JP2001512099A - 金属−β−ラクタマーゼ阻害剤としてのメルカプトアシルアミノ酸 - Google Patents

金属−β−ラクタマーゼ阻害剤としてのメルカプトアシルアミノ酸

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JP2001512099A
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デズモンド・ジョン・ベスト
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 動物における感染治療に有用である金属−β−タクタマーゼ阻害特性を持つ、可変基は請求項1で定義されている式(I):R4S−C(R56)−C(=CHR3)−CON(R2)−CH(R1)−CO2Rのアミノ酸誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、金属−β−ラクタマーゼ阻害および抗菌特性を持つ化合物に関する
。本発明はまたかかる化合物の調製方法、それらを含有する医薬組成物およびそ
れらの使用にも関する。
【0002】 金属−β−ラクタマーゼは、カルバペネムを含む非常に多くのβ−ラクタマー
ゼに基く療法に耐性を与え、かかるすべての薬剤の将来的使用を危険にさらして
いる。カルバペネムおよび他のβ−ラクタム抗生物質の使用が増加した結果とし
て、臨床環境は、金属-β−ラクタマーゼを産生する臨床株の生存に対してより 好都合になっており、金属-β−ラクタマーゼは、現在、バクテリオデス・フラ ギリス(Bacteroides fragilis)、クレブシラ(Klebsiella)、 シュードモナ ス・アエルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa)およびセラチア・マルセッセン
ス(Serratia marcescens)のような一般的な病原体において同定されている。 新たな認識では、金属−β−ラクタマーゼが抗菌性化学治療に危機的状況をもた
らす可能性があることを強調している。
【0003】 WO97/30027(1997年8月21日)およびWO98/17639
(1998年4月30日)は、特定のβ−チオプロピオニルアミノ酸誘導体およ
びβ−ラクタマーゼ阻害剤としてのそれらの使用を開示している。 この度、金属−β−ラクタマーゼ阻害特性を有し、動物における感染の治療に
有用である新規な一連のアミノ酸誘導体が見出された。 本発明によれば、式(I): * R4S-C(R5R6)-C(=CHR3)-CON(R2)-CH(R1)-CO2R (I) [Rは水素、塩形成カオチンまたはインビボで加水分解可能なエステル形成基で
あり; R1は水素、3個までのハロゲン原子によってまたは1個のメルカプト、(C1- 6 )アルコキシ、ヒドロキシ、、アミノ、ニトロ、カルボキシ、(C1-6)アルキ
ルカルボニルオキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、ホルミルまたは(C1-6 )アルキルカルボニル基によって置換されてもよい(C1-6)アルキル、(C3-7 )シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキル(C2-6)アルキル、(C2-6)ア ルケニル、(C2-6)アルキニル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、ヘテ
ロシクリルまたはヘテロシクリル(C1-6)アルキルであるか、または
【化2】 [式中、Aは、単環式アリールまたはヘテロアリール環であり、Bは単環アリー
ル、脂環式または複素環式環であり、CおよびDは、独立して、−Zp−(CR8 CR9q−または−(CR8CR9q−Zpであり、そのpは0または1、qは0
ないし3、ただしC中のp+qは0以外であり、R8およびR9は、独立して、水
素または(C1-6)アルキルまたは一緒になってオキソを示し、ZはO、NR10 またはS(O)xであり、ここでR10は水素、(C1-6)アルキルまたはアリー ル(C1-6)アルキルであり、xが0−2である。また、CおよびDは式(b) の環AおよびBの各々において相互にオルト位置で結合している] から選択され; R2は水素、(C1-6)アルキルまたはアリール(C1-6)アルキルであり; R3は水素、3個までのハロゲン原子によって置換されてもよい(C1-6)アル
キル、(C3-7)シクロアルキル、縮合アリール(C3-7)シクロアルキル、(C 3-7 )シクロアルキル(C2-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C2-6)アル
キニル、アリール、アリール−(C1-6)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテ ロシクリル−(C1-6)アルキルであり; R4は水素またはインビボで加水分解可能なアシル基であり; R5およびR6は独立して、水素および(C1-6)アルキルであるか、または一 緒になって(CH2rを示し、そのrは2ないし5である。] で示される化合物または医薬上許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分
解可能なエステルを提供する。。
【0004】 式(I)の化合物は、いくつかの異性体形態で存在してもよく、E−およびZ
−幾何異性体およびラセミ体およびジアステレオ異性体を含め、そのすべてを本
発明の範囲に包含する。 *で標識された炭素原子の立体化学は、特にR1がフェニル、(a)または( b)から選択される場合のD−体であることが好ましい。 「アリール」なる用語は、フェニルおよびナフチルであって、各々が、ハロゲ
ン、メルカプト、1−3個のハロで置換されてもよい(C1-6)アルキル、フェ ニル、フェニル(C1-6)アルキル、フェニル(C1-6)アルコキシ、1−3個の
ハロで置換されてもよい(C1-6)アルコキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、
メルカプト(C1-6)アルキル、ヒドロキシ、CO27、N(R72またはCO N(R72(ここで、R7は独立して水素、(C1-6)アルキルまたは(C1-6) アルカノイルである)、OCONH2、ニトロ、(C1-6)アルキルカルボニルオ
キシ、(C1-6)アルコキシカルボニル(C1-6)アルキル、ホルミルおよび(C 1-6 )アルキルカルボニル基から選択される5個まで、好ましくは3個までの基 で置換されてもよい。
【0005】 各脂環式環は、適当には4ないし7個、より好ましくは5または6個の環炭素
原子を有する。 脂環式環は、置換されていないか、例えば上記のアリールにおける置換で示し
た基から選択された5個まで、好ましくは3個までの基で置換されてもよい。 本明細書中に用いられる「ヘテロシクリル」および「複素環式」なる用語は、
適当には、酸素、窒素および硫黄から選択される4個までの環原子を各環に含有
する芳香族および非芳香族性、単環および縮合環を含む環であり、その環は、置
換されていないか、例えば、上記のアリールにおける置換で示した基から選択さ
れた3個までの基、非芳香族複素環の環の場合、酸素を含む基で置換されていて
もよい。各複素環の環は、適当には、4ないし7個の環原子、より好ましくは5
または6個の環原子を有する。「ヘテロアリール」なる用語は、適当には各環に
5または6個の環原子のあるヘテロ芳香族性複素環式環または環系をいう。縮合
複素環式環系は、脂環式環を含んでいてもよく、一つだけ複素環式環を含んでい
なければならない。複素環式系の例には、ピリジル、トリアゾリル、テトラゾリ
ル、インドリル、チエニル、イソイミダゾリル、チアゾリル、フラニル、テトラ
ヒドロフラニル、キノリニル、イミダゾリジニルおよびベンゾチエニルが挙げら
れる。複素環式系を含む本発明中の化合物は、複素環式系の性質によって二つ以
上の互変異性体の形態で生じていてもよく;かかるすべての互変異性体の形態が
本発明の範囲内に包含される。
【0006】 「低級アルキル」「低級アルケニル」「低級アルキニル」および「アルコシキ
」なる用語は、本明細書中、それらはメチル、エチル、プロピルおよびブチルの
ような1ないし6個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖基を包含する。特定の
