JP2001518795A - 植物種子脂質組成の改変のためのヒマワリアルブミン5’調節領域 - Google Patents

植物種子脂質組成の改変のためのヒマワリアルブミン5’調節領域

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヒマワリアルブミン遺伝子の5’調節領域を対象とする。かかる5’調節領域は、異種遺伝子のコード配列あるいは天然植物遺伝子に相補的な配列のいずれかに作動可能に連結したとき、植物の種子においてコード配列あるいは相補的配列の発現を指令する。調節領域は、植物の形質転換のための発現カセットおよび発現ベクターにおいて有用である。また当該発現カセットおよび発現ベクターで植物を形質転換することにより、脂肪酸合成あるいは脂質代謝遺伝子のような異種遺伝子あるいは天然植物遺伝子のレベルを変化させる方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】植物種子脂質組成の改変のためのヒマワリアルブミン5’調節領域 発明の背景 種子油の含量は伝統的に植物育種によって改変されてきた。種子油の組成を変 化させるために組換えDNAテクノロジーを使用することにより、この工程を加 速することができ、一部の場合には、育種だけでは実現できないような方法で種 子油を変化させることができる。Brassica(アブラナ属)の油組成は、 たくさんの脂質代謝遺伝子の発現を改変することによって大きく変化した。種子 油組成のそのような操作は、内在性成分の脂肪酸の比率を変えることに集中して きた。たとえば、トランスジェニックナタネにおける△12−デサチュラーゼ遺 伝子のアンチセンス抑制はオレイン酸を83%まで増加させた。Topferら 、1995 Science 268:681−686。 宿主植物がそれまでは合成することのできなかった脂肪酸を産生できる新しい 遺伝子を導入することにより、トランスジェ ニック植物において種子油の組成を改変するという試みのいくつかは成功を収め ている。Van de Looら(1995 Proc.Natl.Acad. Sci USA 92:6743−6747)は、トランスジェニックタバコに △12−ヒドロキシラーゼ遺伝子を導入して、新しい脂肪酸であるリシノール酸 をその種子油に導入することができた。ヒドロキシラーゼ遺伝子の転写がカリフ ラワーモザイクウイルス(CaMV)35Sプロモーターの制御下で行われたよ うなコンストラクトを持つ植物においてはその蓄積はそれほど多くなかったこと が報告されている。同様に、コリアンダー由来のアシル−ACPデサチュラーゼ を発現することによって、低いレベルのペトロセリン酸を生産するようにタバコ 植物が組換えられた(Cahoonら、1992 Proc.Natl.Aca d.Sci USA 89:11184−11188)。 長鎖脂肪酸(C18以上)は、栄養的および医学的に重要な食品として、また 工業製品として重要な経済的価値を持つ(Ohlrogge,J.B.1994 Plant Physiol.104:821−826)。リノール酸(18 :2 △9,12)およびα−リノレン酸(18:3 △9,12,15)は多 く の種子油に認められる必須脂肪酸である。油料種子作物において、育種とバイオ テクノロジーを通してこれらの脂肪酸のレベルが操作されてきた(Ohlrog geら、1991 Biochim.Biophys.Acta 1082:1 −26;Tofperら、1995 Science 268:681−686 )。さらに、種子油における新規脂肪酸の産生はヒトの保健衛生および工業適用 において非常に有用となりうる。 γ−リノレン酸(GLA)(18:3 △6,9,12)に富む植物油の消費 は、冠状動脈心臓病への罹病性と相関する高コレステロール血症やその他の関連 臨床疾患を軽減すると考えられている(Brenner R.R.1976 A dv.Exp.Med.Biol.83:85−101)。食物GLAの治療上 の有用性は、そのプロスタグランジン合成の前駆物質としての役割から生じると 考えられる。(Weete,J.D.1980 in Lipid Bioch emistry of Fungi and Other Organisms ,編集Plenum Press,New York,p.59−62)。リノ ール酸(18:2)(LA)は、△6−デサチュラーゼ酵素によってγ−リノレ ン酸(18:3)(GLA)に変換される。 前駆物質であるリノレン酸の高い含量にもかかわらず、GLAを含有する種子 油は少ない。これは、ほとんどの植物で△6−デサチュラーゼ活性がないことに よる。たとえばルリヂシャ(Borago officinalis)、マツヨ イグサ(Oenothera biennis)、およびスグリ(Ribes nigrum)はかなりの量のリノレン酸を産生する。これら3つの種のうちで 、OenotheraとルリヂシャだけがGLAの商業的供給源として栽培され ている。異種生物由来の△6−デサチュラーゼ遺伝子を導入することによって多 量のGLAを産生するように栽培種子油を改変することができれば有益であろう 。また、脂肪酸合成と脂質代謝に関連する他の発現産物を、特定の発現産物の商 業的生産が可能になるような高いレベルで、植物において産生することができれ ば有用であろう。 米国特許第5,552,306号に開示されているように、最近、シアノバク テリア由来の△6−デサチュラーゼ遺伝子が分離された。トランスジェニックタ バコにおけるこのシアノバクテリア由来の遺伝子の発現は、有意ではあるが低い レベルでのGLA蓄積を生じさせた(Reddyら、1996 Nature Biotech.14:639−642)。出願者の共同審査中の米国特許願通 し番号第08,366,779号は、Borago officinalis植 物から分離した△6−デサチュラーゼ遺伝子及び、CaMV 35Sプロモータ ーの制御下でのタバコにおける該遺伝子の発現を開示している。そのような発現 は、種子中で、有意であるが低いレベルのGLAおよびオクタデカテトラエン酸 (ODTAまたはOTA)の蓄積をもたらすにすぎない。従って、植物において 機能し、トランスジェニック植物種子において脂質代謝遺伝子の高いレベルの発 現を一貫して指令するプロモーターが必要とされている。 ヒマワリの胚芽は2つの主要な種類の貯蔵蛋白を蓄積する。これらは、1M NaClに可溶性の11Sグロブリンと水溶性の2Sアルブミンである(You leら、1981 Am J.Bot 68:44−48)。2Sアルブミン種 子蛋白の合成、プロセシングおよび蓄積は、Brassica napus(C rouchら、1983 J.Mol.Appl.Genet・2:273−2 84;Ericsonら、1986 J.Biol.Chem.261:145 76−14581)、エンドウ豆(Higginsら、1986 Plant Mol.Biol. 8:37−45)、ラディッシュ(Laroche−Raynalら、1986 Eur.J.Biochem.157:321−327)、ヒマ種子(Lor d J.M.,1985 Eur.J.Biochem 146:403−40 9)およびブラジルナッツ(Sunら、1987 Eur.J.Biochem 162:477−483)において広汎に検討されてきた。これらの試験の主 要な結論は、成熟種子において認められる特徴的な低分子量のジスルフィド結合 アルブミンポリペプチドは、胚形成の間に合成されるより大きな前駆物質の広汎 なプロセシングから生じるということである。