JP2001511743A - 開いたスパウトを備えた飲み物容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は飲み物または他の液体の容器であって、分離自在のキャップ１４が設けられた表面１３を備えた容器に関する。当該分離自在のキャップ１４の下において、容器１０はスパウト１８を備えており、キャップが容器から分離されるとき、該スパウトは外向きに開く。この開くスパウトは、可撓性をもつ、キャップの下で閉じる管状片からなることが有利である。

Description

【発明の詳細な説明】 開いたスパウトを備えた飲み物容器 発明の背景 本発明は、一般的に飲み物や他の液体用容器に関し、とくに、缶や分離自在の 閉鎖ストリップが設けられたパッキングケースのような容器のスパウトに関する 。 今日まで、消費者は、閉鎖ストリップを除去したのち缶やパッキングケースか ら直接飲むために、唇を容器の外側表面に押し付けなければならない。ところで 、当該容器の外側表面は、通常、埃や微生物など、あらゆる種類の汚染物質によ って汚染されているので衛生的でなく、一方、容器は、コンディショニングプロ セス、輸送および保管のあいだ貯蔵され、かつ操作されなければならない。倉庫 の中でも、容器は、しばしば異なるひとによって操作される。たとえば、倉庫の 冷蔵庫の中で、とりわけ容器の鮮度を判断したがる多数のバイヤーによって容器 が操作される。 そのうえ、容器は床に置かれ、動物の手の届く範囲内にあったり、化学製品、 屑、油などと接触する。 その結果、現在市場に出ている飲み物容器は、使用のためには衛生的でないこ とがきわめて多い。 そのうえ、容器から直接飲む消費者−とりわけ子供−は、唇や下を切ることが まれではない。さらに、飲み物は、しばしば容器の上部から、または容器の蓋に 通常設けられた周囲のエッジに沿ってこぼれてしまう。 発明の要旨 本発明の目的は、叙上の今日の飲み物容器の問題点を解消することであり、こ の目的のために、請求の範囲に規定されたような別々の閉鎖ストリップを含む容 器が提供される。 より詳しくは、本発明の容器は、可撓性を有する開いたスパウト部材を備えて おり、該スパウト部材は当該容器の閉鎖ストリップの下で閉じられる。消費者が 閉鎖ストリップを除去するとき、該閉鎖ストリップの下で閉じられたスパウトは 上向きに飛び出て、飲むことを許すチューブの形をとって外向きに延びてなる。 本発明によれば、スパウトは外部汚染の虞がなく、同時に閉鎖ストリップの下 で閉じられるので、消費者は唇を押し付けて開かれたスパウトと接触させること ができる。該開かれたスパウトは、使用のために安全であり、衛生的である。さ らに本発明には、容器の外側寸法を変更する必要がないという利点があり、これ によって、自動分配器と冷蔵庫に置かれることができる。 本発明のこの特徴および利点は、つぎの記載および添付図面から明らかになろ う。 図面の簡単な説明 図１は本発明の容器の断面説明図である。 図２は図１の容器の上面図である。 図３は、閉鎖ストリップが取り除かれた図１の容器の説明図である。 図４は、図３に示された容器の斜視図である。 実施態様の説明 図１および２を参照しつつ、側壁１１、その底部表面１２および分離自在の閉 鎖ストリップ１４を含む上部表面１３を備えた容器１０の一例により説明する。 閉鎖ストリップには、習慣どおり、消費者が閉鎖ストリップを取り除けるように なすプルリングが固着されている。 容器１０の上部表面１３の下に、基部１５が設けられており、該基部１５は周 辺部において、側壁１１に固着されており、ストリップ１４の下で自由な空間１ ６を構成するように、該閉鎖ストリップ１４に実質的に平行に延びている。基部 １５は、該ストリップ１４に延びる部分で穿設された開口部１７を有している。 該開口部１７の周辺に、可撓性を有する管状のスパウト１８の一端が固着されて おり、このスパウト１８は自由空間１６の内部で閉じられている（folded）。 