JP2001516386A - ポリオール流体組成物に対する流動調節剤としての網状細菌セルロース - Google Patents

ポリオール流体組成物に対する流動調節剤としての網状細菌セルロース

Info

Publication number
JP2001516386A
JP2001516386A JP54070598A JP54070598A JP2001516386A JP 2001516386 A JP2001516386 A JP 2001516386A JP 54070598 A JP54070598 A JP 54070598A JP 54070598 A JP54070598 A JP 54070598A JP 2001516386 A JP2001516386 A JP 2001516386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
fluid
polyol
bacterial cellulose
reticulated bacterial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP54070598A
Other languages
English (en)
Inventor
スカツグス,シイ・ブライアン
シフアーマン,トーマス・アール
スワジー,ジヨン・エム
デイアル,ハロルド・デイ
ラキツトスカイ,ウオルター・ジイ
Original Assignee
モンサント・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by モンサント・カンパニー filed Critical モンサント・カンパニー
Publication of JP2001516386A publication Critical patent/JP2001516386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/18Materials not provided for elsewhere for application to surfaces to minimize adherence of ice, mist or water thereto; Thawing or antifreeze materials for application to surfaces
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K5/00Heat-transfer, heat-exchange or heat-storage materials, e.g. refrigerants; Materials for the production of heat or cold by chemical reactions other than by combustion
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K8/00Compositions for drilling of boreholes or wells; Compositions for treating boreholes or wells, e.g. for completion or for remedial operations
    • C09K8/02Well-drilling compositions
    • C09K8/32Non-aqueous well-drilling compositions, e.g. oil-based
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/8215Microorganisms
    • Y10S435/822Microorganisms using bacteria or actinomycetales
    • Y10S435/823Acetobacter

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ポリオール基流体中に網状細菌セルロースを含む流動学的に調節された組成物及び該組成物から製造される流動学的に調節された流体組成物を開示する。組成物中に存在する網状細菌セルロースの量はポリオール基流体を増粘させるのに有効な量である。

Description

【発明の詳細な説明】ポリオール流体組成物に対する流動調節剤としての網状細菌セルロース 発明の背景 発明の分野 本発明は、網状細菌セルロースを流動調節剤として用いた流動学的に調節され たポリオール組成物に関する。関連する従来技術 流動学的に調節された、すなわち増粘された(viscosified)ポリオール組成物 は多くの用途を有する。これらの組成物はタイヤシーラント、流体駆動等のよう な流体保持/シーラント系に使用されている。ポリオール、特にポリエチレング リコールは、例えば成形スティック(リップスティック)、サンスクリーン、ア ストリンゼント、シェービング製品(例えば、プレシェーブリキッド、シェービ ングゲル及びクリーム、アフターシェーブローション)のような化粧品における 各種用途のための他の成分と組合わせてしばしば添加されている。ポリオールは 、ヘア固定剤、染毛剤やコンディショナーのような他のパーソナ ルケア製品中に通常添加されており、頭皮トリートメント用のデリバリービヒク ルとしてしばしば使用されている。これらの各用途においては、ポリオールと流 動調節剤との組合せにより容易に使用及び適用できる製品を提供する増粘組成物 が形成される。 流動学的に調節されたポリオールは、例えば歯磨きまたはゲル中の各種保湿剤 に対して優れた流動特性及びクリング特性を与える。合成潤滑剤は、ポリオール 基流体(polyol base fluids)の優れた流動性によりクリング及び垂れが抑制され 、潤滑剤の流れ落ちが防止される別の用途を有する。流動学的に調節されたポリ オールの粒状物を懸濁させる能力により、前記した粘性組成物は特定材料に対す る流体デリバリー組成物または担体として使用され得る。前記した流動学的に調 節されたポリオールを含有する金属工作流体は切粉を輸送するための補助手段と して使用され得る。更に、前記流体組成物は、他の粒状物質、例えば水溶性親水 コロイドに対する担体またはデリバリービヒクルとして使用され得る。これらの デリバリーまたは表面クリング特性は、ワニス及びペイント剥離剤や他の塗装用 途のような他の用途においても重要である。 流動学的に調節されたポリオールは、油田操作において、例えば掘穿泥水、改 修/仕上げ流体、セメンティング流体、油井断熱流体中に、バラスト材料、非石 油を主成分とする作動流体等として使用されてきた。 海洋油田から得た油を輸送するためには特殊設計のシステムを必要とする。海 洋底の下方から圧送される油の温度はときには約104〜121℃(220〜2 50°F)であり、油は水を介して輸送しなければならないがその水の温度は0 〜10℃(32〜50°F)位の低温であり得る。そのような低温環境を介して 油を輸送するシステムは、油を周囲環境の低温から断熱するための適当な手段を 有していなければならない。 十分に断熱されないと、油温度が低下する。油をパイプラインの中を圧送して いるときに油の低粘度及び高ポンパビリティを保持するためには、高い油温度を 維持することが重要である。温度が低下すると、油の粘度が上昇し、圧送するの が困難となる。更に、より低温では、油中に存在する各種炭化水素留分が分離、 結晶化する恐れがある。例えば、パラフィン、低粘性炭化水素、中粘性炭化水素 、オイルスラッジ等はパイプライン壁に付着し、油の流れが次第に制限される。 