2Sアルブミン種子貯蔵蛋白を定 義するさらに2つの特徴は、高いアミド含量とシステイン残基の高い出現頻度で ある(Youleら、1981)。 ヒマワリでは、2Sアルブミンは種子中に存在する蛋白の50%以上を占め( Youleら、1981)、約19kDaの分子量を持った2個または3個の緊 密に関連するポリペプチドから成る(Cohen,E.a.,1986“Ana lysis of sunflower 2S seed storage p rotein genes”自然科学修士論文、Texas A&M Univ ersity;Allenら、1987 Plant Mol Biol 5:165−173)。ヒマワリアルブミンは 、非還元条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE )によって分析したとき、見掛け分子量14kDaと速やかに泳動するが、これ は分子内ジスルフィド結合によって、見掛け上コンパクトな構造に維持されてい るからである。還元すると、この種は19kDaポリペプチドとして泳動する( Cohen,E.A.,1986)。これに対し、他の2S蛋白の大部分は単一 の前駆物質から誘導され、分子間ジスルフィド結合によって結合される大小のサ ブユニットポリペプチドから成る(Crouchら、1983 J.Mol.A ppl.Genet.2:273−284;Ericsonら、1986 J. Biol.Chem.261:14576−14581;Sunら、1987 Eur.J.Bioch.162:477−483)。 アルブミンポリペプチドは、受精後(DPF)5日までのヒマワリ胚芽におい て検出でき、ヘリアンチニンの2日前まで検出可能であり、種子の成熟期間を通 じて蓄積し続ける。やはり5DPFで最初に検出されるヒマワリアルブミンのm RNAは、ヒマワリ胚芽において速やかに蓄積し、12から15DPFの 間に最大の割合に達する。この期間後、アルブミンの転写は、ヘリアンチニンの mRNAに関して認められるのと同様の動態で割合が低下する(Allenら、 1987)。機能的ヒマワリアルブミンmRNAは乾燥種子、発芽した苗あるい は葉では検出できない(Cohen 1986)。 多くのアルブミンcDNAおよびゲノムクローンが、ヒマワリ (Allen ら、1987 Mol−Gen Genet.210:211−218)および エンドウ豆(Higginsら、1986 J.Biol.Chem 261: 11124−11130)を含めた様々な植物種から分離されている。Bras sica napis(Crouchら、1983;Ericsonら、198 6)のような他の種類の種子蛋白におけるように、2Sアルブミン種子蛋白は小 さな遺伝子ファミリーによってコードされている。 本発明は、トランスジェニック植物において脂質代謝遺伝子の高いレベルの発 現を指令する、ヒマワリアルブミン遺伝子からの5’調節配列を提供する。本発 明に従えば、△6−デサチュラーゼ遺伝子のような脂質代謝遺伝子に関するコー ド化配列に作動可能に連結されたヒマワリアルブミン5’調節配列を含 むキメラ構築物が提供される。当該キメラ構築物を含むトランスジェニック植物 は、GLAをC18脂肪酸の約10%まで蓄積する。これは、GLAの主要な商 業的供給源であるOenothera biennisに関するGLAの蓄積の 範囲内である。発明の要旨 本発明は、ヒマワリアルブミン遺伝子の5’調節領域を対象とする。当該5’ 調節領域は、異種遺伝子のコード配列あるいは天然植物遺伝子に相補的な配列の いずれかに作動可能に連結したとき、植物の種子において異種遺伝子あるいは相 補的配列の発現を指令する。 本発明は、それ故、異種遺伝子あるいは天然植物遺伝子に相補的な配列に作動 可能に連結されたアルブミン5’調節領域を含む発現カセットおよび発現ベクタ ーを提供する。 また、当該発現カセットおよび発現ベクターを含む植物形質転換ベクター、な らびにこれらのベクターによって形質転換された植物細胞、および当該ベクター を含む植物とその子孫も提供する。 本発明のひとつの具体例では、異種遺伝子若しくは相補的配列は、脂肪酸合成 遺伝子あるいは脂質代謝遺伝子である。 本発明のもうひとつの態様においては、高いレベルの脂肪酸合成遺伝子若しく は脂質代謝遺伝子産物を含む植物を生産するための方法が提供される。 特に、アルブミン5’調節領域と脂肪酸合成あるいは脂質代謝遺伝子に関する コード配列を含む当該発現カセットおよび発現ベクターで植物を形質転換するこ とにより、高いレベルの脂肪酸合成あるいは脂質代謝遺伝子産物を含む植物を生 産するための方法が提供される。 本発明のもうひとつの態様においては、アルブミン5’調節領域と脂肪酸合成 あるいは脂質代謝遺伝子に関するコード配列を含む当該発現カセットおよび発現 ベクターで植物を形質転換することにより、固有の脂肪酸合成あるいは脂質代謝 遺伝子を共抑制するための方法が提供される。 本発明のさらなる態様においては、作動可能に連結されたアルブミン5’調節 領域と天然植物遺伝子に相補的な核酸配列を含む発現ベクターで植物を形質転換 することにより、脂肪酸合成遺伝子あるいは脂質代謝遺伝子のような天然植物遺 伝子の産生を低下させる方法を提供する。 また、当該発現カセットおよび発現ベクターで植物を形質転 換することにより、脂肪酸合成あるいは脂質代謝遺伝子のような異種遺伝子ある いは天然植物遺伝子のレベルを変化させる方法も提供される。図の簡単な説明 図1は、ルリヂシャの△6−デサチュラーゼ遺伝子のヌクレオチドと対応する アミノ酸配列(配列番号:1)を示す。シトクロムb5のヘム結合モチーフを枠 で囲み、推定上の金属結合性、ヒスチジンリッチモチーフ(HRM)に下線を付 している。プライマーによって認識されるモチーフ(PCR分析)には点線で下 線を付している。すなわち、tgg aaa tgg aac cat aa; およびgag cat cat ttg ttt ccである。 図2は、他の膜結合デサチュラーゼとルリヂシャ△6−デサチュラーゼの類似 性を示す樹状図である。Gene Works(Inte1liGenetic s)を用いてルリヂシャ△6−デサチュラーゼのアミノ酸配列を他の既知のデサ チュラーゼと比較した。数値は、比較した小群間の相対的な系統発生的距離に相 当する。 図3Aは、野生型タバコ「キサンチ(xanthi)」の葉 組織から誘導した脂肪酸メチルエステル(FAME)のガスクロマトグラフィー プロフィールを示す。 図3Bは、CaMV 35Sプロモーター(pAN2)の転写制御下にあるル リヂシャ△6−デサチュラーゼcDNAで形質転換したタバコ植物の葉組織から 誘導したFAMEのガスクロマトグラフィープロフィールを示す。リノール酸メ チル(18:2)、γ−リノレン酸メチル(18:3γ)、α−リノレン酸メチ ル(18:3α)、およびオクタデカテトラエン酸メチル(18:4)に相当す るピークを示している。 図4は、HaG5調節領域のヌクレオチド配列である。転写開始部位(+1) を太字のTで表している。下線を付したBamHI制限部位はPCRによって導 入した。 図5は、ヒマワリアルブミンHaG5調節領域/△6−デサチュラーゼ遺伝子 発現ベクターの構築を示す概要図である。 図6Aは、標識ルリヂシャ△6−デサチュラーゼcDNAをハイブリダイゼー ションプローブとして使用し、ルリヂシャの葉、根および12dpp胚芽組織か ら分離したRNAの5μgサンプルに関して実施したRNAゲルブロット分析で ある。 図6Bは、図6Aに示した実験についてのノーザン分析結果 に相当するグラフである。 