JP2001511649A - サイトカインレセプターガンマ鎖のペプチド模倣物 - Google Patents

サイトカインレセプターガンマ鎖のペプチド模倣物

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JP2001511649A JP53492398A JP53492398A JP2001511649A JP 2001511649 A JP2001511649 A JP 2001511649A JP 53492398 A JP53492398 A JP 53492398A JP 53492398 A JP53492398 A JP 53492398A JP 2001511649 A JP2001511649 A JP 2001511649A
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コーンゴールド,ロバート
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Abstract

(57)【要約】 サイトカインまたはヘテロ二量体サイトカインレセプターのγ鎖パートナーレセプター鎖と相互作用するγ鎖上のループ模倣するペプチドを開示する。当該ペプチドは、5−25アミノ酸残基からなり、γ鎖を含むレセプターに結合するサイトカインのサイトカイン:レセプター結合によって仲介されるシグナル伝達を阻害する。当該ペプチドを含む医薬用組成物を開示する。γ鎖を含むレセプターに結合するサイトカインのサイトカイン:レセプター結合によって仲介されるシグナル伝達を阻害するための方法、サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性を制御する方法、サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性によって特徴付けられる疾患、障害または状態に病む患者を治療するための方法、ならびに、サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性によって特徴付けられる状態を予防する方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 サイトカインレセプターガンマ鎖のペプチド模倣物発明の分野 本発明は、いくつかのサイトカインレセプターにより共有されているガンマ鎖 を模倣する構造および機能を持つ分子に関する。本発明はサイトカイン活性およ びサイトカイン仲介機能を調節するためのそのような分子の使用に関している。発明の背景 IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−13およびIL−15のレ セプターを含む関連サイトカインレセプターのファミリーは、最大のリガンド誘 導レセプター結合およびシグナリングのための共通タンパク質鎖、γ−鎖を共有 していることが報告されている。γ−鎖は成長ホルモン、エリスロポエチン、I L−3、IL−2、IL−4、IL−7、IL−6およびGM−CSFのレセプ ターを含むサイトカインレセプタースーパーファミリーの一員である。γ−鎖は 、構造的相同性を共有するフィブロネクチン タイプIIおよびCKR−SFドメ インを持つ64kdタンパク質である。 ヒト成長ホルモンレセプターの結晶構造はdeVos et al.,199 2 Science 255:306−312(本明細書において援用される) に報告されており、レセプターはホモダイマーを形成してリガンドを結合および シグナルを誘導することを示している。IL−4のレセプターはIL−4αおよ びγ−鎖から成るヘテロダイマーの形で存在していることが示されている。ヒト IL−4:IL−4レセプター相互作用のモデルがGustchia,A.et al.,1995 PROTEINS:Structure,Functio and Genetics 21:140−148(本明細書において援用 される)に報告されている。 サイトカイン:レセプター複合体は多くの免疫応答の非常に重要なメディエー ターである。例えば、T細胞増殖および分化は一部IL−2、IL−4、IL− 7、IL−9およびIL−15により調節されている。これらのサイトカインは また同様に他の免疫学的機能において役割を果たしていることも報告されている 。 γ−鎖無しでは、普通はγ−鎖と複合体を形成するサイトカインレセプターの リガンド結合効率が低下し、標的細胞へのシグナルの伝達が少なくなる。γ−鎖 が中心的役割をなす証拠には、このレセプターの突然変異が重度の複合型免疫不 全の原因因子であることが示された発見が挙げられる。最近、Boussiot is,V.A.et al.,1994 Science 266:1039− 1047(本明細書において援用される)は種々の手段によりこのレセプターを 通したシグナリングでT細胞アネルギーの進展を阻止できることを示している。 免疫系細胞の機能および活性は、成長および増殖を誘導するシグナリングでの ようにサイトカイン:レセプター相互作用により調節および方向付けられる。T 細胞およびB細胞の活性化は、ヘテロダイマー中にγ−鎖を含むレセプターが関 係するサイトカイン:レセプター相互作用を含むサイトカイン:レセプター相互 作用により調節される。 サイトカイン:レセプター相互作用により仲介される免疫応答を効果的に阻害 できる医薬組成物が必要とされている。サイトカインが仲介する細胞活性化、機 能、成長および/または増殖を阻害する方法が必要とされている。γ−鎖を含む レセプターが関係するシグナリングを効果的に阻害できる医薬組成物が必要とさ れている。免疫異常または望ましくない免疫学的活性が関係する状態、疾患また は障害を持つ患者を治療的にまたは予防的に処置するため、免疫応答を阻害また は抑制できる組成物および方法が必要とされている。発明の概要 本発明はサイトカインまたはγ−鎖を含むヘテロダイマーサイトカインレセプ ター中のγ−鎖の相手と相互作用するγ−鎖上ループのペプチド模倣物に関して いる。本発明のペプチドはヒトおよびマウスγ−鎖配列に基づいている。ヒトお よびマウスγ−鎖に対する配列相同性が高いため(71%同一および82%類似 )、一つの種から次の種への翻訳をより直接的にしている。 本ペプチド模倣物はサイトカインまたは相手のレセプターへ結合してサイトカ イン活性を阻害する。共通γ−鎖の阻害剤はIL−2、IL−4、IL−7、I L−9、IL−13およびIL−15の各々のレセプターに結合することにより それらの機能を阻害する。それ故、これらのサイトカインが仲介する事柄の阻害 は、多数の自己免疫疾患および種々の型の移植法に続く移植片拒否反応、ならび にT細胞および/またはB細胞の過増殖に関連する疾患の防止または処置に有益 である免疫抑制応答を導く。例えば、多くのリンパ腫はこれらのいくつかのサイ トカイン(T細胞リンパ腫はIL−2およびB細胞リンパ腫はIL−4)に依存 して増殖する。 