JP2001516065A - 電力要求が少ない狭帯域光変調器 - Google Patents

電力要求が少ない狭帯域光変調器

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JP2001516065A
JP2001516065A JP2000510057A JP2000510057A JP2001516065A JP 2001516065 A JP2001516065 A JP 2001516065A JP 2000510057 A JP2000510057 A JP 2000510057A JP 2000510057 A JP2000510057 A JP 2000510057A JP 2001516065 A JP2001516065 A JP 2001516065A
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signal
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ボッソ,セルジオ
カサッキア,エミリオ
ゴベッティ,ジャンルカ
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オプティカル・テクノロジーズ・イタリア・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
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Abstract

(57)【要約】 光変調器は、光導波路(88)と、変調された光出力信号を生じるため電極構造(90、92、94)へ印加された変調信号が導波路の屈折率を変化させるように前記導波路に結合された電極構造とを含む。電極は、短絡回路(94)で成端された伝送線の形態に作られる。電極の実効長さに対する変調信号の波長の比は、2.1ないし4.0間に含まれ、約2.7であることが望ましい。変調器は、位相あるいは振幅変調を生じるように構成される。SBS抑制を備える光伝送方法および光変調器システムもまた提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 (発明の分野) 本発明は、光変調器に関し、特に低電力要求を許容する最適化された電気光学
的相互作用を有する光変調器に関する。 (関連技術の記述) 従来のケーブルTVシステム(「CATVシステム」としばしば呼ばれる)は
、約80チャンネルまでの放送ビデオ信号を提供するため同軸ケーブルを使用し
ていた。しかし、最近になって、消費者は、高品位テレビジョンなどの更に多く
のチャンネルおよび更なるサービスを要求している。これらの需要によって要求
される増加する信号容量を提供するために、CATVシステムは、光ビームとし
て信号を運ぶ光ファイバ・ケーブルを用い始めた。
【0002】 アナログおよびディジタル両用の光ファイバ送信システムの1つの欠点は、光
ファイバ・ケーブルが「誘導ブリュアン散乱」(SBS)として知られる現象を
免れないことである。これは、ファイバ入口における光パワーが所与の閾値(2
0MHzより短いスペクトル帯域幅を有する狭い帯域幅ソースの場合、典型的に 約6dBm)を越えるときに生じる非線形的作用であり、これによりファイバ中
に音波を生じる強い光フィールドを生じる。音波は動的な回折格子として働き、
光信号フィールドからパワーを減殺する反射波を生じる。このような現象につい
ては、米国特許第4,560,246号において論述されている。
【0003】 アナログおよびディジタルの両システムにおいてブリュアン散乱を抑制する1
つの手法は、光信号フィールドを位相変調することにある。この位相変調は、受
信機における検出プロセスにはなんの影響もないが、ブリュアン散乱のコヒーレ
ンス帯域を越えてファイバに送られる信号スペクトルの拡がりをもたらす。
【0004】 位相変調がブリュアン散乱の良好な抑制を生じるためには、変調周波数が充分
に高くかつ位相偏移が2πより高くなければならない。
【0005】 このような位相変調を得るために必要な電力は、一般に高い(2GHzの位相 変調周波数においては5W以上)。このことは、位相変調技術を使用できる用途
を限定する。例えば、電力の増加は、典型的に変調器の設計に用いられるリオブ
酸リチウム基板に組付けられる電極内部に熱の生成をまねく。この材料は低い熱
伝導率を持ち、このため材料中に生じた熱が蓄積しがちで、動作温度の上昇を生
じ、従って信頼性を低下させる。
【0006】 リオブ酸リチウム(LiNbO3)の光位相変調器は、典型的に、この材料の 電気光学的作用を利用することによって得られる。このような作用は、光信号が
伝搬される光導波路の屈折率を印加電界を介して修正することにある。屈折率の
時間的変化が、光フィールドの所望の位相変調を生じる。
【0007】 位相変調器を得るためには、変調のため必要な電界の生成を可能にする光導波
路と電極構造とを備えることが必要である。LiNbO3結晶の光導波路は、一 般に、チタン拡散あるいは陽子交換によって形成される。
【0008】 集中波電極構造および進行波電極構造が公知である。光変調器10、10aに
対する2つの種類の電極構造の事例が、図1Aおよび図2Aに示される。各変調
器は、基板14に形成された光導波路12を含んでいる。1対の電極16、18
が、導波路の両側における基板14の表面上に形成されている。この2つの形態
は、電気的成端において実質的に異なる。このような形態の基本的特性および動
作パラメータは、従来技術において周知である。一般的な文献は、例えば、T.
Tamir編「導波オプトエレクトロニックス(Guided−Wave Op
toelectronics)」(Springer Verlag、1988
年刊)なる書籍におけるR.C.Alferness著「チタン拡散リチウムニ
オベート導波路装置(Titanium Diffused Lithium
Niobate Waveguide Devices)」の第4章である。
【0009】 集中電極は、図1Aに示されている。電極16は変調信号Vのソースあるいは
ドライバに接続され、電極18は接地されている。集中電極タイプ(lumpe
d electrode type)の変調器は、低い周波数において最も良好
に機能する。実際に、電気的な観点からは、集中電極構造は、実質的に、図1B
に示されるようにドライバと電極の内部抵抗Rと共に低域通過フィルタRCを構
成する集中型コンデンサCとして働く。
【0010】 進行波型の電極構造は、このような制約を克服する。図2Aに示されるこのよ
うな構造の電極16、18は、その特性的なインピーダンスRcで終る伝送線、 すなわち整合線(matched line)を構成する。相等の電気回路が図
2Bに示されている。進行波型の変調器の電気的応答もまた低域通過タイプであ
るが、遮断周波数は光信号の波と変調電界の波との間の速度差によって決定され
る。この速度差は、非常に小さくすることができ、従ってこれら変調器は一般に
比較的高い遮断周波数を有する。
【0011】 両方のタイプの変調器は、低域通過タイプの電気的応答を呈する。 (Liu等の)米国特許第4,372,643号は、定在波電気信号により1
