JP2001515579A - 空調機への調節ボックスの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 空調機（１０）の調節ボックス（２８）は、空調機の室内部に取り付けられる。調節ボックス（２８）は、２つの垂直端部および下端部を有する後壁部（４４）と、第１側壁部および第２側壁部（４０，４２）と、を備えており、それぞれの側壁部は、後壁部の垂直端部の一つと連続する後端部を有しており、かつこの後端部から前方に延びている。第１側壁部および第２側壁部（４０，４２）のそれぞれは、さらに、下端部を有している。後端部、第１側端部および第２側端部を有する底壁部（４６）は、それぞれ、後壁部の下端部、第１側壁部の下端部および第２側壁部の下端部と連続している。空調機（１０）は、室内部において、調節ボックス受容構造（３４）を備えている。この構造は、後方支持部、底支持部、第１側支持部および第２側支持部を備えている。後方支持部、底支持部、第１側支持部および第２側支持部は、空調機（１０）の内部で調節ボックスを支持し、固定するように、互いに協働して調節ボックスの後壁部（４４）、底壁部（４６）、第１側壁部および第２側壁部（４０，４２）とそれぞれ係合する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 空調機への調節ボックスの取付構造 技術分野 本発明は、空調機に関し、特に空調機内の電気的な調節ボックスおよびそのよ うな調節ボックスの取付構造に関する。 室内用空調機は、一般的に、内部ファンつまり送風機を備えており、これは、 モーターにより動力が供給されて、冷却されるべき空気を蒸発器を通して吸入し 、その冷却された空気を、冷却されている室内に戻す。このような空調機は、さ らに、蒸発器コイルによって捕獲された熱を放散するための凝縮器コイルと、こ のコイルの熱の放散を増大させるために凝縮器コイルの空気流を発生させる第２ ファンと、を備えている。圧縮機は、冷媒の圧力を増大させるために備えられて おり、この後、冷媒は蒸発器コイルへ送られて蒸発し、これによって冷却が行わ れる。 室内用空調機と連通する多数の部品は複雑なため、このような装置の組み立て には、大抵の場合、複雑かつ時間集約的な組み立てステップが含まれ、部品およ び器具の複雑な操作が必要となる。このような工程によって、製造コストが増大 するため、結果として、室内用空調機のコストが増大する。室内用空調機におけ る一つの重要な部品は、電気式調節ボックスであり、こ れは、機能、ファン速度および温度を調節するための調節つまみを収容している 。電気式調節器は、圧縮機にのみならず、ファンのモータにも接続されており、 さらに、空調機の電力源に接続されている。接地および他の安全規定に適合しな ければならない。 金属板およびプラスティック製の調節ボックスを、空調機へ取り付ける様々な 構成が周知となっている。これは、調節ボックスを出来るだけ簡単に取り付ける ために望ましいものと考えられる。これによって、空調機ユニットアッセンブリ に調節ボックスを取り付けることだけでなく、空調機の耐用期間中に整備が必要 となった場合に、調節ボックスを取り外すことも容易になる。 発明の開示 空調機用の調節ボックスは、空調機の室内部に取り付けられる。調節ボックス は、２つの垂直端部および下端部を有する後壁部、第１側壁部および第２側壁部 を備えている。第１側壁部および第２側壁部のそれぞれは、後壁部の垂直端部の 一つと連続した後端部を有するとともに、この部分から前方に延びている。第１ 側壁部および第２側壁部のそれぞれは、さらに、下端部を有している。後端部、 第１側端部および第２側端部を有する底壁部は、後壁部の下端部、第１側壁部の 下端部および第２側壁部の下端部とそれぞれ連続している。空調機は、室内部に おいて、調節ボックス受容構造を備えている。この構造は、後 方支持部、底支持部、第１側支持部および第２側支持部を備える。これらの後方 支持部、底支持部、第１側支持部および第２側支持部は、空調機の内部で調節ボ ックスを支持し、かつ固定するように、互いに協働して調節ボックスの後壁部、 底壁部、第１側壁部および第２側壁部とそれぞれ係合するように形成されている 。 