JP2001511734A - 車両搭乗者安全装置のための改良型エアバッグ膨張装置 - Google Patents

車両搭乗者安全装置のための改良型エアバッグ膨張装置

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JP2001511734A JP53597898A JP53597898A JP2001511734A JP 2001511734 A JP2001511734 A JP 2001511734A JP 53597898 A JP53597898 A JP 53597898A JP 53597898 A JP53597898 A JP 53597898A JP 2001511734 A JP2001511734 A JP 2001511734A
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メシーナ、ニール・アーサー
オルスザンスキジュ、フェダー
レイツ、ウィリアム・ヒューゴ・ジュニア
ブラウン、スティーブン・ジョセフ
イングラム、ラリー・ステファン
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ジェネラル・ダイナミクス・アーマメント・システムズ・インク
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Abstract

(57)【要約】 エアバッグ膨張装置(10)は、エアバッグに通ずる通気口(90)を備えるケーシング(84)と、ケーシング(84)内に受けるピストン(26)を有する。ピストン(26)は、液体推進剤リザーバ(32)と燃焼室(30)を形成するピストンヘッド(24)を有する。噴射ポート(52)をピストンヘッド(24)に設けている。シールリング(50)は噴射ポート(52)を閉鎖する。起爆されると、シールリング(50)は前方に移動され閉鎖された噴射ポート(52)を開放するので液体椎進剤(32)が燃焼室(30)内に流入し、そこで、アバッグ(104)を膨張させるガスが発生する。

Description

【発明の詳細な説明】 車両搭乗者安全装置のための改良型エアバッグ膨張装置 技術分野 本発明は安全装置に関し、特に、自動車事故の際に搭乗者が大けがを負うこと を防止するために膨張させるエアバッグを利用した消極(パッシブ)安全装置に 関する。 背景技術 従来のシートベルトのように車両搭乗者が意識的な処置をとる必要がある「ア クティブ(積極的)な」安全装置と対照的に搭乗者が何も処置する必要がない「 パッシブ(消極的)な」安全装置は、行政機関、保険業界及び消費者の圧力によ り、今では一般に標準装備品として自動車に搭載されている。最も効率的なパッ シブ安全装置は、大きな衝撃に応答して自動的にエアバッグを急激に(ミリセカ ンド単位で)膨張させることが経験及びテストにより明らかになっている。膨ら んだエアバッグは、事故の衝撃により搭乗者が重大なけがを負うことがないよう に十分な時間搭乗者にクッションを与える。 エアバッグを適時膨張させる機構として基本的に2つのタイプが存在する。1 つのタイプは、リザーバ内に高圧の液化ガスを貯蔵するものである。衝撃を受け た際に、液化ガスは開放され、そして気化してエアバッグを膨張させる。 第2の基本的なタイプのエアバッグ膨張装置は、発熱反応によって急速に多量 のバッグ膨張ガスを生み出すために燃焼する着火可能な推進剤を使う。これまで 、推進剤は固体、あるいは粒子状であり、アルカリ金属アジ化物、酸化第二銅、 ホウ素硝酸塩などのような、低エネルギー組成物で構成されていた。固体推進剤 は圧力下でしまっておく必要がなく、変化する周囲条件の下で長期間にわたって 安定性があり、そして消極安全装置で包装するのに都合が良い。 膨張ガスを発生させる固体又は粒子状の推進剤を用いる代わりに、同目的の液 体推進剤の使用が試みられている。エアバッグ膨張装置で液体推進剤を使う実行 可能なアプローチがGiovanettiに付与された米国特許第5,060,973号、 Mandzy他に付与された米国特許第5,487,561号及びMandzy他により19 96年6月5日に出願された米国特許出願第08/658,436号に開示され ている。エアバッグ膨張装置で液体推進剤を使用することによって与えられる多 数の利点はこれらの特許書類に開示されており、これらの開示は参照のためにこ こに組み入れられる。 車両のドライバーと乗客を守るために、現在エアバッグは、正面衝突の場合の 保護のためにダッシュボード内に、側面衝突の場合の保護のためにドア内に設置 されている。バッグの大きさと膨張係数は特定の装置設置場所に依存し、それぞ れの取付装置は自動車の車両タイプと型に従って変化する。従って、バッグを膨 張させる装置は、特定の装置設置場所に適切なユニークな膨張係数を与えること を満足させるだけではなく、装置の設置場所に特有な利用可能なスペースに納ま るサイズに設計されなければならない。