JP2001520095A - 免疫の増大による光活性化効果の増進 - Google Patents

免疫の増大による光活性化効果の増進

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JP2001520095A JP2000516734A JP2000516734A JP2001520095A JP 2001520095 A JP2001520095 A JP 2001520095A JP 2000516734 A JP2000516734 A JP 2000516734A JP 2000516734 A JP2000516734 A JP 2000516734A JP 2001520095 A JP2001520095 A JP 2001520095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療部位における異常細胞を患者の体内でより効果的に破壊してPDTの有効性を高める方法を提供する。 【解決手段】 患者の好中球の数量を通常のレベルを実質的に上回るまで増大させることにより、少なくとも初回のPDT治療に続く複数のPDTの有効性を高める。好中球の数量を増加させることにより、死亡した異常細胞と破壊された基質がより一層急速に除去される。これにより、続くPDT治療で投与される光が腫瘍表面の未だ生存する異常細胞へより一層効果的に到達してこれを破壊することができる。死亡した腫瘍を加速的に除去することにより、治療の進行をより正確に評価することもできる。これは、治療部位の映像で実在する腫瘍のサイズがより一層明らかになるからである。多数回のPDT治療によって腫瘍をより一層急速に破壊できるようにすることで、異常細胞が治療部位から転移して広がるおそれも低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には、患者の免疫システムと医療患者に施される光力学的療
法(PDT:photodynamic therapy)との間の相互作用を高める方法に関し、特 に、患者の白血球の数量を増大させる物質を投与することにより、患者の体内の
異常組織を破壊する際のPDTの効果を高める方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
体内における異常細胞が、周囲の組織が吸収するよりもはるかに多く、治療部
位へ潅流したある種の染料を選択的に吸収することは、既に知られている。例え
ば、膵臓腫瘍と結腸腫瘍は、ある染料を、正常な細胞と比較して2倍から3倍の
量で吸収することがある。この方法で染料により印を付けることによって一旦予
め感作させると、癌に罹った、即ち異常な細胞は、染料が吸収する波長または周
波数帯に一致する適切な波長または周波数帯の光を照射することにより、周囲の
正常組織へのダメージを最小限にしたままで破壊することができる。光を利用し
て望ましくない組織を破壊する方法は、頭文字を取った略語であるPDTで知ら
れており、転移した乳癌や嚢癌、肺癌腫、食道癌、基底細胞癌腫、悪性の黒色腫
、視角腫瘍、頭部癌、頚部癌、その他の種類の悪性組織の成長を治療するために
臨床的に利用されてきた。PDTは、感光性の染料を正常細胞よりも多く吸収し
た異常細胞を選択的に破壊するので、他に替わる治療方法よりも周囲の良性の組
織にあまり影響を及ぼすことなく悪性組織を殺すためにうまく利用することがで
きる。
【0003】 PDTの典型的な応用において、PDTで利用される光は、外部の光源、例え
ばレーザから内部の治療部位へ光ファイバを介して投与され、または外科的処置
の間露出された部位に供給される。しかしながら、光治療を提供するためにこれ
に替わるべき技術が存在する。例えば、共通に譲渡された米国特許第5,445
,608には、いくつかの異なる形態の移植可能な発光プローブであって、患者
の体内の内部部位に光力学的療法(PDT)を執行する発光プローブが開示され
ている。さらに、いずれも「内部光療法用の柔軟なマイクロ回路(Flexible Mic
rocircuits for Internal Light Therapy)」という名称の、共通に譲渡された 係属中の米国特許出願第08/613,390と、その部分継続特許出願である
第08/633,171には、多数の実施形態の柔軟な発光プローブが開示され
ている。上述において参照した米国特許第5,445,608は、複数の光源を
含む移植可能なプローブを外科的な切開を介して経皮的に所望の治療部位に差し
込むことができ、次に、延長された期間内放置して、これにより、このプローブ
内に搭載された発光ダイオード(LED)や他の種類の光源により発せられた光
がPDTを施して、適切な光反応性物質を吸収した異常組織や他の種類の病原組