対の結合導波路に沿って結合を局部的に変調することによって生成される非常に
高速なゲートを開示している。電極は、その入力において、出力インピーダンス
Rを持つ信号ソースによって励起される導電線を形成する。実施の一形態におい
ては、この導線は短絡回路によって成端(terminate)され、電極は線
の入力インピーダンスがRに等しい実在部分を持つような比率とされる。励起さ
れると、光導波路間の結合に局部的に影響を及ぼす電極の全長に沿って定在波が
生成される。あるいはまた、電極は、開回路によって成端することができる。
【0012】 (Djupsj backaの)米国特許第4,850,667号は、オプト
エレクトロニック装置に対する電極装置に関するものである。第1の長形の電極
は、光波が変調されるべき入力マイクロ波信号に対する接続線を有する。この接
続線が、第1の電極を定在波導波路と進行波導波路とに分け、この進行波導波路
が抵抗を介してU字形の第2の電極へ接続される。前記米国特許には、入力する
変調マイクロ波の周波数が定在波導波路の共振周波数fcと一致するならば前記 マイクロ波が定在波導波路における最大の変調能力を有することが記載されてい
る。
【0013】 実施の一形態において、定在波導波路は、一端部で閉端部におけるU字形の第
2の電極と接続されている。この定在波導波路は、当該実施の形態では、共振周
波数fc=c/(4・L・nμ)を有し、ここでcは真空中の光の速度、Lは定 在波導波路の長さ、およびnμはマイクロ波導波路に対する屈折率である。
【0014】 SU特許第696842号は、バルク状の電気光学性結晶に基く電気光学的超
高周波光変調器を開示している。2つの同軸共振器が、電気光学性結晶の対抗面
に適用された2つの電極の端部に結合されている。変調器の効率および変調深さ
は、電極の短絡回路をなす両端部により増加される。同軸共振器と電極の電気的
長さは、それぞれ変調器の動作範囲の中心周波数の4分の1波長と2分の1波長
とに等しい。同軸共振器は、マイクロストリップ共振器で置換することができる
【0015】 G.K.Gopalakrishnan等の論文(IEEE Transact ions on Microwave Theory and Techniq
ues、第42巻、第12部、2650〜2656ページ、1994年12月刊
)は、共振的に強化されたLiNbO3進行波光変調器の性能およびモデル化を 開示している。変調器のある長さの不活性部に伸びる外部線を含む共振強化手法
が低周波において堤案され提示されている。
【0016】 M.M.Hoverton等の論文(Journal of Lightwa
ve Technology、第14巻、第3部、417〜422ページ、19
96年3月)は、高出力ファイバ用の減極ソースを用いるSBSの抑制を開示し
ている。減極ソースは、進行波LiNbO3位相変調器を用いて提示される。変 調器の低周波応答の共振強化は、開回路あるいは短絡回路で適切に成端される一
定長さの同軸ケーブルと共に非共振進行波変調器を用いることによって達成され
る。このように、当該装置における複合共振空洞は、変調器の活性部と不活性な
同軸ケーブルとを含んでいる。
【0017】 出願人は、電気光学的変調器を提供する低域通過タイプの従来の構造が光位相
変調器に対する今日の適用需要を満たすものでないことを観察した。
【0018】 出願人は、電気光学的な相互作用によらず、電極構造における変調信号の電気
的共振、あるいは電気的発振器と電極構造間の電力結合のみが最大化される(電
気的効率)ならば、帯域通過タイプの電気光学的変調器において最適とはいえな
い変調性能が達成されることを認識した。
【0019】 出願人は、光導波路構造内を伝搬する光ビームとの変調電気信号の電気的な相
互作用を最適化することによって、更に効率的な変調を達成し得ることを発見し
た。
【0020】 出願人は、中心周波数における電気光学的相互作用を最適化する帯域通過タイ
プの電気光学的応答を光変調器に提供する装置を更に発見した。この装置は、比
較的低い電力により動作周波数における同じ変調深さを達成することを可能にす
る。 (本発明の概要) 本発明の更なる特徴および利点については、以降の記述において示され、一部
はこの記述から明らかとなり、あるいは本発明の実施によって習得されよう。本
発明の目的および他の利点は、以降の記述および頭書の請求の範囲、ならびに添
付図面において特に示される装置によって具現され達成されよう。
【0021】 上記および他の利点を達成するためには、実施され広義に記述される如き本発
明の目的によれば、本発明は、波長λを持つ選定される動作周波数において動作
する光変調器を構成する。当該変調器は、基板と、この基板に形成され入力と出
力と屈折率を有する導波路と、電極長さLを確保する第1および第2の分岐部を
有する進行波タイプの電極構造とを含んでいる。当該電極構造は、動作周波数に
おける変調信号の電極構造への印加時に屈折率の電気光学的変化を生じるように
導波路に関して基板上に形成される。本発明はまた、電極構造の短絡回路成端を
形成するため第1および第2の分岐部を接続する導体を含んでいる。
【0022】 別の特質によれば、本発明は、光信号を生成し、選定された周波数で位相変調
信号を生成し、位相変調信号に従って光信号の位相を変調し、位相変調された光
信号を第1の光パワーに増幅し、一定長さの光ファイバに沿って増幅された光信
号を伝送し、当該伝送信号を受取るステップを含む光伝送方法に関するものであ
る。
【0023】 前記第1の光パワーは、信号の位相変調が存在しないとき一定長さの光ファイ
バにおいてSBSが生成されるような値を有する。
【0024】 光信号の位相を変調するステップは、前記光信号をある屈折率を持つ基板に形
成された導波路へ結合し、当該位相変調信号を12mmと24mm間の電極長さ
Lを持つ進行波タイプの電極構造へ結合するステップを含み、前記電極構造は、
屈折率の電気光学的変化を生じるように導波路に関して基板上に形成される。
【0025】 当該方法は、電極構造の短絡回路成端を形成するステップを更に含む。 本発明は、別の特質によれば、動作波長λの発振器から動作する光変調器シス
テムを提供する。当該変調器システムは、基板と、基板に形成された導波路と、
入力と、出力とを有し、屈折率とを有する変調器を有する。当該変調器は更に、
電極長さLおよび幅Wを確保するため第1および第2の分岐部を有する進行波タ
イプの電極構造を含んでいる。当該電極構造は、動作周波数における変調信号の
電極構造への印加時に屈折率の電気光学的変化を生じるように導波路に関して基
板上に形成される。当該変調器は、電極構造の短絡回路成端を形成するため第1
および第2の分岐部を接続する導体をも含む。λ/Lは約2.1ないし4.0で
あり、Wは15ないし200μmである。変調器システムは更に、信号発振器か
らの変調信号を変調器へ有効に結合するためのインピーダンス整合回路を含んで
いる。
【0026】 上記の全般的記述および以降の詳細な記述はともに例示的説明的であり、請求
の範囲における如き本発明の更なる説明を提供することを意図することを理解す
べきである。
【0027】 添付図面は、本発明の更なる理解を提供するために添付され、本明細書に含ま
