JP2001515857A - 細胞活性を調節する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
体的には、本発明は、内皮細胞活性およびさらに具体的には内皮細胞接着分子の
発現を調節する方法に関する。最も具体的には、本発明は内皮細胞接着分子の発
現を予防または減少して、冠状心疾患を処置する方法を提供する。
において引用するヌクレオチドおよびアミノ酸配列の配列番号(SEQ ID NO)を参考文献の直前に定義する。
象は、VCAM−1、ICAM−1およびE−セレクチンなどの接着分子によっ
て内皮に単核細胞が接着することである。VCAM−1、ICAM−1およびE
−セレクチンはすべて、サイトカインに応じて迅速に合成される。VCAM−1
は、単核白血球が内皮に接着するのに主に関係する。VCAM−1は炎症性サイ
トカインIL−1およびTNF−αによって迅速に誘発され、その誘発は48−
72時間維持される。ICAM−1は、多細胞型で発現され、活性化された内皮
への単核細胞およびリンパ球の接着に関係する。E−セレクチンは、内皮に沿っ
て動く軸流からサイトカインを捕捉するのに重要な内皮特異的接着分子である(A
bbassi et al., 1993)。
クに対する接着分子の関与については、かなりの証拠がある(Van der Wal et al
., 1992)。変動的で低レベルのE−セレクチンおよびVCAM−1が、プラーク
を覆う動脈内皮において検出された(Van der Wal et al., 1992; Wood et al.,
1993)。VACM−1はまた、新血管形成の領域およびプラークの基部における 炎症性湿潤において観察され、動脈内膜の新血管形成が進行した冠状動脈病変に
炎症性細胞を補充する重要な部位であることが示唆されている(O'Brien et al.,
1993)。ICAM−1は、アテローム性プラークを覆う内皮において発現するこ
とが示された(Johnson-Tidey et al., 1994)。
ていない。これら細胞の情報伝達メカニズムを解明することは、冠状動脈性心疾
患および炎症性症状など、該細胞活性が有害である症状への治療戦略の開発に必
要である。
を同定した。その経路を通じて、接着分子発現などの細胞活性が達成される。こ
の経路の個々の構成成分の発現および活性を調節することにより、これらの細胞
活性が調節される。本発明者はまた、スフィンゴシンキナーゼ活性を発揮する薬
剤およびスフィンゴシンキナーゼ活性のアゴニストおよびアンタゴニストとして
機能し得る薬剤を検出するための迅速で高容量のアッセイを開発した。
を得ない場合を除き、単語“含む(comprise)”および変体の“含む(comprise
s)”、“含んでいる”は、記述されたそのもの、その方法または両者の複合を 含意するが、他のもの、方法または両者の複合を排除することを意味するわけで
はない。
方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調節する
のに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与すること
を含む。
該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調節す
るのに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与するこ
とを含む。
供し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼおよび/またはSph−1−Pの1つ または両方の活性を調節するのに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量
を該哺乳動物に投与することを含む。
る方法に関し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分
の活性を調節するのに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動
物に投与することを含む。
整する方法を提供し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼおよび/またはSph −1−Pの1つまたは両方の活性を調節するのに十分な時間および条件でもって
、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与することを含む。
し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分またはその
機能的等価物の有効量を該哺乳動物に投与することを含む。
る方法に関し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分
の活性を調節するのに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動
物に投与することを含む。情報伝達経路において該調節は接着分子発現をもたら
す。
し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分を下方調整
するのに十分な時間と条件で薬剤の有効量を該哺乳動物に投与することを含む。
情報伝達経路において、該下方調整は内皮細胞接着分子発現の下方調整をもたら
す。
する方法を提供し、該方法は、該哺乳動物にスフィンゴシンキナーゼ情報伝達経
路の1以上の成分またはその機能的等価物を投与することを含む。
製造において、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調
節し得る薬剤を使用することに関する。
製造において、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分またはその
機能的等価物を使用することに関する。
成分の調節において用いる薬剤に関する。情報伝達経路では該成分が接着分子発
現を調節する。
いるスフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分またその機能的等価物
に関する。
成分を調節し得る薬剤、および1以上の薬学的に許容される担体および/または
希釈剤を含む医薬組成物に関する。情報伝達経路では該調節が接着分子発現の調
節をもたらす。
成分またその機能的等価物、および1以上の薬学的に許容される担体および/ま
たは希釈剤を含む医薬組成物に関する。
方法に関する。該方法は次のいずれかを、 (i)分析物が放射標識された該分析物;または (ii)該分析物とレポーター分子が放射標識されたレポーター分子、該分析物
は該レポーター分子と同時にまたは別個に該脂質と接触させられる; 該脂質とシンチラントの存在下に、脂質放射標識複合体が該シンチラントを形成
し励起するのに十分な時間および条件で接触せしめ、該励起シンチラントを検出
する工程を含む。
を検出する方法に関する。該方法は次のいずれかを、 (i)分析物が放射標識された該分析物;または (ii)該分析物とレポーター分子が放射標識されたレポーター分子、該分析物
は該レポーター分子と同時にまたは別個に該脂質と接触させられる; 該スフィンゴシンとシンチラントの存在下に、スフィンゴシン放射標識複合体が
該シンチラントを形成し励起するのに十分な時間および条件で接触せしめ、該励
起シンチラントを検出する工程を含む。
に関する。該方法は、該分析物および33P−ATPとスフィンゴシンとをシンチ
ラントの存在下に接触せしめる工程を含む。該分析物は該33P−ATPと同時に
または別個に該スフィンゴシンに、33Pスフィンゴシン複合体が該シンチラント
を形成し励起するのに十分な時間と条件で接触せしめ、該励起シンチラントを検
出する。
TNF)調節誘導に対する高密度リポタンパク質(HDL)の効果を示すグラフ
