JP2001519061A - データオブジェクトのタイプに基づいてドキュメントを自動フォーマットする方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 テキスト、グラフィックまたはマルチメディア要素からなる複雑な書類を自動的にフォーマットする方法が、該書類をコンピュータ・スクリーン上に表示する。入力は、所望の普通の「見た目」を表わすページ構成規定に関する最小の指示を含んだ平文形式であればよい。実際の内容は、フォーマットの指示を再入力する必要なく、フォーマット構造を維持しながら、変更することができる。フォーマットは、一つのページに複数の記事の最初の部分を表示し、残りを後続のページに続けて表示する能力で、ページ構造によってページ内で実行される。例えば、この方法は個人化された電子新聞を自動的に表示するのに使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 データオブジェクトのタイプに基づいてドキュメントを 自動フォーマットする方法 発明の分野 本発明は、概して電子出版、より詳しくは複数ページ・レイアウトでコンピュ ータ・スクリーン上に複数のデータオブジェクトを自動的に表示する方法に関す る。 発明の背景 例えば、インターネット上でまたは組織的なイントラネットを介して電子的に 出版される情報は、一般的には、電子的に普及される前に出版者によって予めフ ォーマット（プリフォーマット）される。この種のプリフォーマットは、一般的 にデータの各アイテムの外観（例えば、もしもデータがテキストである場合、フ ォント、そのサイズ、外観等の選択）と、受信者側コンピュータ・スクリーン上 に現れる全てのデータ・アイテムの全体のレイアウトの決定も包含している。ワ ールド・ワイド・ウエブ（ＷＷＷ）上で利用可能である情報のほとんどは、主と して、市場で利用可能な「ウエブ・ブラウザ」の全てによって読み取ることがで きるＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language：ハイパー・テキスト・マークアッ プ言語）によるこの種のプリフォーマットを含んでいる。Ａｄｏｂｅ社によって 開発された独占的「ＰＤＦ」（Portable Document format：ポータブル文書フォ ーマット）のような、ＷＷＷで使用するためのより高度に洗練されたフォーマッ トおよびページ・レイアウト技術もある。しかし、「ＰＤＦ」ファイルもまた、 プリフォーマットされ、送信前に記憶されているに違いないが、特定ビューアな いしブラウザの「プラグイン」によってしか受信者が読み取ることができない。 電子的に普及される情報をプリフォーマットする必要性の主たる欠点の１つは 、送信しなければならないデータのサイズが普通増大することである。これはフ ォーマット化データを情報データに添付し、情報データ自体と一緒にクライアン トに送信しなければならないからである。これは実際の送信時間が相当長くなり 、これがために送信にもっとコストがかかり（出版者側か受信者側のいずれか） またユーザにとってより煩わしく、かつ、退屈である。 情報をプリフォーマットする必要性の他の欠点は、出版者にとって、送信しよ うとする情報の内容を「個人化」することまたは変えることが困難になることで ある。これは内容が変わると必然的にレイアウトも変化するからである。現在、 受信者の予め選択した好みに基づいて選択された情報のインターネット「個人化 」パッケージを介して供給するためのシステムが既知である。しかし、この種の システムにおいてさえも、情報は送信前にプリフォーマットされなければならな い（情報が、ほとんど若しくはまったくフォーマットされない簡単なテキストと して送信される、Ｅメールで送信されなければ。）。 さらに現在、ドキュメントまたはテキストの一部のレイアウトのために「テン プレート」を提供する種々の方法が既知である。ほとんどの市販のワープロ用お よび「デスクトップ出版」ソフト・パックは、現在数種のこのような「テンプレ ート」を標準要素として提供している。しかし、これらのテンプレートは基本的 なフォーマットおよびレイアウト・モデルをユーザに提供するだけで、複数ペー ジにわたってサイズの変わるデータの複数のアイテムを自動的にフォーマットし たりレイアウトすることができない。この種の「テンプレート」を使用するとき は、ユーザは手動でフォーマットとレイアウトの特徴を調整して、自分がテンプ レートに「挿入」したい種々のデータアイテムに合わせるか、そうでなければデ ータ自体のサイズを調整してテンプレートのパラメータ内に丁度「フィット」す るようにしなければならない。 発明の概要 本発明の目的は上述の欠点を克服することである。本発明のさらなる目的は、 情報の各パッケージの出版者によってプリフォーマットする必要なしに、送信さ れる情報の内容を一人の契約者と次の契約者で変更するにもかかわらず、情報の 標準的な「見た目」が全ての契約者に対して維持される、電子出版の方法を提供 する。従って、本発明の好ましい実施形態によれば、複数ページのレイアウトに おける可変のタイプとサイズの様々なデータオブジェクトをコンピュータ・スク リーン上に自動表示する方法を提供することであって、この方法が、 （ａ） 各ページの構成が、各空間オブジェクトのエリアとそのページ上の位置 と空間オブジェクトが包含できるデータオブジェクトのフォーマット特徴とを含 む空間オブジェクトの階層構造のセットを規定する一連のコマンドを含む実質上 固定され たページ構成を決定する工程と； （ｂ） 表示のためにデータオブジェクトを選択する工程と； （ｃ） データオブジェクトを重要度順にランキングする工程と； （ｄ） データオブジェクトの少なくとも１つを空間オブジェクトの各々に、各 ページの空間オブジェクトの階層とデータオブジェクトのランキング順序に基づ くシーケンスで割り当てる工程と； （ｅ） それが割り当てられた空間オブジェクトのフォーマットコマンドに基づ いて各データオブジェクトを自動的にフォーマットする工程と； （ｆ） そのページ構成に基づいてページ毎にデータオブジェクトをスクリーン 上に表示する工程と； を含む。 本発明の好ましい実施形態によれば、割り当て工程がまた、 （ａ） 空間オブジェクトが、割り当てられたデータオブジェクトによって完全 に満たされているかを確認する工程と； （ｂ） 空間オブジェクトが完全に満たされていない場合に、残りのスペースを 満たすために、少なくとも１つの付加的なデ ータオブジェクトを割り当てる工程と； を含む。 