従って、輸送手段(通 常、パイプライン)は、油が効率的に流れるように断熱されなければならない。 Ramsayらの米国特許第5,290,768号明細書は、流動学的に調節 したウェランガム/エチレングリコール組成物を油パイプラインに対する断熱流 体として使用することを記載している。エチレンジアミン四酢酸のようなキレー ト剤が、パイプライン圧送作業中に存在する金属イオン汚染物の有害作用を最小 限とするために前記組成物中に存在している。しかしながら、キレート剤を添加 せずとも、高温で金属イオン汚染物の存在下で長期間安定性を有する断熱材料と して使用される改良された流動学的に調節された組成物はパイプライン油断熱の ために非常に望ましい。 網状細菌セルロースは、有用かつ独自の流動調節剤、すなわち増粘剤である。 各種の多糖類誘導体、ガーガム、ウェランガム、キサンタンガムまたはアルギン 酸ナトリウムのような水溶性増粘剤とは異なり、網状細菌セルロースは超微細セ ルロース繊維のコロイド状ネットワークである。このネットワークによって、本 発明で使用される網状細菌セルロースは他の多糖類誘導体と区別される。網状細 菌セルロースの超微細セルロース繊 維が基本流体に分散されると、コロイド状ネットワークが流体中に広がる。この 分散形態では、網状細菌セルロースは、水溶性多糖類物質に悪影響を及ぼす、例 えば厳しい温度、pH、塩度及び剪断のような厳しい条件の多くに対して反応を 示さない。 本明細書中、用語「網状細菌セルロース」は、好気性培養技術を用いて微生物 により産生されるセルロースを指し、水不溶性繊維の高度で網状で枝分かれした 連続構造により特徴付けられる。網状細菌セルロースは、撹拌条件下でアセトバ クター属により産生され得、ミズリー州セントルイスに所在のthe Mons anto Companyの1つのNutraSweetKelco Comp anyからCellulonの登録商標で市販されている。 網状細菌セルロースの製造は公知である。例えば、援用により本明細書に含ま れるとする米国特許第5,079,162号明細書及び同第5,144,021 号明細書は、Acetobacter aceti var.xylinumの 菌株を用いて撹拌培養条件下で網状細菌セルロースを好気的に産生するための方 法及び培地を記載している。撹拌培養条件を使用すると、所望セルロースは少な くとも0.1g/l/時で平均 70時間にわたり持続的に産生される。約80〜85%の水を含有する湿ケーキ 形態の網状セルロースは、上記特許明細書に記載の方法及び条件を用いて産生さ れ得る。乾燥した網状細菌セルロースは、いずれも公知のスプレー乾燥、ドラム 乾燥、トレー乾燥または噴霧乾燥のような乾燥技術を用いて産生され得る。 アセトバクターは、特徴的には0.6〜0.8μm×1.0〜4μmの桿状グ ラム陰性菌である。アセトバクターは強い好気性生物であり、すなわち代謝が呼 吸代謝であり、発酵代謝でない。この細菌は更に、微結晶セルロースと化学的に 同一の多数のポリβ−1,4−グルカン鎖を産生する能力により区別される。網 状細菌セルロースのミクロセルロース鎖、すなわちミクロフィブリルは細胞膜の 外側サイトで細菌表面で合成される。これらのミクロフィブリルは通常約1.6 nm×5.8nmの断面積を有する。小さな粒径のために、ミクロフィブリルは 通常の木材セルロースよりも数倍大きい表面積を有する。この非常に高い表面積 が、網状細菌セルロースの多くの独自の機能性(粘度、降伏応力、結合性等)に 関与する。 網状細菌セルロース組成物を含む水性の流動学的に調節 された組成物は、油製造分野で使用されている。米国特許第5,009,797 号明細書は、網状細菌セルロース及びゲル化剤の水性混合物からなる高粘性の水 性ハイドロリックフラクチャリング流体組成物を開示している。温度稀薄化(tem perature thinning)及び物理的剪断に対して高い耐性を示す水性架橋フラクチャ リング流体も、網状細菌セルロース、ゲル化剤及び架橋剤を用いて製造されてい る(米国特許第5,350,528号明細書)。 網状細菌セルロースを含有する水性坑内掘削泥水を用いて地層を掘削する方法 が米国特許第5,362,713号明細書に開示されている。前記掘削泥水は更 に、セルロース誘導体、ポリアクリルアミドまたは他の多糖類のように水溶性ポ リマーを含み得る。 Moranoの米国特許第5,366,750号明細書は、食品の詰め物また はクリームとして使用するための、カオトロピック剤で予め乾燥させた超高度の 表面セルロース物質、例えば細菌発酵セルロースを含む食用非水性熱安定組成物 を開示している。これらの組成物は非常に低い水活性を有し、更に食用の非水性 親水性液体を含む。 しかしながら、工業用に有用な万能で安定な流動学的に調節されたポリオール 組成物は依然として強く要望されている。この非常に望ましい組成物は、良好な 流動性を有し、圧送及び注入が可能であり、現在のポリオール用途の評価を高め るであろう。 発明の要旨 本発明は、ポリオール基流体(polyol base fluid)中に網状細菌セルロースを 含む、万能で安定な流動学的に調節された組成物に関する。組成物中に存在する 網状細菌セルロースの量は、スムーズで均一に流すことができ、よって組成物を 圧送及び注入することができながら、組成物を増粘及び安定化するのに有効な量 である。 本発明は、流動学的に調節されたポリオール組成物、該組成物から製造される 流体組成物、並びに前記組成物の氷結防止剤、垂れ防止または降伏点改善剤、掘 削泥水、流体デリバリー組成物(例えば、親水コロイドデリバリー流体)、坑内 流体等としての使用方法に関する。 本発明は更に、流動学的に調節されたポリオール組成物を断熱組成物として、 すなわちパイプライン断熱剤として使用する 方法に関する。本発明の流動学的に調節されたポリオール組成物は、比較的低温 の環境、例えば海水中に位置するパイプ内を輸送している間油温度を比較的高温 に維持するのに特に適している。 発明の詳細な説明 本発明の流動学的に調節されたポリオール組成物は、網状細菌セルロース及び ポリオール基流体の万能で安定な分散物からなる。前記ポリオール組成物は、網 状細菌セルロースとポリオール基流体を混合して均質分散物を形成することによ り製造され得る。好ましくは、網状細菌セルロースは高エネルギー混合条件を用 いて、例えば高剪断混合または均質化を用いてポリオールに分散され得る。セル ロース分散物を形成するのに有用であり得る装置には、Gaulinホモジナイ ザー、Waringブレンダー、またはSilverson、Ross、Gre aves等から製造されているような他の高剪断ミキサー、またはHeidol phプロペラミキサーが含まれる。 ポリオール組成物中に存在する網状細菌セルロースの量は、ポリオール基流体 を効果的に濃縮する、換言すればポリオール基流体を所望の粘度に増粘するのに 必要な量であり、所望の粘 度は組成物の所期用途により異なり得る。前記ポリオール組成物を直接使用して もよく、または流動学的に調節された流体組成物を形成するための他の添加剤と 組合せて使用してもよい。本発明の流動学的に調節された組成物は有利な安定性 及び良好な流動特性、すなわち良好なポンパビリティ特性を有する。これらの組 成物はチキソトロープ性であり、撹拌、かき混ぜまたは振盪すると液化し、静置 させると濃縮する。本発明の好ましいポリオール組成物は、静置させるとゲル構 造を形成する。 本発明の流動学的に調節されたポリオール組成物を製造するために使用される 網状細菌セルロースは、培地(液体または濃縮繊維)、湿ケーキまたは粉末の形 態を有することができるが、好ましくは湿ケーキまたは乾燥粉末のような固体と して使用される。