JP2001515999A - 可変径ドラムの周りに巻いたケーブルを用いる無段変速機 - Google Patents

可変径ドラムの周りに巻いたケーブルを用いる無段変速機

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JP2001515999A
JP2001515999A JP2000510996A JP2000510996A JP2001515999A JP 2001515999 A JP2001515999 A JP 2001515999A JP 2000510996 A JP2000510996 A JP 2000510996A JP 2000510996 A JP2000510996 A JP 2000510996A JP 2001515999 A JP2001515999 A JP 2001515999A
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cable
drums
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ヨセフ ヤナイ
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ヨセフ ヤナイ
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/04Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes
    • F16H9/22Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes specially adapted for ropes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H9/04Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes
    • F16H9/10Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley provided with radially-actuatable elements carrying the belt

Abstract

(57)【要約】 回転駆動軸と出力軸との間を連結する無段変速システム(14)は、駆動軸によって回転される第一のドラム(16)と、出力軸に結合された第二のドラム(18)とからなり、これらドラムの少なくとも一方、典型的には両方には、調節可能な有効径領域が設けられる。第一及び第二のドラムを囲む閉じたケーブル(20)は、小さな締付力でも、有効な牽引ロックを提供するように、第一及び第二のドラムの各々の周りに複数回巻かれている。好適実施例においては、ドラムに沿ったケーブルのクリープを防止するためのメカニズムが提供される。このメカニズムは、通常、各々が螺旋溝(60)を持つ複数の要素(22)を含む。この要素は、ケーブルが溝の一部に係合するように実装され、メカニズムは、ケーブルが係合する溝の部分を変えるように要素を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無段変速機に関し、特に、可変径ドラムの周りに巻いたケーブルを
用いる無段変速システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
入出力回転率を連続的に可変しながら駆動軸から出力軸へ回転動力を伝達する
ための種々のシステムが知られている。このようなシステムは、一般的に「無段
変速」システム(CVT)あるいは等しく「無限可変変速」システム(IVT)
と述ばれる。ヴァン・ドーン(Van-Doorne)ベルトすなわち「Vベルト」、そし
て環状牽引駆動装置が、このようなシステムとして最も普及している。もう一つ
の例としては、各々の直径が可変である一対のプーリを囲むベルトを用いる、ク
ム(Kumm)氏の米国特許第4,810,234号に開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
理論的に、エンジン回転速度を必要な動力に正しく調和させることができるの
で、CVTシステムは、従来の固定比率変速機よりも効率的であると考えられる
が、実際は、省エネルギーの効果は少ない、あるいは全く得られない。さらに、
CVTシステムは、通常、非常に大きなトルクを伝達することはできない。
【0004】 これらの欠点の主要な原因は、CVTシステムが牽引に基づいているというこ
とにある。CVTの可変比率が連動ギヤの使用を除外するため、トルクの伝達は
、牽引を介して、典型的には、二つの回転要素の周りに配設したベルトを介して
達成される。大きなベルト張力すなわち「締付圧力」でさえも、ある低度のベル
トの滑りが生じるため、摩擦損失が悪化する。また、締付圧力が大きい場合は信
頼性の問題が生じる。
【0005】 このため、大きな締付圧力を必要としないで効果的な牽引係合を得ることがで
きる無段変速システムが必要とされている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力及び出力ドラムが、各々のドラムの周りに複数回巻かれて閉じ
たケーブルによって連結された無段変速システムに関する。
【0007】 本発明によれば、回転駆動軸と出力軸とを連結する無段変速システムが提供さ
れる。このシステムは、(a)回転軸を持ち、駆動軸によって回転されるように
駆動軸に作用するように連結された第一のドラムと、(b)回転軸を持ち、出力
軸に作用するように連結された第二のドラムと、(c)第一及び第二のドラムの