アルキル基は、メチルである。 本明細書中にて用いる場合、「ハロゲン」なる用語は、フッ素、塩素、臭素お
よびヨウ素をいう。 一つの態様において、置換されてもよいアルキルのR1の例は、メチル、イソ ブチル、カルボキシメチル、メルカプトメチルおよび1−ヒドロキシエチルを包
含する。R1アリールアルキルの例は置換されてもよいベンジルを包含する。R1 アリールの例は、ハロゲン、メルカプト、1−3個のハロで置換されてもよい(
1-6)アルキル、フェニル、1−3個のハロで置換されてもよい(C1-6)アル
コキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、メルカプト(C1-6)アルキル、ヒドロ
キシ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、(C1-6)アルキルカルボニルオキシ、( C1-6)アルコキシカルボニル、ホルミルまたは(C1-6)アルキルカルボニル基
から選択される、5個までの基、好ましくは3個までの基で置換されてもよいフ
ェニル、好ましくは置換されていないフェニルを包含する。R1ヘテロアリール の例は、インドリル、チエニル、イソイミダゾリル、チアゾリル、フリルおよび
ベンゾチエニルを包含し、2−チエニル、2−フリルまたは2−ベンゾチエニル
がより好ましい。 もう一つ別の好ましい態様において、R1が式(a)であり、環Aが、2,5−
チエニル、2,5−フリル、1,2−フェニル、1,3−フェニルおよび1,4− フェニルから選択され、環Bが、1個または2個のヒドロキシによって、または
メトキシ、ジメチルアミノ、カルボキシ、ニトロ、アミノ、アセチルアミノ、ト
リフルオロメトキシまたはベンジルオキシによって置換されてもよいフェニル、
2−フリル、2−、3−または4−ピリジル、1−テトラゾリル、2−テトラゾ
リル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、2−チエニルおよびイミダゾリン
−2,5−ジオン−1−イルから選択され、CがCH2、OまたはOCH2から選 択される。より好ましい態様において、R1はフェニルまたはナフチルについて 上記した置換基によって、ベンジル基中で3−または4−置換された4−ベンジ
ルオキシフェニルである。好ましい置換基はカルボキシまたはジメチルアミノで
ある。 さらに好ましい態様において、R1が式(b)の場合、環AおよびBはいずれ もフェニルであり、CはO、CH2またはNR10であり、およびDは結合(p+ q=0)である。
【0007】 R1のより好ましい例は、フェニル、(5−ベンジル)チエン−2−イル、( 5−ベンジル)フラン−2−イル、5−(1−テトラゾリルメチル)チエン−2
−イル、5−(2−テトラゾリルメチル)チエン−2−イル、5−(イミダゾリ
ン−2,5−ジオン−1−イルメチル)チエン−2−イル、5−(1−トリアゾ
リルメチル)チエン−2−イル、5−(2−トリアゾリルメチル)チエン−2−
イル、3−フェノキシフェニル、2−フェノキシフェニル、4−フェノキシフェ
ニル、3−(4−ヒドロキシベンジル)フェニル、3−(4−メトキシベンジル
)フェニル、4−ベンジルオキシフェニル、4−(2−チエニルメチルオキシ)
フェニル、1−フルオレニル、3−(N−エチルカルバゾリル)、4−ヒドロキ
シベンジルオキシ−4−フェニル、4−メトキシベンジルオキシ−4−フェニル
、4−ジメチルアミノベンジルオキシ−4−フェニル、4−カルボキシベンジル
オキシ−4−フェニル、3−カルボキシベンジルオキシ−4−フェニル、(2−
ピリジル)−メトキシ−4−フェニル、(4−ピリジル)−メトキシ−4−フェ
ニル、5−[1−(4−カルバモイルトリアゾリル)−メチル]−チエン−2−
イル、5−[1−(4−カルボキシトリアゾリル)−メチル]−チエン−2−イ
ル、(2−フリル)−メトキシ−4−フェニル、ジベンゾフラニル、4−(4−
アセトアミドベンジルオキシ)フェニル、3−(3−カルボキシベンジルオキシ
)フェニル、3−(4−カルボキシベンジルオキシ)フェニル、4−(3−アミ
ノベンジルオキシ)フェニル、4−(4−ジメチルアミノベンジルオキシ)フェ
ニル、4−(4−ベンジルオキシベンジルオキシ)フェニルおよび4−(4−ト
リフルオロメトキシベンジルオキシ)フェニルを包含する。 適当なR2の例は、水素、メチルおよびベンジルを包含する。 R2が水素であることがより好ましい。 R3の例は、メチル、イソブチル、フェニル−(CH21-5、1−インダニル 、3,4−ジヒドロキシベンジル、4−ヒドロキシカルボニル−フェニルエチル
、2−トリフルオロメチルキノリン−6−イル、4−ジフルオロメトキシ−フェ
ニルエチル、3−ジフルオロメトキシフェニルエチルおよび3−メチル−2,4
,5−トリカルボニルイミダゾリジン-1−イルを包含する。 R3はアリールまたはアリール−(C1-6)アルキルであることがより好ましい
。R3はフェニルであることが最も好ましい。 R4の例は、水素、低級アルキルカルボニル、置換されてもよいベンゾイルま たは置換されてもよいフェニル低級アルキルカルボニル、より好ましくは水素お
よびアセチルを包含する。 R4は、水素であることが好ましい。 R5およびR6は、独立して水素またはメチルであることが好ましい。
【0008】 式(I)の化合物のカルボキシル基の(または任意の置換基であってもよい他
のカルボキシル基の)適当な医薬上許容される塩は、Rが金属イオンである塩、
例えば、アルミニウム塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウム、リチウム、また
はカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムまたはマグネシウム塩
)、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、例えば低級アルキルアミン(例
えばトリエチルアミン)、ヒドロキシ−低級アルキルアミン(例えば2−ヒドロ
キシエチルアミン)、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリス−(2−
ヒドロキシエチル)アミン、低級−シクロアルキルアミン(例えば、ジシクロヘ
キシル−アミン)との塩、またはプロカイン、ジベンジルアミン、−ジベ
ンジル−エチレンジアミン、1−エフェンアミン、−メチルモルホリン、
エチルピペリジン、−ベンジル−β−フェネチルアミン、デヒドロアビエチル
アミン、エチレンジアミン、−ビスヒドロアビエチルエチレンジアミン、
ピリジン型の塩基(例えば、ピリジン、コリジンおよびキノリン)および第四ア
ンモニウム塩である、または第四アンモニウム塩を形成するのに用いることので
きる他のアミンとの塩を包含する。
【0009】 医薬上許容される塩は、式(I)の化合物に任意の置換基として存在してもよ
いアミノまたは置換されたアミノ基のいずれかの、または複素環式環窒素原子の
酸付加塩であってもよい。適当には塩は、例えば塩酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、
酢酸塩、リン酸塩などを包含し、他の医薬上許容される塩は、当業者に明らかで
ある。適当な付加塩は塩酸塩および硫酸水素塩である。 好ましい塩は、ナトリウム塩である。
【0010】 適当な医薬上許容される、インビボで加水分解可能なエステル形成基Rの例は
、体内で容易に分解し、親酸またはその塩が得られるエステルを形成する基を包
含する。 適当なかかる型の基は、部分式(i)、(ii)、(iii)、(iv)およ
び(v):
【化3】 [式中、 Raは水素、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、メチルまたはフェ ニルであり、Rbは(C1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ、フェニル、ベン ジル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキルオキシ、(C1-6) アルキル(C3-7)シクロアルキル、1−アミノ(C1-6)アルキルまたは1−(
1-6アルキル)アミノ(C1-6)アルキルであるか;またはRaおよびRbは一緒
になって、1個または2個のメトキシ基によって置換されてもよい1,2−フェ
ニレン基を形成し;Rcは、メチルまたはエチル基で置換されてもよい(C1-6
