JP2001517539A - 包 帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 生体の解剖学的表層の一部を覆うための包帯であって、生体の突出部上の皮膚、粘膜及び／又は創傷に付着することが、装着後の著しい圧迫に皮膚をかけることなく可能であり、実質的に水不浸透性の層又はフィルム及び肌に優しい接着剤を含んで成り、装着の際の変形容易性を可能にする低いモジュラス値、しかも装着後のしわの本質的な形成防止に十分な高い弾性率を有し、ここで当該包帯は任意的に装着前又は装着中に取外すべき１又は複数枚のライナー又はカバーフィルムにより部分的又は完全に覆われており、且つ指先又はつま先等の爪の縁にある亀裂を被覆するよう装着の際に完璧な装着を促進する概ねブーメラン形状を有する、包帯に関連する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の分野 本発明は包帯、詳しくは生体の解剖学的表層の一部を覆うための包帯、かかる
包帯を形成するための皮膚に付着することのできるフィルムの利用、及び生体の
解剖学的表層の一部、特に生体の突出部を処置する方法に関する。

【０００２】 発明の背景 通常、創傷又はとこずれ、又は更には無傷の皮膚の処置又は予防のための包帯
は本質的に平らな包帯であり、それは身体の平坦又は若干屈曲した領域に装着さ
れるよう十分に成形性なものである。かかる平坦な包帯は身体の突出部又は関節
部、例えば肘、かかと、又は特に指先又はつま先、又は極めて顕著な湾曲を有す
る身体部、例えば指間領域の上に装着するのには極めて適当でなく、なぜならそ
れらは往々にしてしわとなり、そして包帯における集中応力は往々にして接着剤
の滑り落ち及び包帯の不慮の脱落の原因となるからである。

【０００３】 公開ヨーロッパ特許出願第ＥＰ０６７６１８３Ａ１号はコンフォーマブルな接
着ガーゼ包帯を開示しており、それは極めてコンフォーマブルであり、しかも着
用者の運動により生ずる力にかけられた後もその形状を維持するのに十分に弾性
であると記載されている。かかるガーゼ包帯は少なくとも３つの要素を含む：裏
地材料、これはガーゼ包帯の創傷被覆部を保護する；この製品の創傷被覆部、こ
れは創傷と接触し、そして創傷滲出物のためのリザーバーを担う；及び接着剤、
これはこの製品を創傷のまわりに固定する。更に、ＥＰ０６７６１８３Ａ１に開
示のガーゼ包帯の回復エネルギーは比較的に高く、かくしてそのガーゼ包帯は使
用時に永久変形しないことが記載されている。包帯又はガーゼ包帯に備ったかか
る回復エネルギーは、使用時に伸長すると必然的にその本来の形状にもどろうと
し、そして顕著な圧迫をかけて使用者に不快感を及ぼすであろう。

【０００４】 米国特許第４，４３６，７００号は感圧接着シート材、例えばテープ及び手術
用ドレープを開示し、それはコンフォーマブルであり、且つヒト皮膚と似た粘弾
特性を有すると記載されている。更に、この材料は経時的な応力緩和を示し、応
力を解除するとほぼ元の応力のかかっていない長さにまで回復する緩和特性を有
することが記載されている。

【０００５】 公開ヨーロッパ特許出願ＥＰ０４５７９７７Ａ１は創傷包帯を開示しており、
それは軟質ポリウレタンフォームのパッド（かかるパッドの一方の表層は親水性
であり、そしてその裏地層は疎水性である）、及び片面に接着剤の載っている軟
質コンフォーマブルポリエーテルフォームのシート又はストリップを含んで成り
、かかる包帯は肘関節及び膝関節の如き難しい領域に長期間にわたり容易に適合
するために十分な弾性率を示す。

【０００６】 米国特許第１，７４１，９４９号はポリエステルから成る溶融吹込ファイバー
により形成された弾性ポリエーテルエステル不織ウェブを開示する。

【０００７】 酢酸エチル中のポリマー溶液の形態における液状石膏は商標名Ｎｏｂｅｃｕｔ
ａｎ（登録商標）で知られる。かかる石膏はその装着された領域に自然に適合す
るであろうが、著しい局部刺激を供する酢酸エチルの含有量に基づき負傷を負っ
た又は刺激を受けた皮膚への装着には極めて不適切である。

