JP2001511069A - カートリッジフィルタの空気濾過システムの反転パルス洗浄の向上 - Google Patents

カートリッジフィルタの空気濾過システムの反転パルス洗浄の向上

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Abstract

(57)【要約】 この発明はハウジング室内に配置された少なくとも一つの中空フィルタカートリッジを有する空気汚染制御に使用する濾過装置を提供している。汚れた空気は入口を通してハウジング室に導入され、ハウジング室内のフィルタカートリッジを通して空気で運ばれる粒子を除去した後、ハウジング室に隣接する排出室に流れ込む。排出室の側からフィルタカートリッジの開口の中に空気の反転パルスを選択的に指向させる圧搾空気噴射装置も設けてあるので、反転空気パルスはフィルタカートリッジの中に入り、フィルタ媒質の中を汚れた空気の流れ方向とは反対に流れ、フィルタ媒質から溜まった汚れを除去する。フィルタの周期的な清掃を改善するため、細長い偏向挿入物をフィルタカートリッジの内部に配置し、フィルタカートリッジの内部容積を低減している。この圧搾空気噴射装置には好ましくは対応する開口に揃えて位置決めされた先細にされたノズルがあり、反転空気パルスはフィルタカートリッジの壁の中に配置された挿入物から反れ、その結果、フィルタ媒質のほぼ全内面に対して反れ、フィルタ組立体のほぼ全長を一様に清掃できる。

Description

【発明の詳細な説明】 カートリッジフィルタの空気濾過システムの反転パルス洗浄の向上 技術分野 この発明は、一般的に織物フィルタの塵捕集器のような空気汚染制御設備に関 わり、特に、塵捕集システムでフィルタ媒質を周期的に清掃するため圧搾空気の 反転流を使用するような装置に関連している。 発明の背景 多くの産業処理では、種々のプロセスから生じる空気あるいは他のガスはしば しば特別な処理から副産物または廃棄物として発生する浮遊する粒子状の物質を 含む。多くの例では、ガスの流れから粒子状の物質の幾つかあるいは全てを除去 することが望ましい。明らかに、そのようなガスを種々の下流の設備を経由して 大気に放出する、あるいはすべき前に、汚れたガスの流れを濾過し、それ等の流 れから粒子状の物質を大体除去することがしばしば望まし。 それ故、種々の産業プロセスからの粒子の除去を行うため多くの空気濾過シス テムが開発されている。例えば、一般に塵捕集器と呼ばれる特別な種類の空気フ ィルタシステムでは、高い効率で動作し、広い範囲で種々の大きさの粒子を濾過 するのに有効であるフィルタ媒体を含む一連のフィルタカートリッジが提供され ている。この種の典型的な塵捕集器システムは商標ダストホッグ(Dust-Hog*) としてオハイオ州、シンシナティー市のユナイテッド・エヤー・スペシャリスツ (United Air Specialists)社で作製されている。この種の塵捕集器は一般に少 なくとも一つのそのようなフィルタカートリッジを保有すが、捕集器の大きさと 特別な応用の要請に応じて、より多くのカートリッジを使用する。フィルタカー トリッジの各々は、一般に空気を通すが、空気に含まれる汚染物質を通さない通 常の織物、紙あるいは他の材料から成るフィルタ媒質を有する。これ等のフィル タカートリッジは一般にほぼ円筒状で、内部容積を有する。フィルタ媒質はほぼ 円筒状の金属スクリーンもしくは網目でしばしば機械的に支持され、これ等の網 目は媒質に対して機械的な支持を与える働きをするが、空気流と干渉しないよう に一般的に開いた構造である。フィルタカートリッジは、除去可能な流れ阻止端 部キャップでハウジン室内に支持されるとよく、これ等のキャップは更にフィル タカートリッジを除去したり保守を行うためのドアとして働く。 粒子を含むガスが塵捕集器内のフィルタカートリッジを通過すると、フィルタ 媒質は粒子状物質をその外側表面に留め、粒子状物質の大抵のもの、もしくは全 てを通過させない。塵捕集器の動作を繰り返し、この処理を続けると、塵の層が 種々のフィルタ媒質の表面に形成する。その結果、空気またはガスをフィルタ媒 質に強制的に通すためエネルギを増大させる必要がある。従って、塵捕集器のフ ィルタの表面に集まった塵の層の形成物を周期的に除去することが望ましい。 標準の塵捕集器システムのフィルタカートリッジを清掃するため、圧搾空気の 反転パルスを使用して、フィルタカートリッジの表面に溜まった粒子や汚染物質 を除去することが知られている。