JP2001518810A - 衣料品の首及び肩部分をアイロン掛けするための自動アイロン掛け機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 衣料品の首及び肩部分をアイロン掛けするための自動アイロン掛け機であって、固定された下側成形部材（３）を形成する支持フレーム（２）を有する。前記支持フレームには、２本の支持アーム（１０）が枢設され、これら支持アーム（１０）は上側可動成形部材（１５）を支えるためのプレート（１２）を支持している。更に、前記支持プレートを前記支持アーム（１２）に対して回転、縦横駆動するための駆動手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 衣料品の首及び肩部分をアイロン掛けするための自動アイロン掛け機 発明の背景 本発明は、衣料品の首及び肩部分をアイロン掛けするための自動アイロン掛け 機に関する。 知られているように、一般の衣料品の首の部分、特に、ジャケットの首の部分 をアイロン掛けする際に従来から使用されているアイロン掛け装置は、実質的に 、ジャケットが当てられる固定された下側の成形部材またはマネキン部を備えた 下側フレームと、衣料品を適切にアイロン掛けするために前記固定された成形部 材に向けて駆動される可動の上側の成形部材またはマネキン部とを含んでいる。 これらの従来のアイロン掛け機では、前記可動の成形部材が回転移動によって 駆動されるが、この回転移動によって、前記上側の成形部材支持アームが非常に 大きく水平方向に供給移動させられ、その結果、機械の操作者に多大な危険をも たらす虞がある。 別の従来の解決方法は、垂直移動を実施可能な手段によって前記上側成形部材 を支持するものである。しかし、これらの垂直移動は、アイロン掛け機の垂直方 向の寸法が過度に大きくなることを防ぐために、必然的に、その移動は比較的狭 い範囲に限られる必要がある。 従って、機械の操作者がアイロン掛け機の作業面を適切に見ることが出来ない ために、アイロン掛け作業が大きく妨害されてしまう。 発明の要旨 そこで、本発明の目的は、衣料品一般の首及び肩部分をアイロン掛けするため の自動アイロン掛け機であって、連続的に制御され、且つ、危険な状態を発生し ない動作によって、アイロン掛け工程を改善可能な一連の操作運動を実施可能で 、しかも小型の自動アイロン掛け機を提供することによって、上述した欠点を解 決することにある。 上述した目的の範囲内に於いて、本発明の主な課題は、ジャケットの返し衿（ ラペル）部ならびに上下の内側部分を適切にアイロン掛けするために、アイロン 掛け 長さを調節可能な自動アイロン掛け機を提供することにある。 本発明の別の課題は、操作中に信頼でき且つ安全な自動アイロン掛け機を提供 することにある。 本発明の更に別の課題は、ジャケットの首、返し衿、及び内側の上下部分等、 アイロン掛けが困難な衣料品の首及び肩部分でさえも完全にアイロン掛けするこ とが可能な自動アイロン掛け機を提供することにある。 この点に関して強調しておく必要があるのは、上述したジャケットの部分は、 デリケートなアイロン掛け工程を必要とするデリケートな生地で形成されている ために、アイロン掛けが遥かに困難であり、他方、そのようなデリケートなアイ ロン掛け工程は、従来のアイロン掛け機では容易には実施不可能であったことで ある。 以上と対照的に、本発明の自動アイロン掛け機を使用すれば、本発明の機械の 上側の支持アームは、前記可動成形部材を支持する加熱されたプレート部材を適 切に上下移動させ、これによって、前記可動成形部材が、衣料品のアイロン掛け される生地材料に望ましくない応力或いは歪みを与えることがないよう、特別な 設計が施されているので、常に非常に良好な結果が得られるのである。 これは、特に、前記上側成形部材に対して、その下降移動中に、その移動軌跡 の天頂部に於いて、この上側可動成形部材が引き下げられ、アイロン掛けされる 衣料品から設定距離の箇所に配置される時に減少し易い、最大水平移動成分を与 えることによって得られる。 本発明の自動アイロン掛け機の主な特徴である上記の特徴によって、前記上側 成形部材に適用される安全装置に、非常に高い作動能率が与えられる。 