本発明は以下の5から25のアミノ酸から成るペプチドであって:配列ID番 号:1 IQLYQTF、配列ID番号:2 IHLYQTF、配列ID番号: 3 CLQYLV、配列ID番号:4 CLEHLV、配列ID番号:5 CL QYLT、配列ID番号:6 CLEHLT、配列ID番号:7 CLQYLY Q、配列ID番号:8 CLEHLTQ、配列ID番号:9 PIAGSSQQ 、配列ID番号:36 PICGSSQQ、配列ID番号:10 PLCGSA QH、配列ID番号:11 PLAGSAQH、配列ID番号:12 NHEP RFLS、配列ID番号:13 DYRHKFSL、配列ID番号:14 LN LQNL、配列ID番号:15 LKLQNL、配列ID番号:16 NLSE SQL、配列ID番号:17 KLSEQL、あるいは上記配列において一つも しくはそれ以上の保存的置換を伴うアミノ酸配列、ここにおいてペプチドはサイ トカイン仲介シグナル伝達を阻害する、を含む当該ペプチドに関する。 本発明のペプチドは好適には制限されたコンホメーションを持っており、最も 好適には環状である。好適な態様において、環状ペプチドの生成を生じるジスル フィド結合を形成させるためにペプチドの末端にシステイン残基が提供される。 本発明のいくつかの態様に従うと、ペプチドは:配列ID番号:18 CIQL YQTFC、配列ID番号:19 CIHLYQTFC、配列ID番号:20 CLQYLVC、配列ID番号:21 CLEHLVC、配列ID番号:22 CLQYLTC、配列ID番号:23 CLEHLTC、配列ID番号:24 CLQYLTQC、配列ID番号:25 CLEHLTQC、配列ID番号:2 6 CPIAGSSQQC、配列ID番号:37 CPICGSSQQC、配列 ID番号:27 CPLCGSAQHC、配列ID番号:28 CPLAGSA QHC、配列ID番号:29 CNHEPRFLSC、配列ID番号:30 C DYRHKFSLC、配列ID番号:31 CLNLQNLC、配列ID番号: 32 CLKLQNLC、配列ID番号:33 CNLSESQLC、配列ID 番号:34 CKLSESQLCおよびそれらの誘導体ペプチドから成る群より 選択される。誘導体ペプチドは一つまたはそれ以上の保存的置換を含むアミノ酸 配列から成っている。保存的置換とは以下のものを含んでいる: IはV、AまたはLで置換できる; QはNで置換できる; LはV、AまたはIで置換できる; YはFで置換できる; VはI、AまたはLで置換できる; SはTで置換できる; AはV、IまたはLで置換できる; NはQで置換できる; EはDで置換できる; FはYで置換できる; DはEで置換できる;および IはV、AまたはLで置換できる。 いくつかの好適な態様において、配列ID番号:3 CLQYLVおよび配列 ID番号:4 CLEHLVの配列中のVは水溶液への溶解性を改良するために Tで置換されている。従って、ペプチド配列ID番号:22 CLQYLTC、 配列ID番号:23 CLEHLTC、配列ID番号:24 CLQYLTQC 、配列ID番号:25 CLEHLTQCが提供される。 本発明のペプチドはマウスまたはヒトサイトカインレセプター共通ガンマ鎖の 配列から誘導される。 ペプチドはマウスサイトカインレセプターガンマ共通鎖残基配列ID番号:1 IQLYQTF(100−106)、配列ID番号:3 CLQYLV(161 −166)、PICGSSQQ(207−214)、配列ID番号:12 NH EPRFLS(181−188)、配列ID番号:14 LNLQNL(124 −129)、配列ID番号:16 NLSESQL(142−148)およびヒ トサイトカインレセプターガンマ共通鎖からの対応する配列、即ち、配列ID番 号:2 IHLYQTF、配列ID番号:4 CLEHLV、配列ID番号:1 1 PLAGSAQH、配列ID番号:13 DYRHKFSL配列ID番号: 15 LKLQNLおよび配列ID番号:17 KLSEQLに対応している。 ペプチド、配列ID番号:18 CIQLYQTFC、配列ID番号:19 CIHLYQTFC、配列ID番号:20 CLQYLVC、配列ID番号:2 1 CLEHLVC、配列ID番号:26 CPIAGSSQQC、配列ID番 号:37 CPICGSSQQC、配列ID番号:27 CPLCGSAQHC 、配列ID番号:28 CPLAGSAQHC、配列ID番号:29 CNHE PRFLSC、配列ID番号:30 CDYRHKFSLC、配列ID番号:3 1 CLNLQNLC、配列ID番号:32 CLKLQNLCはリガンドと相 互作用すると予想されるサイトカインレセプターガンマ共通鎖の領域を模倣して 形成され、ペプチド、配列ID番号:33 CNLSESQLC、配列ID番号 :34 CKLSESQLCはガンマ鎖が結合して活性レセプター複合体として のヘテロダイマーを形成する、他のサイトカインレセプター鎖と相互作用すると 予想されるサイトカインレセプターガンマ共通鎖の領域を模倣して形成された。 本発明によれば、本発明のペプチドはガンマ鎖を含むサイトカインレセプター が関係するサイトカイン仲介シグナリングを阻害する。サイトカインIL−2、 IL−4、IL−7、IL−9、IL−13およびIL−15は各々ガンマ鎖を 含むレセプター複合体と相互作用する。従って、本発明のペプチドはIL−2、 IL−4、IL−7、IL−9、IL−13およびIL−15シグナリングを阻 害するために使用できる。この阻害を通して、本発明のペプチドは免疫学的応答 および機能を抑制するために有用である。例えば、これらのサイトカインは、細 胞が生長、増殖および/または因子(サイトカインまたは抗体を含む他の分子) を放出するように誘導される免疫学的活性に関係している。本発明のペプチドは これらの活性を阻害するために使用できる。 T細胞および/またはB細胞増殖の阻害は、白血病、リンパ腫、移植片対宿主 疾患および他の移植片拒絶、アレルギー、喘息、並びにリウマチ様関節炎、狼瘡 、多発性硬化症および重症筋無力症のような自己免疫および炎症性疾患を含む( これらに制限されるわけではない)多くの疾患および状態の処置に有用である。 本発明のペプチドはまた、B細胞およびT細胞の発育を阻害でき、および/また はT細胞およびB細胞が物質を放出するのを阻害できる。従って、免疫系に関係 する細胞発育および/または増殖および/または細胞機能を阻害することにより 、本ペプチドは免疫系を抑制するために有用であり得る。。 本発明は免疫系の細胞に関係するまたは仲介される疾患を防止および処置する 方法に関している。本発明のいくつかの態様に従うと、免疫系細胞の望まれない 機能、活性、生長または増殖が関係する疾患を持つ患者に治療効果を発揮するの に十分なように、免疫機能を抑制するのに十分な量で本発明の化合物が患者に投 与される。本発明のいくつかの態様に従うと、免疫系細胞の望まれない機能、活 性、生長または増殖が関係する疾患、障害または状態の危険性を持つ患者に防止 効果を発揮するのに十分なように、免疫機能を抑制するのに十分な量で本発明の 化合物が患者に投与される。