図7は、形質転換した油料種子ナタネの植物体におけるルリヂシャ△6−デサ チュラーゼ遺伝子の存在を示すPCR分析である。1、3および4のレーンは、 オレオシン5’調節領域に連結したルリヂシャ△6−デサチュラーゼ遺伝子で形 質転換した植物からのDNAに関して実施したPCR反応物を負荷した;レーン 2:アルブミン5’調節領域に連結したルリヂシャ△6−デサチュラーゼ遺伝子 で形質転換した植物からのDNA;レーン5および6:形質転換していない植物 からのDNA;レーン7:分子量マーカー(1kbラダー、Gibco BRL );レーン8:テンプレートDNAを加えていないPCR;レーン9:対照とし たプラスミドpAN3とオレオシン5’調節領域に連結したルリヂシャ△6−デ サチュラーゼ遺伝子を含むアグロバクテリウム・タメファシエンス(Agrob acterium tumefaciens)EHA105からのDNA。発明の詳細な説明 本発明は、ヒマワリアルブミン遺伝子からの5’調節領域をコードする分離し た核酸を提供する。本発明に従えば、当該5’調節領域は、異種遺伝子のコード 配列あるいは天然植物遺伝子 に相補的な配列のいずれかに作動可能に連結したとき、植物の種子においてコー ド化配列あるいは相補的配列の発現を指令する。本発明のアルブミン5’調節領 域は、調節領域および3’終了配列の制御下で、5’から3’方向に当該アルブ ミン5’調節領域、異種遺伝子、あるいは天然植物遺伝子に相補的な配列を含む 発現カセットの構築に有用である。そのような発現カセットは、発現ベクターを 構築するために様々な自律的複製ベクターに組み込むことができる。 本発明に従って、意外にも、当該発現ベクターで形質転換した植物がC18脂 肪酸の約10%までGLAを蓄積することが認められた。そのような蓄積は、G LAの主要な商業的供給源であるOenothera biennisに関する GLAの蓄積の範囲内である。 本文中で使用するとき、「カセット」の語は、ヌクレオチド配列中に存在する 1個以上の調節領域に作動可能に連結するように特定の遺伝子を挿入した場合、 かかる遺伝子を発現することができるヌクレオチド配列をさす。従って、たとえ ば、発現カセットは、植物の種子において発現されることを所望する異種コード 配列を含みうる。本発明の発現カセットおよび発現ベ クターは、それ故、いくつもの異種遺伝子の種子特異的発現を指令するのに有用 である。本文中で使用するとき「種子特異的発現」の語は、内乳や胚芽のような 植物種子の様々な部分における発現をさす。 ヒマワリアルブミン遺伝子由来の5’調節領域をコードする分離した核酸は次 のようにして提供することができる。アルブミンmRNAに対応するcDNA( あるいはその部分)でヒマワリゲノムDNAライブラリーをスクリーニングする ことにより、アルブミンの組換えゲノムクローンを分離する。数多くの異なるア ルブミンcDNAが分離されている。そのようなcDNAを分離するために使用 する方法ならびに該ヌクレオチド配列およびそれに対応するアミノ酸配列は公表 されている。Higginsら、1986 J.Biol.Chem.261: 11124−11130;Allenら、1987 in Molecular Approaches to Developmental Biology ,Alan R.Liss,Inc.,p.415−424。 アルブミンゲノム組換えDNAを入手する上で有用と考えられる方法は、たと えばShambrookら、1989、in Molecular Cloning:A Laboratory Manua l,Cold Spring Harbor,NY、あるいは広く入手可能な組 換えDNAテクノロジーに関する種々様々な実験室マニュアルの中で提供されて いる。ヌクレオチド配列を決定するには多数の手法が使用可能であり、また当業 者には既知である。たとえば、アルブミン調節領域を含む制限断片をpBlue script(Stratagene)のようなシーケンシングベクターのポリ リンカー部位にサブクローニングすることができる。その後これらのpBlue scriptサブクローンを二本鎖ジデオキシ法によって配列決定することがで きる(ChenとSeeburg,1985,DNA 4:165)。 好ましい具体例では、ヒマワリアルブミン調節領域は図4の860から+29 までのヌクレオチド(配列番号:2のヌクレオチド1−895)を含む。種子特 異的発現を指令する特性を保持する、配列番号:2に示すようなアルブミン調節 領域の修飾は本発明の範囲内である。そのような修飾は1個以上のヌクレオチド の挿入、欠失および置換を含む。 本発明の5’調節領域は、アルブミンゲノムクローンの制限 エンドヌクレアーゼあるいはエキソヌクレアーゼ消化から誘導することができる 。すなわち、たとえば分離したアルブミン遺伝子のコード領域のうちの既知のヌ クレオチドあるいはアミノ酸配列を、分離したアルブミンゲノムクローンの核酸 あるいは推定アミノ酸配列上に配置し、分離アルブミンゲノムクローンの5’フ ランキング配列(すなわちコード領域の翻訳開始コドンから上流の配列)を定め る。 配列番号:2に示すようなアルブミン5’調節領域(図4のヌクレオチド−8 60から+29まで)は、過剰の5’フランキング配列あるいはコード配列のい ずれかまたは両方を持つゲノムクローンから、エキソヌクレアーゼIIIを介し て除去(デリーション)することによって作製することができる。これは、適切に 作製したDNAをエキソヌクレアーゼIII(exoIII)で消化しながら、 時間間隔を置いてその一部を順次採取することによって実現される。生じた、徐 々に小さくなるDNA断片を配列決定して、除去の正確なエンドポイントを決定 することができる。そのような除去シリーズを創造するためにエキソヌクレアー ゼIII(exoIII)を使用するいくつかの市販の系、たとえばProme ga Biotech、「Erase −A−Base」系がある。その代わりに、当該5’調節領域を直接増幅できる ようにPCRプライマーを設計することもできる。 同じ方法を用いて、当業者は、配列番号:2に示すようなヌクレオチド1−8 95の1個以上の除去断片を作製することができる。配列番号:2に示すヌクレ オチドの隣接部分を含み、種特異的発現を指令する能力を保持するあらゆる欠失 断片か本発明によって想定される。 配列番号:2のヌクレオチド1−895およびその修飾あるいは欠失断片を含 む種子特異的発現を指令するアルブミン5’調節配列の同定は、特定の配列を異 種遺伝子のコード配列と転写融合して、該キメラ遺伝子を適当な宿主に転移し、 異種遺伝子の発現を検出することによって達成できる。発現を検出するために使 用するアッセイは異種配列の性質に依存する。たとえば、クロラムフェニコール アセチルトランスフェラーゼやβ−グルクロニダーゼ(GUS)に例示されるリ ポーター遺伝子が、キメラ構築物の転写および翻訳受容能力を評価するために一 般的に用いられる。トランスジェニック生物においてリポーター酵素を高い感受 性で検出するためには、標準的なアッセイが使用できる。β−グルクロニダーゼ (GUS)遺伝子は、植物細 胞における酵素の高い安定性、高等植物での内因性β−グルクロニダーゼ活性の 欠如、および定量的蛍光アッセイと組織化学的位置決定法が使用しうることから 、トランスジェニック植物におけるプロモーター活性のリポーターとして有用で ある。Jerffersonら(1987 EMBO J 6:3901)は、 植物組織におけるGUS活性の生化学的および組織化学的検出のための標準手法 を確立した。