JP2001519490A - 熱制御可能ロック機構を有する窃盗防止装置 - Google Patents

熱制御可能ロック機構を有する窃盗防止装置

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JP2001519490A JP2000515086A JP2000515086A JP2001519490A JP 2001519490 A JP2001519490 A JP 2001519490A JP 2000515086 A JP2000515086 A JP 2000515086A JP 2000515086 A JP2000515086 A JP 2000515086A JP 2001519490 A JP2001519490 A JP 2001519490A
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male
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ティレン,カール
キノヌ,クリスチャン
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エルエスオー コーポレイション ナームロゼ フェンノートシャップ
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B73/00Devices for locking portable objects against unauthorised removal; Miscellaneous locking devices
    • E05B73/0017Anti-theft devices, e.g. tags or monitors, fixed to articles, e.g. clothes, and to be removed at the check-out of shops
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B47/0001Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof
    • E05B47/0009Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof with thermo-electric actuators, e.g. heated bimetals

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Abstract

(57)【要約】 保護される商品の盗みを断念させる窃盗防止装置(10)は第1及び第2のハウジング要素(12,16)と、第2のハウジング要素(16)の雄部分(17)を第1のハウジング要素(12)の雌部分に固定するロック機構(20)とを有している。ロック機構は認可された人によって操作されるロック解除装置によって作動された時、雄部分を雌部分から解放する。熱制御可能要素(36;42)が、正常温度の間ロック機構(20)がロック状態に保たれる第1の位置をとり、所定限界より高い温度に加熱された時ロック機構が第1及び第2のハウジング要素(12,16)の雄部分(17)を雌部分から解放するようにされる第2の位置をとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は保護される物品の盗みを断念させる窃盗防止装置に関し、該防止装置
は第1及び第2のハウジング要素と第2のハウジング要素の雄部分を第1のハウ
ジングの雌部分に固定するロック機構とを具備し、該ロック機構は認可された人
によって作動されるロック解除装置により作動された時に雄部分を雌部分から解
放するよう配設されている窃盗防止装置に関する。
【0002】 従来技術の記載 上記の種類の窃盗防止装置は特に小売り店や商店において保護される物品又は
商品の盗みを断念させるのに用いられている。商店の所有者にとって衣服、ハン
ドバッグ、靴などのような人をひきつけかつ容易に移動できる商品を、窃盗防止
装置を各商品に取付けることにより保護することは特に重要なことである。この