他方、従来の安全システムは、もっぱら回転移動によって駆動される可動アー ムを備えたアイロン掛け機において、効率的に作動することができず、更に、前 記アームは、その大きな水平移動のために操作者にとって危険であった。 本発明のアイロン掛け機の更に別の特徴によれば、この機械は、更に、上側成 形部材の幾つかの移動成分を制御するように特別に設計された制御装置を備える 。 具体的には、前記上側成形部材が、アイロン掛けされる衣料品から僅かに離間 した位置に到達すると、この部材は先ず、ジャケットの首部から返し衿部分をア イロン掛けするべく、僅かな下向きの垂直な移動をさせられる。 次に、前記上側成形部材は僅かに持ち上げられ、エアーピストンが作動され、 これはロッドを介して、レバーを枢設点周りで回動させる。 この移動は、操作者によって制御されるレバーによって軸周りで回転駆動され るシリンダの表面上に径方向に配設された、互いに長さの異なる複数のリミット スイッチによって調節される。 上述の調節は、アイロン掛け作業を、ジャケットの前記内側の上下部分の長さ に適切にフィットさせるために行われる。 本発明のアイロン掛け機を使用すれば、前記上側成形部材が、適当な傾斜を有 した状態で横方向に移動し、これによって、前記可動成形部材が始動時には上昇 しているので、首部分に影響することなく、ジャケットの内側上下部分を適切に アイロン掛け可能となり、非常に良好な結果が得られるのである。 この作業は、それらを通じて気化、吸引、およびブローの作業サイクルが行わ れる、前記両成形部材の内側チャンバを適切に構成することによって容易になる 。 この点に関して、アイロン掛けされる衣料の最も重要な領域は、ほぼジャケッ トの返し衿部分に対応する、ジャケットの首部分と内側上側部分との間の領域で あることを注記しておく必要がある。 前記表面部分では、前記上側可動成形部材は、前記ジャケットの返し衿に配置 された二つのチャンバの接続領域に、内側の三角形峰部を備えている。 後者によって、互いに並んで横断する複数の孔を提供することにより、その下 に位置する部分を、ジャケットの首部分をアイロン掛けする最中と、ジャケット の内側の上下部分をアイロン掛けする最中との両方の期間において、流体の流れ によって処理可能となる。 これらの操作を行う間、特に、前記機械の諸運動は、垂直方向及び横方向に配 設されたリニアポテンショメータによって適切に制御される。 本発明の一態様に依れば、上述の目的及び諸課題、更に、後述する内容から明 らかとなるその他の課題は、衣料品一般の首及び肩部分をアイロン掛けするため の自動アイロン掛け機であって、該アイロン掛け機が、内側の固定された成形部 材を形成する支持フレームを有すること、及び、上側の可動成形部材を支えてい るプレートを支持するための支持アームが、前記フレームに枢設（原文英語で"a rticulated"） されていることを特徴とするアイロン掛け機によって達成される。 更に、前記支持プレートを前記支持アームに対して垂直方向及び横断方向に駆 動するための駆動手段が設けられている。 図面の簡単な説明 本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面に単に例示的、かつ、非限定的な 例として図示されている、衣料品一般の首及び肩部分をアイロン掛けするための 自動アイロン掛け機の、一つの好適な、但し、非限定的な実施例の以下の開示か ら明らかとなるであろう。前記図面に於いて、 図１は、本発明によるアイロン掛け機を示す概略側面図である。 図２は、上側可動成形部材又はマネキン部が上昇位置に構成された時の主題の アイロン掛け機を示している。 図３は、前記上側可動成形部材が作業状態にある時の主題の自動アイロン掛け 機を示している。 図４は、主題の自動アイロン掛け機を上から見た平面図である。 図５は、主題の自動アイロン掛け機の正面図である。そして、 図６は、前記上側可動成形部材によって実施可能な一連の供給又は接近運動を 示す略図である。 好適実施例の記載 上記図面の参照番号を参照すると、衣料品一般の首及び肩部分をアイロン掛け するための、概して参照番号１で示された本発明の自動アイロン掛け機は、支持 フレーム２を有し、これにはアイロン掛けされる衣料品を適当に配置するための 固定された下側の成形部材又はマネキン部３が支持されている。 