生化学的アッセイは、植物組織溶解産物をGUSのための蛍光基質 、4−メチルウンベリフェリル−β−D−グルクロニドと混合し、37℃で1時 間インキュベートし、その後生じた4−メチルウンベリフェロンの蛍光を測定す ることによって実施する。GUS活性の組織化学的位置決定は、植物組織サンプ ルを37℃で約18時間、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−グルクロ ニド(X−Gluc)中でインキュベートし、X−Glucの染色パターンを観 察して決定する。そのようなキメラ遺伝子の構築物は特異的調節配列の決定を可 能にし、これらの配列が種子特異的に異種遺伝子の発現を指令しうることを明ら かにする。 本発明のもうひとつの態様は、調節要素が異種遺伝子によってコードされる物 質の発現を制御できるように、異種遺伝子の コード配列に作動可能に連結されており、種子特異的発現を指令する、アルブミ ン遺伝子由来の5’調節領域を含むキメラ植物遺伝子を対象とする。異種遺伝子 はアルブミン以外のいかなる遺伝子でもよい。必要に応じて、異種遺伝子によっ てコードされるポリペプチドが有効量産生される程度の発現を生じさせるのに十 分な、付加的調節要素若しくはそれらの要素の一部がキメラ構築物に含まれる。 従って、本発明は、脂質代謝酵素のような異種遺伝子をコードする配列に作動 可能に連結された、種子特異的発現をもたらすアルブミン5’調節領域の配列を 含むキメラ遺伝子を提供する。本発明を実施するために有用な脂質代謝および脂 肪酸合成遺伝子の例は、△6−デサチュラーゼ、△12−デサチュラーゼ、△1 5−デサチュラーゼのような脂質デサチュラーゼ、ならびにステアロイル−AC Pデサチュラーゼ、アシルキャリアープロテイン(ACP)、チオエステラーゼ 、アセチルトランスアシラーゼ、アセチル−coAカルボキシラーゼ、ケトアシ ルシンターゼ、マロニルトランスアシラーゼ、およびエロンゲースのような他の 関連酵素を含む。そのような脂質代謝およ び脂肪酸合成遺伝子は、数多くの異なる細菌および植物種から分離され、キャラ クタライズされている。それらのヌクレオチドコード配列ならびにかかるコード 配列を分離する方法は公表文献中に開示されており、当業者には広く入手可能で ある。 中でも、参照により本発明に組み込まれる米国特許第5,552,306号お よび1994年12月30日出願の、出願者の共同審査中の米国特許願通し番号 第08/366,779号に開示されている△6−デサチュラーゼ遺伝子は、本 発明の実施において特に有用な脂質代謝遺伝子として想定される。 本発明のキメラ遺伝子は、アルブミンゲノムDNAの5’調節領域を異種遺伝 子のコード化配列に結合することによって構築される。これらの配列の近位化( juxtaposition)は様々な方法で実現できる。好ましい具体例では 、5’から3’までの配列の順序は、アルブミン5’調節領域(プロモーターを 含む)、コード配列、そしてポリアデニル化部位を含む終止配列である。 そのようなキメラ遺伝子の構築のための標準手法は当業者には周知であり、S ambrookら(1989)のような参考文献中に見出すことができる。DN A断片を結合するには様々 な戦略が使用でき、その選択はDNA断片の末端の性質に依存する。当業者は、 異種遺伝子が発現されるためには、構築物が、プロモーター要素および転写産物 の効率的なポリアデニル化のためのシグナルを必要とすることを認識する。従っ て、TATAボックスとして知られるコンセンサスプロモーター配列を含むアル ブミン5’調節領域は、プロモーターを含まない異種蛋白コード配列に直接結合 することができる。 アルブミンTATAボックスを含む制限あるいは除去断片は、β−グルクロニ ダーゼ(GUS)のコード配列のようなプロモーターを含まない異種遺伝子に正 方向に結合される。当業者は、当該アルブミン5’調節領域が他の手段、たとえ ば化学あるいは酵素的合成によって提供されうることを認識する。異種コード配 列の3’末端は、任意に、ノパリンシンターゼポリアデニル化部位あるいはオク トピンT−DNA遺伝子7ポリアデニル化部位によって例示されるが、これらに 限定されないポリアデニル化部位を含む終止配列に結合することができる。その 代わりに、異種遺伝子のポリアデニル化部位を用いることもできる。 本発明はまた、植物種子中の異種遺伝子のレベルを上昇させる方法も提供する 。かかる方法に従えば、異種遺伝子の発現を 実施するために、発現カセットおよび発現ベクターは植物に導入されることにな る。たとえば、高いレベルの脂肪酸合成あるいは脂質代謝遺伝子産物を含む植物 を生産する方法は、脂肪酸合成あるいは脂質代謝遺伝子に作動可能に連結したア ルブミン5’調節領域を含む発現ベクターで植物細胞を形質転換し、高いレベル の上記脂肪酸合成あるいは脂質代謝遺伝子産物を含む植物を再生させることによ って提供される。 本発明のもうひとつの態様は、天然植物遺伝子に相補的な核酸配列に作動可能 に連結した当該アルブミン調節領域を含む発現ベクターで植物細胞を形質転換す ることを含む、植物にとって在来の遺伝子の産物レベルを低下させる方法を提供 する。この方法においては、アンチセンス調節として知られる機序により天然植 物遺伝子の内因性産物のレベルが低下させられる。すなわち、たとえば、脂肪酸 合成あるいは脂質代謝遺伝子をコードする核酸配列に相補的である核酸配列に作 動可能に連結した当該アルブミン5’調節領域を含む発現ベクターで植物を形質 転換することにより、脂肪酸合成遺伝子あるいは脂質代謝遺伝子の産物のレベル を低下させる。 本発明はまた、天然植物遺伝子をコードする核酸配列に作動 可能に連結した当該アルブミン調節領域を含む発現ベクターで植物細胞を形質転 換することを含む、植物にとって在来の遺伝子を共抑制する方法を提供する。こ の方法においては、共抑制として知られる機序を通して天然植物遺伝子の内因性 産物のレベルが低下させられる。すなわち、たとえば、植物にとって在来の脂肪 酸合成あるいは脂質代謝遺伝子をコードする核酸配列に作動可能に連結した当該 アルブミン5’調節領域を含む発現ベクターで植物を形質転換することにより、 脂肪酸合成遺伝子あるいは脂質代謝遺伝子の産物のレベルを低下させる。共抑制 の厳密な機序は完全には理解されていないが、当業者は、共抑制に関連する実験 条件および結果を報告した公表文献に精通している(Napoliら、1990 The Plant Cell 2:270−289;Van der Kr ol 1990 The Plant Cell 2:291−299)。 異種あるいは在来遺伝子の調節された発現をもたらすためには、本発明のキメ ラ遺伝子構築物で植物を形質転換する。遺伝子転移の方法は当該技術において周 知である。キメラ遺伝子は、Horschら(1985)Science 22 7:1229に述べられているような葉ディスク(leaf disk)形質転 換−再生手法によって植物に導入することができる。プロトプラスト培養(Ho rschら、1984 Science 223:496,DeBlockら、 1984 EMBO J.2:2143,Bartonら、1983 Cell 32:1033)のような他の形質転換の方法も使用でき、本発明の範囲内で ある。好ましい具体例では、Klettら(1987)Annu.Rev.Pl ant Physiol.38:467に述べられているようにAgrobac terium誘導ベクターで植物を形質転換する。本発明のキメラ遺伝子を植物 細胞に挿入するために他の周知の方法が使用できる。