取付けは、窃盗防止装置が認可された人だけが接近することのできる専用のロッ
ク解除装置によってのみ保護される商品から取外しできるような方法で行われる
。この窃盗防止装置は多くは変色もしくは悪臭流体を収容する少なくとも1つの
ガラスアンプルが設けられる。さらにまた窃盗防止装置は盗人のような認可され
ていない者が窃盗防止装置を保護される商品から取りはずそうとしてみだりにい
じった場合にこのガラスアンプルが破壊し流体が漏れ始めるように構成されてい
る。したがって、この破壊したガラスアンプルがただちに商品にしみを作り又は
汚染し全ての実用上の目的に使用できないようにするため、潜在的な盗人はこの
ような手出しをする試みを思いとどまるようになる。
【0003】 この流体収容アンプルに代わる手段として、窃盗防止装置は電子式商品監視装
置(EAS)によって検知することのできるセンサー又はトランスポンダ(応答
器)を設けることができる。この窃盗防止装置は例えば非結晶質の磁性合金の薄
い金属ストリップが設けられる。この金属ストリップの磁気特性は誘導検知アー
クのような外部手段によって発生された交番磁界により制御することができる。
このようなトランスポンダ又はセンサーは例えば米国特許第5,469,140
号、同第5,414,412号、同第5,406,262号及びWO97/29
463に開示されている。
【0004】 米国特許第5,275,122号は魅力的な商品に保護するために取付けられ
るようにした上記のような窃盗防止装置を開示している。この装置は商品に挿入
される連結ピンを有する第1の要素とこの連結ピンに取付けるようにした第2の
要素とを具備している。第1の要素は着色液体を収容するこわれ易いアンプルを
含み、該アンプルは窃盗防止装置の操作で破壊する。第1の要素は装置の基体要
素として作用し、一方第2の要素は前記基体要素のピンに取付けられ保護される
商品を第1と第2の要素の間にしっかりと固定するロック要素又はロック頭部と
して作用する。この目的のため、前記ロック頭部はロック装置を具備し、該ロッ
ク装置は前記頭部がピンの軸方向に沿って一方向のみに、すなわち基体要素に向
う方向にのみ容易に動かされるようになっており、頭部を反対方向に、すなわち
基体要素から離れる方向に動かそうとすることにより頭部が直ちにピンにロック
されるようになっている。
【0005】 この頭部のロック機構は、多数の小さな金属の保持ボールを含み、この保持ボ
ールは頭部の内部溝に配設され保持ボールは頭部が外に引出された時ピンと溝の
底部とにしっかりと締結されまた頭部がピンに沿って内方に動かされるようにな
っている。したがって、この窃盗防止装置のロック機構は一方向継手として作用
し、適当なロック解除装置によってのみ作動しないようにされ(すなわち頭部を
ピンから解放する)、該ロック解除装置は認可された者だけが利用できるように
なっている。
【0006】 米国特許第4,012,813号は、いつかの商品を一まとめにして解放自在
に固定する締結装置に関し、該装置は解放自在に連結された雄の構成要素と雌の
構成要素を含んでいる。雄の構成要素はピンを具備し、これに対し雌の構成要素
はピンを解放自在に締結するためのハウジングの中に位置する磁気保持インサー
トを具備している。接合された時、特別の工具を用いなければピンは保持器から
分離することはできない。インサートは磁性材料であるため、電磁石を含む作動
工具が用いられインサートを作動しピンを取外すことができる。この締結装置は
窃盗防止付け札に用いるようにされ、この窃盗防止付け札は点検箇所を通過した
時正しく取外されなかったならば警報器を作動する電気回路を具備している。同
様の窃盗防止ロック装置が米国特許第4,221,025号、同第4,903,
383号、同第5,054,172号、同第5,031,287号及び同第4,
483,049号に開示されている。
【0007】 米国特許第5,140,836号は窃盗断念装置として用いるクランプ装置を
開示しており、このクランプ装置は第1及び第2の脚を有し、これらの脚は各々
の内部に配設された棚状の支えを含んでいる。さらにまた、クランプハウジング
が一対の長手方向の溝を有し、U字形部材の脚部とU字形部材の棚状の支えと係