本発明のポリオール組成物中に存在する網状細菌セルロースの 量は特定用途のために必要な組成物の粘度に依存して異なるが、通常使用される セルロースの量は組成物の約0.005重量%〜約2.0重量%である。 本発明の流動学的に調節された組成物中に使用され得るポリオール基流体は、 2個以上の水酸基を含むポリヒドロキシル含有溶媒である。ポリオール基流体の 例には、グリコール類(例 えば、エチレングリコール、プロピレングリコール)、ポリグリコール類(例え ば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール)及び多価アルコール 類(例えば、グリセロール)が挙げられるが、これらに限定されない。前記基本 流体は単独でも、または基本流体と混和し得る他の溶媒、例えば水、低級アルキ ルアルコールまたは他のポリオールと組合せて使用することができる。市販され ているポリオール基流体はしばしば低量の水を含めた不純物を含有している。通 常、これらのポリオール基流体は10重量%未満、好ましくは5重量%未満の水 を含有している。従って、ポリオール基流体は実質的に非水性の溶媒であり、該 流体から製造される流動学的に調節された組成物は実質的に非水性の流動学的に 調節された組成物であると見做される。本発明の流動学的に調節されたポリオー ル組成物中に使用される流体の総量は組成物の所期用途に依存して異なる。しか しながら、本発明のポリオール組成物中の流体の総量は、通常組成物の約40重 量%〜約99.995重量%である。本発明のポリオール組成物中のポリオール 基流体の量は、組成物中の流体の総量の約50重量%〜約99.995重量%、 好ましくは組成物中の流体の総量の約95重量%〜約99.9重 量%である。 ポリオール基流体中に分散させると、網状細菌セルロースは降伏応力の形成時 に有効な微細構造を生ずる。降伏応力は、ゲル様系において流れを起こすのに必 要な力の尺度であり、流体運動を開始するのに必要な応力を表す。降伏応力は流 体の懸濁能を示す。網状細菌セルロースを特にポリオール基流体中で使用するこ とにより達成される降伏応力により、各種工業用途に対して優れた安定性が付与 される。断熱流体を製造するときに使用すると、網状細菌セルロースにより形成 される細かなネットワーク下部構造により熱対流の形成及び循環が効果的に防止 される。流体担体またはデリバリー組成物を製造するために使用すると、細かな ネットワーク下部構造により親水コロイド粒子、金属切粉等のような粒状物質を 懸濁される流体の能力が向上し、放置しても沈降しない粒子の滑らかで安定な懸 濁物が形成される。 本発明の流動学的に調節されたポリオール組成物は、氷結防止流体、特に航空 機や着氷気候において氷を形成しない状態を維持することが必要な他の機械に対 する氷結防止流体に対して優れたクリング特性及び垂れ防止特性を付与するのに 有用であ る。流動学的に調節されたポリオール組成物を氷結防止流体組成物として使用す る方法は、ポリオール組成物を保護すべき対象物または基体の表面に対して噴霧 、注入または圧送により適用することを含む。ポリオール組成物の優れたクリン グ特性により、組成物の対象物の表面からの流れ落ちが抑制または実質的に防止 され、これにより対象物の表面と環境の間にバリアーが形成される。更に、対象 物が動き始めると、すなわち航空機が離陸し始め、翼にかかる空気の力が大きく なると、チキソトロープ性ポリオール組成物は液化し、対象物に垂れ、それによ り対象物の効果的な仮コーティングとして機能する。 本発明の流動学的に調節された流体組成物は、本発明の流動学的に調節された ポリオール組成物に加えて、特定用途のために通常存在するか、存在させること が所要または所望される各種添加剤を含有する。典型的な添加剤には、組成物の 活性物質または組成物の分解を防止するために添加される安定化剤が含まれ得る 。網状細菌セルロースは流動学的に調節された組成物の高粘性及び安定性を各種 添加剤の存在下で維持し得るので、本発明の組成物は有利には広範囲の用途に有 用である。更に、網状細菌セルロース組成物は安定を維持するので、本発明の組 成物は従来の多くの増粘剤の場合に必要とされる安定化剤を添加せずに使用され る。 本発明の1つの実施態様では、流動学的に調節された断熱流体が製造され得、 感温性流体(例えば、油)を感温性流体を取り囲む低温環境を介して輸送するた めに使用される。本発明の流動学的に調節された断熱流体組成物は、ポリオール 基流体中に網状細菌セルロースを含有し、場合により補助物質、腐食防止剤及び /または金属イオン封鎖剤(金属キレート化剤)を含有し得る。 本発明の流動学的に調節された断熱組成物は、流体輸送部材の外表面を該流体 組成物で包囲することにより感温性流体を断熱するために使用され得る。通常、 パイプまたはパイプの集合体(パイプ束)のような流体輸送部材は搬送管内に配 置される。搬送管は、断熱チャンバを形成するために流体輸送部材よりも十分に 大きい直径を有している。本発明の流動学的に調節された断熱組成物を断熱チャ ンバに導入すると、流体輸送部材が包囲または封入され、安定で効果的な断熱系 が形成される。この断熱系により、パイプラインの流体輸送部材の中を輸送作業 (流体の圧送)中の流体の熱損失が低減される。この配置によれば、 流体輸送部材を低温環境から効果的に断熱することができる。 上記した方法が特に適用される感温性流体は油、特に海底油井から得た油であ る。前記油は本来海洋底近くの海水よりも高い温度を有しており、海上もしくは 陸上基地の採油施設に達するまでパイプラインの中を通過させているときに低温 海水環境から断熱し、その本来の高温を維持する。断熱流体組成物の断熱能は、 エンドライン最低油温度を維持しながら、より長い海底ラインが可能であるかま たはより短いラインを用いるより遅い生産速度が可能である能力である。 本発明の断熱組成物はまた、別の断熱系で生じ得る搬送管の浮遊を実質的に解 消するためにパイプ束をバラストするのに役立つ。押出フォームまたは断熱ラッ ピングのような低密度を有する従来の断熱材料は前記した安定性を与えない。 本発明の断熱組成物がカチオンの存在下で安定であることは重要である。カチ オンは、増粘剤または多糖類と架橋することによりアニオン多糖類で増粘化した 流体に悪影響を及ぼす恐れがある。断熱組成物を収容するために使用されるスチ ール製またはコンクリート製パイプは、カチオン汚染物質源として働く。スチー ル製パイプは断熱組成物中に鉄イオンまたは他の金属イ オンを導入する恐れがある。パイプ中に使用されるコンクリートは、流体中にカ ルシウムイオンを導入する恐れがある。本発明の流動学的に調節された断熱流体 組成物は金属イオン封鎖剤を添加しなくても金属イオンの存在下で安定であるこ とが有利である。しかしながら、組成物の安定性を向上させるために金属イオン 封鎖剤(キレート化剤)を本発明の断熱組成物に適宜添加してもよい。 本発明の流動学的に調節された断熱組成物は、油井断熱材料として他にも有利 な特性を有する。ポリオール基流体中の網状細菌セルロースは水及び塩水と相溶 性である。更に、ポリオール基流体が水と混和性であるので、組成物の漏出を起 こすような環境に対する持続的な悪影響が生じない。 本発明の流動学的に調節された断熱組成物中に存在する網状細菌セルロースの 量は、組成物中の対流を実質的に減ずるまでポリオール基流体を増粘させるのに 有効な量である。流体組成物中に存在するセルロースの量は、通常組成物の約0 .05重量%〜約2重量%、好ましくは約0.1重量%〜約1重量%、より好ま しくは約0.4重量%〜約0.7重量%である。流体組成物中に存在するポリオ ール基流体の量は、組成物の約50 重量%〜約99.995重量%、好ましくは約95重量%〜約99.6重量%で ある。 