そのような代替方法は、バ イオリスティックアプローチ(Kleinら、1987 Nature 327 :70)、電気穿孔法、化学誘起動的DNA取込み、およびウイルスまたは花粉 の、ベクターとしての使用を含む。 形質転換法に必要であるときには、本発明のキメラ遺伝子を植物形質転換ベク ター、たとえばBevan,M.1984 Nucl.Acids Res.1 2:8711 8721に述べられているバイナリーベクターを挿入することが できる。植物形質転換ベクターは、Agrobacterium tumefaciensの天然遺伝子転移系を改変することによって誘導できる 。天然の系は、形質転換植物に転移される、T−DNAとして知られる大きなセ グメントを含むラージTi(腫瘍誘発)−プラスミドを含む。Tiプラスミドの もう1つのセグメントであるvir領域はT−DNA転移の役割を担う。T−D NA領域は末端反復が境界を形成する。改変されたバイナリーベクターでは、腫 瘍誘導遺伝子が欠失しており、vir領域の機能を用いて、T−DNAボーダー 配列によって区切られている外来DNAを転移する。T領域は同時に、抗生物質 耐性に関する選択可能なマーカー、および転移のための配列を挿入する多数のク ローニング部位も含む。そのように設計された菌株は「ディスアームド(武装解 除された)」A.tumefaciens菌株として知られ、T領域が境界を接 する配列を植物の核ゲノム内に効率的に転移させる。 表面滅菌した葉ディスクあるいは他の感作性組織に、外来DNAを含む「ディ スアームド」A.tumefaciensを接種し、数日間培養して、その後抗 生物質含有培地に移す。次に適当な抗生物質を含む培地に活着させたあと、形質 転換した苗条を選択し、土壌に移す。トランスジェニック植物を受粉 させ、これらの植物からの種子を採集し、抗生物質培地で成長させる。 発育中の種子、稚苗および成熟植物における異種あるいはリポーター遺伝子の 発現は、免疫、組織化学あるいは活性検定によってモニターすることができる。 本文中で述べたように、キメラ遺伝子の発現に関するアッセイの選択は異種コー ド領域の性質に依存する。たとえば、適当なヌクレオチドプローブが入手可能で あれば、ノーザン分析が転写の評価に使用できる。異種遺伝子によってコードさ れるポリペプチドに対する抗体が使用可能であれば、ウエスタン分析と免疫組織 化学的位置決定を用いてポリペプチドの産生と局在を評価することができる。異 種遺伝子に応じて、適当な生化学的アッセイが使用できる。たとえば、標準基質 のアセチル化を測定することによってアセチルトランスフェラーゼが検出される 。脂質デサチュラーゼ遺伝子の発現は、脂肪酸メチルエステル(FAME)の分 析によって検定できる。 本発明のもうひとつの態様は、本発明のキメラ遺伝子を含むトランスジェニッ ク植物あるいはそれらの植物の子孫を提供する。単子葉植物と双子葉植物の両方 が想定される。上述した植 物形質転換法のいずれかによってキメラ遺伝子で植物細胞を形質転換する。通常 はカルス栽培の形態の形質転換植物細胞、葉ディスクあるいは植物全体を(Be chtoldら、1993 C.R.Acad.Sci.Paris,316: 1194−1199の真空浸透法を通して)、当該技術に周知の方法によって完 全なトランスジェニック植物に再生する(例えば、Horshら、1985.S cience 227:1129)。好ましい具体例では、トランスジェニック 植物はヒマワリ、綿、ナタネ、トウモロコシ、タバコ、Arabidopsis 、落花生あるいはダイズである。形質転換植物の子孫にはキメラ遺伝子が遺伝さ れるので、形質転換植物からの種子あるいは挿し木を用いてトランスジェニック 系統を保持する。 以下の実施例は本発明をさらに例示する。 実施例1 膜結合ポリソームRNAの分離とルリヂシャcDNAライブラリーの構築 LarkinsとDavies(1975 Plant Phys.55:7 49−756)によりエンドウ豆に関して確立されたプロトコルを用いて、受粉 後12日目(12DPP)の ルリヂシャ種子から膜結合ポリソームを分離した。Mechler(1987 Methods in Enzymology 152:241−248,Ac ademic Press)が述べたようにしてポリソームからRNAを抽出し た。Oligotex−dTTMビーズ(Qiagen)を用いて膜結合ポリソ ームRNAからポリ−A+RNAを分離した。 StratageneのZAP cDNA合成キットを使用して対応するcD NAを作製した。λZAP IIキットを用いてλZAP IIベクター(St ratagene)内にcDNAライブラリーを構築した。一次ライブラリーを Gigapack II Goldパッケージング抽出物(Staratage ne)でパッケージした。 実施例2 ルリヂシャからの△6−デサチュラーゼcDNAの分離ハイブリダイゼーションプロトコル 増幅したルリヂシャcDNAライブラリーを低い密度(150mmペトリ皿に 500pfu)で平板培養した。対応するcDNAでスクリーニングして高度に 増殖した種子貯蔵蛋白cDNAを低減した(総cDNAから差し引いた)。 Ausubelら(1994 Current Protocols in Molecular Biology,Wiley Interscienc e,N.Y.)が述べたようにランダムプライミングしたDNA合成を用いてル リヂシャcDNAライブラリーをスクリーニングするためのハイブリダイゼーシ ョンプローブを作製し、前もって同定された豊富に発現される種子貯蔵蛋白のc DNAと対応させた。G−50スピンカラム(Boehringer Manh eim)を使用して、包合されないヌクレオチドを除去した。プローブを水浴中 で5分間煮沸してハイブリダイゼーションのために変性させ、その後氷上で急速 に冷却した。組換えバクテリオファージが固定されたニトロセルロースフィルタ ーを、ハイブリダイゼーション溶液[4X SET(600mM NaCl、8 0mM トリス−HCl)4mM Na2EDTA;pH7.8)、5Xデンハ ート試薬(0.1%ウシ血清アルブミン、0.1%フィコール、および0.1% ポリビニルピロリドン)、100μg/mlの変性サケ精子DNA、50μg/ mlのポリアデニンおよび10μg/mlのポリシチジン]中で2−4時間、6 0℃でプレハイブリダイズした。これを新鮮ハイブリダイゼーション液 に交換し、そこに変性した放射性プローブ(2ng/mlハイブリダイゼーショ ン液)を加えた。フィルターを撹拌しながら60℃で一晩インキュベートした。 フィルターを4X、2X、および1X SET(150mM NaCl、20m Mトリス−HCl、1mM Na2EDTA;pH7.8)中でそれぞれ15分 間ずつ60℃で連続的に洗浄した。フィルターを風乾し、その後増感紙を用いて −80℃で24時間、X線フィルムに露光した。 Stratageneの切り取りプロトーコールと試薬を用いて、ハイブリダ イズしていないプラークを切り取った。得られた細菌コロニーを使用して液体培 養物に接種し、マニュアルであるいはABI自動シーケンサーによって配列決定 した。ルリヂシャ種子12(DPP)膜結合ポリソームライブラリーからのcDNAの ランダム配列決定 ハイブリダイズしていないプラークに対応するそれぞれのcDNAを1回配列 決定し、200−300塩基対から配列タグを作製した。配列決定はすべてサイ クル配列決定(Epicentre)によって実施した。300以上の発現配列 タグ(EST)を作製した。BLASTアルゴリズム(Altschulら、1 990 J.Mol.Biol.215:403−410)を使用してそれぞれの配列タ グをGenBankのデータベースと比較した。