そのような塵捕集器システムでは、清掃期間の 間に、反転空気パルスジェット洗浄システムは圧搾空気をフィルタカートリッジ の内部容積に通常の動作の間にカートリッジを出る清浄な空気の方向とは一般に 逆の方向に向けて周期的に注入する。従って、そのような清掃パルスの間に一時 的に空気流の方向が逆転する。この反転パルス清掃は通常のフィルタ動作の間か 、塵捕集器が通常の動作でないか止まっている時、休止期間で行われる。特に、 清掃期間の間には、種々のフイルタカートリッジの内部の空気のパルスが、カー トリッジの内部からほぼ半径方向に外向きに、そしてフィルタ媒質を通して通常 のフィルタ動作の間の空気流の方向とは反対の方向に反転空気流効果を与える。 清掃期間中のこの反転空気流はフィルタ上の塵形成物を取り払うので、下にある ハウジング室、あるいは他のそのような周知の受けに捕集され、次いで適当に排 出される。 従来技術の塵捕集器システムの効率はフィルタ媒質の上に溜まった汚染物質を 除去する反転パルス清掃システムを使用して改善されてはいるが、フィルタ浄化 処理全体の効率を改善するため、反転パルス清掃システムの効率を改善する要請 が残っている。例えば、上に説明したタイプの反転空気パルスジェットシステム は、比較的大きな内径、従って大きな内部容積を持つフィルタカートリッジを用 いた場合、効率が悪い。そのようなフィルタカートリッジの内部容積が比較的大 きいので、通常の反転パスルジェットシステムは清掃パルスの期間中にフィルタ カートリッジへの空気流を反転させるのに効率が悪い。従って、そのように大き な直径のフィルタカートリッジを使用する場合、通常の反転パルスジェットシス テムは望む清掃効果を達成するため、フィルタカートリッジ内に必要な反転空気 流を一般に発生させることができない。 従来技術の反転パルス清掃システムに付随する付加的な問題は、そのようなシ ステムがフィルタカートリッジの全長にわたり一様な清掃を与えることができな い点にある。特に、そのような形は一般に圧搾空気のノズルから最も離れたフィ ルタ媒質の部分の有効な清掃を与えるが、圧搾空気の噴出源に最も近いフィルタ 媒質の領域を清掃する許容レベルを与えることができない。 発明の要約 従って、この発明の主要な目的は、従来の技術の空気汚染制御設備と塵捕集器 の上に述べた限界と不利を克服することにある。 この発明の付加的な目的は、経済効率と運転効率を高めて、塵捕集器の種々の フィルタ媒質から溜まっている粒子を周期的に放出できる改良された塵捕集器シ ステムを提供することにある。 更に、この発明の他の目的は、塵捕集器の種々のフィルタ媒質の全長を効果的 にしかもより一様に清掃できる改良された塵捕集器システムを提供することにあ る。 更に、この発明の他の目的は、内径が比較的大きいフィルタカートリッジを効 果的に清掃できる改良された塵捕集器システムを提供することにある。更に、こ の発明の他の目的は、周期的なフィルタ清掃処理の効率を高めるため種々のフィ ルタカートリッジの内部容積内に挿入物を入れている改良された塵捕集器システ ムを提供することにある。 この発明の付加的な目的、利点および他の新規な特徴は次の記載で一部説明さ れ、以下の事項を調べれば、当業者に一部明らかになるか、あるいはこの中の説 明と請求によるようにこの発明の実際を理解できるであろう。 前記の目的や他の目的を達成するため、そしてこの発明の構成によれば、ハウ ジング室と、排出室と、ハウジング室の中に配設され排出室に開口している少な くとも一つのフィルタ組立体とを有する改良された空気濾過システムが提供され ている。ハウジング室は一般にハウジング室がフィルタカートリッジのフィルタ 媒質と連通するところを除いて排出室に対して封止されている。フィルタ組立体 は対応する開口を経由して排出室に連通する。円箇状の中空フィルタカートリッ ジである各フィルタ組立体には更に内壁がある。各フィルタカートリッジの内部 容積の中には細長い挿入物が配置されている。ハウジング室には更に汚れたガス 状流体をハウジング室に入れるため少なくとも一つの入口がある。排出室に配管 してあるいは直接接触させて通常のファンが排出室に接続している。従って、フ ィルタ媒質を通過した後に汚れた空気は排出室に引き込まれる。その結果、空気 で運ばれる汚れがフィルタ媒質の外部表面に溜まる。 空気の反転パルスを排出室からフィルタカートリッジの開口へ選択的に向ける ため、排出室の側に圧搾空気噴射装置も設けてある。