アルキレンを示し;RdおよびReは独立して、(C1-6)アルキルを示し;Rf
(C1-6)アルキルであり;Rgは、水素またはハロゲン、(C1-6)アルキル、 または(C1-6)アルコキシから選択される3個までの基で置換されてもよいフ ェニルであり;Qは酸素またはNHであり;Rhは水素または(C1-6)アルキル
であり;Riは水素、ハロゲンで置換されてもよい(C1-6)アルキル、(C2-6 )アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、アリールまたはヘテロアリー ルであるか;またはRhおよびRiは一緒になって(C1-6)アルキレンを形成し ;Rjは水素、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルコキシカルボニルを示し ;Rkは(C1-8)アルキル、(C1-8)アルコキシ、(C1-6)アルコキシ(C1- 6 )アルコキシまたはアリールを示す。] で示される基を包含する。
【0011】 インビボで加水分解可能なエステル形成基の適当な例は、例えば、アセトキシ
メチル、ピバロイルオキシメチル、α−アセトオキシエチル、α−ピバロイルオ
キシエチル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロパ−1−イルおよび
(1−アミノエチル)カルボニルオキシメチルのようなアシルオキシアルキル基
;エトオキシカルボニルオキシメチル、α−エトキシカルボニルオキシエチルお
よびプロポキシカルボニルオキシエチルのようなアルコキシカルボニルオキシア
ルキル基;ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチ
ルまたはジエチルアミノエチルのようなジアルキルアミノアルキル、特にジ−低
級アルキルアミノアルキル基;2−(イソブトキシカルボニル)ペンタ−2−エ
ニルおよび2−(エトキシカルボニル)ブタ−2−エニルのような2−(アルコ
キシカルボニル)−2−アルケニル基;およびフタリジルおよびジメトキシフタ
リジルのようなラクトン基を包含する。
【0012】 より適当な医薬上許容されるインビボで加水分解可能なエステル形成基は式:
【化4】 [式中 Rkは、水素、C1-6アルキルまたはフェニルである。] で示される。 Rは水素であることが好ましい。 式(I)の化合物における任意の置換基として存在していてもよいいずれかの
カルボキシ基のインビボで加水分解可能なエステルを包含する医薬上許容される
塩および医薬上許容されるエステルもまた、本発明の範囲内に包含されることは
明らかであろう。
【0013】 式(I)のいくつかの化合物は、有機溶媒のような溶媒から結晶化または再結
晶化してもよい。かかる場合、溶媒和物が形成され得る。本発明は、その範囲内
に、水和物ならびに凍結乾燥のような過程によって生じ得る可変量の水などの溶
媒を含有する化合物を包含する化学量論的な溶媒和物を包含する。式(I)の化
合物は、例えば、化合物を水に、好ましくは最少量の水に溶解し、次いで、該水
溶液を水混和性有機溶媒、例えば、ジ−(C1-6)アルキルケトンのような低級 脂肪族ケトンまたはアセトンもしくはエタノールのような(C1-6)アルコール と混合することによって、結晶形態で調製してもよい。 式(I)の化合物は、金属−β−ラクタマーゼ阻害剤であって、医薬組成物に
おける使用を目的とする。したがって、それらが好ましくは、各々、実質上純粋
な形態、例えば少なくとも60%純度、より適当には少なくとも75%純度およ
び好ましくは少なくとも85%純度、特別には少なくとも95%純度、特に少な
くとも98%純度(%はw/wである)で提供されることは、容易に理解されよ
う。化合物の不純調製物を医薬組成物において用いられるより純粋な形態を調製
するために使用してもよく;化合物のこれらの純粋でない調製物は、少なくとも
1%、より適当には少なくとも5%、好ましくは10〜59%の式(I)の化合
物あるいはその塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステルを含有す
べきである。
【0014】 本発明はまた、上記で定義した式(I)の化合物の調製であって、式(II)
: Y-C(R5’R6’)-C(=CHR3’)-CO-W (II) で示される化合物と式(III): X1-CH(R1’)-CO2Rx (III) で示される化合物 [式中、Wは脱離基であり、Yは、R4’Sまたはそれに変換しうる基であり、 RxはRまたはカルボキシレート保護基であり、X1はN3またはNHR2’であり
、R1’、R2’、R3’、R4’、R5’およびR6’はR1、R2、R3、R4、R5 およびR6またはそれに変換可能な基である(ここで、R、R1、R2、R3、R4 、R5およびR6は請求項1で定義したとおりである)] を反応させ、その後、必要に応じて、YをR4’Sに、Rx、R1’、R2’、R3 ’、R4’、R5’および/またはR6’をR、R1、R2、R3、R4、R5および/
またはR6に、またR、R1、R2、R3、R4、R5および/またはR6を相互変換 させてもよいことからなる方法を提供する。
【0015】 適当な、インビボで加水分解可能なエステル形成基以外のエステル形成カルボ
キシル−保護基Rxは、慣用的な条件下で除去される基である。Rxに関するかか
る基は、メチル、エチル、ベンジル、p−メトキシベンジル、ベンゾイルメチル
、p−ニトロベンジル、4−ピリジルメチル、2,2,2−トリクロロエチル、
2、2、2−トリブロモエチル、t−ブチル、t−アミル、アリル、ジフェニル
メチル、トリフェニルメチル、アダマンチル、2−ベンジルオキシフェニル、4
−メチルチオフェニル、テトラヒドロフラ−2−イル、テトラヒドロピラン−2
−イル、ペンタクロロフェニル、アセトニル、p−トルエンスルホニルエチル、
メトキシメチル、シリル(例えばトリメチルシリル)、スズまたはリン−含有基
または式−N=CHR12のオキシム基(ここで、R12はアリールまたはヘテロシ
クリルである)、または上記したようなインビボで加水分解可能なエステル基を
包含する。
【0016】 ある特定の式(II)および(III)の化合物は、保護されることのできる
アミノ基を有していてもよい。適当な、アミノ保護基は、当業者に周知であり、
その基は、必要ならば、分子の残りが破損されることがないように、慣用的な条
件下で除去することができる。 アミノ保護基の例は、(C1-6)アルカノイル;ベンゾイル;フェニル環が、 (C1-4)アルキル、(C1-4)アルコキシ、トリフルオロメチル、ハロゲン、ま
たはニトロから選択される1個または2個の置換基で置換されてもよいベンジル
;(C1-4)アルコキシカルボニル;上記のベンジルと同様に置換されたベンジ ルオキシカルボニルまたはトリチル;アリルオキシカルボニル、トリクロロエト
キシカルボニルまたはクロロアセチルを包含する。
【0017】 式(III)の化合物におけるX1がNHR2’の場合、その化合物はそのアミ
ンをトリエチルアミン、ピリジンまたはモルホリンのような有機塩基と反応させ
て調整したアニオンとして提供されることがより好ましく、式(II)の化合物
における脱離基Wの適当は例は、クロロなどのハロゲン、およびWが混合スルホ
ン酸無水物中のメタンスルホニルオキシ、トルエン−p−スルホニルオキシまた
はトリフルオロメタンスルホニルオキシであるような混合スルホン酸無水物を包
含する。式(III)の化合物はトリメチルシリルメステル塩酸塩して提供する
ことができる。 式(II)および(III)の化合物の反応は、外界温度、例えば15−25
℃で、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジオキサンまたは
ジメチルホルムアムドのような不活性な溶媒中でなされることが好ましい。 式(III)の化合物におけるXがN3である場合、式(II)の化合物にお ける脱離基WはSHであることが好ましく、反応は、トルエンのような不活性な
溶媒中、還流温度のような高い温度でなされる。 R4’Sに変換可能なYの例は、チオ安息香酸またはチオアセチル酸と置き換 えることのできる臭素のようなハロを包含する。
【0018】 R1、R2、R3およびR4基と変換可能なR1’、R2’、R3’およびR4’基の
例は、カルボキシルまたはアミノ保護基により保護されたカルボキシルまたはア
ミノ基のR1’、R2’、R3’およびR4’基を包含する。さらに、R1に変換で きるR1’の例は、連結基Cが−O−(CR89q−の形態であって、環Bが置