さらに本発明の好ましい実施形態によれば、割り当ての工程がまた、 （ａ） 各データオブジェクトが割り当られた空間オブジェクト内で完全に表示 されているかを確認する工程と； （ｂ） 各データオブジェクトが割り当てられた空間オブジェクト内で完全に表 示できない場合に、空間オブジェクトを満たすようにデータオブジェクトの最初 の部分を該空間オブジェクトに割り当てし、そしてデータオブジェクトの第２部 分を同じまたは別のページ上の異なる空間オブジェクトに割り当てる工程と； を含む。 本発明の好ましい実施形態によれば、データオブジェクトの最初の部分が１つ のページに現れ、第２の部分が他のページに現れたときに、「ハイパー・リンク 」接続がデータオブジェクトの第１と第２の部分の間に確立される。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、データオブジェクトは次のいず れか、すなわち、テキスト、グラフィック、 アニメーション、ビデオ、オーディオ、マルチメディアデータまたは対話用アプ リケーションを含めることができる。 本発明の好ましい実施形態によれば、空間オブジェクトは各ページ構成に少な くとも１つのコラム、また、好ましくは３つのコラムを規定する。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、データオブジェクトは、データ オブジェクトのタイプおよびそのランクさらに任意には他のデータオブジェクト とのリンクを識別するタグを含む１つまたは複数のコンピュータ・ファイルに記 憶される。 本発明は、新聞または雑誌のような電子出版物を、複数ページ・レイアウトで コンピュータ・スクリーン上に自動的に表示するのに使用できる。この出版には 、テキスト記事、グラフィックおよび種々のタイプとサイズの他の様々なデータ オブジェクトが含まれる。この出版は、インターネットのようなコンピュータ・ ネットワークで普及し、多様な契約者を有することになり、各契約者は出版物の 異なるエディション（ｅｄｉｔｉｏｎ）を受信し、しかも、各契約者のコンピュ ータ・スクリーン上に表示される出版物の「見た目」が、データオブジェクトの 内容または数ないしサイズのバリエーションに関係なく実質的 に同じである。本発明の好ましい実施形態によれば、契約者のコンピュータ・ス クリーン上に電子出版物を自動的に表示する方法が、 （ａ） 各ページ構成が、各空間オブジェクトのエリアとそのページ上の位置、 さらに各空間オブジェクトが包含できるデータオブジェクトのフォーマット特徴 とを含む空間オブジェクトの階層構造のセットを規定する一連のコマンドを含む 出版物の各ページのための実質上固定されたページ構成を決定する工程と； （ｂ） 各エディションに含ませるためにデータオブジェクトを選択する工程と ； （ｃ） 選択されたデータオブジェクトを重要度順にランキングする工程と； （ｄ） データオブジェクトを各契約者に送信する工程と； （ｅ） データオブジェクトの少なくとも１つを空間オブジェクトの各々に、各 ページの空間オブジェクトの階層とデータオブジェクトのランキング順序に基づ くシーケンスで割り当てる工程と； （ｆ） 各データオブジェクトが割り当てられた空間オブジェ クトのフォーマットコマンドに基づいて、各データオブジェクトを自動的にフォ ーマットする工程と； （ｇ） 各ページ毎に、そのページ構成に基づいて出版物を契約者のコンピュー タ・スクリーン上に表示する工程と； を含む。 本発明の好ましい実施形態によれば、工程（ａ）から（ｄ）は出版物の出版者 に関連付けられるサーバによって実行され、また工程（ｅ）から（ｇ）は各契約 者に関連付けられるクライアントによって実行される。 本発明の好ましい実施形態によれば、割り当ての工程はまた、 （ａ） 空間オブジェクトが、割り当てられたデータオブジェクトによって完全 に満たされているかを確認する工程と； 空間オブジェクトが完全に満たされていない場合に、残りのスペース（空間） を占めるするために、少なくとも１つの付加的なデータオブジェクトを割り当て る工程と； を含む。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、割り当て工程はまた、 （ａ） データオブジェクトが、割り当てられた空間オブジェ クト内で完全に表示されることができるかを確認する工程と； （ｂ） データオブジェクトが、割り当てられた空間オブジェクト内で完全に表 示できない場合に、空間オブジェクトを満たすようにデータオブジェクトの最初 の部分を該空間オブジェクトに割り当てし、そしてデータオブジェクトの第２部 分を同じまたは別のページ上の異なる空間オブジェクトに割り当てる工程と； を含む。 本発明の好ましい実施形態によれば、データオブジェクトの第１の部分が１つ のページに、また、他のページに第２の部分が現れるとき、「ハイパーリンク」 連結がデータオブジェクトの第１と第２の部分の間に確立される。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、データオブジェクトが次のいず れか、すなわち、テキスト、グラフィック、アニメーション、ビデオ、オーディ オ、マルチメディアデータおよび対話型アプリケーションを含むことができる。 本発明の好ましい実施形態によれば、空間オブジェクトが、各ページ構成に、 少なくとも１つのコラム、好ましくは３つのコラムを規定する。 さらに本発明の好ましい実施形態によれば、データオブジェクトは、データオ ブジェクトのタイプおよびそのランクさらに任意には他のデータオブジェクトと のリンクを識別するタグを含む１つまたは複数のコンピュータ・ファイルに記憶 される。 本発明の好ましい実施形態によれば、データオブジェクトは、契約者から得ら れた個人的な好みのリストに基づいて選択される。 図面の簡単な説明 本発明は添付の図面と共に次の詳細な説明に基づいてよりよく理解でき、また 評価できるであろう。 第１Ａ図および１Ｂ図は、本発明の好ましい実施形態に基づく複数のデータ・ アイテムの２つの異なるページの自動表示のために使用された２つの異なる「ペ ージ構成」を示す描写図である。 第２図は、本発明の好ましい実施形態に基づいてクライアントに送信するため のデータを選択し準備するためにサーバ側で実行されるプロシージャのシーケン スを示す簡略化されたフローチャートである。 第３図は、本発明の好ましい実施形態に基づいてクライアン トからサーバに送信されるデータを「アンパック（ｕｎｐａｃｋｉｎｇ）」する ためにクライアント側で実行されるプロシージャのシーケンスを示す簡略化され たフローチャートである。 第４図は、本発明の好ましい実施形態に基づいてデータを自動的にレイアウト し表示するためのプロシージャのシーケンスを示す簡略化されたフローチャート である。 