容器が充填され、容器がなんらかの知られた方法を用いてシールされたのち、 部分１５および１８を含む当該構造体が容器１０に固着される。 消費者が、閉じられた管状のスパウト１８を保護している閉鎖ストリップ１４ を取り除くとき、図３および４に示されているように、該スパウトは、飲むため に用いられうるスパウトを形成するように上方に自由に飛び出る。閉鎖ストリッ プ１４を蓋の残りから分離しているあいだ、消費者は、分離自在のストリップ１ ４が容器から完全に分離されるまで、閉じられたスパウトを指で保持してもよい 。図４に示されるように、可撓性を有するスパウトの気密性を、閉じられた状態 で改善するために、小さいエンボシング(embossing)１９が設けられる。スト リップ１４の下に配列されるスパウトが衛生的であり、安全かつ衛生的に消費者 の唇と接触しうることは明らかである。さらに、スパウト部材は液から外向きに 自由に延びることが許されており、これにより液体がこぼれることはまったくな い。 本発明の一実施例が叙上のように説明され図面に記載されているが、本発明は 缶、パッキングケース、テトラブリック(tetrabrik)容器、種々の液体や製品（ 薬品、化学製品など）のための瓶などのさまざまな容器に適用されうること、お よび請求の範囲から逸脱することなく当業者に多くの変更および修正がなされう ることが理解されるであろう。

【手続補正書】 【提出日】平成１１年８月３日（１９９９．８．３） 【補正内容】 開いたスパウトを備えた飲み物容器 発明の背景 本発明は、飲み物や他の液体用容器に関し、とくに、缶や分離自在の閉鎖スト リップが設けられたパッキングケースのような容器に関する。 今日まで、消費者は、プル−リング（pull-ring）タイプの缶から直接飲むた めに、たとえば、蓋からストリップを取り除かなければならず、しかるのち、唇 を容器の外側表面に押し付けなければならない。ところで、当該容器の外側表面 は、通常、埃や微生物など、あらゆる種類の汚染物質によって汚染されているの で衛生的でなく、一方、容器は、コンディショニングプロセス、輸送および保管 のあいだ貯蔵され、かつ操作されなければならない。容器の倉庫の中でも、容器 は、しばしば異なるひとによって操作される。たとえば、倉庫の冷蔵庫の中で、 とりわけ容器の鮮度を判断したがる多数のバイヤーによって容器が操作される。 そのうえ、容器は床に置かれ、動物の手の届く範囲内にあったり、化学製品、 屑、油などと接触する。その結果、現在市場に出ている飲み物容器は、使用のた めには衛生的でないことがきわめて多い。 そのうえ、容器から直接飲む消費者−とりわけ子供−は、唇や下を切ることが まれではない。さらに、飲み物は、しばしば容器の上部から、または容器の蓋に 通常設けられた周囲のエッジに沿ってこぼれてしまう。 不衛生な飲み方についての問題を解消する容器は、すでにヨーロッパ特許出願 公開第EP-A-0744355号公報から知られている。該公報に開示された容器は、分離 自在の閉鎖ストリップを含む閉鎖蓋と、該閉鎖ストリップが蓋から分離されると き現れるように配列されている管状の本体を有する内部ベース部材とから構成さ れている。該閉鎖ストリップが取り除かれないとき、管状の本体は、容器に含ま れた蓋に少なくとも部分的に嵌入されているか、容器の内部容積部の無視しうる 部分は、液体を受け入れるために用いられない。さらに、このタイプの蓋は、自 動化された容器の充填工程のあいだ、蓋が通常のシール装置上に積み上げられず 、その結果、これらの通常の装置は、この知られたタイプの飲み物容器の製造の ために用いることができないという欠点を有している。 米国特許第4,407,425号明細書は、分離自在の閉鎖ストリップと、該閉鎖スト リップの下で折りたたまれる飲料用スパウトであって、該閉鎖ストリップが蓋か ら分離されるとき、上向きにとび上がる飲料用スパウトを含む飲み物容器のため の閉鎖蓋を開示している。該スパウト部材は、蓋と一体的にされている中央のボ ス部内で固定された向きに保持されており、該中央のボス部は蓋と一体的である 。 