JP2001522177A - 多元接続衛星通信ネットワーク - Google Patents

多元接続衛星通信ネットワーク

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JP2001522177A JP2000518504A JP2000518504A JP2001522177A JP 2001522177 A JP2001522177 A JP 2001522177A JP 2000518504 A JP2000518504 A JP 2000518504A JP 2000518504 A JP2000518504 A JP 2000518504A JP 2001522177 A JP2001522177 A JP 2001522177A
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Abstract

(57)【要約】 どんな数の衛星の所有者に対してもサービスをする地上局(120)の共有された単一のシステムにおいては、所有者は、コマンド情報をそれらの衛星(110)へ転送し、商用衛星通信会社によって維持され操作される標準化されたグローバル通信システムを経由して送り戻されるデータストリームを全て集めることができる。遠隔制御された地上局(120)は、中央コントローラから操作され制御される。各ユーザは、中央コントローラにおける地上局形成ファイルを生成し記憶するが、このファイルは、ユーザの衛星(110)と通信するために遠隔制御された地上局(120)を形成するのに必要なデータを含む。ユーザが自分の衛星との通信を望むとき、ユーザは中央コントローラを用いて通信セッションをスケジューリングし、適切な地上局へ形成ファイルをダウンロードする。適切な地上局は、当該衛星の現在の軌道特性に基づいて判定される。地上局におけるサーバは、所望の衛星と通信するために、地上局における装置を形成するのに形成ファイルのデータを使う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願は1997年10月24日に出願された第08/957,643の一部継
続出願であって、その全ての内容は参照することによってここに編入される。 (発明の背景) 本発明は、一般に衛星と通信して衛星を制御する地上局に関し、特に、独立に
打ち上げられ動作している複数の衛星と通信してそれらを制御するための共有さ
れた地上局に関する。
【0002】 1957年のスプートニックの打ち上げ、及びその結果もたらされた科学教育
の高まり以来、衛星及び衛星技術は宇宙及び通信技術の進歩に大きな役割を担っ
てきた。電話、マイクロ波、テレビその他におよぶあらゆる種類の通信信号を、
衛星通信リンク経由で伝送することができる。更に、気象及びその他の物理現象
を監視するために広範囲の科学及び技術データを特別に設計された衛星装置から
集めることができる。
【0003】 通信衛星に使われる軌道には主に2つのタイプがある。第1は静止(GEO)
軌道である。静止軌道に位置する衛星は、地球がその軸上で1回回転するのにか
かるのと厳密に同じ時間量で地球の周りを1回回転する。衛星は地球の周りを高
速に移動し周遊しているにもかかわらず、観測者にとっては衛星が地球上の空間
に固定されているように見える。GEO軌道上の衛星は、およそ35,900k
m(22,300マイル)上空にある。その距離に対して無線信号を送出して受
信するのに必要な時間周期(待ち時間(latency) として知られる)は、光速であ
っても約0.24秒であり、これは、リアルタイム伝送として近似するには受け
入れがたいものである。更に、距離が相対的に長いということは高出力送信機及
びより大きなアンテナが必要であるということであり、このことは、更に重く、
また衛星を製作してGEO軌道に打ち上げるのにコストが更に費用がかかるとい
うことを意味している。
【0004】 しかし、GEO軌道のその他の利点もある。地球からの距離が相対的に長いの
でより広い領域が衛星の送信機の及ぶ範囲に入ることである。従って、GEO軌
道上にある少数の衛星を使うことで地球表面の全ての範囲をカバーすることがで
きる。反対に、正に逆の理由、すなわち、衛星の送信機は地球上のより一層狭い
範囲に当るということから、同様の範囲をカバーするのに多数の衛星を必要とす
る。
【0005】 通信システムの商業的な成功を達成するのに重要である待ち時間問題を解決す
るために、通常は地球から805km(500マイル)〜1610km(100
0マイル)である低地球軌道(Low Earth Orbit:LEO) に衛星を位置させることが
できる。このより一層短い距離で、衛星は地球の周りを90分で約1回回ること
になる。LEOの距離だと待ち時間は100分の1秒のオーダーである。地球に
より近いオーダーの高さに衛星が位置することで、送信機をより小さくすること
ができる。しかし、LEO軌道にある衛星の送信機の範囲内にある地球上の表面
領域は、衛星がGEO軌道上にあった場合よりも一層小さくなる。従って、LE
O衛星の打ち上げコストは通常はより低いにもかかわらず、十分な範囲の領域を
カバーするために軌道上により多くの衛星を打ち上げる必要がある。
【0006】 衛星が使われはじめた当初は、ほとんど全ての衛星が国家政府によって製造さ
れ打ち上げられていた。その当時、民間のベンチャーにとっては、特に利益が低
くて危険が大きい点で、そのコストは非常に高いものであった。初めのころは、
衛星の通信能力を利用するための基本的施設が存在しなかった。テレビは初期の
段階にあり、今日存在する電気通信技術の多くの要件が、まだ発達はしていなか
った。
【0007】 しかし、集積回路技術が進歩し、マイクロプロセッサはより強力になり、メモ
リ価格が急落するにつれ、セルラー電話、マイクロ波送信機及びその他の通信デ
バイスを製造するコストは、著しく減少していった。この価格の減少は、電気通
信市場の巨大な増加を導くものであった。早い段階のルールの基に割り当てられ
た電話エリアコード全てが割り振られており、急速な成長並びに、モデム、ファ
クシミリ、ページャー及び当然電話についてもその使用の増加に起因の電話番号
の増加に適応するために、新しいエリアコード割当て体系が実現されなければな
らなかった。
【0008】 現在は、電気通信市場は十分な大きさにあり、民間資本は衛星システムを動か
して収益をあげることができる。多くの民間企業が、自分自身の衛星通信プログ
ラムを実現している。初めに議論したように、より小さく低費用の衛星が必要な
LEO軌道は、何百という商業的に保有された私有衛星の打ち上げが必要である
【0009】 衛星通信ネットワークには必要とされる4大コストがある。それらは、衛星を
製造すること、衛星を打ち上げること、衛星と通信するための装置及び経費、並
びに一般の管理経費である。 初めのうちは、通信装置に必要なものは、地上にあるそれ自身の通信局を建設
し維持する企業によって支払われていた。LEOについては、軌道の種類及び衛
星の高度に依存して、衛星は、地球の各回転の間の数分間だけ固定された単一の
地上局と通信する。例えば、極軌道で地球の周りを回る通常のLEO衛星に対し
ては、赤道に位置する地上局は、1日に約4分間だけ衛星とアクセスしている。
より長い期間に対して衛星と通信する必要があった場合には、その企業は、より
長い期間通信できるように、より多くの衛星を軌道に置いたりより置くの地上局
を建設したりしなければならなかった。これには1地上局当り250万ドル以上
かかる地上局が6〜8の必要であろう。この数字は、通信システムに基づいた衛
星を立ち上げるのに多くのコストがかかり、それゆえ、より小さなプレーヤが衛
星通信市場に参入するには大きな障壁があるということを示している。
【0010】 共通の地上局を使って複数の衛星からデータを受信することは公知である。例
えば米国特許第5,603,007号公報には、衛星信号受信機の遠隔制御のた
めの衛星システム及び方法が開示されている。しかし、そこに開示されたシステ
ム及び方法は、同じオペレータの制御の下での静止衛星で稼動するものである。
更には、このシステム及び方法は、あらゆる任意の衛星に対し得て送信する能力
を提供するものではない。
【0011】 米国特許第5,579,367号公報には、複数の衛星からの信号受信がネッ
トワークコントローラによって制御されるシステムも開示されている。このシス
テムは任意のLEO及びGEO衛星と双方向通信することはできない。 要するに、単に通信の受信を提供することでは、衛星の所有者は自分の衛星を
管理し制御することは十分にはできないということである。各衛星は、地上局に
対して送信及び受信の両方についてそれ自身の特有の設定をする必要がある。更
に、各衛星を他の衛星と独立に追跡しなければならず、1日に(あるいは少なく
とも1ヶ月に)数回各衛星を実質的に制御しなければならない。これにまして、
各衛星のオペレータは、衝突を解決し通信規格を制定するために相互に通信する
必要はなく、それは既存の地上局を使ってする必要がある。
【0012】 従って、本発明はあらゆる任意の衛星と通信するための地上局システムを開発
する問題に向けられており、LEO及びGEO衛星のそれらを含む数多くのユー
ザの中で共有することができ、それゆえ、私有の衛星通信システムを建設し、維
持する莫大な費用を取り除くことができる。 本発明はまた、各ユーザがスケジューリングコンピュータと直接通信し、ユー
ザデータをスケジューリングコンピュータへ伝送することができるようにするた
めの各ユーザに対するグラフィカルユーザインタフェースを提供することに向け
られており、数多くのユーザからのユーザデータを調整し、衝突を解決し、地上
局に転送されたデータを適切に回転する衛星にアップロードする。
【0013】 更に、本発明はまた通信ネットワークを提供することにも向けられており、そ
れによって衛星の所有者が転送すべきコマンドを衛星に提示し、衛星から戻って
くるデータストリームを受信するためのサービスプロバイダのスケジューリング
コンピュータと遠隔通信することができ、このデータをスケジューリングコンピ