場合により、対流形成を十分に抑制するため及び/または生じた混合物のポン パビリティを改善するために補助物質すなわち分散剤を本発明の断熱組成物中に 使用してもよい。本発明で有用な補助物質は典型的には、網状細菌セルロースの 表面と非共有的に相互作用(換言すれば、セルロースと水素結合)し得る水溶性 ポリマーである。前記補助物質は、網状細菌セルロース分散物の流動挙動を調節 するために使用され得、活性化効率を向上させ、セルロースが凝集及び沈降する 可能性を抑制し、そして網状細菌セルロース分散物から生成される乾燥物質に対 する分散剤及び再活性化助剤として作用すべく高エネルギー分散/活性化プロセ スの助剤として作用する。補助物質はそのままの形態でまたは溶液として添加さ れ得る。適当な補助物質は水溶性のセルロース物質である。従って、本発明の断 熱流体組成物は適宜、補助物質をポリオール基流体中に安定化させるのに十分な 量の水を含有し得る。本発明で有用な補助物質には、ヒドロキシエチルセルロー ス(HEC)、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース(M C)、カルボキ シメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)、非イ オン性セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、セルロース繊維 (すなわち、ニューハンプシャー州ベルリンに所在のJames River Corp. びキサンタンガムが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい補助物質は カルボキシメチルセルロースである。存在させる場合、本発明の断熱組成物中に 使用する補助物質の量は組成物の約0.05重量%〜約1重量%、好ましくは約 0.05重量%〜約0.25重量%である。 場合により、コンクリート製またはスチール製パイプが断熱流体組成物と連続 的に接触して劣化するのを防ぐことによりパイプライン/断熱材系の安定性を向 上させるために本発明の断熱流体中に腐食防止剤を存在させてもよい。腐食防止 剤は、パイプ表面に付着してパイプ上に保護コーティングを形成する化合物また は組成物である。有用な腐食防止剤には、界面活性剤、例えばN−ラウリルサル コシン(W.R.Grace,Co. ールアミン、脂肪ジアミン、ホスホネート、アセチレンアルコ ール、ポリオキシアルキル化アミン及びポリオキシアルキル化イミダゾリンが挙 げられるが、これらに限定されない。好ましい腐食防止剤はN−ラウリルサルコ シンである。存在させる場合、本発明の断熱組成物中に使用する腐食防止剤の量 は組成物の約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.05重量%〜約0. 1重量%である。 場合により、断熱流体組成物中に存在する恐れがある金属カチオンに結合する ことによりパイプライン/断熱材系の安定性を向上させるために本発明の断熱流 体中に金属イオン封鎖剤または金属キレート化剤を存在させてもよい。一旦キレ ート化剤に結合すると、金属カチオンと断熱流体中の他の物質との更なる反応が 抑制もしくは防止される。従って、本発明において金属イオン封鎖剤またはキレ ート化剤として有用な化合物は、金属イオン、特にパイプライン構造物中に使用 される材料中に存在するかまたは該材料から生成する金属イオンと安定な複合体 を形成する化合物または組成物である。有用な金属イオン封鎖剤(キレート化剤 )の例には、ポリホスフェート類(例えば、ピロホスフェート、メタホスフェー ト)、ヒドロキシ酸塩類(例えば、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム )、アミノ ポリカルボン酸類(例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸) 、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール)が含まれるが、これ らに限定されない。存在させる場合、本発明の断熱組成物中に使用する金属イオ ン封鎖剤の量は組成物の約0.05重量%〜約1重量%、好ましくは約0.05 重量%〜約0.2重量%である。 本発明の流動学的に調節された断熱流体組成物は、上記した添加剤の少なくと も1つを本発明の流動学的に調節されたポリオール組成物と混合して製造され得 る。場合により、補助物質、腐食防止剤及び/または金属イオン封鎖剤を、その まま(固体粉末として、または液体として)または溶液状の添加剤を分散ポリオ ール組成物と混合することにより添加してもよい。或いは、補助物質を網状細菌 セルロースと混合後分散して、ポリオール中に補助物質及び網状細菌セルロース を分散混合させてもよい。添加剤の溶液は、添加剤の溶解特性に応じて水または ポリオール基流体中に添加剤を溶解して調製され得る。 本発明の流動学的に調節された断熱流体組成物は、好ましくは網状細菌セルロ ース、エチレングリコールもしくはポリエチレングリコール、及びカルボキシメ チルセルロースもしくはカ チオン性ヒドロキシエチルセルロースを含む。より好ましくは、断熱流体組成物 は網状細菌セルロース、エチレングリコール及びカルボキシメチルセルロースを 含む。 流体デリバリー組成物は本発明の別の実施態様である。これらのデリバリー組 成物は、流体中に懸濁されるが溶媒和にならず、従って流体によりデリバリーま たは担持され得る粒状物質、すなわち活性物質を含む。前記デリバリー組成物は 、通常粒状物質及び他の所要添加剤と上記した本発明の流動学的に調節されたポ リオール組成物を混合して製造される。本発明の親水コロイドデリバリー流体組 成物中に使用されるポリオール基流体は、デリバリーまたは担持すべき親水コロ イドまたは他の粒状物質を溶解または溶媒和しない流体である。特に有用なポリ オール基流体はポリエチレングリコール(PEG)である。好ましいポリオール 基流体はPEG200、PEG300、PEG400等の名称で市販されている ポリエチレングリコールである。 本発明のポリオール組成物と混合して水溶性親水コロイドを含む流体デリバリ ー組成物は、親水コロイド、すなわち食品スターチを食品加工システムに計量す るのに有用である。通常、 親水コロイドは乾燥粉末として市販されており、そのような固体粉末の任意量を 正確に計量することはしばしば困難である。本発明の流動学的に調節されたポリ オール組成物中に親水コロイドが安定的に粘性であるが、なお流動的に分散され ると、慣用の液体分配装置、例えばコンクリートレディーミックスプラントでは 液体分配装置、食品及び工業プラントではレディーミックストラック上の装置及 び液体プロセス食品システム等を用いて親水コロイドを計量することができる。 本発明の親水コロイドデリバリー流体組成物中に存在する網状細菌セルロース の量は、組成物の約0.005重量%〜約2.0重量%、好ましくは0.005 重量%〜0.5重量%である。流体デリバリー組成物中に存在する親水コロイド 粒状物質の量は、組成物の約0.1重量%〜約60重量%である。流体デリバリ ー組成物中に使用されるポリオール基流体の量は、流体にデリバリーすべく粒状 物質の重量が用途特異的であるので組成物の種類により大きく変化する。組成物 中に存在するポリオール基流体の量は、セルロース/親水コロイド混合物を所望 の粘度に流動化させるのに必要な量である。従って、前記組成物中に使用するポ リオール基流体の量は組成物の約40重 量%〜約99.9重量%であり得る。しかしながら、ポリオール基流体は本発明 で使用される流体の約95〜100%を占める。 本発明の別の実施態様では、流動学的に調節したポリオール組成物は掘削泥水 として使用され得る。