合する一列の歯を設けた手段とを受け入れ、U字形部材が長手方向の溝から取外
されるのを阻止するようになっている。上記ハウジングは磁気吸着要素を具備し
、該吸着要素は外部の磁界によって吸着された時に前記歯が棚部から外される位
置に移動し、それによりU字形部材がハウジングから取外されるようにする。同
様の磁気で解放できるクランプ装置が米国特許第5,337,459号に開示さ
れており、ここではU字形部材が歯ではなく保持ボールにより係合されるように
している。
【0008】 上記した公知の窃盗防止装置の共通の欠点はそのロック機構(すなわち雄部分
−ピン又はU字形部材−を装置の雌部分に挿入しまたロック解除装置によって作
動されなかったならば雄部分が雌部分から分離するのを阻止する一方向継手)が
意図されたロック解除装置以外の手段によって作動できることである。例えば、
通常の窃盗防止装置の内部の磁気解放ロック機構についての認識は万引き者のよ
うな犯罪者の間に良く広まっていると思われる。したがって、万引き者は自身の
永久磁石又は場合によっては電磁石を商店内に容易に持ち込みこの磁石を用いて
雄部分を雌部分から解放しそれにより窃盗防止装置を所望の商品から取外すこと
ができる。したがって、盗人が商品を盗むのを防止することはできない。
【0009】 発明の概要 本発明の目的は、認可されていない人々が永久磁石又は場合によってはバッテ
リ作動の電磁石のような自身の“自家様式”のロック解除装置を用いることによ
り窃盗防止装置を保護商品から取外すのを阻止することである。
【0010】 この本発明の目的は、第1及び第2のハウジング要素と第2のハウジング要素
の雄部分(例えばピン)を第1のハウジング要素の雌部分(例えばばね付勢の保
持ボールからなる)に固定するロック機構とを具備し、該ロック機構が、通常の
温度の間は第1の位置をとるよう配設された熱により制御できる要素をロック機
構に設けることにより、認可された人によって操作されるロック解放装置によっ
て作動された時に雄部分を雌部分から解放するよう配設され、ロック機構がロッ
ク状態に保持され、また所定の限界より高い温度に加熱された時に第2の位置に
保持され、この第2の位置でロック機構が第1及び第2のハウジング要素の雄部
分を雌部分から解放するようにされる、窃盗防止装置により、達成される。
【0011】 本発明の他の目的、形態及び特徴は後続の従属請求の範囲によって規定される
【0012】 本発明の好適なまた変更実施態様が添付図面を参照して以下にさらに詳細に記
載される。
【0013】 発明の詳細な開示 図1は本発明の好適な実施態様による窃盗防止装置のロック機構を概略図で開
示する。窃盗防止装置10は第1のハウジング要素12を具備し、ハウジング要
素12は窃盗防止装置のための基体要素として作用し、また図面に開示された要
素とは別に変色もしくは悪臭流体を収容するガラスアンプル又はさらに詳細に後
述されるように尋問信号に応答するトランスポンダ手段のような、従来技術から
知られている通常の窃盗防止手段を含んでいる。
【0014】 第1のハウジング要素12には図1の破線の枠内に収容されているロック機構
20が含まれている。ロック機構20は以下に記載されるように一定の限度内で
軸方向に(すなわち図1の垂直方向に)動くことのできるばね付勢のピストン2
2を具備している。ピストン22は上方の円錐形部分24と、下方の基体部分2
6と、上方部分24と基体部分26との間の円筒形の中間部分25とを有する。
さらにまた、ピストン22には円錐形部分24、中間部分25及び基体部分26
を通りピストン22の軸方向に沿って延びる同軸穴27と、上方円錐形部分24
を通りピストン22の軸方向に直角の方向に延びる横断穴28とが設けられる。
横断穴28は2つの金属の保持ボール29aと29bを受け入れるよう配置され
、穴28の直径は保持ボール29aと29bの直径よりほんの僅かに大きく、そ
れによりこれら保持ボールが横断穴28の内部に精密に嵌まるようになっている
【0015】 さらにまた、ロック機構20はピストン22の内部の同軸穴27に整列された
開口31を含む円錐形の金属スリーブ30を具備している。円錐形スリーブ30
は支持構造14により第1のハウジング要素12の内部に堅く取付けられる。