【０００８】 今日まで、皮膚に付着でき、被覆すべき身体部の外形に適合するようフレキシ
ブル且つ成形性であり、指又は足の指の先端又は根元の運動に対し、皮膚装着後
の顕著な応力をかけることなく適合且つ追従することができ、しかも不快感を伴
うことなく負傷を負って又は刺激を受けた皮膚に直接装着できる包帯は開示され
ていない。

【０００９】 本発明の一の目的は被覆すべき身体部の外形に適合できるよう成形性且つフレ
キシブルな包帯であって、皮膚に付着でき、しかも特に指又は足指の先端又は根
元の皮膚の運動に適合して追従できる包帯の提供にある。

【００１０】 本発明の他の目的は例えば着用又は磨耗損傷を防ぎうる包帯の提供にあり、か
かる包帯にはこの包帯を使用する環境に適合しうる表層が設けられており、包帯
の交換の間の包帯のより有効な使用時間を供する。

【００１１】 本発明の更なる別の目的はかかる包帯の調製のための方法の提供にある。

【００１２】 本発明の包帯は今までに認められたことのない程に上記の目的を充足する。

【００１３】 発明の簡単な説明 本発明は生体の解剖学的表層部を覆うための包帯に関連し、かかる包帯は生体
の任意の部分上の皮膚、粘膜及び／又は創傷に付着することができ、しかも被覆
すべき身体部の外形に適合するよう成形性である。

【００１４】 更に、本発明は生体の解剖学的表層の一部を被覆するための包帯を形成するた
めの皮膚に付着できるフィルムの利用に関連し、かかるフィルムは変形時に低い
モジュラス値を示し、且つ包帯の装着前又は間に構築される変形を示す。

【００１５】 本発明は更に皮膚に付着することができる包帯を装着することを含んで成る生
体の解剖学的表層の一部を処置する方法に関連し、かかる包帯は被覆すべき身体
部の外形に適合するよう成形性である。

【００１６】 発明の詳細な説明 本発明は生体の解剖学的表層の一部を覆うための包帯であって、生体の突出部
上の皮膚、粘膜及び／又は創傷に付着することが、装着後の著しい圧迫に皮膚を
かけることなく可能であり、実質的に水不浸透性の層又はフィルム及び肌に優し
い接着剤を含んで成り、装着の際の変形容易性を可能にする低いモジュラス値、
しかも装着後のしわの本質的な形成防止に十分な高い弾性率を有し、ここで当該
包帯は任意的に装着前又は装着中に取外すべき１又は複数枚のライナー又はカバ
ーフィルムにより部分的又は完全に覆われており、且つ概ねブーメラン形状を有
する、包帯に関連する。

【００１７】 本発明の包帯は驚くべきことに、包帯を身体の突出部に装着したとき、その被
覆すべき身体部の大きさに当該包帯が合うように伸長し、しかる後にその包帯が
被覆すべき身体部の外形にかなりしっかりと適合し、そして装着後に皮膚に著し
い応力をかけることなく付着できるようにすることを可能にする。この包帯は皮
膚に付着し、そして「第二の皮膚」のようにその後の運動に追従し、このことは
その包帯が身体の皮膚又は拘束部を引き締めてしまわないことを確実にする。か
くして、本発明の包帯は変形に対する低いモジュラス値を示し、しかもしわを形
成することなく皮膚の運動に追従するのに十分な弾性を保持する。その弱い応力
は長期装着期間を供し、従って本発明の包帯は「技術的に必要」となったときに
だけ交換すればよく、そして滑りによる多くの変化は回避される。概ねブーメラ
ン状の形態は皮膚の異常部、例えば指先、爪の縁、又は指もしくは足指の根元の
まわりの領域の亀裂等を覆うよう装着の際の完璧な適合を促進する。