である。平均蛍光強度は、細胞表面の接着分子の発現強度を表わすフローサイト
メーター測定である。
示すグラフである。細胞表面発現の強度は、TNFの100Uにより起された平
均蛍光強度の%として測定された。図2Aの黒印は、接着タンパク質に対する細
胞透過性セラミド(C2−セラミド)の作用を表わす。白印は100U/ml
TNFの存在でのセラミドの作用を表わす。図2Bはスフィンゴシン−1−ホス
フェート(Sph−1−P)の作用を示す。図2Cは、TNFまたはSph−1
−Pにより起された接着タンパク質発現(MFI)に対するジメチルスフィンゴ
シン(DMS)の効果を示す。図2Dは、E−セレクチンmRNAに対するこれ
らの薬剤の作用を示す。
時間的変化を示すグラフである。白丸は、図3Aではスフィンゴシンの加水分解
を、図3Bではセラミドの生成を、図3Cではスフィンゴシンキナーゼ活性を、
図3Dではスフィンゴシン−1−ホスフェートの形成を表わし、すべて時間0か
らの%である。黒丸は、HDLでHUVECを前処置した作用を示す。
−1−P、TNFおよびHDLの作用についての写真表示である。棒グラフは、
ERK活性化に対する3つの独立の実験の要約である。(±SEM)。*はTN
Fとの差異についてのp値を<0.01で、†は<0.05で、‡は無に対する
p<0.01を表わす。図4Bの上部はNF−κBによるゲル遅速化を示す。図
4Bの下部は、NF−κBのp50およびp65成分に特異的な抗体のスーパー
シフトを示し、TNFおよびSph−1−Pにより促進されたNF−κBの類似
の組成を示す。
シンキナーゼ経路についての模式図である。
ある。アッセイの基本は、多ウェルプレートの壁に吸収により結合したスフィン
ゴシンのリン酸エステル化である。プレートでは壁がシンチラントで満たされて
いる(Flashplates, New England Nuclear)。γ−33P標識ATPを酵素源の存
在でインキュベートする。活性酵素が存在すると33Pはスフィンゴシンに移行す
る。ウェルを洗い、未結合33Pを除去する。スフィンゴシンに結合した33Pはシ
ンチラントを励起し、シンチレーション計数器で測定される信号が生じる。
00分まで直線状であることを示すグラフである。50μlの内皮細胞抽出物(
実施例8に記載のようにつくり、スフィンゴシンキナーゼ活性を有する)および
50μlのATP溶液(400μM ATP/20μCi/ml 33P−ATP
含有)を、リン脂質混合でコートしたフラッシュプレートと共に、スフィンゴシ
ンあり(黒四角)またはスフィンゴシンなし(白四角)で、インキュベートし、
そして洗滌前の表示時間で37℃でインキュベートした。
50μlの抽出物からの高速“上澄”(白棒)および“ペレット”(黒棒)フラ
クションをスフィンゴシンキナーゼ活性についてアッセイした。
方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調節する
のに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与すること
を含む。
、ヤギ)、実験用動物(例えばマウス、ラット、ウサギ、モルモット)、愛玩動
物(例えば、イヌ、ネコ)、捕獲野生動物(例えばカンガルー、シカ、キツネ)
であって、好ましくは、哺乳動物はヒトまたは実験用動物である。さらに好まし
くは、哺乳動物はヒトである。
調整あるいは変化せしめることを意味する。活性には、限定でないが、1以上の
ケモカイン産生、サイトカイン産生、酸化窒素シンテアーゼ産生、接着分子発現
および他の炎症調節物の産生などがある。好ましくは、該細胞活性は接着分子発
現である。接着分子発現についての以下の言及は、他の細胞活性についての言及
を含むと読まれるべきである。
、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調節
するのに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与する
ことを含む。
を意味する。
どのタンパク質との結合を調節する分子を意味すると理解されるべきである。接
着分子の例には、限定ではないが、インテグリン、セレクチン(例えばE−セレ
クチン、P−セレクチン)、免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーのメンバ
ー(例えばVCAM−1、ICAM−1)およびCD44がある。
が行い得る機能を調節することを意味する。該機能には、限定ではないが、ある
成分が行う役割また程度を増加または低下すること、またはある成分が行う機能
の性質を修飾することが含まれる。該“活性”の調節には、ある成分の濃度を増
加または低下することも含まれると理解されるべきである。該“活性”の調節は
下記によって達成される。 (i)基質(例えばスフィンゴシンまたはATP)との競合によるスフィンゴ
シンキナーゼの触媒的活性の調節; (ii)アロステリック・メカニズムによるスフィンゴシンキナーゼの触媒活性
での干渉(基質結合部位以外の分子上の部位との結合); (iii)次のことを変えるなどによる酵素活性化での干渉: −リン酸エステル化などの翻訳後共有結合修飾、脂質修飾 −タンパク質、脂質またはイオンなどの必要コアクチベーターとの非共有結
合 −酵素の細胞レベル下での局在。
び/またはスフィンゴシン−1−ホスフェートの1つまたは両方を利用する情報
伝達経路を意味する。本発明を1つの理論または作用機序に限定するものではな
いが、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路は接着分子発現をもたらすカスケー
ドであると考えられ、次の形態をとり得る。 (i)S.Mase活性を介してのスフィンゴミエリンからのセラミドの生成
、該セラミドはスフィンゴシンに変わる; (ii)スフィンゴシンキナーゼの促進によるスフィンゴシン−1−ホスフェー
ト(以下、“Sph−1−P”と表示する)生成: (iii)Sph−1−P生成の下流でのMEK/ERKの活性化および核転座 、該下流での現象は接着分子発現に導く。
、または関与し得るすべての分子を意味すると理解されるべきである。この分子
には、限定でないが、細胞タンパク質、代謝体(例えば、スフィンゴミエリン、
セラミッド、スフィンゴシン、Sph−1−P)、キナーゼ類(例えば、S.M
ase、スフィンゴシンキナーゼ、タンパク質キナーゼCおよびERK)および
転写因子(例えば、NF−κB)がある。好ましくは、該成分はスフィンゴシン
キナーゼおよび/またはSph−1−Pである。
方法が提供される。該方法は、スフィンゴシンキナーゼおよび/またはSph− 1−Pの1つまたは両方の活性を調節するのに十分な時間および条件でもって、
薬剤の有効量を該哺乳動物に投与することを含む。
ある。例えば、サイトカイン、ケモカイン、eNOSなどの炎症メディエーター
産生の上方調整であり、接着分子発現の上方調整である。該上方調整は多くの刺
激物により誘導され得る。刺激物には、例えば、腫瘍壊死因子−α(TNF)や
インターロイキン−1(IL−1)などの炎症サトイキン、エンドトキシン、酸
化または修飾脂質、放射または組織損傷が含まれる。好ましい態様において該細
胞活性は内皮細胞活性である。
に関し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性
を調節するのに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動物に投
与することを含む。最も好ましい成分はスフィンゴシンキナーゼおよび/または
Sph−1−Pである。
活性に刺激性であるが、阻害性情報伝達成分も明らかである。例えば、Sph−
1−Pはスフィンゴシンからスフィンゴシンキナーゼによって生成される。内皮
細胞の刺激は、接着分子発現の上方調整に導く細胞性基質スフィンゴシンキナー