図面の簡単な説明 本発明は、付随の図を参照することによって、より理解され、その目的および 利点が当業者にとって明らかとなるだろう。 図１は、本発明の特徴を備えた室内用空調機の斜視図である。 図２は、上部ハウジング、前部グリルおよび他の部品を取り外した状態の図１ の空調機の上面立面図である。 図３は、空調機への取付け前あるいは取り外し後の調節ボックスを示した、図 ２の空調機の斜視図である。 図４は、図３に示された調節ボックスおよび空調機の一部を示す拡大図である 。 図５は、調節ボックスおよび室内部取付構造の拡大側面図である。 図６は、図５の線６−６に沿った図である。 最良な発明の実施の形態 最初に、図１を参照すると、室内用空調機１０は、下方ハウジング部１４、上 方ハウジング部１６、室内グリル部１８、を 有するほぼ矩形のハウジング１２を備えている。下方ハウジング部１４は、金属 基盤２０に取り付けられており、室内用空調機全体は、通常のように、室内グリ ル部１８が室内に向かった状態で、冷却したい部屋の外壁部における矩形開口部 あるいは窓の下枠に配置されるように、構成されている。 図２および図３によって、空調機１０が、上方ハウジング１６および室内グリ ル部１８を取り除いた状態で示されている。また通常のように、そのユニットは 、室内側冷媒空気熱交換器つまり蒸発器コイル２２と、蒸発器ファン２４と、を 備えている。システムによって調節されるべき空間からの空気は、蒸発器ファン ２４の動作によって、室内グリル部１８内に形成されたインレットルーバー２６ を通して導入され、蒸発器コイル２２に流されてここで冷却され、グリル１８の 一部を形成する室内用調和空気吐出アッセンブリを通して、冷却されるべき空間 に戻される。 図１に最もよく示されているように、室内グリル１８の右手側において、空調 ユニット１０の調節つまみ２４が取り付けられた不規則形状領域２２が形成され ている。図２に示されるように、調節つまみ２４は、空調ユニットの機能スイッ チおよびサーモスタットスイッチの調節軸２６に取り付けられるように適合され ている。これらのスイッチは、調節ボックス２８内に取り付けられている。この 部分に接続された配線のみならず、サーモスタットのマウンティングの細部や、 調節ボックス内部の他の部品は、本発明に係らないため、図中に示されていない 。 図６および図２を参照すると、調節ボックス２８は、前部３０および後部３２ を有するほぼ矩形のボックスからなる。認識されるように、空調機１０の下部ハ ウジング１４の前端部において、係合支持構造３４と協働して調節ボックスを整 列させるとともに支持する構造を調節ボックスの後部３２が備えている。調節ボ ックスの前部および後部は、これらの下端部におけるヒンジ構造３６およびこれ らの上端部におけるスナップ−ラッチ構造３８によって、互いに連結されている 。この構造によってラッチ３８が外れるようになっているため、調節ボックスの 前部３０を、ヒンジ構造３６を中心に旋回させて固定された後部３２から分離さ せることが可能となっており、これによって素早く調節ボックス２８内にアクセ スできる状態となっている。 図３および図４において、係合支持構造３４へ取付けられる直前あるいは取り 外された直後の位置にある調節ボックスが示されている。図３および図４におい ては、調節ボックス２８および係合支持構造３４が、空調ユニットの後部からの 斜視によって示されていることを認識すべきである。調節ボックスの側面につい ての表示は、ユニットの前方からボックスを見た視界に対して与えられているた め、調節ボックスの後部３２の側面は、以下のような参照数字：左壁部４０、右 壁部４２、後壁部４４および底壁部４６を有する。 様々な図を参照することによって認識されるように、調節ボックスのための係 合支持構造３４は壁部を備えており、これらの壁部は、相互に連結されており、 かつ調節ボックスの係合壁 部を接触状態で受容するように適合されている。支持構造３４の壁部は、左壁部 ４８、右壁部５０、後方壁部５２、底壁部５４、と称される。