換されていてもよい芳香族環またはヘテロ環である式(a)のR1基を得ること のできるヒドロキシによって置換された環Aを含有する基を包含する。これは、
例えば、ベンジルブロミド誘導体またはヘテロシクリルアルキルブロミド誘導体
を用いるヒドロキシ置換基のアルキル化によって達成され得る。別法では、ヒド
ロキシ基を確立された方法、例えば、ジエチルアゾジカルボキシレートおよびト
リフェニルホスフィンの存在下で(Mitsunoboら、Bull. Chem. Soc. Jpn., 1967
, 40, 2380)、ベンジルアルコール誘導体またはヘテロシクリルアルキルアルコ
ール誘導体と結合させてもよい。 式(II)の化合物におけるR4’は、好ましくは、水素以外、例えば、カル ボキシ保護基について前記したようなアシル保護基、例えば、アセチルである。 式(II)の酸誘導体は、好ましくは、対応する遊離酸を、水素化ナトリウム
のような強塩基で処理し、次いで、アニオン脱離基Wの供給源、例えば、WがC
lならば塩化オキサリル、またはWがSHならば硫化水素で処理することによっ
て調製される。
【0019】 式(II)と(III)の化合物の反応の最初の生成物は、式(IV): Y-C(R5'R6')-C(=CHR3')-CON(R2')-CH(R1')-CO2RX (IV) [式中、可変基は式(II)および(III)に記載のとおりである] で示される化合物である。R1’、R2’、R3’、R4’、R5’およびR6’がR 1 、R2、R3、R4、R5およびR6である場合、RXがR以外である式(IV)の 新規な中間物質もまた、本発明の一部を形成する。一つの態様において、YはR 4 ’Sである。 R1’が−(A)−OHまたは−(A)−CH2OHである式(IV)の化合物
は、各々、式(B’)−CH2OHまたは(B’)−OHのアルコールを用いて 、ミツノブ(Mitsunobu)条件下で(Synthesis 1981,1)、トリフェニルホスフ ィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートのようなカップリング試薬を用いて
、Cが−OCH2−または−CH2O−である(a)に定義したようなR1を有す る化合物に変換することができる。B’は、Bまたは例えば、Bにおけるカルボ
キシまたはアミノ置換基が保護されている場合、それに変換できる基である。 RXが水素以外である場合、カルボキシ基−COORXを脱保護してもよく、す
なわち、常法において、例えば、EP0232966Aに記載のように、遊離の
カルボキシ、カルボキシ塩またはカルボキシエステル基−COORに変換しても
よい。
【0020】 −COORXおよびR4’SならびにR1’におけるいずれかの保護基の同時に 起こる脱保護は、水/メタノール中における硫化ナトリウム9水和物での処理に
よって達成され得る。 異性体混合物から式(I)の好ましい異性体の遊離酸または塩を得ることが望
ましい場合、これは、生成物の異性体のクロマトグラフィー分離によって達成さ
れ得る。これがエステルである場合および/またはR4’が水素以外である場合 、その場合、所望の異性体を脱保護して、対応する遊離酸または塩を得てもよい
。しかしながら、ある場合には、第一に、異性体混合物を脱保護して式(I)の
遊離酸または塩の異性体混合物を得、次いで、分別再結晶化して所望の酸または
塩異性体を得ることが特に都合がよいことが見出された。式(I)の*D異性体 が望ましい場合、式(III)の中間体の対応する*D異性体を使用することが 好ましい。
【0021】 カルボキシル基は、特定のRX基に適当な常法、例えば、酸および塩基触媒に よる加水分解によって、または酵素的に触媒される加水分解によって、または分
子の残りが実質的に影響を受けない条件下での加水分解によって、前記のエステ
ルのいずれかから再生し得る。例えば、アセトニルの場合、0.1M水酸化カリ
ウム水溶液を用いるアセトニトリル中での加水分解による。 医薬上許容される塩は、必要ならば慣用的な後処理の後に塩基と反応させてか
かる酸から調製してもよい。適当な塩基は、ナトリウム塩を形成するための炭酸
水素ナトリウムを包含する。 Rが塩形成カチオンである式(I)の化合物の結晶形態は、例えば、化合物(
I)を最少量の水中に、適当には外界温度で溶解させ、次いで、結晶化が起こり
、例えば、冷却またはトリチュレーションによって促進される、水混和性有機溶
媒、例えば、エタノールまたはアセトンのような(C1-6)アルコールまたはケ トンを添加することによって調製してもよい。 式(II)および(III)の化合物は、既知化合物であるか、または先行技
術文献の記載と類似の方法によって調製してもよい。
【0022】 式(II)の化合物は、すぐに有効なα−置換された桂皮酸(IIA): R3'CH=C(CR5'R6'H)-CO2H (IIA)、 を、例えば、α−メチル桂皮酸を、四塩化炭素中、タングステン照明下、N−ブ
ロモスクシンイミドを用いて臭素化し、式(IIB): R3'CH=C(CR5'R6'Br)-CO2H (IIB) のα−ブロモメチル桂皮酸を得ることで調製してもよい。 YがR4’Sである式(II)の化合物は、Yがトリエチルアミンのようなア ミンの存在下で、チオ安息香酸またはチオ酢酸によって置換することのできる、
ハロゲンのようなR4’Sに変換可能な基、例えば臭素である式(II)の化合 物から調製してもよい。。
【0023】 式(III)の化合物は、上記した先行技術文献の記載と類似の方法によって
調製してもよい。 α−アミノ酸である式(III)の新規な化合物は、いずれかの慣用的なアミ
ノ酸合成によって調製されてもよく、例えば、式(III)の化合物を、慣用的
な経路によってオキシムエステルR1’(=N−OH)−CO2Xを経て対応す るα−ケトエステルR1’−CO−CO2Xから調製してもよい(J. March、下 記参照)。別法として、式(III)の化合物は、シュトレッカー合成(J. Mar
chによるAdvanced Organic Chemistry; Mechanism and Structure、第四版、Sec
tion 6-50, p.965;1992, John Wiley and Sons Inc, ISBN 0-471-60180-2参照 )またはMonianariらの方法(Synthesis 1979, 26)によって、アルデヒド中間 体R1’−CHOから調製してもよい。本発明は、また、式(III)の新規な 化合物に及ぶ。
【0024】 式(I)の化合物あるいはその塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能な
エステルは、医薬上許容される担体と一緒に医薬組成物の形態で投与されてもよ
く、本発明はまた、かかる組成物にも関する。式(I)の化合物は、金属−β−
ラクタマーゼ阻害特性を有し、動物、特にヒトを含む哺乳動物、とりわけ、ヒト
および飼育動物(家畜動物を含む)における感染の治療に有用である。化合物は
、例えば、特にヒトにおいて、とりわけ、呼吸器系、尿管、および軟組織ならび
に血液の感染の治療に用いてもよい。 従って、本発明はさらに、ヒトまたは動物の細菌感染の治療法であって、その
医薬上許容される塩、溶媒和物およびインビボで加水分解可能なエステルの治療
上有効量をβ−ラクタム抗生物質と組み合わせて投与してなる方法を提供する。
【0025】 抗菌スペクトルの抗生物質パートナーに包含される感染に加えて、金属−β−
ラクタマーゼ生産株によってもたらされる感染を治療するために、該化合物を抗
生物質パートナーと組み合わせて用いてもよい。金属−β−ラクタマーゼ生産株
は、シュードモナス・アエルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa)、クレブシエ
ラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、キサントモナス・マルトフィリ ア(Xanthomonas maltophilia)、バクテロイデス・フラギリス(Bacteroides f
ragilis)、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、バクテロイデ
ス・ジスタソニス(Bacteroides distasonis)、シュードモナス・セパシア(Ps