膨張係数に関して、最近の研究により、 特に急激なバッグの膨張は、激しい衝撃の場合に車両搭乗者を守るのではなく、 むしろ、けがをさせ、場合によっては死に至らしめるかもしれないことが判った 。これは特に搭乗者が子供たちの場合である。 発明の要約 本発明の1つの目的は、液体推進剤の燃焼を制御してエアバッグ膨張速度を減 少させ、事故に巻き込まれた車両搭乗者に作用するエアバッグの膨張の衝撃を和 らげるような改良型の膨張装置を供給することである。 この目的を成し遂げるために、本発明の形態によれば、膨張ポートを備えるケ ーシングと、前記ケーシング内に設けられて椎進剤を受ける燃焼室と、前記ケー シング内に設けた少なくとも1つの渦流室とを含んでなるエアバッグ膨張装置が 提供される。エアバッグ膨張装置は、また、ケーシング内に設けられ燃焼室内の 推進剤に着火して燃焼ガスを生成する起爆装置を有し、その生成されたガスは渦 流ポートを通って渦流室に流入し、該渦流室で渦流状に円形に流れ、燃焼ガスが エアバッグを膨張させるために膨張ガスとしてケーシングを出る位置である膨張 ポートに至る途中で渦流室での滞在時間を増やす。 本発明のこの目的は、また、本発明の他の実施態様に従い、エアバッグと流体 連通するための通気口を備えるケーシングと、ケーシング内に設けたシリンダと 、 シリンダ内に摺動自在に受けられたピストンとを含んでなるエアバッグ膨張装置 を与えることによって達成される。ピストンは、液体推進剤を収容するリザーバ を前方に形成しかつ後方に前記ハウジング通気口と流体連通する燃焼室を形成す るピストンヘッドを含む。リザーバと燃焼室との間でピストンポートを通って延 伸する噴射ポートは、シリンダ内に摺動自在に設けられリザーバに曝された表面 を有するシールリングによって常時閉鎖される。エアバッグ膨張装置は更に、車 両の衝突に応答してリザーバを加圧しシールリングを前方に移動させ閉鎖された 噴射ポートを開放し、これにより液体椎進剤を燃焼室に流入させて点火させ、通 気口を通ってエアバッグを膨張させる燃焼ガスが発生させるように作動する起爆 装置を含む。 本発明の目的はまた、別の実施形態によっても達成される。その実施形態にお いて、エアバッグは、ケーシングと、ケーシング内に設けたシリンダと、シリン ダ内に摺動自在に受けたピストンであって、液体推進剤を収容するリザーバを後 方に形成しかつ燃焼室を前方に形成するピストンヘッドと、リザーバと燃焼室と の間でピストンヘッドを通って延伸する常時閉鎖された噴射ポートを備えるピス トンとを有する。エアバッグ膨張装置は更に、ケーシングに設けた第1渦流室で あって、燃焼室と連通する渦流入口ポートと、第1渦流室を囲む第2渦流室と連 通する渦流出口ポートとを含んでなる第1渦流室と、ケーシング内に設けられエ アバッグと連通する膨張ポートを有する。膨張装置は更に、車両の衝突に応答し てリザーバを加圧し噴射ポートを開放し、これにより、液体推進剤を燃焼室に流 入させて点火させ、渦流入口ポートを通って第1渦流室に入り渦流出口ポートを 通って第2渦流室に入り膨張ポートを通ってエアバッグに入る燃焼ガスを発生さ せるように作動する起爆装置を含む。 本発明の別の態様によれば、膨張ポートを備えるケーシングと、ケーシング内 に設けたシリンダと、シリンダ内に摺動自在に受けたピストンであって、液体推 進剤を収容するリザーバを前方に形成しかつ後方に燃焼室を形成するピストンヘ ッドと、リザーバと燃焼室の間でピストンヘッドを通って延伸する常時閉鎖され た噴射ポートと、ピストンヘッドに連結されケーシング端壁を貫通して後方に延 伸するピストンロッドを備えるピストンとを含んでなるエアバッグ膨張装置が与 えられる。ピストンロッドは、キャビティと、キャビティから燃焼室へ続く常時 閉鎖された流路を含む。膨張装置は更に、ピストンロッドキャビティ内に設けら れ車両の衝突に応答して燃焼室を前記流路を介して加圧し、これにより、リザー バ内の流体圧を高めて閉鎖されていた噴射ポートを開放して液体推進剤を噴射ポ ートを介して燃焼室に圧送して点火させ、膨張ポートを通ってエアバッグを膨張 させる燃焼ガスを発生させるように作動する起爆装置を含む。 本発明の装置は、また、自動車に備え付けるように構成したハウジングを含ん でなる車両搭乗者用の消極安全装置の形態とすることもできる。そのハウジング は、第1及び第2区分室を有し、第1区分室に折り畳んだエアバッグを収容し、 第1区分室に収容したエアバッグと連通する膨張装置を第2区分室内に収容して いる。膨張装置は、ケーシングと、ケーシング内に設けたシリンダと、シリンダ 内に摺動自在に設けたピストンであって、液体推進剤を収容するリザーバを後方 に形成しかつ前方に燃焼室を形成するピストンヘッドと、ピストンヘッドに連結 されケーシングの端壁を貫通して後方に延伸するピストンロッドを備えるピスト ンとを含む。