ュータに記憶してあとでユーザに渡す(pass)ことも、あるいはリアルタイムにユ
ーザへ転送することもできる。 (発明の概要) 本発明では、中央コントローラから操作され制御され得る遠隔制御された地上
局を提供することによってこれら及びその他の問題を解決する。更に、本発明は
、各ユーザが中央コントローラにおいて地上局形成ファイル(configuration fil
e)を生成し記憶することを提供するものであり、このファイルは、ユーザの衛星
と通信するための遠隔制御地上局を形成(configure) するために必要なデータを
含む。それゆえ、ユーザが自分の衛星との通信を望むときは、ユーザは中央コン
トローラを用いて通信セッションをスケジューリングするが、これは形成ファイ
ルを適切な地上局にダウンロードすることである。適切な地上局は、当該衛星の
現在の軌道特性に基づいて決定される。そして地上局のサーバは、所望の衛星と
通信するために地上局における装置を形成するための形成ファイル内のデータを
利用する。
【0014】 本発明は、どんな数の任意の衛星の所有者であっても地上局の単一システムを
共有するための方法に関し、それゆえ所有者はコマンド情報をそれらの衛星に転
送し、標準化されたグローバル通信システム経由で衛星から送り戻されるデータ
ストリームを全て集めることができる。 本発明は、グラフィカルユーザインタフェースを含み、それによってユーザは
自分のいつもの職場において、衛星へ伝達すべきデータを準備することができる
。通常、データは、特定の衛星へ送出すべきコマンドの組から成り、それは望ま
れかつ予期された衛星からの応答をもたらすものである。そしてデータは中央コ
ントローラへ伝送される。データを、時間に先立って準備して一度に中央コント
ローラへ伝送することができ、あるいはユーザはオンラインで中央コントローラ
と直接通信してデータを中央コントローラへ直接入力することができる。更に、
ユーザは、インターネットブラウザ経由で中央コントローラと通信することがで
き、中央コントローラに関連するウェブサーバ上でウェブページと通信すること
ができる。上述の方法あるいは中央コントローラへ合理的に伝送され得る他の手
法のうちの1つによって、データの組(目標の衛星、どの地上局からデータが伝
送されるべきか、目標の衛星のどのパス(pass)が利用されるべきであるか、衛星
からのこのパスの間に受信されるようにするためにどのデータが予想されるべき
であるかといったような情報を含む。)が、中央コントローラに現在記憶されて
いる。
【0015】 そして中央コントローラは、指定された時間に指定された衛星と通信するのに
最適である遠隔制御された複数の地上局のうちの1つにこのデータを伝送する。 グラフィカルユーザインタフェースの1つの代表的な実施例では、デスクトッ
プコンピュータといったコンピュータとそれに関連するソフトウェアとを含む。 グラフィカルユーザインタフェースの1つの代表的な実施例では、エンジニア
リングワークステーションといったコンピュータとそれに関連するソフトウェア
とを含む。
【0016】 遠隔制御された地上局のある代表的な実施例は、無線周波数送信機及び無線周
波数受信機並びに送信コントローラを含む。 本発明はまた、複数のユーザと通信するための方法も含むが、その方法は、複
数のユーザからデータを獲得するステップと、データを記憶する中央コントロー
ラへそのデータを送信するステップとを含む。この方法はまた、送信、装置通信
リンク及びその他のスケジューリングの衝突を識別し解決するステップと、その
後、必要にかられて適切な地上局へ送信すべきデータを転送するステップとを含
む。地上局は、中央コントローラによって立てれたスケジュールに基づいて選択
された適切な衛星へ、ユーザから獲得したデータを送信する。同じパスの間に衛
星からダウンロードされたデータが存在する場合、そのデータは地上局によって
一時的に記憶され、そして特定のユーザに発送するために中央コントローラへ転
送される。
【0017】 ユーザ、中央コントローラ及び遠隔制御された地上局間の通信の1つの代表的
な実施例は、衛星に関する情報を記憶しディスプレイするためにプログラムされ
たウェブページへのインターネット接続を経由して通信するウェブブラウザを使
うことによる。ユーザと中央コントローラとの間の通信を実現するこの方法は、
インターネットへの自由自在のアクセスのために非常に効果的である。世界中の
ほとんどあらゆる場所で非常に簡潔かつ単純にインターネットにアクセスする独
立のインターネットサービスプロバイダが数多く存在する。
【0018】 物理的な通信機器としてのインターネットの利用とHyper Text Markup Langua
ge (HTML) ファイルを解読し実施するウェブブラウザのユーザとを区別すること
は重要である。ウェブブラウザの利用はインターネット経由の通信のための現在
最も一般的な手法であるにもかかわらず、インターネット経由の通信に利用され
るソフトウェアには大きな発展及び変更が確かに存在するであろう。ある観点で
は、ウェブブラウザ及びその基礎をなすHTMLファイルを使うことはもはやな
いこともあろうが、しかし完全に異なるいつくかのソフトウェアプロトコルを使
って通信することはあろう。それゆえ、本発明の1つの態様は、特別な通信言語
で書かれたプログラムを記憶し実施するサーバコンピュータを利用するグローバ
ルネットワーク経由の通信に関する。エンドユーザは同じソフトウェアのクライ
アントバージョンを操作し、エンドユーザが特別な通信言語のファイルを受信す
るクライアントコンピュータと相互通信できるようにする。そしてこれらのファ
イルはクライアントソフトウェアによって解読され、ユーザは、結果として提示
されたテキスト及びグラフィックスを閲覧し読み、データを入力し、そのデータ
をインターネットネットワーク経由で伝送することができる。 (詳細な説明) 図1を参照すると、本発明の1つの態様の代表的な実施例が示されている。図
1には多元接続の衛星通信ネットワーク100が概略図で示されている。衛星1
10は、独立に打ち上げられ動作している複数の衛星であり、多元接続の衛星通
信ネットワーク100を所有するサービスプロバイダの顧客によって操作させら
れている。これらの衛星110のそれぞれは、潜在的に異なる通信フォーマット
及びプロトコルを必要とする。実際には、これらの衛星110のそれぞれは、他
の衛星100の必要な通信プロトコル及びフォーマットを考慮せず、遠隔制御さ
れる地上局の所有者との必要な相談もなく設計される。更に、これらの衛星11
0のそれぞれは、他の衛星の費用について知らず、あるいは気にしない。すなわ
ち、これらはどんな協調もなく動作する。実際には、これらの衛星は、種々の政
府あるいは他国の資本によってさえ所有されることもあり、これらの優先度は、
実質的に異なり、互いに干渉さえし得る。これら全ての衛星のオペレータが共有
する1つの要望は、コストの低減についての要望である。その結果として、これ
らの衛星110のそれぞれは、地上局120の共通システムを共有することにな
る。
【0019】 結果として、衛星110は、衛星のある軌道周期の間、遠隔の地上局120と
通信する。単一の局としてこの図1に示されているが、衛星110との最大限利
用可能な通信時間が提供される必要がある複数の局が存在し得る。理想的には、
これらの遠隔地上局は、衛星がLEOで世界を回っているので衛星をより長い時
間見ることができる極緯度のような、世界中の戦略上重要な地区に位置される。
これらの遠隔地上局の考えられ得る実現としては、アラスカ、ノルウェー、チリ
、南アフリカ、ハワイ、ペンシルベニア、ロシア等にこれらを置くことである。
【0020】 しかし、本発明はLEO衛星に限定されるものではない。GEO、中地球軌道
(MEO−s)及び高赤道軌道(HEO’s)のような、あらゆる軌道に衛星を
等しく適用することができる。このような場合では、赤道領域に位置する地上局
がより便利であるかもしれない。 しかし、LEOによって衛星システムが低コストの打ち上げ及び低コストの動
作の両方を持ち合わせることができるので、本発明はLEOに対して特に便利で
あるといえる。数多くのユーザ間で地上局のコストを共有することによって、あ
るいは、ユーザが地上局を実際に利用する時間だけユーザを変えることによって
、ユーザは自分の動作コストを最小にすることができる。更に、本発明は、利用
毎に基づいて衛星のオペレータを変えることによって、遠隔制御される地上局の
ネットワークを所有し操作することに対して利益をもたらす。例えば、衛星の単
一のシステムにおける数多くの衛星を用いてさえも、地上局の複雑なシステムは
、利用下位についても十分な期間を含んでいる。これに対して、本発明は、最大
限の利用を得ることができる地上局のシステムが可能であり、それによって、以
前は収益の無かった企業が高収益企業に変わることができる。
【0021】 再び図1に戻ると、遠隔地上局120は、データ伝送ネットワーク130と通
信する。ネットワーク管理センター140は、データ伝送ネットワーク130と
通信する。顧客サイト150もまたデータ伝送ネットワーク130と通信する。
顧客サイト150は、単一の位置として図1では示されているが、独立した衛星
の所有者、ユーザ又はオペレータからの複数のサイトであってもよい。遠隔地上
局120、ネットワーク管理センター140及び顧客サイト150のそれぞれは
データ伝送ネットワーク130と通信するので、3つの位置のそれぞれは、他の
2つの位置の1つ又は両方と通信してもよい。それゆえ、遠隔地上局120、ネ
ットワーク管理センター140及び顧客サイト150は、一緒に「ネットワーク
化」される。
【0022】 通常の動作では、顧客サイト150のユーザは、ネットワーク管理センター1
40と通信し、意図された目標の衛星へ伝送すべきコマンドを伝送することがで
きる。これらのコマンドは、当該衛星による必要な動作を実施するために意図さ
れるものであり、一度コマンドが衛星に送信されている。これらの動作は、オン
ボードカメラが地球上のある位置からデータを獲得すること、ある周波数で無線