図面の簡単な説明 図1A−1Dは、外因性サイトカインIL−2またはIL−4に対する細胞応 答における実施例1に記載したような本発明のペプチドガンマ−4およびガンマ −5の影響を決定するため、それらのペプチドを試験している実施例1に記載し た実験からのデータを示している。使用された細胞株はペプチド不在下で増殖し た。ペプチドの添加は、IL−4の添加に応答した細胞増殖を阻害すること、お よびそのような阻害は用量依存性であることをデータは示している。 図2は外因性マウスIL−4に対する細胞応答における実施例1に記載したよ うな本発明のペプチドの影響を決定するため、それらのペプチドを試験している 実施例1に記載した実験からのデータを示している。使用された細胞株はペプチ ド不在下で増殖した。ペプチドの添加は、mIL−4の添加に応答した細胞増殖 を阻害すること、およびそのような阻害は用量依存性であることをデータは示し ている。 図3は外因性マウスIL−2に対する細胞応答における実施例1に記載したよ うな本発明のペプチドの影響を決定するため、それらのペプチドを試験している 実施例1に記載した実験からのデータを示している。使用された細胞株はペプチ ド不在下で増殖した。 図4は混合リンパ球応答(実施例2に記載されているようなMLRアッセイ) を阻害する、実施例1に記載したような本発明のペプチドの能力を試験している 実施例1に記載された実験からのデータを示している。 図5はCH12.CX増殖を阻害する、実施例1に記載したような本発明のペ プチドの能力を試験している実施例1に記載された実験からのデータを示してい る。 図6A−6Fは種々の細胞株のサイトカイン仲介活性を阻害する、実施例1に 記載したような本発明のペプチドの能力を試験している実施例2に記載された実 験からのデータを示している。 図7はヒトIL−4仲介活性を阻害する、実施例1に記載したような本発明の ペプチドの能力を試験している実施例2に記載された実験からのデータを示して いる。 図8はインビボでの細胞のサイトカイン仲介活性を阻害する、実施例1に記載 したような本発明のペプチドの能力を試験している実施例2に記載された実験か らのデータを示している。発明の詳細な説明 本発明はサイトカインレセプター共通ガンマ鎖の分子表面と同様の分子表面を 持つ分子に関している。本発明のペプチドは、通常ガンマ鎖と相互作用してシグ ナル伝達を生じる分子と相互作用する。一つの考えに縛られるのを望んでいるわ けではないが、本発明のペプチドはサイトカインと結合することにより、あるい は機能性レセプター複合体を形成するためにガンマ鎖とヘテロダイマーを形成す るサイトカインレセプター鎖と結合することによりサイトカイン:レセプター結 合を阻害することによって、シグナル伝達を阻害しているようである。 本発明のいくつかの態様に従うと、本発明は次式により表すことができる: R1−R2−R3−R4−R5 式中: R1、R2、R3、R4およびR5は一緒にして5−25アミノ酸またはそれ未満 であり、および R1は結合部分であり、好適にはシステインまたはペニシラミンであり; R2は0−10のアミノ酸であり、好適には0アミノ酸であり; R3は配列ID番号:1 IQLYQTF、配列ID番号:2 IHLYQT F、配列ID番号:3 CLQYLV、配列ID番号:4 CLEHLV、配列 ID番号:5 CLQYLT、配列ID番号:6 CLEHLT、配列ID番号 :7 CLQYLTQ、配列ID番号:8 CLEHLTQ、配列ID番号:9 PIAGSSQQ、配列ID番号:36 PICGSSQQ、配列ID番号: 10 PLCGSAQH、配列ID番号:11 PLAGSAQH、配列ID番 号:12 NHEPRFLS、配列ID番号:13 DYRHKFSL、配列I D番号:14 LNLQNL、配列ID番号:15 LKLQNL、配列ID番 号:16 NLSESQL、配列ID番号:17 KLSEQLまたは一つまた はそれ以上の保存的置換を持つそのようなアミノ酸配列であり; R4は0−10のアミノ酸であり、好適には0アミノ酸であり;および R5は結合部分である、好適にはシステインまたはペニシラミンである。 R1はシステインまたはペニシラミンであるのが好適である。R1はシステイン であるのがより好適である。 R2は0アミノ酸であるのが好適である。 R3は配列ID番号:1 IQLYQTF、配列ID番号:2 IHLYQT F、配列ID番号:3 CLQYLV、配列ID番号:4 CLEHLV、配列 ID番号:5 CLQYLT、配列ID番号:6 CLEHLT、配列ID番号 :7 CLQYLTQ、配列ID番号:8 CLEHLTQ、配列ID番号:9 PIAGSSQQ、配列ID番号:36 PICGSSQQ、配列ID番 号:10 PLCGSAQH、配列ID番号:11 PLAGSAQH、配列I D番号:12 NHEPRFLS、配列ID番号:13 DYRHKFSL、配 列ID番号:14 LNLQNL、配列ID番号:15 LKLQNL、配列I D番号:16 NLSESQLまたは配列ID番号:17 KLSEQLである のが好適である。 好適には保存的置換は、I、V、AおよびLが交換可能であり、QおよびNが 交換可能であり、YおよびFが交換可能であり、SおよびTが交換可能であり、 およびEおよびDが交換可能であるのが好適である、ものを含む。 R4は0−1アミノ酸であるのが好適である。R4は0アミノ酸であるのが好適 である。 R5はシステインまたはペニシラミンであるのが好適である。R5はシステイン であるのがより好適である。 好適な態様において、化合物は配列ID番号:18 CIQLYQTFC、配 列ID番号:19 CIHLYQTFC、配列ID番号:20 CLQYLVC 、配列ID番号:21 CLEHLVC、配列ID番号:22 CLQYLTC 、配列ID番号:23 CLEHLTC、配列ID番号:24 CLQYLTQ C、配列ID番号:25 CLEHLTQC、配列ID番号:26 CPIAG SSQQC、配列ID番号:27 CPLCGSAQHC、配列ID番号:28 CPLAGSAQHC、配列ID番号:29 CNHEPRFLSC、配列I D番号:30 CDYRHKFSLC、配列ID番号:31 CLNLQNLC 、配列ID番号:32 CLKLQNLC、配列ID番号:33 CNLSES QLC、配列ID番号:34 CKLSESQLCである。 本発明は、5−25アミノ酸であり、およびヒトまたはマウスサイトカインレ セプターガンマ共通鎖由来のアミノ酸配列を含む合成ペプチドを提供する。いく つかの態様において非ガンマ鎖アミノ酸配列が提供される。ペプチドはコンホメ ーション的に制限されており、一般には環化されている。いくつかの態様におい て、コンホメーション的制限の目的で非ガンマ鎖配列が含まれている。ガンマ鎖 および非ガンマ鎖配列の両方を含む態様において、本発明のペプチドのアミノ酸 配列の少なくとも20−25%はガンマ鎖から誘導されている。本発明のペプチ ドアミノ酸配列の約20−25%より多くがガンマ鎖から誘導されていることが 好適であり、より好適には30−40%およびより好適には50%以上である。 