JP2001517476A - 脊柱骨接合用のねじボルトおよびプレートからなるシステム - Google Patents
脊柱骨接合用のねじボルトおよびプレートからなるシステムInfo
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、少なくとも２つの茎状ねじボルト（１０）と、これらのねじボルトをまとめて実質的に堅固に接続する接続プレート（２０）とを備えた脊柱骨接合用システムに関する。各ねじボルトは、骨固定用ねじ付き部分と、非円形断面ヘッド（１３）と、ナット（４０）を受け入れるねじ付き端部シャンク（１４）とを有する。プレートは、前記ヘッドと前記ナットとの間に固定されるねじボルトのねじ付き端部シャンクがそこを通過する少なくとも１つの開口部（２１、２２）を有する。手段（３０）は、前記ヘッド（１３）とプレートとの間に角方向のゆるみ止めを生じさせるように構成される。本発明において、前記ゆるみ止め手段は、前記プレートと前記ねじボルトのヘッドとの間に直接取り付けられるとともに前記ねじ付きシャンクがこれを貫通する部材（３０）を有し、前記部材は、前記ヘッド（１３）とともに第１のゆるみ止め協働作用を生じさせるとともに、前記プレート（２０）とともに第２のゆるみ止め協働作用を生じさせることを特徴とする。
Description
【０００１】
本発明は、一般的に、脊柱骨接合用の「プレート」型システムに関する。
【０００２】
この種のシステムは、当該技術の分野において知られており、処置対象となる
隣接する椎骨に固着される少なくとも２つの茎状ねじボルトと、ねじボルトのヘ
ッドをまとめて堅固に接続するように設計された接続プレートとを備えている。
隣接する椎骨に固着される少なくとも２つの茎状ねじボルトと、ねじボルトのヘ
ッドをまとめて堅固に接続するように設計された接続プレートとを備えている。
【０００３】 ＥＰ−Ａ−０ ４４１ ０８４は、この種のシステムを詳しく開示している。
このシステムにおける各茎状ねじボルトは骨にねじボルトを挿入するための六角
形断面部分を有し、その最上部にはねじ付きシャンクが設けられている。
このシステムにおける各茎状ねじボルトは骨にねじボルトを挿入するための六角
形断面部分を有し、その最上部にはねじ付きシャンクが設けられている。
【０００４】 プレートは、それを貫通して各種のねじ付きシャンクを挿入することのできる
複数の長円形開口部と、茎状ねじボルトがゆるむことを防止するために各茎状ね
じボルトの六角形部分の回転を防止するようにその底部に設けられた開口溝とを
有している。
複数の長円形開口部と、茎状ねじボルトがゆるむことを防止するために各茎状ね
じボルトの六角形部分の回転を防止するようにその底部に設けられた開口溝とを
有している。
【０００５】 各茎状ねじボルトはスターラップ（あぶみ形部品）と連携し、ねじボルトのね
じ付きシャンクも同様にこのスターラップを貫いて通過し、このスターラップは
プレートの最上面に跨っている。最後に、ナットがねじ付きシャンクにねじ込ま
れ、プレートの最上面上のスターラップを用いてスターラップをプレートとねじ
ボルトの六角形部分との間に閉じ込めて固定する。
じ付きシャンクも同様にこのスターラップを貫いて通過し、このスターラップは
プレートの最上面に跨っている。最後に、ナットがねじ付きシャンクにねじ込ま
れ、プレートの最上面上のスターラップを用いてスターラップをプレートとねじ
ボルトの六角形部分との間に閉じ込めて固定する。
【０００６】 プレートがねじボルトに対して長さ方向に摺動することを防止するために、プ
レートの上面およびスターラップの底面上に相補的な盛り上がりパターンが設け
られている。
レートの上面およびスターラップの底面上に相補的な盛り上がりパターンが設け
