JP2001515481A - 2−アリール−ナフチリジン−4−オン類を使用する腫瘍の治療方法 - Google Patents

2−アリール−ナフチリジン−4−オン類を使用する腫瘍の治療方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は下記の式(I)の化合物(AとR1〜R8は本明細書に定義する)を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 2-アリール-ナフチリジン-4-オン類を使用する腫瘍の治療方法 本発明は米国立癌研究所(National Cancer Institute)の助成金第CA-17625 号と全米科学評議会(National Science Counsel)の助成金第CHE-9412095号を 受けてなされた。合衆国政府は本発明に権利を有する。 発明の分野 本発明は、2-アリール-1,8-ナフチリジン-4-オン類の一般分類に含まれる新規 化合物に関する。また、本発明は、細胞の有糸分裂及び/又は腫瘍成長を阻害す る方法に関する。 発明の背景 真核細胞の微小管系は、抗癌化学療法剤に有用な化合物の開発にとって魅力的 な標的である。微小管は、高度に動的な不安定性を示し、細胞有糸分裂に重要な 役割を果たす。微小管をそれらの主要構造成分であるチューブリンを介して攻撃 する化学物質は、微小管会合の阻害又は促進により、微小管の構造と正常な機能 の両方を破壊又は抑制する。細胞有糸分裂の阻害又は停止がその結果である。 従来の有糸分裂阻害剤の一例として、微小管重合を阻害するビンカアルカロイ ドがある。従来の有糸分裂阻害剤のもう一つの例として、微小管会合を促進する タキソイドがある。 コルヒチンはもう一つの従来型の有糸分裂阻害剤である。コルヒチンはその高 い毒性ゆえに医薬としての応用は限定されるが、チューブリンと微小管の特性及 び機能の解明には重要な役割を果たした。 コルニゲリン(cornigerine)、ポドフィロトキシン(podophyllotoxin)、ステガ ナシン(steganacin)、コンブレタスタチン(combretastatin)類などの多くの天然 産物は、チューブリンのコルヒチン部位に結合する。この部位に結合する化合物 は、構造的には、ビンカアルカロイド又はタキソールドメインに結合するものよ りはるかに単純である。これらの化合物は一般に様々な長さの炭化水素橋によっ て連結された「アビアリール」システム(Abiaryl@system)を有する。 緩慢に成長する充実性腫瘍に対して活性である植物由来の強力な新規細胞毒性 薬を求めてこのグループを調査している際に、我々は、植物化学的及び生物学的 にこれまで研究されてこなかった植物Polanisiadodecandraから数種類のフラボ ノールを抗腫瘍成分として単離した。これらのフラボノールのうち、5,3'-ジヒ ドロキシ-3,6,7,8,4'-ペンタメトキシフラボンは、中枢神経系癌、肺癌、卵巣癌 、大腸癌及び腎癌のパネルと黒色腫及び白血病細胞株に対し、GI50値が低マイク ロモル濃度ないしナノモル濃度域にある顕著な細胞毒性をin vitroで示した。フ ラボノイドもコルヒチン部位に結合する化合物のビアリール構造様式を有する。 我々は、この化合物が0.83±0.2μMのIC50値を持つチューブリン重合の強力な阻 害因子であることと、この化合物がチューブリンへの放射標識コルヒチン結合の 強力な阻害剤であって、コルヒチンと等モル濃度で存在する場合は59%阻害を示 すことを見出した。 我々の植物抗腫瘍剤研究と平行して、我々は、細胞毒性有糸分裂阻害フラボノ イドのアミノ類似体である一連の2-アリール-1,8-ナフチリジノン類を多数合成 し、それら化合物の多くが細胞毒性であって、チューブリン重合とコルヒチン結 合に対して活性を有することを見出した。 癌治療用の細胞毒性剤は当技術分野で今なお必要とされている。細胞有糸分裂 を阻害できる癌治療用物質は当技術分野で今なお必要とされている。さらに、癌 を治療する方法と癌治療法を提供する方法は当技術分野で今なお必要とされてい る。 発明の概要 第一の態様として、本発明は下記一般式Iの化合物を提供する。 (式中、Aは、からなる群より選択される芳香族部分であり、 ここで、X1、X2及びX3はそれぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、X4 とX5はそれぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5のうち少 なくとも一つはN、O又はSであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8はそれぞ れ独立してH、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハ ロゲン、アミノ、アルキ ルアミノ、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択されるか、若しくは 、隣接する2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキレンオキシ、アル キレンジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミンからなる群より選択 される架橋基を形成してもよく、また、破線はその結合が二重結合又は単結合で ありうることを示し、ただし、X1、X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合 、それに結合している破線は二重結合であり、X1、X2又はX3のいずれかがNであ る場合、それに結合している破線は二重結合であって、かつ、その位置に結合す るR基は無く、X4又はX5のいずれかがNである場合、それに結合している破線は単 結合でも二重結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合する R基は無く、X4又はX5のいずれかがO又はSである場合、それに結合している破線 は単結合であってかつその位置に結合するR基は無い。) 第二の態様として、本発明は、式Iの化合物を製造する方法を提供する。この 方法は、(a)式IIの化合物を式IVの化合物 と反応させて式VIのシッフ塩基中間体 を生成するステップと、(b)そのシッフ塩基中間体を環化して式Vのピリドピリ ミジノン中間体 を得るステップと、(c)そのピリドピリミジノン中間体を式Iの化合物に熱的 に転化するステップとを含む。 第三の態様として、本発明は、Aが六員芳香族炭化水素環である式Iの化合物 を製造するもう一つの方法を提供する。この方法は、(a)式IIの化合物をポリ リン酸の存在下に式IIIの化合物と縮合して式V-Aのピリドピリミジノン中間体 を生成するステップと、(b)式V-Aのピリドピリミジノン中間体をAが六員芳香 族炭化水素環である式Iの化合物に熱的に転化するステップとを含む。 第四の態様として、本発明は式Vの化合物を提供する。 第五の態様として、本発明は式VIの化合物を提供する。 第六の態様として、本発明は腫瘍を治療する方法を提供する。この方法は、治 療を必要とする患者に、腫瘍を治療するのに有効な量の式Iの化合物を投与する ことを含む。 第七の態様として、本発明は細胞の有糸分裂を阻害する方法を提供する。この 方法は、細胞を、細胞有糸分裂を阻害するのに有効な量の式Iの化合物と接触さ せることを含む。 本発明の上述の態様と他の態様を、以下に記載する詳細な説明と実施例で詳し く説明する。 発明の詳細な説明 本明細書で使用する「アルキル」という用語は、C1-20(両端を含む)の鎖状 、分枝状又は環状の飽和又は不飽和炭化水素を指し、例えばメチル、エチル、プ ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシ ル、オクチル、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、オ クテニル、ブタジエニル及びア レニル基を含む。したがって「アルキル」という用語は、特に指定しない限りC1 -20 (両端を含む)アルキルを指す。本明細書で使用する「アルコキシ」という 用語は、C1-20(両端を含む)の鎖状、分枝状又は環状の飽和又は不飽和オキソ 炭化水素鎖を指し、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、 ブトキシ、t-ブトキシ及びペントキシを含む。本明細書で使用する「アリールオ キシル」という用語は、フェニルオキシルと、アルキル、ハロゲン又はアルコキ シル置換フェニルオキシルとを指す。本明細書で使用する「ハロ」「ハライド」又 は「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。用語「ア ルキルアミノ」は一般式−NHR'の基(ここにR'はアルキルである)を指す。用語 「ジアルキルアミノ」は一般式−NR'R"の基(ここにR'とR"はそれぞれ同じ又は 異なるアルキル基である)を指す。本明細書で使用する「ヘテロ原子」という用 語はN、O又はSを指す。用語「アルキジエニル」は一般式−R'−の基(ここにR' はアルキルである)を指す。用語「アルキレンオキシ」は一般式−OR'−又は−R 'OR'−を持つ基(ここに各R'は独立してアルキルである)を指す。用語「アルキ レンジオキシ」は一般式−OR'O−、−OR'OR'−又は−R'OR'OR'−の基(ここに各 R'は独立してアルキルである)を指す。用語「アルキレンイミン」は一般式−NR '−又は−R'NR'−を有する基(ここに各R'は独立してアルキルである)を指す。 用語「アルキレンジイミン」は一般式−NR'N−、−NR'NR'−又は−R'NR'NR'−の 基(ここに各R'は独立してアルキルである)を指す。 本発明は、下記一般式Iの2-アリール-1,8-ナフチリジン-4-オン類を提供する 。(式中、Aは、 からなる群より選択される芳香族部分であり、 ここに、X1、X2及びX3は、それぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、 X4とX5は、それぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5の うち少なくとも一つはN、O又はSであり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立してH、アルキル、ヒド ロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミ ノ、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択されるか、若しくは、隣接 する2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキレンオキシ、アルキレン ジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミンからなる群より選択される 架橋基を形成してもよく、 破線はその結合が二重結合でも単結合でもよいことを示し、 ただし、X1、X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合、それに結合してい る破線は二重結合であり、 X1、X2又はX3のいずれかがNである場合、それに結合している破線は二重結合 であってかつその位置に結合するR基は無く、 X4又はX5のいずれかがNである場合、それに結合している破線は単結合でも二 重結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合するR基は無く 、 X4又はX5のいずれかがO又はSである場合、それに結合している破線は単結合で あってかつその位置に結合するR基は無い。) より具体的には、Aは六員芳香族炭化水素環、1又は2個のヘテロ原子を含有 する五員芳香族複素環、1、2又は3個のヘテロ原子を含有する六員芳香族複素 環(これらの環はいずれも五員環については0ないし4個の置換基を、六員環に ついては0〜5個の置換基を含んでよく、それら置換基は可変記号R4〜R8によって 定義される)からなる群より選択される芳香族部分である。本発明の式IのAの 定義の範囲に含まれる好適な芳香族部分の具体例には、フェニル、ピリジニル、 ピラジニル、ピリミジニル、ピロール、イミダゾール、フラン、チオフェン、オ キサゾール、チアゾール(これら芳香族部分はいずれも上に定義したR4〜R8で表 されるように置換されていてよい)があるが、これらに限らない。 置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は上に挙げた種のいずれでもよく、 若しくは隣接する2つのR基(すなわち互いにすぐ隣にある2つのR基)が架橋基 を形成してもよい。より具体的には、R1とR2は、R1とR2がそれらが結合している 原子と一緒になって五員芳香環又は六員 芳香環を形成しうるような架橋基であってよく、R2とR3は、R2とR3がそれらが結 合している原子と一緒になって五員芳香環又は六員芳香環を形成しうるような架 橋基であってよく、R4とR5は、R4とR5がそれらが結合している原子と一緒になっ て五員0芳香環又は六員芳香環を形成しうるような架橋基であってよく、R05と R6は、R5とR6がそれらが結合している原子と一緒になって五員芳香環又は六員芳 香環を形成しうるような架橋基であってよく、R6とR7は、R6とR7がそれらが結合 している原子と一緒になって五員芳香環又は六員芳香環を形成しうるような架橋 基であってよく、R7とR8は、R7とR8がそれらが結合している原子と一緒になって 五員芳香環又は六員芳香環を形成しうるような架橋基であってよい。例えば、隣 接するR基が架橋基と定義される場合に形成されうる五員環又は六員環には、隣 接するR基がアルキジエニルである場合に定義される六員芳香族炭化水素環、隣 接するR基がアルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンイミン及びア ルキレンジイミンである場合に定義される五員芳香族複素環、及び隣接するR基 がアルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジ イミンである場合に定義される六員芳香族複素環がある。 一般式Iと芳香族部分Aの定義から明らかなように、式Iの化合物は1ないし 8回置換されうる。より具体的には、式Iの化合物は「A」環(すなわちその構 造の第一環)で1ないし3回、「C」環(すなわち可変記号Aによって定義される 芳香族部分)で1ないし5回置換されうる。式Iの化合物には、「A」環又は「C 」環だけに置換基を有する化合物又は両方の環に置換基を有する化合物が含まれ る。当業者には容易にわかるだろうが、C環が六員複素環部分である場合、その 環上のヘテロ原子の位置に結合するR基置換基は、そのヘテロ原子の原子価要 件に対応するために存在しない。同様に、C環がO又はSを含有する五員複素環部 分である場合、そのO又はSの位置に結合するR基置換基は、そのヘテロ原子の原 子価要件に対応するために存在しない。したがって、Aが次式の五員複素環 であって、X4がO又はSである場合は、X4に結合している(すなわち4'位と5'位の 間の)破線は単結合であり、1'位と2'位の間の破線は二重結合であって、R7は存 在しない。X4がNである実施態様では、X4に結合している(すなわち4'位と5'位 の間の)破線は単結合でも二重結合でもよく、1'位と2'位の間の破線は二重結合 であって、X4に結合している破線が二重結合である場合は、R7は存在しない。X5 がO又はSである実施態様では、全ての破線が二重結合であり、R5は存在しない。 同様に、Aが次式の複素環であって、X3がNであり、破線がすべて二重結合である場合は、R4は存在しない 。本発明に包含される他の複素環は同様に決定される。当業者は、様々なヘテロ 原子の原子価要件を容易に見分け、またそれらの要件に合致するように本発明に おける可変記号の定義を解釈するだろう。 