各々を複数回巻いて第一及び第二のドラムを囲んで閉じたケーブルとから構成さ
れ、第二のドラムの回転軸は、第一のドラムの回転軸にほぼ平行に配置される。
この場合、第一のドラム及び第二のドラムの少なくとも一方が調節可能な有効径
領域を含む。
【0008】 さらに、本発明の特徴によれば、ケーブルは、第一のドラムの周りに第一方向
の螺旋状に巻かれ、第二のドラムの周りに、第一方向の螺旋に対して反対の、第
二方向の螺旋状に巻かれる。
【0009】 さらに、本発明の特徴によれば、ケーブルに張力を維持するように作用するテ
ンション機構が提供される。
【0010】 さらに、本発明の特徴によれば、第一及び第二のドラムの両方は調節可能な有
効径の領域を含み、そしてテンション機構は、第一及び第二のドラムに作用する
ように連結されており、第一及び第二のドラムの領域の有効径を増加させるよう
に働き、ケーブルに張力を維持する。
【0011】 さらに、本発明の特徴によれば、テンション機構の作用を無効にするオーバー
ライド機構が提供される。これは、変速機の「中立」状態に対応するように、ケ
ーブルと、ドラムの少なくとも一方との摩擦係合を解除するものである。
【0012】 さらに、本発明の特徴によれば、第一及び第二のドラムの少なくとも一方は、
ドラムに沿ったケーブルのクリープを防止するためのメカニズムを含む。
【0013】 さらに、本発明の特徴によれば、ドラムに沿ったケーブルのクリープを防止す
るためのメカニズムは、(a)螺旋溝を持ち、ケーブルが溝の一部に係合するよ
うに実装された少なくとも一つの要素と、(b)ケーブルが係合する溝の部分を
変えるように、少なくとも一つの要素を回転させる機構とから構成される。
【0014】 さらに、本発明の特徴によれば、第一のドラム及び第二のドラムの、調節可能
な有効径の領域を含む少なくとも一方のドラムは、(a)回転軸から半径方向に
間隔を決め、そして回転軸の周りに角度的に配分されて実装された、有効なドラ
ム面を形成する複数のロッドと、(b)回転軸からの、ロッドの各々の少なくと
も一部の半径方向の間隔を変えて、少なくとも有効なドラム面の領域における有
効径を変える調整メカニズムとから構成される。
【0015】 さらに、本発明の特徴によれば、少なくとも一方のドラムは、さらに、ドラム
へ、あるいはドラムから、トルクを伝達するためのシャフトを含む。このシャフ
トは、シャフトを回転軸に沿って変位させることによって、有効径が変化するよ
うに調整メカニズムへ連結されている。
【0016】 さらに、本発明の特徴によれば、少なくとも一方のドラムは、ドラムに沿った
ケーブルのクリープを防止するためのメカニズムを含む。このメカニズムは、(
a)ケーブルが部分的に係合するようにロッドの各々に形成された螺旋溝と、(
b)少なくとも一方のドラムに対してロッドを回転させて、ケーブルが係合する
溝の部分を変えるための機構とから構成される。
【0017】 さらに、本発明の特徴によれば、ロッドを回転させる機構は、静的な基準系で
見た場合に少なくとも一方のドラムの回転からは独立して、複数のロッドの回転
位置を一定に維持するように構成される。
【0018】 さらに、本発明の特徴によれば、ロッドを回転させる機構は、少なくとも一方
のドラムの回転軸に平行に変位した第二の軸の周りに、少なくとも一方のドラム
と共に回転するように連結された回転要素を含む。
【0019】
【好適実施例の説明】
本発明は、各ドラムの周りに複数回巻かれて閉じているケーブルによって結合
される入力ドラム及び出力ドラムからなる無段変速システムに関する。
【0020】 本発明による無段変速システムの原理及び作動は、図面及びその説明文から明
確に理解することができる。
【0021】 本発明の詳細に入る前に、まず、本発明の基礎となる自縛巻線の原理を示す図
1を参照する。図1は、ケーブル10が固定ロッド12の周りにn+1/2回転 巻かれた静的なシステムを示す。ケーブル10の一端には、分銅Gが取り付けら
れており、張力Fが他端に加えられている。
【0022】 重量Gが作用する条件下において滑りに対抗するために必要な力Fは、次式に
よって表すことができる。
【0023】
【数1】 F≧G・e−μα rad この場合、αrad =2(n+1/2)π、 μは、任意の条件下における二つの物質間の摩擦係数である。
【0024】 nの値が小さい場合は(例えば0あるいは1)、分銅Gの下降を防ぐために必
要な力Fは、摩擦力がかなり小さいため、Gの値に近い。巻き数が増加して摩擦
力が大きくなるにつれ、滑りを防ぐために必要な力Fは急速に減少する。したが
って、任意の物質、使用条件、そして理論的な最大重量Gに対して、任意の比較
的に小さな張力Fによってケーブル10とロッド12との間の摩擦ロックが維
持されることを保証するように、特定な限度nを定めることができる。
【0025】 本発明によれば、大きな締付圧力を必要とせずに、ドラムの周りのケーブルに
よる牽引ロックを得るように同等な原理を動的なシステムへ応用することもでき
る。さて、この原理に関する実施例を、図2から図18を参照しながら説明する
【0026】 さて、図2から図13に、本発明に従って構成されて操作可能な無段変速シス
テムを示す。これは、回転駆動軸と出力軸との間を連結するためのもので、全体
的に14と符号が付されている。
【0027】 概略的に、システム14は、駆動軸に回転的に連結された第一のドラム16と
、出力軸に回転的に連結された第二のドラム18とを含む。二つのドラム16及
び18は、各々の回転軸が互いに対して平行に離れて配置されている。
【0028】 これらのドラムは、ドラム16とドラム18とを囲んで閉じられたケーブル2
0を介して回転的に連結されている。ドラムの少なくとも一方、なるべくなら両