れてその一部をなし、本発明の幾つかの実施の形態を例示し、記述と共に本発明
の原理の説明に供するものである。
【0028】 本明細書に含まれその一部をなす添付図面は、本発明の実施の形態を例示し、
記述と共に本発明の目的と利点と原理の説明に供するものである。 (望ましい実施形態の詳細な記述) 図3は、短絡回路で成端された長さLの無線周波電界伝送線を含む進行波電極
を有する本発明の原理により構成された変調器を示している。
【0029】 本発明を更によく理解するために、特性的なインピーダンスで成端され(図2
A)短絡回路で成端され(図3)た伝送線(整合線)を有する進行波タイプの変
調器の電気光学的応答を比較することにしよう。
【0030】 図4は、これら2つの場合におけるシミュレートされた電気光学的応答をプロ
ットしている。所与の電力により達成される位相偏移の電気的dBにおける値が
、(変調周波数に比例する)比L/λに対してプロットされており、ここで、λ
は、下式により真空中の波長λ0と関連する変調信号の「導波された」波長であ る。
【0031】 λ=λ0/ηeff ηeffは,電気信号に対する電極の実効屈折率である。ηeffの値は、電極構造の
特性と、基板および基板と電極間に含まれるバッファ層の誘電特性とに依存し、
変調信号の周波数と共に変化する。光通信のため問題となる周波数レンジにおい
ては、ηeffは増加する周波数と共に低減する。
【0032】 このシミュレーションにおいては、電圧ソースと電極間の線路損とインピーダ
ンス不整合は考慮に入れなかった。明らかなように、特徴的なインピーダンスで
成端された電極は、単調に低減するカーブ402を有する。カーブ402の勾配
は、光信号と変調電気信号間の伝搬速度の不整合に依存する。電極が短絡回路で
成端されるとき、応答カーブ404は低周波では非常に低い効率を呈し、増加す
る周波数に対してはピークを呈し、次いで全体的に逓減するが振動する挙動を呈
する。
【0033】 2つの電極構造の異なる挙動は、下記のように説明することができる。 他のパラメータは定数と見なし、(例えば0.5ないし3GHzの周波数レン ジでは良好な近似である)光ビームとの相互作用の間は変調信号の位相変化を無
視すれば、変調効率は線に沿った電圧の積分(比率および位相)に比例する。
【0034】 進行波のみが伝搬される整合線においては、位相は線に沿った距離と共に一次
的に低減し(図5の破線)、電圧の比率は一定であり(かつ、V・Rc/(R+ Rc)に等しい。ここで、Vは発振器電圧であり、RおよびRcは、先に述べたよ
うに、発振器の内部インピーダンスおよび電極構造の特性的インピーダンスであ
り、この値は一般にV/2より小さい)、従って光信号の変調が達成される。
【0035】 低周波の限界内では、短絡回路で成端された電極構造に沿った電圧は、同じよ
うにゼロとなり、光信号の変調は生じない。
【0036】 周波数が増加し変調信号の波長が前記整合線の大きさに対比し得るとき、前記
状況が変化する。短絡回路線においては、この線からの入射波の反射により生じ
る定常波が生成される。
【0037】 一例として、図5は、伝送線長が電気信号の「導波」される波長の半分に等し
い(λ/L=2)周波数において電極が短絡回路で成端された変調器の場合の伝
送線に沿った電圧の比率と位相とをプロットしている(実線)。
【0038】 明らかなように、短絡回路で成端された線の場合は、電圧は線の全長に対して
位相0°を有する。この電圧の比率は、線の中間点で最大値Vに達し、初めと終
りではゼロである。最大電圧は、整合された線の場合に存在する電圧の少なくと
も2倍の大きさである。このように、この周波数では、整合された場合に対して
良好な変調効率を得ることが可能である。しかし、発明者は、このことが、以下
に説明するように、最適効率の変調周波数ではないことを発見した。
【0039】 更に高い周波数では、線に沿った電圧の符号における変化が生じる。実際に、
線の第1の部分に沿って生じる位相変調は、第2の部分により生じる逆の符号の
位相変調によって部分的に打ち消される。このことが、図4のカーブ404にお
ける最初の最小値を説明する。
【0040】 更に高い周波数においては再び最大値が存在し、以下このようになる。カーブ
404から判るように、種々の最大値における電気光学的効率値は、変調周波数
の増加と共に減少する。これは、幾つかの要因による。かかる要因には、変調信
号の波長における変化の結果として生じる有効な相互作用の長さの周期的な変化
があり(変調信号の波長が電極長さの2倍より小さければ、電極の異なる部分に
沿った変調作用が部分的に相互に補償し、電極長さの一部のみが有効に光を変調
し)、光フィールドと電界との間の相互作用が分散された相互作用であり、即ち
、伝搬する光信号により示されるように電気信号の位相は一定ではない。高周波
の場合は、短絡回路で成端された変調器の応答は整合線の変調器の応答に近似す
る。増加する変調周波数に対する変調効率における全体的な低減への更なる寄与
が、線路損から予期される。しかし、このような寄与は、図4のシミュレーショ
ンでは考慮されなかった。
【0041】 発明者は、(比率および位相における)電圧の積分が電極長さのみの関数では
なく、むしろλとLの両方の関数であることを観察した。短絡回路で成端された
線の場合は、この関数は、
【0042】
【数1】
【0043】 但し、Vgは発振器により印加される電圧である。 発明者は、技術的な諸制約、特に利用可能な基板チップの制限されたサイズが
変調器長さに対する上限を設定し、従って電極長さを制約することを更に観察し
た。同じチップ上のカスケード接続された変調器の製造においてさえ、更に狭い
制約が存在する。
【0044】 発明者は、固定された電極長さの制約の下では最適な変調効率条件を選択する
ことが有利であることを発見した。
【0045】 固定された電極長さの場合、関数I(λ、L)は約2.7に等しいλ/Lに対
する最大値を有する。
【0046】 従って、比λ/Lが2.0である周波数においては、最適な変調効率は得られ
ない。
【0047】 先に述べた式は、光の移動時間中の電気信号の位相変化、および線と電圧ソー
ス間の電気的な不整合を減退させる。特に、単純な仮説によれば、線に沿った最
大電圧が任意の周波数において定数Vgに等しいことが仮定される。このことは 、電圧ソースと電極との間のインピーダンスの不整合により、周波数の機能であ
る係数a(f)でVgを乗じることにより前記式が修正されることがあるので、 厳密には真ではない。出願人の評価によれば、0.5ないし3GHzの範囲内の 変調周波数では、前記の単純化仮説が一般に良好な程度に妥当する。最適比λ/
Lは、値2.7から逸脱して、一般には2.3ないし3.1の範囲内に含まれる
。出願人は、2.1ないし4.0に含まれる値λ/Lに対して変調効率が比較的
高いままであることを推定した。
【0048】 図4から判るように、短絡回路404で成端された線の場合は、最大変調効率
が約0.37に等しい比λ/Lに対するシミュレーションにおいて得られ、この
ことは約2.7に等しい比λ/Lと同じである。この数値から明らかなように、
線の特徴的なインピーダンスで成端される従来の進行波タイプの電極に関する動