ピストンロッドはキャビティ(内部空洞)を与える円筒形であり、 ピストンロッドキャビティと燃焼室の間で流路がピストンヘッドを通って延伸し 、リザーバと燃焼室との間で噴射ポートがピストンヘッドを通って延伸する。膨 張装置は更に、ピストンロッドキャビティ内に収容された固体推進剤と、端壁を 超えて位置するピストンロッドの開放端を介してキャビティ内へ封入されかつ衝 突センサに繋がれた電気的に起爆可能な導火線を含む。車両事故に応答して衝突 センサが作動して導火線の起爆が行われると、固体推進剤が点火され燃焼ガスが 発生し、このガスは流路を通り燃焼室を加圧する。燃焼室が加圧されることによ り、リザーバ内の流体が加圧されるのでリザーバ内の液体推進剤が燃焼室に圧送 され点火されて、ケーシングの膨張ポートを通ってエアバッグを膨張させる燃焼 ガスを発生させる。 本発明のその他の特徴、利点及び目的は以下の説明に記載されており、それら の一部はその説明から明白であるし、一部は発明を実行することにより理解でき るであろう。本発明の目的と利点は、添付の図面はもちろん、以下の詳細な説明 と請求の範囲に特に記載された装置によって理解されかつ得られるであろう。 前述の一般的な説明と次の詳細な説明は例示的、また、説明的なものであって 、請求の範囲の発明をさらに詳しく説明するように意図するものであることが理 解されるであろう。 添付図面は発明をさらに理解するためのものであり、明細書の一部をなし、発 明の望ましい実施態様を示し、明細書と共に発明の原理を説明する役目をなして いる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の実施形態に従って構成したエアバッグ膨張装置の断面図。 図2a及び2bは、図1のエアバッグ膨張装置においてエアバッグ膨張作動の 間に用いることができる渦流ポートの代替構造を示す断面図。 図3は、図1のエアバッグ膨張装置を組み込んだ車両搭乗者用の安全装置の斜 視図。 図4aは、図1のエアバッグ膨張装置の一部分の概略断面図であって、噴射ポ ートを開いてエアバッグの膨張を開始するシールリングの動作を示す断面図。 図4bは、図1のエアバッグ膨張装置の断面図であって、エアバッグの膨張が 完了した際の種々の構成要素の位置を示す断面図。 図5は、従来技術のエアバッグ膨張装置の典型的なエアバッグ圧曲線と、図1 のエアバッグ膨張装置によるエアバッグ圧曲線との比較を示すグラフ。 いくつかの図面において同様の参考番号は同様な部分を示す。 発明の詳細な説明 この実施形態に示すように、本発明のエアバッグ膨張装置(図1において番号 10で示す)は、後部端壁16によって左端が閉鎖されかつ前部端壁18によっ て右端が閉鎖されたシリンダ壁14によって形成されたケーシング12を含む。 両端壁は、例えば、溶接のような適当な方法によって流体漏れが生じないように 定位置に固定されている。この目的のため、端壁にOリングによるシール(後部 端壁16について19で示す)を設けることとしても良い。 ケーシング壁14の内面は、ピストン22を受ける円筒20を与えている。こ のピストン22はピストンヘッド24と、端壁16の中央孔27を通って後方に 延伸するピストンロッド26を有する。端壁16の中央孔27にOリング28を 付設して流体の漏れ防止を図ることが好ましい。ピストンヘッド24の前面29 は、部分的に燃焼室30を形成し、ピストンヘッドの背面は、ピストンロッド2 6及び端壁16と共に、液体推進剤(LP)34を収容する環状リザーバ32を 形成する。前述のGiovanetti及びManydzy他の特許に開示されるように、液体推 進剤は水酸基硝酸アンモニウムベースの液体単元推進薬とすることができる。特 に適した液体椎進剤の組成は、重量比で、オキシダイザーとして水酸基硝酸アン モニウム(HAN)を約60%、燃料としてトリエチル硝酸アンモニウム(TEAN)を約 20%、希釈剤として水を約20%である。 ピストンロッド26の後端に起爆装置又は導火線36が座るための座ぐり、即 ち、テーパを付けた環状ショルダ35を設けている。起爆装置(導火線)は、車 両のバッテリ38に連結された慣性スイッチのような衝突センサ37につながれ ている。導火線36は、スプリングタイプの保持ワッシャ40によって環状プラ グ39を介してショルダ35に押しつけられて流体の漏出が生じないようになっ ている。 円筒状のピストンロッド26によって導火線36の前方に与えられるキャビテ ィ42は、慣性スイッチ(衝突センサ37)を閉じたときに導火線36の電気的 な着火によって起爆されるホウ素硝酸カリウムのような固体推進剤伝爆火薬43 を含む。伝爆火薬の燃焼によるガスはキャビティ42を出てピストンヘッド24 内の流路44を通り燃焼室30内に流入する。この流路44は容易に破断するこ とが可能なシール45によって常時閉鎖されており、伝爆火薬が爆発した際に破 断するように設計されている。シール45は種々の形態を取ることができ、例え ば、裏面に接着剤を塗ったアルミフォイルのパッチとすることができる。 