eudomonas cepacia)、エアロモナス・ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila )、エアロモナス・ソブリア(Aeromonas sobria)、エアロモナス・サルモニサ
イダ(Aeromonas salmonisida)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、レ
ジオネラ・ゴルマニイ(Legionella gormanii)およびフラボバクテリウム(Fla
vobacterium)種を包含する。 本発明の化合物の金属−β−ラクタマーゼ阻害特性のため、一般に、カルバペ
ネム、ペニシリン、セファロスポリンまたは他のβ−ラクタム抗生物質と混合し
てまたは一緒に本発明の化合物を使用することが有利であり、相乗効果を得るこ
とができる。かかる場合、式(I)の化合物およびβ−ラクタム抗生物質は、よ
り詳細に下記するように、別々にまたは両方の活性成分を含有する単一組成物の
形態で投与することができる。本発明の組成物は、経口、局部または非経口的使
用に適用された形態を包含し、ヒトを包含する哺乳動物における細菌感染の治療
に使用してもよい。式(I)の化合物は、特に、非経口投与に適当である。
【0026】 式(I)の化合物は、ヒトまたは獣医学における使用のためのいずれかの好都
合な方法において投与するために、他の抗生物質および他のβ−ラクタム抗生物
質/β−ラクタマーゼ阻害剤の組み合わせと同様に処方してもよい。 組成物は、経口、局所または非経口のようないずれかの経路による投与のため
に処方してもよい。組成物は、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、ロゼンジ、クリー
ムあるいは経口または滅菌非経口溶液もしくは懸濁液のような液体製剤の形態で
あってもよい。 本発明の局所処方は、例えば、軟膏、クリームまたはローション、眼軟膏およ
び点眼または点耳剤、含浸させた外傷用医薬材料およびエーロゾルとして投与さ
れてもよく、適当な慣用的な添加剤、例えば、保存料、薬物浸透を助けるための
溶媒ならびに軟膏およびクリームにおける緩和薬を含有してもよい。 該処方は、また、融和性の慣用的な担体、例えば、クリームまたは軟膏基材お
よびローションのためのエタノールまたはオレイルアルコールを含有してもよい
。かかる担体は、処方の約1%〜約98%まで配合されてもよい。より一般的に
は、それらは処方の約80%までを形成するであろう。
【0027】 経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位用量投与形態であってもよく、結合
剤、例えば、シロップ、アラビアガム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント
またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、ショ糖、トウモロ
コシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤滑沢剤、
例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシ
リカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;またはラウリル硫酸ナトリウムの
ような湿潤剤のような慣用的な賦形剤を含有してもよい。錠剤は、通常の製薬習
慣においてよく知られた方法にしたがって被覆させてもよい。経口液体製剤は、
例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシ
ルの形態であってもよく、あるいは使用前に水または他の適当なビヒクルで復元
するための乾燥製品として提供されてもよい。かかる液体製剤は、懸濁化剤、例
えば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニ
ウムゲルまたは硬化食用脂肪、乳化剤、例えば、レシチン、モノオレイン酸ソル
ビタンまたはアラビアガムのような慣用的な添加剤;非水性ビヒクル(食用油を
含んでいてもよい)、例えば、アーモンド油、グリセリンのような油性エステル
、プロピレングリコールまたはエチルアルコール;保存料、例えば、p−ヒドロ
キシ安息香酸メチルまたはプロピルまたはソルビン酸および、慣用的なフレーバ
ーまたは着色料を含有してもよい。 坐剤は、慣用的な坐剤基材、例えば、カカオ脂または他のグリセリドを含有す
るであろう。
【0028】 非経口投与の場合、液体単位投与形態は、化合物および滅菌ビヒクル、好まし
くは水を用いて調製する。用いられるビヒクルおよび濃度によって、化合物をビ
ヒクル中に懸濁または溶解できる。溶液の調製において、化合物を注射用の水中
に溶解し、適当なバイアルまたはアンプル中に充填し密封する前に、濾過滅菌で
きる。 有利には、局所麻酔薬、保存および緩衝化剤などの薬物をビヒクル中に溶かす
ことができる。安定性を向上させるために、バイアル中に充填した後に組成物を
凍結させ、インビボで水を除去することができる。次いで、凍結乾燥粉末をバイ
アル中に密封し、使用前に液体を復元するための注射用水の添付バイアルを提供
してもよい。非経口懸濁液は、化合物を溶解する代わりにビヒクル中に懸濁し、
濾過によって滅菌を行うことができないことを除いて、実質的に同じ方法で調製
される。化合物は、滅菌ビヒクル中に懸濁する前にエチレンオキシドに曝露する
ことによって滅菌できる。化合物の均一な分散を容易にするために、表面活性剤
または湿潤剤を組成物に含めることが有利である。
【0029】 組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%、好ましくは10−60重量%の
活性物質を含有してもよい。組成物が投与単位を含む場合、各単位は、好ましく
は、50−500mgの活性成分を含有するであろう。成人のヒトの治療に用い
られる投与量は、好ましくは、投与の経路および頻度にしたがって、、1日に1
00〜3000mgの範囲、例えば、1日に1500mgであろう。かかる投与
量は、1日に1.5〜50mg/kgに相当する。適当には、投与量は1日に5
〜20mg/kgである。
【0030】 式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を前記の投与量範囲で投与す
る場合、毒性効果は示されない。 本発明の組成物は、式(I)の化合物あるいはその塩、溶媒和物またはインビ
ボで加水分解可能なエステルを1またはそれ以上の付加的な活性成分または治療
薬、例えば、カルバペネム、ペニシリンまたはセファロスポリンのようなβ−ラ
クタム抗生物質あるいはそのプロドラッグと一緒に含んでもよい。式(I)の化
合物との同時投与、すなわち、別々に投与するかまたは本発明の組成物中に含め
るかのいずれかによる投与に適当なカルバペネム、ペニシリン、セファロスポリ
ンおよび他のβ−ラクタム抗生物質は、金属−β−ラクタマーゼに対して不安定
であるかまたは他の点で感受性であることが知られている物質およびまた、金属
−β−ラクタマーゼに対してある程度の耐性を有することが知られている物質の
両方を包含する。
【0031】 クラブラン酸、スルバクタムまたはタゾバクタムのようなセリンβ−ラクタマ
ーゼ阻害剤は、また、本発明の化合物およびβ−ラクタム抗生物質の一方、他方
または両方と別々に投与するか、あるいは一緒に処方することによって、本発明
の化合物およびβ−ラクタム抗生物質と同時に投与してもよい。 本発明の化合物と同時に投与することのできるカルバペネムの例は、イミペネ
ム、メロペネム、ビアペネム、BMS181139([4R−[4アルファ,5
ベータ,6ベータ(R*)]]−4−[2−[(アミノイミノメチル)アミノ] エチル]−3−[(2−シアノエチル)チオ]−6−(1−ヒドロキシエチル)
−7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボ
ン酸)、BO2727([4R−3[3S*,5S*(R*)],4アルファ,5 ベータ,6ベータ(R*)]]−6−(1−ヒドロキシエチル)−3−[[5− [1−ヒドロキシ−3−(メチルアミノ)プロピル]−3−ピロリジニル]チオ
]−4−メチル−7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エ
ン−2−カルボン酸一塩酸塩)、ER35786((1R,5S,6S)−6−
[1(R)−ヒドロキシメチル]−2−[2(S)−[1(R)−ヒドロキシ−