織を破壊できるということを教示している。同様に、上記の係属特許出願で開示
された柔軟なマイクロ回路は、一般的に、従来の内視鏡検査技術を用いて、自然
の穴を介して、または小さな切開を介して体内に差し込まれ、治療部位に配置さ
れることを企図している。これらのマイクロ回路は、その柔軟性から、体内に容
易に挿入でき、また、治療部位に容易に配置できる。
【0004】 いくつかの研究により、免疫学的システムとPDTとの癌性組織の治療におけ
る関係が調査されてきた。例えば、「ビボでの光力学的療法の有効性における好
中球の重要な役割の証拠」というタイトルのウィル・ジェイ・エー・デゥブレら
の論文(“Evidence for an Important Role of Neutrophils in the Efficacy
of Photodynamic Therapy in Vivo” Wil J.A.de Vree et al., Cancer Researc h , Vol. 56, pp. 2908-2911, July 1, 1996)には、PDTを始める2日前に、 顆粒球集落の刺激因子(G−CSF:Granulocyte-Colony stimulating Factor)
をラットに投与すると、PDTを受ける前に塩水を注入したラットと比較して、
周囲の好中球の数量が4倍に増大し、腫瘍の成長が阻止されたと記載されている
。この論文は、この効果として以下の説明を主張する。
【0005】 「好中球は、前述したとおり、血管壁の広がりにベータ2インテグリンを経由
して固着することがある。この血管壁では、PDTの結果として内皮が収縮し、
内皮層下の基質が露出している。好中球は、走化性因子に非常に引き込まれやす
いので、腫瘍の領域に浸潤し、やせ細った腫瘍細胞を低下させるタンパク質分解
性酵素を放ち得る。このやせ細った腫瘍細胞は、このタンパク質分解性酵素がな
ければ増殖し続けるであろう。」 この論文中には、PDTは、好中球がなければ、腫瘍の成長に対して何らの影
響も及ぼさないということが記載されている。これは、反顆粒性の抗血清を投与
することによりこの研究で達成された条件である。
【0006】 「顆粒球−マクロファージ−集落刺激因子を用いた局所的治療による、光力学
的療法で引き出された反腫瘍反応の増進作用」というタイトルのゴラズド・クロ
スルらの他の論文(“Potentiation of Photodynamic Therapy-elicited Antitu
mor Response by Localized Treatment with Granulocyte-Macrophage Colony-s
timulating Factor, ”Gorazd Krosl et al., Cancer Research, Vol. 56, pp.
3281-3286, July 15, 1996)において、著者らは、PDTを投与する2日前に始
め、48時間の間隔で顆粒球−マクロファージ集落刺激因子(GM−CSF:Gra
nulocyte-Macrophage Colony-stimulating Factor)を3回投与した実験につい て報告し、このGM−CSFが鱗片細胞の癌(SCCVII)細胞の治療における
PDTの有益な結果を実質的に改善すると記載した。この論文により、腫瘍の治
療においてGM−CSFだけでは明白な成果はなにも提供しないということが判
明した。この研究は、GM−CSF治療が「(SCCVIIの)腫瘍細胞に対する
腫瘍に関連したマクロファージの細胞毒性作用を増大させ」、また、「GM−C
SFによる腫瘍局在性免疫刺激は、PDT誘起反腫瘍免疫性反応を増幅し、これ
が腫瘍の制御に及ぼす効果を増進する」ということを指摘する。また、PDTを
用いて治療された腫瘍は、(1)活力ある細胞構造への光酸化性ダメージと、(
2)腫瘍の血管系へのダメージに次ぐイスケミアによる、および、特定または非
特定の免疫性エフェクタ細胞の集積化された殺腫瘍性作用による腫瘍細胞の非活
性化と、(3)腫瘍に居住する白血球と新たに到来した白血球との機能的作用に
関連する強力な腫瘍局在性の鋭敏な炎症性反応によって支配される主要反応と、
を含むいくつかの異なる効果の組み合わにより、根絶されるものと信じられてい
るということがこの研究に記載されている。この参照により、好中球、マスト単
球、単核細胞およびマクロファージがPDT治療後の初期の段階における反腫瘍
作用に関与し、腫瘍細胞の破壊に続く腫瘍細胞の残骸の放出および食作用がマク
ロファージや樹状細胞、または他の抗原存在細胞により腫瘍抗原を処置し、かつ
、発生させるための条件を作り出し、この結果、腫瘍特有の免疫を増進するとい
うことが示唆される。
【0007】 もう一つのムラーデン・コルベリークおよびゴラズド・クロースルの論文「腫