△6−デサチュラーゼを含めて 多数の脂質代謝遺伝子が同定された。 GenBankデータベースとBLASTXを使用して、mbp−65と称さ れるcDNAクローンでデータベースを検索すると、これまでに分離されたSy nechocystis △6−デサチュラーゼと有意に照合した。しかし、m bp−65は完全な長さのcDNAではないと判定された。mbp−65を用い てルリヂシャ膜結合ポリソームライブラリーをスクリーニングし、完全な長さの cDNAを分離した。生じたクローンをpAN1と称し、pAN1のcDNA挿 入部をサイクル配列決定法によって配列決定した。オープンリーディングフレー ムから推定したアミノ酸配列(図1、配列番号:1)を、Geneworks( IntelliGenetics)の蛋白配列プログラムを使用して他の既知の デサチュラーゼと比較した。この配列は、pAN1のcDNA挿入部がルリヂシ ャ△6−デサチュラーゼ遺伝子であることを示唆した。 得られた樹状図(図2)は、△15−デサチュラーゼと △12−デサチュラーゼが2つの群を含むことを示している。新たに分離されたル リヂシャ配列とこれまでに分離されたSynechocystis △6−デサ チュラーゼ(米国特許第5,552,306号)が第三の別個の群を形成する。 デサチュラーゼに共通し、金属結合に触媒的に関与すると思われるアミノ酸モチ ーフを比較すると、ルリヂシャ遺伝子によってコードされる蛋白の一般的なデサ チュラーゼへの全体的類似性、そして特にSynechocystis △6− デサチュラーゼへの類似性が示される(表1)。同時に、表1のモチーフを比較 すると、この蛋白と他の蛋白のデサチュラーゼ間の決定的な相違が示唆される。 さらに、ルリヂシャ配列はまた、シトクロムb5蛋白中に保存されるヘム結合モ チーフの存在によって、既知の植物膜結合脂肪酸デサチュラーゼと決定的に区別 される(Schmidtら、1994 Plant Mol.Biol.26: 631−642)(図1)。従って、これらの結果は分離されたcDNAがルリ ヂシャ△6−デサチュラーゼ遺伝子であることを明らかに示唆したが、さらに確 認が必要であった。ルリヂシャ△6−デサチュラーゼcDNAの同一性を確認す るため、pAN1からのcDNA挿入部を安定な発現のための発 現カセットにクローニングした。BamHIとEcoICRI(平滑末端を残す SacIのイソシゾマー;Promegaより入手可能)で消化して結合するた めにベクターpBI121(Jeffersonら、1987 EMBO J. 6:3901−3907)を作製し、35SプロモーターとNOSターミネータ ーを無傷のまま残してGUSコード領域を切り出した。ルリヂシャ△6−デサチ ュラーゼcDNAをBamHIとXhoIで消化して組換えプラスミド(pAN 1)から切り出した。DNAポリメラーゼIのクレノー断片が触媒する充填反応 を行つて、XhoIの末端を平滑化した。次のこの断片をpBI121.1のB amHI/EcoICR I部位にクローニングしてプラスミドpAN2を生成 した。 表1 膜結合デサチュラーゼにおける一般的なアミノ酸モチーフの比較 *P1−81はEST分析によって同定された完全な長さのcDNAであり、Arabidopsis△1 2デサチュラーゼ(fad2)と高い類似性を示す。 実施例3 トランスジェニック植物の産生と脂肪酸メチルエステル(FAME)の分析 発現プラスミドpAN2を使用し、最初の形質転換体を100μg/mlカナ マイシン上で選択したことを除いては標準工程に従って(Horschら、19 85 Science 227:1229−1231;Bogueら、1990 Mol.Gen. Genet.221:49−57)、Agrobacterium tumef aciensによってタバコ(Nicotiana tabacum cv.x anthi)を形質転換した。 トランスジェニック植物からの組織を液体窒素中で冷凍し、一晩凍結乾燥した 。Dahmerら(1989)J.Amer.Oil.Chem.Soc.66 :543−548が述べたようにしてFAMEを調製した。一部の場合には、溶 媒を再び蒸発させ、FAMEを酢酸エチルに懸濁して、脱イオン水で1回抽出し 、水溶性夾雑物を除去した。以前に述べられているように(Reddyら、19 96 Nature Biotech.14:639−642)Tracor− 560ガスクロマトグラフィーを用いてFAMEを分析した。 図3に示すように、ルリヂシャcDNAを含むトランスジェニックタバコ葉は GLAとオクタデカテトラエン酸(OTA)(18:4 △6,9,12,15) の両方を産生した。従ってこれらの結果は、分離したcDNAがルリヂシャ△6 −デサチュラーゼをコードすることを示している。実施例4 ルリヂシャにおける△6−デサチュラーゼの発現 △6−デサチュラーゼの天然の発現を、ルリヂシャの組織に由来するRNAの ノーザン分析によって検討した。Changら、1993 Plant Mol .Biol.Rep.11:113−116の方法に従って発育中のルリヂシャ 胚芽からRNAを分離した。RNAをホルムアルデヒド−アガロースゲルで電気 泳動的に分離し、毛細管トランスファーによってナイロン膜にブロットして、標 準プロトコル(Brown T.,1996 in Current Prot ocols in Molecular Biology,編集 Auselb elら[Greene Publishing and Wiley−Inte rscience,New York]p.4.9.1−4.9.14)に従っ て80℃で30分間焼成して固定した。50%脱イオンホルムアミド、5Xデン ハート試薬、5X SSPE(900mM NaCl;50mMリン酸ナトリウ ム、pH7.7;および5mM EDTA)、0.1%SDSおよび200μg /mlの変性サケ精子DNAを含む溶液中42℃でフィルターをプレインキュベ ートした。2時間後、フィルタ ーを同じ組成の新鮮溶液に入れ、変性放射性ハイブリダイゼーションプローブを 加えた。この場合には、使用したプローブはルリヂシャレグミンcDNA(図1 6A)、ルリヂシャオレオシンcDNA(図16B)、およびルリヂシャ△6− デサチュラーゼcDNA(pAN1、実施例2)(図16C)であった。ルリヂ シャのレグミンとオレオシンのcDNAはESTクローニングによって分離し、 実施例2で述べたようにBLASTアルゴリズムを使用してGenBankデー タベースと比較して同定した。負荷の変動はルリヂシャEF1α mRNAのレ ベルを基準にして補正した。EF1α mRNAは、実施例2で述べたEST分 析によって得られた対応するcDNAに関係づけることにより同定した。フィル ターを42℃で12−20時間ハイブリダイズし、その後上述したように(温度 が65℃であったことを除いて)洗浄して、風乾し、X線フィルムに露光した。 図15Aおよび15Bに示すように、△6−デサチュラーゼは主としてルリヂ シャの種子中に発現する。ルリヂシャの種子は受粉後(dpp)18−20日の 間に成熟に至る。△6−デサチュラーゼmRNAの発現は採集時期全体を通じて (8−20 dpp)起こるが、受粉後10−16日が最大であると思われる。この発現プロ フィールは、ルリヂシャオレオシンおよび12S種子貯蔵蛋白mRNA(図16 A、16Bおよび16C)に関して見られるものと同様である。 