【００１８】 この包帯は好ましくは丸い先端を有し、そして好ましくは先端に筋又はほつれ
のない平滑な先端を有する。このことはその「先端」部において、包帯の不慮の
巻き上がりを引き起こす攻撃点を回避するのに特に好ましい。

【００１９】 本発明の包帯の変形に対するモジュラス値及び弾性率は実質的に水不浸透性の
層又はフィルムと肌に優しい接着剤との併合特性の結果である。かくして、一の
極端な例において、この実質的に水不浸透性の層又はフィルムが弾性であり、そ
してこの肌に優しい接着剤が可塑性であり、そして反対の極例において、この実
質的に水不浸透性の層又はフィルムが可塑性であり、そしてこの肌に優しい接着
剤が弾性である。この要件を充足するそれらの特性の任意の組合せが本発明に従
って適切である。

【００２０】 肌に優しい接着剤は任意の周知の肌に優しい接着剤、例えばヒドロコロイド又
はその他の使用時間延長のための吸湿成分を含んで成る接着剤であってよい。こ
の接着剤は適宜、ＧＢ特許明細書第１，２８０，６３１号、ＤＫ特許明細書第１
２７，５７８、１４８，４０８、１５４，８０６、１４７，２２６及び１５４，
７４７号、ＥＰ公開出願第０，０９７，８４６号及び０，４１５，１８３号、Ｓ
Ｅ公開出願第３６５，４１０号、ＷＯ公開第８８／０６８９４号、米国特許明細
書第４，８６７，７４８号、並びにＮＯ公開出願第１５７，６８６号に開示のタ
イプであってよい。特に好ましいのは米国特許第４，３６７，７３２及び５，０
５１，２５９号、並びにＤＫ特許明細書第１６９，７１１号に開示の接着剤であ
る。

【００２１】 この水不浸透性層又はフィルムは創傷包帯の調製において利用するための任意
の周知の適当な材料、例えばフォーム、不織層又はポリウレタン、ポリエチレン
、ポリエステルもしくはポリアミドフィルムであってよい。本発明に従うと、医
療用包帯を作るときに通常利用されるものよりも薄い裏地層又はフィルムを利用
すると、モジュラス値を下げるのと同時に伸縮性且つ装着性の向上が図れること
が驚くべきことに見い出された。これらの特性は通常利用されるのと同じ量の接
着剤を利用して得られ、従ってこの接着剤の慣用の特性は、接着剤の量を減らし
、不十分な粘着及び接着特性の危険性が伴ってしまうような場合に反して、維持
される。

【００２２】 装着の際の成形容易性を可能にする低いモジュラス値を有し、しかも装着後の
本質的な変形防止のために十分に高い弾性率を有する層又はフィルムの利用は様
々な大きさの指又は足の指の先端又は根元への装着に包帯を適当なものとし、な
ぜならこの包帯は実際の屈曲に容易に適合し、しかもその包帯がしわを形成せず
、結紮作用を及ぼさないことを確実にするほどに十分に弾性であり続けているか
らである。

【００２３】 本発明の包帯はかくして指又は足の指の先端上の亀裂に利用するのに極めて適
切であり、なぜならそれは包帯が身体の突出部、例えば指を覆うことができるよ
う十分に変形できるほどに伸長し、しかる後に包帯が身体の突出部にすばやく装
着してそこに付着することを可能にするからである。本発明の包帯は先端、例え
ば指に巻き付けるか、又は伸長させて指又は足指の先の爪の先端を被覆するよう
に伸長させてよい。本発明の包帯はかくして指又は足指の間に領域を被覆するた
めにも非常に適当であり、そして指又は足指の根元のまわりに装着するため、又
は皮膚異常、例えば亀裂のよく起こる肘、膝又はかかとの如き関節に関しても適
当である。

【００２４】 この水不浸透性層又はフィルムは好ましくは、著しく露出した部位の亀裂の治
癒を妨げる亀裂領域における不要な圧迫の危険性を下げる低摩擦係数フレキシブ
ルポリマーフィルムである。

