は、種々の周知の
アジュバントのいずれかと混合し、吸着し、又は共有結合させることができる。
好ましくは、アジュバントは、Th1型免疫応答の選択的インジケーターであり
得る。
【0029】 免疫応答は、免疫系の細胞との抗原の相互作用を介して抗原に対して形成され
る。生じた免疫応答は、広くは2つの最終的なカテゴリーに分離することができ
、それらは、(伝統的に各々抗体及び保護の細胞エフェクターメカニズムを特徴
とする)体性又は細胞媒介性免疫応答である。これらの応答のカテゴリーはTh
1型応答(細胞媒介応答)、及びTh2型免疫応答(体性応答)と呼ばれる。マ
ウスにおいて、Th1型応答はIgG2aサブタイプの抗体の形成を特徴とし、
一方ヒトにおいてはこれらはIgG1型抗体に相当する。Th2型免疫応答はマ
ウスIgE,IgG1,IgA、及びIgMを含む広範囲のイムノグロブリンア
イソタイプの形成を特徴とする。
【0030】 これらの2つの型の免疫応答に隠れた駆動力は、免疫系の細胞を助けるよう機
能し、Th1又はTh2応答に対する最終的な免疫応答を指揮するいくつかの同
定されたタンパク質メッセンジャーであるサイトカインである。これにより、T
h2型サイトカインは所定の抗原に対する細胞媒介性免疫応答を誘導するが、T
h2型サイトカインは抗原に対する体性免疫応答を誘導する。
【0031】 Th1及びTh2型免疫応答の区別は絶対的でないことを思い出すことが重要
である。実際、個体は、Th1優勢又はTh2優勢であるとして記述される免疫
応答を支持するであろう。しかしながら、Mosmann 及びCoffman (Mosmann, T.R.
及びCoffman, R.L. (1989)TH1及びTH2細胞: different patterns of lym
phokine secretion lead to different fuactional properties : Annual Revie
w of Immunology, 7, p145〜173)により、ネズミCD4T細胞クローンにおいて
記述されるものの意味においてサイトカインのファミリーを考えることがしばし
ば便利である。伝統的に、Th1型応答は、細胞障害性リンパ球(CTL)のよ
うな細胞媒介性エフェクターメカニズムに関連しており、Tリンパ球によるIN
F−γ及びIL−2サイトカインの生産を特徴とし得る。Th1型免疫応答の誘
導にしばしば直接、関連しない他のサイトカイン、例えばIL−12はT細胞に
より生産されない。対照的に、Th2型応答は、体性メカニズム、並びにIL−
4,IL−5,IL−6,IL−10及び腫瘍壊死因子β(TNF−β)の分泌
に関連する。
【0032】 特定のワクチンアジュバントがTh1又はTh2型サイトカイン応答の刺激に
特に適していることが知られている。このサイトカイン生産の重みは、Th1型
又はTh2型免疫応答優勢の形成に翻訳される。伝統的に、ワクチン接種又は感
染後の免疫応答のTh1:Th2バランスの最も優れたインジケーターには、抗
原の再刺激後の試験管内でのTリンパ球によるTh1又はTh2サイトカインの
生産の直接の測定、及び抗原特異的抗体応答のIgG1:IgG2a比の測定が
ある。
【0033】 これにより、Th1型アジュバントは、単離されたT細胞集団を刺激して、試
験管内で抗原で再刺激した時に高レベルのTh1型サイトカインを作り出し、そ
してTh1型メカニズムに関連した抗原特異的イムノグロブリン応答を誘導する
(マウスにおけるIgG2a、ヒトにおけるIgG1)ものである。 アジュバントには、これらに限らないが、水酸化アルミニウム、ムラミルジペ
プチド及びサポニン、例えばQuilA,3D−MPL(3−O−脱アシル化モ
ノホスホリル脂質A)、又はTDMがある。更なるかわりの例として、タンパク
質は、リポソームのような微小粒子内に被包することができる。Th1型免疫応
答を選択的に刺激する特に好ましいアジュバントは、3D−MPL及びQS21
の組合せ(EP 0 671 948 B1)、3D−MPL及びQS21を含
む水中油エマルション(WO95/17210)、他の担体と共に調剤された3
D−MPL(EP 0 689 454 B1)、又はコレステロール含有リポ
ソーム中に調剤したQS21(WO96/33739)、又は免疫刺激性オリゴ
ヌクレオチド(WO96/02555)である。なお、別の例において、タンパ