【0016】 付勢ばね34がピストン22の基体部分26の底と第1のハウジング要素12
の底部内面15との間に形成された空洞に配設されている。付勢ばね34は好ま
しくは金属で作られ、通常の構造を有しまたピストン22を円錐形スリーブ30
の上方部分に向う方向に付勢する目的を有している。ピストン22の上方円錐形
部分24が円錐形スリーブ30の上方内面に向って付勢された時、横断穴28の
内部に収容されている保持ボール29aと29bは円錐形スリーブ30の横方向
の内面と接触し、それにより保持ボールを図3と4を参照して以下にさらに詳細
に記載されるように相互に内方に向って押すようにする。
【0017】 第1のハウジング要素12は第2のハウジング要素16を受け入れるように配
置され、第2のハウジング要素16は図2に略図で開示されており第1のハウジ
ング要素12の上方部分の開口13と円錐形スリーブ30の上方部分の開口31
とピストン22の内部の同軸穴27とを貫通して第1のハウジング要素12に受
け入れられる。第2のハウジング要素16はピン18が取付けられる頭部17の
形状を有している。頭部17は第1のハウジング要素12と共にプラスチック又
は任意の他の適当な材料から作られ、一方ピン18は好ましくは金属から作られ
る。ピン18は以下に記載されるように保持ボール29aと29bに係合する複
数の切込み19を具備している。
【0018】 解放ばね36がピストン22の基体部分26の上面と円錐形スリーブ30の底
面との間に配設されている。解放ばね36は、後述のように十分高い値、好まし
くは100℃に設定される所定の閾値より低い温度のような正常時の作動温度の
間は第1の位置をとるように配置されている。解放ばね36が正常作動の間その
第1の位置をとった時、ピストン22の底部分26に大きな力を加えることはな
い。したがって、通常温度では円錐形スリーブ30の上方部分(すなわち図1の
上方)に向う方向に作用する付勢ばね34の弾発力は第1のハウジング要素12
の底部15(すなわち図1の下方)に向う反対方向に作用するばね36の弾発力
よりも遙かに大きい。
【0019】 窃盗防止装置10が商品に取付けられる時の作用は次のとおりである。第2の
ハウジング要素16上のピン18は保護されるべき商品を通って、例えばボタン
孔を通って又は例えば衣服の一部分の織布を直接通って延出する。ピン18はピ
ン18の先端を保護すべき商品に特別の損傷を生じさせずに突通すのが容易な本
質的に針の形状である。こうして雄の連結要素として作用するピン18が第1の
ハウジング要素12の雌部分(すなわち開口13及び31と同軸の穴27)に挿
入される。ピン18が保持ボール29aと29bに接触した時、保持ボール29
aと29bは円錐形スリーブ30の内部の側方表面と接触するに至る。ピストン
22が圧縮付勢ばね34のため軸方向に動くように配置されているため、保持ボ
ール29aと29bはピストン22がピン18の進入により下方に押し下げられ
た時円錐形スリーブ30の横方向の側面に向って外側に動くための空間が得られ
る。したがって、ピン18は第1のハウジング要素12の雌部分に十分に挿入さ
れる。
【0020】 第2のハウジング要素16が第1のハウジング要素12に取付けられると、す
なわちピン18が第1のハウジング要素12の雌部分に十分に挿入されると、第
1及び第2のハウジング要素は相互に離れるのが阻止される。もし頭部17を引
き戻しピン18を第1のハウジング要素12の内部から取外そうとしたならば、
ピストン22は付勢ばね34によって生じた弾発力により上方に向って押される
。スリーブ30とピストン22の上方部分24とは共に円錐形状となっているた
め、ピストン22がスリーブ30の上方内面に向って上方に動くにつれて、ボー
ル29aと29bが動くために利用できる空間は減少される。この結果、保持ボ
ール29aと29bとの間の距離がピン18を解放するに十分な大きさとはなら
ない。これとは逆に、保持ボール29a〜29bはピン18の切込み19と堅く
係合しそれによりピン18を第1のハウジング要素12の内部に固定しまた第2
のハウジング要素16が第1のハウジング要素12から外れるのを阻止しさらに