Aが六員芳香族炭化水素環、五員芳香属複素環又は六員芳香族複素環のいずれ かである式Iの化合物は、次の反応式Iに従って製造できる。 反応式I (式中、AとR1〜R8は上述のように定義される。) 上記式IVの化合物は市販されており、また当技術分野で知られている技術に従 って製造できる。この方法によれば、式IIの化合物を有機溶媒中で式IVの化合物 と反応させて式VIのシッフ塩基中間体を得る。通例、この反応は加熱下に、好ま しくはその溶媒の還流温度で行われる。好適な溶媒は当業者に知られている。こ れには、例えばベンゼン、トルエン及びm-キシレンがある。この反応は、理論量 の水の約90〜95%が回収されるまで行われる。式VIの中間体は有機溶媒を蒸発さ せて、その残渣を蒸留することによって回収できる。次に、式VIの化合物を、ト リエチルアミン及び無水塩化クロロアセチルとの反応により、式Vの中間体化合 物に環化する。通例、式VIの化合物の環化による式Vの化合物の生成は、適当な 有機溶媒中で行われる。好適な有機溶媒の例にはエチルエーテル、塩化メチレン 、テトラヒドロフランがあるが、これらに限らない。エチルエーテルは現時点で この環化反応にとって 好ましい有機溶媒である。 式Vの化合物(すなわちピリドピリミジノン中間体)は、有機溶媒による抽出 を含む従来の回収技術を使って回収できる。好ましくは、式Vの化合物を含む縮 合反応混合物を室温に冷却し、その混合物を水酸化ナトリウムなどの塩基で中和 し、式Vの化合物を塩化メチレンなどの適当な有機溶媒で抽出し、その抽出物を シリカゲルカラムに通すことによって、式Vの化合物を回収する。 式Vの化合物は次いで式Iの化合物に熱的に転化できる。式Vの化合物の熱転化 は、式Iの化合物を形成する転位を伴う。式Vの化合物の熱転化は、式Vの化合物 を約300℃から約400℃の温度(好ましくは約350℃)で流動パラフィンなどの鉱 油に添加することによって達成できる。反応が完了した後、シリカゲルクロマト グラフィーを使用し、塩化メチレンと酢酸エチルの混合液で溶出させることによ り、式Iの化合物を回収できる。 また、Aが六員炭化水素環である式Iの化合物は、次の反応式IIに従って製造 することもできる。 反応式II (式中、R1〜R8は上記のように定義される。) 式IIIの出発置換エチルベンゾイルアセテートはA.Krapchoら,Organic Synthes is 5:198(1973)(その開示は参照することによりそのまま本明細書の一部に組 み込まれる)に記載の技術に従って製造できる。式IIの置換2-アミノピリジンは 市販されている。式IIの化合物を式IIIの化合物及びポリリン酸と混合し、約100 ℃を超える、好ましくは約110℃を超える、また最も好ましくは約125℃を超える 温度に大気圧で加熱する。この縮合反応はその混合物を撹拌しながら行われるこ とが好ましい。所望であれば、縮合反応の進行を当業者に知られている技術を用 いて薄層クロマトグラフィーで監視できる。この縮合反応の生成物は式V-Aのピ リドピリミジン中間体化合物である。 式V-Aの化合物は、それを回収した後、式Vの化合物の式Iの化合物への転化に ついて上述した技術に従って、Aが六員芳香族炭化水素環である式Iの化合物( すなわち式I-Aの化合物)に熱的に転化できる。 式VとVIの化合物は式Iの化合物の製造にとって有用な中間体である。 一つの実施実施態様として、本発明の方法によって製造される好ましい式Iの化 合物には、Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線が全て二重結合であり、R1がアルキルである式Iの化合物が含まれる 。式Iの化合物のもう一つの好ましい実施態様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R2がアルキルである。もう一つの好ましい実 施態様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R2がハロゲンである。もう一つの好ましい実 施態様では、Aがであり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R3がアルキルである。もう一つの好ましい実 施態様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R5がアルコキシルである。もう一つの好まし い実施態様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R5がハロゲンである。更にもう一つの好まし い実施態様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R5がアルキルである。もう一つの好ましい実 施態様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R4とR5が一緒になってC3-アルキジエニル架橋 基を形成して、それらが結合している原子と共に六員芳香環を形成する。もう一 つの好ましい実施態様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R6がアルコキシルである。もう一つの実施態 様では、Aが であり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R6がハロゲンである。もう一つの実施態様で は、Aがであり、X1、X2及びX3はそれぞれCであり(すなわちAは六員芳香族炭化水素であ る)、破線は全て二重結合であり、R6がアルキルである。もう一つの好ましい実 施態様では、Aが であり、X1とX2はそれぞれC、X3はNであり(すなわちAは六員芳香族複素環である )、破線は全て二重結合であり、R2とR5がそれぞれアルキルであって、R4は存在 しない。もう一つの好ましい実施態様では、Aが であり、X1とX3はそれぞれC、X2はNであり(すなわちAは六員芳香族複素環である )、破線は全て二重結合であり、R3がアルキルであって、R6は存在しない。もう 一つの好ましい実施態様では、Aが であり、X4はC、X5はOであり(すなわちAは五員芳香族複素環である)、破線は全 て二重結合であり、R2がアルキルであって、R5は存在しない。もう一つの好まし い実施態様では、Aが であり、X4はC、X5はOであり(すなわちAは五員芳香族複素環である)、破線は全 て二重結合であり、R2がアルキルであって、R4は存在しない。もう一つの好まし い実施態様では、Aが であり、X4はC、X5はNであり(すなわちAは五員芳香族複素環である)、破線は全 て二重結合であり、R2がアルキルであって、R5は存在しない。もう一つの好まし い実施態様では、Aが であり、X4はC、X5はNであり(すなわちAは五員芳香族複素環である)、破線は全 て二重結合であり、R2がアルキルであって、R4は存在しない。もう一つの好まし い実施態様では、Aがであり、X4はC、X5はSであり(すなわちAは五員芳香族複素環である)、破線は全 て二重結合であり、R2がアルキルであって、R5は存在しない。もう一つの好まし い実施態様では、Aが であり、X4はC、X5はSであり(すなわちAは五員芳香族複素環である)、破線は全 て二重結合であり、R2がアルキルであって、R4は存在しない。 好ましい式Iの化合物の具体例には、次のように定義される化合物がある。 式中 式Iの化合物のもう一つの具体例は、次のように定義される。(式中、X1とX2はC、X3はNであり、R1、R3、R4、R6及びR8はそれぞれHであり、R2 とR7はそれぞれアルキルであり、R5は存在しない。) 式Iの化合物のもう一つの具体例は、次のように定義される。 (式中、X1とX3はC、X2はNであり、R1、R2、R4、R5、R7及びR8はそれぞれHであ り、R3はアルキルであり、R6は存在しない。) 式Iの化合物の別の具体例は、次のように定義される。 式中 式Iの化合物の別の具体例は、次のように定義される。 式中 上述した式I-A、I-B、I-C、I-D及びI-Eの化合物は上記一般式Iの範囲に包含 され、より理解しやすいようにここに記載したものである。 式Iに従う具体的化合物の例には、次に挙げるものがあるが、これらに限定さ れない。 2-(2'-メトキシフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(2'-メトキシフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(2'-メトキシフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(2'-メトキシフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(2'-メトキシフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メトキシフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メトキシフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メトキシフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メトキシフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メトキシフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メトキシフェニル)-6-クロロ-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メトキシフェニル)-6-ブロモ-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メトキシフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メトキシフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メトキシフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メトキシフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メトキシフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-フルオロフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-フルオロフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-フルオロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-フルオロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-フルオロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-フルオロフェニル)-6-クロロ-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-クロロフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-クロロフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-クロロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-クロロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-クロロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メチルフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メチルフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メチルフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(4'-メチルフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-フルオロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-フルオロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-フルオロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-クロロフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-クロロフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-クロロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-クロロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-クロロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メチルフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メチルフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メチルフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メチルフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(3'-メチルフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(α-ナフチル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(α-ナフチル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(α-ナフチル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(α-ナフチル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(α-ナフチル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(β-ナフチル)-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(β-ナフチル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(β-ナフチル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(β-ナフチル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(β-ナフチル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(β-ナフチル)-6-クロロ-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(5-メチルピリジン-3-イル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-(ピリジン-4-イル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-フラン-2-イル-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-フラン-3-イル-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-ピロール-2-イル-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-ピロール-3-イル-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-チエン-2-イル-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 2-チエン-3-イル-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン 式Iの化合物は医薬活性物質として有用である。