ゼ活性の迅速かつ一時的な増加をおこす。Sph−1−P産生はスフィンゴシン
キナーゼ活性に平行して誘導される。しかし、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達
経路の阻害性成分は接着分子発現の阻害をもたらす。スフィンゴシンキナーゼ情
報伝達経路の1以上の成分の活性に関する用語“調節”は、該活性の上方調整ま
たは下方調整あるいは変化を意味する。好ましい方法は、スフィンゴシンキナー
ゼ情報伝達経路活性の下方調整であって、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路
の1以上の刺激成分の活性を阻害または低下するか、または該経路の1以上の阻
害成分の活性を上方調整することにより行われる。しかし、接着分子発現を上方
調整する該成分の活性の調節は、ある種の状況において望ましい。最も好ましく
は、該刺激成分の生物活性が下方調整される。
下方調整する方法が提供される。この方法は、スフィンゴシンキナーゼおよび/
またはSph−1−Pの1つまたは両方の活性を下方調整するのに十分な時間ま
たは条件で、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与することを含む。
て達成される。この技法には、限定ではないが、該哺乳動物にタンパク様または
非タンパク様分子を導入することが含まれる。この分子は、 (i)該成分の合成を調節する; (ii)該成分に対するアンタゴニストとして機能する; (iii)該成分に対するアゴニストとして機能する。
グを含む天然、組み換えまたは合成源から誘導される。該非タンパク様分子は、
例えば天然産物スクリーニングなどの天然源からの誘導されるか、または化学的
に合成される。本発明は、該成分のアゴニストまたはアンタゴニストとして作用
し得る該成分の化学類似体を含む。化学アゴニストは、該成分から必ずしも誘導
されることを要しないが、一定の立体配座の類似性を共有する。また、化学アゴ
ニストは特殊に設計されて該成分の特定の物理化学的性質に類似する。アンタゴ
ニストは、該成分を遮断しまたは阻害し得るか、または該成分の正常な機能の発
揮を防止し得るかする化学物である。アンタゴニストには、該成分またはその部
分に特異的なモノクロナール抗体および哺乳動物細胞中の遺伝子またはmRNA
の転写または翻訳を防止するアンチセンス核酸が含まれる。
がある。HDLでの内皮細胞の処置は、TNFの誘導スフィンゴシンキナーゼ活
性化の増幅および期間の両方を阻害する。HDL処置は、スフィンゴシンキナー
ゼ活性の阻害により、Sph−1−P形成の増幅および期間を実質的に鈍化する
。Sph−1−P形成の阻害は、MEK/ERK活性化およびNF−κB核転座
の鈍化を含む下流経路現象の鈍化をもたらして、接着タンパク質発現を低下する
。同様に、N、N−ジメチルスフィンゴシンは、TNF−α誘導接着タンパク質
発現およびmRNAレベルを、スフィンゴシンキナーゼ活性の競合的阻害により
低下する。この点でのスフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の遮断は、細胞内S
ph−1−Pの下流形成を妨げて、接着タンパク質発現に導くMEK/ERKお
よびNF−κBのさらなる下流現象を防止する。
下方調整する方法が提供される。この方法は、スフィンゴシンキナーゼの活性を
下方調整するのに十分な時間または条件で、HDLの有効量を該哺乳動物に投与
することを含む。
分子発現の開始を遅らすまたは進行を阻害する、または開始や進行を停止するた
めに必要な量を意味する。この量は、処置されるべき個体の健康および生理条件
、処置されるべき個体の系統学的グループ、医学状態の評価および他の関連因子
によって変わる。量は日常の試験を通して決定できる比較的広い範囲にあること
が期待される。
分またはその機能的等価物を投与することにより達成される。
下方調整する方法が提供される。この方法は、スフィンゴシンキナーゼおよび/
またはSph−1−Pの1つまたは両方の活性を該哺乳動物に投与することを含
む。
導体を含む。
部分体、化学的等価物、変異体、同族体、模倣体を含む。誘導体はアミノ酸の挿
入、欠失また置換から誘導され得る。アミノ酸挿入誘導は、アミノおよび/また
はカルボキシル末端融合、および単一または複数のアミノ酸の配列内挿入を含む
。挿入アミノ酸配列の異型は、1以上のアミノ酸残基がタンパク質内の前もって
決定した部位に導入されたものである。なお、ランダムな挿入も得た産物の適当
なスクリーニングでもって可能である。欠失異型は配列から1以上のアミノ酸を
除去することを特徴とする。置換的アミノ酸異型は、配列中の少なくとも1つの
残基が除去され、その位置に別の残基が挿入されたものである。アミノ酸配列へ
の追加は、他のペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質との融合を含む。
タンパク様分子と融合した完全な成分の特定のエピトープまたは部位を有する断
片を含む。例えば、該成分またはその誘導体は、ある分子と融合して、その細胞
への挿入が容易になる。該成分の類似体には、限定でないが、側鎖の修飾、ペプ
チド、ポリペプチドまたはタンパク質合成時の非天然アミノ酸および/またはそ
の誘導体の合体、架橋剤の使用、タンパク様分子またはその類似体に対し配座拘
束を課す方法などがある。核酸配列の誘導体は、同様に単一または複数のヌクレ
オチド置換、欠失および/または付加から誘導される(他の核酸分子との融合を
含む)。本発明の核酸分子の誘導体には、オリゴヌクレオチド、PCRプライマ
ー、アンチセンス分子および核酸分子の共抑制および融合に用いられる分子があ
る。
との反応に続くNaBH4でに還元による還元的アルキル化;メチルアセチミデ ートによるアミジン化;酢酸無水物によるアシル化;シアネートによるアミノ基
のカルバモイル化;2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)に
よるアミノ基のトリニトロベンジル化;コハク酸無水物およびテトラヒドロフタ
ル酸無水物によるアミノ基のアシル化;およびピリドキサル−5−ホスフェート
によるリジンのピリドキシル化と続くNaBH4での還元である。
およびグリオキサルなどの試薬での異項環縮合産物の形成によって修飾される。
続く対応アミドなどへの誘導化によって修飾される。
メチル化、システイック酸への過ギ酸酸化;他のチオール化合物での混合ジスル
フィドの形成;マレイミド、マレイン酸無水物または他の置換マレイミドとの反
応;4−クロロマーキュリベンゾエート、4−クロロマーキュリフェニルスルホ
ン酸、フェニルマーキュリクロライド、2−クロロマーキュリ−4−ニトロフェ
ノールなどの水銀化合物を用いた水銀誘導体の形成;アルカリ性pHでのシアネ
ートによるカルバモイル化などの方法によって修飾される。
は2−ヒドロキシ−5−ニトロベンジルブロマイドまたはスルフェニルハライド
によるインドール環のアルキル化で修飾される。他方、チロシン残基は、テトラ
ニトロメタンによるニトロ化で変えられて、3−ニトロチロシン誘導体を形成す
る。
はジエチルピロカルボネートによるN−カルボエトキシル化で修飾される。
るわけではないが、ノルロイシン、4−アミノ酪酸、4−アミノ−3−ヒドロキ
シ−5−フェニルペンタン酸、6−アミノヘキサン酸、t−ブチルグリシン、ノ
ルバリン、フェニルグリシン、オルニチン、サルコシン、4−アミノー3−ヒド
ロキシ−6−メチルヘプタン酸、2−チエニルアラニンおよび/またはアミノ酸
のD−異性体の使用が含まれる。考えられる非天然のアミノ酸のリストを表1に
示す。
二官能性架橋化剤には、(CH2)nスペーサー基(n=1からn=6)を有する
二官能性イミドエステル、グルタルアルデヒド、N−ヒドロキシサクシュイミド