掘削泥水は、掘削作業中ドリルを清浄及び冷却するために 使用される。通常、掘削泥水は、岩切削屑、例えば岩粒子または他の屑をドリル から流し、岩切削屑を表面に懸濁または輸送して、切削効率を向上させるために ドリルを介して圧送される。本発明の掘削泥水組成物中に存在する網状細菌セル ロースは、組成物の約0.005重量%〜約2.0重量%、好ましくは組成物の 0.02重量%〜約0.5重量%である。切削流体組成物中に存在するポリオー ル基流体の量は、組成物の約90重量%〜約99.995重量%である。 本発明の流動学的に調節されたポリオール組成物は、上記した以外の他の広範 囲の用途に対して優れた特性を付与するために有用である。例えば、ポリオール 組成物は、ペイントまたはワニス剥離剤、タイヤシーラント、空気ショックアブ ソーバ、流体駆動、金属作動流体、潤滑剤、化粧品、パーソナルケア製 品等に対してクリング特性及び垂れ防止特性を付与するために有用である。各用 途では、本発明のポリオール組成物の混合物を含み、ペイントまたはシーラント 形成材料を除去する溶媒のような添加剤及び特殊用途に対して適当な粘度を有す る流動学的に調節された流体組成物は、被覆すべき対象物の表面に対して噴霧、 注入または圧送することにより適用され得る。例えば、タイヤシーラント流体組 成物は、タイヤの内表面を被覆及びシールするためにタイヤに導入することがで きる。一方、ペイント剥離剤流体組成物は椅子、ドア、またはペイントを剥離す べき対象物の塗装面に対して適用され得る。流体組成物のクリング特性及び垂れ 防止特性により、該組成物を被覆した対象物または基体の表面から組成物が流れ 落ちるのが抑制または実質的に防止される。 本発明のポリオール組成物を含む組成物及びその各種用途を記載してきたが、 この記載により本発明を限定するつもりはなく、当業者ならば本発明のポリオー ル組成物及び該組成物を含む組成物の用途を容易に考えつき、これら全てが本発 明の範囲に包含される。下記実施例は本発明の特定の好ましい実施態様にすぎず 、発明を限定するものではない。実施例1:ポリオール組成物 湿ケーキ形態の網状細菌セルロースを、砕解またはのこ刃型混合ブレードを備 えた高速回転(1200rpm)ライトニング−スタイルミキサーを用いてポリ エチレングリコール(PEG200)に分散させた。すべての湿ケーキが肉眼で 見て分散されるまで混合を続けた。 溶液を1500psiの圧力下で延長ホモジナイザーに3回通した。使用した 延長ホモジナイザーには0.25mmの間隙で0.5直径ノズルが設けられてい た。前記ユニットは、一定の間隙を有するノズル及びプレートを含む分散デバイ スを含み、流体または多成分系は前記間隙に圧送される。延長ホモジナイザーは 、援用により本明細書に含まれるとする国際特許出願第96/40423号明細 書により詳しく記載されている。このユニットに対する圧力は圧縮ガスにより供 給される。 生じた網状細菌セルロース/ポリエチレングリコール流体の室温における粘度 を、小さなサンプルアダプター(スピンドルSC4−14)を備えたブルックフ ィールドDV3型粘度計を用いて2.5rpmで調べた。網状細菌セルロースの 濃度は活性物質の重量%として示す。 実施例2:断熱組成物1 エチレングリコール(200ml)、湿ケーキ形態の網状細菌セルロース(5 .56g、固形分18重量%)及びカルボキシメチルセルロース(CMC 7L 、脱イオン水中5重量%CMC溶液6.67g)をガラス製メーソンジャー中で 合わせた。本実施例における湿ケーキ形態の網状細菌セルロース(活性分):C MCの比率は3:1であった。メーソンジャーにブレンダー−ブレードアセンブ リ(OsterまたはWaring)を取り付け、混合物を高速で10〜20分 間ブレンドした。ブレンドした混合物を真空下で脱ガスした。 実施例3:断熱組成物2 エチレングリコール(200ml)、湿ケーキ形態の網状細菌セルロース(5 .56g、固形分18重量%)及びカルボキ シメチルセルロース(CMC 7L、0.67g、固体粉末)をガラス製メーソ ンジャー中で合わせた。本実施例における湿ケーキ形態の網状細菌セルロース( 活性分):CMCの比率は2:1であった。メーソンジャーにブレンダー−ブレ ードアセンブリを取り付け、混合物を高速で10〜20分間ブレンドした。ブレ ンドした混合物を真空下で脱ガスした。 実施例4:断熱組成物3 エチレングリコール(200ml)、乾燥状態の網状細菌セルロース(2g、 活性分50%、コーンスターチ充填剤50%)及びカルボキシメチルセルロース (CMC 7L、0.5g)をガラス製メーソンジャー中で合わせた。本実施例 における網状細菌セルロース(活性分):CMCの比率は2:1であった。メー ソンジャーにブレンダー−ブレードアセンブリを取り付け、混合物を高速で10 〜20分間ブレンドした。ブレンドした混合物を真空下で脱ガスした。 高温安定性試験方法 断熱組成物1の網状細菌セルロース/エチレングリコール流体(180ml) を透明な耐熱性容器に入れた。腐食させた軟鋼クーポンを流体に加えた。ゲル: 金属表面の比率をほぼ 6cm3/cm2とした。腐食させた金属クーポンは海底断熱パイプ中に存在する 鉄を模擬するために使用した。容器中の残部には窒素ガス流をパージし、容器上 にカバーを固定した。容器を80℃(176°F)のオーブン中に入れ、6ヶ月 間にわたり定期的に観察した。このサンプルは、1年間にわたってチキソトロピ ー特性を維持し、エチレングレコールの分離は検出されなかった。基本流体が分 離すると、対流が生じ、それに伴って断熱性が低下するであろう。 実施例5:親水コロイド流体組成物 湿ケーキ形態の網状細菌セルロース(7.5g、固形分18重量%)を、Wa ringブレンダーを用いて“高”にセットしてポリエチレングリコール(PE G200、ミシガン州ミッドランドに所在のDow Chemical Co. )(500ml)と5分間混合して、粘性の均質分散物を作成した。ウェランガ ム(26g、カリフォルニア州サンジェゴに所在のMonsantoの1つのK elcoより販売)を、プロペラ型ミキサーを用いて650rpmで混合しなが らゆっくり添加した。生じた網状細菌セルロース/ポリエチレングリコール中の ウェランガムの懸濁液は安定であり、沈降は生じなかった。 当業者には自明のように他の変更または修飾も本発明の範囲及び教示の範囲内 である。本発明は以下の請求の範囲の記載以外では限定されない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 7/00 C09K 7/00 E 7/02 B 7/02 5/00 D (72)発明者 スワジー,ジヨン・エム アメリカ合衆国、カリフオルニア・92109、 サン・デイエゴ、オリバー・アベニユー・ 2013 (72)発明者 デイアル,ハロルド・デイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・92019、 エル・カホン、アベニダ・マーセラ・ 11640 (72)発明者 ラキツトスカイ,ウオルター・ジイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・92129、 サン・デイエゴ、メノナイト・ポイント・ 13946