その結果、反転空気パスル はフィルタカートリッジに入り、汚れた空気の流れとは反対方向にフィルタ媒質 を通過するので、フィルタ媒質から溜まっている汚れを周期的に除去する。フィ ルタ組立体もフィルタカートリッジの内部容積の一部を占める細長い挿入物と共 に設けてあるので、これ等のカートリッジの内部容積を効果的に低減させている 。圧搾空気噴射装置には、反転空気パルスがフィルタカートリッジの内に配置さ れている挿入物から反れるように、対応するフィルタカートリッジの開口に揃え て位置決めされているノズルがある。反転空気パルスを指向させるため先細にし たノズルを使用することが望ましいが、ノズルは一様あるいは発散する横断面で あってもよいと考えられる。反転空気パルスは、挿入物から反れた後、フィルタ カートリッジのほぼ全長を一様に清掃するため、圧搾空気噴射源に近づけて配置 されたフィルタ媒質の内面の一部を含めて、フィルタ媒質のほぼ全内面に当たる 。従って、そして特に内径の大きいフィルタカートリッジで有利なように、圧搾 空気の風が、挿入物のないフィルタカートリッジの同じような風と比べて、圧力 を増加させてフィルタカートリッジの内面に衝突するので、内部容積の大きいフ ィルタカートリッジをより効果的に清掃する。 更に、この発明の他の目的はこの発明の好適実施例を説明し示す以下の説明と 図面か当業者に明らかになるであろう。実現されるであろうように、この発明は 他の異なる実施態様も可能で、この発明の趣旨を逸脱することなく、幾つかの詳 細は種々の明確な構成に変更できる。従って、図面と説明は特性の例示として見 なすべきで限定とすべきでない。 図面の簡単な説明 この中にあり、明細書の一部を成す添付図面はこの発明の若干の構成を示し、 説明および請求項と共に、この発明の原理を説明するために使用されている。添 付図面では、 図1は、この発明の空気濾過システムの断面と一部図示化した側面図であり、 フィルタカートリッジと排出室を通過する汚れた空気の流れの方向を示す。 図2は、この発明の空気濾過システムの正面断面と一部図示化した眺めであり 、種々のフィルタカートリッジを通過する汚れた空気の流れ方向を示す。 図3は、この発明の空気濾過システムの横断面で一部図式化した眺めであり、 フィルタカートリッジの挿入物を入れた清掃モードである。 図4は、清掃モードでの従来の空気濾過システムの断面と一部図示化した眺め である。 図5は、この発明の空気濾過システムのフィルタカートリッジの一部の代わり の実施例の拡大断面で一部図示化した眺めである。 図6は、この発明の空気濾過システムのフィルタカートリッジの一部の他の代 わりの実施例の拡大断面で一部図示化した眺めである。 図7は、この発明の空気濾過システムのフィルタカートリッジの一部の他の代 わりの実施例の拡大断面で一部図示化した眺めである。 図8は、この発明の空気濾過システムのフィルタカートリッジの一部の他の代 わりの実施例の拡大断面で一部図示化した眺めである。 図9は、この発明の空気濾過システムの代わりの実施例の横断面と一部図示化 した眺めであり、垂直に配置されたフィルタカートリッジを通過する汚れた空気 の流れ方向を示す。そして、 図10は、この発明の空気濾過システムの代わりの実施例の横断面と一部図示 化した眺めである。 好適実施例の詳細な説明 この空気濾過システムが特に良好に適する共通のタイプのフィルタ装置は、カ ートリッジ塵捕集器もしくはカートリッジ塵捕集システムと称されている。この 発明はそのようなシステムで実施例として議論するが、この発明はより広い応用 性を持っていることが分かるであろう。 例を添付図面に示すこの発明の好適実施例を詳細に参照するに、似た数字は図 面に関して一貫して同じ部材を示す。図1は一般的に10で以下に説明するよう なこの発明の改良を伴う空気濾過システムを示す。理解できるように、この発明 の改良は登録商標「ダストホッグ*」の下でオハイオ州、シンシィナチー市のユ ナイテッド・エヤー・スペシャリツ社により作製されるような、カートリッジタ イプの塵捕集システムに関連して使用される。図解のために、ここに記載する塵 捕集システムは、この発明の改良を除いて、典型的な4つのカートリッジ水平ダ ストホッグ*塵捕集システムである。 図1と2に示すように、この空気濾過システム10には一連の細長い一般的に 円筒状のフィルタカートリッジ16を以下に説明する方法で一般的に水平に配置 するハウジング室12がある。