エステル、およびN−ヒドロキシサクシニイミドなどのアミノ活性部分とマレイ
ミドまたはジチオ部分(SH)またはカルボジイミド(COOH)などの他の特
異的活性部分を通常含有するヘテロ二官能性試薬などがある。さらに、ペプチド
の配座的拘束が、例えば、CαおよびNα−メチルアミノ酸の組みこみ、アミノ
酸のCαとCβの原子間への二重結合の導入、およびN末とC末との間、2つの
側鎖の間または側鎖とN末またC末との間にアミノ結合を形成するなどの共有結
合の導入によってなされる。
は、限定ではないが、冠状心疾患などの炎症メカニズムを含む疾患状態の予防ま
たは治療としての使用である。
および予防の方法に関し、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1
以上の成分の活性を調節するのに十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量
を該哺乳動物に投与することを含む。情報伝達経路において、該調節は接着分子
発現の調節をもたらす。
好ましくは、該成分がスフィンゴシンキナーゼおよび/またはSph−1−Pで
ある。最も好ましくは、該成分は下方調整され、該下方調整が接着分子発現の下
方調整をもたらすことである。
る方法が提供される。該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上
の成分の活性を下方調整するのに十分な時間と条件で、薬剤の有効量を該哺乳動
物に投与することを含む。情報伝達経路において、該下方調整は内皮細胞接着分
子発現の下方調整をもたらす。最も好ましくは、該成分がスフィンゴシンキナー
ゼおよび/またはSph−1−Pである。
する方法を提供し、該方法は、該哺乳動物にスフィンゴシンキナーゼ情報伝達経
路の1以上の成分またはその機能的等価物を投与することを含む。情報伝達経路
において、該調節は接着分子発現の調節をもたらす。
通常の手段によってなされる。医薬組成物の薬剤または成分またはこれらの機能
的等価物は、特定の事例に依存した量で投与されたときに、治療的活性を発揮す
る。この量は、例えば、ヒトか動物か、および選択した薬剤によって変わる。広
い範囲の用量が適用できる。1人の患者で考えると、薬剤または成分またはこれ
らの機能的等価物の約0.1mgから約1mgが1日当り体重kgにつき投与し
得る。用量は、最適の医学的応答を提供するように調整される。例えば、日、週
、月または適当な時間間隙で分割用量を投与することができ、また用量は状態の
必要性に応じて減少され得る。薬剤または成分またはこれらの機能的等価物は、
通常の方法で投与され得る。それには、経口、静注(水溶性の場合)、腹腔内、
筋肉内、皮下、皮内、坐剤、植込み(例えば、徐放分子を用いる)がある。薬剤
または成分またはこれらの機能的等価物の使用の具体例として、薬剤または成分
またはこれらの機能的等価物が薬学的に許容される非毒性塩の形態で投与され得
る。この塩には、酸付加塩または亜鉛や鉄など(本適用の目的のための塩として
考えられるもの)との金属複合体がある。このような塩付加塩の例としては、塩
酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、
安息香酸塩、酒石酸塩、マロン酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩などがある
。活性成分が錠剤の型で投与されるときは、錠剤は、トラガント、トウモロコシ
デンプンまたはゼラチンなどの結合剤;アルギン酸などの崩壊剤;ステアリン酸
マグネシウムなどの滑沢剤を含む。
に特異的な抗体に連結しており、該薬剤をこれらの細胞に特異的に運送し得る。
製造において、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調
節し得る薬剤を使用することに関する。
好ましくは、該成分がスフィンゴシンキナーゼおよび/またはSph−1−Pで
ある。最も好ましくは、該成分は下方調整され、該下方調整が接着分子発現の下
方調整をもたらすことである。
においてスフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分またはその機能的
な等価物を使用することに関する。
成分の調節において用いる薬剤に関する。情報伝達経路では該成分が接着分子発
現を調節する。
好ましくは、該成分がスフィンゴシンキナーゼおよび/またはSph−1−Pで
ある。最も好ましくは、該成分は下方調整され、該下方調整が接着分子発現の下
方調整をもたらすことである。
いるスフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分またその機能的等価物
に関する。
成分を調節し得る薬剤、および1以上の薬学的に許容される担体および/または
希釈剤を含む医薬組成物に関する。情報伝達経路では該調節が接着分子発現の調
節をもたらす。
成分またその機能的等価物および1以上の薬学的に許容される担体および/また
は希釈剤を含む医薬組成物に関する。
または分散物および無菌の注射液または分散物の即席製造のための無菌粉末が含
まれ、クリームまたは局所適用では他の形態でもあり得る。これらの形態は、製
造および保管の条件下において安定であり、細菌および菌類などの微生物による
汚染作用から保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポ
リオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレ ングリコールなど)、その適切な混合物および植物性油を含む溶媒または分散媒 であり得る。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分
散物の場合には必要な粒子サイズの維持、および表面活性剤の使用によって保持
され得る。微生物の作用の防止は、種々の抗細菌剤および抗真菌剤、例えば、パ
ラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどによっ
てもたらされる。多くの場合、等張剤、例えば糖類または塩化ナトリウムを含む
のが好ましい。注射用組成物の長期間吸収は、吸収を遅延させる薬剤、例えば、
モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの組成物で使用することによ
りもたらされる。
ともに加え、必要により濾過殺菌することにより製造される。一般的に、分散物
は種々の無菌活性成分を無菌媒体に加えることにより製造される。無菌媒体は、
塩基性の分散媒および上記の必要な他の成分を含む。無菌注射液の製造のための
無菌粉末の場合、好ましい製造方法は真空乾燥法および凍結乾燥法であり、この
方法により活性成分の粉末および所望の付加成分が、前に殺菌濾過したそれらの
溶液から得られる。
用担体と共に、または硬または軟カプセルに封入され、または錠剤に圧縮して、
または食材に直接加えられて、経口投与される。経口治療投与のために、活性化
合物は、賦形剤と共に、錠剤、舌下錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁
液、シロップ、ウエハースなどの形態で使用される。このような組成物および製
剤は、少なくとも1重量%の活性化合物を含有する。組成物および製剤の割合は
、もちろん、変動し得、重量単位の約5−約80%の間にあるのが都合よい。こ
のような治療に有用な組成物中の活性化合物の量は、適切な用量が得られるよう
な量である。本発明において好ましい組成物または製剤は、経口用量単位形態が
約0.1μgから2000mgの活性化合物を含有するように製造される。
し得る:ゴム、アラビアゴム、トウモロコシデンプンまたはゼラチンなどの結合
剤;ジカルシウムホスフェートなどの賦形剤;トウモロコシデンプン、ジャガイ