方が、ある範囲に渡って有効径が調節可能であることが好ましい。ドラムの有効
径の比率を変えることによって、駆動軸と出力軸との間の駆動比を連続的に調節
することができる。ドラム16及び18の各々の周りにケーブル20が複数回巻
かれていることが、本発明の特徴である。任意の物質と操作条件の範囲とに対し
て、前述の臨界数を超えるように巻き数を選ぶ。通常、各ドラムの完全巻き数は
、少なくとも3以上で、4から10の範囲になるが、より大きな数を用いてもよ
い。先に述べたが、これは、非常に大きな張力あるいは大きい締付力を必要とせ
ずに、ドラムに対するケーブルの牽引ロックを達成し、従来のCVTシステムを
悩ます滑りを効率的に排除する。
【0029】 より詳細にシステム14の特徴を説明する前に、分かり易くするために、説明
文及び請求項の箇所で用いる複数の用語を定義する。第一に、用語「ドラム」は
、ケーブルを巻くことができる回転構造物を示す。本発明のドラムの有効面は、
必ずしも連続的なものである必要はなく、また円筒状である必要もない。
【0030】 有効面が円筒状でない場合、用語「有効径」は、ドラム部分の周りの巻きの平
均直径を示す。したがって、有効径は、πnで、ドラムに接触したケーブルの長
さを割ることによって容易に計算することができる。この場合、nは巻き数であ
る。
【0031】 また、用語「ケーブル」は、要求されるトルクをドラム間で伝達するのに十分
な強度を持つ柔軟なケーブル、ベルトあるいは鎖を示す。また、ケーブルは、限
定せずに、円形、そして扁平ベルト形状を含み、所望の断面形状に形成してもよ
い。ケーブルは、システムの通常の使用条件下において、ほぼ非弾性であること
が好ましい。例えば、限定せず、よったスチールケーブルやケヴラー(Kevlar)
等の高張力ポリマーケーブルが好ましい。
【0032】 さて、システム14の特徴を詳しく説明する。ケーブル20を第一方向の螺旋
でドラム16の周りに、そして反対方向の螺旋でドラム18の周りに巻く。この
例においては、ドラム16の螺旋は右巻きに、そしてドラム18のものは左巻き
になっている。この例を説明全体を通じて用いるが、システムの作動を変えるこ
となく、全システムの「右巻き及び左巻きの方向」を反転してもよいことは明ら
かである。さらに、ケーブルをドラム間に「8の字」形状に掛け渡して、両ドラ
ム上の巻きを同じ方向にしてもよい。この範囲において、用語「囲む」は、閉じ
たケーブルが二つのドラムの周りに巻かれることを意味し、8の字状の形態のも
のも含む。
【0033】 各ドラムの有効面は、複数のロッド22によって形成されることが好ましい。
この場合、これらのロッドは、ドラムの回転軸に対して、平行に、放射状に間隔
をとって角度を定めて配置される。この場合、ほぼドラムの全長に沿って延びる
可変有効径の領域は、ロッド22の半径方向の間隔を変えて定めることができる
。したがって、図2に示す例では、入力ドラム16のロッド22は、最小有効径
に対応するように半径方向へ引っ込められ、出力ドラム18のロッド22は、最
大有効径に対応するように半径方向へ広げられている。
【0034】 さて、図2から図7を参照しながら、ロッドの半径方向の間隔を変えるための
、望ましいシステムの作動原理を説明する。各ドラムは、一対の位置決めディス
ク24と一対の調整ディスク26とを含む。
【0035】 図3は、位置決めディスク24の構造を示す概要図である。各ディスク24は
、ディスクの、通常、外周近くに設けられたピボット30に一端が旋回可能に取
り付けられた複数のアーム28を含む。各アーム28の他端は、通常、ディスク
を通る湾曲スロット32に対応して、弓形経路内を自由に移動する。ピボット3
0、アーム28、そしてスロット32は、ディスク24の周囲に等間隔に配置さ
れることが好ましい。
【0036】 ディスク24には、角度的な位置を保持するためのものが提供される。この実
施例では、中央孔36内に位置合わせ突起34が設けられている。
【0037】 図4に示す調整ディスク26には、各アーム28に対応する調整スロット38
が設けられている。この場合も、中央孔42内に位置合わせ突起40を設けるこ
とによって角度的な位置合わせを行ってもよい。
【0038】 図5、図6A及び図6Bに最も良く示すが、調整スロット38の角度は、調整
ディスク26を位置決めディスク24の側面に沿って配置し、回転させた場合に
、湾曲スロット32と対応する調整スロット38との重なりが、最も外側の位置
(図6A)と最も内側の位置(図6B)との間を、スロット32に沿って移動す
るように形成されている。したがって、アーム28の間に調整スロット38を通
してロッド22を取り付けた場合、カメラに用いる絞り機構の作動に類似した、
調整ディスク26と位置決めディスク24との間の相対回転による全体的な効果
として、ロッドが形成するドラム面の有効径が増加あるいは減少する。図2に示
す入力ドラム16及び出力ドラム18は、各々、最小及び最大限有効径の位置に
ある。
【0039】 無段変速システム14の好適実施例の詳細を、図7から図13を参照しながら
、さらに説明する。それぞれのドラムの内部構造は図8の分解組立図で最も良く
示されている。前記同様、各ドラムには、一セットのアーム28を含む一対の位
置決めディスク24と一対の調整ディスク26とが取り付けられている。後に説
明するが、この構造において、位置決めディスク(24b)の一方には、スロッ
ト32を形成しなくともよいが、他方(24a)にはスロット32が必要である
。環状保持要素43が、位置決めディスク24の外縁に当接して調整ディスク2
6の周りに取り付けられているため、両ディスクは互いに近位に維持される。
【0040】 アーム28には、ロッド22の端部を受けるための突起スリーブ要素44が設