空気濾過システム10にもハウジング室12にほ ぼ隣接して配置された排出あるいは清浄空気室14がある。フィルタカートリッ ジ16の各々には排出室14に連通するガス流開口30がある。更に各フィルタ カートリッジ16は内壁18を有するフィルタ媒質17を含む。ハウジング室1 2はフィルタカートリッジ16のガス媒質流開口30を通す以外は排出室14に 対してほぼ封止されている。この発明の重要な構成により、しかも以下に詳しく 説明するように、この空気濾過システム10の各フィルタカートリッジは更に好 適実施例でフィルタ媒質17の内壁18の内に、そしてフィルタカートリッジ1 6にほぼ同軸に配置された細長い挿入物20を有し、このカートリッジ内には挿 入物が配設されている。 更に、ハウジング室12には汚れたあるいは粒子を含むガスをハウジング室に 導入する少なくとも一つの入口34がある。汚れた空気は、何らかの源、例えば 溶接煙を集める溶接ステーションあるいは研磨塵を集める研削ステーションでの 煙捕集フードから到来する。通常の送風機(図示せず)は何らかの方法で周知の ように排出室14の出口開口に一般的に接続している。この送風機は空気を排出 室14から引き出すので、排出室14とハウジング室12の間の圧力低下を発生 させる。従って、汚れて粒子の添加された空気を、流れ入口34(方向矢印A1 を参照)を通して更にハウジング室12に流し、フィルタカートリッジ20(方 向矢印A2を参照)を通し、開口30を通して排出室14に(方向矢印A3を参照 )流す。 各フィルタカートリッジ16には、空気を通すが空気の運ぶ汚れを通さない通 常の材料から成る、紙、合成布地、自然の織物あるいはこれ等の組み合わせもし くは、周知の他の適当な空気透過性のようなフィルタ媒質17がある。この媒質 17とフィルタカートリッジ16は好ましくは一定の直径の円断面で好ましくは ほぼ円筒状である。もっとも、各カートリッジは特に塵捕集応用の要請に応じて テーパーが付けてある。円断面のカートリッジが好ましいが、媒質17とカート リッジ16は正方形、三角形、卵形、楕円、あるいは適当に成形された実質上他 の適当に成形した断面である。フィルタ媒質17は当業者に周知のように、一般 に織物あるいは金属または他の透過性材料のほぼ円筒状のスクリーンまたは網目 (図示せず)であり、媒質の機械的な支持を与えるために働くが、空気流と干渉 しないように一般的に開放した構造を持つ。フィルタカートリッジ16は除去可 能な端部板19によりハウジング室12内で支持され、更にこの端部板はフィル タカートリッジに対する保守アクセスを取り除いたり与えるドアとして働く。好 ましくはフィルタカートリッジ16はハウジング室12の内部にほぼ水平に配置 されている。この配置は、フィルタカートリッジを取り除いたり移し変える場合 、垂直に配置されたフィルタカートリッジと比べて、粒子の溢れ量を最小にする 。フィルタカートリッジをほぼ水平に配置することは好ましいが、この発明の改 良は傾いたあるいはほぼ垂直に配置されたフィルタカートリッジを使用するカー トリッジフィルタシステムで使用することもできる。 上に述べたように、フィルタ媒質17は空気で運ばれる汚れ36を通さない。 この汚れは、その流れがフィルタ媒質で阻止される場合、フィルタ媒質の外面に 付着するか、図2と3に示すように、ハウジング室の下にあるホッパー32に直 接落下し、次に保存ドラム38に落下する。図1に示すように、濾過された空気 は次にハウジング室14に引き込まれる。 塵捕集器の繰り返し運転で、塵や粒子の層がフィルタ媒質の外面に形成する。 その結果、フィルタを通して汚れた空気を吸引するのに増加した量のエネルギを 必要とする。特に、過剰な粒子形成はフィルタ媒質17での圧力低下を著しく増 加させるので、塵捕集器を運転するのに必要なエネルギを増加させ、塵捕集器の 動作効率に悪影響を与える。従って、フィルタカートリッジ上に過剰な汚れが形 成されることを防止することが望ましいことが分かるであろう。適当なクリーニ ングがないと、フィルタ媒質上の過剰な粒状物質の形成物が、フィルタカートリ ッジ16を通る空気の流れをほぼ阻止するような程度に溜まる。従って、溜まっ た粒状物質の一部を除去するためフィルタカートリッジ16を周期的に清掃する ことが望ましと以前から理解されていて、このクリーニングを達成するため、種 々の配置や方法が提案されている。 図3に最も良く示してあるように、しかもこの発明の主要な構成によれば、空 気濾過システム10にはフィルタカートリッジ16から溜まった粒状物質を周期 的に清掃するため改善された装置がある。