さらに図1において、ピストンヘッド24は、前方に延伸しシールリング50 の摺動動作を受ける円筒支承面49として作用するスカート48を一体的に備え る。このシールリングは、ピストン22の後方への移動ストロークを支持及び案 内するためにシリンダ20の面(ケーシング壁の内面)上を摺動する円筒支承周 面51を与えている。図1に示すピストンにおいて、シールリング50は内側へ 突出した環状のバルブショルダ51aを有し、このバルブショルダは、ピストン ヘッド24の前面29とスカート48の交差部において等しい角度離間してかつ 内側に向けて傾斜するようにピストンヘッド24に穿設された複数のLP噴射ポ ート52を常時閉鎖している。図示の通り、バルブショルダ51aは複数のOリ ング55を備え、これにより、バルブショルダ51aとピストンヘッドスカート 48との間のシール及びバルブショルダ51aとシリンダ20との間のシールを 形成して流体の漏出を防止している。 ほぼカップ形状をなす仕切壁56がケーシング12の右端に押し填めにより挿 入されている。仕切56の開放端は端壁18によって閉鎖され、閉鎖端は燃焼室 30の前方境界を形成している。回旋状の保持スリーブ58は、シリンダの内面 に圧力填めされた大径円筒部59と、小径円筒部60を有し、小径円筒部の後端 部はピストンヘッドスカート48の前端部に接している。シールリング50に形 成された環状の溝63に填め込んだリング62は、組立及び作動の際に該リング の後端位置を定めるピストンヘッドスカート48の前端に接している。図1から わかるように、保持スリーブ部分(大径円筒部)59は、半径方向内側に延伸す る壁64を備え、この壁64の先端は、仕切壁56の段の付いた壁部分65,6 6の間のショルダに接している。保持スリーブ部分59,60は燃焼室の半径方 向の境界を形成し、半径方向内側に延伸した壁64は、仕切壁部分65と、半径 方向に延伸する壁67と共に燃焼室30の前部境界を形成する。 カップ形状の仕切壁56の内部は渦流室(第1渦流室)70を与え、この渦流 室70は仕切壁部分65に等角度で離間して設けた複数の渦流ポート72を介し て燃焼室30に連通している。用語「渦流」は、流体(ガス)が燃焼室30から 渦流室70に入ってきたときに円形あるいは渦巻き流となるようにポート72を 形成することを意味する。この目的のため、図2aにおいて72aで示すように 仕切り壁部分65を斜めに穿孔することによりポート72を形成してガスが仕切 り壁部分の円筒表面にほぼ接触するように渦流室70に流入するようにする。代 替的に、図2aにおいて72bで示すように仕切り壁部分を斜めに打ち抜いて仕 切り壁部分の内面にほぼ接する方向に引き延ばされた金属製の口を生じさせるこ ととしてもよい。さらに別の代替例として、図2aにおいて72cで示すように 仕切り壁部分65に半径方向に穿孔することによりポートを形成することができ る。渦流リング73を渦流室70に挿入し、内側に押し出したルーバー状の開口 73b(ポートの出口端に位置する)を設け、矢印73bで示すようにガスが仕 切り壁部部の内面に接して流れるようにすることもできる。渦流ポート72を設 ける利点を以下に説明する。これらの渦流ポートは破断可能なシールパッチ74 によって常時閉鎖されていることに留意されたい。これらのシールパッチも、ま た、裏面に接着剤が塗布されたアルミフォイルとすることができる。 ガスは、仕切壁66に等角度で離間して配設した複数の渦流ポート76を通っ て渦流室70から環状室78内に入る。渦流ポート76もまた破断可能なシール パッチ74によって常時閉鎖されている。ケーシング壁14に設けた複数の渦流 ポート80を介してガスは環状室78から、外側円筒シェルとケーシング14と の間に設けた環状プレナム82に流入する。好ましくは、編み束ねられたスチー ルメッシュスクリーンのような適当な熱交換材料からなる多孔質メディアのリン グ86をプレナム82に設ける。ガスはリング86を通り、シェル84のエアバ ッグに導かれた複数の通気口90(図3)を通る前に冷却される。 図3は図1の膨張装置10を車両に取り付けた例を示す。車両のダッシュボー ド(又はドア)に取り付けるハウジング100は、折り畳まれて後に膨らますエ アバッグ104をしまっておく区分室102を含む。この区分室はダッシュボー ドカバー106によって閉鎖されている。外側シェル84(図1に表示)を代替 的にハウジング100の膨張装置区分室108に予め設置することができる。エ アバッグと前記両通気口を分離する仕切112に設けた複数の大きな通気口(そ の1つを番号110で示す)は、膨張ガスがシェルの通気口90からエアバッグ 104の開口した口に入ることを許容する。膨張装置10は単にハウジング開口 116を介してシェル84内の作動位置に挿入され、搭乗者消極安全装置が組み 立てられる。 膨張装置10の作動を開始してエアバッグ104を膨張させるために、慣性ス イッチ37(図1)が車両の衝突に応答して閉じ、導火線に着火する。