窃盗防止装置10が保護される商品から取外されるのを阻止するようになる。
【0021】 正常時の作動状態がさらに図3に示され、頭部17のピン18が第1のハウジ
ング12の雌部分、すなわち円錐形スリーブ30の開口31とピストン22を貫
通する同軸穴27とに完全に挿入されたところを示している。ピストン22が円
錐形スリーブ30の頂部に向って押されるにつれて、保持ボール29aと29b
は相互に近づくようピン18に押しつけられる。したがって、潜在的な盗人が頭
部17とピン18を同軸穴27から引き出そうとしたならば、保持ボール29a
と29bとの間の小さな距離がこのようなピンの取出しを阻止する。事実、保持
ボール29aと29bがピン18と係合する圧力は頭部17が押される強さが増
すにつれて増大する。したがって、保持ボール29aと29bはピン18、特に
切込み部分19を堅く固定する。
【0022】 窃盗防止装置は認可された人がロック機構の雄部分(すなわちピン18)を雌
部分(すなわち同軸穴27、保持ボール29a〜29b、及び円錐形スリーブ3
0)から、通常のロック解除手段を用いることなく、解放する方法を提供する。
代わりに、認可された人、例えばレジ係の席の店員が解放ばね36に熱エネルギ
ーを供給するための外部装置(ここでは開示されていない)を作動させる。本発
明の好適な実施態様によれば解放ばね36はいわゆる形状記憶効果(SME)を
示す金属から作られる。さらに、好ましい実施態様によれば、上記の外部の加熱
装置は窃盗防止装置10を電流が解放ばね36に誘導された状態にする高周波交
番磁界を発生するように配置される。この結果、ばね36は形状記憶金属のばね
が図1と図3のその第1のすなわち正常時の形状から図4の第2の形状に切換え
られる所定の限度より相当高い温度に加熱される。正常時の圧縮された形状に比
べて第2の形状はばね36の弾発力が増大されるようさらに伸長される(形状記
憶ばね36の長さが第2の位置で著しく増大されるため)。したがって、解放ば
ね36がピストン22の下方部分26を円錐形スリーブ30の頂部から離れる方
向に押し、それにより付勢ばね34を圧縮するようになる。
【0023】 この結果、ピストン22の上方円錐形部分24はスリーブ30の頂部から離れ
るよう距離dだけ動かされ、それにより保持ボール29a〜29bが外側に向っ
て自由に動くことのできるような余分の空間が得られるようにする。保持ボール
29a〜29bとピン18との間の係合がそれにより生じ、また第2のハウジン
グ要素16(すなわち頭部17とピン18)が第1のハウジング要素12の雌部
分から取外される。認可された人はしたがって保護される商品をピン18から、
例えば顧客から商品の支拂いとして十分な金額を受取ったのに応じて、取外すこ
とができる。
【0024】 好ましい実施態様においては解放ばね36はその正常時の状態で約2mmの長さ
を有している。ばねが約65℃より高い温度に誘導加熱された時ばねの長さは約
3〜4mmに増大される。ばねはRaychew 会社から商業的に入手できるニチノール
のような、ニッケル−チタン合金で作られる。これは磁気特性を有しておらずし
たがって上記の従来技術の窃盗防止装置が操作される永久磁石や自家用電磁石の
種類によっては操作することができない。誘導された電流のための閉じた電流の
ループを形成するため、図面に示されていない電気導体がばね36の各端部の間
に接続される。
【0025】 解放ばね36を誘導加熱するのに用いられる加熱装置はそれ自体が公知の通常
の誘導オーブンとすることができる。誘導加熱装置を用いる重要な利点は誘導解
放ばね36とは別の要素が加熱されないことである。特にこれは窃盗防止装置1
0が取付けられる商品を損傷又は燃焼する危険がないことを意味する。
【0026】 ロック装置の内部作動原理に関する認識は不都合にも将来の万引き者の間で一
般的な知識となる可能性がある。認可されない者が窃盗防止装置を自身の熱源か
ら熱を供給することにより、例えば魔法びんの差し口から熱湯を窃盗防止装置に
注ぐことによりロック解除するのを回避するため、解放ばね36は第1の形状と
第2の形状との間で切換わる所定の温度限界が100℃の水の沸とう点より高く
なるように設計される。変更例として解放ばね36の加熱は誘導手段ではなく電