信号を集めること、あるいは衛星によって既に集められているあるデータを地球
に戻すことの指示を含んでもよい。コマンドは、顧客サイト150からネットワ
ーク管理センター140へパスされ、そこに記憶される。
【0023】 ネットワーク管理センター140は、どんな数の顧客サイト150であっても
全コマンドを記憶するであろう。ネットワーク管理センター140は、該当する
全衛星に対する軌道及び暦表(ephemeris data)データにアクセスし、どの遠隔地
上局120が衛星110へコマンドを送信するのに最適であるかを判定すること
ができる。代替例として、ユーザは、この情報が提示され、これからユーザが通
信したい地上局がどれであるかを求めてもよい。1つよりも多い地上局は、特定
のセッションに対する衛星を見てもよいにもかかわらず、投射されて受信された
信号の強度はある地上局120においてその他のそれよりも高く、投射された通
信セッションに対して他の地上局よりもある地上局を最適にする。例えば、より
高い受信された信号の強度によって、通信セッションが同じエラーレートでより
高いデータレートにおいて発生することができ、それゆえ、通信セッションの長
さを低減し、単位時間当りのより多くの通信セッションを可能にする。
【0024】 軌道及び暦表データは、衛星の予想位置の変化を説明するために定期的に更新
される。この情報は、公的にアクセス可能なソース、例えば米国政府から入手可
能である。LEOの衛星は、地球の周りを回るのに通常約90分かかり、この9
0分の間、衛星は(地球表面上の特定の位置から)10〜15分間だけ送信又は
受信するために適切に位置合わせされる。遠隔地上局のアンテナは、同時に1つ
の衛星110と通信することだけができるので、送信時間の最も効果的な利用の
スケジューリングは重要である。ネットワーク管理センター140はまた、全要
求をスケジューリングし、いつどの遠隔地上局120からコマンドの各組が送信
されるべきであるかを最適化することをサポートする。コマンドの指示が地球に
送信し戻されるべきデータを求める場合、データが用意されるときと、データを
検索するのにかかる時間とが全て考慮される。
【0025】 スケジューリングが一度計算されると、ネットワーク管理センター140は、
各通信要求に対する各送信及び受信を処理するために必要な情報を、データ伝送
ネットワーク130を経由して遠隔地上局120へ伝送する。この情報は、次の
通信セッションに対して、遠隔地上局における装置を形成するのに使われる。こ
の情報は、天空の衛星位置、データの送信/受信間の投射経路(projected path)
であって遠隔地上局におけるアンテナが追跡しなければならない経路、衛星との
適切な通信リンク(例えば、必要とされるあらゆる暗号化)を確立するために必
要な通信フォーマット及びプロトコル、動作周波数、変調フォーマット、ビット
レート、データフォーマット、エラー修正手法、動作のウィンドウ等を含む。更
に、この情報は衛星との通信に必要なあらゆるパラメータを含むが、特定の衛星
に対して固有であってもよく、このことは当業者にとっては公知である。遠隔地
上局120は遠隔地上局120における通信装置を制御するのにこの情報を使い
、これによって、ユーザは効果的にユーザの通信セッションを、ユーザサイト1
50から遠隔制御することができる。
【0026】 この遠隔制御を達成するために、遠隔地上局は、データ伝送ネットワークに結
合された局制御コンピュータを利用することができ、この局制御コンピュータは
、ネットワーク管理センター140からの情報を受信する。そして、この局制御
コンピュータは、情報を解剖して、所望の衛星と適切に通信するように形成すべ
き遠隔地上局の各デバイスに対して制御設定する。局制御コンピュータは、遠隔
地上局のデバイスのそれぞれに結合され(例えばIEEE RS−232Cライ
ンを経由して)、ネットワーク管理センターから渡された情報に含まれる指示に
従いこれらのデバイスのそれぞれの設定を調節する。
【0027】 ここで図2を参照し、地上局を経由する衛星のパスの直前及びその最中に遠隔
地上局で起こる事象について議論する。ネットワーク管理センター140内には
、自動スケジューラ機能210、顧客通信仕様ファイル215、パス形成構築機
能220、軌道要素ファイル245、構成アンテナ指向ファイル250及び遠隔
地上局スケジュール更新機能211がある。自動スケジューラ210は、RGS
スケジュール更新211、パス形成構築機能220を制御し、構成アンテナ指向
ファイル250を生成する。軌道要素ファイル245への入力は、NORADか
らのデータ、あるいは、関心のある衛星の暦表データに関する顧客ソースである
。図2の点線は、制御機能を示す。
【0028】 ネットワーク管理センターからのデータ出力は、自動パス動作290への構成
アンテナ指向ファイル250RGSスケジュール更新機能211からである。自
動パス動作290は、そのデータをオプションのプレパス形成テスト(optional
pre-pass configuration test)260へ送る。 顧客サイト150では、顧客ログオン235があり、遠隔地上局120の顧客
相互通信モニタ及びコマンド要素280との通信を確立する。そして顧客相互通
信モニタ及びコマンド要素280は、オプションのプレパス形成テスト260に
従ってアップリンク及びダウンリンク動作295を確立する。
【0029】 自動スケジューラ210は、スケジュール情報を記憶するが、ネットワーク管
理センター140の一部である。衛星110のスケジューリングされたパスの前
のどんなときでも、自動スケジューラ210は遠隔地上局へ、スケジューリング
された衛星との通信の準備を始めるための指示を渡す。遠隔地上局120を形成
するのに必要な情報は、顧客通信仕様ファイル215に記憶される。顧客通信仕
様ファイル215に記憶されたデータは、パス形成構築モジュール220へ転送
される。このパス形成構築220は、顧客形成ファイル215から得られるデー
タを利用し、必要なコマンドを構成アンテナ指向ファイル250へ送る。構成ア
ンテナ指向ファイル250は、特定の衛星と通信するためにアンテナ及び無線周
波数を適切に初期化し構成するための、軌道要素ファイル245からの情報を受
信し、そしてNORAD又は顧客のソース141から関心のある衛星に関する暦
表データを得る。
【0030】 形成した後、システムはプレパス較正テストモジュール260に制御を渡し、
そこでは、衛星が通信範囲内に現れるようにするために、スケジューリングされ
た時間の直前に一連のシステムチェックを実行する。一度衛星110が水平線か
ら十分離れたところに上げられると、通信リンクが確立され、顧客サイト150
でユーザによって入力されたデータは、衛星110へ転送される。衛星110へ
転送された入力が急ぎのデータ収集を求める場合は、データは、例えばSバンド
又はXバンドで有り得るダウンリンク周波数で戻される。遠隔地上局は相対的に
ワイドバンドな送信機/受信機、電力増幅器及びアンテナを使用するので、他の
周波数が可能である。
【0031】 自動スケジューラ210が形成活動を起動すると同時に、自動スケジューラ2
10はまた遠隔地上局のアクセスを顧客サイト150へ向けさせることを起動す
る。このモジュールは、データ伝送ネットワーク130を介して顧客サイト15
0と通信し、これから衛星のパスがやってくることということについて顧客サイ
ト150に警告する。顧客がリアルタイムでパスを監視することを望む場合は、
以下で説明するように、顧客はグラフィカルユーザインタフェースを介して可能
であり、さもなければ、顧客サイト150のソフトウェアが顧客ログオン235
を起動する。一度顧客ログオン235が起動されると、顧客ログオンモジュール
235によって提供された以前確立された認証コードをテストすることによって
顧客のアクセスが正しいものであることを顧客ログオン235が証明し、そして
パスの最中に集められたデータを顧客に送信し戻す。
【0032】 ここで図3を参照し、遠隔地上局300の機能設計に関して議論をする。遠隔
地上局300の機能の核心は、遠隔地上局システムサーバ305であり、これは
通常、UNIX(登録商標)、WindowsNT(登録商標)又は同類のワー
クステーションとして実現される。ワークステーションは、計算、ハードウェア
制御及び、遠隔地上局システム300を動作するのに必要なカスタマーセンサI
/Oの全てを処理する。
【0033】 遠隔地上局システムサーバ305は、公衆交換電話網(PSTN)310経由
の通信によって、あるいはフレームリレー伝送ネットワーク315経由の通信に
よって、システムの他の要素に接続される。公衆交換電話網310は低いレート
で通信するので、公衆交換電話網310は、優先度が低く小さなサイズのメッセ
ージを伝送するのに使われ、また、バックアップ通信の目的で使われる。PST
N310経由で送出されるメッセージの例としては、管理ファイル、パスデータ
及び、リアルタイムに送出されるべきとは要求されていないデータを含む。一方
で、フレームリレー伝送ネットワーク315は、T1ライン経由で動作し、より
多くのパケットデータをリアルタイムで伝送することができる。このルートは、
ユーザがリアルタイム制御あるいはリアルタイム遠隔計測(telemetry) を要求し
ているこれら衛星通信セッションに対して予約されている。
【0034】 全体的なシステム処理は、サーババックアップソフトウェア、フレームリレイ
及びPSTN管理、並びに低レベルシステムソフトウェアを含むシステムマネー
ジャ320によって制御される。 モニタ及び制御機能325は、一般的なシステム経費及び遠隔地上局の診断を
含む。この診断のそれぞれは、グラフィカルユーザインタフェースを介してユー
ザー及びネットワーク管理センターのオペレータが利用可能である。
【0035】 ユーザ及びNMCデータアクセスモジュール330は、グラフィカルユーザイ
ンタフェース(GUI)の維持、ユーザ及びNMCアクセス機能の制御、S/C
形成、衛星軌道データの更新、RGSデータベースの維持を含む。 スケジュールモジュール335は、軌道情報とNMCからのパススケジュール