モデンプン、アルギン酸などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤
;およびスクロース、ラクトースまたはサッカリンなどの甘味剤が加えられ、ペ
パーミント、冬緑油またはサクランボ香料などの香味剤が加えられる。用量単位
形態がカプセルの場合、上記の型の物質に加えて液体担体を含有し得る。種々の
他の物質は、コーティングとして、またはそうでなければ用量単位の物理的形態
を変更するために存在する。例えば、錠剤、丸薬、またはカプセルは、シェラッ
ク、糖または両方でコートされ得る。シロップまたはエリキシルは、活性化合物
、甘味剤としてスクロース、防腐剤としてメチルパラベンおよびプロピルパラベ
ン、サクランボまたはオレンジ風味などの着色剤および香料を含有し得る。もち
ろん、いかなる用量単位形態を製造するのに使用されるいかなる物質も、薬学的
に純粋であり、使用される量において実質的に非毒性である。さらに、活性化合
物は、徐放性製剤にし得る。
得る。ベクターはスフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の成分の発現を調節し得
る核酸分子を該標的細胞に運搬する。ベクターは、例えば、ウイルス性ベクター
であり得る。
脂質に構造的または機能的に反応性の薬剤を選別するための、高速で簡易の高容
量アッセイを開発した。本発明方法で用いる薬剤を同定する意味において、この
アッセイは、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の成分に類似するか、または
スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の成分に対するアゴニストまたはアンタゴ
ニストとして作用する薬剤を簡易かつ迅速に同定する手段を提供する。
方法を提供する。該方法は次のいずれかを、 (i)分析物が放射標識された該分析物;または (ii)該分析物とレポーター分子が放射標識されたレポーター分子、該分析物
とは該レポーター分子と同時にまたは別個に該脂質と接触させられる; 該脂質とシンチラントの存在下に、脂質放射標識複合体が該シンチラントを形成
し励起するのに十分な時間および条件で接触せしめ、該励起シンチラントを検出
する工程を含む。
と結合したシンチラントに接触される。
。好ましくは、該脂質は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の脂質成分であ
り、より好ましくはスフィンゴシンである。本発明のこの態様は本明細書中スフ
ィンゴシンで例示されるが、本発明の適用において限定を課すものと理解されて
はならない。
物を検出する方法に関する。該方法は次のいずれかを、 (i)分析物が放射標識された該分析物;または (ii)該分析物とレポーター分子が放射標識されたレポーター分子、該分析物
は該レポーター分子と同時にまたは別個に該脂質と接触させられる; 該スフィンゴシンとシンチラントの存在下に、スフィンゴシン放射標識複合体が
該シンチラントを形成し励起するのに十分な時間および条件で接触せしめ、該励
起シンチラントを検出する工程を含む。
よびシンチラントに接触する。スフィンゴシンは、実施例9に記載の方法を用い
て、シンチラントがすでに結合した固体支持体に結合し得る。
分子を意味すると理解されるべきである。該連結などは、ペプチド結合、イオン
結合、水素結合または他の相互活性結合メカニズムの形成による。脂質に“機能
的”に反応性の分子とは、該脂質と相互作用したときに、機能的な過程を直接的
または間接的に生じせしめる分子であると理解されるべきである。機能的に反応
性の分析物は、該脂質に構造的に相互作用をすることもあり、しないこともある
。機能的に反応性の分析物の例としては、酵素(例えば、スフィンゴシンキナー
ゼ等価物)、脂質がその基質である酵素(例えば、スフィンゴシンキナーゼ)が
ある。この例において、スフィンゴシンキナーゼ活性を発揮する酵素は、ATP
の存在において酵素がスフィンゴシンをリン酸エステル化するのに機能的に反応
性である。構造的または機能的な活性の発生は、本発明のこの態様方法で検出さ
れる。
づく。シンチラントとの複合放射標識の近接性により、シンチラントが励起する
。
ば、該分析物が該脂質と直接結合する場合である。あるいは、レポーター分子が
放射標識される。“レポーター分子”とは、分析物と脂質との間の反応性を検出
するすべての分子(分析物以外)を意味すると理解されるべきである。例えば、
レポーター分子は、望む分析物の表面に存在する1以上のエピトープを認識する
抗体であり得る。この検出方法は、“サンドウィッチアッセイ”と普通言われて
いる間接的な検出方法である。あるいは、レポーター分子は、検出を容易にする
のに加えて、分析物と脂質との間(例えば、レポーター分子は基質となり得る)
の反応性を容易にするのに要する分子であり得る。例示した方法において、レポ
ーター分子は33P−ATPである。スフィンゴシンキナーゼ活性を示す分析物は
、33P−ATPの存在下でスフィンゴシンをリン酸エステル化し、33Pのスフィ
ンゴシンへの結合をもたらす。ホスフェートレポーター分子が存在しないと、分
析物は脂質をリン酸エステル化できない。さらに、分析物が検出を容易にするの
に十分に脂質と構造的に相互作用しないので、機能的反応性の検出方法は、放射
標識ホスフェートでの脂質のリン酸エステル化に基づく。
の分子が反応混合物中に存在することが分析物の脂質との反応性を容易にするた
めに必要であり得ると理解されるべきである。
レート、96ウェルプレート、カラムおよびマイクロビートがある。
方法を提供する。該方法は、該分析物および33P−ATPをスフィンゴシンにシ
ンチラントの存在で接触せしめる工程を含み、該分析物の該スフィンゴシンとの
接触は、33P−ATPと同時にまたは別個に行なわれ、33Pスフィンゴシン複合
体が該シンチラントを形成し励起するのに十分な時間と条件でなされ、そして該
励起シンチラントが検出される。
ゴシンおよびシンチラントに接触させる。
適当な手段で行うことができる。
得る。液体状態が特に有用であり、溶解質や均等質などの組織抽出物が有用であ
る。該分析物は、天然、組み換えまたは含成源から誘導されたタンパク様あるい
は非タンパク様の分子であり得る。
アゴニストまたはアンタゴニストとして作用する薬剤の検出にまで及ぶと理解さ
れるべきである。例えば、本発明は、スフィンゴシンキナーゼ活性のアゴニスト
またはアンタゴニストを検出するのに有用である。本発明のこの実施態様は、ス
フィンゴシンをスフィンゴシンキナーゼに、強度なアゴニストまたはアンタゴニ
ストの存在下に接触せしめることでなされる。スフィンゴシン放射標識複合体の
形成程度と、このものの添加を行わないコントロールアッセイとを比較するとア
ゴニストまたはアンタゴニスト活性が分かる。特に、コントロールに比してスフ
ィンゴシン33P複合体の形成が増加していることは、アンタゴニスト活性の指標
である。本発明のこの態様は、下記した実施態様に限定されていると考えるべき
でない。むしろ、本発明のこの態様は、脂質に構造的または機能的に反応するす
べての分析物のアゴニストまたはアンタゴニストを検出するのに用いられる。
から単離された化合物または生物体の醗酵から生じた液がある。
したスフィンゴシンキナーゼ源は、限定でないが、(i)哺乳動物組織から誘導
された部分的精製スフィンゴシンキナーゼ、(ii)酵素活性を示す哺乳動物組織
の粗製均質体、(iii)組み換え酵素、(iv)HUVEC粗製溶解質を含む。
説明は、本発明を例示する目的でのみ含まれていると理解されるべきである。上
記した本発明についての広い記述を制限するものと、いかなる程度にも理解され
てはならない。
続的超遠心により単離した。HDLの得られる調製物は二つの主要な集団を含ん