いくつかの態様において、ガンマ鎖から誘導された本発明のペプチドアミノ酸配 列のパーセントは約60%または約75%またはそれ以上である。 本発明のペプチドは以下の既知の技術により合成できる。都合よくは、最初に Merrifield(1963)J.Am.Chem.Soc.15:214 9−2153に記載された固相合成法を用いて本ペプチドが合成できる。他のペ プチド合成技術は、例えば、Bodanszky et.al.,Peptid e Synthesis ,John Wiley & Sons,第2版(19 76);Kent and Clark−Lewis,Synthetic P eptides in Biology and Medicine ,p.29 5−358,eds,Alitalo,K.,Partnen,P.and V akeri,A.,Elsevier Science Publishers (Amsterdam,1985);ならびに当業者には既知の他の参考文献に みることができる。ペプチド合成技術の総説はJ.Stuart and J. D.Young,Solid Phase Peptide Synthlia ,Pierce Chemical Company,Rockford,IL (1984)にみることができる。The Proteins,第II巻,第3版 ,p.105−237,Neurath,H.et.al.,Eds.,Aca demic Press,New York,NY(1976)に記載されてい るような溶液法によるペプチド合成もまた使用されるであろう。そのような合成 に使用するための適した保護基は上記のテキストならびにJ.F.W.Mc O mie,Protective Groups in Organic Che mistry ,Plenum Press,New York,NY(1973 )にみることができる。 一般にこれらの合成法には、伸長しているペプチド鎖への一つまたはそれ以上 のアミノ酸残基または適した保護アミノ酸残基の連続的付加を含んでいる。通常 、第一のアミノ酸残基のアミノかまたはカルボキシル基は適した、選択的に除 去可能な保護基により保護されている。異なった選択的に除去可能な保護基が、 リジンのような反応性側鎖を含んでいるアミノ酸に対して利用される。 例えば、固相合成を用いると、保護または誘導体化アミノ酸はその非保護カル ボキシルまたはアミノ基を通して不活性固相保持体へ結合される。アミノまたは カルボキシルの保護基が次に選択的に除去され、適切に保護された、相補的(ア ミノまたはカルボキシル)基を持っている配列の次のアミノ酸が混合され、すで に固相保持体へ結合されている残基と反応させる。この新しく付加されたアミノ 酸残基からアミノまたはカルボキシルの保護基が次に選択的に除去され、続いて 次のアミノ酸(適切に保護された)が加えられる、以下同じ。すべての所望のア ミノ酸が適切な配列に連結された後、残っている末端および側鎖保護基(および 固相保持体)が連続的にまたは同時に除去されて最終ペプチドが提供される。本 発明のペプチドには好適にはベンジル化またはメチルベンジル化アミノ酸はない 。そのような保護基部分は合成の過程で使用されても良いが、それらはペプチド が使用される前に除去される。別の所で説明されるように、コンホメーションを 抑制する分子内結合を形成させるために追加の反応が必要とされる場合もある。 本ペプチドはまた組換えDNA技術によっても調製できるが、そのような方法 は精製および続いてのコンホメーション的にペプチドを抑制するための化学的修 飾が必要であるため好適ではない。 Lアミノ酸を含むペプチドに加え、本発明に従った医薬組成物はDアミノ酸か ら作製されたペプチドを含んでも良い。分解に関連するほとんどの酵素は四面体 アルファ炭素を認識するので、酵素認識および続いての切断を避けるため、D− アミノ酸が利用された。我々のコンピューター研究は、アミノ酸配列順序を逆に し、D−アミノ酸を適用することにより、ペプチドの同一の折りたたまれた表現 が達成されることを示している。それ故、Dアミノ酸を含むペプチドは分解に対 する感受性が低い。 アミノ酸配列における保存的置換が行われてもよい。当業者はCD8アミノ酸 のための保存的置換を含む本発明の化合物を容易に設計できる。例えば、アミノ 酸置換のためのDayhof規則(Dayhof,M.D.(1978)Na t.Biomed.Res.Found .,Washington,D.C.第 5巻,補3)と称される規則に従って、ペプチド配列中のアミノ酸残基は同じ様 なアミノ酸残基で置換されていてもよい。そのような置換はよく知られており、 各々のアミノ酸の電荷および構造特性に基づいている。 合成されたペプチドは、それらの部分がガンマ鎖中で存在している幾何学的形 を模倣するために環化されてもよい。環化はシステイン残基間のジスルフィド架 橋により促進されてもよい。あるいは、ペプチドのアミノまたはカルボキシ末端 のまたは近傍のアミノ酸残基のようなペプチドアミノ酸間の共有結合(アミド結 合のような)によりペプチドが環化されてもよい。 本発明の医薬組成物で使用するためのペプチドは本明細書で述べられたガイド ラインに従っておよびよく知られた過程を用いて設計されうる。ペプチド合成お よびそれらの環化は標準技術および容易に入手可能な出発物質を用いてルーチン 的に実施できる。 本発明は、T細胞またはB細胞の生長、増殖および/または生物学的に活性な 物質の分泌に関係する疾患、状態または障害を患っているまたは患いやすい患者 を治療的または予防的に処置する方法に関している。本発明はサイトカイン仲介 シグナル伝達の阻害(inhibition)を通して免疫学的応答を抑制する (suppress)ことによる、疾患、状態または障害を患っているまたは患 いやすい患者を治療的または予防的に処置する方法に関している。 本発明が使用されるであろう疾患状態および障害の例としては、T細胞または B細胞白血病およびリンパ腫、炎症性および自己免疫疾患、アレルギーおよび移 植に伴う拒絶が含まれる。 当業者は、本発明のペプチドによりもたらされるサイトカイン仲介免疫応答の 阻害により効果的に処置または防止できる状態、疾患および障害を患っているま たは患いやすくなっている患者を容易に同定できる。当業者は本発明の化合物の 投与が免疫応答を緩和または防止するのに有益であろう患者を容易に同定できる に相違ない。処置は予防的に、または望ましくない免疫応答に付随する徴候また は免疫系の細胞の活性に応じて提供される。本発明の方法で有用な医薬組成物は 本明細書に説明した化合物を含んでいる。 ある個体を治療的もしくは予防的に処置する方法は、該個体に有効量の本発明 によるペプチドを投与することを含む。予防的に有効な量とは、予防すべき病的 状態もしくは障害に関連した免疫応答を防ぐ、もしくは減少させるのに有効な量 である。治療的に有効な量とは、そのような疾患、容体、および障害、拒否反応 に苦しむ個人における症状を減少、もしくは排除するのに有効な量である。