【００２５】 水不浸透性フィルムとして利用するのに適当な材料はポリウレタンである。好
適な低摩擦係数フィルム材料は米国特許第５，６４３，１８７号に開示されてい
る。このフィルムの好適な厚みは２０ミクロン未満、より好ましくは約１２〜１
８ミクロンであり、かくして医療用包帯を作るのに通常利用されるフィルムと比
較して、モジュラス値の有意な低下をもたらす。向上した伸縮性及び装着性はモ
ジュラス値の低下と同時に得られる。

【００２６】 本発明に係る包帯を１００％伸長するために利用する力は４．５Ｎ未満、好ま
しくは２．５Ｎ未満、より好ましくは約０．６〜１．８Ｎである。

【００２７】 本発明の包帯は好ましくは約１．１：１〜約１２：１の長さ、対、幅の比、よ
り好ましくは１．５：１〜１０：１、そして最も好ましくは約１．５：１〜６：
１である。

【００２８】 縦方向の適当なモジュラス値を保証するため、包帯の幅は２０mm以下、好まし
くは１２mm以下であることが好ましい。

【００２９】 本発明の包帯は着用時間を短くし、それ故物理的応力を理由に指先又はつま先
上で通常ゆっくりと治癒する亀裂の治癒を妨害又は長期化してしまう包帯の縁の
「巻き上がり」の危険性を下げるための傾斜縁を有することが好ましい。傾斜付
けは例えばヨーロッパ特許第０，２６４，２９９号又は米国特許第５，１３３，
８２１号に開示の周知の態様で不連続的に又は連続的に実施してよい。

【００３０】 保護カバー又は剥離ライナーは例えばシリコーン紙であってよい。それは包帯
と同じ形態を有する必要はなく、例えば多数の包帯を大きめの保護カバーシート
に取付けてよい。この保護カバーは本発明の包帯の利用の際には存在しておらず
、それ故本発明の本質ではない。

【００３１】 更に、本発明の包帯は接着層に触れることなく皮膚に包帯を装着させるのに周
知な「ノン・タッチ」グリップを含んで成りうる。かかるノンタッチグリップは
包帯の装着後には存在しない。

【００３２】 創傷及び／又は皮膚異常の形成の処置又は予防のための成分、例えば軟化薬の
ための成分又は活性成分、例えば乾癬、湿疹、仮骨皮膚、うおのめ、昆虫刺、ア
クネ又は水疱の形成を処置又は予防するためのレチノイドを有する本発明の包帯
を提供することが好都合である。本発明の包帯は更に静菌又は殺菌化合物、例え
ばヨウ素、ヨードポビドン複合物、クロラミン、クロロヘキシジン、銀塩、亜鉛
もしくはその塩、組織治癒増進剤、例えばＲＧＤトリペプチド等、創傷の浄化の
ための酵素、例えばペプシン、トリプシン等、鎮痛剤、又は冷却効果を有する薬
剤を含んでもよく、それらも本発明の観点で考慮される。

【００３３】 本発明の包帯は原材料を置換することにより医療用包帯の調製のために周知の
方法により調製でき、そして工程パラメーターを実際の材料に適用することは当
業者にとってルーチンな作業であろう。

【００３４】 本発明は更に生体の解剖学的表層の一部を覆うための包帯を調製するための皮
膚に付着することのできる低いモジュラス値を有するフィルムの利用に関連し、
ここでこの包帯は生体の突出部上の皮膚、粘膜及び／又は創傷に付着することが
、装着後の著しい圧迫に皮膚をかけることなく可能であり、実質的に水不浸透性
の層又はフィルム及び肌に優しい接着剤を含んで成り、装着の際の変形容易性を
可能にする低いモジュラス値、しかも装着後のしわの本質的な形成防止に十分な
高い弾性率を有し、ここで当該包帯は任意的に装着前又は装着中に取外すべき１
又は複数枚のライナー又はカバーフィルムにより部分的又は完全に覆われている
。