1−[ピロリジン−3(R)−イル]メチル]ピロリジン−4(S)−イルスル
ファニル]−1−メチル−1−カルバ−2−ペネム−3−カルボン酸塩酸塩)お
よびS4661((1R,5S,6S)−2−[(3S,5S)−5−(スルフ
ァモイルアミノメチル)ピロリジン−3−イル]チオ−6−[(1R)−1−ヒ
ドロキシエチル]−1−メチルカルバペナ−2−エム−3−カルボン酸)を包含
する。 本発明の化合物と同時に投与するのに適当なペニシリンの例は、ベンジルペニ
シリン、フェノキシメチルペニシリン、カルベニシリン、アジドシリン、プロピ
シリン、アンピシリン、アモキシシリン、エピシリン、チカルシリン、シクラシ
リン、ピルベニシリン、アズロシリン、メズロシリン、スルベニシリン、ピペラ
シリンおよび他の既知ペニシリンを包含する。ペニシリンは、例えば、インビボ
で加水分解可能なエステル、例えば、アンピシリン、ベンジルペニシリンおよび
アモキシシリンのアセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、α−エトキシカ
ルボニルオキシエチルおよびフタリジルエステル;6−α−アミノアセトアミド
側鎖を含有するペニシリンのアルデヒドまたはケトン添加物(例えば、ヘタシリ
ン、メタンピシリンおよびアモキシシリンの類似の誘導体);およびカルベニシ
リンおよびチカルシリンのα−エステル、例えば、フェニルおよびインダニルα
−エステルのような、そのプロドラッグの形態で使用してもよい。
【0032】 本発明の化合物と同時に投与することのできるセファロスポリンの例は、セフ
ァトリジン、セファロリジン、セファロチン、セファゾリン、セファレキン、セ
ファセトリル、セファピリン、セファマンドールナフエート(nafate)、セフラ
ジン、4−ヒドロキシセファレキン、セファログリシン、セフォペラゾン、セフ
スロジン、セフタジジム、セフロキシム、セフメタゾール、セフォタキシム、セ
フトリアキソン、および他の既知セファロスポリンを包含し、その全ては、その
プロドラッグの形態で使用してもよい。 本発明の化合物と同時投与することのできるペニシリンおよびセファロスポリ
ン以外のβ−ラクタム抗生物質の例は、アズトレオナム、ラタモキセフ(Moxala
ctam登録商標)および他の既知β−ラクタム抗生物質を包含し、その全ては、そ
のプロドラッグの形態で使用してもよい。
【0033】 本発明の化合物と同時投与するのに特に適当なペニシリンは、アンピシリン、
アモキシシリン、カルベニシリン、ピペラシリン、アズロシリン、メズロシリン
およびチカルシリンを包含する。かかるペニシリンは、それらの医薬上許容され
る塩、例えば、それらのナトリウム塩の形態で使用してもよい。別法で、アンピ
シリンまたはアモキシシリンは、例えば、本発明の化合物に関して前記した方法
において、注射可能なまたは点滴可能な懸濁液において使用するための両性イオ
ン形態(一般に、アンピシリン三水化物またはアモキシシリン三水化物として)
の微粒子の形態で用いてもよい。例えば、そのナトリウム塩または三水化物の形
態のアモキシシリンは、本発明の相乗組成物における使用に特に好ましい。 本発明の化合物と同時に投与するための特に適当なセファロスポリンは、セフ
ォタキシムおよびセフタジジムを包含し、それらは、それらの医薬上許容される
塩、例えば、それらのナトリウム塩の形態で使用してもよい。 式(I)の化合物は、相乗的に有効な量のカルバペネム、ペニシリンまたはセ
ファロスポリンのようなβ−ラクタム抗生物質と共に患者に投与してもよい。 式(I)の化合物は、適当には、1日に0.7〜50mg/kg体重で患者に
投与してもよい。成人のヒト(体重約70kg)の場合、50〜3000mg、
好ましくは100〜1000mgの本発明の化合物を1日に、適当には1〜6回
、好ましくは2〜4回、個々の投与量で投与してもよい。しかしながら、臨床的
慣習にしたがって、より高いかまたはより低い投与量を使用してもよい。
【0034】 本発明の組成物が単位投与形態で提供される場合、各単位投与量は、適当には
、25〜1000mg、好ましくは50〜500mgの本発明の化合物を含んで
もよい。各単位投与量は、例えば、62.5、100、125、150、200
または250mgの本発明の化合物であってもよい。 式(I)の化合物をペニシリン、セファロスポリン、カルバペネムまたは他の
β−ラクタム抗生物質と同時投与する場合、他のβ−ラクタム抗生物質量に対す
る本発明の化合物量の比率を幅広い範囲内で変化させてもよい。該比率は、例え
ば、100:1〜1:100であってもよく、より詳細には、例えば、2:1〜
1:30であってもよい。
【0035】 本発明の相乗組成物中のカルバペネム、ペニシリン、セファロスポリンまたは
他のβ−ラクタム抗生物質の量は、通常、慣用的にそれ自体で投与される量にお
よそ等しい量、例えば、単位投与量あたり約50mg〜、有利には約62.5m
g〜約3000mg、より普通には単位投与量あたり約125、250、500
または1000mgであろう。 本発明は、さらに、式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒
和物またはインビボで加水分解可能なエステルを細菌感染の治療に使用するため
に提供する。 本発明は、また、細菌感染の治療のための薬剤の調製における式(I)の化合
物、あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能
なエステルの使用も包含する。 本発明は、また、金属−β−ラクタマーゼ阻害剤としての式(I)の化合物、
あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエ
ステルの使用も包含する。
【0036】 前記の組成物および方法の全ては、前記のようなセリンβ−ラクタマーゼ阻害
剤を包含してもよい。 本発明の化合物は、グラム陰性菌およびグラム陽性菌の両方を包含する幅広い
範囲の微生物によって生産される金属−β−ラクタマーゼ酵素に対して活性であ
る。 以下の実施例は、本発明において有用な化合物およびそれらの調製における中
間体を例示するものである。(全ての温度は℃である)。
【0037】 実施例 記載例1 (E)−α−ブロモメチル桂皮酸 α−メチル桂皮酸(Aldrich)(1.62g、10mmol)およびN−ブロモ
スクシンイミド(1.78g、10mmol)の四塩化炭素(20ml)中溶液
を照明下(150W;タングステンランプ)30時間還流した。該溶液を室温ま
で冷却し、濾過、蒸発させて標記化合物(0.55g、23%)を得た。;δH(
CDCl3)4.42(2H,s),7.40-7.70(5H,m),7.97(1H,s);m/z(ES-)239,241(M-H)
【0038】 記載例2 (E)−α−アセチルチオメチル桂皮酸 (E)−α−ブロモメチル桂皮酸(540mg)の酢酸エチル(20ml)中
溶液をエチルアミン(0.74ml)およびチオ酢酸(0.18ml)で処理し
た。室温で1時間後、溶液を1M塩酸(15ml)、水(3×15ml)、ブラ
イン(15ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させて標記化合物( 590mg、100%)を得た。;δH(CDCl3)2.35(3H,s),4.09(2H,s),7.43(5H,
m),7.95(1H,s);m/z(ES-)235(M-H)
【0039】 記載例3 メチルp−ヒドロキシ−[D]−フェニルグリシネート D−p−ヒドロキシフェニルグリシンを、塩化水素ガスで予め飽和させたメタ
ノール中で、一夜攪拌して、標記化合物を調製した。メタノールを減圧下で除去
し、残渣を酢酸エチルと過剰量の飽和NaHCO3溶液の間に分配した。有機層 を水で洗浄し、乾燥させて溶媒を除去した。
【0040】 記載例4 N−(E−α−アセチルチオメチル−3−フェニルプロパ−2−エノイル)−
p−ヒドロキシ−[D]−フェニルグリシネート (E)−α−アセチルチオメチル桂皮酸(記載例2、1mmol)のジクロロ
メタン(5ml)中溶液を室温で、塩化オキサリル(0.3ml)およびN,N
−ジメチル−ホルムアミド(1滴)で処理した。30分後、該溶液を蒸発させ、
ついでジクロロメタン(2×5ml)から再蒸発させた。ジクロロメタン(5m
l)中の酸塩化物を氷冷却したメチルp−ヒドロキシ−[D]−フェニルグリシ
ネート(記載例3、1mmol)およびトリエチルアミン(0.35ml、2.