磁手段によって行うことができる。例えば電磁放射の外部発振器が配設され窃盗
防止装置10を電波又は極超短波にさらすようにすることができる。
【0027】 他のロック機構40が図5に開示されている。ロック機構40は形状記憶金属
リング42の形式の熱で制御可能な要素と3つの固定用梁43とを具備し、固定
用梁43は形状記憶金属リング40の内面に取付けられリング40の中心に向っ
てリングの周縁から直角に延びている。固定用梁43の各第2の端部43bは凹
面円弧形状となっている。
【0028】 熱制御可能要素40がその第1のすなわち正常位置をとった時、固定用梁43
の第2の端部43bは共に1つの円形開口44を形成する。図6に示されるよう
に、固定用梁43は一方向に、すなわち第1のハウジング要素12の内部に向っ
て、つまり図6で上方に向って、弾性で動くことができる。第2のハウジング要
素のピン18はそのためこれら3つの固定用梁43の間で第1のハウジング要素
12の中に挿入される。しかし、固定用梁43は図6に記載されるようにその正
常時の水平位置を通って反対方向に動かされることはない。それにより、一旦開
口44に挿入されると、ピン18は反対方向に移動されるのが阻止される。
【0029】 窃盗防止装置をロック解除するためには認可された人が上記の誘導加熱装置を
作動させる。交番磁界が伝導性の形状記憶金属リング40に誘導された時、熱が
その中に発生する。形状記憶金属の温度が所定限界を超えると、リングの直径は
少なくとも3〜5%増大する。この結果、固定用梁43の円弧形状の端部43b
の間の開口は破線の円44′で示されるように拡大される。ピン18は形状記憶
金属リング43がその第2の位置(図5に破線の円42′で示されている)に入
ると、第1のハウジング要素12から自由に移動することができる。
【0030】 本発明の他の変更実施態様によれば、別の誘導受信器コイルが解放ばねに並列
に接続される。誘導受信器コイルは認可された人によって作動された時例えば上
記の外部装置によって発生された交番磁界を受信するよう配置され、それにより
解放ばねを通って供給される誘導電流を発生する。この結果解放ばねは加熱され
、またその温度が所定の限界を超えると、解放ばねはその第2の状態に切り換わ
り、それにより伸長した位置をとり雄要素を解放するようになる。
【0031】 他の変更例として、熱制御可能要素は正常温度の間第1の位置をとり所定の限
界を超えたとき第2の位置をとるよう配置された捩りつる巻き線として実現する
ことができる。上記と同様に、捩りつる巻き線はこれがその第1の位置をとった
時第2のハウジング要素のピンと係合しピンを固定しまた捩りつる巻き線がその
第2の位置をとった時ピンとの係合を終了するように配置される。
【0032】 前に述べたように、本発明の窃盗防止装置は好ましくは、例えば上記“従来技
術の記載”の部分に記載されている型のうちの任意の窃盗断念手段が設けられる
。したがって、窃盗防止装置は変色及び/又は悪臭物質を収容した1つ又はそれ
以上のこわれ易いアンプルを具備することができる。さらにまた、窃盗防止装置
はそれ自体公知の電子式商品監視装置(EAS)によって検知される磁気もしく
は電子センサー又はトランスポンダを設けることができる。好ましくは、このト
ランスポンダはその導磁性が外部発生の磁界により制御することのできる非結晶
の磁石要素からなっている。随意に、この非結晶磁石要素はその共振周波数が非
結晶要素の導磁性に依存する電子共振回路に誘導式に結合することができる。
【0033】 本発明は典型的ではあるが限定の理由とはならない2,3の実施態様を参照し
て上記のように記載されてきた。当業者にとって容易に理解されるように、本発
明は上記の手段以外の手段で実現でき、また本発明の範囲は独立特許請求の範囲
の規定によってのみ限定されるものである。特に熱で制御可能な要素は誘導加熱
装置以外の他の手段によって加熱されることが認められるべきである。さらにま
たロック機構の雌部分は保持ボール以外の他の手段、例えば歯又はフックを用い
てもよく、また雄部分は本質的にピン形状でなければならないものでもない。さ
らに、熱制御可能要素はSME効果を示す材料以外の他の材料から作ることもで