瘍細胞に対する光力学療法を用いたマクロファージの増進された細胞毒(“Enha
nced Macrophage Cytotoxicity against Tumor Cells Treated with Photodynam
ic Therapy” Photochemistry and Photobiology, Vol. 60, No. 5, pp, 497-50
2, 1994, Mladen Korbelik and Gorazd Krosl)」において、著者らは、他の研 究者により行われた関連の研究に基づいて、PDT治療の目標となる腫瘍細胞に
対するマクロファージの細胞毒作用を研究するに至ったと報告する。特に、この
論文は、PDTが引き起こす腫瘍細胞の細胞膜構造へのダメージが広がるので、
影響を受けた腫瘍細胞がアルキルグリセリン、リゾリン脂質およびアルキルリゾ
リン脂質を放出し、これらの物質が効力あるマクロファージ刺激物質として認定
されてきたと指摘する、より早期の研究に言及している。これらの物質の放出は
、このように、腫瘍細胞のマクロファージ破壊の増進をもたらすと信じられてい
る。この論文は、PDTにより施される増進したマクロファージの企図された腫
瘍細胞殺害が2つの異なるタイプのマクロファージで観察され、これらのマクロ
ファージは、腹膜マクロファージと、白血病性の変換により前骨髄細胞の段階で
捕らわれた細胞と区別されたマクロファージとを含むと報告した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この論文で報告された実験は、PDTで治療された腫瘍細胞が
存在しているために、PDTで治療されていない細胞に向けて導かれたマクロフ
ァージの腫瘍破壊性作用が増進されないことを指摘する。
【0009】 PDTに対する免疫システムの関係について報告する先行技術のなにひとつも
、増殖した好中球(白血球)の数量と反復する一連のPDT治療との関係を探求
してこなかった。反復するPDT治療は、延長された期間内にわたり近接する異
常腫瘍細胞へ光療法を提供できる移植されたプローブを用いて最も容易に達成さ
れる。身体の免疫系を修正することすらなく、このような延長された期間、また
は反復するPDTの記録は、より従前の、単一のPDT治療を提供する方法と比
較して、重要な成果を提供することが判明した。上述において指摘されたように
、先行する研究は、PDT治療を提供する前に患者にGM−CSFまたはG−C
SFを投与することにより、単一のPDT治療の有効性が増進することを示して
きた。これらの結果を説明するために様々な理由が提言されてきた。このような
説明が正しいと判明しても、上述した先行する研究は、最初のPDTの後にどの
ようにGM−CSFまたはG−CSFを投与すれば次のPDT治療に成果をもた
らすであろうかを考慮してこなかったし、また、仮にこのような方法があったと
してもそれが成果をもたらす理由について示唆してこなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、治療部位における異常細胞を患者の体内でより効果的に破壊
してPDTの有効性を高める方法が規定される。この方法は、断続的な時間で複
数の光療法治療を上記治療部位に施す手順を含む。上記複数の光療法治療は、治
療部位における異常組織の一部をそれぞれ破壊する。少なくとも最初の光療法治
療が施された後に、骨髄群集刺激因子が患者に投与される。この骨髄群集刺激因
子は、上記異常組織のうちで先行する光療法治療により破壊された部分の除去を
増進し、上記治療部位において未だ破壊されていない異常組織を露出させる。こ
の方法により、残存する異常組織を次の光療法治療が破壊する際の効果が増進さ
れる。
【0011】 上記方法は、次の光療法治療に続いて追加の量の骨髄群集刺激因子を患者に投
与する手順をさらに含むことが望ましい。この追加の骨髄群集刺激因子は、上記
異常組織のうちで先行する光療法治療のいずれかにより破壊された部分の除去を
増進する。上記骨髄群集刺激因子は、患者の体内の白血球の数量を引き上げるこ
とにより、先行する上記骨髄群集刺激因子により破壊された異常組織を含む壊死
組織および枯死組織の生物学的除去を加速する。これにより、白血球による治療
部位での食細胞の反応を増進させる。さらに、投与される骨髄群集刺激因子は、
G−CSFまたはGM−CSFを含むことが望ましい。
【0012】 複数の光療法治療を施す手順は、治療部位に光反応性物質を投与する手順を含
む。この光反応性物質は、1つまたは複数の特徴的な周波数帯域の光を吸収する
ように選択される。光反応性物質が吸収する光の特徴的な周波数帯域に実質的に
一致する1つまたは複数の発光周波数帯域を有する光は、上記複数の光療法治療
のそれぞれにおいて、治療部位に照射される。この光は、光反応性物質によって