ク質は、破傷風毒素のような抗アレルゲン免疫応答の形成の助けとなるT細胞を
供することができる担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。Qu
ilAの使用はDalsgaard ら (Acta Vet Scand. 18 : 349 (1977)により開示さ
れる。
【0034】 ワクチン調製は、一般に、New Trends and Developments in Vaccine, Voller
ら (eds), University Park Press, Baltimore, Maryland, 1978に記載される。
リポソームでの被包は、Fullerton の米国特許4,235,877に記述される
。タンパク質の高分子へのコンジュゲーションは、例えばLikhite の米国特許4
,372,945及びArmor らの米国特許4,474,757により開示される
【0035】 各々のワクチン投与において存在する本発明のタンパク質の量は、典型的なワ
クチンにおいて大きな悪い副作用なく免疫保護応答を誘導する量として選択され
る。このような量は、用いる特定の免疫原、及びワクチンにアジュバントを加え
るか否かに依存して種々であろう。一般に、各々の投与には、1〜1000μg
、好ましくは1〜200μgのタンパク質を含むであろう。特定のワクチンのた
めの最適な量は、被検体における抗体タイター及び他の応答の観察に関する標準
的な研究によって確認することができる。最初のワクチン接種の後、被検体には
、好ましくは、約4週目にブーストが与えられ、次にアレルギー応答が存在する
危険がある限り6ケ月毎にくり返しブーストが与えられよう。
【0036】 本発明のワクチンは、成熟体にも幼児(非成熟体)にも投与することができる
が、好ましくは実質的なTh2型記憶応答の確立前の生まれた直後に個体にワク
チン接種する。 本発明の更なる態様は、ヒトにおいてアレルギー疾患を防止し又は和らげる方
法であって、必要な被検体に、免疫原として有効な量の本発明の変異アレルゲン
又は本発明によるワクチンを投与することを含む方法を供する。
【0037】 以下の例は本発明を詳述するが、限定するものではない。制限酵素及び他の試
薬は実質的に販売元の説明に従って用いた。 実施例1−ピキア・パストリスにおける発現pNIV4811の作製 pNIV4811を、ピキア・パストリスMFαのプレプロペプチドとの融合
体において成熟Derp1の発現を促進するようデザインする。プラスミドAT
CC87307は成熟DerP1のための配列を含む。全Derp1制限地図を
図7に供する。
【0038】 T4 DNAリガーゼとの連結: −pPIC9k(INVITROGEN V175−20)からのSphI XhoI −その配列が下記の通りであるXhoIPstIオリゴヌクレオチド(no
.97038及びno. 97039) −pNIV4810からのPstIXbaI(プラスミドATCC8730
7) −pPIC9kからのAvrIISphI オリゴヌクレオチドの配列:
【0039】
【化1】
【0040】 結果 pNIV4811をトランスフェクトしたピキア・パストリスは、開裂されて
いないプロMFα−成熟Derp1融合タンパク質を含む43kDのタンパク質の
発現を導き、いくつかのクローンにおいて検出された(図1)。 pNIV4817の作製 pNIV4817はpNIV4811から得られる。それは、ピキア・パスト
リスMFαのプレペプチドとの融合体において成熟Derp1の発現を促進する
ようデザインされる。
【0041】 連結:−pNIV4811からのBstEIIBamHI −その配列が下記の通りであるBamHIPstIオリゴヌクレオチ
ド(no.97262及びno. 97263) −pNIV4811からのPstIBstEII オリゴヌクレオチドの配列
【0042】
【化2】
【0043】 結果 見掛け分子量30kDa のDerp1タンパク質の成熟型をいくつかのクローン
は発現し、それは上清に分泌された(図2)。 pNIV4815の作製 pNIV4811から出発して、以下の構成物を、プロペプチドと成熟酵素と
の間の連結部において4つの残基〔N−A−E−T(Tは成熟タンパク質の最初
の残基である)〕を削除するようデザインする。
【0044】 連結:pPIC9k(P.パストリスにおける発現のために用いるベクター)