実施例5 ヒマワリアルブミンcDNAの分離 葉および12DPF(開花後日数)の胚芽からのcDNAプローブを使用して 、ヒマワリcDNAライブラリーをディファレンシャルスクリーニングして、ヒ マワリアルブミンcDNA(Ha5)を分離した。1011bpのcDNAを得 た(Cohen E.A.“Analysis of sunflower 2 S seed storage protein genes”MS論文、Te xas A&M University,Allenら、1987a in M olecular Approaches to Developmental Biology,p.415−424)。完全な長さではなかったが、cDN Aはヒマワリ2Sアルブミンに関するコード配列の大部分を含んでいた。ノーザ ン分析およびドットブロット分析は、この遺伝子が発育中のヒマワリ種子におい て独占的に発現されることを示唆した。 アルブミン転写産物と蛋白は5DPF、ヘリアンチニン(11S)よりも丸2日 早く初めて検出され、12−15DPF頃に最大の割合に達する(Allenら 、1987a)。 実施例6 ヒマワリアルブミン5’調節領域の分離 Ha5 cDNAをプローブとして使用してヒマワリゲノムDNAライブラリ ーをスクリーニングすることにより、ゲノムクローンを分離した。4個の独立し たゲノムクローンが、制限酵素消化によって同一であることが示された。それ故 、より詳細な分析のために1個のクローン(HaG5)を選択した。 2.3kb EcoRI/DraI断片を配列決定した(Allenら、19 87b Mol.Gen.Genet.210:211−218)。HaG5ア ルブミン遺伝子は2個のエクソンを含む。最初のエクソン(エクソン1)は57 5ヌクレオチドの長さで、2番目のエクソン(エクソン2)は310ヌクレオチ ドの長さである。190ヌクレオチドのイントロンが2個のエクソンを分けてい る。ヌクレアーゼ保護実験は、転写開始部位が翻訳開始部位の30ヌクレオチド 上流に位置することを示した。(Allenら、1987b、図2)。ゲノムD NAのサザン 分析と、網羅的なスクリーニングにおいて1個の遺伝子だけが分離されたという 事実は、HaG5がヒマワリゲノムにおける単一のコピー遺伝子であることを示 唆した。 HaG5からいくつかの段階を経て、889bp上流の調節領域(図4の−8 60から+29まで;配列番号:2)をクローニングした。PBluescri ptTM(Stratagene)において1.1kb EcoRI断片をサブク ローニングしてpHaG5RIを生成した。それぞれ5’末端と3’末端におい てEcoRIとBamHI部位によってフランキングされるアルブミン5’調節 領域を与えるプライマーで、pHaG5RIに関してPCRを実施した。制限断 片をpBluescriptTMのEcoRI/BamHI部位にクローニングし てpHaG5EBを生成した。PCR突然変異の可能性ならびにそれらの挿入部 の方向を調べるため、個々のクローンを配列決定した。アルブミン5’調節領域 の配列を図4に示す(配列番号:2)。この構築物のSalI/BamHI断片 を切り出してpAN3(親ルリヂシャ△6−デサチュラーゼ含有プラスミド)に クローニングし、pAN4を生成した。pAN4の地図とその構築に関与した中 間ベクターを図5に示す。pAN1は実施例2に 述べられている。pBI101.1は(Jeffersonら、1987 EM BO J.6:3901−3907)の中で述べられている。 実施例7 ヒマワリアルブミン5’調節領域の制御下での△6−デサチュラーゼの発現 Arabidopsisにおけるルリヂシャ△6−デサチュラーゼ遺伝子の発 現をさせるために、アルブミン5’調節領域を使用した。pAN4を用いてBe chtoldら、1993 C.R.Acad.Sci.Paris 316: 1194−1199の真空浸透法によりArabidopsisを形質転換した 。△6−デサチュラーゼ活性のレベルを、実施例3に述べた方法を用いてその反 応産物であるγ−リノレン酸(GLA)とオクタデカテトラエン酸(OTA)の 対応する脂肋酸メチルエステルを測定することによってモニターした。トランス ジェニック種子におけるGLAとOTAのレベルは、それぞれC18脂肪酸の1 0.2%(平均4.4%)と3.6%(平均1.7%)までの範囲であった。こ れらの植物の葉では、GLAあるいはOTAは検出されなかった。比較として、 35Sプロモーター /△6−デサチュラーゼのトランスジェニック植物は、葉においてC18脂肪酸 の3.1%(平均1.3%)までのGLAレベルを生じ、種子では測定可能なO TAを生じなかった。これらのデータを表2に要約する。 表2 トランスジェニック植物におけるルリヂシャ△6−デサチュラーゼの発現 *C18脂肪酸のパーセントで表した平均値 n.d.:検出されず。 実施例8 ルリヂシャデルタ6−デサチュラーゼ遺伝子に連結されたアルブミン5’調節領 域を含む発現カセットによるナタネの形質転換 Cv.Westarのナタネを、プラスミドpAN4(すなわちヒマワリアル ブミンプロモーター制御下のルリヂシャ△6−デサチュラーゼ遺伝子−実施例6 ))を含むAgrobacterium tumefaciens EHA10 5株で形 質転換した。 Westarの頂生節間を、誘導したAgrobacetirum tume faciens菌株EHA105(Alt−Moerbeら、1988 Mol .Gen.Genet.213:1−8;Jamesら、1993 Plant Cell Reports 12:559−563)とともに2−3日間共培 養し、その後再生培地(Boulterら、1990 Plant Scien ce 70:91−99;Fryら、1987 Plant Cell Rep orts 6:321−325)に移した。再生した苗条を生育培地(Pell etierら、1983 Mol.Gen.Menet.191:244−25 0)に移し、遺伝子の存在を評価するために葉の断片に関してポリメラーゼ連鎖 反応(PCR)を実施した。 K.M.Haymersら(1996)Plant Molecular B iology Reporter,14(3)280−284のプロトコルに従 って葉からDNAを分離し、リボヌクレアーゼ処理なしで水100μlに懸濁し た。抽出物5μlを最終容量50μlでPCR反応に使用した。反応は、Per kin−Elmer9600サーモサイクラー において次のサイクルで: 1サイクル: 95℃、5分間 30サイクル: 95℃、45秒間;52℃、45秒間;72℃、1分間 1サイクル: 72℃、5分間 また以下のプライマー(図1、配列番号:1に示すように、金属ボックス領域付 近から誘導した)を用いて実施した: 5’TGG AAA TGG AAC CAT AA 3’ 5’GGA AAC AAA TGA TGC TC 3’ DNAの増幅により予想された549塩基対のPCR断片の存在が明らかになっ た(図7)。 陽性苗条を伸長培地に移し、その後発根培地(DeBlockら、1989 Plant Physiol.91:694−701)に移した。良好に発育し た根系を有する苗条を温室に移した。植物が十分に発育したときに葉を採集し、 遺伝子コピー数を評価するためサザン分析を実施した。 Bouchezら(1996)Plant Molecular Biolo gy Reporter 14:115−123の方法に従ってゲノムDNAを 抽出し、制限酵素Bgl Iおよ び/あるいはCla Iで消化して、アガロースゲル上で電気泳動的に分離し( Maniatisら、1982,in Molecular Cloning; a Laboratory manual.Cold Spring Harb or Laboratory Press,Cold Spring Harb or/NY)、ナイロン膜(Nytran membrane,Schleic her & Schuell)に移すために製造者の指示に従って調製した。