吸収され、これにより、異常組織が破壊される。この光は、上記異常組織内に移
植された光源または上記異常組織に近接して配置された光源から与えることがで
きる。
【0013】 破壊されたこのような組織の除去が増進し、これにより、上記異常組織の全体
量が減少する。これに対応して、移植された上記光源からの光と上記異常組織の
周辺との間の距離が減少するので、上記光源からの光をより一層効果的に上記異
常組織の周辺に送ることができる。
【0014】 上記骨髄群集刺激因子はまた、連続する光療法治療同士の間の時間も短縮する
。この結果、上記異常組織の再成長が低減するために、上記骨髄群集刺激因子が
なければ発生するであろう、連続する上記光療法治療同士で上記異常組織による
治療部位の再生が減少する。
【0015】 上記方法はまた、上記治療部位を映像化して上記異常組織を破壊する際の上記
複数の光療法治療の効果を高める手順をも含むと良い。破壊された上記異常組織
の除去が増進すると、残存する異常組織だけが現れるので、上記治療部位が映し
出される鮮明性が増す。映像化は、超音波方式、コンピュータの断層撮像法方式
または磁気共鳴映像方式を用いて完遂しても良い。破壊された上記異常組織の除
去の増進はまた、上記異常組織が転移して上記治療部位から患者の身体の全く異
なる部分へ広がるおそれを低減する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の上述した側面と付随する利点の多くは、添付図面とともに以下の詳細
な説明を参照することにより、より良く理解されるのと同様に、より容易に理解
される。
【0017】 従来の技術において上述したように、PDTの執行に起因する腫瘍細胞へのダ
メージは、ダメージを受けた腫瘍細胞を破壊するマクロファージを引きつける傾
向があると信じられている。先行技術においてPDTに関連して議論されなかっ
た免疫システムの他の側面は、PDTにより破壊された組織に対して壊死と枯死
をもたらす免疫システムの反応に関係する。壊死は、破壊された後に細胞が炎症
性物質を放出する手順に関係する。枯死は、破壊された後に炎症性物質を放出し
ない細胞に関係する。体内の白色細胞、即ち、好中球は、このように、壊死した
細胞と枯死した細胞の双方を一掃することにより、捕捉機能を提供する。
【0018】 PDTが細胞を破壊すると、白血球は、他の死滅した細胞に対するのとと全く
同様に、死滅した腫瘍細胞の壊死と枯死に反応する。PDTにより破壊された細
胞の一掃に必要な時間は、単一のPDT治療が行われる場合はいつでも、特に重
要ではない。しかしながら、本発明においては、延長された期間にわたって複数
のPDT治療が行われるということが熟慮され、本発明の狙いは、反復されたP
DT治療が患者の体内で腫瘍または他の異常組織をより効果的に破壊できるよう
にすることである。この目的を達成するため、本発明は、好中球の数量を増進さ
せ、これにより、好中球が清掃手順を実行して破壊された腫瘍細胞を除去する率
を増大させる。
【0019】 患者の体内において複数の連続するPDT治療を治療部位に施す手順において
、連続する治療のそれぞれの効果は、治療の間供給される光がやがて破壊される
べき異常細胞に到達し、また前回のPDT治療の間で既に破壊された腫瘍細胞に
よって遮断されないということを保証することにより、明らかに改善される。も
しも、前回のPDT治療で破壊された腫瘍細胞が好中球の作用により治療部位か
ら未だ除去されていなければ、これに続くPDT治療はあまり効果的でない。前
回のPDT治療で破壊された腫瘍細胞が上記部位から除去される率を増進するこ
とにより、次の治療で投与される光が未だ生存する腫瘍細胞に直接供給されるの
で、次のPDT治療がより効果的になることは明らかである。
【0020】 いくつかの他の利点は、最初のPDT治療が治療部位における腫瘍細胞のいく
つかを破壊した後に好中球の数量を増大させることに起因するであろうと信じら
れている。一つの潜在的な利点は、壊死して枯死した組織を増大した数量の好中
球により除去することが間質性腫瘍の圧力を低減し、これにより、腫瘍部位への
薬、特に、連続するPDT治療に用いられる光反応性物質への薬の供給を改善す
るであろうということである。さらに、間質性腫瘍の圧力の低減は、腫瘍への血
流量を増大させることにより、腫瘍への酸素の供給を増進する。一般に、PDT
治療の間で生成される単一の酸素は、異常細胞の破壊に没頭するものと信じられ
ている。このように、腫瘍への酸素供給の増大は、このような望ましい活動をお
そらく増大させる。
【0021】 さらに、患者の体内における白血球の数量の増進に影響された腫瘍の量の減少
は、腫瘍の量を減少させ、これにより、好中球により破壊された腫瘍細胞が除去