からのBlnIBamHIフラグメント pNIV4811からのBamHIEaeIフラグメント プライマーNo.97142及び97143でのRT−PCRにより形
成されたEaeIEcoRIフラグメント。残基:A6 からE74 その配列が下記の通りであるEcoRIPstIオリゴヌクレオチド
(No.97140及び97141)。残基:N96AET99を除きF75か
らC102 pNIV4810からのPstIXbaIフラグメント NAET削除を許容するオリゴヌクレオチドの配列
【0045】
【化3】
【0046】 pNIV4819の作製 pNIV4817から出発して、次の構成の、ピキア・パストリス中のDer
p1の成熟形態を作り出すようデザインした発現プラスミドを、(成熟タンパク
質中のCys34変異に相当する)活性部位のシステイン残基をアラニン残基に
より置換するよう作り出す。
【0047】 連結:−pNIV4817からのBpu1102I−AseIフラグメント −その配列が下記の通りであるオリゴヌクレオチドno.97121及
びno.97122のハイブリダイゼーションから生じたAseI−TfiI合
成フラグメント:プロDerP1の残基I104 〜E142 に対応(成熟DerP1
タンパク質のI6 −) −pNIV4810(ATCC87307)からのTfiIBstE II フラグメント −pNIV4817からのBstEIIBpu1102Iフラグメント オリゴヌクレオチドの配列
【0048】
【化4】
【0049】 pNIV4815の作製 pNIV4811から出発して、以下の構成物を、プロペプチドと成熟酵素と
の間の連結部において4つの残基〔N−A−E−T(Tは成熟タンパク質の最初
の残基である)〕を削除するように作る。 連結:pPIC9k(PPIChia pastorisにおける発現のため
に用いるベクター) からのBluIBamHIフラグメント pNIV4811からのBamHIEaeIフラグメント プライマーNo.97142及び97143でのRT−PCRにより形
成されたEaeIEcoRIフラグメント。残基:A6 からE74 その配列が下記の通りであるEcoRIPstIオリゴヌクレオチド
(No.97140及び97141)。残基:N96AET99を除きF75か
らC102 pNIV4810からのPstIXbaIフラグメント オリゴヌクレオチドの配列:NAET削除を許容:
【0050】
【化5】
【0051】 実施例2−哺乳動物細胞における発現 pNIV4812の作製 CHO−K1においてDerp1の成熟型を作り出すようデザインしたpEE
14(CellTech, Cockett ら、 1990, Biotechnology, vol 8, 662〜667)に基づ
く発現プラスミドであるpNIV4812は、プレDerp1、次に成熟Der
p1配列(プロタンパク質でない)をコードする。
【0052】 連結:−pEE14からのHindIII XbaI −その配列は下記の通りであるHindIII PstIオリゴヌクレオ
チドno.97040及び97041 −pNIV4810(プラスミドATCC87307)からのPstIXbaI オリゴヌクレオチドの配列
【0053】
【化6】
【0054】 結果 30kDa の見掛け分子量のタンパク質の発現がいくつかの抽出物中で検出され
た(図3)。培養上清中にはタンパク質は検出されなかった。このことは、その
タンパク質はCHO−K1細胞から分泌されなかったことを示す。 pNIV4814の作製 pNIV4812から出発して、以下の構成物を、活性部位からのシステイン
残基をアラニン残基に置換するよう作った。
【0055】 連結:−pNIV4812からのAseIフラグメント −pNIV4819構成物中のAseITfiIオリゴヌクレオチド
(No.97121及び97122) −pNIV4810(ATCC87307)からのTfiIBstE II フラグメント −pNIV4812からのBstEII−AflIIフラグメント pNIV4819及びpNIV4814の作製は、pNIV4810において
その成熟タンパク質のイソロイシン6をコードするコドンがATCでなくATT
であったという公開された発見のおかげで可能になった。この配列は、AseI 制限部位の存在の原因である。
【0056】 pNIV4816の作製 CHO−K1内で発現するようデザインしたpNIV4812から出発して、