けられている。スリーブ要素44は、組み立てられたときにぴったりと調整スロ
ット38内に嵌って正確にロッド22の位置を定める大きさに形成されている。
【0041】 大きな力を受けてもドラムの構造的な完全性が維持されるためには、各一対の
ディスクが単一の機械的ユニットとして機能するようにしっかりと連結されるこ
とが重要である。C型断面を持つプロファイルドコネクタを用いることよって、
これを達成してもよい。したがって、位置決めディスク24bは、第一のプロフ
ァイルドコネクタ46と一体に形成される。プロファイルドコネクタ46には、
位置合わせリング48に係合する造形端部が形成されており、位置合わせリング
は、さらに、ディスク24aの中央孔36に係合する。同様に、調整ディスク2
6は、第二のプロファイルドコネクタ50によって結合される。プロファイルド
コネクタ46及び50は、中心シャフト52の外面に当接させて同時に取り付け
ることが可能なように、ほぼ円筒状のスリーブの、二つの同じ広がりをもつ部分
として形成されることが好ましい。プロファイルドコネクタは、組まれた状態で
、シャフト52の全表面を覆うのではなく、外周の180°以上、通常、約24
0°から約330°の間の範囲を覆うことが好ましい。このようにすれば、位置
決めディスクと調整ディスクとの間の相対回転を許容しながら、シャフト52を
効率的に囲むことができる。図12は、ドラム16における最小有効径位置と、
ドラム18における最大有効径位置とに対応する二つの極限相対角度位置を最も
明瞭に示す。
【0042】 さらに、ドラムが正しく機能するためには、シャフト52によってドラムから
、あるいはドラムへトルクが伝えられるときに、位置決めディスクと調整ディス
クとの相対角度位置が正確に制御されることが必要である。このことは、シャフ
ト52の軸方向の位置へ、二つのプロファイルドコネクタの角度位置を連係する
ことによって達成することができる。したがって、シャフト52には、第一の軸
方向スロット54と第二の斜角スロット56とが設けられ、図12に最も明瞭に
示すが、プロファイルドコネクタ46及び50には、これらスロット54及び5
6内に係合する突起ピン58が設けられる。この結果、シャフト52の軸方向へ
の移動によって、位置決めディスクと調整ディスクとの間に相対回転が起こり、
半径方向におけるロッド22の位置が変わり、それに応じてドラムの有効径が変
化する。再び図12を参照するが、ドラム16の状態が、シャフト52が完全に
挿入された状態に対応し、ドラム18が、シャフトが完全に引っ込んだ状態に対
応する。また、ピン58は、シャフト52とディスク24及び26との間でトル
クを伝達するのに役立つ。
【0043】 各ドラムは、一方の側が固定軸53上に、そして他方の側が、シャフト52の
周りの固定軸受スリーブ55に旋回可能に取り付けられる。図10から明らかな
ように、位置合わせリング48及びスリーブ55には、軸受が備えられている。
【0044】 上記の構造は、ドラムの有効径を連続的に調節しながら、シャフト52を介し
てドラムへ、あるいはドラムからトルクを連続的に伝達することが可能である。
通常、シャフト52の最も外側の位置がドラムの最大有効径に対応し、そして最
も内側の位置が最小有効径に対応するようにドラムを形成するが、この関係は反
対であってもよい。
【0045】 システム14の駆動比の規制は、概略的に図10に示す制御メカニズム57に
よって行う。この制御メカニズムは、ドラム16及び18の一方あるいは他方の
シャフト52をドラムの回転軸に沿って変位させるためのアクチュエータを含む
。このように、いずれか一方のドラムの有効径を減少させることによって、駆動
比を調節する。
【0046】 また、ケーブル20の張力を維持するために、制御メカニズム57は、両ドラ
ムの有効径を増加させるように連結されたテンション機構59を含む。テンショ
ン機構59を制御メカニズム57の一部として表したが、アクチュエータ・シス
テムから機械的に独立した構造として具現してもよいことは明らかである。これ
ら二つは、共に作用して変速システムが正しく作動することを保証するという機
能的な繋がりがある。このことを表すために、ここでは、まとめて制御メカニズ
ムと呼ぶ。
【0047】 ここに示すテンション機構59の単純な実施例は、両シャフト52に、シャフ
トの現在位置から独立して、かなり一定の比較的に小さな外向きの力を加えるよ
うに構成された中央旋回式弾力フォーク装置を用いる。先に述べたが、各ドラム
の周りにケーブル20を多数回巻くことによって、比較的に小さな締付力でも摩
擦ロックが生じることが保証される。したがって、家庭用自動車に用いるコンパ
クトなシステムの一例では、5.5回巻きのケーブルを用いるシステムは、摩擦 係数が0.1と想定すると(金属対金属で油が存在する状態)、35kgmを超 えるトルクに対応する950kgの力に対して牽引を維持するのに約30kgの
締付力を必要とする。6.5回巻きのケーブルを用いた場合は、約17kgの締 付力で十分である。斜角スロットの角度56が適度に浅い場合、テンション機構
59が加えなければならない力は、必要な締付力よりもかなり小さい。したがっ
て、テンション機構によって生成される張力は、特に大きい必要はない。
【0048】 さらに、本発明の実施例においては、ケーブル20と、ドラム16及び18の
一方あるいは両方との摩擦係合を解放するために、制御メカニズム57が、テン
ション機構59の作用よりも優先されるように構成されることが好ましい。例え
ば、制御メカニズム57のアクチュエータを、テンション機構59が提供するバ
ネ付勢に打ち勝つように同時に用いてもよい。このようにすれば、ドラムが独立
して回転する変速機の「中立」状態を単純な実施例で提供することができる。