式Iの化合物は様々な状態の 処置を目的とする投与のために製剤化できる。本発明医薬製剤の製造では、通例 、式Iの化合物及び生理学的に許容されうるその塩又はそれらの酸誘導体(以下 「活性化合物」という)を、中でも、許容しうる担体と混合する。担体は、当然 、その製剤の他のどの成分とも適合するという意味で許容できなければならず、 また患者にとっ て有害であってはならない。担体は固体又は液体若しくはその両方であってよく 、0.5重量%〜95重量%の活性化合物を含有しうる一回投与量製剤(例えば錠剤) として上記化合物と共に調剤されることが好ましい。1種類又はそれ以上の化合 物を本発明製剤に組み込むことができ、それら製剤は、本質的に各成分(1種類 又はそれ以上の副成分を含んでもよい)を混合することからなる周知の調剤技術 のいずれでも製造できる。 ある症例に関して最も好適な経路は、処置しようとする状態の性質と重篤度及 び使用しているその活性化合物の性質に依存するだろうが、本発明製剤には、経 口投与、直腸投与、局所投与、口腔投与(例えば舌下投与)、非経口投与(例えば 皮下、筋肉内、皮内又は静脈内投与)及び経皮投与に適したものが含まれる。 経口投与に適した製剤は、それぞれが所定量の活性化合物を含有する分離した 単位(カプセル、カシェ、トローチ又は錠剤など)として、粉末又は顆粒として 、水性又は非水性液体中の溶液又は懸濁液として、若しくは水中油型又は油中水 型エマルションとして提供されうる。このような製剤は、活性化合物と好適な担 体(これは上述のように1種類又はそれ以上の副成分を含有しうる)を混合状態 にする段階を含む任意の調剤法で製造できる。一般に本発明製剤は、活性化合物 を液体又は微粒子固形担体若しくはその両者と均一かつ完全に混合し、必要であ れば得られた混合物を付形することによって製造される。例えば錠剤は、活性化 合物を(随意に1種類又はそれ以上の副成分と共に)含有する粉末又は顆粒を圧 縮若しくは成形することによって製造できる。圧縮錠剤は、結合剤、潤滑剤、不 活性希釈剤及び/又は界面活性/分散剤と混合されていてもよい粉末又は顆粒な どの流動性の本化合物 を適当な機械で圧縮することによって製造できる。湿製錠剤は、不活性液体結合 剤で湿らせた粉末化合物を適当な機械で成形することによって製造できる。 口腔(舌下)投与に適した製剤には、着香した基剤(通常はショ糖とアラビア ゴム又はトラガカント)中に活性化合物を含むトローチ、及びゼラチンとグリセ リン又はショ糖とアラビアゴムなどの不活性基剤に本化合物を含んでなる香錠が 含まれる。 非経口投与に適した本発明製剤は活性化合物の滅菌水性調製物からなると便利 であり、それらの調製物は対象患者の血液と等張であることが好ましい。これら 調製物は皮下、静脈内、筋肉内又は皮内注射によって投与できる。このような調 製物は、本化合物を水又はグリセリン緩衝液と混合し、得られた溶液を滅菌状態 にし、血液と等張にすることによって、便利に製造しうる。 直腸投与に適した製剤は一回投与量坐剤として提供されることが好ましい。こ れらは、活性成分を1種類又はそれ以上の従来型固形担体(例えばカカオ脂)と 混合し、得られた混合物を付形することによって製造できる。 皮膚への局所適用に適した製剤は、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、 ゲル、噴霧液、エアロゾル又はオイルの形態をとることが好ましい。使用しうる 単体には、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、経皮吸 収促進剤及びそれらの2つ以上の組合せがある。 経皮投与に適した製剤は、長時間にわたって受容者の表皮と密接に接触しつづ けるようにされた分離したパッチとして提供できる。経皮投与に適した製剤はイ オン導入法によって送達することもでき(例え ばPharmaceutical Research 3(6):318(1986)参照)、それは通例、活性化合物の 緩衝化されていてもよい水溶液の形態をとる。好適な製剤はクエン酸緩衝液又は ビス/トリス緩衝液(pH6)若しくはエタノール/水を含み、0.1〜0.2Mの活性成分 を含有する。 式Iの化合物はチューブリン重合を阻害し、有糸分裂阻害活性を持つ。このよ うな化合物は、乾癬、痛風、乳頭腫、いぼを含む状態と、非小細胞型肺癌、大腸 癌、中枢神経系癌、黒色腫、卵巣癌、前立腺癌、乳癌を含む(ただしこれらに限 定されない)様々な腫瘍の処置に有用である。式Iの化合物の活性に関するデー タは下記実施例に記載する。 本発明の方法は当業者に知られている任意の適当な被検対象、具体的にはヒト の他にウマ、ウシ、イヌ、ウサギ、ニワトリ、ヒツジなどを含む哺乳動物に有用 でありうるが、本発明の方法によって処置される対象は、通例、ヒトである。上 述のように本発明は、経口、直腸、局所、口腔、非経口、筋肉内、皮内又は静脈 内及び経皮投与用の製薬上許容できる担体中に式Iの化合物又は製薬上許容でき るその塩を含んでなる医薬製剤を提供する。 その使用が本発明の範囲に含まれる任意の特定化合物の治療有効量が、化合物 ごと、患者ごとにある程度変動し、またその患者の状態と送達経路に依存するこ とは明らかである。一般的な提案として、約0.1〜約50mg/kgの用量で治療有効性 を持つだろうが、経口及び/又はエアロゾル投与には更に高い用量が使用される 可能性もある。高レベル側での毒性の懸念から、静脈内投与量は例えば約10mg/k gまでのような低いレベルに制限されるかもしれない。ここにすべての重量は、 塩が使用される場合を含めて、活性塩基の重量に基づいて計算される。通例、静 脈内又は筋肉内投与には、約0.5mg/kg〜約5mg/kgの用量が使用 されるだろう。経口投与には約10mg/kg〜約50mg/kgの用量が使用されるだろう。 本発明をさらに例証するために下記の実施例を記載するが、これら実施例が本 発明を限定するとみなしてはならない。本発明は後述の請求の範囲によって規定 される。融点はFisher-John融点測定装置で決定したもので、未補正である。元 素分析はCarlo Erba EA 1108元素分析装置で行った。プロトン核磁気共鳴(1H N MR)スペクトルは、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準として、Bruker AC-3 00スペクトロメーターで測定した。化学シフトはδ(ppm)で報告する。質量ス ペクトル(MS)はTRIO 1000質量分析器で得た。フラッシュカラムクロマトグラ フィーはシリカゲル(メッシュ25〜150μm)で、CH2Cl2とEtOAcの混合液を溶離 液として行った。薄層クロマトグラフィー(TLC)分析にはコーティング済シリ カゲルプレート(Kieselgel 60 F2540.25mm、Merck製)を使用した。これらの実 施例において「g」はグラム、「mg」はミリグラム、「mL」はミリリットル、「m in」は分、「℃」は摂氏温度をそれぞれ意味する。 例1 置換エチルベンゾイルアセテート類の製造 置換エチルベンゾイルアセテートはKrapchoら,Organic Synthesis 5:198(197 3)に記載の手順に従って製造した。激しく撹拌したNaHとCO(OEt)2のトルエン 懸濁液に、置換アセトフェノンのトルエン溶液を還流下に滴下した。その混合物 を還流させ、添加が完了してから20分間撹拌した。室温まで冷却してから、その 混合物を氷酢酸で酸性化した。氷冷水を加えた後、その混合物をトルエンで抽出 した。次にその抽出物をMgSO4で乾燥した。トルエンを大気圧で蒸発させた後、 残渣 を減圧蒸留することにより、対応する置換エチルベンゾイルアセテートを得た。 例2 2-アリール-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン類と2-アリール-1,8-ナフチリジ ン-4-オン類の製造に関する一般的手順 方法1.置換2-アミノピリジン(1)、置換エチルベンゾイルアセテート(2)及 びPPAの混合物を撹拌しながら125℃で加熱した。反応をTLCで監視した。反応が 完了した後、その混合物を室温に冷却し、4M NaOHで中和した。CH2Cl2による抽 出の後、抽出物をシリカゲルカラムに通して、2-フェニル-ピリド[1,2-a]ピリ ミジン-4-オン類を得た。次に、その2-フェニル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4- オンを350℃の流動パラフィンに、添加完了後2時間にわたって添加した。冷却 した混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。CH2Cl2-EtOAcによ る溶出で、対応する2-フェニル-1,8-ナフチリジン-4-オン類を得た。 方法2.等モル濃度の置換2-アミノピリジンと置換アルデヒドを、還流m-キシ レン中で、理論量のH2Oの90〜95%がディーン-スタークトラップに集まるまで加 熱した。m-キシレンを大気圧で蒸発させた後、残渣を減圧蒸留することにより、 2-アリーリデンアミノピリジンを得た。その2-アリーリデンアミノピリジンとEt3 Nを無水Et2OPに溶解した後、塩化クロロアセチルの無水Et2O溶液を−15〜−10 ℃で撹拌しながら滴下した。添加が完了した後、その混合物を1時間撹拌した。 沈殿した塩化トリエチルアミンをろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。その残渣を 、CH2Cl2-EtOAcを溶離液とするシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、2- フェニル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オンを得て、それを方法1に記載の手 順に従って、対応する2-フェニル-1,8-ナフチ リジン-4-オンに転化した。 例3 特定の2-フェニル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(化合物7〜38)に関するデ ータ ・2-(2'-メトキシフェニル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(7)はエ チル2'メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴: 針状;融点148-149℃; ・2-(2'-メトキシフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (8)はエチル2'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得 られる。特徴:柱状;融点154-155EC; ・2-(2'-メトキシフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (9)はエチル2'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得 られる。特徴:柱状;融点148-149EC; ・2-(2'-メトキシフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (10)はエチル2'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得 られる。特徴:柱状;融点153-154EC; ・2-(2'-メトキシフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4- オン(11)はエチル2'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチル ピリジンから得られる。特徴:柱状;融点170-171EC; ・2-(3'-メトキシフェニル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(12)はエ チル3'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴 :柱状;融点156-157EC; ・2-(3'-メトキシフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (13)はエチル3'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得 られる。特徴:板状;融点136-137EC; ・2-(3'-メトキシフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (14)はエチル3'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得 られる。特徴:柱状;融点163-164EC; ・2-(3'-メトキシフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (15)はエチル3'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得 られる。特徴:柱状;融点115-116EC; ・2-(3'-メトキシフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4- オン(16)はエチル3'-メトキシベンゾイルアセテートと2- アミノ-4,6-ジメチルピリジンから得られる。特徴:柱状;融点139-140EC; ・2-(3'-メトキシフェニル)-7-クロロ-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (17)はエチル3'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-クロロピリジン から得られる。特徴:針状;融点172-173EC; ・2-(3'-メトキシフェニル)-7-ブロモ-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (18)はエチル3'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ブロモピリジン から得られる。特徴:針状;融点197-198EC; ・2-(4'-メトキシフェニル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(19)はエ チル4'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴 :針状;融点153-154EC; ・2-(4'-メトキシフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (20)はエチル4'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得 られる。特徴:針状;融点167-168EC; ・2-(4'-メトキシフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (21)はエチル4'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得 られる。