第５図は、第１Ａ図の「ページ構造」に基づいてフォーマットされ表示された データのページを表わす描写図である。 好ましい実施形態の詳細な説明 本発明は広範囲な適用例に実行できる。便宜上またずっと明瞭にする目的で、 本発明の以下の詳細な説明は発明の１つの特定する適用に焦点を合わしており、 この特定する説明はいずれにしても限定を意味するのもではないことが理解でき る。以下に詳細に説明する適用例は「電子新聞」、すなわち、例えばインターネ ットを介するコンピュータ・ネットワーク上での電子手段によって普及される新 聞であり、この新聞が出版者に関連付けられるコンピュータ「サーバ」から、各 契約者に関連付けられる様々なコンピュータ「クライアント」に送信される。新 聞がクライアントによって受信された後、そのコンピュータ・ スクリーン上に表示されてから契約者によって読まれる。現在適用の電子新聞は 定期的に（例えば日刊または週刊）で発行され複数ページのデータ（一般的には ８ないし１０ページ）を含む。各ページは一般的には、３コラムまでのテキスト を有し、さらに、グラフィック（写真、広告等）と他のタイプのデータを含むこ ともある。この適用の電子新聞は、普通の新聞であって、広範囲のトピックスを カバーする情報を発行することが可能である。しかし、本発明の好ましい実施形 態によれば、各契約者のスクリーンに実際に現れる新聞の内容は、各契約者によ って異なる。これは各契約者が、この契約者により予め選択された一連の「好み 」に基づいて、出版者によって提供された全ての情報の特定サブセットを受信す るからである。これと同時に、新聞のレイアウトおよびすべての契約者のスクリ ーンに現れる新聞の様式が実質上同じであり、これによって出版者は内容の変化 に関係なく、別個の新聞に対する「見た目」およびブランド・イメージを確立し 、維持することができる。電子新聞は任意に標準の「印刷エディション」新聞と 関連させることもでき、このような場合、契約者のスクリーンに現れる電子新聞 の「見た目」が、実際に出版で現れる新聞の「見た目」に反映 される。 本発明の好ましい実施形態によれば、電子新聞の別個の「見た目」は、新聞の 各ページのために特定の実質的に固定されたレイアウト「構成」を形成すること によって出版者により決定される。一般的には、出版者は少なくとも３つの構造 を形成し、１つは新聞の第１ページのため、少なくとも１つは後続ページのため 、１つはその長さのために最初に出ているページのレイアウト構成内に完全に入 り切らない記事の続きの部分を表示するための「〜から続く」ページのためのも のである。しかし、付加的なページ構成は、出版者が新聞を製作したいと思って いる、特定の「見た目」に基づいて製作することもできる。例えば出版者は、第 ２ページのためのおよび／または新聞の最終ページのための、あるいは「論説面 」ページ、スポーツまたは娯楽面のような特定する題材を専用にしたページのた めの別のページ構成を作製することもできる。 各ページ「構成」はどの実際の内容にも関連せずに、一般のページレイアウト を表現している。この表現は各ページを「空間オブジェクト」に分割することに よって行なわれ、各「空間オブジェクト」は特定サイズとページ上の所与の位置 を有して いる。任意に、数個の「空間オブジェクト」が単一の「ブロック」にグループ化 され、これによってこれらのオブジェクトは１つまたは複数の共通する特徴（例 えば、ボックスで囲まれた）を共有することが可能となる。各ページの「空間オ ブジェクト」は、出版者によって決定された重要度の階層の順序に基づいてラン キングされる。例えば、ページの上左側コーナーの「空間オブジェクト」は１に ランキングされ、ページの上右側コーナーの「空間オブジェクト」は２にランキ ングされるといった具合である。 ここで第１Ａ図および１Ｂ図を参照して、本発明の好ましい実施形態に基づく 電子新聞の２つのページのための２つの異なるページ「構成」を図式的に示す。 第１Ａ図の構成は新聞の第１ページに特に適しており、また、第１Ｂ図は他のペ ージから続いている記事の完結部分を含む「〜から続く」ページに特に適してい る。図面から分るように、第１Ａ図と第１Ｂ図のページ構成はそれぞれ０から３ ８までのｘ軸に沿い、また０から５２までのｙ軸に沿った値を有するグリッドに よって規定されている。第１Ａ図のページ構成は、４個の「ブロック」（破線で 示した長方形）と７個の「空間オブジェクト」（実線で示した 長方形）を含む。第１Ｂ図のページ構成は、単一の「ブロック」と３個の「空間 オブジェクト」を含む。第１Ａ図において、ブロックＡ内に囲まれた３個の「空 間オブジェクト」と、ブロックＢに囲まれた２個の「空間オブジェクト」と、各 ブロックＣとブロックＤ内に囲まれた単一の「空間オブジェクト」がある。 ページの各々にある「空間オブジェクト」の各々の位置は、印の付けられたよ うに、その４つのコーナーのｘ、ｙ座標に関して規定される。「空間オブジェク ト」の相対的な重要度またはランクは割り当てられた文字と数字で指示される。 すなわち、第１Ａ図においては、スペースＡ１が最高の優先順位で、これに続い てスペースＡ２、Ａ３、Ｂ１、Ｂ２、Ｃ１そしてＤ１である。 本発明の好ましい実施形態によれば、出版者によって製作された各ページ「構 成」は、そのページに関連付けられたユニークな「ページ構成ファイル」（以下 、「ｐｓｆ」という）に書き込まれ、記憶される一連のコマンドによって規定さ れる。以下は第１図のページのページ「構成」を規定する「ｐｓｆ」からなる一 連のコマンドの図示例である。 「ｐｓｆ」を含むコマンドのシンタックスは多数の形態をとることができ、ま た上述した例は説明の目的のみで示し、いずれの場合においてもこれに限定する ものではないことが理解できるであろう。 「ｐｓｆ」の所与の例において、全体としてページのためのデフォルト設定は 次のようにして提供される： （１） 「Ｔｙｐｅ」コマンドは、ページ番号またはページ内容によって、ペー ジ構成を、新聞の特定ページおよび／またはセクションに関連付ける。この場合 において、この特定ページ構成は、新聞のフロント・ページのために使用するこ とができる。 （２） 「Ｐａｇｅ」コマンドは、グリッドのｘ、ｙ、ａｘ、ａｙ座標によって 、ページのデフォルト・サイズを設定する。所与の例において、リストされた単 位は任意である。一般的に、座標は、Ａ４サイズのページにセンチメートル、イ ンチまたはピクセル（画素）で与えられた単位で描かれた実際のグリッドに基づ いたものとされる。 （３） 「Ｗａｌｌｐａｐｅｒ」（壁紙）コマンドは、特定の壁紙ファイルをペ ージに関連付け、これによってページの背景 色のような特性を設定する。