特にクリーニング装置には一つまたは それ以上の圧搾空気噴射装置28がある。更に、この圧搾空気噴射装置には少な くとも一つのノズルユニット26がある。清掃期間中により良い空気パルス特性 を発生させるためノズル26にテーパーを付けると有利である。これ等のノズル が約4〜6度の内部発散テーパーを有するとより好ましい。これ等のノズルユニ ット26は各ノズルユニットの開口がガス流開口30の一つに密接に置かれ、ほ ぼ揃っているように位置決めされると有利である。清掃期間の間、圧搾空気噴射 装置28はノズルユニット26に圧搾空気の逆流を選択的に向けるので、圧搾空 気の逆流が通常の濾過モードの間に汚れを含むガス状流体の流れ方向とは反対の 方向に流れ開口30を通して対応するフィルタカートリッジ16に入る。これ等 の空気パルスは正規の濾過期間の間に装置を通過する通常の空気の流れとは反対 の方向にある意味で「反転」している。これ等のパルスは短期間で、比較的短い 時間周期の間フィルタカートリッジ16の濾過動作を中断する。空気の反転パル スはカートリッジの内壁に旨く当たり、その結果として、フィルタカートリッジ 16のフィルタ媒質17の表面から溜まった粒状物質を除去するので、ハウジン グ室12の下にあるホッパー32の中に落下して、ドラム36の中に落下する。 そこで、この物質は安全に除去され廃棄される。更に、清掃期間中の空気のパル スは衝突でフィルタ媒質を一時的に曲げるような力である、溜まった粒子の排除 を容易にする。 図4に示し、従来の技術で知られているように、この種の反転パルス空気ジェ ットクリーニングシステムは一般的に円錐状の空気の風(矢印Cを参照)をフィ ルタカートリッジ16の開口30の中に与える。既に説明したように、噴射装置 28は圧搾空気をフィルタカートリッジの内部容積に吹き込むので、フィルタカ ートリッジ内の空気は広がろうとし、フィルタ媒質を横切る反転空気作用を与え 、空気の風の発散幾何学形状によりフィルタカートリッジ上に形成された塵を取 り払う。しかし、図4に示すように、空気の風の発散形状により、圧搾空気の流 れは適当に接触させ、開口30に最も近いフィルタカートリッジの部分をクリー ニングするためフィルタの壁へ広がらない。従って、従来技術のシステムは反転 パルス圧搾空気の導入点から最も遠くにあるフィルタカートリッジの部分を清掃 するのに有効であると一般的に立証されているけれども、これ等のシステムはフ ィルタカートリッジの長さにわたり一様に清掃することには不適当であると実証 されているので、フィルタカートリッジの全長に沿ってクリーニングする有効な 手段を提供していない。 図1〜3に示すように、そしてこの発明の重要な構成によれば、フィルタカー トリッジ16の各々には、好ましくはフィルタカートリッジの内部容積内に大体 同軸状に配置されている細長い挿入物20がある。これ等の挿入物20は金属で あるか、プラスチック化合物であるか、あるいは他の適当な固体、半固体もしく は可撓性の材料から成る。更に、挿入物20は中実であるか中空である。更に、 この挿入物は連続する長さの一体品であるか、あるいは不連続でカートリッジの 長さにわたり実質上分離したセグメントから成っていてもよい。この挿入物はエ ンジニヤリング熱可塑性樹脂からモールドされると好ましい。カートリッジは射 出成形、圧縮成形、移動成形もしくは熱成形を含む周知の方法で成形できる。適 当な熱可塑性樹脂は、限定するものではないが、ポリエステル、スチレン、ポリ カーボネイト、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリルニトリル・ブタジエン ・シチレンおよび改質されたポリエチレン酸化物およびそれ等の混合物を含む。 熱可塑性樹脂は充填されるか充填されない。適当な充填物は、限定するものでは ないが、鉱物、ガラスあるいはグラファイトを含む。 好ましいが限定でない図示する実施例では、細長い挿入物20の各々には更に 偏向円錐部分22があり、この部分は排出室14に連通する開口30に最も近く にある対応する挿入物の端部に配設されている。この偏向円錐22は挿入物の長 手軸に対して約20°と約60°の間の範囲の角度の傾斜側部を有すると好ましい。 更に、この偏向円錐部分22に頂点24があると好ましく、この頂点24は対応 する開口30の大体中心近くにあり、更に反転パルス清掃期間中に圧搾空気噴射 装置28からの空気の流れがこの頂点24に大体当たるように、対応するノズル 26に大体揃っている。