特徴:柱状;融点197-198EC; ・2-(4'-メトキシフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (22)はエチル4'-メトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得 られる。特徴:柱状;融点143-144EC; ・2-(4'-メトキシフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4- オン(23)はエチルメトキシベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピ リジンから得られる。特徴:無定形;融点187-188℃; ・2-(4'-フルオロフェニル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(24)はエ チル4'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴 :針状;融点193-195℃; ・2-(4'-フルオロフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (25)はエチル4'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得 られる。特徴:無定形;融点191-193℃; ・2-(4'-フルオロフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (26)はエチル4'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得 られる。特徴:無定形;融点174-175℃; ・2-(4'-フルオロフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (27)はエチル4'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミ ノ-6-ピコリンから得られる。特徴:柱状;融点179-181℃; ・2-(4'-フルオロフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4- オン(28)はエチル3'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチル ピリジンから得られる。特徴:柱状;融点199-201℃; ・2-(4'-フルオロフェニル)-7-クロロ-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (29)はエチル4'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-クロロピリジン から得られる。特徴:柱状;融点187-189℃; ・2-(4'-クロロフェニル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(30)はエチ ル4'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴:無 定形;融点202-203℃; ・2-(4'-クロロフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(3 1)はエチル4'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-4- ピコリンから得られる。特徴:針状;融点211-213℃; ・2-(4'-クロロフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(3 2)はエチル4'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得られ る。特徴:針状;融点195-196℃; ・2-(4'-クロロフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(3 3)はエチル4'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得られ る。特徴:針状;融点154-156℃; ・2-(4'-クロロフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オ ン(34)はエチル3'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピリ ジンから得られる。特徴:針状;融点210-212℃(分解された); ・2-(4'-メチルフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(3 5)はエチル4'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得られ る。特徴:柱状;融点176-177℃; ・2-(4'-メチルフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(3 6)はエチル4'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得られ る。特徴:柱状;融点171-172℃; ・2-(4'-メチルフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(3 7)はエチル4'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得られ る。特徴:柱状;融点140-141℃; ・2-(4'-メチルフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オ ン(38)はエチル3'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピリ ジンから得られる。特徴:無定形;融点196-198℃; 例4 特定の2-フェニル-1,8-ナフチリジン-4-オン(化合物39〜70)に関するデータ ・2-(2'-メトキシフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(39)は化合物(7) から得られる。特徴:板状;元素分析:計算値 C 7.42,H 4.79,N 11.10;実測値 C 71.27,H 4.86,N 11.02. ・2-(2'-メトキシフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(40)は化 合物(8)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.21,H 5.33,N 10.38. ・2-(2'-メトキシフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(41)は化 合物(9)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.03,H 5.42,N 10.59. ・2-(2'-メトキシフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(42)は化 合物(10)から得られる。特徴:針状;元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.10,H 5.51,N 10.29. ・2-(2'-メトキシフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(43) は化合物(11-)から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 71.69,H 5.84,N 9.84;実測値 C 71.81,H 5.98,N 9.92. ・2-(3'-メトキシフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(44)は化合物(12 )から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 71.42,H 4.79,N 11.10;実測値 C 71.31,H 4.84,N 11.07. ・2-(3'-メトキシフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(45)は化 合物(13)から得られる。特徴:板状; 元素分析:計算値:C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.01,H 5.43,N 10.39. ・-(3'-メトキシフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(46)は化合 物(14)から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.32,H 5.51,N 10.41. ・2-(3'-メトキシフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(47)は化合 物(15)から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.28,H 5.49,N 10.36. ・2-(3'-メトキシフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(48) は化合物(16)から得られる。特徴:柱状;元素分析:計算値 C 72.84,H 5.75,N 9.99;実測値 C 72.62,H 5.91,N 9.87. ・2-(3'-メトキシフェニル)-6-クロロ-1,8-ナフチリジン-4-オン(49)は化合 物(17)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 58.93,H 4.62,N 9.16;実測値 C 59.11,H 4.90,N 9.27. ・2-(3'-メトキシフェニル)-6-ブロモ-1,8-ナフチリジン-4-オン(50)は化 合物(18)から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 52.81,H 3.84,N 8.21;実測値 C 52.97,H 4.08,N 8.02. ・2-(4'-メトキシフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(51)は化合物(19 )から得られる。特徴:板状;元素分析:計算値 C 71.42,H 4.79,N 11.10;実測値 C 71.18,H 4.93,N 11.01. ・2-(4'-メトキシフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(52)は化 合物(20)から得られる。特徴:板状; 元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.35,H 5.62,N 10.73. ・2-(4'-メトキシフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(53)は化 合物(21)から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 71.98,H 5.26,N 10.39. ・2-(4'-メトキシフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(54)は化合 物(22)から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 72.17,H 5.30,N 10.52;実測値 C 72.09,H 5.36,N 10.46. ・2-(4'-メトキシフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(55) は化合物(23)から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 70.57,H 5.92,N 9.68;実測値 C 70.48,H 5.89,N 9.45. ・2-(4'-フルオロフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(56)は化合物(24 )から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 68.71,H 3.91,N 11.45;実測値 C 68.49,H 4.16,N 11.23. ・2-(4'-フルオロフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(57)は化 合物(25)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 70.86,H 4.36,N 11.02;実測値 C 70.94,H 4.51,N 11.16. ・2-(4'-フルオロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(58)は化 合物(26)から得られる。特徴:針状;元素分析:計算値 C 70.86,H 4.36,N 11.02;実測値 C 70.71,H 4.45,N 10.87. ・2-(4'-フルオロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(59)は化 合物(27)から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 70.86,H 4.36,N 11.02;実測値 C 70.59,H 4.54,N 11.11. ・2-(4'-フルオロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(60) は化合物(28)から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 67.12,H 5.28,N 9.78;実測値 C 67.33,H 5.45,N 9.91. ・2-(4'-フルオロフェニル)-6-クロロ-1,8-ナフチリジン-4-オン(61)は化合 物(29)から得られる。特徴:柱状;元素分析:計算値 C 61.22,H 2.94,N 10.20;実測値 C 61.09,H 3.13,N 10.03. ・2-(4'-クロロフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(62)は化合物(30)か ら得られる。特徴:板状; 元素分析:計算値 C 65.51,H 3.53,N 10.91;実測値 C 65.62,H 3.73,N 10.79. ・2-(4'-クロロフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(63)は化合 物(31)から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 66.55,H 4.10,N 10.35;実測値 C 66.78,H 4.41,N 10.53. ・2-(4'-クロロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(64)は化合 物(32)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 66.55,H 4.10,N 10.35;実測値 C 66.46,H 4.36,N 10.25. ・2-(4'-クロロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(65)は化合 物(33)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 66.55,H 4.10,N 10.35;実測値 C 66.49,H 4.31,N 10.08. ・2-(4'-クロロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(66)は 化合物(34)から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 67.49,H 4.60,N 9.84;実測値 C 67.61,H 4.69,N 9.62. ・2-(4'-メチルフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(67)は化合 物(35)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 76.78,H 5.64,N 11.19;実測値 C 76.56,H 5.91,N 11.02. ・2-(4'-メチルフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(68)は化合 物(36)から得られる。