でいた:一つはストークス径10.45nmの粒子(HDL2)および一つは直径8. 6nmの粒子(HDL3)。HDL3の接着分子発現の阻害が、精製Apo−A−1お
よび卵ホスファチジルコリンまたはスフィンゴミエリンから精製した天然または
再構築HDL粒子により誘導されるものより強いため、HDL3を本実験に使用 した。実施例において、異なる対象の血漿におけるHDL2とHDL3の相対的比
率の変動を起こす作用の可能性を最小化するために、ヒトHDLサブフラクショ
ン(d=1.13〜1.21g/ml)を使用している。図1に示すように、HDL3 は、ヒト臍帯血管内皮細胞(HUVEC)によるVCAM−1およびE−セレクチ
ンのTNFα−誘導発現を、>80%まで阻害した。
漿から1.13〜1.21g/mlの密度のフラクションとして単離したHDL有り
または無しでプレインキュベートした。16時間プレインキュベーション後に、
細胞をTNFα(100U/ml)で処理した。TNFαの4時間の処理に続き、V
CAM−1およびE−セレクチンの細胞表面発現をフローサイトメトリーを使用
して測定した。
はE−セレクチンの細胞表面発現をフローサイトメトリーによって測定した。V
CAM−1およびE−セレクチンの発現に対するスフィンゴシンキナーゼ阻害剤
(DMS)の作用。細胞を媒体(Nil)、DMS(5μM)、Sph−1−P(5μ M)、C2−セラミド(10μM)またはTNFα(100U/ml)で4時間処理し、
次いでVCAM−1またはE−セレクチン発現を測定した。薬剤のE−セレクチ
ンmRNAレベルに対する作用およびHDLとDMSの作用の比較。4時間の示
した処理の後、E−セレクチンmRNAレベルをノーザンブロットアッセイによ
り測定した。(D)に示す結果は、3つの同様の実験の代表である。
ーゼ活性化およびSph−1−P生産へのHDLの作用 HUVECを[3H]スフィンゴミエリンで標識し、TNFα処理の所望の時点 で測定した。非標識細胞をHDLおよび/またはTNFαで示すように処理し、
細胞を融解してセラミドレベルおよびスフィンゴシンキナーゼ活性を各々測定し
た。細胞をSph−1−Pのインビボでの生産の測定のために透過性にした。
路の作用 細胞を薬剤で30分処理した後、ERK活性を、基質としての塩基性タンパク
質(MBP)と共に、p42/p44MAPKに対する抗体での免疫沈降後にアッセイ
した(Berra et al., 1995; Li et al., 1996; Lee et al., 1997)。キナーゼ反 応性産物を10%SDS−ポリアクリルアミドゲルで分離した。ERK活性を記
載する棒グラフは、ホスホロイメージャーで定量した。NF−κB結合活性は、
示したように処理30分後の電気泳動移動性シフトにより測定した。特異的NH
−κB結合複合体は、抗−p50および抗−p65抗体とのスーパーシフトゲル
アッセイにより、および50倍モル過剰の非標識NF−κBオリゴヌクレオチド
の添加による競合分析により同定した。
胞透過性形のセラミド(C2−セラミド)または内因性セラミドを産生するスフィ ンゴミエリナーゼ、またはSph−1−Pを内皮細胞に添加した。C2−セラミ ド(図2A)またはスフィンゴミエリナーゼはE−セレクチンおよびVCAM−1
の不十分な刺激剤であり、TNF−αによる刺激の10%より低いレベルに到達
した。対照的にSph−1−PはE−セレクチンおよびVCAM−1の強力で用
量依存的な誘導物質であり、100U/ml TNFαとほぼ同等なレベルに5μ
Mで到達した(図2B)。Sph−1−Pの有効性は、更にそのE−セレクチン
mRNAの誘導により示された(図2D)。Sph−1−Pの役割を試験するため
に、スフィンゴシンキナーゼの競合的阻害剤であるN,N−ジメチルスフィンゴ シン(DMS)で阻害した。DMSはTNF−α誘導接着タンパク質発現およびm
RNAレベルを50から70%の間まで減少させた(図2CおよびD)。これは、
スフィンゴースキナーゼ活性化がTNF−α作用の重要な事象であることを証明
する。コントロールとして、同じ濃度のDMSが、TNF−αまたはPMAによ
り内皮細胞内で誘導されるスフィンゴシンキナーゼ活性およびSph−1−P形
成を>90%まで阻害し、PMAはプロテインキナーゼC活性化を介してスフィ
ンゴシンキナーゼを活性化することが示されている(7)。TNF−αでのこの作
用と対照的に、DMSはSph−1−P誘導接着タンパク質発現を防止せず(図 2C)、Sph−1−Pの生産におけるDMSの特異的作用を示した。これらの 結果は、TNF−α誘導接着分子発現に関する新規情報伝達経路を示す。外来細
胞透過性セラミドは、TNF−α誘導接着細胞タンパク質の強い阻害剤(>60 %まで)であった(図2A)。
ントロールの40%まで30分以内に減少させ、2時間までに殆ど基底レベルま
で回復させることを示す。並行して、細胞性セラミドレベルは急速に増加し(約 2倍)、TNFα処理後30分でピークとなった(図3B)。内皮細胞のHDLで の処理は強い作用を有した:TNFα後スフィンゴミエリンレベルの基準レベル
までの回復を送らせ、TNFα刺激後の増加したセラミドレベルを持続させた。
速で一過性の増加をもたらし、基底の最大約165±13%(p<0.01)に5 分以内で到達した。HDL前処理は、TNFα誘導スフィンゴシンキナーゼ活性
化の振幅および持続時間の両方を非常に阻害した(図3C)。Sph−1−Pの生
産は、スフィンゴシンキナーゼ活性と並行して誘導された。HDL処理は、Sp
h−1−P形成の振幅および持続時間を再び実質的に鈍らせた(図3D)。
ほぼ等力であったが、一方C2−セラミドは刺激しないことを示す。DMSでの 処理は、TNFα活性化ERKを50%(p<0.02)まで阻害し、TNFα活 性化ERKシグナルカスケードにおけるスフィンゴシンキナーゼの役割を示す。
HUVECのHDLとのプレインキュベーションは、またTNFα刺激ERK活
性化を減少させ、Sph−1−Pの細胞性レベルの減少への作用と一致する(図 4A、棒4)。
た。核抽出物を、30分媒体または表示の薬剤で処理したHUVECから調製し
た。これらの実験でプローブとして使用した二本鎖オリゴヌクレオチドは、下線
を引いたE−セレクションプロモーターにおけるコンセンサスNK−κB結合部
位を含む5'−GGATGCCATTGGGGATTTCCTCTTTACTG GATGT−3'(配列番号1)を含んだ。コンセンサスNF−κBオリゴヌクレ オチドのゲル移動性シフトは、32P標識NF−κBプローブと4mgの核タンパク
質をインキュベートすることにより行った。NF−κB特異的複合体のSph−
1−P誘導形成はTNFαにより誘導されたものと類似であった。これらの特異
的DNA−タンパク質複合体は、50倍モル過剰の非標識E−セレクチンNF−
κBオリゴヌクレオチドの添加により完全に無くなった。NF−κB結合複合体
の特異性は、更にスーパーシフト分析により同定された。抗−p50および抗−
p65ポリクローナル抗体(Santa Cruz Biotechnology, CAから購入)を放射標識
NF−κBプローブの添加前に添加した。同じ表現型のゲル遅延が、Sph−1
−PおよびTNFα−処理細胞の両方からの核抽出物と抗体とのプレインキュベ
ーション後のゲルシフトアッセイにおいて示された。電気泳動移動性シフトアッ
セイは、HUVECのSph−1−Pでの処理が有意な核NF−κB蓄積を誘導
することを示す(図4B)。Sph−1−P誘導NF−κB特異的タンパク質−D
NA複合体の組成は、TNFαにより誘導されたものと同一であり、p50/p
65ヘテロダイマーであると抗体スーパーシフトによりおよび競合分析により明
らかとなった(図4B、下部)。細胞のHDLまたはDMSとの処理は、NF−κ
BのTNFα誘導活性化を45−60%まで阻害するが、Sph−1−Pにより
誘導されたものは阻害しなかった。
の等量(12μg)を1%ホルムアルデヒドゲルで電気泳動し、ナイロン膜に移し