調節ボックス３２ のそれぞれの壁部４０，４２，４４，４６は、支持構造３４の壁部４８，５０， ５２，５４における係合構造と係合するように適合された構造を備えている。 最初に、調節ボックスの左壁部４０を見ると、壁部のこの側の中央よりやや下 方位置において、矩形に加工され、かつ外側方向に延びた凸部５６が壁部から外 側方向に延びている。右手側壁部４２においては、左手壁部４０における凸部５ ６の位置より下方に離間された位置に、同様な凸部５８が壁部から延びている。 図４に最もよく示されているように、取付構造３４の左壁部４８および取付構造 ３４の右壁部５０は、これらの上端部において、それぞれ、Ｕ字型スロット６０ ，６２を備えている。スロット６０，６２は、調節ボックスの対応する壁部にお ける凸部５６，５８を受容するような寸法に形成されている。それぞれのスロッ ト６０，６２の上端部は、外側方向に開かれており、これによって、調節ボック スの取付けの際に、係合凸部をこれらの中に受容するのが容易となっていること に、注意すべきである。スロット６０，６２は、精密な公差での嵌合によって凸 部を受容するような寸法に形成されており、これによって部品間の堅固な取り付 けが確実となっている。 調節ボックスの底壁部４６には、下方に延びた凸部６４が形成されており、こ れは、支持構造３４の底壁部５４に形成され た係合開口部６６内に受容されるように、適合されている。 調節ボックスの後壁部４４には、その高さのほぼ中心位置に、外側方向に延び る凸部６８が、形成されている。凸部６８によって、その頂部において上方に面 した、ほぼ水平な表面７０と、この水平な表面から後壁部４４の表面まで下方に 延びた傾斜表面７２と、が画定されている。図４および図５に最もよく示されて いるように、支持構造３４の後壁部５２は、上端部７４において終了しており、 この上端部７４は、調節ボックスの後壁部５２における凸部６８の傾斜表面７２ より下方に配置されている。水平な表面７４上に一体に形成されており、かつこ の上方に延びているものは、ラッチングヘッド部を有するラッチ７６であり、こ のラッチングヘッド部には、下方に面する表面７８と、この水平な表面より上方 位置にある傾斜した表面８０と、が画定されている。この傾斜した表面の角度は 、後壁部４４における凸部６８の傾斜表面７２の角度と、ほぼ等しい。認識され るように、ラッチ７６は、垂直方向に延びた線状部８２を有しており、これは、 凸部６８あるいは手操作によって力がラッチングヘッド部に加えられたときに、 ラッチングヘッド部が後方に曲がれるように、構成されている。 従って、単に、調節ボックスを、図４に示された位置から図２，５，６に示さ れるような取付位置まで、下方に滑らせることによつて、空調機ユニットへの調 節ボックス２８の取付けが達成されることは、理解されるべきである。詳述した ように、取付位置にある状態では、ハウジング１４内における上述した 調節ボックス整列構造が、それぞれ、係合構造３４と容易に係合する。調節ボッ クスが下方に移動されると、後壁部における凸部６８の傾斜表面７２は、ラッチ ７６の傾斜した表面８０と係合し、これによってラッチが後方に反るため、調節 ボックスおよび凸部６８が、図５に示された位置まで下方に移動できるようにな る。図５に示された位置にあるときは、凸部６８の水平表面７０および下方に延 びたラッチの水平表面７８は、互いにラッチ結合（latching engagement）の状 態にある。 このように取り付けられた場合、付加的な留め具を必要とすることなく、必要 最小限の労働力によって、調節ボックスが、堅固かつ固定的に空調ユニット内に 支持される。凸部５６および凸部５８を、左壁部４０および右壁部４２のそれぞ れ異なる位置に形成することによって、上述の構造によって取付けかつ支持され た状態にある調節ボックスの安定性がさらに良好になる。このことは、認識され るべきである。凸部５６，５８を、異なる高さに配置することによって、調節ボ ックスの前後方向への旋回的な動きが防止されるように調節ボックスが支持され る。凸部を等しい高さに配置した場合、望ましくない回転軸が生じ得る。 さらに、特に図５を参照することによって、以下のことが認識されるだろう。 