とを得、アンテナ追跡シーケンスと局形成プランと各パスに対するユーザインタ
フェースプランとを生成し、全パス及びパス事象は、スケジュールモジュールに
よって向けられ管理される。スケジュールモジュール335によって必要とされ
る情報は、公衆交換電話網(PSTN)310あるいはフレームリレー送信ネッ
トワーク315経由で得られる。
【0036】 遠隔計測及びコマンドモジュール340は、衛星との実際のリアルタイム通信
及び、コマンドデータのアップリンクと遠隔計測データのダウンリンクとを含む
他の必要な全てのデータ処理動作を処理する。パスデータは、ユーザが形成した
パス形成ファイルにしたがって記憶され送られる。 スケジューリングされた各パスの3分前に、遠隔計測及びコマンドモジュール
340は、意図された衛星及び及びパス要件を整合するための必要な通信装置を
全て形成し、最終チェックが実行され、アンテナが必要な位置に旋回され、デー
タ獲得が始まる。パスがそのように形成された場合は、ユーザに数多くのリアル
タイムデータがすぐに渡され得る。遠隔計測及び付随するパスデータの合成は、
確認のコピーが顧客サイト150あるいはネットワーク管理センター140に転
送されるような時間まで、遠隔地上局120に記憶される。
【0037】 遠隔地上局システムサーバ305は、PCIバス、IEEEバス及びRS23
2ポートのような一連のハードウェアI/Oインタフェース接続345を含む。
これらハードウェアI/Oインタフェース接続345によって、種々の外部セン
サ、モニタ、受信機及びテスト装置を遠隔地上局システムサーバ305に接続す
ることができる。
【0038】 IF/IR/アンテナ/GPS及びプローブ350とまとめて呼ばれるこれら
センサの1グループは、気象データ、内部ハードウェア動作パラメータ、無線周
波数、診断、電力増幅器等の全形式を含む様々なタイプのローカルデータを集め
る。 第2のグループのタイプの機能は、フレームリレー通信要件に向けられている
。Level 0/CCSDSプロセッサ355は、モニタ及び制御機能325
に対して低レベルパケット処理をする。このような機能は、フレーム同期化、レ
ベル0処理を含み、データストリームを分離して様々なタイプの送信データにす
る。
【0039】 本発明は、回転している衛星と通信するという観点で議論してきたが、本発明
と通信できるようなやり方で形成できる宇宙船、ロケット、月、惑星、小惑星、
静止軌道上の衛星、低地球軌道上の衛星、並びにその他の自然及び人工の物体と
通信するのにも使うことができる。それゆえ、衛星あるいは回転する衛星につい
て言及したことは、上記にリストされた全てを含むとみなせるであろう。
【0040】 このように、本発明によれば、より小さな資本が自分専用の衛星を所有し「動
作させる」ことができ、それゆえ、自分の要求に対して特に設計したわけではな
い衛星を時間的に共有する制約からそれらを自由にする。衛星を製造するコスト
が減少したことによって、コスト全体から地上局に必要な分を現在取り除くこと
によって、例えば大学は現在は自分自身の衛星を所有することができる。
【0041】 更に、低コスト衛星はLEO軌道に通常位置するが、LEO衛星と途切れなく
通信できるようにするためには世界中に置かれる複数の地上局を必要とする。そ
の結果、衛星のシステム及び対応する地上局のシステムだけが目下のところ可能
である。本発明は、衛星のシステムにおいて、それぞれが世界中に置かれる地上
局のシステムをも建設する必要性をなくすが、このことは、いつくかの外国で資
産を購入/リースすることを意味しており、これは時間を浪費する手続であり得
る。本発明によりネットワーク化され制御される地上局のシステムは、おそらく
何百までの数多くの衛星にサービスすることができる。 (代表的な実施例) 本発明の代表的な実施例が図4に示される。ここにおけるシステムは、地球の
表面上の戦略上重要な地域に置かれる遠隔地上局(Remote Ground Station:RGS)
の組から成る。RGSの全ては、標準広域ネットワーク接続(standard wide are
a network connection) を介して、ネットワーク管理センター(Network Managem
ent Center:NMC) と呼ばれる監督コントローラへ接続される。顧客は一般のネッ
トスケープ(登録商標)又はインターネットエクスプローラ(登録商標)といっ
たブラウザを使って本発明のシステムに接続し、簡単に世界のどんな場所からで
も衛星に接続することができる。
【0042】 図4に戻ると、遠隔地上局の受信のみの説明が示されている。ここで示されて
いるように、衛星アンテナ414は軌道上の衛星から無線周波数信号を受信し、
無線周波数信号を受信機401へ渡す。低電力増幅器(図示せず)は、低レベル
無線周波数信号を受信機401に十分に到達するレベルに増幅する。受信機40
1のパラメータは、IEEE RS−232Cを経由して、(NT−Proのよ
うなサーバでよい)マスターコントローラ406によって制御される。マスター
コントローラはまたアンテナ401の位置を制御する。復調器、ビットシンクロ
ナイザ及びフレームシンクロナイザは、またマスターコントローラ406の制御
下の要素402として概略的に示されている。復調器402の出力は、CCSD
Sデータプロセッサ及びデータストレージ403(これもマスターコントローラ
406によって制御される)に結合される。データプロセッサは、10B−Tイ
ーサネットライン412経由でルータ407にデータを出力する。ユーザがリア
ルタイムのデータを望む場合、データはフレームリレーT1線408を経由して
ユーザに送信される。データがいくらか後にユーザに送られる場合は、データは
モデム411とPPPフォーマットを使うPOTSとを介してゆっくりとダウン
ロードできればよい。時間はGPSタイム409によって提供される。バックア
ップ電源は、無停電電源装置410によって提供される。スイッチ404は、装
置間の相互接続で無線周波数と他の高周波数とで切り替えるクロスポイントタイ
プのスイッチである。スイッチ404によって、2つ可能性があるアンテナのう
ちの1つ又は4つ可能性がある異なる受信機のうち1つを単一の処理構成に接続
するといったような様々な種類の通信要件をサポートために信号処理装置ボック
スで種々の配置で相互接続することができる。要素405は、環境及びセキュリ
ティ診断を提供するが、これはマスターコントローラ406に通知され、それゆ
えネットワーク管理センター及びユーザにとって利用可能である。
【0043】 図5に戻ると、送信及び受信の両方の能力を有する遠隔制御される地上局がこ
こに示されている。この場合、左旋円偏波受信機(left hand circulary polariz
ed receiver)501及び右旋円偏波受信機(right hand circulary polarized re
ceiver) 502の両方が存在し、これらはダイバーシチ結合器(diversity combi
ner)503によって結合され、これら501、502及び503のそれぞれは、
マスターコントローラ512によって制御される。受信データパスは図4を参照
する議論に記述されている通りである。しかし、本実施例で利用される2つの周
波数バンド(1つはXバンド、もう1つはSバンド)が存在する。Sバンドは、
2つの受信機501及び502を使う。Xバンドは受信機526を使い、これは
アンテナコンピュータ525を介してアンテナに結合される。この代表的な実施
例では、アンテナ524は、Sバンド及びXバンド受信/送信の両方の能力を有
する5メートルのディッシュ(dish)である。Sバンドについてはアンテナは14
dB/KのG/Tを有し、Xバンドについてはアンテナは30dB/KのG/T
を有する。アンテナコンピュータ525の出力は、マスターコントローラ512
に結合される。
【0044】 送信側では、テレコマンドモジュール(telecommand module)509が、副搬送
波変調器(subcarrier modulator)508に結合され、その次に励振器(exciter)
505が接続される。励振器の出力は、高出力増幅器504(例えば50ワット
)に接続され、次にアンテナ524に結合される。データは、フレームリレーT
1ライン515又はPOTSモデム518若しくは519のどちらかを経由して
地上局120で受信される。フレームリレーT1ラインからのデータは、10B
−Tイーサネット接続を経由してマスターコントローラ512及び/又はデータ
プロセッサ507に渡される。
【0045】 バックアップコンピュータ513は、全体的な制御に対して全くの余裕を提供
するのに用いられる。スイッチ521は、マスターコントローラ512の失敗を
検出し、バックアップコンピュータ513の番に切り替える。 図6に戻ると、遠隔地上局の第3の代表的な実施例が示されている。図5に示
される実施例と、図6に示される実施例との単なる違いは、接続626によって
互いに結合される2つのディッシュアンテナ601及び602の利用についてで
ある。アンテナ601は、S及びXの両方のバンドにおいて17dB/K G/
Tを有する5メートルのディッシュである。アンテナ626は、Sバンドのみに
動作する12dB/K G/Tを有する3メートルの自動追跡アンテナである。
【0046】 遠隔地上局は、衛星と直接通信するネットワーク管理センターから監督コマン
ドを受信し、一般的なRGSハウスキーピングタスクを実行する。RGSにおけ
る装置は、必要な衛星通信をサポートするために衛星のパスの前に、RGSロー
カル制御コンピュータによって構成される。 地上局のそれぞれは、異なる種類の衛星との通信をサポートする装置を有する
。特定の衛星のパスをサポートするために、無線周波数受信機、ビットシンクロ
ナイザ、遠隔測定データプロセッサ、信号生成器、無線周波数アンテナ及びその
他の装置が、ユーザに必要とされる通信を提供するための衛星のパスより先立っ
て形成される。
【0047】 本発明のシステムは、LEO及びGEOのような様々な軌道にある多数の衛星