られている。
【０００７】 このような固定システムは、一般的には充分なものであるが、ある種の欠点を
持つ。
持つ。
【０００８】
プレートとスターラップとは、圧縮力を受けている２つの平面を介してのみ協
働し、盛り上がりパターンがない場合には、椎骨の完全に許容されない相対運動
を招く危険があるので、摺動を防止するために盛り上がりパターンを設けなけれ
ばならない。
働し、盛り上がりパターンがない場合には、椎骨の完全に許容されない相対運動
を招く危険があるので、摺動を防止するために盛り上がりパターンを設けなけれ
ばならない。
【０００９】 これらの盛り上がりパターンを得るために必要とされる機械加工は、プレート
およびスターラップの単価を著しく増大させる。
およびスターラップの単価を著しく増大させる。
【００１０】 更に、これらの盛り上がりパターンはプレートとスターラップとの間の相対位
置を不連続な特定の個数にのみ制限し、即ち、ねじボルトの間の距離が不連続な
特定の個数に限られるので、盛り上がりパターンはシステムの微調節を妨げるこ
とがある。更に、ナットを最終締付け以前に締め過ぎた場合には、調節に際して
プレートとスターラップとの相互の摺動が妨げられることもあり得る。
置を不連続な特定の個数にのみ制限し、即ち、ねじボルトの間の距離が不連続な
特定の個数に限られるので、盛り上がりパターンはシステムの微調節を妨げるこ
とがある。更に、ナットを最終締付け以前に締め過ぎた場合には、調節に際して
プレートとスターラップとの相互の摺動が妨げられることもあり得る。
【００１１】 最後に、上述した従来のシステムでは、ナットをねじ込む以前に、種々のスタ
ーラップをプレートの最上面に接触させなければならず、この作業はやっかいで
あり、締付け以前にスターラップが不適切に位置決めされる危険性がある。
ーラップをプレートの最上面に接触させなければならず、この作業はやっかいで
あり、締付け以前にスターラップが不適切に位置決めされる危険性がある。
【００１２】 本発明は、上述した欠点を軽減し、種々の構成部分に必要とされる機械加工を
著しく簡単にしつつ、依然として優れた安定性を与えるプレート型接続システム
を提案することを目的とする。
著しく簡単にしつつ、依然として優れた安定性を与えるプレート型接続システム
を提案することを目的とする。
【００１３】 本発明の他の目的は、ナットの取り付け以前における面倒で不安定なスターラ
ップの取り付け作業を回避することにより、取り付け作業を一層簡単にするシス
テムを提案することにある。
ップの取り付け作業を回避することにより、取り付け作業を一層簡単にするシス
テムを提案することにある。
【００１４】 本発明の更なる目的は、各種の椎骨の間の応力分布を改良するために、ある程
度の弾性変形性を有するシステムを提案することにある。
度の弾性変形性を有するシステムを提案することにある。
【００１５】
従って、本発明は、少なくとも２つの茎状ねじボルトと、これらのねじボルト
をまとめて実質的に堅固に接続するように構成された１つの接続プレートとを備
えた脊柱骨接合用システムを提案する。ここで、各ねじボルトは骨固定用ねじ付
き部分と、非円形断面ヘッドと、ナットと協働するように構成されたねじ付き端
部シャンクとを有し、前記プレートは、前記ねじボルトの前記ねじ付き端部シャ
ンクがこれを貫いて通過するとともに前記非円形断面ヘッドと前記ナットとの間
に閉じ込められるように構成された少なくとも１つの開口部を有し、さらに、前
記各茎状ねじボルトのヘッドと前記プレートとの間の相対的な角運動を防止する
よう、ゆるみ止め手段が設けられる脊柱骨接合用システムにおいて、前記角方向
のゆるみ止め手段は、前記プレートと前記茎状ねじボルトの前記ヘッドとの間に