当該 分野の熟達者は、過度な実験をすることなく、本発明のペプチドに関して予防お よび治療的に有効な量の両方の範囲を容易かつ日常的に決定することができる。 本発明は本発明のペプチドおよび医薬的に受容可能な担体もしくは希釈剤を含 む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物は、当該分野の熟達者により処方 することができる。適当な医薬用担体は、本分野の標準的な参考文献であり、本 明細書中にて参考文献に援用されている、Remington’s Pharm aceutical Sciences,A.Osolに記載されている。本発 明の方法を実施するに当たり、本発明のコンジュゲート化合物を、単独で、また は他の診断、治療、もしくは添加剤と組み合わせて使用することが可能である。 そのような添加剤には、色素、安定化剤、浸透圧剤、および抗菌剤などの賦形剤 が含まれる。 非経口投与に関して、本発明のペプチドを、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液も しくは凍結乾燥粉末として医薬的に受容可能な非経口媒介体(vehicle) とともに処方しても良い。そのような媒介体の例としては、水、生理食塩水、リ ンガー液、ブドウ糖液、および5%ヒト血清アルブミンがある。リポソームおよ び固定オイルなどの非水性担体も利用可能である。媒介体もしくは凍結乾燥粉末 は、等張性(例、塩化ナトリウム、マンニトール)および化学的安定性(例、緩 衝液および保存料)を維持する添加物を含ませることもできる。処方物は一般に 使われる技術によって滅菌される。例えば、注射による投与に適した非経口組成 物は、0.9%塩化ナトリウム溶液中に1.5%重量の有効成分を溶解させて調 製する。 本発明の医薬組成物は、一回もしくは複数回投与することが可能である。本発 明の医薬組成物は個別の治療剤として、または他の治療剤と組み合わせて投与す ることが可能である。本発明の治療は、従来の治療法と組み合わせて、それと逐 次的にもしくは同時に投与することが可能である。いくつかの態様では、化合物 を移植の1−2日前、望ましくは4−12時間前に投与する。化合物は移植作業 中に送達されるであろう。いくつかの態様では、化合物は移植の2週間から2ヶ 月後に投与される。 本発明の医薬組成物は標的細胞に活性物質を到達させうるいかなる手段によっ ても投与可能である。これらの方法には、経口、局所、皮内、皮下、静脈内、筋 内、および非経口内様式の投与が含まれるが、これだけに制限されない。化合物 は、単独もしくは他の化合物と組み合わせて投与することができる。本発明の化 合物は、選択された投与経路および標準的な医薬実務に基づいて選択される医薬 的に受容可能な担体と共に投与されるのが望ましい。 投与される用量は、薬力学特性;その投与様式および経路;受容者の年齢、健 康状態および体重;症状の性質および程度;現行治療の種類;並びに治療の頻度 などの要因によって変化する。通常、ペプチドの薬量は、体重50kgあたり約 1から3000mg;望ましくは体重50kgあたり約10から1000mg; 最も望ましくは体重50kgあたり約25から800mgであろう。通常、一人 当たり1日、8から800mgが、1日に1から6回にわけて、もしくは持続的 に放出される形で投与されるのが、求める結果を得るのに有効である。 実施例実施例1 サイトカインレセプター共通γ鎖の配列に由来する新規のペプチド模倣物を、 サイトカインレセプターシグナル伝達を阻害する目的で設計した。そのようなペ プチドは、これらのサイトカインに応答する多くの免疫細胞の機能を阻害する能 力を有しており、従って、白血病、リンパ腫、炎症性疾患、自己免疫疾患、移植 拒絶、アレルギーなどの種々の病弊の治療に有用である。 構造データに基づき、γ鎖のリガンドと相互作用すると予測される5つの配列 (γ1−5)を同定し、ヘテロ二量体パートナーレセプターと相互作用すると予 測される1つの配列(γ6)を合成した。配列は以下の通りである:これらの配列に基づいてペプチドを合成し、両端にシステイン残基を添加してジ スルフィド結合によって環状化した。以下のマウスペプチドを、MLR以外に、 in vitroでサイトカインによる細胞系列(例、CTLL(T細胞)およ びCH12.CX(B細胞))の増殖を阻害することができるか試験した。 マウスの配列は、こうした増殖アッセイの少なくとも2つにおいて試験された 。図1A−ID,2および3は、これらペプチドのIL−4誘導に対するCTL Lの増殖を阻害する能力を示す。図4は、これらペプチドのMLRを阻害する能 力を、図5は、これらペプチドのCH12.CX増殖を阻害する能力を示す。 これらのデータは、これらのペプチドが、実際にin vitroでサイトカ イン応答を阻害できることを示唆する。これらのペプチドは、IL−2に対する CTLL増殖に影響しなかったことから、毒性は無いようである。実施例2 ペプチドγ−1、γ−2、γ−3、γ−4、γ−5、およびγ−6の各々の異 なる細胞型に対する影響をいくつかの異なるアッセイを用いて試験するために、 実験を行った。実験からのデータは図6A−6Fに示される。アッセイは以下の ようにして行われた: CTLL増殖アッセイ:マウスIL−2およびIL−4応答性CTLL細胞系 列を用いて、γ鎖ペプチドがこれらサイトカインのそれぞれのレセプターへの結 合を阻害する能力を評価した。外界から添加されたサイトカインに応答して細胞 系列は増殖し、ペプチドによるこの増殖の阻害は、サイトカインがそのレセプタ ーと相互作用するのをブロックされる結果であると考えられる。簡単に述べると 、5000のCTLL細胞を96穴マイクロタイタープレートのウェルに加える 。10U/mlのr−mIL−2もしくは1ng/mlのr−mIL−4を、指 示されたペプチド相当量とともにウェルに添加する。培養液は37℃で24時間 培養され、最後の6時間は増殖量を示すため3H−TdRでパルスされる。ペプ チドを含まないウェルを陽性反応とし、ペプチドもサイトカインも含まないウェ ルをバックグラウンド(bkg)増殖とした。応答率は以下のように計算する: (CPM実験値 − CPM bkg)/(CPM陽性反応 − CPMbkg )。全てのデータはこのように表されている。 CT4S増殖アッセイ:マウスIL−4応答性CT4S細胞系列を用いて、γ 鎖ペプチドがIL−4のレセプターへの結合を阻害する能力を評価した。外界か ら添加されたmIL−4に応答して細胞系列は増殖し、ペプチドによるこの増殖 の阻害は、mIL−4がそのレセプターと相互作用するのをブロックされる結果 であると考えられる。簡単に述べると、5000のCT4S細胞を96穴マイク ロタイタープレートのウェルに加える。r−mIL−4(50pg/ml)を、 指示されたペプチド相当量とともにウェルに添加する。培養液は37℃で48時 間培養され、最後の6時間は増殖量を示すため3H−TdRでパルスされる。ペ プチドを含まないウェルを陽性反応とし、ペプチドもサイトカインも含まないウ ェルをバックグラウンド(bkg)増殖とした。