上端部において調節ボックスの前部および後部を相互に連結させているラッチ３ ８を外し、調節ボックスの前部３０を、固定的に取り付けられた後部３２から離 すように、これらの下端部におけるヒンジ３６を中心に前方に旋回させる ことによって、調節ボックスの前部３０および後部３２の内部へのアクセスが可 能となる。最後に、以下のことは、認識されるべきである。ラッチ７６を後方に 曲げて、表面７０と表面７８とを分離させ、単に、手操作によって、ハウジング １４内の係合構造３４との係合状態から、調節ボックスを垂直上方に引き抜くこ とによって、調節ボックスのアッセンブリ全体の取り外しを、容易に行うことが できる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハウジングを備え、かつ室内部を有するタイプの空調機であって、 前記空調機の調節ボックスを備えており、前記調節ボックスは、 ２つの垂直端部および下端部を有する後壁部と、 第１側壁部および第２側壁部と、を有しており、それぞれの前記側壁部 は、前記後壁部の前記垂直端部の一つと連続した後端部を有するとともにこの後 端部から前方に延びており、前記第１側壁部および前記第２側壁部のそれぞれは 、下端部を有しており、さらに、 前記後壁部の前記下端部、前記第１側壁部の前記下端部および前記第２ 側壁部の前記下端部とそれぞれ連続する後端部、第１側端部および第２側端部を 有する底壁部を有しており、 前記空調機は、さらに、前記室内部において、調節ボックス受容構造を備えて おり、前記調節ボックス受容構造は、 後方支持部、底支持部、第１側支持部および第２側支持部を備えており 、前記後方支持部、前記底支持部、前記第１側支持部および前記第２側支持部は 、前記調節ボックスを前記内部で支持するように、互いに協働して前記調節ボッ クスにおける前記後壁部、前記底壁部、前記第１側壁部および前記第２側壁部と それぞれ係合するように形成されていることを特徴とする空調機。 ２．前記後方支持部、前記底支持部、前記第１側支持部および前記第２側支持部 のそれぞれは、それぞれの前記支持部と係合する前記調節ボックスの前記壁部の 少なくとも一部と接触状態となるように適合された壁部を備えていることを特徴 とする請求項１記載の装置。 ３．前記後壁部、前記底壁部、前記第１側壁部および前記第２側壁部のそれぞれ は、整列支持構造を備えており、 前記後方支持部、前記底支持部、前記第１側支持部および前記第２側支持部に おけるそれぞれの壁部は、それぞれの前記支持部が係合する前記調節ボックスの それぞれの壁部における前記整列支持構造と干渉するように適合された整列支持 構造を備えていることを特徴とする請求項２記載の装置。 ４．前記第１側壁部および前記第２側壁部の前記整列支持構造は、それぞれの前 記側壁部から外側方向に延びた凸部からなり、前記第１側支持部および前記第２ 側支持部における前記の干渉する整列支持構造は、上端部が開いたＵ字型スロッ トからなり、前記スロットは、これらの内部に前記凸部を受容するような寸法に 形成されていることを特徴とする請求項３記載の装置。 ５．前記第１側壁部および前記第２側壁部における前記整列支持構造と、前記第 １側支持部および前記第２側支持部における 前記の干渉する整列支持構造と、はそれぞれの側壁部および側支持部において、 互いに異なる高さの位置に配置されていることを特徴とする請求項４記載の装置 。 ６．前記調節ボックスの前記後壁部および前記調節ボックス受容構造の後方支持 部における前記整列支持構造は、前記後壁部および前記後方支持部において干渉 表面を有しており、前記干渉表面は、互いに干渉した状態で前記調節ボックスを 前記調節ボックス受容構造に対して垂直方向に固定するように、構成されており 、かつ前記干渉表面の一方に力が加えられたときに、容易に分離するように構成 されていることを特徴とする請求項３記載の装置。 ７．前記底壁部の前記整列支持構造は、前記底壁部から延びた凸部からなり、前 記底壁部の整列支持構造は、内部に前記凸部を受容するように適合された開口部 からなることを特徴とする請求項３記載の装置。