挿入物20に円錐状の偏向部分22があると好ましいが 、挿入物20の偏向部分はピラミッド状、部分的な回転楕円体、あるいはカート リッジ16の内壁に向かう方向に圧搾空気の風の一部を偏向させるのに適した他 のほぼ凹または凸構造であってもよい。 挿入物20の挿入はフィルタカートリッジの全長にわたりより一様に清掃する のに役立ち、その結果として、より有効にクリーニング処理を助成する。特に、 図3に示すような反転パルス清掃期間の間に、圧搾空気のジェットBはノズル2 6から出て、そこで円錐22の傾斜側部に係わり、次いでそれから反れる。図3 にも示すように、この偏向は圧搾空気の流れの幾つかの部分を空気パルス源に最 も近いフィルタカートリッジ16の表面に向け、その結果として、ノズル26に 対して最も近くに配置されているフィルタカートリッジの領域を従来技術のシス テムよりもっと効果的に清掃する。更に、反転パルス清掃期間の間には、従来技 術の圧搾空気清掃システムのように、圧搾空気の流れの一部が圧搾空気源から離 れたフィルタ部分に当たりクリーニングする。更に、挿入物20を配置し、正規 の濾過モードの間に濾過処理に悪影響を与えないように挿入物20を構成する。 頂点24と排出室14に連通する対応する開口20との間の長さは清掃処理の 効率を高めるため特別な処理の要請に応じて可変できることが理解されるであろ う。好ましくは、頂点24と対応する開口の間の長さは約0.5インチから約15イ ンチの範囲にある。 フィルタカートリッジ16の長さにわたりより一様に清掃することを支援する ことに加えて、挿入物20はフィルタカートリッジ16内の容積を有利に低減す るために容積的に設計される。その結果、ノズル26から放出された同じ量の圧 搾空気は、この発明の挿入物を欠いたカートリッジを備えた従来技術の塵捕集器 と比べて、この発明の挿入物20を組み込んだフィルタカートリッジ16の内壁 により大きい圧力を与えることができるので、従来技術の反転パルスシステムと 比べて、より良好な清掃とフィルタ塵を沢山排出できる。挿入物20を加えてフ ィルタカートリッジ16の内部の有効容積を低減することにより、圧搾空気の量 を減らして同じ程度の有効フィルタ清掃が達成できるので、より効果的な処理と なる。更に、挿入物20を使用すると、反転空気パルス清掃システムが比較的大 きい横断面直径で比較的大きい内部容積のフィルタを有効にしかも効果的に清掃 できる。そのように大きな直径のフィルタ内に挿入物20を加えることにより、 空気の反転パスルは、挿入物を欠いたカートリッジと関連して使用される同じよ うな反転クリーニング空気パルスと比べて、より大きな圧力でフィルタカートリ ッジの内壁に当たるので、内部容積の大きいカートリッジをより効果的に清掃で きる。好ましくは、直径の大きいフィルタカートリッジの清掃を改善するため、 細長い挿入物20はカートリッジ16の内部容積全体の少なくとも十分の一を占 めると好ましい。 水平カートリッジ塵捕集器システムに関連して使用するためこの発明を上に図 示して説明したが、この発明の改良はフィルタカートリッジの向きに無関係にほ ぼどんな塵捕集器システムに関連して使用することができることを認識すべきで ある。例えば、図9に示すように、この発明の改良は細長い挿入物54を伴う垂 直配置のフィルタカートリッジ52を備えた塵捕集器50に採用できる。水平に 配置されたカートリッジ塵捕集器と同じように、送風機(図示せず)は空気を排 出室56から引き込むので、排出室56とカートリッジハウジング室58の間の 圧力低下を発生する。これは、汚れた粒子を含む空気を、挿入物60(方向矢印 X1を参照)を経由し、フィルタカートリッジ52を経由し、そして排出室56 の出口62を経由して(方向矢印X2を参照)室58への流れを与える。 水平に配置された塵捕集器と同じように、塵捕集器システム50には、反転パ ルス清掃期間の間に圧搾空気の反転流を細長い挿入物54に対して、しかもフィ ルタカートリッジ52の表面に向けて選択的に噴射して、上に説明したようによ り効率の高い清掃処理を行う一つまたはそれ以上の圧搾空気噴射装置64がある 。フィルタの塵は塵捕集引出66に捕集される。 この発明の改良は既存のカートリッジタイプの塵捕集器システムに後から取り 付けることができ、それと共に使用できることが分かる。