伝爆火薬 43が起爆されピストンロッド26のキャビティ42内の圧力が急激に高くなる 。破断容易なシール45が破れて伝爆火薬の燃焼ガスがピストンヘッド流路44 を通り燃焼室30内に流入する。ピストンヘッドの前面29の表面積は、ピスト ンロッドが存在しているので、ピストンヘッドの背面31の面積より大きいので 、 リザーバ32内のLP流体圧は、ピストンヘッドに対向して作用する力のバラン スを達成するために、燃焼室の流体の圧力よりも大きくなければならない。従っ て、シールリング50は、図4aに示すように、この増大したLP流体圧によっ て前方へ移動され閉鎖されていた噴射ポート52を開放する。LP(液体推進剤 )は次に燃焼室へ圧送され伝爆火薬燃焼ガスによって着火される。LP流体圧は 燃焼室の流体圧に近づいていくが、ピストンヘッドの前後面の表面積の差の数倍 となるように常に燃焼室の流体圧よりも高い。このようにして、LP34をリザ ーバ32から噴射ポート52を通って燃焼室30に圧送する再生的な流体圧力差 を連続的に得ることができる。LPをリザーバから燃焼室に連続的に圧送して自 動的に燃焼させることで、ピストン22を後方に移動させリザーバ内のLPの容 積を減らす。燃焼室へ圧送されたLPの燃焼維持することでエアバッグを膨張さ せる燃焼ガスを発生させることができる。燃焼室に噴射されるLPの圧力降下を 減らすために噴射ポート52は図4aにおいて52aで示すようにえぐられてい ることに留意されたい。 図4bは、ピストン22の後方への移動ストロークの完了を示す。端壁16の くぼみ16aがあるため、ピストンヘッド24は端壁16の内面に着座しLPリ ザーバの体積を実質的にゼロまで減少させる。即ち、すべてのLPを燃焼室内に 噴射できる。ピストンヘッドスカート48の端部における半径方向に突出したリ ップ48aはシールリング50のバルブショルダ51に係合し、シールリングは 、噴射ポート52を閉鎖することなく、ピストン22の後方への移動ストローク の終わりまでピストン22と共に後方へ引っ張られることに留意されたい。従っ て、シールリングは、ピストン22が後方へ移動するストロークの間にピストン 22を支持案内するようにシリンダ20の内面に沿って摺動する環状ベアリング として働く。 燃焼室30でのLPの燃焼が開始したすぐ後に、渦流ポート72を閉鎖してい る破断可能なシール74が破断しLP燃焼ガスが渦流室70内に入る。渦流室7 0内の燃焼ガスが渦(円形)状に流れるので渦流室70内での滞在時間が長くな る。このことは重要な特徴である。なぜならそれはエアバッグの膨張を遅らせる だけではなく、渦流室に流入した燃焼ガスに連行されまだ燃えていない粒子状 のLPが残っており、この残留LPが高温燃焼ガスによって着火されるからであ る。 出口渦流ポート76のサイズ及び数と入口渦流ポート72のサイズ及び数の関 係は、これらの渦流ポートによって課される流体圧チョークポイントを適当にシ フトさせるように適宜決定され、従って、LPの進行性の燃焼作用が達成されエ アバッグが急激に膨らむことを少なくする。 燃焼ガスは第2渦流室78から渦流ポート80を通ってプレナム82に入る。 ガスは次に、エアバッグに導かれた通気口90へ向かう途中に多孔質メディアの リング86を通る間に冷却される。 図5は、本発明の膨張装置10の膨張作動の間に生じた代表的なエアバッグ圧 曲線120を示す。図は横軸に時間(単位はミリセカンド)、縦軸にエアバッグの 圧力をとっている。図からわかるように、エアバッグはほぼ75msで最大圧57 psi(約4Kgf/cm2)に達し完全に膨張している。この圧力曲線の完全膨張点まで の直線的な傾斜部分は、車両搭乗者に対するエアバッグの衝撃が従来技術の固体 推進剤のエアバッグ膨張装置の場合に生じる代表的な圧力曲線122と比較する と、かなり低いことを示している。 発明の原理あるいは範囲から逸脱することなく本発明の車両搭乗者安全置に種々 の変形及び変更をなしうることは当業者によって明白である。従って、本発明は 、添付の請求の範囲内にある変形及び変更、並びに、その同等物を含むことを意 図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オルスザンスキジュ、フェダー アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 01201、ピッツフィールド、アール・アー ル・3、イースト・スロープ・ロード 140 (72)発明者 レイツ、ウィリアム・ヒューゴ・ジュニア アメリカ合衆国、ニュー・ジャージー州 08648、ローレンスビル、アパートメン ト・ビー・ローレンス・ロード 879 (72)発明者 ブラウン、スティーブン・ジョセフ アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 01201、ピッツフィールド、ストロング・ アベニュー 101 (72)発明者 イングラム、ラリー・ステファン アメリカ合衆国、ニュー・ジャージー州 08648、ローレンスビル、ディックス・レ ーン 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. エアバッグに連通する通気口を備えるケーシングと、 前記ケーシング内に設けたシリンダと、 前記シリンダ内に摺動自在に受けるピストンであって、液体推進剤を収容す るリザーバを前部に形成し、後部に前記ケーシング通気口と連通する燃焼室を 形成するピストンヘッドを有するピストンと、 前記リザーバと前記燃焼室との間で前記ピストンヘッドを通って延伸する 噴射ポートと、 前記シリンダ内に摺動自在に受けられ前記リザーバに曝される表面を備え、 前記噴射ポートを常時閉鎖するシールリングと、 車両の衝突に応答して前記リザーバを加圧して前記シールリングを前方に 移動させ前記閉鎖された噴射ポートを開放し、これにより、液体推進剤を燃焼 室に流入させ点火させて、前記通気口を介して前記エアバッグを膨張させる燃 焼ガスを発生させるように作動する起爆装置とを、 含んでなるエアバッグ膨張装置。 2. 請求項1の装置であって、前記ピストンヘッドの前記燃焼室に曝された表 面の表面積は、前記ピストンヘッドの前記リザーバに曝された表面の表面積よ りも大きく、前記起爆装置による前記燃焼室の加圧により前記リザーバ内の流 体圧を高め、前記ピストンが後方に移動して前記リザーバの体積を減少させる ように前記液体推進剤を連続的に前記噴射ポートを介して前記燃焼室に圧送 する装置。 3. 請求項2の装置であって、前記ピストンは、起爆装置を収容したキャビテ ィを備え後方に延伸するピストンロッドをさらに含み、前記ピストンヘッドは 前記キャビティと前記燃焼室の間で延伸する流路をさらに含んでなる装置。 4. 請求項3の装置であって、前記流路を閉鎖し、前記燃焼室を加圧するため に起爆装置が作動した際に破断する破断可能なシールをさらに含んでなる装 置。 5. 請求項4の装置であって、前記ピストンロッドは前記ケーシングの後端壁 を貫通して摺動自在に受けられ、前記起爆装置は、前記ピストンロッドキャビ ティに貯えられた固体推進剤と、前記後端壁を超えて位置する前記ピストンロ ッドの端部を介して前記キャビティ内に封入された電気的に起爆可能な導火 線を含みんでなる装置。 6. 請求項2の装置であって、前記シールリングは前記ピストンヘッドの周面 と前記シリンダの内面との間に摺動自在に受けられている装置。 7. 請求項6の装置であって、前記ピストンヘッド周面は前方に延伸する環状 スカートを備える装置。 8. 請求項7の装置であって、前記ピストンヘッドスカートと前記シールリン グは、半径方向に延伸し常時互いに軸方向に離間した突起であって、前記シー ルリングがピストンヘッドに対して相対的に後方に移動して前記閉鎖された 噴射ポートを開放することを許容し、前記噴射ポートを閉鎖することなく前記 ピストンによって前記シールリングが後方に引かれるように互いに係合し、前 記シールリングが前記ピストンヘッドと前記シリンダ内面との間の摺動ベア リングを与えるように設けた突起を含んでなる装置。 9. 請求項8の装置であって、前記シールリングは、前記ピストンヘッド周面 と前記シリンダ内面との間で流体が漏れることを防止するシール要素を含ん でなる装置。 10. 請求項9の装置であって、前記ケーシングは、前記ピストンヘッドを受け て前記ピストンの後方への移動ストロークを完了させ、かつ、前記リザーバの 容量を実質的にゼロにするくぼみを備える後端壁を含んでなる装置。 11. 請求項6の装置であって、前記ピストンヘッドから離れた前方の位置にお いて前記ケーシング内に設けた仕切壁であって、燃焼ガスが前記ケーシング通 気口へ至る途中に通過する第2室から前記燃焼室を分離する仕切壁を含んで なる装置。 12. 請求項11の装置であって、前記仕切壁は、前記燃焼ガスが前記燃焼室か ら前記第2室に流入する際に前記燃焼ガスが円形状に流れるように構成した 渦流入口ポートを有する装置。 13. 請求項12の装置であって、前記燃焼室内の流体圧が所定の大きさになる まで前記渦流入口ポートを閉鎖する破断容易なシールをさらに含んでなる装 置。 14. 請求項13の装置であって、前記ケーシングの外面と共にプレナムを形成 する外側シェルをさらに含んでなり、前記ケーシング通気口を前記ケーシング の壁に設けた複数の渦流ポート及び前記外側セルに設けた複数の通気口とし て構成した装置。 15. 請求項14の装置であって、前記プレナムに設けられ前記ケーシング壁渦 流ポートから前記外側シェル通気口へ流れる燃焼ガスを冷却する多孔質メデ ィアをさらに含んでなる装置。 16. 請求項15の装置であって、前記仕切壁をカップ形状に設けて前記ケーシ ングの前方端壁によって閉鎖した内部スペースを与え、前記第2室を前記カッ プ形状仕切壁の閉鎖内部空間によって形成した装置。 