pNIV4816はpNIV4815についてと同じ削除を有する。この構成物
は、プロ及び成熟タンパク質の間の連結部からのNAET残基の削除を有する組
換えプロDerP1を生産する。
【0057】 連結:pEE14からのXbaIAflIIフラグメント pNIV4812からのAflIIEaeIフラグメント プライマーNo.97142及び97143を用いるRT−PCRによ
り形成されたEaeIEcoRIフラグメント EcoRIPstIオリゴヌクレオチドNo.97140及び971
41(pNIV4815に用いたのと同じオリゴヌクレオチド) pNIV4810からのPstIXbaIフラグメント 実施例3−ドロソフィラ細胞における発現 pNIV4827の作製 pNIV4827を、バキュロウィルスに感染した昆虫細胞からの成熟Der
p1の発現及び分泌を促進するようにデザインした。
【0058】 連結:PstIで直鎖化したpAcGP67Aベクター pNIV4810(ATCC87307)からのPstIフラグメント pNIV4827からのDerp1の発現をウエスタン・ブロットにより証明
した。 pNIV4828の作製 pNIV4828を、バキュロウィルスに感染した昆虫細胞からのProDe
rp1の発現及び分泌を促進するようデザインした。
【0059】 連結:bAcGP67A(Pharminger ref.21220P)か
らのSapIBamHI BamHIEcoRI 172bp合成フラグメント pNIV4820からのEcoRIBssSI pNIV4827からのBssSI−SapI 合成フラグメントの配列:
【0060】
【化7】
【0061】 pNIV4828からのProDerp1の発現を、ウエスタン・ブロットに
より証明した。 pNIV4832の作製 このプラスミドはDerp1プロペプチド及びその後に成熟Derp1(Pr
oDerp1)配列をコードし、ドロソフィラ細胞において発現されるようデザ
インする。
【0062】 連結:−発現ベクターpDS471V5−His(INVITROGEN V
4115〜20)からのAsp718−BamHIフラグメント −98023及び98024オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーシ
ョンから生じたAsp718−SpeI合成フラグメント −pNIV4828からのSpeIBglIIフラグメント オリゴヌクレオチドの配列
【0063】
【化8】
【0064】 NB:pNIV4828はgp67シグナルペプチドに融合したプロDerp
1を発現する組換えバキュロウィルスの単離のためにデザインしたプラスミド。 結果 ドロソフィラ細胞におけるプロDerP1の一時的発現が検出された(データ
は示さない)。
【0065】 pNIV4840の作製 pNIV4840は、用いる発現ベクターが安定であり誘導性である点でpN
IV4832と異なる(pMT/V5−His)。 連結:−pNIV4832からのAsp718−NotI −pMT/V5−His(INVITROGEN V4120−20)
からのNotI−Asp718 ドロソフィラ細胞におけるプロDerp1の発現を示した(図4)。
【0066】 pNIV4842の作製 pNIV4842を、組換えドロソフィラ細胞からのProDerp1の発現
及び分泌を促進するようデザインした。ProDerp1コーディング配列をそ
のプロペプチドの開裂を害するように工作した。この目的を達成するために、そ
の開裂を含むNAETをコードする4つのヌクレオチドトリプレットを削除した
【0067】 連結:−pNIV4840からのNotIEcoRI −オリゴヌクレオチドno.98136及びno.98137のハイブ
リダイゼーションから生じたEcoRIPstI合成フラグメント −pNIV4840からのPstIBstEII −pNIV4840からのBstIINotI 合成オリゴヌクレオチドの配列
【0068】
【化9】
【0069】 結果 そのプロペプチドとの融合体におけるDerp1の検出を誘導後に上清中で行
った(図5)。この組換え変異DerP1の配列は配列番号:4に供される。 pNIV4843の作製 pNIV4843を、活性部位のシステイン残基がアラニンに変異されている
ProDerp1形態の組換えドロソフィラ細胞からの発現及び分泌を促進する
ようにデザインした。