追加されるとともに前記手段を貫いて後者のねじ付き端部シャンクが通過する部
材を有し、この部材がその形状によって前記ヘッドとの間で第１のゆるみ止め協
働作用を生じさせるとともに、その形状によって前記プレートとの間で第２のゆ
るみ止め協働作用を生じさせることを特徴とする。
をまとめて実質的に堅固に接続するように構成された１つの接続プレートとを備
えた脊柱骨接合用システムを提案する。ここで、各ねじボルトは骨固定用ねじ付
き部分と、非円形断面ヘッドと、ナットと協働するように構成されたねじ付き端
部シャンクとを有し、前記プレートは、前記ねじボルトの前記ねじ付き端部シャ
ンクがこれを貫いて通過するとともに前記非円形断面ヘッドと前記ナットとの間
に閉じ込められるように構成された少なくとも１つの開口部を有し、さらに、前
記各茎状ねじボルトのヘッドと前記プレートとの間の相対的な角運動を防止する
よう、ゆるみ止め手段が設けられる脊柱骨接合用システムにおいて、前記角方向
のゆるみ止め手段は、前記プレートと前記茎状ねじボルトの前記ヘッドとの間に
追加されるとともに前記手段を貫いて後者のねじ付き端部シャンクが通過する部
材を有し、この部材がその形状によって前記ヘッドとの間で第１のゆるみ止め協
働作用を生じさせるとともに、その形状によって前記プレートとの間で第２のゆ
るみ止め協働作用を生じさせることを特徴とする。
【００１６】 本発明に基づくシステムの好ましいが限定的な意味は持たない態様を次に示す
。 − 形状による第１のゆるみ止め協働作用は、前記追加部材により前記非円形断
面ヘッドを上方から跨ぐことにより得られる。 − 前記追加部材は、直線状の縁を備えた溝をそれらの間に画成する２つの横方
向脚を有する。前記溝の幅は前記茎状ねじボルトの前記ヘッドの２つの平行平面
の間の距離よりもわずかに大きい。 − 形状による第２のゆるみ止め協働作用は、前記追加部材により前記プレート
を下方から跨ぐことにより得られる。 − 前記追加部材は、傾斜した盛り上がった縁を備えた溝をそれらの間に画成す
る２つの横方向柱を有し、前記プレートは前記の傾斜した縁に当接するように構
成された横方向斜面を有する。 − 前記プレートは、前記追加部材の前記斜面にのみ当接する。 − 前記追加部材はコアを備える。前記コアは中心穴を備えた略円盤形であり、
前記茎状ねじボルトの前記ねじ付き端部シャンクが前記中心穴を貫いて通過可能
である。 − 前記追加部材の幅は、前記プレートの幅に略等しい。 − 一組の茎状ねじボルトと、穴の構成が異なる一組のプレートとを備え、前記
穴は一定の幾何学的形状のわずかに長円形の１つの穴と、１つ又は複数の異なる
長さの細長い穴である。 − 前記ナットは、前記プレートの上面に直接当接する。
。 − 形状による第１のゆるみ止め協働作用は、前記追加部材により前記非円形断
面ヘッドを上方から跨ぐことにより得られる。 − 前記追加部材は、直線状の縁を備えた溝をそれらの間に画成する２つの横方
向脚を有する。前記溝の幅は前記茎状ねじボルトの前記ヘッドの２つの平行平面
の間の距離よりもわずかに大きい。 − 形状による第２のゆるみ止め協働作用は、前記追加部材により前記プレート
を下方から跨ぐことにより得られる。 − 前記追加部材は、傾斜した盛り上がった縁を備えた溝をそれらの間に画成す
る２つの横方向柱を有し、前記プレートは前記の傾斜した縁に当接するように構
成された横方向斜面を有する。 − 前記プレートは、前記追加部材の前記斜面にのみ当接する。 − 前記追加部材はコアを備える。前記コアは中心穴を備えた略円盤形であり、
前記茎状ねじボルトの前記ねじ付き端部シャンクが前記中心穴を貫いて通過可能
である。 − 前記追加部材の幅は、前記プレートの幅に略等しい。 − 一組の茎状ねじボルトと、穴の構成が異なる一組のプレートとを備え、前記