作周波数において、約3dBの改善が得られる。しかし、この改善は、変調器の
インピーダンスの不整合から生じる作用および電極の表皮効果による損失から、
実際の変調器においては明らかに異なり得る。
【0049】 図6および図7は、本発明により作られる非対称的な共面ストリップ(ACP
S)位相変調器の構造を示している。X軸裁断されたLiNbO3基板86が、 導波路88および電極90、92を担持する。本発明によれば、電極90、92
はともに、94で示される領域における短絡回路へ接続される。これら電極は、
電極間の間隔を光導波路が通過し、従って電極へ印加される電気信号により影響
を受けるように形成される。
【0050】 伝送線の外部または内部の終端を有することが可能である。構成れたテスト装
置では、短絡回路がチップ上に直接形成された内部終端は、外部接続における機
械的問題およびチップにおける発熱問題を避けて、更に有利であることが判定さ
れた。
【0051】 図7は、線A−Aに関する図6の変調器の断面図である。 図8は、電極がその終端パッドからそのまま装置の変調要素を形成する領域の
拡大図を提示する。電極が共働して導波路88に流れる光信号を変調する領域で
は、電極間の間隔はGであり、電極92の幅はWである。
【0052】 出願人は、同じLiNbO3チップ上の位相変調部と振幅変調部とを含む電気 光学的変調器を製造した。振幅変調部は、RF信号電極とDCバイアス電極とを
含む従来の電極構造により制御されるマッハ・ツェンダ導波干渉計を含んでいた
。位相変調部は先に述べた図6ないし図8(ACPSタイプ)に従って作られ、
信号電極の幅Wが10μmであり電極90、92間の間隔Gが10μmであった
。電極92は、図6にLで示される寸法において16mmの長さになるように設
計された。
【0053】 出願人は、先に述べた変調器の位相変調効率をテストするため実験を行った。 1550nmの放射波長を持つダイオード・レーザ光源が、先に述べた変調器
の入力に結合された。可変周波数発振器は位相変調電極構造に結合されたが、振
幅変調部には変調が加えられなかった。
【0054】 レーザ光信号を位相変調することにより、レーザ線幅が、変調信号の周波数に
より周波数が分けられ変調信号の電力と共に変化する振幅の幾つかの線へ分けら
れ、η級の線がベッセル関数Jn(β)の値に比例する振幅を有することは公知 であり、ここでβは変調電圧Vに比例する。
【0055】 変調器の光出力は、7.5GHzの自由スペクトル範囲と200の密度とを持 ち、37.5MHzのFWHMフィルタ帯域幅を生じる走査用のファブリ−ペロ ー・フィルタへ送られた。ファブリ−ペロー・フィルタの出力は、電気的出力が
ファブリ−ペロー・フィルタを走査するため用いられる同じ信号によりトリガー
されるオシロスコープに結合されたフォトダイオードへ送られた。このように、
位相変調により生じる「ベッセル関数」線の振幅を調べることが可能であった。
位相変調効率は、ゼロの大きさ(即ち、中心ピーク値(J0(β)=0))のベ ッセル関数を無効化するため必要である電力(即ち、値β)を測定することによ
り得た。
【0056】 当該変調器の位相変調効率の理論的シミュレーションが、電極損失、周波数の
ηeffなる変化、および電圧ソースと電極間のインピーダンス不整合を考慮して 行われた。
【0057】 図9は、理論的データと実験的データとの対応を示している。略々2.7に等
しい比λ/Lの値の場合は、変調効率は理論的および実験的にそのピークにある
。この値は、約2.0GHzの変調周波数に対応し、この周波数におけるηeff
値は約3.5である。このように、比λ/Lがちょうどあるいは略々2.7であ
るように設計された変調器は、ピーク変調効率で動作する。変調効率が2.3な
いし3.1の間に含まれる比λ/Lの値に対して変調効率が高いままであり、2
.1ないしに4.0の間に含まれる比λ/Lの値に対してもいぜんとして比較的
高いこともまた観察することができる。
【0058】 本発明の代替的な実施の形態は、狭帯域の振幅変調器を提供する。図10は、
所望の周波数付近の電気光学的応答を最大化する振幅変調器30を示している。
変調器30は、入力34と、出力36と、第1および第2の分岐部38、40と
を有する導波路32を含む。分岐部38、40はそれぞれ、第1および第2の端
部42、44を有する。第1の端部42は、一緒に接続され、かつ導波路の入力
34にも接続される。第2の端部44は、一緒に接続され、かつ導波路の出力3
6にも接続される。
【0059】 変調器30は、第1、第2および第3の分岐部48、50、52を含む電極構
造を含んでいる。第3の分岐部52は、第1および第2の導波路の分岐部38、
40間に配置される。第1および第2の電極分岐部48、50はそれぞれ、導波
路の分岐部38、40の外側に配置される。第1、第2および第3の電極分岐部
48、50、52はそれぞれ、第1および第2の端部54、56を有する。第1
および第2の電極分岐部48、50の第1の端部54は接地電位に電気的に接続
され、第1および第2の電極分岐部48、50の第2の端部56は接地電位に電
気的に接続され、更に基板に形成された導線60により第3の電極分岐部52の
第2の端部56に短絡回路で接続されている。導波路の入力34に光信号を印加
し、内部抵抗Rを持つ電圧ソース62から第3の電極分岐部52の第1の端部5
4に変調信号Vを印加することは、導波路の出力36に振幅変調された光信号を
生じる。
【0060】 テストされた実施の形態においては、電極長さLは32mmであった。約15
50nmの波長の光信号が、変調器へ入力された。変調する電気信号が電極構造
に結合され、この信号の周波数が約130MHzから約5.130GHzへ掃引さ
れた。当該実施の形態の変調効率カーブが図11においてプロットされている(
カーブ11)。同図に示されるように、電気光学的効率の最大値が得られる周波
数は730MHz付近にある。ピーク効率周波数付近の周波数における前記変調 器に対する屈折率の値ηeffは約3.7である。ピーク効率周波数における比λ /Lの値は約3.5である。
【0061】 当該実施の形態の挙動の理論的シミュレーションが、電極の損失、周波数によ
るηeffの変化、および発振器と電極間のインピーダンス不整合を考慮に入れて 行われた。このシミュレーションの結果は、図12に示される(カーブ121)
。実験結果と良好な一致が得られた。比較のため、図11および図12は、実験
結果によるカーブ(112)と、他の相等振幅の変調器に関するもその特性イン
ピーダンスで成端された理論的シミュレーションによるカーブ(122)とを有
する。
【0062】 構成された変調器の位相部の電気光学的変調効率における増加は、光通信シス
テムにおけるSBS抑制効率の出願人による計測によって確認された。
【0063】 出願人により作られテストされた光通信システムは、図13に示される。特に
、1550nmの波長における光信号を先に述べたタイプの振幅/位相変調器7
2へ供給するため半導体レーザ70が用いられた。
【0064】 変調信号は、飽和領域で動作するエルビウムでドープされたファイバ増幅器(
EDFA)により16dBmの電力へ増幅された後、全長が50kmの単一モー