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (i)網状細菌セルロース及び(ii)エチレングリコールを含む流動学 的に調節されたポリオール組成物であって、前記網状細菌セルロースが組成物の 流れを実質的に減ずるまでエチレングリコールを増粘させるのに有効な量で存在 することを特徴とする前記組成物。 2. (i)網状細菌セルロース、(ii)エチレングリコール及び(iii) カチオン性ヒドロキシエチルセルロースまたはカルボキシメチルセルロースを含 む流動学的に調節されたポリオール組成物であって、前記網状細菌セルロースが 組成物の流れを実質的に減ずるまでエチレングリコールを増粘させるのに有効な 量で存在することを特徴とする前記組成物。 3. 網状細菌セルロース及びポリオール基流体を含む流動学的に調節された組 成物を対象物の表面に適用するステップを含む対象物の表面の氷結を防止する方 法であって、前記網状細菌セルロースが組成物の流れを実質的に減ずるまでポリ オール基流体を増粘させるのに有効な量で存在することを特徴とする前記方法。 4. 網状細菌セルロース及びポリオール基流体を含む流動学的に調節されたポ リオール組成物をドリルを介して圧送することを含む流動学的に調節されたポリ オール組成物を掘穿泥水として使用する方法であって、前記網状細菌セルロース が組成物の約0.005重量%〜約2.0重量%の濃度で存在することを特徴と する前記方法。 5. 網状細菌セルロース及びポリオール基流体を含む流動学的に調節されたポ リオール組成物を対象物の表面に適用することを含む流動学的に調節されたポリ オール組成物を垂れ防止剤として使用する方法であって、前記網状細菌セルロー スが組成物が対象物の表面から流れ落ちるのを実質的に防止するまでポリオール 基流体を増粘させるのに有効な量で存在することを特徴とする前記方法。 6. (i)網状細菌セルロース、(ii)ポリオール基流体、(iii)少な くとも1つの補助物質及び(iv)腐食防止剤を含む流動学的に調節された断熱 流体組成物であって、前記網状細菌セルロースが組成物中の対流を実質的に減ず るまでポリオール基流体を増粘させるのに有効な量で存在することを特徴とする 前記組成物。 7. 更に金属イオン封鎖剤を含むことを特徴とする請求の範囲第6項に記載の 組成物。 8. 流体輸送部材の外表面を網状細菌セルロース及びポリオール基流体を含む 流動学的に調節されたポリオール組成物で包囲するステップを含む流体輸送部材 を断熱する方法であって、前記網状細菌セルロースが組成物中の対流を実質的に 減ずるまでポリオール基流体を増粘させるのに有効な量で存在することを特徴と する前記方法。 9. 前記ポリオール組成物が更に少なくとも1つの補助物質及び腐食防止剤を 含むことを特徴とする請求の範囲第8項に記載の方法。 10. (i)網状細菌セルロース、(ii)ポリオール基流体及び(iii) 粒状物質を含む流体デリバリー組成物であって、前記網状細菌セルロースが粒状 物質を流体組成物中に懸濁させるのに有効な量で存在することを特徴とする前記 組成物。 11. 網状細菌セルロース及びポリオール基流体を含む流動学的に調節された ポリオール組成物に粒状物質を添加するステップを含む流体組成物中に粒状物質 を懸濁させる方法であって、前記網状細菌セルロースが粒状物質を流体組成物中 に懸濁させ るのに有効な量で存在することを特徴とする前記方法。 12. 粒状物質が水溶性親水コロイド物質であることを特徴とする請求の範囲 第10項に記載の流体デリバリー組成物。 13. ポリオール基流体がグリコール類、ポリグリコール類及び多価アルコー ル類からなる群から選択されることを特徴とする請求の範囲第1項〜第6項、第 8項、第10項または第12項のいずれか1項に記載の組成物。
JP54070598A 1997-03-17 1998-03-17 ポリオール流体組成物に対する流動調節剤としての網状細菌セルロース Pending JP2001516386A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US81965597A 1997-03-17 1997-03-17
US08/819,655 1997-03-17
PCT/US1998/005175 WO1998041592A1 (en) 1997-03-17 1998-03-17 Reticulated bacterial cellulose as a rheological modifier for polyol fluid compositions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001516386A true JP2001516386A (ja) 2001-09-25

Family

ID=25228703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54070598A Pending JP2001516386A (ja) 1997-03-17 1998-03-17 ポリオール流体組成物に対する流動調節剤としての網状細菌セルロース

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5951910A (ja)
EP (1) EP0966505A1 (ja)
JP (1) JP2001516386A (ja)
CA (1) CA2283759A1 (ja)
WO (1) WO1998041592A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513677A (ja) * 2008-03-11 2011-04-28 ハルリブルトン エネルギ セルビセス インコーポレーテッド 改良された水性ベース絶縁性流体及び関連方法
JP2012219108A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Kao Corp 固形石鹸及びその製造方法
JP2018035302A (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 第一工業製薬株式会社 凍結抑制剤

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030130133A1 (en) * 1999-01-07 2003-07-10 Vollmer Daniel Patrick Well treatment fluid
US6489270B1 (en) * 1999-01-07 2002-12-03 Daniel P. Vollmer Methods for enhancing wellbore treatment fluids
FR2793683B1 (fr) * 1999-05-20 2003-07-25 Oreal Composition anhydre de soin ou de maquillage contenant des fibres et des polyols
IT1313690B1 (it) * 1999-11-26 2002-09-09 Eni Spa Fluidi di perforazione non-danneggianti.
US6500947B1 (en) * 2001-08-24 2002-12-31 Weyerhaeuser Company Superabsorbent polymer
FR2840314B1 (fr) * 2002-06-03 2004-08-20 Inst Francais Du Petrole Methode d'isolation thermique, procede de preparation d'un gel isolant et gel isolant obtenu
US20030034137A1 (en) * 2002-07-19 2003-02-20 Neogi Amar N. Superabsorbent cellulosic fiber