きる。このような他の材料はバイメタルである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 好適な実施態様による窃盗防止装置のロック機構の概略断面図である。
【図2】 上記好適な実施態様による窃盗防止装置の雄部分の概略断面図である。
【図3】 通常のすなわちロックされた状態におけるロック機構の主要部分の概略の簡略
化された図である。
【図4】 解放状態のロック機構の主要部分の概略単純化図面である。
【図5】 他の実施態様によるロック機構の概略頂面図である。
【図6】 図5の実施態様の概略側面図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護される商品を盗むのを断念させる窃盗防止装置(10)
    であって、第1及び第2のハウジング要素(12,16)と、第2のハウジング
    要素の雄部分(17)を第1のハウジング要素の雌部分に固定するロック機構(
    20)とを具備し、該ロック機構が、正常温度の間はロック機構(20)がロッ
    クされた状態に保たれる第1の位置をとり、所定の限界より高い温度に加熱され
    た時にロック機構が第1及び第2のハウジング要素(12,16)の雄部分(1
    7)を雌部分から解放するようにされる第2の位置をとるよう配置された熱で制
    御可能な要素(36;42)を具備している窃盗防止装置において、 磁気エネルギーを受け取り熱制御可能要素(36;42)を加熱する電気発生
    手段を有することを特徴とする窃盗防止装置。
  2. 【請求項2】 熱制御可能要素(36;42)が形状記憶効果を示す材料か
    ら作られている請求項1に記載の窃盗防止装置。
  3. 【請求項3】 熱制御可能要素(36;42)がバイメタル材料から作られ
    ている請求項1に記載の窃盗防止装置。
  4. 【請求項4】 電気発生手段が熱制御可能要素(36;42)によって構成
    されている請求項1から3のうちの1項に記載の窃盗防止装置。
  5. 【請求項5】 電気を発生する前記手段が熱制御可能要素に並列に接続され
    た誘導コイルである請求項4に記載の窃盗防止装置。
  6. 【請求項6】 熱制御可能な要素(36;42)が誘導された磁気エネルギ
    ーによって加熱されるよう配置されている請求項1から3のうちのいずれかに記
    載の窃盗防止装置。
  7. 【請求項7】 第1のハウジング要素(12)がばね付勢のインサート(2
    2)とその内部に収容された少なくとも2つの保持ボール(29a〜29b)と
    を具備し、該インサートが第2のハウジング要素(16)の雄部分(17)を受
    け入れる同軸穴(27)の形式の雌部分を有し、保持ボールが前記インサートを
    付勢するばねコイル(34)により雄部分と摩擦係合するよう付勢され、それに
    より雄部分を雌部分の内部に固定するようにし、 熱制御可能要素(36)が付勢ばねコイル(34)に関して対立位置に配設さ
    れそれにより付勢作用に対抗し前記限界より高い温度に加熱された時保持ボール
    と雄部分との間の摩擦係合を解放するようにしている請求項6に記載の窃盗防止
    装置。
  8. 【請求項8】 さらに、変色又は悪臭流体を収容する好ましくはアンプルの
    形式の少なくとも1つの包囲空間と、第1及び第2のハウジング要素の雄部分を
    雌部分から取外そうとする認可されない企画に応じて包囲空間を破壊する手段と
    を具備している前記請求項のいずれかに記載の窃盗防止装置。
  9. 【請求項9】 さらに、尋問信号の受信に応動して警告条件を表わす信号を
    発生する手段を具備している前記請求項のいずれかに記載の窃盗防止装置。
  10. 【請求項10】 警告条件を表示する信号を発生する前記手段が非結晶の磁
    石要素を具備している請求項9に記載の窃盗防止装置。
  11. 【請求項11】 警告条件を表示する信号を発生する前記手段が電子共振回
    路を具備している請求項9に記載の窃盗防止装置。
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