ド光ファイバで作られた光通信回線76へ供給された。ファイバ回線からの光信
号は、減衰器78へ送られ、次いでフォトダイオード検出器80へ送られた。減
衰器78は、全ての測定がパワー・メータ82を介して測定された検出器80に
おける一定の光パワーで行われるように制御された。フォトダイオード検出器8
0からのRF信号は、分析のため電気的スペクトル・アナライザ84へ送られた
【0065】 最初の測定は、ファイバ入力における16dBmの光パワーを持ち位相変調は
行わない受信機におけるノイズについて行われた。
【0066】 問題となる周波数におけるノイズ・パワーは、電気的スペクトル・アナライザ
84を介して計測された(選択された周波数は200MHzであった)。次いで 、位相変調信号は、400ないし2400MHzまで200MHz段階で変化する
周波数を用いて光変調器の位相変調電極へ印加された。発振器出力における電力
は26dBmに保持された。
【0067】 200MHzの周波数におけるノイズは、受信機における光パワーを一定に保 持しながら各周波数段階で計測された。変調信号を含まない場合と含む場合の2
00MHzにおけるノイズ値間の差(dB単位)は、ブリュアン散乱抑制の有意 な計測を表わす。
【0068】 図14は、短絡回路で成端された変調器に対し、また比較のための同じタイプ
の変調器であるが、50Ωで成端された電極を有する変調器と、開回路で成端さ
れた電極を有する変調器とに対して、変調信号の周波数の関数としてブリュアン
散乱の抑制レベルをプロットしている。50Ωで成端されたものに比較して、短
絡された電極を持つ変調器では1GHzにおいて約20dBの抑制における改善 が得られることが判る。ブリュアン散乱の抑制と位相変調効率との間の関係が非
線形関数であるため、このような計測により効率における改善度を正確に判定す
ることは難しい。しかし、良好なSBS抑制は、位相変調の優れた効率を充分に
示している。
【0069】 図14はまた、抑制の最大値が1GHzの周波数付近で得られることも示して いる。図14が示すテストに用いられた変調器の電極は、25mmの長さLを有
する。この場合の比λ/Lの値は、約3.3である。
【0070】 図15は、短絡回路で成端された長さが15mmの電極を持つ位相変調器に対
するブリュアン散乱と周波数との関係カーブを示している。この場合は、従来の
インピーダンス整合ネットワークが変調信号ソースと変調器の電極構造との間に
接続された。効率ピーク値は、略々2.2GHz付近である。当該構造では、比 λ/Lの最適効率値は約2.6である。
【0071】 SBS散乱の完全な抑制は、2Wの電力で2.1GHzの変調周波数において 達成された。
【0072】 比較実験(comparative experiment)においては、完
全なSBSの抑制は、前例と同じセットアップであるが短絡回路成端の代わりに
インピーダンス整合成端された電極構造を有する変調器に対して、約8Wの電力
を必要とした。
【0073】 当業者は理解されるように、本発明は基板の望ましい結晶軸裁断に限定される
ものではなく、X軸裁断あるいはZ軸裁断でも等しく良好に機能する。唯一つの
相違は、電極からの電界線を最大の電気光学的効率を有する結晶の光軸(c−軸
)に整合させるために、結晶における電極の物理的場所となる。
【0074】 本発明は、光CATVシステムにおける(2.0GHz付近の)位相変調に適 する動作周波数に関して電気光学的な相互作用が最適化される狭帯域の電気光学
的位相変調を提供する。当該変調器は、電気光学的な相互作用を最適化してパイ
ロット電力(変調深さが等しい)を8ワットから2ワットへ低減することを可能
にする。
【0075】 リチウムニオベート(LiNbO3)上の伝送線に用いられる最も一般的なタ イプの電極構造は、共面導波路(CPW)および非対称的共面ストリップ(AC
PS)である。この2つのタイプの構造は、図16aおよび図16bに示される
。それぞれの場合に、変調器210は、基板216上に形成された電極212、
214を含んでいる。活性状態の電極212の幅はWであり、活性電極212と
電極214間の間隔即ちギャップはGである。
【0076】 出願人は、これら2つの構造のタイプが電気的変調信号に対して10%より小
さな範囲内で類似の実効屈折率を呈するものと評価している。従って、等しい周
波数に対して2つの構造内を伝搬する電気信号の波長は同等になる。このことは
、動作周波数がいったん選定されると、CPWおよびACPSの両電極の必要長
さが実際には相等であることを意味する。例えば、周波数が2GHz付近の最大 電気光学的効率を提供するためには、実効屈折率が略々3.5として、下記に等
しい波長λが得られる。
【0077】
【数2】
【0078】 先に述べたように、最も効率のよい電極構造は、2.7に等しい比λ/Lの関
係により規定される。この関係を上記の4.3cmのλに適用し2.7で除すと
、示唆される電極長さが上例では16mmとなることが示される。
【0079】 しかし、変調器の全電気光学的効率は、電気信号と光信号との間の関係に依存
するのみならず、変調器の構造が発振器に結合されるモードにも依存する。
【0080】 変調器と発振器間の結合効率は、下記のように定義される反射係数rにより支
配され、ここで、Zgは発振器のインピーダンス(通常は、50Ω)、Zは変調 器の入力インピーダンスである。
【0081】
【数3】
【0082】 反射係数rに関しては、CPWおよびACPSの電極構造は相等ではない。図
17は、CPW構造およびACPS構造の反射係数の比率(dB単位)間の差を
示している。
【0083】 図17の結果は、幅Wが10μmであり間隔Gが10μmであるCPWおよび
ACPSの両電極構造(図16aおよび図16b)を示している。反射係数にお
けるこのような差が変調効率に反映されることは明らかでない。しかし、シミュ
レーションによって、出願人は、2つの電極構造の特性パラメータを周波数の関
数(即ち、特性的なインピーダンスおよび実効屈折率)として知ることから、相
互作用の線に沿った電圧の変化を推定し、これにより電極構造の電気光学的効率
を推定した。
【0084】 図18は、CPWおよびACPSの電極構造を有する光変調器の変調効率を比
較する。図18から明らかなように、ACPS電極構造は、CPW電極構造の変
調効率より常に大きく、特に2GHz付近の最大効率ではCPW電極構造より約 0.5dB大きい変調効率を呈する。
【0085】 CPWおよびACPSの両電極構造が短絡回路で成端されるため、かつ線路損
が比較的低いため、変調器の入力インピーダンスは常に、反射係数により示され
る(図17)ように、発振器による最適インピーダンス整合とは非常に異なる。
発振器の電力は、実際には完全に反射される。変調器ならびに発振器システムの
全体的性能を改善するには、受動的なインピーダンス整合ネットワークを発振器
と変調器間に介挿することができる。このような受動的ネットワークは、動作周
波数(例えば、2GHz)では、発振器と変調器間のエネルギ移動を最適化し、 発振器の利用可能な電力を全て利用することを可能にする。図22は、適切なイ
ンピーダンス整合ネットワークにより結合される変調器と発振器のブロック図を
示している。これは、当技術において周知である標準的なインピーダンス整合ネ