と通信するように設計される。LEOにある衛星は、通常は100分毎に約1回
地球の周りを回る。LEO衛星のほとんどは極軌道にあり、それによってLEO
衛星は全地球表面に対して正常な視程を有することができる。 全ての軌道上の地球の極を通過する極軌道LEO衛星のおかげで、このような
衛星との通信アクセスは極の近いところに位置する地上局から1日に約4回提供
される。低緯度(極から離れている)にある地上局は、極軌道LEO衛星に対し
て頻繁にアクセスする。赤道付近の局は通常は1日に4回だけ極軌道LEO衛星
のパスを見ることになるが、各パスは通常は約10分続く地上局を有する。
【0048】 本発明のシステムの1つの態様は、ユーザが遠隔地上局との衛星通信をスケジ
ューリングすることである。 (グラフィカルユーザインタフェース) 本発明のグラフィカルユーザインタフェースは、パーソナルコンピュータある
いはワークステーションといったコンピュータ上のウェブブラウザを含む。ウェ
ブブラウザは、インターネットに接続されたサーバ上の特定のウェブサイトにア
クセスをする。例えば、ユーザは、自分のブラウザに「http:://nmcl.spaceline
s,com 」を指してブラウザのアドレスラインにこのアドレスを入力する。サーバ
は通常はネットワーク管理センターに置かれる。
【0049】 ユーザに示される第1のページは、ログインページ(図8)である。「スペー
スネットワークシステムへのログイン(Login to the Space Network system) 」
ボタン801をクリックすると、アプリケーションは図9のユーザネーム901
及びパスワード902を入力するための領域を有するダイアログボックスを開く
。入力した後、ユーザは「受け入れ(Accept)」ボタン903をクリックする。
【0050】 ログインが成功すると、ユーザには図10に示すウェルカムページが示される
。このとき、次の5つの操作が利用可能である。すなわち、「スペースネットワ
ークシステムステータスの表示(Display Space Network System Status) 」10
01、「あなたのスケジュールの閲覧及び更新(View and Update Your Schedule
s)」1002、「あなたの衛星のパスの実行の表示(Display Pass Execution of
Your Satellite)」1003、「アーカイブデータの検索(Retrieve Archived D
ata)」1004及び「衛星軌道の表示(Display Satellite Orbit) 」1005で
あり、これらはどれもホットリンクであるのでそれをクリックすることで選択す
ることができる。
【0051】 「スペースネットワークシステムステータス表示(Display Space Network Sys
tem Status) 」1001を選択するとユーザはシステムのステータスを示す図1
1aを得る。図11aに示されるウェブページは、システム(1103〜110
7)の各リソースの使用%、現在のログイン1101、リンクレート(平均及び
現在)、用いられる能力のパーセンテージ1102を示す。これの代わりの実施
例が図11bに示される。図11aは、ユーザに示されるシステム概観スクリー
ンを示す。図11aの代表的な実施例では、このスクリーンは、3つの遠隔地上
局1105、1106及び1107(1つはアラスカ、1つはハワイ、1つはペ
ンシルベニア)を示す。このケースでは、互いにネットワーク化された2つのネ
ットワーク管理センター1103、1104が存在している。スクリーンは、用
いられる各接続に対するデータレート、現在のログイン1101及び、3つの地
上局(CPU、ディッシュ、ネットワーク)の能力のパーセンテージ1102で
示される。
【0052】 「あなたのスケジュールの閲覧及び更新(View and Update Your Schedules)」
1002を選択するとユーザは図12を得る。ユーザは開始時間1201(月、
日、年、時、分、秒)、終了時間1202(開始時間と同じフォーマット)及び
遠隔地上局1203を指定することができる。「このスケジュールを得る(Get T
his Schedule) 」1204をクリックすると、ユーザは自分の1つのスケジュー
ル(複数のスケジュール)(例えば図19)を検索し更新することができる。
【0053】 「あなたの衛星のパスの実行の表示(Display Pass Execution of Your Satell
ite)」1003を選択するとユーザは衛星、1つの地上局(複数の地上局)及び
関心のある期間について通信パスを示す図13を得る。ディスプレイの下側右手
隅の水平のバー1301〜1303のそれぞれは、各地上局のうちの1つのタイ
ムライン(timeline)を示す。水平のバー内の小さな垂直のバー1304は、地上
局への衛星のパスを示す。それらは好適には水平のバーとは区別される色(例え
ば灰色上に緑)である。パスを表わす垂直のバーをクリックすることによってパ
スに関するより多くの情報を表示することができる。
【0054】 「新しいパス(New Pass)」をクリックすると、特定のパスの垂直のバー(例え
ばその他の垂直なバーの上に別の垂直なバー1305を置く)は、ユーザにその
パスを知らせる。「スケジュールの更新(Update Schedule) 」1307をクリッ
クすると、ユーザに知らされたパスはそのユーザに対して予約されるべきである
ということをシステムに確認する。
【0055】 衛星パス要求ページ(図11c)では、ユーザはミッション1131、衛星1
132、アップリンクサイズ1133、ダウンリンクサイズ1134、セッショ
ンの優先度1135及びセッションの値段1166を指定することができる。こ
れらの領域が選択されると、ユーザは提示キー(submit key)1137をクリック
し、そして現在利用可能なパススロットがスクリーンの下半分にリストされる。
これらには、そこからのパスが利用可能である地上局、選択された衛星に対する
開始時間での期間が示されている。
【0056】 「アーカイブデータの検索(Retrieve Archived Data)」1004を選択すると
ユーザは図14を得ることができる。データアーカイブページは、ユーザの衛星
との通信からアーカイブされたシステムデータへのアクセスを提供する。リスト
1401は、利用可能なアーカイブされたファイルの全てをユーザに示している
。ファイルを選択して「アーカイブデータを得ることに同意する(Agree; Get Ar
chive Data) 」1402をクリックすると、ユーザは図15を得る。
【0057】 図15は、ユーザのネットワーク管理センターアーカイブディレクトリ内のフ
ァイルのリストの例を示す。リストのアイテム1501をクリックしてネットワ
ーク管理センターディレクトリからそのファイルを検索し、ユーザのブラウザウ
ィンドウ1502にファイル内容を表示する。 「衛星軌道の表示(Display Satellite Orbit) 」1005を選択するとユーザ
は図16を得るが、衛星がその軌道のどこにいるかに関するリアルタイム情報を
表示する。現在の位置は、例えば緯度1601、経度1602及び高度1603
で示される。軌道のグラフは、世界平面図1604上に重ねられる。衛星の名前
及び位置並びにグリニッジ標準時間はボックス1605に示される。
【0058】 図17は、遠隔地上局に位置する遠隔カメラから環境状況を見たりアンテナを
動かすことができる遠隔地点のビデオを示す。関心のある地点は、ビデオディス
プレイ1701の下にあるドロップダウンメニュー1702から選択される。 図18a〜bは、ユーザに提示されるリアルタイム信号の監視を示す。衛星と
地上局との間でのユーザがスケジューリングしたパスの間は、地上局の装置は、
衛星通信の処理のためのパスに先立って自動的に設定される。このシステムは、
ブラウザインタフェースを介したこの装置の遠隔監視を提供する。ビットシンク
ロナイザの例が図18aに示される。信号プロセッサの例が図18bに示される
。 (地上局のTCP/IP遠隔制御) 本発明の1つの態様は、遠隔地上局の遠隔制御である。これはデータネットワ
ークを介して全ての地上局からステータスを制御、形成及び受信する能力を含む
。データネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリ
アネットワーク(WAN)あるいはオープンなインターネットであってよい。こ
の遠隔制御レベルを達成するために、本発明は、全地上局装置に対して、シング
ルポイントアクセス、遠隔装置制御、ステータス、及び装置スケジューリングイ
ンタフェースを準備する。更に、各デバイスは、TCP/IPネットワークを経
由してアクセス可能である。所望の遠隔制御レベルを得るために、本発明の本態
様は、オブジェクト指向設計を用いる。
【0059】 オブジェクト指向設計を使えば、商用地上ネットワーク(Commercial Grand Ne
twork:CGN)の全ての部分はオブジェクトとして取り扱われる(図7a〜b参照)
。各CGNオブジェクトは、ネットワーク管理センター(NMC)オブジェクト
の制御及び管理に応答可能である。次の低いレベルでは、NMCオブジェクトは
、RGSオブジェクトの制御及び管理に応答可能である。一番低いレベルでは、
RGSオブジェクトは、全ての装置オブジェクトの制御及び管理に応答可能であ
る(図6参照)。装置オブジェクトは、制御及び管理インタフェースをひとつの
特定の装置に提供する。
【0060】 シングルポイントアクセスは、単一のインタフェースを介して全RGS装置へ
アクセスする能力である。RGSの全態様の制御及び管理は、単一のエントリポ
イントに対する全地上局のマッピングを必要とする。RGS装置は、物理的なシ
ングルポイントアクセスを提供する単一のコンピュータに対してインタフェース
で物理的に接続される(図4〜6を参照)。
【0061】 論理インタフェースは、RGSオブジェクトと呼ばれる制御及び管理オブジェ
クトを使って実現される。RGSオブジェクトは、装置テーブルを保持しており
、各エントリは名前、列挙された装置タイプ識別子、ユニット番号、装置状態(