穴は一定の幾何学的形状のわずかに長円形の１つの穴と、１つ又は複数の異なる
長さの細長い穴である。 − 前記ナットは、前記プレートの上面に直接当接する。
【００１７】
本発明の他の特徴、目的及び利点は、図面を参照して単に一例としてのみ示す
本発明の一実施の形態についての以下の詳細な説明からより明らかになるであろ
う。
本発明の一実施の形態についての以下の詳細な説明からより明らかになるであろ
う。
【００１８】 図面は脊柱骨接合用の「プレート」型インプラントを示す。インプラントの原
理は、一連の隣接する椎骨へ茎状ねじボルト１０を固定すること、および、穴付
きプレートを用いてねじボルト１０をまとめて堅固に接続することを含む。
理は、一連の隣接する椎骨へ茎状ねじボルト１０を固定すること、および、穴付
きプレートを用いてねじボルト１０をまとめて堅固に接続することを含む。
【００１９】 明瞭に説明するために、図１乃至図４までは、ねじボルトの中のただ１つとプ
レートとの協働作用を示す。
レートとの協働作用を示す。
【００２０】 通常、各ねじボルト１０は、端から端へ順に説明すると、脊椎にねじボルト自
体を固定することを可能にするねじ付き部分１１、ネック１２、スパナを用いて
ねじボルトを椎骨にねじ止めすることを可能にする六角形断面のヘッド１３、お
よび、最後に、一定の直径および一定のピッチのねじを内側に備えたねじ付き円
筒形端部１４を有する。ねじ付き部分１４の最上面は六角形のインプリント（im
print）１５（図１）を有し、六角キーを用いてねじボルト１０を上から椎骨内 にねじ込むことができるようになっている。
体を固定することを可能にするねじ付き部分１１、ネック１２、スパナを用いて
ねじボルトを椎骨にねじ止めすることを可能にする六角形断面のヘッド１３、お
よび、最後に、一定の直径および一定のピッチのねじを内側に備えたねじ付き円
筒形端部１４を有する。ねじ付き部分１４の最上面は六角形のインプリント（im
print）１５（図１）を有し、六角キーを用いてねじボルト１０を上から椎骨内 にねじ込むことができるようになっている。
【００２１】 接続プレート２０は、通常、半円形端部を有する平坦形状であって角を丸くし
た形状である。接続プレート２０は、上面２３と、底面２７と、側面２４と、上
面２３と側面２４との間の遷移部における第１の４５度斜面２５と、底面２７と
側面２４との間の遷移部における第２の４５度斜面２６とによって画成されてい
る。
た形状である。接続プレート２０は、上面２３と、底面２７と、側面２４と、上
面２３と側面２４との間の遷移部における第１の４５度斜面２５と、底面２７と
側面２４との間の遷移部における第２の４５度斜面２６とによって画成されてい
る。
【００２２】 底部斜面２６は、プレートの脇（flanks）に沿った部分がプレートの端部にお
ける部分よりも広くなっている。
ける部分よりも広くなっている。
【００２３】 プレート２０とねじボルトとを組み立てるためのプレートの長さ方向を向いた
一連の穴は、プレート２０の厚さ方向に関してプレートを通過している。一般に
、１つの短い長円形の穴２２と、１つ又は複数の長い長円形の穴２１とがあり、
穴の各種の配列については以下に一層詳細に説明する。
一連の穴は、プレート２０の厚さ方向に関してプレートを通過している。一般に
、１つの短い長円形の穴２２と、１つ又は複数の長い長円形の穴２１とがあり、
穴の各種の配列については以下に一層詳細に説明する。
【００２４】 この本システムは、中間部材３０と、各ねじボルト１０と連携するナット４０
とを備えている。
とを備えている。
【００２５】 中間部材３０の幅はプレート２０の幅に略等しく、この部材は略円盤形の中央
本体３１を有し、この本体を貫いて中心穴３７が通過し、この穴の直径はねじボ