例えば、図2に示すよ うに、挿入物20には放射状に配置された複数のスポーク25あるいは他の類似 の何らかの保持機構があり、既存のフィルタカートリッジの内部容積内に挿入物 をほぼ同軸に、あるいは中心をずらして保持でき、この発明を利用することから 導ける利益が生じる。 更に、カートリッジフィルタの好適実施例の前記説明は図示と説明のために与 えられていることが分かる。上記の説明に基づき明らかな改良もしくは変更が可 能である。例えば、図10に示すように、カートリッジ挿入物70は上に述べた カートリッジ洗浄を高めるため、圧搾空気噴射装置60に揃えて支持ブラケット 72によりカートリッジ74内に組み込んだ細長いユニットであってもよい。 図5〜8に最良に示すように、清掃処理の効率を最高にするため特別な処理の 要請に応じてフィルタカートリッジ16と挿入物20の正確な配置を変更できる 。例えば、図5に示すように、フィルタカートリッジ16は挿入物の長さにわた りノズル26に向かう方向に減少する断面の挿入物20を有するほぼ一様な断面 である。更に、この実施例では偏向円錐部分22がほぼノズル26に隣接して配 置されている。円錐部分22の位置および挿入物20の配置により、清掃期間の 間に与えられる反転圧搾空気パルスの流れがカートリッジの長さにわたり効果的 なクリーニングを与える。特に、円錐部分22はノズル26に近接しているので 、円錐22は清掃空気流の一部をノズル26に最も近いカートリッジ16の内壁 の部分に向けて直ぐ偏向させる。 図6に示すように、そしてこの発明の改良の他の代わりの実施例では、フィル タカートリッジ16が、カートリッジの長さにわたりノズル26から離れる方向 に減少する横断直径と、比較的大きいが、ほぼ一様な横断直径の挿入物20とを 有する。更に、この実施例では、ノズルの近くに先細りにされたカートリッジの 内部直径が大きいので偏向円錐部分22に相当広い底部がある。従って、円錐部 分22は圧搾空気の風の一部をかなり鋭角でノズルに最も近いカートリッジの内 壁の部分に向けて有利に偏向させる。図6の挿入物は、特に比較的大きい内部容 積と横断直径のカートリッジに使用するのに適している。 図7に示すように、そしてこの発明の改良の他の代わりの実施例では、フィル タカートリッジ16と挿入物20は両方ともかなり一様な横断直径である。この 実施例では、円錐部分22はノズル26の隣に配置されていなく、むしろカート リッジ16の壁を越えて僅かに延びている。円錐部分22には、反転空気クリー ニングパルスの一部をノズル26に最も近いカートリッジ16の内壁の部分に偏 向させるように、かなり急激な傾きの側部がある。 図8に示すように、そしてこの発明の改良の他の代わりの実施例では、フィル タカートリッジ16はカートリッジの長さにわたりノズル26から離れる方向に 減少する横断直径と、かなり大きいがほぼ一様な横断直径の挿入物20を有する 。更に、この実施例では、偏向円錐部分22がノズル26のほぼ隣に配置されて いる。円錐部分22の位置および挿入物20の配置により、清掃期間中に与える 清掃空気の反転パルスがカートリッジの長さにわたり効果的な清掃を与える。特 に、円錐部分22がノズル26に近接しているので、円錐部分22は反転空気パ ルスの一部をノズル26に最も近いカートリッジ26の内壁の部分に向けて直ぐ 偏向させる。 先に説明したように、フィルタカートリッジ16と挿入物20の正確な配置は 清掃処理の効率を最高にするため特別な処理の要請に応じて変更できる。図5と 7に示すような、ほぼ一様な横断領域のフィルタカートリッジを使用したいなら 、フィルタカートリッジの内径と外径が約6インチと約24インチの間の範囲にあ ると好ましい。更に、図6と8に示すような、カートリッジの長さにわたりノズ ル26から離れる方向に減少する横断直径を持つフィルタカートリッジ16を使 用したいなら、好ましくは内径と外径が約6インチ〜約24インチの範囲にある比 較的広い横断領域の一端から、好ましくは内径と外径が約6インチ〜約24インチ の範囲にある比較的狭い横断領域の一端へ先細りなるカートリッジを使用すると 有利である。 加えて、図7と8に示すように、ほぼ一様な横断領域の挿入物20を使用した いなら、挿入物の外径は約1インチと約16インチの間の範囲にあると好ましい。 更に、図5と6に示すように、挿入物の長さにわたりノズル26から離れる方向 に増加する横断直径を持つ挿入物20を使用したいのであれば、好ましくは外径 が約1インチと約14インチの間の範囲にある比較的狭い横断領域の一端から、好 ましくは外径が約6インチと約18インチの間の範囲にある比較的広い横断領域の 一端に向けて広がる挿入物を使用すると有利である。 