【0049】 さて、本発明の好適実施例の特徴について、さらに説明する。これらの特徴は
、ドラムに沿ったケーブルのクリープを防ぐためのメカニズムに関する。回転ド
ラムの周りへのケーブルの巻きが進むにつれて、通常、ドラム面に沿ったケーブ
ルの軸方向へのクリープが伴う。二つのドラム上に反対方向で巻かれる場合は、
このクリープは、二つのドラムに対して、対向する方向へ発生し、心狂いが起こ
り、張力が増し、そしてケーブルの滑り、あるいはうねりが生じる。これらすべ
ての複雑な問題を避けるために、ドラムに沿ったケーブルのクリープを防ぐため
のメカニズムが設けられる。
【0050】 図7から図9に最も良く示す好適実施例においては、クリープ防止メカニズム
は、ロッド22の各々に形成した螺旋溝60と、ドラムの端部に対してロッド2
2を回転させるメカニズム62とを用いる。この場合、ケーブル20は溝の一部
分に係合し、そしてメカニズム62は、ケーブルが係合する溝60の部分を変え
るように機能する。したがって、ロッド22は、ウォーム歯車のセットとして効
率的に機能し、クリープの方向に対抗してケーブル20を抱え、各ドラム上にお
けるケーブルの軸方向の位置を一定に維持する。
【0051】 溝60の螺旋は、溝の角度が巻き方向を妨害しないように選択される。この例
においては、図9に最も明らかに示すが、ドラム16の溝60は右巻きの螺旋と
して、そしてドラム18のものは左巻きの螺旋として形成されている。ケーブル
を8の字に巻いた場合は、両ドラムの螺旋は同じである。溝の形状は、用いるケ
ーブルの断面形状に調和し、丸いケーブルに対しては、Uの字の溝が通常用いら
れる。V字ベルトあるいは他のタイプのベルトに対しては、それに調和する溝の
形状が選ばれる。
【0052】 各ドラムの周りへのケーブル20の巻き間隔は、各ロッド22の螺旋溝60の
、一回転につき一ステップに等しいことが好ましい。ドラムの端部に対してロッ
ド22が回転的に固定されている場合は、ケーブルは、ドラムの各回転に対して
一巻き分の間隔だけクリープする。したがって、ドラムの端部に対して各ロッド
22を逆方向へ一回転すれば、ドラムの前方への一回転に起因するクリープ効果
を正確に補正することができる。静的な範囲において、このことは、ドラムが回
転されるときに、回転式コンベヤと同様なやり方で、ロッド22が一定な角度方
向を維持することを意味する。
【0053】 この回転式コンベヤ効果を得るための回転メカニズム62は、ロッド22へ結
合され、そしてドラムの回転軸に対して平行に変位した第二の軸の周りをドラム
と共に回転するように構成された一つ以上の回転要素として最も単純に具現する
ことができる。
【0054】 図7及び図8に最も良く示すところの、この実施例では、各ロッド22からス
ロット38、スリーブ44及びスロット32を通って、回転的に非対称なピン6
4が延び、このピン64に取り付けた片寄りブラケット66が突起ペグ68を提
供する。そして、軸53に取り付けられた三角形ブラケット74の角の部分には
、ローラーを介して二つの環状タイミングプレート68及び70が取り付けられ
ている。三角形ブラケット74は、各ロッド22の中心軸からペグ68までの距
離に等しい距離だけ、タイミングプレート69及び70の有効回転軸をドラムの
回転軸から変位させるように形成されている。
【0055】 ペグ68は、タイミングプレート69及び70に設けられたほぼ半径方向へ延
びるスロット72に係合するため、ドラムが回転するとき、タイミングプレート
69及び70も同じスピードで回転する。ドラムの回転軸とタイミングプレート
69及び70の回転軸との間に一定の心違いが存在するため、ドラムが回転する
とき、全片寄りブラケットは一定の角度位置に維持され、所望の回転式コンベヤ
効果を生み出す。同時に、ペグ68がスロット72に沿って自由に移動するため
、先に説明したロッド位置の半径方向への調整が可能である。
【0056】 原理的には、半径方向のスロットを持つ単一のタイミングプレートによって、
必要な機能を行うことが可能である。しかしながら、回転中の特定な位置におい
て、特定な片寄りブラケット66が、対応するスロット72の長さ方向に直角な
状態で横たわり、スロットに沿ってペグ68が滑動する僅かな可能性がある。こ
のような可能性を避けるためには、違った角度のスロット72を持つ二つのタイ
ミングプレートを重ね合わせて用いることが好ましい。この実施例においては、
一方のタイミングプレートのスロットは、半径方向から第一の方向へ最大約30
°まで、通常10°の角度で、そして他方のタイミングプレートのスロットは、
半径方向から反対方向へ同じ角度で形成される。タイミングプレートの相対角度
位置は、ペグ68が通過する、二つのプレートのスロットが重なって形成された
スロットの半径方向の位置を決定する。すべてのペグ68の半径方向への同時移
動が妨げられることはないが、ペグが単一で他のペグから独立して半径方向へ外
れることは防止される。
【0057】 この範囲において、メカニズム62は、ロッドが取り付けられたドラムに対し
てロッドの角度位置を変えるので、ロッド22を「回転するためのメカニズム」
であると表現できる。静的な基準系において考察した場合のメカニズムの効果は
、ロッドの回転を防止するように見えるが、メカニズムは、さもなければロッド
が共に回転するであろうところのドラムに対して、実際にロッド22を回転させ
るものである。
【0058】 ここまでは、単一のケーブルを用いる実施例に関連させて本発明を説明したが
、二つ以上のケーブルを同時に駆動するようなものとしても、等しく具現化する
こともできる。この場合、各ロッド22には、各ケーブルが一つの溝に係合する
よう、二重あるいは三重の螺旋として形成した多数の溝60が設けられる。