支持フレーム２には支持アーム１０が枢設され、前記支持アーム１０は、概し て参照番号１１によって示された水平回転軸芯周りで回動可能である。 好ましくはＣ字形状を備えた前記アームの他端部には、概して参照番号１５に よって示された上側可動成形部材を支持する支持プレート１２が連結されている 。 本発明の主な特徴は、加熱手段と作用的に連結された前記プレート１２が、複 数 の運動を実施可能であることにあり、その運動とは特に、横向きの又はクロス状 の揺動軸芯２３においてプレート１２に接続されたレバー２１にその一端が枢設 された調節可能なタイロッド２０の設置によって得られる回転移動である。 前記調節タイロッド２０の他端部は、中間部分２５で枢設された揺動レバー２ ４に接続されており、同レバーの他端部は、前記レバー２４を揺動駆動させるた めに設けられた駆動シリンダ２６に接続されており、駆動シリンダ２６は、シリ ンダ３１に設けられた調節可能な接当部３０と協動で前記レバー２４を揺動駆動 し、このシリンダ３１は、前記支持フレームの側壁に支持されており、操作者の 手で係入可能なレバー３２によって駆動される。 前記プレート１２は、ガイドフレーム４０を備えた垂直駆動手段に連結され、 空気ピストン４２によって駆動される垂直柱４１は、前記プレート１２を支持す るために、このガイドフレーム４０内で摺動する。 更に、横向き又はクロス駆動手段が設けられ、この横向き駆動手段は、横向き 又はクロスガイド５０を備え、このガイドは、横向き又はクロス駆動ピストン５ １に連結されて横移動を提供する。 前記機械は、更に、上側可動成形部材１５の複数の運動成分を制御するための 複数の制御装置を有する。 より具体的には、前記上側可動成形部材がアイロン掛けされる前記衣服から僅 かに離間した位置に到達すると、先ず、この部材は、ジャケットの首部分から返 し衿部分を適切にアイロン掛けするために垂直方向下方に僅かに移動される。 次に、前記上側成形部材は僅かに上昇させられ、そして、空気シリンダ２６が 作動され、これによって調節可能タイロッド２０を介して揺動ロッド２４が操作 されて、レバー２１が横軸２３周りで回動する。 この移動は、シリンダ３１の表面に径方向に配設された互いに長さの異なる複 数のリミットスイッチ部材３０によって調節され、これら複数のリミットスイッ チ部材３０は、前記操作者が制御するレバー３２によって適切に位置決めされる 。 これらの一連の作業工程によって、ジャケットの返し衿と内側の上下部分を適 切にアイロン掛けするためのアイロン掛け長さを適切に調節することができる。 この目的の為に、前記上側可動成形部材は、傾斜するように設定されたピスト ン ５１によって、横方向に駆動され、これによって、上側可動成形部材が開始時に は既に上昇位置に設定されているため、首部分に影響することなく、ジャケット の内側の上下部分を適切にアイロン掛け可能となる。 この作業は、前記成形部材の内側チャンバが気化、吸引及びブローの各工程を 行うのに必要な内側チャンバの構成を適正化することによって容易となる。 前述したように、アイロン掛けされる衣料の最も重要な領域は、ジャケットの 返し衿部分に対応する、ジャケットの首部分、および上側の内側部分との間の領 域である。 前記表面部分では、上側の可動成形部材１５は、前記ジャケットの返し衿に配 置された二つのチャンバの接続領域に、内側三角形峰部を備えているので、前記 首部と内上側部分の双方ともが、横断するように並んだ複数の孔から排出される スチーム噴流を受けることができる。 前記機械の駆動動作は、縦方向と横方向に配設されたリニアポテンショメータ によって制御される。 以上の開示から、本発明がその意図した目的と課題を完全に達成することは明 らかであろう。 特に、機械の操作が容易になり、さらに機械の安全性が大きく高まるように特 別に設計された一連のプログラムされた動作を実施可能な自動アイロン掛け機が 提供された。 更に、衣料を成形部材又はマネキン部材上に適切に位置決めするための参照ポ イントをマーキングするための、参照番号６０で示されたスポット部材を設ける ことも可能である。 