17. 請求項16の装置であって、前記カップ形状仕切壁は、前記シリンダ内面 と共に、環状の第3室を形成し、前記カップ形状仕切壁に設けた渦流出口ポー トは前記プレナムに至る途中で前記第2室から前記第3室に流入する燃焼ガ スを通過させる装置。 18. 請求項17の装置であって、前記ケーシングの内側に嵌合された保持リン グであって、前記第3室の後部境界を形成する前端部と、前記ピストンの前方 位置を形成する後端部を備える保持リングをさらに含んでなる装置。 19. ケーシングと、 前記ケーシング内に設けたシリンダと、 前記シリンダ内に摺動自在に受けたピストンであって、液体推進剤を収容す るリザーバを後部に形成しかつ前部に燃焼室を形成するピストンヘッドと、前 記リザーバと前記燃焼室との間で前記ピストンヘッドを通って延伸する常時 閉鎖された噴射ポートを備えるピストンと、 前記ケーシング内に設けられ前記燃焼室と連通する渦流入口ポートと渦流 出口ポートとを備える第1渦流室と、 前記第1渦流室を囲み前記渦流出口ポートと連通する第2渦流室と、 前記ケーシングの壁に設けられエアバッグと連通する膨張ポートと、 車両の衝突に応答して、前記リザーバを加圧して前記噴射ポートを開放し、 それにより、液体推進剤を前記燃焼室に流入させ点火させ、前記渦流入口ポー トを通って前記第1渦流室に入り、前記渦流出口ポートを通って前記第2渦流 室に入り、前記膨張ポートを通ってエアバッグに入る燃焼ガスを発生させるよ うに作動する起爆装置とを、 含んでなる装置。 20. 請求項19の装置であって、前記渦流入口ポートを閉鎖し、前記燃焼室内 の流体の圧力が高まったときに破断する破断容易なシールをさらに含んでな る装置。 21. 請求項20の装置であって、前記ピストンヘッドの前記燃焼室に曝された 表面の面積は、前記ピストンヘッドの前記リザーバに曝された表面の面積より も大きく、そのため、前記起爆装置によって前記燃焼室が加圧されたことによ り、前記リザーバ内の流体圧を高めて前記液体推進剤を前記噴射ポートを介し て前記燃焼室内へ連続的に圧送し前記ピストンを後方に移動させて前記リザ ーバの容積を減少させるように設けた装置。 22. 請求項21の装置であって、前記ケーシングと共に環状プレナムを形成す る外側シェルをさらに含んでなり、前記ケーシング膨張ポートを前記ケーシン グ壁に設けた複数の膨張渦巻きポート及び前記外側シェルに設けて前記エア バッグに導かれた複数の通気口として構成した装置。 23. 請求項22の装置であって、前記プレナム内に設けた多孔質のメディアリ ングであって、該メディアリングを通り前記ケーシング渦流ポートから前記外 側シェル通気口に流れる燃焼ガスを冷却するメディアリングをさらに含んで なる装置。 24. 請求項23の装置であって、前記第1渦流室を前記ケーシングの内側に嵌 合されたカップ形状の仕切壁によって形成し、前記第2渦流室を前記カップ形 状の仕切壁と前記ケーシング壁の間に設けた装置。 25. 請求項24の装置であって、前記ケーシングの内側に嵌合され前記燃焼室 と前記第2渦流室との間の境界を形成するように前記カップ形状の仕切壁に 接する半径方向に延伸する前端部を有する保持リングをさらに含んでなる装 置。 26. 膨張ポートを備えるケーシングと、 前記ケーシング内に設けたシリンダと、 前記シリンダ内に摺動自在に受けられたピストンであって、液体推進剤を収 容するリザーバを前部に形成し、後部に燃焼室を形成するピストンヘッドと、 前記リザーバと前記燃焼室との間で前記ピストンヘッドを通って延伸し常時 閉鎖された噴射ポートと、前記ピストンヘッドに連結されケーシング端壁を貫 通して後方に延伸するピストンロッドであって、キャビティと、前記キャビテ ィから前記燃焼室に通じる常時閉鎖された流路を備えるピストンロッドとを 有するピストンと、 前記ピストンロッドキャビティ内に設けられ車両の衝突に応答して作動す る起爆装置であって、前記燃焼室を前記流路を介して加圧し前記リザーバ内の 流体圧を高めて前記閉鎖された噴射ポートを開放し、液体推進剤を前記噴射ポ ートを介して前記燃焼室に圧送して着火させて、前記膨張ポートを通ってエア バッグを膨張させる燃焼ガスを発生させるように作動する起爆装置とを、 含んでなるエアバッグ膨張装置。 27. 請求項26の装置であって、前記ピストンヘッドの前記燃焼室に曝された 表面の面積は、前記ピストンヘッドの前記リザーバに曝された表面の面積より も大きく、そのため、前記起爆装置による前記燃焼室の加圧により、前記リザ ーバ内の流体圧を高めて前記液体推進剤を前記噴射ポートを介して前記燃焼 室へ連続的に圧送して前記ピストンを後方に移動させ前記リザーバの容積を 減少させる装置。 28. 請求項27の装置であって、前記起爆装置は、前記ピストンロッドキャビ ティ内に貯えられた固体推進剤と、前記端壁を超えた位置に位置する前記ピス トンの端部を介して前記キャビティ内に封入され電気的に着火可能な導火線 とを含んでなる装置。 