【0059】 2本のケーブルを用いる一つの特に有利な構成を図19及び図20に示す。図
19に示すように、この場合は、ドラム16及び18の異なる領域の周りに、2
本のケーブル300及び302が左右対称に巻き進められている。したがって、
ケーブル300はドラム16の周りに左巻きの螺旋で巻かれ、ケーブル302は
そのドラムに右巻きの螺旋で巻かれている。ドラム18上では、これらの状態は
反転している。左右対称に巻き進められた2本のケーブルを用いることによって
、システム作動中の力のバランスが最適になる。
【0060】 このように巻かれた2本のケーブルを使用するには、クリープ防止メカニズム
のロッド20の構成を変更する必要がある。図20に、この実施例に対するロッ
ド22の望ましい形状を示す。この場合、螺旋溝60は、対向する第一及び第二
の螺旋溝304及び306によって置き換えられる。ここに示すロッドは、ドラ
ム18のための構成であり、溝304が右巻きの螺旋として形成され、溝306
が左巻きの螺旋として形成されている。他の点に関するシステムの構造及び作動
は、上記のものと全く同じである。
【0061】 さて、図14から図18を参照する。これらは、本発明に従って構成されて操
作可能な無段変速システムの第二実施例を示すもので、全体的に214と符号が
付けられている。
【0062】 無段変速システム214は、概念的に上記システム14に非常に類似しており
、各々可変有効径の領域230を持つ入力ドラム及び出力ドラム216及び21
8と、それらの周りに複数回巻かれたケーブル220とを用いる。しかし、シス
テム214は、可変有効径を得るために用いるメカニズムの構成が大きく異なる
【0063】 ドラム216及び218は、二つのエンドプレート224及び226の間を結
ぶ複数のロッド222から構成されている。ロッド222は、有効なドラム面を
形成するように、ドラムの回転軸から半径方向へ間隔を決めて、そしてドラムの
回転軸の周りに角度配分されて実装されている。エンドプレート224及び22
6へのロッド222の連結は、自在継手すなわち回転継手228、典型的に玉継
手タイプのものを介して行われる。エンドプレート224及び226は、互いに
対してドラムの回転軸の周りに回転させることができるため、ロッド222の配
列は、ほぼ平行な状態(ドラム218の図示の状態)と、コンパクトに捩れた状
態(ドラム216の図示の状態)との間で変化する。この調節範囲は、有効なド
ラム面の中間領域230の有効径を大きく変化させられることに対応する。
【0064】 ドラム216及び218の有効径を調節するための制御メカニズムを最も良く
理解するには、図17を参照する必要がある。各ドラムは、固定スピンドル23
4上に軸受アセンブリ236によって旋回可能に取り付けられた軸232を含む
。エンドプレート224は、フランジとして、軸232の外側に回転的にロック
された状態で嵌められ、軸232の端部には、エンドプレート226を支える中
空端部を持つシャフト238が取り付けられる。エンドプレート226は、シャ
フト238に沿ってスライド可能に取り付けられているが、エンドプレート22
6内のキー溝に係合するシャフト238に沿った長手方向のリッジ244によっ
て回転的にロックされる。軸232とシャフト238との結合は、軸232から
突出してシャフト238内の角度付スロット242に係合するピン240によっ
て達成される。スロット242は、シャフト238にトルクが加えられたときに
トルクがピン240を介して軸232へ伝達されるように、浅い角度で設けられ
ている。シャフト238を軸232に対して軸方向へ移動することによって、シ
ャフト238及びエンドプレート226が、軸232及びエンドプレート224
に対して回転する。
【0065】 前記実施例とまったく同様に、この構造は、ドラムの有効径を連続的に調節し
ながら、シャフト238を介して、ドラムから、あるいはドラムへ、トルクを連
続的に伝達することが可能であることは明らかである。特に図17の右側から見
たドラム216においては、シャフト238の内向きの、すなわち軸232に向
かう軸方向への移動によって、エンドプレート226は、エンドプレート224
に対して反時計回りに回転する。逆に、シャフト238を外側へ引くことによっ
て、時計回りの回転が生じる。典型的に、ドラムは、シャフト238の最も外側
の位置がドラムの最大有効径に対応し、そして最も内側の位置が最小有効径に対
応するように形成される。
【0066】 この場合も、システム214には、ドラムに沿ったケーブルのクリープを防ぐ
ために、螺旋溝245を設けたロッド222の回転を利用するメカニズムがある
。このシステムの詳細を下記に説明するが、しかしながら、この段階では、スロ
ット242の方向が、ドラム216及び218では反対であることに注目すべき
である。この結果、上記と同じ見方をすれば、ドラム218内でシャフト238
を内向きへ移動することによって、エンドプレート226は、エンドプレート2
24に対して時計回りに回転する。このことは、螺旋溝の角度が、各ドラムに対
するケーブルの巻き方向と矛盾しないことを保証する。
【0067】 システム214の駆動比の規制は、ドラム216及び218の一方あるいは他
方のシャフト238を、その回転軸に沿って内向きへ変位させるアクチュエータ
を含む制御メカニズム246によって達成される。この方法では、いずれのドラ
ムの有効径をも減少させることが可能であり、駆動比を調節することができる。
ケーブル220に張力を維持するために、制御メカニズム246は、さらに、ド
ラムの有効径を増加させるように作用する、典型的に上記メカニズム59と同等
なテンション機構248を含む。この場合も、変速機に中立状態を提供するため