ルト１０のねじ付きシャンク１４の全直径よりもわずかに大きい。
本体３１を有し、この本体を貫いて中心穴３７が通過し、この穴の直径はねじボ
ルト１０のねじ付きシャンク１４の全直径よりもわずかに大きい。
【００２６】 本体３１の直径方向に関して対向する２つの領域は、下方に向かって延びる脚
３２、３２’を有し、前記脚の外側表面は本体３１の円形輪郭と一致し、前記脚
の内側表面は平坦で平行な相互に対面する２つの面３６、３６’を有する。これ
らの面の間の距離は、ねじボルト１０の六角形ヘッド１３の対向する２つの平面
の間の距離よりもわずかに大きい。面３６、３６’は、部材３０の本体３１の底
面を構成する平面３９を画成する。
３２、３２’を有し、前記脚の外側表面は本体３１の円形輪郭と一致し、前記脚
の内側表面は平坦で平行な相互に対面する２つの面３６、３６’を有する。これ
らの面の間の距離は、ねじボルト１０の六角形ヘッド１３の対向する２つの平面
の間の距離よりもわずかに大きい。面３６、３６’は、部材３０の本体３１の底
面を構成する平面３９を画成する。
【００２７】 脚３２、３２’の外側面は、鋭い縁を潜在的に傷付けることを防止するために
底部でわずかに丸くなっている。
底部でわずかに丸くなっている。
【００２８】 部材３０の本体３１の同じく直径方向に関して対向する領域において上向きに
延びる柱３３、３３’の外側表面は本体３１の円形輪郭と一致している。
延びる柱３３、３３’の外側表面は本体３１の円形輪郭と一致している。
【００２９】 前記柱のそれぞれの内面３５、３５’は４５度傾斜し、それらの間に、本体３
１の最上面表面を構成する平坦な底部３４を画成する。
１の最上面表面を構成する平坦な底部３４を画成する。
【００３０】 図１２は、非常に鋭い縁を潜在的に傷付けることを防止するために面３５、３
５’の最上端と柱の外側縁の最上端との間に遷移部分を与える、面３４に平行な
平坦部３８を示す。
５’の最上端と柱の外側縁の最上端との間に遷移部分を与える、面３４に平行な
平坦部３８を示す。
【００３１】 ここで、部材３０の底部３４の幅がプレート２０の内側面２７の斜面の間の幅
よりもわずかに小さいことは、以下に説明する理由から、重要である。
よりもわずかに小さいことは、以下に説明する理由から、重要である。
【００３２】 最後に、ナット４０自体は従来の種類のものである。ナット４０は、ナットを
締め付けるための６個の平坦部を備えた六角形本体４１を有し、その最上部には
横断スロット４３によって前記本体４１から分離されたドーム形部分４２が設け
られている。
締め付けるための６個の平坦部を備えた六角形本体４１を有し、その最上部には
横断スロット４３によって前記本体４１から分離されたドーム形部分４２が設け
られている。
【００３３】 軸方向のねじは本体４１およびドーム形部分４２を貫通し、スロット４３の高
さにて圧縮によってナットに生じるわずかな塑性変形は、スロット４３のそれぞ
れの反対側の２つのねじ部分にわずかな中心線のずれが発生することを可能にし
、結果的に、ナットは一種の自己ゆるみ止めナットとなる。
さにて圧縮によってナットに生じるわずかな塑性変形は、スロット４３のそれぞ
れの反対側の２つのねじ部分にわずかな中心線のずれが発生することを可能にし
、結果的に、ナットは一種の自己ゆるみ止めナットとなる。
【００３４】 上述したインプラントは、次のような方法によって取り付けられる。
【００３５】 幾つかの茎状ねじボルト１０が隣接する椎骨に挿入され、その後で、各ねじボ
ルト１０は、まず、部材３０を受け取り、ねじボルト１０のヘッド１３が部材３
０の底部上で画成される溝（面３６、３６’、３９）内にはめ込まれ、ヘッド１
３の最上面が前記面３９に当接するように位置決めされる。