29. 請求項28の装置であって、前記ピストンロッドは前記キャビティを与え る細長い円筒形である装置。 30. 第1及び第2区分室を備え自動車に取り付け可能に設けたハウジングと、 前記第1ハウジング区分室に折り畳んだ状態で格納したエアバッグと、 前記第2ハウジング区分室内に配設され前記第1ハウジング区分室のエア バッグと連通する膨張装置であって、 ケーシングと、 前記ケーシング内に設けたシリンダと、 前記シリンダ内に摺動自在に受けたピストンであって、液体推進剤を収容す るリザーバを後方に形成しかつ前方に燃焼室を形成するピストンヘッドと、前 記ピストンヘッドに連結され前記ケーシングの端壁を通って後方に延伸し内 部にキャビティを形成した円筒ピストンロッドと、前記ピストンロッドと前記 燃焼室との間で前記ピストンヘッドを通って延伸する流路を備えるピストン と、 前記リザーバと前記燃焼室との間で前記ピストンヘッドを通って延伸する 噴射ポートと、 衝突センサと、 前記ピストンロッドキャビティ内に貯えられた固体推進剤と、前記端壁を超 えた位置に位置する前記ピストンロッドの開放端を介して前記キャビティ内 に封入された電気的に着火可能で前記衝突センサに繋がれた導火線とを備え る起爆装置であって、車両の衝突に応答して、前記固体推進剤を起爆し、前記 流路を通って前記燃焼室を加圧する燃焼ガスを生成し、前記燃焼室の加圧によ り、液体推進剤を前記リザーバから前記燃焼室へ連続的に圧送して着火させ、 前記ケーシングの前記膨張ポートを通って前記エアバッグを膨張させる燃焼 ガスを発生させるように作動する起爆装置とを有する膨張装置とを、 含んでなる消極搭乗者安全装置。 31. 請求項30の装置であって、前記膨張装置は、前記流路を閉鎖する破断容 易なシールであって、前記ピストンロッドキャビティ内に貯えられた前記固体 推進剤の点火に応答して破断されるシールをさらに含んでなる装置。 32. 請求項31の装置であって、前記膨張装置は、前記ピストンヘッドの周面 と前記シリンダの内面との間に摺動自在に受けたシールリングであって、前記 噴射ポートを閉鎖する位置に常時位置され、前記リザーバ内の流体の上昇した 圧力によって前方に移動されて前記閉鎖された噴射ポートを開放するシール リングをさらに含んでなる装置。 33. 請求項32の装置であって、前記膨張装置は、前記燃焼室と連通し円周方 向に離間する複数の渦流入口ポートと、渦流出口ポートとを備える第1渦流室 と、前記第1渦流室を囲み前記渦流出口ポートを介して前記第1渦流室と連通 する第2渦流室とを含んでなる装置。 34. 請求項33の装置であって、前記膨張装置は、前記ケーシングの外面と共 に、環状プレナムを形成する外側シェルをさらに含んでなり、複数の膨張渦流 ポート、及び前記エアバッグに連通する前記外側シェルに設けた複数の通気口 として形成した前記ケーシング膨張ポートを介して前記環状プレナムを前記 第2渦流室と連通させた装置。 35. 請求項34の装置であって、前記膨張装置は、前記プレナム内に配設され て前記膨張渦流ポートから前記外側シェル通気口に流れる燃焼ガスを冷却す る多孔質メディアリングをさらに含んでなる装置。 36. 膨張ポートを備えるケーシングと、 前記ケーシング内に設けられ推進剤を受ける燃焼室と、 前記ケーシング内に設けられ渦流ポートを備える少なくとも1つの渦流室 と、 前記燃焼室内の前記推進剤を着火させ、前記渦流ポートを通って前記渦流室 に流入する燃焼ガスを発生させる起爆装置であって、前記渦流室において前記 燃焼ガスを渦状又は円形状に流して、エアバッグを膨張させる膨張ガスとして 前記ケーシングから出る出口である膨張ポートへ向かう途中の滞在時間を長 くする起爆装置とを、 含んでなるエアバッグ膨張装置。 37. 請求項36の装置であって、前記少なくとも1つの渦流室は、複数の渦流 入口ポートと、該渦流入口ポートから離間して設けた複数の渦流出口ポートと を備える第1渦流室であり、前記エアバッグ膨張装置は前記第1渦流室を囲む 第2渦流室をさらに有し、前記燃焼ガスは前記燃焼室から前記渦流入口ポート を通って前記第1渦流室に入り、前記第1渦流室から前記渦流出口ポートを通 って前記第2渦流室に入り、前記第2渦流室から前記エアバッグに入るように 設けた装置。 38. 請求項37の装置であって、前記膨張ポートは膨張渦流ポートを有し、前 記膨張装置は前記ケーシングから半径方向に離間して前記ケーシングを囲ん で環状プレナムを形成する外側シェルをさらに含んでなり、前記膨張渦流ポー トを出た前記燃焼ガスは前記プレナムを通って、前記エアバッグに連通する通 気口を出る装置。 39. 請求項38の装置であって、内部を通る前記燃焼ガスを冷却するために、 前記膨張渦流ポートと前記出口通気口との間のプレナム内に設けた多孔質メ ディアをさらに含んでなる装置。
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