に、テンション機構248を無効にすることができることが好ましい。
【0068】 特に図15から明らかであるが、エンドプレート224及び226間の距離は
ドラムの状態に応じて変化するため、変速比が変化するときに、ドラム216及
び218の一方あるいは両方を軸方向へ移動して調節可能な領域230の配列を
保守するように、ある種の定心機構(図示せず)を設けることが好ましい。この
定心機構は、多数の方法で具現化することができる。例えば、限定せずに、ドラ
ム軸に直角にスライド可能な中央ピボットを持つフォークあるいは鋏タイプのメ
カニズムを各ドラムに設ける、あるいは変速制御システムによって直接的に制御
される油圧アクチュエータを設けてもよい。
【0069】 さて、ドラムに沿ったケーブルのクリープを防ぐためのメカニズムの実施例を
説明する。これは、先の実施例において説明したメカニズムと概念的には全く同
じである。ロッド222の端部が一定な半径方向の位置に配置された結果として
、構造が単純になっている。また、この例では、片寄りブラケット254への非
スライド旋回連結252を持つ単一のタイミングプレート250が、先の実施例
の二重溝のタイミングプレートに置き変わっている。
【0070】 他方、片寄りブラケット254のロッド222への結合は、自在連結が必要で
あるため、幾分複雑である。一つの可能なカプリング構造を図18に示す。従来
の玉継ぎ手256の自由な回転が、ロッド222の長さ方向に直角な、結合部2
56の周りの環状スロット260内を移動する中央ピン258によって制限され
ている。この構造は、ロッド222に必要な二度の旋回自由度を許容しながら、
ロッド222が、結合部ハウジング262に対して、ロッド自身の軸の周りに回
転することを防止する。片寄りブラケット254を支える結合部ハウジング26
2自体は、軸受264を介してエンドプレート224内に旋回可能に取り付けら
れている。片寄りブラケット254をエンドプレート224に対して回転するこ
とによって、ロッド222は、どの旋回位置にあったとしても軸が回転する。
【0071】 上記説明は、単に例として意図しているものであり、本発明の範囲内において
、多くの他の実施例が可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ケーブルの摩擦ロックを示す概要図である。ケーブルをロッドへ巻くことによ
ってロックする。
【図2】 本発明に従って構成されて操作可能な無段変速システムの第一実施例の、概略
的な等尺図である。
【図3】 図2の無段変速システムに使用する位置決めディスクの概略的な側面図である
【図4】 図2の無段変速システムに使用する調整ディスクの概略的な側面図である。
【図5】 図3の二つの位置決めディスクから形成したドラムと、図4の二つの調整ディ
スクとを示す概略的な分解等尺図である。
【図6A】 最大有効径に対応する位置決めディスクと調整ディスクとの第一の相対位置を
示す、図5のドラムの概略的な側面図である。
【図6B】 最小有効径に対応する位置決めディスクと調整ディスクとの第二の相対位置を
示す、図5のドラムの概略的な側面図である。
【図7】 図2に示す無段変速システムの好適実施例の等尺図である。
【図8】 図7に示す実施例の一つのドラムの分解等尺図である。
【図9】 図7に示す実施例の上面図である。
【図10】 図7に示す実施例の入力軸及び出力軸を通過する横断面図である。
【図11】 図7に示す実施例の側面図である。
【図12】 図10の線I−Iに沿った横断面図である。
【図13】 図10の線II−IIに沿った横断面図である。
【図14】 本発明に従って構成されて操作可能な無段変速システムの第二実施例を示す等
尺図である。
【図15】 図14に示す無段変速システムの平面図である。
【図16】 図15の線III−IIIに沿った横断面図である。
【図17】 図16の線IV−IVに沿った横断面図である。
【図18】 図14に示す無段変速システムに用いる回転軸継手の拡大横断面図である。
【図19】 本発明による無段変速システムの、好適実施例としての2本の−ケーブルの概
略的な等尺図である。
【図20】 図19に示す実施例のドラム内に用いるロッドの構造を示す上面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動軸と出力軸とを連結する無段変速システムであって
    、 (a)この駆動軸に作用的に連結されて駆動軸によって回転される、回転軸を持
    つ第一のドラムと、 (b)この第一のドラムの回転軸にほぼ平行に配置された回転軸を持ち、前記出
    力軸に作用的に連結された第二のドラムと、 (c)前記第一及び前記第二のドラムの各々の周りを複数回巻いて前記第一及び
    前記第二のドラムを囲む閉じたケーブルとからなり、 前記第一のドラム及び前記第二のドラムの少なくとも一方が、調節可能な有効
    径を形成する領域を含むことを特徴とする変速システム。
  2. 【請求項2】 前記ケーブルが、前記第一のドラムの周りに第一方向の螺旋
    状に巻かれ、そして前記第二のドラムの周りに、前記第一方向の螺旋に対して反
    対方向の、第二方向の螺旋状に巻かれることを特徴とする請求項1に記載の変速
    システム。
  3. 【請求項3】 さらに、前記ケーブルに張力を維持するように作用するテン
    ション機構からなる請求項1に記載の変速システム。
  4. 【請求項4】 前記第一及び前記第二のドラムの両方が、調節可能な有効径
    領域を含み、前記テンション機構が、前記第一及び第二のドラムにおける前記領
    域の有効径を増加させて前記ケーブルに張力を維持するように前記第一及び第二
    のドラムに作用的に連結されている請求項3に記載の変速システム。