しかしながら、該スパウト部材を保持するため、ボス部によって配列されたか かる蓋の製造は、数個の操作と、存在している使用されるべきプレス装置を排除 するはんだ工程とを要求する。加えて、蓋におけるこのボス部の存在は、積み重 ねられる蓋が設けられ、通常の自動缶分配器の中に設けられる容器を排除する。 そのうえさらに、 蓋のボス部は消費者を傷つけたり手を傷つけたりする。 発明の要旨 本発明の目的は、叙上の今日の飲み物容器の問題点を解消する改良された容器 を提供することである。 本発明の容器は、スパウト部を含む閉鎖蓋の下に設けられた基部を備えており 、該スパウト部が、分離自在の閉鎖ストリップの下で折りたたまれ、該基部に形 成されたスパウト受け入れ凹所内に受け入れられ、該閉鎖ストリップが蓋の残り から分離されるとき、折りたたまれた状態から延長された状態に上向きに飛び出 してなり、これによって、容器の内容物のためにスパウトを貫いて開放された通 路を確立し、該スパウト部を通して衛生的で安全に飲むことを許している。 衛生的かつ安全にスパウトを通して飲むことを許すために、容器の内部に挿入 されるために標準化された方法で、基部は容易に製造され得る。この基部の配列 は、容器をシールするために単純で低コストの蓋の使用を許しているさらに、本 発明の基部は、容器の現在の寸法と適合し得るものであり、かつ通常の自動分配 器および冷蔵庫に容易に設けることができる。 本発明の他の特徴および利点は、つぎの記載および添付図面から明らかになろ う。 図面の簡単な説明 図１は本発明の閉鎖された状態の蓋を備えた容器の断面説明図である。 図２は図１の容器の上面図である。 図３は、閉鎖蓋が開放された状態の図１の容器の説明図である。 図４は、図３に示された容器の斜視図である。 実施態様の説明 図１および２を参照しつつ、側壁１１およびその底部表面１２をそなえ、分離 自在の閉鎖ストリップ１４を含む平坦な蓋１３を有する缶１０の一例により説明 する。閉鎖ストリップには、通常消費者が蓋から閉鎖ストリップを容易に分離し 得るようになすプルリングが固着されている。 蓋１３の下に、缶の口部に位置づけられ、前記閉鎖ストリップ１４の方向と実 質的に平行に延びるように、周辺部において缶の本体１０に固着される基部１５ が存在する。基部１５は第１の部分１５ａを備えている。該第１の部分１５ａは 環状の形状をしており、容器の本体１０の側壁１１に固着されている。この第１ の基部の部分１５ａには、蓋１３に実質的に平行に延びる第２の部分１５ｂが固 着されている。第２の部分１５ａには、底部を貫く開口１７を備えたスパウト受 け入れ凹所１６が形成されている。開口１７の周辺部には、管状のスパウト部１ ８が固着されており、該管状のスパウト部１８は、開放した自由端を有している 。 部分１５ａおよび１５ｂとスパウト部１８を含む基部構造体は、容器が充填さ れ、ついで知られた方法を用いて蓋が容器にシールされたのち、容器の口部に挿 入され、容器の本体に固着される。 蓋１３から閉鎖ストリップ１４を分離すると、スパウ ト部１８は、折りたたまれた状態から、図３および４に示されるように蓋１３の 残りに対して外向きの方向に上向きに自由に飛び出ることが許される。延長され た状態におけるスパウト部は、容器の内容物のために開放した通路を確立し、ス パウト部だけとの口の接触によって消費者が容器の内容物を飲みほすことを許す 。蓋の下に配列されたスパウト部１８は、いかなる汚染にさらされることがない ので、まったく衛生的であり、衛生的に飲むことに関する問題を解決する。さら に、折りたたまれた状態にあるスパウト部が容器の内容物から守られているので 、液体から外向きに自由に延びることが許され、これによって容器の内容物が蓋 からこぼれることができない。蓋の残りから閉鎖ストリップ１４が蓋の残りから 完全に分離されるまで、折りたたまれたスパウト部１８を指によって保持しても よい。 図４に示されているように、折りたたまれた状態でスパウト部の気密性を改良 するために、小さいエンボシング１９が、管状のスパウト部１８と基部１５ｂと の結合部に設けられ得る。 