【0070】 連結:−pMT/V5−HisからのNotI−Asp718 −pNIV4832からのAsp718−PstI −pNIV4819からのPstITfiI −pNIV4832からのTfiINotI 結果 そのプロペプチドとの融合体におけるDerp1の検出を、誘導後に上清にお
いて検出した(図6)。この組換え変異DerP1の配列を配列番号:5に示す
【0071】 実施例3:組換えドロソフィラ細胞から分泌される組換えProDerp1の 精製手順 消費した培養培地(1リッター)からのタンパク質を、一晩の硫酸アンモニウ
ム沈降により4℃で60%飽和まで濃縮した。17000gで30分の遠心の後
、その沈殿を20mLの20mM Tris−HCl pH8.0中に再度懸濁し、同
緩衝液5リッターに対して透析した。20000gでの30分の遠心により不溶
性タンパク質を捨てた。その透析物を、20mM Tris−HCl pH8.0で
平衡化したQ sepharose XLカラム(3×1.6cm、Pharma
cia)に流した。そのカラムを同緩衝液で洗った後、結合したタンパク質をN
aCl濃度の100mM増加のステップにより溶出した。ProDerp1は主に
200mM NaClで溶出された。ProDerp1が豊富な画分をプールし、
5mMリン酸カリウム緩衝液pH7.0でならしたヒドロキシアパタイトタイプ1カ
ラム(1×1.6cm、Biorad)に流した。ProDerp1を含む未結合
材料をOmega膜(カットオフ:10kD,Filton)を用いて限外ろ過に
より濃縮した。その濃縮物をPBS pH7.3中でsuperdex75 FP
LCカラム(30×1cm、Pharmacia)に流した。そのゲルろ過カラム
から溶出されたProDerp1は80%超の純度であった。
【0072】 実施例4.ワクチン製剤 変異DerP1又はアレルゲンを含むワクチンは、多くの一般のアジュバント
と一緒に調剤することができる。1つの好ましいアジュバントシステムは、以下
に記載の水中油エマルションである: 本発明に用いる水中油エマルションアジュバント製剤は、次の水中油エマルシ
ョン成分:5%スクアレン、5%α−トコフェロール、2.0%ポリオキシエチ
レンソルビタンモノオレエート(TWEEN80)を含むよう作製する。そのエ
マルションは、2倍濃縮物として調製する。免疫学的実験に用いた全ての例は、
更なる成分及び希釈剤を加えて1×濃度(240:1のスクアレン:QS21に
等しい)又はその更なる希釈物を供した。
【0073】 要約すると、TWEEN80をリン酸緩衝塩類溶液(PBS)に溶かしてPB
S中2%溶液を供する。100mLの2倍濃度エマルションを供するために、5mL
のDLα−トコフェロール及び5mLのスクアレンをボルテキシングして十分に混
合する。95mLのPBS/TWEEN溶液をその油に加えて十分に混合する。次
に、生じたエマルションをシリンジ針に通し、最後にM110S Microf
luidics機を用いることによりマイクロフルード化する。生じた油滴は約
145〜180nmの大きさを有する(PCSにより測定してzav.として表す
)。他ののアジュバント/ワクチン成分(QS21,3D−MPL及び抗原)を
単一混合物中にエマルションに加える。
【0074】 本明細書に用いる抗原含有ワクチンは、十分な量のSB62アジュバントと調
剤して高スクアレン:QS21比(240:1)を供するか、又は少い量のSB
62と調剤して低比率製剤(48:1)を供する。他のワクチンは、任意に、そ
のエマルションの油相にコレステロールを加えて調剤することができる。 これらのワクチンは、Balb/cマウスのグループにおいてアッセイする。
要約すると、10のマウスのグループを、水中油エマルションアジュバントと組
み合わせた2μg変異アレルゲンで、3週間間隔で筋内に2回、免疫化する。2
回目の免疫化後14日目に、サイトカイン(IL−4,IL−5及びIFN−γ
)の生産を、脾臓及びリンパ節のアレルゲンでの試験管内再刺激の後に分析する
。野生型アレルゲンに対する抗体応答及び誘導されたアイソタイププロフィール
をII後21日目及びIV後14日目にELISAによりモニターする。
【配列表】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年11月10日(1999.11.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項22】 アレルギー応答を治療し又は防止する方法であって、アレ