た。ブロットをα32P標識E−セレクションcDNAプローブとハイブリダイズ
した。E−セレクチンのmRNAレベルは、ホスホイメージャーにより定量し、
放射標識GAPDHプローブで標準化した。
ml)で48時間標識し、HDL有りまたは無しで更に6時間プレインキュベート した。細胞を次いで3回洗浄し、更に2時間HDL存在下または非存在下でイン
キュベートした。TNFαで示した時間処理した後、細胞性脂質を抽出し、薄層
クロマトグラフィー(TLC)でクロロホルム:メタノール:酢酸:水(50:3 0:8:5、v/v)で分解した。スフィンゴミエリンスポットは螢光間接撮影 法で可視化し、シンチレーション分光測定法で定量し、全細胞性脂質から回収さ
れた放射活性により標準化した。[3H]セリンの取りこみにおいて、HDLとお よびHDLとプレインキュベートした細胞の間で有意な差はない。セラミドレベ
ルを測定するために、細胞性セラミドを抽出し、ジアシルグリセロールキナーゼ
反応により定量した(Kolesnick, 1991; Hannun & Bell, 1993)。スフィンゴシン
キナーゼ活性をインビトロで、少し変形させたが、先の記載のように測定した(M
attie et al., 1994; Ghosh et al., 1994; Choi et al., 1996)。10mM M
gCl2、20%グリセロール、1mMメカプトエタノール、1mM EDTA 、20μM ZnCl2、1mM Na3VO4、15mM NaF、10μg/m
lロイペプチンおよびアプロチニン、1mM PMSFおよび0.5mM 4−デ
オキシピリドキシンを含む0.1M HEPES緩衝液(pH7.2)中、26 1
/2Gシリンジを6回通すことにより細胞を融解させた。サイトソルフラクショ
ンを、105,000×gで90分遠心することにより調製した。スフィンゴシ ンキナーゼ活性は、上清を20mMスフィンゴシン−BSA複合体および[γ32 P]ATP(1mM、5μCi/ml)と15分、37℃でインキュベートすること により測定した。標識脂質を抽出し、Sph−1−Pスタンダードに従ってTL
Cで分離した。Sph−1−Pに対応するスポットの放射活性を、ホスホイメー
ジャーシステムを使用して定量した。インビボのSph−1−P形成の測定は、
先に記載のように行った(Olivier, 1996)。細胞を、15分、37℃で低張性緩 衝液(25mM HEPES、5mM MgCl2、20μM ZnCl2、20 μM Na3VO4、10μg/mlロイペプチンおよびアプロチニン、1mM P MSFおよび0.5mM 4−デオキシピリドキシン、pH7.2)中、スフィン ゴシン(10μM)および[γ32P]ATP(1μM、10μCi/ml)で透過性とし
た。脂質を抽出し、TLCで分解し、[γ32P]Sph−1−Pを上記のように定
量した。
.5μg/ml)、ホスファチジルセリン(5.5μg/ml)およびスフィンゴシン(25
μg/ml)の混合物を添加することにより脂質基質でコートし、30℃でN2下で 3時間蒸発させた。スフィンゴシンキナーゼの源を、50mM HEPES p
H7.2/20%グリセロール/10mM MgCl2/1mM DTT/20μ
M ZnCl2/1mM Na3VO4/15mM NaF/0.5mM 4−デオ
キシピリドキシンを含む緩衝液中に、[32P]−γ−ATO(Bresatech, 1μCi
/ウェル/200μM)と共に添加し、2時間まで37℃でインキュベートする 。次いで、プレートを400μlの50mMピロリン酸ナトリウムで4回洗浄し
、放射活性をシンチレーションカウンターで測定した(Top count, Packard)。
の湿潤組織を、ポリトロン組織ホモジナイザーで、プロテアーゼ阻害剤カクテル
(Boehringer-Mannheim)を含む2容量の50mM トリス pH7.4/20%グ
リセロール/1mM DTT/1mM EDTA中で均質化した。本材料を75
00gで30分の遠心に付し、大きな断片を除去した。得られた上清を更に高速
(100,000×g、1時間)で遠心し、“上清”および“ペレット”フラクシ ョンを産生した。
性に関するアッセイの結果を説明する。シグナルが約400分の時間にわたり直
線状に増加することを見ることができる。このシグナルは、プレートをコートす
るのに使用した脂質混合物からのスフィンゴシンの除去が、得られるシグナルを
バックグラウンドレベルまで減少させるため、スフィンゴシンキナーゼに特異的
である。これは、脂質またはアッセイ混合物の他の成分ではなくスフィンゴシン
が、本アッセイ中でリン酸化されることを証明する。これは、本アッセイが、多
くの脂質およびプロテインキナーゼを含むと予測される粗融解物で行われていた
ことからして、注目すべきである。
間のインキュベーションの時間で直線状の反応を産生する酵素活性のレベルまで
添加する。プレートを、実施例9のように2時間、37℃でインキュベートして
洗浄し、スフィンゴシンのリン酸化をシンチレーション計数により測定する。
ュベーションと比較して、阻害(アンタゴニスト活性)は33Pの取りこみの減少と
して、および刺激(アゴニスト活性)は33Pの取りこみの増加として測定する。
可能であることを認めるであろう。本発明は、その精神および範囲内に含まれる
このような変形および修飾を含むことは理解されるべきである。本発明はまた明
細書中に個別にまたは集合的に言及したまたは示した全ての段階、性質、組成お
よび化合物、ならびに二つ以上の該段階または性質の全ての組合わせも含む。
Clin. Invest. 92:2719-2730(1993) Berra E. et al., EMBO J. 14:6157(1995) Choi O.H., Kim J.H., Kinet J.P., Nature 380:634(1996) Ghosh T.K., Bian J., Gill D.L., J. Biol. Chem. 269:22628(1994) Hannun Y.A., Bell R.M., Adv. Lipid Res. 25:27(1993) Johnson-Tidey R.R., McGregor J.L., Taylor P.R., Poston R.N., Am. J. Path
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瘍壊死因子(TNF)調節誘導に対する高密度リポタンパク質(HDL)の効果
を示すグラフである。平均蛍光強度は、細胞表面の接着分子の発現強度を表わす
フローサイトメーター測定である。
キナーゼ阻害剤の効果を示すグラフである。図2Aの黒印は、接着タンパク質に
対する細胞透過性セラミド(C2−セラミド)の作用を表わす。白印は100U
/ml TNFの存在でのセラミドの作用を表わす。図2Bはスフィンゴシン−
1−ホスフェート(Sph−1−P)の作用を示す。
キナーゼ阻害剤の効果を示すグラフである。図2Cは、TNFまたはSph−1
−Pにより起された接着タンパク質発現(MFI)に対するジメチルスフィンゴ
シン(DMS)の効果を示す。図2Dは、E−セレクチンmRNAに対するこれ
らの薬剤の作用を示す。
CのTNF処理後の時間的変化を示すグラフである。白丸は、図3Aではスフィ
ンゴシンの加水分解を、図3Bではセラミドの生成を表わし、すべて時間0から
の%である。黒丸は、HDLでHUVECを前処置した作用を示す。
CのTNF処理後の時間的変化を示すグラフである。図3Cではスフィンゴシン
キナーゼ活性を、図3Dではスフィンゴシン−1−ホスフェートの形成を表わし
、すべて時間0からの%である。黒丸は、HDLでHUVECを前処置した作用
を示す。
)の生成に対するSph−1−P、TNFおよびHDLの作用についての写真表
示である。棒グラフは、ERK活性化に対する3つの独立の実験の要約である。
(±SEM)。*はTNFとの差異についてのp値を<0.01で、†は<0.