本発明の一実施例が叙上のように説明され図面に記載されているが、本発明は 缶、パッキングケース、テトラブリック(tetrabrik)容器、種々の液体や製品（ 薬品、化学製品など）のための瓶などのさまざまな容器に適用されうること、お よび本発明の精神から逸脱することなく当業者に多くの変更および修正がなされ うることが理解されるであろう。 補正された請求の範囲 1. 側壁１１を有する本体１０と、 分離自在の閉鎖ストリップ１４を含む表面１３と、 容器の本体１０の内部に配列された基部１５とからなり、 前記基部が管状のスパウトを有しており、前記分離自在の閉鎖ストリップ１４ が蓋の残りの部分から分離されるとき、該スパウト部１８が上向きに飛び出るこ とが許されてなる 飲み物または他の液体のための容器であって、 前記基部１５が、容器の本体１０に固着された第１の環状部１５ａと、該第１ の環状部１５ａに固着され、前記閉鎖蓋に対して実質的に平行に延びる第２の部 分１５ｂとを含み、前記第２の部分１５ｂにはスパウト受け入れ凹所１６が形成 さており、該スパウト受け入れ凹所１６は該凹所の底部を貫いて形成された開口 １７を有しており、前記環状のスパウト部１８は、該開口１７の周辺と第２の自 由端とに固着された第２の端部を有しており、前記環状のスパウト部１８が閉鎖 ストリップ１４の下で折りたたまれ、前記スパウト受け入れ凹所１６の内部に受 け入れられ、前記閉鎖ストリップ１４が蓋１３の残りから分離されるとき、前記 環状のスパウト部１８が折りたたまれた状態から延長された状態へ上向きにとび 出てなり、これによって、前記スパウト部を通って開放した通路を確立する ことを特徴とする容器。 2. 前記基部の環状部１８と前記第２の部分１５ｂとの 連結部が、長手方向の少なくとも一部に沿うエンボシング１９によって形成され てなる 請求の範囲第１項記載の容器。 3. 本体と、閉鎖蓋とからなり、該閉鎖蓋が分離自在の閉鎖ストリップを含んで なる容器の閉鎖蓋の下に挿入されるための基部であって、 前記基部が、第１の環状の部分１５ａと、該第１の環状の部分１５ａに固着さ れた第２の部分１５ｂと、該開口１７の周辺と第２の自由端とに固着された第１ の端部を有する管状のスパウト部１８とからなり、前記第２の部分には底部を貫 く開口１７とともに形成された凹所 前記管状のスパウト部１８が前記凹所１６の内部で折りたたまれ、折りたたま れた状態から延長された状態に開かれた状態にし得るように配列され、これによ って該スパウト部を貫いて延びる開放した通路を確立してなる ことを特徴とする基部。 【図１】【図２】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 分離自在の閉鎖ストリップ１４を含む表面１３を備えた飲み物または他の液 体のための容器であって、該分離自在の閉鎖ストリップ１４の下で、該容器１０ が、閉鎖ストリップが容器から分離されるとき、外向きに開くスパウト１８を備 えてなることを特徴とする容器。 2. 前記開くスパウト１８が、閉鎖ストリップ１４の下で可撓性を有する閉じる 管状の部材からなることを特徴とする請求の範囲第１項記載の容器。 3. 前記可撓性を有する管状の部材１８が、一端において、容器の側壁の固着さ れた基部１５に形成された開口１７の外周部に固着されてなることを特徴とする 請求の範囲第２項記載の容器。 4. 前記可撓性を有する管状の部材１８が、前記分離自在の閉鎖ストリップ１４ と、基部１５とのあいだに構成された自由空間１６の内部で閉じることを特徴と する請求の範囲第３項記載の容器。 5.請求の範囲第１項、第２項、第３項または第４項記載の飲み物または他の液体 のための容器用の可撓性を有する開いたり、閉じたりするスパウト。 6. 請求の範囲第３項または第４項記載の開いたり、閉じたりする可撓性を有す る可撓性をもつスパウトを備えた飲み物または他の液体のための容器内に挿入さ れるための基部。