US20040011990A1 (en) * 2002-07-19 2004-01-22 Tetra Technologies, Inc. Thermally insulating fluid
US20030034136A1 (en) * 2002-07-19 2003-02-20 Neogi Amar N. Superabsorbent cellulosic fiber
US20030024663A1 (en) * 2002-07-19 2003-02-06 Neogi Amar N. Superabsorbent cellulosic fiber
US20030035950A1 (en) * 2002-07-19 2003-02-20 Neogi Amar N. Superabsorbent cellulosic fiber
US8278257B2 (en) * 2005-04-06 2012-10-02 W. M. Barr & Company, Inc. Color changing paint removing composition
US8053216B2 (en) * 2005-05-23 2011-11-08 Cp Kelco U.S., Inc. Bacterial cellulose-containing formulations
US8030389B2 (en) * 2006-09-12 2011-10-04 Baker Hughes Incorporated Thermal insulation composition
US8772359B2 (en) 2006-11-08 2014-07-08 Cp Kelco U.S., Inc. Surfactant thickened systems comprising microfibrous cellulose and methods of making same
US9045716B2 (en) 2006-11-08 2015-06-02 Cp Kelco U.S., Inc. Surfactant thickened systems comprising microfibrous cellulose and methods of making same
US7888308B2 (en) * 2006-12-19 2011-02-15 Cp Kelco U.S., Inc. Cationic surfactant systems comprising microfibrous cellulose
US20100016575A1 (en) * 2008-07-15 2010-01-21 Zhi-Fa Yang Bacterial cellulose-containing formulations lacking a carboxymethyl cellulose component
US8105430B2 (en) * 2009-06-30 2012-01-31 Alberta Research Council Inc. Aircraft anti-icing fluids formulated with nanocrystalline cellulose
JP2013503933A (ja) * 2009-09-08 2013-02-04 シーピー ケルコ ユーエス インコーポレイテッド 粉末版微小繊維状セルロースの適合性および効率を改善する方法
DE13706882T1 (de) * 2012-04-13 2015-05-07 Cp Kelco U.S., Inc. Hocheffiziente und zweckmässige Form von Mikrofasercellulose
AT518612B1 (de) * 2015-02-06 2019-03-15 Chemiefaser Lenzing Ag Polysaccharid-Suspension, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
CN105038740A (zh) * 2015-07-23 2015-11-11 长江大学 适用于深水的无固相水基隔热封隔液
US10683452B2 (en) 2017-09-11 2020-06-16 Saudi Arabian Oil Company Nanosilica dispersion for thermally insulating packer fluid
US11279865B2 (en) 2017-09-11 2022-03-22 Saudi Arabian Oil Company Well treatment fluid having an acidic nanoparticle based dispersion, an epoxy resin, and a polyamine
US10577526B2 (en) 2017-09-11 2020-03-03 Saudi Arabian Oil Company Loss circulation material composition having an acidic nanoparticle based dispersion and polyamine
US10316238B2 (en) 2017-09-11 2019-06-11 Saudi Arabian Oil Company Nanosilica dispersion for thermally insulating packer fluid
US10233380B1 (en) 2017-09-11 2019-03-19 Saudi Arabian Oil Company Well treatment fluid having an acidic nanoparticle based dispersion and a polyamine
CN115710539B (zh) * 2022-10-24 2023-08-18 广东优凯科技有限公司 一种微胶囊洗衣液及其制备方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4425241A (en) * 1981-02-18 1984-01-10 Phillips Petroleum Company Drilling fluids
US5144021A (en) * 1985-10-18 1992-09-01 Weyerhaeuser Company Reticulated cellulose and methods and microorganisms for the production thereof
US5079162A (en) * 1986-08-28 1992-01-07 Weyerhaeuser Company Reticulated cellulose and methods and microorganisms for the production thereof
US4863565A (en) * 1985-10-18 1989-09-05 Weyerhaeuser Company Sheeted products formed from reticulated microbial cellulose
US5009797A (en) * 1989-12-13 1991-04-23 Weyerhaeuser Company Method of supporting fractures in geologic formations and hydraulic fluid composition for same
US5362713A (en) * 1989-12-13 1994-11-08 Weyerhaeuser Company Drilling mud compositions