特徴:針状;元素分析:計算値 C 76.78,H 5.64,N 11.19;実測値 C 76.73,H 5.69,N 11.03. ・2-(4'-メチルフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(69) は化合物(37)から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 76.78,H 5.64,N 11.19;実測値 C 76.51,H 5.53,N 11.01. ・2-(4'-メチルフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(70)は 化合物(38)から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 77.25,H 6.10,N 10.60;実測値 C 77.43,H 6.214,N 10.52. 例5 化合物39〜70の細胞毒性試験 化合物8〜40は、K.H.Lee,Planta Medica 54:308(1988)に記載の手順に従い 、ノースカロライナ大学(チャペルヒル)医学部で、ヒト及びマウス腫瘍細胞株 のパネルを用いて、in vitro細胞毒性について試験された。それら細胞株には、 ヒトの鼻咽頭類表皮癌(KB)、肺癌(A-549)、回盲部癌(HCT-8)、黒色腫(PRMI-795 1)及び髄芽細胞腫(TE-671)と、一つのネズミ白血病細胞株(P-388)が含まれ る。 化合物41〜51と53〜68はNCIに提出され、約60種類のヒト腫瘍細胞株の成長に 対する試験化合物の効果の決定を含むNCIのin vitro疾患志向型抗腫瘍選抜試験 (NCI's in vitro disease-oriented antitumor screen)で試験された。M.R.Bo ydら,Cancer:Principles and Practice of Oncology Updates(De Vita,V.T., Hellman,S.,Rosenberg,S.A.編,フィラデルフィア・J.B.Lippincoft社発行, 1989)の1〜12頁と、 A.Monksら,J.Natl.Cancer Inst.83:757(1991)を参照されたい。これらの株 には、白血病、非小細胞型肺癌、大腸癌、中枢神経系(CNS)癌、黒色腫、卵巣 癌、腎癌、前立腺癌及び乳癌が含まれる。各化合物の細胞傷害効果は、それぞれ 50%阻害又は全成長阻害を引き起こすのに必要なモル薬物濃度を表すGI50又はTGI 値として得られた。 化合物8〜40の細胞毒性試験の結果は、本質的に全ての2-フェニル-ピリド[1, 2-a]ピリミジン-4-オン類が不活性(EC50>4μg/ml)であることを示した。数 種類の化合物が下限に近い活性を示すに過ぎなかった。 2-アリール-1,8-ナフチリジン-4-オン類(化合物41〜51と53〜58)の細胞毒性 試験の結果を、細胞株のパネル全体について平均log GI50値として表1に、また 選択した細胞株についてlog GI50値として表2に示す。 試験した化合物のうち、44〜49は、白血病、大腸癌、CNS癌、黒色腫、卵巣癌 、腎癌、前立腺癌及び小細胞型肺癌細胞株を含む様々な腫瘍細胞株に対して最も 強い阻害効果を示し、低マイクロモル濃度ないしナノモル濃度域の値だった。化 合物44、46、47及び49が白血病、乳癌及び非小細胞型肺癌パネルの数種類の細胞 株に対してTGIレベルで高度に選択的な効果を示すことは注目に値する。これら 4つの化合物のIog TGI値はHL-60細胞株で−7.19〜−7.40、NCI-H226細胞株で− 6.16〜−7.12、MDA-MB-435及びMDA-N細胞株で−7.40〜−7.67である。感受性の 高い細胞株の細胞の成長は、感受性の低い細胞株よりも約log2.5〜3.7濃度低い 濃度で阻止された。 平均細胞毒性に関して、4'位が置換されている化合物は3'位が置換されている ものよりも活性がかなり低く、2'位にメトキシ基を持つ化号物は活性が最も低か った。4'-置換基を持つ被験化合物の間に、クロロ>メトキシ>フルオロの力価 序列を示唆する細胞毒性のごくわずかな相違が得られた。環Aの5,6及び/又は7位 での置換の効果は、環Cの置換に依存する。環Aに様々な置換基を持つ3'-置換化 合物はすべて強力な細胞毒性を示したことから、置換基は細胞毒性に実質的に影 響を与えることなく環Aの様々な位置に存在しうることが示された。2'-及び4'- 置換化合物については、5又は6位での置換が、環Aにおける無置換若しくは7 位又は5位と7位での置換よりもわずかに強い活性をもたらした。活性の「低い」 化合物でさえ、2つの乳癌細胞株MDA-MB-435とMDA-Nに対して中等度の細胞毒性 を示した。 例6 化合物39〜70のチューブリン生物試験用の材料 電気泳動的に均一なウシ脳チューブリンはE.Hamelら,Biochemistry 23:4173(1984)に記述されているように精製した。コンブレタスタチンA-4はア リゾナ州立大学のG.R.Pettit博士の厚意により譲り受けた。[3H]コルヒチンは Dupont社から、非放射標識コルヒチンはSigma社から、ポドフィロトキシンはAld rich社から、グルタミン酸一ナトリウムはUSB社からそれぞれ入手した。 チューブリン重合試験 チューブリン重合試験は、S.Kuoら,J.Med.Chem.36:1146(1993)、L.Liら,J.Med .Chem.37:1126(1994)及びL.Liら,J.Med.Chem.37:3400(1994)に記述されているよ うに行なった。簡単に述べると、1.2mg/ml(12μM)のチューブリンを、様々な 薬物濃度を持つ0.24ml量の0.8Mグルタミン酸一ナトリウム(2M保存溶液中NaOHで pH6.6)中、26℃で15分間プレインキュベートした。薬物保存溶液はDMSO溶液で あり、最終溶媒濃度は4%(v/v)だった。濃度はすべて最終反応容積(0.25ml) に関するものである。その反応混合物を氷で冷却し、10μlの10mM GTPを各反応 混合物に添加した。試料を、Gilford製分光光度計中、電子温度制御装置で0℃に 保ったキュベットに移した。ベースラインを350nmで確立し、26℃への温度ジャ ンプによって重合を開始させた。このジャンプは完了に約50秒を要した。20分後 に濁度示数を記録し、温度制御装置を0℃に調節した。解重合が完了した時に、 濁度示数を再び記録した。一般に濁度示数は約90%冷間可逆的で、その冷間可逆 濁度が各反応混合物に関する会合の程度を表すとみなした。IC50値は様々な薬物 濃度による重合の阻害からグラフ法で求めた。各組に2つの対照反応(薬物なし )で、各実験シーケンスに4台の分光光度計を使用した。一般に対照反応はその 平均の5%以内にあり、この重合試験で得られるIC50値は通例、再規性が高い。一 般に標準偏差は平均値の20%以内にあったが、 一部の例では、標準偏差が平均の30〜35%だった。したがって我々は、控えめに みて、IC50値の50%の相違が2つの薬剤の相対活性の相違を表すと見積もること ができる。 それらの結果を、強力な有糸分裂阻害性天然産物コルヒチン、ポドフィロトキ シン及びコンブレタスタチンA-4について過去に得られたデータと比較して、表 1に要約する。最も活性な化合物(44〜49)では、細胞毒性とチューブリン重合 の阻害の間に非常によい相関関係があった。細胞毒性が強いこれら6つの薬剤は 、この系列の中で最も強力な会合阻害剤だった。いずれも、3つの天然産物と同 様に1.0μM未満のIC50値を有した。これら6つの薬剤を、等モル濃度(5.0μM) の阻害剤と薬物を使って、チューブリン(1.0μMチューブリン)への[3H]コル ヒチンの結合に対する阻害効果についても調べた。これらの化合物はポドフィロ トキシン又はコンブレタスタチンA-4よりはかなり効力が低かったものの、有意 でよく似た阻害が6つの化合物すべてに観測された(表1参照)。 化合物50、52、53、63、64及び67〜70はチューブリン重合に対して低い阻害効 果を示し、IC50値は1.5〜9.8μMの範囲にあった。化合物40、41、57、58、61、6 2、65及び66ではわずかな阻害が観察され(IC50値は11〜32μMの範囲にわたる)、 一方、残りの化合物(39、42、43、51、54〜56、59及び60)はIC50値が40μMよ り高く、不活性だった。これら活性の低い化合物の間では劇的ではなかったが、 より強い抗チューブリン活性を持つもの(IC50値<10μM)は、抗チューブリン 活性を持たないかほとんど持たないものより強い細胞毒性を持つ傾向があった。 このチューブリンデータから、メトキシ基の3'-置換は十分に許容さ れ、一方、4'-及び2'-メトキシ置換基は活性の大きな累進的喪失又は活性の完全 な喪失をもたらした。これに対し、一連の4'-置換基は、メチル基及び塩素基が メトキシ基よりも許容性が良好であることと、フッ素基が4'位のメトキシ置換基 と等価であることを示した。これは4'位の強い電子吸引基叉は大きな電子供与基 が薬物−チューブリン相互作用にとって不利になりうることを示唆している。 このチューブリン試験により、A環置換基に関する重要なデータも得られた。 強力な3'-メトキシ置換亜系列(化合物44〜50)には明瞭なパターンが観察され なかった。というのは、環Aの異なる位置にある種々の置換基は十分に許容され たからである。これらの置換基には、電子供与基(CH3)と電子吸引基(Cl及びB r)の両方が含まれる。置換基のサイズ(小さいものは水素(化合物44)、大きい ものは2つのメチル基(化合物48))とそれらの位置(非置換又は一置換と二置換 の様々な位置)は、相対化合物活性に著しい影響を与えなかった。 しかし、他の5つの亜系列(2'-メトキシ、4'-メトキシ、4'-フッ化物、4'-塩 化物、4'-メチル)には、A環置換に関する一貫したパターンが現れた。いずれの 場合も、C-5及びC-6置換基(一般にメチル基)は、非置換誘導体及びC-7置換基 又は2つの置換基を保持するものと比較して活性を高めた。 例7 化合物39〜70のコルヒチン結合試験 チューブリンに対する放射標識コルヒチンの結合を、S.Kuoら,J.Med.Chem.36: 1146(1993)に記述されているように、DEAE-セルロースフィルター法で測定し た。簡単に述べると、各0.1mlの反応混合物は0.1mg(1.0μM)のチューブリン、 1.0M市販グルタミン酸一ナ トリウム(HClでpH6.6)、1mM MgCl2、0.1mM GTP、5.0μM[3H]コルヒチン、5%( v/v)DMSO及び5.0μM阻害剤を含有した。インキュベーションは37℃で20分間と した。各反応混合物を、2枚重ねたDEAE-セルロースろ紙を通して減圧下にろ過 し、水で洗浄し、放射活性を液体シンチレーションカウンターで定量した。 最も活性な2-フェニル-1,8-ナフチリジン-4-オンはチューブリン重合の阻害剤 としてのその効力がコルヒチンにほぼ等しい。それらの化合物はチューブリンの コルヒチン結合部位で相互作用するらしいが、それらはチューブリンに対する放 射標識コルヒチンの結合を弱く阻害するに過ぎない。この見かけ上の矛盾は、お そらく、コルヒチンのチューブリンとの結合及び解離反応と比較して、これらの 物質のチューブリンとの遅い結合及び/又は速い解離反応から生じるのだろう。 これらの特性は、構造的に関連する有糸分裂阻害剤群であって我々の研究室で開 発された2-フェニル-4-キノロン類の特性と類似している。2-フェニル-1,8-ナフ チリジン-4-オン類と2-フェニル-4-キノロン類は、ポドフィロトキシンやコンブ レタスタチンなどの他の天然産物と共に、様々な長さの炭化水素橋によって連結 された2つのアリール環系を有するコルヒチン部位化合物のグループに含まれる 。どちらの化合物群でも、3'位にメトキシ基を持つ誘導体はそれぞれの系列のな かで最も活性な化合物であり、2'位又は4'位に同じ置換基を持つ異性体よりもは るかに活性だった。しかし、4'-メトキシ基が2'-メトキシ置換基より強く活性を 低下させた2-フェニル-4-キノロン類とは異なり、2-フェニル-1,8-ナフチリジン -4-オン類では、2'-メトキシ基が4'-メトキシ基よりも強く活性を低下させた。 また、2-フェニル-4-キノロン系列では、A環置換基が6位と7位で最適であった のに対し、2-フェニル-1,8- ナフチリジン-4-オン系列では、A環置換基が5位と6位で最適なようである。 ける細胞反応性のパターンを使用して、シード化合物に関するデータとデータベ ース中の過去の物質に関するデータとのピアソン相関係数を計算する。これらの 計算の意義は、観察される相関係数が共通の細胞内標的を持つ化合物対で最大に なることである。いくつかの既知チューブリン/微小環結合剤に対して行なった 6つの最も強力な化合物(44 表3に示す。 どちらかのレベルで相関係数>0.6であれば、有意だとみなすことができる。 これらの化合物は、ビンカアルカロイド又はリゾキシンよりはコルヒチン及びメ イタンシンと高い相関を示し、パクリタキセル(タ キソール)との相関は比較的弱い。 例8 特定の2-アリール-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン類(化合物5'〜28')に 関するデータ ・2-(3'-フルオロフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(5 ')はエチル3'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得ら れる。特徴:無定形;融点163-165℃; ・2-(3'-フルオロフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(6 ')はエチル3'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得ら れる。特徴:無定形;融点145-146℃; ・2-(3'-フルオロフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オ ン(7')はエチル3'-フルオロベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピ リジンから得られる。特徴:無定形;融点162-164℃; ・2-(3'-クロロフェニル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(8')はエチル 3'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴:無定形 ;融点160-161℃; ・2-(3'-クロロフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(9' )はエチル3'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得られる ;柱状,融点142-144℃; ・2-(3'-クロロフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(10' )はエチル3'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得られる 。