ットワークでよい。例えば、図22は、特性的な内部インピーダンス222(通
常は、50Ω)を介して受動的インピーダンス整合ネットワーク226に結合さ
れた変調信号ソース220を示している。インピーダンス整合ネットワーク22
6には、インピーダンス224で示される本発明の変調器も結合されている。
【0086】 完全な整合を達成するためインピーダンス整合ネットワークの使用を仮定して
、2つのタイプの電極構造に対する変調効率が図19に示される。
【0087】 図19において判るように、この場合においても、CPW電極構造よりACP
S電極構造が選好される。光周波数における2つの構造間の変調効率の差は、2
dBまで増加される。更に、図18と図19の絶対値を比較すると、インピーダ
ンス整合がACPS電極構造の場合の効率を2dB以上改善することが明らかで
ある。
【0088】 出願人は、位相変調器の最適な構造の設計において、信号電極の幅が基本的な
パラメータであることを発見した。この場合もまた、変調器が発振器に直接結合
される場合とインピーダンス整合回路が介挿される場合とを弁別することが必要
である。
【0089】 図20は、インピーダンス整合回路によらない、種々の電極幅Wに対する周波
数の関数として変調効率を示す。同図は、発振器と変調器間のインピーダンス整
合回路のない小さなW(10μm)を有する構造が2つの理由から最良であるこ
とを示す。第一に、Wが減少すると、最適な効率の周波数が上方へ移り、電極長
さは等しくなる(図20は、長さが16mmの変調器を示す)。第二に、最小の
幅を持つ電極もまた更に平坦な周波数応答を呈する。
【0090】 この状況は、変調器インピーダンスが発振器に整合されるときは著しく異なる
。図21は、信号電極の幅が発振器に整合されたACPS構造のインピーダンス
に対して変化させられるときの変調効率をプロットしている。
【0091】 この場合、電極の幅の増加と共に低い周波数に対して最大効率が得られること
はいぜんとして真であるが、広い電極を持つ構造が常に1dBにも満たないが共
振周波数付近では狭い電極を持つ構造よりは効率がよい。このような構造は実際
には変調効率に関して同等であるが、広い電極を持つ構造が信頼性を理由として
選好される。このことは、本発明の背景に含まれる加熱論議(heating
discussion)から生じる。電極幅Wを除いて同じ設計の2つの変調器
により消費される電力が同じであると仮定しよう。大きなWを持つ電極が大きな
表面積を持つゆえに、かかる電極は熱をより速く発散し、このため、所与の単位
時間内により多くの熱を発散することになる。この結果、変調器が比較的低い温
度で動作することになり、このため、熱で生じる故障の可能性が低いゆえの高い
信頼性を結果として生じる。
【0092】 ACPS構造を持つ変調器に対する種々の電極幅の熱発散を評価するため、熱
的なシミュレーションが行われた。表1は、これらのシミュレーションの結果を
示し、これは4.5Wの消費電力を意味する。この表は、電極幅が10μmない
し80μm増加するときフィラメントが達する最高温度がどのように約50℃だ
け降下するかを明瞭に示している。
【0093】
【表1】
【0094】 従って、発振器と変調器間にインピーダンス整合回路がない場合、最適な構造
が10μmの電極幅を持つACPSであることが判る。しかし、変調器インピー
ダンスが発振器に整合されるときは、最適構造は80μm以上の信号電極幅を持
つACPSである。図6ないし図8に関して先に述べた如きACPS変調器では
、80μmの信号電極92の幅Wが電極と電極下方の基板との両方における熱の
放散における大きな効率により優れた信頼性を呈し、改善された変調効率もまた
提供される。
【0095】 最後に、図23は、幅WとdB単位の変調効率とを有する電極のシミュレート
検討の結果を表わしている。図23から判るように、効率は10μmの幅におけ
る約3.05dBから150μmの幅における3.94dBまで増加し、改善の
大半は10μmないし120μmにおいて生じた。
【0096】 改善された変調評価と低減した熱応力の双方を変調回路に提供するように15
ないし200μmの電極幅Wが働くことが推定される。
【0097】 当業者には、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、開示されたプロ
セスおよび製品において種々の修正および変更が可能であることが明らかであろ
う。本発明の他の実施の形態は、本文に開示された発明の仕様および実施を考察
することによって当業者には明らかになるであろう。本文の記述および事例は単
なる事例と見なされるべきものとし、本発明の真の範囲および趣旨は頭書の請求
の範囲によって示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Aは、集中タイプの電極を有する従来技術の変調器の平面図である。 Bは、Aの電極構造の相等回路の概略回路図である。
【図2】 Aは、特徴的なインピーダンスで成端された進行波タイプの電極を有する従来
技術の変調器の平面図である。 Bは、図2Aの変調器の電極構造の電気的に相等な回路の概略回路図である。
【図3】 本発明の原理により構成された電極構造を含む変調器の平面図である。
【図4】 図2Aおよび図3の変調器の変調効率を比較するコンピュータ・シミュレーシ
ョンのグラフである。
【図5】 特徴的なインピーダンスで成端された伝送線の形態における電極構造を有する
変調器と短絡回路で成端された伝送線の形態における電極を有する類似の変調器
とに対する比率(modulus)および位相における線に沿った電圧をグラフ
である。
【図6】 本発明の変調器の電極構造の図である。
【図7】 図6に示された変調器の部分の断面図である。
【図8】 図6に示された電極構造の部分の図である。
【図9】 比λ/Lの関数として変調効率を示すグラフである。
【図10】 本発明の原理により構成された狭帯域の光振幅変調器の平面図である。
【図11】 (図10に示されたタイプの)短絡回路で成端された伝送線の形態の電極構造
を有する振幅変調器の変調効率を、特徴的なインピーダンスで成端された電極構
造を有する振幅変調器に比較する実際のテストのグラフである。
【図12】 上記テストのコンピュータ・シミュレーションのグラフである。
【図13】 テストされた回路の位相変調の効率を評価するため用いたテスト装置の概略図
である。
【図14】 種々のタイプの電極成端を持ち、25mmの電極長さを持つ変調器に対する周
波数の関数としてブリュアン散乱の抑制を比較する実際のテストのグラフである
【図15】 短絡回路で成端された電極と15mmの電極長さを持つ入力インピーダンス整
合ネットワークとを有する変調器に対する周波数の関数としてブリュアン散乱の
抑制を示すグラフである。
【図16】 aは、共面ストリップ導波路(CPW)電極を持つ光変調器の断面を示す図で
ある。 bは、非対称共面ストリップ(ACPS)電極を持つ光変調器の断面を示す図
である。
【図17】 ACPS線とCPWに対する反射係数のモジュラスを示すグラフである。
【図18】 CPW電極を持つ光変調器とACPS電極を持つ光変調器とに対する変調効率