すなわち、利用可能、割当て済み等)、及び装置オブジェクトに対するポインタ
を含む。装置オブジェクトは制御及び管理オブジェクトであるが、これはコマン
ドの組を提供し、ひとつの物理的な装置へ伝達するのに必要な全ての特定の通信
プロトコル項目を処理する。これはひとつの倫理的な装置とみなされてもよい。
1つの装置オブジェクトは、RGS形成ファイルに定義された各装置毎に生成さ
れる。以下の表はRGS形成ファイルを示している。
【0062】
【表1】
【0063】 RGS形成ファイルは、物理的な装置と論理的な装置との間の相関関係を定義
するマップである。これは、名前、ユニット番号通信ポート(すなわち、RS−
232ポート、ソケット等)、及び通信パラメータを定義する次のフォームのエ
ントリを含む。名前及びユニット番号は、ひとつの装置に対して固有な識別子を
定義するものである。
【0064】 RGSオブジェクトは、いつくかの高レベル機能を定義する。これらの機能は
、割当て、形成、開始、終了、データ転送、解放、ステータス取得及び実行であ
る。各機能は、装置固有の動作を実行する装置オブジェクト機能に換算される。
割当て機能は、衛星パスに対してひとつの装置を割り当てるための固有なパス識
別子を使う。形成機能は、特定の装置動作に対して必要な形成パラメータを判定
するための衛星識別子を使う。解放機能は、装置テーブルからパス識別子を取り
除き、利用可能なものとして装置状態をマークする。ステータス取得機能は、指
定されたパス識別子に対して割り当てられた全装置に対してステータスを戻す。
【0065】 装置オブジェクトは、RGSオブジェクトのと同類のシングルポイントインタ
フェースを有する。装置オブジェクトの全機能は、列挙された機能識別子を有す
る。これらの識別子は、実行と呼ばれる装置オブジェクト機能によって使われる
。個の機能(実行)は、機能識別子を実際の装置の特定の機能コールに換算する
【0066】 RGSオブジェクトの実行機能は、特定の装置オブジェクト機能にアクセスす
るために装置識別子、ユニット番号、及び機能識別子を使う。RGSオブジェク
トの実行機能を使うと、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を各特定
の装置タイプに対して作ることができる。このGUIインタフェースによって、
装置パラメータをリアルタイムに修正することが容易になる。遠隔地上局におけ
る装置の1つに対するGUIの例を図18bに示すが、これは本実施例ではシグ
ナルプロセッサである。GUIは、遠隔制御される遠隔地上局における装置のそ
れぞれに提供され、これによってユーザは、自分の衛星との通信のために地上局
を形成することができる。
【0067】 代替例としては、ユーザは図20に示されるような質問事項に自分の通信要件
に関する情報を入力することができる。グラフィカルユーザインタフェースは、
この情報をネットワーク管理センターに渡すことになるが、質問事項に関する答
えに含まれる情報に基づいて適切な設定が決定される。図21は、本発明の結果
遠隔制御が可能となる遠隔地上局に位置する装置の代表的なリストである。
【0068】 RGS装置状態はRGSオブジェクト機能のステータス取得を使って取得され
る。この機能(ステータス取得)によって、パス識別子によって限定されるが装
置ステータスに対するアクセスが可能になる。このインタフェースは、装置ステ
ータス及び合成のステータスを指定するアレイ構造を戻す。 装置スケジューリングインタフェースは、RGS装置の制御及び管理に対して
決定されるタスクスケジューラ識別子である。タスクスケジューラは、NMCか
ら受信したパススケジュールを実行する。パススケジュールファイルは、地上局
装置の割当て、形成等に対する基本的ないくつかのコマンドを含む。これらのコ
マンドは、RGSオブジェクト高レベル機能である割当て、形成、開始、終了、
解放に直接換算される。一旦スケジュールファイルが受信されると、RGSはN
MCの介在なくスケジューリングされたパスを実行する。
【0069】 RGSサーバプログラムは、タスクスケジューラ及びRGSオブジェクトを生
成する。このサーバプログラムは、TCP/IPネットワークを介した遠隔アク
セスを提供する。NMCは、メッセージを使ってサーバプログラムと通信する。
TCP/IPソケットはそれぞれに固有なメッセージタイプを処理するのに生成
される。各メッセージは、固有なタイプの識別子を含む。この識別子によって、
メッセージを処理によってサーバプログラムの適切な場所へルーティングするこ
とができる。メッセージのタイプは、次のオブジェクト、すなわち装置スケジュ
ーリングインタフェース、遠隔装置制御及び装置ステータスを直接マップする。
【0070】 上述の記述は、本発明の好適な実施例のみを示している。種々の修正例は、本
発明の範囲及び精神に逸脱することなく当業者にとっては明白である。従って、
示された実施例は、例示的なものとみなされるべきで、限定的な手法ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシステムの1つの代表的な実施例の概略図である。
【図2】 本発明による方法の1つの代表的な実施例における、衛星及び通信の実際のパ
スの間の事象、並びにそのパスが起きる事象の論理を示すフローチャートである
【図3】 本発明の機器の1つの代表的な実施例の機能を示す図である。
【図4】 本発明の機器で使われる遠隔制御される地上局の第1の代表的な実施例を示す
図である。
【図5】 本発明の機器で使われる遠隔制御される地上局の第2の代表的な実施例を示す
図である。
【図6】 本発明の機器で使われる遠隔制御される地上局の第3の代表的な実施例を示す
図である。
【図7a】 本発明のある代表的な実施例の遠隔地上局の制御を目的として使われる遠隔制
御トポロジーを示す図である。
【図7b】 本発明のある代表的な実施例の遠隔地上局の制御を目的として使われる遠隔制
御トポロジーを示す図である。
【図8.1】 本発明による代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブページ及び
リンクを示す図である。
【図8.2】 本発明による代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブページ及び
リンクを示す図である。
【図9】 本発明による第1の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図10.1】 本発明による第2の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図10.2】 本発明による第2の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図11a.1】 本発明による第3の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図11a.2】 本発明による第3の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図11b.1】 本発明による第4の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図11b.2】 本発明による第4の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図11c.1】 本発明による第5の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図11c.2】 本発明による第5の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図12】 本発明による第6の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図13.1】 本発明による第7の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図13.2】 本発明による第7の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図14.1】 本発明による第8の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図14.2】 本発明による第8の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図15.1】 本発明による第9の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図15.2】 本発明による第9の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペー
ジを示す図である。
【図16.1】 本発明による第10の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図16.2】 本発明による第10の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図17.1】 本発明による第11の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図17.2】 本発明による第11の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図18a.1】 本発明による第12の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図18a.2】 本発明による第12の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図18b.1】 本発明による第13の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図18b.2】 本発明による第13の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図19.1】 本発明による第14の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図19.2】 本発明による第14の代表的なグラフィカルユーザインタフェースのウェブペ