特徴:柱状;融点175-176℃; ・2-(3'-クロロフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(11' )はエチル3'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得られる 。特徴:針状;融点150-152℃; ・2-(3'-クロロフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (12')はエチル3'-クロロベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピリ ジンから得られる。特徴:柱状;融点125-126℃; ・2-(3'-メチルフェニル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(13')はエ チル3'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴:針 状;融点118-120℃; ・2-(3'-メチルフェニル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(14' )はエチル3'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得られる 。特徴:無定形;融点146-148℃; ・2-(3'-メチルフェニル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(15' )はエチル3'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得られる 。特徴:柱状;融点158-160℃; ・2-(3'-メチルフェニル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(16' )はエチル3'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得られる 。特徴:柱状;融点152-154℃; ・2-(3'-メチルフェニル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (17')はエチル3'-メチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピリ ジンから得られる。特徴:柱状;融点145-147℃; ・2-(α-ナフチル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(18')はエチルα-ナ フチルベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴:無定形; 融点169-170℃; ・2-(α-ナフチル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン (19')はエチルα-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから 得られる。特徴:針状;融点146-148℃; ・2-(α-ナフチル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(20')はエ チルα-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得られる。特 徴:無定形;融点138-140℃; ・2-(α-ナフチル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(21')はエ チルα-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得られる。特 徴:柱状;融点149-150℃; ・2-(α-ナフチル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(22') はエチルα-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピリジンか ら得られる。特徴:柱状;融点160-162℃; ・2-(β-ナフチル)-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(23')はエチルβ-ナ フチルベンゾイルアセテートと2-アミノピリジンから得られる。特徴:無定形; 融点201-202℃; ・2-(β-ナフチル)-8-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(24')はエ チルβ-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4-ピコリンから得られる。特 徴:無定形;融点168-169℃; ・2-(β-ナフチル)-7-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(25')はエ チルβ-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-ピコリンから得られる。特 徴:針状;融点228-229℃; ・2-(β-ナフチル)-6-メチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(26')はエ チルβ-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-6-ピコリンから得られる。特 徴:柱状;融点160-162℃; ・2-(β-ナフチル)-6,8-ジメチル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(27') はエチルβ-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-4,6-ジメチルピリジンか ら得られる。特徴:針状;融点189-190℃; ・2-(β-ナフチル)-7-クロロ-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン(28')はエ チルβ-ナフチルベンゾイルアセテートと2-アミノ-5-クロロピリジンから得られ る。特徴:無定形;融点227-229℃; 例9 特定の2-フェニル-1,8-ナフチリジン-4-オン類(化合物29'〜51')に関するデー タ ・2-(3'-フルオロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(29')は化 合物(5')から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 70.86,H 4.36,N 11.02;実測値 C 70.69,H 4.48,N 10.91. ・2-(3'-フルオロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(30')は 化合物(6')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 70.86,H 4.36,N 11.02;実測値 C 70.99,H 4.62,N 10.97. ・2-(3'-フルオロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(31' )は化合物(7')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 71.63,H 4.88,N 10.44;実測値 C 71.82,H 5.01,N 10.21. ・2-(3'-クロロフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(32')は化合物(8') から得られる。特徴:針状;元素分析:計算値 C 65.51,H 3.53,N 10.91;実測値 C 65.28,H 3.65,N 10.67 . ・2-(3'-クロロフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン (33')は化合物(9')から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 66.55,H 4.10,N 10.35;実測値 C 66.82,H 4.45,N 10.43. ・2-(3'-クロロフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(34')は化 合物(10')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 66.55,H 4.10,N 10.35;実測値 C 66.26,H 4.41,N 10.22. ・2-(3'-クロロフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(35')は化 合物(11')から得られる。特徴:無定形;元素分析:計算値 C 66.55,H 4.10,N 10.35;実測値 C 66.38,H 4.37,N 10.11. ・2-(3'-クロロフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(36') は化合物(12')から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 67.49,H 4.60,N 9.84;実測値 C 67.31,H 4.72,N 9.66. ・2-(3'-メチルフェニル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(37')は化 合物(13')から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 76.25,H 5.12,N 11.86;実測値 C 76.35,H 5.41,N 11.93. ・2-(3'-メチルフェニル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(38')は化合 物(14')から得られる。特徴:針状;元素分析:計算値 C 76.78,H 5.64,N 11.19;実測値 C 76.52,H 5.75,N 11.01 . ・2-(3'-メチルフェニル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(39')は化合 物(15')から得られる。特徴:柱状; 元素分析:計算値 C 75.42,H 5.74,N 10.99;実測値 C 75.31,H 5.63,N 10.84 . ・2-(3'-メチルフェニル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(40')は化 合物(16')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 76.78,H 5.64,N 11.19;実測値 C 76.61,H 5.78,N 11.11 . ・2-(3'-メチルフェニル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(41') は化合物(17')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 77.25,H 6.10,N 10.60;実測値 C 77.51,H 6.38,N 10.71. ・2-(α-ナフチル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(42')は化合物(18')から 得られる。特徴:板状; 元素分析:計算値 C 79.40,H 4.44,N 10.29;実測値 C 79.52,H 4.64,N 10.32. ・2-(α-ナフチル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(43')は化合物(1 9')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 79.70,H 4.93,N 9.78;実測値 C 79.55,H 5.12,N 9.51. ・2-(α-ナフチル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(44')は化合物(2 0')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 79.70,H 4.93,N 9.78;実測値 C 79.49,H 5.21,N 9.48. ・2-(α-ナフチル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(45')は化合物(2 1')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 77.27,H 5.12,N 9.49;実測値 C 77.12,H 5.45,N 9.17. ・2-(α-ナフチル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(46')は化合 物(22')から得られる。特徴:無定形;元素分析:計算値 C 79.98,H 5.37,N 9.33;実測値 C 79.74,H 5.56,N 9.18. ・2-(β-ナフチル)-1,8-ナフチリジン-4-オン(47')は化合物(23')から 得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 79.40,H 4.44,N 10.29;実測値 C 79.62,H 4.71,N 10.37. ・2-(β-ナフチル)-5-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(48')は化合物(2 4')から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 79.70,H 4.93,N 9.78;実測値 C 79.79,H 5.15,N 9.56. ・2-(β-ナフチル)-6-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(49')は化合物(2 5')から得られる。特徴:無定形;元素分析:計算値 C 79.70,H 4.93,N 9.78;実測値 C 79.66,H 4.98,N 9.86. ・2-(β-ナフチル)-7-メチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(50')は化合物(2 6')から得られる。特徴:針状; 元素分析:計算値 C 79.70,H 4.93,N 9.78;実測値 C 79.83,H 5.05,N 9.69. ・2-(β-ナフチル)-5,7-ジメチル-1,8-ナフチリジン-4-オン(51')は化合 物(27')から得られる。特徴:無定形; 元素分析:計算値 C 70.48,H 3.61,N 9.13;実測値 C 70.61,H 3.93,N 9.25. 例10 化合物5'〜51'の細胞毒性試験 化合物5'〜28'を、例5と同じ技術により、ヒト及びネズミ腫瘍細胞株のパネ ルでin vitro細胞毒性について測定した。それらの細胞株にはヒトの鼻咽頭類表 皮癌(KB)、肺癌(A-549)、回盲部癌(HCT-8)、黒色腫(PRMI-7951)及び髄芽細胞 腫(TE-671)と、一つのネズミ白血病細胞株(P-388)が含まれる。それらの結 果は、本質的に全ての2-フェニル-ピリド[1,2-a]ピリミジン-4-オン類(5'〜2 8')が不活性(EC50>4μg/ml)であることを示した。