この壁紙コマンドは「ブロック」または「スペース 」によって規定されていないページの面積を満たすのに使用することもできる。 所与の例において、壁紙コマンドは、新聞の名前およびロゴによって、ページの トップにおける空きスペースを埋めるための手段として使用することができる。 壁紙ファイルは「ｂｍｐ」（ｂｉｔｍａｐ：ビットマップ）のようないかなる標 準的グラフィック・フォーマットでもよい。 （４） 「ＤｅｆａｕｌｔＴｅｘｔＦｏｎｔ」コマンドは、ページに現れる全て のテキスト（ヘッドラインを除く）のデフォルト・フォントのタイプおよびサイ ズを設定する。この場合、デフォルト・フォントは「Ｔｉｍｅｓ Ｎｅｗ Ｒｏ ｍａｎ」１２ｐｔである。 （５） 「ＤｅｆａｕｌｔＨｅａｄｌｉｎｅＦｏｎｔ」コマンドは、全てのヘッ ドライン・テキストのためのデフォルト・フォントのタイプとサイズを設定する 。この場合、デフォルト・フォントは「Ａｒｉａｌ」１８ｐｔである。 （６） 「ＤｅｆａｕｌｔＧｒａｐｈｉｃｓＰｏｓｉｔｉｏｎ」コマンドは、ペ ージ内のいずれのスペースに挿入されるいずれ のグラフィックについてのデフォルト配置位置を設定する。この場合、デフォル ト位置は、グラフィックが、スペースの最上位置で、かつｘ軸に関して中央に揃 えられて、挿入されるであろうことを指示する「ｃｅｎｔｅｒ」である。 この所与の例において、全体としてページのためのデフォルト設定がなされた 後、ページ「構成」は「ブロック」と「スペース」に関して規定される。各「ブ ロック」が引き続きリストされた後に、各「ブロック」に関連付けられた「スペ ース」が続く。所与の例において、ブロックＡ−Ｄのラベルの４個の「ブロック 」が規定される。ブロックＡには、スペースＡ１、Ａ２およびＡ３が関連付けら れ、ブロックＢには、スペースＢ１およびＢ２が関連付けられ、ブロックＣには 、スペースＣ１が関連付けられ、また、ブロックＤには、スペースＤ１が関連付 けられる。次に、「スペース」の各々は各スペースのために提供された少なくと も２つのパラメータで規定される。すなわち、（１）ｘ、ｙ、ａｘ、ａｙ座標に よって規定される「Ａｒｅａ」、また（２）スペースと該スペースが含んでいる データのタイプの間の関連性を設定する「Ｔｙｐｅ」。所与の例において、スペ ースＡ１とスペースＢ１は「ヘッドライン」によってのみ満 たされ、スペースＡ２、Ａ３、Ｂ２およびＣ１は「ヘッドライン」、「テキスト 」記事、「グラフィック」またはその組み合わせのいずれによっても満たされ、 スペースＤ１は「グラフィック」によってのみ満たされ得る。 付加的なパラメータをまた、全体としてのページのために、または所与の「ブ ロック」ないし所与の「スペース」のために決定することもできる。ページ全体 のデフォルト設定の一部として適切な一連のコマンドを包含することによって、 例えば、行および／またはハイフン揃えのような、高度なテキストのフォーマッ ト特性をページ上の全てのテキストに提供することができる。他の例としては、 新聞のテキストのためのおよび／または特定ページのための特定の色を明記する コマンドがある。上述した特定の例において、スペースＡ１には、「Ｄｅｆａｕ ｌｔＨｅａｄｌｉｎｅＦｏｎｔ」を上書きし、「Ａｒｉａｌ ２０ｐｔ」として スペースＡ１に挿入されるヘッドラインに対するフォントを設定する、特定の「 Ｆｏｎｔ」コマンドが割り当てられる。同様にして、ブロックＡは、「ブロック 」が１つより多くの記事で満たされないように特定する「ＵｓｅＢｌｏｃｋＦｏ ｒＯｎｅＡｒｔｉｃｌｅＯｎｌｙ」コマンドを有する。 一度出版者が新聞のために全ての必要な「ｐｓｆ」を製作すると、これが全契 約者に送信され、その後本発明の好ましい実施形態に基づいて製作されるフォー マッタおよび表示エンジンによる使用のために利用可能となり、各クライアント に対して有効になる。「ｐｓｆ」を、ただ一度だけクライアントに送信する必要 があり、その後は以下に完全に説明するように、クライアントによって繰り返し 使用することができることは理解できるであろう。出版者が「ｐｓｆ」のパラメ ータの何かを変更すると決めた場合には、代わりのファイルを容易にクライアン トに送信でき、またこれをオリジナルの「ｐｓｆ」の代わりに記憶することがで きる。 本発明の好ましい実施形態によれば、出版者が全ての必要な「ｐｓｆ」を製作 し、これをクライアントに送信した後、出版者は新聞のフォーマットとレイアウ トをさらに意識することなく、新聞のいかなるエディションも発行できる。より 詳しくは、出版者は新聞の各エディションに現れる記事の数の変えるだけでなく 、所与のページの所与のスペース内に記事が入るか否かという問題に関係なく、 長さの変わる記事を含めることもできる。新聞に現れる記事のテキストは、平文 として各契約者に送 信され、これらは、「ｐｓｆ」及び本発明によるフォーマッタ／表示エンジン（ 以後、「ＦＤＥ」という）の付加的なフォーマット能力に基づいて、契約者のコ ンピュータ・スクリーンに表示され、それによって各契約者のスクリーン上に現 れた新聞の「見た目」が実質上一定に維持されることが保証される。 新聞の内容を各契約者に送信する前に、出版者は、「タグ」を、ＦＤＥによっ てその後読み取ることができ、かつ契約者のコンピュータ・スクリーン上への新 聞のページ毎の表示に利用できる情報を含んでいる各データオブジェクトに割り 当てる。テキスト記事とヘッドラインであるデータオブジェクトのために、「タ グ」は一般的に次のものを含む。すなわち、（１）新聞に現れるであろう他のデ ータアイテムのタイプと比較した、データアイテムの「優先」レベルないしラン クを示す数字と、（２）アイテムが現れる新聞のページまたはセクションのイン ジケータと、（３）記事自体のテキストからヘッドラインを描くマーカと、（４ ）写真または他のグラフィックが記事に関連付けられている際のグラフィック・ ファイルの参照事項とである。グラフィックであるデータオブジェクトにはまた 、サイズ（予め定められた分類に基づいた）のような付加的な情報を含 み、またそれがテキスト記事に関連したものか、「スタンドアロン」のものかと いう情報も含んでいる「タグ」が割り当てられる。 「タグ」をデータオブジェクトに割り当てる１つの方法は、データオブジェク トが記憶されているコンピュータ・ファイルの始めに必要情報を書き込むことに よる。例えば、テキスト記事を含むファイルのために、次の情報がファイルの始 めに書き込まれる。すなわち、 あるいは、グラフィック画像を含むファイルのため： 上述の例は単に説明に過ぎず、「タグ」を割り当てる他の方法も利用でき、全て 本発明の範囲内に含まれることが理解される。 本発明の好ましい実施形態によれば、各契約者の新聞に含まれる全ての記事お よび他のデータは、接続がクライアントとサーバ間になされた後、自動的にクラ イアントに送信される。