ージを示す図である。
【図20.1】 本発明による遠隔制御された地上局の形成に使われるユーザ定義可能な情報の
リストを示す図である。
【図20.2】 本発明による遠隔制御された地上局の形成に使われるユーザ定義可能な情報の
リストを示す図である。
【図21】 本発明による遠隔制御された地上局に使われる装置の代表的なリストを示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 インガーソル,トーマス レイ アメリカ合衆国,カリフォルニア 92675, サン ジュアン キャピストラーノ,キャ ミノ ディモーラ 28461 (72)発明者 グリム,カール ジョセフ アメリカ合衆国,カリフォルニア 92648, ハンティントン ビーチ,フォーティーン ス ストリート 514 (72)発明者 マッセイ,デビット アール アメリカ合衆国,ペンシルベニア 19438, ハーリーズビル,ストアー ロード 960 Fターム(参考) 5K033 AA03 AA04 AA09 BA15 CB01 DA01 DA06 DA18 DB18 5K067 AA22 BB21 DD27 EE07 EE12 EE16 HH23 5K072 AA29 BB22 BB27 DD03 DD04 DD15 DD19 FF19 GG02 GG12 GG13 GG17 GG22 GG26 GG33 GG37

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の独立した衛星のユーザと回転する各前記衛星のそれぞ
    れとの間の通信のための共有通信システムであって、 a)前記複数の独立した衛星のユーザのうちの1つから送信すべきユーザデー
    タを受けるか、あるいは前記回転する複数の衛星の中から選択できる1つから衛
    星データを受信するためのユーザ指示を受ける、前記複数の独立した衛星のユー
    ザのそれぞれに対して1つであるユーザインタフェースと、 b)該ユーザインタフェースに結合され、前記送信すべきユーザデータを受信
    するか若しくは前記回転する複数の衛星の中から選択できる1つから前記衛星デ
    ータを受信するための前記ユーザ指示を受信し、前記複数の独立した衛星のユー
    ザのうちの1つが、前記ユーザデータが送信され及び/又は前記衛星データが受
    信される前記衛星を制御できるようにするとともに前記ユーザデータが送信され
    及び/又は前記衛星データが受信される時間をスケジューリングすることができ
    るようにするために、前記ユーザインタフェースを介して前記複数の独立した衛
    星のユーザの1つと相互通信する中央コントローラと、 c)複数の遠隔地上局であって、各該地上局は、 (i)送信される前記ユーザデータを受信し、前記回転する複数の衛星の中か
    ら選択できる1つに前記ユーザデータを送信する遠隔の送信機と、 (ii)前記複数の独立した衛星のユーザの1つに対して前記衛星データを受
    信し、前記衛星データを前記ユーザインタフェース又は前記中央コントローラへ
    伝送する受信機であって、前記中央コントローラは、前記複数の遠隔地上局から
    前記ユーザデータが送信され及び/又は前記衛星データが受信される制御のため
    に前記複数の独立した衛星のユーザの1つと相互通信する受信機とを備える複数
    の遠隔地上局と、を備える共有通信システム。
  2. 【請求項2】 前記ユーザインタフェースと前記中央コントローラと前記複
    数の遠隔地上局との間の通信を維持する通信ネットワークであって、該通信ネッ
    トワークを介して、前記複数の独立した衛星のユーザ及び前記複数の遠隔地上局
    へ、及び前記複数の独立した衛星のユーザ及び前記複数の遠隔地上局から、前記
    衛星データ及び前記ユーザデータが送信される通信ネットワークを更に備える請
    求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記複数の遠隔地上局のそれぞれは、制御コンピュータ及び
    前記送信機を含み、前記複数の遠隔地上局のそれぞれは、前記制御コンピュータ
    に結合された制御入力であって、該制御入力によって前記制御コンピュータは前
    記回転する複数の衛星のうちの1つへの送信のための送信機を形成する制御入力
    を含む請求項1に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記複数の遠隔地上局のそれぞれは、制御コンピュータ及び
    前記受信機を含み、前記複数の遠隔地上局のそれぞれは、前記制御コンピュータ
    に結合された制御入力であって、該制御入力によって前記制御コンピュータは前
    記回転する複数の衛星のうちの1つへの送信のための受信機を構成する制御入力
    を含む請求項1に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記ユーザインタフェースはグラフィカルユーザインタフェ
    ースを含み、該グラフィカルユーザインタフェースを介して、ユーザは前記遠隔
    の地上局の1つにおいて前記送信機及び前記受信機に対して形成情報を入力する
    ことができ、前記ユーザデータが前記遠隔地上局の1つから送信され若しくは前
    記衛星データが前記回転する複数の衛星のうちの1つから受信される請求項3に
    記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記形成情報は、前記遠隔地上局のうちの1つにおける前記
    制御コンピュータへ渡され、前記制御コンピュータは、前記形成情報に従って前
    記送信機若しくは前記受信機を形成する請求項5に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記ユーザインタフェースは、コンピュータ上で実行される
    グラフィカルユーザインタフェースを備え、ユーザがユーザ識別情報を入力でき
    るようにするウェブブラウザを含む請求項1に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、衛星アクセス時
    間及び、特別に遠隔制御される地上局をユーザが指定できるようにするウェブペ
    ージを含み、該ウェブページからユーザは軌道上の前記衛星と通信することを望
    む請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、軌道上の前記衛
    星と通信するための通信フォーマット及びプロトコル情報をユーザが指定できる
    ようにするウェブページを含み、前記通信フォーマット及びプロトコル情報は、
    前記遠隔制御される地上局のうちの1つにおける通信装置を形成するために使わ
    れる請求項7に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、軌道上の前記
    衛星へ伝送するユーザデータをユーザが入力できるようにし、又は、前記軌道上
    の衛星から検索する衛星データをユーザが指定できるようにするウェブページを
    含む請求項7に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記衛星の現
    在の軌道経路をユーザが見ることができるようにするウェブページを含む請求項
    7に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、軌道上の前記
    衛星へリアルタイムにデータ通信セッションにユーザが参加できるようにし、又
    は、前記衛星から検索されるデータの記憶及び転送動作をユーザが指定できるよ
    うにするウェブページを含む請求項7に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記複数の回
    転する衛星との通信の使用のために、前記遠隔地上局のうちの1つの内部の通信
    経路における装置をユーザが形成できるようにするウェブページを含む請求項7
    に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記通信ネットワークは、優先度が低く小さいサイズの伝
    送のために使われる公衆交換電話網及びリアルタイムで数多くのパケットデータ
    を送信するために使われるフレームリレー送信ネットワークを備える請求項2に
    記載のシステム。
  15. 【請求項15】 複数の遠隔地上局を介してユーザと衛星との間でデータを
    伝送する方法であって、 ユーザが通信を望む前記衛星のユーザからの識別データと、もしあるならば前
    記衛星に送信すべき制御データとを取得するステップと、 前記識別データに基づいて識別された前記衛星との通信のために利用可能なタ
    イムスロット及び関連する前記遠隔地上局のリストをユーザに提示するステップ
    と、 利用可能なタイムスロット及び適切な地上局をユーザが選択できるようにする
    ステップとを備えるユーザと衛星との間でデータを伝送する方法。
  16. 【請求項16】 前記識別データ及び前記制御データを中央コントローラへ
    転送するステップと、他のユーザと前記識別された衛星への前記制御データの送
    信を容易にするために利用可能なリソースとの間におけるリソース及び通信の衝
    突の割当てを解決するステップとを更に備える請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記制御データを前記遠隔地上局へ転送するステップと前