【００３５】 更に、本発明は生体の解剖学的表層の一部、特に身体の突出部を、生体の当該
解剖学的表層部を覆う包帯を装着することにより処置する方法に関連し、ここで
当該包帯は生体の突出部上の皮膚、粘膜及び／又は創傷に付着することが、装着
後の著しい圧迫に皮膚をかけることなく可能であり、実質的に水不浸透性の層又
はフィルム及び肌に優しい接着剤を含んで成り、装着の際の変形容易性を可能に
する低いモジュラスを有し、しかも装着後のしわの本質的な形成防止に十分に高
い弾性を有し、ここで当該包帯は任意的に装着前又は装着中に取外すべき１又は
複数のライナー又はカバーフィルムにより部分的又は完全に覆われている。処置
すべき症状は乾燥肌、亀裂等の如き異常でありうる。

【００３６】 図面の詳細な説明 本発明を、指先又はつま先上の指亀裂に極めて適当な「ブーメラン型」創傷用
包帯の形状の本発明の好適な態様を示す図を参考により詳しく説明する。

【００３７】 図１に示す細長い態様は指に使用するのに極めて適切であり、なぜならこの態
様は指先のまわりに巻きつけるのに極めて適当だからである。包帯を装着すると
き、保護層を外し、そして包帯を指先又はつま先の亀裂に装着し、そして包帯の
２つの先端を伸長して指の爪の外形に追従させる。包帯を装着するとき、「ブー
メラン形状」は指の爪の限界の如き外形への滑らかな装着のために非常に有効で
あることが示された。

【００３８】 図２及び３に示す本発明に係る「ブーメラン型」の創傷包帯の比較的に短く且
つ幅広い態様は太い指、例えば親指又はつま先に利用するのに適切である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る「ブーメラン型」の創傷包帯の一の態様の外形。

【図２】 比較的短く、且つ幅広い本発明に係る「ブーメラン型」の創傷包帯の別の態様
の外形。

【図３】 よりコンパクトな本発明に係る「ブーメラン型」の創傷包帯の更なる態様の外
形。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 生体の解剖学的表層の一部を覆うための包帯であって、生体
   の突出部上の皮膚、粘膜及び／又は創傷に付着することが、装着後の著しい圧迫
   に皮膚をかけることなく可能であり、実質的に水不浸透性の層又はフィルム及び
   肌に優しい接着剤を含んで成り、装着の際の変形容易性を可能にする低いモジュ
   ラス値、しかも装着後のしわの本質的な形成防止に十分な高い弾性率を有し、こ
   こで当該包帯は任意的に装着前又は装着中に取外すべき１又は複数枚のライナー
   又はカバーフィルムにより部分的又は完全に覆われており、且つ概ねブーメラン
   形状を有する、包帯。
2. 【請求項２】 身体の突出部、例えば指先又はつま先上に利用されることを
   意図することを特徴とする、請求項１記載の包帯。
3. 【請求項３】 前記実質的に水不浸透性のフィルムが低摩擦係数を有するフ
   レキシブルポリマーフィルムであることを特徴とする、請求項１又は２記載の包
   帯。
4. 【請求項４】 前記実質的に水不浸透性のフィルムがポリウレタンであるこ
   とを特徴とする、請求項３記載の包帯。
5. 【請求項５】 前記包帯が約１．１：１〜約１２：１の長さ、対、幅の比を
   有することを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項記載の包帯。
6. 【請求項６】 生体の解剖学的表層の一部、特に身体の突出部を、生体の当
   該解剖学的表層部を覆う包帯を装着することにより処置する方法であって、当該
   包帯は生体の突出部上の皮膚、粘膜及び／又は創傷に付着することが、装着後の
   著しい圧迫に皮膚をかけることなく可能であり、実質的に水不浸透性の層又はフ
   ィルム及び肌に優しい接着剤を含んで成り、装着の際の変形容易性を可能にする
   低いモジュラスを有し、しかも装着後のしわの本質的な形成防止に十分に高い弾
   性を有し、ここで当該包帯は任意的に装着前又は装着中に取外すべき１又は複数
   枚のライナー又はカバーフィルムにより部分的又は完全に覆われており、且つ当
   該包帯は概ねブーメラン形状を有するものである、方法。