ルギーを患う又はそれにかかりやすい個体に、請求項18に記載のワクチンを投
与することを含む方法。
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月13日(2000.12.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】 本発明は、特定のアレルゲンに対するアレルギー応答の削減に有効である新規
治療剤に関する。更に、本発明は、新規ポリヌクレオチド、それらによりコード
されるポリペプチド並びに該ポリヌクレオチド及びポリペプチドの使用、並びに
それらの生産に関する。特に、ポリペプチドを含む新規ワクチン、並びにアレル
ギーを患うヒトの治療及びアレルギーの危険性がある個体の予防における使用を
供し、好ましくは、前記ワクチンは、組換え変異デルマトファゴイデス・プテロ
ニシヌス(Dermatophagoides pteronyssinus) アレルゲンDerP1を含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 本発明の一部を形成する減少したタンパク質分解活性を有する他の変異アレル
ゲンは他のグループIシステインプロテアーゼ、例えばデルマトファゴイデス・
ファリナエ(Dermatophagoides farinae) からのDerf1(DerP1と80
%の相同性)、及びグループIII アレルゲン (セリンプロテアーゼ) 、例えばD
erpIII (Stewart ら、1992, Immunology, 75, 29〜35) 及びDerpIV (Ya
seuda ら、1993, Clin. Exp. Allergy, 23, 384-390); 及びグループIVアレルゲ
ン (アミラーゼ) に基づき得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 DNAポリマーの発現を許容する条件下での形質転換された宿主細胞の培養は
、慣用的には、例えばManiatisら及び上述の“DNA Cloning ”に記載されるよう
に行われる。これにより、好ましくは、細胞には栄養素が補給され、45℃未満
の温度で培養される。 その産物は、宿主細胞に従って慣用的な方法により回収される。これにより、
宿主細胞が細菌、例えば大腸菌である場合、それは物理的、化学的又は酵素的に
溶解することができ、そのタンパク質産物は、生じたライゼートから単離するこ
とができる。宿主細胞が哺乳動物である場合、その産物は一般に、栄養培地から
又は無細胞抽出物から単離することができる。慣用的なタンパク質単離技術には
、沈降法、吸着クロマトグラフィー、及びモノクローナル抗体アフィニティーカ
ラムを含むアフィニティークロマトグラフィーがある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】 本明細書に用いる抗原含有ワクチンは、十分な量のSB62アジュバントと調
剤して高スクアレン:QS21比(240:1)を供するか、又は少い量のSB
62と調剤して低比率製剤(48:1)を供する。他のワクチンは、任意に、そ
のエマルションの油相にコレステロールを加えて調剤することができる。 これらのワクチンは、Balb/cマウスのグループにおいてアッセイする。
要約すると、10のマウスのグループを、水中油エマルションアジュバントと組
み合わせた2μg変異アレルゲンで、3週間間隔で筋内に2回、免疫化する。2
回目の免疫化後14日目に、サイトカイン(IL−4,IL−5及びIFN−γ
)の生産を、脾臓及びリンパ節のアレルゲンでの試験管内再刺激の後に分析する
。野生型アレルゲンに対する抗体応答及び誘導されたアイソタイププロフィール