されなかった場合よりもずっと容易に腫瘍の周辺に光を送ることが可能になる。
このように腫瘍量を減少させることにより、腫瘍の境界と次のPDT治療で光を
投与する光源との距離が実質的に低減される。本発明は光と光反応性物質の線量
計測法を改善するので、特に、治療部位における光と薬品の貫通力と供給を改善
することにより複数のこのような治療のサイクルにおいて次のPDT治療のそれ
ぞれの有効性も増進される。これにより、異常細胞が転移して治療部位から身体
の他の部分へ広がるおそれが相当減少する。
【0022】 増大した好中球の数量がPDT治療間の時間を短縮する傾向にあるので、治療
部位における腫瘍を減少しその再生を防止する、より迅速な腫瘍の一掃を達成で
きる。治療部位における腫瘍細胞の再生は、特に単一のPDT治療を腫瘍に施し
た場合に、局所的な腫瘍制御の失敗の主要な原因となりがちである。
【0023】 患者に投与されることがある、ある種の薬品によっては好中球の数量が異常な
までに低減することがある。このような場合、PDT治療とこれに続く治療によ
っても腫瘍全体のサイズが低減しない、または著しくは変化しない、ということ
がある。対照的に、好中球の数量を、「健全な」患者の身体で典型的に見い出さ
れる数量を十分に上回るように増大させることにより、上述した利点を達成する
ことができ、これにより、連続するPDT治療の成果が大幅に増大する。例えば
、化学療法や放射線療法を受けた患者では、投与された薬品により、骨髄抑制に
よって好中球の数量が相当低下する。本発明を用いてこのような患者の腫瘍を治
療しながら、好中球の数量を増大させることにより、腫瘍を破壊する効果を高め
ることに加え、移植感染のおそれを相当低減することを達成できる。
【0024】 図1および図2は、本発明を用いて腫瘍10に執行される複数のPDT治療の
経過中で改善された効果を達成する方法を示す。図1において、腫瘍10には、
1または複数の主血管12を介して血液が供給される。主血管12は、複数の分
岐血管13を有する。図面を簡略化するため、このような主血管の1つだけを示
す。腫瘍10を備える細胞は異常であるため、この細胞は比較的速い速度で成長
する傾向にあり、もしも検査することなく放置されれば、この状況では、この異
常細胞が転移して患者の身体の至る所に広がることになりかねない。
【0025】 図1に示す実施形態においては腫瘍10にPDT治療を施すために、従来の外
科的処置、または内視鏡的処置で細長いプローブ20が腫瘍10の内部に移植さ
れる。プローブ20は、腫瘍10内への配置を容易にするために用いられる技術
に適切なように、また、患者の体内における腫瘍の位置に応じて、堅いものでも
、柔軟なものでも良い。プローブ20は、複数の光源26、例えばLEDを含み
、この光源26は、基板24の互いに反対の面に配置される。詳細、例えば各光
源に電流を運ぶ導電性の配線は図示していない。光学的に透過性で生体適合性の
ある鞘28が光源26と基板24を封入するが、これを介して光源から放出され
る光を腫瘍の内表面18へ送り届けることができるようになっている。
【0026】 図1には、注射器16が示されている。この注射器は、腫瘍10内に挿入され
て光反応性物質、例えばポリフィリンを治療部位へ注入する針14を含む。これ
に替えて、ポリフィリンや他の光反応性物質を脈管内に投与することができる。
この光反応性物質は、腫瘍10を備える異常細胞によって、周囲の正常細胞より
も遙かに大きな程度で選択的に吸収される。光源26から放出される光は、光反
応性物質の吸収周波数帯域に実質的に等しい特徴的な周波数帯域を有する。こう
して光反応性物質を吸収した腫瘍細胞は、プローブ20から放出される光によっ
て破壊される。
【0027】 1回または複数回のPDT治療が執行された後に、患者の骨髄による白血球の
生産を刺激するために、ある期間にわたって多数回注入してG−CSFまたはG
M−CSFを患者に(ただし図1に示すように腫瘍へではない)投与するために
注射器16が用いられる。こうしてG−CSFまたはGM−CSFにより患者の
免疫システム内で好中球の数量が相当引き上げられる。血管12を介して供給さ
れる追加の白血球が腫瘍10を備える異常細胞にみなぎって、先回のPDT治療
に起因して死滅した異常細胞と基質とを備える、壊死物質および枯死物質をより
速くより完全に運び去る。連続的に施されるPDT治療は、移植されたプローブ
20を取り囲む内表面18に接する腫瘍を備える異常細胞に光が到達できる結果
として腫瘍を破壊する点でより一層効果的である。このようにして、増進した数
量の上述の好中球または白血球の上述した利点が連続するPDT治療のために達
成される。
【0028】 図2は、ほぼ平坦な基板のプローブ40の利用を示す。プローブ40は、複数
の光源42を備える。この光源42もまたLEDを含むことが好ましい。基板の