次 に20XSSC(Maniatisら、1982)を用いて毛細管作用により一 晩DNAを膜に転移させた。転移後、膜をUV(Staratagene)により 30秒間架橋させ、ハイブリダイゼーションオーブン(Appligene)に おいて、ガラスバイアルに入れた6XSSC、0.5%SDSおよび2.25% w/w乾燥脱脂乳を含む溶液15ml中65℃で1時間プレハイブリダイズした 。ランダムプライマー法(PharmaciaからのReady−To−Goキ ットを用いて)により32Pで108cpm/μgの比活性に放射標識した変性ハ イブリダイゼーションプローブを含む同じ溶液中で、膜を一晩ハイブリダイズし た。プローブはルリヂシャデルタ6−デサチュラーゼ遺伝子のPCR断片 (上記に詳述した条件とプライマーを用いて得られた)を示す。ハイブリダイゼ ーション後、フィルターを2XSSC、0.1%SDS中で15分間、およびO. 2XSSC、0.1%SDS中で15分間、65℃で洗浄した。次に膜をサラン ラップで包み、耐光性カセット中−70℃で増感紙を用いてコダックXARフィ ルムに露光した。露光期間は一般に3日間である。 得られた結果により遺伝子の存在が確認された。遺伝子構築物に従って、Bg l IあるいはCla Iによって消化したDNAの各レーンのバンドの数は、 植物のゲノムDNA中に存在するデルタ6−デサチュラーゼ遺伝子の数を表す。 BglIとCla Iの組合せによる消化は3058bpの断片を生成する。 「含む」あるいは「含んでいる」の語は、請求の範囲において言及されている ような陳述された特徴、整数、段階、あるいは成分の存在を規定するものと定義 されるが、1つまたはそれ以上の他の特徴、整数、段階、成分、あるいはそのグ ループの存在あるいは付加を排除するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ナンバーグ,アンドリユー・エヌ アメリカ合衆国、ミズーリ・63043、メリ イランド・ハイツ、エンカント・レイン・ 12215―ビー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.配列番号:2に示すヌクレオチド配列、1個以上のヌクレオチドの挿入、欠 失若しくは置換を有する配列番号:2に示すヌクレオチド配列、および配列番号 :2に示すヌクレオチド配列の隣接断片を有する配列番号:2に示すヌクレオチ ド配列から成る群から選択される、種子特異的発現を指令する、アルブミン5’ 調節領域をコードする分離された核酸。 2.異種遺伝子に作動可能に連結された請求項1に記載のアルブミン5’調節領 域を含む発現カセット。 3.異種遺伝子が脂肪酸合成遺伝子若しくは脂質代謝遺伝子の少なくとも1つで ある、請求項2に記載の発現カセット。 4.異種遺伝子が脂質デサチュラーゼ遺伝子、アシルキャリアープロテイン(A CP)遺伝子、チオエステラーゼ遺伝子、アセチルトランスアシラーゼ遺伝子、 アセチル−coAカルボキシラーゼ遺伝子、ケトアシルシンターゼ遺伝子、マロ ニルトランスアシラーゼ遺伝子若しくはエロンゲース遺伝子から成る群から選択 される、請求項3に記載の発現カセット。 5.脂質デサチュラーゼ遺伝子が△6−デサチュラーゼ遺伝子、 △12−デサチュラーゼ遺伝子および△15−デサチュラーゼ遺伝子から成る群 から選択される、請求項4に記載の発現カセット。 6.請求項2〜5のいずれか一項に記載の発現カセットを含む発現ベクター。 7.請求項2〜5のいずれか一項に記載の発現カセットを含む細胞。 8.請求項6に記載の発現ベクターを含む細胞。 9.当該細胞が細菌細胞あるいは植物細胞である、請求項7に記載の細胞。 10.当該細胞が細菌細胞若しくは植物細胞である、請求項8に記載の細胞。 11.請求項2〜5のいずれか一項に記載の発現カセットを含むトランスジェニ ック植物。 12.請求項6に記載の発現ベクターを含むトランスジェニック植物。 13.請求項9に記載の植物細胞から再生された植物。 14.請求項10に記載の植物細胞から再生された植物。 15.当該植物がヒマワリ、ダイズ、トウモロコシ、綿、タバ コ、落花生、ナタネ若しくはArabidopisis植物の少なくとも1つで ある、請求項12または13に記載の植物。 16.請求項11または12に記載の植物の子孫。 17.請求項11または12に記載の植物からの種子。 18.(a)脂肪酸合成遺伝子若しくは脂質代謝遺伝子をコードする分離された 核酸の少なくとも1個に作動可能に連結された請求項1に記載の分離された核酸 を含む発現ベクターで植物細胞を形質転換すること;および (b)当該植物細胞から高いレベルの当該脂肋酸合成遺伝子若しくは当該脂質代 謝遺伝子の産物を有する植物を再生すること; を含む、高いレベルの脂質代謝遺伝子産物を有する植物を生産する方法。 19. (a)△6−デサチュラーゼ遺伝子に、作動可能に連結された請求項1 に記載の分離された核酸を含む発現ベクターで植物細胞を形質転換すること;お よび (b)当該植物細胞から高いレベルのγリノレン酸(GLA)を有する植物を再 生すること; を含む高いレベルのGLA含量を有する植物を生産する方法。 20.当該△6−デサチュラーゼ遺伝子がシアノバクテリア由来△6−デサチュ ラーゼ遺伝子若しくはルリヂシャ由来△6−デサチュラーゼ遺伝子の少なくとも 1つである、請求項19に記載の方法。 21.当該植物がヒマワリ、ダイズ、トウモロコシ、タバコ、綿、落花生、ナタ ネ若しくはArabidopsis植物である、請求項18または19に記載の 方法。 22.当該脂肪酸合成遺伝子あるいは当該脂質代謝遺伝子が、脂質デサチュラー ゼ遺伝子、アシルキャリアープロテイン(ACP)遺伝子、チオエステラーゼ遺 伝子、エロンゲース遺伝子、アセチルトランスアシラーゼ遺伝子、アセチル−c oAカルボキシラーゼ遺伝子、ケトアシルシンターゼ遺伝子、あるいはマロニル トランスアシラーゼ遺伝子の少なくとも1つである、請求項18に記載の方法。 23.△6−デサチュラーゼ遺伝子に作動可能に連結された請求項1に記載の分 離された核酸を含む発現ベクターで当該植物を形質転換し、高いレベルのγリノ レン酸(GLA)若しくはオクタデカテトラエン酸(OTA)の少なくとも1つ を有する植物を再生することを含む、GLA欠乏若しくはGLA欠損植 物においてGLA若しくはOTAの産生を誘導する方法。 24.(a)脂肪酸合成若しくは脂質代謝遺伝子に相補的な核酸配列に作動可能 に連結された請求項1に記載の分離された核酸を含む発現ベクターで植物細胞を 形質転換すること;および (b)当該脂肪酸合成若しくは当該脂質代謝遺伝子の産生が低い植物を再生する こと; を含む、植物において脂肪酸合成若しくは脂質代謝遺伝子の産生を低下させる方 法。 25.(a)該植物に在来の脂肪酸合成若しくは脂質代謝遺伝子をコードする核 酸配列に、作動可能に連結された請求項1に記載の分離された核酸を含む発現ベ クターで植物の細胞を形質転換すること;および (b)当該脂肪酸合成若しくは当該脂質代謝遺伝子の産生が低い植物を再生する こと; を含む、植物において固有の脂肪酸合成若しくは脂質代謝遺伝子を共抑制する方 法。
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