この接続は、契約者によって手動で開始できるが、オフ ピーク時間には、契約者との直接のかかわりなしに自動的に確立されるのが好ま しい。 ここで第２図を参照して、本発明の好ましい実施形態により、接続がクライア ントとサーバ間でなされた後、電子新聞の新しいエディションを得ることを目的 に、出版者に関連付けられたサーバ側で自動的に実行されるプロシージャの簡略 化フローチャートを示す。これらのプロシージャは次のものからなる： プロシージャ１１０：クライアントから契約者の「個人的好み」を得る。これ らは本来は、カテゴリ、トピックスまたはキーワードのリストで、契約者の特定 の興味と、契約者がその人の個人化された新聞で読みたいことに関係するもので ある（一般的には、各新聞には全ての契約者に供給される一般的な興味のある記 事だけでなく「個人化された」情報も含まれている。）。これらの「個人的好み 」は、出版者によって決定されたカテゴリ、トピックスまたはキーワードのリス トから契約者 によって選択され、時々サーバからクライアントに送信される。一度契約者が選 択をすると、「個人的好み」のリストがクライアントのファイルに登録され、ク ライアントが、新聞の新しいエディションを得るためサーバにコンタクトする度 に、この好みのリストがサーバに送られる。ユーザはいつでも自分の好みのリス トを変更でき、また、出版者はいつでも選択のカテゴリーを更新し、または変更 することができることが理解される。後者の場合、ユーザは次回にプログラムを 呼び出したときにユーザはＦＤＥによって新しい選択をするように促進される。 プロシージャ１２０：プロシージャ１１０で得られた契約者の「個人的好み」 のリストとサーバ側に記憶された「個人的好み」の前回の契約者のリストとを比 較して、リストが変更されたかどうか決定する。 プロシージャ１３０：サーバのデータベースに記憶された契約者の好みに基づ いて、契約者の個人新聞に含まれるべき全ての記事および他のデータに対するマ ーカで、インデックスが既に用意されているかどうかを確認する。 プロシージャ１４０：変更が個人的好み内で検出された場合、またはインデッ クスが用意されていない場合、個人的好みの最 新のリストに基づいてインデックスを用意する。 プロシージャ１５０：変更が個人的好み内で検出されない場合、および／また はインデックスが既に用意されている場合、契約者の個人新聞に含まれるべき全 ての記事および他のデータを検索する。 プロシージャ１６０：「パッケージング」、すなわち、送信のため全てのデー タを圧縮する。データの圧縮は送信に必要な時間を短縮する助けになり、これに よってネットワークの通信量と通信費用を削減する。 および プロシージャ１７０：クライアントへ圧縮データを送信する。 ほとんどの契約者が自分の好みを定期的に変更することがないので、各契約者 の個人新聞のためのインデックスの前回用意したものによって、サーバは、より 迅速にクライアントに対して応答することができ、クライアントとサーバ間の接 続量を相当減らすことができることが理解できる。 本発明の好ましい実施形態によれば、「パッケージング」、すなわち、全ての データの圧縮は１つの圧縮アルゴリズムに基 づいて実行されるのではなく、むしろ異なる圧縮アルゴリズムが各タイプのデー タ（例えば、テキスト・ファイル、グラフィック等）に対して使用される。異な る圧縮率が使用される１つの利点は、データがクライアント側で解凍されるとき に、以下に述べるように、前記圧縮率を、異なるタイプのデータのＦＤＥによる 識別子として使用できることである。 ここで第３図を参照して、新聞の新しいエディションを含むデータがサーバか ら受信された後、クライアント側で自動的に実行されるプロシージャの簡略化フ ローチャートを示す。 プロシージャ２１０：丁度受信した新聞のためのディレクトリ・ツリーを構築 する。一般的に、ディレクトリ・ツリーの最高位のレベルは新聞の日付に基づく 、このレベルより下は、多数のサブディレクトリまたはデータ・タイプに基づく フォルダになる。−−例えば、「テキスト記事」、「広告」、「グラフィック」 等のそれぞれのための別フォールダである。任意に、データ・タイプの各々は、 題材により組織化されたそれ自体のサブディレクトリを有することもある。例え ば、サブディレクトリ「記事」はさらに「ニュース」、「スポーツ」「論説」等 に再度分割される。 プロシージャ２２０：受信されたデータを解凍する。 および プロシージャ２３０：そのタイプに基づいて各データを識別し、その適切なサ ブディレクトリ／フォルダにデータオブジェクトを記憶させる。データ・タイプ の識別は、パッケージングの前にサーバによって各ファイルに割り当てられたフ ァイル名識別子に基づいており、あるいは、もし各データ・タイプ（上述したよ うに）に対して異なる圧縮率アルゴリズムが使用されていれば、圧縮率アルゴリ ズムはファイル・タイプの識別子として使用することができる。各データオブジ ェクトは、別ファイルとして、出版者によって割り当てられた優先順序を反映し たファイル名インジケータによって、サブディレクトリに記憶される。 サーバから受信されたデータのパッケージには、新聞のその日のエディション に含まれていないデータも含まれているが、付加的なデータは、サーバーサーバ とクライアント間の適当な対話のために必要とされる。これらは、クライアント 側に既にインストールされているものと置換されるかそれに付加されるための新 しい「ｐｓｆ」、あるいはＦＤＥの形態を変更するた めの、例えば「個人的好み」の新しい一連のカテゴリのような新しいデータを含 む。これらの付加的なデータは、新聞の記事に関して上述したのと同様の方法で サブディレクトリまたはフォルダに記憶される。 ここで第４図を参照して、新聞のデータを受信後、クライアントにより自動的 に実行されるプロシージャの簡略化フローチャートを示す。その後、契約者は、 この新聞のデータに基づき、自分のコンピュータ・スクリーン上に「ｐｓｆ」内 に出版者によって規定されたレイアウトで、新聞を表示できることができる。こ れらのプロシージャは以下のものを含む。 プロシージャ３１０：各ページに対する適当な「ｐｓｆ」を選択する。新聞の フォーマット化がページ順に、すなわち、１ページ目が第１にフォーマットされ 、続いて２ページ目というように実行されるので、適当な「ｐｓｆ」の選択は主 としてページ順が基準になる。しかし、ある状況においては、他の要素も考慮さ れることもある。例えば、もし出版者が新聞の中央のページのために１つより多 い「ｐｓｆ」を決定したとき、ＦＤＥは、新聞の各中央のページのための適当な 「ｐｓｆ」の１つをランダムに選択することができる。 