応答率は以下のように計算する :(CPM実験値 − CPM bkg)/(CPM陽性反応 − CPMbk g)。全てのデータはこのように表されている。 CH12増殖アッセイ:CH12マウスB細胞リンパ腫は、多くのリンパ腫と 同様、IL−4生産細胞系列であり、同時に増殖に関してIL−4依存性である 。外来性IL−4はこれらの培養液のウェルには添加しない。簡単に述べると、 1500の細胞を、指示されたペプチド相当量とともに各ウェルに添加する。培 養液は37℃で48時間培養され、最後の6時間は増殖量を示すため3H−Td Rでパルスされる。ペプチドを含まないウェルを陽性反応とし、真のバックグラ ウンド応答は存在しない。応答率は以下のように計算する:(CPM実験値)/ (CPM陽性反応)。全てのデータはこのように表されている。 混合リンパ球アッセイ:同種マウス混合リンパ球応答アッセイを行い、γ鎖ペ プチドがこの応答も阻害できるか決定した。アッセイは前述のようにして行った 。簡単に述べると、応答側となるリンパ節細胞はSJLマウスから単離され、刺 激側となる脾臓細胞は(B6×CBA)F1マウスに由来する。応答細胞(2× 105/ウェル)を、放射線照射された刺激細胞(4×105/ウェル)とともに 96穴プレートに植えた。γ鎖ペプチド相当量を指示されたウェルに添加した。 培養液は37℃で3日間培養され、最後の18時間は増殖量を示すため3H−T dRでパルスされる。ペプチドを含まないが刺激および応答細胞の両方を含むウ ェルを陽性反応とし、ペプチドも刺激細胞も含まないウェルをバックグラウンド (bkg)増殖とした。応答率は以下のように計算する:(CPM実験値− C PM bkg)/(CPM陽性反応 − CPM bkg)。全てのデータはこ のように表されている。 ヒト細胞を用いたin vitro試験およびin vivo試験は下記のよ うにおこなった。 TF−1増殖アッセイ:TF−1細胞系列は、ヒトIL−4を含めたいくつか のサイトカインに応答するヒト細胞系列である。この細胞系列のIL−4誘導性 増殖の阻害は、これらのペプチドがヒトIL−4を阻害できることを示している 。簡単に述べると、TF−1細胞(サイトカイン非存在下で培養された)をアッ セイ開始前に48時間休止させる。細胞を、指示されたペプチド相当量およびr −hIL−4(1ng/ml)とともに植える。培養液は37℃で48時間培養 され、最後の6時間は増殖量を示すため3H−TdRでパルスされる。ペプチド を含まないウェルを陽性反応とし、ペプチドもサイトカインも含まないウェルを バックグラウンド(bkg)増殖とした。応答率は以下のように計算する:(C PM実験値 − CPM bkg)/(CPM陽性反応 − CPM bkg) 。全てのデータはこのように表されている。結果は図7に示される。 in vivoにおけるγ鎖ペプチドの効果:これらペプチドのin vivo における有効性を評価するため、準致死的(500ラド)に放射線照射されたB 10.Aマウスを、2×105のCH12(B細胞リンパ腫)細胞で攻撃し、こ の腫瘍攻撃の致死効果を追跡した。指示されたグループのマウス(4匹/グルー プ)は、治療なし、γ2T(0,3,6日目に0.5mg腹腔内投与)またはγ 4(0,3,6日目に0.5mg腹腔内投与)を受けた。データは%生存率で表 される。データは図8に示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/08 C07K 14/47 43/00 111 C12N 15/00 ZNAA C07K 14/47 A61K 37/02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. サイトカインまたはヘテロダイマー サイトカインレセプターのγ鎖パ ートナーレセプター鎖と相互作用するγ鎖上のループ模倣するペプチドであって 、5−25アミノ酸残基からなり、γ鎖を含むレセプターに結合するサイトカイ ンのサイトカイン:レセプター結合によって仲介されるシグナル伝達を阻害する 、前記ペプチド。 2. 配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLYQTF;配列番号 3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5 CLQYLT;配 列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番号8 CLEH LTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PICGSSQQ;配 列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配列番号1 2 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号14 LN LQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQL;配列 番号17 KLSEQL、あるいは上記配列において1またはそれ以上の保存的 置換を伴うアミノ酸配列;を含む、請求項1に記載のペプチド。 3. 配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLYQTF;配列番号 3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5 CLQYLT;配 列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番号8 CLEH LTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PICGSSQQ;配 列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配列番号1 2 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号14 LN LQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQLまたは 配列番号17 KLSEQLを含む、請求項1に記載のペプチド。 4. 配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLYQTF;配列番号 3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5 CLQYLT;配 列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番号8 CLEH LTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PICGSSQQ;配 列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配列番号 12 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号14 L NLQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQL;配 列番号17 KLSEQL、あるいは上記配列において1またはそれ以上の保存 的置換を伴うアミノ酸配列;を含む、請求項1に記載のペプチド。 