の比較を示すグラフである。
【図19】 変調器の入力インピーダンスが発生器インピーダンスに整合される、CPW電
極を持つ光変調器とACPS電極を持つ光変調器とに対する変調効率の比較を示
すグラフである。
【図20】 変調器のインピーダンスが発生器のインピーダンスに整合されない、ACPS
構造に対する変調効率を幅の関数として示すグラフである。
【図21】 変調器のインピーダンスが発生器のインピーダンスに整合される図20に類似
するグラフである。
【図22】 適切なインピーダンス整合ネットワークにより結合された変調器と発生器のブ
ロック図である。
【図23】 本発明による変調器の変調効率が活性電極の幅Wに従って変化する状態を示す
グラフである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月18日(2000.2.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 出願人は、中心周波数における電気光学的な相互作用を最適化する帯域通過タ
イプの電気光学的応答を光変調器に提供する装置を更に発見した。この装置は、
比較的低い電力により動作周波数における同じ変調深さを達成することを可能に
する。 (本発明の概要) 本発明の更なる特徴および利点については、以降の記述において示され、一部
はこの記述から明らかとなり、あるいは本発明の実施によって習得されよう。本
発明の目的および他の利点は、以降の記述および頭書の請求の範囲、ならびに添
付図面において特に示される装置によって具現され達成されよう。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 上記および他の利点を達成するためには、実施され広義に記述される如き本発
明の目的によれば、本発明は、波長λに対応する500MHzないし3GHzの範
囲内の選定された動作周波数で動作する光変調器を構成する。当該変調器は、基
板と、この基板に形成され入力と出力と屈折率とを持つ導波路と、電極長さLを
確保するため第1および第2の分岐部を有する進行波タイプの電極構造とを含ん
でいる。比λ/Lは約2.1から約4.0にわたる。当該電極構造は、動作周波
数における変調信号の電極構造への印加時に、屈折率の電気光学的変化を生じる
ように導波路に関して基板上に形成される。本発明はまた、電極構造の短絡回路
成端を形成するため第1および第2の分岐部を接続する導体を含んでいる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 別の特質によれば、本発明は、光信号を生成し、選定された周波数で位相変調
信号を生成し、位相変調信号に従って光信号の位相を変調し、位相変調された光
信号を第1の光パワーに増幅し、一定長さの光ファイバに沿って増幅された光信
号を伝送し、当該伝送信号を受取るステップを含む光伝送方法に関するものであ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 前記第1の光パワーは、信号の位相変調が存在しないとき特定長さの光ファイ
バにおいてSBSが生じるような値を有する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 光信号の位相を変調する前記ステップは、ある屈折率を持つ基板に形成された
導波路へ前記光信号を結合し、12mmないし24mm間に含まれる電極長さL
を確保するため第1および第2の分岐部を持つ進行波タイプ電極構造へ前記位相
変調信号を結合することを含み、前記電極構造は、屈折率の電気光学的変化を生
じるように導波路に関して基板上に形成される。 前記電極構造の分岐部は短絡回路で成端される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 本発明は、別の特質によれば、波長λに対応する動作周波数で変調信号を生成
するための発振器と変調器とを含む光変調器システムを提供する。 当該変調器は、基板と、この基板に形成された導波路と、入力と、出力と、屈
折率とを有する。当該変調器は更に、電極長さLと幅Wとを確保するため第1お
よび第2の分岐部を有する進行波タイプの電極構造を含んでいる。当該電極構造
は、動作周波数における変調信号の電極構造への印加時に、屈折率の電気光学的
変化を生じるように導波路に関して基板上に形成される。当該変調器は、電極構
造の短絡回路成端を形成するように第1および第2の分岐部を接続する導体をも
含む。λ/Lは約2.1ないし4.0である。 変調器システムは更に、信号発振器からの変調信号を変調器へ有効に結合する
ためのインピーダンス整合回路を含むことができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 上記の全般的記述および以降の詳細な記述はともに例示的説明的であり、請求
の範囲における如き本発明の更なる説明を提供することを意図することを理解す
べきである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 添付図面は、本発明の更なる理解を提供するために添付され、本明細書に含ま
れてその一部をなし、本発明の1つおよび幾つかの実施の形態を例示し、記述と
共に本発明の原理の説明に供するものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 本明細書に含まれその一部をなす添付図面は、本発明の実施の形態を例示し、
記述と共に本発明の目的と利点と原理の説明に供するものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】 改善された変調効率と低減した熱応力の双方を変調回路に提供するように、1
5ないし200μmの電極幅Wが働くものと推定される。 望ましくは、幅Wは、40ないし160μmの間に含まれる。 更に望ましくは、幅Wは、60ないし120μmの間に含まれる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】 本明細書に含まれその一部をなす添付図面は、本発明の実施の形態を例示し、
記述と共に本発明の目的と利点と原理の説明に供するものである。 図面において、
【図1】 Aは、集中タイプの電極を有する従来技術の変調器の平面図である。 Bは、図1Aの電極構造の相等回路の概略回路図である。
【図2】 Aは、特徴的なインピーダンスで成端された進行波タイプの電極を有する従来
技術の位相変調器の平面図である。 Bは、図2Aの変調器の電極構造の電気的に相等な回路の概略回路図である。
【図3】 本発明の原理により構成された電極構造を含む変調器の平面図である。
【図4】 図2Aおよび図3の変調器の変調効率を比較するコンピュータ・シミュレーシ
ョンのグラフである。
【図5】 特徴的なインピーダンスで成端された伝送線の形態における電極構造を有する
変調器と短絡回路で成端された伝送線の形態における電極を有する類似の変調器
とに対する比率(modulus)および位相における線に沿った電圧をグラフ
である。
【図6】 本発明の変調器の電極構造の図である。
【図7】 図6に示された変調器の部分の断面図である。