いくつかの化合物が下限 に近い活性を示すに過ぎなかった。 化合物29'〜51'はNCIに提出され、例5に記載の方法を用いたNCIのin vitro疾 患志向型(desease-oriented)抗腫瘍選抜試験で試験された。この試験法では、大 半が充実性腫瘍(非小細胞型肺癌、大腸癌、中枢神経系癌、腎癌、卵巣癌、前立 腺癌及び乳癌など)由来であってそれに数種類の白血病細胞株を加えた約60種類 のヒト腫瘍細胞株のパ ネルに対して、成長パラメーターへの試験薬剤の効果が決定される。各化合物の 細胞傷害効果は、それぞれ半成長阻害又は全成長阻害を引き起こすのに必要なモ ル薬物濃度を表すGI50又はTGI値として得られる。それらの結果を、各細胞株に ついて平均log GI50値として表4に、log GI50値として表5に、またlog TGI値 及び平均log TGI値として表6に示す。 全ての化合物が試験した全ての細胞株に対して細胞傷害活性を持った(log GI5 0 <−4.00)。2-フェニル-1,8-ナフチリジン-4-オン類の3 つの亜系列のうち、化合物41'だけは活性があまり強くなかったが、化合物29'〜 40'については、サブマイクロモル濃度(−7〜−6のlog GI50)ないしナノモル濃 度(−8〜−7のlog GI50)の領域で、ほとんどの細胞株に対して阻害的だった。 化合物41'を無視し、(表5に記載したものだけでなく)試験したすべての細胞 株を計算に入れた平均log GI50値だけを考慮すると、3'-フッ素及びメチル基を 持つ物質は3'-塩素基を持つものよりも細胞毒性がわずかに強かった。特に3'-フ ッ化化合物は3'-メトキシ置換基を有する物質について先に報告されたものに匹 敵する細胞毒性を持つ。 かなり劇的な相違が2-(α-ナフチル)化合物(42'〜46')誘導体と2-(β-ナ フチル)化合物(47'〜52')誘導体の間に観察された。前者の化合物群では、化 合物46'を除いて低ナノモル濃度のGI50値(log<-8)が多くの細胞株で観察され た。これに対し、後者の化合物群では、サブマイクロモル濃度のGI50値は化合物 49'を除いてどの物質でもめったに得られなかった。さらにまた、2-(β-ナフチ ル)化合物49'がその2-(α-ナフチル)同族化合物44'の50分の1以下の活性だ ったことに留意されたい。 上記例5の場合と同様に、C環の置換基はA環での置換基効果を変化させた。3' -ハロゲンでは、細胞毒性は、利用できる限られた範囲の化合物内で、A環置換基 による影響を受けないようだった。3'-メチル基と両2-ナフチル系列では、細胞 毒性が5位と7位のどちらのメチル基によっても不利な影響を受けた。3'-メチ ル基では、6位のメチル基が無置換若しくは5位又は7位のメチル基より有利で なかった。α-ナフチル系列では、5、6又は7位のメチル置換基は等価であり 、細胞毒性は無置換化合物のそれとほとんど相違しなかった。β-ナフチル系列 で は、5又は6位にメチル基を持つ化合物で、無置換物質又は7位にメチル基を持 つものより強い活性が観察された。 興味深いことに、すべての3'-ハロゲン化化合物は、試験した腫瘍パネルにお いて、総成長阻害(TGI)レベルで異なる選択性を示した。感受性の高いパネル の細胞の増殖は、感受性の低いパネルの成長よりも約1〜2log濃度低い濃度で停 止した。表6に要約したように、3'-ハロゲン化化合物は化合物34'を除いて全て 、乳癌パネルに対してTGIレベルで高度に選択的な効果を示した。3'-フルオロ類 似体では、6位にメチル基を持つ化合物(29')は大腸、前立腺及び乳癌パネル に対して高い選択性を示し、7位にメチル基を持つ類似体(30')は、大腸及び 乳癌パネルに高い選択性を、また前立腺パネルには中等度の選択性を示し、また 5位と7位にメチル基を持つ化合物(31')は大腸及び乳癌パネルに高度に選択 的な効果を示した。3'-クロロ化合物では、環Aにおける5位でのメチル基の置換 (32')又は無置換(33')が、前立腺及び乳癌パネルに対する高い選択性をもた らし、6位のメチル(34')はCNSパネルに対する高い選択性と大腸、卵巣及び乳 癌パネルに対する中等度の選択性を付与し、7位のメチル置換基(35')は大腸 、CNS及び乳癌パネルに対して高度に選択的な効果を与え、5位と7位のメチル 基(36')はCNS、前立腺及び乳癌パネルに対する高い選択性をもたらした。 例11 化合物29'〜51'の抗微小管試験 電気泳動的に均一なウシ脳チューブリンは、例6に記述したように精製した。 コンブレタスタチンA-4はアリゾナ州立大学のG.R.Pettit博士の厚意により譲り 受けた。 チューブリン重合試験は例6に記述したように行なった。表4に記載のデータ は、本明細書に記載される新しい物質(新規2-フェニル-1,8-ナフチリジン-4-オ ン類と2-ナフチル誘導体の両方)もチューブリンと相互作用し、その細胞傷害特 性とチューブリン会合の阻害剤として相対活性の間には良好な相関があることを 証明している。 ここで調べた化合物のうち、一つだけが不活性であり(51';IC50値>40μM)、 一つは弱い活性を持ち(47';IC50値,14μM)、一つは中等度の活性を持った(50' ;IC50値,5.1μM)。これら3つの化合物は平均log GI50に関して最も弱い細胞 傷害薬群に含まれた。その対極では、11種類の化合物(29'〜31'、33'〜36'及び 43'〜46')がチューブリン重合の極めて強力な阻害剤であり、1.0μM以下のIC50 値を持った。これは、天然産物コルヒチン、ポドフィロトキシン及びコンブレタ スタチンA-4で観察されるものに匹敵する活性を持つグループである。これらの 物質のうち6つは-7未満の平均log GI50値を持ち、残りは-7と−6の間にあっ た。残り10種類の化合物(32'、37'〜42'、48'、49'及び52')は1.1〜3.3μMのI C50値でチューブリン会合を阻害した。これらの化合物のうち4つ(37'、38'、4 0'及び42')は最も細胞毒性の強い物質群(−7以下のlog GI50値)に含まれ、 3つ(32'、39'及び49')は中等度に細胞毒性で−7と−6の間のlog GI50値を 持ち、3つ(41'、48'及び52')は細胞毒性をほとんど持たなかった(log GI50値 >−6)。 チューブリン重合の阻害という観点だけから構造-活性面を検討すると、3'-フ ッ素及び3'-塩素置換基は等価であると思われ、その活性に関して先に記述され た3'-メトキシ系列とほとんど相違せず、3'-メチル置換基を持つ類似の誘導体よ りも活性だった。3'-ハロゲン系列と3'-メチル系列では、A環に異なるメチル置 換基を持つ誘導体はすべて ほとんど等しい活性を持った。塩化物及びメチル系列については、データは、A 環が無置換である誘導体(化合物32'と37')はメチル置換基を有するものよりも 活性が低いことを示唆している。 2-(α-ナフチル)化合物(42'〜46')は活性が3'-ハロゲン誘導体と同等だった 。この系列でも、A環の置換基は阻害活性にほとんど影響を持たなかった。A環置 換がチューブリンとの見かけの相互作用に影響を与えたのは、活性の低い2-(β -ナフチル)化合物(47'〜52')の場合だけだった。5位(48')又は6位(49' )のメチル置換基は、IC50値を無置換化合物47'で得られる値の7分の1に低下 させ、一方、7位のメチル置換基はIC50値を3分の1に低下させた。これに対し 、5位と7位の2つのメチル基は活性を破壊した。2-(β-ナフチル)化合物で は、6位のメチル置換基と塩素置換基の間に有意な相違が認められなかった。 例12 化合物29'〜51'のコルヒチン結合試験 チューブリンに対する放射標識コルヒチンの結合を、例7に記述したようにDE AE-セルロースフィルター法によって測定した。 チューブリン会合を1.0μM以下のIC50値で阻害した全化合物を、チューブリン への[3H]コルヒチンの結合に対する阻害効果について、ポドフィロトキシン及び コンブレタスタチンA-4と比較した(表4に要約したデータ)。これらの実験では 、阻害剤とコルヒチンは等モルで、チューブリンに対し5倍モル過剰だった。す べての物質(化合物46'は例外かもしれない)がチューブリンに対するコルヒチ ン結合を有意に阻害したが、いずれもポドフィロトキシン又はコンブレタスタチ ンA-4ほどには強力でなかった。特定の理論に縛られることは望まないが、会合 試験と[3H]コルヒチン試験の間の量的相違は、薬物の結合とチュ ーブリンからの解離の相対速度の相違と、[3H]コルヒチン試験の化学量論性に 対する会合試験の協同性とに起因するのだと思われる。しかし、[3H]コルヒチ ン結合試験により、細胞毒性試験でも重合試験でも明瞭でなかった5,7-ジメチル 誘導体の低下した活性が検出される(31'対29'及び30'の結果、36'対33'〜35'の 結果、及び46'対43'〜45'の結果を参照されたい)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07D 213/74 C07D 213/74 471/04 117 471/04 117A (72)発明者 チェン,キ アメリカ合衆国、27514 ノース・キャロ ライナ、チャペル・ヒル、マックスウェ ル・ロード 44 (72)発明者 クオ,シェン−チュ 台湾、404 タイチュン、スエー―シ・ロ ード 91

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の式Iを有する化合物。 (式中、Aは、 からなる群より選択される芳香族部分であり、 ここで、X1、X2及びX3は、それぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、 X4とX5は、それぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5の うち少なくとも一つはN、O又はSであり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立してH、アルキル、ヒド ロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミ ノ、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択されるか、若しくは、隣接 する2つのR基が一緒になってアルキジエニ ル、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレン ジイミンからなる群より選択される架橋基を形成してもよく、 破線は、その結合が二重結合又は単結合でありうることを示し、ただし、X1、 X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合、それに結合している破線は二重結 合であり、 X1、X2又はX3のいずれかがNである場合、それに結合している破線は二重結合 であって、かつ、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがNである場合、それに結合している破線は単結合でも二重 結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがO又はSである場合、それに結合している破線は単結合であ って、かつ、その位置に結合するR基は無い。) 2.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R4が アルコキシである請求項1に記載の化合物。 3.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が アルコキシである請求項1に記載の化合物。 4.Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R6が アルコキシである請求項1に記載の化合物。 5.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R6が ハロゲンである請求項1に記載の化合物。 6.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が ハロゲンである請求項1に記載の化合物。 7.Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が アルキルである請求項1に記載の化合物。 8.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R1、R2 、R3及びR4の少なくとも一つがアルキルである請求項1に記載の化合物。 9.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R4とR5 が一緒になってアルキジエニル架橋基を形成する請求項1に記載の化合物。 10.Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5とR6 が一緒になってアルキジエニル架橋基を形成する請求項1に記載の化合物。 11.Aが であり、X1とX2がそれぞれCであり、X3がNであり、全ての破線が二重結合であり 、R2とR5がそれぞれアルキルであり、R4が存在しない請 求項1に記載の化合物。 12.Aが であり、X1とX3がそれぞれCであり、X2がNであり、全ての破線が二重結合であり 、R3がアルキルであり、R6が存在しない請求項1に記載の化合物。 13.Aがであり、X4がCであり、X5がO、S及びNからなる群より選択され、全ての破線が二 重結合であり、R2がアルキルであり、R5が存在しない請求項1に記載の化合物。 14.Aが であり、X4がCであり、X5がO、S及びNからなる群より選択され、全ての破線が二 重結合であり、R2がアルキルであり、R4が存在しない請求項1に記載の化合物。 15.以下の式Iを有する化合物を製造するための方法であって、 (式中、Aは、からなる群より選択される芳香族部分であり、 ここで、X1、X2及びX3は、それぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、 X4とX5はそれぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5のう ち少なくとも一つはN、O又はSであり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立してH、アルキル、ヒドロ キシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ 、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択さ れるか、若しくは、隣接する2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキ レンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミンか らなる群より選択される架橋基を形成してもよく、 破線はその結合が二重結合又は単結合でありうることを示し、 ただし、X1、X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合、それに結合してい る破線は二重結合であり、 X1、X2又はX3のいずれかがNである場合、それに結合している破線は二重結合 であって、かつ、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがNである場合、それに結合している破線は単結合でも二重 結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがO又はSである場合、それに結合している破線は単結合であ ってかつその位置に結合するR基は無い。) (a)式IIの化合物を式IVの化合物 と反応させて式VIのシッフ塩基中間体 を生成するステップと、 (b)該シッフ塩基中間体を環化して式Vのピリドピリミジノン中間体 を得るステップと、 (c)該ピリドピリミジノン中間体を式Iの化合物に熱的に転化するステップ と を含む方法。 16.