をII後21日目及びIV後14日目にELISAによりモニターする。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボラン,アレー ベルギー国,ベ−1400 ニブル,リュ ド ュ ランデュストリー 24,ユニベルシテ リブル デュ ブリュッセル−セルビス デュ ジェネティク アプリケ (72)発明者 ジャコブ,パウル ベルギー国,ベ−1400 ニブル,リュ ド ュ ランデュストリー 24,ユニベルシテ リブル デュ ブリュッセル−セルビス デュ ジェネティク アプリケ (72)発明者 マセル,マルク ベルギー国,ベ−1400 ニブル,リュ ド ュ ランデュストリー 24,ユニベルシテ リブル デュ ブリュッセル−セルビス デュ ジェネティク アプリケ Fターム(参考) 4B024 AA01 BA31 BA38 CA01 HA01 4C085 AA02 AA03 BB03 BB11 DD62 DD86 4H045 AA11 BA10 CA50 DA83 DA86 EA22 FA74

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野生型アレルゲンと比べて減少した酵素活性を有する組換え
    変異アレルゲン。
  2. 【請求項2】 前記アレルゲンがI型システインプロテアーゼアレルゲンに
    基づくことを特徴とする請求項1に記載の組換え変異アレルゲン。
  3. 【請求項3】 前記アレルゲンがデルマトファゴイデス・プテロニシヌス( Dermatophagoides pteronyssinus ) からのDerP1に基づくことを特徴とする
    請求項1に記載の組換え変異アレルゲン。
  4. 【請求項4】 前記変異DerP1が活性部位変異体を含むことを特徴とす
    る請求項3に記載の組換え変異アレルゲン。
  5. 【請求項5】 前記活性部位変異DerP1がCys34残基の変異を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の組換え変異アレルゲン。
  6. 【請求項6】 前記Cys34残基の変異がアラニン置換を含むことを特徴
    とする請求項5に記載の組換え変異アレルゲン。
  7. 【請求項7】 前記活性部位変異DerP1がHis170残基の変異を含
    むことを特徴とする請求項4に記載の組換え変異アレルゲン。
  8. 【請求項8】 前記変異DerP1が、そのプロペプチドと成熟分子との間
    の開裂の部位において変異を含むことを特徴とする請求項3に記載の組換え変異
    アレルゲン。
  9. 【請求項9】 前記プロペプチドと成熟分子との間の開裂の部位における変
    異が、残基NAETの欠失を含むことを特徴とする請求項8に記載の組換え変異
    アレルゲン。
  10. 【請求項10】 前記変異が、ジスルフィド架橋形成に関与するシステイン
    残基の欠失又は置換を含むことを特徴とする請求項3に記載の組換え変異アレル
    ゲン。
  11. 【請求項11】 安定な組換えDerP1。
  12. 【請求項12】 配列番号:1に記載の配列を有する組換え変異アレルゲン
  13. 【請求項13】 配列番号:2に記載の配列を有する組換え変異アレルゲン
  14. 【請求項14】 配列番号:3に記載の配列を有する組換え変異アレルゲン
  15. 【請求項15】 配列番号:4に記載の配列を有する組換え変異アレルゲン
  16. 【請求項16】 配列番号:5に記載の配列を有する組換え変異アレルゲン
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか一に記載のアレルゲンの変異型
    をコードする単離された核酸分子。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか一に記載の組換え変異アレルゲ
    ン、及びアジュバントを含むワクチン。
  19. 【請求項19】 前記アジュバントが、Th1型免疫応答の選択的刺激物質
    であることを特徴とする請求項18に記載のワクチン。
  20. 【請求項20】 前記アジュバントが、QS21及び3−O−脱アシル化モ
    ノホスホリル脂質Aのうちの一方又は両方を含むことを特徴とする請求項18に
    記載のワクチン。
  21. 【請求項21】 アレルギーの治療のための薬剤の製造における組換え変異
    アレルゲンの使用。
  22. 【請求項22】 アレルギー応答を治療し又は防止する方法であって、アレ
    ルギーを患う又はそれにかかりやすい個体に、請求項18に記載のワクチンを投
    与することを含む方法。
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