【図8】 図6に示された電極構造の部分の図である。
【図9】 比λ/Lの関数として変調効率を示すグラフである。
【図10】 本発明の原理により構成された狭帯域の光振幅変調器の平面図である。
【図11】 (図10に示されたタイプの)短絡回路で成端された伝送線の形態の電極構造
を有する振幅変調器の変調効率を、特徴的なインピーダンスで成端された電極構
造を有する振幅変調器に比較する実際のテストのグラフである。
【図12】 上記テストのコンピュータ・シミュレーションのグラフである。
【図13】 テストされた回路の位相変調の効率を評価するため用いたテスト装置の概略図
である。
【図14】 種々のタイプの電極成端を持ち、25mmの電極長さを持つ変調器に対する周
波数の関数としてブリュアン散乱の抑制を比較する実際のテストのグラフである
【図15】 短絡回路で成端された電極と15mmの電極長さを持つ入力インピーダンス整
合ネットワークとを有する変調器に対する周波数の関数としてブリュアン散乱の
抑制を示すグラフである。
【図16】 aは、共面ストリップ導波路(CPW)電極を持つ光変調器の断面を示す図で
ある。 bは、非対称共面ストリップ(ACPS)電極を持つ光変調器の断面を示す図
である。
【図17】 ACPS線とCPWに対する反射係数のモジュラスを示すグラフである。
【図18】 CPW電極を持つ光変調器とACPS電極を持つ光変調器とに対する変調効率
の比較を示すグラフである。
【図19】 変調器の入力インピーダンスが発生器インピーダンスに整合される、CPW電
極を持つ光変調器とACPS電極を持つ光変調器とに対する変調効率の比較を示
すグラフである。
【図20】 変調器のインピーダンスが発生器のインピーダンスに整合されない、ACPS
構造に対する変調効率を幅の関数として示すグラフである。
【図21】 変調器のインピーダンスが発生器のインピーダンスに整合される図20に類似
するグラフである。
【図22】 適切なインピーダンス整合ネットワークにより結合された変調器と発生器のブ
ロック図である。
【図23】 本発明による変調器の変調効率が活性電極の幅Wに従って変化する状態を示す
グラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月20日(2000.11.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,C A,CN,JP,KR,NZ,US (71)出願人 Viale Sarca,222,I− 20126,Milano,Italy (72)発明者 カサッキア,エミリオ イタリア国イ−20052 モンツァ,ヴィ ア・レッコ 88 (72)発明者 ゴベッティ,ジャンルカ イタリア国イ−2901 カステルヴェトロ・ ピアチェンチノ,ヴィア・デュエ・ポンチ 2 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA12 BA01 BA03 CA05 DA03 EA03 EB05 EB12 HA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長λを持つ選択された動作周波数で動作する光変調器であ
    って、 基板と、 前記基板に形成され、入力と出力と屈折率とを有する導波路と、 電極長さLを確保するため第1および第2の分岐部を有し、電極構造に対する
    動作周波数における変調信号の印加時に、前記屈折率の電気光学的変化を生じる
    ように前記導波路に関して前記基板上に形成された進行波タイプ電極と、 前記電極構造の短絡回路成端を形成するため第1および第2の分岐部を接続す
    る導体と、 を備え、比λ/Lが2.1ないし4.0間の値を有する光変調器。
  2. 【請求項2】 前記比λ/Lが2.3ないし3.1間の値を有する請求項1
    記載の光変調器。
  3. 【請求項3】 変調信号の印加が前記導波路の出力に位相変調された光信号
    を生じるように、第1および第2の前記分岐部が前記導波路の両側に配置される
    請求項1記載の光変調器。
  4. 【請求項4】 前記導波路が、第1および第2の端部をそれぞれ有する第1
    および第2の分岐部を含み、該第1の端部が一緒に結合されると共に前記導波路
    の入力に結合され、前記第2の端部が一緒に結合されると共に前記導波路の出力
    に結合され、 前記電極構造が、第1および第2の前記導波路の分岐部間に配置された第3の
    分岐部を更に含み、 前記電極の第1と第2と第3の分岐部が第1および第2の前記端部をそれぞれ
    有し、前記電極の第1および第2の分岐部の第1の前記端部が一緒に結合され、
    前記導体が第1と第2と第3の前記電極の分岐部の第2の前記端部を接続し、 これにより、第3の前記電極の分岐部の第1の端部に対する変調信号の印加が
    前記導波路の出力に振幅変調された光信号を生じる、請求項1記載の光変調器。
  5. 【請求項5】 第1および第2の前記分岐部が約12ないし24mm間の長
    さを有し、動作周波数が約2.0GHzの値を有する請求項1記載の光変調器。
  6. 【請求項6】 光信号を生成するステップと、 500MHzないし3GHzの範囲内の選択された周波数における位相変調信号
    を生成するステップと、 前記位相変調信号に従って光信号の位相を変調するステップと、 位相変調された前記光信号を6dBmより高い光パワーへ増幅するステップと
    、 増幅された前記光信号を一定長さの光ファイバに沿って伝送するステップと、 伝送された前記信号を受取るステップと、 を含む方法光伝送方法であって、 前記光信号の位相を変調する前記ステップが、 前記光信号を屈折率を有する基板に形成された導波路へ結合し、 12ないし24mm間に含まれる電極長さLを有する進行波タイプの電極構造
    へ位相変調信号を結合することを含み、該電極構造が前記屈折率の電気光学的変
    化を生じるように前記導波路に関して基板上に形成される光伝送方法において、 前記電極構造の短絡回路成端を形成するステップを更に含むことを特徴とする
    方法。
  7. 【請求項7】 動作波長λの発振器から動作する光変調器システムであって
    、 変調器を備え、該変調器が、 基板と、 前記基板に形成されかつ入力と出力と屈折率とを有する導波路と、 電極長さLと幅Wとを確保するため第1および第2の分岐部を有し、比λ/
    Lが2.1ないし4.0間にあり、Wが15ないし200μm間にあり、電極構
    造に対する動作周波数における変調信号の印加時に、前記屈折率の電気光学的変
    化を生じるように前記導波路に関して前記基板上に形成される進行波タイプの電
    極構造と、 前記電極構造の短絡回路成端を形成するため該電極構造の第1および第2の分
    岐部を接続する導体と、 を含む光変調器システム。
  8. 【請求項8】 前記幅Wが40ないし160μm間にある請求項7記載の光
    変調器システム。
  9. 【請求項9】 前記幅Wが60ないし120μm間にある請求項8記載の光
    変調器システム。
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