US5228900A (en) * 1990-04-20 1993-07-20 Weyerhaeuser Company Agglomeration of particulate materials with reticulated cellulose
US5290768A (en) * 1991-01-18 1994-03-01 Merck & Co., Inc. Welan gum-ethylene glycol insulating compositions
US5290830A (en) * 1991-11-06 1994-03-01 The Goodyear Tire And Rubber Company Reticulated bacterial cellulose reinforcement for elastomers
WO1993011182A1 (en) * 1991-11-27 1993-06-10 Weyerhaeuser Company Conditioned bacterial cellulose
US5366750A (en) * 1993-01-13 1994-11-22 Crompton & Knowles Corporation Thermostable edible composition having ultra-low water activity
US5620947A (en) * 1994-12-27 1997-04-15 Exxon Production Research Company Water-based high temperature well servicing composition and method of using same
AU5955296A (en) * 1995-06-07 1996-12-30 Nutrasweet Company, The Apparatus and method for preparing colloidal dispersion
US6291405B1 (en) * 1995-09-11 2001-09-18 M-I Llc Glycol based drilling fluid
WO1998006792A1 (en) * 1996-08-16 1998-02-19 Monsanto Company Composition and method for viscosifying brines

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513677A (ja) * 2008-03-11 2011-04-28 ハルリブルトン エネルギ セルビセス インコーポレーテッド 改良された水性ベース絶縁性流体及び関連方法
JP2012219108A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Kao Corp 固形石鹸及びその製造方法
JP2018035302A (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 第一工業製薬株式会社 凍結抑制剤
WO2018043479A1 (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 第一工業製薬株式会社 凍結抑制剤
CN109661448A (zh) * 2016-09-01 2019-04-19 第工业制药株式会社 冻结抑制剂

Also Published As

Publication number Publication date
EP0966505A1 (en) 1999-12-29
WO1998041592A1 (en) 1998-09-24
US5951910A (en) 1999-09-14
CA2283759A1 (en) 1998-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001516386A (ja) ポリオール流体組成物に対する流動調節剤としての網状細菌セルロース
US7304019B2 (en) Concentrated suspensions
CA2401611C (en) Suspensions of water soluble polymers in surfactant free non-aqueous solvents
JP3302851B2 (ja) ドリフト調節剤としてのグアー
US6302209B1 (en) Surfactant compositions and uses therefor
US5969012A (en) Non-aqueous slurries of water soluble polymers
US20030220203A1 (en) Suspension of borates in non-aqueous solvents and use thereof
US4254559A (en) Method for drying pipelines
EP1339811A2 (en) Environmentally acceptable fluid polymer suspension for oil field services
WO2003052024A1 (en) Surfactant-polymer composition for substantially solid-free water based drilling, drill-in, and completion fluids
MXPA03004233A (es) Composiciones de suspension de liquido estable y metodos para prepararlas.
CN103261481B (zh) 新型蒸气空间防腐蚀组合物
JPS61211392A (ja) 水性媒体の粘度を高めるための液状ポリマー含有組成物
EP3186332B1 (en) Method for hydraulic fracturing
EP0861120B1 (en) Oil-free, water-soluble, hydroxyethyl cellulose, liquid, polymer dispersion
CA1145902A (en) Gelled pigs for cleaning and sanitizing pipelines
CN113025299B (zh) 一种水基胍胶压裂液增效剂及其制备方法与应用
CA2679463C (en) Stable sodium thiosulfate based fluidized polymer suspensions of hydroxyethyl cellulose for oilfield services
US6465553B2 (en) Gum slurries
US6017968A (en) Shear thinnable organic compositions thickened with alumina
MXPA99008577A (en) Reticulated bacterial cellulose as a rheological modifier for polyol fluid compositions
US20180258335A1 (en) Environmentally friendly, non-clay, aqueous-based, borate cross-linker slurries using boron-containing minerals
CN110872493B (zh) 一种生物质合成基钻井液及其制备方法
CN110872497B (zh) 一种生物质醇醚基钻井液及其制备方法
JP2005015575A (ja) 有機溶媒の流動特性改善方法および水溶性高分子懸濁液