表面を覆う光源42は、所定間隔離隔した配列で基板40に搭載され、これによ
り、光源から放出される光が全般的に腫瘍10の外表面に向けられる。生体適合
性のある、光学的に透過性の鞘(図示せず)が光源と光源に電流を搬送してこれ
にエネルギを供給する導電配線(図示せず)とを封入する。
【0029】 光源42から腫瘍に光が投与される前に腫瘍10を備える異常組織により選択
的に吸収される光反応性物質を投与するために注射器16(図1)が用いられる
。光源42から放出された光は、異常細胞により優先的に吸収される光反応性物
質の吸収波長または吸収周波数帯域に一致する特徴的な波長または周波数帯域を
有し、これにより周囲の組織の正常細胞のいずれにも重大な影響を及ぼすことな
く異常細胞を殺害する。その後少なくとも最初のPDT治療が一旦執行されて、
異常腫瘍細胞のいくつかを殺害すると、注射器を用いた複数の注入でG−CSF
またはGM−CSFがある期間にわたって患者に投与される。これらの注入は、
好中球の数量を増進し、上述で説明した成果ある結果を達成する。
【0030】 両図においては示していないが、外部の光源、例えばレーザから患者の体内の
治療部位(例えば腫瘍10)へ光を投与するために光ファイバを用いることがで
きることもまた予想される。図1や図2に示すような移植されたプローブに接続
して、または患者の身体の外部から光を供給するために、他の種類の光源を用い
ることができる。唯一の重要な仕様は、PDTを実行するために患者に投与され
る光反応性物質の周波数帯域に一致する特徴的な周波数帯域を有する光を光源が
生成するということである。
【0031】 移植されたプローブを用いると、患者の身体の外表面に供給されたコイルに接
続された外部電源を用いて患者の身体の外部からコイル電力を供給してプローブ
にエネルギを供給できる。このコイルは、内部に移植されたコイルにほぼ対向し
て配置され、この内部のコイルは、移植されたプローブ(図示せず)に、例えば
図2に示すように配線44を介して接続される。図1において、移植されたプロ
ーブ20に電力と他の信号を供給するために同様の装置を用いることができる。
移植されたプローブの利用に関するその他の詳細や移植された柔軟なプローブの
その他の設計は、いずれも「内部光療法用の柔軟なマイクロ回路(Flexible Mic
rocircuits for Internal Light Therapy)」という名称の、共通に譲渡された 係属中の米国特許出願第08/613,390と、その部分継続特許出願である
第08/633,171において開示されている。
【0032】 本発明の手順を実行するための模範的なスケジュールは、以下のとおりである
。処置の最初の日には、光反応性物質を患者に脈管内で、または治療部位へ(組
織内に)投与する。次の日に、図1または図2に示されるような移植されたプロ
ーブ、または患者の身体の外部から治療部位へ光を供給する外部の光源を用いて
最初のPDT治療を執行する。少なくとも最初のPDT治療の後に、例えば処置
の3日目から始めて、G−CSFまたはGM−CSFを毎日のベースで処置の1
0日目まで患者に与える。G−CSFまたはGM−CSFを投与する量および頻
度、並びに投薬量は、患者における好中球の数量を監視することにより決定する
ことができるということが予想される。G−CSFまたはGM−CSFの投与が
始まった後に、例えば処置の開始後4日目に、一連の追加のPDT治療を始める
。複数のPDT治療に対する腫瘍の反応は、超音波、CT、MRIその他の映像
化方式を用いて腫瘍を映像化することにより、処置の間いつでも評価することが
できる。本発明の利点の一つは、このような映像化方式を用いて腫瘍の真のサイ
ズを正確に評価できるようにすることにより、腫瘍を破壊する際に治療の進行を
より正確に評価できるということである。執行してきた複数のPDT治療の効果
の評価に基づいて、処置を繰り返すべきか否かに関する決定を下すことができる
。腫瘍の全部を破壊することを保証するため、処置は少なくとも1回は繰り返さ
なければならないということが熟慮される。
【0033】 G−CSFまたはGM−CSFは、PDT療法の開始が始まった後でなければ
投与されないということは強調されるべきである。これにより、この結果増大し
た好中球の数量が、死滅した異常な腫瘍細胞を治療部位から一掃する際に適用さ
れて引き続くPDT治療の有益な効果が高まるということが保証される。G−C
SFおよびGM−CSFの投与量の範囲は、腫瘍学者には一般的に周知であるよ
うに、変更可能である。もしも好中球の数量が約50,000個/マイクロリッ
タ以上の量に上昇すれば、G−CSFおよびGM−CSFの次の投与は、白血球
の数量がこの量を下回るまで延期するのが良く、その後好中球の数量が監視され