    記識別された衛星へ前記制御データを転送するステップとを更に備える請求項1
    5に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記識別された衛星から衛星データを受信し、ユーザへ前
    記衛星データを送信するステップを更に備える請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 優先度データ及び価格優先情報をユーザから要求し、前記
    優先度データ及び価格優先情報に基づいてリソース及び通信の衝突を割り当てる
    請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 独立に打ち上げられ動作する複数の衛星のための単一の指
    令及び制御センターであって、複数のユーザサイトにおける複数のユーザと相互
    通信する単一の指令及び制御センターにおいて、 a)前記独立に打ち上げられ動作する複数の衛星の全てに対して指令及び制御
    サービスを提供し、前記独立に打ち上げられ動作する複数の衛星へ送信すべきユ
    ーザデータを受信し、前記独立に打ち上げられ動作する複数の衛星からの衛星デ
    ータに対して複数のユーザからの要求を管理するネットワーク管理センターと、 b)前記複数のユーザサイトのそれぞれに設置され、ユーザが通信を望む衛星
    へユーザデータを送出し、ユーザが通信を望む衛星から衛星データを受信できる
    ようにするためにユーザがネットワーク管理センターと相互通信できるようにす
    るユーザインタフェースと、 c)前記ネットワーク管理センターによって制御され、前記独立に打ち上げら
    れ動作する複数の衛星へユーザデータを送信し、前記独立に打ち上げられ動作す
    る複数の衛星から衛星データを受信する複数の遠隔地上局と、を備える単一の指
    令及び制御センター。
  21. 【請求項21】 前記ネットワーク管理センターと前記複数の遠隔地上局と
    前記複数のユーザサイトとをワイドエリアネットワークと共に結合するデータネ
    ットワークを更に備える請求項20に記載の単一の指令及び制御センター。
  22. 【請求項22】 前記ユーザデータはコマンドを含む請求項20に記載の単
    一の指令及び制御センター。
  23. 【請求項23】 前記コマンドは、指定された地球上の位置からデータを獲
    得するための衛星上のカメラへの指示、指定された周波数で無線信号を集める指
    示、又は、衛星によって予め集められている指定されたデータを地球へ送信し戻
    す指示から成るグループから選択された1つである請求項21に記載の単一の指
    令及び制御センター。
  24. 【請求項24】 前記ネットワーク管理センターは、前記独立に打ち上げら
    れ動作する複数の衛星の全てに対する軌道データを記憶するデータベースを有す
    る請求項20に記載の単一の指令及び制御センター。
  25. 【請求項25】 前記ネットワーク管理センターは、前記データベースに記
    憶された前記軌道データに基づいて、特定のユーザデータを特定の時間に特定の
    衛星へ送信するのに前記複数の遠隔地上局のうちのどの1つが適しているのかを
    判定する請求項24に記載の単一の指令及び制御センター。
  26. 【請求項26】 前記ネットワーク管理センターは、前記データベースに記
    憶された前記軌道データに基づいて、特定のユーザデータを特定の時間に特定の
    衛星へ送信するのに前記複数の遠隔地上局のうちのどの1つが適しているのかを
    判定し、この判定を前記ユーザインタフェースを介してユーザへ提供し、前記ユ
    ーザインタフェースによって、そこから通信することになる前記遠隔地上局のど
    れかを選択できるようにした請求項24に記載の単一の指令及び制御センター。
  27. 【請求項27】 前記ネットワーク管理センターは、前記データベースに記
    憶された前記軌道データに基づいて、特定のユーザデータを特定の時間に特定の
    衛星へ受信するのに前記複数の遠隔地上局のうちのどの1つが適しているのかを
    判定する請求項24に記載の単一の指令及び制御センター。
  28. 【請求項28】 前記ネットワーク管理センターは、前記ユーザデータを送
    信するか若しくは前記衛星データを受信するために選択された前記複数の遠隔地
    上局のうちの特定の1つに対して形成情報を送信し、前記形成情報は、前記ユー
    ザデータの送信若しくは前記衛星データの受信を処理するために必要な情報を含
    む請求項20に記載の単一の指令及び制御センター。
  29. 【請求項29】 前記ネットワーク管理センターは全ユーザデータをスケジ
    ューリングし、コマンドの各組をいつどの遠隔地上局から送信すべきであるかを
    最適化する請求項24に記載の単一の指令及び制御センター。
  30. 【請求項30】 前記ネットワーク管理センターは、特定の前記ユーザデー
    タが準備される時間と前記特定のユーザデータを検索するのに必要な時間期間と
    に基づいて、前記遠隔地上局のうちのどの1つが前記特定のユーザデータを受信
    するのに最適であるかを判定する請求項27に記載の単一の指令及び制御センタ
    ー。
  31. 【請求項31】 前記ネットワーク管理センターは、スケジュール情報を記
    憶し、特定の衛星との通信の準備を始めるために特定の遠隔地上局へ指示を送信
    する自動スケジューラを更に備える請求項20に記載の単一の指令及び制御セン
    ター。
  32. 【請求項32】 前記遠隔地上局のそれぞれは、プレパス形成構築モジュー
    ルと、構成アンテナコマンド及び周波数予測モジュールと、顧客形成ファイル及
    び軌道要素ファイルを含むストレージとを含むプロセッサを更に備える請求項2
    0に記載の単一の指令及び制御センター。
  33. 【請求項33】 前記顧客形成ファイルは、特定の衛星との特定の通信に対
    して前記遠隔地上局を形成するのに必要な情報を含み、前記情報は、前記プレパ
    ス形成構築モジュールへ渡される請求項32に記載の単一の指令及び制御センタ
    ー。
  34. 【請求項34】 前記プレパス形成構造モジュールは、前記構成アンテナコ
    マンド及び周波数予測モジュールへ必要なコマンドを送出し、前記コマンドは、
    前記軌道要素ファイルからの情報を組み合わせて、前記特定の衛星と通信するた
    めの前記アンテナ及び前記無線周波数を初期化し構成する請求項33に記載の単
    一の指令及び制御センター。
  35. 【請求項35】 前記プロセッサは、前記特定の衛星が通信範囲内に現れる
    ようにスケジューリングされた時間の前に、一連のシステムチェックを実行する
    プレパス較正テストモジュールを更に備える請求項32に記載の単一の指令及び
    制御センター。
  36. 【請求項36】 前記自動スケジューラが前記特定の衛星との通信の準備を
    始めるために前記特定の遠隔地上局へ指示を送信するのとほぼ同時に、前記自動
    スケジューラは、前記データ伝送ネットワークを介して特定のユーザにプロンプ
    トを送信する請求項31に記載の単一の指令及び制御センター。
  37. 【請求項37】 前記ユーザインタフェースは、前記特定のユーザが前記ユ
    ーザインタフェースにログオンするための顧客ログインインタフェースと、ログ
    オンを試みている間に前記特定のユーザを認証する顧客アクセス認証インタフェ
    ースとを更に備え、認証時には、前記特定の遠隔地上局で受信されるデータが前
    記データ伝送ネットワークを介して前記特定のユーザへ送信される請求項36に
    記載の単一の指令及び制御センター。
  38. 【請求項38】 軌道上の衛星と通信する遠隔制御された地上局のネットワ
    ークとユーザが相互通信できる機器であって、 a)前記遠隔制御された地上局と結合されるネットワークへのインタフェース
    を有するコンピュータと、 b)該コンピュータを実行するグラフィカルユーザインタフェースであって、 (i)ユーザ識別子情報をユーザが入力できるウェブブラウザと、 (ii)衛星アクセス時間と、前記軌道上の衛星との通信をユーザが望む特
    定の遠隔制御された地上局とをユーザが指定できる第1のウェブページと、 (iii)前記軌道上の衛星と通信するための通信フォーマット及びプロト
    コル情報をユーザが指定できる第2のウェブページであって、前記通信フォーマ
    ット及びプロトコル情報は、前記遠隔制御された地上局のうちの1つにおける通
    信装置を形成するのに使われる第2のウェブページとを備えるグラフィカルユー
    ザインタフェースと、を備える機器。
  39. 【請求項39】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記軌道上の
    衛星へユーザデータをユーザが入力できるか、又は、前記軌道上の衛星から検索
    する衛星データをユーザが指定できる第3のウェブページを更に備える請求項3
    8に記載の機器。
  40. 【請求項40】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記衛星の現
    在の軌道経路をユーザが見ることができる第3のウェブページを更に備える請求
    項38に記載の機器。
  41. 【請求項41】 前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記軌道上の
    衛星へリアルタイムにデータ通信セッションにユーザが参加できるようにし、又
    は、前記衛星から検索されるデータの記憶及び転送動作をユーザが指定できるよ
    うにする第3のウェブページを更に備える請求項38に記載の機器。
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