5. 構造的に制限されている、請求項1に記載のペプチド。 6. 環状である、請求項1に記載のペプチド。 7. N末端にシステイン残基を、C末端にシステイン残基を有し、そして前 記システイン残基間のジスルフィド結合の形成によって環状化された、請求項1 に記載のペプチド。 8. 配列番号18 CIQLYQTFC;配列番号19 CIHLYQTF C;配列番号20 CLQYLVC;配列番号21 CLEHLVC;配列番号 22 CLQYLTC;配列番号23 CLEHLTC;配列番号24 CLQ YLTQC;配列番号25 CLEHLTQC;配列番号26 CPIAGSS QQC;配列番号37 CPICGSSQQC;配列番号27 CPLCGSA QHC;配列番号28 CPLAGSAQHC;配列番号29 CNHEPRF LSC;配列番号30 CDYRHKFSLC;配列番号31 CLNLQNL C;配列番号32 CLKLQNLC;配列番号33 CNLSESQLC;配 列番号34 CKLSQLC、並びにこれらの誘導体ペプチドからなるグループ から選択される、請求項1に記載のペプチド。 9. 配列番号18 CIQLYQTFC;配列番号19 CIHLYQTF C;配列番号20 CLQYLVC;配列番号21 CLEHLVC;配列番号 22 CLQYLTC;配列番号23 CLEHLTC;配列番号24 CLQ YLTQC;配列番号25 CLEHLTQC;配列番号26 CPIAGSS QQC;配列番号37 CPICGSSQQC;配列番号27 CPLCGSA QHC;配列番号28 CPLAGSAQHC;配列番号29 CNHEPRF LSC;配列番号30 CDYRHKFSLC;配列番号31 CLNLQNL C;配列番号32 CLKLQNLC;配列番号33 CNLSESQLC;配 列番号34 CKLSQLCからなるグループから選択される、請求項1に記載 のペプチド。 10. 構造的に制限されたペプチドであって、以下の式: R1−R2−R3−R4−R5 [式中、 R1は、結合部分であり; R2は、0−10のアミノ酸であり; R3は、配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLYQTF;配列 番号3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5 CLQYLT ;配列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番号8CLE HLTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PICGSSQQ; 配列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配列番号 12 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号14 L NLQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQL;配 列番号17 KLSEQL、あるいは上記配列において1またはそれ以上の保存 的置換を伴うアミノ酸配列であり; R4は、0−10のアミノ酸であり;そして R5は、結合部分である] を有する、請求項1に記載のペプチド。 11. R1がシステインであり、そしてR5がシステインである、請求項10に 記載のペプチド。 12. R3が、配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLYQTF; 配列番号3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5 CLQY LT;配列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番号8 CLEHLTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PICGSS QQ;配列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配 列番号12 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号1 4 LNLQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQ Lまたは配列番号17 KLSEQLである、請求項11に記載のペプチド。 13. R1がシステインであり、そしてR5がシステインである、請求項12に 記載のペプチド。 14. 請求項1のペプチドおよび医薬的に受容可能な担体若しくは希釈剤を含 む医薬用組成物。 15. 前記ペプチドが、配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLY QTF;配列番号3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5C LQYLT;配列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番 号8 CLEHLTQ;配列番号9 PIAGSSQQ; 配列番号10 PL CGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配列番号12 NHEPRF LS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号14 LNLQNL;配列番 号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQL;配列番号17 KLS EQL、あるいは上記配列において1またはそれ以上の保存的置換を伴うアミノ 酸配列;を含む、請求項14に記載の医薬用組成物。 16. 前記ペプチドが、配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLY QTF;配列番号3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5C LQYLT;配列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番 号8 CLEHLTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PIC GSSQQ;配列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQ H;配列番号12 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列 番号14 LNLQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16NLSE SQLまたは配列番号17 KLSEQLを含む、請求項14に記載の医薬用組 成物。 