5mmol)のジクロロメタン(15ml)中溶液に滴下した。反応混合物を室
温にまで加温し、2時間攪拌した。混合物を水(2×10ml)、ブライン(1
0ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させた。ヘキサン中の10− 25%酢酸エチルで溶出する、シリカ上のフレッシュ−クロマトグラフィーを用
いて、標記化合物(0.5mmol)を得た。m/z(ES+)400(MH+)
【0041】 記載例5 N−(E−α−アセチルチオメチル−3−フェニルプロパ−2−エノイル)−
p−(m−メトキシカルボニル)−ベンジルオキシフェニルグリシンメチルエス
テル 記載例4のp−ヒドロキシフェニルグリシン誘導体(0.5mmol)の燥テ
トラヒドロフラン中攪拌溶液にトリフェニルホスフィン(0.6mmol)およ
びm−メトキシカルボニルベンジルアルコール(0.6mmol)を加え、つづ
いてアゾジカルボン酸ジエチル(0.6mmol)を得た。該黄色溶液を室温で
15分間攪拌し、ついで酢酸エチルで稀釈した。有機層を水で洗浄し乾燥させた
(MgSO4)。溶媒を除去してガム状物質を得、それをシリカゲル上のクロマ トクラフィーに付したゴム状物質を得た。ヘキサン中の25%酢酸エチルで溶出
して、ガム状物質として標記化合物(235mg;0.42mmol)を得た。
EIMS M+547
【0042】 記載例6 D−フェニルグリシンメチルエステル 塩化アセチル(4ml)を0℃で2分間にわたって、メタノール(20ml)
に注意深く滴下した。滴下後、D−フェニルグリシン(1g、5.9mmol、
Aldrich)を一度に加えた。該混合物を溶解するまで攪拌し、その後24時間室温
で保存した。該溶媒和物を蒸発させ、ついでトルエンから2回蒸発させて、白色
結晶固体として計量可能な収率でD−フェニルグリシンメチルエステル塩酸塩(
定量)を得た。δ H (CD3OD) 3.80 (3H, s, MeO), 5.19 (1H, s, HCN), 7.42-7.50 (5H, m, Ar-H
) 標記化合物をトリエチルアミンで処理してその塩酸塩から得た。
【0043】 記載例7 メチル[D]−N−(E−α−アセチルチオメチル−3−フェニルプロパ−2−
エノイル)フェニルグリシネート (E)−α−アセチルチオメチル桂皮酸(記載例2)(236mg、1mmo
l)のジクロロメタン(5ml)中溶液を室温で塩化オキサリル(0.3ml)
およびN,N−ジメチル−ホルムアミド(1滴)で処理した。30分後、該溶液
を蒸発させ、次いでジクロロメタン(2×5ml)から再蒸発させる。ジクロロ
メタン(5ml)中の酸塩化物を氷冷却したメチルD−フェニルグリシネート(
記載例6)(202mg、1mmol)およびトリエチルアミン(0.35ml
、2.5mmol)のジクロロメタン(15ml)中溶液に滴下した。該反応混
合物を室温まで加温し、2時間攪拌した。混合物を水(2×10ml)、ブライ
ン(10ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させた。ヘキサン中の 10−25%酢酸エチルで溶出する、シリカ上のフレッシュ−クロマトグラフィ
ーを用いて、標記化合物(194g、51%)を得た。 δ[(CD3)2SO] 2.31 (3H, s), 3.65 (3H, s), 3.98 (2H, s), 5.53 (1H, s, J=7.
0Hz), 7.38 (10H, m), 8.96 (1H, d, J=7Hz); m/z (ES+) 384 (MH+)
【0044】 実施例1 N−(E−α−メルカプトメチル−3−フェニル−プロパ−2−エノイル)−
p−(m−カルボキシ)−ベンジルオキシ−[D]−フェニルグリシン 記載例5に示すメチルエステル(100mg;0.2mmol)をメタノール
(3ml)に懸濁させ、硫化ナトリウ9水和物(200mg;0.84mmol
)の水(2ml)中溶液で処理した。該懸濁液をアルゴン下で3時間攪拌した。 反応混合物を酢酸エチルで洗浄し、水層に5M塩酸溶液(10滴)を加えて酸性
にし、ついで、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥させた(Mg
SO4)。溶媒を除去し、泡沫体(0.1mmol)の標記化合物を得た。APCI[
M-H]-476
【0045】 実施例2 N−(E−α−メルカプトメチル−3−フェニルプロパ−2−エノイル)−[
D]−フェニルグリシン メチル[D]−N−(E−α−アセチルチオメチル−3−フェニルプロパ−2
−エノイル)フェニルグリシネート(記載例7)(185mg)のメタノール(
5ml)中溶液を室温で硫化ナトリウム9水和物(350mg)の水(2.5m
l)中溶液で処理した。40分後、該溶液を酢酸エチル(25ml)で稀釈し、
1M塩酸(10ml)、水(2×10ml)で洗浄し、ついで乾燥させ(MgS
4)、蒸発させた。残渣をジクロロメタン中5%から10%の勾配のメタノー ルで抽出する、シリカ上のフレッシュクロマトグラフィーに付し、標記化合物(
114mg、72%)を得た。δ[CD3)2SO] 3.53 (2H, s), 5.22 (1H, d, J 6.8
Hz), 7.05-7.55 (1H, m), 8.38 (1H, d, J=6.8Hz); m/z (ES-) 326 (M-H).
【0046】 生物学的活性 I50スクリーン 本発明の化合物の阻害活性を25mM PIPES pH7バッファー中におい
て10種類の濃度(1000、333、111、37、12.3、4.1、1.
4、0.46、0.15および0.05μM)で37℃にて、レポーター基質と
してニトロセフィン(最終濃度91μM)を用いて測定する。アッセイは、酵素
および阻害剤を5分間プレインキュベーションし、硫酸亜鉛を加えて行う(Zn 2+ 100μM、最終濃度)。以下の参考文献に方法が詳細に記載されている。Pay
neら、(1991),J. Antimicrob. Chemother., 28:255; Payneら、(1994), Antimi
crob. Agents and Chemother., 38:767。
【0047】 結果 本発明の化合物は、バクテロイデスフラギリス(Bacteroides fragilis)Cf iA金属−β−ラクタマーゼを1000μMより小さなI50値で阻害することが
判明した。 実施例2の化合物は、B.フラギリスCfiA金属−β−ラクタマーゼに対し
て<1uMのI50を示し、ステノトロホモナスマルトフィリアL−1(正式には
キサントモナスマルトフィリアL−1)およびバチルスセレウスII金属−β−
ラクタマーゼの有意な阻害を0.2−14μMの範囲のI50値で示した。 CfiA金属−β−タクタマーゼを生産するバクテリオイデスフラギリス26
2株に対するカルバペネム抗生物質、メロペネムを組み合わせた本発明の化合物
の抗菌活性:− [MIC=最少阻害濃度(μg/ml)] メロペネムの抗菌活性は次のように強化される:− メロペネム単独でのMIC(μg/ml):>128
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,U S (72)発明者 ジョン・ハーグリーブズ・ベイトソン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 デズモンド・ジョン・ベスト イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 AA03 GA07 JA53 MA01 MA04 NA14 ZB35 ZC20 ZC75 4H006 AA01 AB29 TA04 TB53 TC34

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): * R4S-C(R5R6)-C(=CHR3)-CON(R2)-CH(R1)-CO2R (I) [式中、Rは水素、塩形成カオチンまたはインビボで加水分解可能なエステル形
    成基であり; R1は水素、3個までのハロゲン原子によってまたは1個のメルカプト、(C1- 6 )アルコキシ、ヒドロキシ、、アミノ、ニトロ、カルボキシ、(C1-6)アルキ
    ルカルボニルオキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、ホルミルまたは(C1-6 )アルキルカルボニル基によって置換されてもよい(C1-6)アルキル、(C3-7 )シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキル(C2-6)アルキル、(C2-6)ア ルケニル、(C2-6)アルキニル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、ヘテ
    ロシクリルまたはヘテロシクリル(C1-6)アルキルであるか、または 【化1】 [式中、Aは、単環式アリールまたはヘテロアリール環であり、Bは単環アリー
    ル、脂環式または複素環式環であり、CおよびDは、独立して、−Zp−(CR8 CR9q−または−(CR8CR9q−Zpであり、そのpは0または1、qは0
    ないし3、ただしC中のp+qは0以外であり、R8およびR9は、独立して、水
    素または(C1-6)アルキルまたは一緒になってオキソを示し、ZはO、NR10 またはS(O)xであり、ここでR10は水素、(C1-6)アルキルまたはアリー ル(C1-6)アルキルであり、xが0−2である。また、CおよびDは式(b) の環AおよびBの各々において相互にオルト位置で結合している] から選択され; R2は水素、(C1-6)アルキルまたはアリール(C1-6)アルキルであり; R3は水素、3個までのハロゲン原子によって置換されてもよい(C1-6)アル
    キル、(C3-7)シクロアルキル、縮合アリール(C3-7)シクロアルキル、(C 3-7 )シクロアルキル(C2-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C2-6)アル
    キニル、アリール、アリール−(C1-6)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテ ロシクリル−(C1-6)アルキルであり; R4は水素またはインビボで加水分解可能なアシル基であり; R5およびR6は独立して、水素および(C1-6)アルキルであるか、または一 緒になって(CH2rを示し、そのrは2ないし5である。] で示される化合物または医薬上許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分