開示された本発明に対して、いくつかの改変及び変更が可能であるが、これら の全てが本発明のアイデアの範囲内に属する。 又、詳細部分の全ては、他の技術的に同等な部材によって置換可能である。 本発明を実施するに当たって、使用される材料、更に、それに随伴する寸法及 び形状は、それらが意図される用途に一致する限り、必要に応じてどのようなも のであってもよい。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 衣料品一般の首及び肩部分をアイロン掛けするための自動アイロン掛け機 であって、前記アイロン掛け機が、固定された下部成形部材を形成する支持フレ ームを有すること、及び、上側可動成形部材を支えているプレートを支持するた めの支持アームが前記フレームに枢設されていることを特徴とする自動アイロン 掛け機。 ２． 前記支持アームは略Ｃ字形状を有し、これらのアームは、水平軸によって 前記支持フレームに枢設されていることを特徴とする請求項１の自動アイロン掛 け機。 ３． 前記支持プレートは、前記アームの自由端部に連結されていることを特徴 とする先行する請求項の自動アイロン掛け機。 ４． 前記支持プレートは加熱されることを特徴とする先行する請求項のいずれ かの自動アイロン掛け機。 ５． 前記支持プレートを回転駆動する前記駆動手段には、前記アームの枢設点 で前記支持プレートに連結されたレバーと、他方において、駆動シリンダに連結 された揺動レバーとの間に連結された、調節可能なタイロッドが備えられている ことを特徴とする先行する請求項のいずれかの自動アイロン掛け機。 ６． 前記機械は、更に、レバーによって制御されるシリンダに連結されたリミ ットスイッチ部材を有し、これらリミットスイッチ部材は、前記揺動レバーと協 動するように構成されていることを特徴とする先行する請求項のいずれかの自動 アイロン掛け機。 ７． 前記プレートを垂直方向に駆動するための前記駆動手段は、垂直に延出し たガイドを備え、前記プレートを支持するための垂直柱部材が前記ガイド内で摺 動可能であることを特徴とする先行する請求項のいずれかの自動アイロン掛け機 。 ８． 前記プレートを横方向に駆動するための前記駆動手段は、前記支持プレー トの前記垂直ガイド上で作動する横ガイドに連結された、横向きシリンダである ことを特徴とする先行する請求項のいずれかの自動アイロン掛け機。 ９． 前記機械は、更に、前記衣料から僅かに離間した位置に配置される時に、 前記ジャケット首部から前記ジャケットの返し衿をアイロン掛けするべく僅かに 垂直方向下方に移動する上側可動成形部材を有することを特徴とする先行する請 求項のいずれかの自動アイロン掛け機。 １０．前記上側可動成形部材は、僅かに上昇させられて、調節可能タイロッドを 介して、前記揺動ロッドを駆動する空気シリンダを作動させ、これによってレバ ーを横軸周りで回動させ、この動作は、シリンダの表面上に径方向に配設され、 操作者が制御するレバーによって位置決めされる、種々の長さの複数のリミット スイッチ部材によって調節されることを特徴とする先行する請求項のいずれかの 自動アイロン掛け機。 １１．前記上側可動成形部材は、傾斜するように設定された駆動ピストンによっ て横方向に駆動され、これによって、前記機械が、前記ジャケットの前記首部に 影響を与えることなく、このジャケットの前記上下の内側部分をアイロン掛け可 能であることを特徴とする先行する請求項のいずれかの自動アイロン掛け機。 １２．前記アイロン掛け機は、気化、吸引、及びブロー工程を実施するために特 別に設計された前記成形部材の内側チャンバによって容易化され、他方、前記上 側の可動成形部材は、前記ジャケットの前記返し衿に配置された前記二つのチャ ンバの接続領域に於いて、前記ジャケットの首部と内側上下部分の双方に作用す る内側三角形峰部を備え、これによって、これらの部分を、並置された横断する 複数の孔からのスチーム噴流に晒すことを特徴とする先行する請求項のいずれか の自動アイロン掛け機。 １３．前記機械は、更に、前記衣服を前記成形部材上に適切に位置決めするため の参照ポイントをマーキングするマーキングスポットを有することを特徴とする 先行する請求項いずれかの自動アイロン掛け機。