前記式IIの化合物を前記式IVの化合物と反応させる前記ステップ(a) が、有機溶媒の存在下に加熱しながら行われる請求項15に記載の方法。 17.前記式IIの化合物を前記式IVの化合物と反応させる前記ステップ(a) が、有機溶媒の存在下に前記溶媒の還流温度で行われる請求項15に記載の方法 。 18.前記式VIのシッフ塩基中間体を環化させる前記ステップ(b)が、塩化 クロロアセチルとトリエチルアミンの存在下で行なわれる請求項15に記載の方 法。 19.前記式Vのピリドピリミジノン中間体を前記式Iの化合物に 熱的に転化する前記ステップ(c)が、前記式Vのピリドピリミジノン中間体を鉱 油中で約300℃から約400℃の温度に加熱することを含む請求項15に記載の方法 。 20.以下の式Iの化合物を製造する方法であって、 (式中、Aは であり、 ここで、X1、X2及びX3はそれぞれCであり、 全ての破線は二重結合であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立してH、アルキル、ヒドロ キシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ 、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択されるか、若しくは、隣接す る2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキレンオキシ、アルキレンジ オキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミン架橋基からなる群より選択さ れる架橋基を形成してもよい。) (a)以下の式IIの化合物をポリリン酸の存在下に以下の式IIIの化合物 と縮合して式V-Aのピリドピリミジノン中間体 を生成するステップと、 (b)前記ピリドピリミジノン中間体を式Iの化合物に熱的に転化するステッ プと を含む方法。 21.前記式IIの化合物を前記式IIIの化合物と縮合する前記ステップ(a)が 、前記式IIの化合物と前記式IIIの化合物の混合物をポリリン酸の存在下に加熱 することを含む請求項20に記載の方法。 22.前記式IIの化合物を前記式IIIの化合物と縮合する前記ステップ(a)が 、前記式IIの化合物と前記式IIIの化合物の混合物をポリリン酸の存在下に加熱 することを含む請求項20に記載の方法。 23.前記ピリドピリミジノン中間体を前記式Iの化合物に熱的に転化する前 記ステップ(b)が、前記ピリドピリミジノン中間体を鉱油中で約300℃から約40 0℃の温度に加熱することを含む請求項20に記載の方法。 24.以下の式Vの化合物。 (式中、Aは、 からなる群より選択される芳香族部分であり、 ここで、X1、X2及びX3は、それぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、 X4とX5は、それぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5の うち少なくとも一つはN、O又はSであり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立してH、アルキル、ヒド ロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミ ノ、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択さ れるか、若しくは、隣接する2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキ レンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミンか らなる群より選択される架橋基を形成してもよく、 破線は、その結合が二重結合又は単結合でありうることを示し、 ただし、X1、X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合、それに結合してい る破線は二重結合であり、 X1、X2又はX3のいずれかがNである場合、それに結合している破線は二重結合 であって、かつ、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがNである場合、それに結合している破線は単結合でも二重 結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがO又はSである場合、それに結合している破線は単結合であ って、かつ、その位置に結合するR基は無い。) 25.Aが (式中、X1、X2及びX3は、それぞれCであり、破線は全て二重結合である。) である請求項24に記載の化合物。 26.以下の式VIを有する化合物。 (式中、Aはからなる群より選択される芳香族部分であり、 ここで、X1、X2及びX3は、それぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、 X4とX5は、それぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5の うち少なくとも一つはN、O又はSであり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立してH、アルキル、ヒド ロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミ ノ、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択されるか、若しくは、隣接 する2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキレンオキシ、アルキレン ジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミンからなる群より選択される 架橋基を形成してもよく、 破線は、その結合が二重結合又は単結合でありうることを示し、 ただし、X1、X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合、それに結合してい る破線は二重結合であり、 X1、X2又はX3のいずれかがNである場合、それに結合している破線は二重結合 であって、かつ、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがNである場合、それに結合している破線は単結合でも二重 結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがO又はSである場合、それに結合している破線は単結合であ って、かつ、その位置に結合するR基は無い。) 27.Aが(式中、X1、X2及びX3は、それぞれCであり、破線はすべて二重結合である) である請求項26に記載の化合物。 28.腫瘍の治療に効果的な量の以下の式Iの化合物を、治療が必要な患者に 投与することを含む腫瘍を治療する方法。 (式中、Aは からなる群より選択される芳香族部分であり、 ここで、X1、X2及びX3は、それぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、 X4とX5は、それぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5の うち少なくとも一つはN、O又はSであり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立してH、アルキル、ヒド ロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミ ノ、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択されるか、若しくは、隣接 する2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキレンオキシ、アルキレン ジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミンからなる群より選択される 架橋基を形成してもよく、 破線はその結合が二重結合又は単結合でありうることを示し、 ただし、X1、X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合、それに結合してい る破線は二重結合であり、 X1、X2又はX3のいずれかがNである場合、それに結合している破線は二重結合 であって、かつ、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがNである場合、それに結合している破線は単結 合でも二重結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合するR 基は無く、 X4とX5のどちらかがO又はSである場合、それに結合している破線は単結合であ ってかつその位置に結合するR基は無い。) 29.該腫瘍が、非小細胞型肺癌、大腸癌、中枢神経系癌、黒色腫、卵巣癌、 前立腺癌及び乳癌からなる群より選択される請求項28に記載の方法。 30.該腫瘍が乳癌である請求項28に記載の方法。 31.該腫瘍が前立腺癌である請求項28に記載の方法。 32.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R4が アルコキシである請求項28に記載の方法。 33.Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が アルコキシである請求項28に記載の方法。 34.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R6が アルコキシである請求項28に記載の方法。 35.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R6が ハロゲンである請求項28に記載の方法。 36.Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が ハロゲンである請求項28に記載の方法。 37.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が アルキルである請求項28に記載の方法。 38.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R1、R2 、R3及びR4の少なくとも一つがアルキルである請求項28に記載の方法。 39.Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R4とR5 が一緒になってアルキジエニル架橋基を形成する請求項28に記載の方法。 40.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5とR6 が一緒になってアルキジエニル架橋基を形成する請求項28に記載の方法。 41.Aが であり、X1とX2がそれぞれCであり、X3がNであり、全ての破線が二重結合であり 、R2とR5がそれぞれアルキルであり、R4が存在しない請求項28に記載の方法。 42.Aがであり、X1とX3がそれぞれCであり、X2がNであり、全ての破線が二 重結合であり、R3がアルキルであり、R6が存在しない請求項28に記載の方法。 43.Aが であり、X4がCであり、X5がO、S及びNからなる群より選択され、全ての破線が二 重結合であり、R2がアルキルであり、R5が存在しない請求項28に記載の方法。 44.Aが であり、X4がCであり、X5がO、S及びNからなる群より選択され、全ての破線が二 重結合であり、R2がアルキルであり、R4が存在しない請求項28に記載の方法。 45.細胞の有糸分裂を阻害する量の以下の式Iの化合物を、細胞に接触させ ることを含む細胞の有糸分裂の阻害方法。(式中、Aは からなる群より選択される芳香族部分であり、 ここで、X1、X2及びX3は、それぞれ独立してC又はNからなる群より選択され、 X4とX5は、それぞれ独立してC、N、O及びSからなる群より選択され、X4とX5の うち少なくとも一つはN、O又はSであり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立してH、アルキル、ヒド ロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミ ノ、ジアルキルアミノ又はニトロからなる群より選択されるか、若しくは、隣接 する2つのR基が一緒になってアルキジエニル、アルキレンオキシ、アルキレン ジオキシ、アルキレンイミン及びアルキレンジイミンからなる群より選択される 架橋基を形成してもよく、 破線はその結合が二重結合又は単結合でありうることを示し、 ただし、X1、X2、X3、X4又はX5のいずれかがCである場合、それに結合してい る破線は二重結合であり、 X1、X2又はX3のいずれかがNである場合、それに結合している破線は二重結合 であって、かつ、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがNである場合、それに結合している破線は単結合でも二重 結合でもよく、破線が二重結合である場合は、その位置に結合するR基は無く、 X4とX5のどちらかがO又はSである場合、それに結合している破線は単結合であ ってかつその位置に結合するR基は無い。) 46.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R4が アルコキシである請求項45に記載の方法。 47.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が アルコキシである請求項45に記載の方法。 48.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R6が アルコキシである請求項45に記載の方法。 49.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R6が ハロゲンである請求項45に記載の方法。 50.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が ハロゲンである請求項45に記載の方法。 51.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5が アルキルである請求項45に記載の方法。 52.Aがであり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R1、R2 、R3及びR4の少なくとも一つがアルキルである請求項45に記載の方法。 53.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R4とR5 が一緒になってアルキジエニル架橋基を形成する請求項45に記載の方法。 54.Aが であり、X1、X2及びX3がそれぞれCであり、全ての破線が二重結合であり、R5とR6 が一緒になってアルキジエニル架橋基を形成する請求項45に記載の方法。 55.Aがであり、X1とX2がそれぞれCであり、X3がNであり、全ての破線が二重結合であり 、R2とR5がそれぞれアルキルであり、R4が存在しない請求項45に記載の方法。 56.Aが であり、X1とX3がそれぞれCであり、X2がNであり、全ての破線が二 重結合であり、R3がアルキルであり、R6が存在しない請求項45に記載の方法。 57.Aが であり、X4がCであり、X5がO、S及びNからなる群より選択され、全ての破線が二 重結合であり、R2がアルキルであり、R5が存在しない請求項45に記載の方法。 58.Aがであり、X4がCであり、X5がO、S及びNからなる群より選択され、全ての破線が二 重結合であり、R2がアルキルであり、R4が存在しない請求項45に記載の方法。
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