    解可能なエステル。
  2. 【請求項2】 R1が式(a)であり、環Aが、2,5−チエニル、2,5− フリル、1,2−フェニル、1,3−フェニルおよび1,4−フェニルから選択さ
    れ、環Bが、1個または2個のヒドロキシによって、またはメトキシ、ジメチル
    アミノ、カルボキシ、ニトロ、アミノ、アセチルアミノ、トリフルオロメトキシ
    またはベンジルオキシによって置換されてもよいフェニル、2−フリル、2−、
    3−または4−ピリジル、1−テトラゾリル、2−テトラゾリル、1−トリアゾ
    リル、2−トリアゾリル、2−チエニルおよびイミダゾリン−2,5−ジオン− 1−イルから選択され、CがCH2、OまたはOCH2から選択される請求項1記
    載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1が式(b)であり、環AおよびBがいずれもフェニルで あり、CがO、CH2またはNR10であり、Dが結合(p+q=0)である請求 項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1がメチル;イソブチル;カルボキシメチル;メルカプト メチル;1−ヒドロキシエチル;置換されてもよいベンジル;ハロゲン、メルカ
    プト、1−3個のハロで置換されてもよい(C1-6)アルキル、フェニル、1− 3個のハロで置換されてもよい(C1-6)アルコキシ、ヒドロキシ(C1-6)アル
    キル、メルカプト(C1-6)アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、カルボキ シ、(C1-6)アルキルカルボニルオキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、ホ
    ルミルまたは(C1-6)アルキルカルボニル基から選択される5個まで、好まし くは3個までの基で置換されてもよいフェニル;インドリル;チエニル;イソイ
    ミダゾリル;チアゾリル;フリルおよびベンゾチエニルから選択される請求項1
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1がフェニル、(5−ベンジル)チエン−2−イル、(5 −ベンジル)フラン−2−イル、5−(1−テトラゾリルメチル)チエン−2−
    イル、5−(2−テトラゾリルメチル)チエン−2−イル、5−(イミダゾリン
    −2,5−ジオン−1−イルメチル)チエン−2−イル、5−(1−トリアゾリ ルメチル)チエン−2−イル、5−(2−トリアゾリルメチル)チエン−2−イ
    ル、3−フェノキシフェニル、2−フェノキシフェニル、4−フェノキシフェニ
    ル、3−(4−ヒドロキシベンジル)フェニル、3−(4−メトキシベンジル)
    フェニル、4−ベンジルオキシフェニル、4−(2−チエニルメチルオキシ)フ
    ェニル、1−フルオレニル、3−(N−エチルカルバゾリル)4−ヒドロキシベ
    ンジルオキシ−4−フェニル、4−メトキシベンジルオキシ−4−フェニル、4
    −ジメチルアミノベンジルオキシ−4−フェニル、4−カルボキシベンジルオキ
    シ−4−フェニル、3−カルボキシベンジルオキシ−4−フェニル、(2−ピリ
    ジル)−メトキシ−4−フェニル、(4−ピリジル)−メトキシ−4−フェニル
    、5−[1−(4−カルバモイルトリアゾリル)−メチル]−チエン−2−イル
    、5−[1−(4−カルボキシトリアゾリル)−メチル]−チエン−2−イル、
    (2−フリル)−メトキシ−4−フェニルおよびジベンゾフラニルから選択され
    る請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R1がハロゲン、メルカプト、1−3個のハロで置換されて もよい(C1-6)アルキル、フェニル、フェニル(C1-6)アルキル、フェニル(
    1-6)アルコキシ、1−3個のハロで置換されてもよい(C1-6)アルコキシ、
    ヒドロキシ(C1-6)アルキル、メルカプト(C1-6)アルキル、ヒドロキシ、C
    27、N(R72またはCON(R72(ここで、各R7は、独立して、水素 、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルカノイルである)、OCONH2、ニ トロ、(C1-6)アルキルカルボニルオキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル(
    1-6)アルキル、ホルミルおよび(C1-6)アルキルカルボニル基から選択され
    る1個の置換基によってベンジル基中で3−または4−置換された4−ベンジル
    オキシフェニルである請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R2が水素、メチルまたはベンジルである上記請求項のいず れかに記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R2が水素である上記請求項のいずれかに記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R3がアリールまたはアリール−(C1-6)アルキルである上
    記請求項のいずれかに記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R4が水素であり、R5およびR6が独立して水素またはメ チルである上記請求項のいずれかに記載の化合物。
  11. 【請求項11】 *で標識された炭素原子の立体化学がD−である上記請求
    項のいずれかに記載の化合物。
  12. 【請求項12】 N−(E−α−メルカプトメチル−3−フェニル−プロパ
    −2−エノイル)−p−(m−カルボキシ)−ベンジルオキシ−[D]−フェニ
    ルグリシンまたは N−(E−α−メルカプトメチル−3−フェニルプロパ−2−エノイル)−[D
    ]−フェニルグリシンまたはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはインビボ
    で加水分解可能なエステルである請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】 式(II): Y-C(R5’R6’)-C(=CHR3’)-CO-W (II) で示される化合物と式(III): X1-CH(R1’)-CO2Rx (III) で示される化合物 [式中、Wは脱離基であり、Yは、R4’Sまたはそれに変換しうる基であり、 RxはRまたはカルボキシレート保護基であり、X1はN3またはNHR2’であり
    、R1’、R2’、R3’、R4’、R5’およびR6’はR1、R2、R3、R4、R5 およびR6またはそれに変換可能な基である(ここで、R、R1、R2、R3、R4 、R5およびR6は請求項1で定義したとおりである)] を反応させ、その後、必要に応じて、YをR4’Sに、Rx、R1’、R2’、R3 ’、R4’、R5’および/またはR6’をR、R1、R2、R3、R4、R5および/
    またはR6に、またR、R1、R2、R3、R4、R5および/またはR6を相互変換 させることからなる請求項1記載の化合物の調製方法。
  14. 【請求項14】 医薬上許容される担体とともに請求項1ないし12のいず
    れかに記載の化合物を含む医薬的組成物。
  15. 【請求項15】 付加的にβ−ラクタム抗生物質を含む請求項14記載の医
    薬組成物。
  16. 【請求項16】 β−ラクタム抗生物質がイミペネム、メロペネム、ビアペ
    ネム、BMS181139([4R−[4アルファ,5ベータ,6ベータ(R* )]]−4−[2−[(アミノイミノメチル)アミノ]エチル]−3−[(2−
    シアノエチル)チオ]−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−オキソ−1−アザ
    ビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸)、BO2727(
    [4R−3[3S*,5S*(R*)],4アルファ,5ベータ,6ベータ(R*
    ]]−6−(1−ヒドロキシエチル)−3−[[5−[1−ヒドロキシ−3−(
    メチルアミノ)プロピル]−3−ピロリジニル]チオ]−4−メチル−7−オキ
    ソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸一塩酸
    塩)、ER35786((1R,5S,6S)−6−[1(R)−ヒドロキシメ
    チル]−2−[2(S)−[1(R)−ヒドロキシ−1−[ピロリジン−3(R
    )−イル]メチル]ピロリジン−4(S)−イルスルファニル]−1−メチル−
    1−カルバ−2−ペネム−3−カルボン酸塩酸塩)およびS4661((1R,
    5S,6S)−2−[(3S,5S)−5−(スルファモイルアミノメチル)ピ
    ロリジン−3−イル]チオ−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
    チルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸)から選択されるカルバペネムであ
    る請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 細菌感染の治療における使用のための請求項1記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】 細菌感染の治療のための医薬の調製における請求項1記載
    の化合物の使用。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の化合物の治療上の有効量をβ−ラクタム抗
    生物質と組み合わせて投与してなる、ヒトまたは動物における細菌感染の治療方
    法。
  20. 【請求項20】 式(IV): Y-C(R5’R6’)-C(=CHR3’)-CON(R2’)-CH(R1’)-CO2RX (IV) [式中、可変基は請求項13に記載のとおりであり、但し、R1’、R2’、R3 ’、R4’、R5’およびR6’がR1、R2、R3、R4、R5およびR6である場合 、RXはR以外である。] で示される化合物。
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