ルト１０は、まず、部材３０を受け取り、ねじボルト１０のヘッド１３が部材３
０の底部上で画成される溝（面３６、３６’、３９）内にはめ込まれ、ヘッド１
３の最上面が前記面３９に当接するように位置決めされる。
【００３６】 面３４、３５、３５’の間で画成される上部溝の軸が略直線状に配置されるよ
うに、部材３０も同様に方向付けられる。
うに、部材３０も同様に方向付けられる。
【００３７】 次に、適切な幾何学的形状のプレート２０が取り付けられ、結果的に、ねじボ
ルト１０のねじ付シャンク１４がプレートを貫く穴２１または２２に挿入され、
前記プレートの底部が、受け台（cradle）を形成する、各部材のそれぞれの上部
溝内に配置される。
ルト１０のねじ付シャンク１４がプレートを貫く穴２１または２２に挿入され、
前記プレートの底部が、受け台（cradle）を形成する、各部材のそれぞれの上部
溝内に配置される。
【００３８】 プレートは、このような操作の間、プレートの斜面２６の横方向部分と各部材
３０の４５度面３５および３５’の間の協働作用により、それぞれの部材３０上
で自動心出しが行われる。
３０の４５度面３５および３５’の間の協働作用により、それぞれの部材３０上
で自動心出しが行われる。
【００３９】 次に、ナット４０が、ねじボルト１０のねじ付きシャンク１４にねじ込まれ、
プレート２０をそれぞれのクレードル内に押し込む。
プレート２０をそれぞれのクレードル内に押し込む。
【００４０】 プレートの底面２７はクレードルの底部３４よりも広いので、プレート２０は
部材３０の４５度傾斜部分のみ、即ち、斜面２６と傾斜部分３５、３５’とが接
触し、ナットが完全に締められた後においても、特に有利である。従って、図２
および図４は、締め付けた後に、プレート２０および部材３０のそれぞれの面２
７および３４の間に典型的には広さが０．５ｍｍから２ｍｍまでの幅の小さい間
隙が残ることを詳細に示している。
部材３０の４５度傾斜部分のみ、即ち、斜面２６と傾斜部分３５、３５’とが接
触し、ナットが完全に締められた後においても、特に有利である。従って、図２
および図４は、締め付けた後に、プレート２０および部材３０のそれぞれの面２
７および３４の間に典型的には広さが０．５ｍｍから２ｍｍまでの幅の小さい間
隙が残ることを詳細に示している。
【００４１】 この特徴は、プレート２０と各部材３０とが斜めの力線に沿って協働し、材料
をわずかに弾性変形させ、それによって、当接面に高い反力を生じさせることを
保証する。
をわずかに弾性変形させ、それによって、当接面に高い反力を生じさせることを
保証する。
【００４２】 このように、当接面の間では、組立て体が完全に安定して固定され、盛り上が
りパターン、ノッチ、または、不必要な摺動を防止する他の手段を必要としない
ことを保証するのに十分な摩擦がある。
りパターン、ノッチ、または、不必要な摺動を防止する他の手段を必要としない
ことを保証するのに十分な摩擦がある。
【００４３】 プレート２０が取り付けられた後、部材３０は、プレートとねじボルト１０の
ヘッド１３との間に閉じ込められる（トラップされる）ことにより、外科医に要
求される手術技法が容易化される。
ヘッド１３との間に閉じ込められる（トラップされる）ことにより、外科医に要
求される手術技法が容易化される。
【００４４】 さてここで、特にプレート２０に関係して、本発明の他の特徴について説明す
る。
る。
【００４５】 図５、図８、図９、図１０および図１１は、長円形の穴２１および２２の異な
る配列を示す。
る配列を示す。
【００４６】 図８および図９は２つの長い穴２１の間に短い穴２２が配置される場合を示す
。長さの異なる長い穴（図８のＬ１、及び、Ｌ１よりも短い図９のＬ２）を用い
る変形例が提案可能である。