プロシージャ３２０：「ｐｓｆ」をメモリ内で読み込み、「ｐｓｆ」コマンド を解析し、これによって「ｐｓｆ」に規定されたような「空間オブジェクト」の 階層の順序及び記事に割り当てられた優先値に基づいて、特定の記事または目下 の新聞の他のデータオブジェクトを「ｐｓｆ」中に規定された所与の「空間オブ ジェクト」に割り当てる一方、選択されたデータオブジェクトに、「ｐｓｆ」中 で特定されたフォーマット化の特徴を適用する。 プロシージャ３３０：前のプロシージャの結果をページ・レイアウト・ファイ ル（「ｐｌｆ」）に書き込む。別個の「ｐｌｆ」が、一般には各ページにつき製 作される。 記事は、そのサイズに基づいて空間オブジェクトに割り当てられず、むしろ優 先順序によるので、多くの記事はそれが割り当てられるスペース内にぴったり「 一致」しないことが理解できる。すなわち、スペースは記事の全てを収容するに は小さ過ぎるか、または記事は短か過ぎ、スペースの全面積を満たすことができ ない。プロシージャ３２０を実行する際、ＦＤＥは、その「一致」を評価し、次 の調整をするように適用される。すなわち、スペースが記事の全テキストを収容 するには小さ過ぎ るために、１つの記事の全テキストが割り当てられたスペース内に表示できない 場合、その記事は２つの部分に分割される。つまり、第１の部分が利用可能なス ペースに割り当てられ、第２の部分が（記事のバランスで）一時的ファイルに保 留される。従って、この記事は他のページに続くと指示する注意が、スペースの 最終行に書き入れられる。（第２の部分は他のページの適当な位置に表示するた めに検索、フォーマットされる。他のページとしては、割り当てられたスペース に完全に表示できない記事の全ての完結部分を含む「〜から続く」のページが好 ましい。この種の「〜から続く」のページは、一般的には、新聞のエディション が含まれる他のページの全てのフォーマットとレイアウトの最後に処理される。 ）記事の全テキストがその割り当てられたスペース内で表示でき、一方このスペ ースが完全に満たされていなければ、スペースの残部は、他の記事で満たされ（ もし「ｐｓｆ」がスペース中で１つの記事より多く許容されていれば）、または 出版者によって提供されるいくつかの可能な「充てん文字」の１つで満たされる ことができる。一般的に、「充てん文字」は「スタンド・アロン」タイプのグラ フィック的ファイルであり、また、広告、注意事項または同様の 形態が採られる。 本発明の好ましい実施形態によれば、記事が他のページに続いているという注 意は、読者がそう望むならば、記事の最後まで直ちに読むこと（また、その記事 が最初に出ていたページに戻ることも）を可能にする他のページの記事の完結部 分への「ハイパーリンク」を含む。 次の表は、本発明の好ましい実施形態に基づいて、契約者のコンピュータ・ス クリーン上に表示のための新聞データを用意する際、ＦＤＥによって実行される 実際のフォーマット処理のより詳細な説明を提供する。この表は、第１Ａ図の図 式的「ページ構成」と、前述の表１に見ることができる図式的「ｐｓｆ」コマン ドと併せて読むべきである。このフォーマット処理の結果は第５図に図式的に示 す。 ここで第５図を参照して、このページが第１Ａ図の実質上固定されたページ構 成に基づいてレイアウトされ、フォーマットされていることが分かる。全ての「 ブロック」と「スペース」は埋められ、一方ページのサイズと位置は変更されな いままでる。「ブロック」と「スペース」はテキストないしグラフィックデータ のいずれかを含み、第１Ａ図のページ構成に対応する「ｐｓｆ」内で説明された フォーマット特徴に基づいてフォーマットされている。「スペース」の１つは、 その割り当てられたテキスト記事によって完全に満たされておらず、スペースの 残部には適当なグラフィック状の「充てん文字」が挿入されている。２つのテキ スト記事はそこに割り当てられた「スペース」内に完全に表示できず、従って各 々の第１ページはページ上の割り当てられた「スペース」に挿入され、完結部分 は別のページに表示するための一時的なファイル中に保存される。一般的に、記 事のこの種の第２の部分は、新聞の他のページ全てがフォーマットされた後、Ｆ ＤＥによって処理され、「〜から続く」ページに表示される。第１Ｂ図はこのよ うな「〜から続く」ページのための１つの想定できるページ構成を示し、３つの 同様な新聞のコラムに対応する単一の「ブロック」と３つの「スペ ース」を含む。第５図のページからの２つの記事の完結部分は、他のページの記 事と同様に、第５図のページに関する上述の表中に説明したものと同様の方法で 、この種の「構成」を利用して容易にフォーマットされ、表示され得る。 新聞のどのエディションにも含まれるデータオブジェクトは、テキストまたは 簡単なグラフィックに制限する必要のないことが理解できるであろう。データオ ブジェクトはまた、ビデオ、アニメーション、オーディオまたはＪａｖａ「アプ レット」またはアクティブＸコンポーネントのような対話型コンピュータ・アプ リケーションさえをも含むマルチメディアオブジェクトのどのタイプも含む（一 般的に、オーディオまたはビデオオブジェクトは、従来技術において公知である 「クリック可能な」テキストないしグラフィックものを介して作動される。）。 データオブジェクトは、新聞のエディション内の他のデータオブジェクトに対し て、あるいは外部オブジェクトに対する「ハイパーリンク」を含むこともできる 。本発明のフォーマットおよびレイアウト機構は、どの特定の表示エンジンとも 無関係で、しかも現在利用可能な表示技術（例えば、ＲＴＦ、ＤＯＣ、ＰＤＦ、 ＥＶＹ等）のどれとでも作動するように適用できる。 第３図と第４図を参照して概説したプロシージャは、新聞データがサーバから 受信された後、通常、自動的にＦＤＥによって、バックグラウンドにおいて、ユ ーザのいかなる介在もなく実行される。しかし、ＦＤＥはユーザによって手動で も作動でき、また次のような付加的な「ユーザ・インターフェイス」を有してい るのが好ましい。すなわち、 （ａ） ユーザが見たい新聞をいつでも選択できる能力をユーザに提供する（も しユーザが複数の新聞に契約していれば、ユーザがどの新聞を見ることに興味が あるかを選択でき、そして新聞を選択した後、ユーザは見ることに興味がある新 聞のエディションを選択できる。）； （ｂ） 新聞のどの単一ページでも選択する、あるいは新聞を通してページから ページへ移動する能力をユーザに提供する； （ｃ） 新聞のどのページでも、あるいはどの単一記事ないしその一部でもプリ ントする能力をユーザに提供する。 本発明はこれまで利用できなかった利点を提供することが容易に理解できるで あろう。