るまで毎日のベースで再開するということが熟慮される。先行する実施形態は、
腫瘍の臨床上の反応、患者の状態および好中球の数量に応じて変更されるであろ
うことも理解されるべきである。本発明の手順を実行する際に、好中球の数量を
このように増大させることにより、腫瘍の完全な破壊を達成でき、また、異常細
胞が転移して患者の身体のすみずみにまで広がるおそれが最小限となるであろう
【0034】 好適な実施形態に関連して本発明を説明してきたが、当業者は、本発明につい
て特許請求の範囲内で多くの変更が可能であることを理解する。従って、本発明
の範囲は、上述の実施形態の記載に限定されるものでは決してなく、そうではな
くて、特許請求の範囲への参照により全て決定されるということが企図される。
排他的な権利が要求される本発明は、本明細書の最初に規定されている。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明によれば、患者に投与された骨髄群集刺激因子が
治療部位における異常組織のうちで先行する光療法治療により破壊された部分の
除去を増進し、上記治療部位において未だ破壊されていない異常組織を露出させ
るので、残存する異常組織を次の光療法治療が破壊する効果が増進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 腫瘍の概略図であり、少なくとも一回のPDT治療が行われた後にGM−CS
FまたはG−CSFが投与された腫瘍に内側からPDT治療を行う移植された光
源を示す。
【図2】 腫瘍の概略図であり、少なくとも一回のPDT治療が行われた後にGM−CS
FまたはG−CSFが投与された腫瘍の外表面にPDT治療を行う光源を示す。
【符号の説明】
10 腫瘍 16 注射器 20,40 プローブ 26,42 光源 28 鞘

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の体内の治療部位における異常組織をより効果的に破壊する方法であって
    、 (a)それぞれが前記治療部位における異常細胞の一部分を破壊する複数の光
    療法治療を前記治療部位に断続的に執行する手順と、 (b)前記複数の光療法治療のうち、最初の光療法治療が前記治療部位に執行
    された後に、骨髄群集刺激因子を前記患者に投与し、この骨髄群集刺激因子が先
    行するいずれかの光療法治療によって破壊された異常組織の前記部分の除去を増
    進し、これにより、前記治療部位において未だ破壊されてない異常組織を露出さ
    せ、これにより引き続く光療法治療が前記異常組織を破壊する際の有効性を高め
    る手順と、 を備える方法。
  2. 【請求項2】 他の複数の前記光療法治療に続いて追加の量の前記骨髄群集刺激因子を前記患
    者に投与し、前記異常組織のうち先行する光療法治療のいずれかにより破壊され
    た異常組織の前記部分の除去をさらに増進する手順をさらに備える請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記骨髄群集刺激因子は、前記患者の体内における白血球の数量を引き上げる
    ことにより、前記先行する光療法治療によって破壊された前記異常組織の前記部
    分からの壊死細胞および枯死細胞の生物学的な除去を加速し、前記治療部位にお
    ける白血球による食細胞的反応を高める請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の光療法治療を執行する手順は、 (a)光を吸収する1または複数の特徴的な周波数帯域が選択された光反応性
    物質を前記治療部位に投与する手順と、 (b)前記光反応性物質が光を吸収する特徴的な周波数帯域に実質的に一致す
    る1または複数の発光周波数帯域を有し前記光反応性物質に吸収されてこれによ
    り前記治療部位における前記異常組織を破壊する光を前記複数の光療法治療中の
    それぞれで前記治療部位に照射する手順と、 を含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記骨髄群集刺激因子は、連続する光療法治療間の時間を短縮し、これにより
    、前記異常組織が再成長するために記骨髄群集刺激因子がなければ発生するであ
    ろう、前記異常組織により前記連続する光療法治療間で前記治療部位が再生する
    ことを低減する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記異常組織の破壊に際して前記複数の光療法治療の有効性を評価するために
    前記治療部位を映像化する手順をさらに備え、破壊された前記異常組織の除去を