05で、‡は無に対するp<0.01を表わす。図4Bの上部はNF−κBによ
るゲル遅速化を示す。図4Bの下部は、NF−κBのp50およびp65成分に
特異的な抗体のスーパーシフトを示し、TNFおよびSph−1−Pにより促進
されたNF−κBの類似の組成を示す。
ンゴシンキナーゼ経路についての模式図である。
図である。アッセイの基本は、多ウェルプレートの壁に吸収により結合したスフ
ィンゴシンのリン酸エステル化である。プレートでは壁がシンチラントで満たさ
れている(Flashplates, New England Nuclear)。γ−33P標識ATPを酵素源
の存在でインキュベートする。活性酵素が存在すると33Pはスフィンゴシンに移
行する。ウェルを洗い、未結合33Pを除去する。スフィンゴシンに結合した33P
はシンチラントを励起し、シンチレーション計数器で測定される信号が生じる。
したときに400分まで直線状であることを示すグラフである。50μlの内皮
細胞抽出物(実施例8に記載のようにつくり、スフィンゴシンキナーゼ活性を有
する)および50μlのATP溶液(400μM ATP/20μCi/ml
33P−ATP含有)を、リン脂質混合でコートしたフラッシュプレートと共に、
スフィンゴシンあり(黒四角)またはスフィンゴシンなし(白四角)で、インキ
ュベートし、そして洗滌前の表示時間で37℃でインキュベートした。
ラフである。50μlの抽出物からの高速“上澄”(白棒)および“ペレット”
(黒棒)フラクションをスフィンゴシンキナーゼ活性についてアッセイした。
Claims (43)
- 【請求項1】 哺乳動物における細胞活性を調節する方法であって、該方法
は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調節するのに
十分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与することを含
む方法。 - 【請求項2】 該成分がスフィンゴシンキナーゼである、請求項1の方法。
- 【請求項3】 該成分がスフィンゴシン−1−ホスフェートである、請求項
1の方法。 - 【請求項4】 該成分がスフィンゴシンキナーゼおよびスフィンゴシン−1
−ホスフェートである、請求項1の方法。 - 【請求項5】 該細胞活性が接着分子発現である、請求項1−4の方法。
- 【請求項6】 該接着分子発現が内皮分子発現である、請求項5の方法。
- 【請求項7】 該調節が内皮分子発現の低下である、請求項6の方法。
- 【請求項8】 該薬剤がHDLである、請求項1−7の方法。
- 【請求項9】 哺乳動物における細胞活性を調節する方法であって、該方法
は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分またはその機能的等価
物の有効量を該哺乳動物に投与することを含む方法。 - 【請求項10】 該成分がスフィンゴシンキナーゼである、請求項9の方法
。 - 【請求項11】 該成分がスフィンゴシン−1−ホスフェートである、請求
項9の方法。 - 【請求項12】 該細胞活性が接着分子発現である、請求項9−11の方法
。 - 【請求項13】 該接着分子発現が内皮細胞接着分子発現である、請求項1
2の方法。 - 【請求項14】 該調節が内皮分子発現の低下である、請求項13の方法。
- 【請求項15】 炎症メカニズムを含む疾患状態を治療または予防する方法
であって、該方法は、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路(情報伝達経路にお
いて該調節は接着分子発現をもたらす)の1以上の成分の活性を調節するのに十
分な時間および条件でもって、薬剤の有効量を該哺乳動物に投与することを含む
方法。 - 【請求項16】 該疾患状態が冠状心疾患である、請求項15の方法。
- 【請求項17】 該成分がスフィンゴシンキナーゼである、請求項15また
は16の方法。 - 【請求項18】 該成分がスフィンゴシン−1−ホスフェートである、請求
項15または16の方法。 - 【請求項19】 該成分がスフィンゴシンキナーゼおよびスフィンゴシン−
1−ホスフェートである、請求項15または16の方法。 - 【請求項20】 該接着分子発現が内皮分子発現である、請求項15−19
の方法。 - 【請求項21】 該調節が接着分子発現の低下である、請求項20の方法。
- 【請求項22】 該薬剤がHDLである、請求項15−21の方法。
- 【請求項23】 哺乳動物における炎症メカニズムを含む疾患状態を治療ま
たは予防する方法であって、該方法は、該哺乳動物にスフィンゴシンキナーゼ情
報伝達経路の1以上の成分またはその機能的等価物を投与することを含む方法。 - 【請求項24】 該疾患状態が冠状心疾患である、請求項23の方法。
- 【請求項25】 該接着分子発現が内皮分子発現である、請求項23または
24の方法。 - 【請求項26】 該調節が接着分子発現の低下である、請求項25の方法。
- 【請求項27】 哺乳動物における細胞活性を調節する医薬の製造での、ス
フィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分の活性を調節し得る薬剤の使
用。 - 【請求項28】 該細胞活性が接着分子発現である、請求項27の使用。
- 【請求項29】 哺乳動物における細胞活性発現を調節する医薬の製造での
、スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分またはその機能的等価物
を使用。 - 【請求項30】 該細胞活性が接着分子発現である、請求項29の使用。
- 【請求項31】 スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路(情報伝達経路では
該成分が接着分子発現を調節する)の1以上の成分の調節において用いる薬剤。 - 【請求項32】 該細胞活性が接着分子発現である、請求項31の薬剤。
- 【請求項33】 細胞活性を調節するのに用いるスフィンゴシンキナーゼ情
報伝達経路の1以上の成分またその機能的等価物を含む組成物。 - 【請求項34】 該細胞活性が接着分子発現である、請求項33の組成物。
- 【請求項35】 スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路(情報伝達経路では
接着分子発現の調節をもたらす)の1以上の成分を調節し得る薬剤、および1以
上の薬学的に許容される担体および/または希釈剤を含む医薬組成物。 - 【請求項36】 スフィンゴシンキナーゼ情報伝達経路の1以上の成分また
その機能的等価物、および1以上の薬学的に許容される担体および/または希釈
剤を含む医薬組成物。 - 【請求項37】 該細胞活性が接着分子発現である、請求項34または35
の医薬組成物。 - 【請求項38】 脂質に構造的または機能的に反応性の分析物を検出する方
法であって、該方法は次のいずれかを、 (i)分析物が放射標識された該分析物;または (ii)該分析物とレポーター分子が放射標識されたレポーター分子、該分析物
は該レポーター分子と同時にまたは別個に該脂質と接触させられる; 該脂質とシンチラントの存在下に、脂質放射標識複合体が該シンチラントを形成
し励起するのに十分な時間および条件で接触せしめ、該励起シンチラントを検出
する工程を含む方法。 - 【請求項39】 該脂質および該シンチラントが固体支持体に結合している
、請求項38の方法。 - 【請求項40】 該脂質がスフィンゴシンである、請求項38または39の
方法。 - 【請求項41】 スフィンゴシンキナーゼ活性を示す分析物を検出する方法
であって、該方法は、該分析物および33P−ATPとスフィンゴシンとをシンチ
ラントの存在下に接触せしめる工程を含み、該分析物は該33P−ATPと同時に
または別個に該スフィンゴシンに、33Pスフィンゴシン複合体が該シンチラント
を形成し励起するのに十分な時間と条件で接触せしめ、該励起シンチラントを検
出する方法。 - 【請求項42】 該スフィンゴシンおよび該シンチラントが固体支持体に結
合している、請求項41の方法。 - 【請求項43】 該哺乳動物がヒトである、請求項1−26の方法。
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