出版物の標準的な「見た目」を維持しながら、電子新聞、雑誌および同 様のものの個人化されたエディションを発行できる。その場合、契約者のコンピ ュータが 「オフライン」のとき、該コンピュータ上で「大至急」レイアウトとフォーマッ トが実行される。また、出版者が、出版物の新しいエディションを契約者に送信 するたびに、出版物の内容をプリフォーマットしたり契約者にフォーマット情報 の更新の送信する必要はない。電子出版が出版物の印刷エディションに関連付け られている場合においては、出版者はその印刷エディションの「見た目」と同様 の電子出版物の「見た目」の確立が可能で、これによって出版物のブランド・イ メージを高めることができる。従って、出版物の電子エディションは、出版物の 印刷エディションに使用されるレイアウトと同じタイプのフォーマット特性−− フォント、スタイル、ヘッドライン、コラム、テキストの行揃え、行揃えなし、 ハイフン処理等−−を契約者のコンピュータ・スクリーン上に表示できる。電子 出版はまた、印刷エディション中の広告と同じものを含めることもできる。これ とは逆に、出版物の電子エディションには、マルチメディアおよび対話型要素を 含めることもできるので、本発明による電子出版は、出版物の印刷エディション で利用できない深く、付加的な情報をもたせることができる。さらに、各契約者 は各出版者からの受信に興味をもっている情報のタイプを選択でき るので、契約者は、異なるソース（ソースがその出版物の電子エディションを出 版する場合）から得られたセクションに分割された、契約者自身の個人化電子出 版物を編集することができる。例えば、ニューヨーク・タイムズからの記事、ワ シントン・ポストからの意見欄、スポーツ・イラストレイテッドからのスポーツ 記事等。 本発明はこれまでに詳述した特定する適用例に限定するだけではなく、インタ ーネットを介して接続されるクライアント／サーバ・システムにも限定するもの ではない。本発明は多くの他の適用例にも実行でき、その全ておよびいかなる変 形例も本発明の可能な範囲内にあると考えられる。例えば、本発明は「オンライ ン」で種々のエディションまたはニュースレターないしカタログの刊行物を出版 する組織内で容易に利用することができる。さらに、個人あるいは組織によって も有益に使用でき、本発明による標準的な「見た目」を共有しながら、異なるデ ータの組み合わせである記録物の編集をすることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 複数のページレイアウトにおいて、可変のタイプとサイズを有する様々 なデータオブジェクトを、コンピュータ・スクリーン上に自動的に表示する方法 であって、 （ａ） 各ページの構成が、各空間オブジェクトのエリアとそのページ上での位 置と各空間オブジェクトが包含できるデータオブジェクトのフォーマット特徴と を含む空間オブジェクトの階層構造のセットを規定する一連のコマンドを含む実 質上固定されたページ構成を決定する工程と、 （ｂ） 表示のためにデータオブジェクトを選択する工程と、 （ｃ） データオブジェクトを重要度順にランキングする工程と、 （ｄ） データオブジェクトの少なくとも１つを、空間オブジェクトの各々に、 各ページの空間オブジェクトの階層とデータオブジェクトのランキング順序とに 基づくシーケンスで、割り当てる工程と、 （ｅ） 割り当てられた空間オブジェクトのフォーマットコマンドに基づいて、 各データオブジェクトを自動的にフォーマッ トする工程と、 （ｆ） スクリーン上に、ページ構成に基づいた各ページ毎に、データオブジェ クトを表示する工程とを含む方法。 ２． 割り当てる工程がまた、 （ａ） 各空間オブジェクトが、割り当てられたデータオブジェクトによって完 全に満たされているかを確認する工程と、 （ｂ） 空間オブジェクトが、完全に満たされていない場合に、少なくとも１つ の付加的なデータオブジェクトを残りのスペースを満たすために割り当てる工程 とを含む請求項１に記載の方法。 ３． 割り当てる工程がまた、 （ａ） 各空間オブジェクトを、割り当てられた空間オブジェクト内に、完全に 表示することができるかを確認する工程と、 （ｂ） データオブジェクトを、割り当てられた空間オブジェクト内に完全に表 示できない場合に、該空間オブジェクトを満たすように、データオブジェクトの 最初の部分を該空間オブジェクトに割り当て、データオブジェクトの第２の部分 を同じまたは別のページ上の異なる空間オブジェクトに割り当てる工程とを含む 請求項１または２に記載の方法。 ４． データオブジェクトの第１および第２の部分の間の「ハイパー・リンク 」接続をさらに含む請求項３に記載の方法。 ５． 第２の部分が割り当てられた空間オブジェクトが、第１および第２の部 分を有するデータオブジェクトの全ての第２の部分の表示のための「続きの」ペ ージとしてのページ構成の一部である請求項３または４に記載の方法。 ６． データオブジェクトが、テキスト、グラフィック、アニメーション、ビ デオ、オーディオ、マルチメディアデータまたは対話用アプリケーションのいず れかを含む請求項１に記載の方法。 ７． 空間オブジェクトが、各ページ構成において、少なくとも１つのコラム を規定する請求項１から６のいずれか一項に記載の方法。 ８． 空間オブジェクトが、各ページ構成において、３つのコラムを規定する 請求項７に記載の方法。 ９． データオブジェクトが、複数のコンピュータ・ファイルに記憶され、各 データオブジェクトが、そのタイプ、ランク及び関連付けられた他のデータオブ ジェクトへの任意のリンクを示すタグによって識別される請求項１から８のいず れか一項 に記載の方法。 １０． 多数のデータオブジェクトが、新聞または雑誌のような電子出版とし て普及されるテキスト記事および他のデータを含む請求項１から９のいずれか一 項に記載の方法。 １１． 多数のデータオブジェクトが、コンピュータ・ファイルとして記憶さ れた記録データを含む請求項１から９のいずれか一項に記載の方法。 １２． 可変のタイプとサイズを有する多数のテキスト記事、グラフィックお よび他のデータオブジェクトを含む電子新聞を、複数のページレイアウトで、コ ンピュータ・スクリーン上に自動的に表示する方法であって、 （ａ） 各ページの構成が、各空間オブジェクトのエリアとそのページ上での位 置と各空間オブジェクトが包含できるデータオブジェクトのフォーマット特徴と を含む空間オブジェクトの階層構造のセットを規定する一連のコマンドを含む実 質上固定されたページ構成を決定する工程と、 （ｂ） 新聞に含ませるためのテキスト記事、グラフィックおよび他のデータオ ブジェクトを選択する工程と、 （ｃ） 選択されたデータオブジェクトを重要度順にランキン グする工程と、 （ｄ） データオブジェクトの少なくとも１つを、空間オブジェクトの各々に、 各ページの空間オブジェクトの階層とデータオブジェクトのランキング順序とに 基づくシーケンスで、割り当てる工程と、 （ｅ） 割り当てられた空間オブジェクトのフォーマットコマンドに基づいて各 選択されたデータオブジェクトを自動的にフォーマットする工程と、 （ｆ） スクリーン上に、ページ構成に基づいた各ページ毎に、データオブジェ クトを表示する工程とを含む方法。 １３． 割り当てる工程がまた、 （ａ） 各空間オブジェクトが、割り当てられたデータオブジェクトによって完 全に満たされているかを確認する工程と、 （ｂ） 空間オブジェクトが、完全に満たされていない場合に、少なくとも１つ の付加的なデータオブジェクトを残りのスペースを満たすために割り当てる工程 とを含む請求項１２に記載の方法。 １４． 割り当てる工程がまた、 （ａ） 各空間オブジェクトを、割り当てられた空間オブジェ クト内に、完全に表示することができるかを確認する工程と、 （ｂ） データオブジェクトを、割り当てられた空間オブジェクト内に完全に表 示できない場合に、該空間オブジェクトを満たすように、データオブジェクトの 最初の部分を該空間オブジェクトに割り当て、データオブジェクトの第２の部分 を同じまたは別のページ上の異なる空間オブジェクトに割り当てる工程とを含む 請求項１２または１３に記載の方法。 １５． データオブジェクトの第１と第２の部分の間に「ハイパーリンク」接 続をさらに含む請求項１４に記載の方法。 １６． 第２の部分が割り当てられた空間オブジェクトが、第１および第２の 部分を有するデータオブジェクトの全ての第２の部分の表示のための「続きの」 ページとしてのページ構成の一部である請求項１４または１５に記載の方法。 １７． データオブジェクトがさらに、アニメーション、ビデオ、オーディオ 、マルチメディアデータまたは対話型アプリケーションを含む請求項１２に記載 の方法。 １８． 空間オブジェクトが、各ページ構成において、少なくとも１つのコラ ムを規定する請求項１２から１７のいずれか一項に記載の方法。 １９． 空間オブジェクトが、各ページ構成において、３つのコラムを規定す る請求項１８に記載の方法。 ２０． データオブジェクトが、複数のコンピュータ・ファイルに記憶され、 各データオブジェクトが、そのタイプ、ランク及び関連付けられた他のデータオ ブジェクトへの任意のリンクを示すタグによって識別される請求項１２から１９ のいずれか一項に記載の方法。 ２１． 多数の契約者を有する新聞をコンピュータ・ネットワーク上で出版す るシステムにおいて、各エディションが、可変のタイプとサイズを有するテキス ト記事、グラフィックおよび他のデータオブジェクトを含み、各契約者のコンピ ュータ・スクリーン上に表示される新聞の「見た目」が、データオブジェクトの 数またはサイズのバリエーションに関係なく実質的に同じである、新聞の様々な エディションを、各契約者のコンピュータ・スクリーン上に多数ページのレイア ウトで自動的に表示する方法であって、 （ａ） 各ページの構成が、各空間オブジェクトのエリアとそのページ上での位 置と各空間オブジェクトが包含できるデータオブジェクトのフォーマット特徴と を含む空間オブジェクトの 階層構造のセットを規定する一連のコマンドを含む実質上固定されたページ構成 を決定する工程と、 （ｂ） 各エディションに含ませるためのデータオブジェクトを選択する工程と 、 （ｃ） 選択されたデータオブジェクトを重要度順にランキングする工程と、 （ｄ） データオブジェクトを各契約者に送信する工程と、 （ｅ） データオブジェクトの少なくとも１つを、空間オブジェクトの各々に、 各ページの空間オブジェクトの階層とデータオブジェクトのランキング順序とに 基づくシーケンスで、割り当てる工程と、 （ｆ） 割り当てられた空間オブジェクトのフォーマットコマンドに基づいて、 各データオブジェクトを自動的にフォーマットする工程と、 （ｇ） スクリーン上に、ページ構成に基づいた各ページ毎に、新聞を表示する 工程とを含む方法。 ２２． 請求項２１の前記工程（ａ）から（ｄ）が、新聞の出版者に関連付け られたサーバによって実行され、請求項２１の前記工程（ｅ）から（ｇ）が、各 契約者に関連付けられるク ライアントによって実行される請求項２１に記載の方法。 ２３． 割り当てる工程がまた、 （ａ） 各空間オブジェクトが、割り当てられたデータオブジェクトによって完 全に満たされているかを確認する工程と、 （ｂ） 空間オブジェクトが、完全に満たされていない場合に、少なくとも１つ の付加的なデータオブジェクトを残りのスペースを満たすために割り当てる工程 とを含む請求項２１または２２に記載の方法。 ２４． 割り当てる工程がまた、 （ａ） 各空間オブジェクトを、割り当てられた空間オブジェクト内に、完全に 表示することができるかを確認する工程と、 （ｂ） データオブジェクトを、割り当てられた空間オブジェクト内に完全に表 示できない場合に、該空間オブジェクトを満たすように、データオブジェクトの 最初の部分を該空間オブジェクトに割り当て、データオブジェクトの第２の部分 を同じまたは別のページ上の異なる空間オブジェクトに割り当てる工程とを含む 請求項２１、２２または２３に記載の方法。 ２５． データオブジェクトの第１と第２の部分の間に「ハイパーリンク」接 続をさらに含む請求項２４に記載の方法。 ２６． 第２の部分が割り当てられた空間オブジェクトが、第１および第２の 部分を有するデータオブジェクトの全ての第２の部分の表示のための「続きの」 ページとしてのページ構成の一部である請求項２４または２５に記載の方法。 ２７． データオブジェクトがさらに、アニメーション、ビデオ、オーディオ 、マルチメディアデータまたは対話型アプリケーションを含む請求項２１から２ ６のいずれか一項に記載の方法。 ２８． 空間オブジェクトが、各ページ構成において、少なくとも１つのコラ ムを規定する請求項２１に記載の方法。 ２９． 空間オブジェクトが、各ページ構成において、３つのコラムを規定す る請求項２８に記載の方法。 ３０． データオブジェクトが、複数のコンピュータ・ファイルに記憶され、 各データオブジェクトが、そのタイプ、ランク及び関連付けられた他のデータオ ブジェクトへの任意のリンクを示すタグによってされる請求項２１から２９のい ずれか一項に記載の方法。 ３１． 選択する工程が、各契約者から得られた個人の好みのリストに基づい て、データオブジェクトを選択することを含 む請求項２１から３０のいずれか一項に記載の方法。 ３２． 新聞が、雑誌、ニュースレターまたは他の情報提供物である請求項２ １から３１のいずれか一項に記載の方法。