17. 前記ペプチドが構造的に制限されている、請求項14に記載の医薬用組 成物。 18. 前記ペプチドが環状である、請求項14に記載の医薬用組成物。 19. 前記ペプチドが、N末端にシステイン残基を、C末端にシステイン残基 を有し、そして前記システイン残基間のジスルフィド結合の形成によって環状化 されたものである、請求項14に記載の医薬用組成物。 20. 前記ペプチドが、配列番号18 CIQLYQTFC;配列番号19 CIHLYQTFC;配列番号20 CLQYLVC;配列番号21 CLEH LVC;配列番号22 CLQYLTC;配列番号23 CLEHLTC;配列 番号24 CLQYLTQC;配列番号25 CLEHLTQC;配列番号26 CPIAGSSQQC;配列番号37 CPICGSSQQC;配列番号27 CPLCGSAQHC;配列番号28 CPLAGSAQHC;配列番号29 CNHEPRFLSC;配列番号30 CDYRHKFSLC;配列番号31 CLNLQNLC;配列番号32 CLKLQNLC;配列番号33 CNL SESQLC;配列番号34 CKLSQLC、並びにこれらの誘導体ペプチド からなるグループから選択される、請求項14に記載の医薬用組成物。 21. 前記ペプチドが、配列番号18 CIQLYQTFC;配列番号19 CIHLYQTFC;配列番号20 CLQYLVC;配列番号21 CLEH LVC;配列番号22 CLQYLTC;配列番号23 CLEHLTC;配列 番号24 CLQYLTQC;配列番号25 CLEHLTQC;配列番号26 CPIAGSSQQC;配列番号37 CPICGSSQQC;配列番号27 CPLCGSAQHC;配列番号28 CPLAGSAQHC;配列番号29 CNHEPRFLSC;配列番号30 CDYRHKFSLC;配列番号31 CLNLQNLC;配列番号32 CLKLQNLC;配列番号33 CNL SESQLC;配列番号34 CKLSQLCからなるグループから選択される 、請求項14に記載の医薬用組成物。 22. 前記ペプチドが構造的に制限されたペプチドであって、以下の式: R1−R2−R3−R4−R5 [式中、 R1は、結合部分であり; R2は、0−10のアミノ酸であり; R3は、配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLYQTF;配列 番号3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5 CLQYLT ;配列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番号8 CL EHLTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PICGSS QQ;配列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配 列番号12 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号1 4 LNLQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQ L;配列番号17 KLSEQLあるいは上記配列において1またはそれ以上の 保存的置換を伴うアミノ酸配列であり; R4は、0−10のアミノ酸であり;そして R5は、結合部分である] を有する、請求項14に記載の医薬用組成物。 23. R1がシステインであり、そしてR5がシステインである、請求項22に 記載の医薬用組成物。 24. R3が、配列番号1 IQLYQTF;配列番号2 IHLYQTF; 配列番号3 CLQYLV;配列番号4 CLEHLV;配列番号5 CLQY LT;配列番号6 CLEHLT;配列番号7 CLQYLTQ;配列番号8 CLEHLTQ;配列番号9 PIAGSSQQ;配列番号36 PICGSS QQ;配列番号10 PLCGSAQH;配列番号11 PLAGSAQH;配 列番号12 NHEPRFLS;配列番号13 DYRHKFSL;配列番号1 4 LNLQNL;配列番号15 LKLQNL;配列番号16 NLSESQ Lまたは配列番号17 KLSEQLである、請求項23に記載の医薬用組成物 。 25. R1がシステインであり、そしてR5がシステインである、請求項24に 記載のペプチド。 26. γ鎖を含むレセプターに結合するサイトカインのサイトカイン:レセプ ター結合によって仲介されるシグナル伝達を阻害するための方法であって、請求 項1のペプチドの有効量を投与する工程を含む、前記方法。 27. サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性を阻害する方法で あって、前記細胞を請求項1のペプチドと接触させる工程を含む、前記方法。 28. サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性によって特徴付け られる疾患、障害または状態に病む患者を治療するための方法であって、上記患 者に請求項1のペプチドの治療的に有効な量を投与することを含む、前記方法。 29. サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性によって特徴付け られる疾患、障害または状態に病む患者を治療するための方法であって、上記患 者に請求項1のペプチドの治療的に有効な量を投与する工程を含む、ここにおい て、前記患者はリンパ腫、白血病、アレルギー反応、自己免疫疾患、移植片対宿 主病または移植体(transplant)もしくは移植片(graft)の拒 絶を有する、前記方法。 30. サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性によって特徴付け られる状態を、当該状態の危険が同定される患者において予防する方法であって 、上記患者に請求項1のペプチドの予防的に有効な量を投与することを含む、前 記方法。 31. サイトカイン媒体細胞生長、増殖、機能もしくは活性によって特徴付け られる状態を、当該状態の危険が同定される患者において予防する方法であって 、上記患者に請求項1のペプチドの予防的に有効な量を投与することを含む、こ こにおいて、前記患者はアレルギー反応、移植片対宿主病または移植体(tra nsplant)もしくは移植片(graft)の拒絶の危険性がある、前記方 法。
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