ここで説明した挿入物20の断面形状が円形、正方形、三角形、あるいは他の 適当な配置であると理解される。 この発明の好適実施例の前記記載は図示と説明のためになされたものである。 包括的であったり、この発明を記載した正確な形に限定するものではない。上の 記載に基づき明らかな改良もしくは変更が可能である。実施例は、この発明の原 理とその応用を最良に示し、これにより、当業者が意図する特別な利用に合った ように種々の改良をもって種々の実施例のこの発明を最良に利用できるために選 択され説明されている。この発明の範囲はここに添付している請求項で規定され ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 レフラー・ケヴィン・ディー アメリカ合衆国、オハイオ州 45157 ニ ュー・リッチモンド、シャーウッド・レイ ン、1175

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.・排出室を有するハウジング室と、 ・前記排出室に連通するガス状媒質流開口を有し、前記ハウジング室内に配 設され、内面上の粒状物質を捕集するためのフィルタ媒質を有する少なくと も一つのフィルタカートリッジと、 ・前記カートリッジ内に配置された細長い挿入物と、 ・対応するガス状流開口および前記フィルタカートリッジの対応する挿入物 に近接し揃えて配置されている開口を有する少なくとも一つのノズルと、 ・圧搾空気の反転流を前記ノズルの中に選択的に指向させる少なくとも一つ の圧搾空気噴射装置と、 を備え、 ・圧搾空気の前記反転流が対応する流れ開口を経由して前記汚れを含むガス 状流体の流れの方向とは反対の方向に入り、前記フィルタカートリッジの外 面から集まった粒子の大部分を除去することを特徴とする濾過装置。 2.前記少なくとも一つのノズルは先細にされていることを特徴とする請求項1 に記載の濾過装置。 3.前記少なくとも一つのノズルは4度と6度の間の内部テーパーを有すること を特徴とする請求項2に記載の濾過装置。 4.前記細長い挿入物の各々は更に対応する挿入物の一端に配置され、前記ノズ ルの一つにほぼ揃った頂点を持つ一つの偏向円錐を有することを特徴とする 請求項1に記載の濾過装置。 5.前記フィルタカートリッジは更にほぼ一様な断面領域を持つことを特徴とす る請求項4に記載の濾過装置。 6.前記フィルタカートリッジはほぼ円筒状であることを特徴とする請求項5に 記載の濾過装置。 7.前記挿入物は実質上先細りにされていることを特徴とする請求項6に記載の 濾過装置。 8.前記挿入物には更にほぼ一様な横断領域があることを特徴とする請求項6に 記載の濾過装置。 9.前記挿入物はほぼ円箇状であることを特徴とする請求項8に記載の濾過装置 。 10.前記フィルタカートリッジは実質上先細りにされていることを特徴とする請 求項4に記載の濾過装置。 11.前記挿入物は実質上先細りにされていることを特徴とする請求項10に記載 の濾過装置。 12.前記挿入物は更にほぼ一様な横断領域を有することを特徴とする請求項10 に記載の濾過装置。 13.前記挿入物はほぼ円筒状であることを特徴とする請求項12に記載の濾過装 置。 14.前記挿入物は約10インチと約60インチの間の長さであることを特徴とす る請求項4に記載の濾過装置。 15.前記挿入物は更に約1インチと約18インチの間の範囲の外径であることを 特徴とする請求項14に記載の濾過装置。 16.前記偏向円錐は更に前記挿入物の長手軸に対して約20°と約60°の間の 範囲の角度をなす傾斜した側部を有することを特徴とする請求項15に記載 の濾過装置。 17.前記頂点と前記ノズルの間の長さは約5インチと約15インチの間にあるこ とを特徴とする請求項16に記載の濾過装置。 18.前記挿入物は約6インチと約18インチの間の範囲の外径を持つ第二端部に 対して約1インチと約14インチの間の範囲の外径を持つ第一端部から成る ことを特徴とする請求項15に記載の濾過装置。 19.前記挿入物はエンジニアリング熱可塑性樹脂から成形されていることを特徴 とする請求項17に記載の濾過装置。 20.前記カートリッジは約6インチと約24インチの間の範囲の内径と外径であ る。
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