。長さの異なる長い穴（図８のＬ１、及び、Ｌ１よりも短い図９のＬ２）を用い
る変形例が提案可能である。
【００４７】 短い穴２２も同様にプレートの一方の端部に配置可能であり、１つの長い穴２
１（図１０および図１１）または２つの長い穴２１ａ、２１ｂ（図５）と連携す
る。
１（図１０および図１１）または２つの長い穴２１ａ、２１ｂ（図５）と連携す
る。
【００４８】 処置しようとする脊柱の部分の一端部に位置する、短い穴２２を備えたプレー
トは、インプラントシステムが、隣接する健全な部分に向かって望ましくなく突
出することを防止する。
トは、インプラントシステムが、隣接する健全な部分に向かって望ましくなく突
出することを防止する。
【００４９】 図１０及び図１１は、それぞれ長さの異なる（Ｌ３及びＬ４）２つの長い穴を
示す。
示す。
【００５０】 実際には、全てが同じ横断面であって、上述の各種の配列または他の配列の一
組のプレートが外科医に提供される。
組のプレートが外科医に提供される。
【００５１】 プレートの寸法は、特定の２つのねじボルトの間の弾性変形に関してある程度
の許容容量があるように選定することができる。これは、種々の椎骨の間の応力
分布を改良する。
の許容容量があるように選定することができる。これは、種々の椎骨の間の応力
分布を改良する。
【００５２】 プレートが生物学的適合性のある標準のチタン合金製である場合には、各々の
穴２１又は２２の側面に位置するプレートの分岐部は、一般に、特定の形状であ
り、その断面積は６〜１１ｍｍ２であることが好ましく、７．５〜９．５ｍｍ２ であることが更に好ましい。
穴２１又は２２の側面に位置するプレートの分岐部は、一般に、特定の形状であ
り、その断面積は６〜１１ｍｍ２であることが好ましく、７．５〜９．５ｍｍ２ であることが更に好ましい。
【００５３】 勿論、本発明は、上述され、かつ図示される実施の形態には一切制限されるも
のでなく、当業者は、本発明の趣旨に従って修正または改変するあらゆる方法を
知っているはずである。
のでなく、当業者は、本発明の趣旨に従って修正または改変するあらゆる方法を
知っているはずである。
【図１】 本発明による脊柱インプラントの概略斜視図である。
【図２】 インプラントの側面立面図である。
【図３】 インプラントの別の拡大斜視図である。
【図４】 インプラントの端面立面図である。
【図５】 インプラントで用いられるプレートの斜視図である。
【図６】 プレートの変形例の側面立面図である。
【図７】 図６に示すプレートの端面立面図である。
【図８】 図６および図７に示すプレートの平面図である。
【図９】 プレートの他の変形例の平面図である。
【図１０】 プレートの他の変形例の平面図である。
【図１１】 プレートの他の変形例の平面図である。
【図１２】 インプラントの接続およびゆるみ止め用部材の正面立面図である。
【図１３】 図１２に示す部材の側面図である。
【図１４】 図１２および図１３に示す部材の平面図である。
１０ ねじボルト １１ 骨固定用ねじ付き部分 １３ 非円形断面ヘッド １４ ねじ付き端部シャンク ２０ 接続プレート ２１、２２ 開口部 ２６ 横方向斜面 ３０ 追加部材 ３２、３２’ 横方向脚 ３３、３３’ 横方向柱 ３７ 中心穴 ４０ ナット
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１２年３月２３日（２０００．３．２３）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フレデリック、コンシ フランス国ボルドー、リュ、ド、リグレ、 ６ (72)発明者 パトリック、アンリ フランス国ルバロワ、ペレ、ケ、ミシュ レ、11、ペニシュ、“アミニマ" Ｆターム(参考） 4C060 LL14 LL15