    増進することが前記治療部位が映し出されることの有効性を増大させる請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記映像化する手順は、超音波方式、コンピュータ断層撮像法方式および磁気
    共鳴映像化方式の一つを達成する手順を含む請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 破壊された前記異常組織の除去を増進することが前記異常組織が転移して前記
    治療部位から前記患者の身体の全く異なる部分へ広がるおそれを低減する請求項
    1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 投与された前記骨髄群集刺激因子は、顆粒球群集刺激因子と顆粒球マクロファ
    ージ群集刺激因子のうちの一つを含む請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の光療法治療を執行する手順は、前記異常組織の内部に光源を移植す
    る手順を含む請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 破壊された前記異常組織の増進された除去は、前記異常組織の量を低減し、移
    植された前記光源と前記異常組織の周辺との距離を低減することにより前記異常
    組織の周辺に光がより効果的に送られることを可能にする請求項10に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 患者の体内に配置された腫瘍内の異常組織を破壊するために用いられる連続す
    る光療法治療方式を高揚する方法であって、 (a)光を吸収する1または複数の特徴的な周波数帯域が選択された光反応性
    物質を前記腫瘍に投与する手順と、 (b)前記光反応性物質が光を吸収する特徴的な周波数帯域に実質的に一致す
    る1または複数の発光周波数帯域を有し前記光反応性物質に吸収されて前記治療
    部位における前記異常組織を破壊する光を一連の治療において前記腫瘍に繰り返
    し照射する手順と、 (c)前記腫瘍に光を照射する前記一連の治療における少なくとも最初の治療
    の後に、骨髄群集刺激因子を投与し、この骨髄群集刺激因子が患者の体内での好
    中球の数量の増大を促進して、この好中球の数量の増大の結果、前記腫瘍へ予め
    光を照射することにより破壊された前記異常組織の除去が増進され、これにより
    前記腫瘍に光を照射する前記一連の治療において引き続く治療の有効性を改善す
    る手順と、 を備える方法。
  13. 【請求項13】 前記骨髄群集刺激因子は、前記患者の体内における好中球の所定の数量を達成
    するために十分な投与量でかつ十分な頻度で投与される請求項12に記載の方法
  14. 【請求項14】 繰り返し光を照射する手順は、光を照射するための光源を前記腫瘍に近接して
    移植する手順を含む請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記光源は、前記腫瘍の内部に移植される請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記増大される好中球の数量は、前記腫瘍に光を繰り返し照射することにより
    破壊された壊死組織および枯死組織が前記好中球により除去される率を増大させ
    、これにより、未だ破壊されていない異常組織を前記腫瘍へ引き続き照射される
    光に晒し、これにより引き続く光治療の有効性が改善される請求項12に記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 前記骨髄群集刺激因子は、顆粒球群集刺激因子と顆粒球マクロファージ群集刺
    激因子のうちの一つを含む請求項12に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記骨髄群集刺激因子が投与されなかった場合に用いられる時間と比較して前
    記腫瘍への反復する光照射間の時間を短縮する手順をさらに備える請求項12に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記好中球の数量の増大はまた、前記患者の体内における感染のおそれを低減
    する請求項12に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記好中球の数量の増大はまた、前記腫瘍が転移して前記患者の身体の他の部
    分へ広がるおそれを低減する請求項12に記載の方法。
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