  5. 【請求項5】 さらに、変速機の「中立」状態に対応するように、前記テン
    ション機構の作用を無効にして、前記ケーブルと、前記ドラムの少なくとも一方
    との摩擦係合を解除するためのオーバーライド機構からなる請求項3に記載の変
    速システム。
  6. 【請求項6】 前記第一及び前記第二のドラムの少なくとも一方が、ドラム
    に沿った前記ケーブルのクリープを防ぐためのメカニズムを含む請求項1に記載
    の変速システム。
  7. 【請求項7】 ドラムに沿った前記ケーブルのクリープを防ぐための前記メ
    カニズムが、 (a)前記ケーブルの一部が係合するように形成された螺旋溝を持つ少なくとも
    一つの要素と、 (b)この少なくとも一つの要素を回転させて、前記ケーブルが係合する前記溝
    の部分を変えるための機構とを含む請求項6に記載の変速システム。
  8. 【請求項8】 前記第一及び前記第二のドラムの、調節可能な有効径領域を
    含む前記少なくとも一方のドラムが、 (a)前記回転軸から半径方向へ間隔を決め、そして前記回転軸の周りに角度的
    に配分され実装されて有効なドラム面を形成する複数のロッドと、 (b)これらロッドの各々の少なくとも一部の、前記回転軸からの半径方向の間
    隔を変えて、少なくとも前記有効なドラム面の領域の有効径を変えるための調整
    メカニズムとからなる請求項1に記載の変速システム。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも一つのドラムが、さらに、前記ドラムへ、あ
    るいは前記ドラムからトルクを伝達するためのシャフトを含み、このシャフトを
    、前記回転軸に沿って変位させることによって、前記有効径が変わるように、前
    記シャフトが前記調整メカニズムへ結合されている請求項8に記載の変速システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記第一及び前記第二のドラムの、調節可能な有効径領域
    を含む前記少なくとも一方のドラムが、前記第一及び前記第二のドラムの両方を
    含む請求項8に記載の変速システム。
  11. 【請求項11】 さらに、前記第一及び第二のドラムの前記調整メカニズム
    に作用的に連結され、前記ドラムの一方の有効径を選択的に減少させるように構
    成された、前記第一及び第二のドラム間における有効径の比率を調節するための
    制御メカニズムからなる請求項10に記載の変速システム。
  12. 【請求項12】 前記制御メカニズムが、さらに、前記ケーブルに張力を維
    持するために、前記第一及び第二のドラムの有効径を増加させるように構成され
    たテンション機構を含む請求項11に記載の変速システム。
  13. 【請求項13】 前記制御メカニズムが、変速機の「中立」状態に対応する
    ように、前記テンション機構の作用を無効にして、前記ケーブルと、前記ドラム
    の少なくとも一方との摩擦係合を解除できるように構成されている請求項12に
    記載の変速システム。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも一つのドラムが、ドラムに沿った前記ケー
    ブルのクリープを防止するためのメカニズムを含み、このメカニズムは、 (a)前記ロッドの各々に形成され、前記ケーブルが部分的に係合する螺旋溝と
    、 (b)前記少なくとも一つのドラムに対して前記ロッドを回転させて、前記ケー
    ブルが係合する前記溝の部分を変えるための機構とからなる、請求項8に記載の
    変速システム。
  15. 【請求項15】 前記回転するための機構が、静的な基準系で見た場合に前
    記少なくとも一つのドラムの回転からは独立して、前記複数のロッドの回転位置
    を一定に維持するように構成されている請求項14に記載の変速システム。
  16. 【請求項16】 前記回転するための機構が、前記少なくとも一つのドラム
    の回転軸に平行に変位した第二の軸の周りに、前記少なくとも一つのドラムと共
    に回転するように連結した回転要素を含む請求項14に記載の変速システム。
  17. 【請求項17】 前記ケーブルが第一のケーブルとして言及され、前記シス
    テムが、さらに、前記第一及び前記第二のドラムを囲む第二の閉じたケーブルか
    らなり、前記第一のケーブルが、前記第一のドラムの周りに第一方向の螺旋状に
    巻かれ、前記第二のドラムの周りに、この第一方向の螺旋に対して反対方向の、
    第二方向の螺旋状に巻かれ、そして前記第二のケーブルが、前記第一のドラムの
    周りに前記第二方向の螺旋状に巻かれ、前記第二のドラムの周りに前記第一方向
    の螺旋状に巻かれる請求項1に記載の変速システム。
  18. 【請求項18】 前記第一及び前記第二のドラムの少なくとも一方が、ドラ
    ムに沿った前記ケーブルのクリープを防ぐためのメカニズムを含み、このメカニ
    ズムが、 (a)第一方向にある第一螺旋溝と、この第一方向に対して反対な、第二方向の
    第二螺旋溝とを持つ少なくとも一つの要素と、 (b)この少なくとも一つの要素を回転させて、前記ケーブルが係合する前記溝
    の部分を変えるための機構とからなり、 前記少なくとも一つの要素は、前記第一のケーブルが前記第一の溝の一部に係
    合し、前記第二のケーブルが前記第二の溝の一部に係合するように実装される請
    求項17に記載の変速システム。
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