Claims (10)
- 【請求項１】 少なくとも２つの茎状ねじボルト（１０）と、これらのねじボルトをまとめて
実質的に堅固に接続するように構成された接続プレート（２０）とを備えた脊柱
骨接合用システムであって、各ねじボルトは骨固定用ねじ付き部分（１１）と、
非円形断面ヘッド（１３）と、ナット（４０）と協働するように構成されたねじ
付き端部シャンク（１４）とを有し、前記プレートは、前記ねじボルトの前記ね
じ付き端部シャンクがこれを貫いて通過するとともに前記非円形断面ヘッドと前
記ナットとの間に閉じ込められるように構成された少なくとも１つの開口部（２
１、２２）を有し、さらに、前記各茎状ねじボルトのヘッド（１３）と前記プレ
ートとの間の相対的な角運動を防止するよう、ゆるみ止め手段（３０）が設けら
れる脊柱骨接合用システムにおいて、前記の角方向のゆるみ止め手段は、前記プ
レートと前記茎状ねじボルトの前記ヘッドとの間に追加されるとともに前記茎状
ねじボルトの前記ねじ付き端部シャンクがこれを通過する部材（３０）を有し、
この部材がその形状によって前記ヘッド（１３）との間で第１のゆるみ止め協働
作用を生じさせるとともに、その形状によって前記プレート（２０）との間で第
２のゆるみ止め協働作用を生じさせることを特徴とする脊柱骨接合用システム。 - 【請求項２】 前記第１のゆるみ止め協働作用は、前記追加部材（３０）により前記非円形断
面ヘッド（１３）を上方から跨ぐことにより得られることを特徴とする請求項１
に記載のシステム。 - 【請求項３】 前記追加部材は、直線状の縁を備えた溝をそれらの間に画成する２つの横方向
脚（３２、３２’）を有し、前記溝の幅は前記茎状ねじボルトの前記ヘッド（１
３）の２つの平行平面の間の距離よりもわずかに大きいことを特徴とする請求項
２に記載のシステム。 - 【請求項４】 前記第２のゆるみ止め協働作用は、前記追加部材（３０）により前記プレート
（２０）を下方から跨ぐことにより得られることを特徴とする請求項１乃至３の
いずれかに記載のシステム。 - 【請求項５】 前記追加部材は、傾斜した盛り上がった縁（３５、３５’）を備えた溝をそれ
らの間に画成する２つの横方向柱（３３、３３’）を有し、前記プレート（２０
）は前記の傾斜した縁に当接するように構成された横方向斜面（２６）を有する
ことを特徴とする請求項４に記載のシステム。 - 【請求項６】 前記プレート（２０）は、前記追加部材（３０）の前記斜面（２６）にのみ当
接することを特徴とする請求項５に記載のシステム。 - 【請求項７】 前記追加部材（３０）は、中心穴（３７）を備えた略円盤形のコア（３１）を
有し、前記穴を貫いて前記茎状ねじボルト（１０）の前記ねじ付き端部シャンク
（１３）が通過可能であることを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の
システム。 - 【請求項８】 前記追加部材（３０）の幅は、前記プレート（２０）の幅に略等しいことを特
徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載のシステム。 - 【請求項９】 一組の茎状ねじボルト（１０）と、穴の構成の異なる一組のプレート（２０）
とを備え、前記穴は一定の幾何学的形状のわずかに長円形の１つの穴（２２）と
、１つ又は複数の異なる長さの細長い穴（２１；２１ａ、２１ｂ）であることを
特徴とする請求項１乃至８のいずれかに記載のシステム。 - 【請求項１０】 前記ナット（４０）は、前記プレート（２０）の上面に直接当接することを特
徴とする請求項１乃至９のいずれかに記載のシステム。
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